JP2004260717A - 情報記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】情報記録装置において、先に記憶したデータを保持しつつ、より多くの新たなデータを記憶することを可能にする。
【解決手段】情報記録装置であるデジタルカメラ100において、RAM83のデータ記憶領域83aの個別データ記憶領域830に、動画像データが記憶されていない空き記憶領域がないと判断手段により判断された場合に、フレームレート変更手段により、新たな動画像データをRAM83の記憶領域に記憶する際のフレームレートを減らす変更を行い、フレームレートが変更されたことに伴い、既に動画像データが記憶された記憶領域のうち、不用記憶領域を設定手段が設定し、その設定された記憶領域へ上書き変更手段が、新たな動画像データを上書きして記憶する構成にした。
【選択図】 図1
【解決手段】情報記録装置であるデジタルカメラ100において、RAM83のデータ記憶領域83aの個別データ記憶領域830に、動画像データが記憶されていない空き記憶領域がないと判断手段により判断された場合に、フレームレート変更手段により、新たな動画像データをRAM83の記憶領域に記憶する際のフレームレートを減らす変更を行い、フレームレートが変更されたことに伴い、既に動画像データが記憶された記憶領域のうち、不用記憶領域を設定手段が設定し、その設定された記憶領域へ上書き変更手段が、新たな動画像データを上書きして記憶する構成にした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像情報や音声情報の記録を行う情報記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、画像情報や音声情報のデータを時系列に従い記録するデジタルカメラなどの情報記録装置が知られている。このような情報記録装置において、それらのデータを記憶する記憶部における記憶容量は有限であるので、データ量が記憶容量に達すると、以降の新たなデータの記憶ができない場合や、先に記憶したデータに新たなデータの上書きを行わなければならない場合があった。
このような問題を避けるため、記憶部における記憶容量の使用容量を削減し、より多くのデータの記憶が可能なように、予め定められた条件(例えば、データの重要度)に従い、データを記憶する際の圧縮率を変更する情報記録装置が知られている。この情報記録装置は、より重要なデータは高品質を保つ圧縮を行い、そうでないものは高圧縮することにより、記憶容量の使用容量を削減している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−191245号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1の場合、記憶部の記憶容量の使用容量を削減しても、いずれデータ量が記憶容量に達してしまうので、新たなデータを記憶することができないか、先に記憶したデータを失わなければならない問題が依然としてあった。
【0005】
本発明の課題は、先に記憶したデータを保持しつつ、より多くの新たなデータを記憶することが可能な情報記録装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
予め定められたフレームレートで撮像された動画像データを記憶する記憶部を備える情報記録装置であって、
前記記憶部が有する複数の記憶領域に、前記動画像データが記憶されていない空き記憶領域があるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により、空き記憶領域がないと判断された場合に、前記記憶部に記憶された動画像データのうち、前記フレームレートを減らすことにより不用となるフレームの動画像データが記憶される記憶領域に、新たな動画像データを上書きして記憶する上書き手段と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、情報記録装置において、予め定められたフレームレートで撮像された動画像データは、記憶部の記憶領域に記憶される。そして、判断手段によって、記憶部に動画像データが記憶されていない空き記憶領域がなく、新たな動画像データを記憶する記憶領域がないと判断されると、既に記憶部に記憶された動画像データのうち、フレームレートを減らすことにより不用となるフレームの動画像データが記憶されている記憶領域に、新たな動画像データが上書き手段により上書きされ記憶される。
つまり、記憶部に動画像データが記憶されていない空き記憶領域がなく、新たな動画像データを記憶する記憶領域がなくなった場合、先に記憶した動画像データのフレームレートを減らすことに伴い不用となる動画像データが記憶された記憶領域へ新たな動画像データを上書きして記憶することができる。
よって、先に記憶した動画像データのフレームレートが減ったことに伴い、再生されるその動画像の画質は低下するものの、新たな動画像データの記憶を行うことができるので、先に記憶した動画像データを完全に失うことなく、より多くの新たな動画像データを記憶することができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の情報記録装置において、
前記上書き手段は、
新たな動画像データを前記記憶部の記憶領域に記憶する際に、前記フレームレートを減らす変更を行うフレームレート変更手段と、
前記フレームレート変更手段により前記フレームレートが変更されたことに伴い、既に動画像データが記憶された記憶領域のうち、不用となる動画像データが記憶される記憶領域を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された記憶領域へ、新たな動画像データを上書きして記憶する上書き変更手段と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、判断手段によって記憶部に動画像データが記憶されていない空き記憶領域がなく、新たな動画像データを記憶する記憶領域がないと判断されると、フレームレート変更手段により新たな動画像データを記憶部の記憶領域に記憶する際のフレームレートを減らす変更が行われ、さらに、フレームレートが変更されたことに伴い、既に動画像データが記憶された記憶領域のうち、不用となる動画像データが記憶される記憶領域が設定手段により設定される。そして、上書き変更手段によって、その設定された記憶領域へ新たな動画像データが上書きして記憶される。
つまり、記憶部に動画像データが記憶されていない空き記憶領域がなく、新たな動画像データを記憶する記憶領域がなくなった場合、フレームレートを変更し、そのフレームレートの変更に伴い設定される記憶領域へ新たな動画像データを上書きして記憶することができる。
よって、先に記憶した動画像データのフレームレートが減ったことに伴い、再生されるその動画像の画質は低下するものの、新たな動画像データの記憶を行うことができるので、先に記憶した動画像データを完全に失うことなく、より多くの新たな動画像データを記憶することができる。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の情報記録装置において、
被写体の動画像を撮像する撮像部を備え、
前記撮像部により撮像された動画像データを前記記憶部に記憶することを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、情報記録装置は、被写体の動画像を撮像する撮像部を備えているので、撮像部により撮像された動画像データを記憶部に記憶することができる。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の情報記録装置において、
前記一フレームの動画像データが記憶される記憶領域には、当該動画像データに関連する音声データが記憶され、
前記上書き手段は、
不用となる動画像データが記憶されている記憶領域に記憶されている音声データを、当該動画像データの前後の何れかの動画像データが記憶されている記憶領域に移す音声データ移動手段を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、一フレームの動画像データが記憶される記憶領域には、その動画像データに関連する音声データが記憶されている。そして、音声データ移動手段により、不用となる動画像データが記憶されている記憶領域に記憶されている音声データは、その動画像データの前後の何れかの動画像データが記憶されている記憶領域に移される。
つまり、不用となる動画像データが記憶された記憶領域へ新たな動画像データを上書きして記憶する際に、その動画像データに関連する音声データは上書きされて消去されないように、その動画像データの前後の何れかの動画像データが記憶されている記憶領域に移される。
よって、動画像データのフレームレートが減った場合でも、音声データを失うことなく記憶することができるので、音声を途切れることなく出力することができる。
【0014】
