JP2004261168A - パン類用焼成型 - Google Patents
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Abstract
【課題】表面にレリーフ模様を施したパン類の製造を簡単に行うことのできるパン類用焼成型を提供する。
【解決手段】焼成型1は、箱型カバー10と、この箱型カバー10の蓋である上部カバー20と、箱型カバー10を釣り下げて支持するための台型の支持ラック30とを有している。この箱型カバー10は、上方10f側が開口されており、この対向面である下面10eをベースに展開可能となっている。そして、箱型カバー10を支持ラック30に釣り下げることで、箱型カバー10は、その上方10f側が支持枠34から内側に押止され、自身の重みにより箱型カバー10の展開が阻止されるようになっている。
【選択図】 図1
【解決手段】焼成型1は、箱型カバー10と、この箱型カバー10の蓋である上部カバー20と、箱型カバー10を釣り下げて支持するための台型の支持ラック30とを有している。この箱型カバー10は、上方10f側が開口されており、この対向面である下面10eをベースに展開可能となっている。そして、箱型カバー10を支持ラック30に釣り下げることで、箱型カバー10は、その上方10f側が支持枠34から内側に押止され、自身の重みにより箱型カバー10の展開が阻止されるようになっている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はパン類用焼成型に係わり、特に、表面にレリーフ模様を施したパン類の製造を簡単に行うことのできるパン類用焼成型に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、箱型の食パン等のパン類を製造する際には、生地を型詰めする工程、生地を発酵させる工程、生地を焼成させる工程及び焼成されたパン類(以下、焼成品という)を型抜きする工程を経る必要がある。
例えば、食パンの表面に絵、文字等のレリーフ模様を施したパン類を製造する場合には、型詰めする工程で、予めかかるレリーフ模様に対応した凹凸部を有する焼成型に生地を詰め、そのまま発酵及び焼成を行い、焼成完了後、焼成型から焼成品を抜き出せば良い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しなしながら、パン類の製造において、特に、生地を発酵させる工程及び生地を焼成させる工程では、焼成型に詰められた生地が伸びて膨張する。そのため、焼成品は、自身の膨張により焼成型の内面全体にわたって押圧されている。従って、このような状態で焼成品を焼成型から無理に抜き出そうとすれば、焼成品の表面に施されたレリーフ模様が焼成型に引っ掛かって、型抜きの段階で焼成品を傷付けるおそれがあった。
【0004】
本発明はこのような従来の課題に鑑みてなされたものであり、表面にレリーフ模様を施したパン類の製造を簡単に行うことのできるパン類用焼成型を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため本発明は、所定形状を有する内部空間に生地を詰めて、パン類を焼成するためのパン類用焼成型であって、開口された開口部と、該開口部の対向面をベースに展開可能な面である展開面とを有し、該展開面の展開が阻止されることにより前記内部空間の一部又は全てを形成するカバーと、前記展開面の展開を阻止可能な展開阻止手段とを備え、前記開口部の対向面及び/又は前記展開面には、凹凸部が形成され又は該凹凸部を有する板が交換可能に取り付けられたことを特徴とする。
【0006】
カバーの展開面は、展開阻止手段によりその展開が阻止可能である。このことにより、パン類用焼成型を、従来と同様に、生地の型詰め、発酵及び焼成の工程で使用することができる。また、焼成品の型抜きの際には、この展開面を展開させることができる。このことにより、焼成品の表面に施されたレリーフ模様を傷付けることなく、簡単に型抜きすることができる。従って、表面にレリーフ模様を施したパン類の製造を簡単に行うことができる。
【0007】
なお、カバーの対向面や展開面には、凹凸部が形成されたり、この凹凸部を有する板が交換可能に取り付けられる。特に、凹凸部を有する板が交換可能に取り付けられることで、簡単に様々なレリーフ模様に対応したパン類の製造を行うことができる。また、レリーフ模様を施すべき面の数に対応して、レリーフ板を取り付けたり、外したりすることができる。
さらに、パン類の形状によっては、カバーの開口部を覆う上部カバーを別途用意しても良く、この上部カバーにレリーフ模様に対応した凹凸部等を設けても良い。また、この上部カバーは、展開面と連結されていても良い。
【0008】
また、本発明は、前記展開面の一部は分離されており、前記展開阻止手段に代えて、前記展開面の展開及び前記分離された面の分離を阻止可能な展開/分離阻止手段を備えて構成した。
【0009】
展開面の一部は分離されている。そして、この分離された面は、展開/分離阻止手段によりその分離が阻止される。従って、請求項1と同様に、生地の型詰め、発酵及び焼成の工程で使用することができる。そして、展開面を展開させることで、焼成品の表面に施されたレリーフ模様を傷付けることなく、簡単に型抜きすることができる。
そして特に、分離された面自体に凹凸部を形成等することで、この面を交換することによっても、簡単に様々なレリーフ模様に対応したパン類の製造を行うことができる。
【0010】
さらに、本発明は、所定形状を有する内部空間に生地を詰めて、パン類を焼成するためのパン類用焼成型であって、開口された開口部と、該開口部の対向側に窪んだ窪み面とを有し、該窪み面により前記内部空間の一部を形成するカバーと、該カバーの開口部に係止されることにより、前記内部空間のうち該カバーにより形成される部分以外の部分を形成する上部カバーとを備え、前記窪み面及び/又は前記上部カバーには、凹凸部が形成され又は該凹凸部を有する板が交換可能に取り付けられたことを特徴とする。
【0011】
本請求項のパン類用焼成型は、薄いパン類を製造する際に有効な焼成型である。特に、パンケーキやクッキー等の焼成に用いられることが望ましい。
そして、このパン類用焼成型は、従来と同様に、生地の型詰め、発酵及び焼成の工程で使用することができる。また、焼成品の型抜きの際には、上部カバーを取り外し、カバーを逆さ等にすることで焼成品を取り外すことができる。このことにより、焼成品の表面に施されたレリーフ模様を傷付けることなく、簡単に型抜きすることができる。従って、表面にレリーフ模様を施したパン類の製造を簡単に行うことができる。また、製造したいパン類の形状に合わせて、適宜パン類用焼成型を選択することが可能となる。
【0012】
さらに、本発明は、前記カバーを支持可能な支持部材を備え、該支持部材は複数個からなり、該複数個の支持部材は所定方向に向けて配列され、該配列により隣り合う前記支持部材が連結されたことを特徴とする。
【0013】
所定方向は、例えば横並べあるいは縦積みする方向である。そして、横並べしたときには、各カバーに対してほぼ同時に、生地の型詰めが行われる。これにより、型詰め等に要する作業の効率を上げることができる。また、縦積みしたときには、焼成の際に、窯内に省スペースに配置することができる。
さらに、所定方向は、例えば2次元的な方向あるいは3次元的な方向であっても良い。これにより、より一層、焼成型を省スペースに配置することができ、かつ生地の型詰めを効率良く行うことができる。
【0014】
さらに、本発明は、前記カバーが前記支持部材に支持されたとき、該カバーと床との間には隙間が形成され、かつ/又は前記カバーが前記複数個の支持部材に支持されたとき、前記隣り合う支持部材に支持されたカバーの間には隙間が形成されることを特徴とする。
【0015】
カバーが支持部材に支持されたとき、カバーと床との間には隙間が形成される。そのため、焼成の工程において、カバーと床との間にも熱が供給され易くなり、焼き斑を生じ難くさせることができる。なお、この隙間の調整のために、カバーの開口部側と支持枠との間に挟装される部材を設けても良い。
また、カバーが複数個の支持部材に支持されたとき、隣り合う支持部材に支持されたカバーとの間には隙間が形成される。そのため、それぞれのカバー間にも熱が供給され易くなり、焼き斑を生じ難くさせることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。本発明の第1実施形態である焼成型の分解斜視図を図1に、この焼成型の箱型カバーの展開図を図2に示す。
図1、図2において、焼成型1は、箱型カバー10と、この箱型カバー10の蓋である上部カバー20と、箱型カバー10を釣り下げて支持するための台型の支持ラック30とを有している。
【0017】
箱型カバー10は、高熱伝導性、耐熱性及び耐摩耗性を有するように、例えば鉄製となっており、その内側に略立方体型の内部空間13を有するようになっている。そして、箱型カバー10は、上方10f側が開口されており、この対向面である下面10eをベースに展開可能となっている。そのため、箱型カバー10の側面10a、10b、10c、10dの各境界は下面10eに至るまで切断されており、側面切断部11を形成するようになっている。
【0018】
なお、この箱型カバー10は、何も付勢されない自然状態で、側面切断部11の上方10f側が分離され、ある程度展開された形状となっている。そのため、箱型カバー10の弾性力を利用して側面10a、10b、10c、10dを展開し、簡単に焼成品の型抜きを行えるようになっている。
【0019】
また、図には表現されないが、箱型カバー10は、側面切断部11を全て密着させて箱型カバー10の展開を阻止した状態で、内部空間13が下面10e側から上方10f側に向けて僅かに拡開されるようになっている。これにより、箱型カバー10を支持ラック30に挿入し易くなっている。
