JP2004255926A - リヤピラーの取付け構造 - Google Patents

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JP2004255926A JP2003046276A JP2003046276A JP2004255926A JP 2004255926 A JP2004255926 A JP 2004255926A JP 2003046276 A JP2003046276 A JP 2003046276A JP 2003046276 A JP2003046276 A JP 2003046276A JP 2004255926 A JP2004255926 A JP 2004255926A
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Yoshiaki Enma
義明 円馬
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Abstract

【課題】リヤウインドウが通常の車両よりも低く、しかも後部空間が狭小であってもリヤパーセルに対するリヤピラーの取付けを可能にする。
【解決手段】リヤパーセル本体3上面に設けられた取付け孔6に、リヤピラー4の下端縁に突設された舌片10を係合して、リヤピラー4をリヤパーセル本体3に取付けるようにしたリヤピラーの取付け構造において、リヤパーセル本体3の上面に段部5を形成して、段部5の縦壁5aに取付け孔6を形成することにより、リヤピラー4の舌片10を車幅方向から取付け孔6へ挿入可能に構成する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のリヤピラーの取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
リヤピラーは自動車の後部側に設置されており、その下端縁はリヤパーセル等に取付けられている。図5および図6は、従来のリヤピラーとリヤパーセルとの取付け構造を示す。
【0003】
リヤパーセル100は図示しないシートバックの後方に取付けられたリヤパーセル本体101を備え、このリヤパーセル本体101の両側端を覆うようにしてリヤピラー102が取付けられている。
【0004】
リヤパーセル本体101は細長い板体であって、その両端近くにスピーカグリル103等の部品が取付けられており、また両端には複数の取付け孔104が設けられている。
【0005】
リヤピラー102はほぼ台形状の板体であって、その裏面には複数のクリップ座105がリヤピラー102と一体に突設されており、クリップ座105に取着されたクリップ106を車体パネル107に装着することによってリヤピラー102を車体パネル107に固定している。リヤピラー102の下端縁には舌片108が突設されている。この舌片108の先端にはリヤパーセル本体101を保持する保持部材109が外方に向かって突設されており、この保持部材109はリヤパーセル本体101に平行な当接面110を備えている。
【0006】
リヤパーセル本体101の組立ては、図6に示すように、リヤピラー102をリヤパーセル本体101に載せて、舌片108をリヤパーセル本体101の取付け孔104に差込むとともに、リヤピラー102をクリップ106を介して車体パネル107に固定することにより、舌片108が取付け孔104の定位置に係合し、舌片108の当接面110がリヤパーセル本体101の裏面側に当接してリヤピラー102とリヤパーセル本体101との取付けが安定するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−2335号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来例では、リヤピラー102の保持部材109がその当接面110でリヤパーセル本体101を受けているので、リヤパーセル本体101の端縁が垂れ下がることがなく、リヤパーセル本体101とリヤピラー102との間にスキが発生することがないが、リヤピラー102をリヤパーセル本体101に組み付けるに際しては、リヤピラー102の舌片108をリヤパーセル本体101の取付け孔104に上方から差込むことが必要である。
【0009】
このため図示しないリヤウインドウないし天井の高さは、差込み部分の長さを加えたリヤピラー102の高さよりも高くなくてはならず、従って、通常の自動車よりもリヤウインドウの高さが低く、しかも後部空間が狭小である場合、例えばクーペ型自動車の場合には、リヤピラー102をリヤパーセル本体101に組み付けることが困難であった。
