JP2004256952A - チェンソー防護衣 - Google Patents

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Abstract

【課題】柔軟で着衣性、作業性に優れ、チェンソーの刃が誤って作業服に接触しても安全を確保できるチェンソー防護衣を提供する。
【解決手段】チェンソーの刃部が接触したとき、前記刃に食い込まれて順次上層から下層にかけて前記チェンソー本体内に引き込み可能な多層の被引き込み層を有し、前記被引き込み層は、1層当りの厚みが前記チェンソーの刃の深さより十分小さな値とすると共に、合計厚みが前記刃の深さと同じが又はそれ以上の値とし、全体を折り曲げて手を乗せて押圧したとき、その内面を相互に接触させることができる程度の柔軟構造としたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チェンソーを手に持ち木材切断作業を行う作業者の上着、ズボン、腕抜き、脚絆等に取付けられ、前記チェンソーの刃が誤って作業者の着衣に触れたとき、前記作業者の身体を前記チェンソーから保護するためのチェンソー防護衣に関する。
【0002】
【従来の技術】
チェンソーは、木材切断に不可欠な道具であり、林業の伐採や、製材所での木材切断、或は家庭における日曜大工等に多用されている。チェンソーの構成は、エンジンと、該エンジンで駆動されるスプロケットと、該スプロケットで旋回駆動されるチェーンと、該チェーンの前後回転を案内するチェンバーとを有し、例えば両手でエンジン部分に設けた肥手を持ち、前記チェンバーを前方に位置させ、前記チェンソーに取付けた刃物で木材を切断することができる。従って、チェンソーは、チェーン部分即ち、刃部を剥き出しにした状態で高速回転するので、木材切断能力が高いと同時に、とても危険な道具でもある。このため、チェンソーによる事故としては、林業家においては、木材切断中に山で足を滑らせ、刃を脚や手に当ててしまったり、製材所や家庭では、木材切断中、木材上に乗せている左脚を切断終了と同時にチェーン方向、即ち刃に当ててしまったりと度々生じていた。
【0003】
従来のチェンソー防護具としては、特許公開平6−212504号公報、特許公開平6−128421号公報、特許公開平6−126877号公報に示されるものの例がある。
【0004】
特許公開平6−212504号公報(耐切創性に優れた防護具)に示される防護具は、林業従業者の腕あるいは脚を防護することを目的として、高粘度のエチレン系超高分子量重合体の分子配向成形体で編織物を構成し、耐クリープ性高く、軽量、高強度で適度の柔軟性を有する防護具としたものである。この防護具は、耐切創性に優れ、誤った刃物の操作などによっても、人体を傷害から保護することができ、特に林業従業者等の腕カバー或は脚カバー等の防護具として好適であるとされる。
【0005】
特開平6−128421号公報に示される防護具は、上記と同一の目的で、その構成を変化されたもので、特に引張強度と弾性率を高めた芯層を設け、その内外面に不織布から成るクッション性積層体を設け、その外面には編織物の補強層を配置し、耐切創性を高めたものである。
【0006】
特開平6−126877号公報に示される防護具は、これらと同一の目的の下に、前記芯層の外面には、少なくとも表面を構成する層が複数のあぜ状に形成された補強層を配置し、この補強層の介在により安全性を増すようにしたものである。
【0007】
この他、従来の防護具としては、耐切創性を確実とし、脚や手を絶対に傷つけないため、高強度樹脂やスチール製のカバーを用いて防護具を構成した例がある。
【0008】
これら従来の防護具は、防護具であることを意識し、耐切創性を高めることを目的とするため、どうしても柔軟性に欠け、着衣性が悪いという問題点があった。特に樹脂製カバーによる防護具は、硬く、それを身につけると動きが取りにくく、邪魔で使用に耐えないという問題点があった。
【0009】
そこで従来、耐切創性にのみ着眼するのを止め、綿、その他長い繊維を無数に織り込んだ織物を防護衣とし、前記綿や繊維をチェーンやスプロケットに巻き付かせ、これによって瞬時にチェーンの回転を停止させ、難を免れる手法が提案されてきた。チェーンを回転させるスプロケットは、エンジン側面の狭いスペース内で回転支持されているので、多量の綿等を送り込むことにより、その回転を停止させることができる。勿論、チェーンが瞬時に停止するまでには若干の時間、計算上1/20〜1/30秒の僅かの時間がかかるので、この間に脚や手に刃物が当らないよう設計されなければならない。
