JP2004260743A - 通信装置、ユーザ登録システム、その方法及びそのプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】ユーザは手間をかけずに速やかにユーザ登録の申請を行うことができ、そして正確にユーザ登録を行うことができる。
【解決手段】この携帯電話３０では、入力部３４により入力された商品のユーザ登録の申請先へＣＣＤカメラ３３で撮像された２次元コード４２の画像とＥＥＰＲＯＭ３８に記憶されたユーザの個人情報とを送信する。したがって、ユーザは手間をかけずに速やかにユーザ登録の申請を行うことができる。一方、ユーザ登録システム１０では、ユーザの携帯電話３０から２次元コード４２の画像とユーザの個人情報とを受信すると、ウェブサーバ１２により２次元コード４２から商品の固有情報を抽出し、その固有情報と個人情報とを対応付けてＤＢ１４に記憶する。したがって、ユーザが固有情報を記述したり又は入力したりする必要がなく、正確にユーザ登録を行うことができる。
【選択図】 図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信装置、ユーザ登録システム、その方法及びそのプログラムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、ユーザが商品の利用者としてメーカ又は販売元にユーザ登録の申請を行う場合には、その商品の梱包箱に収められたユーザ登録用のはがき又はＦＡＸ等の用紙に住所、氏名、電話番号、ＦＡＸ番号、Ｅ−ｍａｉｌアドレス等の個人情報を記入することにより行われている。また、ユーザ登録の申請先の会社名、商品名、機種名、シリアル番号、住所、電話番号、ＦＡＸ番号等の固有情報の一部分（例えば、シリアル番号）を記入する場合もある。近年、インターネットを利用してユーザ登録を行うウェブサイトも提案されている（例えば、非特許文献１参照）。このウェブサイトでは、キーボードやマウス等により個人情報を入力する必要がある。
【０００３】
【非特許文献１】
セイコーエプソン株式会社、“ユーザ登録について”、［ｏｎｌｉｎｅ］、［平成１５年１月２８日検索］、インターネット＜ＵＲＬ：ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｅｐｓｏｎ−ｓｕｐｐｌｙ．ｃｏ．ｊｐ／ｇｕｉｄｅ／ｒｅｓｉｓｔ．ｈｔｍｌ＞
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ユーザ登録用のはがき又はＦＡＸ等の用紙を使ってユーザ登録の申請を行う場合には個人情報を記入する必要があり、一方、インターネットを利用してユーザ登録の申請を行う場合にはキーボードやマウス等で個人情報を入力する必要があり、両者とも手間がかかり速やかにユーザ登録の申請を行うことができないという問題があった。また、ユーザ登録の申請の内容を間違えて記述したり又は入力したりすると、メーカ又は販売元において正確にユーザ登録を行うことができないという問題があった。
【０００５】
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、手間をかけずに速やかにユーザ登録の申請を行うことができる通信装置を提供することを目的の一つとし、正確にユーザ登録を行うことができるユーザ登録システムを提供することを目的の一つとする。
【０００６】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上述の目的の少なくとも一つを達成するため、以下の手段を採った。本発明の第１は、ユーザが商品のユーザ登録の申請を行う通信装置であって、
前記ユーザが前記商品のユーザ登録の申請先を入力する入力手段と、
前記ユーザの個人情報を記憶する個人情報記憶手段と、
前記商品の固有情報を表す画像を光学的に読み取る撮像手段と、
前記入力手段により入力された前記商品のユーザ登録の申請先へ前記撮像手段により光学的に読み取られた前記商品の固有情報を表す画像と前記個人情報記憶手段に記憶された前記ユーザの個人情報とを送信する送信手段と
を備えたものである。
【０００７】
この通信装置では、入力手段により入力された商品のユーザ登録の申請先へ撮像手段により光学的に読み取られた商品の固有情報を表す画像と個人情報記憶手段に記憶されたユーザの個人情報とを送信する。したがって、ユーザは手間をかけずに速やかにユーザ登録の申請を行うことができる。
【０００８】
本発明の通信装置において、前記商品の固有情報を表す画像は、１次元コード又は２次元コードにコード化された固有情報であってもよい。こうすれば、１次元コードや２次元コードは固有情報をコード化することにより取り扱いに便利である。ここで、１次元コードとは水平（横）方向にのみ情報を持つコードのことで、バーコードである。一方、２次元コードとは水平と垂直方向、つまり２次元方向に情報を持つコードであり、１次元コードのバーコードの数１０倍から数１００倍の情報を扱うことができる。この２次元コードでは、固有情報の情報量が多くても小容量の画像データにすることができる。
