JPH06207768A - オーガー式製氷機の制御装置 - Google Patents

オーガー式製氷機の制御装置

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JPH06207768A
JPH06207768A JP182393A JP182393A JPH06207768A JP H06207768 A JPH06207768 A JP H06207768A JP 182393 A JP182393 A JP 182393A JP 182393 A JP182393 A JP 182393A JP H06207768 A JPH06207768 A JP H06207768A
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auger
compressor
rotation speed
temperature
control device
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JP182393A
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Shigeki Sugiyama
成機 杉山
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機器の損傷の発生を防止しつつ、製氷不能状
態の発生を抑制することができるオーガー式製氷機の制
御装置を提供する。 【構成】 オーガー式製氷機の蒸発パイプの温度を検出
する温度検出装置23と、温度検出装置23の出力に基
づいて圧縮機2の回転数を調節するマイクロコンピュー
タ25及びインバータ回路22を設ける。マイクロコン
ピュータ25は蒸発パイプの温度を所定の設定値に近付
ける方向にインバータ回路22により圧縮機2の回転数
を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フレーク状の氷片を連
続的に製造する所謂オーガー式製氷機の制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、この種オーガー式製氷機は、
冷却円筒内面に生成した氷をオーガーにより削り取ると
共に、削り取った氷を上部軸受に形成した圧縮通路に移
送して、そこで圧搾固化する方式であるため、何らかの
原因により圧縮通路の氷詰まりや給水不足が発生する
と、冷却円筒が過冷却となる。この様な状態で製氷機を
駆動し続けると、冷却円筒内部の製氷用水は全て凍結し
てしまい、オーガーを駆動するオーガーモーター及び上
部軸受には過大な負荷がかかって、遂にはモーター、或
いは上部軸受が破損してしまう危険性があった。
【0003】そこで、従来では特公平4−24625号
公報(F25C1/14)に示されるように、保護装置
によりオーガーモーターへの過負荷電流を検出してオー
ガーモーターを停止させたり、或いは特公平3−327
16号公報(F25C1/14)の如く、冷却円筒の過
冷却を検出して圧縮機及びオーガーモーターを停止する
と共に、製氷用水を冷却円筒内に給水することにり、円
筒内の氷を融解する方法が採られていた。
【0004】そして、以上の如き過負荷電流、或いは過
冷却温度の設定値は、通常状態における製氷運転を確保
するため、電源、外気温度、給水温度、或いは保護装置
を含む製品相互のバラツキを考慮して、上部軸受やオー
ガーモーターの限界強度に相当する値とされるのが一般
的であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
如き保護装置が繰り返し動作したり、前記限界強度直前
の運転が長時間継続されると、上部軸受やオーガーモー
ターの劣化が著しくなり、耐久性が損なわれてしまう問
題があった。そのため、前記各部品として必要以上に強
固なものを準備しなければならなくなり、コストの高騰
を引き起こしていた。
【0006】また、前述の如き保護動作では、圧縮機や
オーガーモーターが停止し、製氷運転が停止されてしま
うため、その間製氷が中断されてしまう問題もあった。
本発明は係る従来の技術的課題を解決するために成され
たものであり、機器の損傷の発生を防止しつつ、製氷不
能状態の発生を抑制することができるオーガー式製氷機
の制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の制御装
置は、製氷用水が供給される冷却円筒と、この冷却円筒
の外側に設けられた蒸発器と、圧縮機及び蒸発器等から
構成された冷却装置と、冷却円筒内表面に形成された氷
を削り取るオーガーと、このオーガーを駆動するオーガ
ーモーターとを備えたオーガー式製氷機に適用され、蒸
発器の温度を検出する温度検出装置と、この温度検出装
置の出力に基づいて圧縮機の回転数を調節する回転数制
御装置とを具備しており、この回転数制御装置は蒸発器
の温度を所定の設定値に近付ける方向に圧縮機の回転数
を調節することを特徴とする。
【0008】また、請求項2の発明のオーガー式製氷機
の制御装置は、上記において回転数制御装置は時限装置
を具備し、蒸発器の温度が所定の下限値に達した場合に
は、時限装置による所定期間、圧縮機を最低回転数、若
しくは停止状態に維持する制御を実行することを特徴と
する。請求項3の発明の制御装置は、製氷用水が供給さ
れる冷却円筒と、この冷却円筒の外側に設けられた蒸発
器と、圧縮機及び蒸発器等から構成された冷却装置と、
冷却円筒内表面に形成された氷を削り取るオーガーと、
このオーガーを駆動するオーガーモーターとを備えたオ
ーガー式製氷機に適用され、オーガーモーターへの通電
電流を検出する電流検出装置と、この電流検出装置の出
力に基づいて圧縮機の回転数を調節する回転数制御装置
