JP2004254074A - マイクロホン装置および音声記録再生装置 - Google Patents

マイクロホン装置および音声記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】指向性マイクロホンを内蔵したマイクロホン構造体を装置の筐体部に一定範囲内で回転させることができるように支持した場合に、指向性マイクロホンの後方側からもマイクロホン構造体内に音波を確実に導入できるようにする。
【解決手段】マイクロホン構造体60は、指向性マイクロホンを内蔵したもので、前方側の外周面に前方側透孔63Cを形成し、後方側の外周面に後方側透孔65Cを形成する。このマイクロホン構造体60をフロントカバー11およびリアケース12からなる筐体部内の支持ベースに回転可能に支持する。図のように指向性マイクロホンの指向性方向を正面方向に向けたとき、後方側透孔65Cの一部がリアケース12の上方において外部に露出するとともに、透孔形成面66とリアケース12の上部前面12aとの間に間隙18が形成される。指向性マイクロホンの指向性方向を上方向に向けたときにも、同様となる。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、マイクロホンからの音声信号をIC(集積回路)メモリに記録する、いわゆるICレコーダなどの音声記録再生装置などに用いられるマイクロホン装置、および、マイクロホン装置を備えるICレコーダなどの音声記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ICレコーダは、従来、図13(A)に示すように、無指向性のマイクロホン1が正面に向けて取り付けられ、あるいは、図13(B)に示すように、無指向性のマイクロホン1が上方に向けて取り付けられた構成とされる。
【0003】
しかし、このように無指向性のマイクロホンを一方向に向けたのでは、狙った方向の音源、特に遠い音源からの音声をクリアに記録することができない。
【0004】
そこで、単一指向性を有するマイクロホンを、外部マイクロホンとしてICレコーダに装着し、ある範囲内で回転させることができるマイクロホン装置が考えられている。
【0005】
具体的に、特許文献1(特開2000−115875公報)には、図14にマイクロホン装置3として示すように、指向性マイクロホン3a、その支持部材3c、および携帯型の音声記録再生装置2に差し込まれるプラグ3bによって構成され、指向性マイクロホン3aの指向性方向が矢印4aの方向となる回転位置から、指向性マイクロホン3aの指向性方向が矢印4bの方向となる回転位置まで、指向性マイクロホン3aを支持部材3cの軸3dの回りに90度回転させることができるマイクロホン装置が示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−115875公報。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図14に示したように指向性マイクロホン3aを外部マイクロホンとして構成すると、使用の都度、いちいちマイクロホン装置3を音声記録再生装置2に装着しなければならず、不便であり、一定範囲内で回転させることができる指向性マイクロホンを、音声記録再生装置などの装置に常備することが、望ましい。
【0008】
そこで、図15(A)に示すように、音声記録再生装置の装置本体5の、例えば上部に、指向性マイクロホン6を内蔵した筒状のマイクロホン構造体7が配置される、前面5aおよび上面5bを有する凹部を形成し、この凹部にマイクロホン構造体7を軸7a,7bによって回転可能に支持することが考えられる。
【0009】
しかし、この場合、指向性マイクロホン6を指向性を有するマイクロホンとして機能させるためには、図15(B)(C)に示すように、マイクロホン構造体7の指向性マイクロホン6を挟んで対向する周面に前方側透孔8aおよび後方側透孔8bを形成する必要があり、しかも、前方側透孔8aおよび後方側透孔8bを通じて指向性マイクロホン6に音波が導入される必要がある。
【0010】
