JP2004253842A - ビデオデータ変換方法、及びビデオデータ再生方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】単一のアングルしかサポートしない規格で記録された映像を、複数のアングルをサポートした規格に準拠した映像に変換する際、単一のアングルしか対応しない映像を複数のアングルに対応可能な映像に変換するビデオデータ変換方法を提供するとともに、変換する前に、単一のアングルしかサポートしない規格で擬似的に複数のアングルに対応した映像をプレビュー表示するビデオデータ再生方法を提供する。
【解決手段】DVD−VIDEO RECORDING規格に備えられたプレイリスト作成機能によって作成されるUD−PGC(User Defined Program Chain)を用いて、複数のUD−PGCをDVD−Video規格への変換の際に、1つのマルチアングルに対応したDVD−Video規格のPGC(Program Chain)に変換することで、マルチアングルを実現する。
【選択図】 図1
【解決手段】DVD−VIDEO RECORDING規格に備えられたプレイリスト作成機能によって作成されるUD−PGC(User Defined Program Chain)を用いて、複数のUD−PGCをDVD−Video規格への変換の際に、1つのマルチアングルに対応したDVD−Video規格のPGC(Program Chain)に変換することで、マルチアングルを実現する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、単一のアングルしかサポートしない規格で記録された映像を複数のアングルをサポートした規格に準拠した映像に変換するビデオデータ変換方法、及びその変換前に編集後のプレビュー表示を単一のアングルしかサポートしない規格で記録された映像で行うビデオデータ再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、DVD−RAMレコーダーが普及しつつある。このDVD−RAMレコーダーでは、単一のアングルのみをサポートした規格(例えば、DVD−VR(DVD−VIDEO RECORDING)規格)に準拠した映像を記録しているが、上記DVD−VR規格に準拠した映像は、一般的なDVDプレイヤーでは再生できない。このため、上記DVD−VR規格に準拠した映像を他人に見せたい場合には、そのDVD−VR規格に準拠した映像を、一般的なDVDプレーヤーで見ることができるように、PC(Personal Computer)やオーサリングシステムを用いて、DVD−Video規格に準拠した映像に変換し、DVD−Rに保存する。
【0003】
以下、図17を用いて、DVD−VR規格に準拠した映像をDVD−Video規格に準拠した映像に変換する方法について説明する。図17は、従来のビデオデータ変換装置の構成を示す図である。
【0004】
図17において、従来のビデオデータ変換装置は、DVD−VR規格のデータが記録されている第1のメモリ1720からUD−PGCあるいはVOBUを読み出すデータ読出部1713と、読み出したUD−PGCを解析するUD−PGC解析部1712と、読み出したVOBUに、再生制御用のデータであるNV−PCK(Navigation Pack)を付加するNV−PCK付加部1715と、DVD−Video規格のPGCを作成するPGC作成部1717と、ユーザからの入力により処理するUD−PGCを指示し、処理終了後にはDVD−Video規格のPGCの作成を指示する制御部1711と、DVD−Video規格のNV−PCKが付加されたVOBUとPGCとを第2のメモリ1730に書き込むデータ書込部1716と、を備えている。
【0005】
そして、上述した従来のビデオデータ変換装置1710で、DVD−VR規格に準拠した映像データを、DVD−Video規格に準拠した映像データに変換する場合、まず、DVDオーサリングシステム等を用いて、DVD−VR規格に準拠した映像に対してメニュー作成等の編集作業を行った後、第1のメモリ1720に記録されている上記DVD−VR規格に準拠した映像から、DVD−Video規格に変換する映像を選択する。
【0006】
そして、その選択した映像を、従来のビデオデータ変換装置1710でDVD−Video規格に準拠した映像に変換する場合、制御部1711は、PGC解析部1712に、ユーザにより選択された映像信号のPGC(Program Chain)を指示する。
【0007】
ここで、PGCとは、映像データのアクセス単位であるセル(Cell)の再生順序を示したデータであり、DVD−VR規格のPGCは図18に示すようなデータ構成を有し、また、DVD−Video規格のPGCは図19に示すようなデータ構成を有している。詳述すると、DVD−VR規格のPGCは、図18に示すように、再生されるセルの順番が記載され、さらにその下に、セルの再生時間と、該セルの構成単位情報であるVOBU(Video Object Unit)の場所とを対応付けたリストであるTMAP(Time Map)が設けられている。なお、上記VOBUは、1つが0.4〜1秒の再生時間に対応するMPEG2のプログラムストリームである。このように、DVD−VR規格のPGCにTMAPを設けているのは、DVD−VR規格が編集作業をサポートしており、ユーザの編集の仕方によってはVOBUの記録順序と再生順序とが一致しない場合があるためである。なお、DVD−VR規格のPGCには、番組を録画したときに自動的に作成されるOriginal PGCと、上述したようにDVD−VR規格がサポートする編集機能を利用して、ユーザがオリジナルの映像データをプレイリストなどを作成して編集した結果作られるUD−PGC(User Defined Program Chain)とがある。一方、DVD−Video規格のPGCは、DVD−Video規格では編集作業がサポートされていないため、図19に示すように、再生順序を示すセルの下に、TMAPを介さずVOBUが存在している。
【0008】
そして、上記制御部1711より、読み出すUD−PGC(あるいはOriginalPGC)の指示を受け取ったPGC解析部1712は、データ読出部1713を介して第1のメモリ1720からUD−PGCを読み出し、その読み出したUD−PGCを解析して、読み出すVOBUを検出し、その検出したVOBUを、データ読出部1713を介して第1のメモリ1720から読み出してNV−PCK付加部1715に出力する。そして、NV−PCK付加部1715では、VOBU情報と上述した編集作業で作成したメニュー等の情報とからNV−PCKを作成し、該NV−PCKを読み出したVOBUに付加してDVD−Video規格のVOBUにする。以上のような処理を複数回繰り返して、NV−PCKが付加されたVOBUを作成していき、そのNV−PCKが付加されたVOBUを複数集めてセルとし、データ書込部1716を介して第2のメモリ1730に書き込んでいく。
【0009】
そして、UD−PGCに示されている全てのVOBUに対して上述した変換処理がなされた後、制御部1711は、PGC作成部1717にDVD−Video規格のPGC作成の指示を出し、PGC作成部1717において、その複数個のセルの再生順序を示したDVD−Video規格のPGC情報を作成して、該PGCをデータ書込部1716により第2のメモリ1730に書き込み、DVD−Video規格の映像とする。
【0010】
このように、従来において、DVD−VR規格に準拠した映像からDVD−Video規格に準拠した映像に変換する際には、図20に示すように、DVD−VR規格のOriginal PGCあるいはUD−PGCの1つが、DVD−Video規格のPGCの1つとなるように変換が行われる。
【0011】
【特許文献1】
国際公開番号WO98/13769(101頁、第2図)
【特許文献2】
特開2002−56609号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、DVD−Video規格の特徴のひとつとして、複数のアングルをサポートできるマルチアングル機能がある。そして、DVD−Video規格においてマルチアングルを実現するためには、図21に示すように、アングルブロックを構成する複数の映像データを、任意の個数のVOBUからなるILVU(Interleaved Unit)毎に、アングル番号順に並べて記録し、1つのDVD−Video規格の映像データにしなければならない。
【0013】
しかしながら、上述した従来の変換装置においては、図20に示すように、DVD−VR規格のOriginal PGCあるいはUD−PGCの1つが、DVD−Video規格のPGCの1つとなるように変換されるので、単一アングルしかサポートしていないDVD−VR規格の映像データからは、マルチアングル機能が使えない、単一アングルにのみ対応したDVD−Video規格の映像データは作成できるが、マルチアングル機能に対応したDVD−Video規格の映像データは作成することができないという問題があった。
【0014】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、単一のアングルしかサポートしない規格で記録された映像を、複数のアングルをサポートした規格に準拠した映像に変換する際、単一のアングルしか対応しない映像を複数のアングルに対応可能な映像に変換するビデオデータ変換方法を提供するとともに、該変換を行う前に、単一のアングルしかサポートしない規格で擬似的に複数のアングルに対応した映像をプレビュー表示するビデオデータ再生方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のビデオデータ変換方法は、単一のアングルしかサポートしない規格で記録した映像データを、複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データに変換するビデオデータ変換方法において、上記単一のアングルしかサポートしない規格で記録した映像データの再生順を各々示す、複数のプレイリストを作成し、該各プレイリストに対して、該各プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報を入力し、該プレイリスト再生情報を持つ上記複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記プレイリスト再生情報に従って変換するものである。
【0016】
また、本発明の請求項2に記載のビデオデータ変換方法は、請求項1に記載のビデオデータ変換方法において、上記プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報が、上記各プレイリストの再生順序を示すものであり、上記複数のプレイリストの作成は、同一の再生時間を有する複数のプレイリストを含む上記複数のプレイリストを作成するものであり、上記各プレイリストに対する上記プレイリスト再生情報の入力は、該各プレイリストに上記プレイリストの再生順序を入力し、該プレイリストのうちの上記同一の再生時間を有する複数のプレイリストに同一の再生順序を入力するものであり、上記複数のプレイリストの変換は、該複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記各プレイリストの再生順序に従い且つ上記同一の再生順序を持つ複数のプレイリストをアングルブロックとして変換するものである。
【0017】
また、本発明の請求項3に記載のビデオデータ変換方法は、請求項1に記載のビデオデータ変換方法において、上記プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報が、上記各プレイリストの再生開始時間を示すものであり、上記各プレイリストに対する上記プレイリスト再生情報の入力は、該各プレイリストに上記プレイリストの再生開始時間を入力するものであり、上記複数のプレイリストの変換は、該複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記各プレイリストの再生開始時間に従い且つ上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分をアングルブロックとして変換するものである。
【0018】
また、本発明の請求項4に記載のビデオデータ変換方法は、請求項3に記載のビデオデータ変換方法において、上記複数のプレイリストのうち、上記プレイリストの最後までを再生するプレイリストに、次のジャンプ先のプレイリストの情報を示すジャンプコマンドを付し、上記複数のプレイリストの変換は、上記ジャンプコマンドが付されたプレイリストを含む複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記各プレイリストの再生開始時間及び上記ジャンプコマンドに従って変換するものである。
【0019】
また、本発明の請求項5に記載のビデオデータ変換方法は、請求項2に記載のビデオデータ変換方法において、上記複数のプレイリストのうち、上記同一の再生順序を有する複数のプレイリストの任意の位置にエントリポイントを入力し、上記複数のプレイリストの変換は、上記エントリポイントが挿入された複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記各プレイリストの再生順序に従い且つ上記エントリポイントが挿入された上記同一の再生順序を持つ複数のプレイリストをシームレスアングルブロックとして変換するものである。
【0020】
また、本発明の請求項6に記載のビデオデータ変換方法は、請求項3に記載のビデオデータ変換方法において、上記複数のプレイリストのうち、上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分の任意の位置にエントリポイントを入力し、上記複数のプレイリストの変換は、該複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記各プレイリストの再生開始時間に従い且つ上記エントリポイントが挿入された複数のプレイリストの再生時間の重なり部分をシームレスアングルブロックとして変換するものである。
【0021】
また、本発明の請求項7に記載のビデオデータ変換方法は、請求項2または請求項3に記載のビデオデータ変換方法において、上記アングルブロックと認識された、上記複数のプレイリストの各テキストエリアに、アングル番号を挿入する。
【0022】
また、本発明の請求項8に記載のビデオデータ再生方法は、単一のアングルしかサポートしない規格で記録した映像データの再生を行うビデオデータ再生方法において、上記単一のアングルしかサポートしない規格で記録した映像データの再生順を各々示す、複数のプレイリストを作成し、該各プレイリストに対して、該各プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報を入力し、上記複数のプレイリストを、該プレイリスト再生情報に従って再生するものである。
【0023】
また、本発明の請求項9に記載のビデオデータ再生方法は、請求項8に記載のビデオデータ再生方法において、上記プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報が、上記各プレイリストの再生順序を示すものであり、上記複数のプレイリストの作成は、同一の再生時間を有する複数のプレイリストを含む上記複数のプレイリストを作成するものであり、上記各プレイリストに対する上記プレイリスト再生情報の入力は、該各プレイリストに上記再生順序を入力し、該プレイリストのうちの上記同一の再生時間を有する複数のプレイリストに同一の再生順序を入力するものであり、上記複数のプレイリストの再生は、該各プレイリストを上記各プレイリストの再生順序に従い且つ上記同一の再生順序を持つ複数のプレイリストをアングルブロックとして再生するものである。
【0024】
また、本発明の請求項10に記載のビデオデータ再生方法は、請求項9に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのアングルブロックとしての再生は、上記同一の再生順序が入力された複数のプレイリストの1つを再生中にアングル変更操作が行われたとき、該再生中のプレイリストと同一の再生順序を持つ他のプレイリストを読み込み、該他のプレイリストの同じ再生時間の位置にジャンプするものである。
【0025】
また、本発明の請求項11に記載のビデオデータ再生方法は、請求項9に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのアングルブロックとしての再生は、上記同一の再生順序が入力された複数のプレイリストの1つを再生中に、該再生中のプレイリストと同一の再生順序を持つ他のプレイリストを読み込んでおき、上記同一の再生順序が入力された複数のプレイリストの1つを再生中にアングル変更操作が行われたとき、上記他のプレイリストの同じ再生時間の位置にジャンプするものである。
【0026】
また、本発明の請求項12に記載のビデオデータ再生方法は、請求項8に記載のビデオデータ再生方法において、上記プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報が、上記各プレイリストの再生開始時間を示すものであり、上記各プレイリストに対する上記プレイリスト再生情報の入力は、該各プレイリストに対して上記プレイリストの再生開始時間を入力するものであり、上記複数のプレイリストの再生は、該各プレイリストを上記各プレイリストの再生開始時間に従い、且つ上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分をアングルブロックとして再生するものである。
【0027】
また、本発明の請求項13に記載のビデオデータ再生方法は、請求項12に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのアングルブロックとしての再生は、上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分の再生中にアングル変更操作が行われたとき、該再生中のプレイリストと再生時間が重なる他のプレイリストを読み込み、該他のプレイリストの対応する再生時間の位置にジャンプするものである。
【0028】
また、本発明の請求項14に記載のビデオデータ再生方法は、請求項12に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのうち、上記プレイリストの最後までを再生するプレイリストに、次のジャンプ先のプレイリストの情報を示すジャンプコマンドを付し、上記複数のプレイリストの再生は、該ジャンプコマンドが付されたプレイリストを含む複数のプレイリストを、上記各プレイリストの再生開始時間及び上記ジャンプコマンドに従って再生するものである。
【0029】
また、本発明の請求項15に記載のビデオデータ再生方法は、請求項9に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのうち、上記同一の再生順序を有する複数のプレイリストの任意の位置にエントリポイントを入力し、上記複数のプレイリストの再生は、該各プレイリストを上記各プレイリストの再生順序に従い、且つ上記エントリポイントが挿入された上記同一の再生順序を持つ複数のプレイリストをシームレスアングルブロックとして再生するものである。
【0030】
また、本発明の請求項16に記載のビデオデータ再生方法は、請求項15に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのシームレスアングルブロックとしての再生は、該同一の再生順序を持つ複数のプレイリストの1つを再生中にアングル変更操作が行われたとき、該再生中のプレイリストの再生を上記挿入されたエントリポイントの位置まで行い、該再生中のプレイリストと同一の再生順序を持つ他のプレイリストの、上記挿入されたエントリポイントの位置にジャンプするものである。
【0031】
また、本発明の請求項17に記載のビデオデータ再生方法は、請求項12に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのうち、上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分の任意の位置にエントリポイントを入力し、上記複数のプレイリストの再生は、該複数のプレイリストを上記各プレイリストの再生開始時間に従い、且つ上記エントリポイントが挿入された上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分をシームレスアングルブロックとして再生するものである。
【0032】
また、本発明の請求項18に記載のビデオデータ再生方法は、請求項17に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのシームレスアングルブロックとしての再生は、該複数のプレイリストの再生時間の重なり部分を再生中にアングル変更操作が行われたとき、該再生中のプレイリストの再生を上記挿入されたエントリポイントの位置まで行い、該再生中のプレイリストと再生時間が重なる他のプレイリストの、上記挿入されたエントリポイントの位置にジャンプするものである。
【0033】
また、本発明の請求項19に記載のビデオデータ再生方法は、請求項9または請求項12に記載のビデオデータ再生方法において、上記アングルブロックとする上記複数のプレイリストのテキストエリア各々に、アングル番号を挿入し、上記複数のプレイリストの再生は、該複数のプレイリストを上記アングル番号とともに再生するものである。
【0034】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、本実施の形態1におけるビデオデータ変換方法について説明する。
本実施の形態1においては、変換対象である単一アングルの映像に、ユーザがプレイリスト再生情報を指定するようにし、該単一アングルの映像を変換する際には、そのプレイリスト再生情報に従って、複数アングルの映像に変換するようにするものである。なお、以下の各実施の形態においては、単一アングルのみをサポートする規格として、DVD−VR規格を、また、複数アングルをサポートする規格として、DVD−Video規格を例に挙げて説明する。
【0035】
まず、図1を用いて、本実施の形態1におけるビデオ変換方法の概念を説明する。図1は、本実施の形態1における、単一アングルのDVD−VR規格の映像データ(図(a))から、マルチアングルに対応したDVD−Video規格の映像データ(図(b))に変換する概念図である。
【0036】
まず、ユーザは、オーサリングシステム等により映像データを編集して、図1(a)に示すように、複数、例えばここでは5つのUD−PGC▲1▼〜▲5▼を作成する。この際、マルチアングルとしたい部分は、例えばUD−PGC▲2▼〜▲4▼のように、各映像データが同じ再生時間を持つように予め編集する。そして、これらDVD−VR規格の映像データをDVD−Video規格の映像データに変換する場合、ユーザは、変換対象として上記UD−PGC▲1▼〜▲5▼を選択するとともに、UD−PGC▲1▼〜▲5▼各々に、プレイリスト再生情報として、上記UD−PGCを再生する順番である再生順序を与えるようにし、また、マルチアングルに対応した映像を作成する場合には、そのアングルブロックを形成させる複数のUD−PGCに対して、同じ再生順序を与えるようにする(図1(a)参照)。そして、ビデオデータ変換装置側では、同じ再生順序をもつUD−PGCを、それらのUD−PGCが図1(b)に示されるような非シームレスアングルブロックであると認識し、DVD−Video規格の映像データに変換する際には、従来装置のように複数あるUD−PGCを1つづつ再生順に記録するのではなく、図21に示すように複数あるUD−PGCをILVU毎に、アングル番号順に切替えて記録するようにして、上記5つのDVD−VR規格のUD−PGC▲1▼〜▲5▼から、1つのDVD−Video規格のPGCを作成するようにする。このようにすれば、1つのアングルにしか対応していないDVD−VR規格の映像データから、マルチアングルに対応できるDVD−Video規格の映像データを作成することが可能となる。