【0010】
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところはリヤピラーを上方からではなく、車幅方向からリヤパーセル本体に差込み可能に構成することにより、通常の自動車よりもリヤウインドウが低く、しかも後部空間が狭小であってもリヤピラーの組付けが可能なリヤピラーの取付け構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、リヤパーセル本体上面またはリヤサイド上面に設けられた取付け孔に、リヤピラーの下端縁に突設された舌片を係合して、リヤピラーをリヤパーセル本体またはリヤサイドに取付けるようにしたリヤピラーの取付け構造において、取付け孔の開口面をリヤパーセル本体上面またはリヤサイド上面に対して交差角度を有するように形成することによりリヤピラーの舌片を車幅方向から取付け孔へ挿入可能に構成する。
【0012】
従って、本発明は、リヤピラーをリヤパーセル本体またはリヤサイドに取付けるに際して、リヤピラーを取付け孔の上方から差込む必要がなく車幅方向からリヤピラーの舌片を取付け孔へ差込むことができ、しかもリヤピラーの車体パネルへの取付けは、リヤピラー下端を回転中心として、リヤピラーを車幅方向外方へ回動させることにより、リヤピラー上部を車体パネルに係合させることによって行うことが可能であるため、通常の車両に比べてリヤウインドウないし天井が低く、しかも後部空間が狭小である場合においてもリヤピラーをリヤパーセル本体またはリヤサイドに取付けることが可能である。
【0013】
また、本発明は、リヤパーセル本体上面またはリヤサイド上面に段部を形成して、段部の縦壁に取付け孔を形成することが考えられる。
【0014】
従って、本発明は、リヤピラーの舌片を取付け孔に挿入するだけで、舌片は段部の下面に確実に当接可能であり、従来例のように製造誤差により取付け孔が大きすぎて舌片がリヤパーセル本体の下面に当接することなく外れるというようなことがないばかりか、段部の形成によりリヤパーセル本体またはリヤサイドのそれぞれにおけるリヤピラー取付け部の剛性が高くなるため、当該取付け部ないしその近辺の下方への変形が防止されるとともに、この変形に起因するリヤピラーとリヤパーセル本体またはリヤサイドとの間のスキが防止されることになる。
【0015】
さらに本発明は、舌片の基端部上面に係合突部を形成することが考えられる。
【0016】
従って、本発明は、リヤピラーの舌片を取付け孔に挿入することにより係合突部が段部の下面に当接するため、リヤピラーとリヤパーセル本体またはリヤサイドとの間のスキが解消され、よってこのスキに起因するガタが防止される。
【0017】
さらにまた本発明は、舌片の先端部を下斜め外方へ屈曲して傾斜部に形成することが考えられる。
【0018】
従って、本発明は、リヤパーセルの組み立てに際し、傾斜部が取付け孔の上縁に摺動自在に係合して舌片を取付け孔内に案内するため作業性が向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に図1乃至図3を用いて、本発明をリヤパーセルに対するリヤピラーの取付けに適用した例について説明する。
【0020】
図1は車室内後部を示すもので、リヤパーセル1はシートバック2の後方に取付けられたリヤパーセル本体3を備え、このリヤパーセル本体3の両側端を覆うようにしてリヤピラー4が取付けられている。なお、12はシートバック2の側方に位置するリヤサイドである。
【0021】
リヤパーセル本体3は車幅方向(左右方向)に細長い板体であって、図2および図3に示すように、その左右両端部は前後方向に隆起されて横断面台形状の段部5に形成されており、この段部5の形成によりリヤパーセル本体3の車幅方向両端部の剛性が高くなるため、当該部分の下方への変形が防止されるとともに、この変形に起因するリヤピラー4とリヤパーセル本体3との間のスキが防止されることになる。また、これら左右一対の段部5の内側の縦壁5aには前後方向に所定の間隔をおいて一対の取付け孔6が形成されている。
【0022】
段部5は横断面台形状であるから、内側の縦壁5aは上斜め外方に傾斜しており、従って、縦壁5aに形成された取付け孔6の開口面も上斜め外方に傾斜しており、言い換えれば取付け孔6の開口面はリヤパーセル本体3に対してある交差角度を有するように形成されている。
【0023】
