JP2005025072A - 画像形成方法、プログラム及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】両面同時書き込み可能な画像出力装置が裏面を、従来より早いタイミングで作像開始でき、ユーザーのニーズに合った速いコピー動作をすること。
【解決手段】画像形成装置において、
両面同時読み取りを行なって原稿読取装置の内部記憶装置に一時保存された画像データのうち、裏面の画像データを先に画像形成装置内の記憶装置に転送し、その後に表面の画像データを転送し、また同じ順序で裏面の画像データから先に、画像形成装置内の記憶装置の画像データを画像出力装置に送り、その後に表面の画像データを送り、裏面の画像データから複数の第1の像担持体に作像し、その後に、表面の画像データを複数の第1の像担持体に作像すること。
【選択図】 図6
【解決手段】画像形成装置において、
両面同時読み取りを行なって原稿読取装置の内部記憶装置に一時保存された画像データのうち、裏面の画像データを先に画像形成装置内の記憶装置に転送し、その後に表面の画像データを転送し、また同じ順序で裏面の画像データから先に、画像形成装置内の記憶装置の画像データを画像出力装置に送り、その後に表面の画像データを送り、裏面の画像データから複数の第1の像担持体に作像し、その後に、表面の画像データを複数の第1の像担持体に作像すること。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は記録媒体の両面にほぼ同時に画像を形成可能な画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今の複写機、プリンター等の電子写真装置においては記録媒体への両面転写画像がすでに一般的となっている。両面画像形成における記録媒体への転写方法としては、記録媒体へ第一面を転写、定着した後に、両面反転装置等を用いて記録媒体の第二面へ転写、定着のプロセスが実施されている。
しかしながら、上記両面画像形成における記録媒体への転写方法による記録媒体への両面印字では両面反転装置等が必要不可欠となり、両面時のファーストプリントが遅くなるのは否めないことであった。
そこで、両面時のファーストプリントが遅くならないために、両面反転装置等を用いずに両面印字を行う発明がなされている(特許文献1)。
【0003】
しかしながら、両面反転装置等を用いずに両面印字を行う発明においては作像装置を記録媒体の第一面用、及び第二面用に夫々有しており、省スペースが必要とされる昨今において機械サイズが大きく、さらには作像装置を記録媒体の各面に必要としていることからコスト面で非常に不利である。
また、従来は、原稿自動送り装置(ARDF)又は、両面同時読み取り可能な原稿読取装置を用いた両面読み取りでは、表面の画像データを裏面より先に画像形成装置内の記憶装置に転送していた。
そのため、その画像形成速度はユーザーにとって十分満足できるものでなかった。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−352889
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の第1の目的は、両面同時読み取りを行なった場合、裏面の画像データを先に画像形成装置内の記憶装置に転送することにより、両面同時書き込み可能な画像出力装置では、両面書き込みの場合、裏面を先に作像するため、書き込み開始するタイミングが従来より早くなり、それによって、安定して、かつ大量、多種の原稿に対してのより速いコピー動作をすることである。
第2の目的は、両面同時読み取りを行なった場合、両面の画像を同時に画像形成装置内の記憶装置に転送することにより、両面同時書き込み可能な画像出力装置では、両面書き込みの場合、裏面を先に作像するため、書き込み開始するタイミングが従来より早くなり、それによって、安定して、かつ大量、多種の原稿に対してのより速いコピー動作をすることである。
【0006】
第3の目的は、自動原稿送り装置(ARDF)を用いて両面読み取りを行なった場合、裏面を先に読み取り、裏面の画像を先に画像形成装置内の記憶装置に転送することにより、両面同時書き込み可能な画像出力装置では、両面書き込みの場合、裏面を先に作像するため、書き込み開始するタイミングが従来より早くなり、それによって、安定して、かつ大量、多種の原稿に対してより速いコピー動作をすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、第1の像担持体、第2の像担持体及び第3の像担持体を有し、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写し、さらに、第2の像担持体から第3の像担持体に転写した顕像を記録媒体の一方の面に転写するとともに、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写した顕像を記録媒体の他方の面に転写することにより記録媒体の両面に顕像を転写可能な画像出力装置と、原稿を読み取る両面同時読み取り可能で、読み取った画像を一時保存できる内部記憶装置を有した原稿読取装置と、読み取った画像データを保存できる記憶装置と、画像出力装置内の記憶装置にある画像データを前記複数の第1の像担持体にて顕像する像形成手段を有する画像形成装置における画像形成方法であって、両面同時読み取りを行って原稿読取装置の内部記憶装置に一時保存された画像データのうち、裏面の画像データを先に記憶装置に転送する工程と、その後に表面の画像データを転送する工程と、また、裏面の画像データから先に、記憶装置の画像データを画像出力装置に送る工程と、その後に表面の画像データを送る工程、裏面の画像データから複数の第1の担時体に作像する工程と、その後に、表面の画像データを複数の第1の像担持体に作像する工程とからなることを特徴とする画像形成方法である。
【0008】
請求項2の発明は、第1の像担持体、第2の像担持体及び第3の像担持体を有し、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写し、さらに、第2の像担持体から第3の像担持体に転写した顕像を記録媒体の一方の面に転写するとともに、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写した顕像を記録媒体の他方の面に転写することにより記録媒体の両面に顕像を転写可能な画像出力装置と、原稿を読み取る両面同時読み取り可能で、読み取った画像を一時保存できる内部記憶装置を有した原稿読取装置と、読み取った画像データを保存できる記憶装置と、画像出力装置内の記憶装置にある画像データを前記複数の第1の像担持体にて顕像する像形成手段を有する画像形成装置のコンピュータに、両面同時読み取りを行って原稿読取装置の内部記憶装置に一時保存された画像データのうち、裏面の画像データを先に記憶装置に転送する手順、その後に表面の画像データを転送する手順、また、裏面の画像データから先に、記憶装置の画像データを画像出力装置に送る手順、表面の画像データを送る手順、裏面の画像データから複数の第1の担時体に作像する手順、表面の画像データを複数の第1の像担持体に作像する手順を実行させるためのプログラムである。
【0009】
請求項3の発明は、第1の像担持体、第2の像担持体及び第3の像担持体を有し、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写し、さらに、第2の像担持体から第3の像担持体に転写した顕像を記録媒体の一方の面に転写するとともに、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写した顕像を記録媒体の他方の面に転写することにより記録媒体の両面に顕像を転写可能な画像出力装置と、読み取った原稿をRGB画像データに展開可能で、且つRGB画像データをKCMY画像データに色変換可能なカラー両面同時読み取り可能で、読み取った画像を一時保存できる内部記憶装置を有した原稿読取装置と、読み取った画像データを保存できる画像形成装置内の記憶装置と、画像出力装置内の記憶装置にあるKCMY画像データを前記複数の第1の像担持体にて顕像する像形成手段を有する画像形成装置における画像形成装置のコンピュータに、両面同時読み取りを行って原稿読取装置の内部記憶装置に一時保存された画像データのうち、裏面の画像データを先に画像形成装置内の記憶装置に転送する手順、表面の画像データを転送する手順、裏面の画像データから先に、画像形成装置内の記憶装置の画像データを画像出力装置に送る手順、表面の画像データを送る手順と、裏面の画像データから複数の第1の担時体に作像する手順、表面の画像データを複数の第1の像担持体に作像する手順を実行させるためのプログラムである。
【0010】
請求項1〜3の発明によれば、両面同時読み取りを行なった場合、裏面の画像データを先に画像形成装置内の記憶装置に転送することにより、両面同時書き込み可能な画像出力装置で、両面書き込みの場合、裏面を先に作像するため、書き込み開始するタイミングが従来より早くなり、それによって、安定して、かつ大量、多種の原稿に対してより速いコピー動作をする。
【0011】
請求項4の発明は、第1の像担持体、第2の像担持体及び第3の像担持体を有し、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写し、さらに、第2の像担持体から第3の像担持体に転写した顕像を記録媒体の一方の面に転写するとともに、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写した顕像を記録媒体の他方の面に転写することにより記録媒体の両面に顕像を転写可能な画像出力装置と、読み取った原稿をRGB画像データに展開可能で、且つRGB画像データをKCMY画像データに色変換可能なカラー両面同時読み取り可能で、読み取った画像を一時保存できる内部記憶装置を有した原稿読取装置と、読み取った画像データを保存できる画像形成装置内の記憶装置と、画像出力装置内の記憶装置にあるKCMY画像データを前記複数の第1の像担持体にて顕像する像形成手段を有する画像形成装置における画像形成装置のコンピュータに、両面同時読み取りを行って原稿読取装置の内部記憶装置に一時保存された画像データのうち、裏面の画像データを先に画像形成装置内の記憶装置に転送する手順、表面の画像データを転送する手順、裏面の画像データから先に、画像形成装置内の記憶装置の画像データを画像出力装置に送る手順、表面の画像データを送る手順と、裏面の画像データから複数の第1の担時体に作像する手順、表面の画像データを複数の第1の像担持体に作像する手順、両面同時読み取りを行って原稿読取装置の内部記憶装置に一時保存された画像データの表面と裏面の両方の画像データを同時に、画像形成装置内の記憶装置に送る手順、裏面の画像データから先に、画像形成装置内の記憶装置の画像データを画像出力装置に送る手順、表面の画像データを送る手順、裏面の画像データから複数の第1の像担持体に作像し、表面の画像データを複数の第1の担持体に作像する手順を実行させるためのプログラムである。
