JP2004252282A - プロジェクション表示システム - Google Patents

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JP2004252282A JP2003044070A JP2003044070A JP2004252282A JP 2004252282 A JP2004252282 A JP 2004252282A JP 2003044070 A JP2003044070 A JP 2003044070A JP 2003044070 A JP2003044070 A JP 2003044070A JP 2004252282 A JP2004252282 A JP 2004252282A
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Masami Saito
正美 斉藤
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Abstract

【課題】会議やプレゼンテーション、研修、教育、等が行われる場において、わずかなスペースで据え置きすることができ、設置・調整の手間が要らず、部屋のスペースを有効活用できる極めて設置・スペース性に優れた大画面表示装置を提供する。
【解決手段】非球面ミラー10を具備し極めて投射距離が短く投射角度が高い光学特性を有するフロント投射型プロジェクタ1を、家具などの収納筐体48に回転軸47を介して結合される回転板46上に固定し、回転板46を開閉することでプロジェクタの収納と使用が可能な構成と構造にした。プロジェクタ1からの投射光7は、壁25の表面または壁25上のスクリーンに投射される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、会議やプレゼンテーション、研修、教育、他に用いられるフロント投射型プロジェクタを使用した大画面表示システムに関し、特にプロジェクタの設置・収納方法の改良とスペース性の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では、会議やプレゼンテーション、研修、教育などの場面において、プロジェクタなどを使用して大きな画面に画像情報や文字情報を映すことが一般的になってきており、画面サイズとしては60インチ以上の要求が多く、表示装置はフロント投射型のプロジェクタが主流となっている。
【0003】
従来のフロント投射型プロジェクタの一般的な使用形態は、図12の天面図および図13の断面図に示されるように、専用の置き台36を使用してその上にプロジェクタ32が置かれ、プロジェクタ32からスクリーン55に拡大投射して表示する。プロジェクタ32を取囲むように会議机33が配置され、観察者34の席が設けられている。または、図示されていないが、専用の置き台を使用せずに観察者側の机に置かれて使用される。このフロント投射型プロジェクタでは、プロジェクタ32からスクリーン55まではある投射スペースが必要であり、一般の機種では、70インチの画面サイズの場合、プロジェクタ本体部も含め3m前後の距離が必要になる。また、投射距離を短く設計された機種では2m前後で70インチ画面が可能になる。なお、比較のために、スクリーン55の近傍に破線で後述する本発明のプロジェクション表示システムを用いた例を示した。48はプロジェクタ1の収納筐体であり、46はプロジェクタ1を固定している回転板である。
【0004】
このように、従来のフロント投射型プロジェクタの使用形態においては、プロジェクタ本体の位置は、観察者34側のスペースに来ることになる。そして、プロジェクタが使用されていない時には、プロジェクタを使用した位置に置いておくと邪魔になりそのスペースが活用できないため、プロジェクタは部屋の隅に片付けられ、その都度設置・片付けが行われることが頻繁に行われる。または、会議専用の部屋であれば固定した位置に置かれたり、天井に吊る形で固定される場合もある。
【0005】
一方、投射距離に起因する設置の手間とスペース性を改善するために、フロント投射型プロジェクタでありながら投射距離を格段に短縮させることができる非球面ミラーを使用したプロジェクタの開発が進められている。従来、非球面ミラーを使用した大画面表示装置の一例が知られている。この例では、映像表示に関連した機器が収納可能な構造を持つ家具が、非球面ミラーを有する光学系を備えた投射装置のキャビネットとして構成されている。また、キャビネットとスクリーンが一体化され、ひとつのセットとして移動可能なシステムとなっている。そして、16:9の70インチ型スクリーンを搭載した場合、キャビネットサイズの奥行き寸法および高さが、おのおの36cm、42cmで構成されることが記載されている(特許文献1参照)。
【0006】
この例にもあるように、従来のフロント投射型プロジェクタのようにレンズを通しての拡大投射ではなく、非球面ミラーにより映像を拡大投射する方式のプロジェクタであれば、フロント投射型でありながら投射距離を極めて短くすることが実現可能である。
【0007】
その他、フロント投射型プロジェクタではなくリア投射型プロジェクタやプラズマディスプレイを使用する場合もあるが、どちらも画面サイズが60インチとなるとフロント投射型に比べ非常に高価である。また、リア投射型プロジェクタは薄型のものが開発されているが、その容積は大きく室内空間を圧迫する。プラズマディスプレイも60インチクラスになると重量が大きく、一般の壁に掛けることは困難であるため大きな置き台を必要とし室内空間を圧迫する。また、70インチ以上のサイズでは共に現実性が無いため、手軽に大画面が得られるフロント投射型プロジェクタが主流を占めている。
