JP2004257509A - ロータリーバルブ及びそれを備えたマッサージ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電源をOFFした際に、所定のエア貯留部に空気が残ってしまうことを防止できるロータリーバルブを提供する。
【解決手段】エアポンプ102に接続される給気路31を有した給気体30と、複数のエアバッグB1〜B9に個別に接続される複数の分配給排気路411〜419を有すると共に、この分配給排気路411〜419から偏心した位置に排気路42を有した弁座体40と、給気体30と弁座体40との間に互いに摺接して回転可能に配設され、排気路42と複数の分配給排気路411〜419とを連通する排気溝51、及び、複数の分配給排気路411〜419のうちいずれか一つと給気路31とを連通する給気孔52を有し、回転弁体50を回転させて、複数の分配給排気路411〜419のうち、モータMの電源をOFFした際に給気路31と連通するように制御されたいずれか一つの分配給排気路411に、空気抜き穴43を設けた。
【選択図】 図3
【解決手段】エアポンプ102に接続される給気路31を有した給気体30と、複数のエアバッグB1〜B9に個別に接続される複数の分配給排気路411〜419を有すると共に、この分配給排気路411〜419から偏心した位置に排気路42を有した弁座体40と、給気体30と弁座体40との間に互いに摺接して回転可能に配設され、排気路42と複数の分配給排気路411〜419とを連通する排気溝51、及び、複数の分配給排気路411〜419のうちいずれか一つと給気路31とを連通する給気孔52を有し、回転弁体50を回転させて、複数の分配給排気路411〜419のうち、モータMの電源をOFFした際に給気路31と連通するように制御されたいずれか一つの分配給排気路411に、空気抜き穴43を設けた。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数のエア貯留部に選択的に空気を供給するロータリーバルブ、及びこれを備えたマッサージ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のロータリーバルブとしては、図8に示すようなものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このロータリーバルブ1は、空気供給装置Kに図示しないホースを介して接続される給気路2を有した給気体3と、複数のエアバッグ等のエア貯留部B1、B2にそれぞれ個別に接続される複数の分配給排気路4及び先端が開放した排気路5を有した弁座体6と、給気体3と弁座体6との間に回転可能に配設された回転弁体7と、この回転弁体7を回転させるモータ等の回転駆動装置Mとを備えている。
【0004】
そして、回転弁体7は排気路5と複数の分配給排気路4とを連通する排気溝8、及び、複数の分配給排気路4のうちいずれか一つと給気路3とを連通する給気孔9を有している。
【0005】
また、排気路5は弁座体6のほぼ中心に設けられ、複数の分配給排気路4はそれぞれ弁座体6の中心から等距離離れた位置に、排気路5を取り囲むように設けられている。これにより、複数の分配給排気路4はそれぞれ排気路5から偏心している。
【0006】
さらに、給気体3と回転弁体7、及び弁座体6と回転弁体7とのそれぞれの間は、互いに摺接している。
【0007】
そして、このようなロータリーバルブ1では、回転駆動装置Mによって回転弁体7を回転させることにより、給気路2を複数の分配給排気路4のうちいずれか一つの分配給排気路4に選択的に連通させると共に、排気路5を給気路2と連通した分配給排気路4を除く他の分配給排気路4に連通させている。
【0008】
この図8に示す場合では、所望のエア貯留部B1に空気が供給され、他のエア貯留部B2から空気が排出される。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−113060号公報(段落0023、図10)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のロータリーバルブ1では、図示しない制御装置によって、回転駆動源Mの電源がOFFになった際に、あらかじめ設定された所定の分配給排気路(ここでは分配給排気路4a)と給気路2とが連通するように制御されている。
【0011】
そのため、この所定の分配給排気路4aに接続されたエア貯留部B1は、回転駆動部Mの電源をOFFした場合、常に空気供給装置Kと連通して内部に残っている空気を排出することができなくなるという問題が生じていた。
【0012】
また、このように所定のエア貯留部B1に空気が残ってしまうことにより、エア貯留部B1、B2をマッサージ装置等に配設して人体のマッサージを行う場合に、人体に対して違和感を与えてしまうおそれもあった。
【0013】
この発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、回転駆動部の電源をOFFした際に、所定のエア貯留部に空気が残ってしまうことを防止できるロータリーバルブを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために、この発明のロータリーバルブは、空気供給装置に接続される給気路を有した給気体と、複数のエア貯留部に個別に接続される複数の分配給排気路を有すると共に、この分配給排気路から偏心した位置に排気路を有した弁座体と、給気体と弁座体との間に互いに摺接して回転可能に配設され、排気路と複数の分配給排気路とを連通する排気溝、及び、複数の分配給排気路のうちいずれか一つの給気路とを連通する給気孔を有し、回転することにより給気路を分配給排気路のうちいずれか一つに選択的に連通させると共に、排気路を給気路と連通した分配給排気路を除く他の分配給排気路に連通させる回転弁体と、この回転弁体を回転させる回転駆動装置とを備え、複数の分配給排気路のうち、回転駆動装置の電源をOFFした際に給気路と連通するように制御されたいずれか一つの分配給排気路に、空気抜き穴を設けたことを特徴としている。
