JP2004064222A - 画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】原稿の設定位置を無くし操作性を向上することができる画像読取装置を提供する。
【解決手段】原稿の表面側の画像を読み取ると共に、原稿を反転してその裏面側の画像を読み取る画像読取装置において、読み取り指定の操作無しで原稿の片面/両面を読み取る制御を行うメインコントローラ501を備え、さらにこのメインコントローラ501は、原稿とは別の読取判別シートの読取結果に基づき原稿の片面/両面を読み取る機能を有する。
【選択図】 図3
【解決手段】原稿の表面側の画像を読み取ると共に、原稿を反転してその裏面側の画像を読み取る画像読取装置において、読み取り指定の操作無しで原稿の片面/両面を読み取る制御を行うメインコントローラ501を備え、さらにこのメインコントローラ501は、原稿とは別の読取判別シートの読取結果に基づき原稿の片面/両面を読み取る機能を有する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読取装置に関するもので、更に詳しくは、両面読み取りの機能を有するファクシミリ、デジタル複写機、イメージスキャナ等の画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特開2000−101797公報には、ファクシミリ装置のような画像形成装置において、本体フレームに配置する読取装置に組み合わせて、揺動フレームにも読取装置を設けて、両面原稿に対する読取を1度の原稿のセットで行い得るようにするために以下の技術が提案されている。
即ち、このファクシミリ装置には、記録装置を設けた本体フレームにプラテンガラスと読取装置とを配置し、原稿の画像面を下に向けて設定した状態での読取りに対処させる。また、前記本体フレームにヒンジを介して揺動可能に設けた揺動フレームに対しても、下部にプラテンガラスと読取装置を配置して、原稿の上の画像面の読取りを行い得るようにし、前記上下の読取装置により両面原稿の画像の読取りを行い得るようにする。
特開2001−077976公報には、連続両面読み取り時においても連続片面読み取り時の処理能力に比べて同等の処理能力を備えた画像読取装置及び画像形成装置を提供するために以下の技術が提案されている。
即ち、この装置は、原稿を原稿搬送経路に沿って搬送する搬送ローラと、照明ランプにより照明され、読み取り部を通過する原稿の一面目の反射光を結像させる結像部にCCDセンサを有し、CCDセンサにより原稿の一面目の画像情報を読み取る読み取り光学部と、照明ランプにより照明され、読み取り部を通過する原稿2の二面目の反射光を読み取り部で一旦結像させた後、前記結像部で結像させてCCDセンサにより原稿2の二面目の画像情報を読み取る読み取り光学部とを備える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
両面読み取り機能を有する画像読取装置に関連して、上述したように種種の提案がなされているが、読み取り設定、出力の組み合わせを無くし、操作性を向上させることが特に要求されている。
本発明はこのような背景に鑑み、原稿の設定位置を無くし操作性を向上することができる画像読取装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、原稿の表面側の画像を読み取ると共に、原稿を反転してその裏面側の画像を読み取る画像読取装置において、読み取り指定の操作無しで原稿の片面/両面を読み取る制御を行うメインコントローラを備え、さらにこのメインコントローラは、原稿とは別の読取判別シートの読取結果に基づき原稿の片面/両面を読み取る機能を有する画像読取装置を最も主要な特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像読取装置において、メインコントローラの制御により、読取判別シートは、設定指定用原稿として読取対象から外す画像読取装置を主要な特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の画像読取装置の実施形態に係る複合デジタル複写機の構成図である。このデジタル複写機は、複写機本体1、自動原稿送り装置(以後ADF)100、3ビンソーター200、給紙ユニット(以後バンク)300を有する。
複写機本体1は、スキャナー、画像処理部およびプロッタ−などを有し、スキャナーは、原稿を載置するコンタクトガラス10と光学走査系で構成されており、光学走査系は、露光ランプ11、第1ミラー12、レンズ15、フルカラーCCD16等々で構成されている。また光学走査系は、露光ランプ11および第1ミラー12を装備していて、原稿読み取り時はステッピングモーターにより駆動されて一定の速度で移動する第1キャリッジと、第2ミラー13および第3ミラー14を装備していて、原稿読み取り時にステッピングモーターにより駆動されて第1キャリッジの1/2の速度で駆動する第2キャリッジを有する。
この第1キャリッジ、第2キャリッジによりコンタクトガラス10上の図示しない原稿が光学的に走査され、露光ランプ11、第1ミラー12、第2ミラー13、第3ミラー14およびレンズ15を介してCCD16上に結像され光電変換される。CCDで赤(R)、緑(G)、青(B)の各色に分離された画像信号はAD変換器によりAD変換され画像処理を行っている画像処理部へ出力される。
【0006】
