JP2004259900A - レール取付装置 - Google Patents

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JP2004259900A JP2003048297A JP2003048297A JP2004259900A JP 2004259900 A JP2004259900 A JP 2004259900A JP 2003048297 A JP2003048297 A JP 2003048297A JP 2003048297 A JP2003048297 A JP 2003048297A JP 2004259900 A JP2004259900 A JP 2004259900A
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Hirofumi Ishiguro
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Abstract

【課題】機器の使用形態に合わせてレールに取り付けた後でも機器をレールの長手方向に移動させることを可能としたり、レールに取り付けた後にレールの長手方向への機器の移動を防止するようにしたりすることができるレール取付装置を提供する。
【解決手段】機器1に設けた係止爪12でレール4の一方の取付片41を保持しスライダ2で他方の取付片41を保持する。スライダ2は、他方の取付片41に面接触してレール取付用凹所11の内底面との間で他方の取付片41を保持する第1スライド部材20と、他方の取付片41に点接触してレール取付用凹所11の内底面との間に他方の取付片41を保持する第2スライド部材30とを備え、第1スライド部材20および第2スライド部材30が、レール4の他方の取付片41を保持する位置と保持しない位置とで各々移動自在に配設されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば配線用遮断器や漏電遮断器などの機器(電気機器)をレールに取り付けるために機器側に設けるレール取付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、DIN規格のレールのような一対の取付片を幅方向の両側に備えたレールに対して、機器を取り付けるレール取付装置として、機器におけるレールとの対向面に設けたレール取付用凹所にレールを嵌合させ、レール取付用凹所の一方の内側面に設けた係止爪によってレールの一方の取付片をレール取付用凹所の内底面との間で保持し、さらに、レール取付用凹所の他方の内側面から進退自在に突出するスライダの一端部によってレールの他方の取付片をレール取付用凹所の内底面との間で保持するようにした構成のものが提供されている。
【0003】
ところで、上述のようなレール取付装置に用いるスライダとしては、機器をレールに取り付けた後で機器をレールの長手方向へ移動させることができるように一端部をレールの他方の取付片に面接触させるもの(例えば、特許文献1参照)と、機器をレールに取り付けた後で機器がレールの長手方向へ移動しないように一端部をレールの他方の取付片に点接触させるもの(例えば、特許文献2参照)との2種類のスライダが知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−148860号公報
【特許文献2】
実開昭60−39547号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したように従来のレール取付装置としては、機器をレールに取り付けた後で機器をレールの長手方向へ移動させることができる機能を有するようにスライダの一端部をレールの他方の取付片に面接触させて移動させ易くしたものと、機器をレールに取り付けた後でレールの長手方向への機器の移動を防止する機能を有するように一端部をレールの他方の取付片に点接触させて移動させ難くしたものとがあったが、両方の機能を備えたレール取付装置はなかった。
【0006】
一般に、これらのレール取付装置は機器の設計とともに設計されるものであり、設計時点で当初予想された機器の使用形態に従ってレール取付装置を設計してしまうと、設計時点で当初予想されなかった機器の使用形態では当初設計されたスライダをそのまま使用することができないことがあった(例えば、設計当初はレールに取り付けた後でもレールの長手方向へ移動可能とすることを想定した使用形態であったにも関わらず、レールに取り付けた後にレールの長手方向へ動くと困る使用形態になった場合には使用できない)。