【0012】
請求項4の発明によれば、両面同時読取りを行った場合、両面の画像を同時に画像形成装置内の記憶装置に転送することにより、両面同時書き込み可能な画像出力装置で、両面書き込みの場合、裏面を先に作像するため、書き込み開始するタイミングが従来より早くなり、それによって、安定して、かつ大量、多種の原稿に対してより速いコピー動作をする。
【0013】
請求項5の発明は、第1の像担持体、第2の像担持体及び第3の像担持体を有し、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写し、さらに、第2の像担持体から第3の像担持体に転写した顕像を記録媒体の一方の面に転写するとともに、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写した顕像を記録媒体の他方の面に転写することにより記録媒体の両面に顕像を転写可能な画像出力装置と、読み取った原稿をRGB画像データに展開可能で、且つRGB画像データをKCMY画像データに色変換可能なカラー両面同時読み取り可能で、読み取った画像を一時保存できる内部記憶装置を有した原稿読取装置と、読み取った画像データを保存できる画像形成装置内の記憶装置と、画像出力装置内の記憶装置にあるKCMY画像データを前記複数の第1の像担持体にて顕像する像形成手段を有する画像形成装置における画像形成装置のコンピュータに、両面同時読み取りを行って原稿読取装置の内部記憶装置に一時保存された画像データのうち、裏面の画像データを先に画像形成装置内の記憶装置に転送する手順、表面の画像データを転送する手順、裏面の画像データから先に、画像形成装置内の記憶装置の画像データを画像出力装置に送る手順、表面の画像データを送る手順と、裏面の画像データから複数の第1の担時体に作像する手順、表面の画像データを複数の第1の像担持体に作像する手順、原稿読取装置が両面同時読み取りはできない自動原稿送り装置(ARDF)の場合において、原稿読取装置の給紙台にある原稿を、搬送することにより表面と裏面が反対になるように裏返しする手順、裏面から先に読みはじめ、裏面の画像データを原稿読取装置内の内部記憶装置に記憶する手順、裏面の画像データを画像形成装置内の記憶装置に転送する手順、表面を読み、画像データを原稿読取装置内の内部記憶装置に記憶する手順、表面画像データを画像形成装置内の記憶装置に転送する手順、裏表の順序で画像出力装置に画像データを転送する手順、裏面の画像データから複数の第1の像担持体に作像する手順、表面の画像データを複数の第1の像担持体に作像する手順を実行させるためのプログラムである。
【0014】
請求項5の発明によれば、自動原稿送り装置(ARDF)を用いて両面読取りを行った場合、裏面を先に読取り、裏面の画像を先に画像形成装置内の記憶装置に転送することにより、両面同時書き込み可能な画像出力装置で、両面書き込みの場合、裏面を先に作像するため、書き込み開始するタイミングが従来より早くなり、それによって、安定して、かつ大量、多種の原稿に対してのより速いコピー動作をする。
【0015】
請求項6の発明は、請求項2〜5記載のいずれか1項記載のプログラムを搭載した画像形成装置である。
【0016】
請求項6の発明によれば、制御用コンピュータを備えた画像形成装置において迅速な画像形成動作を実行することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を説明する前に、本発明を適用する画像出力装置及び画像読取装置について説明する。
図1は本発明を含む記録媒体の両面にほぼ同時に画像が形成可能な画像出力装置の略中央断面図である。
図1中、回転可能に支持され、矢印方向に回転する第1の像担持体(感光体)1の外周部には除電装置L、クリーニング装置2、帯電装置3、現像装置5が配備されている。
帯電装置3と現像装置5の間には、露光装置4から発せられる光情報の入るスペースが確保されている。
【0018】
第1の像担持体(感光体)1は4個(a、b、c、d)あるが、それぞれ周囲に設けられる画像形成用の部品構成は現像装置5が扱う色材(トナー)の色が異なることを除き同じである。
第1の像担持体1は直径が30から100mm程度のアルミニウム円筒表面に、光導電性物質である有機半導体の層を設けた感光体である。その一部が、第2の像担持体(中間転写ベルト)10に接している。ベルト状の感光体も採用可能である。
【0019】
第2の像担持体10は矢印方向に移動可能に、回転するローラ11、12、13間に支持、張架されていて、裏側(ループの内側)には、第1の転写手段20が第1の像担持体1の近傍に配備されている。
ベルトループの外側に、第2の像担持体用クリーニング装置25が配備されている。第2の像担持体10より転写した後にその表面に残留する不要のトナーを拭い去る。
【0020】
露光装置4は公知のレーザ方式で、フルカラー画像形成に対応した光情報を、一様に帯電された感光体表面に潜像として照射する。LEDアレイと結像手段から成る露光装置も採用可能である。
第2の像担持体(中間転写体)10は、基体の厚みが50μm乃至600μmの樹脂フィルムあるいはゴムを基体にしたベルトで、第1の像担持体からトナーを転写可能とする抵抗値を備える。
【0021】
図1中の右方にはベルト状の第3の像担持体100が配備されている。第3の像担持体100は矢印方向に移動可能に、回転ローラ111、112、113間に支持、張架されていて、裏側(ループの内側)には、第2の転写手段120が配備されている。ベルトループの外側に、第3の像担持体用クリーニング装置150、チャージャCH、などが配備されている。
クリーニング装置150は、用紙にトナーを転写した後、残留する不要のトナーを拭い去る。
前記転写手段120、ローラ113、第2の像担持体10を支持するローラ11により、第2の像担持体10と第3の像担持体100は接触し、あらかじめ定められた転写ニップを形成する。
【0022】
第3の像担持体(中間転写体)100は、基体の厚みが50μm乃至600μmの樹脂フィルムあるいはゴムを基体にしたベルトで、第2の像担持体からトナーを転写可能とする抵抗値を備えるベルトである。
記録媒体(用紙)(P)は図1中の下方の給紙装置(給紙カセット)26−1、26−2に収納されており、最上の用紙が給紙ローラ27で1枚づつ、複数のガイド29を経てレジストローラ対28に搬送される。
図1中の上方に、定着用加熱手段30、排紙ガイド対31、排紙ローラ対32、排紙スタック部40が配備されている。
【0023】
第2の像担持体10の上方で、排紙部40の下方には、補給用のトナーが収納できる収納部TSが設けてある。
トナーの色はマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの四色があり、カートリッジTCの形態にしてある。粉体ポンプ等により対応する色の現像装置に適宜補給される。
【0024】
本体の一部の開閉フレーム50は、開閉支軸50Aを中心として、回動・開放が可能な構造にしてあるので、記録媒体の搬送路は大きく開き、ジャムした記録媒体(用紙)の処理を容易にしている。
【0025】
(動作の説明)
次ぎに、記録媒体(用紙)の両面に画像を得る場合の動作を説明する。
まず、第1の像担持体1(感光体)による、作像が行われる。露光装置4の作動により、不図示のLD光源からの光は、不図示の光学部品を経て、帯電装置3で一様に帯電された第1の像担持体(感光体)1のうち、aと記した感光体上に至り、書き込み情報(色に応じた情報)に対応した潜像を形成する。
第1の像担持体1上の潜像は現像装置5で現像され、トナーによる顕像が第1の像担持体1の表面に形成・保持される。このトナー像は、第1の転写手段20により、第1の像担持体と同期して移動する第2の像担持体10の表面に転写される。
【0026】
第1の像担持体1の表面は、残存するトナーがクリーニング装置2でクリーニングされ、除電装置Lで除電され次の作像サイクルに備える。
第2の像担持体10は、表面に転写されたトナー像を坦持し、矢印の方向に移動する。bと記された第1の像担持体(感光体)1に、別の色に対応する潜像が書き込まれ、対応する色のトナーで現像され顕像となる。この像は、すでに第2の像担持体に乗っている前の色の顕像に重ねられ、最終的に4色重ねられる。
このとき同期して第3の像担持体100は矢印方向に移動していて、第2の転写手段120の作用で、第3の像担持体100の表面に第2の像担持体表面に作られた画像が転写される。
いわゆるタンデム形式である4個の感光体上で画像が形成されながら、第2、第3の像担持体が移動し、作像が進められるので、その時間が短縮できる。
【0027】
第2の像担持体10が、所定のところまで移動すると、記録媒体(用紙)の別の面に作成されるべきトナー画像が、前述したような工程で再度第1の像担持体1により作像され、給紙が開始される。
給紙ローラ27が反時計方向に回転すると、給紙装置(給紙カセット:26−1、26−2)内の最上部にある記録媒体(用紙)Pが引き出され、レジストローラ対28に搬送される。
【0028】
レジストローラ対28を経て、第2の像担持体10と第3の像担持体100の間に送られる記録媒体(用紙)の片側の面に、第2の像担持体10表面のトナー像が、第2の転写手段120により転写される。
