JP2004257626A - 製氷機 - Google Patents

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Abstract

【課題】給水時と給水直前との製氷水の温度に違いがあっても冷却能力の制御を安定させることのできる製氷機及びその冷却能力調整方法を提供することを課題とする。
【解決手段】給水部7に設けられているサーミスタ12にて製氷水の温度を間接的に検知し、この検知した温度を冷却能力調整部35の温度判断部37に入力する。温度判断部37に入力された製氷水の温度が設定時間βの間、連続して基準温度αを超えた場合、FSC38を介してファン22を本来の回転数で回転させ、冷凍回路に本来の冷却能力を発揮させる。一方、製氷水の温度が設定時間βの間に基準温度α以下に低下した場合にはFSC38を介してファン22の回転数を本来の回転数より低下させて、冷凍回路の冷却能力を抑制する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、製氷機における冷却能力の調整に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、製氷機は、製氷水を冷凍回路にて冷却して氷の生成を行う製氷部と、製氷部へ製氷水を供給する給水部とを備えている(特許文献1)。図5(a)に示すように、給水部においては、製氷水を貯留しておく給水タンク1が備えられ、給水タンク1に製氷水を供給する給水パイプ2が設置されている。給水パイプ2には製氷水の流通を制御する給水弁3が取り付けられると共に、給水パイプ2の外周面に給水パイプ2の内部を流れる製氷水の温度を測定するためのサーミスタ4が取り付けられている。これは、サーミスタ4を直接製氷水に入れて温度を測定することが衛生上できないため、このようにサーミスタ4を給水パイプ2の外周面に取り付けて間接的に測定するようにしている。また、給水タンク1の内部に製氷水の水位を検知するためのフロート5が配設され、フロート5にて検知された水位に基づいて給水弁3の開閉が行われる。
【0003】
図6を参照しながらこのような給水部の動作について説明する。ステップS1にて、フロート5が給水の位置(図5(b)の水位X)まで低下していることを検知した場合、ステップS2に進んで給水弁3を開き、給水パイプ2から給水タンク1へ製氷水を供給する。これによりフロート5の位置が上昇する。ステップS3にてフロート5が満水の位置(図5(a)の水位Y)に到達すると、ステップS4に進んで給水弁3を閉じ、給水パイプ2から給水タンク1への製氷水の供給が停止される。給水弁3は、給水タンク1内の製氷水が製氷部に供給されることにより減少し、フロート5が再び給水の位置へ低下するまで閉じられる。
【0004】
図5(a)は給水弁3を開いて給水タンク1へ製氷水を供給している状態を示し、図5(b)は製氷水が供給された後に給水弁3を閉じて給水タンク1への製氷水の供給を停止している状態を示している。図5(a)に示されるように給水弁3が開いている場合には、サーミスタ4は製氷水本来の水温を検知する。一方、図5(b)に示されるように給水弁3が閉じている場合には、製氷水が給水パイプ2内に停滞している間に機械内の熱により暖められ、給水パイプ2の直径が細いため暖められ易いこともあって、サーミスタ4が検知する温度は製氷水本来の水温より高くなる。
【0005】
サーミスタ4にて検知した製氷水の温度変化を図5(c)に示す。図5(a)に示すように給水弁3を開いて製氷水を供給しているaの時点においてはサーミスタ4により検知される温度は製氷水本来の水温になるが、図5(b)に示すように給水終了後に給水弁3を閉じ、製氷水の供給を停止した後のbの時点ではサーミスタ4により検知される温度は機械内の温度まで上昇する。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−4950号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このサーミスタ4で検知した製氷水の温度に基づいて製氷部における冷凍回路の冷却能力を調整するような制御を行う場合、給水弁3の開弁による給水最中の製氷水の温度は低くなると共に給水が一旦中断し次の給水直前の製氷水の温度は高くなるので、短時間内で検知される製氷水の温度が変化し、その影響を受けて制御動作が頻繁に切り替わって安定しないという問題点があった。
【0008】