【0007】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、機器の使用形態に合わせて、レールに取り付けた後でも機器をレールの長手方向に移動させることを可能としたり、レールに取り付けた後ではレールの長手方向へ機器を移動できないようにしたりすることができるレール取付装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、幅方向の両側それぞれに互いに離れる向きに張り出した取付片を備えたレールに対して機器を着脱自在に結合するように機器に設けたレール取付装置であって、レールとの対向面とレールの長手方向における両面とが開放されていてレールの一部が嵌入されるレール取付用凹所が機器の外周面に形成され、レールの幅方向におけるレール取付用凹所の一方の内側面にはレール取付用凹所の内底面との間でレールの一方の取付片を保持する係止爪が突設され、レールの幅方向におけるレール取付用凹所の他方の内側面から一端側が進退して突出時にレール取付用凹所の内底面との間でレールの他方の取付片を保持するスライダを備え、スライダは、レール取付用凹所の他方の内側面からの突出時にレールの他方の取付片に面接触してレール取付用凹所の内底面との間でレールの他方の取付片を保持する第1スライド部材と、第1スライド部材とは別体であってレール取付用凹所の他方の内側面からの突出時にレールの他方の取付片に点接触してレール取付用凹所の内底面との間にレールの他方の取付片を保持する第2スライド部材とを備え、第1スライド部材および第2スライド部材は、レールの他方の取付片を保持する位置と保持しない位置とで各々移動自在に配設されてなることを特徴とする。この請求項1の発明の構成によれば、機器をレールに取り付ける際、取付後にレールの長手方向へ機器を移動可能としたい場合にはスライダを構成する2つのスライド部材(第1スライド部材、第2スライド部材)のうち第1スライド部材のみを利用してレールの他方の取付片を保持すれば対応でき、取付後にレールの長手方向へ機器を移動させたくない場合には、2つのスライド部材のうち第2スライド部材のみを利用してレールの他方の取付片を保持すれば対応できるから、機器の使用形態に合わせて、レールに取り付けた後でも機器をレールの長手方向に移動させることを可能としたり、レールに取り付けた後ではレールの長手方向へ機器を移動できないようにしたりすることができる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第2スライド部材は、前記レール取付用凹所の内底面に直交する方向において前記第1スライド部材に重ねて配置される第2スライド部材本体と、第2スライド部材本体の一端側で前記レールの長手方向において前記第1スライド部材の両側に位置するように延設されて前記レール取付用凹所の前記他方の内側面からの突出時に前記レールの前記他方の取付片に点接触して前記レール取付用凹所の内底面との間に前記レールの前記他方の取付片を保持する一対の保持片とを備えることを特徴とする。この請求項2の発明の構成によれば、前記第2スライド部材と前記第1スライド部材とを前記レールの長手方向に並べて配設する必要がないので、前記レールの長手方向における前記機器の幅寸法を大きくする必要がなく、前記機器の小型化を図れる。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記第2スライド部材本体は、前記第1スライド部材との重ね方向を厚み方向とする薄板状の金属板により形成されてなることを特徴とする。この請求項3の発明の構成によれば、前記第2スライド部材の薄型化を図りながらも前記第2スライド部材の機械的強度を高めることができ、また、前記厚み方向における前記機器の寸法が大きくなるのを防止することができて前記機器の小型化を図れる。
【0011】