【0015】
この発明によれば、回転駆動装置の電源をOFFした際に、給気路と連通するように制御された分配給排気路に接続されたエア貯留部に空気が残っていても、空気抜き穴を介して残留空気を排出することができ、エア貯留部に空気が残ってしまうことを防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。
【0017】
図1において、10はマッサージ装置であり、ここではいわゆる椅子式マッサージ装置である。
【0018】
このマッサージ装置10は、座部11と、座部11の両側部に設けられて座部11を支持している一対の支持脚部12、12と、この支持脚部12、12の上部に設けられた一対のアームレスト部13、13と、座部11の後縁部に前後に起倒調節可能に設けられた背凭れ部14と、座部11の前に設けられた下肢受部15とを有する椅子本体10aと、座部11の下側に設けられた給排気装置100とを備えている。
【0019】
なお、一方のアームレスト部13には操作部16が設けられており、この操作部16には給排気装置100を駆動させる操作スイッチ(図示せず)が設けられている。また、下肢受部15には足を入れる一対の凹部15a、15bが形成されている。
【0020】
そして、椅子本体10aの人体当接面である座部11の上面には、腿部及び臀部をマッサージするエアバッグB1、B2が取り付けられ、下肢受部15の凹部15a、15bの側面には、ふくらはぎ部をマッサージするエアバッグB3、B4がそれぞれ取り付けられ、背凭れ部14の上面には、腰部をマッサージする一対のエアバッグB5、B6と、肩部をマッサージする一対のエアバッグB7、B8と、これらのエアバッグB5〜B8の中間に位置して長手方向に延びる背部をマッサージするエアバッグB9とが取り付けられている。
【0021】
ここで、「人体当接面」とは、座部11に座った使用者が当接する面、即ち使用者の被施療部が当接する面を指す。
【0022】
また、各エアバッグB1〜B9はエア貯留部であり、給排気装置100から供給された空気を溜めて膨張したり、溜めた空気を排出して縮小したりする。このようなエア貯留部としてのエアバッグB1〜B9の膨縮によってマッサージを行う。
【0023】
さらに、これらのエアバッグB1〜B9は図示しないカバーによって覆われている。そして、各エアバッグB1〜B9は例えばゴムホース等の複数の連通路17b〜17jによって給排気装置100にそれぞれ連結されている(図2参照)。
【0024】
給排気装置100は、図2に示すように、制御装置101と、エアポンプ(空気供給装置)102と、ロータリーバルブ20とを有している。そして、この給排気装置100は、コンセントKを介して商用電源等から供給される電源によって駆動する。さらに、この給排気装置100は図示しないケース体内に配設されている。
【0025】
制御装置101は、マイクロコンピュータ等を備えており、もみ、叩き等の各種マッサージモードのプログラムがあらかじめ登録されている。そして、この制御装置101は、信号線E1を介してエアポンプ102と電気的に接続され、信号線E2を介してロータリーバルブ20と電気的に接続され、信号線E3を介して操作部16と電気的に接続されている。さらに、制御装置101、エアポンプ102、ロータリーバルブ20は、それぞれ図示しない電気線を介してコンセントKと接続されている。
【0026】
この制御装置101は、使用者が操作部16の操作スイッチを操作することで入力される電気信号によってエアポンプ102及びロータリーバルブ20の作動状態、及び、これらの停止、電源のON、OFF等を制御する。そして、この制御装置101の制御によって指定されたマッサージモードが実行される。
【0027】
エアポンプ102は、出力口が連通路17aを介してロータリーバルブ20に接続されている。このエアポンプ102は図示しないエアーコンプレッサ等を有しており、圧縮空気を生成するものである。
【0028】
ロータリーバルブ20は、図3に模式的に示すように、エアポンプ102に接続される給気路31を有した給気体30と、複数のエアバッグB1〜B9に個別に接続される複数の分配給排気路411〜419、及び、先端42aが大気に開放した排気路42を有した弁座体40と、給気体30と弁座体40との間に回転可能に配設された回転弁体50と、この回転弁体50を回転させるモータ(回転駆動装置)Mとを備えている。なお、図3では、複数の分配給排気路411、412の二つを示しているが、このロータリーバルブ20は、図4に示すように九つのエアバッグB1〜B9に対応する九つの分配給排気路411〜419を有している。
【0029】
給気体30は円盤形状を呈しており、給気路31はこの給気体30のほぼ中央を貫通している。そして、給気体30の一方の端面30aから連通路17aに接続される接続管32が突出している。この接続管32の内部には給気路31が位置しており、連通路17aが接続されることでエアポンプ102と給気路31とが連通されている。
【0030】
弁座体40は、給気体30とほぼ同径の円盤形状を呈しており、複数の分配給排気路411〜419と排気路42とが、それぞれこの弁座体40を貫通している。ここで、排気路42は弁座体40のほぼ中央に設けられ、各分配給排気路411〜419はそれぞれ排気路42から等距離の位置に等間隔で設けられている(図4参照)。これにより、排気路42と各分配給排気路411〜419とは偏心した位置に設けられることとなる。
【0031】