本発明は以上のような問題点を解決するためになされたもので、給水時と給水直前との製氷水の温度に違いがあっても冷却能力の制御を安定させることのできる製氷機及びその冷却能力調整方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係る製氷機は、所定の給水サイクルで供給される給水部の製氷水を用い、製氷部で氷の製造を行う製氷機において、給水部の製氷水温度を測る検温手段と、検温手段で検知された製氷水温度が、給水サイクルより長い所定の設定時間、連続して基準温度を超えたか否かにより、製氷部の冷却能力を調整する冷却能力調整部とを備えるものである。
また、製氷部は、ファンを有する凝縮器を含んだ冷凍回路を備え、冷却能力調整部により、製氷水温度が基準温度を設定時間、連続して超えた場合にファンを本来の稼動率で駆動させると共に、製氷水温度が基準温度を設定時間、連続して超えない場合に、該ファンを本来の稼動率より低い稼動率で稼動させるようにしてもよい。
本発明に係る製氷機の冷却能力調整方法は、所定の給水サイクルで供給される給水部の製氷水を用い、製氷部で氷の製造を行う製氷機の冷却能力調整方法において、検温手段にて給水部の製氷水温度を検知し、検温手段にて検知された製氷水温度が、給水サイクルより長い所定の設定時間、連続して基準温度を超えたか否かにより、製氷部の冷却能力を調整するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態に係るオーガ式製氷機の構成を図1に示す。製氷機は主に、製氷水から氷を製造する製氷部6、製氷部6に対して製氷水を供給する給水部7及び製氷部6にて製造された氷を蓄える貯氷部8から構成される。給水部7には製氷水を貯留する給水タンク9が備えられ、水道等の水源と接管して給水タンク9へ製氷水を供給する給水パイプ10が、給水タンク9に接続されている。給水パイプ10には製氷水の流通を制御する給水弁11が取り付けられ、給水弁11の上流側で且つ給水パイプ10の外周面に、給水パイプ10の内部を流れる製氷水の温度を間接的に測定する検温手段としてのサーミスタ12が取り付けられている。また、給水タンク9の内部に製氷水の水位を検知するためのフロート13が配設され、フロート13にて検知された水位に基づいて給水弁11の開閉を行う給水用コントローラ14が設けられている。
【0011】
製氷部6は、給水タンク9から配管15にて連結され且つ給水タンク9から製氷水が供給される製氷筒16を備えている。製氷筒16の外周面には製氷筒16内の製氷水を冷却する蒸発パイプ17が螺旋状に巻き付けられ、蒸発パイプ17は断熱材18にて覆われている。蒸発パイプ17は圧縮機19、凝縮器20及び膨張弁21と共に冷凍回路を形成している。凝縮器20には凝縮器20の冷却に用いられるファン22がファンモータ22aによって駆動されるように設けられている。また、製氷筒16の内部には、駆動モータ23にて回転駆動されるオーガ24が設置され、製氷筒16の内周面に生成した氷を削り取って製氷筒16の上部へ搬送する螺旋刃25がオーガ24の外周面に取り付けられている。製氷筒16の上部には、螺旋刃25にて搬送された氷を押し固める氷押し出しヘッド26が設けられている。
【0012】
貯氷部8は製氷部6にて製造された氷を貯氷する貯氷槽27を備えている。貯氷槽27内においてオーガ24の上端部には、カッター28が取り付けられている。カッター28は、氷押し出しヘッド26から貯氷槽27の内部に押し出された氷をチップ状に分断する。また、カッター28の上方には、貯氷槽27の内部に貯留されている氷を攪拌するアジテータ29が取り付けられている。貯氷槽27の上部には、貯氷槽27内の氷が満杯か否かを検知するアイスレベル検知板30が取り付けられ、貯氷槽27内が氷で満杯になった場合に冷凍回路の運転を停止する。また、貯氷槽27には氷放出口32が形成され、氷放出口32には開閉機構部33によって開閉される開閉扉34が設置されている。
【0013】
また、この製氷機には、給水部7のサーミスタ12により検出される製氷水の温度を基に、ファン22の回転数を制御して冷凍回路の冷却能力の調整を行う冷却能力調整部35が設けられている。冷却能力調整部35には、設定時間βを計測するためのタイマ36と、サーミスタ12にて検出された製氷水の温度が入力される温度判断部37と、温度判断部37の判断に基づく比例制御によってファンモータ22aへの通電率を100%以下に可変調整し、ファン22の回転数を調整するファンスピードコントロール基板(以下、FSC)38とが設けられている。温度判断部37においては、基準温度αが設定されると共に、サーミスタ12から入力される製氷水の温度が、設定時間βだけ連続して基準温度αを超えたか否かの判断がなされる。
【0014】
