JP2004257039A - 建築外壁用金属製パネルおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【目的】耐食性と耐熱性に優れ、加工性に優れた処理膜を有する板状素材を使用し、板状素材に予め装飾用凹凸模様を形成して、立体感のある建築外壁用金属製パネルを製造する。
【構成】めっき鋼板またはステンレス鋼板の少なくとも片面にプライマー層が形成され、このプライマー層の少なくとも片面上にさらにトップ塗装膜が形成された板状素材の帯を、長手方向所定の寸法で切断した後、各辺を曲げ加工して箱型形状のフレームを成形し、箱型に成形されたフレームの内側凹部に発泡性樹脂を注入し、裏面材を取り付けた後前記発泡性樹脂を発泡させることにより、建築外壁用金属製パネルを製造する。長手方向所定の寸法に切断する前に、凹凸を付けた装飾用隆起部を有する上型と当該上型に嵌合する装飾用隆起部を有する下型を用いて板状素材をプレス成形し、パネル表面に凹凸模様を形成することができる。
【選択図】 図1
【構成】めっき鋼板またはステンレス鋼板の少なくとも片面にプライマー層が形成され、このプライマー層の少なくとも片面上にさらにトップ塗装膜が形成された板状素材の帯を、長手方向所定の寸法で切断した後、各辺を曲げ加工して箱型形状のフレームを成形し、箱型に成形されたフレームの内側凹部に発泡性樹脂を注入し、裏面材を取り付けた後前記発泡性樹脂を発泡させることにより、建築外壁用金属製パネルを製造する。長手方向所定の寸法に切断する前に、凹凸を付けた装飾用隆起部を有する上型と当該上型に嵌合する装飾用隆起部を有する下型を用いて板状素材をプレス成形し、パネル表面に凹凸模様を形成することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、建築物の壁材や外壁材等に要求される良好な耐食性や耐熱性に優れ、それ自身が凹凸模様を有する意匠性に優れた金属製パネルに関する。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】
建造物の外壁等に使用される凹凸模様等の意匠を有するパネルは、窯業系が主流である。しかし、窯業系のパネルは、凹凸模様等の意匠を付与する自由度は高いが、製造が煩雑であるためにコストが高く、安定した品質が得られないという欠点を有している。
また、アルミニウム合金板を素材とし、フレーム成形された後、裏面に断熱材を介在させて断熱効果を確保するとともに、表面に各種塗装が行われて意匠性や美観が向上されている場合もあるが、アルミニウム合金は耐熱温度が低いために、昨今の防火・耐熱要求に充分に対応できない状況になってきている。
【0003】
そこで、フレーム材としてアルミニウム合金板に代わって冷延鋼板の使用が検討されている。例えば特開平10−121649号公報では、鋼板等の面材間に断熱材を充填された断熱パネルが提案されている。また、特開平7−195389号公報では、鉄板間に充填した樹脂を発泡・硬化させて発泡断熱材の周囲を鉄板で覆った建築用パネルを製造する方法が提案されている。しかしながら、単なる普通鋼の冷延板は耐食性が十分ではない。鋼板製フレーム材に耐食性を持たせるために、パネル形状に成形後、防食顔料を含む塗料が塗装され、あるいは接着剤を介してタイルが貼り付けられている。
塗装には下塗りと上塗りを必要とし、またタイルの貼り付けには前処理等を必要とする等、手間と長時間を要するので、全体としてコストが高くなり、また結果として安定した品質のパネルが得られがたくなっている。
【0004】
また、意匠性を向上させるために複層の塗膜を形成したり、エンボス模様や特殊塗装で表面形状を変化させている。しかし、複層の塗装を行うに当たっても乾燥時間等を考慮すると長時間を要し、また、素材板との密着強度を高める対策も必要になる。エンボスロールを用いた加工により形成されるエンボス模様は、深い凹凸模様は形成できず、立体感に乏しい。さらに、石目調等の特殊塗装も立体感は出せない。
【0005】
本発明は、このような問題を解消すべく案出されたものであり、めっき鋼板またはステンレス鋼板を原板とし、表面に耐食性及び加工性に優れた処理膜を有する板状素材を使用してフレームを形成し、耐食性と耐熱性を有し、施工性に優れた建築外壁用金属製パネルを提供する。また、板状素材に予め装飾用凹凸模様を形成し、立体感のある建築外壁用金属製パネルの製造方法を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の建築外壁用金属製パネルは、その目的を達成するため、めっき鋼板またはステンレス鋼板の少なくとも片面にプライマー層およびトップ塗膜層が形成された板状素材から形作られたフレームを有することを特徴とする。トップ塗膜層の少なくとも片面上にさらにクリアー塗装膜が形成された板状素材から形作られたものでも良い。
また、上記のような板状素材の帯を、長手方向所定の寸法で切断した後、各辺を曲げ加工して箱型形状のフレームを成形し、箱型に成形されたフレームの内側凹部に発泡性樹脂を注入し、裏面材を取り付けた後前記発泡性樹脂を発泡させることにより、建築外壁用金属製パネルを製造する。長手方向所定の寸法に切断する前に、凹凸を付けた装飾用隆起部を有する上型と当該上型に嵌合する装飾用隆起部を有する下型を用いて板状素材をプレス成形する、あるいは目地用平面部および凹凸を付けた装飾用隆起部をもつ型板と、該型板の目地用平面部に対向配置された目地押え板と型板の装飾用隆起部に嵌合する装飾用隆起部が表面に形成された軟質弾性体とを備えたプレス装置に板状素材を間欠的に送り込み、幅方向両端部を板押えした状態で板状素材を型板と目地押え板および軟質弾性体との間に挟み込み、板状素材をプレス成形することにより、パネル表面に凹凸模様を形成することができる。
【0007】
【作用および実施の態様】
原板にめっき鋼板またはステンレス鋼板を用いた。これにより従来のアルミニウム合金板に不足していた耐熱性を確保することができた。また、従来の普通鋼板に不足していた耐食性を確保することができた。さらにめっき鋼板またはステンレス鋼板からなる原板上に、防錆顔料を含む乾燥膜厚1〜20μmのプライマー層を形成し、その上に塗膜伸びが50%以上のトップ塗装膜を乾燥膜厚5〜30μmで形成することにより、耐食性が向上するとともに、その後の加工による塗膜割れが発生しないようにすることができたものである。
