JP2004255971A - 樹脂製連結部材 - Google Patents
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Abstract
【目的】ウエルドから破壊しにくくした樹脂製連結部材を提供する。
【構成】トルクロッド1を、ロッド部2及びその両端の連結部3を樹脂にて一体に形成する。連結部3にはブッシュ穴4にブッシュ5を挿入し、その内筒5aに通したボルト6によりエンジン等へ取付ける。連結部3の最先端部となる位置にはウエルド7が設けられ、このウエルド7を挟む両側に外端凹部8を設ける。外端凹部8は連結部3の外周に沿って発生する最大応力を緩和して、ウエルド7へ伝達することを阻止する。
【選択図】図1
【構成】トルクロッド1を、ロッド部2及びその両端の連結部3を樹脂にて一体に形成する。連結部3にはブッシュ穴4にブッシュ5を挿入し、その内筒5aに通したボルト6によりエンジン等へ取付ける。連結部3の最先端部となる位置にはウエルド7が設けられ、このウエルド7を挟む両側に外端凹部8を設ける。外端凹部8は連結部3の外周に沿って発生する最大応力を緩和して、ウエルド7へ伝達することを阻止する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、トルクロッドやエンジンマウントなど、エンジン等の振動源側と車体等の振動受側とを防振的に連結する防振装置等に好適な連結部材に係り、特にその連結部を樹脂製にしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
トルクロッドを樹脂製としたとき、そのロッド部の長さ方向端部に形成されるリング状の連結部は中央にブッシュ穴を備え、このブッシュ穴に挿入したブッシュを介してボルトにより取付相手部材へ取付けるようになっている。このトルクロッドを成形するとき、注入樹脂が連結部のブッシュ穴となるべき部分の周りを分流して流れて反対側で合流し、この合流部分にウエルドが形成されて弱体化する。そこで、この弱体化を防止するため、例えばウエルドの位置を応力の小さな場所となるようにコントロールするもの(文献1参照)や、ウエルド部分を最大肉厚にするもの(文献2参照)がある。
【0003】
【特許文献1】特開平5−14806号公報
【特許文献2】特許第3217906号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ウエルドの位置を特定の場所に形成しようとすれば、成形型内における注入樹脂の流れを厳密にコントロールする必要があり、このようなコントロールは実際上極めて困難になる。またウエルド形成位置が限定され、設計自由度が低くなる。さらに荷重の入力方向が変化すると所期効果が得られない。また、肉厚を大きくするものは、肉厚だけで耐破壊強度を確保しようとする思想のため、樹脂量が増大し、重量増となる。これは、取付相手側からの入力によってリング状の連結部にかかる応力は外周側が最大となるが、前記従来例のように略山形の突起は肉厚が徐々に変化しているため、この最大応力はウエルドに伝達され、その結果、肉厚部を略山形で大きなものにしなければならなくなるためである。そこで本願発明は、これらの課題を解決するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本願の樹脂製連結部材に係る第1の発明は、他部材と連結するための部材であって少なくとも一部が樹脂で形成されるとともに、この樹脂部にウエルドが形成された樹脂製連結部材において、前記他部材側からの入力による応力が前記ウエルドの近傍となる樹脂部の端縁部に沿って発生するとき、この応力を前記ウエルドの外端部へ伝わりにくするための応力遮断手段を設けことを特徴とする。
【0006】
この応力遮断手段は最大応力の発生する凹部又は凸部として形成でき、その樹脂製連結部材中における場所はウエルドの形成された場所であれば任意であり、例えば、他部材との連結部近傍、もしくは他部材に対する2つの互いに隔たった連結部の中間部であってもよい。
【0007】
また、応力遮断手段として、前記樹脂部のウエルド部分近傍かつ外端部に、外方へ開放されかつ肉厚内へ凹入するように形成された外端凹部とすることができる。さらに、前記樹脂部のウエルド部分端縁部からウエルドを含みかつ略一様の幅で突出する外端凸部とすることもできる。
【0008】