とを具備しており、この回転数制御装置はオーガーモー
ターへの通電電流を所定の設定値に近付ける方向に圧縮
機の回転数を調節することを特徴とする。
【0009】また、請求項4の発明のオーガー式製氷機
の制御装置は、請求項3において回転数制御装置は時限
装置を具備し、オーガーモーターへの通電電流が所定の
上限値に達した場合には、時限装置による所定期間、圧
縮機を最低回転数、若しくは停止状態に維持する制御を
実行することを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1の発明のオーガー式製氷機の制御装置
によれば、回転数制御装置が蒸発器の温度に基づいて圧
縮機の回転数を調節し、蒸発器の温度を所定の設定値に
近付けるように動作するので、冷却円筒の過冷却の発生
を防止することができる。従って、冷却円筒内面に生成
される氷を適正な状態に維持することが可能となり、そ
れによって各機器への損傷の発生を未然に防止すること
ができるようになる。特に、従来に比較して製氷不能状
態に陥る以前に対処するものであるので、製氷能力の向
上にも寄与することができるものである。
【0011】また、請求項2の発明のオーガー式製氷機
の制御装置では、蒸発器の温度が所定の下限値に達した
場合に、時限装置を具備する回転数制御装置が、当該時
限装置による所定期間、圧縮機を最低回転数、若しくは
停止状態に維持するので、冷却円筒が過冷却状態に陥っ
てしまった場合にも、早期に正常な状態に復帰させるこ
とができ、それによって各機器の損傷を確実に防止しつ
つ、製氷能力の低下を最小限に抑制することができる。
【0012】請求項3の発明のオーガー式製氷機の制御
装置によれば、回転数制御装置がオーガーモーターへの
通電電流に基づいて圧縮機の回転数を調節し、オーガー
モーターへの通電電流を所定の設定値に近付けるように
動作するので、オーガーモーターに加わる過負荷の発生
を防止することができる。それによって結果的に冷却円
筒内面に生成される氷を適正な状態に維持することが可
能となり、オーガーモーターを含む各機器への損傷の発
生を未然に防止することができるようになる。特に、従
来に比較して製氷不能状態に陥る以前に対処するもので
あるので、製氷能力の向上にも寄与することができるも
のである。
【0013】また、請求項4の発明のオーガー式製氷機
の制御装置では、オーガーモーターへの通電電流が所定
の上限値に達した場合に、時限装置を具備する回転数制
御装置が、当該時限装置による所定期間、圧縮機を最低
回転数、若しくは停止状態に維持するので、オーガーモ
ーターが過負荷状態に陥ってしまった場合にも、早期に
正常な状態に復帰させることができ、それによって各機
器の損傷の発生を確実に防止しつつ、製氷能力の低下を
最小限に抑制することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳述す
る。図1は本発明のオーガー式製氷機IMの制御装置C
の電気回路図、図2はオーガー式製氷機IMのシステム
構成図、図3はオーガー式製氷機IMの上部軸受7部分
の拡大縦断側面図をそれぞれ示している。
【0015】図2及び図3において、1は電動圧縮機2
及び送風機3によって強制空冷される凝縮器4等ととも
に冷却装置の冷媒回路を構成する蒸発器としての蒸発パ
イプ5を外面に巻回された冷却円筒であり、この冷却円
筒1の内部には削氷用のオーガー6が上部軸受7及び下
部軸受8によって回転可能に支持されている。そして前
記上部軸受7は図3の如く固定用ボルト21によって冷
却円筒1の上端に固定されている。オーガー6は減速機
9を介してオーガーモーター10に連結され、冷却円筒
1の内面に成長した氷を削り取って上部軸受7の外周に
複数形成した圧縮通路11に移送するものである。ここ
で、圧縮されて硬質化した氷は、オーガー6と連動して
回転するアジテーター20により、冷却円筒1の上部に
連結した放出筒12から放出される。
【0016】13は冷却円筒1の給水レベルを決定する
貯水タンクで、該貯水タンク13の底部と冷却円筒1の
下部は給水管14によって常時連通状態に接続されてい
る。15は貯水タンク13に給水する水道管で、貯水タ
ンク13の水位を検出する水位検出装置16によって制
御される給水弁17が介設されている。前記水位検出装
置16は、例えば水位の変動によって浮沈する磁石内蔵
フロート16Aにより管内のリードスイッチを開閉する
フロート方式を採用しており、上位リードスイッチ16
Bは給水弁17の開閉を制御し、下位リードスイッチ1
6Cは断水検出用として利用される。18は冷却円筒1
の下部に接続した排水管であり、排水管18には管路を
開閉する排水弁19が介設されている。
【0017】次に図1の制御装置Cにおいて、22は回
転数制御装置を構成する周知のインバータ回路であり、
その出力側にはリレースイッチR1を介して前記圧縮機
2が接続されている。インバータ回路22は、印加され
た交流電源ACを一旦整流し、そこから所定周波数(可
変)の出力を発生して圧縮機2の回転数を調節し、冷却
装置の冷却能力を制御するものである。また、オーガー
モーター10はリレースイッチR2を介して前記交流電
源ACに接続されている。23は蒸発パイプ5の冷媒出
口側の温度Tpを検出する例えばサーミスタから構成さ
れる温度検出装置であり、24は蒸発パイプ5の前記検
出温度Tpに対する設定温度Ts(−10℃等)を設定
する温度設定装置である。25は前記インバータ回路2
2と共に回転数制御装置を構成する汎用のマイクロコン
ピュータであり、前記温度検出装置23及び温度設定装
置24の出力はこのマイクロコンピュータ25に入力さ
れている。
【0018】マイクロコンピュータ25は温度検出装置
23及び温度設定装置24の出力に基づき、或いは後述
する如きその機能として有する時限装置としての第1乃
至第3タイマに基づき、インバータ回路22に対してP