更に、記録媒体は上方に搬送され、第3の像担持体100表面のトナー像が、チャージャCHにより記録媒体のもう一方の面に転写される。
転写に際して、記録媒体(用紙)は画像の位置が正規のものとなるよう、タイミングがとられて搬送される。
【0029】
本実施例では、第1の像坦持体1に作像されるトナーの極性はマイナスである。第1の転写手段20にプラスの電荷を与えることで、第1の像坦持体に作像されたトナーは第2の像坦持体10に転写される。
第2の転写手段120にプラスの電荷を与えることで、第2の像坦持体に作像されたトナーは第3の像坦持体100に転写される。また、第2の像担持体表面のトナーも、記録媒体の片側の面に転写される。
チャージャCHからプラス極性の電荷を与えることで、第3の像担持体100表面のマイナス極性のトナーは吸引されて、記録媒体の他の面に転写される。
上記のステップで両面にトナー像が転写された記録媒体Pは、定着手段30に送られ、記録媒体(用紙)上のトナー像(両面)が一度に溶融、定着され、ガイド対31を経て排紙ローラ対32により本体フレーム上部の排紙スタック部40に排出される。
【0030】
図1のように、排紙部40を構成した場合、両面画像のうち後から記録媒体(用紙)に転写される面(頁)、すなわち、第2の像担持体10から記録媒体(用紙)に直接転写される面が下面となって、排紙スタック部40に載置されるから、頁揃えをしておくには2頁目の画像を先に作成し、第3の像担持体100にそのトナー像を保持し、1頁目の画像を第2の像担持体10から記録媒体(用紙)に直接転写するようにすればよい。
【0031】
第2の像担持体10から記録媒体に転写される画像は、第1の像担持体表面で正像にし、第3の像担持体100から記録媒体に転写されるトナー像は、第1の像担持体(感光体)表面で逆像(鏡像)になるよう露光される。
このような頁揃えのための作像順は画像データをメモリーに蓄積する公知の技術で、また、正、逆像(鏡像)に切り換える露光も、公知の画像処理技術により、既に実現されている。
【0032】
第3の像担持体100から記録媒体(用紙)に転写した後、内部に公知のブラシローラ、回収ローラ、ブレード等を備えたクリーニング装置150は、第3の像担持体表面に残留する不要のトナーや紙粉を除去する。
図1中ではブラシローラ150が第3の像担持体表面から離れた状態にある。
支点150Aを中心として揺動可能で、第3の像担持体表面にトナー収納部150Bが接離可能な構造になっている。
記録媒体に転写する以前で、第3の像担持体がトナー像を担持しているとき離し、クリーニングが必要のとき、図1中で反時計方向に揺動し接触させる。
除去された不要トナーはトナー収納部150Bに集められる。
【0033】
第2図は、本発明に係る画像読取装置の一部である両面同時読み取りスキャナの全体構成図である。
原稿台ガラス201上に置かれた原稿は、第1ミラー202と一体に構成された照明ランプ203により照射され、その反射光は、第1ミラー202及び一体に構成された第2ミラー204、第3ミラー205で走査される。その後反射光は、レンズ231により集束され、CCD206に照射され光電変換される。
第1ミラー202、照明ランプ203及び第2ミラー204、第3ミラー205は、走行体モーター207を駆動源として、D方向に移動可能となっている。
原稿トレイ208に積載された原稿は、ピックアップローラー209、レジストローラー対210、搬送ドラム211、搬送ローラ212により読取位置Bを経て、搬送ローラ対213及び排紙ローラ対214へ送り込まれ、排紙トレイ232上に排出される。
【0034】
原稿は、読取位置Bを通過する際に、読取位置B近傍に移動されている照明ランプ203により照射され、その反射光は、第1ミラー202及び一体に構成された第2ミラー204、第3ミラー205で走査される。その後反射光は、レンズ231により集束され、CCD206に照射され光電変換される。
ピックアップローラー209、レジストローラー対210は、給紙モーター(図示せず)により駆動され、搬送ドラム211、搬送ローラ212、搬送ローラ対213、排紙ローラ対214は、搬送モーター(図示せず)により駆動される。
【0035】
読取位置Cには密着イメージセンサー215が設置されている。密着イメージセンサー215は、光源であるLED(図示せず)、レンズ(図示せず)、センサー素子(図示せず)で構成されている。
原稿は、読取位置Cを通過する際に、読取位置Bで読み取られた反対の面(裏面)を読取位置Cに設置されている密着イメージセンサー215内ランプにより照射され、その反射光は密着イメージセンサー215上レンズにより集束され、密着イメージセンサー215上センサー素子で照射され光電変換される。
密着イメージセンサー215の原稿を挟んだ対向部には白色ローラ217が設置されていて、密着イメージセンサー215による読取時のシェーディング補正用白色部材として使用される。
【0036】
搬送ローラ対213と排紙ローラ対214の間には、エンドーサーユニット218とエンドーサープラテン219が設置されている。エンドーサーユニット218はインクを染み込ませたアルファベット文字と数字の印からなる印字部と、印字部をエンドーサープラテン方向に加圧する加圧ソレノイド(図示せず)から構成されている。原稿をエンドーサーユニット218上に停止させ、エンドーサープラテン219で加圧方向に固定し、エンドーサーユニット218印字部への加圧により原稿面にアルファベット文字や数字を印字することができる。
【0037】
第2図には、表面用のエンドーサしか記載していない為、第2図の補足用として、第3図は、エンドーサーユニット218,エンドーサープラテン19周辺の拡大図である。
搬送ローラ213、排紙ローラ対214、エンドーサーユニット218(表面用)、エンドーサープラテン219(表面用)は説明済みなので省略する。
表面用エンドーサーユニット218及び表面用エンドーサープラテン219と排紙ローラ対214の間には、裏面用エンドーサーユニット218と裏面用エンドーサープラテン219が表面用とは上下逆に設置されている。裏面用エンドーサーユニット218はインクを染み込ませたアルファベット文字と数字の印からなる印字部と、印字部を裏面用エンドーサープラテン方向に加圧する加圧ソレノイド(図示せず)から構成されている。原稿を裏面用エンドーサーユニット218上に停止させ、裏面用エンドーサープラテン219で加圧方向に固定し、裏面用エンドーサーユニット218印字部への加圧により原稿面にアルファベット文字や数字を印字することができる。
【0038】
(本発明の実施の形態)
図4及び図5は、それぞれ従来の両面同時読み取りと、ARDFを使った読み取り動作の流れの図である。
図6は請求項1に係る発明の実施の形態、図7は請求項2に係る発明の実施の形態及び図8は請求項3に係る発明の実施の形態の流れの図である。
両面同時読み取り可能なARDFでは、両面の面の方向は、図3で説明した前記表面、裏面を表している。ARDF(原稿を裏返す機能をもっており、片面ずつであるが、両面を読み取ることができる原稿送り装置)では、DFの原稿台に紙をセットしたときに、ユーザーが画像を確認できる方の面 (上面) を表面、反対側を裏面とする。
図4〜図8は、横軸を時間軸として、縦に上から原稿読取装置に記憶されるデータ、画像形成装置内の記憶装置内のデータ、第2の像担持体イメージ、第3の像担持体イメージ、転写紙の載る画像を表している。図中1−表は、1枚目の原稿表面読み取りを意味し、図中1−裏は、1枚目の原稿裏面読み取りを意味する。
【0039】
従来の読み取りから転写までの流れを図4及び図5により説明する。
まず、図4で説明すると、1枚目の原稿の表と、裏を同時に読み取る。次に表面の画像データが画像形成装置内の記憶装置に転送され、記憶される。転送が終われば、次に裏面の画像データが転送される。この場合、後に転送された裏面の画像データから先に、画像形成装置内の記憶装置に転送され複数の第1の像担持体に作像を始める。その後、第2の像担持体に転写された裏面のイメージは第3の像担持体に転写される。第2の像担持体への裏面の転写が終わると、次に、表面の画像が複数の第1の像担持体に作像され、第2の像担持体に転写される。表面と裏面の像は、それぞれ第2の像担持体と、第3の像担持体にあり、タイミングをとって、転写紙の表と裏に画像の先頭が合うように転写される。これが従来の両面同時読み取りの画像転送の順番であり、読み取りから転写までの流れである。
【0040】
次に、図5に基いて説明する。図5はARDF(原稿を裏返す機能をもっており、片面ずつであるが、両面を読み取ることができる原稿送り装置)を使った両面読み取りの表面から先に読み取る従来の読み取り動作を表している流れ図であり、両面読み取り等倍コピーの場合の例である。
1枚目の表面給紙を行い、表面読み取りを行なう。次に裏面給紙を行なって、裏面読み取りを行なう。最後にページ揃えのため、もう一度、表面給紙を行なって、排紙を行なう。ここで表面の画像データを先に画像形成装置内の記憶装置に転送し、後に裏面の画像データを転送する。
ただし、作像の順番は裏面から行なわなければ効率よく両面同時書き込みを実現できないので、裏面の画像データが画像形成装置の記憶装置に転送され、まず作像される。その像が複数の第1の像担持体に作像され、その後、第2の像担持体に転写され、第3の像担持体に転写され、裏面の像が第2の像担持体に転写され終わった後に、表面の像が複数の第1の像担持体に作像され、第2の像担持体に転写される。表面と裏面の像は、それぞれ第2の像担持体と、第3の像担持体にあり、タイミングをとって、転写紙の表と裏に画像の先頭が合うように転写される。これが従来の両面同時読み取りの画像転送の順番であり、読み取りから転写までの流れである。
【0041】
図6に基いて、請求項1に係る発明の実施の形態の動作を説明する。
原稿から画像を両面同時に読み取り、原稿読取装置に保存するところまでは、図4記載の従来のものと同じである。画像形成装置内の記憶装置に裏面の画像から転送し、次に表面の画像データを転送する。裏面の画像が画像形成装置内の記憶装置に転送され始めると、先に裏面の画像を、図4記載のものより早いタイミングで、図6に示すように複数の第1の像担持体に作像した後に、第2の像担持体に転写する。