しかしながら、この場合、指向性マイクロホン6の指向性方向を図15(B)の矢印9aで示す装置の正面方向にしたときには、後方側透孔8bが装置本体5の上部前面5aで塞がれてしまって、後方側透孔8bから音波が導入されなくなり、指向性マイクロホン6の指向性方向を図15(C)の矢印9bで示す装置の上方向にしたときには、後方側透孔8bが装置本体5の上部上面5bで塞がれてしまって、後方側透孔8bから音波が導入されなくなる可能性がある。
【0011】
そこで、この発明は、指向性マイクロホンを内蔵したマイクロホン構造体を装置の筐体部に一定範囲内で回転させることができるように支持して、指向性マイクロホンの指向性方向を一定範囲内で変更することができるようにした場合に、指向性マイクロホンの後方側からもマイクロホン構造体内に音波を確実に導入することができ、指向性マイクロホンを確実に指向性を有するマイクロホンとして機能させることができるようにしたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明のマイクロホン装置は、
指向性を有するマイクロホンが内蔵され、この指向性マイクロホンを挟んで対向する周面に、それぞれ音波導入用の前方側透孔および後方側透孔が形成された筒状のマイクロホン構造体と、このマイクロホン構造体を一定範囲内で回転させることができるように支持した筐体部とを備え、前記マイクロホン構造体の前記後方側透孔が形成された面と前記筐体部との間に、前記筐体部の外部と通じる音波導入用の間隙が形成されたものである。
【0013】
上記のように構成した、この発明のマイクロホン装置では、後方側透孔が音波導入用の間隙を介して筐体部の外部と通じることによって、指向性マイクロホンの後方側からもマイクロホン構造体内に音波が確実に導入され、指向性マイクロホンは確実に指向性を有するマイクロホンとして機能する。
【0014】
【発明の実施の形態】
〔音声記録再生装置の一例としてのICレコーダの概略:図1〕
図1は、この発明の音声記録再生装置の一例としてのICレコーダの外観構成を示し、図1(A)は、後述の指向性マイクロホンの指向性方向をICレコーダ10の矢印9aで示す正面方向とした場合であり、図1(B)は、指向性マイクロホンの指向性方向をICレコーダ10の矢印9bで示す上方向とした場合である。以下では、矢印9aの方向を0度方向、矢印9bの方向を90度方向とする。
【0015】
ICレコーダ10は、筐体としてフロントカバー11およびリアケース12を備え、上部にマイクロホン装置50が設けられる。
【0016】
フロントカバー11の正面部には、LCD(液晶ディスプレイ)の画面が臨む窓13、スピーカからの音波が放射される孔14、記録モードであるか再生モードであるかを示すLED(発光ダイオード)からの光が出射する窓21、指向性マイクロホンのオン(入)/オフ(切)を切り替える指向性オンオフスイッチ22、消去ボタン23などが設けられ、リアケース12の正面から見て右側の側面には、金属側板15が取り付けられるとともに、録音/録音一時停止ボタン24、停止ボタン25、メニューボタン26、音量調整ボタン27などが設けられ、リアケース12の上面には、イヤホンジャック28および外部マイクロホンジャック29が設けられる。
【0017】
メニューボタン26は、中央部を押すことによって、LCD画面上にメニューを開き、またはメニュー項目を決定し、上部または下部を押し、あるいは前方側または後方側に傾けることによって、メニュー項目の選択などの操作を行うことができるものである。
【0018】
マイクロホン装置50は、以下に示すように、円筒状のマイクロホン構造体60が支持ベースに回転可能に支持されて構成される。
【0019】
〔マイクロホン装置の一例:図2〜図11〕
図2に、図1に示したマイクロホン装置50の一例を、各構成部品を分解した状態で示す。図示するように、マイクロホン装置50は、全体としてマイクロホン構造体60と支持ベース70によって構成され、マイクロホン構造体60は、指向性マイクロホン61C、左側マイクロホン61L、右側マイクロホン61R、フレキシブル基板62、フロントカバー63、ゴムクッション64、リアケース65、ビス67、板ばね68、およびビス69によって構成される。