【０００９】
本発明の通信装置において、前記通信装置は携帯電話であってもよい。携帯電話は、個人で所有している場合が多く、広く普及した通信機器であるため、この携帯電話を利用して商品のユーザ登録の申請を行うことにより登録者数を増加させることができる。
【００１０】
本発明の第２は、ユーザ登録を行うユーザ登録システムであって、
商品の固有情報とユーザの個人情報とを対応付けて記憶する登録内容記憶手段と、
前記ユーザから前記商品の固有情報を表す画像と前記ユーザの個人情報とを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記商品の固有情報を表す画像から前記商品の固有情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された前記商品の固有情報と前記受信手段により受信された前記ユーザの個人情報とを対応付けて前記登録内容記憶手段に記憶するよう制御する記憶制御手段と
を備えたものである。
【００１１】
このユーザ登録システムでは、ユーザから商品の固有情報を表す画像とユーザの個人情報とを受信すると、抽出手段により商品の固有情報を表す画像から抽出された商品の固有情報とユーザの個人情報とを対応付けて登録内容記憶手段に記憶する。したがって、画像から商品の固有情報を得るため、ユーザが固有情報を記述したり又は入力したりする必要がなく、正確にユーザ登録を行うことができる。
【００１２】
本発明のユーザ登録システムにおいて、商品の機種を識別する機種情報を記憶した機種情報記憶手段と、前記抽出手段により抽出された前記商品の固有情報が前記機種情報記憶手段に記憶された前記機種情報と一致するか否かを判定する商品判定手段とを備え、前記記憶制御手段は、前記商品判定手段により前記商品の固有情報が前記機種情報記憶手段に記憶された前記機種情報と一致すると判定されたとき、前記抽出手段により抽出された前記商品の固有情報と前記受信手段により受信された前記ユーザの個人情報とを対応付けて前記登録内容記憶手段に記憶するよう制御してもよい。こうすれば、例えば、機種情報記憶手段に自社の商品を記憶しておけば、自社の商品のみユーザ登録を行うことができる。この態様を採用した本発明のユーザ登録システムにおいて、メッセージを前記ユーザへ送信するメッセージ送信手段を備え、前記メッセージ送信手段は、前記商品判定手段により前記商品の固有情報が前記機種情報記憶手段に記憶された前記機種情報と一致しないと判定されたとき、ユーザ登録できない商品である旨を伝えるメッセージを前記ユーザへ送信してもよい。こうすれば、ユーザはユーザ登録を行うことができる商品かどうかを知ることができる。
【００１３】
本発明のユーザ登録システムにおいて、メッセージを前記ユーザへ送信するメッセージ送信手段を備え、前記メッセージ送信手段は、前記受信手段により受信された前記商品の固有情報を表す画像と前記ユーザの個人情報とが前記記憶制御手段により前記登録内容記憶手段に記憶されるよう制御される前、登録内容確認の旨を伝えるメッセージを前記ユーザへ送信してもよい。こうすれば、ユーザはユーザ登録を行う内容を確認することができるため、個人情報に間違いや申請漏れ等があれば修正することができる。
【００１４】
本発明のユーザ登録システムにおいて、メッセージを前記ユーザへ送信するメッセージ送信手段を備え、前記メッセージ送信手段は、前記受信手段により受信された前記商品の固有情報を表す画像と前記ユーザの個人情報とが前記登録内容記憶手段に記憶されたとき、ユーザ登録の完了の旨を伝えるメッセージを前記ユーザへ送信してもよい。こうすれば、ユーザは商品のユーザ登録完了を知ることができ、便利である。
【００１５】
本発明のユーザ登録システムにおいて、前記商品の固有情報を表す画像は、１次元コード又は２次元コードにコード化された固有情報であってもよい。こうすれば、１次元コードや２次元コードは固有情報をコード化することにより取り扱いに便利である。
【００１６】
本発明のユーザ登録システムにおいて、前記受信手段は、上述した通信装置を利用するユーザから前記商品の固有情報を表す画像と前記ユーザの個人情報とを受信してもよい。こうすれば、通信装置を利用するユーザであれば、商品のユーザ登録の申請を行うことができ、便利である。
【００１７】
本発明の第３は、撮像手段により光学的に読み取られた商品の固有情報を表す画像と個人情報記憶手段に記憶されたユーザの個人情報とを用いて、入力手段により入力された商品のユーザ登録の申請先にコンピュータがユーザ登録の申請を行う通信方法であって、