請求項5記載の発明は、請求項4に記載の情報記録装置において、
被写体の動画像を撮像する際の音声を集音する集音部を備え、
前記集音部により集音された音声データを前記記憶部に記憶することを特徴とする。
【0015】
請求項5記載の発明によれば、請求項4に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、情報記憶装置は、被写体の動画像を撮像する際の音声を集音する集音部を備えているので、集音部により集音された音声データを記憶部に記憶することができる。
【0016】
請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の情報記録装置において、
前記複数の記憶領域は、同じ記憶容量を有することを特徴とする。
【0017】
請求項6記載の発明によれば、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、複数の記憶領域は、同じ記憶容量を有しているので、動画像データなどの上書き処理を行う際や、例えば、記憶した時系列順に並べなおす処理を行う際に、各記憶領域の記憶容量や、記憶されているデータを変更することなく、容易にそれらの処理を行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1から図3に基づいて説明する。
図1は、本発明にかかる情報記録装置としてのデジタルカメラの要部構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、デジタルカメラ100は、被写体の画像、特に動画像を撮像する撮像部10と、被写体を撮像する際の音声を集音する集音部20と、撮像部10が撮像した動画像のデータ及び集音部20が集音した音声のデータを記録する記録部40と、デジタルカメラ100を操作する操作入力を行う操作部50と、デジタルカメラ100に電力を供給するバッテリ60と、デジタルカメラ100の動作に関する表示を行う画像表示装置70と、上記各構成の動作制御を行う制御部80とを備えている。
【0019】
撮像部10は、カメラ部12と、画像処理部13とにより構成されている。
カメラ部12は、図示しないレンズやCCD等により構成されており、そのレンズはCCDの受光面に被写体の画像を結像する。そして、カメラ部12は、図示しないCCDの受光面に結像された画像に基づく電気信号(アナログ信号)を画像処理部13に出力する。
画像処理部13は、カメラ部12から入力された電気信号(アナログ信号)をA/D変換し、デジタル画像信号にする。そして、画像処理部13は、そのデジタル画像信号となった動画像データを制御部80に出力する。
【0020】
集音部20は、マイク21と、音声処理部22とにより構成されている。
マイク21は、被写体を撮像する際に集音し、入力された音声に基づく電気信号(アナログ信号)を音声処理部22に出力する。
音声処理部22は、マイク21から入力された電気信号(アナログ信号)をアンプ(図示略)で増幅した後、A/D変換し、デジタル音声信号にする。そして、音声処理部22は、そのデジタル音声信号となった音声データを制御部80に出力する。
【0021】
記録部40は、例えば、カードスロット41と、カードスロット41に着脱自在に備えられるメモリーカードAとにより構成されている。
記録部40は、画像処理部13や音声処理部22から制御部80を介して入力される動画像データや音声データをメモリーカードAに記録する。
【0022】
操作部50は、デジタルカメラ100のON/OFFを切り替えるメインSW(スイッチ)(図示略)、撮像動作(記録動作)の開始/終了を指定するレリーズSW(図示略)、メモリーカードAに記録された画像の再生を指定する再生SW(図示略)、画像表示装置70の表示画面上で入力を行う位置を指定するためのカーソルSW(図示略)等の操作SWを有し、各操作SWの操作信号は、制御部80のCPU81に出力される。
【0023】
バッテリ60は、例えば、繰り返し使用可能な充電式二次電池であり、電池スロット(図示略)に装着されて、デジタルカメラ100内の各部に電力を供給する。
【0024】
画像表示装置70は、例えば、LCD等のディスプレイにより構成されており、制御部80により入力された表示信号に従って、所定の画面表示、例えば、デジタルカメラ100の機能モード設定を行う設定入力用画面の表示や、メモリーカードAに記録された動画像の再生表示等を行う。また、画像表示装置70は、撮像時においては、撮像部10により撮像された画像を連続的に表示するファインダとしての機能を有する。
【0025】
制御部80は、CPU81と、EEPROM82と、記憶部としてのRAM83とで概略構成されている。
CPU81は、EEPROM82に格納されたデジタルカメラ用の制御プログラムに従って、各種の制御動作を実行する。
【0026】
EEPROM82は、電気的に書き換え可能な読み出し専用のメモリで、CPU81によって実行される各種制御プログラムや、各種動作に使用するデータ、情報等を予め記憶、格納している。
本発明においてEEPROM82は、後述するRAM83が有する個別データ記憶領域830に撮像された動画像データが記憶されていない空き記憶領域があるか否かを判断する判断プログラム82aや、判断手段によって空き記憶領域がないと判断された場合に、新たな動画像データをRAM83の個別データ記憶領域830に上書きして記憶する上書きプログラム82b等を格納するプログラム格納領域が設けられている。
なお、上書きプログラム82bは、撮像部10で撮像された新たな動画像データをRAM83の個別データ記憶領域830に記憶する際のフレームレートを減らす変更を行うフレームレート変更プログラム82cや、フレームレート変更手段によりフレームレートが変更されたことに伴い、既に動画像データが記憶された個別データ記憶領域830のうち、不用となる動画像データが記憶される不用記憶領域を設定する設定プログラム82dや、設定手段により設定された不用記憶領域に記憶されている音声データを、その不用記憶領域の前後の何れかの個別データ記憶領域830に移す音声データ移動プログラム82eや、設定手段により設定された不用記憶領域へ新たな動画像データや音声データを上書きして記憶する上書き変更プログラム82fを有している。
【0027】
RAM83は、CPU81が上記各種処理プログラムを実行する際に、この各種プログラムをRAM83内の図示しないプログラム格納領域に展開するとともに、CPU81が上記各種処理プログラムを実行する際に生じるデータ等を、データ格納領域に一時的に格納する。
特に、RAM83は、撮像部10が撮像した動画像データと、集音部20が集音した音声データとを一時的に記憶するデータ記憶領域83aを有する。このデータ記憶領域83aは、図2(a)に示されるように、例えば、一フレーム毎の動画像データが個別に記憶される複数の記憶領域としての個別データ記憶領域830・・・を備えている。この個別データ記憶領域830には、動画像データを記憶する動画像データ用記憶領域830aと、音声データを動画像データに付随して記憶する音声データ用記憶領域830bとがある。なお、各個別データ記憶領域830・・・は、同じ記憶容量を有している。
【0028】
そして、制御部80は、撮像部10における動作信号や、操作部50における操作信号等に基づく制御、判断等を行い、判断手段、上書き手段、フレームレート変更手段、設定手段、音声データ移動手段、上書き変更手段として機能する。
【0029】
より具体的に、制御部80は、判断プログラム82aに基づき判断手段として、RAM83のデータ記憶領域83aの個別データ記憶領域830に、撮像された動画像データが記憶されていない空き記憶領域があるか否かを判断する制御動作を行う。そして、制御部80は、空き記憶領域の有無に関する通知信号を出力する。
【0030】
また、制御部80は、上書きプログラム82bに基づき上書き手段として、判断手段によって空き記憶領域がないと判断された場合に、新たな動画像データをRAM83の個別データ記憶領域830に上書きして記憶する制御動作を行う。
【0031】
また、制御部80は、フレームレート変更プログラム82cに基づきフレームレート変更手段として、撮像部10で撮像された新たな動画像データをRAM83のデータ記憶領域83aの個別データ記憶領域830に記憶する際のフレームレートを減らす変更を、予め定められた条件に従って行う制御動作を行う。例えば、当初、予め定められたフレームレートが30fps(frames per second)であり、既にデータ記憶領域83aの個別データ記憶領域830に記憶された動画像データが30fpsである場合、新たな動画像データを15fpsで記憶するように、フレームレートを半減させる変更を行う。
【0032】