画像処理部は、AD変換器からの画像信号に種々の画像処理(2値化、多値化、変倍、編集など)を施し、デジタル信号に変換する。書き込みユニットは、レーザー出力ユニット20、fθレンズ21、ミラー22で構成され、レーザー出力ユニット20の内部には、レーザー光源であるレーザーダイオードおよびポリゴンモーターが備わっている。
画像処理部から出力された黒画像信号は、この画像信号に対応した強度を有するレーザー光に転換され、コリメートレンズ、アパーチャー、シリンダレンズにより一定形状の光束に整形されポリゴンモーターに照射され、レーザー出力ユニット20から出力される。レーザー出力ユニット20から出力されたレーザー光は、fθレンズ21、ミラー22を介して感光体ドラム30に照射される。また、fθレンズ21を通過したレーザー光は、画像領域外に配置された主走査同期検知信号PMSYNCを発生するビームセンサーに照射される。
画像処理部から出力された赤画像信号は、黒画像信号との書き込み位置を合わせるためにバッファリングされ、LED書き込みユニット31に送られ感光体ドラム30に照射される。
【0007】
ADF100は原稿を1枚ずつ複写機本体1のコンタクトガラス10へ給紙し、複写後に排紙する。原稿は原稿給紙台101上に積載され、サイドガイドにより幅方向が揃えられる。原稿給紙台101上の原稿は、一番下の原稿から給紙ローラー102により1枚ずつ分離して給紙され、搬送ベルト103により、複写機本体1のコンタクトガラス10上に送られる。コンタクトガラス10上の原稿は読み取り終了後、搬送ベルト103および排紙ローラー104により排紙トレイ105に排紙される。
両面の原稿を読み取る場合、原稿給紙台101上の両面原稿は、給紙ローラー102により1枚ずつ分離して給紙され、搬送ベルト103により、複写機本体1のコンタクトガラス10上に送られる。原稿の表面読み取り終了後、両面原稿は、搬送ベルト103によって搬送され、反転爪106によって原稿反転後コンタクトガラス10上に送られる。原稿の裏面読み取り終了後、搬送ベルト103および排紙ローラー104により排紙トレイ105に排紙される。
第1トレイ50、第2トレイ310、第3トレイ320、第4トレイ330に夫々積載された転写紙は、各々の第1給紙装置51、第2給紙装置311、第3給紙装置321、第4給紙装置331によって給紙され、バンク縦搬送ユニット340および本体縦搬送ユニット60によって搬送される。この転写紙の先端がレジストセンサー52で検出されると一定時間搬送後、レジストローラ53で停止する。
この転写紙は、画像有効信号(FGATE)の先端に合わせて感光体ドラム30上に送出され、転写チャージャーにより画像を転写され、感光体から転写紙を分離後、搬送装置54により搬送され、定着ローラーおよび加圧ローラーを有する定着装置55により定着され、排紙ローラー56によって3ビンソーター200に排紙される。
第1帯電装置によって感光体ドラム30上に帯電された電荷をレーザー光を照射することにより静電潜像を形成し、黒現像器32によって感光体ドラム30上に画像を形成する。その後、第2帯電装置により感光体ドラム30上に再度帯電を行い、LEDアレイ31によって2色目の静電潜像を形成し、第2現像器33によって感光体ドラム30上に画像を形成している。
【0008】
両面ユニット40を使用して両面印刷を行う場合、定着装置55からの転写紙は切り替え爪57により両面搬送路41に導かれ、フィードローラー42、分離コロ43を通過して両面トレイに集積される。トレイに集積された転写紙は、トレイが上昇することによりフィードローラー42と接触し、フィードローラー42が回転することにより本体縦搬送ユニット60に送られ、レジストローラ53へ再給紙された後に裏面に対して印刷が行われる。
3ビンソーター200には第1排紙トレイ201、第2排紙トレイ202、第3排紙トレイ203、反転専用トレイ204があり、それぞれのトレイに転写紙を反転して出力できるように構成されている。
複写機本体1から排紙された転写紙は、表面排紙の場合、切り替え爪207によって排紙トレイ方向に導かれ、あらかじめ設定したトレイに排紙される。第2排紙トレイ202に排紙する場合には第2トレイ切り替え爪205、第3排紙トレイ203に排紙する場合には第3トレイ切り替え爪206がそれぞれ作動して転写紙を導く。
反転排紙する場合には、転写紙は切り替え爪207によって反転トレイ204方向に導かれ、転写紙の後端が反転検知センサー208を通過すると、搬送コロ209が逆転し、排紙トレイ方向に導かれ、あらかじめ設定したトレイに排紙される。
第1排紙トレイ201には、トレイを前後にシフトする機能、上下にシフトする機能が搭載されている。シフト機能は、転写紙を仕分けする時に使用し、上下機能は、大量の転写紙を用紙揃え性を確保しながら積載するために使用する。
【0009】
図2は操作部400の正面図である。操作部400の中央には、400×256dotの液晶表示部(LCD)401およびタッチパネルが設けられている。この液晶表示部401には、機械に組み込まれている機能(コピー、FAX)の表示が行われ、ユーザーはこの表示に従って機械の操作を行う。機能(コピー、FAX)の切り替えは、機能切り替えキー412、413によって行われる。
この液晶表示部401の右側にはコピー、FAXで共通に使用する各種テンキー402、クリア/ストップキー403、スタートキー404、プログラムキー405、ジョブリコールキー406、モードクリア/予熱キー407、割り込みキー408等の各種キーと、FAX専用で使用するポーズ/リダイヤルキー409、短縮キー410、受信キー411等のキーが配置されている。