【0020】
一方、箱型カバー10の側面10aには、その上方10f側に、側面10aが延長された延長部14が形成されている。この延長部14は、側面10aの外側に配設された丸棒15とともに、この丸棒15の形状に沿って反曲されており、延長部14及び丸棒15は、後述する上部カバー20に設けられたカール状レール部26と嵌合可能な凸状レール部16を構成するようになっている。
【0021】
また、側面10aの側面10b側及び側面10d側で、凸状レール部16よりも若干下面10e側には、それぞれ挟装部材18が設けられている。この挟装部材18は、所定の厚みを有する直方体型の部材であり、箱型カバー10の側面10aから外側に向けて突出するように取り付けられている。これにより、箱型カバー10が支持ラック30の支持枠34に支持されたとき、箱型カバー10の下面10eと窯の床との間に、挟装部材18の厚みに対応した適度な隙間が形成されるようになっている。
【0022】
さらに、側面10aには、その隣り合う両側面10b、10d側に、側面10aが延長された延長部17が形成されている。この延長部17は、両側面10b、10d側の側面10a寄りの部分を狭持するように形成されており、側面10aから内側に向けて略直角に折られている。
なお、この側面10aの構成は、これと対向する側面10cについても同様である。
【0023】
一方、側面10aと隣り合う側面10dには、その上方10f側に、側面10dが延長された延長部19が形成されている。この延長部19は、側面10dの外側に折られるようになっている。なお、この側面10dの構成も、これと対向する側面10bについても同様である。
【0024】
さらに、これらの側面10a、10b、10c、10d及び下面10eには、食パンの表面に施すレリーフ模様に対応した凹凸部12が形成されている。そして、図1の例では、側面10a、10cに熊の立ち姿に対応した凹凸部12が形成され、側面10b、10dに豚の顔に対応した凹凸部12が形成されている。なお、このような箱型カバー10を保管等する場合には、箱型カバー10が自然状態である程度展開された形状であるため、内部空間13内に他の箱型カバー10を積載できるようになっている。
【0025】
一方、上部カバー20は、例えば鉄製であり、略正方形の板状の部材となっている。そして、この上部カバー20は、箱型カバー10の上方10f側から内部空間13を閉じるようになっている。
さらに、上部カバー20の内部空間13側の面である下面20a側には、箱型カバー10の凸状レール部16と嵌合可能な形状を有するカール状レール部26が設けられている。
【0026】
このカール状レール部26は、箱型カバー10の側面切断部11を密着させて箱型カバー10の展開を阻止した状態で、その両側面10a、10cの凸状レール部16と嵌合可能になっている。そして、上部カバー20は、凸状レール部16の案内により箱型カバー10の上方10f側に導入されるようになっており、これにより上部カバー20は箱型カバー10に係止されるようになっている。
【0027】
さらに、上部カバー20には、箱型カバー10に対する導入あるいは導出を行う際に把持等するための取っ手27が取り付けられている。この取っ手27は、例えば図示するような関東型の取っ手(取っ手27が上面20b側に設けられたものをいう)であり、図示しないがその他に、関西型の取っ手(取っ手27が下面20a側に設けられたものをいう)あるいは東西両用型の取っ手(取っ手27が上面20b側及び下面20a側の両方に設けられたもの)等が用いられる。
そして、この上部カバー20にも、箱型カバー10と同様に、レリーフ模様に対応した凹凸部22が形成されている。
【0028】
加えて、支持ラック30は、窯内の床等と載置される略正方形の土台枠33を有している。そして、この土台枠33の各頂点30a、30b、30c、30dには、それぞれ同じ長さの縦支柱31A、31B、31C、31Dの一端側が取り付けられている。また、この縦支柱31A、31B、31C、31Dは、支持ラック30が台型となるように、各頂点30a、30b、30c、30dから上方に向けて若干内側に傾きつつ立設されており、その他端側において、それぞれ支持ラック30の頂点30e、30f、30g、30hを構成するようになっている。
【0029】
さらに、各頂点30e、30f、30g、30hには、これらと頂点が一致された略正方形の支持枠34が取り付けられている。そして、支持枠34の開口部34aには、箱型カバー10が下面10e側から挿入可能となっている。そのため、支持枠34の開口部34aの面積は、箱型カバー10の下面10eの面積よりも大きくなっている。
【0030】
また、支持枠34は、箱型カバー10の側面切断部11を密着させて箱型カバー10の展開を阻止した状態で、その挟装部材18を支持して箱型カバー10を釣り下げられるようになっている。そのため、支持枠34の各頂点30e、30f、30g、30hの内側には、箱型カバー10を支持するためのフランジ36が設けられている。
【0031】
さらに、この状態では、箱型カバー10は、その上方10f側が支持枠34から内側に押止され、自身の重みにより箱型カバー10の展開が阻止されるようになっている。そのため、支持枠34の開口部34aの面積は、上方10f側の展開が阻止された状態の上方10f側の面積と同程度となっている。
【0032】
かかる構成において、例えば表面にレリーフ模様を施した箱型の食パンを製造する場合には、生地の型詰めを行う前に、まず、箱型カバー10を支持ラック30に挿入して、支持枠34に支持させる。
次に、箱型カバー10の内部空間13に生地の型詰めを行う。このとき、箱型カバー10の上方10f側は、支持ラック30の支持枠34により内側に押止される。そのため、箱型カバー10が展開されることはない。
その後、この状態で生地を発酵させる。このとき、発酵により生地が伸びるが、やはり箱型カバー10の上方10f側が支持枠34により内側に押止されるため、箱型カバー10が展開されることはない。
【0033】
続いて、生地の発酵の後、生地の焼成を行う。この際には、まず、上部カバー20のカール状レール部26と、箱型カバー10の凸状レール部16とを嵌合させる。そして、取っ手27を把持等しつつ、上部カバー20を箱型カバー10に導入させる。これにより、上部カバー20は、箱型カバー10に係止される。従って、この上部カバー20の箱型カバー10への係止と、支持ラック30による箱型カバー10の展開の阻止とにより、焼成型1の内部空間13は堅固な空間となる。そのため、この状態で焼成型1を窯に入れて焼成しても、膨張した生地により内部空間13が開放されることはない。従って、焼成品は、内部空間13の形状に沿って焼成されるようになる。
【0034】
ところで、箱型カバー10は、挟装部材18を介して支持ラック30に支持されるため、焼成の工程において、箱型カバー10の下面10eと窯の床との間には、挟装部材18に対応した適度な隙間が形成される。そのため、箱型カバー10の下面10e側にも熱が供給され易くなり、焼き斑を生じ難くさせることができる。
【0035】
さらに、支持ラック30は台型であるため、複数個の箱型カバー10を窯内に配列させた場合でも、隣り合う支持ラック30に支持される箱型カバー10間には隙間が形成される。そのため、この場合も、焼き斑を生じ難くさせることができる。
【0036】
その後、窯から焼成型1を出して冷却し、焼成品の型抜きを行う。この際には、まず、上部カバー20の取っ手27を把持等して、箱型カバー10から上部カバー20を取り外す。そして、支持ラック30から箱型カバー10を取り出す。この際には、支持ラック30自体を逆さ等にしても良い。焼成後の焼成品は、自身の膨張により箱型カバー10の内面全体に押圧されているため、上部カバー20を取り外した状態でも、箱型カバー10と一体化している。従って、箱型カバー10から焼成品を抜き出す必要がある。
【0037】
この際には、箱型カバー10が、自然状態で、ある程度展開されていることを利用して側面10a、10b、10c、10dを展開し、焼成品を箱型カバー10から抜き出す。これにより、焼成品は、その表面に施されたレリーフ模様が側面10a、10b、10c、10dや下面10eに設けられた凹凸部12等に傷付けられることなく、型抜きされる。
【0038】
以上により、焼成型1は、生地の型詰め、発酵を行う際あるいは生地の焼成を行う際に、箱型カバー10が支持ラック30の支持枠34により押止され、あるいは箱型カバー10に上部カバー20が係止されるため、従来の焼成型と同様に、生地の型詰め、発酵及び焼成の工程で使用することができる。
また、焼成型1は、焼成品の型抜きを行う際に、箱型カバー10の側面10a、10b、10c、10dが展開可能であるため、焼成品の表面に施されたレリーフ模様を傷付けることなく、簡単に型抜きすることができる。
従って、表面にレリーフ模様を施したパン類の製造を簡単に行うことができる。
【0039】
さらに、通常、食パン等の表面であるクラスト耳は、例えばサンドイッチ等に加工する際には無駄な部分となるため切除等されることが多いが、これに簡単にレリーフ模様を施して食パン自体に付加価値を生じさせることができるので、クラスト耳を切除しなくても良くなる。従って、食パンの無駄な部分を少なくし、かつ切除等に要する作業を減らすことができるので、パン類の製造コストを下げることができる。
【0040】
なお、本実施形態においては、上部カバー20を箱型カバー10に導入させることで、上部カバー20が箱型カバー10に係止されるとして説明してきたが、これに限られない。すなわち、上部カバー20に図示しない鉤手等を設けて、凸状レール部16自体に直接係止するようにしても良い。さらに、この場合には、上部カバー20は、箱型カバー10と連結されていても良い。
