JP2004202034A - マッサージ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】変化のある様々なマッサージを行うことのできるマッサージ装置を提供する。
【解決手段】複数のエアバッグ30A〜33A,30B〜33Bと、ポンプ51およびロータリバルブ52,55を有するとともにエアバッグ30A〜33A,30B〜33Bを膨縮させる給排気装置50とを備え、ロータリバルブ52,53は回転弁が回転することにより前記エアバッグのいずれかを選択して前記ポンプから空気を給気し且つ選択された以外のエアバッグの排気を行うマッサージ装置であって、複数のエアバッグ30A〜33A,30B〜33Bは、エアバッグが並んで形成されるエアバッグ群を、この並ぶ方向と交差する方向に複数有してなり、各エアバッグ群毎にロータリバルブ52,53をそれぞれ設けた。
【選択図】 図3
【解決手段】複数のエアバッグ30A〜33A,30B〜33Bと、ポンプ51およびロータリバルブ52,55を有するとともにエアバッグ30A〜33A,30B〜33Bを膨縮させる給排気装置50とを備え、ロータリバルブ52,53は回転弁が回転することにより前記エアバッグのいずれかを選択して前記ポンプから空気を給気し且つ選択された以外のエアバッグの排気を行うマッサージ装置であって、複数のエアバッグ30A〜33A,30B〜33Bは、エアバッグが並んで形成されるエアバッグ群を、この並ぶ方向と交差する方向に複数有してなり、各エアバッグ群毎にロータリバルブ52,53をそれぞれ設けた。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数のエアバッグをマットや椅子等の人体当接面に配置したマッサージ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図7に示す椅子式のマッサージ装置が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
かかるマッサージ装置は、座部1と背凭れ部2とフットレスト部3とを有している。そして、座部1にはエアバッグ4,5が設けられ、背凭れ部2には首用の一対のエアバッグ6A,6Bと背中用の一対のエアバッグ7A,7Bと腰用の一対のエアバッグ8A,8Bとが設けられ、フットレスト部3には一対のエアバッグ9A,9Bが設けられている。
【0004】
各エアバッグ4,5,6A〜9Bは図8に示す給排気装置10によって膨縮されるようになっている。給排気装置10は、ポンプ11と電磁弁12〜17とポンプ11および各電磁弁12〜17を制御する制御装置18とを備えている。
【0005】
そして、各電磁弁12〜17の開閉を制御装置18により制御することにより、各部のマッサージを行うようになっている。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−315800号公報(段落10,11,27〜29、図1,図9参照)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなマッサージ装置にあっては、一対のエアバッグ6A〜9A,6B〜9Bは対毎に同時に膨縮されていくため、右側のエアバッグを膨縮した後に左側のエアバッグを膨縮させることができず、膨張の順序を上下左右にわたって行うことができない。このため、マッサージ効果として必ずしも満足できるものではなかった。
【0008】
この発明の目的は、良好なマッサージを行うことのできるマッサージ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、複数のエアバッグと、ポンプおよびロータリバルブを有するとともに前記エアバッグを膨縮させる給排気装置とを備え、前記ロータリバルブは回転弁が回転することにより前記エアバッグのいずれかを選択して前記ポンプから空気を給気し且つ選択された以外のエアバッグの排気を行うマッサージ装置であって、
前記複数のエアバッグは、エアバッグが並んで形成されるエアバッグ群を、この並ぶ方向と交差する方向に複数有してなり、
各エアバッグ群毎に前記ロータリバルブをそれぞれ設けたことを特徴とする。
【0010】
【実施の形態】
以下、この発明に係るマッサージ装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1に示すマッサージ装置20は、例えば硬質のウレタンホームからなるマット本体21と給排気装置50とを備えている。
【0012】
このマット本体21の上面(人体当接面)側には、首肩用の3つのエアバッグ27,27,28と、背中上用の一対のエアバッグ30A,30Bと、背中下用の一対のエアバッグ31A,31Bと、腰用の一対のエアバッグ32A,32Bと、臀部用の一対のエアバッグ33A,33Bと、モモ用のエアバッグ34とがこの順序で右側から左側へ設けられている。そして、エアバッグ30A〜33Aはマット本体21の上面に前後方向(図1において左右方向)に沿って一列に列状に配置され、エアバッグ30B〜33Bはマット本体21の前後方向(図1において左右方向)に沿って一列に列状に配置されている。そして、エアバッグ30A〜33Aは1つのエアバッグ群をなしており、エアバッグ30B〜33Bは1つのエアバッグ群をなしている。この2つのエアバッグ群は各エアバッグ30A〜33A,30B〜33Bが並ぶ左右方向(図1において上下方向)と交差する前後方向に並んでいる。
【0013】
首肩用のエアバッグ27,27,28は、マット本体21に設けた凹部22内に配置され、エアバッグ27,27が膨張することにより揉み玉Mが軸線23を中心にして回動し、この回動により揉み玉Mがその凹部22から出て首を挟み込むようになっている。また、エアバッグ28が膨張することによりその揉み玉Mが軸線24を中心にして回動し、この回動により揉み玉Mがその凹部22から出て肩を押圧していくようになっている。
【0014】