ID制御による周波数信号、或いは強制的に設定した周
波数信号を出力する。インバータ回路22は係るマイク
ロコンピュータ25の周波数信号に基づき、周波数にし
て0HZ〜120HZの範囲で出力周波数を変化させ
る。
【0019】ここで、PID制御とは、前記検出温度T
pの設定温度Tsからの偏差と(比例制御P)、検出温
度Tpの所定時間に渡る設定温度Tsからの偏差と(積
分制御I)、検出温度Tpの変化の傾き(微分制御D)
に基づいて周波数信号を修正し、検出温度Tpを設定温
度Tsに近付け、略一致するよう制御するものである。
【0020】即ち、マイクロコンピュータ25は所定時
間毎に設定温度Tsと検出温度Tpとの差ΔT(=Tp
−Ts)を算出し、この値に基づいて所定の比例要素修
正量を決定し、例えば設定温度Tsより検出温度Tpが
高い場合には、インバータ回路22の出力周波数を増加
する方向に、逆に低い場合にはインバータ回路22の出
力周波数を減じる方向に周波数信号を修正する。
【0021】また、マイクロコンピュータ25は前記差
ΔTを十分長い時間加算することにより、所定の積分要
素修正量を算出し、差ΔTを減じる方向に前記比例要素
修正量に加算して、設定温度Tsと検出温度Tpとの定
常的な偏差を無くすようにする。更に、マイクロコンピ
ュータ25は検出温度Tpの所定時間毎の変化率によ
り、所定の微分要素修正量を算出し、前記変化率を減少
させる方向で前記修正量を前記比例要素修正量に加算す
ることによって、設定温度Ts付近での検出温度Tpの
所謂オーバーシュートを小さくする。
【0022】以上の如きマイクロコンピュータ25の制
御によってインバータ回路22の出力周波数は0HZ〜
120HZの範囲で可変制御され、それによって圧縮機
2の回転数が調節されて、冷却装置の冷却能力が制御さ
れるので、結果的に検出温度Tpは設定温度Tsに略一
致するように制御されることになる。また、マイクロコ
ンピュータ25は前記リレースイッチR1及びR2の開
閉を制御することにより、圧縮機2及びオーガーモータ
ー10を停止させる機能も具備している。
【0023】以上の如き構成で、次に図4〜図6に示す
マイクロコンピュータ25のフローチャート及び図7の
検出温度Tpの時間推移を示すタイミングチャートを参
照しながら制御装置Cの動作を説明する。図4はマイク
ロコンピュータ25からインバータ回路22に送られる
周波数信号Hを決定するためのフローチャートであり、
図7の時刻t0で電源ACを投入したものとすると、ス
テップ30で全てをリセットし、ステップ31で後述す
るオーガーモーター起動完了フラグがセットされている
か否か判断して、セットされていなければステップ32
で周波数信号Hを0とする。ステップ31でオーガーモ
ーター起動完了フラグがセットされている場合は、ステ
ップ33でPIDフラグがセットされているか否か判断
し、セットされていなければステップ34に進んで温度
検出装置23から検出温度Tpを読み込み、ステップ3
5で温度設定装置24により予め設定された設定温度T
sと検出温度Tpとの差ΔTを算出する。
【0024】ここで、設定温度Tsとしては冷却円筒1
内面に生成される氷によりオーガーモーター10及び上
部軸受7に作用する力が適正となる値、例えば前述の−
10℃等を設定するものとする。次に、ステップ36で
差ΔTが例えば3℃等の温度T4以上か否か判断し、以
上であればステップ37に進んでインバータ回路22の
出力周波数の値を最大出力(120HZ)とするよう周
波数信号Hを最大能力とする。以後はステップ33から
ステップ37を繰り返してインバータ回路22の出力周
波数を最大出力に維持する。係る圧縮機2の最大能力に
よる冷却により、蒸発パイプ5出口の検出温度Tpは急
速に低下して行くので、冷却円筒1の内面には急速に氷
が成長して行く。そして、差ΔTが前記T4を下回る
と、マイクロコンピュータ25はステップ36からステ
ップ38に進んで、今度は差ΔTが例えば1℃等の温度
T1以上か否か判断する。以上であればステップ39に
進んで周波数信号Hをインバータ回路22の出力周波数
が例えば90HZとなる値H1とする 以後は差ΔTがT1を下回るまでこの状態を維持し、時
刻t1で差ΔTがT1を下回るとステップ40に進んで
PIDフラグをセットし、ステップ41、42で停止フ
ラグ及びH2フラグがセットされているか否かそれぞれ
次々に判断し、すべて否であればステップ43に進んで
前述のPID制御を実行し、周波数信号Hを決定する。
即ち、検出温度Tpは設定温度Ts+T1を下回った時
点でPID制御の比例帯に入ったことになる。
【0025】その後はステップ43からステップ33に
戻るが、ここではPIDフラグがセットされているから
ステップ41に進み、以後はステップ41〜43を実行
してPID制御を継続する。係るPID制御によって検
出温度Tpは設定温度Tsに近付けられ、それらが略一
致するように圧縮機2の回転数が制御されるので、冷却
円筒1内面に生成される氷の状態は、オーガーモーター
10及び上部軸受7に過大な負荷がかからない範囲に維
持される。
【0026】そして、後述する停止フラグがセットされ
たらステップ41からステップ44に進んで周波数信号
Hを、インバータ回路22の出力周波数が0HZとなる
値である0とする。更に、ステップ45に進んでオール
リセットフラグがセットされているか否か判断し、セッ
トされていればステップ30に戻り、否であればステッ
プ33に進む。また、後述するH2フラグがセットされ
たらステップ42からステップ46に進んで、周波数信
号Hをインバータ回路22の出力周波数が最低能力(3
0HZ)となる値であるH2とする。
【0027】次に、図5及び図6に示すオーガーモータ
ー10及び圧縮機2の制御用フローチャートにおいて、
マイクロコンピュータ25は電源投入からステップ50