次に、本実施の形態に係るオーガ式製氷機の動作の概要について説明する。給水弁11を開くことにより、給水パイプ10から給水タンク9に製氷水が供給される。給水タンク9に貯留された製氷水は配管15を介して製氷筒16内に供給される。圧縮機19を作動させることにより冷凍回路が作動し、蒸発パイプ17内の低温冷媒によって製氷筒16が冷却され、製氷筒16の内部の製氷水が冷却されて製氷筒16の内周面に氷が生成される。これらの氷は駆動モータ23にて回転するオーガ24の螺旋刃25にて製氷筒16の内周面から削り取られて氷押し出しヘッド26に押し込まれる。これにより、氷は圧縮されて柱状に固まった状態で、氷押し出しヘッド26の上部から貯氷槽27の内部へ送り込まれ、カッター28でチップ状に分断されて貯氷槽27の内部に蓄えられる。そして、アイスレベル検知板30を介して貯氷槽27内が氷で満杯になったことが検知されると、冷凍回路の運転が停止されて製氷が停止する。また、開閉機構部33によって開閉扉34が開けられるとチップ状の氷が氷放出口32から外部へ放出される。
【0015】
給水部7においては、給水タンク9への製氷水の供給が給水弁11の開閉を行う給水用コントローラ14によって制御されている。即ち、このコントローラ14がフロート13を介して給水タンク9の製氷水の水位が給水位置まで下降したことを検知した場合に給水弁11を開いて製氷水の供給を行い、この供給によりフロート13が満水位置に上昇したら給水弁11を閉じて製氷水の供給を停止する。製氷部6において、所定量の氷を製造するために必要な時間及び製氷水量は一定であるため、所定の時間に給水タンク9から製氷筒16へ供給される製氷水の量も一定になる。このため、例えば、貯氷槽27内に氷がない運転開始の直後、即ち製氷が停止されずに連続して氷の製造が行われる場合、給水タンク9のフロート13が一定の周期で上下動し、給水パイプ10から給水タンク9へ製氷水の供給が一定の給水サイクルで行われる。給水サイクルは、給水タンク9への製氷水の供給開始時点から始まり、供給の停止を経て次の供給開始時点にて終わり、1サイクル当たり時間Tかかる。
【0016】
図2に示されるように、一般に給水サイクルの時間Tの間に給水部7のサーミスタ12にて検知される製氷水の温度は変化する。すなわち、製氷水が給水されている時に検知される製氷水の温度は低いが、給水が停止された後の製氷水の温度は次第に上昇し、高くなる。そして、再び給水が開始されると低下する。このように、給水の停止後から次の給水の直前にかけて、製氷水の温度が高くなるのは、給水弁11が閉じることにより給水パイプ10内に停滞した製氷水が製氷機の駆動、例えば圧縮機19や駆動モータ23の駆動により発生する熱により加熱されるためであり、給水中に製氷水の温度が下がるのは製氷機の発熱にて加熱されていない状態の製氷水本来の水温が検出されるためである。
【0017】
ここで、図3(a)に示される温度と時間の関係を表すグラフ及び図4に示されるフローチャートを用い、この実施の形態に係る製氷機に用いられている冷却能力調整部35の動作を説明する。図3(a)に示される温度は給水部7のサーミスタ12にて検知され、温度判断部37に入力される製氷水の温度である。図示されるように、給水サイクルの時間T内の温度変化に加えて、図3(d)に示されるように製氷機の連続運転による製氷機内の温度上昇や周囲の気温の変化等により、製氷水本来の水温も製氷機の駆動開始後から時間の経過と共に変化(図3(a)では上昇していく場合を例示している)していく。時刻Taにおいて給水パイプ10から給水タンク9へ製氷水の供給が開始されるので、サーミスタ12にて検知される製氷水の温度は製氷水本来の水温に一時的に低下する。給水タンク9内のフロート13が満水位置まで上昇すると供給は停止し、製氷水の温度は時刻Taから時間の経過と共に上昇していく。
【0018】
図3(b)に示されるように時刻Taにて冷却能力調整部35への通電が開始され、冷却能力調整部35の温度判断部37にてサーミスタ12から入力される製氷水の温度が基準温度αを超えたか否かの判断が行われる。即ち、温度判断部37では、図4のフローチャートに示されるように、ステップS11にてタイマ36の計測を開始させると共に、ステップS12にてサーミスタ12で検知された製氷水の温度と基準温度αとを比較して、製氷水の温度が基準温度αを超えたか否かを判断する。
【0019】
時刻Taにおいては、図3(a)に示されるように製氷水の温度は基準温度αを超えていないので、ステップS12からステップS13に進み、タイマ36の計測を停止してタイマ36の計測値をクリアする。そして、ステップS14にて製氷水の温度が基準温度α以下であることをFSC38へ出力し、再びステップS11に戻る。FSC38では製氷水の温度が基準温度α以下であることが入力されると、冷却能力を調整する一態様としてファン22の稼動率を低下させるよう、ファンモータ22aへの通電率を100%未満に減少させ、ファン22を低速で回転させることにより製氷部6における冷凍回路の冷却能力を抑制する。