エアバッグ30A,30Bの右側部(図1において)には固定部30a,30bが形成され、この固定部30a,30bがマット本体21に固定されている。エアバッグ31A,31Bの左側部には固定部31a,31bが形成され、この固定部31a,31bがマット本体21に固定されている。各エアバッグ30A〜31Bは、膨張した際に固定部30a〜31bの反対側が持ち上がって患部を押圧していくことになる。すなわち、各エアバッグ30A〜31Bは、固定部30a〜31bを回動支点にして膨張していく。
【0015】
エアバッグ32A,32B,33A,33Bはマット本体21に設けた凹部25内に配置されている。エアバッグ32Aは、図2に示すように、互いに連通した2つのエアバッグ部32A1,32A2を上下に重ねて構成したものであり、その重ねられた部分は溶着されている。そして、エアバッグ32Aの軸線23側に位置する中央部(図1において下側部)には固定部32aが形成され、この固定部32aがマット本体21の凹部25の底部25aに固定されている。エアバッグ32Aは、エアバッグ部32A1,32A2の膨張により、固定部32aを回動支点にして矢印方向に膨張していくようになっている。
【0016】
エアバッグ32B,33A,33Bもエアバッグ32Aと同様に2つのエアバッグ部から構成されており、エアバッグ33Aの中央部には固定部33aが形成され、この固定部33aがマット本体21の凹部25の底部25aに固定されている。また、エアバッグ32B,33Bの上側部には固定部32b,33bが形成され、この固定部32b,33bがその凹部25の底部25aに固定されている。エアバッグ32B,33A,33Bは、固定部32b,33a,33bを回動支点にしてエアバッグ32Aと同様にして膨張していく。
【0017】
そして、マット本体21には図示しないカバーが取り付けられており、このカバーによって各エアバッグ27〜33Bは覆われている。
【0018】
また、マット本体21の一側部にはホース接続部26が設けられており、このホース接続部26は図示しないホースを介して各エアバッグ27〜33Bに接続されている。
【0019】
ホース接続部26には、複数のホースを束ねたホース体27の一端部が着脱自在に接続されるようになっている。ホース体27の他端部は給排気装置50に着脱自在に接続されている。
【0020】
給排気装置50は、図3に示すように、エアーを給気するためのポンプ51と、第1,第2ロータリバルブ52,53と、電磁弁54〜58と、第1,第2ロータリバルブ52,53および電磁バルブ54〜58を制御する制御装置60と、各種のマッサージモードなどを設定する操作部59とを有している。
【0021】
第1ロータリバルブ52は、各エアバッグ30A〜33Aに連通した給排気口52a〜52dと、電磁弁54を介してポンプ51に連通した接続口52eと、給排気口52a〜52dのうちの1つと接続口52eとを連通させる図示しない回転体(回転弁)と有し、この回転体の回転位置を切り換えることによって接続口52eと連通する給排気口52a〜52dが切り換わっていくようになっており、接続口52eと連通していない他の給排気口52a〜52dが外気に連通するようになっている。例えば、接続口52eと給排気口52aが連通されると、エアバッグ30Aが膨張され、給排気口52b〜52dが外気に連通されることにより、エアバッグ31A〜33Aは排気されて収縮することになる。
【0022】
第2ロータリバルブ53は、各エアバッグ30B〜33Bに連通した給排気口53a〜53dと、電磁弁55を介してポンプ51に連通した接続口53eと、給排気口53a〜53dのうちの1つと接続口53eとを連通させる図示しない回転体(回転弁)とを有し、この回転体の回転位置を切り換えることによって接続口53eと連通する給排気口53a〜53dが切り換わっていくようになっており、接続口53eと連通していない他の給排気口53a〜53dが外気に連通するようになっている。
【0023】
また、ロータリバルブ52,53の回転体を切換位置の途中に停止させることにより、ロータリバルブ52,53の給排気口52a〜52d,53a〜53dの全てが外気に連通して、全てのエアバッグ30A〜33A,30B〜33Bを排気することができるようになっている。
【0024】
エアバッグ28は電磁弁57を介してポンプ51に連通し、エアバッグ27,27は電磁弁56を介してポンプ51に連通し、エアバッグ34は電磁弁58を介してポンプ51に連通している。そして、電磁弁56〜58が開成されるとエアバッグ27,27,28,34が膨張し、電磁弁56〜58が閉成されるとエアバッグ27,27,28,34は外気に連通されて収縮するようになっている。
【0025】
制御装置60は、操作部59の操作に基づいて第1,第2ロータリバルブ52,53や電磁弁54〜58を制御するようになっており、CPU等から構成されている。また、制御装置60は、図示しないリモートコントロール装置の操作に基づいて第1,第2ロータリバルブ52,53や電磁弁54〜58を制御するようになっている。
[動 作]
次に、上記のように構成されるマッサージ装置20の動作を図4に示すタイムチャートを参照しながら説明する。なお、ポンプ51が駆動される前は全てのエアバッグ27〜34は収縮されているものとする。
【0026】
先ず、操作部59または図示しないリモートコントロール装置を操作して、第1マッサージモードを設定し、スタートスイッチを操作すると、ポンプ51が駆動されるとともに、電磁弁54が開成され、ロータリバルブ52の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ30Aが選択され、このエアバッグ30Aが膨張されていく(時点t1)。この際、電磁弁55〜58は閉成されている。
【0027】