【0037】
以下、図2及び図3を用いて、上記概念を実現する本実施の形態1にかかるビデオデータ変換装置について説明する。図2は、本実施の形態1にかかるビデオデータ変換装置の構成を示す図であり、図3は、本実施の形態1にかかるビデオデータ変換装置の一連の動作を示すフローチャートである。
【0038】
図2において、本実施の形態1のビデオデータ変換装置10は、制御部1と、UD−PGC解析部2と、データ読出部3と、VOBU制御部4と、NV−PCK付加部5と、データ書込部6と、PGC作成部7と、からなり、上記VOBU制御部4は、UD−PGC解析部2からの解析結果をうけ、データ読出部3に対して、第1のメモリ20から読み出すVOBUを指定するものである。なお、そのほかの構成は、従来のビデオデータ変換装置とほぼ同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0039】
以下、図3を参照しながら、本実施の形態1にかかるビデオデータ変換装置において、DVD−VR規格の映像をDVD−Videoの映像に変換する動作について説明する。
まず、ユーザは、オーサリングシステム等を用いてDVD−VR規格の映像を編集して複数の映像データを作成し、第1のメモリ20に記録する。この編集作業の際、各映像データのUD−PGCが作成され、第1のメモリ20に同時に記録される。例えば、第1のメモリ20に記録されているUD−PGCが、図1(a)に示すようなものであるとする。
【0040】
ユーザにより、処理するUD−PGCと、その再生順序とが制御部1に入力されると、制御部1は、UD−PGC解析部2に、最小の再生順序をもつUD−PGCを読み出すように指示し(ステップS1)、その指示をうけたUD−PGC解析部2は、データ読出部3を介して第1のメモリ20からUD−PGCを読みだす(ステップS2)。このとき、制御部1は同じ再生順序のUD−PGCの有無を確認し(ステップS3)、ない場合にはUD−PGC解析部2において、その読み出したUD−PGCのTMAPを解析して(ステップS4)、VOBUの再生順をVOBU制御部4に出力する。一方、同じ再生順序のUD−PGCがある場合には、上記ステップS2を戻って同じ再生順序が付されたUD−PGCを全て読み出し(ステップS3)、UD−PGC解析部2において、その読み出したUD−PGCのTMAPを解析する(ステップS4)。
【0041】
そして、上記VOBU制御部4は、上記UD−PGC解析部2より受信したVOBUの再生順に基づき、データ読出部3を制御して、第1のメモリ20からVOBUを読み出す(ステップS5)。例えば、同じ再生順序が付されたUD−PGCがない場合、VOBU制御部4は、データ読出部3を、そのUD−PGCに示される再生順にVOBUを読み出すように制御し、一方、同じ再生順序が付けられたUD−PGCが複数ある場合、VOBU制御部4は、それらのUD−PGCの映像データが非シームレスアングルブロックを構成すると認識して、図21に示すように、複数のUD−PGCをアングル順にきりかえて、ILVU単位でVOBUを読み出すように制御する。
【0042】
そして、この後、VOBU制御部4の制御の下、読み出されたVOBUはNV−PCK付加部5に出力され、NV−PCK付加部5において、その読み出した各VOBUにNV−PCKを付加していく(ステップS6)。そして、データ書込部6において、NV−PCKが付加されたVOBUがある一定数以上作成されたか否かを判断し(ステップS7)、VOBUがある一定数作成されればそれらを集めてILVUを作成して(ステップS8)、第2のメモリ30に書き込んでいく。
【0043】
そして、上記VOBU制御部4において、UD−PGCが示すVOBUに未処理のものがないかを判断し(ステップS9)、未処理のVOBUがあると判断された場合は上記ステップS4に戻って、上記処理を繰り返し行う。一方、上記VOBU制御部4において、UD−PGCが示す全てのVOBUに対して処理がなされたと判断されると、制御部1において、ユーザより指示されたUD−PGCのうち未処理のものがあるか否かを判断し(ステップS10)、未処理のUD−PGCがあると判断された場合は、再び上記ステップS1に戻り、制御部1は未処理のUD−PGCのうち、最小の再生順序が付けられたUD−PGCを検出して、上述した処理を繰り返す。そして、UD−PGCに示されている全てのVOBUに対して上述した変換処理がなされた後、制御部1は、PGC作成部7にDVD−Video規格のPGC作成の指示を出し、PGC作成部7において、その複数個のセルの再生順序を示したDVD−Video規格のPGC情報を作成する(ステップS11)。
【0044】
このように、本実施の形態1では、DVD−VR規格からマルチアングルに対応したDVD−Video規格に変換する際に、ユーザにより、複数のDVD−VR規格の映像データのUD−PGCに、プレイリスト再生情報である再生順序を与え、ビデオデータ変換装置側では該再生順序に基づいてDVD−VR規格の映像データをからDVD−Video規格の映像データに変換するようにし、また、DVD−VR規格の映像データからマルチアングルに対応したDVD−Video規格の映像データを作成する場合には、編集時にアングルブロックを構成する映像データとして同じ再生時間を有する複数の映像データを作成して、その同じ再生時間を有する複数の映像データのUD−PGCに同じ再生順序を与え、ビデオデータ変換装置側ではその同じ再生順序が指定されたDVD−VR規格の映像データを、非シームレスアングルブロックを構成するものと認識して、VOBU制御部4において、複数のUD−PGCのアングル順に切替えてILVU単位毎にVOBUを読み出すよう制御するようにしたので、単一アングルしかサポートしないDVD−VR規格の映像データからマルチアングルに対応したDVD−Video規格の映像に変換することができる。
【0045】
(実施の形態2)
以下、図4〜図6を用いて、本実施の形態2にかかるビデオデータ再生方法について説明する。
【0046】
本実施の形態2においては、上記実施の形態1のビデオデータ変換装置において、編集した単一アングルしかサポートしない映像データを、マルチアングルに対応した複数アングルをサポートする映像データに変換する前に、擬似的に非シームレスマルチアングルに対応したプレビュー表示を可能とするものである。
【0047】
まず、マルチアングルをサポートするDVD−Video規格において、非シームレスアングルブロック中のあるアングルのVOBUの再生中に、アングル変更操作がなされた場合の動作について説明する。DVD−Video規格のアングルブロックにおける映像データは、図21に示すように各アングル順にILVU毎に記録されているため、容易に他アングルにおける対応するVOBUを検出可能であり、そのアングル変更操作がなされた時点で、現在再生中のアングルのVOBUの再生をとめ、ジャンプ先のアングルのVOBUの先頭から再生を開始させる。
【0048】
本実施の形態2においては、このようなアングル変更動作を、マルチアングルをサポートしていないDVD−VR規格の映像データで擬似的に行うものであり、以下その動作の概略を説明すると、例えば、図1に示すようなUD−PGCをもつDVD−VRの映像データを編集中にプレビュー表示する場合、まず、ユーザより再生指示がだされ、ビデオデータ変換装置側ではユーザにより指定された再生順序に基づいて映像データの再生を行う。そして、UD−PGCに同じ再生順序が付された、マルチアングルを構成する映像データの再生中に、ユーザによりアングル変更操作がなされた場合、現在再生中のUD−PGCの再生時間を保存するとともにその再生を中止し、他アングルのUD−PGCに切替え、該切替えたUD−PGCのTMAPと、上記保存した再生時間とから、切替え後のUD−PGCでの相当する再生場所(VOBUの位置)を検索し、その検索されたVOBUから再生を開始するようにする。このようにすれば、擬似的にマルチアングルに対応した再生が可能となる。
【0049】
以下、図4及び図5を用いて、DVD−VR規格の映像データで、アングル変更する動作について詳述する。図4は、本実施の形態2におけるビデオデータ変換装置のプレビュー動作に必要な構成部分を示した図であり、図5は、本実施の形態2におけるビデオデータ変換装置においてプレビューを行う際の一連の動作を示すフローチャートである。
【0050】
図4において、本実施の形態2のビデオデータ変換装置10aにおいてプレビュー表示する際に必要な構成は、制御部1と、UD−PGC解析部2と、データ読出部3と、VOBU制御部4と、MEPGデコーダ8と、信号出力部9と、であり、上記MPEGデコーダ8は、VOBU制御部4から出力されたVOBUをデコードしてデジタルデータに変換し、信号出力部9は、該デジタルデータをアナログデータにして表示部40に出力するものである。なお、そのほかの構成は、上述した実施の形態1の構成と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0051】
以下、図5を参照しながら、本実施の形態2のビデオデータ変換装置10aにおいてプレビュー表示を行う際の動作を説明すると、まず、ユーザにより上記実施の形態1において説明したような、例えば、図1(a)に示すUD−PGCが編集され、それぞれのUD−PGCに再生順序が指定されているとする。
【0052】
このような編集映像データに対して、ユーザからの再生指示が制御部1に出力されると、制御部1はUD−PGC解析部2に最小の再生順序をもつUD−PGCを読み出すように指示し(ステップS51)、その指示をうけたUD−PGC解析部2は、データ読出部3を介して第1のメモリ20からUD−PGCを読み出す(ステップS52)。そして、UD−PGC解析部2において、その読み出したUD−PGCのTMAPを解析して(ステップS53)、VOBUの再生順をVOBU制御部4に出力する。
【0053】
上記VOBU制御部4は、上記UD−PGC解析部2より受信したVOBUの再生順に基づいて、データ読出部3を制御して、第1のメモリ20からVOBUを読み出し(ステップS54)、読み出したVOBUをMPEGデコーダ8に出力し、該MPEGデコーダ8においてVOBUをデコードしてデジタルデータにする(ステップS55)。そして、信号出力部9において上記デジタルデータをアナログデータにした後、表示部40に表示するものである(ステップS56)。
【0054】
そして、このように表示部40にプレビュー表示を行っている途中で、ユーザにより制御部1に対してアングル変更操作がなされた場合、そのとき再生中のUD−PGCと同じ再生順序を有するか否かを確認して、アングル変更できる他アングルのUD−PGCがあるときにはアングル変更が可能であると判断し(ステップS57)、現在再生中のUD−PGCの再生を中止してその再生時間をVOBU制御部4に保存した後(ステップS58)、上記ステップS52に戻って、そのジャンプ先のUD−PGCを制御部1から取得し、UD−PGC解析部2においてその取得したUD−PGCを解析して、ジャンプ先のUD−PGCのTMAPと上記保存した再生時間から、その再生時間に相当するシャンプ先のUD−PGCにおける再生場所(VOBUの位置)を検出し、そのVOBUからMPEGデコードを開始して、表示部40にその映像データを表示する(図6参照)。
【0055】
そしてこの後、再生中のUD−PGCに未再生のVOBUがあるか否かを判断し(ステップS59)、未再生のVOBUがある場合には、上記ステップS53に戻り、また、未再生のVOBUがないと判断された場合は、さらに次の再生順序のUD−PGCがあるか否かを判断し(ステップS60)、ある場合には上記ステップS52に戻り、ない場合には処理を終了する。
【0056】
このように、本実施の形態2では、ユーザにより再生指示を行う際に、編集した単一アングルのみサポートした映像データのUD−PGCに対して再生順序を指定するようにし、ビデオデータ変換装置側では再生指示があったUD−PGCを再生順序に基づいて再生し、さらにユーザより同じ再生順序が指定され、ビデオデータ変換装置側で非シームレスアングルブロックを構成すると認識された映像データ再生中に、ユーザによりアングル変更操作があった場合は、現在再生中のUD−PGCの再生時間をVOBU制御部4において保存するとともにその再生を中止し、UD−PGC解析部2により他アングルであるUD−PGCを解析してその他アングルのUD−PGCのTMAPと上記保持した再生時間とにより、他アングルのUD−PGCにおける上記再生時間に相当するVOBUを検索して、その検索されたVOBUから再生を開始するようにしたので、DVD−VR規格の映像データであっても、擬似的にマルチアングルに対応した再生を実現でき、これにより、DVD−Video規格に変換する前に、ユーザがDVD−VR規格の映像データを編集中にプレビュー表示をして、編集した映像データを確認することができる。
【0057】
なお、上記説明においては、ユーザが制御部1に対してアングル変更操作を行った際、ビデオデータ変換装置は、まず、アングル変更操作可能か判断してから(図5のステップS57)、ジャンプ先の他アングルのUD−PGCを取得し(図5のステップS52)、UD−PGC解析部2においてその他アングルであるUD−PGCを解析して(図5のステップS53)、その他アングルのUD−PGCにおけるジャンプ先のVOBUを検索して、そのVOBUより再生を開始する(図5のステップS54〜56)ようにしていたが、ユーザにより再生指示が制御部1に出され、ステップS52において最小の再生順序をもつUD−PGCを取得する際、同じ再生順序が指定されたUD−PGCをこの時点で全て検出して、UD−PGC解析部2において全てのUD−PGCを解析しておき、VOBU制御部4において、MEPGデコーダ8に出力する、複数のUD−PGCのうちの任意のアングル順のUD−PGCのVOBUを制御すると同時に、他アングルのUD−PGCの解析結果を保持しておくようにすれば、ユーザより他アングルへの変更操作があったときに、すぐに他アングルの相当するVOBUをMPEGデコーダ8に出力でき、これにより、ユーザによりアングル操作がなされてから、他アングルの該当するVOBUの表示をするまでのジャンプ時間を短縮して、ユーザに対して、DVD−Videoのアングル操作に近い操作感を与えることができる。
【0058】
(実施の形態3)
以下、図7及び図8を用いて、本実施の形態3にかかるビデオデータ変換方法について説明する。
【0059】
上記実施の形態1においては、DVD−VR規格に準拠した映像データをDVD−Video規格に準拠した映像データに変換する際、変換するDVD−VR規格の映像データのUD−PGCに、プレイリスト再生情報として再生順序を与えて、ビデオデータ変換装置側では、その再生順序に基づいてDVD−Video規格の映像データに変換する場合について説明したが、本実施の形態3においては、変換する映像データのUD−PGCに、プレイリスト再生情報として、各映像データのUD−PGCの再生を開始する再生開始時間を与えるようにし、ビデオデータ変換装置側ではその再生開始時間に基づいて、DVD−Video規格の映像データに変換するようにするものである。
【0060】
まず、図7を用いて、本実施の形態3におけるビデオデータ変換方法の概念を説明する。図7は、本実施の形態3において、単一アングルのDVD−VR規格の映像データ(図(a))から、マルチアングルに対応したDVD−Video規格の映像データ(図(b))に変換する概念図である。
【0061】
まず、ユーザは、オーサリングシステム等により映像データを編集して、図7(a)に示すように、複数、例えばここでは5つのUD−PGC▲1▼〜▲5▼を作成する。本実施の形態3においては、各UD−PGCに再生開始時間を設定するため、変換する映像データを同じ再生時間に予め編集しておく必要は無い。そして、これらDVD−VR規格の映像データをDVD−Video規格の映像データに変換する場合、ユーザは、変換対象として上記UD−PGC▲1▼〜▲5▼を選択するとともに、UD−PGC▲1▼〜▲5▼各々に再生開始時間を指定するようにし、また、マルチアングルに対応した映像を作成する場合には、複数の映像データの再生時間が重なるように、再生時間を指定する(図7(a)参照)。そして、ビデオデータ変換装置側では、ユーザにより指定された再生開示時間とUD−PGCの総再生時間を計算し、図7(b)に示すように、各UD−PGCの再生時間が重なっているところを非シームレスアングルブロックであると認識し、DVD−Video規格の映像データに変換する際には、複数あるUD−PGCを1つづつ再生順に記録するのではなく、図21に示すように複数あるUD−PGCをILVU毎に、アングル番号順に切替えて記録するようにして、上記5つのDVD−VR規格のUD−PGC▲1▼〜▲5▼から、1つのDVD−Video規格のPGCを作成するようにする。このようにすれば、1つのアングルにしか対応していないDVD−VR規格の映像データから、アングル数が頻繁に増減するような柔軟性にとんだマルチアングルに対応できるDVD−Video規格の映像データを作成することが可能となる。
【0062】
以下、図2及び図8を用いて、上記概念を実現する本実施の形態3にかかるビデオデータ変換装置について説明する。図8は、本実施の形態3にかかるビデオデータ変換装置の一連の変換動作を示すフローチャートである。なお、本実施の形態3におけるビデオデータ変換装置は、上記実施の形態1で説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0063】
以下、図8を参照しながら、本実施の形態3にかかるビデオデータ変換装置においてDVD−VR規格の映像をDVD−Video規格の映像に変換する動作について説明する。
まず、ユーザは、オーサリングシステム等を用いてDVD−VR規格の映像を編集して複数の映像データを作成し、第1のメモリ20に記録する。この編集作業の際、各映像データのUD−PGCが作成され、第1のメモリ20に同時に記録される。例えば、第1のメモリ20に記録されているUD−PGCが、図7(a)に示すようなものであるとする。
【0064】
ユーザにより、処理するUD−PGCと、その再生開始時間とが制御部1に入力されると、制御部1は、UD−PGC解析部2に、最小の再生開始時間をもつUD−PGCを読み出すように指示し(ステップS81)、その指示をうけたUD−PGC解析部2は、データ読出部3を介して第1のメモリ20からUD−PGCを読みだす(ステップS82)。そして、UD−PGC解析部2において、その読み出したUD−PGCのTMAPを解析して(ステップS83)、VOBUの再生順をVOBU制御部4に出力する。
【0065】
そして、上記VOBU制御部4は、上記UD−PGC解析部2より受信したVOBUの再生順に基づき、データ読出部3を制御して、第1のメモリ20からVOBUを読み出し(ステップS84)、読み出されたVOBUをNV−PCK付加部5に出力して、その読み出した各VOBUにNV−PCKを付加していく(ステップS85)。そして、データ書込部6において、NV−PCKが付加されたVOBUがある一定数以上作成されたか否かを判断し(ステップS86)、VOBUがある一定数作成されればそれらを集めてILVUを生成して(ステップS87)、第2のメモリ30に書き込んでいく。
【0066】
そして、VOBU制御部4において、制御部1からの制御信号に基づいて再生時間の重なりがないか否かを確認しておき(ステップS88)、重なりがあると判断した場合は、上記ステップS82に戻って、重なる複数のUD−PGCを取得して、それらの読み出すVOBUの再生順をUD−PGC解析部2より解析し、VOBU制御部4は、それらのUD−PGCの映像データが非シームレスアングルブロックを構成すると認識して、図21に示すように、複数のUD−PGCをアングル順にきりかえて、ILVU単位でVOBUを読み出すように制御し、その読みされたVOBUにNV−PCK付加部5においてNV−PCKを付加して、ILVUを生成する作業を再生時間の重なりがなくなるまで繰り返す。そして、再生時間の重なりが終了し、かつ未処理のVOBUが終了すれば(ステップS89)、未処理のUD−PGCの有無を判断し(ステップS90)、未処理のUD−PGCがあれば上記ステップS83に戻って処理を繰り返す。そしてこの後、UD−PGCに示されている全てのVOBUに対して上述した変換処理がなされた後、制御部1は、PGC作成部7にDVD−Video規格のPGC作成の指示を出し、PGC作成部7において、その複数個のセルの再生順序を示したDVD−Video規格のPGC情報を作成する(ステップS91)。
【0067】
このように、本実施の形態3では、DVD−VR規格からDVD−Video規格に変換する際に、ユーザにより、複数のDVD−VR規格の映像データのUD−PGCに、プレイリスト再生情報である再生開始時間を与え、ビデオデータ変換装置側ではその再生開始時間に基づいてDVD−VR規格の映像データをDVD−Video規格の映像データに変換するようにし、また、DVD−VR規格の映像データからマルチアングルに対応した映像データを作成する場合には、ユーザにより編集された複数の映像データのUD−PGCに、各UD−PGCの再生時間が重なるように再生開始時間を与え、ビデオデータ変換装置側ではその映像データの再生時間が重なっていれば非シームレスアングルブロックを構成するものと認識して、VOBU制御部4において、複数のUD−PGCのアングル順に切替えてILVU毎にVOBUを読み出すよう制御するようにしたので、上記実施の形態1のようにユーザがアングルブロックを構成するために複数のUD−PGCを同じ再生時間を有するように予め編集しなくてもよく、また、アングルブロックを構成するアングル数が頻繁に増減するようなDVD−Video規格の映像データを作成する場合にも、編集映像が少ないので、変換時にユーザがプレイリスト再生情報として与える情報数も少なくてすみ、この結果、単一アングルしかサポートしないDVD−VR規格の映像データから、柔軟性にとんだマルチアングルに対応したDVD−Video規格の映像に変換することが可能となる。
【0068】
(実施の形態4)
以下、図4、図7、図9及び図10を用いて、実施の形態4にかかるビデオデータ再生方法について説明する。
【0069】
本実施の形態4においては、上記実施の形態3のビデオデータ変換装置において、編集した単一アングルしかサポートしない映像データを、マルチアングルに対応した複数のアングルをサポートする映像データに変換する前に、擬似的に非シームレスマルチアングルに対応したプレビュー表示を可能とするものである。
【0070】
上記実施の形態2で説明したように、マルチアングルをサポートしていないDVD−VR規格の映像データにおいては、それぞれのUD−PGCを1つづつ単独で再生することしかできないため、変換する前に、上記実施の形態3で再生開始時間に重なりを持たせた複数のUD−PGCをアングルブロックと認識させ、マルチアングルに対応させた映像データを、そのプレビュー表示して確認することができない。
【0071】
よって、本実施の形態4においては、上記実施の形態2で説明した構成と同様の装置において、上記実施の形態3に示した再生開始時間に重なりを持たせることで複数のUD−PGCをアングルブロックと認識させるDVD−VR規格の映像データを図9のフローチャートに示すように再生することによって、擬似的にマルチアングルに対応した再生を可能とする。
【0072】
以下、図4及び図9を用いて詳述する。図9は、本実施の形態4におけるビデオデータ変換装置においてプレビューを行う際の一連の動作を示すフローチャートである。
【0073】
まず、ユーザにより上記実施の形態3において説明したような、例えば、図7(a)に示すUD−PGCが編集され、それぞれのUD−PGCに再生開始時間が指定されているとする。
【0074】
このような編集映像データに対してユーザより再生指示が制御部1に対して出されると、制御部1はUD−PGC解析部2に最小の再生開始時間をもつUD−PGCを読み出すように指示し(ステップS101)、その指示をうけたUD−PGC解析部2は、データ読出部3を介して第1のメモリ20からUD−PGCを読み出す(ステップS102)。そして、UD−PGC解析部2において、その読み出したUD−PGCのTMAPを解析して(ステップS103)、VOBUの再生順をVOBU制御部4に出力する。
【0075】