請求項4の発明は、請求項2または請求項3の発明において、前記第2スライド部材を前記レール取付用凹所内に突出させる向きに付勢する復帰ばねを備え、前記第2スライド部材は、前記第2スライド部材本体から前記第1スライド部材に向かって延設された係止片を備え、前記第1スライド部材には、前記第2スライド部材が前記他方の取付片を保持する位置にある状態で前記係止片に当接して前記第1スライド部材が前記他方の取付片を保持する位置へ移動するのを防止する当接部と、前記第2スライド部材を前記復帰ばねのばね力に抗して前記他方の取付片を保持しない位置に移動させた状態で係止片が係止されて復帰ばねのばね力により前記第1スライド部材が前記他方の取付片を保持する位置に移動し得るようにした被係止部とを設けてなることを特徴とする。この請求項4の発明の構成によれば、用途に応じて2つのスライド部材(前記第1スライド部材、前記第2スライド部材)のうちの一方のスライド部材のみで前記レールの前記他方の取付片を保持することができるので、前記レールへの取付後にも前記レールの長手方向への前記機器の移動を可能とする用途と、前記レールへの取付後の前記レールの長手方向への前記機器の移動を禁止する用途とに分け易い。また、前記レールの幅方向における前記第1スライド部材と前記第2スライド部材との相対的な位置を見れば、前記スライダを上述の2つの用途のどちらの用途で用いているのか容易に判別することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本実施形態のレール取付装置について図1ないし図11を参照しながら説明する。なお、本実施形態では、機器としてブレーカを想定しているが、機器の種類を限定する主旨ではなく、他の機器においても本発明の構成は適用できるものである。また、レールとしてはDIN規格のレールを想定しているが、他のレールであってもよい。
【0013】
図1および図2に示すように、機器1の底面には、レール取付用凹所11が形成されている。レール4は、断面コ字状であって両脚片の先端縁から互いに離れる向きに取付片41,41が突出する形状に形成されている。すなわち、レール4は、幅方向の両側それぞれに互いに離れる向きに張り出した取付片41,41を備えている。
【0014】
レール取付用凹所11は、レール4との対向面と、レール4の長手方向における両側面とに開放された形状で、機器1の外周面に形成されている。レール取付用凹所11におけるレール4の幅方向の一方の内側面には、係止爪12が突設され、レール4の一方の取付片41の先端部を、レール取付用凹所11の内底面と係止爪12との間で保持するようになっている。なお、係止爪12は、レール4の長手方向に沿った機器1の幅方向の全長に亘って形成されている。
【0015】
また、機器1の底面には、レール4の幅方向に走るガイド溝13が、一端をレール取付用凹所11に連続させる形で形成されている。ガイド溝13には、レール4の幅方向に移動自在なスライダ2が嵌入される。スライダ2は、一端側がレール取付用凹所11の他方の内側面から進退するように配置され、レール取付用凹所11の中に突出する位置では、レール取付用凹所11の内底面との間で、レール4の他方の取付片41の先端部を保持する。
【0016】
ところで、スライダ2は、合成樹脂成形品であってレール取付用凹所11の他方の内側面からの突出時にレール4の他方の取付片41に面接触してレール取付用凹所11の内底面との間にレール4の他方の取付片41を保持する第1スライド部材20(図3参照)と、板金を折曲して形成された金属製であってレール取付用凹所11の他方の内側面からの突出時にレール4の他方の取付片41に点接触してレール取付用凹所11の内底面との間にレール4の他方の取付片41を保持する第2スライド部材30(図3参照)とを重ねて形成されている。すなわち、スライダ2は、第1スライド部材20と、第1スライド部材20とは別体の第2スライド部材30とを機器1の底面に直交する方向(レール取付用凹所11の内底面に直交する方向)に重ねて形成されている。
【0017】
第1スライド部材20は、外周形状が矩形状に形成された第1スライド部材本体21におけるレール4の長手方向の両側部に、側面および下面が開放されたスライド用切欠部21a,21aが形成されている。一方、機器1の底面に形成されたガイド溝13の両内側面には、第1スライド部材本体21においてスライド用切欠部21aが形成されて薄肉となっている薄肉部分21bと、第2スライド部材30において薄肉部分21bに重なる部分とからなるスライド片部2b(図5および図9参照)を、ガイド溝13の内底面との間でスライド自在に保持するガイド片14がそれぞれ突設されている。したがって、スライダ2がレール4の幅方向に移動する際には各スライド片部2b,2bにおける各ガイド片14,14との対向面が各ガイド片14,14に摺接することになる。
【0018】