また、前記応力遮断手段を備えた樹脂製連結部材が、長さ方向端部にブッシュを取付けるためのブッシュ穴を備えたトルクロッドであってもよい。さらには、上記樹脂製連結部材が、エンジンマウントであって、その取付用ブラケット部分を樹脂製とし、かつこの部分に取付用のボルト穴を設けたものであってもよい。
【0009】
【発明の効果】
請求項1によれば、樹脂製連結部材の樹脂部にウエルドが形成されているとき、他部材側から力が加わると、この応力のうち最大のものが樹脂部の外端部に発生し、外端部に沿ってウエルドへ伝達されようとする。しかし、ウエルド近傍の外端部に応力遮断手段を設けてあるので、この応力遮断手段により最大応力がウエルドへ伝わりにくくする。したがって、ウエルドからの破壊を防止することができる。しかもウエルドの位置がどこであってもウエルドからの破壊を防ぐことができるようになるから、困難な成形を強いられることもなくなり、成形が容易になる。そのうえ、荷重の入力方向が変化しても所期の効果を維持できる。
【0010】
請求項2によれば、応力遮断手段を、樹脂部のウエルド部分近傍かつ外端部に、外方へ開放されかつ肉厚内へ凹入するように形成された外端凹部としたので、この外端凹部によりウエルド部へ向かう最大応力の伝達を阻止できる。
【0011】
請求項3によれば、応力遮断手段を、樹脂部のウエルド部分端縁部からウエルドを含みかつ略一様の幅で突出する外端凸部としたので、この外端凸部によってもウエルド部へ向かう最大応力の伝達を阻止できる。しかも外端凸部は略一様な幅をなすので、可及的に小さくでき、全体を小型・軽量化することができる。
【0012】
請求項4によれば、樹脂製連結部材として、長さ方向端部にブッシュを取付けるためのブッシュ穴を備えたトルクロッドとしたので、ブッシュ穴の周囲又は「ロッド部の軸方向における任意部分にウエルドと外端凹部もしくは外端凸部を設けることにより、ロッド部の軸方向に圧縮もしくは引っ張り荷重が加わってもウエルドを起点とする破壊を有効に防止できる。
【0013】
請求項5によれば、樹脂製連結部材として、エンジンマウントとし、その取付用ブラケット部分を樹脂製とし、かつこの部分に取付用のボルト穴を設けたものとしたので、樹脂部のボルト穴の周囲部分もしくは他の部分へウエルドと外端凹部もしくは外端凸部を設けることにより、ボルト穴から樹脂部へ力が加わっても、同様にウエルドへ伝達されず破壊を防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて実施形態を説明する。図1〜図3は本願発明を樹脂製連結部材としてトルクロッドに適用するとともに応力遮断手段として外端凹部を設けた第1実施例に係り、図1はトルクロッド全体を示す図、図2は作用を説明する図、図3はその部分拡大図である。
【0015】
図1において、このトルクロッド1は、全体を樹脂で形成され、長手状に形成されるロッド部2と、その長さ方向両端に形成されたリング状の連結部3を一体に備える。連結部3の中央部にはブッシュ挿入用のブッシュ穴4が設けられ、その中にゴム等の公知弾性体からなるブッシュ5が設けられ、その中心部に内筒5aが一体化されている。
【0016】
内筒5aは取付用のボルト6を通すためのものであり、内筒5aへ通したボルト6により、一方の連結部3を振動源側又は振動受側、例えば、エンジン又は車体のいずれか一方側へ取付け、他方の連結部3をいずれか他方側へ取付ける。
【0017】
連結部3は、ロッド部2と一体に樹脂で形成され、ブッシュ穴4の周囲を所定の肉厚で一様に囲んでいる。この連結部3の一部には樹脂流の合流部にウエルド7が形成される。ウエルド7の位置は自由であるが、本実施例の場合はロッド部2の軸方向最外端部となる位置になっている。この位置は最も荷重が大きくなる部分でもある。
【0018】
連結部3の外周部にはウエルド7を挟んで両側の近傍位置に外端凹部8が設けられている。外端凹部8は略半円形のくぼみ部をなし、連結部3の周囲外方へ向かって開放され、かつ連結部3の肉厚部へ湾曲凹入する形状をなす。但し、その形状及び凹入深さは必要とする所定強度に応じて任意に調整できる。
【0019】
連結部3を構成する樹脂は、例えば、6−6ナイロンなど公知の種々なものが可能であり、必要により、繊維強化される。この樹脂による製法は射出成形等種々の公知成形方法を採用できるが、いずれにしろ溶融樹脂を型内へ注入・固化して成形するものである。
【0020】
このとき、型内の成形空間のうち、ブッシュ穴4に相当する部分は型の一部であってブッシュ穴4を形成するブッシュ穴形成部9(図1の右側連結部3側のみについて例示する)によって埋められているので、注入した樹脂は、このブッシュ穴形成部9の周囲に回り込んで、注入位置と反対側にウエルド7が形成される。