また、制御部80は、設定プログラム82dに基づき設定手段として、フレームレート変更手段によりフレームレートが変更されたことに伴い、既に動画像データが記憶されたデータ記憶領域83aの個別データ記憶領域830のうち、不用となる動画像データが記憶される不要記憶領域を、予め定められた条件に従って設定する制御動作を行う。例えば、既に記憶領域に記憶された動画像データが30fpsであり、新たに設定変更されたフレームレートが15fpsである場合、既に動画像データが記憶されている個別データ記憶領域830のうち半分の個別データ記憶領域830を等間隔で不用記憶領域として設定する。具体的には、図2に示されるように、例えば、1番目から100番目の個別データ記憶領域830のうち、偶数番目の記憶領域を不用記憶領域として設定する。そして、有用として残されることになる奇数番目の記憶領域の数は当初の記憶領域数から半減しているので、実質的にフレームレートが半減されたことになる。
【0033】
また、制御部80は、音声データ移動プログラム82eに基づき音声データ移動手段として、設定手段により設定された不用記憶領域に記憶されている音声データを、予め定められた条件に従い、その不用記憶領域の前後の何れかの個別データ記憶領域830の音声データ用記憶領域830bに移動させる制御動作を行う。例えば、設定手段により設定された不用記憶領域が偶数番目の記憶領域である場合、その不用となる偶数番目の記憶領域に記憶されている音声データを、1つ前の奇数番目の記憶領域に移す。具体的には、図2(b)に示されるように、2番目の個別データ記憶領域830に記憶されている音声データは1番目の個別データ記憶領域830に移し、4番目の個別データ記憶領域830に記憶されている音声データは3番目の個別データ記憶領域830に移す。
【0034】
また、制御部80は、上書き変更プログラム82fに基づき上書き変更手段として、設定手段により設定された不用記憶領域としての個別データ記憶領域830へ新たな動画像データや音声データを上書きして記憶する制御動作を行う。例えば、図2に示されるように、設定手段により設定された不用記憶領域が偶数番目の記憶領域である場合、2番目の個別データ記憶領域830を101番目の個別データ記憶領域830、4番目の個別データ記憶領域830を102番目の個別データ記憶領域830とするように、予め定められた条件に従い、新たな動画像データと音声データとを上書きするように記憶する。
【0035】
次に、前述のように構成されているデジタルカメラ100の動画像の撮像動作について、図3に基づき説明する。
デジタルカメラ100のメインSWがONにされ、デジタルカメラ100が起動している状態で、レリーズSWの操作が行われることにより、動画像撮影が開始されると、撮像部10は被写体の動画像を撮像するとともに、集音部20がその動画像撮像時の音声を集音する(ステップS101)。
そして、この動画像撮影動作とほぼ同期して、制御部80は、RAM83におけるデータ記憶領域83aの個別データ記憶領域830に、撮像された動画像データが記憶されていない空き記憶領域があるか否かを判断する(ステップS102)。制御部80が空き記憶領域があると判断すると(ステップS102;YES)、制御部80は、撮像部10が撮像した動画像に基づく動画像データと、集音部20が集音した音声に基づく音声データとを、RAM83の個別データ記憶領域830に記憶する(ステップS103)。そして、ステップS101に戻る。
【0036】
一方、制御部80が空き記憶領域がないと判断すると(ステップS102;NO)、制御部80は、撮像部10で撮像された新たな撮像データをRAM83の個別データ記憶領域830に記憶する際のフレームレートを半減させるように、フレームレートの設定変更を行う(ステップS104)。
次いで、制御部80は、フレームレートが変更されたことに伴い、既に動画像データが記憶されたデータ記憶領域83aの個別データ記憶領域830のうち、偶数番目の記憶領域を不用記憶領域として設定する(ステップS105)。
次いで、制御部80は、図2に示されるように、不用記憶領域と設定された個別データ記憶領域830に記憶されている音声データを、その記憶領域の1つ前の記憶領域に移動させる(ステップS106)。
そして、制御部80は、図2に示されるように、不用記憶領域として設定された偶数番目の記憶領域へ、変更されたフレームレートで新たな動画像データと音声データとを上書きするように記憶する(ステップS107)。
なお、各個別データ記憶領域830の記憶容量は同じであるので、このように動画像データなどの上書き処理を容易に行うことができる
【0037】
次いで、制御部80は、動画像撮影が継続しているか否か、レリーズSWからの操作信号に基づき判断する(ステップS108)。
制御部80が、動画像撮影は継続していないと判断すると(ステップS108;NO)、制御部80は、RAM83のデータ記憶領域83aの個別データ記憶領域830に記憶された動画像データ及びそれに付随する音声データを、記録部40のメモリーカードAに、動画像撮影が行われた時系列順(例えば、No.1、No.3、No.5・・・〜・・・No.99、No.101、No.102、No.103・・・No.150)に記録し(ステップS109)、動画像撮影を停止する。
なお、各個別データ記憶領域830の記憶容量は同じであるので、このように時系列順に並べなおす処理を容易に行うことができる。
【0038】
一方、制御部80が、動画像撮影が継続していると判断すると(ステップS108;YES)、制御部80は、さらに、動画像の撮像と、その動画像撮像時の音声の集音を行う(ステップS110)。
そして、制御部80は、ステップS102における空き記憶領域の有無の判断と同様に、設定された不用記憶領域があるか否かを判断する(ステップS111)。制御部80が、不用記憶領域があると判断すると(ステップS111;YES)、ステップS107に戻り、動画像データと音声データとを上書きするように記憶する。
一方、制御部80が、不用記憶領域がないと判断すると(ステップS111;NO)、ステップS104へ戻り、さらにフレームレートを半減させるように、フレームレートの設定変更を行い、同様の動作を繰り返し、動画像データ及び音声データとを記憶領域へ記憶する動作を行う。
【0039】
このように、本発明のデジタルカメラ100によれば、RAM83のデータ記憶領域83aの個別データ記憶領域830に動画像データが記憶されていない空き記憶領域がなく、新たな動画像データや音声データを記憶する個別データ記憶領域830がなくなった場合でも、フレームレートを減らす変更を行うことで、そのフレームレートの変更に伴い設定される不用記憶領域へ新たな動画像データや音声データを上書きして記憶することができる。
特に、既に個別データ記憶領域830に記憶された動画像データは、そのフレームレートを減らすように削減されるので、間引かれはするものの、全て上書きされるわけではないので、先に記憶された動画像データを完全に失うことなく、新たな動画像データを記憶することができる。
【0040】
よって、一旦は新たな動画像データや音声データを記憶する個別データ記憶領域830がなくなっても、不用記憶領域の不用な動画像データに新たな動画像データを上書きすることにより、先に記憶した動画像データの必要な部分を保持しつつ、より多くの新たな動画像データを記憶することができる。また、音声データは、上書きされないように、残される記憶領域へ移動されるので失われることはない。
そして、その一時的に記憶したより多くのデータ、情報を記録部40のメモリーカードAに記録し、データ、情報の蓄積を行うことができる。
【0041】
なお、以上の実施の形態においては、集音部20により集音される音声データを、動画像データに付随するようにRAM83の個別データ記憶領域830に記憶するとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、音声データは他の記憶手段に記憶し、動画像データが記録部40のメモリーカードAに記録される際に、動画像データに同期するように音声データを記録するようにしてもよい。
【0042】
また、以上の実施の形態においては、情報記録装置を、デジタルカメラを例に説明したが、本発明はこれに限定されることなく、例えば、情報記録装置は、撮像部10や集音部20を有さずに、別体として備えられる撮像部10や集音部20を介し、外部から入力される動画像データや音声データを処理し、所定の状態に記憶、記録する装置であってもよい。
【0043】
また、動画像データを記録する際のフレームレート(fps)は任意であり、また、そのフレームレートに応じてフレームレート変更手段はフレームレートを減らす処理を行えばよい。また、設定手段もそのフレームレートに応じて不用となる記憶領域を設定すればよい。
【0044】
また、以上の実施の形態においては、上書き変更手段は、不用記憶領域として設定された偶数番目の記憶領域へ新たなデータを上書きする際、時系列順(2番目、4番目・・・)に上書きする場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、時系列とは逆順(100番目、98番目・・・)に上書きしてもよい。
【0045】
