JP2004253312A - コンセント - Google Patents
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Abstract
【課題】端子挿入口を開閉する機能を備えたものにおいて、部品点数を少なくできる共に、組立工数も少なくできるようにする。
【解決手段】カバー3の内面側に、端子挿入口10,11を開閉する一対のシャッタ部19,19と、これらを閉鎖位置へ付勢する復帰用ばね部16とを一体に有するシャッタ部材15を配置する。各シャッタ部19は、表面側に斜面20を有する。プラグの差込み端子が端子挿入口10,11に挿入され、その差込み端子により斜面20が押圧されると、各シャッタ部19が復帰用ばね部16の付勢力に抗して開放位置へ移動し、各差込み端子が対応する端子受け部7,8に受け入れられる。
【選択図】 図1
【解決手段】カバー3の内面側に、端子挿入口10,11を開閉する一対のシャッタ部19,19と、これらを閉鎖位置へ付勢する復帰用ばね部16とを一体に有するシャッタ部材15を配置する。各シャッタ部19は、表面側に斜面20を有する。プラグの差込み端子が端子挿入口10,11に挿入され、その差込み端子により斜面20が押圧されると、各シャッタ部19が復帰用ばね部16の付勢力に抗して開放位置へ移動し、各差込み端子が対応する端子受け部7,8に受け入れられる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、端子挿入口を開閉するシャッタ部材を備えたコンセントに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、コンセントにおいては、プラグの差込み端子が挿入される端子挿入口からケース内部に異物などが侵入することを防止する目的で、各端子挿入口を開閉するシャッタ機構を設けたものが知られている。シャッタ機構としては、例えば次のような構成のものがある。
【0003】
すなわち、一対の端子挿入口を開閉するようにカバーの内面に沿って移動可能に設けられた一対の扉体と、これら各扉体を閉鎖位置方向へ付勢するように設けられた一対の復帰用ばねとから構成される。各扉体には、端子挿入口を閉鎖する閉鎖位置でその端子挿入口に臨む斜面が形成されていて、各扉体により端子挿入口を閉鎖した状態で、プラグの差込み端子が端子挿入口に挿入されてその差込み端子により前記斜面が押圧されることに伴い、各扉体が各復帰用ばねの付勢力に抗して端子挿入口を開放する方向へ移動される構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特許第2843122号公報(第1図、第3図、第4図参照)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した特許文献1のものの場合、一対の端子挿入口を開閉するために、2個の扉体と、2個の復帰用ばねとを必要としているため、部品点数が多いと共に、組立工数も多くかかるという欠点がある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、端子挿入口を開閉する機能を備えたものにおいて、部品点数を少なくできる共に、組立工数も少なくできるコンセントを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のコンセントは、プラグの差込み端子を受け入れる一対の端子受け部が設けられたボディと、このボディに前記一対の端子受け部を覆うように装着され、前記一対の端子受け部に対応する部位に一対の端子挿入口を有したカバーと、このカバーの内面側に前記一対の端子挿入口を開閉するように設けられたシャッタ部材とを備え、前記シャッタ部材は、対応する前記端子挿入口を閉鎖する閉鎖位置とそれを開放する開放位置との間で前記カバーの内面に沿って移動可能に設けられ、表面に斜面を有した一対のシャッタ部と、これら一対のシャッタ部を前記閉鎖位置方向へ付勢する復帰用ばね部とを一体に有し、前記プラグの差込み端子が前記端子挿入口に挿入されてその差込み端子により前記斜面が押圧されることに伴い前記各シャッタ部が前記復帰用ばね部の付勢力に抗して前記開放位置方向へ移動される構成であることを特徴とする。
【0008】