そして、次に表面の画像を裏面と同じ手順で作像、転写する。その後の動作の流れは、図4記載のものと同じである。
【0042】
図7に基いて、請求項2に係る発明の実施の形態の動作を説明する。
原稿から画像を両面同時に読み取り、原稿読取装置に保存するところまでは、前記従来のものと同じであるが、画像形成装置内の記憶装置に両面の画像データを同時に転送する。裏面の画像が画像形成装置内の記憶装置に転送され始めると、先に裏面を、図4記載のものより早いタイミングで、図6記載のもののように複数の第1の像担持体に作像した後に、第2の像担持体に転写する。そして、次に表面の画像を裏面と同じ手順で作像、転写する。その後の動作の流れは、図4記載のものと同じである。
【0043】
図8に基いて、請求項3に係る発明の実施の形態の動作を説明する。
図8は、前記ARDFを使った両面読み取り動作の裏面から先に読み取る新規の読み取り動作を表し、両面読み取り等倍コピーの場合の例である。
1枚目の表面給紙を行い、次に、表面は読み取りを行なわずに、最速で搬送し、裏面の給紙まで行なう。ここで、図8中の「裏返し」というのは、表面読み取りと同じ搬送路を通過する動作であるが、等倍読み取りの場合の約二倍の速度で搬送する。
さらに、性能の良い機械になれば、一層速い速度で搬送可能だと考えられる。つまり表面読み取りに要する時間より短くてすむ。次に、裏面読み取りを行なう。裏面の画像データは、画像形成装置内の記憶装置に転送され、その画像データは、複数の第1の像担持体に作像された後に、第2の像担持体に転写される。表面の画像は、裏面読み取り後、表面給紙を行なって、その後に表面の読み取りが行なわれる。その後、表面の画像データは画像形成装置内の記憶装置に転送される。裏面の画像が複数の第1の像担持体に作像され、第2の像担持体に転写され、第3の像担持体に転写され、裏面の画像が複数の第1の像担持体に作像され、第2の像担持体に転写され終わった後に、表面の画像が第2の像担持体に転写される。表面と裏面の像は、それぞれ第2の像担持体と、第3の像担持体にあり、タイミングをとって、転写紙の表と裏に画像の先頭が合うように転写される。
【0044】
以上の実施の形態では、複数色のトナーを使った、カラー画像の作像に関して述べたが、モノクロ画像の作成にも本発明が適用できることは勿論である。
【0045】
図9は、画像形成装置内部の仕組みの概要を表した図である。
まず、画像形成装置は、原稿読取装置、コントローラ、画像出力装置を有し、それぞれは図9に示すように、原稿読取装置とコントローラ、コントローラと画像出力装置が画像転送、及び、制御要求や応答が可能な信号線(有線、無線も含む)で結ばれている。原稿読取装置は、内部記憶装置を有している。
コントローラは画像形成装置内の記憶装置を有している。原稿読取装置とは、光源から照射した光の反射光を読み取る公知の光学読み取り技術を利用した装置である。
コントローラとは、画像形成装置を制御する装置であり、画像出力装置とは、公知の電子写真技術を利用した。画像書込装置のことである。
【0046】
【発明の効果】
請求項1〜3に対応する効果:画像形成装置において、両面同時読み取りを行なう場合、読みとった両面の画像データのうち、裏面の画像データを先に、画像形成装置内の記憶装置に転送することによって、両面同時書き込み可能な画像出力装置が裏面を、従来より早いタイミングで作像開始でき、ユーザーのニーズに合った速いコピー動作を提供することができる。
請求項4に対応する効果:画像形成装置において、両面同時読み取りを行なう場合、読みとった両面の画像データを同時に画像形成装置内の記憶装置に転送することによって、両面同時書き込み可能な画像出力装置が裏面を、従来より早いタイミングで作像開始でき、ユーザーのニーズに合った速いコピー動作を提供することができる。
【0047】
請求項5に対応する効果:画像形成装置において、ARDFを用いて両面読み取りを行なう場合、読みとった両面の画像データのうち、裏面の画像データを先に、画像形成装置内の記憶装置に転送することによって、両面同時書き込み可能な画像出力装置が裏面を、従来より早いタイミングで作像開始でき、ユーザーのニーズに合った速いコピー動作を提供することができる。
請求項6に対応する効果:制御用コンピュータを備えた画像形成装置において迅速な画像形成動作を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す画像出力装置の略中央断面図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す画像読取装置の一部である両面同時読取りスキャナの全体構成図である。
【図3】図2に示された両面同時読取りスキャナの部分拡大図である。
【図4】従来の読取りから転写までの流れ図(<両面同時読み取り>表面の画像データから先に転送する場合)である。
【図5】従来の読取りから転写までの流れ図(<ARDF>表面から先に読み取る場合)である。
【図6】本発明の第1実施の形態の読取りから転写までの流れ図(<両面同時読み取り>裏面の画像データから先に転送する場合)である。
【図7】本発明の第2実施の形態の読取りから転写までの流れ図(<両面同時読み取り>両面同時に画像データを転送する場合)である。
【図8】本発明の第3実施の形態の読取りから転写までの流れ図(<ARDF>裏面から先に読み取る場合)である。
【図9】画像形成装置の概念図である。
【符号の説明】
A…排紙方向、L…除電ランプ、P…記録媒体(用紙)、CH…チャージャ、TS…トナー収納部、TC…トナー(カートリッジ)、
1…第1の像担持体(感光体)、2… 第1の像担持体(感光体)用クリーニング装置、3…帯電装置、4…露光装置、5…現像装置、10…第2の像担持体(中間転写ベルト)、11、12、13…ローラ(第2の像担持体の支軸)、20…第1の転写手段、25…クリーニング装置(第2の像担持体用)、26−1、26−2…給紙装置(給紙カセット)、27…給紙ローラ、28…レジストローラ対、29…搬送ガイド、30…加熱装置、31…ガイド対、32…排紙ローラ対、40…排紙スタック部、50…開閉フレーム、50A…開閉支軸、100…第3の像担持体(中間転写ベルト)、111、112、113…ローラ(第3の像担持体の支軸)、120…第2の転写手段、、150…クリーニング装置(第3の像担持体用)、150A…クリーニング揺動支点、150B…トナー収納部、201…原稿台ガラス、202… 第1ミラー、203…照明ランプ、204…第2ミラー、205…第3ミラー、206…CCD、207…走行体モータ、208…原稿トレイ、210…レジストローラー対、211…搬送ドラム、212…搬送ローラ、218…エンドーサーユニット、219…エンドーサープラテン。
【発明の属する技術分野】
本発明は記録媒体の両面にほぼ同時に画像を形成可能な画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今の複写機、プリンター等の電子写真装置においては記録媒体への両面転写画像がすでに一般的となっている。両面画像形成における記録媒体への転写方法としては、記録媒体へ第一面を転写、定着した後に、両面反転装置等を用いて記録媒体の第二面へ転写、定着のプロセスが実施されている。
しかしながら、上記両面画像形成における記録媒体への転写方法による記録媒体への両面印字では両面反転装置等が必要不可欠となり、両面時のファーストプリントが遅くなるのは否めないことであった。
そこで、両面時のファーストプリントが遅くならないために、両面反転装置等を用いずに両面印字を行う発明がなされている(特許文献1)。
【0003】
しかしながら、両面反転装置等を用いずに両面印字を行う発明においては作像装置を記録媒体の第一面用、及び第二面用に夫々有しており、省スペースが必要とされる昨今において機械サイズが大きく、さらには作像装置を記録媒体の各面に必要としていることからコスト面で非常に不利である。
また、従来は、原稿自動送り装置(ARDF)又は、両面同時読み取り可能な原稿読取装置を用いた両面読み取りでは、表面の画像データを裏面より先に画像形成装置内の記憶装置に転送していた。
そのため、その画像形成速度はユーザーにとって十分満足できるものでなかった。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−352889
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の第1の目的は、両面同時読み取りを行なった場合、裏面の画像データを先に画像形成装置内の記憶装置に転送することにより、両面同時書き込み可能な画像出力装置では、両面書き込みの場合、裏面を先に作像するため、書き込み開始するタイミングが従来より早くなり、それによって、安定して、かつ大量、多種の原稿に対してのより速いコピー動作をすることである。
第2の目的は、両面同時読み取りを行なった場合、両面の画像を同時に画像形成装置内の記憶装置に転送することにより、両面同時書き込み可能な画像出力装置では、両面書き込みの場合、裏面を先に作像するため、書き込み開始するタイミングが従来より早くなり、それによって、安定して、かつ大量、多種の原稿に対してのより速いコピー動作をすることである。
【0006】