【0021】
このウエルド7は、ブッシュ穴形成部9のように、樹脂流を分流させてから合流する構造が存在する限り発生する。但し、その位置は任意に調整できる。また、予めブッシュ4を型内に置いて成形する場合は、ブッシュ穴形成部9としてブッシュ4を含む。
【0022】
また、樹脂の注入方法により、ウエルド7の数も変化し、例えば、ロッド部2をゲート位置にすれば図示のように両側の連結部3にそれぞれ形成される。また、一方の連結部3側から樹脂を注入すれば、他方側へのみウエルド7を形成することもできる。もちろん複数位置にゲートを設ける多点ゲートも可能である。
【0023】
外端凹部8は予め型側に設けた対応形状の突起により連結部3の成形と一体に形成することができる。また、成形後に切削等の機械加工によって形成することもできる。
【0024】
次に、作用を説明する。図1のトルクロッド1を使用した状態で、トルクロッド1へ引っ張り方向の入力荷重があると、図2に誇張して示す状態になる。すなわち、入力荷重Fによりボルト6を介して、内筒5aが連結部3のウエルド7方向へ相対移動してこの部分を強く押す。
【0025】
その結果、ロッド部2の軸線上における連結部3の最外側部分、すなわちウエルド7が位置する部分は、ブッシュ5を介してボルト6により外方へ押されて変形し、誇張して示すような歪みを生じるため、連結部3の周方向に引っ張り応力が働き、図示の場合ではロッド部の軸線上における外周部に最大の引っ張り応力が働く。これを図3に示す。
【0026】
図3に明らかなように、連結部3の外周部は引っ張り応力が最大になるから、ウエルド7の先端部位置に最大の引っ張り応力fが加わることになる。このとき、ウエルド7の両側に外端凹部8が位置し、外端凹部8は外方に向かって開放された湾曲形状をなすから、この大きな引っ張り応力fを受けて開口部を広げるように湾曲形状を変化させながら変形する。
【0027】
この変形は、ウエルド7に対する応力集中より先に生じるため、外端凹部8の変形により、ウエルド7にかかる応力集中を緩和する。すなわち外周部における最大の引っ張り応力fがウエルド7に対する伝達を外端凹部8によってくい止めることができる。
【0028】
このため、外端凹部8がなければウエルド7が最も応力集中の大きくなるべき場所にあるにもかかわらず、ウエルド7を起点とする破壊を防ぐことができる。しかもウエルド7の両側に外端凹部8があるから両側から引っ張り応力fの伝達を確実に阻止できる。
【0029】
したがって、連結部3の耐破壊強度を大きくし、より大荷重の入力に耐えることができるようになる。しかも、ウエルド7の位置がどこにあっても、外端凹部8を設けるという簡単な構造により破壊を防ぐことができるから、実際上極めて困難であったウエルド7の正確な形成位置をコントロールする必要がなくなり、成形作業を容易にできる。
【0030】
また、ウエルド7の位置を必ずしも図示のようなトルクロッドの軸方向最外端部に設ける必要はなく、例えば、連結部3の上記最外端部から周方向へずれた位置やロッド部2の軸方向適当ヶ所に設けることもできる。ロッド部2に設ける場合はその中心軸線と略平行する縁部(これを外端部ということとする)にウエルド7の外端が位置し、その近傍となる外端部上に外端凹部8が位置することになる。
【0031】
この場合にも、ウエルド7に関する最大の応力が外端部に沿って発生するので、これがウエルド7へ伝達することを外端凹部8でくい止めることができる。なお、外端凹部8の数は一対で設けず、ウエルド7の片側だけに設けることもできる。この場合でも、ウエルド7の応力集中に先立って外端凹部8の変形を起こすので、同様の効果を期待できる。
【0032】
次に、図4,5により第2実施例を説明する。この例は、樹脂製連結部材としてトルクロッドではなく、エンジンマウントとして構成した例である。このエンジンマウント10は、内筒11の周囲へ一体に形成された防振ゴム12の周囲を接着一体化した樹脂製ブラケット13を形成する。
【0033】
樹脂製ブラケット13には取付脚14が一体に形成され、ここにボルト穴15(図5)が形成される。エンジンマウント10はこのボルト穴15に通したボルト16により車体17へ取付けられる。取付脚14は防振ゴム12を一体化した樹脂製ブラケット13の本体部中心側から略対称位置に外方へ張り出して形成される。
【0034】