上記した構成のものにおいては、端子挿入口にプラグの差込み端子を挿入していない状態では、一対の端子挿入口はシャッタ部材における各シャッタ部により閉鎖されているから、各端子挿入口から異物が侵入することを防止できる。一方、一対の端子挿入口にプラグの差込み端子を挿入すると、各差込み端子が、対応するシャッタ部の斜面を押圧するようになる。すると、各シャッタ部は、復帰用ばね部の付勢力に抗して開放位置方向へ移動し、各差込み端子が、対応する端子受け部に受け入れられて接続される。そして、差し込まれた一対の差込み端子を抜き取ると、各シャッタ部は、復帰用ばね部の付勢力により閉鎖位置へ移動して各端子挿入口を閉鎖する状態となる。
【0009】
上記した手段によれば、シャッタ部材は、一対の端子挿入口を開閉する一対のシャッタ部と、これらシャッタ部を閉鎖位置方向へ付勢する復帰用ばね部とを一体に有しているから、それらを一部品として扱うことができ、よって、部品点数を少なくできると共に、組立工数を少なくできる。
【0010】
この場合、カバーにおける各端子挿入口の縁部に、シャッタ部が閉鎖位置に位置した状態で、斜面の下降側先端部に近接若しくは当接する隙間閉鎖用凸部を設けることが好ましい。
このような手段によれば、シャッタ部の斜面とカバーとの間の隙間が上記隙間閉鎖用凸部により閉鎖されるから、その隙間から異物が侵入することも防止できるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。
まず、図3及び図4において、コンセントのケース1は、上面が開口した容器状をなすボディ2と、このボディ2に開口部を覆うように装着されるカバー3とから構成されている。これらボディ2及びカバー3は共に合成樹脂製であり、これらはビス4により連結される。
【0012】
ボディ2の内部には、金属板を曲げ加工して構成された第1及び第2の端子部材5,6が固定状態に設けられている。このうち第1の端子部材5には、2枚の板ばね片7aを対向状態に構成した端子受け部7が2箇所に設けられている。また、第2の端子部材6にも、2枚の板ばね片8aを対向状態に構成した端子受け部8が2箇所に設けられている。そして、隣り合った端子受け部7と8で、一対の端子受け部を構成している。従ってこの場合、ボディ2には、2対の端子受け部7,8が設けられている。また、ボディ2の内部には、第1の端子部材5と第2の端子部材6との間に位置させてリブ9が設けられている。なお、第1及び第2の端子部材5,6には、図示はしないが電気コードが接続される。
【0013】
上記カバー3は、上記2対の端子受け部7,8を覆うようにボディ2に装着されていて、当該カバー3には、それら2対の端子受け部7,8に対応して、2対の端子挿入口10,11が形成されている。カバー3の内面側には、図5に示すように、対をなす端子挿入口10,11の周りに位置させてシャッタ部材収納部12が2箇所に形成されていると共に、各端子挿入口10,11の縁部に隙間閉鎖用凸部13が設けられていて、各シャッタ部材収納部12に、シャッタ部材15が収納配置されている。各隙間閉鎖用凸部13は、図1において下方に向けて突設されている。
【0014】
各シャッタ部材15は同一構成のものであるので、一方のもののみについて説明する。シャッタ部材15は合成樹脂製であり、図1にも示すように、ほぼU字状をなす復帰用ばね部16と、2個の開口部17,17を有するスライド板部18とを一体に有している。スライド板部18において、各開口部17における復帰用ばね部16側の縁部を、対応する端子挿入口10,11を開閉するシャッタ部19としている。各シャッタ部19の表面側(図1の上面側)には、開口部17側に向けて下降傾斜する斜面20が形成されている。
【0015】
このシャッタ部材15は、図1に示すように、斜面20をカバー3の内面に向けた状態で、スライド板部18をカバー3の内面に沿わせるようにして上記シャッタ部材収納部12に収納される。その収納状態で、復帰用ばね部16の自由端部16aがシャッタ部材収納部12の一方側の内面に当接する共に、スライド板部18の先端部18aがシャッタ部材収納部12の他方側の内面に当接若しくは近接し、さらに、各シャッタ部19が端子挿入口10,11を閉鎖する閉鎖位置に位置される。
【0016】
また、この状態では、各シャッタ部19の斜面20の下降側先端部と、対応する隙間閉鎖用凸部13とが近接若しくは当接した状態となり、その隙間閉鎖用凸部13により各シャッタ部19の斜面20とカバー3の内面との間の隙間を閉鎖する状態となる。なお、各斜面20の両側部は、スライド板部18の枠部18b(開口部17の周縁部)が存しているため、斜面20の両側部には隙間は形成されない。そして、カバー3をボディ2に装着した状態では、図1に示すように、スライド板部18のほぼ中央部が、リブ9によりスライド可能に支持された状態となる。