そして、この弁座体40の一方の端面40aからは、複数の接続管411a〜419aが突出し、連通路17b〜17jがそれぞれ接続されている。また、接続管411a〜419aの内部にはそれぞれ分配給排気路411〜419が位置しており、各接続管411a〜419aにそれぞれ連通路17b〜17jが接続されることで、エアバッグB1〜B9と分配給排気路411〜419とが個別に連通されている。
【0032】
さらに、複数の分配給排気路411〜419のうち、後述するように、電源をOFFした際に給気路30と連通するように制御されたいずれか一つの分配給排気路(ここでは分配給排気路411)には、弁座体40の側面に開口した空気抜き穴43が設けられている。そして、この空気抜き穴43を介して分配給排気路411と大気とは連通している。
【0033】
なお、この空気抜き穴43は、分配給排気路411の内径に対して極微小な内径となるように形成されている。
【0034】
回転弁体50は、給気体30及び弁座体40とほぼ同形の円盤形状を呈しており、周面にはモータMに接続されたギヤGと噛合する噛合面50aが設けられている。また、この回転弁体50の一方の端面50bは、給気体30の他方の端面30bと互いに摺接しており、回転弁体50の他方の端面50cは、弁座体40の他方の端面40bと互いに摺接している。
【0035】
また、この回転弁体50には、排気路42と複数の分配給排気路411〜419とを連通する排気溝51、及び、複数の分配給排気路411〜419のうちいずれか一つと給気路31とを連通する給気孔52を有している。
【0036】
複数の分配給排気路411〜419に対向する排気溝51の一方の開口51aは、図5に示すように、回転弁体50の一方の端面50bの周縁部に沿って溝状に形成されている。また、排気路42に対向する排気溝51の他方の開口51bは、回転弁体50の一方の端面50bのほぼ中央に形成されている。そして、図3に示すように、この一対の開口51a、51bは回転弁体50の内部で連通している。
【0037】
一方、給気孔52は回転弁体50を貫通しており、給気孔52の一方の開口52aは回転弁体50の一方の端面50bの中心部から偏心した位置に設けられ、給気孔52の他方の開口52bは回転弁体50の他方の端面50cのほぼ中心に形成されている。
【0038】
そして、この回転弁体50をモータMの回転力によって回転させることにより、給気路31が給気孔52を介して分配給排気路411〜419のうちいずれか一つに選択的に連通すると共に、排気路42が排気溝51を介して給気路31と連通した分配給排気路411〜419のうちいずれか一つを除いたものに連通することとなる。
【0039】
図3においては、給気路31は分配給排気路411と連通し、排気路42は分配給排気路412〜419と連通している。
【0040】
したがって、このような給排気装置100では、操作部16を操作することにより制御装置101に電気信号が伝達され、この制御装置101による制御によってロータリーバルブ20の回転弁体50を回転操作する。
【0041】
そして、図3に示す状態の場合では、給気路31と分配給排気路411とが連通しているので、給気路31に接続されたエアポンプ102と、分配給排気路411に接続されたエアバッグB1とが連通する。これにより、エアポンプ102から連通路17a及び連通路17bを介してエアバッグB1にエアが供給されるようになっている。
【0042】
一方、排気路42と分配給排気路412〜419とが連通しているので、排気路42が開放している大気と、分配給気路412〜419に接続されたエアバッグB2〜B9とが連通する。これにより、連通路17c〜17jを介してエアバッグB2〜B9中のエアが排気されるようになっている。
【0043】
また、図6に示すように回転弁体50が回転し、給気路31と分配給排気路412とが連通した場合では、給気路31に接続されたエアポンプ102と、分配給排気路412に接続されたエアバッグB2とが連通する。これにより、エアポンプ102から連通路17a及び連通路17cを介してエアバッグB2にエアが供給されるようになっている。
【0044】
このとき、排気路42と分配給排気路411、413〜419とが連通しているので、排気路42が開放している大気と、分配給気路411、413〜419に接続されたエアバッグB1、B3〜B9とが連通する。これにより、連通路17b、17d〜17jを介してエアバッグB1、B3〜B9中のエアが排気されるようになっている。
【0045】
なお、給気体30及び弁座体40は回転弁体50と摺接しているので、上述のように回転弁体50が回転しても、給気体30及び弁座体40は固定したままでいると共に、空気漏れも防止できる。
【0046】
同様に、給気路31と分配給排気路413〜419のいずれか一つとが選択的に連通すると、給気路31に接続されたエアポンプ102と、各分配給排気路413〜419にそれぞれ接続されたエアバッグB3〜B9とが選択的に連通する。これにより、エアポンプ102から連通路17a及び各連通路17d〜17jのいずれか一つを介して各エアバッグB3〜B9のいずれか一つに選択的にエアが供給されるようになっている。
【0047】
また、このとき、給気路31に連通していない他の分配給排気路411〜419は排気路42と連通し、排気路42が開放している大気とこの他の分配給気路411〜419に接続されたエアバッグB1〜B9とが連通する。これにより、連通路17b〜17jを介してエアバッグB1〜B9中のエアが排気されるようになっている。
【0048】
また、この給排気装置100は、コンセントKから供給される電源がOFFされると、ロータリーバルブ20の回転弁体50を回転させ、あらかじめ設定された所定の分配給排気路(ここでは分配給排気路411)と、給気路31とが連通するように制御されている。
【0049】