エアバッグ30Aの膨張が停止すると(時点t2)と、すなわち、エアが所定時間給気されることによりエアバッグ30Aが完全に膨張されると、電磁弁55が開成されるとともにロータリバルブ53の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ30Bが選択され、このエアバッグ30Bが膨張されていく。そして、エアバッグ30Bの膨張が停止すると(時点t3)、すなわち、エアが所定時間給気されることによりエアバッグ30Bが完全に膨張されると、電磁弁54が閉成されるとともにロータリバルブ52の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ31Aが選択され、このエアバッグ31Aの選択によりエアバッグ30Aが収縮されていく。なお、電磁弁54の閉成によりエアバッグ31Aは膨張されない。
【0028】
エアバッグ30Bの膨張が停止されてから所定時間経過後(時点t4)にロータリバルブ53の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ31Bが選択されると、エアバッグ30Bが収縮されるとともにエアバッグ31Bが膨張されていく(時点t4)。
【0029】
エアバッグ31Bの膨張が停止されると(時点t5)、すなわち、エアが所定時間給気されることによりエアバッグ31Bが完全に膨張されると電磁弁54が開成される。ロータリバルブ52によりエアバッグ31Aが既に選択されているので、電磁弁54の開成とともにエアバッグ31Aが膨張していく(時点t5)。そして、エアバッグ31Aへのエアの給気が所定時間行われてエアバッグ31Aが完全に膨張してその膨張が停止されると(時点t6)、電磁弁55が閉成されるとともに、ロータリバルブ53の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ30Bが選択されてエアバッグ31Bが収縮していく。
【0030】
そして、エアバッグ31Aの膨張の停止時(時点t6)から所定時間経過すると(時点t7)、ロータリバルブ52の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ30Aが選択され、このエアバッグ30Aが膨張されていくとともにエアバッグ31Aが収縮していく。
【0031】
上記と同様にしてエアバッグ30Aの膨張が停止されると(時点t8)、電磁弁55が開成され、ロータリバルブ53により既にエアバッグ30Bが選択されていることにより、エアバッグ30Bが膨張されていく。そして、これら動作が繰り返し行われていく。
【0032】
このように、エアバッグ30A,30B,31B,31Aがこの順序で順番に膨縮されていくので、背中の部分を円を描くようにさすっていくようなさすり効果を得ることができる。
【0033】
ここでは、エアバッグ30A,30B,31B,31Aについて説明したが、エアバッグ32A,32B,33B,33Aをこの順序で膨縮させて上記と同様なマッサージを行うようにしてもよい。また、エアバッグ30A,30B,31B,31A(32A,32B,33B,33A)の膨縮の順序は上記と逆であってもよい。
【0034】
次に、第2マッサージモードを設定した場合の動作を図5に示すタイムチャートを参照しながら説明する。
【0035】
スタートスイッチが操作されると、ポンプ51が駆動されるとともに、電磁弁54が開成され(電磁弁55〜58は閉成されている。)、ロータリバルブ52の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ30Aが選択され、このエアバッグ30Aが膨張されていく(時点t10)。エアの給気が所定時間行われてエアバッグ30Aの膨張が停止すると(時点t11)、ロータリバルブ52の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ31Aが選択され、このエアバッグ31Aが膨張していくとともにエアバッグ30Aが収縮されていく。同様にしてエアバッグ32A,33Aの膨縮が行われていく。そして、エアバッグ33Aの膨張停止時(時点t14)に、電磁弁54が閉成されるとともに電磁弁55が開成され、ロータリバルブ53の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ33Bが選択され、このエアバッグ33Bが膨張されていく。
【0036】
他方、電磁弁54の閉成とともにロータリバルブ52の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ30Aが選択され、これによりエアバッグ33Aが収縮されていく。なお、電磁弁54の閉成によりエアバッグ30Aは膨張しない。
【0037】
一方、エアバッグ33Bへのエアの給気が所定時間行われてエアバッグ33Bの膨張が停止すると(時点t15)、ロータリバルブ53の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ32Bが選択され、このエアバッグ32Bが膨張されていくとともにエアバッグ33Bが収縮されていく。同様にして、エアバッグ31B,30Bの膨縮が行われていく。そして、エアバッグ30Bの膨張停止時(時点t18)に、電磁弁55が閉成されるとともに電磁弁54が開成される。電磁弁54が開成されると、ロータリバルブ52により既にエアバッグ30Aが選択されているので、このエアバッグ30Aが膨張されていく(時点t18)。
【0038】
他方、電磁弁55の閉成とともにロータリバルブ53の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ33Bが選択され、これによりエアバッグ30Bが収縮されていく。そして、これら動作が繰り返し行われていく。
【0039】
このように、エアバッグ30A,31A,32A,33A,33B,32B,31B,30Bがこの順序で順番に膨縮されていくので、背中から臀部にかけて直線状にさすっていくようなさすり効果を得ることができる。
【0040】