この液晶表示部401の左側には、FAX切り替えキー412、コピー切り替えキー413、初期設定キー414、ガイダンスキー415、LCD濃度調整ボリューム416がそれぞれ設けられている。このキーの更に左の部分には、FAX専用の表示部417が設けられている。この表示部417には、通信中、メモリーフルなどの各種LEDと、通信状態を表示する40文字(20文字×2行)のLCDが設けられている。
【0010】
図3は複合デジタル複写機のブロック図である。この複写機本体1の制御系は、液晶表示、各種LED制御、各種キー入力制御を行う操作部コントローラ500、給紙、搬送、定着、両面、プロセス制御等を行うメインコントローラ501、画像制御/スキャナー読み取り制御を行う画像処理コントローラ502、ADF制御を行うADFコントローラ503、3ビンソーター制御を行うソーターコントローラ504、給紙ユニット制御を行う給紙トレイコントローラ505、FAXの送受信管理、ファイル管理を行うFAXコントローラ506、G3のプロトコル制御を行うG3コントローラ507、G4のプロトコル制御を行うG4コントローラ508、LAN等のネットワーク制御を行うEthernet(登録商標)コントローラなどで構成されている。
【0011】
図4は画像処理部のブロック図である。画像処理コントローラ502のCPU600はメインコントローラ501から読み取り開始の指示があると、スキャナー制御回路604に対して指示を伝える。スキャナー制御回路604は露光ランプ11を点灯させ、モーター605を動作させることにより第1キャリッジ、第2キャリッジを読み取り基準位置に移動させ、位置センサー603で検出後、読み取りを開始する。この時、副走査有効期間信号FGATE(読み取り開始時アクティブ、終了時にネガティブ)を作りタイミング制御回路606に送る。タイミング制御回路606では、画像同期クロックCLK、主走査同期信号LSYNC、主走査有効信号LGATEを生成し出力する。
画像の流れを説明する。コンタクトガラス10上に置かれた原稿607が露光ランプ11により照明され、反射光がカラーCCD16に結像され、カラーCCD16から赤(R)、緑(G)、青(B)に分離されたアナログ画像信号が、信号処理回路608により増幅/光量補正され、AD変換器609によりデジタル多値信号に変換され、シェーディング補正回路610によりシェーディング補正され画像処理部611に送られる。
画像処理部611では、MTF補正、γ補正、黒画像生成、カラー画像生成、2値処理、多値処理などの基本的な画質処理と、変倍、編集、マーカー検知等のデジタル特有の画像処理を行い黒データDATA0〜7、カラーデータDATACが出力される。画像処理部611から出力された画像データ、タイミング制御回路606で生成された同期信号、書き込みの基準信号PMSYNCは画像セレクター612に入力される。
コピーの場合、画像データは、黒画像は書き込み制御部(黒)613からLD614に送られ、カラー画像は書き込み制御部(カラー)615からLED616に送られ、感光体ドラム30に照射されることによって像を形成する。FAX送信を行う場合、画像データは、画像セレクター612からメインコントローラ501内部にあるFAX用メモリーに転送される。また、FAX受信出力は、回線から受信したデータを伸長してFAX用メモリーに展開後、画像データ、同期信号と共に画像セクレター612に入力され、書き込みが行われる。
【0012】
図5はADF100の上側部から見た原稿給紙台101の構成図である。ADF100には、サイドガイド701が設けられていて、原稿700はサイドガイド701の左右のどちら側でも設置できる。原稿700を設置するとサイドガイド701のどちらかを判別するために両側に検知センサーを設けている。原稿700が左側に設置されていれば、L検知センサー702が原稿有りを検知する。原稿700が右側に設置されていれば、R検知センサー703が原稿有りを検知する。
ここでは左右に検知センサー702,703を設けているが、従来から設けてある原稿検知センサーとL検知センサー702かR検知センサー703のどちらかがあれば同様の検出を行なうことができる。該原稿検知センサーとL検知センサー702の組み合わせでは、該原稿検知センサーが検知、L検知センサー702が原稿有り検知で原稿は左側設置、L検知センサー702が原稿検知無しで原稿は右側設置と判断できる。
前記従来の原稿検知センサーとR検知センサー703の組み合わせでは、該原稿検知センサーが検知、R検知センサー703が原稿有り検知で原稿は右側設置、R検知センサー703が原稿検知無しで原稿は左側設置と判断できる。。また、原稿検知センサーの配置によっては左右の検知センサーを兼用でき、L検知センサー702もR検知センサー703も新たに設ける必要がない構成も採れる。サイドガイド701は原稿の搬送方向と直交する幅方向へスライド可能で、原稿700のサイズを自由に変えることができる。サイドガイド701は、サイドガイド位置検知器704でガイド位置を検出することができる。このサイドガイド位置検知器704を通して原稿幅を算出することができる。原稿位置と原稿幅が判れば読み込みができる。
【0013】
図5(a)は、原稿700を左側に設置した場合の図である。ここではL検知センサー702が原稿有りを検知している。R検知センサー703は原稿有りを検知していない。図5(b)は、原稿700を右側に設置した場合の図である。ここではR検知センサー703が原稿有りを検知している。L検知センサー702は原稿有りを検知していない。図5(c)は、原稿700の向きを変えて設置した場合の図である。ここではL検知センサー702が原稿有りを検知している。R検知センサー703は原稿有りを検知していない。サイドガイド701はL検知センサー702とR検知センサー703の両方が検知しないような幅もしくは形状を持たせていなければならない。
