JP2004260836A - アンテナ装置及びその組立方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明に係るアンテナ装置は、パラボラ反射鏡1と、パラボラ反射鏡1の焦点位置Fに設置された1次放射器と、パラボラ反射鏡1に対して1次放射器を所定の位置及び姿勢に支持するための支持機構40とを具え、支持機構40には、1次放射器の設置位置に、1次放射器の中心軸に沿って光ビームを出射すべき光源の取付け構造が設けられている。該取付け構造は、1次放射器と同一の外形を有して、支持機構40の1次放射器設置位置に取り付け可能なダミー25を具え、該ダミー25には、1次放射器と同一方向へ向けて光源が取り付けられる。
【選択図】 図8
Description
パラボラ反射鏡(9)の反射面(91)で受けた電波を効率的に1次放射器(2)へ導くためには、1次放射器(2)をパラボラ反射鏡(9)の焦点位置に正確に設置すると共に、その姿勢を反射面(91)へ向けて正確に規定する必要がある。
この場合、設置現場において、1次放射器(2)の位置及び姿勢を正確に調整する必要がある。
本発明の目的は、1次放射器の位置及び姿勢を正確に調整することが出来るアンテナ装置の構造及び組立方法を提供することである。
支持機構(40)には、1次放射器(2)の設置位置に、1次放射器(2)の中心軸に沿って光ビームを出射すべき光源の取付け構造が設けられている。
調整に際しては、支持機構(40)の1次放射器(2)の設置位置に光源を取り付け、該光源から1次放射器(2)の中心軸に沿って光ビームを発する。これによって、パラボラ反射鏡(1)の反射面(11)には、光ビームのビームスポットが形成されることになる。そこで、該ビームスポットの位置が、所定の位置及び姿勢に設置された1次放射器(2)の中心軸がパラボラ反射鏡(1)の反射面(11)と交叉する位置Tに合致する様、支持機構(40)による1次放射器(2)の支持位置を調整する。
反射部(18)にて反射された光ビームは、光源の前面に照射される。そこで、該反射光ビームの照射位置が光源の前面の中心位置に一致する様、1次放射器(2)に対する支持機構(40)の支持状態(位置及び姿勢)を調整することによって、正確な調整が可能である。
該取付け構造によれば、ダミー(25)に取り付けられた光源から光ビームを発して、支持機構(40)による1次放射器(2)の位置及び姿勢を調整する過程で、ダミー(25)を反射光ビームの照射位置のターゲットとして用いることが出来る。
本実施例のアンテナ装置は、図1に示す如く、回転放物面からなる反射面(11)を有するパラボラ反射鏡(1)と、パラボラ反射鏡(1)の反射面(11)の焦点位置Fに設置された1次放射器(2)と、1次放射器(2)に集められた電波に偏波を施す変換器や送受信回路等が内蔵された屋外ユニット(3)と、パラボラ反射鏡(1)に対して1次放射器(2)及び屋外ユニット(3)を所定の位置及び姿勢に支持する支持機構(40)とを具え、全体が支柱(4)によって支持されている。
又、図6に示す如く各ステー(44)の先端部及び支持台(43)にはそれぞれボルト孔(81)(82)が開設され、ボルト(71)がこれらのボルト孔(81)(82)を貫通し、その端部にナット(75)が螺合することによって、ステー(44)が支持台(43)と連結される。
その他の部材間の連結も、同様のボルト締結機構を用いて行なわれる。
又、図2に示す如くパラボラ反射鏡(1)の収容筒部(13)にレーザポインター(5)を装着し、レーザ光(51)を出射せしめる。
又、図3に示す如く、1次放射器(2)のパラボラ反射鏡との対向面(ホーン開口面)には、金属板等からなる反射板(6)を、1次放射器(2)の中心軸に対して垂直に取り付ける、該反射板(6)の表面には、1次放射器(2)の中心軸が貫通する位置に、マーク(61)が施されている。
ここで、1次放射器(2)の取付け位置にずれがある場合、前記ビームスポットは反射板(6)のマーク(61)からずれて形成されることとなる。そこで、ビームスポットがマーク(61)と重なる様、1次放射器(2)の位置を調整する。
又、上述の調整と共に、或いは上述の調整に代えて、図7に示すボルト(72)を緩めて、支持アーム(42)(42)を互いに直交する矢印C方向及び矢印D方向に揺動させて、同様の調整を行なうことも可能である。
ここで、1次放射器(2)の取付け姿勢にずれがある場合、該スポット(53)はパラボラ反射鏡(1)の透孔(12)からずれた位置に形成されることとなる。そこで、反射レーザ光(52)が透孔(12)に戻る様に、1次放射器(2)の姿勢を調整する。
該姿勢調整も、上述の位置調整と同様、図5に示すボルト(7)と図6に示すボルト(71)を緩めて、1次放射器(2)を互いに直交する2方向に揺動させることによって行なうことが出来る。又、図7に示すボルト(72)を緩めて、1次放射器(2)を互いに直交する2方向に揺動させることによって行なうことも可能である。
この結果、1次放射器(2)は正確な位置及び姿勢に設置されることになる。