上記VOBU制御部4は、上記UD−PGC解析部2より受信したVOBUの再生順に基づいて、データ読出部3を制御して、第1のメモリ20からVOBUを読み出し(ステップS104)、読み出したVOBUをMPEGデコーダ8に出力し、該MPEGデコーダ8においてVOBUをデコードしてデジタルデータにする(ステップS105)。そして、信号出力部9においてデジタルデータをアナログデータにした後、表示部40に表示するものである(ステップS106)。
【0076】
そして、このように表示部40にプレビュー表示を行っている途中で、ユーザにより制御部1に対してアングル変更操作がなされた場合、そのとき再生中のUD−PGCに再生時間の重なりがあるか否かを確認して、ジャンプできる他アングルのUD−PGCを有するときにはアングル変更操作が可能であると判断し(ステップS107)、現在再生中のUD−PGCの再生を中止してその再生時間をVOBU制御部4に保存した後(ステップS108)、上記ステップS102に戻って、そのジャンプ先のUD−PGCを制御部1から取得し、UD−PGC解析部2においてその取得したUD−PGCを解析して、ジャンプ先のUD−PGCの再生開始時間と、上記保存した再生時間から、ジャンプ先のUD−PGCにおける再生開始位置を計算し、その再生開始位置からMPEGデコードを開始して、表示部40にその映像データを表示する。
【0077】
そして、この後、再生中のUD−PGCに未再生のVOBUがあるか否かを判断し(ステップS109)、未再生のVOBUがある場合には、上記ステップS103に戻り、また、未再生のVOBUがないと判断された場合は、さらに未再生UD−PGCがあるか否かを判断し(ステップS110)、ある場合には上記ステップS102に戻り、ない場合には処理を終了する。
【0078】
ここで、上記実施の形態3で説明したように、例えば、図7に示すようにUD−PGCに再生開始時間を指定し、ビデオデータ変換装置側で、指定された複数のUD−PGCの総再生時間を計算し、単純に各UD−PGCの再生時間の重なったところだけを非シームレスマルチアングルと認識すると、例えば、ユーザはUD−PGC▲2▼の再生終了後にUD−PGC▲4▼を再生したい場合でも、ビデオデータ変換装置側ではUD−PGC▲3▼の他アングルと重なっていない期間Aの部分を未再生UD−PGCと判断して、再生してしまう可能性がある。
【0079】
そこで、図10に示すように、UD−PGCの最後まで再生した場合には、その再生終了したUD−PGCに、他アングルのUD−PGC内のセルの先頭にジャンプすることを示すコマンド情報を付加するようにする。このコマンド情報は、例えばジャンプ先のUD−PGCの番号と、UD−PGCのセルの番号とで構成することが考えられる。このようにすれば、ユーザにより再生開始時間が指定されたDVD−VR規格の映像データに対して再生指示がだされ、ビデオデータ変換装置側で、指示されたUD−PGCを再生していく際、あるUD−PGCの再生終了時に上述したコマンド情報があれば、他アングルに未再生のVOBUがあっても、コマンド情報が示すジャンプ先のUD−PGCの情報を読み込んで、UD−PGC解析部2によりジャンプ先のUD−PGCの先頭のVOBUをTMAPを用いて検索して再生を開始でき、ユーザの思うとおりに映像を再生することができる。
【0080】
さらに、上記コマンド情報が付加されたUD−PGCを含むDVD−VR規格の映像データを、ビデオデータ変換装置において実際にDVD−Video規格の映像データに変換する場合には、上記コマンド情報をDVD−Video規格のセルコマンドや、PGCコマンドの、他の場所にジャンプする指示コマンドであるJUMPインストラクションに変換して、変換後の映像データにもそのコマンド情報を残しておくようにする。このようにすれば、上述したコマンド情報を、DVD−Video規格に変換後の映像データにおいても利用することができ、単一アングルしかサポートしないDVD−VR規格の映像データから、より柔軟性にとんだマルチアングルに対応したDVD−Video規格の映像に変換することが可能となる。
【0081】
このように、本実施の形態4では、ユーザにより、各UD−PGCに再生開始時間が指定されたDVD−VR規格の映像データの再生指示が出力されると、ビデオデータ変換装置側では再生指示があったUD−PGCを再生開始時間に基づいて再生し、さらにユーザにより再生時間が重なるようにDU−PGCに再生開示時間が与えられ、ビデオデータ変換装置側で非シームレスアングルブロックを構成すると認識された映像データ再生中に、ユーザによりアングル変更操作があった場合は、現在再生中のUD−PGCの再生時間をVOBU制御部4において保存するとともにその再生を中止し、UD−PGC解析部2により他アングルであるUD−PGCを解析して、その他アングルのUD−PGCに指定された再生開始時間と上記保存された再生時間とにより、他アングルのUD−PGCにおける相当するVOBUの位置を検索して、そのVOBUから再生を開始するようにしたので、DVD−VR規格の映像データであっても、擬似的にマルチアングルに対応した再生を実現でき、これにより、DVD−Video規格に変換する前に、ユーザがDVD−VR規格の映像データを編集中にプレビュー表示をして、編集した映像データを確認することができる。
【0082】
さらに、プレビュー表示にて、編集した映像データを確認する際に、最後まで再生したUD−PGCに、次にジャンプするUD−PGCを示すコマンド情報を付加し、さらにそのコマンド情報が付加されたUD−PGCをDVD−Video規格に変換する際には、そのコマンド情報をセルコマンドやPGCコマンドに変換するようにしたので、単一アングルしかサポートしないDVD−VR規格の映像データから、より柔軟性にとんだマルチアングルに対応したDVD−Video規格の映像に変換することが可能となる。
【0083】
(実施の形態5)
以下、図11〜図13を用いて、実施の形態5にかかるビデオデータ変換方法について説明する。
【0084】
上記実施の形態1においては、複数のUD−PGCにプレイリスト再生情報として同じ再生順序を付し、ビデオデータ変換装置側では以上のようなUD−PGCを検出すると非シームレスアングルブロックを構成すると認識するようにする場合について説明したが、本実施の形態5においては、上記UD−PGCにエントリポイントを付加し、ビデオデータ変換装置側ではこのエントリポイントが付加されたUD−PGCを検出するとシームレスアングルブロックを構成すると認識するようにする場合について説明する。
【0085】
ここで、非シームレスアングルブロックと、シームレスアングルブロックとについて説明する。
非シームレスアングルブロックとは、上記実施の形態において説明したように、アングル変更操作があると、現在再生中の映像をすぐに止め、その再生位置に対応する他アングルの再生位置から、映像を再生するものである(図6参照)。
【0086】
一方、シームレスアングルブロックとは、アングル変更操作があった時点ではすぐにアングルを切り替えず、アングルを切り替えても違和感なく映像を切り替えられるシーンの切り替わり(シームレスポイント)まで再生を行い、該シームレスポイントにおいてアングル切替えを行うものである(図11参照)。
【0087】
まず、図12を用いて、本実施の形態5におけるビデオ変換方法の概念を説明する。図12は、本実施の形態5において、単一アングルのDVD−VR規格の映像データ(図(a))から、マルチアングルに対応したDVD−Video規格の映像データ(図(b))に変換する際、そのアングルブロックをシームレスアングルブロックとする場合の概念図である。
【0088】
まず、ユーザは、オーサリングシステム等により映像データを編集して、図12(a)に示すように、複数、例えばここでは4つのUD−PGC▲1▼〜▲4▼を作成する。この際、マルチアングルとしたい部分は、例えばUD−PGC▲2▼〜▲3▼のように、各映像データが同じ再生時間となるように調整する。そして、これらDVD−VR規格の映像データをDVD−Video規格の映像データに変換したい場合、ユーザは、変換対象として上記UD−PGC▲1▼〜▲4▼を選択するとともに、UD−PGC▲1▼〜▲4▼各々に再生順序を与えるようにし、また、マルチアングルに対応した映像を作成したい場合には、そのアングルブロックを形成させる複数のUD−PGCに対して、同じ再生順序を与えるとともに、エントリポイントを設定しておくようにする(図12(a)参照)。ここで、エントリポイントとは、ユーザにより指定されるジャンプポイントであり、このエントリポイントをUD−PGC中に指定しておくとボタン操作でそのエントリポイントが付された位置にジャンプできるというものである。なお、エントリポイントの情報としては、UD−PGCの先頭からジャンプ場所までの再生時間である。そして、ビデオデータ変換装置側では、同じ再生順序をもつUD−PGCを、それらのUD−PGCが図12(b)に示されるようにアングルブロックであると認識し、さらにエントリポイントが指定されている場合にはシームレスアングルブロックと認識し、DVD−Video規格の映像データに変換する際には、従来装置のように複数あるUD−PGCを1つづつ再生順に記録するのではなく、図21に示すように複数あるUD−PGCをILVU毎に、アングル番号順に切替え、さらに上記エントリポイントが上述したシームレスポイントとなるように記録するようにして、上記4つのDVD−VR規格のUD−PGC▲1▼〜▲4▼から、1つのDVD−Video規格のPGCを作成するようにする。このようにすれば、1つのアングルにしか対応していないDVD−VR規格の映像データから、シームレスマルチアングルに対応できるDVD−Video規格の映像データ、を作成することが可能となる。
【0089】
以下、図2及び図13を用いて、上記概念を実現する本実施の形態5にかかるビデオデータ変換装置について説明する。図13は、本実施の形態5にかかるビデオデータ変換装置において、エントリポイントが設定されたDVD−VD規格の映像データをプレビューする場合の一連の動作を示すフローチャートである。なお、本実施の形態5にかかるビデオデータ変換装置の構成は、上記実施の形態1において説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0090】
まず、ユーザは、オーサリングシステム等を用いてDVD−VR規格の映像を編集して複数の映像データを作成し、第1のメモリ20に記録する。この編集作業の際、各映像データのUD−PGCが作成され、第1のメモリ20に同時に記録される。例えば、第1のメモリ20に記録されているUD−PGCが、図12(a)に示すようなものであるとする。
【0091】
ユーザにより、処理するUD−PGCと、その再生順序とが制御部1に入力されると、制御部1は、UD−PGC解析部2に、最小の再生順序をもつUD−PGCを読み出すように指示し(ステップS131)、その指示をうけたUD−PGC解析部2は、データ読出部3を介して第1のメモリ20からUD−PGCを読みだす(ステップS132)。このとき、制御部1は同じ再生順序のUD−PGCの有無を確認し(ステップS133)、ない場合にはUD−PGC解析部2において、その読み出したUD−PGCを解析して、その解析結果であるVOBUの再生順をVOBU制御部4に出力する(ステップS134)。一方、同じ再生順序のUD−PGCがある場合には、上記ステップS132を戻って同じ再生順序が付されたUD−PGCを全て読み出し(ステップS133)、UD−PGC解析部2において、その読み出したUD−PGCのTMAPを解析する(ステップS134)。
【0092】
そして、UD−PGC解析部2にてUD−PGCに設定されたエントリポイントを読出し(ステップS135)、そのエントリポイントの情報を読み込んで、エントリポイントが持っている再生時間と、上記読み出したUD−PGCのTMAPとから、その読み出したUD−PGC内のジャンプ先のVOBUを特定する(ステップS136)。そして、VOBU制御部4の制御の下、特定したVOBUの一つ前のVOBUまで読出し(ステップS137)、そのVOBUをNV−PCK付加部5に出力して、NV−PCKを付加し(ステップS138)、そのNV−PCKが付加されたVOBUより、ILVUを生成し(ステップS139)、第2のメモリ30に書き込んでいく。これにより、上記ステップS141において特定されたVOBUを、ILVUの先頭になるように記録していくことができる。
【0093】
そして、上記VOBU制御部4において、UD−PGCが示すVOBUに未処理のものがないかを判断し(ステップS140)、未処理のVOBUがあると判断された場合は上記ステップS134に戻り、一方、上記VOBU制御部4において、UD−PGCが示す全てのVOBUに対して処理がなされたと判断されると、制御部1において、ユーザより指示されたUD−PGCのうち未処理のものがあるか否かを判断し(ステップS141)、未処理のUD−PGCがあると判断された場合は、再び上記ステップS131に戻り、制御部1は未処理のUD−PGCのうち、最小の再生順序が付けられたUD−PGCを検出して、上述した処理を繰り返す。そしてこの後、UD−PGCに示されている全てのVOBUに対して上述した変換処理がなされた後、制御部1は、PGC作成部7にDVD−Video規格のPGC作成の指示を出し、PGC作成部7において、その複数個のセルの再生順序を示したDVD−Video規格のPGC情報を作成する(ステップS142)。
【0094】
このように、本実施の形態5では、DVD−VR規格の映像からマルチアングルに対応したDVD−Video規格の映像を作成する場合には、編集時にアングルブロックを構成する映像データとして同じ再生時間の複数の映像データを作成し、該映像データのUD−PGCに、プレイリスト再生情報として再生順序を与えるとともに、エントリポイントを設定し、ビデオデータ変換装置側ではエントリポイントを有する、同じ再生順序が与えられたDVD−VR規格の映像データをシームレスアングルブロックを構成するものと認識して、複数のUD−PGCのアングル順に切替えてILVU単位毎にVOBUを読み出すようし、さらに該エントリポイントが付されたVOBUが、ILVUの先頭になるように記録するようにしたので、単一アングルしかサポートしないDVD−VR規格の映像データから、シームレスマルチアングルに対応したDVD−Video規格の映像に変換することが可能となる。
【0095】
なお、上記説明においては、複数のUD−PGCにプレイリスト再生情報として、再生順序を付けた場合を例に挙げて説明したが、プレイリスト再生情報として再生開始時間を付けた場合も、再生時間の重なり部分に上述したようなエントリポイントを設定するようにすれば、同様の効果が得られる。
【0096】
(実施の形態6)
以下、図14を用いて、本実施の形態6にかかるビデオデータ変換装置について説明する。
【0097】
本実施の形態6においては、上記実施の形態5のビデオデータ変換装置においてシームレスマルチアングルに対応した映像データに変換する前の、DVD−VR規格の映像データの編集途中に、擬似的にシームレスマルチアングルに対応したプレビュー表示を可能とするものである。
【0098】
上記実施の形態5において図11を用いてすでに説明したが、マルチアングルをサポートするDVD−Video規格において、シームレスアングルブロック中のあるアングルのVOBUの再生中に、アングル変更操作がなされた場合は、アングル変更操作があった時点ではすぐにアングルを切り替えず、アングルを切り替えても違和感なく映像を切り替えられるシーンの切り替わり(シームレスポイント)まで再生を行い、該シームレスポイントにおいてアングル切替えを行うものである(図11参照)。
【0099】
本実施の形態6においては、このような動作を、マルチアングルをサポートしていないDVD−VR規格で行うものであり、その概略を説明すると、例えば、図12(a)に示すようなUD−PGCをもつDVD−VRの映像データを編集中に、プレビュー表示する場合、ビデオデータ変換装置側では、該映像データに付された再生順序に基づいて映像データを再生していき、アングルブロックの映像データの再生中にユーザによりアングル変更操作がなされた場合は、現在再生中のUD−PGCをエントリポイントまで再生した後再生を中止し、他アングルのUD−PGCに切替え、該切替えたUD−PGCのTMAPと、上記エントリポイントがもつ再生時間とから、切替え後のUD−PGCでの相当する再生場所(VOBUの位置)を検索し、その位置から再生を開始するようにする。このようにすれば、擬似的にシームレスマルチアングルに対応した再生が可能となる。
【0100】
以下、図4及び図14を用いて、ビデオデータ変換装置において、シームレスマルチアングルに対応したプレビュー動作について詳述する。図14は、本実施の形態5におけるビデオデータ変換装置において、シームレスマルチアングルに対応したプレビューを行う際の一連の動作を示すフローチャートである。なお、本実施の形態5におけるプレビュー機能を備えたビデオデータ変換装置は、上記実施の形態2において図4を用いて説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0101】
まず、ユーザにより上記実施の形態1において説明したような、例えば、図12(a)に示すエントリポイントが付されたUD−PGCが編集され、それぞれのUD−PGCに再生順序が指定されているとする。このような編集映像データに対してユーザにより再生指示が制御部1に対して出力されると、制御部1はUD−PGC解析部2に最小の再生順序をもつUD−PGCを読み出すように指示し(ステップS151)、その指示をうけたUD−PGC解析部2は、データ読出部3を介して第1のメモリ20からUD−PGCを読み出す(ステップS152)。そして、UD−PGC解析部2において、その読み出したUD−PGCを解析して(ステップS153)、解析結果であるVOBUの再生順をVOBU制御部4に出力する。
【0102】
上記VOBU制御部4は、上記UD−PGC解析部2より受信したVOBUの再生順に基づいて、データ読出部3を制御して、第1のメモリ20からVOBUを読み出し(ステップS154)、読み出したVOBUをMPEGデコーダ8に出力し、該MPEGデコーダ8においてVOBUをデコードしてデジタルデータにし(ステップS155)、信号出力部9においてデジタルデータをアナログデータにしてから出力し、表示部40に表示するものである(ステップS156)。
【0103】
そして、このように表示部40にプレビュー表示を行っている途中で、ユーザにより制御部1に対してアングル変更操作がなされ、そのときの処理対象であるUD−PGCと同じ再生順序が存在し、シームレスアングルブロックが構成されていて、ジャンプできる他アングルのUD−PGCを有するときは、アングル変更が可能であると判断する(ステップS157)。
【0104】
この後、現在再生中のUD−PGCの映像データをエントリポイントまで再生してからその再生を中止し(ステップS158)、上記ステップS152に戻って、そのジャンプ先のUD−PGCを制御部1から取得し、UD−PGC解析部2においてその取得したUD−PGCを解析して、TMAPと上記エントリポイントが持つ再生時間とから、そのシャンプ先のUD−PGCにおける再生場所(VOBUの位置)を検出し、その検出されたVOBUからMPEGデコードを開始して、表示部40にその映像データを表示する(図11参照)。
【0105】
そして、以上の処理を繰り返し、再生中のUD−PGCに未再生のVOBUがあるか否かを判断し(ステップS159)、未再生のVOBUがある場合には、上記ステップS153に戻り、また、未再生のVOBUがないと判断された場合は、さらに次の再生順序のUD−PGCがあるか否かを判断し(ステップS160)、ある場合には上記ステップS152に戻り、ない場合には処理を終了する。
【0106】
このように、本実施の形態6では、編集時に映像データのジャンプポイントに、エントリポイント設定しておき、ユーザより再生指示を行う際には再生順序を与えるようにし、その編集された映像データに対してユーザより再生指示があった場合、ビデオデータ変換装置側では再生順序に従って映像データを再生し、アングルブロックを構成する位置で、ユーザによりアングル変更操作があった場合には、現在再生中のUD−PGCをエントリポイントまで再生してから再生を中止し、UD−PGC解析部2により他アングルであるUD−PGCを解析してTMAPと上記エントリポイントが有する再生時間とにより、他アングルのUD−PGCにおける上記再生時間に相当するVOBUを検索して、その検索されたVOBUから再生を開始するようにしたので、DVD−VR規格の映像データであっても、擬似的にシームレスマルチアングルに対応した再生を実現でき、これにより、DVD−Video規格に変換する前に、ユーザがDVD−VR規格の映像データを編集中にプレビュー表示をして、編集した映像データを確認することができる。
【0107】
なお、上記説明においては、複数のUD−PGCにプレイリスト再生情報として、再生順序を付けた場合を例に挙げて説明したが、プレイリスト再生情報として再生開始時間を付けた場合も、再生時間の重なり部分に上述したようなエントリポイントを設定するようにすれば、同様の効果が得られる。
【0108】
(実施の形態7)
以下、図15を用いて本実施の形態7にかかるビデオデータ変換装置について説明する。
【0109】
本実施の形態7においては、プレビュー表示を行う際、表示部に映像のみが再生されるのではなく、現在表示されている映像データのアングル番号等を表示し、現在の再生状況を確認できるようにするものである。
【0110】
まず、DVD−VR規格の各PGCには、Primary Text Informationというテキストエリアが存在し、通常はこの部分に、番組のタイトルや録画時間が書き込まれている。
【0111】
本実施の形態7においては、上述したように上記映像データとともにアングル番号を表示するために、ユーザがDVD−VR規格の映像データを編集して、再生順序や再生開始時間等を設定して、複数のUD−PGCでアングルブロックを構成し、そのアングルブロックが決定した時点で、そのアングルブロックを構成する各UD−PGCの上記テキストエリアにアングル番号を書き込む。
【0112】
例えば、図1(a)に示すようなDVD−VR規格の映像データを図1(b)に示すようなDVD−Video規格の映像データに変換する場合、UD−PGC▲2▼〜▲4▼のテキストエリアに、それぞれアングル番号1〜3を書き込む。このようにすれば、プレビュー機能を備えたビデオデータ変換装置において、編集後のDVD−VR規格の映像データを確認する場合に、図15に示すように、表示部のOSD機能を用いて、編集後の映像データとともにアングル番号も表示でき、DVD−VR規格の映像データからDVD−Video規格の映像データに変換する前のプレビュー表示において、ユーザがその再生状況を確認することが可能となる。
【0113】
さらに、そのアングル番号を入力したDVD−VR規格の映像データをDVD−Video規格の映像に変換すれば、変換後の映像データにおいてもユーザがマルチアンアングルを構成する部分が再生されている場合に、現在再生中のアングル番号を確認できるようにすることができる。
【0114】
なお、上記説明においては、アングル番号をDVD−Video規格のテキストエリアに記録するものとしたが、サブピクチャにアングル番号を保持するようにしてもよい。
【0115】
さらに、図16に示すように、上記実施の形態2で説明したプレビュー機能を備えたビデオデータ変換装置に表示切替部41をさらに備えるようにし、また上記テキストエリアに書きこむアングル番号には、特定文字列(例えばAngle等)を付加して、他のデータとは独立して情報を検索できるようにしておけば、アングル番号のみを独立させて表示部40のOSD機能で、ユーザからの指示により、表示部40に、上記テキストエリアに書かれたアングル番号の表示したり非表示にしたりすることができ、ユーザがアングル番号を知りたいときのみ、アングル場号を表示部40に表示することができる効果がある。