で全てをリセットし、ステップ51で冷却装置運転指令
を発する。これによってマイクロコンピュータ25は図
1のリレースイッチR1及びR2を閉じ、圧縮機2及び
オーガーモーター10の運転を開始する。次に、ステッ
プ52、53でマイクロコンピュータ25がその機能と
して有する例えば1秒間(オーガーモーター10の起動
に要する十分な時間)等の第1タイマのカウント終了を
待ち、終了後にステップ54で第1タイマをリセットし
てステップ55でオーガーモーター10が起動したか否
か判断する。この判断の方法はここでは図示しないが、
オーガーモーター10への通電電流を測定して、その値
が始動電流と無負荷電流の間となれば起動完了と判断で
きる。
【0028】そして、ステップ55でオーガーモーター
10が起動完了していない場合は、ステップ56に進ん
で冷却装置停止指令を発し、リレースイッチR1及びR
2を開放して圧縮機2及びオーガーモーター10を停止
させ、ステップ57で警報指令を発して図示しない警報
装置により外部にオーガーモーター10が運転出来ない
旨通報する。
【0029】ステップ55でオーガーモーター10の起
動が完了していれば、ステップ60に進んでオーガーモ
ーター起動完了フラグをセットする。次に、ステップ6
1、62に進んで再び検出温度Tpを読み込み、差ΔT
を算出してステップ63で前記T1以下か否か判断し、
否であればステップ61に戻る。前述の如き最大能力及
び周波数信号H1による圧縮機2の運転により冷却円筒
1の内面に生成された氷はオーガーモーター10によっ
て削り取られ、上部軸受7の圧縮通路11で圧縮されよ
うになる。
【0030】そして、係る冷却が進行して差ΔTがT1
以下となると、圧縮機2の制御は前述の如きPID制御
に移行すると共に、ステップ63からステップ64に進
み、今度は差ΔTが例えば−3℃等の温度T2以上か否
か判断し、以上であればステップ61に戻り、これを繰
り返す。通常は冷却円筒1内面の氷の成長と削り取り、
及び圧縮とがバランスし、PID制御の範囲内で安定し
た製氷が行われることになる。
【0031】しかしながら、何らかの原因によって冷却
円筒1内及び圧縮通路11の軽微な氷詰まりや給水不足
が発生すると、蒸発パイプ5の出口温度(Tp)は低下
し始め、冷却円筒1は過冷却状態となる。そして、図7
の時刻t3で差ΔTが温度T2を下回ると、ステップ6
4から図6のステップ65に進んでH2フラグをセット
し、前記ステップ46でインバータ回路22の出力周波
数の値を最低出力(30HZ)とするよう周波数信号H
を最低能力の値H2とし、圧縮機2を最低回転数で運転
する。
【0032】そして、ステップ66及び67で同様に差
ΔTを算出し、ステップ68で算出した差ΔTが例えば
−6℃等の温度T3以下か否か判断する。ステップ68
で否であればステップ69で差ΔTが前記T1以下か否
か判断し、以下であればステップ66に戻りこれを繰り
返す。係る最低回転数の圧縮機2の運転により、蒸発パ
イプ5の出口温度(Tp)も上昇し、氷の成長も抑制さ
れるので、冷却円筒1の過冷却が解消されて行く。そし
て、図7の時刻t4で差ΔTがT1を上回ると、ステッ
プ69からステップ70及び71に進み、マイクロコン
ピュータ25がその機能として有する例えば3分等の第
2タイマのカウント終了を待つ。この間に更に蒸発パイ
プ5の出口温度(Tp)は上昇するので、冷却円筒1内
は氷の無い初期に近い状態に戻る。
【0033】そして、時刻t6で第2タイマのカウント
が終了すると、ステップ72に進んで第2タイマをリセ
ットし、ステップ73及び74でH2フラグ及びPID
フラグのリセットを行い、ステップ61に戻る。以後は
これを繰り返すが、このとき差ΔTが前記T4よりも高
くなっていれば、前記ステップ37で圧縮機2の回転数
を再び最大に上昇させる。このように、冷却円筒1の過
冷却が発生した場合には、圧縮機2を強制的に最低回転
数で運転するので、製氷機IMは停止することなく正常
な運転状態に復帰される。特に、差ΔTが温度T1を上
回った後は第2タイマによって3分間最低回転数を強制
的に維持するので、冷却円筒1内は迅速に初期状態に復
帰し、その後正常な製氷運転が行われるようになる。
【0034】ここで、前述の如き最低回転数による圧縮
機2の運転によっても蒸発パイプ5の出口温度(Tp)
が低下せず、図7中破線で示す如く時刻t3から尚も低
下して行くと、冷却円筒1内は異常凍結や完全な氷詰ま
りとなり、益々過冷却となる。係る異常状態となるとオ
ーガーモーター10に過大な負荷がかかり、巻線の焼損
や駆動部品の破損、上部軸受7の破損が発生する。
【0035】本発明は係る事故を防止するために、図7
の時刻t5で差ΔTが前記−6℃等の温度T3を下回る
と、ステップ68からステップ75に進んで停止フラグ
をセットし、ステップ76で冷却装置及びオーガーモー
ター運転停止指令を発してリレースイッチR1及びR2
を開放し、圧縮機2及びオーガーモーター10を停止さ
せる。マイクロコンピュータ25は停止フラグのセット
によりステップ44で周波数信号を0とし、圧縮機2を
停止させる。
【0036】尚、周波数信号が0となっても、インバー
タ回路22の出力周波数は直ぐには0HZとならず、圧
縮機2も慣性で若干回転を維持する。圧縮機2が停止す
る以前にリレースイッチR1を開放すると、圧縮機2の
逆起電力によって開く瞬間にリレースイッチR1でアー
クが発生し、インバータ回路22に設けられた保護装置
によってインバータ回路22が動作不能に陥る危険性が
あるが、マイクロコンピュータ25は所定期間遅延し、
圧縮機2が完全に停止してからリレースイッチR1を開
き、これを防止する。
【0037】また、マイクロコンピュータ25はステッ
プ77、78でこれもマイクロコンピュータ25がその
機能として有する例えば10分等の第3タイマをカウン