前記コンピュータが、前記入力手段により入力された前記商品のユーザ登録の申請先へ前記撮像手段により光学的に読み取られた前記商品の固有情報を表す画像と前記個人情報記憶手段に記憶された前記ユーザの個人情報とを送信する送信ステップ
を含むものである。
【００１８】
この通信方法では、入力手段により入力された商品のユーザ登録の申請先へ撮像手段により光学的に読み取られた商品の固有情報を表す画像と個人情報記憶手段に記憶されたユーザの個人情報とを送信する。したがって、ユーザは手間をかけずに速やかにユーザ登録の申請を行うことができる。
【００１９】
本発明の第４は、上述した通信方法におけるステップをコンピュータに実行させるための商品画像提供プログラムである。この通信プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体（例えばハードディスク、ＲＯＭ、ＦＤ、ＣＤ、ＤＶＤなど）に記録されていてもよいし、伝送媒体（インターネットやＬＡＮなどの通信網）を介してあるコンピュータから別のコンピュータへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムをコンピュータに実行させれば、コンピュータは上述した通信方法のステップを実行するため、上述の通信方法と同様の作用効果が得られる。なお、コンピュータは１台でも複数台でもよい。
【００２０】
本発明の第５は、商品の固有情報とユーザの個人情報とを対応付けて記憶する登録内容記憶手段を用いてコンピュータがユーザ登録を行うユーザ登録方法であって、
（ａ）前記コンピュータが、前記ユーザから前記商品の固有情報を表す画像と前記ユーザの個人情報とを受信する受信ステップと、
（ｂ）前記コンピュータが、前記受信ステップにより受信された前記商品の固有情報を表す画像から前記商品の固有情報を抽出する抽出ステップと、
（ｃ）前記コンピュータが、前記抽出ステップにより抽出された前記商品の固有情報と前記受信ステップにより受信された前記ユーザの個人情報とを対応付けて前記登録内容記憶手段に記憶するよう制御する記憶制御ステップと
を含むものである。
【００２１】
このユーザ登録方法では、ユーザから商品の固有情報を表す画像とユーザの個人情報とを受信すると、抽出手段により商品の固有情報を表す画像から抽出された商品の固有情報とユーザの個人情報とを対応付けて登録内容記憶手段に記憶する。したがって、画像から商品の固有情報を得るため、ユーザが固有情報を記述したり又は入力したりする必要がなく、正確にユーザ登録を行うことができる。
【００２２】
本発明の第６は、上述したユーザ登録方法における各ステップをコンピュータに実行させるためのユーザ登録プログラムである。このユーザ登録プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体（例えばハードディスク、ＲＯＭ、ＦＤ、ＣＤ、ＤＶＤなど）に記録されていてもよいし、伝送媒体（インターネットやＬＡＮなどの通信網）を介してあるコンピュータから別のコンピュータへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムをコンピュータに実行させれば、コンピュータは上述したユーザ登録方法の各ステップを実行するため、上述のユーザ登録方法と同様の作用効果が得られる。なお、コンピュータは１台でも複数台でもよい。
【００２３】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図１はユーザ登録システム１０及び携帯電話３０の概略構成を表す説明図である。
【００２４】
本実施形態のユーザ登録システム１０は、インターネット２０に接続されたウェブサーバ１２と各種情報テーブルを記憶するデータベース１４（以下、ＤＢ１４）とで構成され、ウェブサーバ１２はインターネット２０を介してユーザがユーザ登録の申請を行うときに携帯電話３０からの情報を送受信し、商品のユーザ登録を行う。
【００２５】
ウェブサーバ１２は、インターネット２０を介して通信可能に接続された携帯電話３０の要求窓口となるサーバであり、携帯電話３０から受信したユーザ登録の申請信号に応じてユーザ登録の申請画面を携帯電話３０へ送信する。そして、携帯電話３０から個人情報とユーザ登録の申請を行う商品の２次元コードの画像ファイルとを受信すると、その受信内容に応じてユーザ登録に関する処理を実行する。この点は後で詳述する。
【００２６】