【0017】
さて、上記構成において、端子挿入口10,11にプラグの差込み端子が挿入されていない図1の状態では、前述したように、各端子挿入口10,11はシャッタ部材15の各シャッタ部19により閉鎖されている。このとき、各シャッタ部19の斜面20が、対応する端子挿入口10,11に臨んでいる。また、この状態では、各シャッタ部19の斜面20の下降側先端部と、対応する隙間閉鎖用凸部13とが近接若しくは当接した状態となっていて、その隙間閉鎖用凸部13により各シャッタ部19の斜面20とカバー3の内面との間の隙間を閉鎖した状態となっている。従って、この状態では、各端子挿入口10,11からケース1の内部へ異物が侵入することが防止されている。
【0018】
一方、図2に示すプラグ25の一対の差込み端子26,26が、一対の端子挿入口10,11に挿入され、それら各差し込み端子26の先端部により、対応するシャッタ部19の斜面20が押圧されると、当該斜面20を押圧する際の分力により、各シャッタ部19が復帰用ばね部16の付勢力に抗して、図2の矢印A方向へ移動されるようになる。このとき、2個のシャッタ部19は、スライド板部18に一体化されているから、同時に移動する。そして、各シャッタ部19が矢印A方向へ移動することに伴い各端子挿入口10,11が開放され、各差込み端子26,26が、スライド部材18の開口部17を通して対応する端子受け部7,8のばね片7a,7a間、8a,8a間に受け入れられ、これにより、各差込み端子26,26が、対応する端子受け部7,8と電気的に接続されるようになる。このとき、スライド板部18の各シャッタ部19は、図2に示すように、対応する端子挿入口10,11を開放した開放位置に位置されている。
【0019】
図2の状態から、プラグ25の差込み端子26,26を端子挿入口10,11から抜くと、スライド板部18の各シャッタ部19は、復帰用ばね部16の付勢力により矢印Aとは反対方向へ移動されて図1の閉鎖位置に戻され、再び対応する端子挿入口10,11を閉鎖するようになる。
【0020】
上記した実施例によれば、一対の端子挿入口10,11を開閉するためのシャッタ部材15を備え、このシャッタ部材15は、一対の端子挿入口10,11を開閉する一対のシャッタ部19,19と、これらシャッタ部19,19を閉鎖位置方向へ付勢する復帰用ばね部16とを一体に有しているから、それらを一部品として扱うことができ、よって、部品点数を少なくできると共に、組立工数を少なくでき、ひいてはコストを低減できる。
【0021】
また、カバー3における各端子挿入口10,11の縁部に、シャッタ部19が閉鎖位置に位置した状態で、斜面20の下降側先端部に近接若しくは当接する隙間閉鎖用凸部13を設けていて、シャッタ部19の斜面20とカバー3との間の隙間が上記隙間閉鎖用凸部13により閉鎖されるから、その隙間から異物が侵入することも防止できるようになる。
【0022】
本発明は、上記した実施例にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
上記した実施例では、一対の端子受け部7,8(一対の端子挿入口10,11)を2箇所に有する、いわゆる2口のコンセントを例示したが、1口のみのコンセントでも、また、3口以上有するコンセントでも適用できる。
【0023】
【発明の効果】
本発明のコンセントによれば、一対の端子挿入口を開閉するためのシャッタ部材を備え、このシャッタ部材は、一対の端子挿入口を開閉する一対のシャッタ部と、これらシャッタ部を閉鎖位置方向へ付勢する復帰用ばね部とを一体に有する構成としたから、それらを一部品として扱うことができ、よって、部品点数を少なくできると共に、組立工数を少なくできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであり、図3中X−X線に沿う縦断面図
【図2】プラグの差込み端子を挿入した状態での図1相当図
【図3】全体の外観斜視図
【図4】分解斜視図
【図5】カバーの内面側を示した斜視図
【符号の説明】
1はケース、2はボディ、3はカバー、7,8は端子受け部、10,11は端子挿入口、13は隙間閉鎖用凸部、15はシャッタ部材、16は復帰用ばね、18はスライド板部、19はシャッタ部、20は斜面、25はプラグ、26は差込み端子を示す。