第3の目的は、自動原稿送り装置(ARDF)を用いて両面読み取りを行なった場合、裏面を先に読み取り、裏面の画像を先に画像形成装置内の記憶装置に転送することにより、両面同時書き込み可能な画像出力装置では、両面書き込みの場合、裏面を先に作像するため、書き込み開始するタイミングが従来より早くなり、それによって、安定して、かつ大量、多種の原稿に対してより速いコピー動作をすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、第1の像担持体、第2の像担持体及び第3の像担持体を有し、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写し、さらに、第2の像担持体から第3の像担持体に転写した顕像を記録媒体の一方の面に転写するとともに、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写した顕像を記録媒体の他方の面に転写することにより記録媒体の両面に顕像を転写可能な画像出力装置と、原稿を読み取る両面同時読み取り可能で、読み取った画像を一時保存できる内部記憶装置を有した原稿読取装置と、読み取った画像データを保存できる記憶装置と、画像出力装置内の記憶装置にある画像データを前記複数の第1の像担持体にて顕像する像形成手段を有する画像形成装置における画像形成方法であって、両面同時読み取りを行って原稿読取装置の内部記憶装置に一時保存された画像データのうち、裏面の画像データを先に記憶装置に転送する工程と、その後に表面の画像データを転送する工程と、また、裏面の画像データから先に、記憶装置の画像データを画像出力装置に送る工程と、その後に表面の画像データを送る工程、裏面の画像データから複数の第1の担時体に作像する工程と、その後に、表面の画像データを複数の第1の像担持体に作像する工程とからなることを特徴とする画像形成方法である。
【0008】
請求項2の発明は、第1の像担持体、第2の像担持体及び第3の像担持体を有し、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写し、さらに、第2の像担持体から第3の像担持体に転写した顕像を記録媒体の一方の面に転写するとともに、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写した顕像を記録媒体の他方の面に転写することにより記録媒体の両面に顕像を転写可能な画像出力装置と、原稿を読み取る両面同時読み取り可能で、読み取った画像を一時保存できる内部記憶装置を有した原稿読取装置と、読み取った画像データを保存できる記憶装置と、画像出力装置内の記憶装置にある画像データを前記複数の第1の像担持体にて顕像する像形成手段を有する画像形成装置のコンピュータに、両面同時読み取りを行って原稿読取装置の内部記憶装置に一時保存された画像データのうち、裏面の画像データを先に記憶装置に転送する手順、その後に表面の画像データを転送する手順、また、裏面の画像データから先に、記憶装置の画像データを画像出力装置に送る手順、表面の画像データを送る手順、裏面の画像データから複数の第1の担時体に作像する手順、表面の画像データを複数の第1の像担持体に作像する手順を実行させるためのプログラムである。
【0009】
請求項3の発明は、第1の像担持体、第2の像担持体及び第3の像担持体を有し、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写し、さらに、第2の像担持体から第3の像担持体に転写した顕像を記録媒体の一方の面に転写するとともに、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写した顕像を記録媒体の他方の面に転写することにより記録媒体の両面に顕像を転写可能な画像出力装置と、読み取った原稿をRGB画像データに展開可能で、且つRGB画像データをKCMY画像データに色変換可能なカラー両面同時読み取り可能で、読み取った画像を一時保存できる内部記憶装置を有した原稿読取装置と、読み取った画像データを保存できる画像形成装置内の記憶装置と、画像出力装置内の記憶装置にあるKCMY画像データを前記複数の第1の像担持体にて顕像する像形成手段を有する画像形成装置における画像形成装置のコンピュータに、両面同時読み取りを行って原稿読取装置の内部記憶装置に一時保存された画像データのうち、裏面の画像データを先に画像形成装置内の記憶装置に転送する手順、表面の画像データを転送する手順、裏面の画像データから先に、画像形成装置内の記憶装置の画像データを画像出力装置に送る手順、表面の画像データを送る手順と、裏面の画像データから複数の第1の担時体に作像する手順、表面の画像データを複数の第1の像担持体に作像する手順を実行させるためのプログラムである。
【0010】
請求項1〜3の発明によれば、両面同時読み取りを行なった場合、裏面の画像データを先に画像形成装置内の記憶装置に転送することにより、両面同時書き込み可能な画像出力装置で、両面書き込みの場合、裏面を先に作像するため、書き込み開始するタイミングが従来より早くなり、それによって、安定して、かつ大量、多種の原稿に対してより速いコピー動作をする。
【0011】
請求項4の発明は、第1の像担持体、第2の像担持体及び第3の像担持体を有し、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写し、さらに、第2の像担持体から第3の像担持体に転写した顕像を記録媒体の一方の面に転写するとともに、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写した顕像を記録媒体の他方の面に転写することにより記録媒体の両面に顕像を転写可能な画像出力装置と、読み取った原稿をRGB画像データに展開可能で、且つRGB画像データをKCMY画像データに色変換可能なカラー両面同時読み取り可能で、読み取った画像を一時保存できる内部記憶装置を有した原稿読取装置と、読み取った画像データを保存できる画像形成装置内の記憶装置と、画像出力装置内の記憶装置にあるKCMY画像データを前記複数の第1の像担持体にて顕像する像形成手段を有する画像形成装置における画像形成装置のコンピュータに、両面同時読み取りを行って原稿読取装置の内部記憶装置に一時保存された画像データのうち、裏面の画像データを先に画像形成装置内の記憶装置に転送する手順、表面の画像データを転送する手順、裏面の画像データから先に、画像形成装置内の記憶装置の画像データを画像出力装置に送る手順、表面の画像データを送る手順と、裏面の画像データから複数の第1の担時体に作像する手順、表面の画像データを複数の第1の像担持体に作像する手順、両面同時読み取りを行って原稿読取装置の内部記憶装置に一時保存された画像データの表面と裏面の両方の画像データを同時に、画像形成装置内の記憶装置に送る手順、裏面の画像データから先に、画像形成装置内の記憶装置の画像データを画像出力装置に送る手順、表面の画像データを送る手順、裏面の画像データから複数の第1の像担持体に作像し、表面の画像データを複数の第1の担持体に作像する手順を実行させるためのプログラムである。
【0012】
請求項4の発明によれば、両面同時読取りを行った場合、両面の画像を同時に画像形成装置内の記憶装置に転送することにより、両面同時書き込み可能な画像出力装置で、両面書き込みの場合、裏面を先に作像するため、書き込み開始するタイミングが従来より早くなり、それによって、安定して、かつ大量、多種の原稿に対してより速いコピー動作をする。
【0013】
請求項5の発明は、第1の像担持体、第2の像担持体及び第3の像担持体を有し、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写し、さらに、第2の像担持体から第3の像担持体に転写した顕像を記録媒体の一方の面に転写するとともに、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写した顕像を記録媒体の他方の面に転写することにより記録媒体の両面に顕像を転写可能な画像出力装置と、読み取った原稿をRGB画像データに展開可能で、且つRGB画像データをKCMY画像データに色変換可能なカラー両面同時読み取り可能で、読み取った画像を一時保存できる内部記憶装置を有した原稿読取装置と、読み取った画像データを保存できる画像形成装置内の記憶装置と、画像出力装置内の記憶装置にあるKCMY画像データを前記複数の第1の像担持体にて顕像する像形成手段を有する画像形成装置における画像形成装置のコンピュータに、両面同時読み取りを行って原稿読取装置の内部記憶装置に一時保存された画像データのうち、裏面の画像データを先に画像形成装置内の記憶装置に転送する手順、表面の画像データを転送する手順、裏面の画像データから先に、画像形成装置内の記憶装置の画像データを画像出力装置に送る手順、表面の画像データを送る手順と、裏面の画像データから複数の第1の担時体に作像する手順、表面の画像データを複数の第1の像担持体に作像する手順、原稿読取装置が両面同時読み取りはできない自動原稿送り装置(ARDF)の場合において、原稿読取装置の給紙台にある原稿を、搬送することにより表面と裏面が反対になるように裏返しする手順、裏面から先に読みはじめ、裏面の画像データを原稿読取装置内の内部記憶装置に記憶する手順、裏面の画像データを画像形成装置内の記憶装置に転送する手順、表面を読み、画像データを原稿読取装置内の内部記憶装置に記憶する手順、表面画像データを画像形成装置内の記憶装置に転送する手順、裏表の順序で画像出力装置に画像データを転送する手順、裏面の画像データから複数の第1の像担持体に作像する手順、表面の画像データを複数の第1の像担持体に作像する手順を実行させるためのプログラムである。
【0014】
請求項5の発明によれば、自動原稿送り装置(ARDF)を用いて両面読取りを行った場合、裏面を先に読取り、裏面の画像を先に画像形成装置内の記憶装置に転送することにより、両面同時書き込み可能な画像出力装置で、両面書き込みの場合、裏面を先に作像するため、書き込み開始するタイミングが従来より早くなり、それによって、安定して、かつ大量、多種の原稿に対してのより速いコピー動作をする。
【0015】
請求項6の発明は、請求項2〜5記載のいずれか1項記載のプログラムを搭載した画像形成装置である。
【0016】
請求項6の発明によれば、制御用コンピュータを備えた画像形成装置において迅速な画像形成動作を実行することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を説明する前に、本発明を適用する画像出力装置及び画像読取装置について説明する。
図1は本発明を含む記録媒体の両面にほぼ同時に画像が形成可能な画像出力装置の略中央断面図である。
図1中、回転可能に支持され、矢印方向に回転する第1の像担持体(感光体)1の外周部には除電装置L、クリーニング装置2、帯電装置3、現像装置5が配備されている。
帯電装置3と現像装置5の間には、露光装置4から発せられる光情報の入るスペースが確保されている。
【0018】