【0008】
ところで、パネルのフレームは、めっき鋼板あるいはステンレス鋼板を、所定の幅および長さに切断した後、各辺に曲げ加工等を施して所定形状に成形されている。一般に、鋼板に曲げ加工等を施すとき、成形後の曲げ角度は、工具等の曲げ角度よりも大きくなる。いわゆるスプリングバック現象を起こして設計角度と異なった曲げ角度になることが多い。形状精度の高いフレームを得るためには、スプリングバックの小さい素材を用いることが有効である。そのためには、めっき鋼板の下地鋼板あるいはステンレス鋼板の機械的特性として、降伏強さおよび引張強さが小さいもの、加工硬化指数(n値)が小さいもの、ヤング率が大きいものを使用することが好ましい。
そして、低強度材を使用することにより、ロール成形負荷も低減できる。
【0009】
めっき鋼板としては、亜鉛めっき鋼板,アルミニウムめっき鋼板,Zn−5%Al合金めっき鋼板,Zn−55%Al合金めっき鋼板、Zn−6%Al−3%Mg等のZn−Al−Mg系合金めっき鋼板等、種々のめっき鋼板が使用できる。めっき層は、片面当たりの付着量20〜200g/m2で形成されたものが好ましい。20g/m2未満の付着量ではめっき層の防食作用が弱く、逆に200g/m2を超える付着量では経済的に不利であるばかりでなく、加工性が低下しやすくなる。
【0010】
めっき鋼板あるいはステンレス鋼板は、常法にしたがって適宜研磨,脱脂,酸洗等の工程を経て塗装前処理される。塗装前処理には、リン酸亜鉛系,塗布型クロメート系処理のいずれか一方または双方の化成処理が採用される。リン酸亜鉛系,塗布型クロメート系化成処理の方法は特に制約されるものではないが、リン酸亜鉛系の化成処理では付着量0.3〜1.5g/m2の化成処理膜、塗布型クロメート系の化成処理ではCr換算付着量20〜80g/m2の化成処理膜を形成することが好ましい。化成処理膜の付着量を当該範囲に調整すると、加工性の低下を来たすことなく、塗膜密着性や耐久性に優れた表面に改質される。
【0011】
塗装前処理された原板にプライマー塗料を塗布し、乾燥・焼付けによってプライマー層を形成する。プライマー塗料としては、ポリエステル,エポキシ,アクリル,フェノキシ等の樹脂をベースとし、メラミン系樹脂やイソシアネート系樹脂を架橋剤にした通常の塗装鋼板用塗料が使用される。
プライマー塗料に、クロム系,非クロム系の防錆顔料や体質顔料が配合される。必要に応じて着色顔料,メタリック顔料等もプライマー塗料に配合できる。
【0012】
クロム系防錆顔料には防食性に優れたクロム酸亜鉛,クロム酸ストロンチウム,クロム酸バリウム,クロム酸カルシウム等があり、1種または2種以上がプライマー塗料に配合される。非クロム系防錆顔料には、変成シリカ,ポリリン酸アルミニウム等がある。防錆顔料は、プライマー層に10〜70質量%含まれるようにプライマー塗料に配合することが好ましい。
プライマー塗料に配合される体質顔料の種類は特に制限を受けるものではなく、シリカ,炭酸カルシウム,炭酸バリウム,水酸化アルミニウム,炭酸マグネシウム,硫酸石灰等が使用される。
【0013】
プライマー塗料は、適当な溶媒に均一分散させることにより調整される。溶剤としては一般的に有機溶剤が使用され、トルエン,キシレン等の炭化水素系、酢酸エチル,酢酸ブチル等のエステル系、セロソルブ等のエーテル系、メチルイソブチルケトン,メチルエチルケトン,イソホロン,シクロヘキサノン等のケトン系溶剤が例示される。
【0014】
防錆顔料,体質顔料を配合したプライマー塗料を塗装前処理されためっき鋼板あるいはステンレス鋼板の表面に塗布する。塗料塗布には、ロールコート,カーテンフローコート,スプレー塗装等の任意の方法が採用されるが、コイル状の鋼板に連続的に塗装する場合には、一般にロールコート法が用いられる。プライマー塗料は、プライマー層の乾燥膜厚が1〜20μmになる塗布量で鋼板に塗布される。1μm未満の乾燥膜厚では耐食性が不足し、逆に20μmを超える膜厚では塗装コストの上昇や加工性の低下を招く。
めっき鋼板あるいはステンレス鋼板に塗布されたプライマー塗料は、塗料樹脂を充分に硬化させるために180℃以上の最高到達温度で焼付けられる。しかし、240℃を超える最高到達温度では塗料樹脂が分解することがあり、加工性等の塗膜物性が低下する。
【0015】
このプライマー層の上に、トップ塗料を塗装して焼付けることによりトップ塗膜を形成する。トップ塗料の樹脂系としては、ポリエステル樹脂,ポリウレタン樹脂,エポキシ樹脂,アクリル樹脂,フェノキシ樹脂等の樹脂が使用できる。また、乾燥後の塗膜の伸びが50%以上になるものを使用する。塗膜伸びが50%に満たないと加工時に塗膜割れが発生し、外観ならびに耐食性が低下することがある。したがって、塗膜の伸びは50%以上、好ましくは75%以上にすることが好ましい。
【0016】
トップ塗料には、通常は着色顔料を含有させる。溶剤や他の成分はプライマー塗料について説明したものと同様なものが使用できる。トップ塗料もプライマー塗料と同様の方法で塗装できる。塗装は、乾燥膜厚で5〜30μm、好ましくは10〜20μmとなるように行う。トップ塗膜が薄すぎると、着色困難となり、耐食性や耐候性も不十分になる。トップ塗膜が厚すぎると加工性が低下する。塗装後の焼付けは、最高到達温度が200〜240℃、好ましくは220〜240℃の範囲で行う。
【0017】
プライマー層およびトップ塗膜層が形成されためっき鋼板あるいはステンレス鋼板は、所定形状のパネルフレームに加工され、内側凹部に発泡性樹脂が充填され、加熱膨張されて断熱材を内蔵した建築外壁用金属製パネルが製造される。
あるいは、所定形状のパネルフレームに加工された後、内側凹部に接着剤を介して断熱用の石膏ボードを貼り付けてもよい。さらに、所定形状のパネルフレームの外側凹部のトップ塗膜上にクリアー塗膜を形成してもよい。
【0018】
次に本発明の建築外壁用金属製パネルの製造方法について説明する。レンガを貼り付けたような装飾用隆起部を有する建築外壁用パネルの製造・使用量が多くなっているので、これを製造する方法を説明する。
最終的な建築外壁用金属製パネルの断面形状は図1に示す通りである。レンガ調の表面凹凸模様6を有する、レンガに見立てた複数の装飾用隆起部5が目地部に見立てられる平坦部4で連結された態様の表面模様を有する鋼板1の4辺に曲げ加工が施され、裏面を裏面材2で覆った箱状体の内部空間を発泡樹脂3により発泡・充填された構造を有するものである。