したがって、例えば、ロータリーバルブ20が図6に示すような状態の時に電源をOFFした場合、回転弁体50は回転させられて常に図3に示す状態となる。
【0050】
次に、このマッサージ装置10の作用について説明する。
【0051】
マッサージ装置10を使用してマッサージを行うには、まず、操作部16に設けられた操作スイッチ(図示せず)を操作して電源をONする。そして、この操作部16から入力された電気信号に基づいて給排気装置100の制御装置101が駆動し、エアポンプ102とロータリーバルブ20とを制御する。そして、ロータリーバルブ20の回転弁体50の回転によって各エアバッグB1〜B9をそれぞれ順次膨張収縮させて所定のマッサージを行っていく。
【0052】
そして、所定のマッサージが終了したら、操作部16の操作スイッチを操作して電源をOFFする。なお、制御装置101に組み込まれたプログラムにより自動的に電源がOFFされてもよい。
【0053】
このとき、ロータリーバルブ20の回転弁体50は、あらかじめ設定された所定の分配給排気路411と、給気体30の給気路31とが連通するまで回転する。そして、所定の分配給排気路411と給気路31とが連通すると、その状態でこの回転弁体50は停止する。
【0054】
これにより、所定の分配給排気路411に接続されたエアバッグB1はエアポンプ102と連通し、他の分配給排気路412〜419にそれぞれ接続された各エアバッグB2〜B9は大気と連通する。
【0055】
そのため、エアバッグB2〜B9中に残っている空気は大気に排出され、各エアバッグB2〜B9は十分に収縮することができる。
【0056】
一方、エアポンプ102と連通したエアバッグB1が接続された分配給排気路411には、弁座体40の側面に開口した空気抜き穴43が設けられている。そして、この空気抜き穴43によって分配給排気路411は大気と連通している。
【0057】
そのため、エアバッグB1中に残っている空気は、この空気抜き穴43を介して大気に排出され、エアバッグB1は十分に収縮することができる。
【0058】
これによりモータMの電源をOFFした際に、所定のエア貯留部であるエアバッグB1に空気が残ってしまうことを防止することができる。
【0059】
また、この空気抜き穴43は、分配給排気路411の内径に対して極微小な内径となっている。そのため、エアバッグB1に空気を供給する場合では、供給される空気が分配給排気路411内を速い速度で流れるので、この空気が空気抜き穴43を介して大気に流出することを抑えることができる。
【0060】
以上、この発明にかかる実施の形態の一つを図面により詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0061】
例えば、このロータリーバルブ20は、電源がOFFされた際に所定の分配給排気路411と給気体30とが連通するように制御されているが、電源がOFFされた際に、そのときの状態で回転弁体50を停止させてもよい。
【0062】
この場合、給気体30と複数のエアバッグB1〜B9のうちいずれか一つとが連通するが、図7(a)に示すロータリーバルブ20´のように、回転弁体50の給気孔52に、回転弁体50の側面に開口して給気孔52と大気とを連通する極微小な空気抜き穴53を設ければよい。
【0063】
これにより、電源を切った際に複数のエアバッグB1〜B9のうちどれが給気体30と連通しても、空気抜き穴53を介して給気体30と連通したエアバッグ中に残った空気を大気に排出することができ、十分に縮小させることが可能となる。
【0064】
また、図7(b)に示すロータリーバルブ20´´のように、給気体30の給気路31に、給気体30の側面に開口して給気路31と大気とを連通する極微小な空気抜き穴33を設けてもよい。
【0065】
この場合であっても、複数のエアバッグB1〜B9のうちどれが給気体30と連通しても、給気体30と連通したエアバッグ中に残った空気を空気抜き穴33を介して大気に排出することができ、十分に縮小させることができる。
【0066】
また、上述の実施の形態では、マッサージ装置10はいわゆる椅子式マッサージ装置であるが、マット式のマッサージ装置やベッド式のマッサージ装置であってもよい。
【0067】
【発明の効果】
この発明によれば、回転駆動部の電源をOFFした際に、所定のエア貯留部に空気が残ってしまうことを防止できるロータリーバルブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るロータリーバルブを備えたマッサージ装置を示す斜視図である。
【図2】図1のマッサージ装置の給排気系統を示すブロック図である。
【図3】この発明に係るロータリーバルブを模式的に示す断面図である。
【図4】弁座体を一方の端面から見た場合の平面図である。
【図5】(a)回転弁体を一方の端面から見た場合の平面図である。
(b)回転弁体を他方の端面から見た場合の平面図である。
【図6】回転弁体が所定角度回転した場合のロータリーバルブの断面図である。
【図7】(a)ロータリーバルブの他の第1例を示す断面図である。
(b)ロータリーバルブの他の第2例を示す断面図である。
【図8】従来のロータリーバルブを模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
20 ロータリーバルブ
30 給気体
31 給気路
40 弁座体
411〜419 分配給排気路
42 排気路
43 空気抜き穴
50 回転弁体
51 排気溝
52 給気孔
102 空気給気装置(エアポンプ)
B1〜B9 エア貯留部(エアバッグ)
M 回転駆動装置(モータ)