【0116】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1に記載のビデオデータ変換方法によれば、単一のアングルしかサポートしない規格で記録した映像データを、複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データに変換するビデオデータ変換方法において、上記単一のアングルしかサポートしない規格で記録した映像データの再生順を各々示す、複数のプレイリストを作成し、該各プレイリストに対して、該各プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報を入力し、該プレイリスト再生情報を持つ上記複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記プレイリスト再生情報に従って変換するようにしたので、単一のアングルしかサポートしない規格で保存した映像を複数のアングルをサポートした規格に変換する際に、マルチアングルに対応した映像の作成をサポートすることができる。また、プログラムリストに対してプレイリスト再生情報を指定することにより、編集途中に持つデータが少なくなる。
【0117】
また、本発明の請求項2に記載のビデオデータ変換方法によれば、請求項1に記載のビデオデータ変換方法において、上記プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報が、上記各プレイリストの再生順序を示すものであり、上記複数のプレイリストの作成は、同一の再生時間を有する複数のプレイリストを含む上記複数のプレイリストを作成するものであり、上記各プレイリストに対する上記プレイリスト再生情報の入力は、該各プレイリストに上記プレイリストの再生順序を入力し、該プレイリストのうちの上記同一の再生時間を有する複数のプレイリストに同一の再生順序を入力するものであり、上記複数のプレイリストの変換は、該複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記各プレイリストの再生順序に従い且つ上記同一の再生順序を持つ複数のプレイリストをアングルブロックとして変換するものであるようにしたので、ユーザーは同じ総再生時間のプレイリストを用意すれば、そのプレイリストに対して再生順序を指定するという単純な作業で、単一のアングルしかサポートしない規格で保存した映像を、マルチアングルに対応した複数のアングルをサポートした規格に変換することができる。
【0118】
また、本発明の請求項3に記載のビデオデータ変換方法によれば、請求項1に記載のビデオデータ変換方法において、上記プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報が、上記各プレイリストの再生開始時間を示すものであり、上記各プレイリストに対する上記プレイリスト再生情報の入力は、該各プレイリストに上記プレイリストの再生開始時間を入力するものであり、上記複数のプレイリストの変換は、該複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記各プレイリストの再生開始時間に従い且つ上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分をアングルブロックとして変換するものであるようにしたので、編集する際に、多くの同じ再生時間を有するプレイリストを作成せずにすみ、また、変換する際にユーザによりプレイリスト再生情報として指示する情報が少なくてよくなり、単一のアングルしかサポートしない規格で保存した映像を、柔軟性にとんだ、マルチアングルに対応した複数のアングルをサポートした規格に変換することができる。
【0119】
また、本発明の請求項4に記載のビデオデータ変換方法によれば、請求項3に記載のビデオデータ変換方法において、上記複数のプレイリストのうち、上記プレイリストの最後までを再生するプレイリストに、次のジャンプ先のプレイリストの情報を示すジャンプコマンドを付し、上記複数のプレイリストの変換は、上記ジャンプコマンドが付されたプレイリストを含む複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記各プレイリストの再生開始時間及び上記ジャンプコマンドに従って変換するものであるようにしたので、アングルブロック終了後に再生される映像が中途半端な場合、きりの良いシーンから再生するよう変換することが可能になる。
【0120】
また、本発明の請求項5に記載のビデオデータ変換方法によれば、請求項2に記載のビデオデータ変換方法において、上記複数のプレイリストのうち、上記同一の再生順序を有する複数のプレイリストの任意の位置にエントリポイントを入力し、上記複数のプレイリストの変換は、上記エントリポイントが挿入された複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記各プレイリストの再生順序に従い且つ上記エントリポイントが挿入された上記同一の再生順序を持つ複数のプレイリストをシームレスアングルブロックとして変換するものであるようにしたので、単一のアングルしかサポートしない規格で保存した映像を、シームレスマルチアングルに対応した複数のアングルをサポートした規格に変換することができる。
【0121】
また、本発明の請求項6に記載のビデオデータ変換方法によれば、請求項3に記載のビデオデータ変換方法において、上記複数のプレイリストのうち、上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分の任意の位置にエントリポイントを入力し、上記複数のプレイリストの変換は、該複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記各プレイリストの再生開始時間に従い且つ上記エントリポイントが挿入された複数のプレイリストの再生時間の重なり部分をシームレスアングルブロックとして変換するものであるようにしたので、単一のアングルしかサポートしない規格で保存した映像を、シームレスマルチアングルに対応した、より柔軟性のある複数のアングルをサポートした規格に変換することができる。
【0122】
また、本発明の請求項7に記載のビデオデータ変換方法によれば、請求項2または請求項3に記載のビデオデータ変換方法において、上記アングルブロックと認識された、上記複数のプレイリストの各テキストエリアに、アングル番号を挿入するようにしたので、変換後の映像において、ユーザが再生状況を確認することができる。
【0123】
また、本発明の請求項8に記載のビデオデータ再生方法によれば、単一のアングルしかサポートしない規格で記録した映像データの再生を行うビデオデータ再生方法において、上記単一のアングルしかサポートしない規格で記録した映像データの再生順を各々示す、複数のプレイリストを作成し、該各プレイリストに対して、該各プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報を入力し、上記複数のプレイリストを、該プレイリスト再生情報に従って再生するようにしたので、複数のアングルをサポートする規格の映像データに変換前に、プレビュー表示で単一のアングルしかサポートしない規格のまま、擬似的にマルチアングルに対応した再生をサポートすることが可能となり、これにより、ユーザに変換後のイメージを見せることができる。
【0124】
また、本発明の請求項9に記載のビデオデータ再生方法によれば、請求項8に記載のビデオデータ再生方法において、上記プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報が、上記各プレイリストの再生順序を示すものであり、上記複数のプレイリストの作成は、同一の再生時間を有する複数のプレイリストを含む上記複数のプレイリストを作成するものであり、上記各プレイリストに対する上記プレイリスト再生情報の入力は、該各プレイリストに上記再生順序を入力し、該プレイリストのうちの上記同一の再生時間を有する複数のプレイリストに同一の再生順序を入力するものであり、上記複数のプレイリストの再生は、該各プレイリストを上記各プレイリストの再生順序に従い且つ上記同一の再生順序を持つ複数のプレイリストをアングルブロックとして再生するものであるようにしたので、マルチアングルをサポートしていない規格においても、擬似的にマルチアングルに対応した再生をサポートすることができる。
【0125】
また、本発明の請求項10に記載のビデオデータ再生方法によれば、請求項9に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのアングルブロックとしての再生は、上記同一の再生順序が入力された複数のプレイリストの1つを再生中にアングル変更操作が行われたとき、該再生中のプレイリストと同一の再生順序を持つ他のプレイリストを読み込み、該他のプレイリストの同じ再生時間の位置にジャンプするものであるようにしたので、変換前のプレビュー表示において、マルチアングルをサポートしていない規格においても、ユーザがアングル変更操作を擬似的に体験することができる。
【0126】
また、本発明の請求項11に記載のビデオデータ再生方法によれば、請求項9に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのアングルブロックとしての再生は、上記同一の再生順序が入力された複数のプレイリストの1つを再生中に、該再生中のプレイリストと同一の再生順序を持つ他のプレイリストを読み込んでおき、上記同一の再生順序が入力された複数のプレイリストの1つを再生中にアングル変更操作が行われたとき、上記他のプレイリストの同じ再生時間の位置にジャンプするものであるようにしたので、ジャンプするプレイリストの情報をあらかじめ読み込んでおくことですばやくジャンプすることが可能となり、これにより、アングルの切り替え時間が短縮でき、プレビュー表示として利用する場合、複数のアングルをサポートする規格のアングル変更操作により近い操作感が得られる。
【0127】
また、本発明の請求項12に記載のビデオデータ再生方法によれば、請求項8に記載のビデオデータ再生方法において、上記プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報が、上記各プレイリストの再生開始時間を示すものであり、上記各プレイリストに対する上記プレイリスト再生情報の入力は、該各プレイリストに対して上記プレイリストの再生開始時間を入力するものであり、上記複数のプレイリストの再生は、該各プレイリストを上記各プレイリストの再生開始時間に従い、且つ上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分をアングルブロックとして再生するものであるようにしたので、マルチアングルをサポートしていない規格においても、擬似的にマルチアングルに対応した再生をサポートすることができる。
【0128】
また、本発明の請求項13に記載のビデオデータ再生方法によれば、請求項12に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのアングルブロックとしての再生は、上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分の再生中にアングル変更操作が行われたとき、該再生中のプレイリストと再生時間が重なる他のプレイリストを読み込み、該他のプレイリストの対応する再生時間の位置にジャンプするものであるようにしたので、変換前のプレビュー表示において、マルチアングルをサポートしていない規格においても、ユーザがアングル変更操作を擬似的に体験することができる。
【0129】
また、本発明の請求項14に記載のビデオデータ再生方法によれば、請求項12に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのうち、上記プレイリストの最後までを再生するプレイリストに、次のジャンプ先のプレイリストの情報を示すジャンプコマンドを付し、上記複数のプレイリストの再生は、該ジャンプコマンドが付されたプレイリストを含む複数のプレイリストを、上記各プレイリストの再生開始時間及び上記ジャンプコマンドに従って再生するものであるようにしたので、アングルブロック終了後に再生される映像が中途半端な場合、きりの良いシーンから再生することが可能になる。
【0130】
また、本発明の請求項15に記載のビデオデータ再生方法によれば、請求項9に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのうち、上記同一の再生順序を有する複数のプレイリストの任意の位置にエントリポイントを入力し、上記複数のプレイリストの再生は、該各プレイリストを上記各プレイリストの再生順序に従い、且つ上記エントリポイントが挿入された上記同一の再生順序を持つ複数のプレイリストをシームレスアングルブロックとして再生するものであるようにしたので、マルチアングルをサポートしていない規格においても、擬似的にシームレスマルチアングルに対応した再生をサポートすることができる。
【0131】
また、本発明の請求項16に記載のビデオデータ再生方法において、請求項15に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのシームレスアングルブロックとしての再生は、該同一の再生順序を持つ複数のプレイリストの1つを再生中にアングル変更操作が行われたとき、該再生中のプレイリストの再生を上記挿入されたエントリポイントの位置まで行い、該再生中のプレイリストと同一の再生順序を持つ他のプレイリストの、上記挿入されたエントリポイントの位置にジャンプするものであるようにしたので、変換前のプレビュー表示において、シームレスマルチアングル機能をサポートしていない規格においても、ユーザがアングル変更操作を擬似的に体験することができる。
【0132】
また、本発明の請求項17に記載のビデオデータ再生方法によれば、請求項12に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのうち、上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分の任意の位置にエントリポイントを入力し、上記複数のプレイリストの再生は、該複数のプレイリストを上記各プレイリストの再生開始時間に従い、且つ上記エントリポイントが挿入された上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分をシームレスアングルブロックとして再生するものであるようにしたので、マルチアングルをサポートしていない規格においても、擬似的にシームレスマルチアングルに対応した再生をサポートすることができる。
【0133】
また、本発明の請求項18に記載のビデオデータ再生方法によれば、請求項17に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのシームレスアングルブロックとしての再生は、該複数のプレイリストの再生時間の重なり部分を再生中にアングル変更操作が行われたとき、該再生中のプレイリストの再生を上記挿入されたエントリポイントの位置まで行い、該再生中のプレイリストと再生時間が重なる他のプレイリストの、上記挿入されたエントリポイントの位置にジャンプするものであるようにしたので、変換前のプレビュー表示において、シームレスマルチアングル機能をサポートしていない規格においても、ユーザがアングル変更操作を擬似的に体験することができる。
【0134】
また、本発明の請求項19に記載のビデオデータ再生方法によれば、請求項9または請求項12に記載のビデオデータ再生方法において、上記アングルブロックとする上記複数のプレイリストのテキストエリア各々に、アングル番号を挿入し、上記複数のプレイリストの再生は、該複数のプレイリストを上記アングル番号とともに再生するものであるようにしたので、複数のアングルをサポートする規格への変換前のプレビュー表示で、ユーザは現在見ているアングル番号を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における、単一アングルのDVD−VR規格の映像データ(図(a))から、マルチアングルに対応したDVD−Video規格の映像データ(図(b))に変換する概念図である。
【図2】本発明の実施の形態1にかかるビデオデータ変換装置の構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1にかかるビデオデータ変換装置の一連の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態2におけるビデオデータ変換装置のプレビュー動作に必要な構成部分を示した図である。
【図5】本発明の実施の形態2におけるビデオデータ変換装置においてプレビューを行う際の一連の動作を示すフローチャートである。
【図6】DVD−Video規格における非シームレスアングルブロックでのアングル変更時の動作の概念図である。
【図7】本発明の実施の形態3にいて、単一アングルのDVD−VR規格の映像データ(図(a))から、マルチアングルに対応したDVD−Video規格の映像データ(図(b))に変換する概念図である。
【図8】本発明の実施の形態3にかかるビデオデータ変換装置の一連の変換動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態4におけるビデオデータ変換装置においてプレビューを行う際の一連の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態4においてUD−PGCにコマンド情報を付した場合の概念図である。
【図11】DVD−Video規格におけるシームレスアングルブロックでのアングル変更時の動作の概念図である。
【図12】本発明の実施の形態5において、単一アングルのDVD−VR規格の映像データ(図(a))から、マルチアングルに対応したDVD−Video規格の映像データ(図(b))に変換する際、そのアングルブロックをシームレスアングルブロックとする場合の概念図である。
【図13】本発明の実施の形態5にかかるビデオデータ変換装置において、エントリポイントが設定されたDVD−VR規格の映像データをプレビューする場合の一連の動作を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態5におけるビデオデータ変換装置において、シームレスマルチアングルに対応したプレビューを行う際の一連の動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明の実施の形態7における表示部の画面状態を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態7におけるビデオデータ変換装置のプレビュー動作に必要な構成部分を示した図である。
【図17】従来のビデオデータ変換装置の構成を示す図である。
【図18】DVD−VR規格のPGCのデータ構成を示す図である。
【図19】DVD−Video規格のPGCのデータ構成を示す図である。
【図20】従来において、DVD−VR規格からDVD−Video規格に変換するビデオデータ変換方法の概念図である。
【図21】DVD−Video規格におけるアングルブロックのVOBUの記録順序を示す概念図である。
【符号の説明】
1,1711 制御部
2,1712 UD−PGC解析部
3,1713 データ読出部
4 VOBU制御部
5,1715 NV−PCK付加部
6,1716 データ書込部
7,1717 PGC作成部
8 MPEGデコーダ
9 信号出力部
10,1710 ビデオデータ変換装置
10a,10b プレビュー機能を備えたビデオデータ変換装置
20,1720 第1のメモリ
30,1730 第2のメモリ
40 表示部
41 表示切替部
【発明の属する技術分野】
本発明は、単一のアングルしかサポートしない規格で記録された映像を複数のアングルをサポートした規格に準拠した映像に変換するビデオデータ変換方法、及びその変換前に編集後のプレビュー表示を単一のアングルしかサポートしない規格で記録された映像で行うビデオデータ再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、DVD−RAMレコーダーが普及しつつある。このDVD−RAMレコーダーでは、単一のアングルのみをサポートした規格(例えば、DVD−VR(DVD−VIDEO RECORDING)規格)に準拠した映像を記録しているが、上記DVD−VR規格に準拠した映像は、一般的なDVDプレイヤーでは再生できない。このため、上記DVD−VR規格に準拠した映像を他人に見せたい場合には、そのDVD−VR規格に準拠した映像を、一般的なDVDプレーヤーで見ることができるように、PC(Personal Computer)やオーサリングシステムを用いて、DVD−Video規格に準拠した映像に変換し、DVD−Rに保存する。
【0003】
以下、図17を用いて、DVD−VR規格に準拠した映像をDVD−Video規格に準拠した映像に変換する方法について説明する。図17は、従来のビデオデータ変換装置の構成を示す図である。
【0004】
図17において、従来のビデオデータ変換装置は、DVD−VR規格のデータが記録されている第1のメモリ1720からUD−PGCあるいはVOBUを読み出すデータ読出部1713と、読み出したUD−PGCを解析するUD−PGC解析部1712と、読み出したVOBUに、再生制御用のデータであるNV−PCK(Navigation Pack)を付加するNV−PCK付加部1715と、DVD−Video規格のPGCを作成するPGC作成部1717と、ユーザからの入力により処理するUD−PGCを指示し、処理終了後にはDVD−Video規格のPGCの作成を指示する制御部1711と、DVD−Video規格のNV−PCKが付加されたVOBUとPGCとを第2のメモリ1730に書き込むデータ書込部1716と、を備えている。
【0005】
そして、上述した従来のビデオデータ変換装置1710で、DVD−VR規格に準拠した映像データを、DVD−Video規格に準拠した映像データに変換する場合、まず、DVDオーサリングシステム等を用いて、DVD−VR規格に準拠した映像に対してメニュー作成等の編集作業を行った後、第1のメモリ1720に記録されている上記DVD−VR規格に準拠した映像から、DVD−Video規格に変換する映像を選択する。
【0006】
そして、その選択した映像を、従来のビデオデータ変換装置1710でDVD−Video規格に準拠した映像に変換する場合、制御部1711は、PGC解析部1712に、ユーザにより選択された映像信号のPGC(Program Chain)を指示する。
【0007】
ここで、PGCとは、映像データのアクセス単位であるセル(Cell)の再生順序を示したデータであり、DVD−VR規格のPGCは図18に示すようなデータ構成を有し、また、DVD−Video規格のPGCは図19に示すようなデータ構成を有している。詳述すると、DVD−VR規格のPGCは、図18に示すように、再生されるセルの順番が記載され、さらにその下に、セルの再生時間と、該セルの構成単位情報であるVOBU(Video Object Unit)の場所とを対応付けたリストであるTMAP(Time Map)が設けられている。なお、上記VOBUは、1つが0.4〜1秒の再生時間に対応するMPEG2のプログラムストリームである。このように、DVD−VR規格のPGCにTMAPを設けているのは、DVD−VR規格が編集作業をサポートしており、ユーザの編集の仕方によってはVOBUの記録順序と再生順序とが一致しない場合があるためである。なお、DVD−VR規格のPGCには、番組を録画したときに自動的に作成されるOriginal PGCと、上述したようにDVD−VR規格がサポートする編集機能を利用して、ユーザがオリジナルの映像データをプレイリストなどを作成して編集した結果作られるUD−PGC(User Defined Program Chain)とがある。一方、DVD−Video規格のPGCは、DVD−Video規格では編集作業がサポートされていないため、図19に示すように、再生順序を示すセルの下に、TMAPを介さずVOBUが存在している。
【0008】