なお、エアバッグ30A,31A,32A,33A,33B,32B,31B,30Bの膨縮の順序は上記と逆であってもよい。
【0041】
次に、第3マッサージモードを設定した場合の動作を図6に示すタイムチャートを参照しながら説明する。
【0042】
スタートスイッチが操作されると、ポンプ51が駆動されるとともに、電磁弁54が開成され(電磁弁55〜58は閉成されている。)、ロータリバルブ52の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ33Aが選択され、このエアバッグ33Aが膨張されていく(時点t20)。エアの給気が所定時間行われてエアバッグ33Aの膨張が終了すると(時点t21)、電磁弁54が閉成されるとともに電磁弁55が開成される。そして、ロータリバルブ53の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ33Bが膨張していく。一方、電磁弁54の閉成とともにロータリバルブ52の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ32Aが選択され、この選択によりエアバッグ33Aは収縮していく。
【0043】
他方、エアの給気が所定時間行われてエアバッグ33Bの膨張が終了すると(時点t22)、電磁弁54が開成されるとともに電磁弁55が閉成される。電磁弁54が開成されると、既にロータリバルブ52によりエアバッグ32Aが選択されていることにより、エアバッグ32Aが膨張していく(時点t22)。
【0044】
一方、電磁弁55の閉成とともにロータリバルブ53の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ32Bが選択され、この選択によりエアバッグ33Bが収縮していく(時点t22)。なお、電磁弁55が閉成されることによりエアバッグ32Bは膨張しない。
【0045】
同様にして、エアバッグ32B,31A,31B,30A,30Bがこの順序で膨縮されていく。
【0046】
このように、左右のエアバッグ33A〜30A,33B〜30Bが交互に膨縮されながらその膨縮されるエアバッグが臀部から首の方へ移動されていくので、千鳥足状にマッサージが行われることになる。
【0047】
この第3マッサージモードでは、エアバッグ33Aの膨縮から開始されるが、エアバッグ33Bから開始してもよく、また、逆の順序すなわちエアバッグ30Aまたはエアバッグ30Bの膨縮から開始してもよい。
【0048】
また、ロータリバルブ52,53の回転体を切換位置の途中に停止させることにより、ロータリバルブ52,53の給排気口52a〜52d,53a〜53dの全てが外気に連通されるので、電磁弁54,55を開成したまま、ロータリバルブ52,53の回転体の回転位置を制御して各エアバッグ33A〜30A,33B〜30Bの膨縮を行うようにしてもよい。
【0049】
この実施形態では、第1,第2,第3マッサージモードを単独で行う場合について説明したが、これに限らず、これら第1,第2,第3マッサージモードを組み合わせてマッサージを行ってもよい。そして、エアバッグ30A〜33A,30B〜33Bの膨縮順序を左右や前後や斜めに移動させたり、これらの移動方向を組み合わせることにより、多種多様のマッサージを行うことが可能となり、変化のある様々なマッサージを行うことができる。
【0050】
すなわち、上下、左右、斜め方向のいずれかにある隣接のエアバッグ30A〜33A,30B〜33Bを順次膨縮させ、これら膨縮を各エアバッグ群にわたって行うことにより、変化のある様々なマッサージを行うことができる。
【0051】
ところで、左側(図3において)にある列のエアバッグ30A〜33Aをロータリバルブ52で、右側にある列のエアバッグ30B〜33Bをロータリバルブ53で膨縮するようにしたものであるから、各エアバッグ30A〜33A,30B〜33Bの膨縮順序を任意に設定することができ、しかも、各エアバッグ30A〜33A,30B〜33B毎に電磁弁を設ける必要がないので、その構成は簡単なものとなる。
【0052】
また、上記実施形態では、左右にエアバッグ群(30A〜33A),(30B〜33B)を1つづつ配置したものについて説明したが、左右に複数のエアバッグ群を配置し、各エアバッグ群毎のロータリバルブで各エアバッグを膨縮するようにしてもよい。この場合も、上下、左右、斜め方向のいずれかにある隣接のエアバッグを順次膨縮させ、これら膨縮を各エアバッグ群にわたって行うことより、より変化のある様々なマッサージを行うことができる。なお、ロータリバルブの替わりに電磁弁を使用してもよい。
【0053】
また、エアバッグ(30A〜33A),(30B〜33B)を左右一列に配置してエアバッグ群を形成したが、各エアバッグ(30A〜33A),(30B〜33B)は上下にずれていてもよい。しかも、エアバッグを上下一列に配置したものをエアバッグ群とすることも可能である。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、マッサージ効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるマッサージ装置のエアバッグの配置を示した斜視図である。
【図2】エアバッグの構成を示した説明図である。
【図3】図1のマッサージ装置の構成を示したブロック図である。
【図4】第1マッサージモードの動作を示したタイムチャートである。
【図5】第2マッサージモードの動作を示したタイムチャートである。
【図6】第3マッサージモードの動作を示したタイムチャートである。
【図7】従来のマッサージ装置の外観を示した斜視図である。
【図8】従来のマッサージ装置の構成を示した斜視図である。
【符号の説明】
21 マット本体
30A〜33A エアバッグ
30B〜33B エアバッグ
50 給排気装置
51 ポンプ
52 ロータリバルブ
53 ロータリバルブ