図２はＤＢ１４に記憶されている各種情報テーブルを表す説明図である。図２（ａ）は、ユーザ登録を行うことができる商品の機種情報を記憶する機種情報テーブルを表し、図２（ａ）に示すように、商品カテゴリにはプリンタの他にコンピュータ、スキャナ等があり、商品シリーズには例えば商品カテゴリがプリンタであればＰＡシリーズ、ＰＢシリーズ等があり、商品の機種には例えば商品カテゴリがプリンタ、商品シリーズがＰＡシリーズであればＰＡ−１０２、ＰＡ１０３等がある。この機種情報テーブルに登録されている商品の機種のみユーザ登録の対象となる。図２（ｂ）は、既にユーザ登録されたユーザとユーザ登録の申請を行った商品の固有情報とを対応付けて記憶されているユーザ登録情報テーブルを表し、図２（ｂ）に示すように、ユーザの登録番号であるユーザＩＤ、ユーザの住所、氏名、携帯電話番号、自宅電話番号、ＦＡＸ番号、Ｅ−ｍａｉｌアドレス等の個人情報、ユーザ登録の申請を行った商品の機種とそのシリアル番号とを表す利用商品（固有情報）等をユーザ登録情報テーブルに記憶する。この点は、後で詳述する。
【００２７】
携帯電話３０は、主としてコントローラ３１、ＬＣＤ表示部３２，ＣＣＤカメラ３３及び入力部３４を備えている。コントローラ３１は、周知のＣＰＵ３５、ＲＯＭ３６、ＲＡＭ３７，ＥＥＰＲＯＭ３８等を備えたコンピュータである。ＲＯＭ３６には各種定数や制御プログラム等が記憶されており、ＲＡＭ３７には制御プログラムにより処理されたデータ等が一時的に記憶され、ＥＥＰＲＯＭ３８には携帯電話３０の各種設定情報、個人情報、アドレス帳、画像データ等が記憶されている。ここで、ＥＥＰＲＯＭ３８は電源を切断しても記憶された内容が消えない不揮発性メモリである。ＬＣＤ表示部３２には電波の受信状態、電池の残量、Ｅ−ｍａｉｌアドレス、発着信の履歴等の各種情報が表示され、またＣＣＤカメラ３３により撮像された画像が表示される。入力部３４には数字キー、クリアキー等の操作キーがあり、この操作キーにより携帯電話３０の入力が行われる。
【００２８】
図３はＥＥＰＲＯＭ３８に記憶されている個人情報を表す説明図である。個人情報は、ユーザが携帯電話３０を購入時等、自分で入力する。そして、入力した個人情報はコントローラ３１によりＥＥＰＲＯＭ３８に記憶される。尚、ユーザが個人情報を入力していない場合であっても少なくとも携帯電話番号とＥ−ｍａｉｌアドレスとは入力済みの状態である。
【００２９】
図４はプリンタ４０の固有情報の内容を表す説明図である。図１に示すように、この固有情報の内容は２次元コード４２としてコード化された状態でプリンタ４０の側面に付されている。図４に示すように、固有情報の内容は、会社名、会社住所、電話番号、ＦＡＸ番号、Ｅ−ｍａｉｌアドレス、ＵＲＬ（Ｕｎｉｆｏｒｍ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｌｏｃａｔｏｒ）、商品の機種、シリアル番号等である。なお、会社名、会社住所、電話番号、ＦＡＸ番号、Ｅ−ｍａｉｌアドレス、ＵＲＬはプリンタ４０の製造又は販売している会社のものである。
【００３０】
次に、本実施形態のユーザ登録システム１０の動作について、ユーザが携帯電話３０を利用してウェブサーバ１２が運営するウェブサイトでユーザ登録の申請を行う場合について説明する。図５はユーザ登録の申請プロセス、図６はユーザ登録の申請画面を表す説明図、図７はユーザ登録許否判定ルーチンのフローチャート、図８はユーザ登録内容の確認画面を表す説明図、図９は修正判定ルーチンのフローチャート、図１０はユーザ登録実行ルーチンのフローチャート、図１１はユーザ登録後のユーザ登録情報テーブル、図１２はユーザ登録の完了画面を表す説明図である。
【００３１】
ユーザは、ユーザ登録の申請を行う商品の固有情報を表す画像を携帯電話３０のＣＣＤカメラ３３により撮像する。ここでは、ユーザ登録の申請を行う商品として、図１に示すように、プリンタ４０とし、プリンタ４０の側面にはその固有情報を表す２次元コード４２が付されているものとする。ユーザは、この２次元コード４２をＣＣＤカメラ３３で撮像し、撮像された２次元コード４２の画像をＥＥＰＲＯＭ３８に画像ファイル（ＰＮ＿００１）として記憶するものとする。
【００３２】
図５に示すように、ユーザが携帯電話３０を利用して、ウェブサーバ１２が開設しているユーザ登録の申請を行えるウェブサイトにアクセスしているとき、ユーザの入力部３４の操作によりユーザ登録の申請信号をウェブサーバ１２へ送信する（ステップＳ１００）。これを受信したウェブサーバ１２は、図６に示すユーザ登録の申請画面６０を携帯電話３０に送信する（ステップＳ１１０）。これを受信した携帯電話３０はこのユーザ登録の申請画面６０をＬＣＤ表示部３２に表示する。ユーザ登録の申請画面６０は、ユーザ登録の申請を行う商品の画像ファイルを入力する入力欄６２、ユーザ登録の申請を行う登録ボタン６４、ユーザ登録の申請を取り消すキャンセルボタン６６により構成される。ユーザは入力部３４の操作により２次元コード４２の画像ファイルを入力欄６２にＰＮ＿００１と入力又は選択し、最後に登録ボタン６４を選択する。すると、携帯電話３０は、ＥＥＰＲＯＭ３８に記憶された個人情報と入力欄６２に入力又は選択された画像ファイルＰＮ＿００１とをウェブサーバ１２へ送信する（ステップＳ１２０）。なお、キャンセルボタン６６を選択すると、このユーザ登録の申請プロセスを中止する。