【0019】
この建築外壁用金属製パネルの製造方法を図2に基づいて説明する。
板厚0.2〜0.4mmで、めっきを施した冷延鋼板あるいはステンレス鋼板からなる帯鋼板10をペイオフロール21から払い出し、ピンチロール22を経てフィーダ23でプレス成形装置30に間欠的に送り込む。帯鋼板10の所定箇所をプレス成形した後、箱曲げ折りしろを長手方向に帯鋼板10を送り出し、後続する部分を同様なサイクルで繰り返す。
【0020】
表面に凹凸の装飾模様を形成するためのプレス成形装置30は、図3(a)に示すような、パネルの装飾用隆起部5に相当する複数の隆起部31aが形成され、個々の隆起部31aの間を目地部に見立てられる平坦部4に相当する平面部31bで仕切った型板31を備えている。隆起部31aの頂面には、必要とする凹凸模様6を鋼板1に付けるための凹凸31cが形成されている。
この型板31を図3(b)に示すように、上側均圧板35uに取り付ける。同時に、型板31の両側に上側板押え34bを、コイルばね36を介して上側均圧板35uに吊りボルト等で取り付ける。
【0021】
型板31の隆起部31aおよび目地用平面部31bには、図3の(b)に示すように帯鋼板10を挟んで軟質弾性体32および目地押え板33がそれぞれ対向配置される。軟質弾性体32は、隣接する目地押え板33の間および目地押え板33と両側の下側板押え34dとの間に充填され、装飾用隆起部5のレンガ調凹凸模様8を反転させた形状の凹凸32bが頂面に形成されている。
軟質弾性体32および目地押え板33は、下側均圧板35dで支持されている。軟質弾性体としては、ショアーA硬度90度程度のウレタンゴム等が用いられる。目地押え板33としては、軟質弾性体32よりも高い硬度を示すS55C,SK3等の炭素鋼,特殊鋼を焼き入れした後にCrめっきを施した鋼や、硬質ゴム等の硬質材料が使用される。
あるいは、目地押え板33および下側板押え34dを一体成形した下金型を使用してもよい。
【0022】
型板31と軟質弾性体32および目地押え板33との間に帯鋼板10を挟んだ状態(図3b)で、型板31を軟質弾性体32および目地押え板33に押し付ける(図3b)。このとき、帯鋼板10の幅方向両端部は、上側均圧板35uと下側板押え34dとの間で挟持されている。
型板31で帯鋼板10を加圧するとき、隆起部31aの凹凸形状を倣って帯鋼板10が塑性変形し、レンガに見立てられた装飾用隆起部5が形成される。隆起部31aに対向する軟質弾性体32は、隆起部31aの凹凸31cを反転した形状の凹凸32aをもっているため、凹凸のない平板状軟質弾性体を使用した場合には、必要であった軟質弾性体32の型板31側への膨出が不要となる。したがって、その分だけ必要な成形圧力が小さく済み、プレス能力が小さく安価なプレス成形機が使用でき、また帯鋼板10の送りピッチを長く取れることから、ラインスピードを上げることができる。
【0023】
目地用平面部31bと目地押え板33との間で挟持された箇所では、帯鋼体10が塑性変形することなく、装飾用隆起部5から窪んだ目地相当平坦部4が形成される。型板31に隆起部31aおよび凹凸31cが向けられているとともに、軟質弾性体32に凹凸32aが設けられているので、その凹凸を倣った凹凸模様6が装飾用隆起部5に付けられる。また装飾用隆起部5は、基部および肩部がそれぞれ目地押え板33の肩部および隆起部31aの肩部に当たるため、目地相当平坦部4からの立ち上がりが鮮明になったシャープな形状に成形される。
【0024】
目地相当平坦部4および装飾用隆起部5の成形に際し、帯鋼板10の幅方向両端は、上側板押え34uと下側板押え34dとの間で拘束されているため、目地相当平坦部4および装飾用隆起部5の形成に伴った不規則な変形がなく、当初のフラットな形状が維持される。同様に長手方向で箱型に折り曲げられる部分についてもフラットな形状が維持される。
プレス成形装置30の入側における帯鋼板10の不規則変形は、上下の板押え34u,34dと同様な押えをプレス成形装置30の入側に配置して帯鋼板10を挟むことにより防止される。プレス成形装置30の出側では、深彫り模様の装飾用隆起部5を形成することにより、帯鋼板10に不規則変形は生じにくい。
深彫り模様が付けられた帯鋼板11は、所定ピッチで間欠送りされた後、次の部分が同様にプレス成形される。製品の所定長さ分に模様が付された後、箱型の曲げしろに当たる量と模様をプレスする1ピッチ分をフィーダで送り込んだ後に、カッター29により定寸に切断される。
【0025】
深彫り模様が長手方向に付けられ、しかも長手方向の両側がフラットな形状の鋼板は、ロール成形装置24に送り込まれる。ロール成形装置24では、幅方向端部をC形にロール成形される。次いで、ベンダーにより長手方向の両板端が折り曲げられた後、曲げ型37により鋼板を90度に折り曲げられてC形を形成して箱体を作る。
箱型に成形された鋼板12は、予熱炉25で予熱された後、裏面側に発泡性樹脂13が注入される。発泡性樹脂としては、ポリウレタン、ポリイソシアヌレートフォーム,フェノールフォーム等が使用できる。
次いで、ペイオフロール26から送り出された裏面材14が挿入装置27で箱型の内側で鋼板12の裏面に装入され、図1に示したような裏面材2となる。
【0026】
発泡性樹脂13および裏面材14が装入された箱状の鋼板15は、ダブルコンベア28a,28bを備えた加熱炉28に送り込まれる。発泡性樹脂13は、上下のダブルコンベア28a,28bで押えられた状態で加熱炉28の熱を受けて発泡する。加熱は30〜150℃の温度範囲で行う。これにより、箱型側面のC形部、裏面材で区画された箱状の鋼板15の裏面側凹部を充填する。箱状の鋼板15は、加熱炉28から送り出され、金属パネル38の製品となる。
【0027】
以上、所定形状のパネルフレームに加工され、レンガを積み重ねたような深彫り凹凸模様が形成され、内側凹部に発泡性樹脂が充填され、加熱膨張されて断熱材を内蔵した建築外壁用金属製パネルの製造方法について説明した。帯鋼板10の表面に形成する装飾用凹凸模様の形成を従来のエンボス加工に替えてプレス加工法を採用したので、例えば3mmを超えるような深彫りの凹凸模様をシャープな形状に形成することが可能になり、立体感に優れた金属製パネルが得られる。