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数のエア貯留部に選択的に空気を供給するロータリーバルブ、及びこれを備えたマッサージ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のロータリーバルブとしては、図8に示すようなものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このロータリーバルブ1は、空気供給装置Kに図示しないホースを介して接続される給気路2を有した給気体3と、複数のエアバッグ等のエア貯留部B1、B2にそれぞれ個別に接続される複数の分配給排気路4及び先端が開放した排気路5を有した弁座体6と、給気体3と弁座体6との間に回転可能に配設された回転弁体7と、この回転弁体7を回転させるモータ等の回転駆動装置Mとを備えている。
【0004】
そして、回転弁体7は排気路5と複数の分配給排気路4とを連通する排気溝8、及び、複数の分配給排気路4のうちいずれか一つと給気路3とを連通する給気孔9を有している。
【0005】
また、排気路5は弁座体6のほぼ中心に設けられ、複数の分配給排気路4はそれぞれ弁座体6の中心から等距離離れた位置に、排気路5を取り囲むように設けられている。これにより、複数の分配給排気路4はそれぞれ排気路5から偏心している。
【0006】
さらに、給気体3と回転弁体7、及び弁座体6と回転弁体7とのそれぞれの間は、互いに摺接している。
【0007】
そして、このようなロータリーバルブ1では、回転駆動装置Mによって回転弁体7を回転させることにより、給気路2を複数の分配給排気路4のうちいずれか一つの分配給排気路4に選択的に連通させると共に、排気路5を給気路2と連通した分配給排気路4を除く他の分配給排気路4に連通させている。
【0008】
この図8に示す場合では、所望のエア貯留部B1に空気が供給され、他のエア貯留部B2から空気が排出される。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−113060号公報(段落0023、図10)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のロータリーバルブ1では、図示しない制御装置によって、回転駆動源Mの電源がOFFになった際に、あらかじめ設定された所定の分配給排気路(ここでは分配給排気路4a)と給気路2とが連通するように制御されている。
【0011】
そのため、この所定の分配給排気路4aに接続されたエア貯留部B1は、回転駆動部Mの電源をOFFした場合、常に空気供給装置Kと連通して内部に残っている空気を排出することができなくなるという問題が生じていた。
【0012】
また、このように所定のエア貯留部B1に空気が残ってしまうことにより、エア貯留部B1、B2をマッサージ装置等に配設して人体のマッサージを行う場合に、人体に対して違和感を与えてしまうおそれもあった。
【0013】
この発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、回転駆動部の電源をOFFした際に、所定のエア貯留部に空気が残ってしまうことを防止できるロータリーバルブを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために、この発明のロータリーバルブは、空気供給装置に接続される給気路を有した給気体と、複数のエア貯留部に個別に接続される複数の分配給排気路を有すると共に、この分配給排気路から偏心した位置に排気路を有した弁座体と、給気体と弁座体との間に互いに摺接して回転可能に配設され、排気路と複数の分配給排気路とを連通する排気溝、及び、複数の分配給排気路のうちいずれか一つの給気路とを連通する給気孔を有し、回転することにより給気路を分配給排気路のうちいずれか一つに選択的に連通させると共に、排気路を給気路と連通した分配給排気路を除く他の分配給排気路に連通させる回転弁体と、この回転弁体を回転させる回転駆動装置とを備え、複数の分配給排気路のうち、回転駆動装置の電源をOFFした際に給気路と連通するように制御されたいずれか一つの分配給排気路に、空気抜き穴を設けたことを特徴としている。
【0015】
この発明によれば、回転駆動装置の電源をOFFした際に、給気路と連通するように制御された分配給排気路に接続されたエア貯留部に空気が残っていても、空気抜き穴を介して残留空気を排出することができ、エア貯留部に空気が残ってしまうことを防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。
【0017】
図1において、10はマッサージ装置であり、ここではいわゆる椅子式マッサージ装置である。
【0018】
このマッサージ装置10は、座部11と、座部11の両側部に設けられて座部11を支持している一対の支持脚部12、12と、この支持脚部12、12の上部に設けられた一対のアームレスト部13、13と、座部11の後縁部に前後に起倒調節可能に設けられた背凭れ部14と、座部11の前に設けられた下肢受部15とを有する椅子本体10aと、座部11の下側に設けられた給排気装置100とを備えている。
【0019】
なお、一方のアームレスト部13には操作部16が設けられており、この操作部16には給排気装置100を駆動させる操作スイッチ(図示せず)が設けられている。また、下肢受部15には足を入れる一対の凹部15a、15bが形成されている。
【0020】
そして、椅子本体10aの人体当接面である座部11の上面には、腿部及び臀部をマッサージするエアバッグB1、B2が取り付けられ、下肢受部15の凹部15a、15bの側面には、ふくらはぎ部をマッサージするエアバッグB3、B4がそれぞれ取り付けられ、背凭れ部14の上面には、腰部をマッサージする一対のエアバッグB5、B6と、肩部をマッサージする一対のエアバッグB7、B8と、これらのエアバッグB5〜B8の中間に位置して長手方向に延びる背部をマッサージするエアバッグB9とが取り付けられている。