尚、レーザポインター(5)及び反射板(6)は、組立調整の後は不要となるので、取り外す。
本実施例のアンテナ装置は、図8に示す如く上記第1実施例と同一構成の支持機構(40)を具えており、該支持機構(40)によって、パラボラ反射鏡(1)が支持されると共に、該パラボラ反射鏡(1)に対して1次放射器及び屋外ユニットを所定の位置及び姿勢に支持することが可能である。
尚、図8においては、支持機構(40)による1次放射器の支持状態を調整するべく、1次放射器に代えて1次放射器のダミー(25)が取り付けられている。
ダミー(25)は、支持機構(40)の支持台(43)に固定されたフレーム(49)に取り付けられ、パラボラ反射鏡(1)の焦点位置Fに設置されている。
ダミー(25)の軸心部には、レーザポインター(5)が取り付けられ、レーザポインター(5)から、フロントカバー(26)の中央孔(27)を通して前方へ、レーザ光(51)を発することが可能となっている。
尚、ダミー(25)のフロントカバー(26)を透明シートによって形成すれば、中央孔(27)の形成は省略することが出来る。
ここで、支持機構(40)によるダミー(25)の取付け位置及び/又は取付け姿勢にずれがある場合、前記ビームスポットはパラボラ反射鏡(1)の反射部(18)の位置からずれて形成されることとなる。そこで、ビームスポットが反射部(18)に照射される様、支持機構(40)によるダミー(25)の支持位置及び支持姿勢を調整する。
ここで、支持機構(40)によるダミー(25)の取付け位置及び取付け姿勢にずれがある場合、反射光(52)のビームスポットは、ダミー(25)の中央孔(27)の位置には形成されず、ずれが生じることとなる。そこで、反射レーザ光(52)がダミー(25)の中央孔(27)の位置に照射される様、支持機構(40)によるダミー(25)の支持位置及び支持姿勢を調整する。
次に、支持機構(40)の支持台(43)からダミー(25)及びレーザポインター(5)をフレーム(49)ごと取り外し、図10に示す如く、支持機構(40)の支持台(43)には、フレーム(48)を介して1次放射器(2)及び屋外ユニット(3)を取り付ける。
この結果、1次放射器(2)は正確な位置及び姿勢に設置されることになる。
(11) 反射面
(12) 透孔
(13) 収容筒部
(18) 反射部
(2) 1次放射器
(25) ダミー
(3) 屋外ユニット
(4) 支柱
(40) 支持機構
(41) 背面支持部材
(42) 支持アーム
(43) 支持台
(44) ステー
(45) 連結部材
(48) フレーム
(49) フレーム
(5) レーザポインター
(51) レーザ光
(52) 反射レーザ光
(53) ビームスポット
(6) 反射板
(61) マーク
Claims (6)
- パラボラ反射鏡(1)と、パラボラ反射鏡(1)の焦点位置Fに設置された1次放射器(2)と、パラボラ反射鏡(1)に対して1次放射器(2)を所定の位置及び姿勢に支持するための支持機構(40)とを具えたアンテナ装置において、支持機構(40)には、1次放射器(2)の設置位置に、1次放射器(2)の中心軸に沿って光ビームを出射すべき光源の取付け構造が設けられていることを特徴とするアンテナ装置。
- 前記光源の取付け構造は、1次放射器(2)と同一の外形を有して、支持機構(40)の1次放射器設置位置に取り付け可能なダミー(25)を具え、該ダミー(25)には、1次放射器(2)と同一方向へ向けて光源が取り付けられる請求項1に記載のアンテナ装置。
- パラボラ反射鏡(1)の反射面(11)には、所定の位置及び姿勢に設置された1次放射器(2)の中心軸がパラボラ反射鏡(1)の反射面(11)と交叉する位置Tに、前記光源からの光ビームを前記焦点位置Fへ向けて反射するための反射部(18)が形成されている請求項1又は請求項2に記載のアンテナ装置。
- パラボラ反射鏡(1)に対向させて1次放射器(2)を支持機構(40)により所定の位置及び姿勢に支持してなるアンテナ装置の組立方法において、1次放射器(2)の設置位置から1次放射器(2)の中心軸に沿って光ビームを出射し、所定の位置及び姿勢に設置された1次放射器(2)の中心軸がパラボラ反射鏡(1)の反射面(11)と交叉する位置Tに、前記光ビームのビームスポットが形成される様、1次放射器(2)に対する支持機構(40)の支持状態を調整することを特徴とするアンテナ装置の組立方法。
- 更に、パラボラ反射鏡(1)の反射面(11)には、前記交叉点位置に、前記光ビームをパラボラ反射鏡(1)の焦点位置Fへ向けて反射するための反射部(18)を形成し、該反射部(18)にて反射された光ビームが前記焦点位置Fへ戻る様、1次放射器(2)に対する支持機構(40)の支持状態を調整する請求項4に記載のアンテナ装置の組立方法。
- 支持機構(40)の1次放射器設置位置には、1次放射器(2)に代えて、1次放射器(2)と同一の外形を有するダミー(25)を取り付けると共に、該ダミー(25)に前記光源を取り付ける請求項4又は請求項5に記載のアンテナ装置の組立方法。
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