【0020】
指向性マイクロホン61Cは、単一指向性を有するマイクロホンであり、左側マイクロホン61Lおよび右側マイクロホン61Rは、それぞれ無指向性のマイクロホンである。なお、左側とは、リアケース65から見て左側であり、右側とは、リアケース65から見て右側である。
【0021】
指向性マイクロホン61C、左側マイクロホン61Lおよび右側マイクロホン61Rは、指向性マイクロホン61Cを中央に一列に配列されて、フレキシブル基板62に実装されるとともに、それぞれゴムクッション64の孔が形成された凹部に装着されて、一体化される。
【0022】
フロントカバー63は、半円筒状のもので、一端に半円柱状の支軸63aが形成され、他端に半円状の切り欠き63bが形成され、指向性マイクロホン61Cと対向する中央部の外周面が微細な凹凸面63cとされ、その中央の3行3列に渡る9個の凸部に、それぞれ前方側透孔63Cが形成され、左側マイクロホン61Lと対向する一端部および右側マイクロホン61Rと対向する他端部に、それぞれ透孔63Lおよび63Rが9個ずつ形成される。
【0023】
リアケース65も、半円筒状のもので、一端に半円柱状の支軸65aが形成され、他端に半環状の軸部65bが形成され、指向性マイクロホン61Cと対向する中央部の外周面の、中央の透孔形成面66を除く部分が微細な凹凸面65cとされ、中央の透孔形成面66が凹凸面65cの凸部より凹んだ平面とされ、この透孔形成面66に後方側透孔65Cが3行3列に渡って9個形成される。
【0024】
フロントカバー63、ゴムクッション64、マイクロホン61C,61L,61R、フレキシブル基板62およびリアケース65は、ビス67がリアケース65、フレキシブル基板62およびゴムクッション64のビス孔を通じてフロントカバー63に締め付けられることによって、マイクロホン構造体60として一体化され、その一端の支軸63a,65aおよび他端の軸部65bが、支持ベース70の一端の支持アーム71および他端の支持アーム72に嵌め込まれる。
【0025】
板ばね68は、この状態でビス69によってリアケース65の他端に取り付けられるもので、これには、リアケース65の軸部65bが挿入される半環状の孔68dが形成され、ビス孔を介して対向する周縁位置に突片68aおよび68bが形成されるとともに、突片68bの近傍位置に突起68cが形成される。
【0026】
支持ベース70は、支持アーム71および72を有するとともに、ビスによって図1に示したICレコーダ10のリアケース12に固定するための取付部73および74を有するものとして形成され、上記のように支持アーム71,72にマイクロホン構造体60が支持される。
【0027】
フレキシブル基板62は、図3、図4および図5に示すように、マイクロホン61L,61C,61Rの配列方向に沿うリード部62a、このリード部62aに対して垂直な方向に延長するリード部62b、このリード部62bに対して垂直な方向(リード部62aと平行な方向)に延長するリード部62c、このリード部62cに対して垂直な方向(リード部62bと平行な方向)に延長するリード部62d、および接点部62eを有するものとして、リード部62bが十分長く形成される。
【0028】
なお、マイクロホン61L,61C,61Rは、それぞれ2本の端子ピンを有し、それぞれ一方の端子ピンがフレキシブル基板62上の共通の配線パターンに接続され、それぞれ他方の端子ピンがフレキシブル基板62上の別個の配線パターンに接続される。
【0029】
そして、フロントカバー63とリアケース65が一体化されるとき、図3に示すように、リード部62aが、フロントカバー63の支軸63aとリアケース65の支軸65aとによって挟持され、リード部62bが、その一体化された支軸63a,65aの周面に、1周以上、望ましくは2周近く、巻回される。
【0030】
さらに、図3および図4に示すように、リード部62cが、両面接着テープなどによって支持ベース70に固定され、図3および図5に示すように、リード部62dが半円筒状に曲げられ、図5に示すように、接点部62eが、図1に示したICレコーダ10のリアケース12に取り付けられた回路基板16に設けられたコネクタ17に挿入接続される。