【0010】
しかしながら、チェーンの回転を停止させ安全を確保するという方法は、今だ構想の域をでず、確実に停止されるという点と、前記僅かの時間に刃が人体にあたることは無いという保証が無く、その改良が必要であった。併せて、防護具ではあるが、違和感なく着衣して、作業に支障のない衣類として利用できるよう、衣服性が考慮されなければならない。
【0011】
【特許文献1】
特許公報平6−212504号公報、第1頁、図1
【0012】
【特許文献2】
特許公報平6−128421号公報、第1頁、図1
【0013】
【特許文献3】
特許公報平6−126877号公報、第1頁、図1
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術に鑑みて本発明は、違和感なく着衣し得て作業性を害することが無く、誤って刃が作業者に当った場合でも、繊維をチェンソーに噛み込ませてチェーンの回転を瞬時に停止させると共に、その間に刃が人体に接触する恐れが無く、チェンソーを安全に使用することができる理想的なチェンソー防護衣を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決することができる本発明のチェンソー防護衣は、チェンソーを手に持ち木材切断作業を行う作業者の上着、ズボン、或は腕抜き、脚絆等に取付けられ、前記チェンソーの刃が誤って前記作業者の着衣に触れたとき、前記作業者の身体を前記チェンソーから保護するためのチェンソー防護衣であって、
前記チェンソーの刃部が接触したとき、前記刃に食い込まれて順次上層から下層にかけて前記チェンソー本体内に引き込み可能な多層の被引き込み層を有し、前記被引き込み層は、1層当りの厚みが前記チェンソーの刃の深さより十分小さな値とすると共に、少なくとも前記刃の移動方向と直交する糸がV字形状に引き伸ばされて、その後に次の下層が引き込まれるよう端部止めし、合計厚みを前記刃の深さと同じか又はそれ以上の値とし、さらに全体を折り曲げて手を乗せて押圧したとき、その内面を相互に接触させることができる柔軟構成としたことを特徴とする。
【0016】
防護衣布地は、例えば作業衣の胸部、腹部、腕部、脚部等、危険性の有る位置の表面又は裏面に縫い付けられる。腕抜きや脚絆として作製することもできる。
【0017】
順次上層から下層にかけてチェーン本体内に引き込み可能な多層の被引き込み層としては、次ぎの2例が挙げられる。
【0018】
第1に、本発明の被引き込み層は、前記刃の移動方向と直交する多数のフィラメントを集合させた縦糸と、これを前記刃の移動に伴って端部固定を適切として比較的容易に抜け易く保持する横糸とを有し、
各層は、前記所要の幅方向で上下に折り畳んで前記刃の移動に伴う引き抜き力によって順次上層から下層にかけて引き込まれる構成としたことを特徴とする。
【0019】
この場合、縦糸としては、0.5デニルのフィラメントを数十体集合させたヤーンで構成し、チェンソーへの引き込み動作に伴ってその体積を増加させ、スプロケットに絡む構成とするのが好ましい。
【0020】
このように構成された被引き込み層を用いれば、チェンソーの刃が順次縦糸をたぐり、さらに各層を順次上層から下層へかけて引き込むので、例えば層の所要幅を10cmとした場合、チェ−ンの本体までの長さが30cmのとき、3層の被引き込み層を引き込むまでにスプロケットに絡み、瞬時に刃を止めることができる。実際には縦糸は刃の引き込みによってV字形に伸びてチェンソーに引き込まれるので、チェーンのスプロケットまでの長さ30cm、被引き込み層幅10cmであっても、チェーンは3層全てを引き込むまでに停止する。残りの層で身体を保護することができる。一般には、層数は7〜10層仕上げとする。
【0021】
第2に、本発明の被引き込み層は、高強度繊維を用いたニットで構成され、
各層は、前記所要の幅における各端部で比較的ゆるく固定され、前記刃の移動に伴って、順次上層から下層にかけて引き込まれる構成としたことを特徴とする。
【0022】