【００３３】
ステップＳ１２０の個人情報と画像ファイルとを受信したウェブサーバ１２は、図７に示すユーザ登録許否判定ルーチンを実行する。このユーザ登録許否判定ルーチンが開始されると、ウェブサーバ１２は、画像ファイルから固有情報を抽出する（ステップＳ２００）。抽出された固有情報は、図４に示すように、会社名、会社住所、電話番号、ＦＡＸ番号、Ｅ−ｍａｉｌアドレス、ＵＲＬ、商品の機種、シリアル番号等である。ステップＳ２００で抽出された固有情報から商品の機種を読み出し（ステップＳ２１０）、読み出した商品の機種が図２（ａ）に示した機種情報テーブルにあるか否かを判定する（ステップＳ２２０）。即ち、ユーザ登録の申請をした商品がユーザ登録可能であるか否かを判定する。ステップＳ２２０で読み出した商品の機種が機種情報テーブルにあると判定したとき、ユーザ登録ができる商品であるとみなし、ステップＳ２００で抽出した固有情報と受信した個人情報とから登録内容確認の旨を伝えるメッセージを作成し（ステップＳ２３０）、ステップＳ２００で抽出した固有情報と受信した個人情報とを図示しないＲＡＭ又はストレージ等のメモリに一次退避し（ステップＳ２４０）、このルーチンを終える。一方、ステップＳ２２０で読み出した商品の機種が機種情報テーブルにないと判定したとき、ユーザ登録ができない商品であるとみなし、ステップＳ２００で抽出した固有情報からユーザ登録ができない商品である旨を伝えるメッセージを作成し（ステップＳ２５０）、このルーチンを終える。
【００３４】
続いて、図５に戻り、ウェブサーバ１２は作成したメッセージを携帯電話３０へ送信する（ステップＳ１３０）。これを受信した携帯電話３０は、受信したメッセージをＬＣＤ表示部３２に表示する。このときの画面は、図８に示すユーザ登録内容の確認画面７０である。図８（ａ）は、ユーザ登録ができるときの画面を表し、固有情報、個人情報、登録ボタン７２により構成される。もし、個人情報に間違い又は申請漏れ等により修正したいところがあれば、ユーザは修正することができる。一方、図８（ｂ）はユーザ登録ができないときの画面を表し、固有情報、ＯＫボタン７４により構成される。
【００３５】
図８（ａ）に示すユーザ登録内容の確認画面７０を確認後、ユーザが登録ボタン７２を選択すると、携帯電話３０のコントローラ３１は、図９に示す修正判定ルーチンを実行する。この修正判定ルーチンが開始されると、コントローラ３１は、ユーザが個人情報を修正したか否かを判定する（ステップＳ３００）。ステップＳ３００でユーザが個人情報を修正したと判定したとき、修正フラグを修正ありにセットし（ステップＳ３１０）、このルーチンを終える、一方、ステップＳ３００でユーザが個人情報を修正していないと判定したとき、修正フラグを修正なしにセットし（ステップＳ３２０）、このルーチンを終える。一方、図８に戻って、図８（ｂ）に示すユーザ登録内容の確認画面７０を確認後、ユーザがＯＫボタン７４を選択すると、このユーザ登録の申請プロセスを中止する。
【００３６】
続いて、図５に戻り、携帯電話３０は修正フラグをウェブサーバ１２へ送信する（ステップＳ１４０）。このとき、修正フラグが修正ありのとき、即ち、ユーザが個人情報を修正したときには、修正フラグに修正した個人情報を併せてウェブサーバ１２へ送信する。これを受信したウェブサーバ１２は、図１０に示すユーザ登録実行ルーチンを実行する。このユーザ登録実行ルーチンが開始されると、ウェブサーバ１２は、受信した修正フラグが修正ありであるか否かを判定する（ステップＳ４００）。ステップＳ４００で修正フラグが修正ありであると判定したとき、メモリに一次退避した個人情報を受信した修正後の個人情報に更新する（ステップＳ４１０）。そして、ステップＳ４００で修正フラグが修正ありでないと判定したとき（修正なしのとき）又はステップＳ４１０の後に、ユーザＩＤを発行し（ステップＳ４２０）、メモリに一次退避した固有情報と個人情報とを読み込み（ステップＳ４３０）、ステップＳ４２０で発行したユーザＩＤとステップＳ４３０で読み込んだ固有情報と個人情報とを対応付けて図２（ｂ）に示したユーザ登録情報テーブルに書き込む（ステップＳ４４０）。このときのユーザ登録情報テーブルを図１１に示す。図１１に示すように、ユーザ登録情報テーブルにはユーザＩＤ、個人情報、利用商品とが対応付けられて記憶される。そして、ステップＳ４２０で発行したユーザＩＤとステップＳ４３０で読み込んだ固有情報と個人情報とからユーザ登録の完了を伝える旨のメッセージを作成し（ステップＳ４５０）、メモリに一次退避した固有情報と個人情報とを消去し（ステップＳ４６０）、このルーチンを終える。
【００３７】
