JP2004260627A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像読み取り部Bによって読み取られた画像を加工する画像加工手段Cを有する画像形成装置Aにおいて、画像読み取り走査方向と、画像形成部の走査方向を直交させた。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿と画像読み取り部を相対的に移動させることによって原稿画像を走査するファクシミリ、複合型プリンタ(MFP)等のデジタル画像形成装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像読取り走査方向と、画像形成部の走査方向を直交させることは従来知られており(例えば、特許文献1参照)、また、画像読み取り部と画像形成部の間の領域に画像形成された転写紙排出部を設けることも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献1によれば、画像読み取り手段(露光光学装置120)走査方向と、画像形成手段(感光体ドラム131)走査方向を直交させている(図35、図36)。また、前面すなわち操作部側(F)と奥側(R)方向に、画像読み取り走査方向を合わせている(図1)。
特許文献2によれば、画像読み取り手段(スキャナユニット101)と画像形成手段(作像ユニット103)の間の領域に画像形成された転写紙の排出部(ソータ・排紙ユニット102)を設けている(図1)。また、前面すなわち操作部側(P1)と奥側(P0)方向に、画像読み取り走査方向を合わせている(図3)。
【特許文献1】特開平08−328334号公報
【特許文献2】特開平05−308452号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のラインセンサによる読み取り手段を設けた複写機すなわち、画像形成装置では、ミラーを搭載したキャリッジを原稿に対して相対移動させ、ラインセンサを用いてライン毎に原稿画像を読み取り、その読み取った1ライン毎の画像情報を順次書き込むことにより作像を行う方法が多数発明され、実用化されている。
従来技術によると、最大原稿読み取りライン幅と、最大作像書き込みライン幅が等しく、また読み取りライン速度と書き込みライン速度も等しくし、最大原稿読み取り可能サイズと最大書き込み可能サイズは同じである場合が多かった。
このような技術においては、一度キャリッジによる読み取りを行った後に、キャリッジを初期位置まで復帰させる必要があり、この復帰動作をしている間は読み取り動作ができないため、無駄な時間が生じてしまうため、効率が悪いという不具合がある。
この無駄な時間を減らすために、復帰速度を速くする必要があるが、そのために高トルク、大電流のモータおよびモータドライバを必要とし、また、加速のための助走距離も長くする必要がある。このため、結果として高コスト、高温度上昇、機械幅拡大といった不具合を生じてしまう。
また、スキャナのランプ等、寿命の短い部品については、長時間使用した場合は交換が必要となる可能性があるため、できるだけ使用時間を短縮する必要がある。
さらに、ユーザによる読み取り方向が、画像形成にとって必ずしも効率のよい方向であるとは限らないため、ユーザの読み取り方向によっては画像形成に時間がかかってしまうことがある。
例えば、原稿の長手方向の長さが最大主走査読み取りライン幅以内であるにも関わらず、原稿の長手方向を主走査、短い方を副走査となるように画像読み取りを行い、その読み取りライン毎に作像を行った場合、読み取りに時間がかかるだけでなく、画像形成にも時間が掛かってしまうといった不具合がある。
上記のように画像読み取り幅を画像形成幅より大きくした場合、従来技術のように読み取り方向と書き込み方向を同一とした場合、読み取り装置が大型化し、画像形成装置全体が大きくなるという不具合を生じる。
そこで本発明の目的は、このような問題を解決するために、読み取りに要する時間を短縮でき、効率よく読み取りでき、装置全体の小型化が可能である画像形成装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、画像読み取り部によって読取られた画像を加工する画像加工手段を有する画像形成装置において、画像読み取り走査方向と、画像書き込み走査方向を直交させた画像形成装置を最も主要な特徴とする。
これにより、作像の主走査幅より大きい主走査幅をもった読取り装置を画像書き込み部に対して直交させる配置としているので、読み取りに要する時間を短縮でき、効率よく読み取りできる。また、作像線速よりも読み取り線速を遅くできるので、急加速、急減速が不要であり、助走距離を小さくすることができるので、機械の小型化が可能である。また、駆動部品を安価にできる。1枚あたりの読み取り時間が短くなるので、寿命までの読み取り枚数を大きくできる。