ところで、本発明では、レンガ積み調の深彫り凹凸模様を設けていない金属製パネルを製造することも可能である。例えば、石積み模様や目地がない凹凸模様等、所望の凹凸を形成することも可能である。所望の表面凹凸模様に応じて、その凹凸を倣った形状の金型を使用して、単純なプレス加工で成形することができる。
【0028】
【実施例】
次に、帯鋼板10として、表面にプライマー層およびトップ塗膜層を形成しためっき鋼板を使用し、レンガ積み調の深彫り凹凸模様が形成された建築外壁用金属製パネルを製造した例について説明する。
原板として、片面当たりの付着量120g/m2で55%Al−Zn合金めっき層を形成した板厚0.27mm,板幅584mmのめっき鋼板を使用した。原板を塗布型クロメート処理し、クロム換算付着量40mg/m2のクロメート皮膜を形成した。
次いで、表1に示す種々の膜厚になるようにプライマー層およびトップ塗膜層を形成した。
【0029】
それぞれについて次の試験方法で性能を調査した。
〔プライマー塗膜の加工性〕
プライマー塗膜およびトップ塗膜層を形成した鋼板の曲げ内側に同じ板厚の鋼板を挟み、23℃で180度折り曲げ試験し、曲げ部のプライマー塗膜にクラックが発生しない最低板挟み枚数で加工性を評価した。密着曲げの場合を0t、n枚の鋼板を挟んで折り曲げ加工したときにプライマー塗膜にクラックが発生しなかった場合をntとし表示し、0〜1tであれば加工性良好と判断した。
〔耐食性〕
塗装鋼板から切り出した試験片の裏面および上下の端面をシールし、複合サイクル試験(35℃の5%NaCl溶液噴射12時間→60℃、30%RHで乾燥4時間→50℃、98%RHで湿潤2時間)を100サイクル行った。試験後の試験片端面を観察し、発生したブリスタの最大長さで耐食性を評価し、最大ブリスタ長さ3mm以下を耐食性良好と判断した。
【0030】
表1の試験結果に見られるように、プライマー塗膜の乾燥膜厚を1〜20μmの範囲に調整し、トップ塗膜の伸びを50%以上、乾燥膜厚を5〜30μmの範囲に調整するとき、加工性に優れ、十分な耐食性が得られることがわかった。これに対して、乾燥膜厚やトップ塗膜の伸びが規定値を外れた比較例では、特性が十分でない。
【0031】
【0032】
次に、上記プライマー層およびトップ塗膜層を被覆しためっき鋼板を用いて建築外壁用パネルを製造した。
帯状プライマー層被覆めっき鋼板をペイオフロール21からプレス成形装置30に送り込み、65mm×130mmのレンガに相当する装飾用隆起部5が帯鋼板の長手方向に5列配置されて成形され、種々異なる深さでレンガ積みの目地部に見立てられる平坦部4で仕切られた深彫り模様を形成した。平坦部4の深さとしては、従来のエンボスロールを用いた模様付けの限界を超える3mmおよび5mmの2通りを設定した。
また、装飾用隆起部5には、型板31の隆起部31a上凹凸31Cと軟質弾性体32の凹凸32aをおよび使用して、単品レンガの表面模様に相当する凹凸模様6を形成した。
【0033】
プレス成形され、長さ2879mmに切断された後のプライマー被覆めっき鋼板の両側部をロール成形して箱型に成形し、発泡性樹脂13として発泡性ウレタンを箱型成形体の内部空間に注入し、さらに裏面材14として厚さ50g/m2のアルミニウムを蒸着したクラフト紙を装入した後、加熱炉28に送り込んで約50℃に加熱して、発泡性ウレタンを発泡させた。
得られた金属製パネルについて、平坦部4の深さおよび装飾用隆起部5の形状評価を行った。
【0034】
深さ3mmと5mmのいずれの平坦部4を形成したものでも、装飾用隆起部5の突出形状が鮮明で、従来のエンボスロールで模様付けをしたエンボス材と顕著に識別できた。平坦部4から立ち上がる装飾用隆起部5は、基部および肩部ともにシャープに成形されており、立体感に富んだものが得られた。しかも、装飾用隆起部5の表面にもレンガの表面に擬した凹凸模様が付けられているので、意匠性および識別性の高い金属パネルが得られた。
【0035】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の建築外壁用金属製パネルは、塗装前処理されためっき鋼板またはステンレス鋼板の少なくとも片面に、防錆顔料を含む乾燥膜厚1〜20μmのプライマー層が形成され、その上に塗膜の伸びが50%以上のトップ塗膜層が乾燥膜厚5〜30μmで形成された板状素材から形作られたフレームを有しているので、耐食性と加工性に優れている。
しかも、板状素材をパネル形状に成形加工する際、予め板状素材の表面にレンガ積み模様等の表面凹凸模様をプレス成形法で付与した後、4辺に曲げ加工を施して箱状に成形し、内部空間に断熱材を充填しているので、シャープで立体感がある金属性パネルを製造することができる。
本発明の建築外壁用金属製パネルを使用することにより、従来のアルミニウム合金板に不足していた耐熱性を確保することができ、また、従来の普通鋼板に不足していた耐食性を確保することができた。さらに、従来の金属製パネルを用いた壁面と比較して立体感に優れ、意匠性および識別性に優れた壁面を構築することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にしたがって製造された金属製パネルの部分断面斜視図
【図2】本発明にしたがった金属製パネルの製造ライン
【図3】本発明で使用する型板の一例(a)と、型板と軟質弾性体および目地押え板との間に板状素材を挟み込んだ状態(b)、および型板を押圧して装飾用隆起部と平坦部をプレス成形している状態を説明する図
【符号の説明】
1:パネル表面材 2:裏面材 3:発泡樹脂 4:平坦部 5:装飾用隆起部 6:凹凸模様
10:帯鋼板 11:深彫り模様が付けられた帯鋼板 12:箱型に成形された帯鋼板 13:発泡性樹脂 14:裏面材 15:裏面材用金属帯板を貼り付けた箱型帯鋼板
21:ペイオフロール 22:ピンチロール 23:フィーダ 24:ロール成形装置 25:予熱炉 26:ペイオフロール 27:装入装置 28a,28b:ダブルコンベア 29:カッター
30:プレス成形装置 31:型板 31a:隆起部 31b:目地用平面部 31c:模様付け用凹凸 32:軟質弾性体 32a:凹凸 33:目地押え板 34u:上側板押え 34d:下側板押え 35u:上側均圧板 35d:下側均圧板 36:コイルばね37:曲げ型 38:金属パネル