【0020】
時刻Tbにて製氷水の温度が基準温度αを超えると、温度判断部37では、ステップS11からステップS12に進んだ後、ステップS15に進む。ステップS15では、設定時間βが経過するまでステップS12に戻りながら、その度毎にステップS12でサーミスタ12にて入力される製氷水の温度と基準温度αとを比較し、製氷水の温度が基準温度αを超えているか否かを判断する。設定時間βは給水サイクルの時間Tより長く且つ給水サイクルの時間Tの2倍より短い時間に設定されている。このため、時刻Tbから設定時間βが経過しない時刻Tcにおいて、次の給水サイクルが開始されて製氷水の給水が始まるので、サーミスタ12にて検知される製氷水の温度は低下して基準温度α以下になる。これにより、設定時間βの時間経過が実現しないため、ステップS12からステップS13に進み、タイマ36の計測値をクリアすると共に、ステップS14で製氷水の温度が基準温度α以下であることをFSC38に出力し、図3(c)に示されるようにFSC38にて時刻Taから継続されているファンモータ22aへの通電率を低下させ、冷却能力を抑制する制御を継続させる。
【0021】
ステップS14からステップS11に再び戻り、ステップS12にて製氷水の温度の検知を行う。時刻Tcから時刻Tdまで、製氷水の温度は基準温度α以下であるため、ステップS11からステップS14までの処理が繰り返され、冷却能力を抑制する制御が継続される。時刻Tdでは再びステップS12からステップS15に進む。給水が開始されて製氷水の温度が基準温度α以下に下がる時刻Teは、時刻Tdから設定時間βが経過する前なので、製氷水の温度が基準温度α以下とFSC38に出力されて時刻Taから継続されている冷却能力を抑制する制御が継続される。
【0022】
時刻Tfにて製氷水の温度が基準温度αを超えると、ステップS11からステップS12を介してステップS15へ進む。時刻Tgにおいて製氷水の供給がなされるためにサーミスタ12で検知される製氷水の温度が低下するが、製氷水本来の水温の上昇によって基準温度α以下までは低下しない。従って、時刻Tfから設定時間βが経過した時刻Thにおいて、ステップS15からステップS16に進み、製氷水の温度が基準温度αより高いことがFSC38に出力される。これにより、FSC38は、図3(c)に示されるように、ファンモータ22aに対する通電率を100%とし、時刻Taから時刻Thまで継続されていた冷却能力を低下させる制御から本来の冷却能力を発揮させる制御に変更する。
【0023】
このように、1日の気温の変化や製氷機の連続運転によって製氷水の温度が変化するため、製氷水の温度に対して基準温度αを設定し、製氷水の温度が基準温度αより高い場合には本来の冷却能力を発揮させると共に、基準温度α以下の場合には本来の冷却能力を抑制する制御を行って、製氷水を過冷却すること防ぎつつ効率よく製氷が行える。
【0024】
また、このような制御を行う際には、製氷水本来の水温が上昇して基準温度α付近まで到達した場合、給水サイクルの時間T内にサーミスタ12で検知される製氷水の温度が基準温度αに対して頻繁に上下するような状態が起こるが、検出される製氷水の温度が基準温度αより高い状態がタイマ36の設定時間βまで続かなければ、温度判断部37にて製氷水の温度が基準温度αより高いと判断されないために、短時間内にファン22の回転数を切り替えることなく、安定した回転を実施させることができる。すなわち、ハンチングの発生を防止し、確実に製氷水の温度の変化に対応した動作に切り替えることができる。
【0025】
なお、図1に示される実施の形態の製氷機において、冷却能力調整部35に、製氷機の外部の気温を測定するサーミスタ39及び、凝縮器20の中央を通過している冷媒の温度を測定するサーミスタ40をそれぞれ接続し、給水パイプ10に設けられたサーミスタ12と共にそれぞれの温度を検出することにより、冷却能力調整部35にて、より好適な冷却能力を実施することが可能な回転数をファン22に対して与えることができる。
例えば、冬期には供給される製氷水の温度が低いために製氷筒16内部における氷の生成が過剰となる場合があり、氷を削り取る螺旋刃25が設けられたオーガ24の駆動モータ23に過負荷がかかると共に異音が発生する虞がるが、サーミスタ12、39、40にて製氷水の温度、気温、冷媒の温度が低いことが検知される等の条件で、冷却能力調整部35においてファン22の回転数を下げることにより冷凍回路の冷却能力を抑制することもできるので、駆動モータ23に過負荷がかかることを阻止でき且つ異音の発生を阻止できる。