【0021】
ここで、「人体当接面」とは、座部11に座った使用者が当接する面、即ち使用者の被施療部が当接する面を指す。
【0022】
また、各エアバッグB1〜B9はエア貯留部であり、給排気装置100から供給された空気を溜めて膨張したり、溜めた空気を排出して縮小したりする。このようなエア貯留部としてのエアバッグB1〜B9の膨縮によってマッサージを行う。
【0023】
さらに、これらのエアバッグB1〜B9は図示しないカバーによって覆われている。そして、各エアバッグB1〜B9は例えばゴムホース等の複数の連通路17b〜17jによって給排気装置100にそれぞれ連結されている(図2参照)。
【0024】
給排気装置100は、図2に示すように、制御装置101と、エアポンプ(空気供給装置)102と、ロータリーバルブ20とを有している。そして、この給排気装置100は、コンセントKを介して商用電源等から供給される電源によって駆動する。さらに、この給排気装置100は図示しないケース体内に配設されている。
【0025】
制御装置101は、マイクロコンピュータ等を備えており、もみ、叩き等の各種マッサージモードのプログラムがあらかじめ登録されている。そして、この制御装置101は、信号線E1を介してエアポンプ102と電気的に接続され、信号線E2を介してロータリーバルブ20と電気的に接続され、信号線E3を介して操作部16と電気的に接続されている。さらに、制御装置101、エアポンプ102、ロータリーバルブ20は、それぞれ図示しない電気線を介してコンセントKと接続されている。
【0026】
この制御装置101は、使用者が操作部16の操作スイッチを操作することで入力される電気信号によってエアポンプ102及びロータリーバルブ20の作動状態、及び、これらの停止、電源のON、OFF等を制御する。そして、この制御装置101の制御によって指定されたマッサージモードが実行される。
【0027】
エアポンプ102は、出力口が連通路17aを介してロータリーバルブ20に接続されている。このエアポンプ102は図示しないエアーコンプレッサ等を有しており、圧縮空気を生成するものである。
【0028】
ロータリーバルブ20は、図3に模式的に示すように、エアポンプ102に接続される給気路31を有した給気体30と、複数のエアバッグB1〜B9に個別に接続される複数の分配給排気路411〜419、及び、先端42aが大気に開放した排気路42を有した弁座体40と、給気体30と弁座体40との間に回転可能に配設された回転弁体50と、この回転弁体50を回転させるモータ(回転駆動装置)Mとを備えている。なお、図3では、複数の分配給排気路411、412の二つを示しているが、このロータリーバルブ20は、図4に示すように九つのエアバッグB1〜B9に対応する九つの分配給排気路411〜419を有している。
【0029】
給気体30は円盤形状を呈しており、給気路31はこの給気体30のほぼ中央を貫通している。そして、給気体30の一方の端面30aから連通路17aに接続される接続管32が突出している。この接続管32の内部には給気路31が位置しており、連通路17aが接続されることでエアポンプ102と給気路31とが連通されている。
【0030】
弁座体40は、給気体30とほぼ同径の円盤形状を呈しており、複数の分配給排気路411〜419と排気路42とが、それぞれこの弁座体40を貫通している。ここで、排気路42は弁座体40のほぼ中央に設けられ、各分配給排気路411〜419はそれぞれ排気路42から等距離の位置に等間隔で設けられている(図4参照)。これにより、排気路42と各分配給排気路411〜419とは偏心した位置に設けられることとなる。
【0031】
そして、この弁座体40の一方の端面40aからは、複数の接続管411a〜419aが突出し、連通路17b〜17jがそれぞれ接続されている。また、接続管411a〜419aの内部にはそれぞれ分配給排気路411〜419が位置しており、各接続管411a〜419aにそれぞれ連通路17b〜17jが接続されることで、エアバッグB1〜B9と分配給排気路411〜419とが個別に連通されている。
【0032】
さらに、複数の分配給排気路411〜419のうち、後述するように、電源をOFFした際に給気路30と連通するように制御されたいずれか一つの分配給排気路(ここでは分配給排気路411)には、弁座体40の側面に開口した空気抜き穴43が設けられている。そして、この空気抜き穴43を介して分配給排気路411と大気とは連通している。
【0033】
なお、この空気抜き穴43は、分配給排気路411の内径に対して極微小な内径となるように形成されている。
【0034】
回転弁体50は、給気体30及び弁座体40とほぼ同形の円盤形状を呈しており、周面にはモータMに接続されたギヤGと噛合する噛合面50aが設けられている。また、この回転弁体50の一方の端面50bは、給気体30の他方の端面30bと互いに摺接しており、回転弁体50の他方の端面50cは、弁座体40の他方の端面40bと互いに摺接している。
【0035】
また、この回転弁体50には、排気路42と複数の分配給排気路411〜419とを連通する排気溝51、及び、複数の分配給排気路411〜419のうちいずれか一つと給気路31とを連通する給気孔52を有している。
【0036】
複数の分配給排気路411〜419に対向する排気溝51の一方の開口51aは、図5に示すように、回転弁体50の一方の端面50bの周縁部に沿って溝状に形成されている。また、排気路42に対向する排気溝51の他方の開口51bは、回転弁体50の一方の端面50bのほぼ中央に形成されている。そして、図3に示すように、この一対の開口51a、51bは回転弁体50の内部で連通している。
【0037】