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数のエアバッグをマットや椅子等の人体当接面に配置したマッサージ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図7に示す椅子式のマッサージ装置が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
かかるマッサージ装置は、座部1と背凭れ部2とフットレスト部3とを有している。そして、座部1にはエアバッグ4,5が設けられ、背凭れ部2には首用の一対のエアバッグ6A,6Bと背中用の一対のエアバッグ7A,7Bと腰用の一対のエアバッグ8A,8Bとが設けられ、フットレスト部3には一対のエアバッグ9A,9Bが設けられている。
【0004】
各エアバッグ4,5,6A〜9Bは図8に示す給排気装置10によって膨縮されるようになっている。給排気装置10は、ポンプ11と電磁弁12〜17とポンプ11および各電磁弁12〜17を制御する制御装置18とを備えている。
【0005】
そして、各電磁弁12〜17の開閉を制御装置18により制御することにより、各部のマッサージを行うようになっている。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−315800号公報(段落10,11,27〜29、図1,図9参照)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなマッサージ装置にあっては、一対のエアバッグ6A〜9A,6B〜9Bは対毎に同時に膨縮されていくため、右側のエアバッグを膨縮した後に左側のエアバッグを膨縮させることができず、膨張の順序を上下左右にわたって行うことができない。このため、マッサージ効果として必ずしも満足できるものではなかった。
【0008】
この発明の目的は、良好なマッサージを行うことのできるマッサージ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、複数のエアバッグと、ポンプおよびロータリバルブを有するとともに前記エアバッグを膨縮させる給排気装置とを備え、前記ロータリバルブは回転弁が回転することにより前記エアバッグのいずれかを選択して前記ポンプから空気を給気し且つ選択された以外のエアバッグの排気を行うマッサージ装置であって、
前記複数のエアバッグは、エアバッグが並んで形成されるエアバッグ群を、この並ぶ方向と交差する方向に複数有してなり、
各エアバッグ群毎に前記ロータリバルブをそれぞれ設けたことを特徴とする。
【0010】
【実施の形態】
以下、この発明に係るマッサージ装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1に示すマッサージ装置20は、例えば硬質のウレタンホームからなるマット本体21と給排気装置50とを備えている。
【0012】
このマット本体21の上面(人体当接面)側には、首肩用の3つのエアバッグ27,27,28と、背中上用の一対のエアバッグ30A,30Bと、背中下用の一対のエアバッグ31A,31Bと、腰用の一対のエアバッグ32A,32Bと、臀部用の一対のエアバッグ33A,33Bと、モモ用のエアバッグ34とがこの順序で右側から左側へ設けられている。そして、エアバッグ30A〜33Aはマット本体21の上面に前後方向(図1において左右方向)に沿って一列に列状に配置され、エアバッグ30B〜33Bはマット本体21の前後方向(図1において左右方向)に沿って一列に列状に配置されている。そして、エアバッグ30A〜33Aは1つのエアバッグ群をなしており、エアバッグ30B〜33Bは1つのエアバッグ群をなしている。この2つのエアバッグ群は各エアバッグ30A〜33A,30B〜33Bが並ぶ左右方向(図1において上下方向)と交差する前後方向に並んでいる。
【0013】
首肩用のエアバッグ27,27,28は、マット本体21に設けた凹部22内に配置され、エアバッグ27,27が膨張することにより揉み玉Mが軸線23を中心にして回動し、この回動により揉み玉Mがその凹部22から出て首を挟み込むようになっている。また、エアバッグ28が膨張することによりその揉み玉Mが軸線24を中心にして回動し、この回動により揉み玉Mがその凹部22から出て肩を押圧していくようになっている。
【0014】
エアバッグ30A,30Bの右側部(図1において)には固定部30a,30bが形成され、この固定部30a,30bがマット本体21に固定されている。エアバッグ31A,31Bの左側部には固定部31a,31bが形成され、この固定部31a,31bがマット本体21に固定されている。各エアバッグ30A〜31Bは、膨張した際に固定部30a〜31bの反対側が持ち上がって患部を押圧していくことになる。すなわち、各エアバッグ30A〜31Bは、固定部30a〜31bを回動支点にして膨張していく。
【0015】
エアバッグ32A,32B,33A,33Bはマット本体21に設けた凹部25内に配置されている。エアバッグ32Aは、図2に示すように、互いに連通した2つのエアバッグ部32A1,32A2を上下に重ねて構成したものであり、その重ねられた部分は溶着されている。そして、エアバッグ32Aの軸線23側に位置する中央部(図1において下側部)には固定部32aが形成され、この固定部32aがマット本体21の凹部25の底部25aに固定されている。エアバッグ32Aは、エアバッグ部32A1,32A2の膨張により、固定部32aを回動支点にして矢印方向に膨張していくようになっている。
【0016】
エアバッグ32B,33A,33Bもエアバッグ32Aと同様に2つのエアバッグ部から構成されており、エアバッグ33Aの中央部には固定部33aが形成され、この固定部33aがマット本体21の凹部25の底部25aに固定されている。また、エアバッグ32B,33Bの上側部には固定部32b,33bが形成され、この固定部32b,33bがその凹部25の底部25aに固定されている。エアバッグ32B,33A,33Bは、固定部32b,33a,33bを回動支点にしてエアバッグ32Aと同様にして膨張していく。