リヤピラー4は略台形状の板体から形成されていて、その裏面には複数のクリップ座7が突設されており、クリップ座7にはクリップ8が取着されており、クリップ8を車体パネル9に設けたクリップ孔に装着することによってリヤピラー4が車体パネル9に固定されている。リヤピラー4の下端縁には取付け孔6と同数の舌片10が外方に突設されている。
【0024】
この舌片10の先端部は下斜め外方に屈曲して傾斜部10aに形成されているとともに、この傾斜部10aの長さL1はリヤピラー4の下端から舌片10の基部までの長さL2よりも長く形成するのが好ましい。また、舌片10の基端部、すなわち傾斜部10aを除いた舌片部分上面に突部、望ましくは左右方向のリブから形成される突部11を形成するのが好ましい。
【0025】
次にリヤピラー4の組立てについて説明する。図3に示すようにリヤピラー4を段部5よりも内方に位置させてリヤパーセル本体3に載せた後、リヤピラー4を段部5方向へ移動させる。すると傾斜部10aの上端部が取付け孔6の上縁に当接し、リヤパーセル本体3の下端を支点としてリヤパーセル本体3が反時計方向へ回動して舌片10が下方へ案内されることにより、図4に示すように取付け孔6を介して突部11が段部5の下面に当接する。その際、クリップ8を車体パネル9のクリップ孔に装着することによりリヤピラー4を車体パネル9に固定する。
【0026】
このように舌片10の先端部が傾斜部10aに形成されているため、舌片10は下方へ円滑に案内され、また舌片10には、段部5の下面に当接可能な突部11が形成されているため、リヤピラー4とリヤパーセル本体3との間のスキが解消され、このスキに起因するガタを防止することができる。
【0027】
なお、上記では本発明をリヤパーセル1に対するリヤピラー4の取付けに適用した例について説明したが、これに限定されることなく図1に示すリヤサイド12の上面に段部を設けて、この段部の縦壁に取付け孔を形成することによりリヤピラー4をリヤサイド12に取付けることも可能である。
【0028】
【発明の効果】
本発明は、リヤピラーをリヤパーセル本体またはリヤサイドに取付けるに際して、リヤピラーを取付け孔の上方から差込む必要がなく、車幅方向からリヤピラーの舌片を取付け孔へ差込むことができるため、通常の車両に比べてリヤウインドウないし天井が低く、しかも後部空間が狭小である場合においてもリヤピラーをリヤパーセル本体またはリヤサイドに取付けることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリヤピラーの取付け構造が適用される車室内後部を示す斜視図である。
【図2】同じく、リヤピラーとリヤパーセル本体との分解斜視図である。
【図3】同じく、図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】同じく、リヤピラーをリヤパーセル本体に組み付けた状態を示す断面図である。
【図5】従来例におけるリヤピラーとリヤパーセル本体との分解斜視図である。
【図6】同じく、リヤピラーをリヤパーセル本体に組み付けた状態を示す図5のB−B線から見た断面図である。
【符号の説明】
1 リヤパーセル
3 リヤパーセル本体
4 リヤピラー
5 段部
5a 縦壁
6 取付け孔
10 舌片
10a 傾斜部
11 突部

Claims (4)

  1. リヤパーセル本体上面またはリヤサイド上面に設けられた取付け孔に、リヤピラーの下端縁に突設された舌片を係合して、リヤピラーをリヤパーセル本体またはリヤサイドに取付けるようにしたリヤピラーの取付け構造において、
    前記取付け孔の開口面を前記リヤパーセル本体上面または前記リヤサイド上面に対し交差角度を有するように形成することにより、前記リヤピラーの舌片を車幅方向から前記取付け孔へ挿入可能に構成したことを特徴とするリヤピラーの取付け構造。
  2. 前記リヤパーセル本体上面または前記リヤサイド上面に段部を形成して、該段部の縦壁に前記取付け孔を形成したことを特徴とする請求項1記載のリヤピラーの取付け構造。
  3. 前記舌片の基端部上面に係合突部を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載のリヤピラーの取付け構造。
  4. 前記舌片の先端部を下斜め外方へ屈曲して傾斜部に形成したことを特徴とする請求項1、2又は3記載のリヤピラーの取付け構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010023804A (ja) * 2008-07-24 2010-02-04 Daikyonishikawa Corp ピラートリムの取付構造

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