【発明の属する技術分野】
本発明は、端子挿入口を開閉するシャッタ部材を備えたコンセントに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、コンセントにおいては、プラグの差込み端子が挿入される端子挿入口からケース内部に異物などが侵入することを防止する目的で、各端子挿入口を開閉するシャッタ機構を設けたものが知られている。シャッタ機構としては、例えば次のような構成のものがある。
【0003】
すなわち、一対の端子挿入口を開閉するようにカバーの内面に沿って移動可能に設けられた一対の扉体と、これら各扉体を閉鎖位置方向へ付勢するように設けられた一対の復帰用ばねとから構成される。各扉体には、端子挿入口を閉鎖する閉鎖位置でその端子挿入口に臨む斜面が形成されていて、各扉体により端子挿入口を閉鎖した状態で、プラグの差込み端子が端子挿入口に挿入されてその差込み端子により前記斜面が押圧されることに伴い、各扉体が各復帰用ばねの付勢力に抗して端子挿入口を開放する方向へ移動される構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特許第2843122号公報(第1図、第3図、第4図参照)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した特許文献1のものの場合、一対の端子挿入口を開閉するために、2個の扉体と、2個の復帰用ばねとを必要としているため、部品点数が多いと共に、組立工数も多くかかるという欠点がある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、端子挿入口を開閉する機能を備えたものにおいて、部品点数を少なくできる共に、組立工数も少なくできるコンセントを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のコンセントは、プラグの差込み端子を受け入れる一対の端子受け部が設けられたボディと、このボディに前記一対の端子受け部を覆うように装着され、前記一対の端子受け部に対応する部位に一対の端子挿入口を有したカバーと、このカバーの内面側に前記一対の端子挿入口を開閉するように設けられたシャッタ部材とを備え、前記シャッタ部材は、対応する前記端子挿入口を閉鎖する閉鎖位置とそれを開放する開放位置との間で前記カバーの内面に沿って移動可能に設けられ、表面に斜面を有した一対のシャッタ部と、これら一対のシャッタ部を前記閉鎖位置方向へ付勢する復帰用ばね部とを一体に有し、前記プラグの差込み端子が前記端子挿入口に挿入されてその差込み端子により前記斜面が押圧されることに伴い前記各シャッタ部が前記復帰用ばね部の付勢力に抗して前記開放位置方向へ移動される構成であることを特徴とする。
【0008】
上記した構成のものにおいては、端子挿入口にプラグの差込み端子を挿入していない状態では、一対の端子挿入口はシャッタ部材における各シャッタ部により閉鎖されているから、各端子挿入口から異物が侵入することを防止できる。一方、一対の端子挿入口にプラグの差込み端子を挿入すると、各差込み端子が、対応するシャッタ部の斜面を押圧するようになる。すると、各シャッタ部は、復帰用ばね部の付勢力に抗して開放位置方向へ移動し、各差込み端子が、対応する端子受け部に受け入れられて接続される。そして、差し込まれた一対の差込み端子を抜き取ると、各シャッタ部は、復帰用ばね部の付勢力により閉鎖位置へ移動して各端子挿入口を閉鎖する状態となる。
【0009】
上記した手段によれば、シャッタ部材は、一対の端子挿入口を開閉する一対のシャッタ部と、これらシャッタ部を閉鎖位置方向へ付勢する復帰用ばね部とを一体に有しているから、それらを一部品として扱うことができ、よって、部品点数を少なくできると共に、組立工数を少なくできる。
【0010】
この場合、カバーにおける各端子挿入口の縁部に、シャッタ部が閉鎖位置に位置した状態で、斜面の下降側先端部に近接若しくは当接する隙間閉鎖用凸部を設けることが好ましい。
このような手段によれば、シャッタ部の斜面とカバーとの間の隙間が上記隙間閉鎖用凸部により閉鎖されるから、その隙間から異物が侵入することも防止できるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。