【産業上の利用分野】
本発明は、建築物の壁材や外壁材等に要求される良好な耐食性や耐熱性に優れ、それ自身が凹凸模様を有する意匠性に優れた金属製パネルに関する。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】
建造物の外壁等に使用される凹凸模様等の意匠を有するパネルは、窯業系が主流である。しかし、窯業系のパネルは、凹凸模様等の意匠を付与する自由度は高いが、製造が煩雑であるためにコストが高く、安定した品質が得られないという欠点を有している。
また、アルミニウム合金板を素材とし、フレーム成形された後、裏面に断熱材を介在させて断熱効果を確保するとともに、表面に各種塗装が行われて意匠性や美観が向上されている場合もあるが、アルミニウム合金は耐熱温度が低いために、昨今の防火・耐熱要求に充分に対応できない状況になってきている。
【0003】
そこで、フレーム材としてアルミニウム合金板に代わって冷延鋼板の使用が検討されている。例えば特開平10−121649号公報では、鋼板等の面材間に断熱材を充填された断熱パネルが提案されている。また、特開平7−195389号公報では、鉄板間に充填した樹脂を発泡・硬化させて発泡断熱材の周囲を鉄板で覆った建築用パネルを製造する方法が提案されている。しかしながら、単なる普通鋼の冷延板は耐食性が十分ではない。鋼板製フレーム材に耐食性を持たせるために、パネル形状に成形後、防食顔料を含む塗料が塗装され、あるいは接着剤を介してタイルが貼り付けられている。
塗装には下塗りと上塗りを必要とし、またタイルの貼り付けには前処理等を必要とする等、手間と長時間を要するので、全体としてコストが高くなり、また結果として安定した品質のパネルが得られがたくなっている。
【0004】
また、意匠性を向上させるために複層の塗膜を形成したり、エンボス模様や特殊塗装で表面形状を変化させている。しかし、複層の塗装を行うに当たっても乾燥時間等を考慮すると長時間を要し、また、素材板との密着強度を高める対策も必要になる。エンボスロールを用いた加工により形成されるエンボス模様は、深い凹凸模様は形成できず、立体感に乏しい。さらに、石目調等の特殊塗装も立体感は出せない。
【0005】
本発明は、このような問題を解消すべく案出されたものであり、めっき鋼板またはステンレス鋼板を原板とし、表面に耐食性及び加工性に優れた処理膜を有する板状素材を使用してフレームを形成し、耐食性と耐熱性を有し、施工性に優れた建築外壁用金属製パネルを提供する。また、板状素材に予め装飾用凹凸模様を形成し、立体感のある建築外壁用金属製パネルの製造方法を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の建築外壁用金属製パネルは、その目的を達成するため、めっき鋼板またはステンレス鋼板の少なくとも片面にプライマー層およびトップ塗膜層が形成された板状素材から形作られたフレームを有することを特徴とする。トップ塗膜層の少なくとも片面上にさらにクリアー塗装膜が形成された板状素材から形作られたものでも良い。
また、上記のような板状素材の帯を、長手方向所定の寸法で切断した後、各辺を曲げ加工して箱型形状のフレームを成形し、箱型に成形されたフレームの内側凹部に発泡性樹脂を注入し、裏面材を取り付けた後前記発泡性樹脂を発泡させることにより、建築外壁用金属製パネルを製造する。長手方向所定の寸法に切断する前に、凹凸を付けた装飾用隆起部を有する上型と当該上型に嵌合する装飾用隆起部を有する下型を用いて板状素材をプレス成形する、あるいは目地用平面部および凹凸を付けた装飾用隆起部をもつ型板と、該型板の目地用平面部に対向配置された目地押え板と型板の装飾用隆起部に嵌合する装飾用隆起部が表面に形成された軟質弾性体とを備えたプレス装置に板状素材を間欠的に送り込み、幅方向両端部を板押えした状態で板状素材を型板と目地押え板および軟質弾性体との間に挟み込み、板状素材をプレス成形することにより、パネル表面に凹凸模様を形成することができる。
【0007】
【作用および実施の態様】
原板にめっき鋼板またはステンレス鋼板を用いた。これにより従来のアルミニウム合金板に不足していた耐熱性を確保することができた。また、従来の普通鋼板に不足していた耐食性を確保することができた。さらにめっき鋼板またはステンレス鋼板からなる原板上に、防錆顔料を含む乾燥膜厚1〜20μmのプライマー層を形成し、その上に塗膜伸びが50%以上のトップ塗装膜を乾燥膜厚5〜30μmで形成することにより、耐食性が向上するとともに、その後の加工による塗膜割れが発生しないようにすることができたものである。
【0008】
ところで、パネルのフレームは、めっき鋼板あるいはステンレス鋼板を、所定の幅および長さに切断した後、各辺に曲げ加工等を施して所定形状に成形されている。一般に、鋼板に曲げ加工等を施すとき、成形後の曲げ角度は、工具等の曲げ角度よりも大きくなる。いわゆるスプリングバック現象を起こして設計角度と異なった曲げ角度になることが多い。形状精度の高いフレームを得るためには、スプリングバックの小さい素材を用いることが有効である。そのためには、めっき鋼板の下地鋼板あるいはステンレス鋼板の機械的特性として、降伏強さおよび引張強さが小さいもの、加工硬化指数(n値)が小さいもの、ヤング率が大きいものを使用することが好ましい。
そして、低強度材を使用することにより、ロール成形負荷も低減できる。
【0009】
めっき鋼板としては、亜鉛めっき鋼板,アルミニウムめっき鋼板,Zn−5%Al合金めっき鋼板,Zn−55%Al合金めっき鋼板、Zn−6%Al−3%Mg等のZn−Al−Mg系合金めっき鋼板等、種々のめっき鋼板が使用できる。めっき層は、片面当たりの付着量20〜200g/m2で形成されたものが好ましい。20g/m2未満の付着量ではめっき層の防食作用が弱く、逆に200g/m2を超える付着量では経済的に不利であるばかりでなく、加工性が低下しやすくなる。
【0010】