【0031】
図6に示すように、支持アーム71には、マイクロホン構造体60の一体化された支軸63a,65aの円周部の径と等しい径の中心孔71a、および、この中心孔71aと通じる、一体化された支軸63a,65aの非円周部の厚みと等しい幅のスリット71bが形成され、マイクロホン構造体60を前方側透孔63Cが矢印9aで示す0度方向に対して図3の矢印75Lの方向に見て時計回り方向に45度回転した−45度方向に向く状態にして、一体化された支軸63a,65aをスリット71bを通じて中心孔71aに挿入する。支持アーム72側についても、同様である。
【0032】
これによって、マイクロホン構造体60を、中心孔71aの中心を回転軸心として回転させることができ、前方側透孔63Cが向く方向、すなわち指向性マイクロホン61Cの指向性方向を、図7(A)および図1(A)のように矢印9aで示す0度方向に向け、または図7(B)および図1(B)のように矢印9bで示す90度方向に向けることができる。
【0033】
さらに、この例では、図8および図9に示すように、支持アーム72の側面に半環状の凸部76が形成されて、凸部76の一端が停止用段部77aとされ、支持アーム72の側面に停止用凸部77bが形成されるとともに、凸部76に3つの凹部78a,78cおよび78bが形成される。凹部78aと凹部78cの角度、および凹部78cと凹部78bの角度は、それぞれ45度であり、したがって、凹部78aと凹部78bの角度は90度である。
【0034】
凹部78aは、マイクロホン構造体60を、図9において(図3の矢印75Rの方向に見て)反時計回り方向に、板ばね68の突片68aが支持アーム72の停止用段部77aに衝突する第1の回転位置まで回転させたとき、板ばね68の図2に示した突起68cが嵌合するものであり、このとき、図7(A)および図1(A)に示したように、指向性マイクロホン61Cの指向性方向が0度方向となる。
【0035】
凹部78bは、マイクロホン構造体60を、図9において(図3の矢印75Rの方向に見て)時計回り方向に、板ばね68の突片68bが支持アーム72の停止用凸部77bに衝突する第2の回転位置まで回転させたとき、板ばね68の突起68cが嵌合するものであり、このとき、図7(B)および図1(B)に示したように、指向性マイクロホン61Cの指向性方向が90度方向となる。
【0036】
凹部78cは、マイクロホン構造体60を第1の回転位置と第2の回転位置のちょうど中間の第3の回転位置に回転させたとき、板ばね68の突起68cが嵌合するものであり、このとき、指向性マイクロホン61Cの指向性方向は45度方向となる。
【0037】
すなわち、この例では、マイクロホン構造体60を第1の回転位置と第2の回転位置との間で90度回転させることができ、指向性マイクロホン61Cの指向性方向を0度方向と90度方向との間で変えることができる。
【0038】
しかも、円筒状のマイクロホン構造体60の中央部は、微細な凹凸面63c,65cとされるので、ユーザは、この凹凸面63c,65cに親指を当ててマイクロホン構造体60を回すことによって、指が滑ることなく確実かつ容易にマイクロホン構造体60を回転させ、指向性マイクロホン61Cの指向性方向を変えることができるとともに、マイクロホン構造体60が第1、第3または第2の回転位置に回転したときには、突起68cが凹部78a,78cまたは78bに嵌合してクリック感が得られるので、ユーザは、指向性マイクロホン61Cの指向性方向を所望の方向に容易かつ確実に設定することができる。
【0039】
また、図1に示したICレコーダ10の、フロントカバー11とリアケース12が突き合わされる、矢印9aで示す0度方向に見て右肩の部分内において、図3に示したように、フレキシブル基板62のリード部62aが支軸63a,65a間に挟持され、リード部62bが支軸63a,65aの周面に1周以上巻回されるので、フレキシブル基板62がICレコーダ10の外部に全く露出せず、装置の体裁が良くなるだけでなく、フレキシブル基板62がマイクロホン61C,61L,61Rなどの邪魔にならないとともに、リード部の収納部を最小化することができる。
【0040】