一方、給気孔52は回転弁体50を貫通しており、給気孔52の一方の開口52aは回転弁体50の一方の端面50bの中心部から偏心した位置に設けられ、給気孔52の他方の開口52bは回転弁体50の他方の端面50cのほぼ中心に形成されている。
【0038】
そして、この回転弁体50をモータMの回転力によって回転させることにより、給気路31が給気孔52を介して分配給排気路411〜419のうちいずれか一つに選択的に連通すると共に、排気路42が排気溝51を介して給気路31と連通した分配給排気路411〜419のうちいずれか一つを除いたものに連通することとなる。
【0039】
図3においては、給気路31は分配給排気路411と連通し、排気路42は分配給排気路412〜419と連通している。
【0040】
したがって、このような給排気装置100では、操作部16を操作することにより制御装置101に電気信号が伝達され、この制御装置101による制御によってロータリーバルブ20の回転弁体50を回転操作する。
【0041】
そして、図3に示す状態の場合では、給気路31と分配給排気路411とが連通しているので、給気路31に接続されたエアポンプ102と、分配給排気路411に接続されたエアバッグB1とが連通する。これにより、エアポンプ102から連通路17a及び連通路17bを介してエアバッグB1にエアが供給されるようになっている。
【0042】
一方、排気路42と分配給排気路412〜419とが連通しているので、排気路42が開放している大気と、分配給気路412〜419に接続されたエアバッグB2〜B9とが連通する。これにより、連通路17c〜17jを介してエアバッグB2〜B9中のエアが排気されるようになっている。
【0043】
また、図6に示すように回転弁体50が回転し、給気路31と分配給排気路412とが連通した場合では、給気路31に接続されたエアポンプ102と、分配給排気路412に接続されたエアバッグB2とが連通する。これにより、エアポンプ102から連通路17a及び連通路17cを介してエアバッグB2にエアが供給されるようになっている。
【0044】
このとき、排気路42と分配給排気路411、413〜419とが連通しているので、排気路42が開放している大気と、分配給気路411、413〜419に接続されたエアバッグB1、B3〜B9とが連通する。これにより、連通路17b、17d〜17jを介してエアバッグB1、B3〜B9中のエアが排気されるようになっている。
【0045】
なお、給気体30及び弁座体40は回転弁体50と摺接しているので、上述のように回転弁体50が回転しても、給気体30及び弁座体40は固定したままでいると共に、空気漏れも防止できる。
【0046】
同様に、給気路31と分配給排気路413〜419のいずれか一つとが選択的に連通すると、給気路31に接続されたエアポンプ102と、各分配給排気路413〜419にそれぞれ接続されたエアバッグB3〜B9とが選択的に連通する。これにより、エアポンプ102から連通路17a及び各連通路17d〜17jのいずれか一つを介して各エアバッグB3〜B9のいずれか一つに選択的にエアが供給されるようになっている。
【0047】
また、このとき、給気路31に連通していない他の分配給排気路411〜419は排気路42と連通し、排気路42が開放している大気とこの他の分配給気路411〜419に接続されたエアバッグB1〜B9とが連通する。これにより、連通路17b〜17jを介してエアバッグB1〜B9中のエアが排気されるようになっている。
【0048】
また、この給排気装置100は、コンセントKから供給される電源がOFFされると、ロータリーバルブ20の回転弁体50を回転させ、あらかじめ設定された所定の分配給排気路(ここでは分配給排気路411)と、給気路31とが連通するように制御されている。
【0049】
したがって、例えば、ロータリーバルブ20が図6に示すような状態の時に電源をOFFした場合、回転弁体50は回転させられて常に図3に示す状態となる。
【0050】
次に、このマッサージ装置10の作用について説明する。
【0051】
マッサージ装置10を使用してマッサージを行うには、まず、操作部16に設けられた操作スイッチ(図示せず)を操作して電源をONする。そして、この操作部16から入力された電気信号に基づいて給排気装置100の制御装置101が駆動し、エアポンプ102とロータリーバルブ20とを制御する。そして、ロータリーバルブ20の回転弁体50の回転によって各エアバッグB1〜B9をそれぞれ順次膨張収縮させて所定のマッサージを行っていく。
【0052】
そして、所定のマッサージが終了したら、操作部16の操作スイッチを操作して電源をOFFする。なお、制御装置101に組み込まれたプログラムにより自動的に電源がOFFされてもよい。
【0053】
このとき、ロータリーバルブ20の回転弁体50は、あらかじめ設定された所定の分配給排気路411と、給気体30の給気路31とが連通するまで回転する。そして、所定の分配給排気路411と給気路31とが連通すると、その状態でこの回転弁体50は停止する。
【0054】
これにより、所定の分配給排気路411に接続されたエアバッグB1はエアポンプ102と連通し、他の分配給排気路412〜419にそれぞれ接続された各エアバッグB2〜B9は大気と連通する。
【0055】
そのため、エアバッグB2〜B9中に残っている空気は大気に排出され、各エアバッグB2〜B9は十分に収縮することができる。
【0056】
一方、エアポンプ102と連通したエアバッグB1が接続された分配給排気路411には、弁座体40の側面に開口した空気抜き穴43が設けられている。そして、この空気抜き穴43によって分配給排気路411は大気と連通している。
【0057】
そのため、エアバッグB1中に残っている空気は、この空気抜き穴43を介して大気に排出され、エアバッグB1は十分に収縮することができる。
【0058】