めっき鋼板あるいはステンレス鋼板は、常法にしたがって適宜研磨,脱脂,酸洗等の工程を経て塗装前処理される。塗装前処理には、リン酸亜鉛系,塗布型クロメート系処理のいずれか一方または双方の化成処理が採用される。リン酸亜鉛系,塗布型クロメート系化成処理の方法は特に制約されるものではないが、リン酸亜鉛系の化成処理では付着量0.3〜1.5g/m2の化成処理膜、塗布型クロメート系の化成処理ではCr換算付着量20〜80g/m2の化成処理膜を形成することが好ましい。化成処理膜の付着量を当該範囲に調整すると、加工性の低下を来たすことなく、塗膜密着性や耐久性に優れた表面に改質される。
【0011】
塗装前処理された原板にプライマー塗料を塗布し、乾燥・焼付けによってプライマー層を形成する。プライマー塗料としては、ポリエステル,エポキシ,アクリル,フェノキシ等の樹脂をベースとし、メラミン系樹脂やイソシアネート系樹脂を架橋剤にした通常の塗装鋼板用塗料が使用される。
プライマー塗料に、クロム系,非クロム系の防錆顔料や体質顔料が配合される。必要に応じて着色顔料,メタリック顔料等もプライマー塗料に配合できる。
【0012】
クロム系防錆顔料には防食性に優れたクロム酸亜鉛,クロム酸ストロンチウム,クロム酸バリウム,クロム酸カルシウム等があり、1種または2種以上がプライマー塗料に配合される。非クロム系防錆顔料には、変成シリカ,ポリリン酸アルミニウム等がある。防錆顔料は、プライマー層に10〜70質量%含まれるようにプライマー塗料に配合することが好ましい。
プライマー塗料に配合される体質顔料の種類は特に制限を受けるものではなく、シリカ,炭酸カルシウム,炭酸バリウム,水酸化アルミニウム,炭酸マグネシウム,硫酸石灰等が使用される。
【0013】
プライマー塗料は、適当な溶媒に均一分散させることにより調整される。溶剤としては一般的に有機溶剤が使用され、トルエン,キシレン等の炭化水素系、酢酸エチル,酢酸ブチル等のエステル系、セロソルブ等のエーテル系、メチルイソブチルケトン,メチルエチルケトン,イソホロン,シクロヘキサノン等のケトン系溶剤が例示される。
【0014】
防錆顔料,体質顔料を配合したプライマー塗料を塗装前処理されためっき鋼板あるいはステンレス鋼板の表面に塗布する。塗料塗布には、ロールコート,カーテンフローコート,スプレー塗装等の任意の方法が採用されるが、コイル状の鋼板に連続的に塗装する場合には、一般にロールコート法が用いられる。プライマー塗料は、プライマー層の乾燥膜厚が1〜20μmになる塗布量で鋼板に塗布される。1μm未満の乾燥膜厚では耐食性が不足し、逆に20μmを超える膜厚では塗装コストの上昇や加工性の低下を招く。
めっき鋼板あるいはステンレス鋼板に塗布されたプライマー塗料は、塗料樹脂を充分に硬化させるために180℃以上の最高到達温度で焼付けられる。しかし、240℃を超える最高到達温度では塗料樹脂が分解することがあり、加工性等の塗膜物性が低下する。
【0015】
このプライマー層の上に、トップ塗料を塗装して焼付けることによりトップ塗膜を形成する。トップ塗料の樹脂系としては、ポリエステル樹脂,ポリウレタン樹脂,エポキシ樹脂,アクリル樹脂,フェノキシ樹脂等の樹脂が使用できる。また、乾燥後の塗膜の伸びが50%以上になるものを使用する。塗膜伸びが50%に満たないと加工時に塗膜割れが発生し、外観ならびに耐食性が低下することがある。したがって、塗膜の伸びは50%以上、好ましくは75%以上にすることが好ましい。
【0016】
トップ塗料には、通常は着色顔料を含有させる。溶剤や他の成分はプライマー塗料について説明したものと同様なものが使用できる。トップ塗料もプライマー塗料と同様の方法で塗装できる。塗装は、乾燥膜厚で5〜30μm、好ましくは10〜20μmとなるように行う。トップ塗膜が薄すぎると、着色困難となり、耐食性や耐候性も不十分になる。トップ塗膜が厚すぎると加工性が低下する。塗装後の焼付けは、最高到達温度が200〜240℃、好ましくは220〜240℃の範囲で行う。
【0017】
プライマー層およびトップ塗膜層が形成されためっき鋼板あるいはステンレス鋼板は、所定形状のパネルフレームに加工され、内側凹部に発泡性樹脂が充填され、加熱膨張されて断熱材を内蔵した建築外壁用金属製パネルが製造される。
あるいは、所定形状のパネルフレームに加工された後、内側凹部に接着剤を介して断熱用の石膏ボードを貼り付けてもよい。さらに、所定形状のパネルフレームの外側凹部のトップ塗膜上にクリアー塗膜を形成してもよい。
【0018】
次に本発明の建築外壁用金属製パネルの製造方法について説明する。レンガを貼り付けたような装飾用隆起部を有する建築外壁用パネルの製造・使用量が多くなっているので、これを製造する方法を説明する。
最終的な建築外壁用金属製パネルの断面形状は図1に示す通りである。レンガ調の表面凹凸模様6を有する、レンガに見立てた複数の装飾用隆起部5が目地部に見立てられる平坦部4で連結された態様の表面模様を有する鋼板1の4辺に曲げ加工が施され、裏面を裏面材2で覆った箱状体の内部空間を発泡樹脂3により発泡・充填された構造を有するものである。
【0019】
この建築外壁用金属製パネルの製造方法を図2に基づいて説明する。
板厚0.2〜0.4mmで、めっきを施した冷延鋼板あるいはステンレス鋼板からなる帯鋼板10をペイオフロール21から払い出し、ピンチロール22を経てフィーダ23でプレス成形装置30に間欠的に送り込む。帯鋼板10の所定箇所をプレス成形した後、箱曲げ折りしろを長手方向に帯鋼板10を送り出し、後続する部分を同様なサイクルで繰り返す。
【0020】
表面に凹凸の装飾模様を形成するためのプレス成形装置30は、図3(a)に示すような、パネルの装飾用隆起部5に相当する複数の隆起部31aが形成され、個々の隆起部31aの間を目地部に見立てられる平坦部4に相当する平面部31bで仕切った型板31を備えている。隆起部31aの頂面には、必要とする凹凸模様6を鋼板1に付けるための凹凸31cが形成されている。
この型板31を図3(b)に示すように、上側均圧板35uに取り付ける。同時に、型板31の両側に上側板押え34bを、コイルばね36を介して上側均圧板35uに吊りボルト等で取り付ける。
【0021】
型板31の隆起部31aおよび目地用平面部31bには、図3の(b)に示すように帯鋼板10を挟んで軟質弾性体32および目地押え板33がそれぞれ対向配置される。軟質弾性体32は、隣接する目地押え板33の間および目地押え板33と両側の下側板押え34dとの間に充填され、装飾用隆起部5のレンガ調凹凸模様8を反転させた形状の凹凸32bが頂面に形成されている。