本体内部のコントローラ501の設定で、原稿の左側設置を片面読み込み処理設定、右側設置を両面読み込み処理設定にしていた場合、図5(a)の場合は片面読み込み処理、(b)の場合は両面読み込み処理、(c)の場合は片面読み込み処理に設定される。このように原稿の設置位置によって読み込み処理を自動的に設定できる。
しかし、メインコントローラ501で原稿設置位置の処理制御を行なわないときには、個別の原稿読取判別シートを用いることで片面/両面の読み取りを行なわせることができる。この原稿読取判別シートは、読み取る原稿の最初に添付する。この原稿読取判別シートは両面で読み取られる。ただし、この読み取った画像は、設定指定用原稿なので本来、読み取る原稿の対象ではない。従って、読み取り後、画像自体は捨てられる。この画像から各種設定を認識する。
【0014】
図6ないし図9は原稿読取判別シートの第1ないし第4の例を示す図である。図6(a)は、読取判別シート710の表面、(b)は、読取判別シート710の裏面を示す。この読取判別シート710を読ませた場合、片面読み取りと認識する。この例では、黒面が読み取り対象を示している。対象の識別は、任意のマーク等、他にも設定できる。
図7(a)は、読取判別シート710の表面、(b)は、読取判別シート710の裏面を示す。この読取判別シート710を読ませた場合、表裏とも黒面であるため、両面読み取りと認識する。
図8、図9は、付加機能を施した原稿読取判別シート710の例を示す。図8の読取判別シート710を読ませた場合は2枚集約、図9の読取判別シート710を読ませた場合は4枚集約と認識する。ここでは、格子状態を識別して容易に読み取り条件を判別できる。このように片面/両面の判別以外の読み取り設定機能を付加して原稿読取判別シート710を読み取らせることもできる。
図10は原稿読取判別シートを使った原稿読取処理の流れを示すフローチャートである。まず、読み取る原稿の最初に原稿読取判別シート710を添付して読み取りを開始する。1枚目である原稿読取判別シート710は両面を読み取る(S−1)。読み取った画像で、片方の画像が白紙状態であれば、即ち、片方に任意の画像データがあれば、片面読み取りと判断し(S−2)、片面読み取り設定を行なう(S−4)。しかも、原稿の置き間違いがあっても、画像データがあった方を読み取り対象とするので白紙出力を回避できる。次原稿からは、この片面読み取り設定に従って読み取りを行なう(S−7)。
読み取った画像が、両方とも任意の画像データであれば、両面読み取りと判断し(S−3)、両面読み取り設定を行なう(S−5)。次原稿からは、この両面読み取り設定に従って読み取りを行なう(S−7)。それ以外、即ち、読み取った画像が両面白紙状態であった場合、原稿読取判別シートの添付ミスと判断し、警告表示を行なう等の処理を行なって終了する(S−6)。
また、図8、図9に示す原稿読取判別シート710の場合は、レイアウトや読み取り濃度や原稿種類も、片面/両面設定と同じように設定することができる。図10のフローチャートで言えば、片面読み取り設定(S−4)と両面読み取り設定(S−5)の処理でその設定を追加すればよい。また、片面/両面の判別ではなく、文字原稿/写真原稿の判別といった別の機能判別等にも同様に図8、図9の原稿読取判別シート710を使用することができる。その場合は片面を文字原稿に、両面を写真原稿にと、置き換えればよい。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、原稿の表面側の画像を読み取ると共に、原稿を反転してその裏面側の画像を読み取る画像読取装置において、読み取り指定の操作無しで原稿の片面/両面を読み取る制御を行うメインコントローラを備え、さらにこのメインコントローラは、原稿とは別の読取判別シートの読取結果に基づき原稿の片面/両面を読み取る機能を有することで、読み取り設定、出力の組み合わせを無くし操作性を向上することができる。
請求項2記載の発明によれば、メインコントローラの制御により、読取判別シートは、設定指定用原稿として読取対象から外すことで、読み取り設定、出力の組み合わせを無くし操作性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の実施形態に係る複合デジタル複写機の構成図である。
【図2】操作部の正面図である。
【図3】複合デジタル複写機のブロック図である。
【図4】画像処理部のブロック図である。
【図5】ADFの上側部から見た原稿給紙台の構成図である。
【図6】原稿読取判別シートの第1の例を示す図である。
【図7】原稿読取判別シートの第2の例を示す図である。
【図8】原稿読取判別シートの第3の例を示す図である。
【図9】原稿読取判別シートの第4の例を示す図である。
【図10】原稿読取判別シートを使った原稿読取処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
500 操作部コントローラ、501 メインコントローラ、502 画像処理コントローラ、503 ADFコントローラ、504 ソーターコントローラ、505 給紙トレイコントローラ