【0041】
また、本実施形態においては、箱型カバー10に上部カバー20を係止等させるとして説明してきたが、これに限られない。すなわち、箱型の食パンではなく、上方に丸みを有するいわゆるワンローフ型の食パンを製造する場合には、焼成の工程において、上部カバー20を箱型カバー10に係止等させる必要はない。なお、この場合も焼成により生地が膨張するが、箱型カバー10は、支持ラック30に支持されることで、自身の重みにより展開が阻止される構成であるため、ワンローフ型の食パンの焼成においても、側面切断部11が分離して箱型カバー10が展開されることはない。
【0042】
さらに、本実施形態においては、箱型カバー10は略立方体形であるとして説明してきたが、これに限られない。すなわち、箱型カバー10は、直方体型であっても良い。これにより、1つの箱型カバー10で、複数斤用の食パンを焼成することができる。
【0043】
また、箱型カバー10は、上述のように、立方体型あるいは直方体型でなく、さらに、図3(a)に示すような山型に構成しても良い。この場合には、下面10eの側面10a、10c間の長さを短くして、側面10b、10dを略三角形に構成すれば良い。これにより、サンドイッチ用やホームトースト用の食パンを製造することができる。なお、凹凸部12の図柄が、図1と上下逆に形成されているのは、焼成品が山型となるため、下面10e側を上向きに陳列させた場合に、正常な向きでレリーフ模様を確認できるようにするためである。
【0044】
また、箱型カバー10は、山型以外にも図3(b)に示すような蛇腹型に構成しても良い。この場合には、側面10a、10cに、その上下方向に長手方向を有する複数本の凹部列51を形成すれば良い。そして、例えば立方体形の箱型カバー10の側面10a、10cに3本の凹部列51を形成することで、焼成品にも3本の凹部が形成されるようになる。従って、この凹部を目印に食パンをスライスすることで、食パンを簡単に4枚切り等することができる。
【0045】
さらに、本実施形態においては、箱型カバー10の側面10a、10b、10c、10d及び下面10eや、上部カバー20には、レリーフ模様に対応した凹凸部12、22が形成されるとして説明してきたが、これに限られない。すなわち、これらに図示しない取り付け具を設けて、レリーフ模様に対応した凹凸部を有するレリーフ板を交換可能に取り付けても良い。
【0046】
また、箱型カバー10側に取り付け具を設けなくても、このレリーフ板自体にL字状の鉤手等を設けて、箱型カバー10の縁等に係止できるようにしても良い。このことにより、様々なレリーフ模様に対応して、簡単にレリーフ板を交換することができる。また、レリーフ模様を施すべき面の数に対応して、レリーフ板を取り付けたり、外したりすることができる。
【0047】
あるいは、図4に示すように、箱型カバー10の側面10b、10dが分離された箱型カバー60を構成し、この分離された側面60b、60d自体を交換することで様々なレリーフ模様に対応させても良い。この場合には、箱型カバー60の下面60eの側面60b、60d側に、側面10a、10cに設けられた延長部17と同様の形状を有する延長部67を設けて、この延長部67により、側面60b、60dの下面60e寄りの部分を狭持するようにすれば良い。これにより、側面60b、60dは、延長部17及び延長部67に狭持されるため、生地の焼成等の工程で、側面60b、60dが箱型カバー60から分離することはない。
【0048】
また、箱型カバー10が、上述したように直方体型の場合や、山型あるいは蛇腹型の場合には、側面10a、10b、10c、10d等に取り付けるレリーフ板等を箱型カバー10、60の形状に合わせて変形等させても良い。
【0049】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態である焼成型100は、第1実施形態である焼成型1に対し、支持ラック30を複数個で構成したものである。
本発明の第2実施形態である焼成型の構成図を図5に示す。なお、図1〜図3と同一要素のものについては同一符号を付して説明は省略する。
【0050】
図5において、焼成型100を構成する連結ラック180は、4つの支持ラック30A、30B、30C、30Dから構成されている。そして、これらの支持ラック30A、30B、30C、30Dは、2次元的に2行2列に配列されている。また、支持ラック30A、30B、30C、30Dは、隣り合う支持ラック30と連結されており、さらに、その境界に位置する縦支柱31及び土台枠33の一部が省略されている。
【0051】
例えば、支持ラック30Aの土台枠33A及び支持枠34Aは、それぞれ隣り合う支持ラック30B、30C、30Dの土台枠33B、33C、33D及び支持枠34B、34C、34Dと連結されている。さらに、支持ラック30Aは、その支持ラック30B、30C、30D間の縦支柱31及び土台枠33の一部が省略されている。そして、残りの縦支柱及び土台枠が、それぞれ連結ラック180の縦支柱181A及び土台枠183の一部を構成するようになっている。
【0052】
また、他の支持ラック30B、30C、30Dに関しても、これと同様であり、隣り合う支持ラック30と連結されている。また、各支持ラック30B、30C、30Dも、縦支柱181B、181C、181Dや、土台枠183の一部を構成するようになっている。
さらに、隣り合う支持ラック30A、30B、30C、30Dの境界には、隙間187が設けられている。
【0053】
かかる構成において、生地の型詰めを行う前に、まず、連結ラック180の支持ラック30A、30B、30C、30Dのそれぞれに箱型カバー10を挿入して、それぞれの支持枠34A、34B、34C、34Dに支持させる。
そして、各箱型カバー10に対して、生地の型詰めを行う。このとき、生地の型詰めは、各箱型カバー10に対して、ほぼ同時に行われる。これにより、型詰め等に要する作業の効率を上げることができる。
また、各支持ラック30A、30B、30C、30D間には、隙間187が設けられている。そのため、各箱型カバー10の間には、熱が供給され易くなる。従って、複数個の箱型カバー10を隣接して配列させても、焼き斑を生じ難くさせることができる。
【0054】
なお、本実施形態においては、4つの支持ラック30A、30B、30C、30Dを2次元的に2行2列に配列するとして説明してきたが、これに限られない。すなわち、複数個の支持ラック30を縦積みするように配列させても良い。これにより、焼成型100を窯内に省スペースに配置することができる。もちろん、縦積みされる場合にも、各支持ラック30間に適度な隙間が設けられることが望ましい。
【0055】
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態である焼成型200は、第1実施形態である焼成型1に比べ、薄いパン類を製造する際に有効な焼成型である。特に、パンケーキやクッキー等に用いられることが望ましい。
本発明の第3実施形態である焼成型の分解斜視図を図6に示す。なお、図1〜図3と同一要素のものについては同一符号を付して説明は省略する。
【0056】
図6において、焼成型200は、第1実施形態である箱型カバー10の代わりに設けられた角皿型カバー210と、第1実施形態と同様の上部カバー20とを有している。
角皿型カバー210は、箱型カバー10と同様に、例えば鉄製となっており、その内側に略半楕円球状の内部空間213を有するようになっている。また、この角皿型カバー210は、その上方210f側が略正方形に開口されており、この対向面である下方210e側が窪んでいる。そして、角皿型カバー210は、その下方210e側から上方210f側に向けて、連続的にかつ滑らかに内面が加工されている。
【0057】
このとき、角皿型カバー210の上方210f側の開口部には、その周部が外側に向けて折られた角型縁部214が形成されている。そして、この角型縁部214には、上部カバー20に設けられたカール状レール部26が嵌合されるようになっている。
【0058】
さらに、角皿型カバー210の角型縁部214の各頂点210a、210b、210c、210dからは、下方210e側に向けて垂下された足部215が取り付けられている。そして、この足部215の長さは、少なくとも内部空間213の深さよりも長くなっており、第1実施形態と同様に、角皿型カバー210の下方210e側と窯の床との間に適度な隙間が形成されるようになっている。
さらに、内部空間213には、第1実施形態と同様に、レリーフ模様に対応した凹凸部212が形成されている。もちろん、内部空間213の形状と一致したレリーフ板が交換可能に取り付けられていても良い。
【0059】
かかる構成において、例えば表面にレリーフ模様を施した薄型のパン類を製造する場合には、まず、角皿型カバー210の内部空間213に生地の型詰めを行う。そして、この状態で生地を発酵させる。
【0060】
続いて、生地の発酵の後、生地の焼成を行う。この際には、まず、上部カバー20のカール状レール部26と、角皿型カバー210の角型縁部214とを嵌合させる。そして、取っ手27を把持等して、上部カバー20を角皿型カバー210に導入させる。これにより、上部カバー20は、角皿型カバー210に係止される。従って、この上部カバー20の角皿型カバー210への係止により、焼成型200の内部空間213は堅固な空間となる。そのため、この状態で焼成型200を窯に入れて焼成しても、膨張した生地により内部空間213が開放されることはない。従って、焼成品は、内部空間213の形状に沿って焼成されるようになる。
【0061】