第1の像担持体(感光体)1は4個(a、b、c、d)あるが、それぞれ周囲に設けられる画像形成用の部品構成は現像装置5が扱う色材(トナー)の色が異なることを除き同じである。
第1の像担持体1は直径が30から100mm程度のアルミニウム円筒表面に、光導電性物質である有機半導体の層を設けた感光体である。その一部が、第2の像担持体(中間転写ベルト)10に接している。ベルト状の感光体も採用可能である。
【0019】
第2の像担持体10は矢印方向に移動可能に、回転するローラ11、12、13間に支持、張架されていて、裏側(ループの内側)には、第1の転写手段20が第1の像担持体1の近傍に配備されている。
ベルトループの外側に、第2の像担持体用クリーニング装置25が配備されている。第2の像担持体10より転写した後にその表面に残留する不要のトナーを拭い去る。
【0020】
露光装置4は公知のレーザ方式で、フルカラー画像形成に対応した光情報を、一様に帯電された感光体表面に潜像として照射する。LEDアレイと結像手段から成る露光装置も採用可能である。
第2の像担持体(中間転写体)10は、基体の厚みが50μm乃至600μmの樹脂フィルムあるいはゴムを基体にしたベルトで、第1の像担持体からトナーを転写可能とする抵抗値を備える。
【0021】
図1中の右方にはベルト状の第3の像担持体100が配備されている。第3の像担持体100は矢印方向に移動可能に、回転ローラ111、112、113間に支持、張架されていて、裏側(ループの内側)には、第2の転写手段120が配備されている。ベルトループの外側に、第3の像担持体用クリーニング装置150、チャージャCH、などが配備されている。
クリーニング装置150は、用紙にトナーを転写した後、残留する不要のトナーを拭い去る。
前記転写手段120、ローラ113、第2の像担持体10を支持するローラ11により、第2の像担持体10と第3の像担持体100は接触し、あらかじめ定められた転写ニップを形成する。
【0022】
第3の像担持体(中間転写体)100は、基体の厚みが50μm乃至600μmの樹脂フィルムあるいはゴムを基体にしたベルトで、第2の像担持体からトナーを転写可能とする抵抗値を備えるベルトである。
記録媒体(用紙)(P)は図1中の下方の給紙装置(給紙カセット)26−1、26−2に収納されており、最上の用紙が給紙ローラ27で1枚づつ、複数のガイド29を経てレジストローラ対28に搬送される。
図1中の上方に、定着用加熱手段30、排紙ガイド対31、排紙ローラ対32、排紙スタック部40が配備されている。
【0023】
第2の像担持体10の上方で、排紙部40の下方には、補給用のトナーが収納できる収納部TSが設けてある。
トナーの色はマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの四色があり、カートリッジTCの形態にしてある。粉体ポンプ等により対応する色の現像装置に適宜補給される。
【0024】
本体の一部の開閉フレーム50は、開閉支軸50Aを中心として、回動・開放が可能な構造にしてあるので、記録媒体の搬送路は大きく開き、ジャムした記録媒体(用紙)の処理を容易にしている。
【0025】
(動作の説明)
次ぎに、記録媒体(用紙)の両面に画像を得る場合の動作を説明する。
まず、第1の像担持体1(感光体)による、作像が行われる。露光装置4の作動により、不図示のLD光源からの光は、不図示の光学部品を経て、帯電装置3で一様に帯電された第1の像担持体(感光体)1のうち、aと記した感光体上に至り、書き込み情報(色に応じた情報)に対応した潜像を形成する。
第1の像担持体1上の潜像は現像装置5で現像され、トナーによる顕像が第1の像担持体1の表面に形成・保持される。このトナー像は、第1の転写手段20により、第1の像担持体と同期して移動する第2の像担持体10の表面に転写される。
【0026】
第1の像担持体1の表面は、残存するトナーがクリーニング装置2でクリーニングされ、除電装置Lで除電され次の作像サイクルに備える。
第2の像担持体10は、表面に転写されたトナー像を坦持し、矢印の方向に移動する。bと記された第1の像担持体(感光体)1に、別の色に対応する潜像が書き込まれ、対応する色のトナーで現像され顕像となる。この像は、すでに第2の像担持体に乗っている前の色の顕像に重ねられ、最終的に4色重ねられる。
このとき同期して第3の像担持体100は矢印方向に移動していて、第2の転写手段120の作用で、第3の像担持体100の表面に第2の像担持体表面に作られた画像が転写される。
いわゆるタンデム形式である4個の感光体上で画像が形成されながら、第2、第3の像担持体が移動し、作像が進められるので、その時間が短縮できる。
【0027】
第2の像担持体10が、所定のところまで移動すると、記録媒体(用紙)の別の面に作成されるべきトナー画像が、前述したような工程で再度第1の像担持体1により作像され、給紙が開始される。
給紙ローラ27が反時計方向に回転すると、給紙装置(給紙カセット:26−1、26−2)内の最上部にある記録媒体(用紙)Pが引き出され、レジストローラ対28に搬送される。
【0028】
レジストローラ対28を経て、第2の像担持体10と第3の像担持体100の間に送られる記録媒体(用紙)の片側の面に、第2の像担持体10表面のトナー像が、第2の転写手段120により転写される。
更に、記録媒体は上方に搬送され、第3の像担持体100表面のトナー像が、チャージャCHにより記録媒体のもう一方の面に転写される。
転写に際して、記録媒体(用紙)は画像の位置が正規のものとなるよう、タイミングがとられて搬送される。
【0029】
本実施例では、第1の像坦持体1に作像されるトナーの極性はマイナスである。第1の転写手段20にプラスの電荷を与えることで、第1の像坦持体に作像されたトナーは第2の像坦持体10に転写される。
第2の転写手段120にプラスの電荷を与えることで、第2の像坦持体に作像されたトナーは第3の像坦持体100に転写される。また、第2の像担持体表面のトナーも、記録媒体の片側の面に転写される。
チャージャCHからプラス極性の電荷を与えることで、第3の像担持体100表面のマイナス極性のトナーは吸引されて、記録媒体の他の面に転写される。
上記のステップで両面にトナー像が転写された記録媒体Pは、定着手段30に送られ、記録媒体(用紙)上のトナー像(両面)が一度に溶融、定着され、ガイド対31を経て排紙ローラ対32により本体フレーム上部の排紙スタック部40に排出される。
【0030】
図1のように、排紙部40を構成した場合、両面画像のうち後から記録媒体(用紙)に転写される面(頁)、すなわち、第2の像担持体10から記録媒体(用紙)に直接転写される面が下面となって、排紙スタック部40に載置されるから、頁揃えをしておくには2頁目の画像を先に作成し、第3の像担持体100にそのトナー像を保持し、1頁目の画像を第2の像担持体10から記録媒体(用紙)に直接転写するようにすればよい。
【0031】
第2の像担持体10から記録媒体に転写される画像は、第1の像担持体表面で正像にし、第3の像担持体100から記録媒体に転写されるトナー像は、第1の像担持体(感光体)表面で逆像(鏡像)になるよう露光される。
このような頁揃えのための作像順は画像データをメモリーに蓄積する公知の技術で、また、正、逆像(鏡像)に切り換える露光も、公知の画像処理技術により、既に実現されている。
【0032】
第3の像担持体100から記録媒体(用紙)に転写した後、内部に公知のブラシローラ、回収ローラ、ブレード等を備えたクリーニング装置150は、第3の像担持体表面に残留する不要のトナーや紙粉を除去する。
図1中ではブラシローラ150が第3の像担持体表面から離れた状態にある。
支点150Aを中心として揺動可能で、第3の像担持体表面にトナー収納部150Bが接離可能な構造になっている。
記録媒体に転写する以前で、第3の像担持体がトナー像を担持しているとき離し、クリーニングが必要のとき、図1中で反時計方向に揺動し接触させる。
除去された不要トナーはトナー収納部150Bに集められる。
【0033】
第2図は、本発明に係る画像読取装置の一部である両面同時読み取りスキャナの全体構成図である。
原稿台ガラス201上に置かれた原稿は、第1ミラー202と一体に構成された照明ランプ203により照射され、その反射光は、第1ミラー202及び一体に構成された第2ミラー204、第3ミラー205で走査される。その後反射光は、レンズ231により集束され、CCD206に照射され光電変換される。
第1ミラー202、照明ランプ203及び第2ミラー204、第3ミラー205は、走行体モーター207を駆動源として、D方向に移動可能となっている。
原稿トレイ208に積載された原稿は、ピックアップローラー209、レジストローラー対210、搬送ドラム211、搬送ローラ212により読取位置Bを経て、搬送ローラ対213及び排紙ローラ対214へ送り込まれ、排紙トレイ232上に排出される。
【0034】
原稿は、読取位置Bを通過する際に、読取位置B近傍に移動されている照明ランプ203により照射され、その反射光は、第1ミラー202及び一体に構成された第2ミラー204、第3ミラー205で走査される。その後反射光は、レンズ231により集束され、CCD206に照射され光電変換される。
ピックアップローラー209、レジストローラー対210は、給紙モーター(図示せず)により駆動され、搬送ドラム211、搬送ローラ212、搬送ローラ対213、排紙ローラ対214は、搬送モーター(図示せず)により駆動される。
【0035】
読取位置Cには密着イメージセンサー215が設置されている。密着イメージセンサー215は、光源であるLED(図示せず)、レンズ(図示せず)、センサー素子(図示せず)で構成されている。
原稿は、読取位置Cを通過する際に、読取位置Bで読み取られた反対の面(裏面)を読取位置Cに設置されている密着イメージセンサー215内ランプにより照射され、その反射光は密着イメージセンサー215上レンズにより集束され、密着イメージセンサー215上センサー素子で照射され光電変換される。
密着イメージセンサー215の原稿を挟んだ対向部には白色ローラ217が設置されていて、密着イメージセンサー215による読取時のシェーディング補正用白色部材として使用される。
【0036】