また、第1スライド部材20は、第1スライド部材本体21におけるレール4の幅方向の一端部に、レール取付用凹所11の他方の内側面からの突出時にレール4の他方の取付片41に面接触してレール取付用凹所11の内底面との間でレール4の他方の取付片41を保持する保持突起22が設けられている。ここにおいて、保持突起22は、レール4の長手方向に沿った第1スライド部材本体21の幅方向の全長に亘って形成されている。また、保持突起22は、機器1の底面に直交する方向を上下方向とすれば、レール取付用凹所11の内底面とは反対側の下面に、機器1の係止爪12側の先端から離れるほどレール取付用凹所11の内底面との間の距離を徐々に大きくする傾斜面22aが形成され、レール取付用凹所11の内底面側の上面に、機器1の係止爪12側の先端から離れるほどレール取付用凹所11の内底面との間の距離を徐々に小さくする傾斜面22bが形成され、さらに、レール4の他方の取付片41の先端面が面状に接触可能な面接触部22cが突設されている。なお、面接触部22cは、他方の取付片41の先端面との対向面が他方の取付片41の先端面に面接触(面状に接触)し、上面がレール取付用凹所11の内底面に接触する。
【0019】
また、第1スライド部材本体21におけるレール4の幅方向の他端部からは、レール4の幅方向に沿って突出する突出片25が突設されており、突出片25を機器1の外部から手操作で操作できるようにしてある。ここに、突出片25は第1スライド部材本体21に比べて薄肉に形成されており、厚み方向に貫通する2つの保持孔26,27がレール4の幅方向に離間して形成されている。なお、保持孔26,27はレール4の長手方向に長手方向が一致する矩形状に形成されており、レール4に近い側の保持孔27の方がレール4から遠い側の保持孔26に比べて短手方向の寸法が大きく設定されている。
【0020】
第2スライド部材30は、外周形状が矩形状に形成された第2スライド部材本体31が第1スライド部材20の第1スライド部材本体21に重なるように配置されている。ここに、第2スライド部材30は、第2スライド部材本体31におけるレール4の幅方向の一端部に、レール取付用凹所11の他方の内側面からの突出時にレール4の他方の取付片41に点接触(点状に接触)してレール取付用凹所11の内底面との間でレール4の他方の取付片41を保持する2つの保持片32,32が突設されている。両保持片32,32は、レール4の長手方向において離間して形成されており、両保持片32,32の厚み方向をレール4の長手方向に一致させてある。すなわち、第2スライド部材30は、板金(薄板状の金属板)を折曲することにより形成され、第2スライド部材本体31の厚み方向と各保持片32,32の厚み方向とが直交している。このように形成された第2スライド部材30は、第2スライド部材本体31を第1スライド部材20の第1スライド部材本体21に重ねて配置した状態で、両保持片32,32の間に第1スライド部材20の一端部が介在するようになっている。また、各保持片32には、機器1の底面に直交する方向を上下方向とすれば、レール取付用凹所11の内底面とは反対側の下面に、機器1の係止爪12側の先端から離れるほどレール取付用凹所11の内底面との間の距離を徐々に大きくする傾斜面32aが形成されるとともに、レール取付用凹所11の内底面側の上面に、機器1の係止爪12側の先端から離れるほどレール取付用凹所11の内底面との間の距離を徐々に小さくする傾斜面32bが形成されており、傾斜面32bとレール4の他方の取付片41の先端部とが点接触可能となっている。
【0021】
また、第2スライド部材30は、第2スライド部材本体31における中央部に、矩形状のばね取付用窓孔33が形成され、ばね取付用窓孔33の内周面の一部であってレール取付用凹所11側の面に、コイルばねよりなる復帰ばね5の一端部へ挿入されるばね座突起34が突設されており、ばね座突起34が突設された面とこの面との対向面との間に復帰ばね5を保持している。
【0022】
復帰ばね5の外径寸法(復帰ばね5を構成するコイルばねの口軸方向に直交する面内での外径寸法)は第2スライド部材31の厚み寸法よりも大きく設定されており、復帰ばね5においてばね取付用窓孔33から第1スライド部材本体21側に突出した部分は、第1スライド部材本体21において両スライド用切欠部21a,21aの間の部位であって第2スライド部材30のばね取付用窓孔33に対応する部位に形成された矩形状の窓孔23内に収納され、復帰ばね5においてばね取付用窓孔33から機器1側に突出した部分は、機器1のガイド溝13の内底面に形成された収納凹所15(図6および図10参照)内に収納されており、復帰ばね5の他端部の一部が収納凹所15においてばね座突起34から遠い側の内側面に当接するようになっている。ここに、第1スライド部材本体21の窓孔23は、長手方向がレール4の幅方向と一致しており、短手方向の寸法がばね取付用窓孔33の短手方向の寸法に略等しく、長手方向の寸法がばね取付用窓孔33の長手方向の寸法よりも長く設定されている。また、第2スライド部材30のばね座突起34はく字状に折曲されており、先端部の下側の部分が第1スライド部材本体21の窓孔23内に挿入されている。したがって、復帰ばね5へのばね座突起34の挿入作業が容易になってばね座突起34の突出寸法を大きく設定できることになるから、復帰ばね5に対して当該復帰ばね5の両端を結ぶ方向に直交する方向の力が作用しても、ばね座突起34によって復帰ばね5の位置がずれるのを防止することができ、結果的に、復帰ばね5がスライダ2から外れたり、復帰ばね5が座屈したりするのを防止できるのである。