図5に明らかなように、ボルト穴15の周囲には、ウエルド18が形成され、ボルト穴15の周囲から、その周りを囲む座部15aを通って取付脚14の外側端縁部である外端部19まで達している。座部15aにはウエルド発生の原因となるインサートナット等が一体化されていることがあるが、ウエルドはあくまで樹脂部に発生する。ウエルド18の外端が位置する取付脚14の外端部19にはウエルド18を挟んで両側に外方へ開いた外端凹部20が形成される。外端凹部20は第1実施例と同じものである。
【0035】
図4において、内筒11に通した取付軸21によりエンジンマウント10をエンジン22へ取付け、かつ取付脚14は前記したところにより車体17へ取付けられる。
【0036】
このようなエンジンマウント10に、エンジン22の振動が取付軸21及び内筒11を介してエンジンマウント10へ入力されると、取付脚14のボルト穴15の周囲へ応力が集中する。このため、ウエルド18に応力集中が生じ易くなり、ウエルド18の外端が位置する取付脚14の外端部19に沿って最大の応力が発生するが、第1実施例同様に外端凹部20によりウエルド18を起点とする破壊を防止できる。
【0037】
なお、ウエルド18を設ける位置は、必ずしもボルト穴15を中心としてその放射方向に形成されるものばかりではなく、ボルト穴15に関係ない樹脂部に設けてもよい。この場合でも、外端部に沿って発生する最大の応力を外端凹部20によりウエルド18への伝達を阻止できることは同様である。
【0038】
次に、応力遮断手段を外端凸部とした第3実施例を説明する。図6は第1実施例同様の樹脂製トルクロッドにおける一方の連結部を拡大した図である。なお第1実施例と共通する部分は共通符号を用いるものとする。この例では、ウエルド7の位置における外周部が径方向外方へ突出して張り出した外端凸部30になっている。
【0039】
この突出高さ(張り出し量)をL、外端凸部30の連結部周方向における幅をW、外端凸部30の基部と取付穴までの寸法を肉部幅Tとしたとき、
L/T>0.5、W/T<1.0とする。
また、外端凸部30はほぼ一様な幅で突出しており、基部側及び外周側の幅はいずれもほぼ同様のWである。突出高さLは肉部幅Tを含まない寸法である。
【0040】
このようにすると、外端凸部30がウエルド7を含みかつ略一様の幅Wで突出するので、従来例の略山形をなす突出部と異なり、連結部3の外周部に発生する最大の応力fがウエルド7へ伝達することを阻止できる。すなわち外端凸部30が応力遮断手段として機能することになる。その結果、ウエルド7からの破壊を防ぐことができる。
【0041】
しかも、L/T>0.5、W/T<1.0、なる条件を満たし、かつ幅Wが略一様に突出するので、上記応力遮断手段として機能するにもかかわらず、外端凸部30の大きさは可及的に小さくすることができるから、全体の小型・軽量化が可能になる。
【0042】
なお、本願発明は上記実施例に限定されず種々に変形や応用が可能であり、ウエルド7、18と外端凹部8、20または外端凸部30を設ける適用対象は、これらのトルクロッドやエンジンマウントに限らず、サスペンション用ロッドやマウントなどの防振装置等、各種樹脂製連結部材が可能である。
さらに、第3実施例の外端凸部構造は、トルクロッドに限らず、第2実施例のエンジンマウントなど各種の樹脂製連結部材に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のトルクロッドを示す図
【図2】その作用を説明する図
【図3】同上拡大図
【図4】第2実施例のエンジンマウントを示す正面図
【図5】その平面図
【図6】第3実施例のトルクロッドを示す図
【符号の説明】1:トルクロッド、2:ロッド部、3:連結部、4:ブッシュ穴、5:ブッシュ、6:ボルト、7:ウエルド、8:外端凹部、9:ブッシュ穴形成部、10:エンジンマウント、12;防振ゴム、13:樹脂製ブラケット、14:取付脚、15:ボルト穴、18:ウエルド、20:外端凹部、30:外端凸部
【発明の属する技術分野】
この発明は、トルクロッドやエンジンマウントなど、エンジン等の振動源側と車体等の振動受側とを防振的に連結する防振装置等に好適な連結部材に係り、特にその連結部を樹脂製にしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