ニットで構成するので、上層面が伸びながら刃によってチェンソー本体内に引き込まれ、最上層、次いで下層、されに次の下層へと順次引き込まれる。各層は、伸びてちぎれるのに伸び切れるまでの時間を要する。即ち、100%伸びてちぎれるとすると、幅10cmのとき、10cm伸びるのに必要な時間を要する。結局、前述の被引き込み層と同様の作用となる。
【0023】
以上示した被引き込み層の作用における引き込み途中の刃と残り被引き込み層との関係において安全性が評価されるが、これらは試験で証明する以外ない。この試験は、国際標準規格(ISO)11393−1による。その詳細については実施の形態で示す。本発明の防護衣は、この規格を十分に尊守できる製品とすることができる。
【0024】
前記第1及び第2の被引き込み層は、1層当りの厚みを前記チェンソーの刃の深さより十分小さな値とすると共に、合計厚みが前記刃の深さと同じが又はそれ以上の値とし、全体を手の重さで押圧したとき、その内面を相互に接触させることができる柔軟構造とする。通常の人の手を乗せる程度の力で折曲げ内面相互を接触ないし密着させることができるので、通常衣服と大差なく、腕や脚の曲げ伸ばしも自由にできる。従って、本発明の防護衣は、十分柔軟で、衣服性が高く、着衣によって作業性を阻害することがない。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1及び図2は、本発明の一実施形態に係るチェンソー防護衣布地の説明図、図3及び図4は他の実施形態に係るチェンソー防護衣布地を示す。
【0026】
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るチェンソー防護衣布地1は、チェンソーの刃の移動方向2と直交するナイロン66製の縦糸3と、これを前記刃の移動に伴って容易に抜け易く保持するポリエステル製の横糸4とで構成されている。機能的には、これら布地1で引き込み層を形成する。図2に示すように、前記布地1は、通常布地で構成される袋体5の中で、前端Fから後端Rにかけて折り畳まれて積層され、上層から下層にかけて順次チェンソー内に引き込まれるよう前後端部の位置で軽く固定されている。層数は10の例で示す。端部固定糸5A、5Bとしては、縦糸3がチェンソー本体に引き込まれて終了する段階で外れるよう、適切強度のものを用いる。
【0027】
前記縦糸3は、0.6デニルのフィラメントを50本集合させた直系0.1〜1mmのヤーンとし、その両端は自由としている。従って、チェンソーの刃によってV字形状に引き込まれ、その途中でバラけて体積を増し、スプロケットに絡み、スプロケット、即ちチェーンを瞬時に停止させることができる。
【0028】
ここでは、布地1を包む袋体5を含めて、防護衣6と称する。防護衣6は、通常作業衣の例えば裏面に縫い付けられ、全体で防護服を構成することができる。又は、防護衣6は腕抜きや脚絆の形に縫製され、防護衣又は防護具とすることができる。これらの具体例は図6以下で示す。
【0029】
以上の通り構成される布地1及び防護衣6は、全体を折り畳み上から手を乗せる程度の圧力、例えば100cm当り1kgの荷重により、相互を密着させることができる程度に柔軟に仕上げることができる。
【0030】
チェンソーの刃の速度vを20m/秒とし、防護衣6の幅をD、例えば10cmとするとき、チェンソーの刃は、その移動に伴って、布地1の接触位置を基点として移動方向2に引き込む。布地1の縦糸3はV字形状に引き抜かれ、スプロケットに噛み込む。これに要する時間t秒は引き込み距離acmとすればa/vで計算される。これらの平均値を実験により定め、余裕をもった設計を行うことができる。実験によれば、実際引き込まれる層数は3〜5であり、残り5層で身体を保護することができる。
【0031】
図3及び図4は、アラミド繊維等の高強度糸7で編んだニット布地8を、図2で示したのもと同様に積層して防護衣9を構成したものである。
【0032】
ニット布地8で構成するので、上層面が伸びながら刃によってチェンソー本体内に引き込まれ、最上層、次いで下層、されに次の下層へと順次引き込まれる。各層は、伸びてちぎれるのに伸びきれるまでの時間を要する。即ち、100%伸びてちぎれるまでとすると、幅10cmのとき、10cm伸びるのに必要な時間を要する。結局、前述の被引き込み層と同様作用となる。
【0033】