トし、その終了を待つ。係る10分間の強制的な停止期
間中に冷却円筒1及び蒸発パイプ5の温度は上昇して行
き、異常凍結や氷詰まりは迅速に解消されて行く。従っ
て冷却円筒1内は迅速に初期状態に復帰し、その後正常
な製氷運転が行われるようになる。
【0038】尚、この停止期間中には給水弁17及び排
水弁19を開放することにより、冷却円筒1内に新しい
水を供給する等すれば、水の顕熱によって冷却円筒1の
凍結や氷詰まりを更に迅速に解消することができる。そ
して、第3タイマの積算時間もこれらの操作による初期
状態への復帰時間に基づいて設定する。この第3タイマ
のカウントが終了したら、ステップ79で第3タイマを
リセットし、ステップ80で全てをリセットして図5の
ステップ50に戻り、最初から運転を再開する。また、
リセットによって図4における周波数信号Hの制御も最
初から再開されることになる。
【0039】以上のように、本発明によれば冷却円筒1
内の製氷状態を蒸発パイプ5の出口温度で捉え、圧縮機
2の回転数によって冷却装置の冷却能力を調節するの
で、製氷運転を出来るかぎり停止させること無く、オー
ガーモーター10や上部軸受7等の過負荷を防止するこ
とができるようになる。従って、製氷機IMの製氷不能
状態の発生を最小限に抑制しつつ、各機器の損傷の発生
を防止することができるものである。
【0040】次に、図8は本発明のもう一つの制御装置
Cの電気回路図を示す。尚、製氷機IMの構造としては
図2及び図3と同様であり、図中図1と同一符号のもの
は同様の機能を有するものとする。この場合、マイクロ
コンピュータ25には前記温度検出装置23及び温度設
定装置24の代わりに、オーガーモーター10への通電
電流を検出する電流検出装置100と電流設定装置10
1の出力が入力される。電流検出装置100はオーガー
モーター10の通電路に設けられたカレントトランス1
00Cを有しており、オーガーモーター10への通電電
流Ipを検出して電圧値としてマイクロコンピュータ2
5に出力する。電流設定装置101はこの通電電流Ip
の設定電流Isを設定し、電圧値としてマイクロコンピ
ュータ25に出力する。
【0041】マイクロコンピュータ25は電流検出装置
100及び電流設定装置101の出力に基づき、或いは
後述する如きその機能として有する時限装置としての第
1乃至第3タイマに基づき、インバータ回路22に対し
てPID制御による周波数信号、或いは強制的に設定し
た周波数信号を出力する。インバータ回路22は係るマ
イクロコンピュータ25の周波数信号に基づき、周波数
にして0HZ〜120HZの範囲で出力周波数を変化さ
せる。
【0042】ここで、PID制御とは、前述と同じく通
電電流Ipの設定電流Isからの偏差と(比例制御
P)、通電電流Ipの所定時間に渡る設定電流Isから
の偏差と(積分制御I)、通電電流Ipの変化の傾き
(微分制御D)に基づいて周波数信号を修正し、通電電
流Ipを設定電流Isに近付け、略一致するよう制御す
るものである。
【0043】即ち、この場合のマイクロコンピュータ2
5は所定時間毎に設定電流Isと通電電流Ipとの差Δ
Iを算出し、この値に基づいて所定の比例要素修正量を
決定し、例えば設定電流Isより通電電流Ipが高い場
合には、インバータ回路22の出力周波数を減ずる方向
に、逆に低い場合にはインバータ回路22の出力周波数
を増加する方向に周波数信号を修正する。
【0044】また、マイクロコンピュータ25は前記差
ΔIを十分長い時間加算することにより、所定の積分要
素修正量を算出し、差ΔIを減じる方向に前記比例要素
修正量に加算して、設定電流Isと通電電流Ipとの定
常的な偏差を無くすようにする。更に、マイクロコンピ
ュータ25は通電電流Ipの所定時間毎の変化率によ
り、所定の微分要素修正量を算出し、前記変化率を減少
させる方向で前記修正量を前記比例要素修正量に加算す
ることによって、設定電流Is付近での通電電流Ipの
所謂オーバーシュートを小さくする。
【0045】以上の如きマイクロコンピュータ25の制
御によってインバータ回路22の出力周波数は0HZ〜
120HZの範囲で可変制御され、それによって圧縮機
2の回転数が調節されて、冷却装置の冷却能力が制御さ
れるので、冷却円筒1内面の氷によるオーガーモーター
10への負荷が増減され、結果的に通電電流Ipは設定
電流Isに略一致するように制御されることになる。ま
た、マイクロコンピュータ25は同様に前記リレースイ
ッチR1及びR2の開閉を制御することにより、圧縮機
2及びオーガーモーター10を停止させる機能も具備し
ている。
【0046】以上の如き構成で、次に図9〜図11に示
す図8のマイクロコンピュータ25のフローチャート及
び図12の通電電流Ipの時間推移を示すタイミングチ
ャートを参照しながら図8の制御装置Cの動作を説明す
る。図9はマイクロコンピュータ25からインバータ回
路22に送られる周波数信号Hを決定するためのフロー
チャートであり、図12の時刻t0で電源ACを投入し
たものとすると、ステップ130で全てをリセットし、
ステップ131で後述するオーガーモーター起動完了フ
ラグがセットされているか否か判断して、セットされて
いなければステップ132で周波数信号Hを0とする。
ステップ131でオーガーモーター起動完了フラグがセ
ットされている場合は、ステップ133でPIDフラグ
がセットされているか否か判断し、セットされていなけ
ればステップ134に進んで電流検出装置100から通
電電流Ipを読み込み、ステップ135で電流設定装置
101により予め設定された設定電流Isと通電電流I
pとの差ΔI(=Is−Ip)を算出する。
【0047】ここで、設定電流Isとしては冷却円筒1
内面に生成される氷によりオーガーモーター10及び上
部軸受7に作用する力が適正となる値を設定するものと
する。次に、ステップ136で差ΔIが例えば1.7A