そして、上記制御部1711より、読み出すUD−PGC(あるいはOriginalPGC)の指示を受け取ったPGC解析部1712は、データ読出部1713を介して第1のメモリ1720からUD−PGCを読み出し、その読み出したUD−PGCを解析して、読み出すVOBUを検出し、その検出したVOBUを、データ読出部1713を介して第1のメモリ1720から読み出してNV−PCK付加部1715に出力する。そして、NV−PCK付加部1715では、VOBU情報と上述した編集作業で作成したメニュー等の情報とからNV−PCKを作成し、該NV−PCKを読み出したVOBUに付加してDVD−Video規格のVOBUにする。以上のような処理を複数回繰り返して、NV−PCKが付加されたVOBUを作成していき、そのNV−PCKが付加されたVOBUを複数集めてセルとし、データ書込部1716を介して第2のメモリ1730に書き込んでいく。
【0009】
そして、UD−PGCに示されている全てのVOBUに対して上述した変換処理がなされた後、制御部1711は、PGC作成部1717にDVD−Video規格のPGC作成の指示を出し、PGC作成部1717において、その複数個のセルの再生順序を示したDVD−Video規格のPGC情報を作成して、該PGCをデータ書込部1716により第2のメモリ1730に書き込み、DVD−Video規格の映像とする。
【0010】
このように、従来において、DVD−VR規格に準拠した映像からDVD−Video規格に準拠した映像に変換する際には、図20に示すように、DVD−VR規格のOriginal PGCあるいはUD−PGCの1つが、DVD−Video規格のPGCの1つとなるように変換が行われる。
【0011】
【特許文献1】
国際公開番号WO98/13769(101頁、第2図)
【特許文献2】
特開2002−56609号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、DVD−Video規格の特徴のひとつとして、複数のアングルをサポートできるマルチアングル機能がある。そして、DVD−Video規格においてマルチアングルを実現するためには、図21に示すように、アングルブロックを構成する複数の映像データを、任意の個数のVOBUからなるILVU(Interleaved Unit)毎に、アングル番号順に並べて記録し、1つのDVD−Video規格の映像データにしなければならない。
【0013】
しかしながら、上述した従来の変換装置においては、図20に示すように、DVD−VR規格のOriginal PGCあるいはUD−PGCの1つが、DVD−Video規格のPGCの1つとなるように変換されるので、単一アングルしかサポートしていないDVD−VR規格の映像データからは、マルチアングル機能が使えない、単一アングルにのみ対応したDVD−Video規格の映像データは作成できるが、マルチアングル機能に対応したDVD−Video規格の映像データは作成することができないという問題があった。
【0014】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、単一のアングルしかサポートしない規格で記録された映像を、複数のアングルをサポートした規格に準拠した映像に変換する際、単一のアングルしか対応しない映像を複数のアングルに対応可能な映像に変換するビデオデータ変換方法を提供するとともに、該変換を行う前に、単一のアングルしかサポートしない規格で擬似的に複数のアングルに対応した映像をプレビュー表示するビデオデータ再生方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のビデオデータ変換方法は、単一のアングルしかサポートしない規格で記録した映像データを、複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データに変換するビデオデータ変換方法において、上記単一のアングルしかサポートしない規格で記録した映像データの再生順を各々示す、複数のプレイリストを作成し、該各プレイリストに対して、該各プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報を入力し、該プレイリスト再生情報を持つ上記複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記プレイリスト再生情報に従って変換するものである。
【0016】
また、本発明の請求項2に記載のビデオデータ変換方法は、請求項1に記載のビデオデータ変換方法において、上記プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報が、上記各プレイリストの再生順序を示すものであり、上記複数のプレイリストの作成は、同一の再生時間を有する複数のプレイリストを含む上記複数のプレイリストを作成するものであり、上記各プレイリストに対する上記プレイリスト再生情報の入力は、該各プレイリストに上記プレイリストの再生順序を入力し、該プレイリストのうちの上記同一の再生時間を有する複数のプレイリストに同一の再生順序を入力するものであり、上記複数のプレイリストの変換は、該複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記各プレイリストの再生順序に従い且つ上記同一の再生順序を持つ複数のプレイリストをアングルブロックとして変換するものである。
【0017】
また、本発明の請求項3に記載のビデオデータ変換方法は、請求項1に記載のビデオデータ変換方法において、上記プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報が、上記各プレイリストの再生開始時間を示すものであり、上記各プレイリストに対する上記プレイリスト再生情報の入力は、該各プレイリストに上記プレイリストの再生開始時間を入力するものであり、上記複数のプレイリストの変換は、該複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記各プレイリストの再生開始時間に従い且つ上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分をアングルブロックとして変換するものである。
【0018】
また、本発明の請求項4に記載のビデオデータ変換方法は、請求項3に記載のビデオデータ変換方法において、上記複数のプレイリストのうち、上記プレイリストの最後までを再生するプレイリストに、次のジャンプ先のプレイリストの情報を示すジャンプコマンドを付し、上記複数のプレイリストの変換は、上記ジャンプコマンドが付されたプレイリストを含む複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記各プレイリストの再生開始時間及び上記ジャンプコマンドに従って変換するものである。
【0019】
また、本発明の請求項5に記載のビデオデータ変換方法は、請求項2に記載のビデオデータ変換方法において、上記複数のプレイリストのうち、上記同一の再生順序を有する複数のプレイリストの任意の位置にエントリポイントを入力し、上記複数のプレイリストの変換は、上記エントリポイントが挿入された複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記各プレイリストの再生順序に従い且つ上記エントリポイントが挿入された上記同一の再生順序を持つ複数のプレイリストをシームレスアングルブロックとして変換するものである。
【0020】
また、本発明の請求項6に記載のビデオデータ変換方法は、請求項3に記載のビデオデータ変換方法において、上記複数のプレイリストのうち、上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分の任意の位置にエントリポイントを入力し、上記複数のプレイリストの変換は、該複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記各プレイリストの再生開始時間に従い且つ上記エントリポイントが挿入された複数のプレイリストの再生時間の重なり部分をシームレスアングルブロックとして変換するものである。
【0021】
また、本発明の請求項7に記載のビデオデータ変換方法は、請求項2または請求項3に記載のビデオデータ変換方法において、上記アングルブロックと認識された、上記複数のプレイリストの各テキストエリアに、アングル番号を挿入する。
【0022】
また、本発明の請求項8に記載のビデオデータ再生方法は、単一のアングルしかサポートしない規格で記録した映像データの再生を行うビデオデータ再生方法において、上記単一のアングルしかサポートしない規格で記録した映像データの再生順を各々示す、複数のプレイリストを作成し、該各プレイリストに対して、該各プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報を入力し、上記複数のプレイリストを、該プレイリスト再生情報に従って再生するものである。
【0023】
また、本発明の請求項9に記載のビデオデータ再生方法は、請求項8に記載のビデオデータ再生方法において、上記プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報が、上記各プレイリストの再生順序を示すものであり、上記複数のプレイリストの作成は、同一の再生時間を有する複数のプレイリストを含む上記複数のプレイリストを作成するものであり、上記各プレイリストに対する上記プレイリスト再生情報の入力は、該各プレイリストに上記再生順序を入力し、該プレイリストのうちの上記同一の再生時間を有する複数のプレイリストに同一の再生順序を入力するものであり、上記複数のプレイリストの再生は、該各プレイリストを上記各プレイリストの再生順序に従い且つ上記同一の再生順序を持つ複数のプレイリストをアングルブロックとして再生するものである。
【0024】
また、本発明の請求項10に記載のビデオデータ再生方法は、請求項9に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのアングルブロックとしての再生は、上記同一の再生順序が入力された複数のプレイリストの1つを再生中にアングル変更操作が行われたとき、該再生中のプレイリストと同一の再生順序を持つ他のプレイリストを読み込み、該他のプレイリストの同じ再生時間の位置にジャンプするものである。
【0025】
また、本発明の請求項11に記載のビデオデータ再生方法は、請求項9に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのアングルブロックとしての再生は、上記同一の再生順序が入力された複数のプレイリストの1つを再生中に、該再生中のプレイリストと同一の再生順序を持つ他のプレイリストを読み込んでおき、上記同一の再生順序が入力された複数のプレイリストの1つを再生中にアングル変更操作が行われたとき、上記他のプレイリストの同じ再生時間の位置にジャンプするものである。
【0026】
また、本発明の請求項12に記載のビデオデータ再生方法は、請求項8に記載のビデオデータ再生方法において、上記プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報が、上記各プレイリストの再生開始時間を示すものであり、上記各プレイリストに対する上記プレイリスト再生情報の入力は、該各プレイリストに対して上記プレイリストの再生開始時間を入力するものであり、上記複数のプレイリストの再生は、該各プレイリストを上記各プレイリストの再生開始時間に従い、且つ上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分をアングルブロックとして再生するものである。
【0027】
また、本発明の請求項13に記載のビデオデータ再生方法は、請求項12に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのアングルブロックとしての再生は、上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分の再生中にアングル変更操作が行われたとき、該再生中のプレイリストと再生時間が重なる他のプレイリストを読み込み、該他のプレイリストの対応する再生時間の位置にジャンプするものである。
【0028】
また、本発明の請求項14に記載のビデオデータ再生方法は、請求項12に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのうち、上記プレイリストの最後までを再生するプレイリストに、次のジャンプ先のプレイリストの情報を示すジャンプコマンドを付し、上記複数のプレイリストの再生は、該ジャンプコマンドが付されたプレイリストを含む複数のプレイリストを、上記各プレイリストの再生開始時間及び上記ジャンプコマンドに従って再生するものである。
【0029】
また、本発明の請求項15に記載のビデオデータ再生方法は、請求項9に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのうち、上記同一の再生順序を有する複数のプレイリストの任意の位置にエントリポイントを入力し、上記複数のプレイリストの再生は、該各プレイリストを上記各プレイリストの再生順序に従い、且つ上記エントリポイントが挿入された上記同一の再生順序を持つ複数のプレイリストをシームレスアングルブロックとして再生するものである。
【0030】
また、本発明の請求項16に記載のビデオデータ再生方法は、請求項15に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのシームレスアングルブロックとしての再生は、該同一の再生順序を持つ複数のプレイリストの1つを再生中にアングル変更操作が行われたとき、該再生中のプレイリストの再生を上記挿入されたエントリポイントの位置まで行い、該再生中のプレイリストと同一の再生順序を持つ他のプレイリストの、上記挿入されたエントリポイントの位置にジャンプするものである。
【0031】
また、本発明の請求項17に記載のビデオデータ再生方法は、請求項12に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのうち、上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分の任意の位置にエントリポイントを入力し、上記複数のプレイリストの再生は、該複数のプレイリストを上記各プレイリストの再生開始時間に従い、且つ上記エントリポイントが挿入された上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分をシームレスアングルブロックとして再生するものである。
【0032】
また、本発明の請求項18に記載のビデオデータ再生方法は、請求項17に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのシームレスアングルブロックとしての再生は、該複数のプレイリストの再生時間の重なり部分を再生中にアングル変更操作が行われたとき、該再生中のプレイリストの再生を上記挿入されたエントリポイントの位置まで行い、該再生中のプレイリストと再生時間が重なる他のプレイリストの、上記挿入されたエントリポイントの位置にジャンプするものである。
【0033】
また、本発明の請求項19に記載のビデオデータ再生方法は、請求項9または請求項12に記載のビデオデータ再生方法において、上記アングルブロックとする上記複数のプレイリストのテキストエリア各々に、アングル番号を挿入し、上記複数のプレイリストの再生は、該複数のプレイリストを上記アングル番号とともに再生するものである。
【0034】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、本実施の形態1におけるビデオデータ変換方法について説明する。
本実施の形態1においては、変換対象である単一アングルの映像に、ユーザがプレイリスト再生情報を指定するようにし、該単一アングルの映像を変換する際には、そのプレイリスト再生情報に従って、複数アングルの映像に変換するようにするものである。なお、以下の各実施の形態においては、単一アングルのみをサポートする規格として、DVD−VR規格を、また、複数アングルをサポートする規格として、DVD−Video規格を例に挙げて説明する。
【0035】
まず、図1を用いて、本実施の形態1におけるビデオ変換方法の概念を説明する。図1は、本実施の形態1における、単一アングルのDVD−VR規格の映像データ(図(a))から、マルチアングルに対応したDVD−Video規格の映像データ(図(b))に変換する概念図である。
【0036】
まず、ユーザは、オーサリングシステム等により映像データを編集して、図1(a)に示すように、複数、例えばここでは5つのUD−PGC▲1▼〜▲5▼を作成する。この際、マルチアングルとしたい部分は、例えばUD−PGC▲2▼〜▲4▼のように、各映像データが同じ再生時間を持つように予め編集する。そして、これらDVD−VR規格の映像データをDVD−Video規格の映像データに変換する場合、ユーザは、変換対象として上記UD−PGC▲1▼〜▲5▼を選択するとともに、UD−PGC▲1▼〜▲5▼各々に、プレイリスト再生情報として、上記UD−PGCを再生する順番である再生順序を与えるようにし、また、マルチアングルに対応した映像を作成する場合には、そのアングルブロックを形成させる複数のUD−PGCに対して、同じ再生順序を与えるようにする(図1(a)参照)。そして、ビデオデータ変換装置側では、同じ再生順序をもつUD−PGCを、それらのUD−PGCが図1(b)に示されるような非シームレスアングルブロックであると認識し、DVD−Video規格の映像データに変換する際には、従来装置のように複数あるUD−PGCを1つづつ再生順に記録するのではなく、図21に示すように複数あるUD−PGCをILVU毎に、アングル番号順に切替えて記録するようにして、上記5つのDVD−VR規格のUD−PGC▲1▼〜▲5▼から、1つのDVD−Video規格のPGCを作成するようにする。このようにすれば、1つのアングルにしか対応していないDVD−VR規格の映像データから、マルチアングルに対応できるDVD−Video規格の映像データを作成することが可能となる。
【0037】
以下、図2及び図3を用いて、上記概念を実現する本実施の形態1にかかるビデオデータ変換装置について説明する。図2は、本実施の形態1にかかるビデオデータ変換装置の構成を示す図であり、図3は、本実施の形態1にかかるビデオデータ変換装置の一連の動作を示すフローチャートである。
【0038】
図2において、本実施の形態1のビデオデータ変換装置10は、制御部1と、UD−PGC解析部2と、データ読出部3と、VOBU制御部4と、NV−PCK付加部5と、データ書込部6と、PGC作成部7と、からなり、上記VOBU制御部4は、UD−PGC解析部2からの解析結果をうけ、データ読出部3に対して、第1のメモリ20から読み出すVOBUを指定するものである。なお、そのほかの構成は、従来のビデオデータ変換装置とほぼ同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0039】
以下、図3を参照しながら、本実施の形態1にかかるビデオデータ変換装置において、DVD−VR規格の映像をDVD−Videoの映像に変換する動作について説明する。
まず、ユーザは、オーサリングシステム等を用いてDVD−VR規格の映像を編集して複数の映像データを作成し、第1のメモリ20に記録する。この編集作業の際、各映像データのUD−PGCが作成され、第1のメモリ20に同時に記録される。例えば、第1のメモリ20に記録されているUD−PGCが、図1(a)に示すようなものであるとする。
【0040】
ユーザにより、処理するUD−PGCと、その再生順序とが制御部1に入力されると、制御部1は、UD−PGC解析部2に、最小の再生順序をもつUD−PGCを読み出すように指示し(ステップS1)、その指示をうけたUD−PGC解析部2は、データ読出部3を介して第1のメモリ20からUD−PGCを読みだす(ステップS2)。このとき、制御部1は同じ再生順序のUD−PGCの有無を確認し(ステップS3)、ない場合にはUD−PGC解析部2において、その読み出したUD−PGCのTMAPを解析して(ステップS4)、VOBUの再生順をVOBU制御部4に出力する。一方、同じ再生順序のUD−PGCがある場合には、上記ステップS2を戻って同じ再生順序が付されたUD−PGCを全て読み出し(ステップS3)、UD−PGC解析部2において、その読み出したUD−PGCのTMAPを解析する(ステップS4)。
【0041】
そして、上記VOBU制御部4は、上記UD−PGC解析部2より受信したVOBUの再生順に基づき、データ読出部3を制御して、第1のメモリ20からVOBUを読み出す(ステップS5)。例えば、同じ再生順序が付されたUD−PGCがない場合、VOBU制御部4は、データ読出部3を、そのUD−PGCに示される再生順にVOBUを読み出すように制御し、一方、同じ再生順序が付けられたUD−PGCが複数ある場合、VOBU制御部4は、それらのUD−PGCの映像データが非シームレスアングルブロックを構成すると認識して、図21に示すように、複数のUD−PGCをアングル順にきりかえて、ILVU単位でVOBUを読み出すように制御する。
【0042】
そして、この後、VOBU制御部4の制御の下、読み出されたVOBUはNV−PCK付加部5に出力され、NV−PCK付加部5において、その読み出した各VOBUにNV−PCKを付加していく(ステップS6)。そして、データ書込部6において、NV−PCKが付加されたVOBUがある一定数以上作成されたか否かを判断し(ステップS7)、VOBUがある一定数作成されればそれらを集めてILVUを作成して(ステップS8)、第2のメモリ30に書き込んでいく。
【0043】
そして、上記VOBU制御部4において、UD−PGCが示すVOBUに未処理のものがないかを判断し(ステップS9)、未処理のVOBUがあると判断された場合は上記ステップS4に戻って、上記処理を繰り返し行う。一方、上記VOBU制御部4において、UD−PGCが示す全てのVOBUに対して処理がなされたと判断されると、制御部1において、ユーザより指示されたUD−PGCのうち未処理のものがあるか否かを判断し(ステップS10)、未処理のUD−PGCがあると判断された場合は、再び上記ステップS1に戻り、制御部1は未処理のUD−PGCのうち、最小の再生順序が付けられたUD−PGCを検出して、上述した処理を繰り返す。そして、UD−PGCに示されている全てのVOBUに対して上述した変換処理がなされた後、制御部1は、PGC作成部7にDVD−Video規格のPGC作成の指示を出し、PGC作成部7において、その複数個のセルの再生順序を示したDVD−Video規格のPGC情報を作成する(ステップS11)。
【0044】
このように、本実施の形態1では、DVD−VR規格からマルチアングルに対応したDVD−Video規格に変換する際に、ユーザにより、複数のDVD−VR規格の映像データのUD−PGCに、プレイリスト再生情報である再生順序を与え、ビデオデータ変換装置側では該再生順序に基づいてDVD−VR規格の映像データをからDVD−Video規格の映像データに変換するようにし、また、DVD−VR規格の映像データからマルチアングルに対応したDVD−Video規格の映像データを作成する場合には、編集時にアングルブロックを構成する映像データとして同じ再生時間を有する複数の映像データを作成して、その同じ再生時間を有する複数の映像データのUD−PGCに同じ再生順序を与え、ビデオデータ変換装置側ではその同じ再生順序が指定されたDVD−VR規格の映像データを、非シームレスアングルブロックを構成するものと認識して、VOBU制御部4において、複数のUD−PGCのアングル順に切替えてILVU単位毎にVOBUを読み出すよう制御するようにしたので、単一アングルしかサポートしないDVD−VR規格の映像データからマルチアングルに対応したDVD−Video規格の映像に変換することができる。
【0045】
(実施の形態2)
以下、図4〜図6を用いて、本実施の形態2にかかるビデオデータ再生方法について説明する。
【0046】
本実施の形態2においては、上記実施の形態1のビデオデータ変換装置において、編集した単一アングルしかサポートしない映像データを、マルチアングルに対応した複数アングルをサポートする映像データに変換する前に、擬似的に非シームレスマルチアングルに対応したプレビュー表示を可能とするものである。
【0047】