また、以上の実施の形態においては、記録部40は、カードスロット41とカードスロット41に着脱自在に備えられるメモリーカードAの1組を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、それらの数(組数)は任意である。例えば、カードスロット41aとカードスロット41aに着脱自在に備えられるメモリーカードBに動画像データを記録し、カードスロット41bとカードスロット41bに着脱自在に備えられるメモリーカードCに音声データを記録するなど、各データ毎にカードスロットやメモリーカードを使い分けてもよい。
【0046】
また、記録部40は、カードスロット41、カードスロット41に着脱自在に備えられるメモリーカードAとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、記録部40としての記録媒体は、光学系・磁気系の記憶媒体(例えば、光ディスク、磁気ディスク)など任意である。
【0047】
また、以上の実施の形態においては、制御部80にEEPROM82を備える構成を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、FLASH−ROMなどのように、電源(バッテリ60)がオフになっても記憶が保持できるメモリであればよい。
【0048】
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0049】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、情報記録装置において、予め定められたフレームレートで撮像された動画像データは、記憶部の記憶領域に一フレーム毎に一時的に記憶される。そして、判断手段によって、記憶部に動画像データが記憶されていない空き記憶領域がなく、新たな動画像データを記憶する記憶領域がないと判断されると、既に記憶部に記憶された動画像データのうち、フレームレートを減らすことにより不用となるフレームの動画像データが記憶されている記憶領域に、新たな動画像データが上書き手段により上書きされ記憶される。
つまり、記憶部に動画像データが記憶されていない空き記憶領域がなく、新たな動画像データを記憶する記憶領域がなくなった場合、先に記憶した動画像データのフレームレートを減らすことに伴い不用となる動画像データが記憶された記憶領域へ新たな動画像データを上書きして記憶することができる。
よって、先に記憶した動画像データのフレームレートが減ったことに伴い、再生されるその動画像の画質は低下するものの、新たな動画像データの記憶を行うことができるので、先に記憶した動画像データを完全に失うことなく、より多くの新たな動画像データを記憶することができる。
【0050】
請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、判断手段によって記憶部に動画像データが記憶されていない空き記憶領域がなく、新たな動画像データを記憶する記憶領域がないと判断されると、フレームレート変更手段により新たな動画像データを記憶部の記憶領域に記憶する際のフレームレートを減らす変更が行われ、さらに、フレームレートが変更されたことに伴い、既に動画像データが記憶された記憶領域のうち、不用となる動画像データが記憶される記憶領域が設定手段により設定される。そして、上書き変更手段によって、その設定された記憶領域へ新たな動画像データが上書きして記憶される。
つまり、記憶部に動画像データが記憶されていない空き記憶領域がなく、新たな動画像データを記憶する記憶領域がなくなった場合、フレームレートを変更し、そのフレームレートの変更に伴い設定される記憶領域へ新たな動画像データを上書きして記憶することができる。
よって、先に記憶した動画像データのフレームレートが減ったことに伴い、再生されるその動画像の画質は低下するものの、新たな動画像データの記憶を行うことができるので、先に記憶した動画像データを完全に失うことなく、より多くの新たな動画像データを記憶することができる。
【0051】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、情報記録装置は、被写体の動画像を撮像する撮像部を備えているので、撮像部により撮像された動画像データを記憶部に記憶することができる。
【0052】
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、一フレームの動画像データが記憶される記憶領域には、その動画像データに関連する音声データが記憶されている。そして、音声データ移動手段により、不用となる動画像データが記憶されている記憶領域に記憶されている音声データは、その動画像データの前後の何れかの動画像データが記憶されている記憶領域に移される。
つまり、不用となる動画像データが記憶された記憶領域へ新たな動画像データを上書きして記憶する際に、その動画像データに関連する音声データは上書きされて消去されないように、その動画像データの前後の何れかの動画像データが記憶されている記憶領域に移される。
よって、動画像データのフレームレートが減った場合でも、音声データを失うことなく記憶することができるので、音声を途切れることなく出力することができる。
【0053】
請求項5記載の発明によれば、請求項4に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、情報記憶装置は、被写体の動画像を撮像する際の音声を集音する集音部を備えているので、集音部により集音された音声データを記憶部に記憶することができる。
【0054】
請求項6記載の発明によれば、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、複数の記憶領域は、同じ記憶容量を有しているので、動画像データなどの上書き処理を行う際や、例えば、記憶した時系列順に並べなおす処理を行う際に、各記憶領域の記憶容量や、記憶されているデータを変更することなく、容易にそれらの処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるデジタルカメラの要部構成を示すブロック図である。
【図2】動画像データや音声データを記憶領域に記憶する際の説明図である。
【図3】本発明にかかるデジタルカメラの動画像の撮影動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 撮像部
12 カメラ部
20 集音部
21 マイク
40 記録部
50 操作部
60 バッテリ
70 画像表示装置
80 制御部
81 CPU(判断手段、上書き手段、フレームレート変更手段、設定手段、音声データ移動手段、上書き変更手段)
82 EEPROM
82a 判断プログラム(判断手段)
82b 上書きプログラム(上書き手段)
82c フレームレート変更プログラム(フレームレート変更手段)
82d 設定プログラム(設定手段)
82e 音声データ移動プログラム(音声データ移動手段)
82f 上書き変更プログラム(上書き変更手段)
83 RAM(記憶部)
83a データ記憶領域
830 個別データ記憶領域(複数の記憶領域)
100 デジタルカメラ(情報記録装置)
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像情報や音声情報の記録を行う情報記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、画像情報や音声情報のデータを時系列に従い記録するデジタルカメラなどの情報記録装置が知られている。このような情報記録装置において、それらのデータを記憶する記憶部における記憶容量は有限であるので、データ量が記憶容量に達すると、以降の新たなデータの記憶ができない場合や、先に記憶したデータに新たなデータの上書きを行わなければならない場合があった。
このような問題を避けるため、記憶部における記憶容量の使用容量を削減し、より多くのデータの記憶が可能なように、予め定められた条件(例えば、データの重要度)に従い、データを記憶する際の圧縮率を変更する情報記録装置が知られている。この情報記録装置は、より重要なデータは高品質を保つ圧縮を行い、そうでないものは高圧縮することにより、記憶容量の使用容量を削減している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−191245号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1の場合、記憶部の記憶容量の使用容量を削減しても、いずれデータ量が記憶容量に達してしまうので、新たなデータを記憶することができないか、先に記憶したデータを失わなければならない問題が依然としてあった。
【0005】
本発明の課題は、先に記憶したデータを保持しつつ、より多くの新たなデータを記憶することが可能な情報記録装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
予め定められたフレームレートで撮像された動画像データを記憶する記憶部を備える情報記録装置であって、