軟質弾性体32および目地押え板33は、下側均圧板35dで支持されている。軟質弾性体としては、ショアーA硬度90度程度のウレタンゴム等が用いられる。目地押え板33としては、軟質弾性体32よりも高い硬度を示すS55C,SK3等の炭素鋼,特殊鋼を焼き入れした後にCrめっきを施した鋼や、硬質ゴム等の硬質材料が使用される。
あるいは、目地押え板33および下側板押え34dを一体成形した下金型を使用してもよい。
【0022】
型板31と軟質弾性体32および目地押え板33との間に帯鋼板10を挟んだ状態(図3b)で、型板31を軟質弾性体32および目地押え板33に押し付ける(図3b)。このとき、帯鋼板10の幅方向両端部は、上側均圧板35uと下側板押え34dとの間で挟持されている。
型板31で帯鋼板10を加圧するとき、隆起部31aの凹凸形状を倣って帯鋼板10が塑性変形し、レンガに見立てられた装飾用隆起部5が形成される。隆起部31aに対向する軟質弾性体32は、隆起部31aの凹凸31cを反転した形状の凹凸32aをもっているため、凹凸のない平板状軟質弾性体を使用した場合には、必要であった軟質弾性体32の型板31側への膨出が不要となる。したがって、その分だけ必要な成形圧力が小さく済み、プレス能力が小さく安価なプレス成形機が使用でき、また帯鋼板10の送りピッチを長く取れることから、ラインスピードを上げることができる。
【0023】
目地用平面部31bと目地押え板33との間で挟持された箇所では、帯鋼体10が塑性変形することなく、装飾用隆起部5から窪んだ目地相当平坦部4が形成される。型板31に隆起部31aおよび凹凸31cが向けられているとともに、軟質弾性体32に凹凸32aが設けられているので、その凹凸を倣った凹凸模様6が装飾用隆起部5に付けられる。また装飾用隆起部5は、基部および肩部がそれぞれ目地押え板33の肩部および隆起部31aの肩部に当たるため、目地相当平坦部4からの立ち上がりが鮮明になったシャープな形状に成形される。
【0024】
目地相当平坦部4および装飾用隆起部5の成形に際し、帯鋼板10の幅方向両端は、上側板押え34uと下側板押え34dとの間で拘束されているため、目地相当平坦部4および装飾用隆起部5の形成に伴った不規則な変形がなく、当初のフラットな形状が維持される。同様に長手方向で箱型に折り曲げられる部分についてもフラットな形状が維持される。
プレス成形装置30の入側における帯鋼板10の不規則変形は、上下の板押え34u,34dと同様な押えをプレス成形装置30の入側に配置して帯鋼板10を挟むことにより防止される。プレス成形装置30の出側では、深彫り模様の装飾用隆起部5を形成することにより、帯鋼板10に不規則変形は生じにくい。
深彫り模様が付けられた帯鋼板11は、所定ピッチで間欠送りされた後、次の部分が同様にプレス成形される。製品の所定長さ分に模様が付された後、箱型の曲げしろに当たる量と模様をプレスする1ピッチ分をフィーダで送り込んだ後に、カッター29により定寸に切断される。
【0025】
深彫り模様が長手方向に付けられ、しかも長手方向の両側がフラットな形状の鋼板は、ロール成形装置24に送り込まれる。ロール成形装置24では、幅方向端部をC形にロール成形される。次いで、ベンダーにより長手方向の両板端が折り曲げられた後、曲げ型37により鋼板を90度に折り曲げられてC形を形成して箱体を作る。
箱型に成形された鋼板12は、予熱炉25で予熱された後、裏面側に発泡性樹脂13が注入される。発泡性樹脂としては、ポリウレタン、ポリイソシアヌレートフォーム,フェノールフォーム等が使用できる。
次いで、ペイオフロール26から送り出された裏面材14が挿入装置27で箱型の内側で鋼板12の裏面に装入され、図1に示したような裏面材2となる。
【0026】
発泡性樹脂13および裏面材14が装入された箱状の鋼板15は、ダブルコンベア28a,28bを備えた加熱炉28に送り込まれる。発泡性樹脂13は、上下のダブルコンベア28a,28bで押えられた状態で加熱炉28の熱を受けて発泡する。加熱は30〜150℃の温度範囲で行う。これにより、箱型側面のC形部、裏面材で区画された箱状の鋼板15の裏面側凹部を充填する。箱状の鋼板15は、加熱炉28から送り出され、金属パネル38の製品となる。
【0027】
以上、所定形状のパネルフレームに加工され、レンガを積み重ねたような深彫り凹凸模様が形成され、内側凹部に発泡性樹脂が充填され、加熱膨張されて断熱材を内蔵した建築外壁用金属製パネルの製造方法について説明した。帯鋼板10の表面に形成する装飾用凹凸模様の形成を従来のエンボス加工に替えてプレス加工法を採用したので、例えば3mmを超えるような深彫りの凹凸模様をシャープな形状に形成することが可能になり、立体感に優れた金属製パネルが得られる。
ところで、本発明では、レンガ積み調の深彫り凹凸模様を設けていない金属製パネルを製造することも可能である。例えば、石積み模様や目地がない凹凸模様等、所望の凹凸を形成することも可能である。所望の表面凹凸模様に応じて、その凹凸を倣った形状の金型を使用して、単純なプレス加工で成形することができる。
【0028】
【実施例】
次に、帯鋼板10として、表面にプライマー層およびトップ塗膜層を形成しためっき鋼板を使用し、レンガ積み調の深彫り凹凸模様が形成された建築外壁用金属製パネルを製造した例について説明する。
原板として、片面当たりの付着量120g/m2で55%Al−Zn合金めっき層を形成した板厚0.27mm,板幅584mmのめっき鋼板を使用した。原板を塗布型クロメート処理し、クロム換算付着量40mg/m2のクロメート皮膜を形成した。
次いで、表1に示す種々の膜厚になるようにプライマー層およびトップ塗膜層を形成した。
【0029】
それぞれについて次の試験方法で性能を調査した。
〔プライマー塗膜の加工性〕
プライマー塗膜およびトップ塗膜層を形成した鋼板の曲げ内側に同じ板厚の鋼板を挟み、23℃で180度折り曲げ試験し、曲げ部のプライマー塗膜にクラックが発生しない最低板挟み枚数で加工性を評価した。密着曲げの場合を0t、n枚の鋼板を挟んで折り曲げ加工したときにプライマー塗膜にクラックが発生しなかった場合をntとし表示し、0〜1tであれば加工性良好と判断した。
〔耐食性〕
塗装鋼板から切り出した試験片の裏面および上下の端面をシールし、複合サイクル試験(35℃の5%NaCl溶液噴射12時間→60℃、30%RHで乾燥4時間→50℃、98%RHで湿潤2時間)を100サイクル行った。試験後の試験片端面を観察し、発生したブリスタの最大長さで耐食性を評価し、最大ブリスタ長さ3mm以下を耐食性良好と判断した。