【0017】
そして、マット本体21には図示しないカバーが取り付けられており、このカバーによって各エアバッグ27〜33Bは覆われている。
【0018】
また、マット本体21の一側部にはホース接続部26が設けられており、このホース接続部26は図示しないホースを介して各エアバッグ27〜33Bに接続されている。
【0019】
ホース接続部26には、複数のホースを束ねたホース体27の一端部が着脱自在に接続されるようになっている。ホース体27の他端部は給排気装置50に着脱自在に接続されている。
【0020】
給排気装置50は、図3に示すように、エアーを給気するためのポンプ51と、第1,第2ロータリバルブ52,53と、電磁弁54〜58と、第1,第2ロータリバルブ52,53および電磁バルブ54〜58を制御する制御装置60と、各種のマッサージモードなどを設定する操作部59とを有している。
【0021】
第1ロータリバルブ52は、各エアバッグ30A〜33Aに連通した給排気口52a〜52dと、電磁弁54を介してポンプ51に連通した接続口52eと、給排気口52a〜52dのうちの1つと接続口52eとを連通させる図示しない回転体(回転弁)と有し、この回転体の回転位置を切り換えることによって接続口52eと連通する給排気口52a〜52dが切り換わっていくようになっており、接続口52eと連通していない他の給排気口52a〜52dが外気に連通するようになっている。例えば、接続口52eと給排気口52aが連通されると、エアバッグ30Aが膨張され、給排気口52b〜52dが外気に連通されることにより、エアバッグ31A〜33Aは排気されて収縮することになる。
【0022】
第2ロータリバルブ53は、各エアバッグ30B〜33Bに連通した給排気口53a〜53dと、電磁弁55を介してポンプ51に連通した接続口53eと、給排気口53a〜53dのうちの1つと接続口53eとを連通させる図示しない回転体(回転弁)とを有し、この回転体の回転位置を切り換えることによって接続口53eと連通する給排気口53a〜53dが切り換わっていくようになっており、接続口53eと連通していない他の給排気口53a〜53dが外気に連通するようになっている。
【0023】
また、ロータリバルブ52,53の回転体を切換位置の途中に停止させることにより、ロータリバルブ52,53の給排気口52a〜52d,53a〜53dの全てが外気に連通して、全てのエアバッグ30A〜33A,30B〜33Bを排気することができるようになっている。
【0024】
エアバッグ28は電磁弁57を介してポンプ51に連通し、エアバッグ27,27は電磁弁56を介してポンプ51に連通し、エアバッグ34は電磁弁58を介してポンプ51に連通している。そして、電磁弁56〜58が開成されるとエアバッグ27,27,28,34が膨張し、電磁弁56〜58が閉成されるとエアバッグ27,27,28,34は外気に連通されて収縮するようになっている。
【0025】
制御装置60は、操作部59の操作に基づいて第1,第2ロータリバルブ52,53や電磁弁54〜58を制御するようになっており、CPU等から構成されている。また、制御装置60は、図示しないリモートコントロール装置の操作に基づいて第1,第2ロータリバルブ52,53や電磁弁54〜58を制御するようになっている。
[動 作]
次に、上記のように構成されるマッサージ装置20の動作を図4に示すタイムチャートを参照しながら説明する。なお、ポンプ51が駆動される前は全てのエアバッグ27〜34は収縮されているものとする。
【0026】
先ず、操作部59または図示しないリモートコントロール装置を操作して、第1マッサージモードを設定し、スタートスイッチを操作すると、ポンプ51が駆動されるとともに、電磁弁54が開成され、ロータリバルブ52の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ30Aが選択され、このエアバッグ30Aが膨張されていく(時点t1)。この際、電磁弁55〜58は閉成されている。
【0027】
エアバッグ30Aの膨張が停止すると(時点t2)と、すなわち、エアが所定時間給気されることによりエアバッグ30Aが完全に膨張されると、電磁弁55が開成されるとともにロータリバルブ53の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ30Bが選択され、このエアバッグ30Bが膨張されていく。そして、エアバッグ30Bの膨張が停止すると(時点t3)、すなわち、エアが所定時間給気されることによりエアバッグ30Bが完全に膨張されると、電磁弁54が閉成されるとともにロータリバルブ52の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ31Aが選択され、このエアバッグ31Aの選択によりエアバッグ30Aが収縮されていく。なお、電磁弁54の閉成によりエアバッグ31Aは膨張されない。
【0028】
エアバッグ30Bの膨張が停止されてから所定時間経過後(時点t4)にロータリバルブ53の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ31Bが選択されると、エアバッグ30Bが収縮されるとともにエアバッグ31Bが膨張されていく(時点t4)。
【0029】
エアバッグ31Bの膨張が停止されると(時点t5)、すなわち、エアが所定時間給気されることによりエアバッグ31Bが完全に膨張されると電磁弁54が開成される。ロータリバルブ52によりエアバッグ31Aが既に選択されているので、電磁弁54の開成とともにエアバッグ31Aが膨張していく(時点t5)。そして、エアバッグ31Aへのエアの給気が所定時間行われてエアバッグ31Aが完全に膨張してその膨張が停止されると(時点t6)、電磁弁55が閉成されるとともに、ロータリバルブ53の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ30Bが選択されてエアバッグ31Bが収縮していく。