等の電流I4以上か否か判断し、以上であればステップ
137に進んでインバータ回路22の出力周波数の値を
最大出力(120HZ)とするよう周波数信号Hを最大
能力とする。以後はステップ133からステップ137
を繰り返してインバータ回路22の出力周波数を最大出
力に維持する。係る圧縮機2の最大能力による冷却によ
り、冷却円筒1の内面には急速に氷が成長して行くの
で、オーガーモーター10に加わる負荷も大きくなり、
通電電流Ipも増加して行く。そして、差ΔIが前記I
4を下回ると、マイクロコンピュータ25はステップ1
36からステップ138に進んで、今度は差ΔIが例え
ば1A等の電流I1以上か否か判断する。以上であれば
ステップ139に進んで周波数信号Hをインバータ回路
22の出力周波数が例えば90HZとなる値H1とする 以後は差ΔIがI1を下回るまでこの状態を維持し、時
刻t1で差ΔIがI1を下回るとステップ140に進ん
でPIDフラグをセットし、ステップ141、142で
停止フラグ及びH2フラグがセットされているか否かそ
れぞれ次々に判断し、すべて否であればステップ143
に進んで前述のPID制御を実行し、周波数信号Hを決
定する。即ち、通電電流Ipは設定電流Is−I1を上
回った時点でPID制御の比例帯に入ったことになる。
【0048】その後はステップ143からステップ13
3に戻るが、ここではPIDフラグがセットされている
からステップ141に進み、以後はステップ141〜1
43を実行してPID制御を継続する。係るPID制御
によって通電電流Ipは設定電流Isに近付けられ、そ
れらが略一致するように圧縮機2の回転数が制御される
ので、冷却円筒1内面に生成される氷の状態は、オーガ
ーモーター10及び上部軸受7に過大な負荷がかからな
い範囲に維持される。
【0049】そして、後述する停止フラグがセットされ
たらステップ141からステップ144に進んで周波数
信号Hを、インバータ回路22の出力周波数が0HZと
なる値である0とする。更に、ステップ145に進んで
オールリセットフラグがセットされているか否か判断
し、セットされていればステップ130に戻り、否であ
ればステップ133に進む。また、後述するH2フラグ
がセットされたらステップ142からステップ146に
進んで、周波数信号Hをインバータ回路22の出力周波
数が最低能力(30HZ)となる値であるH2とする。
【0050】次に、図10及び図11に示すこの場合の
オーガーモーター10及び圧縮機2の制御用フローチャ
ートにおいて、マイクロコンピュータ25は電源投入か
らステップ150で全てをリセットし、ステップ151
で冷却装置運転指令を発する。これによってマイクロコ
ンピュータ25は図8のリレースイッチR1及びR2を
閉じ、圧縮機2及びオーガーモーター10の運転を開始
する。次に、ステップ152、153でマイクロコンピ
ュータ25がその機能として有する例えば1秒間(オー
ガーモーター10の起動に要する十分な時間)等の同様
の第1タイマのカウント終了を待ち、終了後にステップ
154で第1タイマをリセットしてステップ200でオ
ーガーモーター10の通電電流Ipを読み込み、ステッ
プ201でオーガーモーター10の始動電流Istを下
回っているか否か判断する。ステップ201で下回って
いなければオーガーモーター10が拘束されて起動でき
ない状態にあると判断し、ステップ156に進んで冷却
装置停止指令を発し、リレースイッチR1及びR2を開
放して圧縮機2及びオーガーモーター10を停止させ、
ステップ157で警報指令を発して図示しない警報装置
により外部にオーガーモーター10が起動出来ない旨通
報する。
【0051】ステップ201で通電電流Ipが始動電流
Istを下回っていればステップ202に進んでIpが
オーガーモーター10の無負荷電流ILN以上か否か判
断し、下回っていれば正規の起動ができていないと判断
して前述同様にステップ156、157に進む。以上で
あれば正常に起動できたものと判断してステップ160
に進んでオーガーモーター起動完了フラグをセットす
る。次に、ステップ161、162に進んで再び通電電
流Ipを読み込み、差ΔIを算出してステップ163で
前記I1以下か否か判断し、否であればステップ161
に戻る。前述の如き最大能力及び周波数信号H1による
圧縮機2の運転により冷却円筒1の内面に生成された氷
はオーガーモーター10によって削り取られ、上部軸受
7の圧縮通路11で圧縮されようになる。また、それに
よってオーガーモーター10への通電電流Ipも徐々に
増加して行く。
【0052】そして、係る冷却が進行して差ΔIがI1
以下となると、圧縮機2の制御は前述の如きPID制御
に移行すると共に、ステップ163からステップ164
に進み、今度は差ΔIが例えば−1A等の電流I2以上
か否か判断し、以上であればステップ161に戻り、こ
れを繰り返す。通常は冷却円筒1内面の氷の成長と削り
取り、及び圧縮とがバランスし、PID制御の範囲内で
安定した製氷が行われることになる。
【0053】しかしながら、何らかの原因によって冷却
円筒1内及び圧縮通路11の軽微な氷詰まりや給水不足
が発生すると、冷却円筒1は過冷却状態となり、氷の抵
抗によってオーガーモーター10に加わる負荷が増大
し、オーガーモーター10への通電電流Ipも増大す
る。そして、図12の時刻t3で差ΔIがI2を下回る
と、ステップ164から図11のステップ165に進ん
でH2フラグをセットし、前記ステップ146でインバ
ータ回路22の出力周波数の値を最低出力(30HZ)
とするよう周波数信号Hを最低能力の値H2とし、圧縮
機2を最低回転数で運転する。
【0054】そして、ステップ166及び167で同様
に差ΔIを算出し、ステップ168で算出した差ΔIが
例えば−2A等の電流I3以下か否か判断する。ステッ
プ168で否であればステップ169で差ΔIが前記I