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読取装置に関するもので、更に詳しくは、両面読み取りの機能を有するファクシミリ、デジタル複写機、イメージスキャナ等の画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特開2000−101797公報には、ファクシミリ装置のような画像形成装置において、本体フレームに配置する読取装置に組み合わせて、揺動フレームにも読取装置を設けて、両面原稿に対する読取を1度の原稿のセットで行い得るようにするために以下の技術が提案されている。
即ち、このファクシミリ装置には、記録装置を設けた本体フレームにプラテンガラスと読取装置とを配置し、原稿の画像面を下に向けて設定した状態での読取りに対処させる。また、前記本体フレームにヒンジを介して揺動可能に設けた揺動フレームに対しても、下部にプラテンガラスと読取装置を配置して、原稿の上の画像面の読取りを行い得るようにし、前記上下の読取装置により両面原稿の画像の読取りを行い得るようにする。
特開2001−077976公報には、連続両面読み取り時においても連続片面読み取り時の処理能力に比べて同等の処理能力を備えた画像読取装置及び画像形成装置を提供するために以下の技術が提案されている。
即ち、この装置は、原稿を原稿搬送経路に沿って搬送する搬送ローラと、照明ランプにより照明され、読み取り部を通過する原稿の一面目の反射光を結像させる結像部にCCDセンサを有し、CCDセンサにより原稿の一面目の画像情報を読み取る読み取り光学部と、照明ランプにより照明され、読み取り部を通過する原稿2の二面目の反射光を読み取り部で一旦結像させた後、前記結像部で結像させてCCDセンサにより原稿2の二面目の画像情報を読み取る読み取り光学部とを備える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
両面読み取り機能を有する画像読取装置に関連して、上述したように種種の提案がなされているが、読み取り設定、出力の組み合わせを無くし、操作性を向上させることが特に要求されている。
本発明はこのような背景に鑑み、原稿の設定位置を無くし操作性を向上することができる画像読取装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、原稿の表面側の画像を読み取ると共に、原稿を反転してその裏面側の画像を読み取る画像読取装置において、読み取り指定の操作無しで原稿の片面/両面を読み取る制御を行うメインコントローラを備え、さらにこのメインコントローラは、原稿とは別の読取判別シートの読取結果に基づき原稿の片面/両面を読み取る機能を有する画像読取装置を最も主要な特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像読取装置において、メインコントローラの制御により、読取判別シートは、設定指定用原稿として読取対象から外す画像読取装置を主要な特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の画像読取装置の実施形態に係る複合デジタル複写機の構成図である。このデジタル複写機は、複写機本体1、自動原稿送り装置(以後ADF)100、3ビンソーター200、給紙ユニット(以後バンク)300を有する。
複写機本体1は、スキャナー、画像処理部およびプロッタ−などを有し、スキャナーは、原稿を載置するコンタクトガラス10と光学走査系で構成されており、光学走査系は、露光ランプ11、第1ミラー12、レンズ15、フルカラーCCD16等々で構成されている。また光学走査系は、露光ランプ11および第1ミラー12を装備していて、原稿読み取り時はステッピングモーターにより駆動されて一定の速度で移動する第1キャリッジと、第2ミラー13および第3ミラー14を装備していて、原稿読み取り時にステッピングモーターにより駆動されて第1キャリッジの1/2の速度で駆動する第2キャリッジを有する。
この第1キャリッジ、第2キャリッジによりコンタクトガラス10上の図示しない原稿が光学的に走査され、露光ランプ11、第1ミラー12、第2ミラー13、第3ミラー14およびレンズ15を介してCCD16上に結像され光電変換される。CCDで赤(R)、緑(G)、青(B)の各色に分離された画像信号はAD変換器によりAD変換され画像処理を行っている画像処理部へ出力される。
【0006】
画像処理部は、AD変換器からの画像信号に種々の画像処理(2値化、多値化、変倍、編集など)を施し、デジタル信号に変換する。書き込みユニットは、レーザー出力ユニット20、fθレンズ21、ミラー22で構成され、レーザー出力ユニット20の内部には、レーザー光源であるレーザーダイオードおよびポリゴンモーターが備わっている。
画像処理部から出力された黒画像信号は、この画像信号に対応した強度を有するレーザー光に転換され、コリメートレンズ、アパーチャー、シリンダレンズにより一定形状の光束に整形されポリゴンモーターに照射され、レーザー出力ユニット20から出力される。レーザー出力ユニット20から出力されたレーザー光は、fθレンズ21、ミラー22を介して感光体ドラム30に照射される。また、fθレンズ21を通過したレーザー光は、画像領域外に配置された主走査同期検知信号PMSYNCを発生するビームセンサーに照射される。
画像処理部から出力された赤画像信号は、黒画像信号との書き込み位置を合わせるためにバッファリングされ、LED書き込みユニット31に送られ感光体ドラム30に照射される。
【0007】
ADF100は原稿を1枚ずつ複写機本体1のコンタクトガラス10へ給紙し、複写後に排紙する。原稿は原稿給紙台101上に積載され、サイドガイドにより幅方向が揃えられる。原稿給紙台101上の原稿は、一番下の原稿から給紙ローラー102により1枚ずつ分離して給紙され、搬送ベルト103により、複写機本体1のコンタクトガラス10上に送られる。コンタクトガラス10上の原稿は読み取り終了後、搬送ベルト103および排紙ローラー104により排紙トレイ105に排紙される。