【0023】
また、第2スライド部材30は、第2スライド部材本体31の他端部から突出する部分と、その部分の先端から第1スライド部材20に向かう向きに突出する部分とを有する逆L字状の係止片35が一体に突設されており、係止片35を第1スライド部材20の突出片25に貫設された2つの保持孔26,27のいずれか一方に選択的に挿入することによって、レール4の幅方向における第1スライド部材20に対する位置決めがなされるようになっている。ここに、第1のスライド部材20の窓孔23は、上述のように長手方向がレール4の幅方向と一致しており、短手方向の寸法がばね取付用窓孔33の短手方向の寸法に略等しく、長手方向の寸法がばね取付用窓孔33の長手方向の寸法よりも長く設定されているので、係止片25を挿入する保持孔26,27を変更しても、第2スライド部材30のばね取付用窓孔33によって復帰ばね5を保持することができ、スライダ2は、スライダ2の一端部がレール取付用凹所11に突出するように復帰ばね5のばね力によって付勢される。
【0024】
すなわち、スライダ2は、第2スライド部材30の係止片35を第1スライド部材20における窓孔23から遠い側の保持孔26に挿入してある場合には図4ないし図7に示すように、第2スライド部材30の保持片32,32はレール4の他方の取付片41には接触せずに、第1スライド部材20の保持突起22のみがレール4の他方の取付片41に面接触して保持突起22によって機器1のレール取付用凹所11の内底面との間にレール4の他方の取付片41を保持する。また、スライダ2は、第2スライド部材30の係止片35を第1スライド部材20における窓孔23に近い側の保持孔27に挿入してある場合には図8ないし図11に示すように、第1スライド部材20の保持突起22はレール4の他方の取付片41には接触せずに、第2スライド部材20の2つの保持片32,32それぞれがレール4の他方の取付片41に点接触して両保持片32,32によって機器1のレール取付用凹所11の内底面との間にレール4の他方の取付片41を保持する。なお、レール4の長手方向における係止片35の幅寸法は、第2スライド部材本体31の幅寸法よりも小さく設定されている。
【0025】
上記構成によれば、レール4の一方の取付片41をレール取付用凹所11の内底面と係止爪12との間に挿入した状態で、レール4の他方の取付片41をレール取付用凹所11の内底面とスライダ2の一端部との間で保持すれば、機器1をレール4に取り付けることができるのである。スライダ2は、スライダ2の一端側がレール取付用凹所11内に突出する位置において、スライダ2の他端側が機器1の側面から突出するように寸法が設定されている。したがって、レール4から機器1を外すときには、スライダ2の他端側における突出片25を引っ張るようにすれば、レール4の他方の取付片41を保持している状態を解除することができるから、レール4から機器1を外すことができるようになるのである。ここに、図7(b)に示すように係止片35の先端部を窓孔23から遠い側の保持孔26に挿入してあり保持突起22により他方の取付片41を保持した状態を解除する場合や機器1をレール4に取り付ける場合には、第1スライド部材20の突出片25を図7(b)における下方へ押してから、突出片25を図7(b)における左方へ引けばよい。また、図11(b)に示すように係止片35の先端部を窓孔23に近い側の保持孔27に挿入してあり保持片32,32により他方の取付片41を保持した状態を解除する場合や機器1をレール4に取り付ける場合には、第1スライド部材20の突出片25を図11(b)における保持孔27の範囲内で左方へ引けばよい。なお、図7(b)に示すように係止片35の先端部を窓孔23から遠い側の保持孔26に挿入してある状態から保持孔27に挿入した状態に変更したい場合には、第1スライド部材20の突出片25を図7(b)における下方へ押してから、係止片35の先端部が保持孔27に重なる位置まで突出片25を図7(b)における左方へ引いて、係止片35を保持孔27に挿入すればよい。また、図11(b)に示すように係止片35の先端部を窓孔23から近い側の保持孔27に挿入してある状態から保持孔26に挿入した状態に変更したい場合には、第1スライド部材20の突出片25を図11(b)における下方へ押してから、係止片35の先端部が保持孔26に重なる位置まで突出片25を図11(b)における右方へ押して、係止片35を保持孔26に挿入すればよい。