まず、マルチアングルをサポートするDVD−Video規格において、非シームレスアングルブロック中のあるアングルのVOBUの再生中に、アングル変更操作がなされた場合の動作について説明する。DVD−Video規格のアングルブロックにおける映像データは、図21に示すように各アングル順にILVU毎に記録されているため、容易に他アングルにおける対応するVOBUを検出可能であり、そのアングル変更操作がなされた時点で、現在再生中のアングルのVOBUの再生をとめ、ジャンプ先のアングルのVOBUの先頭から再生を開始させる。
【0048】
本実施の形態2においては、このようなアングル変更動作を、マルチアングルをサポートしていないDVD−VR規格の映像データで擬似的に行うものであり、以下その動作の概略を説明すると、例えば、図1に示すようなUD−PGCをもつDVD−VRの映像データを編集中にプレビュー表示する場合、まず、ユーザより再生指示がだされ、ビデオデータ変換装置側ではユーザにより指定された再生順序に基づいて映像データの再生を行う。そして、UD−PGCに同じ再生順序が付された、マルチアングルを構成する映像データの再生中に、ユーザによりアングル変更操作がなされた場合、現在再生中のUD−PGCの再生時間を保存するとともにその再生を中止し、他アングルのUD−PGCに切替え、該切替えたUD−PGCのTMAPと、上記保存した再生時間とから、切替え後のUD−PGCでの相当する再生場所(VOBUの位置)を検索し、その検索されたVOBUから再生を開始するようにする。このようにすれば、擬似的にマルチアングルに対応した再生が可能となる。
【0049】
以下、図4及び図5を用いて、DVD−VR規格の映像データで、アングル変更する動作について詳述する。図4は、本実施の形態2におけるビデオデータ変換装置のプレビュー動作に必要な構成部分を示した図であり、図5は、本実施の形態2におけるビデオデータ変換装置においてプレビューを行う際の一連の動作を示すフローチャートである。
【0050】
図4において、本実施の形態2のビデオデータ変換装置10aにおいてプレビュー表示する際に必要な構成は、制御部1と、UD−PGC解析部2と、データ読出部3と、VOBU制御部4と、MEPGデコーダ8と、信号出力部9と、であり、上記MPEGデコーダ8は、VOBU制御部4から出力されたVOBUをデコードしてデジタルデータに変換し、信号出力部9は、該デジタルデータをアナログデータにして表示部40に出力するものである。なお、そのほかの構成は、上述した実施の形態1の構成と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0051】
以下、図5を参照しながら、本実施の形態2のビデオデータ変換装置10aにおいてプレビュー表示を行う際の動作を説明すると、まず、ユーザにより上記実施の形態1において説明したような、例えば、図1(a)に示すUD−PGCが編集され、それぞれのUD−PGCに再生順序が指定されているとする。
【0052】
このような編集映像データに対して、ユーザからの再生指示が制御部1に出力されると、制御部1はUD−PGC解析部2に最小の再生順序をもつUD−PGCを読み出すように指示し(ステップS51)、その指示をうけたUD−PGC解析部2は、データ読出部3を介して第1のメモリ20からUD−PGCを読み出す(ステップS52)。そして、UD−PGC解析部2において、その読み出したUD−PGCのTMAPを解析して(ステップS53)、VOBUの再生順をVOBU制御部4に出力する。
【0053】
上記VOBU制御部4は、上記UD−PGC解析部2より受信したVOBUの再生順に基づいて、データ読出部3を制御して、第1のメモリ20からVOBUを読み出し(ステップS54)、読み出したVOBUをMPEGデコーダ8に出力し、該MPEGデコーダ8においてVOBUをデコードしてデジタルデータにする(ステップS55)。そして、信号出力部9において上記デジタルデータをアナログデータにした後、表示部40に表示するものである(ステップS56)。
【0054】
そして、このように表示部40にプレビュー表示を行っている途中で、ユーザにより制御部1に対してアングル変更操作がなされた場合、そのとき再生中のUD−PGCと同じ再生順序を有するか否かを確認して、アングル変更できる他アングルのUD−PGCがあるときにはアングル変更が可能であると判断し(ステップS57)、現在再生中のUD−PGCの再生を中止してその再生時間をVOBU制御部4に保存した後(ステップS58)、上記ステップS52に戻って、そのジャンプ先のUD−PGCを制御部1から取得し、UD−PGC解析部2においてその取得したUD−PGCを解析して、ジャンプ先のUD−PGCのTMAPと上記保存した再生時間から、その再生時間に相当するシャンプ先のUD−PGCにおける再生場所(VOBUの位置)を検出し、そのVOBUからMPEGデコードを開始して、表示部40にその映像データを表示する(図6参照)。
【0055】
そしてこの後、再生中のUD−PGCに未再生のVOBUがあるか否かを判断し(ステップS59)、未再生のVOBUがある場合には、上記ステップS53に戻り、また、未再生のVOBUがないと判断された場合は、さらに次の再生順序のUD−PGCがあるか否かを判断し(ステップS60)、ある場合には上記ステップS52に戻り、ない場合には処理を終了する。
【0056】
このように、本実施の形態2では、ユーザにより再生指示を行う際に、編集した単一アングルのみサポートした映像データのUD−PGCに対して再生順序を指定するようにし、ビデオデータ変換装置側では再生指示があったUD−PGCを再生順序に基づいて再生し、さらにユーザより同じ再生順序が指定され、ビデオデータ変換装置側で非シームレスアングルブロックを構成すると認識された映像データ再生中に、ユーザによりアングル変更操作があった場合は、現在再生中のUD−PGCの再生時間をVOBU制御部4において保存するとともにその再生を中止し、UD−PGC解析部2により他アングルであるUD−PGCを解析してその他アングルのUD−PGCのTMAPと上記保持した再生時間とにより、他アングルのUD−PGCにおける上記再生時間に相当するVOBUを検索して、その検索されたVOBUから再生を開始するようにしたので、DVD−VR規格の映像データであっても、擬似的にマルチアングルに対応した再生を実現でき、これにより、DVD−Video規格に変換する前に、ユーザがDVD−VR規格の映像データを編集中にプレビュー表示をして、編集した映像データを確認することができる。
【0057】
なお、上記説明においては、ユーザが制御部1に対してアングル変更操作を行った際、ビデオデータ変換装置は、まず、アングル変更操作可能か判断してから(図5のステップS57)、ジャンプ先の他アングルのUD−PGCを取得し(図5のステップS52)、UD−PGC解析部2においてその他アングルであるUD−PGCを解析して(図5のステップS53)、その他アングルのUD−PGCにおけるジャンプ先のVOBUを検索して、そのVOBUより再生を開始する(図5のステップS54〜56)ようにしていたが、ユーザにより再生指示が制御部1に出され、ステップS52において最小の再生順序をもつUD−PGCを取得する際、同じ再生順序が指定されたUD−PGCをこの時点で全て検出して、UD−PGC解析部2において全てのUD−PGCを解析しておき、VOBU制御部4において、MEPGデコーダ8に出力する、複数のUD−PGCのうちの任意のアングル順のUD−PGCのVOBUを制御すると同時に、他アングルのUD−PGCの解析結果を保持しておくようにすれば、ユーザより他アングルへの変更操作があったときに、すぐに他アングルの相当するVOBUをMPEGデコーダ8に出力でき、これにより、ユーザによりアングル操作がなされてから、他アングルの該当するVOBUの表示をするまでのジャンプ時間を短縮して、ユーザに対して、DVD−Videoのアングル操作に近い操作感を与えることができる。
【0058】
(実施の形態3)
以下、図7及び図8を用いて、本実施の形態3にかかるビデオデータ変換方法について説明する。
【0059】
上記実施の形態1においては、DVD−VR規格に準拠した映像データをDVD−Video規格に準拠した映像データに変換する際、変換するDVD−VR規格の映像データのUD−PGCに、プレイリスト再生情報として再生順序を与えて、ビデオデータ変換装置側では、その再生順序に基づいてDVD−Video規格の映像データに変換する場合について説明したが、本実施の形態3においては、変換する映像データのUD−PGCに、プレイリスト再生情報として、各映像データのUD−PGCの再生を開始する再生開始時間を与えるようにし、ビデオデータ変換装置側ではその再生開始時間に基づいて、DVD−Video規格の映像データに変換するようにするものである。
【0060】
まず、図7を用いて、本実施の形態3におけるビデオデータ変換方法の概念を説明する。図7は、本実施の形態3において、単一アングルのDVD−VR規格の映像データ(図(a))から、マルチアングルに対応したDVD−Video規格の映像データ(図(b))に変換する概念図である。
【0061】
まず、ユーザは、オーサリングシステム等により映像データを編集して、図7(a)に示すように、複数、例えばここでは5つのUD−PGC▲1▼〜▲5▼を作成する。本実施の形態3においては、各UD−PGCに再生開始時間を設定するため、変換する映像データを同じ再生時間に予め編集しておく必要は無い。そして、これらDVD−VR規格の映像データをDVD−Video規格の映像データに変換する場合、ユーザは、変換対象として上記UD−PGC▲1▼〜▲5▼を選択するとともに、UD−PGC▲1▼〜▲5▼各々に再生開始時間を指定するようにし、また、マルチアングルに対応した映像を作成する場合には、複数の映像データの再生時間が重なるように、再生時間を指定する(図7(a)参照)。そして、ビデオデータ変換装置側では、ユーザにより指定された再生開示時間とUD−PGCの総再生時間を計算し、図7(b)に示すように、各UD−PGCの再生時間が重なっているところを非シームレスアングルブロックであると認識し、DVD−Video規格の映像データに変換する際には、複数あるUD−PGCを1つづつ再生順に記録するのではなく、図21に示すように複数あるUD−PGCをILVU毎に、アングル番号順に切替えて記録するようにして、上記5つのDVD−VR規格のUD−PGC▲1▼〜▲5▼から、1つのDVD−Video規格のPGCを作成するようにする。このようにすれば、1つのアングルにしか対応していないDVD−VR規格の映像データから、アングル数が頻繁に増減するような柔軟性にとんだマルチアングルに対応できるDVD−Video規格の映像データを作成することが可能となる。
【0062】
以下、図2及び図8を用いて、上記概念を実現する本実施の形態3にかかるビデオデータ変換装置について説明する。図8は、本実施の形態3にかかるビデオデータ変換装置の一連の変換動作を示すフローチャートである。なお、本実施の形態3におけるビデオデータ変換装置は、上記実施の形態1で説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0063】
以下、図8を参照しながら、本実施の形態3にかかるビデオデータ変換装置においてDVD−VR規格の映像をDVD−Video規格の映像に変換する動作について説明する。
まず、ユーザは、オーサリングシステム等を用いてDVD−VR規格の映像を編集して複数の映像データを作成し、第1のメモリ20に記録する。この編集作業の際、各映像データのUD−PGCが作成され、第1のメモリ20に同時に記録される。例えば、第1のメモリ20に記録されているUD−PGCが、図7(a)に示すようなものであるとする。
【0064】
ユーザにより、処理するUD−PGCと、その再生開始時間とが制御部1に入力されると、制御部1は、UD−PGC解析部2に、最小の再生開始時間をもつUD−PGCを読み出すように指示し(ステップS81)、その指示をうけたUD−PGC解析部2は、データ読出部3を介して第1のメモリ20からUD−PGCを読みだす(ステップS82)。そして、UD−PGC解析部2において、その読み出したUD−PGCのTMAPを解析して(ステップS83)、VOBUの再生順をVOBU制御部4に出力する。
【0065】
そして、上記VOBU制御部4は、上記UD−PGC解析部2より受信したVOBUの再生順に基づき、データ読出部3を制御して、第1のメモリ20からVOBUを読み出し(ステップS84)、読み出されたVOBUをNV−PCK付加部5に出力して、その読み出した各VOBUにNV−PCKを付加していく(ステップS85)。そして、データ書込部6において、NV−PCKが付加されたVOBUがある一定数以上作成されたか否かを判断し(ステップS86)、VOBUがある一定数作成されればそれらを集めてILVUを生成して(ステップS87)、第2のメモリ30に書き込んでいく。
【0066】
そして、VOBU制御部4において、制御部1からの制御信号に基づいて再生時間の重なりがないか否かを確認しておき(ステップS88)、重なりがあると判断した場合は、上記ステップS82に戻って、重なる複数のUD−PGCを取得して、それらの読み出すVOBUの再生順をUD−PGC解析部2より解析し、VOBU制御部4は、それらのUD−PGCの映像データが非シームレスアングルブロックを構成すると認識して、図21に示すように、複数のUD−PGCをアングル順にきりかえて、ILVU単位でVOBUを読み出すように制御し、その読みされたVOBUにNV−PCK付加部5においてNV−PCKを付加して、ILVUを生成する作業を再生時間の重なりがなくなるまで繰り返す。そして、再生時間の重なりが終了し、かつ未処理のVOBUが終了すれば(ステップS89)、未処理のUD−PGCの有無を判断し(ステップS90)、未処理のUD−PGCがあれば上記ステップS83に戻って処理を繰り返す。そしてこの後、UD−PGCに示されている全てのVOBUに対して上述した変換処理がなされた後、制御部1は、PGC作成部7にDVD−Video規格のPGC作成の指示を出し、PGC作成部7において、その複数個のセルの再生順序を示したDVD−Video規格のPGC情報を作成する(ステップS91)。
【0067】
このように、本実施の形態3では、DVD−VR規格からDVD−Video規格に変換する際に、ユーザにより、複数のDVD−VR規格の映像データのUD−PGCに、プレイリスト再生情報である再生開始時間を与え、ビデオデータ変換装置側ではその再生開始時間に基づいてDVD−VR規格の映像データをDVD−Video規格の映像データに変換するようにし、また、DVD−VR規格の映像データからマルチアングルに対応した映像データを作成する場合には、ユーザにより編集された複数の映像データのUD−PGCに、各UD−PGCの再生時間が重なるように再生開始時間を与え、ビデオデータ変換装置側ではその映像データの再生時間が重なっていれば非シームレスアングルブロックを構成するものと認識して、VOBU制御部4において、複数のUD−PGCのアングル順に切替えてILVU毎にVOBUを読み出すよう制御するようにしたので、上記実施の形態1のようにユーザがアングルブロックを構成するために複数のUD−PGCを同じ再生時間を有するように予め編集しなくてもよく、また、アングルブロックを構成するアングル数が頻繁に増減するようなDVD−Video規格の映像データを作成する場合にも、編集映像が少ないので、変換時にユーザがプレイリスト再生情報として与える情報数も少なくてすみ、この結果、単一アングルしかサポートしないDVD−VR規格の映像データから、柔軟性にとんだマルチアングルに対応したDVD−Video規格の映像に変換することが可能となる。
【0068】
(実施の形態4)
以下、図4、図7、図9及び図10を用いて、実施の形態4にかかるビデオデータ再生方法について説明する。
【0069】
本実施の形態4においては、上記実施の形態3のビデオデータ変換装置において、編集した単一アングルしかサポートしない映像データを、マルチアングルに対応した複数のアングルをサポートする映像データに変換する前に、擬似的に非シームレスマルチアングルに対応したプレビュー表示を可能とするものである。
【0070】
上記実施の形態2で説明したように、マルチアングルをサポートしていないDVD−VR規格の映像データにおいては、それぞれのUD−PGCを1つづつ単独で再生することしかできないため、変換する前に、上記実施の形態3で再生開始時間に重なりを持たせた複数のUD−PGCをアングルブロックと認識させ、マルチアングルに対応させた映像データを、そのプレビュー表示して確認することができない。
【0071】
よって、本実施の形態4においては、上記実施の形態2で説明した構成と同様の装置において、上記実施の形態3に示した再生開始時間に重なりを持たせることで複数のUD−PGCをアングルブロックと認識させるDVD−VR規格の映像データを図9のフローチャートに示すように再生することによって、擬似的にマルチアングルに対応した再生を可能とする。
【0072】
以下、図4及び図9を用いて詳述する。図9は、本実施の形態4におけるビデオデータ変換装置においてプレビューを行う際の一連の動作を示すフローチャートである。
【0073】
まず、ユーザにより上記実施の形態3において説明したような、例えば、図7(a)に示すUD−PGCが編集され、それぞれのUD−PGCに再生開始時間が指定されているとする。
【0074】
このような編集映像データに対してユーザより再生指示が制御部1に対して出されると、制御部1はUD−PGC解析部2に最小の再生開始時間をもつUD−PGCを読み出すように指示し(ステップS101)、その指示をうけたUD−PGC解析部2は、データ読出部3を介して第1のメモリ20からUD−PGCを読み出す(ステップS102)。そして、UD−PGC解析部2において、その読み出したUD−PGCのTMAPを解析して(ステップS103)、VOBUの再生順をVOBU制御部4に出力する。
【0075】
上記VOBU制御部4は、上記UD−PGC解析部2より受信したVOBUの再生順に基づいて、データ読出部3を制御して、第1のメモリ20からVOBUを読み出し(ステップS104)、読み出したVOBUをMPEGデコーダ8に出力し、該MPEGデコーダ8においてVOBUをデコードしてデジタルデータにする(ステップS105)。そして、信号出力部9においてデジタルデータをアナログデータにした後、表示部40に表示するものである(ステップS106)。
【0076】
そして、このように表示部40にプレビュー表示を行っている途中で、ユーザにより制御部1に対してアングル変更操作がなされた場合、そのとき再生中のUD−PGCに再生時間の重なりがあるか否かを確認して、ジャンプできる他アングルのUD−PGCを有するときにはアングル変更操作が可能であると判断し(ステップS107)、現在再生中のUD−PGCの再生を中止してその再生時間をVOBU制御部4に保存した後(ステップS108)、上記ステップS102に戻って、そのジャンプ先のUD−PGCを制御部1から取得し、UD−PGC解析部2においてその取得したUD−PGCを解析して、ジャンプ先のUD−PGCの再生開始時間と、上記保存した再生時間から、ジャンプ先のUD−PGCにおける再生開始位置を計算し、その再生開始位置からMPEGデコードを開始して、表示部40にその映像データを表示する。
【0077】
そして、この後、再生中のUD−PGCに未再生のVOBUがあるか否かを判断し(ステップS109)、未再生のVOBUがある場合には、上記ステップS103に戻り、また、未再生のVOBUがないと判断された場合は、さらに未再生UD−PGCがあるか否かを判断し(ステップS110)、ある場合には上記ステップS102に戻り、ない場合には処理を終了する。
【0078】
ここで、上記実施の形態3で説明したように、例えば、図7に示すようにUD−PGCに再生開始時間を指定し、ビデオデータ変換装置側で、指定された複数のUD−PGCの総再生時間を計算し、単純に各UD−PGCの再生時間の重なったところだけを非シームレスマルチアングルと認識すると、例えば、ユーザはUD−PGC▲2▼の再生終了後にUD−PGC▲4▼を再生したい場合でも、ビデオデータ変換装置側ではUD−PGC▲3▼の他アングルと重なっていない期間Aの部分を未再生UD−PGCと判断して、再生してしまう可能性がある。
【0079】
そこで、図10に示すように、UD−PGCの最後まで再生した場合には、その再生終了したUD−PGCに、他アングルのUD−PGC内のセルの先頭にジャンプすることを示すコマンド情報を付加するようにする。このコマンド情報は、例えばジャンプ先のUD−PGCの番号と、UD−PGCのセルの番号とで構成することが考えられる。このようにすれば、ユーザにより再生開始時間が指定されたDVD−VR規格の映像データに対して再生指示がだされ、ビデオデータ変換装置側で、指示されたUD−PGCを再生していく際、あるUD−PGCの再生終了時に上述したコマンド情報があれば、他アングルに未再生のVOBUがあっても、コマンド情報が示すジャンプ先のUD−PGCの情報を読み込んで、UD−PGC解析部2によりジャンプ先のUD−PGCの先頭のVOBUをTMAPを用いて検索して再生を開始でき、ユーザの思うとおりに映像を再生することができる。
【0080】
さらに、上記コマンド情報が付加されたUD−PGCを含むDVD−VR規格の映像データを、ビデオデータ変換装置において実際にDVD−Video規格の映像データに変換する場合には、上記コマンド情報をDVD−Video規格のセルコマンドや、PGCコマンドの、他の場所にジャンプする指示コマンドであるJUMPインストラクションに変換して、変換後の映像データにもそのコマンド情報を残しておくようにする。このようにすれば、上述したコマンド情報を、DVD−Video規格に変換後の映像データにおいても利用することができ、単一アングルしかサポートしないDVD−VR規格の映像データから、より柔軟性にとんだマルチアングルに対応したDVD−Video規格の映像に変換することが可能となる。
【0081】
このように、本実施の形態4では、ユーザにより、各UD−PGCに再生開始時間が指定されたDVD−VR規格の映像データの再生指示が出力されると、ビデオデータ変換装置側では再生指示があったUD−PGCを再生開始時間に基づいて再生し、さらにユーザにより再生時間が重なるようにDU−PGCに再生開示時間が与えられ、ビデオデータ変換装置側で非シームレスアングルブロックを構成すると認識された映像データ再生中に、ユーザによりアングル変更操作があった場合は、現在再生中のUD−PGCの再生時間をVOBU制御部4において保存するとともにその再生を中止し、UD−PGC解析部2により他アングルであるUD−PGCを解析して、その他アングルのUD−PGCに指定された再生開始時間と上記保存された再生時間とにより、他アングルのUD−PGCにおける相当するVOBUの位置を検索して、そのVOBUから再生を開始するようにしたので、DVD−VR規格の映像データであっても、擬似的にマルチアングルに対応した再生を実現でき、これにより、DVD−Video規格に変換する前に、ユーザがDVD−VR規格の映像データを編集中にプレビュー表示をして、編集した映像データを確認することができる。
【0082】
さらに、プレビュー表示にて、編集した映像データを確認する際に、最後まで再生したUD−PGCに、次にジャンプするUD−PGCを示すコマンド情報を付加し、さらにそのコマンド情報が付加されたUD−PGCをDVD−Video規格に変換する際には、そのコマンド情報をセルコマンドやPGCコマンドに変換するようにしたので、単一アングルしかサポートしないDVD−VR規格の映像データから、より柔軟性にとんだマルチアングルに対応したDVD−Video規格の映像に変換することが可能となる。
【0083】
(実施の形態5)
以下、図11〜図13を用いて、実施の形態5にかかるビデオデータ変換方法について説明する。
【0084】
上記実施の形態1においては、複数のUD−PGCにプレイリスト再生情報として同じ再生順序を付し、ビデオデータ変換装置側では以上のようなUD−PGCを検出すると非シームレスアングルブロックを構成すると認識するようにする場合について説明したが、本実施の形態5においては、上記UD−PGCにエントリポイントを付加し、ビデオデータ変換装置側ではこのエントリポイントが付加されたUD−PGCを検出するとシームレスアングルブロックを構成すると認識するようにする場合について説明する。