【0030】
表1の試験結果に見られるように、プライマー塗膜の乾燥膜厚を1〜20μmの範囲に調整し、トップ塗膜の伸びを50%以上、乾燥膜厚を5〜30μmの範囲に調整するとき、加工性に優れ、十分な耐食性が得られることがわかった。これに対して、乾燥膜厚やトップ塗膜の伸びが規定値を外れた比較例では、特性が十分でない。
【0031】
【0032】
次に、上記プライマー層およびトップ塗膜層を被覆しためっき鋼板を用いて建築外壁用パネルを製造した。
帯状プライマー層被覆めっき鋼板をペイオフロール21からプレス成形装置30に送り込み、65mm×130mmのレンガに相当する装飾用隆起部5が帯鋼板の長手方向に5列配置されて成形され、種々異なる深さでレンガ積みの目地部に見立てられる平坦部4で仕切られた深彫り模様を形成した。平坦部4の深さとしては、従来のエンボスロールを用いた模様付けの限界を超える3mmおよび5mmの2通りを設定した。
また、装飾用隆起部5には、型板31の隆起部31a上凹凸31Cと軟質弾性体32の凹凸32aをおよび使用して、単品レンガの表面模様に相当する凹凸模様6を形成した。
【0033】
プレス成形され、長さ2879mmに切断された後のプライマー被覆めっき鋼板の両側部をロール成形して箱型に成形し、発泡性樹脂13として発泡性ウレタンを箱型成形体の内部空間に注入し、さらに裏面材14として厚さ50g/m2のアルミニウムを蒸着したクラフト紙を装入した後、加熱炉28に送り込んで約50℃に加熱して、発泡性ウレタンを発泡させた。
得られた金属製パネルについて、平坦部4の深さおよび装飾用隆起部5の形状評価を行った。
【0034】
深さ3mmと5mmのいずれの平坦部4を形成したものでも、装飾用隆起部5の突出形状が鮮明で、従来のエンボスロールで模様付けをしたエンボス材と顕著に識別できた。平坦部4から立ち上がる装飾用隆起部5は、基部および肩部ともにシャープに成形されており、立体感に富んだものが得られた。しかも、装飾用隆起部5の表面にもレンガの表面に擬した凹凸模様が付けられているので、意匠性および識別性の高い金属パネルが得られた。
【0035】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の建築外壁用金属製パネルは、塗装前処理されためっき鋼板またはステンレス鋼板の少なくとも片面に、防錆顔料を含む乾燥膜厚1〜20μmのプライマー層が形成され、その上に塗膜の伸びが50%以上のトップ塗膜層が乾燥膜厚5〜30μmで形成された板状素材から形作られたフレームを有しているので、耐食性と加工性に優れている。
しかも、板状素材をパネル形状に成形加工する際、予め板状素材の表面にレンガ積み模様等の表面凹凸模様をプレス成形法で付与した後、4辺に曲げ加工を施して箱状に成形し、内部空間に断熱材を充填しているので、シャープで立体感がある金属性パネルを製造することができる。
本発明の建築外壁用金属製パネルを使用することにより、従来のアルミニウム合金板に不足していた耐熱性を確保することができ、また、従来の普通鋼板に不足していた耐食性を確保することができた。さらに、従来の金属製パネルを用いた壁面と比較して立体感に優れ、意匠性および識別性に優れた壁面を構築することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にしたがって製造された金属製パネルの部分断面斜視図
【図2】本発明にしたがった金属製パネルの製造ライン
【図3】本発明で使用する型板の一例(a)と、型板と軟質弾性体および目地押え板との間に板状素材を挟み込んだ状態(b)、および型板を押圧して装飾用隆起部と平坦部をプレス成形している状態を説明する図
【符号の説明】
1:パネル表面材 2:裏面材 3:発泡樹脂 4:平坦部 5:装飾用隆起部 6:凹凸模様
10:帯鋼板 11:深彫り模様が付けられた帯鋼板 12:箱型に成形された帯鋼板 13:発泡性樹脂 14:裏面材 15:裏面材用金属帯板を貼り付けた箱型帯鋼板
21:ペイオフロール 22:ピンチロール 23:フィーダ 24:ロール成形装置 25:予熱炉 26:ペイオフロール 27:装入装置 28a,28b:ダブルコンベア 29:カッター
30:プレス成形装置 31:型板 31a:隆起部 31b:目地用平面部 31c:模様付け用凹凸 32:軟質弾性体 32a:凹凸 33:目地押え板 34u:上側板押え 34d:下側板押え 35u:上側均圧板 35d:下側均圧板 36:コイルばね37:曲げ型 38:金属パネル
Claims (5)
- 塗装前処理されためっき鋼板またはステンレス鋼板の少なくとも片面に、防錆顔料を含む乾燥膜厚1〜20μmのプライマー層が形成され、その上に塗膜伸びが50%以上のトップ塗膜層が乾燥膜厚5〜30μmで形成された板状素材から形作られたフレームを有することを特徴とする建築外壁用金属製パネル。
- トップ塗膜層の少なくとも片面上にクリアー塗装膜が形成された板状素材から形作られたフレームを有する請求項1に記載の建築外壁用金属製パネル。
- 請求項1または2に記載の板状素材の帯を長手方向所定の寸法で切断した後、各辺を曲げ加工して箱型形状のフレームを成形し、箱型に成形されたフレームの内側凹部に発泡性樹脂を注入し、裏面材を取り付けた後前記発泡性樹脂を発泡させることを特徴とする建築外壁用金属製パネルの製造方法。
- 板状素材の帯を切断する前に、凹凸を付けた装飾用隆起部を有する上型と当該上型に嵌合する装飾用隆起部を有する下型を用いて板状素材をプレス成形する請求項3に記載の建築外壁用金属製パネルの製造方法。
- 板状素材の帯を切断する前に、目地用平面部および凹凸を付けた装飾用隆起部をもつ型板と、該型板の目地用平面部に対向配置された目地押え板と型板の装飾用隆起部に嵌合する装飾用隆起部が表面に形成された軟質弾性体とを備えたプレス装置に板状素材を間欠的に送り込み、幅方向両端部を板押えした状態で板状素材を型板と目地押え板および軟質弾性体との間に挟み込み、板状素材をプレス成形する請求項3に記載の建築外壁用金属製パネルの製造方法。
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