トルクロッドを樹脂製としたとき、そのロッド部の長さ方向端部に形成されるリング状の連結部は中央にブッシュ穴を備え、このブッシュ穴に挿入したブッシュを介してボルトにより取付相手部材へ取付けるようになっている。このトルクロッドを成形するとき、注入樹脂が連結部のブッシュ穴となるべき部分の周りを分流して流れて反対側で合流し、この合流部分にウエルドが形成されて弱体化する。そこで、この弱体化を防止するため、例えばウエルドの位置を応力の小さな場所となるようにコントロールするもの(文献1参照)や、ウエルド部分を最大肉厚にするもの(文献2参照)がある。
【0003】
【特許文献1】特開平5−14806号公報
【特許文献2】特許第3217906号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ウエルドの位置を特定の場所に形成しようとすれば、成形型内における注入樹脂の流れを厳密にコントロールする必要があり、このようなコントロールは実際上極めて困難になる。またウエルド形成位置が限定され、設計自由度が低くなる。さらに荷重の入力方向が変化すると所期効果が得られない。また、肉厚を大きくするものは、肉厚だけで耐破壊強度を確保しようとする思想のため、樹脂量が増大し、重量増となる。これは、取付相手側からの入力によってリング状の連結部にかかる応力は外周側が最大となるが、前記従来例のように略山形の突起は肉厚が徐々に変化しているため、この最大応力はウエルドに伝達され、その結果、肉厚部を略山形で大きなものにしなければならなくなるためである。そこで本願発明は、これらの課題を解決するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本願の樹脂製連結部材に係る第1の発明は、他部材と連結するための部材であって少なくとも一部が樹脂で形成されるとともに、この樹脂部にウエルドが形成された樹脂製連結部材において、前記他部材側からの入力による応力が前記ウエルドの近傍となる樹脂部の端縁部に沿って発生するとき、この応力を前記ウエルドの外端部へ伝わりにくするための応力遮断手段を設けことを特徴とする。
【0006】
この応力遮断手段は最大応力の発生する凹部又は凸部として形成でき、その樹脂製連結部材中における場所はウエルドの形成された場所であれば任意であり、例えば、他部材との連結部近傍、もしくは他部材に対する2つの互いに隔たった連結部の中間部であってもよい。
【0007】
また、応力遮断手段として、前記樹脂部のウエルド部分近傍かつ外端部に、外方へ開放されかつ肉厚内へ凹入するように形成された外端凹部とすることができる。さらに、前記樹脂部のウエルド部分端縁部からウエルドを含みかつ略一様の幅で突出する外端凸部とすることもできる。
【0008】
また、前記応力遮断手段を備えた樹脂製連結部材が、長さ方向端部にブッシュを取付けるためのブッシュ穴を備えたトルクロッドであってもよい。さらには、上記樹脂製連結部材が、エンジンマウントであって、その取付用ブラケット部分を樹脂製とし、かつこの部分に取付用のボルト穴を設けたものであってもよい。
【0009】
【発明の効果】
請求項1によれば、樹脂製連結部材の樹脂部にウエルドが形成されているとき、他部材側から力が加わると、この応力のうち最大のものが樹脂部の外端部に発生し、外端部に沿ってウエルドへ伝達されようとする。しかし、ウエルド近傍の外端部に応力遮断手段を設けてあるので、この応力遮断手段により最大応力がウエルドへ伝わりにくくする。したがって、ウエルドからの破壊を防止することができる。しかもウエルドの位置がどこであってもウエルドからの破壊を防ぐことができるようになるから、困難な成形を強いられることもなくなり、成形が容易になる。そのうえ、荷重の入力方向が変化しても所期の効果を維持できる。
【0010】
請求項2によれば、応力遮断手段を、樹脂部のウエルド部分近傍かつ外端部に、外方へ開放されかつ肉厚内へ凹入するように形成された外端凹部としたので、この外端凹部によりウエルド部へ向かう最大応力の伝達を阻止できる。
【0011】
請求項3によれば、応力遮断手段を、樹脂部のウエルド部分端縁部からウエルドを含みかつ略一様の幅で突出する外端凸部としたので、この外端凸部によってもウエルド部へ向かう最大応力の伝達を阻止できる。しかも外端凸部は略一様な幅をなすので、可及的に小さくでき、全体を小型・軽量化することができる。
【0012】
請求項4によれば、樹脂製連結部材として、長さ方向端部にブッシュを取付けるためのブッシュ穴を備えたトルクロッドとしたので、ブッシュ穴の周囲又は「ロッド部の軸方向における任意部分にウエルドと外端凹部もしくは外端凸部を設けることにより、ロッド部の軸方向に圧縮もしくは引っ張り荷重が加わってもウエルドを起点とする破壊を有効に防止できる。
【0013】