図5は、本発明の防護衣6、9の試験装置10の構成を示す側面図である。この装置は、ISO−11393−1に準拠して作製された。
【0034】
試験装置10は、図示しない電源部と接続されるモータMを内蔵し、このモータMで本体ケース11内に収めたスプロケット12を回転駆動するようになっている。ケース12の後部の一端は水平な軸13の回りで上下振動可能に支持されている。スプロケット12は、前後に張られたチェーン14を、チェンバー15を介して回転駆動するようになっている。チェーン14の周縁には、間隔を置いて刃が固定される。刃は、移動方向2に沿って移動し、通常は、下方に置かれた木材(図示せず)を切断する。
【0035】
上記試験装置10において、前記チェンバー15の先端で下方位置には、前記チェンバー15が水平姿勢となった位置で上面が接触する半円弧状のパッド16が配置され、その上部にサンプルである防護衣6、9を固定し、チェンソーを自由支持した状態で、同時にクラッチにより動力を止め、初期速度を19m/s又は21m/sとして、防護衣6、9の破損状態を評価するよう指示されている。
【0036】
パッド16の詳細を示すと、パッド16は、水平面上に置き、チェンバー15に対しては一定の角度をつける。軸13のセンターラインからパッド16のセンターラインとの水平距離は360±2mmとする。軸13のセンターラインとサンプルのトップは同じ水平面上に位置するようにしなければならない。試験の前に、刃の表面と、サンプル表面との接点との間の垂直距離は3±1mmとなるよう調節する。パッド16は堅い材料でできており、順応性のある上方は円筒形であり、直径は10±2mmとされる。この直径は、カバーの厚みを加えたものである。また、パッド16は、少なくとも全長が800mmあり、サンプル固定用のスパイクが30mm毎にありそれが列を成しているものと、少なくとも全長が800mmあり穴が30mm毎にありそれが列を成しており、それぞれの穴は前記スパイクが通る充分な大きさの板状体とを有し、両者の間でサンプルを固定できるものとされている。以上の試験装置10を用いて行った試験結果を次表に示す。
【0037】
【表1】
Figure 2004256952
表1に示す通り防護衣6、9は、いずれも合格であり、チェンソーの刃によって引き込まれ、スプロケット12に絡み、チェーン14及び刃を瞬時に停止させることができた。残りの6、7各層については、残り最上層部を除いて無傷であった。
【0038】
図6は、以上示した防護衣6、9を作業衣に適用した防護アイテムを示す正面図である。図示のように、本発明の防護衣6、9は、上着17の胸部や腕部に縫製することができる。縫製位置は、一般には作業衣の裏面とする。縫製エリアを破線で示す。
【0039】
ズボン18に対しては、膝の上や脛部に縫製することができる。脚絆19や手袋20、その他靴や地下足袋21にも適用可能である。
【0040】
図7は、防護衣6、9の汎用性を高めるため、各種作業服に縫製可能な防護材22の断面図を示す。図示のように、防護衣6、9の素材の一面に、マジックテープ(登録商標)23A、23Bを一体化し、各種作業服の表面に雄テープ23Aを縫い付け、これに雌テープ23Bを介して防護衣6、9を固定することができる。
【0041】
図8は、本発明の防護衣6、9を円筒状に縫製し、両端部分をゴム紐で絞り、腕抜きや脚絆として利用可能な円筒製品24としたものである。
【0042】
本円筒製品24は、チェンソーの刃による引き込み作用により腕や脚回りで回転する可能性がある。しかし、この回転は、刃が人体方向に食い込まない形でのものであるので、固定のものに対し寧ろ安全が確実に守られる。
【0043】
図9に示すように、図1又は図3に示す布地1、8は、高強度繊維のよりのないフィラメント50本集合糸を、50〜100集合させて、ゆるい平織、又はトリコット編した織物布地25とするのも良い。この布地25によれば、表1に示す実施例に比べ、更に刃の移動速度を28m/sとしても、防護衣として十分耐えた。集合糸及びその集合体は、1スパン2500〜5000本のフィラメントを有し、これがチェンソーの刃に絡まって、本体ケース11内でスプロケット12に巻き付き、大きな摩擦力及び係止力でチェーン14の移動を阻止するからである。
【0044】