【0026】
しかして、本実施形態のレール取付装置では、第1スライド部材20および第2スライド部材30が、レール4の他方の取付片41を保持する位置と保持しない位置とで各々移動自在に配設されており、機器1をレール4に取り付ける際、取付後にレール4の長手方向へ機器1を移動可能としたい場合にはスライダ2を構成する2つのスライド部材(第1スライド部材20、第2スライド部材30)のうち第1スライド部材20のみを利用してレール4の他方の取付片41を保持すれば対応でき、取付後にレール4の長手方向へ機器1を移動させたくない場合には、2つのスライド部材(第1スライド部材20、第2スライド部材30)のうち第2スライド部材30のみを利用してレール4の他方の取付片41を保持すれば対応できるから、機器1の使用形態に合わせて、レール4に取り付けた後でも機器1をレール4の長手方向に移動させることを可能としたり、レール4に取り付けた後ではレール4の長手方向へ機器1を移動できないようにしたりすることができる。
【0027】
また、第2スライド部材30は、機器1の底面に直交する方向(レール取付用凹所11の内底面に直交する方向)において第1スライド部材20に重ねて配置される第2スライド部材本体31と、第2スライド部材本体31の一端側でレール4の長手方向において第1スライド部材20の両側に位置するように延設されてレール取付用凹所11の他方の内側面からの突出時にレール4の他方の取付片41に点接触してレール取付用凹所の内底面との間にレール4の他方の取付片41を保持する一対の保持片32,32とを備えるので、第2スライド部材30と第1スライド部材20とをレール4の長手方向に並べて配設する必要がなくて、レール4の長手方向における機器1の幅寸法を大きくする必要がなく、機器1の小型化を図れる。しかも、第2スライド部材本体31は、第1スライド部材20との重ね方向を厚み方向とする薄板状の金属板により形成されているので、第2スライド部材30の薄型化を図りながらも機械的強度を高めることができ、また、第2スライド部材本体31の厚み方向における機器1の寸法が大きくなるのを防止することができて機器1の小型化を図れる。
【0028】
なお、本実施形態では、第1スライド部材20における窓孔23に近い側の保持孔27の内周面のうち窓孔23から遠い面が、第2スライド部材23が他方の取付片41を保持する位置にある状態で係止片25に当接して第1スライド部材20が他方の取付片41を保持する位置へ移動するのを防止する当接部を構成し、第1スライド部材20における窓孔23から遠い側の保持孔26の内周面のうち窓孔23に近い面が、第2スライド部材30を復帰ばね5のばね力に抗して他方の取付片41を保持しない位置に移動させた状態で係止片25が係止されて復帰ばね5のばね力により第1スライド部材20が他方の取付片41を保持する位置に移動し得るようにした被係止部を構成している。しかして、用途に応じて2つのスライド部材(第1スライド部材20、第2スライド部材30)のうちの一方のスライド部材のみでレール4の他方の取付片41を保持することができ、レール4への取付後にもレール4の長手方向への機器1の移動を可能とする用途と、レール4への取付後のレール4の長手方向への機器1の移動を禁止する用途とに使い分け易い。また、レール4の幅方向における第1スライド部材20と第2スライド部材30との相対的な位置を見れば、つまり、2つの保持孔26,27のどちらに係止片35が挿入されているかを見れば、スライダ2をどちらの用途で用いているのか容易に判別することができる。
【0029】
【発明の効果】