請求項5によれば、樹脂製連結部材として、エンジンマウントとし、その取付用ブラケット部分を樹脂製とし、かつこの部分に取付用のボルト穴を設けたものとしたので、樹脂部のボルト穴の周囲部分もしくは他の部分へウエルドと外端凹部もしくは外端凸部を設けることにより、ボルト穴から樹脂部へ力が加わっても、同様にウエルドへ伝達されず破壊を防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて実施形態を説明する。図1〜図3は本願発明を樹脂製連結部材としてトルクロッドに適用するとともに応力遮断手段として外端凹部を設けた第1実施例に係り、図1はトルクロッド全体を示す図、図2は作用を説明する図、図3はその部分拡大図である。
【0015】
図1において、このトルクロッド1は、全体を樹脂で形成され、長手状に形成されるロッド部2と、その長さ方向両端に形成されたリング状の連結部3を一体に備える。連結部3の中央部にはブッシュ挿入用のブッシュ穴4が設けられ、その中にゴム等の公知弾性体からなるブッシュ5が設けられ、その中心部に内筒5aが一体化されている。
【0016】
内筒5aは取付用のボルト6を通すためのものであり、内筒5aへ通したボルト6により、一方の連結部3を振動源側又は振動受側、例えば、エンジン又は車体のいずれか一方側へ取付け、他方の連結部3をいずれか他方側へ取付ける。
【0017】
連結部3は、ロッド部2と一体に樹脂で形成され、ブッシュ穴4の周囲を所定の肉厚で一様に囲んでいる。この連結部3の一部には樹脂流の合流部にウエルド7が形成される。ウエルド7の位置は自由であるが、本実施例の場合はロッド部2の軸方向最外端部となる位置になっている。この位置は最も荷重が大きくなる部分でもある。
【0018】
連結部3の外周部にはウエルド7を挟んで両側の近傍位置に外端凹部8が設けられている。外端凹部8は略半円形のくぼみ部をなし、連結部3の周囲外方へ向かって開放され、かつ連結部3の肉厚部へ湾曲凹入する形状をなす。但し、その形状及び凹入深さは必要とする所定強度に応じて任意に調整できる。
【0019】
連結部3を構成する樹脂は、例えば、6−6ナイロンなど公知の種々なものが可能であり、必要により、繊維強化される。この樹脂による製法は射出成形等種々の公知成形方法を採用できるが、いずれにしろ溶融樹脂を型内へ注入・固化して成形するものである。
【0020】
このとき、型内の成形空間のうち、ブッシュ穴4に相当する部分は型の一部であってブッシュ穴4を形成するブッシュ穴形成部9(図1の右側連結部3側のみについて例示する)によって埋められているので、注入した樹脂は、このブッシュ穴形成部9の周囲に回り込んで、注入位置と反対側にウエルド7が形成される。
【0021】
このウエルド7は、ブッシュ穴形成部9のように、樹脂流を分流させてから合流する構造が存在する限り発生する。但し、その位置は任意に調整できる。また、予めブッシュ4を型内に置いて成形する場合は、ブッシュ穴形成部9としてブッシュ4を含む。
【0022】
また、樹脂の注入方法により、ウエルド7の数も変化し、例えば、ロッド部2をゲート位置にすれば図示のように両側の連結部3にそれぞれ形成される。また、一方の連結部3側から樹脂を注入すれば、他方側へのみウエルド7を形成することもできる。もちろん複数位置にゲートを設ける多点ゲートも可能である。
【0023】
外端凹部8は予め型側に設けた対応形状の突起により連結部3の成形と一体に形成することができる。また、成形後に切削等の機械加工によって形成することもできる。
【0024】
次に、作用を説明する。図1のトルクロッド1を使用した状態で、トルクロッド1へ引っ張り方向の入力荷重があると、図2に誇張して示す状態になる。すなわち、入力荷重Fによりボルト6を介して、内筒5aが連結部3のウエルド7方向へ相対移動してこの部分を強く押す。
【0025】
その結果、ロッド部2の軸線上における連結部3の最外側部分、すなわちウエルド7が位置する部分は、ブッシュ5を介してボルト6により外方へ押されて変形し、誇張して示すような歪みを生じるため、連結部3の周方向に引っ張り応力が働き、図示の場合ではロッド部の軸線上における外周部に最大の引っ張り応力が働く。これを図3に示す。
【0026】
図3に明らかなように、連結部3の外周部は引っ張り応力が最大になるから、ウエルド7の先端部位置に最大の引っ張り応力fが加わることになる。このとき、ウエルド7の両側に外端凹部8が位置し、外端凹部8は外方に向かって開放された湾曲形状をなすから、この大きな引っ張り応力fを受けて開口部を広げるように湾曲形状を変化させながら変形する。