1以下か否か判断し、以下であればステップ166に戻
りこれを繰り返す。係る最低回転数の圧縮機2の運転に
より、氷の成長も抑制されるので、オーガーモーター1
0に加わる負荷も低下し、通電電流Ipも低下して行
く。そして、図12の時刻t4で差ΔIがI1を上回る
と、ステップ169からステップ170及び171に進
み、マイクロコンピュータ25がその機能として有する
例えば3分等の同様の第2タイマのカウント終了を待
つ。この間に更に冷却円筒1内の氷の状態は無負荷に近
い状態に戻すので、通電電流Ipは低下して行く。
【0055】そして、時刻t5で第2タイマのカウント
が終了すると、ステップ172に進んで第2タイマをリ
セットし、ステップ173及び174でH2フラグ及び
PIDフラグのリセットを行い、ステップ161に戻
る。以後はこれを繰り返すが、このとき差ΔIが前記I
4よりも高くなっていれば、前記ステップ137で圧縮
機2の回転数を再び最大に上昇させる。このように、冷
却円筒1の過冷却が発生してオーガーモーター10に過
負荷が加わった場合には、圧縮機2を強制的に最低回転
数で運転するので、製氷機IMは停止することなく正常
な運転状態に復帰される。特に、差ΔIがI1を上回っ
た後は第2タイマによって3分間最低回転数を強制的に
維持するので、オーガーモーター10の負荷は迅速に初
期状態に復帰し、その後正常な製氷運転が行われるよう
になる。
【0056】ここで、前述の如き最低回転数による圧縮
機2の運転によってもオーガーモーター10への負荷が
減らず(通電電流Ipが減少せず)、図12中破線で示
す如く時刻t3から通電電流Ipが尚も上昇して行く
と、オーガーモーター10は益々過負荷となる。係る異
常状態となると、オーガーモーター10の巻線の焼損や
駆動部品の破損、上部軸受7の破損が発生する。
【0057】本発明は係る事故を防止するために、図1
2の時刻t6で差ΔIが前記例えば−2A等のI3を下
回ると、ステップ168からステップ175に進んで停
止フラグをセットし、ステップ176で冷却装置及びオ
ーガーモーター運転停止指令を発してリレースイッチR
1及びR2を開放し、圧縮機2及びオーガーモーター1
0を停止させる。マイクロコンピュータ25は停止フラ
グのセットによりステップ144で周波数信号を0と
し、圧縮機2を停止させる。
【0058】尚、前述同様に周波数信号が0となって
も、インバータ回路22の出力周波数は直ぐには0HZ
とならず、圧縮機2も慣性で若干回転を維持する。圧縮
機2が停止する以前にリレースイッチR1を開放する
と、圧縮機2の逆起電力によって開く瞬間にリレースイ
ッチR1でアークが発生し、インバータ回路22に設け
られた保護装置によってインバータ回路22が動作不能
に陥る危険性があるが、マイクロコンピュータ25は所
定期間遅延し、圧縮機2が完全に停止してからリレース
イッチR1を開き、これを防止する。
【0059】また、マイクロコンピュータ25はステッ
プ177、178でこれもマイクロコンピュータ25が
その機能として有する例えば10分等の同様の第3タイ
マをカウントし、その終了を待つ。係る10分間の強制
的な停止期間中に冷却円筒1の温度は上昇して行き、異
常凍結や氷詰まりは迅速に解消されて行く。従って冷却
円筒1内の氷の状態は迅速に初期状態に復帰し、オーガ
ーモーター10に加わる負荷も初期状態に戻るので、そ
の後正常な製氷運転が行われるようになる。
【0060】尚、同様にこの停止期間中には給水弁17
及び排水弁19を開放することにより、冷却円筒1内に
新しい水を供給する等すれば、水の顕熱によって冷却円
筒1の凍結や氷詰まりを更に迅速に解消することができ
る。そして、第3タイマの積算時間もこれらの操作によ
る初期状態への復帰時間に基づいて設定する。この第3
タイマのカウントが終了したら、ステップ179で第3
タイマをリセットし、ステップ180で全てをリセット
して図10のステップ150に戻り、最初から運転を再
開する。また、リセットによって図9における周波数信
号Hの制御も最初から再開されることになる。以上のよ
うに、この場合の発明によれば冷却円筒1内の製氷状態
をオーガーモーター10への通電電流で捉え、圧縮機2
の回転数によって冷却装置の冷却能力を調節するので、
製氷運転を出来るかぎり停止させること無く、オーガー
モーター10や上部軸受7等の過負荷を防止することが
できるようになる。従って、製氷機IMの製氷不能状態
の発生を最小限に抑制しつつ、各機器の損傷の発生を防
止することができるものである。
【0061】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明によれ
ば、回転数制御装置が蒸発器の温度に基づいて圧縮機の
回転数を調節し、蒸発器の温度を所定の設定値に近付け
るように動作するので、冷却円筒の過冷却の発生を防止
することができる。従って、冷却円筒内面に生成される
氷を適正な状態に維持することが可能となり、それによ
って各機器への損傷の発生を未然に防止することができ
るようになる。特に、従来に比較して製氷不能状態に陥
る以前に対処するものであるので、製氷能力の向上にも
寄与することができるものである。
【0062】また、請求項2の発明では、蒸発器の温度
が所定の下限値に達した場合に、時限装置を具備する回
転数制御装置が、当該時限装置による所定期間、圧縮機
を最低回転数、若しくは停止状態に維持する制御を実行
するので、冷却円筒が過冷却状態に陥ってしまった場合
にも、迅速に正常な状態に復帰させることができ、それ
によって各機器の損傷を確実に防止しつつ、製氷能力の
低下を最小限に抑制することができる。
【0063】請求項3の発明によれば、回転数制御装置
がオーガーモーターへの通電電流に基づいて圧縮機の回
転数を調節し、オーガーモーターへの通電電流を所定の
設定値に近付けるように動作するので、オーガーモータ