【0030】
そして、エアバッグ31Aの膨張の停止時(時点t6)から所定時間経過すると(時点t7)、ロータリバルブ52の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ30Aが選択され、このエアバッグ30Aが膨張されていくとともにエアバッグ31Aが収縮していく。
【0031】
上記と同様にしてエアバッグ30Aの膨張が停止されると(時点t8)、電磁弁55が開成され、ロータリバルブ53により既にエアバッグ30Bが選択されていることにより、エアバッグ30Bが膨張されていく。そして、これら動作が繰り返し行われていく。
【0032】
このように、エアバッグ30A,30B,31B,31Aがこの順序で順番に膨縮されていくので、背中の部分を円を描くようにさすっていくようなさすり効果を得ることができる。
【0033】
ここでは、エアバッグ30A,30B,31B,31Aについて説明したが、エアバッグ32A,32B,33B,33Aをこの順序で膨縮させて上記と同様なマッサージを行うようにしてもよい。また、エアバッグ30A,30B,31B,31A(32A,32B,33B,33A)の膨縮の順序は上記と逆であってもよい。
【0034】
次に、第2マッサージモードを設定した場合の動作を図5に示すタイムチャートを参照しながら説明する。
【0035】
スタートスイッチが操作されると、ポンプ51が駆動されるとともに、電磁弁54が開成され(電磁弁55〜58は閉成されている。)、ロータリバルブ52の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ30Aが選択され、このエアバッグ30Aが膨張されていく(時点t10)。エアの給気が所定時間行われてエアバッグ30Aの膨張が停止すると(時点t11)、ロータリバルブ52の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ31Aが選択され、このエアバッグ31Aが膨張していくとともにエアバッグ30Aが収縮されていく。同様にしてエアバッグ32A,33Aの膨縮が行われていく。そして、エアバッグ33Aの膨張停止時(時点t14)に、電磁弁54が閉成されるとともに電磁弁55が開成され、ロータリバルブ53の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ33Bが選択され、このエアバッグ33Bが膨張されていく。
【0036】
他方、電磁弁54の閉成とともにロータリバルブ52の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ30Aが選択され、これによりエアバッグ33Aが収縮されていく。なお、電磁弁54の閉成によりエアバッグ30Aは膨張しない。
【0037】
一方、エアバッグ33Bへのエアの給気が所定時間行われてエアバッグ33Bの膨張が停止すると(時点t15)、ロータリバルブ53の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ32Bが選択され、このエアバッグ32Bが膨張されていくとともにエアバッグ33Bが収縮されていく。同様にして、エアバッグ31B,30Bの膨縮が行われていく。そして、エアバッグ30Bの膨張停止時(時点t18)に、電磁弁55が閉成されるとともに電磁弁54が開成される。電磁弁54が開成されると、ロータリバルブ52により既にエアバッグ30Aが選択されているので、このエアバッグ30Aが膨張されていく(時点t18)。
【0038】
他方、電磁弁55の閉成とともにロータリバルブ53の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ33Bが選択され、これによりエアバッグ30Bが収縮されていく。そして、これら動作が繰り返し行われていく。
【0039】
このように、エアバッグ30A,31A,32A,33A,33B,32B,31B,30Bがこの順序で順番に膨縮されていくので、背中から臀部にかけて直線状にさすっていくようなさすり効果を得ることができる。
【0040】
なお、エアバッグ30A,31A,32A,33A,33B,32B,31B,30Bの膨縮の順序は上記と逆であってもよい。
【0041】
次に、第3マッサージモードを設定した場合の動作を図6に示すタイムチャートを参照しながら説明する。
【0042】
スタートスイッチが操作されると、ポンプ51が駆動されるとともに、電磁弁54が開成され(電磁弁55〜58は閉成されている。)、ロータリバルブ52の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ33Aが選択され、このエアバッグ33Aが膨張されていく(時点t20)。エアの給気が所定時間行われてエアバッグ33Aの膨張が終了すると(時点t21)、電磁弁54が閉成されるとともに電磁弁55が開成される。そして、ロータリバルブ53の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ33Bが膨張していく。一方、電磁弁54の閉成とともにロータリバルブ52の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ32Aが選択され、この選択によりエアバッグ33Aは収縮していく。
【0043】
他方、エアの給気が所定時間行われてエアバッグ33Bの膨張が終了すると(時点t22)、電磁弁54が開成されるとともに電磁弁55が閉成される。電磁弁54が開成されると、既にロータリバルブ52によりエアバッグ32Aが選択されていることにより、エアバッグ32Aが膨張していく(時点t22)。
【0044】