【0026】
なお、本実施の形態では、冷却能力の調整態様として、ファンの稼動率を調整する方法を採用しているが、冷凍回路の冷却能力を調整する方法はこれに限定されるものではなく、例えば、冷凍回路を構成している圧縮機の稼動率を調整する方法や、蒸発パイプにヒータ等を取り付けて加熱することで蒸発パイプ内の冷媒の温度が低下しすぎることを防ぐ方法など、他の方法でも良い。さらに、本実施の形態では、ファンの稼動率はファン回転数で定義していたが、本発明はこれに限定されず、例えばファンの回転時間などでもよい。なお、圧縮機の稼動率やヒータによる加熱態様も同様に、回転数、回転時間、加熱温度、加熱時間など利用する方法を適宜選択することが可能である。
また、本実施の形態に係る製氷機はオーガ式であったが、流下式製氷機等の他の形態の製氷機においても、本実施の形態で用いられている制御方法、すなわち、給水部にて検知された製氷水の温度が基準温度αより高い状態が設定時間β続いた場合にのみ製氷水の温度が基準温度αより高いと判断して冷凍回路の冷却能力を向上させる制御を適用することができる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、給水部にて検知される製氷水の温度が、設定時間、連続して基準温度を超過した場合にのみ製氷水の温度が基準温度より高いと判断して本来の冷却能力を冷凍回路に発揮させる制御を行う一方、設定時間、連続して基準温度を超えない場合は製氷水の温度が基準温度以下と判断して本来の冷却能力を低下させる制御を冷凍回路に行うようにしたので、給水部において給水直前の温度が基準温度より高く且つ給水時の温度が基準温度以下の場合であっても、短時間内で冷却能力が切り替わることなく、安定した動作を冷凍回路に実施させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るオーガ式製氷機の全体構成を示した図である。
【図2】本実施の形態のオーガ式製氷機の給水サイクル内における製氷水の温度変化を示す図である。
【図3】本実施の形態のオーガ式製氷機に関し、(a)は製氷水の温度変化を示す図であり、(b)は冷却能力調整部への通電を示すタイミングチャートであり、(c)はFSCの制御を示す図であり、(d)は製氷機内の温度の変化を示す図である。
【図4】本実施の形態のオーガ式製氷機における冷却能力調整部の動作を示すフローチャートである。
【図5】従来の製氷機の給水部に関し、(a)は製氷水の供給がなされている状態を示す図であり、(b)は製氷水の供給が停止された状態を示す図であり、(c)は製氷水の供給から停止後までの製氷水の温度変化を示す図である。
【図6】従来の製氷機の給水部の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
6…製氷部、7…給水部、9…給水タンク、10…給水パイプ、11…給水弁、12…サーミスタ、16…製氷筒、17…蒸発パイプ、19…圧縮機、20…凝縮器、21…膨張弁、22…ファン、35…冷却能力調整部、36…タイマ、37…温度判断部、38…ファンスピードコントロール基板(FSC)、T…給水サイクルの時間、α…基準温度、β…設定時間。

Claims (3)

  1. 所定の給水サイクルで供給される給水部の製氷水を用い、製氷部で氷の製造を行う製氷機において、
    前記給水部の製氷水温度を測る検温手段と、
    前記検温手段で検知された製氷水温度が、前記給水サイクルより長い所定の設定時間、連続して基準温度を超えたか否かにより、前記製氷部の冷却能力を調整する冷却能力調整部と
    を備えることを特徴とする製氷機。
  2. 前記製氷部は、ファンを有する凝縮器を含んだ冷凍回路を備え、前記冷却能力調整部は、製氷水温度が基準温度を設定時間、連続して超えた場合にファンを本来の稼動率で駆動させると共に、製氷水温度が基準温度を設定時間、連続して超えない場合に、該ファンを本来の稼動率より低い稼動率で駆動させることを特徴とする請求項1に記載の製氷機。
  3. 所定の給水サイクルで供給される給水部の製氷水を用い、製氷部で氷の製造を行う製氷機の冷却能力調整方法において、
    検温手段にて前記給水部の製氷水温度を検知し、
    前記検温手段にて検知された製氷水温度が、前記給水サイクルより長い所定の設定時間、連続して基準温度を超えたか否かにより、前記製氷部の冷却能力を調整することを特徴とする製氷機の冷却能力調整方法。
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