請求項1の発明は、幅方向の両側それぞれに互いに離れる向きに張り出した取付片を備えたレールに対して機器を着脱自在に結合するように機器に設けたレール取付装置であって、レールとの対向面とレールの長手方向における両面とが開放されていてレールの一部が嵌入されるレール取付用凹所が機器の外周面に形成され、レールの幅方向におけるレール取付用凹所の一方の内側面にはレール取付用凹所の内底面との間でレールの一方の取付片を保持する係止爪が突設され、レールの幅方向におけるレール取付用凹所の他方の内側面から一端側が進退して突出時にレール取付用凹所の内底面との間でレールの他方の取付片を保持するスライダを備え、スライダは、レール取付用凹所の他方の内側面からの突出時にレールの他方の取付片に面接触してレール取付用凹所の内底面との間でレールの他方の取付片を保持する第1スライド部材と、第1スライド部材とは別体であってレール取付用凹所の他方の内側面からの突出時にレールの他方の取付片に点接触してレール取付用凹所の内底面との間にレールの他方の取付片を保持する第2スライド部材とを備え、第1スライド部材および第2スライド部材は、レールの他方の取付片を保持する位置と保持しない位置とで各々移動自在に配設されてなるものであり、機器をレールに取り付ける際、取付後にレールの長手方向へ機器を移動可能としたい場合にはスライダを構成する2つのスライド部材(第1スライド部材、第2スライド部材)のうち第1スライド部材のみを利用してレールの他方の取付片を保持すれば対応でき、取付後にレールの長手方向へ機器を移動させたくない場合には、2つのスライド部材のうち第2スライド部材のみを利用してレールの他方の取付片を保持すれば対応できるから、機器の使用形態に合わせて、レールに取り付けた後でも機器をレールの長手方向に移動させることを可能としたり、レールに取り付けた後ではレールの長手方向へ機器を移動できないようにしたりすることができるという効果がある。
【0030】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第2スライド部材は、前記レール取付用凹所の内底面に直交する方向において前記第1スライド部材に重ねて配置される第2スライド部材本体と、第2スライド部材本体の一端側で前記レールの長手方向において前記第1スライド部材の両側に位置するように延設されて前記レール取付用凹所の前記他方の内側面からの突出時に前記レールの前記他方の取付片に点接触して前記レール取付用凹所の内底面との間に前記レールの前記他方の取付片を保持する一対の保持片とを備えるので、前記第2スライド部材と前記第1スライド部材とを前記レールの長手方向に並べて配設する必要がなくて、前記レールの長手方向における前記機器の幅寸法を大きくする必要がなく、前記機器の小型化を図れるという効果がある。
【0031】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記第2スライド部材本体は、前記第1スライド部材との重ね方向を厚み方向とする薄板状の金属板により形成されているので、前記第2スライド部材の薄型化を図りながらも前記第2スライド部材の機械的強度を高めることができ、また、前記厚み方向における前記機器の寸法が大きくなるのを防止することができて前記機器の小型化を図れるという効果がある。
【0032】
請求項4の発明は、請求項2または請求項3の発明において、前記第2スライド部材を前記レール取付用凹所内に突出させる向きに付勢する復帰ばねを備え、前記第2スライド部材は、前記第2スライド部材本体から前記第1スライド部材に向かって延設された係止片を備え、前記第1スライド部材には、前記第2スライド部材が前記他方の取付片を保持する位置にある状態で前記係止片に当接して前記第1スライド部材が前記他方の取付片を保持する位置へ移動するのを防止する当接部と、前記第2スライド部材を前記復帰ばねのばね力に抗して前記他方の取付片を保持しない位置に移動させた状態で係止片が係止されて復帰ばねのばね力により前記第1スライド部材が前記他方の取付片を保持する位置に移動し得るようにした被係止部とを設けてあるので、用途に応じて2つのスライド部材(前記第1スライド部材、前記第2スライド部材)のうちの一方のスライド部材のみで前記レールの前記他方の取付片を保持することができ、前記レールへの取付後にも前記レールの長手方向への前記機器の移動を可能とする用途と、前記レールへの取付後の前記レールの長手方向への前記機器の移動を禁止する用途とに分け易いという効果がある。また、前記レールの幅方向における前記第1スライド部材と前記第2スライド部材との相対的な位置を見れば、前記スライダを上述の2つの用途のどちらの用途で用いているのか容易に判別することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】同上を用いて機器をレールに取り付けた状態の概略斜視図である。
【図3】同上を示し、(a)は要部分解平面図、(b)は要部分解断面図、(c)は要部分解正面図である。
【図4】同上において第1スライド部材を用いて機器をレールに取り付けた状態の要部下面図である。