両面の原稿を読み取る場合、原稿給紙台101上の両面原稿は、給紙ローラー102により1枚ずつ分離して給紙され、搬送ベルト103により、複写機本体1のコンタクトガラス10上に送られる。原稿の表面読み取り終了後、両面原稿は、搬送ベルト103によって搬送され、反転爪106によって原稿反転後コンタクトガラス10上に送られる。原稿の裏面読み取り終了後、搬送ベルト103および排紙ローラー104により排紙トレイ105に排紙される。
第1トレイ50、第2トレイ310、第3トレイ320、第4トレイ330に夫々積載された転写紙は、各々の第1給紙装置51、第2給紙装置311、第3給紙装置321、第4給紙装置331によって給紙され、バンク縦搬送ユニット340および本体縦搬送ユニット60によって搬送される。この転写紙の先端がレジストセンサー52で検出されると一定時間搬送後、レジストローラ53で停止する。
この転写紙は、画像有効信号(FGATE)の先端に合わせて感光体ドラム30上に送出され、転写チャージャーにより画像を転写され、感光体から転写紙を分離後、搬送装置54により搬送され、定着ローラーおよび加圧ローラーを有する定着装置55により定着され、排紙ローラー56によって3ビンソーター200に排紙される。
第1帯電装置によって感光体ドラム30上に帯電された電荷をレーザー光を照射することにより静電潜像を形成し、黒現像器32によって感光体ドラム30上に画像を形成する。その後、第2帯電装置により感光体ドラム30上に再度帯電を行い、LEDアレイ31によって2色目の静電潜像を形成し、第2現像器33によって感光体ドラム30上に画像を形成している。
【0008】
両面ユニット40を使用して両面印刷を行う場合、定着装置55からの転写紙は切り替え爪57により両面搬送路41に導かれ、フィードローラー42、分離コロ43を通過して両面トレイに集積される。トレイに集積された転写紙は、トレイが上昇することによりフィードローラー42と接触し、フィードローラー42が回転することにより本体縦搬送ユニット60に送られ、レジストローラ53へ再給紙された後に裏面に対して印刷が行われる。
3ビンソーター200には第1排紙トレイ201、第2排紙トレイ202、第3排紙トレイ203、反転専用トレイ204があり、それぞれのトレイに転写紙を反転して出力できるように構成されている。
複写機本体1から排紙された転写紙は、表面排紙の場合、切り替え爪207によって排紙トレイ方向に導かれ、あらかじめ設定したトレイに排紙される。第2排紙トレイ202に排紙する場合には第2トレイ切り替え爪205、第3排紙トレイ203に排紙する場合には第3トレイ切り替え爪206がそれぞれ作動して転写紙を導く。
反転排紙する場合には、転写紙は切り替え爪207によって反転トレイ204方向に導かれ、転写紙の後端が反転検知センサー208を通過すると、搬送コロ209が逆転し、排紙トレイ方向に導かれ、あらかじめ設定したトレイに排紙される。
第1排紙トレイ201には、トレイを前後にシフトする機能、上下にシフトする機能が搭載されている。シフト機能は、転写紙を仕分けする時に使用し、上下機能は、大量の転写紙を用紙揃え性を確保しながら積載するために使用する。
【0009】
図2は操作部400の正面図である。操作部400の中央には、400×256dotの液晶表示部(LCD)401およびタッチパネルが設けられている。この液晶表示部401には、機械に組み込まれている機能(コピー、FAX)の表示が行われ、ユーザーはこの表示に従って機械の操作を行う。機能(コピー、FAX)の切り替えは、機能切り替えキー412、413によって行われる。
この液晶表示部401の右側にはコピー、FAXで共通に使用する各種テンキー402、クリア/ストップキー403、スタートキー404、プログラムキー405、ジョブリコールキー406、モードクリア/予熱キー407、割り込みキー408等の各種キーと、FAX専用で使用するポーズ/リダイヤルキー409、短縮キー410、受信キー411等のキーが配置されている。
この液晶表示部401の左側には、FAX切り替えキー412、コピー切り替えキー413、初期設定キー414、ガイダンスキー415、LCD濃度調整ボリューム416がそれぞれ設けられている。このキーの更に左の部分には、FAX専用の表示部417が設けられている。この表示部417には、通信中、メモリーフルなどの各種LEDと、通信状態を表示する40文字(20文字×2行)のLCDが設けられている。
【0010】
図3は複合デジタル複写機のブロック図である。この複写機本体1の制御系は、液晶表示、各種LED制御、各種キー入力制御を行う操作部コントローラ500、給紙、搬送、定着、両面、プロセス制御等を行うメインコントローラ501、画像制御/スキャナー読み取り制御を行う画像処理コントローラ502、ADF制御を行うADFコントローラ503、3ビンソーター制御を行うソーターコントローラ504、給紙ユニット制御を行う給紙トレイコントローラ505、FAXの送受信管理、ファイル管理を行うFAXコントローラ506、G3のプロトコル制御を行うG3コントローラ507、G4のプロトコル制御を行うG4コントローラ508、LAN等のネットワーク制御を行うEthernet(登録商標)コントローラなどで構成されている。
【0011】