【0027】
この変形は、ウエルド7に対する応力集中より先に生じるため、外端凹部8の変形により、ウエルド7にかかる応力集中を緩和する。すなわち外周部における最大の引っ張り応力fがウエルド7に対する伝達を外端凹部8によってくい止めることができる。
【0028】
このため、外端凹部8がなければウエルド7が最も応力集中の大きくなるべき場所にあるにもかかわらず、ウエルド7を起点とする破壊を防ぐことができる。しかもウエルド7の両側に外端凹部8があるから両側から引っ張り応力fの伝達を確実に阻止できる。
【0029】
したがって、連結部3の耐破壊強度を大きくし、より大荷重の入力に耐えることができるようになる。しかも、ウエルド7の位置がどこにあっても、外端凹部8を設けるという簡単な構造により破壊を防ぐことができるから、実際上極めて困難であったウエルド7の正確な形成位置をコントロールする必要がなくなり、成形作業を容易にできる。
【0030】
また、ウエルド7の位置を必ずしも図示のようなトルクロッドの軸方向最外端部に設ける必要はなく、例えば、連結部3の上記最外端部から周方向へずれた位置やロッド部2の軸方向適当ヶ所に設けることもできる。ロッド部2に設ける場合はその中心軸線と略平行する縁部(これを外端部ということとする)にウエルド7の外端が位置し、その近傍となる外端部上に外端凹部8が位置することになる。
【0031】
この場合にも、ウエルド7に関する最大の応力が外端部に沿って発生するので、これがウエルド7へ伝達することを外端凹部8でくい止めることができる。なお、外端凹部8の数は一対で設けず、ウエルド7の片側だけに設けることもできる。この場合でも、ウエルド7の応力集中に先立って外端凹部8の変形を起こすので、同様の効果を期待できる。
【0032】
次に、図4,5により第2実施例を説明する。この例は、樹脂製連結部材としてトルクロッドではなく、エンジンマウントとして構成した例である。このエンジンマウント10は、内筒11の周囲へ一体に形成された防振ゴム12の周囲を接着一体化した樹脂製ブラケット13を形成する。
【0033】
樹脂製ブラケット13には取付脚14が一体に形成され、ここにボルト穴15(図5)が形成される。エンジンマウント10はこのボルト穴15に通したボルト16により車体17へ取付けられる。取付脚14は防振ゴム12を一体化した樹脂製ブラケット13の本体部中心側から略対称位置に外方へ張り出して形成される。
【0034】
図5に明らかなように、ボルト穴15の周囲には、ウエルド18が形成され、ボルト穴15の周囲から、その周りを囲む座部15aを通って取付脚14の外側端縁部である外端部19まで達している。座部15aにはウエルド発生の原因となるインサートナット等が一体化されていることがあるが、ウエルドはあくまで樹脂部に発生する。ウエルド18の外端が位置する取付脚14の外端部19にはウエルド18を挟んで両側に外方へ開いた外端凹部20が形成される。外端凹部20は第1実施例と同じものである。
【0035】
図4において、内筒11に通した取付軸21によりエンジンマウント10をエンジン22へ取付け、かつ取付脚14は前記したところにより車体17へ取付けられる。
【0036】
このようなエンジンマウント10に、エンジン22の振動が取付軸21及び内筒11を介してエンジンマウント10へ入力されると、取付脚14のボルト穴15の周囲へ応力が集中する。このため、ウエルド18に応力集中が生じ易くなり、ウエルド18の外端が位置する取付脚14の外端部19に沿って最大の応力が発生するが、第1実施例同様に外端凹部20によりウエルド18を起点とする破壊を防止できる。
【0037】
なお、ウエルド18を設ける位置は、必ずしもボルト穴15を中心としてその放射方向に形成されるものばかりではなく、ボルト穴15に関係ない樹脂部に設けてもよい。この場合でも、外端部に沿って発生する最大の応力を外端凹部20によりウエルド18への伝達を阻止できることは同様である。
【0038】
次に、応力遮断手段を外端凸部とした第3実施例を説明する。図6は第1実施例同様の樹脂製トルクロッドにおける一方の連結部を拡大した図である。なお第1実施例と共通する部分は共通符号を用いるものとする。この例では、ウエルド7の位置における外周部が径方向外方へ突出して張り出した外端凸部30になっている。
【0039】
この突出高さ(張り出し量)をL、外端凸部30の連結部周方向における幅をW、外端凸部30の基部と取付穴までの寸法を肉部幅Tとしたとき、