請求項2記載の発明では、前記画像読み取り部と前記画像書き込み部の間の領域に画像形成された転写紙を排出する排出部を設けた請求項1記載の画像形成装置を主要な特徴とする。
これにより、画像読取り手段と画像形成手段の間の領域に転写紙の排出部を設けたので、排出部が複写機から飛び出すことが無く、複写機の小型化が可能である。
請求項3記載の発明では、前面すなわち操作側と奥側方向に、前記画像読み取り走査方向を合わせた請求項1記載の画像形成装置を主要な特徴とする。
これにより、操作側と奥側方向に画像読み取り走査方向を合わせたので、複写機の小型化が可能である。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明による画像形成装置としての複写機の構成を示すブロック図である。図2は複写機全体を示す斜視図である。図3は複写機の内部構造の要部を示す概略図である。図4は図3に示した読み取り(主走査)サイズに対して書き込み(主走査)サイズを示す概略図である。
図1ないし図4において、複写機Aの画像読み取り部Bから読み込まれた画像データは、画像加工部(画像加工手段)Cを通過し、出力部に転送され、画像書き込み部(印刷部)Dで印刷される。
【0006】
図3について略述すると、複写機Aは、第1走行体3および第2走行体4がそれぞれその上を走行する第1レール1および第2レール2、光学系を構成する第1ミラー5、第2、第3ミラー6、光源(ランプ)7を備えている。また、タイミングベルト9を介して駆動軸10およびワイヤ駆動プーリ11を駆動する駆動モータ8を備えている。
さらに、複写機Aは、レンズ12、SBU(センサボードユニット、CCD基板)13、原稿サイズセンサ14、操作部15を備えている。この複写機Aには、図2に示すごとく、シート原稿読み取り装置16、排紙部17が設けてある。
本発明の複写機においては、画像読み取り部の主走査方向のサイズaが、画像書き込み部の主走査方向のサイズdより大きいものを搭載している。読み取り原稿が、読み取り部Bに置かれると、原稿サイズセンサ14により、原稿サイズを検知、認識する。
本発明の複写機では、原稿からの読み取った画像情報と、印刷すべき出力サイズを合わせるという画像加工部Cがある。画像加工部Cは印刷する転写紙サイズを検知し、または、操作部15などからあらかじめ入力したサイズなどと画像印刷領域を合わせる作業を行う。
【0007】
図5は本発明による画像形成装置としての複写機による簡単な複写例を説明する概略図である。図6は図5の複写例の情報を簡略化して示す概略図である。読み取り部の主走査方向のサイズが、A3サイズの長手(420mm)を読むことができ、画像書き込み部の主走査方向のサイズがA3サイズの短手(297mm)を印刷できるサイズとしたとき、画像読み取り部BからA3サイズ原稿を読ませ複写する。
画像読み取り部Bから読み取った画像情報は、主走査:420mm、副走査:297mmという画像サイズである。画像書き込み部Dの主走査のサイズは297mm(A3サイズの短手)であるので、形成された画像は画像加工部Cにおいて読み取り画像の副走査を、画像書き込み部Dの主走査に画像配列を置き換え、画像書き込み部Dに画像転送し、印刷を行う。すなわち、画像読み取り部の主走査方向を画像書き込み部の副走査方向に、画像読み取り部の副走査方向を画像書き込み部の主走査方向となるよう画像加工部Cにて画像配列を置き換え直交させて印刷を行う。
このとき、読み取り部の主走査方向のサイズは、画像書き込み部の主走査方向のサイズより大きいので、読み取り副走査速度と印刷部副走査速度が同速の場合、読み取り作業時間は少なくて済み、印刷中でありながら次の原稿読み取り作業を開始することができる。
また、読み取り走査体などのリターンに時間が取ることができ、複写機振動の低減、スキャナ駆動装置の負荷低減が可能である。または、(読み取り部主走査サイズ)/(印刷部主走査サイズ)の分だけ印刷副走査速度を上げることで複写の生産性向上も図れる。
【0008】
図7は本発明による画像形成装置としての複写機の他の実施の形態を示す概略図である。図8は図7の複写機の光線経路を説明する概略図である。図7および図8において、画像読み取り部Bのシート原稿読み取り装置16には、原稿サイズセンサ(シート原稿読み取り部)18を設けている。また、開閉ヒンジ19が紙面上側、すなわち、操作部15から最も離れた位置に設けてある。
【0009】
図8において、光源(ランプ)7からの光線は第1走行体3の第1ミラー5、第2走行体4の第2、第3ミラー6を経由してレンズ12に入り、SBU(CCD基板)13に達する光線経路を移動する。