一方、電磁弁55の閉成とともにロータリバルブ53の回転体の回転位置が切り換えられてエアバッグ32Bが選択され、この選択によりエアバッグ33Bが収縮していく(時点t22)。なお、電磁弁55が閉成されることによりエアバッグ32Bは膨張しない。
【0045】
同様にして、エアバッグ32B,31A,31B,30A,30Bがこの順序で膨縮されていく。
【0046】
このように、左右のエアバッグ33A〜30A,33B〜30Bが交互に膨縮されながらその膨縮されるエアバッグが臀部から首の方へ移動されていくので、千鳥足状にマッサージが行われることになる。
【0047】
この第3マッサージモードでは、エアバッグ33Aの膨縮から開始されるが、エアバッグ33Bから開始してもよく、また、逆の順序すなわちエアバッグ30Aまたはエアバッグ30Bの膨縮から開始してもよい。
【0048】
また、ロータリバルブ52,53の回転体を切換位置の途中に停止させることにより、ロータリバルブ52,53の給排気口52a〜52d,53a〜53dの全てが外気に連通されるので、電磁弁54,55を開成したまま、ロータリバルブ52,53の回転体の回転位置を制御して各エアバッグ33A〜30A,33B〜30Bの膨縮を行うようにしてもよい。
【0049】
この実施形態では、第1,第2,第3マッサージモードを単独で行う場合について説明したが、これに限らず、これら第1,第2,第3マッサージモードを組み合わせてマッサージを行ってもよい。そして、エアバッグ30A〜33A,30B〜33Bの膨縮順序を左右や前後や斜めに移動させたり、これらの移動方向を組み合わせることにより、多種多様のマッサージを行うことが可能となり、変化のある様々なマッサージを行うことができる。
【0050】
すなわち、上下、左右、斜め方向のいずれかにある隣接のエアバッグ30A〜33A,30B〜33Bを順次膨縮させ、これら膨縮を各エアバッグ群にわたって行うことにより、変化のある様々なマッサージを行うことができる。
【0051】
ところで、左側(図3において)にある列のエアバッグ30A〜33Aをロータリバルブ52で、右側にある列のエアバッグ30B〜33Bをロータリバルブ53で膨縮するようにしたものであるから、各エアバッグ30A〜33A,30B〜33Bの膨縮順序を任意に設定することができ、しかも、各エアバッグ30A〜33A,30B〜33B毎に電磁弁を設ける必要がないので、その構成は簡単なものとなる。
【0052】
また、上記実施形態では、左右にエアバッグ群(30A〜33A),(30B〜33B)を1つづつ配置したものについて説明したが、左右に複数のエアバッグ群を配置し、各エアバッグ群毎のロータリバルブで各エアバッグを膨縮するようにしてもよい。この場合も、上下、左右、斜め方向のいずれかにある隣接のエアバッグを順次膨縮させ、これら膨縮を各エアバッグ群にわたって行うことより、より変化のある様々なマッサージを行うことができる。なお、ロータリバルブの替わりに電磁弁を使用してもよい。
【0053】
また、エアバッグ(30A〜33A),(30B〜33B)を左右一列に配置してエアバッグ群を形成したが、各エアバッグ(30A〜33A),(30B〜33B)は上下にずれていてもよい。しかも、エアバッグを上下一列に配置したものをエアバッグ群とすることも可能である。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、マッサージ効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるマッサージ装置のエアバッグの配置を示した斜視図である。
【図2】エアバッグの構成を示した説明図である。
【図3】図1のマッサージ装置の構成を示したブロック図である。
【図4】第1マッサージモードの動作を示したタイムチャートである。
【図5】第2マッサージモードの動作を示したタイムチャートである。
【図6】第3マッサージモードの動作を示したタイムチャートである。
【図7】従来のマッサージ装置の外観を示した斜視図である。
【図8】従来のマッサージ装置の構成を示した斜視図である。
【符号の説明】
21 マット本体
30A〜33A エアバッグ
30B〜33B エアバッグ
50 給排気装置
51 ポンプ
52 ロータリバルブ
53 ロータリバルブ
Claims (3)
- 複数のエアバッグと、ポンプおよびロータリバルブを有するとともに前記エアバッグを膨縮させる給排気装置とを備え、前記ロータリバルブは回転弁が回転することにより前記エアバッグのいずれかを選択して前記ポンプから空気を給気し且つ選択された以外のエアバッグの排気を行うマッサージ装置であって、
前記複数のエアバッグは、エアバッグが並んで形成されるエアバッグ群を、この並ぶ方向と交差する方向に複数有してなり、
各エアバッグ群毎に前記ロータリバルブをそれぞれ設けたことを特徴とするマッサージ装置。 - 複数のエアバッグと、これらエアバッグを膨縮させる給排気装置とを備えたマッサージ装置であって、
前記複数のエアバッグは、エアバッグが並んで形成されるエアバッグ群を、この並ぶ方向と交差する方向に複数有してなり、
前記給排気装置により、隣接するエアバッグを順次膨縮させるとともにこれら膨縮動作が各エアバッグ群にわたって行われることを特徴とするマッサージ装置。 - 複数のエアバッグと、ポンプおよびロータリバルブを有するとともに前記エアバッグを膨縮させる給排気装置とを備え、前記ロータリバルブは回転弁が回転することにより前記エアバッグのいずれかを選択して前記ポンプから空気を給気し且つ選択された以外のエアバッグの排気を行うマッサージ装置であって、
前記複数のエアバッグは、エアバッグが並んで形成されるエアバッグ群を、この並ぶ方向と交差する方向に複数有してなり、
各エアバッグ群毎に前記ロータリバルブをそれぞれ設け、
各ロータリバルブによって、前記エアバッグのうち隣接するエアバッグを順次膨縮させることを特徴とするマッサージ装置。
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