前記記憶部が有する複数の記憶領域に、前記動画像データが記憶されていない空き記憶領域があるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により、空き記憶領域がないと判断された場合に、前記記憶部に記憶された動画像データのうち、前記フレームレートを減らすことにより不用となるフレームの動画像データが記憶される記憶領域に、新たな動画像データを上書きして記憶する上書き手段と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、情報記録装置において、予め定められたフレームレートで撮像された動画像データは、記憶部の記憶領域に記憶される。そして、判断手段によって、記憶部に動画像データが記憶されていない空き記憶領域がなく、新たな動画像データを記憶する記憶領域がないと判断されると、既に記憶部に記憶された動画像データのうち、フレームレートを減らすことにより不用となるフレームの動画像データが記憶されている記憶領域に、新たな動画像データが上書き手段により上書きされ記憶される。
つまり、記憶部に動画像データが記憶されていない空き記憶領域がなく、新たな動画像データを記憶する記憶領域がなくなった場合、先に記憶した動画像データのフレームレートを減らすことに伴い不用となる動画像データが記憶された記憶領域へ新たな動画像データを上書きして記憶することができる。
よって、先に記憶した動画像データのフレームレートが減ったことに伴い、再生されるその動画像の画質は低下するものの、新たな動画像データの記憶を行うことができるので、先に記憶した動画像データを完全に失うことなく、より多くの新たな動画像データを記憶することができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の情報記録装置において、
前記上書き手段は、
新たな動画像データを前記記憶部の記憶領域に記憶する際に、前記フレームレートを減らす変更を行うフレームレート変更手段と、
前記フレームレート変更手段により前記フレームレートが変更されたことに伴い、既に動画像データが記憶された記憶領域のうち、不用となる動画像データが記憶される記憶領域を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された記憶領域へ、新たな動画像データを上書きして記憶する上書き変更手段と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、判断手段によって記憶部に動画像データが記憶されていない空き記憶領域がなく、新たな動画像データを記憶する記憶領域がないと判断されると、フレームレート変更手段により新たな動画像データを記憶部の記憶領域に記憶する際のフレームレートを減らす変更が行われ、さらに、フレームレートが変更されたことに伴い、既に動画像データが記憶された記憶領域のうち、不用となる動画像データが記憶される記憶領域が設定手段により設定される。そして、上書き変更手段によって、その設定された記憶領域へ新たな動画像データが上書きして記憶される。
つまり、記憶部に動画像データが記憶されていない空き記憶領域がなく、新たな動画像データを記憶する記憶領域がなくなった場合、フレームレートを変更し、そのフレームレートの変更に伴い設定される記憶領域へ新たな動画像データを上書きして記憶することができる。
よって、先に記憶した動画像データのフレームレートが減ったことに伴い、再生されるその動画像の画質は低下するものの、新たな動画像データの記憶を行うことができるので、先に記憶した動画像データを完全に失うことなく、より多くの新たな動画像データを記憶することができる。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の情報記録装置において、
被写体の動画像を撮像する撮像部を備え、
前記撮像部により撮像された動画像データを前記記憶部に記憶することを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、情報記録装置は、被写体の動画像を撮像する撮像部を備えているので、撮像部により撮像された動画像データを記憶部に記憶することができる。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の情報記録装置において、
前記一フレームの動画像データが記憶される記憶領域には、当該動画像データに関連する音声データが記憶され、
前記上書き手段は、
不用となる動画像データが記憶されている記憶領域に記憶されている音声データを、当該動画像データの前後の何れかの動画像データが記憶されている記憶領域に移す音声データ移動手段を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、一フレームの動画像データが記憶される記憶領域には、その動画像データに関連する音声データが記憶されている。そして、音声データ移動手段により、不用となる動画像データが記憶されている記憶領域に記憶されている音声データは、その動画像データの前後の何れかの動画像データが記憶されている記憶領域に移される。
つまり、不用となる動画像データが記憶された記憶領域へ新たな動画像データを上書きして記憶する際に、その動画像データに関連する音声データは上書きされて消去されないように、その動画像データの前後の何れかの動画像データが記憶されている記憶領域に移される。
よって、動画像データのフレームレートが減った場合でも、音声データを失うことなく記憶することができるので、音声を途切れることなく出力することができる。
【0014】
請求項5記載の発明は、請求項4に記載の情報記録装置において、
被写体の動画像を撮像する際の音声を集音する集音部を備え、
前記集音部により集音された音声データを前記記憶部に記憶することを特徴とする。
【0015】
請求項5記載の発明によれば、請求項4に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、情報記憶装置は、被写体の動画像を撮像する際の音声を集音する集音部を備えているので、集音部により集音された音声データを記憶部に記憶することができる。
【0016】
請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の情報記録装置において、
前記複数の記憶領域は、同じ記憶容量を有することを特徴とする。
【0017】
請求項6記載の発明によれば、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、複数の記憶領域は、同じ記憶容量を有しているので、動画像データなどの上書き処理を行う際や、例えば、記憶した時系列順に並べなおす処理を行う際に、各記憶領域の記憶容量や、記憶されているデータを変更することなく、容易にそれらの処理を行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1から図3に基づいて説明する。
図1は、本発明にかかる情報記録装置としてのデジタルカメラの要部構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、デジタルカメラ100は、被写体の画像、特に動画像を撮像する撮像部10と、被写体を撮像する際の音声を集音する集音部20と、撮像部10が撮像した動画像のデータ及び集音部20が集音した音声のデータを記録する記録部40と、デジタルカメラ100を操作する操作入力を行う操作部50と、デジタルカメラ100に電力を供給するバッテリ60と、デジタルカメラ100の動作に関する表示を行う画像表示装置70と、上記各構成の動作制御を行う制御部80とを備えている。
【0019】
撮像部10は、カメラ部12と、画像処理部13とにより構成されている。
カメラ部12は、図示しないレンズやCCD等により構成されており、そのレンズはCCDの受光面に被写体の画像を結像する。そして、カメラ部12は、図示しないCCDの受光面に結像された画像に基づく電気信号(アナログ信号)を画像処理部13に出力する。
画像処理部13は、カメラ部12から入力された電気信号(アナログ信号)をA/D変換し、デジタル画像信号にする。そして、画像処理部13は、そのデジタル画像信号となった動画像データを制御部80に出力する。
【0020】
集音部20は、マイク21と、音声処理部22とにより構成されている。
マイク21は、被写体を撮像する際に集音し、入力された音声に基づく電気信号(アナログ信号)を音声処理部22に出力する。
音声処理部22は、マイク21から入力された電気信号(アナログ信号)をアンプ(図示略)で増幅した後、A/D変換し、デジタル音声信号にする。そして、音声処理部22は、そのデジタル音声信号となった音声データを制御部80に出力する。
【0021】
記録部40は、例えば、カードスロット41と、カードスロット41に着脱自在に備えられるメモリーカードAとにより構成されている。
記録部40は、画像処理部13や音声処理部22から制御部80を介して入力される動画像データや音声データをメモリーカードAに記録する。
【0022】