続いて、図５に戻り、ウェブサーバ１２はユーザＩＤと作成したメッセージを携帯電話３０へ送信する（ステップＳ１５０）。これを受信した携帯電話３０は、受信したメッセージをＬＣＤ表示部３２に表示する。このときの画面は、図１２に示すユーザ登録の完了画面８０である。図１２は、発行されたユーザＩＤ（０Ａ０Ｆ１２）を表示するユーザＩＤ表示部８２、固有情報、個人情報、ＯＫボタン８４により構成される。ＯＫボタン８４を選択すると、このユーザ登録の申請プロセスを終える。
【００３８】
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の携帯電話３０が通信装置に相当し、携帯電話３０のコントローラ３１が送信手段に相当し、ＣＣＤカメラ３３が撮像手段に相当し、ＥＥＰＲＯＭ３８が個人情報記憶手段に相当し、入力部３４が入力手段に相当し、固有情報が２次元コードに相当し、ステップＳ１２０の処理が送信手段の処理に相当する。また、本実施形態のユーザ登録システム１０が本発明のユーザ登録システムに相当し、ＤＢ１４が登録内容記憶手段、機種情報記憶手段に相当し、ウェブサーバ１２が受信手段、抽出手段、記憶制御手段、商品判定手段及びメッセージ送信手段に相当し、ステップＳ１２０で携帯電話３０から送信された信号を受信する処理が受信手段の処理に相当し、ステップＳ２００が抽出手段の処理に相当し、ステップＳ４４０が記憶制御手段の処理に相当し、ステップＳ２２０が商品判定手段の処理に相当し、ステップＳ１３０及びステップＳ１５０がメッセージ送信手段に相当する。なお、図１３はウェブサーバ１２の機能ブロック図であり、ウェブサーバ１２は機能的には受信部１２ａ、抽出部１２ｂ、記憶制御部１２ｃ、商品判定部１２ｄ及びメッセージ送信部１２ｅを備えている。
【００３９】
以上説明した本実施形態によれば、携帯電話３０が、入力部３４により入力された商品のユーザ登録の申請先へＣＣＤカメラ３３で撮像した２次元コード４２の画像ファイルＰＮ＿００１とＥＥＰＲＯＭ３８に記憶されたユーザの個人情報とをウェブサーバ１２へ送信するため、ユーザは手間をかけずに速やかにユーザ登録の申請を行うことができる。
【００４０】
また、プリンタ４０の固有情報を２次元コード４２の画像として用いるため、固有情報の情報量が多くても小容量の画像データにすることができる。
【００４１】
更に、携帯電話３０を利用してユーザ登録の申請を行うため、携帯電話３０が広く普及した通信機器であることから、ユーザ登録者数を増加させることができる。仮にユーザが携帯電話３０に住所、氏名等の個人情報を入力しなくても、携帯電話番号とＥ−ｍａｉｌアドレスは予め携帯電話３０に記憶されているため、携帯電話番号とＥ−ｍａｉｌアドレスが個人情報として２次元コード４２の画像ファイルＰＮ＿００１と共にユーザ登録システム１０へ送信されることになり、システム側でユーザ登録を行うことができ、この点でもユーザ登録者数を増加させることができる。このように商品に対応して携帯電話番号やＥ−ｍａｉｌアドレスさえ登録されていれば、その商品に関するバージョンアップ情報やリコール情報などをユーザに伝えることができる。
【００４２】
更にまた、ウェブサーバ１２は、ユーザから２次元コード４２の画像ファイルＰＮ＿００１とユーザの個人情報とを受信すると、その画像ファイルから抽出した固有情報と個人情報とを対応付けてＤＢ１４のユーザ登録情報テーブルに書き込むため、画像ファイルから商品の固有情報を得ることにより、ユーザが固有情報を記述したり又は入力したりする必要がなく、正確にユーザ登録を行うことができる。
【００４３】
そして、ウェブサーバ１２は、機種情報テーブルに記憶された自社の商品の機種と一致する商品のみをユーザ登録を行うため、自社の商品のみをユーザ登録することができる。また、一致しないときにはユーザ登録ができない旨を伝えるメッセージをユーザに送信するため、ユーザはユーザ登録を行うことができる商品かどうかを知ることができる。
【００４４】
そしてまた、ウェブサーバ１２は、ユーザ登録の申請をした商品がユーザ登録情報テーブルに書き込まれる前に、登録内容確認の旨を伝えるメッセージをユーザに送信するため、ユーザはユーザ登録を行う内容を確認することができ、個人情報に間違いや申請漏れ等があれば修正することができる。更に、ウェブサーバ１２は、ユーザ登録の申請をした商品がユーザ登録情報テーブルに書き込まれたときに、ユーザ登録の完了の旨を伝えるメッセージをユーザに送信するため、ユーザは商品のユーザ登録完了を知ることができる。
【００４５】
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【００４６】
上述した実施形態ではウェブサーバ１２がウェブサイトの運営のほかユーザ登録の申請をした商品の２次元コード４２の画像から商品の固有情報を抽出したが、複数のサーバを用いてこの機能を受け持つように構成してもよい。例えばウェブサーバ１２はウェブサイトの運営を受け持ち、他のサーバが２次元コード４２の画像から商品の固有情報の抽出を受け持つようにしてもよい。