さらに、マイクロホン構造体60を指向性マイクロホン61Cの指向性方向が0度方向となる第1の回転位置に向けて図9において(図3の矢印75Rの方向に見て)反時計回り方向に回転させたときには、リード部62bの巻回部が弛み、逆にマイクロホン構造体60を指向性マイクロホン61Cの指向性方向が90度方向となる第2の回転位置に向けて図9において(図3の矢印75Rの方向に見て)時計回り方向に回転させたときには、リード部62bの巻回部が締められることによって、マイクロホン構造体60の回転に伴うリード部62bの弛みや引っ張りが巻回部で吸収されて、リード部62bの絡まりや損傷切断などを生じることなく、マイクロホン構造体60を回転させることができ、指向性マイクロホン61Cの指向性方向を変えることができる。
【0041】
図10に、図1(A)のようにマイクロホン構造体60を第1の回転位置に回転させ、指向性マイクロホン61Cの指向性方向を0度方向(ICレコーダ10の正面方向)とした場合の、ICレコーダ10の上面、上部正面および上部背面を示す。ビス19は、ICレコーダ10のフロントカバー11とリアケース12を一体化するものである。
【0042】
この場合、上部背面側では、透孔形成面66に形成された後方側透孔65Cの一部がリアケース12の上方において外部に露出する(外部から見える)とともに、透孔形成面66とリアケース12の上部前面12aとの間に間隙18が形成されるので、音波の伝播の上で後方側透孔65Cが外部と通じて、後方側透孔65Cから指向性マイクロホン61Cに音波が導入され、指向性マイクロホン61Cは単一指向性を有するマイクロホンとして機能する。
【0043】
図11に、図1(B)のようにマイクロホン構造体60を第2の回転位置に回転させ、指向性マイクロホン61Cの指向性方向を90度方向(ICレコーダ10の上方向)とした場合の、ICレコーダ10の上面、上部正面および上部背面を示す。
【0044】
この場合、上部正面側では、透孔形成面66に形成された後方側透孔65Cの一部がフロントカバー11の上部上縁11aの上方において外部に露出する(外部から見える)とともに、透孔形成面66とフロントカバー11およびリアケース12の上面との間に間隙が形成されるので、音波の伝播の上で後方側透孔65Cが外部と通じて、後方側透孔65Cから指向性マイクロホン61Cに音波が導入され、指向性マイクロホン61Cは単一指向性を有するマイクロホンとして機能する。
【0045】
図では省略したが、マイクロホン構造体60を第1の回転位置と第2の回転位置との間のいずれの回転位置に回転させたときにも、すなわち指向性マイクロホン61Cの指向性方向を0度方向と90度方向との間のいずれの方向にしたときにも、同様に後方側透孔65Cが外部と通じて、後方側透孔65Cから指向性マイクロホン61Cに音波が導入され、指向性マイクロホン61Cは単一指向性を有するマイクロホンとして機能する。
【0046】
〔ICレコーダの機能:図12〕
図1〜図11に示して上述した例のICレコーダ10は、図12に示すように、CPU91を備え、そのバス92に、CPU91が実行する処理プログラムや各種の固定データが書き込まれたROM93、CPU91のワークエリアなどとして機能するRAM94、および内蔵メモリとしてのフラッシュメモリ95が接続される。
【0047】
また、図1、図10および図11に示した指向性オンオフスイッチ22などを含む操作部96が、入力インタフェース97を介してバス92に接続されるとともに、LCD99が、表示制御部98を介してバス92に接続される。
【0048】
指向性マイクロホン61C、左側マイクロホン61Lおよび右側マイクロホン61Rからの音声信号は、音声増幅回路81C,81Lおよび81Rで増幅されて、記録処理部82に供給される。記録処理部82では、CPU91の制御によって、後述の各種の記録モードに応じて、マイクロホン61C,61L,61Rからの音声信号が、デジタル音声データに変換され、圧縮される。圧縮された音声データは、フラッシュメモリ95に記録される。
【0049】
この例のICレコーダ10では、記録時、ユーザは、図1に示したメニューボタン26の操作によってLCD99上にメニュー画面を表示させ、記録モードとしてステレオ記録モードとモノラル記録モードのいずれかを選択することができる。