ところで、角皿型カバー210は、その足部215の長さにより、下方210e側と窯の床との間に隙間が形成される。そのため、角皿型カバー210の下方210e側にも熱が供給され易くなり、焼き斑を生じ難くさせることができる。
【0062】
その後、窯から焼成型200を出して冷却し、焼成品の型抜きを行う。この際には、まず、上部カバー20の取っ手27を把持等して、角皿型カバー210から上部カバー20を取り外す。このとき、焼成後の焼成品は、自身の膨張により角皿型カバー210の内面全体に押圧されているため、上部カバー20を取り外した状態でも、角皿型カバー210と一体化している。従って、角皿型カバー210から焼成品を取り外す必要がある。
【0063】
この際には、角皿型カバー210を逆さ等にすることで、焼成品を角皿型カバー210から取り外す。これにより、焼成品は、その表面に施されたレリーフ模様が内部空間213に設けられた凹凸部212等に傷付けられることなく、型抜きされる。
【0064】
以上により、焼成型200は、従来の焼成型と同様に、生地の型詰め、発酵及び焼成の工程で使用することができる。また、焼成型200は、焼成品の型抜きを行う際に、角皿型カバー210を逆さ等にすることで焼成品を取り外せるので、焼成品の表面に施されたレリーフ模様を傷付けることなく、簡単に型抜きすることができる。
従って、製造したいパン類の形状に合わせて、適宜焼成型を選択することが可能となる。
【0065】
なお、本実施形態においては、角皿型カバー210は、その上方210f側が略正方形に開口されるとして説明してきたが、これに限られず、円形に開口されていても良い。この場合の焼成型を図7に示す。
図7に示すように、焼成型300は、角皿型カバー210に対し、その上方310f側が円形に開口された丸皿型カバー310を備えている。そして、この丸皿型カバー310の上方310f側には、その周部が外側に向けて折られた丸型縁部314が形成されている。さらに、この丸型縁部314のうちの任意の3点には、下方310e側に向けて垂下された足部315が取り付けられている。そして、この丸皿型カバー310の下方310e側と窯の床との間には、適度な隙間が形成されるようになっている。
【0066】
また、丸皿型カバー310の丸型縁部314付近の内周には、ネジ溝316が形成されている。そして、このネジ溝316には、以下に示す上部カバー320に設けられたネジ溝326が螺合されるようになっている。
このとき、上部カバー320は、丸皿型カバー310の形状に合わせて円形であり、その周部にはネジ溝326が形成されている。さらに、上部カバー320の上面320bの中心付近には、取っ手327が取り付けられている。
【0067】
かかる構成において、生地の焼成を行う際には、上部カバー320のネジ溝326と、丸皿型カバー310のネジ溝316とを螺合させて、上部カバー320を丸皿型カバー310に係止させる。これにより、焼成型300の内部空間213は堅固な空間となる。また、焼成後は、上部カバー320を外して、丸皿型カバー310を逆さ等にすることにより、焼成品を丸皿型カバー310から取り外す。これにより、焼成品は、その表面に施されたレリーフ模様が内部空間213に設けられた凹凸部212等に傷付けられることなく、型抜きされる。
【0068】
また、本実施形態においては、上部カバー20あるいは上部カバー320は、平面状であるとして説明してきたが、これに限られず、角皿型カバー210の内部空間213等と対称に、上方側に略半楕円球状の膨らみ(図示略)が形成されても良い。これにより、中心部が膨らんだ形状のパン類も製造可能である。
【0069】
次に、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態である焼成型400は、第2実施形態である連結ラック180に対して、第3実施形態である角皿型カバー210を適用したものである。
本発明の第4実施形態である焼成型の構成図を図8に示す。なお、図5〜図7と同一要素のものについては同一符号を付して説明は省略する。
【0070】
図8において、焼成型400は、第3実施形態である角皿型カバー210に対し、その足部215を備えない角皿型カバー410を備えている。また、この焼成型400を構成する薄型連結ラック480は、第2実施形態である連結ラック180よりも高さが低くなっている。そのため、薄型連結ラック480は、第1実施形態である支持ラック30よりも高さの低い薄型支持ラック430A、430B、430C、・・・から構成されている。なお、角皿型カバー410の場合も、当然に第2実施形態である連結ラック180をそのまま適用可能であるが、窯内に省スペースに配置することを考慮して、薄型連結ラック480を用いることが望ましい。
【0071】
さらに、薄型連結ラック480は、第2実施形態の連結ラック180の有する縦支柱181A、181B、181C、181Dが短くなったものに加え、薄型連結ラック480の中央部の沈み防止のため、薄型支持ラック430A、430F間に、縦支柱481Aを備えている。また、これと同様に、薄型支持ラック430A、430B間、薄型支持ラック430B、430C間、薄型支持ラック430E、430F間にも、縦支柱481B、481C、481Dをそれぞれ備えている。
【0072】
そして、各薄型支持ラック430A、430B、430C、・・・の支持枠34A、34B、34C、・・・は、角皿型カバー410の角型縁部214を支持可能となっている。
さらに、薄型連結ラック480にも、第2実施形態の連結ラック180と同様に、隣り合う薄型支持ラック430A、430B、430C、・・・間に、隙間187が形成されている。
【0073】
かかる構成において、生地の型詰めを行う前に、まず、薄型支持ラック430A、430B、430C、・・・のそれぞれに、角皿型カバー410を支持させる。
そして、それぞれの角皿型カバー410に対して、生地の型詰めを行う。このとき、生地の型詰めは、各角皿型カバー410に対して、ほぼ同時に行われる。これにより、型詰め等に要する作業の効率を上げることができる。
【0074】
また、各薄型支持ラック430A、430B、430C、・・・間には、隙間187が設けられている。そのため、各角皿型カバー410の間には、熱が供給され易くなっている。従って、複数個の角皿型カバー410を隣接して配列させても、焼き斑を生じ難くさせることができる。
【0075】
なお、本実施形態においては、第2実施形態である連結ラック180に対して、角皿型カバー210を適用するとして説明してきたが、これに限られず、当然に図7に示す丸皿型カバー310にも適用可能である。この場合の焼成型を図9に示す。
図9において、焼成型500は、図7に示す丸皿型カバー310に対し、その足部315を備えない丸皿型カバー510を備えている。また、この焼成型500を構成する薄型連結ラック580は、薄型連結ラック480の略正方形の支持枠34の代わりに、円形の支持枠534を備えている。このとき、この円形の支持枠534は、別途設けられた略長方形の上枠538の内側に取り付けられ、各支持枠534間が連結棒539により連結されている。
【0076】
かかる構成において、上述した角皿型カバー210の場合と同様に、生地の型詰めは、各丸皿型カバー510に対して、ほぼ同時に行われる。これにより、型詰め等に要する作業の効率を上げることができる。従って、製造すべきパン類の形状に合わせて、適宜焼成型を選択することが可能となる。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、展開可能な展開面を有するカバーを備えて構成したので、型抜きの際に展開面を展開することができ、焼成品の表面に施されたレリーフ模様を傷付けることなく、簡単に型抜きすることができる。従って、表面にレリーフ模様を施したパン類の製造を簡単に行うことができる。
また、この展開面の展開を阻止可能な展開阻止手段を備えて構成したので、パン類用焼成型を、従来と同様に、生地の型詰め、発酵及び焼成の工程で使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である焼成型の分解斜視図
【図2】箱型カバーの展開図
【図3】本発明の第1実施形態である焼成型の別例
【図4】同上
【図5】本発明の第2実施形態である焼成型の構成図
【図6】本発明の第3実施形態である焼成型の分解斜視図
【図7】本発明の第3実施形態である焼成型の別例
【図8】本発明の第4実施形態である焼成型の構成図
【図9】本発明の第4実施形態である焼成型の別例
【符号の説明】
1、100、200、300、400、500 焼成型
10、60 箱型カバー
12、22、212 凹凸部
13、213 内部空間
20、320 上部カバー
30 支持ラック
180 連結ラック
187 隙間
210、410 角皿型カバー
310、510 丸皿型カバー
430 薄型支持ラック
480、580 薄型連結ラック
【発明の属する技術分野】
本発明はパン類用焼成型に係わり、特に、表面にレリーフ模様を施したパン類の製造を簡単に行うことのできるパン類用焼成型に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、箱型の食パン等のパン類を製造する際には、生地を型詰めする工程、生地を発酵させる工程、生地を焼成させる工程及び焼成されたパン類(以下、焼成品という)を型抜きする工程を経る必要がある。
例えば、食パンの表面に絵、文字等のレリーフ模様を施したパン類を製造する場合には、型詰めする工程で、予めかかるレリーフ模様に対応した凹凸部を有する焼成型に生地を詰め、そのまま発酵及び焼成を行い、焼成完了後、焼成型から焼成品を抜き出せば良い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しなしながら、パン類の製造において、特に、生地を発酵させる工程及び生地を焼成させる工程では、焼成型に詰められた生地が伸びて膨張する。そのため、焼成品は、自身の膨張により焼成型の内面全体にわたって押圧されている。従って、このような状態で焼成品を焼成型から無理に抜き出そうとすれば、焼成品の表面に施されたレリーフ模様が焼成型に引っ掛かって、型抜きの段階で焼成品を傷付けるおそれがあった。