【0085】
ここで、非シームレスアングルブロックと、シームレスアングルブロックとについて説明する。
非シームレスアングルブロックとは、上記実施の形態において説明したように、アングル変更操作があると、現在再生中の映像をすぐに止め、その再生位置に対応する他アングルの再生位置から、映像を再生するものである(図6参照)。
【0086】
一方、シームレスアングルブロックとは、アングル変更操作があった時点ではすぐにアングルを切り替えず、アングルを切り替えても違和感なく映像を切り替えられるシーンの切り替わり(シームレスポイント)まで再生を行い、該シームレスポイントにおいてアングル切替えを行うものである(図11参照)。
【0087】
まず、図12を用いて、本実施の形態5におけるビデオ変換方法の概念を説明する。図12は、本実施の形態5において、単一アングルのDVD−VR規格の映像データ(図(a))から、マルチアングルに対応したDVD−Video規格の映像データ(図(b))に変換する際、そのアングルブロックをシームレスアングルブロックとする場合の概念図である。
【0088】
まず、ユーザは、オーサリングシステム等により映像データを編集して、図12(a)に示すように、複数、例えばここでは4つのUD−PGC▲1▼〜▲4▼を作成する。この際、マルチアングルとしたい部分は、例えばUD−PGC▲2▼〜▲3▼のように、各映像データが同じ再生時間となるように調整する。そして、これらDVD−VR規格の映像データをDVD−Video規格の映像データに変換したい場合、ユーザは、変換対象として上記UD−PGC▲1▼〜▲4▼を選択するとともに、UD−PGC▲1▼〜▲4▼各々に再生順序を与えるようにし、また、マルチアングルに対応した映像を作成したい場合には、そのアングルブロックを形成させる複数のUD−PGCに対して、同じ再生順序を与えるとともに、エントリポイントを設定しておくようにする(図12(a)参照)。ここで、エントリポイントとは、ユーザにより指定されるジャンプポイントであり、このエントリポイントをUD−PGC中に指定しておくとボタン操作でそのエントリポイントが付された位置にジャンプできるというものである。なお、エントリポイントの情報としては、UD−PGCの先頭からジャンプ場所までの再生時間である。そして、ビデオデータ変換装置側では、同じ再生順序をもつUD−PGCを、それらのUD−PGCが図12(b)に示されるようにアングルブロックであると認識し、さらにエントリポイントが指定されている場合にはシームレスアングルブロックと認識し、DVD−Video規格の映像データに変換する際には、従来装置のように複数あるUD−PGCを1つづつ再生順に記録するのではなく、図21に示すように複数あるUD−PGCをILVU毎に、アングル番号順に切替え、さらに上記エントリポイントが上述したシームレスポイントとなるように記録するようにして、上記4つのDVD−VR規格のUD−PGC▲1▼〜▲4▼から、1つのDVD−Video規格のPGCを作成するようにする。このようにすれば、1つのアングルにしか対応していないDVD−VR規格の映像データから、シームレスマルチアングルに対応できるDVD−Video規格の映像データ、を作成することが可能となる。
【0089】
以下、図2及び図13を用いて、上記概念を実現する本実施の形態5にかかるビデオデータ変換装置について説明する。図13は、本実施の形態5にかかるビデオデータ変換装置において、エントリポイントが設定されたDVD−VD規格の映像データをプレビューする場合の一連の動作を示すフローチャートである。なお、本実施の形態5にかかるビデオデータ変換装置の構成は、上記実施の形態1において説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0090】
まず、ユーザは、オーサリングシステム等を用いてDVD−VR規格の映像を編集して複数の映像データを作成し、第1のメモリ20に記録する。この編集作業の際、各映像データのUD−PGCが作成され、第1のメモリ20に同時に記録される。例えば、第1のメモリ20に記録されているUD−PGCが、図12(a)に示すようなものであるとする。
【0091】
ユーザにより、処理するUD−PGCと、その再生順序とが制御部1に入力されると、制御部1は、UD−PGC解析部2に、最小の再生順序をもつUD−PGCを読み出すように指示し(ステップS131)、その指示をうけたUD−PGC解析部2は、データ読出部3を介して第1のメモリ20からUD−PGCを読みだす(ステップS132)。このとき、制御部1は同じ再生順序のUD−PGCの有無を確認し(ステップS133)、ない場合にはUD−PGC解析部2において、その読み出したUD−PGCを解析して、その解析結果であるVOBUの再生順をVOBU制御部4に出力する(ステップS134)。一方、同じ再生順序のUD−PGCがある場合には、上記ステップS132を戻って同じ再生順序が付されたUD−PGCを全て読み出し(ステップS133)、UD−PGC解析部2において、その読み出したUD−PGCのTMAPを解析する(ステップS134)。
【0092】
そして、UD−PGC解析部2にてUD−PGCに設定されたエントリポイントを読出し(ステップS135)、そのエントリポイントの情報を読み込んで、エントリポイントが持っている再生時間と、上記読み出したUD−PGCのTMAPとから、その読み出したUD−PGC内のジャンプ先のVOBUを特定する(ステップS136)。そして、VOBU制御部4の制御の下、特定したVOBUの一つ前のVOBUまで読出し(ステップS137)、そのVOBUをNV−PCK付加部5に出力して、NV−PCKを付加し(ステップS138)、そのNV−PCKが付加されたVOBUより、ILVUを生成し(ステップS139)、第2のメモリ30に書き込んでいく。これにより、上記ステップS141において特定されたVOBUを、ILVUの先頭になるように記録していくことができる。
【0093】
そして、上記VOBU制御部4において、UD−PGCが示すVOBUに未処理のものがないかを判断し(ステップS140)、未処理のVOBUがあると判断された場合は上記ステップS134に戻り、一方、上記VOBU制御部4において、UD−PGCが示す全てのVOBUに対して処理がなされたと判断されると、制御部1において、ユーザより指示されたUD−PGCのうち未処理のものがあるか否かを判断し(ステップS141)、未処理のUD−PGCがあると判断された場合は、再び上記ステップS131に戻り、制御部1は未処理のUD−PGCのうち、最小の再生順序が付けられたUD−PGCを検出して、上述した処理を繰り返す。そしてこの後、UD−PGCに示されている全てのVOBUに対して上述した変換処理がなされた後、制御部1は、PGC作成部7にDVD−Video規格のPGC作成の指示を出し、PGC作成部7において、その複数個のセルの再生順序を示したDVD−Video規格のPGC情報を作成する(ステップS142)。
【0094】
このように、本実施の形態5では、DVD−VR規格の映像からマルチアングルに対応したDVD−Video規格の映像を作成する場合には、編集時にアングルブロックを構成する映像データとして同じ再生時間の複数の映像データを作成し、該映像データのUD−PGCに、プレイリスト再生情報として再生順序を与えるとともに、エントリポイントを設定し、ビデオデータ変換装置側ではエントリポイントを有する、同じ再生順序が与えられたDVD−VR規格の映像データをシームレスアングルブロックを構成するものと認識して、複数のUD−PGCのアングル順に切替えてILVU単位毎にVOBUを読み出すようし、さらに該エントリポイントが付されたVOBUが、ILVUの先頭になるように記録するようにしたので、単一アングルしかサポートしないDVD−VR規格の映像データから、シームレスマルチアングルに対応したDVD−Video規格の映像に変換することが可能となる。
【0095】
なお、上記説明においては、複数のUD−PGCにプレイリスト再生情報として、再生順序を付けた場合を例に挙げて説明したが、プレイリスト再生情報として再生開始時間を付けた場合も、再生時間の重なり部分に上述したようなエントリポイントを設定するようにすれば、同様の効果が得られる。
【0096】
(実施の形態6)
以下、図14を用いて、本実施の形態6にかかるビデオデータ変換装置について説明する。
【0097】
本実施の形態6においては、上記実施の形態5のビデオデータ変換装置においてシームレスマルチアングルに対応した映像データに変換する前の、DVD−VR規格の映像データの編集途中に、擬似的にシームレスマルチアングルに対応したプレビュー表示を可能とするものである。
【0098】
上記実施の形態5において図11を用いてすでに説明したが、マルチアングルをサポートするDVD−Video規格において、シームレスアングルブロック中のあるアングルのVOBUの再生中に、アングル変更操作がなされた場合は、アングル変更操作があった時点ではすぐにアングルを切り替えず、アングルを切り替えても違和感なく映像を切り替えられるシーンの切り替わり(シームレスポイント)まで再生を行い、該シームレスポイントにおいてアングル切替えを行うものである(図11参照)。
【0099】
本実施の形態6においては、このような動作を、マルチアングルをサポートしていないDVD−VR規格で行うものであり、その概略を説明すると、例えば、図12(a)に示すようなUD−PGCをもつDVD−VRの映像データを編集中に、プレビュー表示する場合、ビデオデータ変換装置側では、該映像データに付された再生順序に基づいて映像データを再生していき、アングルブロックの映像データの再生中にユーザによりアングル変更操作がなされた場合は、現在再生中のUD−PGCをエントリポイントまで再生した後再生を中止し、他アングルのUD−PGCに切替え、該切替えたUD−PGCのTMAPと、上記エントリポイントがもつ再生時間とから、切替え後のUD−PGCでの相当する再生場所(VOBUの位置)を検索し、その位置から再生を開始するようにする。このようにすれば、擬似的にシームレスマルチアングルに対応した再生が可能となる。
【0100】
以下、図4及び図14を用いて、ビデオデータ変換装置において、シームレスマルチアングルに対応したプレビュー動作について詳述する。図14は、本実施の形態5におけるビデオデータ変換装置において、シームレスマルチアングルに対応したプレビューを行う際の一連の動作を示すフローチャートである。なお、本実施の形態5におけるプレビュー機能を備えたビデオデータ変換装置は、上記実施の形態2において図4を用いて説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0101】
まず、ユーザにより上記実施の形態1において説明したような、例えば、図12(a)に示すエントリポイントが付されたUD−PGCが編集され、それぞれのUD−PGCに再生順序が指定されているとする。このような編集映像データに対してユーザにより再生指示が制御部1に対して出力されると、制御部1はUD−PGC解析部2に最小の再生順序をもつUD−PGCを読み出すように指示し(ステップS151)、その指示をうけたUD−PGC解析部2は、データ読出部3を介して第1のメモリ20からUD−PGCを読み出す(ステップS152)。そして、UD−PGC解析部2において、その読み出したUD−PGCを解析して(ステップS153)、解析結果であるVOBUの再生順をVOBU制御部4に出力する。
【0102】
上記VOBU制御部4は、上記UD−PGC解析部2より受信したVOBUの再生順に基づいて、データ読出部3を制御して、第1のメモリ20からVOBUを読み出し(ステップS154)、読み出したVOBUをMPEGデコーダ8に出力し、該MPEGデコーダ8においてVOBUをデコードしてデジタルデータにし(ステップS155)、信号出力部9においてデジタルデータをアナログデータにしてから出力し、表示部40に表示するものである(ステップS156)。
【0103】
そして、このように表示部40にプレビュー表示を行っている途中で、ユーザにより制御部1に対してアングル変更操作がなされ、そのときの処理対象であるUD−PGCと同じ再生順序が存在し、シームレスアングルブロックが構成されていて、ジャンプできる他アングルのUD−PGCを有するときは、アングル変更が可能であると判断する(ステップS157)。
【0104】
この後、現在再生中のUD−PGCの映像データをエントリポイントまで再生してからその再生を中止し(ステップS158)、上記ステップS152に戻って、そのジャンプ先のUD−PGCを制御部1から取得し、UD−PGC解析部2においてその取得したUD−PGCを解析して、TMAPと上記エントリポイントが持つ再生時間とから、そのシャンプ先のUD−PGCにおける再生場所(VOBUの位置)を検出し、その検出されたVOBUからMPEGデコードを開始して、表示部40にその映像データを表示する(図11参照)。
【0105】
そして、以上の処理を繰り返し、再生中のUD−PGCに未再生のVOBUがあるか否かを判断し(ステップS159)、未再生のVOBUがある場合には、上記ステップS153に戻り、また、未再生のVOBUがないと判断された場合は、さらに次の再生順序のUD−PGCがあるか否かを判断し(ステップS160)、ある場合には上記ステップS152に戻り、ない場合には処理を終了する。
【0106】
このように、本実施の形態6では、編集時に映像データのジャンプポイントに、エントリポイント設定しておき、ユーザより再生指示を行う際には再生順序を与えるようにし、その編集された映像データに対してユーザより再生指示があった場合、ビデオデータ変換装置側では再生順序に従って映像データを再生し、アングルブロックを構成する位置で、ユーザによりアングル変更操作があった場合には、現在再生中のUD−PGCをエントリポイントまで再生してから再生を中止し、UD−PGC解析部2により他アングルであるUD−PGCを解析してTMAPと上記エントリポイントが有する再生時間とにより、他アングルのUD−PGCにおける上記再生時間に相当するVOBUを検索して、その検索されたVOBUから再生を開始するようにしたので、DVD−VR規格の映像データであっても、擬似的にシームレスマルチアングルに対応した再生を実現でき、これにより、DVD−Video規格に変換する前に、ユーザがDVD−VR規格の映像データを編集中にプレビュー表示をして、編集した映像データを確認することができる。
【0107】
なお、上記説明においては、複数のUD−PGCにプレイリスト再生情報として、再生順序を付けた場合を例に挙げて説明したが、プレイリスト再生情報として再生開始時間を付けた場合も、再生時間の重なり部分に上述したようなエントリポイントを設定するようにすれば、同様の効果が得られる。
【0108】
(実施の形態7)
以下、図15を用いて本実施の形態7にかかるビデオデータ変換装置について説明する。
【0109】
本実施の形態7においては、プレビュー表示を行う際、表示部に映像のみが再生されるのではなく、現在表示されている映像データのアングル番号等を表示し、現在の再生状況を確認できるようにするものである。
【0110】
まず、DVD−VR規格の各PGCには、Primary Text Informationというテキストエリアが存在し、通常はこの部分に、番組のタイトルや録画時間が書き込まれている。
【0111】
本実施の形態7においては、上述したように上記映像データとともにアングル番号を表示するために、ユーザがDVD−VR規格の映像データを編集して、再生順序や再生開始時間等を設定して、複数のUD−PGCでアングルブロックを構成し、そのアングルブロックが決定した時点で、そのアングルブロックを構成する各UD−PGCの上記テキストエリアにアングル番号を書き込む。
【0112】
例えば、図1(a)に示すようなDVD−VR規格の映像データを図1(b)に示すようなDVD−Video規格の映像データに変換する場合、UD−PGC▲2▼〜▲4▼のテキストエリアに、それぞれアングル番号1〜3を書き込む。このようにすれば、プレビュー機能を備えたビデオデータ変換装置において、編集後のDVD−VR規格の映像データを確認する場合に、図15に示すように、表示部のOSD機能を用いて、編集後の映像データとともにアングル番号も表示でき、DVD−VR規格の映像データからDVD−Video規格の映像データに変換する前のプレビュー表示において、ユーザがその再生状況を確認することが可能となる。
【0113】
さらに、そのアングル番号を入力したDVD−VR規格の映像データをDVD−Video規格の映像に変換すれば、変換後の映像データにおいてもユーザがマルチアンアングルを構成する部分が再生されている場合に、現在再生中のアングル番号を確認できるようにすることができる。
【0114】
なお、上記説明においては、アングル番号をDVD−Video規格のテキストエリアに記録するものとしたが、サブピクチャにアングル番号を保持するようにしてもよい。
【0115】
さらに、図16に示すように、上記実施の形態2で説明したプレビュー機能を備えたビデオデータ変換装置に表示切替部41をさらに備えるようにし、また上記テキストエリアに書きこむアングル番号には、特定文字列(例えばAngle等)を付加して、他のデータとは独立して情報を検索できるようにしておけば、アングル番号のみを独立させて表示部40のOSD機能で、ユーザからの指示により、表示部40に、上記テキストエリアに書かれたアングル番号の表示したり非表示にしたりすることができ、ユーザがアングル番号を知りたいときのみ、アングル場号を表示部40に表示することができる効果がある。
【0116】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1に記載のビデオデータ変換方法によれば、単一のアングルしかサポートしない規格で記録した映像データを、複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データに変換するビデオデータ変換方法において、上記単一のアングルしかサポートしない規格で記録した映像データの再生順を各々示す、複数のプレイリストを作成し、該各プレイリストに対して、該各プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報を入力し、該プレイリスト再生情報を持つ上記複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記プレイリスト再生情報に従って変換するようにしたので、単一のアングルしかサポートしない規格で保存した映像を複数のアングルをサポートした規格に変換する際に、マルチアングルに対応した映像の作成をサポートすることができる。また、プログラムリストに対してプレイリスト再生情報を指定することにより、編集途中に持つデータが少なくなる。
【0117】
また、本発明の請求項2に記載のビデオデータ変換方法によれば、請求項1に記載のビデオデータ変換方法において、上記プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報が、上記各プレイリストの再生順序を示すものであり、上記複数のプレイリストの作成は、同一の再生時間を有する複数のプレイリストを含む上記複数のプレイリストを作成するものであり、上記各プレイリストに対する上記プレイリスト再生情報の入力は、該各プレイリストに上記プレイリストの再生順序を入力し、該プレイリストのうちの上記同一の再生時間を有する複数のプレイリストに同一の再生順序を入力するものであり、上記複数のプレイリストの変換は、該複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記各プレイリストの再生順序に従い且つ上記同一の再生順序を持つ複数のプレイリストをアングルブロックとして変換するものであるようにしたので、ユーザーは同じ総再生時間のプレイリストを用意すれば、そのプレイリストに対して再生順序を指定するという単純な作業で、単一のアングルしかサポートしない規格で保存した映像を、マルチアングルに対応した複数のアングルをサポートした規格に変換することができる。
【0118】
また、本発明の請求項3に記載のビデオデータ変換方法によれば、請求項1に記載のビデオデータ変換方法において、上記プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報が、上記各プレイリストの再生開始時間を示すものであり、上記各プレイリストに対する上記プレイリスト再生情報の入力は、該各プレイリストに上記プレイリストの再生開始時間を入力するものであり、上記複数のプレイリストの変換は、該複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記各プレイリストの再生開始時間に従い且つ上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分をアングルブロックとして変換するものであるようにしたので、編集する際に、多くの同じ再生時間を有するプレイリストを作成せずにすみ、また、変換する際にユーザによりプレイリスト再生情報として指示する情報が少なくてよくなり、単一のアングルしかサポートしない規格で保存した映像を、柔軟性にとんだ、マルチアングルに対応した複数のアングルをサポートした規格に変換することができる。
【0119】
また、本発明の請求項4に記載のビデオデータ変換方法によれば、請求項3に記載のビデオデータ変換方法において、上記複数のプレイリストのうち、上記プレイリストの最後までを再生するプレイリストに、次のジャンプ先のプレイリストの情報を示すジャンプコマンドを付し、上記複数のプレイリストの変換は、上記ジャンプコマンドが付されたプレイリストを含む複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記各プレイリストの再生開始時間及び上記ジャンプコマンドに従って変換するものであるようにしたので、アングルブロック終了後に再生される映像が中途半端な場合、きりの良いシーンから再生するよう変換することが可能になる。
【0120】
また、本発明の請求項5に記載のビデオデータ変換方法によれば、請求項2に記載のビデオデータ変換方法において、上記複数のプレイリストのうち、上記同一の再生順序を有する複数のプレイリストの任意の位置にエントリポイントを入力し、上記複数のプレイリストの変換は、上記エントリポイントが挿入された複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記各プレイリストの再生順序に従い且つ上記エントリポイントが挿入された上記同一の再生順序を持つ複数のプレイリストをシームレスアングルブロックとして変換するものであるようにしたので、単一のアングルしかサポートしない規格で保存した映像を、シームレスマルチアングルに対応した複数のアングルをサポートした規格に変換することができる。
【0121】
また、本発明の請求項6に記載のビデオデータ変換方法によれば、請求項3に記載のビデオデータ変換方法において、上記複数のプレイリストのうち、上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分の任意の位置にエントリポイントを入力し、上記複数のプレイリストの変換は、該複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記各プレイリストの再生開始時間に従い且つ上記エントリポイントが挿入された複数のプレイリストの再生時間の重なり部分をシームレスアングルブロックとして変換するものであるようにしたので、単一のアングルしかサポートしない規格で保存した映像を、シームレスマルチアングルに対応した、より柔軟性のある複数のアングルをサポートした規格に変換することができる。
【0122】
また、本発明の請求項7に記載のビデオデータ変換方法によれば、請求項2または請求項3に記載のビデオデータ変換方法において、上記アングルブロックと認識された、上記複数のプレイリストの各テキストエリアに、アングル番号を挿入するようにしたので、変換後の映像において、ユーザが再生状況を確認することができる。
【0123】