上記の複写機では、読み取り主走査サイズが420mmであるので、A2サイズ縦方向で読み取りが可能となる。このA2縦サイズの原稿情報を複写する場合は、画像加工部Cで変倍し、原稿サイズから縮小した複写とすることで原稿全面印刷することが可能である。
また、画像読み取り部Bに設けたシート読み取り装置16に原稿サイズ検知手段(センサ)18を設けることで、複写原稿サイズを認識し、最適な転写紙サイズを選択する。この最適とは、本実施の形態でいうと、なるべく原稿サイズに近い転写紙を選択することで、A2サイズであればA3(印刷主走査の最大紙サイズ)となる。
また、原稿サイズ、転写紙サイズから、画像加工部Cは画像回転、画像変倍などモードを切り替える。また、画像加工部Cに記録媒体を備えることで、大量の連続した原稿画像を複数部として印刷することもできる。
等倍の複写のときにおいても、読み取り速度を変更させて読み取り、複写効率を追求する。例えば、原稿セットがA4縦で複数枚、複数部の複写をする場合、読み取り速度は少なくとも、(A4長手)/(A4短手)以上とし、読み取る。
画像書き込み部Dは、主走査サイズがA4長手(297mm)あるので、複写効率から、読み取り速度上げて読み取った原稿画像情報を、画像加工部Cを通し画像印刷部DでA4横(印刷主走査がA4長手)で印刷する。また、原稿セットサイズと転写紙サイズから、最適な読み取り速度で読み取り、複写する。
【0010】
上記動作を行う複写機において、読み取りライン幅(主走査サイズ)が画像書き込み走査幅より大きいので、読み取り走査方向と画像書き込み主走査方向を同じ方向として配置させると、画像書き込み部の副走査方向のサイズが画像読み取り部の副走査方向のサイズとなるため、画像書き込み部奥行きに対し読み取り部奥行きが大きくなってしまうが、読み取り走査方向と画像形成走査方向を直交させる配置とすることで、複写機の小型化ならびに省スペースを図り、従来機に対し複写機の大きさでは同等で複写機を提供することが可能となる(図2参照)。
また、画像形成された転写紙の排出部17を複写機の読み取り部と画像書き込み部の間の領域、複写機胴内部に付設することで、排出部17が複写機から飛び出すこと無く複写機設置スペースの最小化(省スペース化)が図れる。
【0011】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によれば、作像の主走査幅より大きい主走査幅をもった読取り装置を画像書き込み部に対して直交させる配置としているので、読み取りに要する時間を短縮でき、効率よく読み取りできる。
作像線速よりも読み取り線速を遅くできるので、急加速、急減速が不要であり、助走距離を小さくすることができるので、機械の小型化が可能である。また、駆動部品を安価にできる。1枚あたりの読み取り時間が短くなるので、寿命までの読み取り枚数を大きくできる。
請求項2によれば、画像読取り手段と画像形成手段の間の領域に転写紙の排出部を設けたので、排出部が複写機から飛び出すことが無く、複写機の小型化が可能である。
請求項3によれば、操作側と奥側方向に画像読み取り走査方向を合わせたので、複写機の小型化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置としての複写機の構成を示すブロック図である。
【図2】複写機全体を示す斜視図である。
【図3】複写機の内部構造の要部を示す概略図である。
【図4】図3に示した読み取り(主走査)サイズに対して書き込み(主走査)サイズを示す概略図である。
【図5】本発明による画像形成装置としての複写機による簡単な複写例を説明する概略図である。
【図6】図5の複写例の情報を簡略化して示す概略図である。
【図7】本発明による画像形成装置としての複写機の他の実施の形態を示す概略図である。
【図8】図7の複写機の光線経路を説明する概略図である。
【符号の説明】
A 複写機(画像形成装置)
B 画像読み取り部
C 画像加工部(画像加工手段)
D 画像書き込み部(印刷部)
14 原稿サイズ検知手段
16 シート原稿読み取り装置
Claims (3)
- 画像読み取り部によって読み取られた画像を加工する画像加工手段を有する画像形成装置において、画像読み取り走査方向と、画像書き込み走査方向を直交させたことを特徴とする画像形成装置。
- 前記画像読み取り部と前記画像書き込み部の間の領域に画像形成された転写紙を排出する排出部を設けたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前面すなわち操作側と奥側方向に、前記画像読み取り走査方向を合わせたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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