これによりモータMの電源をOFFした際に、所定のエア貯留部であるエアバッグB1に空気が残ってしまうことを防止することができる。
【0059】
また、この空気抜き穴43は、分配給排気路411の内径に対して極微小な内径となっている。そのため、エアバッグB1に空気を供給する場合では、供給される空気が分配給排気路411内を速い速度で流れるので、この空気が空気抜き穴43を介して大気に流出することを抑えることができる。
【0060】
以上、この発明にかかる実施の形態の一つを図面により詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0061】
例えば、このロータリーバルブ20は、電源がOFFされた際に所定の分配給排気路411と給気体30とが連通するように制御されているが、電源がOFFされた際に、そのときの状態で回転弁体50を停止させてもよい。
【0062】
この場合、給気体30と複数のエアバッグB1〜B9のうちいずれか一つとが連通するが、図7(a)に示すロータリーバルブ20´のように、回転弁体50の給気孔52に、回転弁体50の側面に開口して給気孔52と大気とを連通する極微小な空気抜き穴53を設ければよい。
【0063】
これにより、電源を切った際に複数のエアバッグB1〜B9のうちどれが給気体30と連通しても、空気抜き穴53を介して給気体30と連通したエアバッグ中に残った空気を大気に排出することができ、十分に縮小させることが可能となる。
【0064】
また、図7(b)に示すロータリーバルブ20´´のように、給気体30の給気路31に、給気体30の側面に開口して給気路31と大気とを連通する極微小な空気抜き穴33を設けてもよい。
【0065】
この場合であっても、複数のエアバッグB1〜B9のうちどれが給気体30と連通しても、給気体30と連通したエアバッグ中に残った空気を空気抜き穴33を介して大気に排出することができ、十分に縮小させることができる。
【0066】
また、上述の実施の形態では、マッサージ装置10はいわゆる椅子式マッサージ装置であるが、マット式のマッサージ装置やベッド式のマッサージ装置であってもよい。
【0067】
【発明の効果】
この発明によれば、回転駆動部の電源をOFFした際に、所定のエア貯留部に空気が残ってしまうことを防止できるロータリーバルブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るロータリーバルブを備えたマッサージ装置を示す斜視図である。
【図2】図1のマッサージ装置の給排気系統を示すブロック図である。
【図3】この発明に係るロータリーバルブを模式的に示す断面図である。
【図4】弁座体を一方の端面から見た場合の平面図である。
【図5】(a)回転弁体を一方の端面から見た場合の平面図である。
(b)回転弁体を他方の端面から見た場合の平面図である。
【図6】回転弁体が所定角度回転した場合のロータリーバルブの断面図である。
【図7】(a)ロータリーバルブの他の第1例を示す断面図である。
(b)ロータリーバルブの他の第2例を示す断面図である。
【図8】従来のロータリーバルブを模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
20 ロータリーバルブ
30 給気体
31 給気路
40 弁座体
411〜419 分配給排気路
42 排気路
43 空気抜き穴
50 回転弁体
51 排気溝
52 給気孔
102 空気給気装置(エアポンプ)
B1〜B9 エア貯留部(エアバッグ)
M 回転駆動装置(モータ)
Claims (3)
- 空気供給装置に接続される給気路を有した給気体と、複数のエア貯留部に個別に接続される複数の分配給排気路を有すると共に、該分配給排気路から偏心した位置に排気路を有した弁座体と、前記給気体と前記弁座体との間に互いに摺接して回転可能に配設され、前記排気路と複数の前記分配給排気路とを連通する排気溝、及び、複数の前記分配給排気路のうちいずれか一つと前記給気路とを連通する給気孔を有し、回転することにより前記給気路を前記分配給排気路のうちいずれか一つに選択的に連通させると共に、前記排気路を前記給気路と連通した前記分配給排気路を除く他の分配給排気路に連通させる回転弁体と、該回転弁体を回転させる回転駆動装置とを備えたロータリーバルブであって、
複数の前記分配給排気路のうち、前記回転駆動装置の電源をOFFした際に前記給気路と連通するように制御されたいずれか一つの分配給排気路に、空気抜き穴を設けたことを特徴とするロータリーバルブ。 - 空気供給装置に接続される給気路を有した給気体と、複数のエア貯留部に個別に接続される複数の分配給排気路を有すると共に、該分配給排気路から偏心した位置に排気路を有した弁座体と、前記給気体と前記弁座体との間に互いに摺接して回転可能に配設され、前記排気路と複数の前記分配給排気路とを連通する排気溝、及び、複数の前記分配給排気路のうちいずれか一つと前記給気路とを連通する給気孔を有し、回転することにより前記給気路を前記分配給排気路のうちいずれか一つに選択的に連通させると共に、前記排気路を前記給気路と連通した前記分配給排気路を除く他の分配給排気路に連通させる回転弁体とを備えたロータリーバルブであって、
前記給気路又は前記給気孔の少なくともいずれか一方に、空気抜き穴を設けたことを特徴とするロータリーバルブ。 - 複数のエアバッグと、該エアバッグに接続された請求項1又は2に記載のロータリーバルブとを備えたことを特徴とするマッサージ装置。
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2003
- 2003-02-27 JP JP2003050826A patent/JP2004257509A/ja active Pending
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