図4は画像処理部のブロック図である。画像処理コントローラ502のCPU600はメインコントローラ501から読み取り開始の指示があると、スキャナー制御回路604に対して指示を伝える。スキャナー制御回路604は露光ランプ11を点灯させ、モーター605を動作させることにより第1キャリッジ、第2キャリッジを読み取り基準位置に移動させ、位置センサー603で検出後、読み取りを開始する。この時、副走査有効期間信号FGATE(読み取り開始時アクティブ、終了時にネガティブ)を作りタイミング制御回路606に送る。タイミング制御回路606では、画像同期クロックCLK、主走査同期信号LSYNC、主走査有効信号LGATEを生成し出力する。
画像の流れを説明する。コンタクトガラス10上に置かれた原稿607が露光ランプ11により照明され、反射光がカラーCCD16に結像され、カラーCCD16から赤(R)、緑(G)、青(B)に分離されたアナログ画像信号が、信号処理回路608により増幅/光量補正され、AD変換器609によりデジタル多値信号に変換され、シェーディング補正回路610によりシェーディング補正され画像処理部611に送られる。
画像処理部611では、MTF補正、γ補正、黒画像生成、カラー画像生成、2値処理、多値処理などの基本的な画質処理と、変倍、編集、マーカー検知等のデジタル特有の画像処理を行い黒データDATA0〜7、カラーデータDATACが出力される。画像処理部611から出力された画像データ、タイミング制御回路606で生成された同期信号、書き込みの基準信号PMSYNCは画像セレクター612に入力される。
コピーの場合、画像データは、黒画像は書き込み制御部(黒)613からLD614に送られ、カラー画像は書き込み制御部(カラー)615からLED616に送られ、感光体ドラム30に照射されることによって像を形成する。FAX送信を行う場合、画像データは、画像セレクター612からメインコントローラ501内部にあるFAX用メモリーに転送される。また、FAX受信出力は、回線から受信したデータを伸長してFAX用メモリーに展開後、画像データ、同期信号と共に画像セクレター612に入力され、書き込みが行われる。
【0012】
図5はADF100の上側部から見た原稿給紙台101の構成図である。ADF100には、サイドガイド701が設けられていて、原稿700はサイドガイド701の左右のどちら側でも設置できる。原稿700を設置するとサイドガイド701のどちらかを判別するために両側に検知センサーを設けている。原稿700が左側に設置されていれば、L検知センサー702が原稿有りを検知する。原稿700が右側に設置されていれば、R検知センサー703が原稿有りを検知する。
ここでは左右に検知センサー702,703を設けているが、従来から設けてある原稿検知センサーとL検知センサー702かR検知センサー703のどちらかがあれば同様の検出を行なうことができる。該原稿検知センサーとL検知センサー702の組み合わせでは、該原稿検知センサーが検知、L検知センサー702が原稿有り検知で原稿は左側設置、L検知センサー702が原稿検知無しで原稿は右側設置と判断できる。
前記従来の原稿検知センサーとR検知センサー703の組み合わせでは、該原稿検知センサーが検知、R検知センサー703が原稿有り検知で原稿は右側設置、R検知センサー703が原稿検知無しで原稿は左側設置と判断できる。。また、原稿検知センサーの配置によっては左右の検知センサーを兼用でき、L検知センサー702もR検知センサー703も新たに設ける必要がない構成も採れる。サイドガイド701は原稿の搬送方向と直交する幅方向へスライド可能で、原稿700のサイズを自由に変えることができる。サイドガイド701は、サイドガイド位置検知器704でガイド位置を検出することができる。このサイドガイド位置検知器704を通して原稿幅を算出することができる。原稿位置と原稿幅が判れば読み込みができる。
【0013】
図5(a)は、原稿700を左側に設置した場合の図である。ここではL検知センサー702が原稿有りを検知している。R検知センサー703は原稿有りを検知していない。図5(b)は、原稿700を右側に設置した場合の図である。ここではR検知センサー703が原稿有りを検知している。L検知センサー702は原稿有りを検知していない。図5(c)は、原稿700の向きを変えて設置した場合の図である。ここではL検知センサー702が原稿有りを検知している。R検知センサー703は原稿有りを検知していない。サイドガイド701はL検知センサー702とR検知センサー703の両方が検知しないような幅もしくは形状を持たせていなければならない。
本体内部のコントローラ501の設定で、原稿の左側設置を片面読み込み処理設定、右側設置を両面読み込み処理設定にしていた場合、図5(a)の場合は片面読み込み処理、(b)の場合は両面読み込み処理、(c)の場合は片面読み込み処理に設定される。このように原稿の設置位置によって読み込み処理を自動的に設定できる。
しかし、メインコントローラ501で原稿設置位置の処理制御を行なわないときには、個別の原稿読取判別シートを用いることで片面/両面の読み取りを行なわせることができる。この原稿読取判別シートは、読み取る原稿の最初に添付する。この原稿読取判別シートは両面で読み取られる。ただし、この読み取った画像は、設定指定用原稿なので本来、読み取る原稿の対象ではない。従って、読み取り後、画像自体は捨てられる。この画像から各種設定を認識する。
【0014】
図6ないし図9は原稿読取判別シートの第1ないし第4の例を示す図である。図6(a)は、読取判別シート710の表面、(b)は、読取判別シート710の裏面を示す。この読取判別シート710を読ませた場合、片面読み取りと認識する。この例では、黒面が読み取り対象を示している。対象の識別は、任意のマーク等、他にも設定できる。