操作部50は、デジタルカメラ100のON/OFFを切り替えるメインSW(スイッチ)(図示略)、撮像動作(記録動作)の開始/終了を指定するレリーズSW(図示略)、メモリーカードAに記録された画像の再生を指定する再生SW(図示略)、画像表示装置70の表示画面上で入力を行う位置を指定するためのカーソルSW(図示略)等の操作SWを有し、各操作SWの操作信号は、制御部80のCPU81に出力される。
【0023】
バッテリ60は、例えば、繰り返し使用可能な充電式二次電池であり、電池スロット(図示略)に装着されて、デジタルカメラ100内の各部に電力を供給する。
【0024】
画像表示装置70は、例えば、LCD等のディスプレイにより構成されており、制御部80により入力された表示信号に従って、所定の画面表示、例えば、デジタルカメラ100の機能モード設定を行う設定入力用画面の表示や、メモリーカードAに記録された動画像の再生表示等を行う。また、画像表示装置70は、撮像時においては、撮像部10により撮像された画像を連続的に表示するファインダとしての機能を有する。
【0025】
制御部80は、CPU81と、EEPROM82と、記憶部としてのRAM83とで概略構成されている。
CPU81は、EEPROM82に格納されたデジタルカメラ用の制御プログラムに従って、各種の制御動作を実行する。
【0026】
EEPROM82は、電気的に書き換え可能な読み出し専用のメモリで、CPU81によって実行される各種制御プログラムや、各種動作に使用するデータ、情報等を予め記憶、格納している。
本発明においてEEPROM82は、後述するRAM83が有する個別データ記憶領域830に撮像された動画像データが記憶されていない空き記憶領域があるか否かを判断する判断プログラム82aや、判断手段によって空き記憶領域がないと判断された場合に、新たな動画像データをRAM83の個別データ記憶領域830に上書きして記憶する上書きプログラム82b等を格納するプログラム格納領域が設けられている。
なお、上書きプログラム82bは、撮像部10で撮像された新たな動画像データをRAM83の個別データ記憶領域830に記憶する際のフレームレートを減らす変更を行うフレームレート変更プログラム82cや、フレームレート変更手段によりフレームレートが変更されたことに伴い、既に動画像データが記憶された個別データ記憶領域830のうち、不用となる動画像データが記憶される不用記憶領域を設定する設定プログラム82dや、設定手段により設定された不用記憶領域に記憶されている音声データを、その不用記憶領域の前後の何れかの個別データ記憶領域830に移す音声データ移動プログラム82eや、設定手段により設定された不用記憶領域へ新たな動画像データや音声データを上書きして記憶する上書き変更プログラム82fを有している。
【0027】
RAM83は、CPU81が上記各種処理プログラムを実行する際に、この各種プログラムをRAM83内の図示しないプログラム格納領域に展開するとともに、CPU81が上記各種処理プログラムを実行する際に生じるデータ等を、データ格納領域に一時的に格納する。
特に、RAM83は、撮像部10が撮像した動画像データと、集音部20が集音した音声データとを一時的に記憶するデータ記憶領域83aを有する。このデータ記憶領域83aは、図2(a)に示されるように、例えば、一フレーム毎の動画像データが個別に記憶される複数の記憶領域としての個別データ記憶領域830・・・を備えている。この個別データ記憶領域830には、動画像データを記憶する動画像データ用記憶領域830aと、音声データを動画像データに付随して記憶する音声データ用記憶領域830bとがある。なお、各個別データ記憶領域830・・・は、同じ記憶容量を有している。
【0028】
そして、制御部80は、撮像部10における動作信号や、操作部50における操作信号等に基づく制御、判断等を行い、判断手段、上書き手段、フレームレート変更手段、設定手段、音声データ移動手段、上書き変更手段として機能する。
【0029】
より具体的に、制御部80は、判断プログラム82aに基づき判断手段として、RAM83のデータ記憶領域83aの個別データ記憶領域830に、撮像された動画像データが記憶されていない空き記憶領域があるか否かを判断する制御動作を行う。そして、制御部80は、空き記憶領域の有無に関する通知信号を出力する。
【0030】
また、制御部80は、上書きプログラム82bに基づき上書き手段として、判断手段によって空き記憶領域がないと判断された場合に、新たな動画像データをRAM83の個別データ記憶領域830に上書きして記憶する制御動作を行う。
【0031】
また、制御部80は、フレームレート変更プログラム82cに基づきフレームレート変更手段として、撮像部10で撮像された新たな動画像データをRAM83のデータ記憶領域83aの個別データ記憶領域830に記憶する際のフレームレートを減らす変更を、予め定められた条件に従って行う制御動作を行う。例えば、当初、予め定められたフレームレートが30fps(frames per second)であり、既にデータ記憶領域83aの個別データ記憶領域830に記憶された動画像データが30fpsである場合、新たな動画像データを15fpsで記憶するように、フレームレートを半減させる変更を行う。
【0032】
また、制御部80は、設定プログラム82dに基づき設定手段として、フレームレート変更手段によりフレームレートが変更されたことに伴い、既に動画像データが記憶されたデータ記憶領域83aの個別データ記憶領域830のうち、不用となる動画像データが記憶される不要記憶領域を、予め定められた条件に従って設定する制御動作を行う。例えば、既に記憶領域に記憶された動画像データが30fpsであり、新たに設定変更されたフレームレートが15fpsである場合、既に動画像データが記憶されている個別データ記憶領域830のうち半分の個別データ記憶領域830を等間隔で不用記憶領域として設定する。具体的には、図2に示されるように、例えば、1番目から100番目の個別データ記憶領域830のうち、偶数番目の記憶領域を不用記憶領域として設定する。そして、有用として残されることになる奇数番目の記憶領域の数は当初の記憶領域数から半減しているので、実質的にフレームレートが半減されたことになる。
【0033】
また、制御部80は、音声データ移動プログラム82eに基づき音声データ移動手段として、設定手段により設定された不用記憶領域に記憶されている音声データを、予め定められた条件に従い、その不用記憶領域の前後の何れかの個別データ記憶領域830の音声データ用記憶領域830bに移動させる制御動作を行う。例えば、設定手段により設定された不用記憶領域が偶数番目の記憶領域である場合、その不用となる偶数番目の記憶領域に記憶されている音声データを、1つ前の奇数番目の記憶領域に移す。具体的には、図2(b)に示されるように、2番目の個別データ記憶領域830に記憶されている音声データは1番目の個別データ記憶領域830に移し、4番目の個別データ記憶領域830に記憶されている音声データは3番目の個別データ記憶領域830に移す。
【0034】
また、制御部80は、上書き変更プログラム82fに基づき上書き変更手段として、設定手段により設定された不用記憶領域としての個別データ記憶領域830へ新たな動画像データや音声データを上書きして記憶する制御動作を行う。例えば、図2に示されるように、設定手段により設定された不用記憶領域が偶数番目の記憶領域である場合、2番目の個別データ記憶領域830を101番目の個別データ記憶領域830、4番目の個別データ記憶領域830を102番目の個別データ記憶領域830とするように、予め定められた条件に従い、新たな動画像データと音声データとを上書きするように記憶する。
【0035】
次に、前述のように構成されているデジタルカメラ100の動画像の撮像動作について、図3に基づき説明する。
デジタルカメラ100のメインSWがONにされ、デジタルカメラ100が起動している状態で、レリーズSWの操作が行われることにより、動画像撮影が開始されると、撮像部10は被写体の動画像を撮像するとともに、集音部20がその動画像撮像時の音声を集音する(ステップS101)。
そして、この動画像撮影動作とほぼ同期して、制御部80は、RAM83におけるデータ記憶領域83aの個別データ記憶領域830に、撮像された動画像データが記憶されていない空き記憶領域があるか否かを判断する(ステップS102)。制御部80が空き記憶領域があると判断すると(ステップS102;YES)、制御部80は、撮像部10が撮像した動画像に基づく動画像データと、集音部20が集音した音声に基づく音声データとを、RAM83の個別データ記憶領域830に記憶する(ステップS103)。そして、ステップS101に戻る。
【0036】
一方、制御部80が空き記憶領域がないと判断すると(ステップS102;NO)、制御部80は、撮像部10で撮像された新たな撮像データをRAM83の個別データ記憶領域830に記憶する際のフレームレートを半減させるように、フレームレートの設定変更を行う(ステップS104)。