L/T>0.5、W/T<1.0とする。
また、外端凸部30はほぼ一様な幅で突出しており、基部側及び外周側の幅はいずれもほぼ同様のWである。突出高さLは肉部幅Tを含まない寸法である。
【0040】
このようにすると、外端凸部30がウエルド7を含みかつ略一様の幅Wで突出するので、従来例の略山形をなす突出部と異なり、連結部3の外周部に発生する最大の応力fがウエルド7へ伝達することを阻止できる。すなわち外端凸部30が応力遮断手段として機能することになる。その結果、ウエルド7からの破壊を防ぐことができる。
【0041】
しかも、L/T>0.5、W/T<1.0、なる条件を満たし、かつ幅Wが略一様に突出するので、上記応力遮断手段として機能するにもかかわらず、外端凸部30の大きさは可及的に小さくすることができるから、全体の小型・軽量化が可能になる。
【0042】
なお、本願発明は上記実施例に限定されず種々に変形や応用が可能であり、ウエルド7、18と外端凹部8、20または外端凸部30を設ける適用対象は、これらのトルクロッドやエンジンマウントに限らず、サスペンション用ロッドやマウントなどの防振装置等、各種樹脂製連結部材が可能である。
さらに、第3実施例の外端凸部構造は、トルクロッドに限らず、第2実施例のエンジンマウントなど各種の樹脂製連結部材に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のトルクロッドを示す図
【図2】その作用を説明する図
【図3】同上拡大図
【図4】第2実施例のエンジンマウントを示す正面図
【図5】その平面図
【図6】第3実施例のトルクロッドを示す図
【符号の説明】1:トルクロッド、2:ロッド部、3:連結部、4:ブッシュ穴、5:ブッシュ、6:ボルト、7:ウエルド、8:外端凹部、9:ブッシュ穴形成部、10:エンジンマウント、12;防振ゴム、13:樹脂製ブラケット、14:取付脚、15:ボルト穴、18:ウエルド、20:外端凹部、30:外端凸部
Claims (5)
- 他部材と連結するための部材であって少なくとも一部が樹脂で形成されるとともに、この樹脂部にウエルドが形成された樹脂製連結部材において、
前記他部材側からの入力による応力が前記ウエルドの近傍となる樹脂部の端縁部に沿って発生するとき、この応力を前記ウエルドの外端部へ伝わりにくくするための応力遮断手段を設けことを特徴とする樹脂製連結部材。 - 前記応力遮断手段は、前記樹脂部のウエルド部分近傍かつ外端部に、外方へ開放されかつ肉厚内へ凹入するように形成された外端凹部であることを特徴とする請求項1記載の樹脂製連結部材。
- 前記応力遮断手段は、前記樹脂部のウエルド部分端縁部からウエルドを含みかつ略一様の幅で突出する外端凸部であることを特徴とする請求項1記載の樹脂製連結部材。
- 前記樹脂製連結部材は、長さ方向端部にブッシュを取付けるためのブッシュ穴を備えたトルクロッドであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載した樹脂製連結部材。
- 上記樹脂製連結部材は、エンジンマウントであって、その取付用ブラケット部分を樹脂製とし、かつこの部分に取付用のボルト穴を設けたものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載した樹脂製連結部材。
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Cited By (3)
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JP2007069742A (ja) * | 2005-09-07 | 2007-03-22 | Yamashita Rubber Co Ltd | トルクロッド |
US7350778B2 (en) * | 2004-03-19 | 2008-04-01 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Torque rod |
KR101315768B1 (ko) * | 2011-11-24 | 2013-10-10 | 현대자동차주식회사 | 자동차용 롤로드 |
-
2003
- 2003-02-25 JP JP2003047752A patent/JP2004255971A/ja active Pending
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