ーに加わる過負荷の発生を防止することができる。それ
によって結果的に冷却円筒内面に生成される氷を適正な
状態に維持することが可能となり、オーガーモーターを
含む各機器への損傷の発生を未然に防止することができ
るようになる。特に、従来に比較して製氷不能状態に陥
る以前に対処するものであるので、製氷能力の向上にも
寄与することができるものである。
【0064】また、請求項4の発明では、オーガーモー
ターへの通電電流が所定の上限値に達した場合に、時限
装置を具備する回転数制御装置が、当該時限装置による
所定期間、圧縮機を最低回転数、若しくは停止状態に維
持する制御を実行するので、オーガーモーターが過負荷
状態に陥ってしまった場合にも、迅速に正常な状態に復
帰させることができ、それによって各機器の損傷の発生
を確実に防止しつつ、製氷能力の低下を最小限に抑制す
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオーガー式製氷機の制御装置の電気回
路図である。
【図2】オーガー式製氷機のシステム構成図である。
【図3】オーガー式製氷機の上部軸受部分の拡大縦断側
面図である。
【図4】図1のマイクロコンピュータのプログラムを示
すフローチャートである。
【図5】図1のマイクロコンピュータのプログラムを示
すフローチャートである。
【図6】図1のマイクロコンピュータのプログラムを示
すフローチャートである。
【図7】図1の制御装置の制御による検出温度の時間推
移と周波数信号を示す図である。
【図8】もう一つの本発明のオーガー式製氷機の制御装
置の電気回路図である。
【図9】図8のマイクロコンピュータのプログラムを示
すフローチャートである。
【図10】図8のマイクロコンピュータのプログラムを
示すフローチャートである。
【図11】図8のマイクロコンピュータのプログラムを
示すフローチャートである。
【図12】図8の制御装置の制御による通電電流の時間
推移と周波数信号を示す図である。
【符号の説明】
1 冷却円筒 2 圧縮機 5 蒸発パイプ 6 オーガー 7 上部軸受 10 オーガーモーター 11 圧縮通路 22 インバータ回路 23 温度検出装置 24 温度設定装置 25 マイクロコンピュータ 100 電流検出装置 101 電流設定装置 C 制御装置 IM オーガー式製氷機

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製氷用水が供給される冷却円筒と、該冷
    却円筒の外側に設けられた蒸発器と、圧縮機及び前記蒸
    発器等から構成された冷却装置と、前記冷却円筒内表面
    に形成された氷を削り取るオーガーと、該オーガーを駆
    動するオーガーモーターとを備えたオーガー式製氷機に
    おいて、前記蒸発器の温度を検出する温度検出装置と、
    該温度検出装置の出力に基づいて前記圧縮機の回転数を
    調節する回転数制御装置とを具備して成り、該回転数制
    御装置は前記蒸発器の温度を所定の設定値に近付ける方
    向に前記圧縮機の回転数を調節することを特徴とするオ
    ーガー式製氷機の制御装置。
  2. 【請求項2】 回転数制御装置は時限装置を具備し、蒸
    発器の温度が所定の下限値に達した場合には、前記時限
    装置による所定期間、圧縮機を最低回転数、若しくは停
    止状態に維持する制御を実行することを特徴とする請求
    項1のオーガー式製氷機の制御装置。
  3. 【請求項3】 製氷用水が供給される冷却円筒と、該冷
    却円筒の外側に設けられた蒸発器と、圧縮機及び前記蒸
    発器等から構成された冷却装置と、前記冷却円筒内表面
    に形成された氷を削り取るオーガーと、該オーガーを駆
    動するオーガーモーターとを備えたオーガー式製氷機に
    おいて、前記オーガーモーターへの通電電流を検出する
    電流検出装置と、該電流検出装置の出力に基づいて前記
    圧縮機の回転数を調節する回転数制御装置とを具備して
    成り、該回転数制御装置は前記オーガーモーターへの通
    電電流を所定の設定値に近付ける方向に前記圧縮機の回
    転数を調節することを特徴とするオーガー式製氷機の制
    御装置。
  4. 【請求項4】 回転数制御装置は時限装置を具備し、オ
    ーガーモーターへの通電電流が所定の上限値に達した場
    合には、前記時限装置による所定期間、圧縮機を最低回
    転数、若しくは停止状態に維持する制御を実行すること
    を特徴とする請求項3のオーガー式製氷機の制御装置。
JP182393A 1993-01-08 1993-01-08 オーガー式製氷機の制御装置 Pending JPH06207768A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002310544A (ja) * 2001-04-10 2002-10-23 Hoshizaki Electric Co Ltd 製氷機
EP1275918A2 (en) 2001-07-09 2003-01-15 Hoshizaki Denki Kabushiki Kaisha Ice making machine
EP1329678A3 (en) * 2002-01-18 2004-07-28 Hoshizaki Denki Kabushiki Kaisha Auger type ice making machine
EP1855069A1 (en) * 2001-09-13 2007-11-14 Hoshizaki Denki Kabushiki Kaisha Auger type ice making machine

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