次いで、制御部80は、フレームレートが変更されたことに伴い、既に動画像データが記憶されたデータ記憶領域83aの個別データ記憶領域830のうち、偶数番目の記憶領域を不用記憶領域として設定する(ステップS105)。
次いで、制御部80は、図2に示されるように、不用記憶領域と設定された個別データ記憶領域830に記憶されている音声データを、その記憶領域の1つ前の記憶領域に移動させる(ステップS106)。
そして、制御部80は、図2に示されるように、不用記憶領域として設定された偶数番目の記憶領域へ、変更されたフレームレートで新たな動画像データと音声データとを上書きするように記憶する(ステップS107)。
なお、各個別データ記憶領域830の記憶容量は同じであるので、このように動画像データなどの上書き処理を容易に行うことができる
【0037】
次いで、制御部80は、動画像撮影が継続しているか否か、レリーズSWからの操作信号に基づき判断する(ステップS108)。
制御部80が、動画像撮影は継続していないと判断すると(ステップS108;NO)、制御部80は、RAM83のデータ記憶領域83aの個別データ記憶領域830に記憶された動画像データ及びそれに付随する音声データを、記録部40のメモリーカードAに、動画像撮影が行われた時系列順(例えば、No.1、No.3、No.5・・・〜・・・No.99、No.101、No.102、No.103・・・No.150)に記録し(ステップS109)、動画像撮影を停止する。
なお、各個別データ記憶領域830の記憶容量は同じであるので、このように時系列順に並べなおす処理を容易に行うことができる。
【0038】
一方、制御部80が、動画像撮影が継続していると判断すると(ステップS108;YES)、制御部80は、さらに、動画像の撮像と、その動画像撮像時の音声の集音を行う(ステップS110)。
そして、制御部80は、ステップS102における空き記憶領域の有無の判断と同様に、設定された不用記憶領域があるか否かを判断する(ステップS111)。制御部80が、不用記憶領域があると判断すると(ステップS111;YES)、ステップS107に戻り、動画像データと音声データとを上書きするように記憶する。
一方、制御部80が、不用記憶領域がないと判断すると(ステップS111;NO)、ステップS104へ戻り、さらにフレームレートを半減させるように、フレームレートの設定変更を行い、同様の動作を繰り返し、動画像データ及び音声データとを記憶領域へ記憶する動作を行う。
【0039】
このように、本発明のデジタルカメラ100によれば、RAM83のデータ記憶領域83aの個別データ記憶領域830に動画像データが記憶されていない空き記憶領域がなく、新たな動画像データや音声データを記憶する個別データ記憶領域830がなくなった場合でも、フレームレートを減らす変更を行うことで、そのフレームレートの変更に伴い設定される不用記憶領域へ新たな動画像データや音声データを上書きして記憶することができる。
特に、既に個別データ記憶領域830に記憶された動画像データは、そのフレームレートを減らすように削減されるので、間引かれはするものの、全て上書きされるわけではないので、先に記憶された動画像データを完全に失うことなく、新たな動画像データを記憶することができる。
【0040】
よって、一旦は新たな動画像データや音声データを記憶する個別データ記憶領域830がなくなっても、不用記憶領域の不用な動画像データに新たな動画像データを上書きすることにより、先に記憶した動画像データの必要な部分を保持しつつ、より多くの新たな動画像データを記憶することができる。また、音声データは、上書きされないように、残される記憶領域へ移動されるので失われることはない。
そして、その一時的に記憶したより多くのデータ、情報を記録部40のメモリーカードAに記録し、データ、情報の蓄積を行うことができる。
【0041】
なお、以上の実施の形態においては、集音部20により集音される音声データを、動画像データに付随するようにRAM83の個別データ記憶領域830に記憶するとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、音声データは他の記憶手段に記憶し、動画像データが記録部40のメモリーカードAに記録される際に、動画像データに同期するように音声データを記録するようにしてもよい。
【0042】
また、以上の実施の形態においては、情報記録装置を、デジタルカメラを例に説明したが、本発明はこれに限定されることなく、例えば、情報記録装置は、撮像部10や集音部20を有さずに、別体として備えられる撮像部10や集音部20を介し、外部から入力される動画像データや音声データを処理し、所定の状態に記憶、記録する装置であってもよい。
【0043】
また、動画像データを記録する際のフレームレート(fps)は任意であり、また、そのフレームレートに応じてフレームレート変更手段はフレームレートを減らす処理を行えばよい。また、設定手段もそのフレームレートに応じて不用となる記憶領域を設定すればよい。
【0044】
また、以上の実施の形態においては、上書き変更手段は、不用記憶領域として設定された偶数番目の記憶領域へ新たなデータを上書きする際、時系列順(2番目、4番目・・・)に上書きする場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、時系列とは逆順(100番目、98番目・・・)に上書きしてもよい。
【0045】
また、以上の実施の形態においては、記録部40は、カードスロット41とカードスロット41に着脱自在に備えられるメモリーカードAの1組を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、それらの数(組数)は任意である。例えば、カードスロット41aとカードスロット41aに着脱自在に備えられるメモリーカードBに動画像データを記録し、カードスロット41bとカードスロット41bに着脱自在に備えられるメモリーカードCに音声データを記録するなど、各データ毎にカードスロットやメモリーカードを使い分けてもよい。
【0046】
また、記録部40は、カードスロット41、カードスロット41に着脱自在に備えられるメモリーカードAとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、記録部40としての記録媒体は、光学系・磁気系の記憶媒体(例えば、光ディスク、磁気ディスク)など任意である。
【0047】
また、以上の実施の形態においては、制御部80にEEPROM82を備える構成を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、FLASH−ROMなどのように、電源(バッテリ60)がオフになっても記憶が保持できるメモリであればよい。
【0048】
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0049】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、情報記録装置において、予め定められたフレームレートで撮像された動画像データは、記憶部の記憶領域に一フレーム毎に一時的に記憶される。そして、判断手段によって、記憶部に動画像データが記憶されていない空き記憶領域がなく、新たな動画像データを記憶する記憶領域がないと判断されると、既に記憶部に記憶された動画像データのうち、フレームレートを減らすことにより不用となるフレームの動画像データが記憶されている記憶領域に、新たな動画像データが上書き手段により上書きされ記憶される。
つまり、記憶部に動画像データが記憶されていない空き記憶領域がなく、新たな動画像データを記憶する記憶領域がなくなった場合、先に記憶した動画像データのフレームレートを減らすことに伴い不用となる動画像データが記憶された記憶領域へ新たな動画像データを上書きして記憶することができる。
よって、先に記憶した動画像データのフレームレートが減ったことに伴い、再生されるその動画像の画質は低下するものの、新たな動画像データの記憶を行うことができるので、先に記憶した動画像データを完全に失うことなく、より多くの新たな動画像データを記憶することができる。
【0050】
請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、判断手段によって記憶部に動画像データが記憶されていない空き記憶領域がなく、新たな動画像データを記憶する記憶領域がないと判断されると、フレームレート変更手段により新たな動画像データを記憶部の記憶領域に記憶する際のフレームレートを減らす変更が行われ、さらに、フレームレートが変更されたことに伴い、既に動画像データが記憶された記憶領域のうち、不用となる動画像データが記憶される記憶領域が設定手段により設定される。そして、上書き変更手段によって、その設定された記憶領域へ新たな動画像データが上書きして記憶される。
つまり、記憶部に動画像データが記憶されていない空き記憶領域がなく、新たな動画像データを記憶する記憶領域がなくなった場合、フレームレートを変更し、そのフレームレートの変更に伴い設定される記憶領域へ新たな動画像データを上書きして記憶することができる。