【００４７】
また、上述した実施形態では２次元コード４２の画像から商品の固有情報を抽出していたが、１次元コード（バーコード）であってもよいし、バーコードからシリアル番号を読み出してシリアル番号に対応する他の固有情報をウェブサーバ１２のＤＢ１４から読み出してもよい。こうすれば、バーコードは既に広く普及されたコード技術であるため、バーコードの画像から固有情報を抽出することは容易であり、ユーザ登録の申請にバーコードの画像を利用することができる。
【００４８】
更に、上述した実施形態ではウェブサーバ１２は、受信した２次元コード４２の画像ファイルＰＮ＿００１からユーザ登録の申請をした商品の固有情報を抽出していたが、この処理を実行するプログラムを携帯電話３０へ送信してもよい。こうすれば、ユーザはＣＣＤカメラ３３で撮像した商品の２次元コード４２の画像から携帯電話３０のコントローラ３１により商品の固有情報を抽出することができる。ウェブサーバ１２は画像ファイルから固有情報を抽出する処理がなくなり、ウェブサーバ１２への負荷を軽減することができる。
【００４９】
更にまた、コントローラ３１により抽出した固有情報からユーザ登録の申請先のＵＲＬ又はＥ−ｍａｉｌアドレスを読み出して、固有情報とユーザの個人情報とを読み出した申請先のＵＲＬ又はＥ−ｍａｉｌアドレスに自動的に送信してもよい。こうすれば、ユーザはＣＣＤカメラ３３でユーザ登録の申請を行う商品の２次元コード４２のみ撮像するだけでよく、ユーザ登録者数をさらに増加させることができる。
【００５０】
そして、上述した実施形態ではユーザ登録の申請を携帯電話３０を利用して行っていたが、通信可能なデジタルカメラ、デジタルビデオ、イメージセンサを備えたモバイル等のポータブル機器であってもよい。こうすれば、個人が所有している多いポータブル機器であるため、ユーザ登録者数を増加させることができる。
【００５１】
そしてまた、上述した実施形態ではユーザ登録の申請を行えるウェブサイトにアクセスしてユーザ登録の申請を行ったが、ユーザは２次元コード４２の画像ファイルＰＮ＿００１を添付してウェブサイトの運営者のＥ−ｍａｉｌアドレスへ送信してもよい。このとき、Ｅ−ｍａｉｌを受信したウェブサーバ１２は図７のユーザ登録許否判定ルーチンを実行したあと携帯電話３０との間で図５のステップＳ１３０〜ステップＳ１５０のやり取りを行う（ステップＳ１４０のあとには図１０のユーザ登録実行ルーチンを実行する）。この場合も上述した実施形態と同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施形態のユーザ登録を行う概略構成を表す説明図。
【図２】ＤＢ１４の各種情報テーブル。
【図３】個人情報を表す説明図。
【図４】２次元コードの固有情報を表す説明図。
【図５】ユーザ登録の申請プロセス。
【図６】ユーザ登録の申請画面を表す説明図。
【図７】ユーザ登録許否判定ルーチンのフローチャート。
【図８】ユーザ登録内容の確認画面を表す説明図。
【図９】修正判定ルーチンのフローチャート。
【図１０】ユーザ登録実行ルーチンのフローチャート。
【図１１】ユーザ登録後のユーザ登録情報テーブル。
【図１２】ユーザ登録の完了画面を表す説明図。
【図１３】ユーザ登録システム１０の具体的な構成内容を表す説明図。
【符号の説明】
１０…ユーザ登録システム、１２…ウェブサーバ、１２ａ…受信部、１２ｂ…抽出部、１２ｃ…記憶制御部、１２ｄ…商品判定部、１２ｅ…メッセージ送信部、１４…ＤＢ、２０…インターネット、３０…携帯電話、３１…コントローラ、３２…ＬＣＤ表示部、３３…ＣＣＤカメラ、３４…入力部、３５…ＣＰＵ、３６…ＲＯＭ、３７…ＲＡＭ、３８…ＥＥＰＲＯＭ、４０…プリンタ、４２…２次元コード、６０…ユーザ登録の申請画面、６２…入力欄、６４…登録ボタン、６６…キャンセルボタン６６、７０…ユーザ登録内容の確認画面、７２…登録ボタン、７４…ＯＫボタン、８０…ユーザ登録の完了画面、８２…ユーザＩＤ表示部、８４…ＯＫボタン。

Claims (14)

1. ユーザが商品のユーザ登録の申請を行う通信装置であって、
   前記ユーザが前記商品のユーザ登録の申請先を入力する入力手段と、
   前記ユーザの個人情報を記憶する個人情報記憶手段と、
   前記商品の固有情報を表す画像を光学的に読み取る撮像手段と、
   前記入力手段により入力された前記商品のユーザ登録の申請先へ前記撮像手段により光学的に読み取られた前記商品の固有情報を表す画像と前記個人情報記憶手段に記憶された前記ユーザの個人情報とを送信する送信手段と
   を備えた通信装置。
2. 前記商品の固有情報を表す画像は、１次元コード又は２次元コードにコード化された固有情報である