【0004】
本発明はこのような従来の課題に鑑みてなされたものであり、表面にレリーフ模様を施したパン類の製造を簡単に行うことのできるパン類用焼成型を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため本発明は、所定形状を有する内部空間に生地を詰めて、パン類を焼成するためのパン類用焼成型であって、開口された開口部と、該開口部の対向面をベースに展開可能な面である展開面とを有し、該展開面の展開が阻止されることにより前記内部空間の一部又は全てを形成するカバーと、前記展開面の展開を阻止可能な展開阻止手段とを備え、前記開口部の対向面及び/又は前記展開面には、凹凸部が形成され又は該凹凸部を有する板が交換可能に取り付けられたことを特徴とする。
【0006】
カバーの展開面は、展開阻止手段によりその展開が阻止可能である。このことにより、パン類用焼成型を、従来と同様に、生地の型詰め、発酵及び焼成の工程で使用することができる。また、焼成品の型抜きの際には、この展開面を展開させることができる。このことにより、焼成品の表面に施されたレリーフ模様を傷付けることなく、簡単に型抜きすることができる。従って、表面にレリーフ模様を施したパン類の製造を簡単に行うことができる。
【0007】
なお、カバーの対向面や展開面には、凹凸部が形成されたり、この凹凸部を有する板が交換可能に取り付けられる。特に、凹凸部を有する板が交換可能に取り付けられることで、簡単に様々なレリーフ模様に対応したパン類の製造を行うことができる。また、レリーフ模様を施すべき面の数に対応して、レリーフ板を取り付けたり、外したりすることができる。
さらに、パン類の形状によっては、カバーの開口部を覆う上部カバーを別途用意しても良く、この上部カバーにレリーフ模様に対応した凹凸部等を設けても良い。また、この上部カバーは、展開面と連結されていても良い。
【0008】
また、本発明は、前記展開面の一部は分離されており、前記展開阻止手段に代えて、前記展開面の展開及び前記分離された面の分離を阻止可能な展開/分離阻止手段を備えて構成した。
【0009】
展開面の一部は分離されている。そして、この分離された面は、展開/分離阻止手段によりその分離が阻止される。従って、請求項1と同様に、生地の型詰め、発酵及び焼成の工程で使用することができる。そして、展開面を展開させることで、焼成品の表面に施されたレリーフ模様を傷付けることなく、簡単に型抜きすることができる。
そして特に、分離された面自体に凹凸部を形成等することで、この面を交換することによっても、簡単に様々なレリーフ模様に対応したパン類の製造を行うことができる。
【0010】
さらに、本発明は、所定形状を有する内部空間に生地を詰めて、パン類を焼成するためのパン類用焼成型であって、開口された開口部と、該開口部の対向側に窪んだ窪み面とを有し、該窪み面により前記内部空間の一部を形成するカバーと、該カバーの開口部に係止されることにより、前記内部空間のうち該カバーにより形成される部分以外の部分を形成する上部カバーとを備え、前記窪み面及び/又は前記上部カバーには、凹凸部が形成され又は該凹凸部を有する板が交換可能に取り付けられたことを特徴とする。
【0011】
本請求項のパン類用焼成型は、薄いパン類を製造する際に有効な焼成型である。特に、パンケーキやクッキー等の焼成に用いられることが望ましい。
そして、このパン類用焼成型は、従来と同様に、生地の型詰め、発酵及び焼成の工程で使用することができる。また、焼成品の型抜きの際には、上部カバーを取り外し、カバーを逆さ等にすることで焼成品を取り外すことができる。このことにより、焼成品の表面に施されたレリーフ模様を傷付けることなく、簡単に型抜きすることができる。従って、表面にレリーフ模様を施したパン類の製造を簡単に行うことができる。また、製造したいパン類の形状に合わせて、適宜パン類用焼成型を選択することが可能となる。
【0012】
さらに、本発明は、前記カバーを支持可能な支持部材を備え、該支持部材は複数個からなり、該複数個の支持部材は所定方向に向けて配列され、該配列により隣り合う前記支持部材が連結されたことを特徴とする。
【0013】
所定方向は、例えば横並べあるいは縦積みする方向である。そして、横並べしたときには、各カバーに対してほぼ同時に、生地の型詰めが行われる。これにより、型詰め等に要する作業の効率を上げることができる。また、縦積みしたときには、焼成の際に、窯内に省スペースに配置することができる。
さらに、所定方向は、例えば2次元的な方向あるいは3次元的な方向であっても良い。これにより、より一層、焼成型を省スペースに配置することができ、かつ生地の型詰めを効率良く行うことができる。
【0014】
さらに、本発明は、前記カバーが前記支持部材に支持されたとき、該カバーと床との間には隙間が形成され、かつ/又は前記カバーが前記複数個の支持部材に支持されたとき、前記隣り合う支持部材に支持されたカバーの間には隙間が形成されることを特徴とする。
【0015】
カバーが支持部材に支持されたとき、カバーと床との間には隙間が形成される。そのため、焼成の工程において、カバーと床との間にも熱が供給され易くなり、焼き斑を生じ難くさせることができる。なお、この隙間の調整のために、カバーの開口部側と支持枠との間に挟装される部材を設けても良い。
また、カバーが複数個の支持部材に支持されたとき、隣り合う支持部材に支持されたカバーとの間には隙間が形成される。そのため、それぞれのカバー間にも熱が供給され易くなり、焼き斑を生じ難くさせることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。本発明の第1実施形態である焼成型の分解斜視図を図1に、この焼成型の箱型カバーの展開図を図2に示す。
図1、図2において、焼成型1は、箱型カバー10と、この箱型カバー10の蓋である上部カバー20と、箱型カバー10を釣り下げて支持するための台型の支持ラック30とを有している。
【0017】
箱型カバー10は、高熱伝導性、耐熱性及び耐摩耗性を有するように、例えば鉄製となっており、その内側に略立方体型の内部空間13を有するようになっている。そして、箱型カバー10は、上方10f側が開口されており、この対向面である下面10eをベースに展開可能となっている。そのため、箱型カバー10の側面10a、10b、10c、10dの各境界は下面10eに至るまで切断されており、側面切断部11を形成するようになっている。
【0018】
なお、この箱型カバー10は、何も付勢されない自然状態で、側面切断部11の上方10f側が分離され、ある程度展開された形状となっている。そのため、箱型カバー10の弾性力を利用して側面10a、10b、10c、10dを展開し、簡単に焼成品の型抜きを行えるようになっている。
【0019】
また、図には表現されないが、箱型カバー10は、側面切断部11を全て密着させて箱型カバー10の展開を阻止した状態で、内部空間13が下面10e側から上方10f側に向けて僅かに拡開されるようになっている。これにより、箱型カバー10を支持ラック30に挿入し易くなっている。
【0020】
一方、箱型カバー10の側面10aには、その上方10f側に、側面10aが延長された延長部14が形成されている。この延長部14は、側面10aの外側に配設された丸棒15とともに、この丸棒15の形状に沿って反曲されており、延長部14及び丸棒15は、後述する上部カバー20に設けられたカール状レール部26と嵌合可能な凸状レール部16を構成するようになっている。
【0021】
また、側面10aの側面10b側及び側面10d側で、凸状レール部16よりも若干下面10e側には、それぞれ挟装部材18が設けられている。この挟装部材18は、所定の厚みを有する直方体型の部材であり、箱型カバー10の側面10aから外側に向けて突出するように取り付けられている。これにより、箱型カバー10が支持ラック30の支持枠34に支持されたとき、箱型カバー10の下面10eと窯の床との間に、挟装部材18の厚みに対応した適度な隙間が形成されるようになっている。
【0022】
さらに、側面10aには、その隣り合う両側面10b、10d側に、側面10aが延長された延長部17が形成されている。この延長部17は、両側面10b、10d側の側面10a寄りの部分を狭持するように形成されており、側面10aから内側に向けて略直角に折られている。
なお、この側面10aの構成は、これと対向する側面10cについても同様である。
【0023】
一方、側面10aと隣り合う側面10dには、その上方10f側に、側面10dが延長された延長部19が形成されている。この延長部19は、側面10dの外側に折られるようになっている。なお、この側面10dの構成も、これと対向する側面10bについても同様である。
【0024】
さらに、これらの側面10a、10b、10c、10d及び下面10eには、食パンの表面に施すレリーフ模様に対応した凹凸部12が形成されている。そして、図1の例では、側面10a、10cに熊の立ち姿に対応した凹凸部12が形成され、側面10b、10dに豚の顔に対応した凹凸部12が形成されている。なお、このような箱型カバー10を保管等する場合には、箱型カバー10が自然状態である程度展開された形状であるため、内部空間13内に他の箱型カバー10を積載できるようになっている。
【0025】
一方、上部カバー20は、例えば鉄製であり、略正方形の板状の部材となっている。そして、この上部カバー20は、箱型カバー10の上方10f側から内部空間13を閉じるようになっている。