よって、先に記憶した動画像データのフレームレートが減ったことに伴い、再生されるその動画像の画質は低下するものの、新たな動画像データの記憶を行うことができるので、先に記憶した動画像データを完全に失うことなく、より多くの新たな動画像データを記憶することができる。
【0051】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、情報記録装置は、被写体の動画像を撮像する撮像部を備えているので、撮像部により撮像された動画像データを記憶部に記憶することができる。
【0052】
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、一フレームの動画像データが記憶される記憶領域には、その動画像データに関連する音声データが記憶されている。そして、音声データ移動手段により、不用となる動画像データが記憶されている記憶領域に記憶されている音声データは、その動画像データの前後の何れかの動画像データが記憶されている記憶領域に移される。
つまり、不用となる動画像データが記憶された記憶領域へ新たな動画像データを上書きして記憶する際に、その動画像データに関連する音声データは上書きされて消去されないように、その動画像データの前後の何れかの動画像データが記憶されている記憶領域に移される。
よって、動画像データのフレームレートが減った場合でも、音声データを失うことなく記憶することができるので、音声を途切れることなく出力することができる。
【0053】
請求項5記載の発明によれば、請求項4に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、情報記憶装置は、被写体の動画像を撮像する際の音声を集音する集音部を備えているので、集音部により集音された音声データを記憶部に記憶することができる。
【0054】
請求項6記載の発明によれば、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、複数の記憶領域は、同じ記憶容量を有しているので、動画像データなどの上書き処理を行う際や、例えば、記憶した時系列順に並べなおす処理を行う際に、各記憶領域の記憶容量や、記憶されているデータを変更することなく、容易にそれらの処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるデジタルカメラの要部構成を示すブロック図である。
【図2】動画像データや音声データを記憶領域に記憶する際の説明図である。
【図3】本発明にかかるデジタルカメラの動画像の撮影動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 撮像部
12 カメラ部
20 集音部
21 マイク
40 記録部
50 操作部
60 バッテリ
70 画像表示装置
80 制御部
81 CPU(判断手段、上書き手段、フレームレート変更手段、設定手段、音声データ移動手段、上書き変更手段)
82 EEPROM
82a 判断プログラム(判断手段)
82b 上書きプログラム(上書き手段)
82c フレームレート変更プログラム(フレームレート変更手段)
82d 設定プログラム(設定手段)
82e 音声データ移動プログラム(音声データ移動手段)
82f 上書き変更プログラム(上書き変更手段)
83 RAM(記憶部)
83a データ記憶領域
830 個別データ記憶領域(複数の記憶領域)
100 デジタルカメラ(情報記録装置)
Claims (6)
- 予め定められたフレームレートで撮像された動画像データを記憶する記憶部を備える情報記録装置であって、
前記記憶部が有する複数の記憶領域に、前記動画像データが記憶されていない空き記憶領域があるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により、空き記憶領域がないと判断された場合に、前記記憶部に記憶された動画像データのうち、前記フレームレートを減らすことにより不用となるフレームの動画像データが記憶される記憶領域に、新たな動画像データを上書きして記憶する上書き手段と、
を備えることを特徴とする情報記録装置。 - 前記上書き手段は、
新たな動画像データを前記記憶部の記憶領域に記憶する際に、前記フレームレートを減らす変更を行うフレームレート変更手段と、
前記フレームレート変更手段により前記フレームレートが変更されたことに伴い、既に動画像データが記憶された記憶領域のうち、不用となる動画像データが記憶される記憶領域を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された記憶領域へ、新たな動画像データを上書きして記憶する上書き変更手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。 - 被写体の動画像を撮像する撮像部を備え、
前記撮像部により撮像された動画像データを前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報記録装置。 - 前記一フレームの動画像データが記憶される記憶領域には、当該動画像データに関連する音声データが記憶され、
前記上書き手段は、
不用となる動画像データが記憶されている記憶領域に記憶されている音声データを、当該動画像データの前後の何れかの動画像データが記憶されている記憶領域に移す音声データ移動手段を備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の情報記録装置。 - 被写体の動画像を撮像する際の音声を集音する集音部を備え、
前記集音部により集音された音声データを前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項4に記載の情報記録装置。 - 前記複数の記憶領域は、同じ記憶容量を有することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の情報記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003051340A JP2004260717A (ja) | 2003-02-27 | 2003-02-27 | 情報記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003051340A JP2004260717A (ja) | 2003-02-27 | 2003-02-27 | 情報記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004260717A true JP2004260717A (ja) | 2004-09-16 |
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ID=33116503
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country | Link |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012138620A3 (en) * | 2011-04-06 | 2012-11-29 | Eastman Kodak Company | Digital camera having variable duration burst mode |
US8379934B2 (en) | 2011-02-04 | 2013-02-19 | Eastman Kodak Company | Estimating subject motion between image frames |
US8428308B2 (en) | 2011-02-04 | 2013-04-23 | Apple Inc. | Estimating subject motion for capture setting determination |
US8736704B2 (en) | 2011-03-25 | 2014-05-27 | Apple Inc. | Digital camera for capturing an image sequence |
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-
2003
- 2003-02-27 JP JP2003051340A patent/JP2004260717A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2012138620A3 (en) * | 2011-04-06 | 2012-11-29 | Eastman Kodak Company | Digital camera having variable duration burst mode |
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