   請求項１に記載の通信装置。
3. 前記通信装置は携帯電話である
   請求項１又は２に記載の通信装置。
4. ユーザ登録を行うユーザ登録システムであって、
   商品の固有情報とユーザの個人情報とを対応付けて記憶する登録内容記憶手段と、
   前記ユーザから前記商品の固有情報を表す画像と前記ユーザの個人情報とを受信する受信手段と、
   前記受信手段により受信された前記商品の固有情報を表す画像から前記商品の固有情報を抽出する抽出手段と、
   前記抽出手段により抽出された前記商品の固有情報と前記受信手段により受信された前記ユーザの個人情報とを対応付けて前記登録内容記憶手段に記憶するよう制御する記憶制御手段と
   を備えたユーザ登録システム。
5. 請求項４に記載のユーザ登録システムであって、
   商品の機種を識別する機種情報を記憶した機種情報記憶手段と、
   前記抽出手段により抽出された前記商品の固有情報が前記機種情報記憶手段に記憶された前記機種情報と一致するか否かを判定する商品判定手段と
   を備え、
   前記記憶制御手段は、前記商品判定手段により前記商品の固有情報が前記機種情報記憶手段に記憶された前記機種情報と一致すると判定されたとき、前記抽出手段により抽出された前記商品の固有情報と前記受信手段により受信された前記ユーザの個人情報とを対応付けて前記登録内容記憶手段に記憶するよう制御する
   ユーザ登録システム。
6. 請求項５に記載のユーザ登録システムであって、
   メッセージを前記ユーザへ送信するメッセージ送信手段
   を備え、
   前記メッセージ送信手段は、前記商品判定手段により前記商品の固有情報が前記機種情報記憶手段に記憶された前記機種情報と一致しないと判定されたとき、ユーザ登録できない商品である旨を伝えるメッセージを前記ユーザへ送信する
   ユーザ登録システム。
7. 請求項４又は５に記載のユーザ登録システムであって、
   メッセージを前記ユーザへ送信するメッセージ送信手段
   を備え、
   前記メッセージ送信手段は、前記受信手段により受信された前記商品の固有情報を表す画像と前記ユーザの個人情報とが前記記憶制御手段により前記登録内容記憶手段に記憶されるよう制御される前、登録内容確認の旨を伝えるメッセージを前記ユーザへ送信する
   ユーザ登録システム。
8. 請求項４又は５に記載のユーザ登録システムであって、
   メッセージを前記ユーザへ送信するメッセージ送信手段
   を備え、
   前記メッセージ送信手段は、前記受信手段により受信された前記商品の固有情報を表す画像と前記ユーザの個人情報とが前記登録内容記憶手段に記憶されたとき、ユーザ登録の完了の旨を伝えるメッセージを前記ユーザへ送信する
   ユーザ登録システム。
9. 前記商品の固有情報を表す画像は、１次元コード又は２次元コードにコード化された固有情報である
   請求項４〜８のいずれかに記載のユーザ登録システム。
10. 前記受信手段は、請求項１〜３のいずれかに記載の通信装置を利用するユーザから前記商品の固有情報を表す画像と前記ユーザの個人情報とを受信する
    請求項４〜９のいずれかに記載のユーザ登録システム。
11. 撮像手段により光学的に読み取られた商品の固有情報を表す画像と個人情報記憶手段に記憶されたユーザの個人情報とを用いて、入力手段により入力された商品のユーザ登録の申請先にコンピュータがユーザ登録の申請を行う通信方法であって、
    前記コンピュータが、前記入力手段により入力された前記商品のユーザ登録の申請先へ前記撮像手段により光学的に読み取られた前記商品の固有情報を表す画像と前記個人情報記憶手段に記憶された前記ユーザの個人情報とを送信する送信ステップ
    を含む通信方法。
12. 請求項１１に記載の通信方法におけるステップをコンピュータに実行させるための通信プログラム。
13. 商品の固有情報とユーザの個人情報とを対応付けて記憶する登録内容記憶手段を用いてコンピュータがユーザ登録を行うユーザ登録方法であって、
    （ａ）前記コンピュータが、前記ユーザから前記商品の固有情報を表す画像と前記ユーザの個人情報とを受信する受信ステップと、
    （ｂ）前記コンピュータが、前記受信ステップにより受信された前記商品の固有情報を表す画像から前記商品の固有情報を抽出する抽出ステップと、
    （ｃ）前記コンピュータが、前記抽出ステップにより抽出された前記商品の固有情報と前記受信ステップにより受信された前記ユーザの個人情報とを対応付けて前記登録内容記憶手段に記憶するよう制御する記憶制御ステップと
    を含むユーザ登録方法。
14. 請求項１３に記載のユーザ登録方法における各ステップをコンピュータに実行させるためのユーザ登録プログラム。

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