図7(a)は、読取判別シート710の表面、(b)は、読取判別シート710の裏面を示す。この読取判別シート710を読ませた場合、表裏とも黒面であるため、両面読み取りと認識する。
図8、図9は、付加機能を施した原稿読取判別シート710の例を示す。図8の読取判別シート710を読ませた場合は2枚集約、図9の読取判別シート710を読ませた場合は4枚集約と認識する。ここでは、格子状態を識別して容易に読み取り条件を判別できる。このように片面/両面の判別以外の読み取り設定機能を付加して原稿読取判別シート710を読み取らせることもできる。
図10は原稿読取判別シートを使った原稿読取処理の流れを示すフローチャートである。まず、読み取る原稿の最初に原稿読取判別シート710を添付して読み取りを開始する。1枚目である原稿読取判別シート710は両面を読み取る(S−1)。読み取った画像で、片方の画像が白紙状態であれば、即ち、片方に任意の画像データがあれば、片面読み取りと判断し(S−2)、片面読み取り設定を行なう(S−4)。しかも、原稿の置き間違いがあっても、画像データがあった方を読み取り対象とするので白紙出力を回避できる。次原稿からは、この片面読み取り設定に従って読み取りを行なう(S−7)。
読み取った画像が、両方とも任意の画像データであれば、両面読み取りと判断し(S−3)、両面読み取り設定を行なう(S−5)。次原稿からは、この両面読み取り設定に従って読み取りを行なう(S−7)。それ以外、即ち、読み取った画像が両面白紙状態であった場合、原稿読取判別シートの添付ミスと判断し、警告表示を行なう等の処理を行なって終了する(S−6)。
また、図8、図9に示す原稿読取判別シート710の場合は、レイアウトや読み取り濃度や原稿種類も、片面/両面設定と同じように設定することができる。図10のフローチャートで言えば、片面読み取り設定(S−4)と両面読み取り設定(S−5)の処理でその設定を追加すればよい。また、片面/両面の判別ではなく、文字原稿/写真原稿の判別といった別の機能判別等にも同様に図8、図9の原稿読取判別シート710を使用することができる。その場合は片面を文字原稿に、両面を写真原稿にと、置き換えればよい。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、原稿の表面側の画像を読み取ると共に、原稿を反転してその裏面側の画像を読み取る画像読取装置において、読み取り指定の操作無しで原稿の片面/両面を読み取る制御を行うメインコントローラを備え、さらにこのメインコントローラは、原稿とは別の読取判別シートの読取結果に基づき原稿の片面/両面を読み取る機能を有することで、読み取り設定、出力の組み合わせを無くし操作性を向上することができる。
請求項2記載の発明によれば、メインコントローラの制御により、読取判別シートは、設定指定用原稿として読取対象から外すことで、読み取り設定、出力の組み合わせを無くし操作性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の実施形態に係る複合デジタル複写機の構成図である。
【図2】操作部の正面図である。
【図3】複合デジタル複写機のブロック図である。
【図4】画像処理部のブロック図である。
【図5】ADFの上側部から見た原稿給紙台の構成図である。
【図6】原稿読取判別シートの第1の例を示す図である。
【図7】原稿読取判別シートの第2の例を示す図である。
【図8】原稿読取判別シートの第3の例を示す図である。
【図9】原稿読取判別シートの第4の例を示す図である。
【図10】原稿読取判別シートを使った原稿読取処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
500 操作部コントローラ、501 メインコントローラ、502 画像処理コントローラ、503 ADFコントローラ、504 ソーターコントローラ、505 給紙トレイコントローラ
Claims (2)
- 原稿の表面側の画像を読み取ると共に、原稿を反転してその裏面側の画像を読み取る画像読取装置において、読み取り指定の操作無しで原稿の片面/両面を読み取る制御を行うメインコントローラを備え、さらにこのメインコントローラは、原稿とは別の読取判別シートの読取結果に基づき原稿の片面/両面を読み取る機能を有することを特徴とする画像読取装置。
- 請求項1記載の画像読取装置において、メインコントローラの制御により、読取判別シートは、設定指定用原稿として読取対象から外すことを特徴とする画像読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002216817A JP2004064222A (ja) | 2002-07-25 | 2002-07-25 | 画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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CN102469231A (zh) * | 2010-11-12 | 2012-05-23 | 夏普株式会社 | 控制装置、图像形成装置、图像读取装置和控制方法 |
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2002
- 2002-07-25 JP JP2002216817A patent/JP2004064222A/ja active Pending
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