さらに、上部カバー20の内部空間13側の面である下面20a側には、箱型カバー10の凸状レール部16と嵌合可能な形状を有するカール状レール部26が設けられている。
【0026】
このカール状レール部26は、箱型カバー10の側面切断部11を密着させて箱型カバー10の展開を阻止した状態で、その両側面10a、10cの凸状レール部16と嵌合可能になっている。そして、上部カバー20は、凸状レール部16の案内により箱型カバー10の上方10f側に導入されるようになっており、これにより上部カバー20は箱型カバー10に係止されるようになっている。
【0027】
さらに、上部カバー20には、箱型カバー10に対する導入あるいは導出を行う際に把持等するための取っ手27が取り付けられている。この取っ手27は、例えば図示するような関東型の取っ手(取っ手27が上面20b側に設けられたものをいう)であり、図示しないがその他に、関西型の取っ手(取っ手27が下面20a側に設けられたものをいう)あるいは東西両用型の取っ手(取っ手27が上面20b側及び下面20a側の両方に設けられたもの)等が用いられる。
そして、この上部カバー20にも、箱型カバー10と同様に、レリーフ模様に対応した凹凸部22が形成されている。
【0028】
加えて、支持ラック30は、窯内の床等と載置される略正方形の土台枠33を有している。そして、この土台枠33の各頂点30a、30b、30c、30dには、それぞれ同じ長さの縦支柱31A、31B、31C、31Dの一端側が取り付けられている。また、この縦支柱31A、31B、31C、31Dは、支持ラック30が台型となるように、各頂点30a、30b、30c、30dから上方に向けて若干内側に傾きつつ立設されており、その他端側において、それぞれ支持ラック30の頂点30e、30f、30g、30hを構成するようになっている。
【0029】
さらに、各頂点30e、30f、30g、30hには、これらと頂点が一致された略正方形の支持枠34が取り付けられている。そして、支持枠34の開口部34aには、箱型カバー10が下面10e側から挿入可能となっている。そのため、支持枠34の開口部34aの面積は、箱型カバー10の下面10eの面積よりも大きくなっている。
【0030】
また、支持枠34は、箱型カバー10の側面切断部11を密着させて箱型カバー10の展開を阻止した状態で、その挟装部材18を支持して箱型カバー10を釣り下げられるようになっている。そのため、支持枠34の各頂点30e、30f、30g、30hの内側には、箱型カバー10を支持するためのフランジ36が設けられている。
【0031】
さらに、この状態では、箱型カバー10は、その上方10f側が支持枠34から内側に押止され、自身の重みにより箱型カバー10の展開が阻止されるようになっている。そのため、支持枠34の開口部34aの面積は、上方10f側の展開が阻止された状態の上方10f側の面積と同程度となっている。
【0032】
かかる構成において、例えば表面にレリーフ模様を施した箱型の食パンを製造する場合には、生地の型詰めを行う前に、まず、箱型カバー10を支持ラック30に挿入して、支持枠34に支持させる。
次に、箱型カバー10の内部空間13に生地の型詰めを行う。このとき、箱型カバー10の上方10f側は、支持ラック30の支持枠34により内側に押止される。そのため、箱型カバー10が展開されることはない。
その後、この状態で生地を発酵させる。このとき、発酵により生地が伸びるが、やはり箱型カバー10の上方10f側が支持枠34により内側に押止されるため、箱型カバー10が展開されることはない。
【0033】
続いて、生地の発酵の後、生地の焼成を行う。この際には、まず、上部カバー20のカール状レール部26と、箱型カバー10の凸状レール部16とを嵌合させる。そして、取っ手27を把持等しつつ、上部カバー20を箱型カバー10に導入させる。これにより、上部カバー20は、箱型カバー10に係止される。従って、この上部カバー20の箱型カバー10への係止と、支持ラック30による箱型カバー10の展開の阻止とにより、焼成型1の内部空間13は堅固な空間となる。そのため、この状態で焼成型1を窯に入れて焼成しても、膨張した生地により内部空間13が開放されることはない。従って、焼成品は、内部空間13の形状に沿って焼成されるようになる。
【0034】
ところで、箱型カバー10は、挟装部材18を介して支持ラック30に支持されるため、焼成の工程において、箱型カバー10の下面10eと窯の床との間には、挟装部材18に対応した適度な隙間が形成される。そのため、箱型カバー10の下面10e側にも熱が供給され易くなり、焼き斑を生じ難くさせることができる。
【0035】
さらに、支持ラック30は台型であるため、複数個の箱型カバー10を窯内に配列させた場合でも、隣り合う支持ラック30に支持される箱型カバー10間には隙間が形成される。そのため、この場合も、焼き斑を生じ難くさせることができる。
【0036】
その後、窯から焼成型1を出して冷却し、焼成品の型抜きを行う。この際には、まず、上部カバー20の取っ手27を把持等して、箱型カバー10から上部カバー20を取り外す。そして、支持ラック30から箱型カバー10を取り出す。この際には、支持ラック30自体を逆さ等にしても良い。焼成後の焼成品は、自身の膨張により箱型カバー10の内面全体に押圧されているため、上部カバー20を取り外した状態でも、箱型カバー10と一体化している。従って、箱型カバー10から焼成品を抜き出す必要がある。
【0037】
この際には、箱型カバー10が、自然状態で、ある程度展開されていることを利用して側面10a、10b、10c、10dを展開し、焼成品を箱型カバー10から抜き出す。これにより、焼成品は、その表面に施されたレリーフ模様が側面10a、10b、10c、10dや下面10eに設けられた凹凸部12等に傷付けられることなく、型抜きされる。
【0038】
以上により、焼成型1は、生地の型詰め、発酵を行う際あるいは生地の焼成を行う際に、箱型カバー10が支持ラック30の支持枠34により押止され、あるいは箱型カバー10に上部カバー20が係止されるため、従来の焼成型と同様に、生地の型詰め、発酵及び焼成の工程で使用することができる。
また、焼成型1は、焼成品の型抜きを行う際に、箱型カバー10の側面10a、10b、10c、10dが展開可能であるため、焼成品の表面に施されたレリーフ模様を傷付けることなく、簡単に型抜きすることができる。
従って、表面にレリーフ模様を施したパン類の製造を簡単に行うことができる。
【0039】
さらに、通常、食パン等の表面であるクラスト耳は、例えばサンドイッチ等に加工する際には無駄な部分となるため切除等されることが多いが、これに簡単にレリーフ模様を施して食パン自体に付加価値を生じさせることができるので、クラスト耳を切除しなくても良くなる。従って、食パンの無駄な部分を少なくし、かつ切除等に要する作業を減らすことができるので、パン類の製造コストを下げることができる。
【0040】
なお、本実施形態においては、上部カバー20を箱型カバー10に導入させることで、上部カバー20が箱型カバー10に係止されるとして説明してきたが、これに限られない。すなわち、上部カバー20に図示しない鉤手等を設けて、凸状レール部16自体に直接係止するようにしても良い。さらに、この場合には、上部カバー20は、箱型カバー10と連結されていても良い。
【0041】
また、本実施形態においては、箱型カバー10に上部カバー20を係止等させるとして説明してきたが、これに限られない。すなわち、箱型の食パンではなく、上方に丸みを有するいわゆるワンローフ型の食パンを製造する場合には、焼成の工程において、上部カバー20を箱型カバー10に係止等させる必要はない。なお、この場合も焼成により生地が膨張するが、箱型カバー10は、支持ラック30に支持されることで、自身の重みにより展開が阻止される構成であるため、ワンローフ型の食パンの焼成においても、側面切断部11が分離して箱型カバー10が展開されることはない。
【0042】
さらに、本実施形態においては、箱型カバー10は略立方体形であるとして説明してきたが、これに限られない。すなわち、箱型カバー10は、直方体型であっても良い。これにより、1つの箱型カバー10で、複数斤用の食パンを焼成することができる。
【0043】
また、箱型カバー10は、上述のように、立方体型あるいは直方体型でなく、さらに、図3(a)に示すような山型に構成しても良い。この場合には、下面10eの側面10a、10c間の長さを短くして、側面10b、10dを略三角形に構成すれば良い。これにより、サンドイッチ用やホームトースト用の食パンを製造することができる。なお、凹凸部12の図柄が、図1と上下逆に形成されているのは、焼成品が山型となるため、下面10e側を上向きに陳列させた場合に、正常な向きでレリーフ模様を確認できるようにするためである。
【0044】
また、箱型カバー10は、山型以外にも図3(b)に示すような蛇腹型に構成しても良い。この場合には、側面10a、10cに、その上下方向に長手方向を有する複数本の凹部列51を形成すれば良い。そして、例えば立方体形の箱型カバー10の側面10a、10cに3本の凹部列51を形成することで、焼成品にも3本の凹部が形成されるようになる。従って、この凹部を目印に食パンをスライスすることで、食パンを簡単に4枚切り等することができる。
【0045】
さらに、本実施形態においては、箱型カバー10の側面10a、10b、10c、10d及び下面10eや、上部カバー20には、レリーフ模様に対応した凹凸部12、22が形成されるとして説明してきたが、これに限られない。すなわち、これらに図示しない取り付け具を設けて、レリーフ模様に対応した凹凸部を有するレリーフ板を交換可能に取り付けても良い。