まず、図3及び図4において、コンセントのケース1は、上面が開口した容器状をなすボディ2と、このボディ2に開口部を覆うように装着されるカバー3とから構成されている。これらボディ2及びカバー3は共に合成樹脂製であり、これらはビス4により連結される。
【0012】
ボディ2の内部には、金属板を曲げ加工して構成された第1及び第2の端子部材5,6が固定状態に設けられている。このうち第1の端子部材5には、2枚の板ばね片7aを対向状態に構成した端子受け部7が2箇所に設けられている。また、第2の端子部材6にも、2枚の板ばね片8aを対向状態に構成した端子受け部8が2箇所に設けられている。そして、隣り合った端子受け部7と8で、一対の端子受け部を構成している。従ってこの場合、ボディ2には、2対の端子受け部7,8が設けられている。また、ボディ2の内部には、第1の端子部材5と第2の端子部材6との間に位置させてリブ9が設けられている。なお、第1及び第2の端子部材5,6には、図示はしないが電気コードが接続される。
【0013】
上記カバー3は、上記2対の端子受け部7,8を覆うようにボディ2に装着されていて、当該カバー3には、それら2対の端子受け部7,8に対応して、2対の端子挿入口10,11が形成されている。カバー3の内面側には、図5に示すように、対をなす端子挿入口10,11の周りに位置させてシャッタ部材収納部12が2箇所に形成されていると共に、各端子挿入口10,11の縁部に隙間閉鎖用凸部13が設けられていて、各シャッタ部材収納部12に、シャッタ部材15が収納配置されている。各隙間閉鎖用凸部13は、図1において下方に向けて突設されている。
【0014】
各シャッタ部材15は同一構成のものであるので、一方のもののみについて説明する。シャッタ部材15は合成樹脂製であり、図1にも示すように、ほぼU字状をなす復帰用ばね部16と、2個の開口部17,17を有するスライド板部18とを一体に有している。スライド板部18において、各開口部17における復帰用ばね部16側の縁部を、対応する端子挿入口10,11を開閉するシャッタ部19としている。各シャッタ部19の表面側(図1の上面側)には、開口部17側に向けて下降傾斜する斜面20が形成されている。
【0015】
このシャッタ部材15は、図1に示すように、斜面20をカバー3の内面に向けた状態で、スライド板部18をカバー3の内面に沿わせるようにして上記シャッタ部材収納部12に収納される。その収納状態で、復帰用ばね部16の自由端部16aがシャッタ部材収納部12の一方側の内面に当接する共に、スライド板部18の先端部18aがシャッタ部材収納部12の他方側の内面に当接若しくは近接し、さらに、各シャッタ部19が端子挿入口10,11を閉鎖する閉鎖位置に位置される。
【0016】
また、この状態では、各シャッタ部19の斜面20の下降側先端部と、対応する隙間閉鎖用凸部13とが近接若しくは当接した状態となり、その隙間閉鎖用凸部13により各シャッタ部19の斜面20とカバー3の内面との間の隙間を閉鎖する状態となる。なお、各斜面20の両側部は、スライド板部18の枠部18b(開口部17の周縁部)が存しているため、斜面20の両側部には隙間は形成されない。そして、カバー3をボディ2に装着した状態では、図1に示すように、スライド板部18のほぼ中央部が、リブ9によりスライド可能に支持された状態となる。
【0017】
さて、上記構成において、端子挿入口10,11にプラグの差込み端子が挿入されていない図1の状態では、前述したように、各端子挿入口10,11はシャッタ部材15の各シャッタ部19により閉鎖されている。このとき、各シャッタ部19の斜面20が、対応する端子挿入口10,11に臨んでいる。また、この状態では、各シャッタ部19の斜面20の下降側先端部と、対応する隙間閉鎖用凸部13とが近接若しくは当接した状態となっていて、その隙間閉鎖用凸部13により各シャッタ部19の斜面20とカバー3の内面との間の隙間を閉鎖した状態となっている。従って、この状態では、各端子挿入口10,11からケース1の内部へ異物が侵入することが防止されている。
【0018】