【0050】
ステレオ記録モードでは、上記の指向性オンオフスイッチ22がオンにされているかオフにされているかにかかわらず、指向性マイクロホン61Cは機能しないで、無指向性のマイクロホン61Lおよび61Rのみが機能し、マイクロホン61L,61Rからの音声信号が、移相処理されて、左右の音声信号として、デジタル音声データに変換され、圧縮された後、フラッシュメモリ95に記録される。
【0051】
一方、モノラル記録モードでは、メニュー画面によって、高音質の記録が可能なSPモードと長時間の記録が可能なLPモードのいずれかを選択することができ、さらに、SPモードとLPモードのいずれを選択した場合にも、指向性オンオフスイッチ22をオンにするかオフにするかによって、指向性モードと無指向性モードのいずれかを選択することができる。
【0052】
SPモードまたはLPモードで、指向性オンオフスイッチ22をオンして指向性モードを選択したときには、無指向性のマイクロホン61Lおよび61Rは機能しないで、指向性マイクロホン61Cのみが機能し、指向性マイクロホン61Cからの音声信号が、モノラル音声信号として、SPモードであるかLPモードであるかに応じて、デジタル音声データに変換され、圧縮された後、フラッシュメモリ95に記録される。このとき、上述したように指向性マイクロホン61Cの指向性方向を選択することができる。
【0053】
SPモードまたはLPモードで、指向性オンオフスイッチ22をオフして無指向性モードを選択したときには、指向性マイクロホン61Cは機能しないで、無指向性のマイクロホン61Lおよび61Rのみが機能し、マイクロホン61Lおよび61Rからの音声信号が、モノラル音声信号として合成されて、SPモードであるかLPモードであるかに応じて、デジタル音声データに変換され、圧縮された後、フラッシュメモリ95に記録される。
【0054】
なお、録音レベルは、いずれの記録モードでも、メニュー画面によって、低レベル、中レベル、高レベルのうちのいずれかに切り替えることができる。
【0055】
再生時には、CPU91の制御によって、フラッシュメモリ95から圧縮された音声データが読み出され、その音声データが、再生処理部83で伸長され、さらにアナログ音声信号に変換される。
【0056】
この場合、モノラル記録モードで記録された音声信号については、SPモードかLPモードかにかかわらず、かつ指向性モードか無指向性モードかにかかわらず、そのモノラル音声信号が、音声増幅回路84で増幅されてスピーカ85に供給され、または、音声増幅回路86Lおよび86Rで増幅されて、図1、図10および図11に示したイヤホンジャック28に接続されたイヤホン87に供給される。
【0057】
一方、ステレオ記録モードで記録された音声信号については、その左右の音声信号が、音声増幅回路86L,86Rで増幅され、ユーザは、イヤホンジャック28にイヤホン87を接続することによって、ステレオ音声として聞くことができる。
【0058】
この例によれば、一方で、指向性マイクロホン61Cをオンとし、その指向性方向を音源の方向に向けることによって、音源からの音声をクリアに記録することができるとともに、他方で、左右のマイクロホン61L,61Rによって、臨場感のある録音を行うことができる。
【0059】
〔他の実施形態〕
上述した例は、透孔形成面66を凹凸面65cの凸部より凹んだ平面とすることによって、音波を導入するのに十分な間隙を形成する場合であるが、後方側透孔65Cが対向するリアケース上部前面12aやフロントカバー上部上縁11aに凹部を設けて、音波を導入するのに十分な間隙を形成してもよい。
【0060】
上述した例は、マイクロホン構造体60を3方向の回転位置のいずれかに回転させたときクリック感が得られるように装置を構成した場合であるが、マイクロホン構造体60を4方向以上の回転位置のいずれかに回転させたときクリック感が得られるように装置を構成することもできる。
【0061】
また、上述した例は、指向性マイクロホン61Cをステレオ用のマイクロホン61L,61Rの間に配置した場合であるが、指向性マイクロホン61Cを左側または右側に配置してもよい。もちろん、その場合には、前方側透孔63Cおよび後方側透孔65Cを左側または右側に形成する。