また、本発明の請求項8に記載のビデオデータ再生方法によれば、単一のアングルしかサポートしない規格で記録した映像データの再生を行うビデオデータ再生方法において、上記単一のアングルしかサポートしない規格で記録した映像データの再生順を各々示す、複数のプレイリストを作成し、該各プレイリストに対して、該各プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報を入力し、上記複数のプレイリストを、該プレイリスト再生情報に従って再生するようにしたので、複数のアングルをサポートする規格の映像データに変換前に、プレビュー表示で単一のアングルしかサポートしない規格のまま、擬似的にマルチアングルに対応した再生をサポートすることが可能となり、これにより、ユーザに変換後のイメージを見せることができる。
【0124】
また、本発明の請求項9に記載のビデオデータ再生方法によれば、請求項8に記載のビデオデータ再生方法において、上記プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報が、上記各プレイリストの再生順序を示すものであり、上記複数のプレイリストの作成は、同一の再生時間を有する複数のプレイリストを含む上記複数のプレイリストを作成するものであり、上記各プレイリストに対する上記プレイリスト再生情報の入力は、該各プレイリストに上記再生順序を入力し、該プレイリストのうちの上記同一の再生時間を有する複数のプレイリストに同一の再生順序を入力するものであり、上記複数のプレイリストの再生は、該各プレイリストを上記各プレイリストの再生順序に従い且つ上記同一の再生順序を持つ複数のプレイリストをアングルブロックとして再生するものであるようにしたので、マルチアングルをサポートしていない規格においても、擬似的にマルチアングルに対応した再生をサポートすることができる。
【0125】
また、本発明の請求項10に記載のビデオデータ再生方法によれば、請求項9に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのアングルブロックとしての再生は、上記同一の再生順序が入力された複数のプレイリストの1つを再生中にアングル変更操作が行われたとき、該再生中のプレイリストと同一の再生順序を持つ他のプレイリストを読み込み、該他のプレイリストの同じ再生時間の位置にジャンプするものであるようにしたので、変換前のプレビュー表示において、マルチアングルをサポートしていない規格においても、ユーザがアングル変更操作を擬似的に体験することができる。
【0126】
また、本発明の請求項11に記載のビデオデータ再生方法によれば、請求項9に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのアングルブロックとしての再生は、上記同一の再生順序が入力された複数のプレイリストの1つを再生中に、該再生中のプレイリストと同一の再生順序を持つ他のプレイリストを読み込んでおき、上記同一の再生順序が入力された複数のプレイリストの1つを再生中にアングル変更操作が行われたとき、上記他のプレイリストの同じ再生時間の位置にジャンプするものであるようにしたので、ジャンプするプレイリストの情報をあらかじめ読み込んでおくことですばやくジャンプすることが可能となり、これにより、アングルの切り替え時間が短縮でき、プレビュー表示として利用する場合、複数のアングルをサポートする規格のアングル変更操作により近い操作感が得られる。
【0127】
また、本発明の請求項12に記載のビデオデータ再生方法によれば、請求項8に記載のビデオデータ再生方法において、上記プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報が、上記各プレイリストの再生開始時間を示すものであり、上記各プレイリストに対する上記プレイリスト再生情報の入力は、該各プレイリストに対して上記プレイリストの再生開始時間を入力するものであり、上記複数のプレイリストの再生は、該各プレイリストを上記各プレイリストの再生開始時間に従い、且つ上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分をアングルブロックとして再生するものであるようにしたので、マルチアングルをサポートしていない規格においても、擬似的にマルチアングルに対応した再生をサポートすることができる。
【0128】
また、本発明の請求項13に記載のビデオデータ再生方法によれば、請求項12に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのアングルブロックとしての再生は、上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分の再生中にアングル変更操作が行われたとき、該再生中のプレイリストと再生時間が重なる他のプレイリストを読み込み、該他のプレイリストの対応する再生時間の位置にジャンプするものであるようにしたので、変換前のプレビュー表示において、マルチアングルをサポートしていない規格においても、ユーザがアングル変更操作を擬似的に体験することができる。
【0129】
また、本発明の請求項14に記載のビデオデータ再生方法によれば、請求項12に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのうち、上記プレイリストの最後までを再生するプレイリストに、次のジャンプ先のプレイリストの情報を示すジャンプコマンドを付し、上記複数のプレイリストの再生は、該ジャンプコマンドが付されたプレイリストを含む複数のプレイリストを、上記各プレイリストの再生開始時間及び上記ジャンプコマンドに従って再生するものであるようにしたので、アングルブロック終了後に再生される映像が中途半端な場合、きりの良いシーンから再生することが可能になる。
【0130】
また、本発明の請求項15に記載のビデオデータ再生方法によれば、請求項9に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのうち、上記同一の再生順序を有する複数のプレイリストの任意の位置にエントリポイントを入力し、上記複数のプレイリストの再生は、該各プレイリストを上記各プレイリストの再生順序に従い、且つ上記エントリポイントが挿入された上記同一の再生順序を持つ複数のプレイリストをシームレスアングルブロックとして再生するものであるようにしたので、マルチアングルをサポートしていない規格においても、擬似的にシームレスマルチアングルに対応した再生をサポートすることができる。
【0131】
また、本発明の請求項16に記載のビデオデータ再生方法において、請求項15に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのシームレスアングルブロックとしての再生は、該同一の再生順序を持つ複数のプレイリストの1つを再生中にアングル変更操作が行われたとき、該再生中のプレイリストの再生を上記挿入されたエントリポイントの位置まで行い、該再生中のプレイリストと同一の再生順序を持つ他のプレイリストの、上記挿入されたエントリポイントの位置にジャンプするものであるようにしたので、変換前のプレビュー表示において、シームレスマルチアングル機能をサポートしていない規格においても、ユーザがアングル変更操作を擬似的に体験することができる。
【0132】
また、本発明の請求項17に記載のビデオデータ再生方法によれば、請求項12に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのうち、上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分の任意の位置にエントリポイントを入力し、上記複数のプレイリストの再生は、該複数のプレイリストを上記各プレイリストの再生開始時間に従い、且つ上記エントリポイントが挿入された上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分をシームレスアングルブロックとして再生するものであるようにしたので、マルチアングルをサポートしていない規格においても、擬似的にシームレスマルチアングルに対応した再生をサポートすることができる。
【0133】
また、本発明の請求項18に記載のビデオデータ再生方法によれば、請求項17に記載のビデオデータ再生方法において、上記複数のプレイリストのシームレスアングルブロックとしての再生は、該複数のプレイリストの再生時間の重なり部分を再生中にアングル変更操作が行われたとき、該再生中のプレイリストの再生を上記挿入されたエントリポイントの位置まで行い、該再生中のプレイリストと再生時間が重なる他のプレイリストの、上記挿入されたエントリポイントの位置にジャンプするものであるようにしたので、変換前のプレビュー表示において、シームレスマルチアングル機能をサポートしていない規格においても、ユーザがアングル変更操作を擬似的に体験することができる。
【0134】
また、本発明の請求項19に記載のビデオデータ再生方法によれば、請求項9または請求項12に記載のビデオデータ再生方法において、上記アングルブロックとする上記複数のプレイリストのテキストエリア各々に、アングル番号を挿入し、上記複数のプレイリストの再生は、該複数のプレイリストを上記アングル番号とともに再生するものであるようにしたので、複数のアングルをサポートする規格への変換前のプレビュー表示で、ユーザは現在見ているアングル番号を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における、単一アングルのDVD−VR規格の映像データ(図(a))から、マルチアングルに対応したDVD−Video規格の映像データ(図(b))に変換する概念図である。
【図2】本発明の実施の形態1にかかるビデオデータ変換装置の構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1にかかるビデオデータ変換装置の一連の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態2におけるビデオデータ変換装置のプレビュー動作に必要な構成部分を示した図である。
【図5】本発明の実施の形態2におけるビデオデータ変換装置においてプレビューを行う際の一連の動作を示すフローチャートである。
【図6】DVD−Video規格における非シームレスアングルブロックでのアングル変更時の動作の概念図である。
【図7】本発明の実施の形態3にいて、単一アングルのDVD−VR規格の映像データ(図(a))から、マルチアングルに対応したDVD−Video規格の映像データ(図(b))に変換する概念図である。
【図8】本発明の実施の形態3にかかるビデオデータ変換装置の一連の変換動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態4におけるビデオデータ変換装置においてプレビューを行う際の一連の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態4においてUD−PGCにコマンド情報を付した場合の概念図である。
【図11】DVD−Video規格におけるシームレスアングルブロックでのアングル変更時の動作の概念図である。
【図12】本発明の実施の形態5において、単一アングルのDVD−VR規格の映像データ(図(a))から、マルチアングルに対応したDVD−Video規格の映像データ(図(b))に変換する際、そのアングルブロックをシームレスアングルブロックとする場合の概念図である。
【図13】本発明の実施の形態5にかかるビデオデータ変換装置において、エントリポイントが設定されたDVD−VR規格の映像データをプレビューする場合の一連の動作を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態5におけるビデオデータ変換装置において、シームレスマルチアングルに対応したプレビューを行う際の一連の動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明の実施の形態7における表示部の画面状態を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態7におけるビデオデータ変換装置のプレビュー動作に必要な構成部分を示した図である。
【図17】従来のビデオデータ変換装置の構成を示す図である。
【図18】DVD−VR規格のPGCのデータ構成を示す図である。
【図19】DVD−Video規格のPGCのデータ構成を示す図である。
【図20】従来において、DVD−VR規格からDVD−Video規格に変換するビデオデータ変換方法の概念図である。
【図21】DVD−Video規格におけるアングルブロックのVOBUの記録順序を示す概念図である。
【符号の説明】
1,1711 制御部
2,1712 UD−PGC解析部
3,1713 データ読出部
4 VOBU制御部
5,1715 NV−PCK付加部
6,1716 データ書込部
7,1717 PGC作成部
8 MPEGデコーダ
9 信号出力部
10,1710 ビデオデータ変換装置
10a,10b プレビュー機能を備えたビデオデータ変換装置
20,1720 第1のメモリ
30,1730 第2のメモリ
40 表示部
41 表示切替部
Claims (19)
- 単一のアングルしかサポートしない規格で記録した映像データを、複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データに変換するビデオデータ変換方法において、
上記単一のアングルしかサポートしない規格で記録した映像データの再生順を各々示す、複数のプレイリストを作成し、
該各プレイリストに対して、該各プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報を入力し、
該プレイリスト再生情報を持つ上記複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記プレイリスト再生情報に従って変換する、
ことを特徴とするビデオデータ変換方法。 - 請求項1に記載のビデオデータ変換方法において、
上記プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報が、上記各プレイリストの再生順序を示すものであり、
上記複数のプレイリストの作成は、同一の再生時間を有する複数のプレイリストを含む上記複数のプレイリストを作成するものであり、
上記各プレイリストに対する上記プレイリスト再生情報の入力は、該各プレイリストに上記プレイリストの再生順序を入力し、該プレイリストのうちの上記同一の再生時間を有する複数のプレイリストに同一の再生順序を入力するものであり、
上記複数のプレイリストの変換は、該複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記各プレイリストの再生順序に従い且つ上記同一の再生順序を持つ複数のプレイリストをアングルブロックとして変換するものである、
ことを特徴とするビデオデータ変換方法。 - 請求項1に記載のビデオデータ変換方法において、
上記プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報が、上記各プレイリストの再生開始時間を示すものであり、
上記各プレイリストに対する上記プレイリスト再生情報の入力は、該各プレイリストに上記プレイリストの再生開始時間を入力するものであり、
上記複数のプレイリストの変換は、該複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記各プレイリストの再生開始時間に従い且つ上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分をアングルブロックとして変換するものである、
ことを特徴とするビデオデータ変換方法。 - 請求項3に記載のビデオデータ変換方法において、
上記複数のプレイリストのうち、上記プレイリストの最後までを再生するプレイリストに、次のジャンプ先のプレイリストの情報を示すジャンプコマンドを付し、
上記複数のプレイリストの変換は、上記ジャンプコマンドが付されたプレイリストを含む複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記各プレイリストの再生開始時間及び上記ジャンプコマンドに従って変換するものである、
ことを特徴とするビデオデータ変換方法。 - 請求項2に記載のビデオデータ変換方法において、
上記複数のプレイリストのうち、上記同一の再生順序を有する複数のプレイリストの任意の位置にエントリポイントを入力し、
上記複数のプレイリストの変換は、上記エントリポイントが挿入された複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記各プレイリストの再生順序に従い且つ上記エントリポイントが挿入された上記同一の再生順序を持つ複数のプレイリストをシームレスアングルブロックとして変換するものである、
ことを特徴とするビデオデータ変換方法。 - 請求項3に記載のビデオデータ変換方法において、
上記複数のプレイリストのうち、上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分の任意の位置にエントリポイントを入力し、
上記複数のプレイリストの変換は、該複数のプレイリストを、上記複数のアングルをサポートする規格に準拠した映像データの再生順を示す1つのプログラムに、上記各プレイリストの再生開始時間に従い且つ上記エントリポイントが挿入された複数のプレイリストの再生時間の重なり部分をシームレスアングルブロックとして変換するものである、
ことを特徴とするビデオデータ変換方法。 - 請求項2または請求項3に記載のビデオデータ変換方法において、
上記アングルブロックと認識された、上記複数のプレイリストの各テキストエリアに、アングル番号を挿入する、
ことを特徴とするビデオデータ変換方法。 - 単一のアングルしかサポートしない規格で記録した映像データの再生を行うビデオデータ再生方法において、
上記単一のアングルしかサポートしない規格で記録した映像データの再生順を各々示す、複数のプレイリストを作成し、
該各プレイリストに対して、該各プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報を入力し、
上記複数のプレイリストを、該プレイリスト再生情報に従って再生する、
ことを特徴とするビデオデータ再生方法。 - 請求項8に記載のビデオデータ再生方法において、
上記プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報が、上記各プレイリストの再生順序を示すものであり、
上記複数のプレイリストの作成は、同一の再生時間を有する複数のプレイリストを含む上記複数のプレイリストを作成するものであり、
上記各プレイリストに対する上記プレイリスト再生情報の入力は、該各プレイリストに上記再生順序を入力し、該プレイリストのうちの上記同一の再生時間を有する複数のプレイリストに同一の再生順序を入力するものであり、
上記複数のプレイリストの再生は、該各プレイリストを上記各プレイリストの再生順序に従い且つ上記同一の再生順序を持つ複数のプレイリストをアングルブロックとして再生するものである、
ことを特徴とするビデオデータ再生方法。 - 請求項9に記載のビデオデータ再生方法において、
上記複数のプレイリストのアングルブロックとしての再生は、
上記同一の再生順序が入力された複数のプレイリストの1つを再生中にアングル変更操作が行われたとき、該再生中のプレイリストと同一の再生順序を持つ他のプレイリストを読み込み、該他のプレイリストの同じ再生時間の位置にジャンプするものである、
ことを特徴とするビデオデータ再生方法。 - 請求項9に記載のビデオデータ再生方法において、
上記複数のプレイリストのアングルブロックとしての再生は、
上記同一の再生順序が入力された複数のプレイリストの1つを再生中に、該再生中のプレイリストと同一の再生順序を持つ他のプレイリストを読み込んでおき、
上記同一の再生順序が入力された複数のプレイリストの1つを再生中にアングル変更操作が行われたとき、上記他のプレイリストの同じ再生時間の位置にジャンプするものである、
ことを特徴とするビデオデータ再生方法。 - 請求項8に記載のビデオデータ再生方法において、
上記プレイリストの再生順に関するプレイリスト再生情報が、上記各プレイリストの再生開始時間を示すものであり、
上記各プレイリストに対する上記プレイリスト再生情報の入力は、該各プレイリストに対して上記プレイリストの再生開始時間を入力するものであり、
上記複数のプレイリストの再生は、該各プレイリストを上記各プレイリストの再生開始時間に従い、且つ上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分をアングルブロックとして再生するものである、
ことを特徴とするビデオデータ再生方法。 - 請求項12に記載のビデオデータ再生方法において、
上記複数のプレイリストのアングルブロックとしての再生は、
上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分の再生中にアングル変更操作が行われたとき、該再生中のプレイリストと再生時間が重なる他のプレイリストを読み込み、該他のプレイリストの対応する再生時間の位置にジャンプするものである、
ことを特徴とするビデオデータ再生方法。 - 請求項12に記載のビデオデータ再生方法において、
上記複数のプレイリストのうち、上記プレイリストの最後までを再生するプレイリストに、次のジャンプ先のプレイリストの情報を示すジャンプコマンドを付し、
上記複数のプレイリストの再生は、該ジャンプコマンドが付されたプレイリストを含む複数のプレイリストを、上記各プレイリストの再生開始時間及び上記ジャンプコマンドに従って再生するものである、
ことを特徴とするビデオデータ再生方法。 - 請求項9に記載のビデオデータ再生方法において、
上記複数のプレイリストのうち、上記同一の再生順序を有する複数のプレイリストの任意の位置にエントリポイントを入力し、
上記複数のプレイリストの再生は、該各プレイリストを上記各プレイリストの再生順序に従い、且つ上記エントリポイントが挿入された上記同一の再生順序を持つ複数のプレイリストをシームレスアングルブロックとして再生するものである、
ことを特徴とするビデオデータ再生方法。 - 請求項15に記載のビデオデータ再生方法において、
上記複数のプレイリストのシームレスアングルブロックとしての再生は、
該同一の再生順序を持つ複数のプレイリストの1つを再生中にアングル変更操作が行われたとき、該再生中のプレイリストの再生を上記挿入されたエントリポイントの位置まで行い、該再生中のプレイリストと同一の再生順序を持つ他のプレイリストの、上記挿入されたエントリポイントの位置にジャンプするものである、
ことを特徴とするビデオデータ再生方法。 - 請求項12に記載のビデオデータ再生方法において、
上記複数のプレイリストのうち、上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分の任意の位置にエントリポイントを入力し、
上記複数のプレイリストの再生は、該複数のプレイリストを上記各プレイリストの再生開始時間に従い、且つ上記エントリポイントが挿入された上記複数のプレイリストの再生時間の重なり部分をシームレスアングルブロックとして再生するものである、
ことを特徴とするビデオデータ再生方法。 - 請求項17に記載のビデオデータ再生方法において、
上記複数のプレイリストのシームレスアングルブロックとしての再生は、
該複数のプレイリストの再生時間の重なり部分を再生中にアングル変更操作が行われたとき、該再生中のプレイリストの再生を上記挿入されたエントリポイントの位置まで行い、該再生中のプレイリストと再生時間が重なる他のプレイリストの、上記挿入されたエントリポイントの位置にジャンプするものである、
ことを特徴とするビデオデータ再生方法。 - 請求項9または請求項12に記載のビデオデータ再生方法において、
上記アングルブロックとする上記複数のプレイリストのテキストエリア各々に、アングル番号を挿入し、
上記複数のプレイリストの再生は、該複数のプレイリストを上記アングル番号とともに再生するものである、
ことを特徴とするビデオデータ再生方法。
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