搬送ローラ対213と排紙ローラ対214の間には、エンドーサーユニット218とエンドーサープラテン219が設置されている。エンドーサーユニット218はインクを染み込ませたアルファベット文字と数字の印からなる印字部と、印字部をエンドーサープラテン方向に加圧する加圧ソレノイド(図示せず)から構成されている。原稿をエンドーサーユニット218上に停止させ、エンドーサープラテン219で加圧方向に固定し、エンドーサーユニット218印字部への加圧により原稿面にアルファベット文字や数字を印字することができる。
【0037】
第2図には、表面用のエンドーサしか記載していない為、第2図の補足用として、第3図は、エンドーサーユニット218,エンドーサープラテン19周辺の拡大図である。
搬送ローラ213、排紙ローラ対214、エンドーサーユニット218(表面用)、エンドーサープラテン219(表面用)は説明済みなので省略する。
表面用エンドーサーユニット218及び表面用エンドーサープラテン219と排紙ローラ対214の間には、裏面用エンドーサーユニット218と裏面用エンドーサープラテン219が表面用とは上下逆に設置されている。裏面用エンドーサーユニット218はインクを染み込ませたアルファベット文字と数字の印からなる印字部と、印字部を裏面用エンドーサープラテン方向に加圧する加圧ソレノイド(図示せず)から構成されている。原稿を裏面用エンドーサーユニット218上に停止させ、裏面用エンドーサープラテン219で加圧方向に固定し、裏面用エンドーサーユニット218印字部への加圧により原稿面にアルファベット文字や数字を印字することができる。
【0038】
(本発明の実施の形態)
図4及び図5は、それぞれ従来の両面同時読み取りと、ARDFを使った読み取り動作の流れの図である。
図6は請求項1に係る発明の実施の形態、図7は請求項2に係る発明の実施の形態及び図8は請求項3に係る発明の実施の形態の流れの図である。
両面同時読み取り可能なARDFでは、両面の面の方向は、図3で説明した前記表面、裏面を表している。ARDF(原稿を裏返す機能をもっており、片面ずつであるが、両面を読み取ることができる原稿送り装置)では、DFの原稿台に紙をセットしたときに、ユーザーが画像を確認できる方の面 (上面) を表面、反対側を裏面とする。
図4〜図8は、横軸を時間軸として、縦に上から原稿読取装置に記憶されるデータ、画像形成装置内の記憶装置内のデータ、第2の像担持体イメージ、第3の像担持体イメージ、転写紙の載る画像を表している。図中1−表は、1枚目の原稿表面読み取りを意味し、図中1−裏は、1枚目の原稿裏面読み取りを意味する。
【0039】
従来の読み取りから転写までの流れを図4及び図5により説明する。
まず、図4で説明すると、1枚目の原稿の表と、裏を同時に読み取る。次に表面の画像データが画像形成装置内の記憶装置に転送され、記憶される。転送が終われば、次に裏面の画像データが転送される。この場合、後に転送された裏面の画像データから先に、画像形成装置内の記憶装置に転送され複数の第1の像担持体に作像を始める。その後、第2の像担持体に転写された裏面のイメージは第3の像担持体に転写される。第2の像担持体への裏面の転写が終わると、次に、表面の画像が複数の第1の像担持体に作像され、第2の像担持体に転写される。表面と裏面の像は、それぞれ第2の像担持体と、第3の像担持体にあり、タイミングをとって、転写紙の表と裏に画像の先頭が合うように転写される。これが従来の両面同時読み取りの画像転送の順番であり、読み取りから転写までの流れである。
【0040】
次に、図5に基いて説明する。図5はARDF(原稿を裏返す機能をもっており、片面ずつであるが、両面を読み取ることができる原稿送り装置)を使った両面読み取りの表面から先に読み取る従来の読み取り動作を表している流れ図であり、両面読み取り等倍コピーの場合の例である。
1枚目の表面給紙を行い、表面読み取りを行なう。次に裏面給紙を行なって、裏面読み取りを行なう。最後にページ揃えのため、もう一度、表面給紙を行なって、排紙を行なう。ここで表面の画像データを先に画像形成装置内の記憶装置に転送し、後に裏面の画像データを転送する。
ただし、作像の順番は裏面から行なわなければ効率よく両面同時書き込みを実現できないので、裏面の画像データが画像形成装置の記憶装置に転送され、まず作像される。その像が複数の第1の像担持体に作像され、その後、第2の像担持体に転写され、第3の像担持体に転写され、裏面の像が第2の像担持体に転写され終わった後に、表面の像が複数の第1の像担持体に作像され、第2の像担持体に転写される。表面と裏面の像は、それぞれ第2の像担持体と、第3の像担持体にあり、タイミングをとって、転写紙の表と裏に画像の先頭が合うように転写される。これが従来の両面同時読み取りの画像転送の順番であり、読み取りから転写までの流れである。
【0041】
図6に基いて、請求項1に係る発明の実施の形態の動作を説明する。
原稿から画像を両面同時に読み取り、原稿読取装置に保存するところまでは、図4記載の従来のものと同じである。画像形成装置内の記憶装置に裏面の画像から転送し、次に表面の画像データを転送する。裏面の画像が画像形成装置内の記憶装置に転送され始めると、先に裏面の画像を、図4記載のものより早いタイミングで、図6に示すように複数の第1の像担持体に作像した後に、第2の像担持体に転写する。
そして、次に表面の画像を裏面と同じ手順で作像、転写する。その後の動作の流れは、図4記載のものと同じである。
【0042】
図7に基いて、請求項2に係る発明の実施の形態の動作を説明する。
原稿から画像を両面同時に読み取り、原稿読取装置に保存するところまでは、前記従来のものと同じであるが、画像形成装置内の記憶装置に両面の画像データを同時に転送する。裏面の画像が画像形成装置内の記憶装置に転送され始めると、先に裏面を、図4記載のものより早いタイミングで、図6記載のもののように複数の第1の像担持体に作像した後に、第2の像担持体に転写する。そして、次に表面の画像を裏面と同じ手順で作像、転写する。その後の動作の流れは、図4記載のものと同じである。
【0043】
図8に基いて、請求項3に係る発明の実施の形態の動作を説明する。
図8は、前記ARDFを使った両面読み取り動作の裏面から先に読み取る新規の読み取り動作を表し、両面読み取り等倍コピーの場合の例である。
1枚目の表面給紙を行い、次に、表面は読み取りを行なわずに、最速で搬送し、裏面の給紙まで行なう。ここで、図8中の「裏返し」というのは、表面読み取りと同じ搬送路を通過する動作であるが、等倍読み取りの場合の約二倍の速度で搬送する。
さらに、性能の良い機械になれば、一層速い速度で搬送可能だと考えられる。つまり表面読み取りに要する時間より短くてすむ。次に、裏面読み取りを行なう。裏面の画像データは、画像形成装置内の記憶装置に転送され、その画像データは、複数の第1の像担持体に作像された後に、第2の像担持体に転写される。表面の画像は、裏面読み取り後、表面給紙を行なって、その後に表面の読み取りが行なわれる。その後、表面の画像データは画像形成装置内の記憶装置に転送される。裏面の画像が複数の第1の像担持体に作像され、第2の像担持体に転写され、第3の像担持体に転写され、裏面の画像が複数の第1の像担持体に作像され、第2の像担持体に転写され終わった後に、表面の画像が第2の像担持体に転写される。表面と裏面の像は、それぞれ第2の像担持体と、第3の像担持体にあり、タイミングをとって、転写紙の表と裏に画像の先頭が合うように転写される。
【0044】
以上の実施の形態では、複数色のトナーを使った、カラー画像の作像に関して述べたが、モノクロ画像の作成にも本発明が適用できることは勿論である。
【0045】
図9は、画像形成装置内部の仕組みの概要を表した図である。
まず、画像形成装置は、原稿読取装置、コントローラ、画像出力装置を有し、それぞれは図9に示すように、原稿読取装置とコントローラ、コントローラと画像出力装置が画像転送、及び、制御要求や応答が可能な信号線(有線、無線も含む)で結ばれている。原稿読取装置は、内部記憶装置を有している。
コントローラは画像形成装置内の記憶装置を有している。原稿読取装置とは、光源から照射した光の反射光を読み取る公知の光学読み取り技術を利用した装置である。
コントローラとは、画像形成装置を制御する装置であり、画像出力装置とは、公知の電子写真技術を利用した。画像書込装置のことである。
【0046】
【発明の効果】
請求項1〜3に対応する効果:画像形成装置において、両面同時読み取りを行なう場合、読みとった両面の画像データのうち、裏面の画像データを先に、画像形成装置内の記憶装置に転送することによって、両面同時書き込み可能な画像出力装置が裏面を、従来より早いタイミングで作像開始でき、ユーザーのニーズに合った速いコピー動作を提供することができる。
請求項4に対応する効果:画像形成装置において、両面同時読み取りを行なう場合、読みとった両面の画像データを同時に画像形成装置内の記憶装置に転送することによって、両面同時書き込み可能な画像出力装置が裏面を、従来より早いタイミングで作像開始でき、ユーザーのニーズに合った速いコピー動作を提供することができる。
【0047】
請求項5に対応する効果:画像形成装置において、ARDFを用いて両面読み取りを行なう場合、読みとった両面の画像データのうち、裏面の画像データを先に、画像形成装置内の記憶装置に転送することによって、両面同時書き込み可能な画像出力装置が裏面を、従来より早いタイミングで作像開始でき、ユーザーのニーズに合った速いコピー動作を提供することができる。
請求項6に対応する効果:制御用コンピュータを備えた画像形成装置において迅速な画像形成動作を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す画像出力装置の略中央断面図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す画像読取装置の一部である両面同時読取りスキャナの全体構成図である。
【図3】図2に示された両面同時読取りスキャナの部分拡大図である。
【図4】従来の読取りから転写までの流れ図(<両面同時読み取り>表面の画像データから先に転送する場合)である。
【図5】従来の読取りから転写までの流れ図(<ARDF>表面から先に読み取る場合)である。