【0046】
また、箱型カバー10側に取り付け具を設けなくても、このレリーフ板自体にL字状の鉤手等を設けて、箱型カバー10の縁等に係止できるようにしても良い。このことにより、様々なレリーフ模様に対応して、簡単にレリーフ板を交換することができる。また、レリーフ模様を施すべき面の数に対応して、レリーフ板を取り付けたり、外したりすることができる。
【0047】
あるいは、図4に示すように、箱型カバー10の側面10b、10dが分離された箱型カバー60を構成し、この分離された側面60b、60d自体を交換することで様々なレリーフ模様に対応させても良い。この場合には、箱型カバー60の下面60eの側面60b、60d側に、側面10a、10cに設けられた延長部17と同様の形状を有する延長部67を設けて、この延長部67により、側面60b、60dの下面60e寄りの部分を狭持するようにすれば良い。これにより、側面60b、60dは、延長部17及び延長部67に狭持されるため、生地の焼成等の工程で、側面60b、60dが箱型カバー60から分離することはない。
【0048】
また、箱型カバー10が、上述したように直方体型の場合や、山型あるいは蛇腹型の場合には、側面10a、10b、10c、10d等に取り付けるレリーフ板等を箱型カバー10、60の形状に合わせて変形等させても良い。
【0049】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態である焼成型100は、第1実施形態である焼成型1に対し、支持ラック30を複数個で構成したものである。
本発明の第2実施形態である焼成型の構成図を図5に示す。なお、図1〜図3と同一要素のものについては同一符号を付して説明は省略する。
【0050】
図5において、焼成型100を構成する連結ラック180は、4つの支持ラック30A、30B、30C、30Dから構成されている。そして、これらの支持ラック30A、30B、30C、30Dは、2次元的に2行2列に配列されている。また、支持ラック30A、30B、30C、30Dは、隣り合う支持ラック30と連結されており、さらに、その境界に位置する縦支柱31及び土台枠33の一部が省略されている。
【0051】
例えば、支持ラック30Aの土台枠33A及び支持枠34Aは、それぞれ隣り合う支持ラック30B、30C、30Dの土台枠33B、33C、33D及び支持枠34B、34C、34Dと連結されている。さらに、支持ラック30Aは、その支持ラック30B、30C、30D間の縦支柱31及び土台枠33の一部が省略されている。そして、残りの縦支柱及び土台枠が、それぞれ連結ラック180の縦支柱181A及び土台枠183の一部を構成するようになっている。
【0052】
また、他の支持ラック30B、30C、30Dに関しても、これと同様であり、隣り合う支持ラック30と連結されている。また、各支持ラック30B、30C、30Dも、縦支柱181B、181C、181Dや、土台枠183の一部を構成するようになっている。
さらに、隣り合う支持ラック30A、30B、30C、30Dの境界には、隙間187が設けられている。
【0053】
かかる構成において、生地の型詰めを行う前に、まず、連結ラック180の支持ラック30A、30B、30C、30Dのそれぞれに箱型カバー10を挿入して、それぞれの支持枠34A、34B、34C、34Dに支持させる。
そして、各箱型カバー10に対して、生地の型詰めを行う。このとき、生地の型詰めは、各箱型カバー10に対して、ほぼ同時に行われる。これにより、型詰め等に要する作業の効率を上げることができる。
また、各支持ラック30A、30B、30C、30D間には、隙間187が設けられている。そのため、各箱型カバー10の間には、熱が供給され易くなる。従って、複数個の箱型カバー10を隣接して配列させても、焼き斑を生じ難くさせることができる。
【0054】
なお、本実施形態においては、4つの支持ラック30A、30B、30C、30Dを2次元的に2行2列に配列するとして説明してきたが、これに限られない。すなわち、複数個の支持ラック30を縦積みするように配列させても良い。これにより、焼成型100を窯内に省スペースに配置することができる。もちろん、縦積みされる場合にも、各支持ラック30間に適度な隙間が設けられることが望ましい。
【0055】
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態である焼成型200は、第1実施形態である焼成型1に比べ、薄いパン類を製造する際に有効な焼成型である。特に、パンケーキやクッキー等に用いられることが望ましい。
本発明の第3実施形態である焼成型の分解斜視図を図6に示す。なお、図1〜図3と同一要素のものについては同一符号を付して説明は省略する。
【0056】
図6において、焼成型200は、第1実施形態である箱型カバー10の代わりに設けられた角皿型カバー210と、第1実施形態と同様の上部カバー20とを有している。
角皿型カバー210は、箱型カバー10と同様に、例えば鉄製となっており、その内側に略半楕円球状の内部空間213を有するようになっている。また、この角皿型カバー210は、その上方210f側が略正方形に開口されており、この対向面である下方210e側が窪んでいる。そして、角皿型カバー210は、その下方210e側から上方210f側に向けて、連続的にかつ滑らかに内面が加工されている。
【0057】
このとき、角皿型カバー210の上方210f側の開口部には、その周部が外側に向けて折られた角型縁部214が形成されている。そして、この角型縁部214には、上部カバー20に設けられたカール状レール部26が嵌合されるようになっている。
【0058】
さらに、角皿型カバー210の角型縁部214の各頂点210a、210b、210c、210dからは、下方210e側に向けて垂下された足部215が取り付けられている。そして、この足部215の長さは、少なくとも内部空間213の深さよりも長くなっており、第1実施形態と同様に、角皿型カバー210の下方210e側と窯の床との間に適度な隙間が形成されるようになっている。
さらに、内部空間213には、第1実施形態と同様に、レリーフ模様に対応した凹凸部212が形成されている。もちろん、内部空間213の形状と一致したレリーフ板が交換可能に取り付けられていても良い。
【0059】
かかる構成において、例えば表面にレリーフ模様を施した薄型のパン類を製造する場合には、まず、角皿型カバー210の内部空間213に生地の型詰めを行う。そして、この状態で生地を発酵させる。
【0060】
続いて、生地の発酵の後、生地の焼成を行う。この際には、まず、上部カバー20のカール状レール部26と、角皿型カバー210の角型縁部214とを嵌合させる。そして、取っ手27を把持等して、上部カバー20を角皿型カバー210に導入させる。これにより、上部カバー20は、角皿型カバー210に係止される。従って、この上部カバー20の角皿型カバー210への係止により、焼成型200の内部空間213は堅固な空間となる。そのため、この状態で焼成型200を窯に入れて焼成しても、膨張した生地により内部空間213が開放されることはない。従って、焼成品は、内部空間213の形状に沿って焼成されるようになる。
【0061】
ところで、角皿型カバー210は、その足部215の長さにより、下方210e側と窯の床との間に隙間が形成される。そのため、角皿型カバー210の下方210e側にも熱が供給され易くなり、焼き斑を生じ難くさせることができる。
【0062】
その後、窯から焼成型200を出して冷却し、焼成品の型抜きを行う。この際には、まず、上部カバー20の取っ手27を把持等して、角皿型カバー210から上部カバー20を取り外す。このとき、焼成後の焼成品は、自身の膨張により角皿型カバー210の内面全体に押圧されているため、上部カバー20を取り外した状態でも、角皿型カバー210と一体化している。従って、角皿型カバー210から焼成品を取り外す必要がある。
【0063】
この際には、角皿型カバー210を逆さ等にすることで、焼成品を角皿型カバー210から取り外す。これにより、焼成品は、その表面に施されたレリーフ模様が内部空間213に設けられた凹凸部212等に傷付けられることなく、型抜きされる。
【0064】
以上により、焼成型200は、従来の焼成型と同様に、生地の型詰め、発酵及び焼成の工程で使用することができる。また、焼成型200は、焼成品の型抜きを行う際に、角皿型カバー210を逆さ等にすることで焼成品を取り外せるので、焼成品の表面に施されたレリーフ模様を傷付けることなく、簡単に型抜きすることができる。
従って、製造したいパン類の形状に合わせて、適宜焼成型を選択することが可能となる。
【0065】
なお、本実施形態においては、角皿型カバー210は、その上方210f側が略正方形に開口されるとして説明してきたが、これに限られず、円形に開口されていても良い。この場合の焼成型を図7に示す。
図7に示すように、焼成型300は、角皿型カバー210に対し、その上方310f側が円形に開口された丸皿型カバー310を備えている。そして、この丸皿型カバー310の上方310f側には、その周部が外側に向けて折られた丸型縁部314が形成されている。さらに、この丸型縁部314のうちの任意の3点には、下方310e側に向けて垂下された足部315が取り付けられている。そして、この丸皿型カバー310の下方310e側と窯の床との間には、適度な隙間が形成されるようになっている。
【0066】
また、丸皿型カバー310の丸型縁部314付近の内周には、ネジ溝316が形成されている。そして、このネジ溝316には、以下に示す上部カバー320に設けられたネジ溝326が螺合されるようになっている。
このとき、上部カバー320は、丸皿型カバー310の形状に合わせて円形であり、その周部にはネジ溝326が形成されている。さらに、上部カバー320の上面320bの中心付近には、取っ手327が取り付けられている。