【図5】図4のA−A’断面図である。
【図6】図4のB−B’断面図である。
【図7】同上において第1スライド部材を用いて機器をレールに取り付けた状態を示し、(a)は要部平面図、(b)は要部断面図、(c)は要部正面図である。
【図8】同上において第2スライド部材を用いて機器をレールに取り付けた状態の要部下面図である。
【図9】図8のA−A’断面図である。
【図10】図8のB−B’断面図である。
【図11】同上において第2スライド部材を用いて機器をレールに取り付けた状態を示し、(a)は要部平面図、(b)は要部断面図、(c)は要部正面図である。
【符号の説明】
1 機器
2 スライダ
4 レール
5 復帰ばね
11 レール取付用凹所
12 係止爪
13 ガイド溝
14 ガイド片
20 第1スライド部材
21 第1スライド部材本体
21a スライド用切欠部
22 保持突起
23 窓孔
25 突出片
26 保持孔
27 保持孔
30 第2スライド部材
31 第2スライド部材本体
32 保持片
33 ばね取付用窓孔
34 ばね座突起
35 係止片
41 取付片

Claims (4)

  1. 幅方向の両側それぞれに互いに離れる向きに張り出した取付片を備えたレールに対して機器を着脱自在に結合するように機器に設けたレール取付装置であって、レールとの対向面とレールの長手方向における両面とが開放されていてレールの一部が嵌入されるレール取付用凹所が機器の外周面に形成され、レールの幅方向におけるレール取付用凹所の一方の内側面にはレール取付用凹所の内底面との間でレールの一方の取付片を保持する係止爪が突設され、レールの幅方向におけるレール取付用凹所の他方の内側面から一端側が進退して突出時にレール取付用凹所の内底面との間でレールの他方の取付片を保持するスライダを備え、スライダは、レール取付用凹所の他方の内側面からの突出時にレールの他方の取付片に面接触してレール取付用凹所の内底面との間でレールの他方の取付片を保持する第1スライド部材と、第1スライド部材とは別体であってレール取付用凹所の他方の内側面からの突出時にレールの他方の取付片に点接触してレール取付用凹所の内底面との間にレールの他方の取付片を保持する第2スライド部材とを備え、第1スライド部材および第2スライド部材は、レールの他方の取付片を保持する位置と保持しない位置とで各々移動自在に配設されてなることを特徴とするレール取付装置。
  2. 前記第2スライド部材は、前記レール取付用凹所の内底面に直交する方向において前記第1スライド部材に重ねて配置される第2スライド部材本体と、第2スライド部材本体の一端側で前記レールの長手方向において前記第1スライド部材の両側に位置するように延設されて前記レール取付用凹所の前記他方の内側面からの突出時に前記レールの前記他方の取付片に点接触して前記レール取付用凹所の内底面との間に前記レールの前記他方の取付片を保持する一対の保持片とを備えることを特徴とする請求項1記載のレール取付装置。
  3. 前記第2スライド部材本体は、前記第1スライド部材との重ね方向を厚み方向とする薄板状の金属板により形成されてなることを特徴とする請求項2記載のレール取付装置。
  4. 前記第2スライド部材を前記レール取付用凹所内に突出させる向きに付勢する復帰ばねを備え、前記第2スライド部材は、前記第2スライド部材本体から前記第1スライド部材に向かって延設された係止片を備え、前記第1スライド部材には、前記第2スライド部材が前記他方の取付片を保持する位置にある状態で前記係止片に当接して前記第1スライド部材が前記他方の取付片を保持する位置へ移動するのを防止する当接部と、前記第2スライド部材を前記復帰ばねのばね力に抗して前記他方の取付片を保持しない位置に移動させた状態で係止片が係止されて復帰ばねのばね力により前記第1スライド部材が前記他方の取付片を保持する位置に移動し得るようにした被係止部とを設けてなることを特徴とする請求項2または請求項3記載のレール取付装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008079385A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Meidensha Corp 配電盤用の器具取付部材
CN105375338A (zh) * 2014-08-12 2016-03-02 富士电机机器制御株式会社 电气设备

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