一方、図2に示すプラグ25の一対の差込み端子26,26が、一対の端子挿入口10,11に挿入され、それら各差し込み端子26の先端部により、対応するシャッタ部19の斜面20が押圧されると、当該斜面20を押圧する際の分力により、各シャッタ部19が復帰用ばね部16の付勢力に抗して、図2の矢印A方向へ移動されるようになる。このとき、2個のシャッタ部19は、スライド板部18に一体化されているから、同時に移動する。そして、各シャッタ部19が矢印A方向へ移動することに伴い各端子挿入口10,11が開放され、各差込み端子26,26が、スライド部材18の開口部17を通して対応する端子受け部7,8のばね片7a,7a間、8a,8a間に受け入れられ、これにより、各差込み端子26,26が、対応する端子受け部7,8と電気的に接続されるようになる。このとき、スライド板部18の各シャッタ部19は、図2に示すように、対応する端子挿入口10,11を開放した開放位置に位置されている。
【0019】
図2の状態から、プラグ25の差込み端子26,26を端子挿入口10,11から抜くと、スライド板部18の各シャッタ部19は、復帰用ばね部16の付勢力により矢印Aとは反対方向へ移動されて図1の閉鎖位置に戻され、再び対応する端子挿入口10,11を閉鎖するようになる。
【0020】
上記した実施例によれば、一対の端子挿入口10,11を開閉するためのシャッタ部材15を備え、このシャッタ部材15は、一対の端子挿入口10,11を開閉する一対のシャッタ部19,19と、これらシャッタ部19,19を閉鎖位置方向へ付勢する復帰用ばね部16とを一体に有しているから、それらを一部品として扱うことができ、よって、部品点数を少なくできると共に、組立工数を少なくでき、ひいてはコストを低減できる。
【0021】
また、カバー3における各端子挿入口10,11の縁部に、シャッタ部19が閉鎖位置に位置した状態で、斜面20の下降側先端部に近接若しくは当接する隙間閉鎖用凸部13を設けていて、シャッタ部19の斜面20とカバー3との間の隙間が上記隙間閉鎖用凸部13により閉鎖されるから、その隙間から異物が侵入することも防止できるようになる。
【0022】
本発明は、上記した実施例にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
上記した実施例では、一対の端子受け部7,8(一対の端子挿入口10,11)を2箇所に有する、いわゆる2口のコンセントを例示したが、1口のみのコンセントでも、また、3口以上有するコンセントでも適用できる。
【0023】
【発明の効果】
本発明のコンセントによれば、一対の端子挿入口を開閉するためのシャッタ部材を備え、このシャッタ部材は、一対の端子挿入口を開閉する一対のシャッタ部と、これらシャッタ部を閉鎖位置方向へ付勢する復帰用ばね部とを一体に有する構成としたから、それらを一部品として扱うことができ、よって、部品点数を少なくできると共に、組立工数を少なくできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであり、図3中X−X線に沿う縦断面図
【図2】プラグの差込み端子を挿入した状態での図1相当図
【図3】全体の外観斜視図
【図4】分解斜視図
【図5】カバーの内面側を示した斜視図
【符号の説明】
1はケース、2はボディ、3はカバー、7,8は端子受け部、10,11は端子挿入口、13は隙間閉鎖用凸部、15はシャッタ部材、16は復帰用ばね、18はスライド板部、19はシャッタ部、20は斜面、25はプラグ、26は差込み端子を示す。
Claims (2)
- プラグの差込み端子を受け入れる一対の端子受け部が設けられたボディと、
このボディに前記一対の端子受け部を覆うように装着され、前記一対の端子受け部に対応する部位に一対の端子挿入口を有したカバーと、
このカバーの内面側に前記一対の端子挿入口を開閉するように設けられたシャッタ部材とを備え、
前記シャッタ部材は、
対応する前記端子挿入口を閉鎖する閉鎖位置とそれを開放する開放位置との間で前記カバーの内面に沿って移動可能に設けられ、表面に斜面を有した一対のシャッタ部と、これら一対のシャッタ部を前記閉鎖位置方向へ付勢する復帰用ばね部とを一体に有し、前記プラグの差込み端子が前記端子挿入口に挿入されてその差込み端子により前記斜面が押圧されることに伴い前記各シャッタ部が前記復帰用ばね部の付勢力に抗して前記開放位置方向へ移動される構成であることを特徴とするコンセント。 - カバーにおける各端子挿入口の縁部に、シャッタ部が閉鎖位置に位置した状態で、斜面の下降側先端部に近接若しくは当接する隙間閉鎖用凸部を設けたことを特徴とする請求項1記載のコンセント。
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