【0067】
かかる構成において、生地の焼成を行う際には、上部カバー320のネジ溝326と、丸皿型カバー310のネジ溝316とを螺合させて、上部カバー320を丸皿型カバー310に係止させる。これにより、焼成型300の内部空間213は堅固な空間となる。また、焼成後は、上部カバー320を外して、丸皿型カバー310を逆さ等にすることにより、焼成品を丸皿型カバー310から取り外す。これにより、焼成品は、その表面に施されたレリーフ模様が内部空間213に設けられた凹凸部212等に傷付けられることなく、型抜きされる。
【0068】
また、本実施形態においては、上部カバー20あるいは上部カバー320は、平面状であるとして説明してきたが、これに限られず、角皿型カバー210の内部空間213等と対称に、上方側に略半楕円球状の膨らみ(図示略)が形成されても良い。これにより、中心部が膨らんだ形状のパン類も製造可能である。
【0069】
次に、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態である焼成型400は、第2実施形態である連結ラック180に対して、第3実施形態である角皿型カバー210を適用したものである。
本発明の第4実施形態である焼成型の構成図を図8に示す。なお、図5〜図7と同一要素のものについては同一符号を付して説明は省略する。
【0070】
図8において、焼成型400は、第3実施形態である角皿型カバー210に対し、その足部215を備えない角皿型カバー410を備えている。また、この焼成型400を構成する薄型連結ラック480は、第2実施形態である連結ラック180よりも高さが低くなっている。そのため、薄型連結ラック480は、第1実施形態である支持ラック30よりも高さの低い薄型支持ラック430A、430B、430C、・・・から構成されている。なお、角皿型カバー410の場合も、当然に第2実施形態である連結ラック180をそのまま適用可能であるが、窯内に省スペースに配置することを考慮して、薄型連結ラック480を用いることが望ましい。
【0071】
さらに、薄型連結ラック480は、第2実施形態の連結ラック180の有する縦支柱181A、181B、181C、181Dが短くなったものに加え、薄型連結ラック480の中央部の沈み防止のため、薄型支持ラック430A、430F間に、縦支柱481Aを備えている。また、これと同様に、薄型支持ラック430A、430B間、薄型支持ラック430B、430C間、薄型支持ラック430E、430F間にも、縦支柱481B、481C、481Dをそれぞれ備えている。
【0072】
そして、各薄型支持ラック430A、430B、430C、・・・の支持枠34A、34B、34C、・・・は、角皿型カバー410の角型縁部214を支持可能となっている。
さらに、薄型連結ラック480にも、第2実施形態の連結ラック180と同様に、隣り合う薄型支持ラック430A、430B、430C、・・・間に、隙間187が形成されている。
【0073】
かかる構成において、生地の型詰めを行う前に、まず、薄型支持ラック430A、430B、430C、・・・のそれぞれに、角皿型カバー410を支持させる。
そして、それぞれの角皿型カバー410に対して、生地の型詰めを行う。このとき、生地の型詰めは、各角皿型カバー410に対して、ほぼ同時に行われる。これにより、型詰め等に要する作業の効率を上げることができる。
【0074】
また、各薄型支持ラック430A、430B、430C、・・・間には、隙間187が設けられている。そのため、各角皿型カバー410の間には、熱が供給され易くなっている。従って、複数個の角皿型カバー410を隣接して配列させても、焼き斑を生じ難くさせることができる。
【0075】
なお、本実施形態においては、第2実施形態である連結ラック180に対して、角皿型カバー210を適用するとして説明してきたが、これに限られず、当然に図7に示す丸皿型カバー310にも適用可能である。この場合の焼成型を図9に示す。
図9において、焼成型500は、図7に示す丸皿型カバー310に対し、その足部315を備えない丸皿型カバー510を備えている。また、この焼成型500を構成する薄型連結ラック580は、薄型連結ラック480の略正方形の支持枠34の代わりに、円形の支持枠534を備えている。このとき、この円形の支持枠534は、別途設けられた略長方形の上枠538の内側に取り付けられ、各支持枠534間が連結棒539により連結されている。
【0076】
かかる構成において、上述した角皿型カバー210の場合と同様に、生地の型詰めは、各丸皿型カバー510に対して、ほぼ同時に行われる。これにより、型詰め等に要する作業の効率を上げることができる。従って、製造すべきパン類の形状に合わせて、適宜焼成型を選択することが可能となる。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、展開可能な展開面を有するカバーを備えて構成したので、型抜きの際に展開面を展開することができ、焼成品の表面に施されたレリーフ模様を傷付けることなく、簡単に型抜きすることができる。従って、表面にレリーフ模様を施したパン類の製造を簡単に行うことができる。
また、この展開面の展開を阻止可能な展開阻止手段を備えて構成したので、パン類用焼成型を、従来と同様に、生地の型詰め、発酵及び焼成の工程で使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である焼成型の分解斜視図
【図2】箱型カバーの展開図
【図3】本発明の第1実施形態である焼成型の別例
【図4】同上
【図5】本発明の第2実施形態である焼成型の構成図
【図6】本発明の第3実施形態である焼成型の分解斜視図
【図7】本発明の第3実施形態である焼成型の別例
【図8】本発明の第4実施形態である焼成型の構成図
【図9】本発明の第4実施形態である焼成型の別例
【符号の説明】
1、100、200、300、400、500 焼成型
10、60 箱型カバー
12、22、212 凹凸部
13、213 内部空間
20、320 上部カバー
30 支持ラック
180 連結ラック
187 隙間
210、410 角皿型カバー
310、510 丸皿型カバー
430 薄型支持ラック
480、580 薄型連結ラック
Claims (5)
- 所定形状を有する内部空間に生地を詰めて、パン類を焼成するためのパン類用焼成型であって、
開口された開口部と、該開口部の対向面をベースに展開可能な面である展開面とを有し、該展開面の展開が阻止されることにより前記内部空間の一部又は全てを形成するカバーと、
前記展開面の展開を阻止可能な展開阻止手段とを備え、
前記開口部の対向面及び/又は前記展開面には、凹凸部が形成され又は該凹凸部を有する板が交換可能に取り付けられたことを特徴とするパン類用焼成型。 - 前記展開面の一部は分離されており、
前記展開阻止手段に代えて、前記展開面の展開及び前記分離された面の分離を阻止可能な展開/分離阻止手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のパン類用焼成型。 - 所定形状を有する内部空間に生地を詰めて、パン類を焼成するためのパン類用焼成型であって、
開口された開口部と、該開口部の対向側に窪んだ窪み面とを有し、該窪み面により前記内部空間の一部を形成するカバーと、
該カバーの開口部に係止されることにより、前記内部空間のうち該カバーにより形成される部分以外の部分を形成する上部カバーとを備え、
前記窪み面及び/又は前記上部カバーには、凹凸部が形成され又は該凹凸部を有する板が交換可能に取り付けられたことを特徴とするパン類用焼成型。 - 前記カバーを支持可能な支持部材を備え、
該支持部材は複数個からなり、
該複数個の支持部材は所定方向に向けて配列され、該配列により隣り合う前記支持部材が連結されたことを特徴とする請求項1、2又は3記載のパン類用焼成型。 - 前記カバーが前記支持部材に支持されたとき、該カバーと床との間には隙間が形成され、かつ/又は前記カバーが前記複数個の支持部材に支持されたとき、前記隣り合う支持部材に支持されたカバーとの間には隙間が形成されることを特徴とする請求項4記載のパン類用焼成型。
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Cited By (4)
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WO2008040174A1 (fr) * | 2006-09-19 | 2008-04-10 | Donglei Wang | Cuve à pain utilisée dans une machine à pain |
WO2009107899A1 (en) * | 2008-02-28 | 2009-09-03 | Tae-Ho Son | A detachably mounted seal |
JP2010018287A (ja) * | 2008-07-08 | 2010-01-28 | Tenman Shiki Kk | トレー |
KR102229217B1 (ko) * | 2020-09-23 | 2021-03-16 | 김현희 | 다양한 형상의 빵을 제작할 수 있는 빵틀 |
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2003
- 2003-04-28 JP JP2003123221A patent/JP2004261168A/ja active Pending
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080527 |