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜設計的変更することができ、各種態様で実施できる。
【0045】
【発明の効果】
以上の通り、本発明は、特許請求の範囲に記載の通りの構成を有するチェンソーの防護衣であり、前記チェンソーの刃の移動方向と直交するフィラメント集合の縦糸を有する引き込み層、又はニット製の引き込み層を有するので、これをチェンソー本体内に引き込ませ、チェンソーを瞬時に停止することができる。
【0046】
また、上記引き込み層は、上層から下層にかけて順次引き込まれる態様で多層の積層構造とされるので、上層部分の引き込みでチェンソーを停止させ、残りの下層部分で身体を保護できる。
【0047】
さらに、本発明のチェンソー防護衣は、全体を折り曲げ人の手を乗せただけで相互密着するだけの柔軟構造とされるので、衣服性を有し、着衣性良好で作業性を害することがなく、各種作業衣に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るチェンソー防護衣布地の平面図である。
【図2】図1の下方側から見た布地の側断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係るチェンソー防護衣布地の平面図である。
【図4】図2の下方側から見た布地の側断面図である。
【図5】ISO−11393−1に示される試験装置の側面説明図である。
【図6】本発明のチェンソー防護衣を上着及びズボンに仕立てた場合のチェンソー防護衣の縫製例を示す正面図である。
【図7】本発明のチェンソー防護衣を、汎用性の有るチェンソー防護衣として仕上げた布地の断面説明図である。
【図8】本発明のチェンソー防護衣を、腕抜き又は脚絆に仕上げた場合の斜視説明図である。
【図9】1スパン当りフィラメント2500〜5000本の集合体で構成した布地例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 防護衣布地
2 刃の移動方向
3 縦糸
4 横糸
5 袋体
5A、5B 端部固定糸
6、9 防護衣
7 高強度系
8 ニット布地
10 試験装置
11 本体ケース
12 スプロケット
13 軸
14 チェーン
15 チェンバー
16 バッド
17 上着
18 ズボン
19 脚絆
20 手袋
21 地下足袋
22 防護衣
23A 雄テープ
23B 雌テープ
24 円筒製品
25 多数のフィラメント集合体による布地

Claims (3)

  1. チェンソーを手に持ち木材切断作業を行う作業者の上着、ズボン、或は腕抜き、脚絆等に取付けられ、前記チェンソーの刃が誤って前記作業者の着衣に触れたとき、前記作業者の身体を前記チェンソーから保護するためのチェンソー防護衣であって、
    前記チェンソーの刃部が接触したとき、前記刃に食い込まれて順次上層から下層にかけて前記チェンソー本体内に引き込み可能な多層の被引き込み層を有し、前記被引き込み層は、1層当りの厚みが前記チェンソーの刃の深さより十分小さな値とすると共に、少なくとも前記刃の移動方向と直交する糸がV字形状に引き伸ばされて、その後に次の下層が引き込まれるよう端部止めし、合計厚みを前記刃の深さと同じか又はそれ以上の値とし、さらに全体を折り曲げて手を乗せて押圧したとき、その内面を相互に接触させることができる柔軟構造としたことを特徴とするチェンソー防護衣。
  2. 請求項1に記載のチェンソーの防護衣において、前記被引き込み層は、前記刃の移動方向と直交する多数のフィラメントを集合させた縦糸と、これを前記刃の移動に伴って端部固定位置が外れるまでの間に容易に抜け易く保持する横糸とを有し、
    各層は、前記所要の幅で上下に折り畳んで前記刃の移動に伴う引き抜き力によって順次上層から下層にかけてチェンソー本体に引き込まれる構成としたことを特徴とするチェンソー防護衣。
  3. 請求項1に記載のチェンソー防護衣において、前記被引き込み層は、高強度繊維を用いたニットで構成され、
    各層は、前記所要の幅における各端部で比較的ゆるく固定され、前記刃の移動に伴って、順次上層から下層にかけてチェンソー本体に引き込まれる構成としたことを特徴とするチェンソー防護衣。
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