【図6】本発明の第1実施の形態の読取りから転写までの流れ図(<両面同時読み取り>裏面の画像データから先に転送する場合)である。
【図7】本発明の第2実施の形態の読取りから転写までの流れ図(<両面同時読み取り>両面同時に画像データを転送する場合)である。
【図8】本発明の第3実施の形態の読取りから転写までの流れ図(<ARDF>裏面から先に読み取る場合)である。
【図9】画像形成装置の概念図である。
【符号の説明】
A…排紙方向、L…除電ランプ、P…記録媒体(用紙)、CH…チャージャ、TS…トナー収納部、TC…トナー(カートリッジ)、
1…第1の像担持体(感光体)、2… 第1の像担持体(感光体)用クリーニング装置、3…帯電装置、4…露光装置、5…現像装置、10…第2の像担持体(中間転写ベルト)、11、12、13…ローラ(第2の像担持体の支軸)、20…第1の転写手段、25…クリーニング装置(第2の像担持体用)、26−1、26−2…給紙装置(給紙カセット)、27…給紙ローラ、28…レジストローラ対、29…搬送ガイド、30…加熱装置、31…ガイド対、32…排紙ローラ対、40…排紙スタック部、50…開閉フレーム、50A…開閉支軸、100…第3の像担持体(中間転写ベルト)、111、112、113…ローラ(第3の像担持体の支軸)、120…第2の転写手段、、150…クリーニング装置(第3の像担持体用)、150A…クリーニング揺動支点、150B…トナー収納部、201…原稿台ガラス、202… 第1ミラー、203…照明ランプ、204…第2ミラー、205…第3ミラー、206…CCD、207…走行体モータ、208…原稿トレイ、210…レジストローラー対、211…搬送ドラム、212…搬送ローラ、218…エンドーサーユニット、219…エンドーサープラテン。
Claims (6)
- 第1の像担持体、第2の像担持体及び第3の像担持体を有し、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写し、さらに、第2の像担持体から第3の像担持体に転写した顕像を記録媒体の一方の面に転写するとともに、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写した顕像を記録媒体の他方の面に転写することにより記録媒体の両面に顕像を転写可能な画像出力装置と、原稿を読み取る両面同時読み取り可能で、読み取った画像を一時保存できる内部記憶装置を有した原稿読取装置と、読み取った画像データを保存できる記憶装置と、画像出力装置内の記憶装置にある画像データを前記複数の第1の像担持体にて顕像する像形成手段を有する画像形成装置における画像形成方法であって、両面同時読み取りを行って原稿読取装置の内部記憶装置に一時保存された画像データのうち、裏面の画像データを先に記憶装置に転送する工程と、その後に表面の画像データを転送する工程と、また、裏面の画像データから先に、記憶装置の画像データを画像出力装置に送る工程と、その後に表面の画像データを送る工程、裏面の画像データから複数の第1の担時体に作像する工程と、その後に、表面の画像データを複数の第1の像担持体に作像する工程とからなることを特徴とする画像形成方法。
- 第1の像担持体、第2の像担持体及び第3の像担持体を有し、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写し、さらに、第2の像担持体から第3の像担持体に転写した顕像を記録媒体の一方の面に転写するとともに、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写した顕像を記録媒体の他方の面に転写することにより記録媒体の両面に顕像を転写可能な画像出力装置と、原稿を読み取る両面同時読み取り可能で、読み取った画像を一時保存できる内部記憶装置を有した原稿読取装置と、読み取った画像データを保存できる記憶装置と、画像出力装置内の記憶装置にある画像データを前記複数の第1の像担持体にて顕像する像形成手段を有する画像形成装置のコンピュータに、両面同時読み取りを行って原稿読取装置の内部記憶装置に一時保存された画像データのうち、裏面の画像データを先に記憶装置に転送する手順、表面の画像データを転送する手順、裏面の画像データから先に、記憶装置の画像データを画像出力装置に送る手順、表面の画像データを送る手順、裏面の画像データから複数の第1の担時体に作像する手順、表面の画像データを複数の第1の像担持体に作像する手順を実行させるためのプログラム。
- 第1の像担持体、第2の像担持体及び第3の像担持体を有し、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写し、さらに、第2の像担持体から第3の像担持体に転写した顕像を記録媒体の一方の面に転写するとともに、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写した顕像を記録媒体の他方の面に転写することにより記録媒体の両面に顕像を転写可能な画像出力装置と、読み取った原稿をRGB画像データに展開可能で、且つRGB画像データをKCMY画像データに色変換可能なカラー両面同時読み取り可能で、読み取った画像を一時保存できる内部記憶装置を有した原稿読取装置と、読み取った画像データを保存できる画像形成装置内の記憶装置と、画像出力装置内の記憶装置にあるKCMY画像データを前記複数の第1の像担持体にて顕像する像形成手段を有する画像形成装置における画像形成装置のコンピュータに、両面同時読み取りを行って原稿読取装置の内部記憶装置に一時保存された画像データのうち、裏面の画像データを先に画像形成装置内の記憶装置に転送する手順、表面の画像データを転送する手順、裏面の画像データから先に、画像形成装置内の記憶装置の画像データを画像出力装置に送る手順、表面の画像データを送る手順と、裏面の画像データから複数の第1の担時体に作像する手順、表面の画像データを複数の第1の像担持体に作像する手順を実行させるためのプログラム。
- 第1の像担持体、第2の像担持体及び第3の像担持体を有し、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写し、さらに、第2の像担持体から第3の像担持体に転写した顕像を記録媒体の一方の面に転写するとともに、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写した顕像を記録媒体の他方の面に転写することにより記録媒体の両面に顕像を転写可能な画像出力装置と、読み取った原稿をRGB画像データに展開可能で、且つRGB画像データをKCMY画像データに色変換可能なカラー両面同時読み取り可能で、読み取った画像を一時保存できる内部記憶装置を有した原稿読取装置と、読み取った画像データを保存できる画像形成装置内の記憶装置と、画像出力装置内の記憶装置にあるKCMY画像データを前記複数の第1の像担持体にて顕像する像形成手段を有する画像形成装置における画像形成装置のコンピュータに、両面同時読み取りを行って原稿読取装置の内部記憶装置に一時保存された画像データのうち、裏面の画像データを先に画像形成装置内の記憶装置に転送する手順、表面の画像データを転送する手順、裏面の画像データから先に、画像形成装置内の記憶装置の画像データを画像出力装置に送る手順、表面の画像データを送る手順と、裏面の画像データから複数の第1の担時体に作像する手順、表面の画像データを複数の第1の像担持体に作像する手順、両面同時読み取りを行って原稿読取装置の内部記憶装置に一時保存された画像データの表面と裏面の両方の画像データを同時に、画像形成装置内の記憶装置に送る手順、裏面の画像データから先に、画像形成装置内の記憶装置の画像データを画像出力装置に送る手順、表面の画像データを送る手順、裏面の画像データから複数の第1の像担持体に作像し、表面の画像データを複数の第1の担持体に作像する手順を実行させるためのプログラム。
- 第1の像担持体、第2の像担持体及び第3の像担持体を有し、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写し、さらに、第2の像担持体から第3の像担持体に転写した顕像を記録媒体の一方の面に転写するとともに、前記第1の像担持体から第2の像担持体へ転写した顕像を記録媒体の他方の面に転写することにより記録媒体の両面に顕像を転写可能な画像出力装置と、読み取った原稿をRGB画像データに展開可能で、且つRGB画像データをKCMY画像データに色変換可能なカラー両面同時読み取り可能で、読み取った画像を一時保存できる内部記憶装置を有した原稿読取装置と、読み取った画像データを保存できる画像形成装置内の記憶装置と、画像出力装置内の記憶装置にあるKCMY画像データを前記複数の第1の像担持体にて顕像する像形成手段を有する画像形成装置における画像形成装置のコンピュータに、両面同時読み取りを行って原稿読取装置の内部記憶装置に一時保存された画像データのうち、裏面の画像データを先に画像形成装置内の記憶装置に転送する手順、表面の画像データを転送する手順、裏面の画像データから先に、画像形成装置内の記憶装置の画像データを画像出力装置に送る手順、表面の画像データを送る手順と、裏面の画像データから複数の第1の担時体に作像する手順、表面の画像データを複数の第1の像担持体に作像する手順、原稿読取装置が両面同時読み取りはできない自動原稿送り装置(ARDF)の場合において、原稿読取装置の給紙台にある原稿を、搬送することにより表面と裏面が反対になるように裏返しする手順、裏面から先に読みはじめ、裏面の画像データを原稿読取装置内の内部記憶装置に記憶する手順、裏面の画像データを画像形成装置内の記憶装置に転送する手順、表面を読み、画像データを原稿読取装置内の内部記憶装置に記憶する手順、表面画像データを画像形成装置内の記憶装置に転送する手順、裏表の順序で画像出力装置に画像データを転送する手順、裏面の画像データから複数の第1の像担持体に作像する手順、表面の画像データを複数の第1の像担持体に作像する手順を実行させるためのプログラム。
- 請求項2乃至5記載のいずれか1項記載のプログラムを搭載した画像形成装置。
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