【0062】
さらに、マイクロホンとしては指向性マイクロホンのみをマイクロホン構造体に内蔵してもよく、指向性マイクロホン以外にカメラや照明用の光源などをマイクロホン構造体に設けることもできる。さらに、指向性マイクロホンとしては、上述した例の単一指向性マイクロホン以外に、両指向性マイクロホンなど、他の指向性を有するマイクロホンでもよい。
【0063】
また、ICレコーダとしては、内蔵メモリではなく、メモリカードに音声データを記録する構成としてもよい。
【0064】
また、ICレコーダではなく、磁気ディスク、光ディスクまたは光磁気ディスクなどの記録媒体に音声データを記録する音声記録再生装置にも、この発明を適用することができる。
【0065】
さらに、マイクロホン構造体に内蔵された指向性マイクロホンからの音声信号を記録する装置に限らず、指向性マイクロホンからの音声信号を無線または有線で他の機器に送信する装置などにも、この発明を適用することができる。
【0066】
【発明の効果】
上述したように、この発明によれば、指向性マイクロホンを内蔵したマイクロホン構造体を装置の筐体部に一定範囲内で回転させることができるように支持して、指向性マイクロホンの指向性方向を一定範囲内で変更することができるようにした場合に、指向性マイクロホンの後方側からもマイクロホン構造体内に音波を確実に導入することができ、指向性マイクロホンを確実に指向性を有するマイクロホンとして機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の音声記録再生装置の一例としてのICレコーダの外観構成を示す図である。
【図2】この発明のマイクロホン装置の一例を示す分解斜視図である。
【図3】マイクロホン構造体を支持ベースに支持した状態を示す図である。
【図4】フレキシブル基板の一例を示す図である。
【図5】フレキシブル基板の装置本体内の回路基板への接続を示す図である。
【図6】マイクロホン構造体の一端の支軸を支持アームに嵌め込むときの様子を示す図である。
【図7】指向性マイクロホンの指向性方向を0度方向または90度方向としたときのマイクロホン構造体の状態を示す図である。
【図8】マイクロホン構造体の保持機構およびクリック機構を示す図である。
【図9】マイクロホン構造体の他端側の支持アームを示す図である。
【図10】指向性マイクロホンの指向性方向を0度方向としたときのICレコーダの上面および上部を示す図である。
【図11】指向性マイクロホンの指向性方向を90度方向としたときのICレコーダの上面および上部を示す図である。
【図12】ICレコーダの機能ブロック構成の一例を示す図である。
【図13】従来のICレコーダの一例を示す図である。
【図14】特許文献1に記載されたマイクロホン装置を示す図である。
【図15】考えられるマイクロホン装置を示す図である。
【符号の説明】
主要部については図中に全て記述したので、ここでは省略する。

Claims (4)

  1. 指向性を有するマイクロホンが内蔵され、この指向性マイクロホンを挟んで対向する周面に、それぞれ音波導入用の前方側透孔および後方側透孔が形成された筒状のマイクロホン構造体と、このマイクロホン構造体を一定範囲内で回転させることができるように支持した筐体部とを備え、前記マイクロホン構造体の前記後方側透孔が形成された面と前記筐体部との間に、前記筐体部の外部と通じる音波導入用の間隙が形成されたマイクロホン装置。
  2. 請求項1のマイクロホン装置において、
    前記マイクロホン構造体に前記指向性マイクロホンのほかに2個の無指向性マイクロホンが内蔵されたマイクロホン装置。
  3. 請求項1のマイクロホン装置を備える音声記録再生装置。
  4. 請求項2のマイクロホン装置を備え、前記指向性マイクロホンからの音声信号を記録するモードと前記2個の無指向性マイクロホンからの音声信号を記録するモードとに切り替え可能な音声記録再生装置。
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