【0008】
また、従来、収納家具を構成する前面板上にテレビジョンとレンズ系とを設け、天板に反射鏡を設けて、前面板および天板を開き、テレビジョンの映像を反射鏡で反射させてスクリーン上に拡大投影するテレビジョンプロジェクタが開示されている(特許文献2、特許文献3参照)。
【0009】
さらに従来、プロジェクタが家具に収納され、プロジェクタを使用するときには家具の前部を開き、プロジェクタを使用しない時には起立させて家具の奥行きを短くするようにしたプロジェクタ付き家具が開示されている。ここに示されている方法では、収納時の奥行きが使用時に比べ小さくなるものの、収納状態の家具(=表示装置)が占める容積は非常に大きくなる(特許文献4参照)。
【0010】
また従来、インテリアラックとしての装置の上に直視形テレビジョン受像機や調度品などを置くことができ、それらを置いた状態でスクリーンや投射機構をセットアップすることができる反射形フロントプロジェクタが開示され、その中で引き出し構造用いることが示されている(特許文献5参照)。
【0011】
【特許文献1】
特開2002−82387号公報(〔0010〕〜〔0012〕、図1、図2)
【特許文献2】
特開昭62−201585号公報(第3〜5頁、第1〜4図)
【特許文献3】
特開昭62−203575号公報(第4〜7頁、第1〜2図)
【特許文献4】
特開昭62−214785号公報(第2頁、第1〜2図)
【特許文献5】
特開平5−336479号公報(〔0013〕、図1〜3)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フロント投射型プロジェクタにおいても次のような問題がある。
まず、従来型のレンズ方式によるプロジェクタでは、大画面を得るために投射距離が必要であるため、プロジェクタの投射光が通る空間を空けなければならず、その空間が使用できなくなる。また、一般的な会議室等においては、プロジェクタは部屋の中央に位置し、使用しない時には邪魔になるため、その都度プロジェクタの設置・片付けを行わなければならない。設置、片付けの手間を無くすために据え置いて使うと、その部屋のスペースが有効に活用できなくなる。
【0013】
また、最近ではスクリーンに対して斜めの位置から投射できるプロジェクタも開発され、部屋の隅にプロジェクタを置いて使用することも可能になっているが、この場合は解像度、画質が劣化するという問題がある。天吊りで使用すれば問題は改善されるが工事が必要になる。また、プロジェクタを設置する際には、その都度画面位置やフォーカス等の調整が必要になるという問題がある。
【0014】
次に、特許文献1に記載されている非球面ミラーによるフロント投射型プロジェクタの例では、大きなキャビネットと一体構造であることを特徴としているので、キャビネットの奥行き寸法は小さいが横幅が大きくなり、大きな設置スペースが必要になるという点に問題がある。
【0015】
また、特許文献2〜5で用いられているフロント投射型プロジェクタは、いずれもテレビジョン装置とレンズ系と平面反射ミラーを用いて、画像をスクリーンに拡大投射する構成を有しているので、フロント投射型プロジェクタを収納する家具などの容器は大きな設置スペースを必要とし小型化することが困難であるという欠点がある。
【0016】
そこで本発明の目的は、会議やプレゼンテーション、研修、教育などが行われる場において、極めて小さなスペースで据え置きすることができ、設置・調整の手間が要らず、部屋のスペースを有効活用できる極めてスペース性に優れた大画面表示システム(装置)を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明によるプロジェクション表示システム(装置)は、非球面ミラーを具備し極めて投射距離が短く投射角度が高い光学特性を有するフロント投射型プロジェクタと、プロジェクタを置いたまま折り曲げ、或いは、開閉、回転が可能な構造を有する家具や机、棚などの収納筐体とで構成され、プロジェクタが置かれた板状の部分を開くことによって、プロジェクタが使用可能になる構造と構成にしたことを特徴としている。また、プロジェクタの収納時には、プロジェクタに具備されている非球面ミラーを閉じた状態でプロジェクタを起立、又は、裏返して家具の中や上部に収納する構造にしたことを特徴としている。
【0018】
また、本発明によれば、収納筐体の1部を構成し開閉自在に収納筐体に結合された回転板上に、短い投射距離と高い投射角度の光学特性を有するフロント投射型プロジェクタを固定し、収納状態では前記回転板を閉じて収納筐体内にフロント投射型プロジェクタを収納し、使用状態では前記回転板を開いてフロント投射型プロジェクタを露出させ画像をスクリーン上に投影する構造としたプロジェクション表示システムが得られる。回転板は、使用状態にする際に収納状態から収納筐体に対し90度、または180度開くことを特徴とする。
【0019】
さらに本発明によれば、収納筐体を壁などに取り付けた棚板で構成し、この棚板にフロント投射型プロジェクタを固定した回転板を回転可能に結合したプロジェクション表示システム、あるいは収納筐体を壁などに取り付けた棚板で構成し、この棚板に対しフロント投射型プロジェクタを固定したスライド板をスライド可能に結合したプロジェクション表示システムが得られる。
【0020】
さらにまた本発明によれば、収納筐体をテーブルで構成し、前記テーブルの天板の下面側にフロント投射型プロジェクタの収納部を設け、このプロジェクタ収納部の上部にフロント投射型プロジェクタを固定した回転天板を開閉可能に設けるか、またはこのプロジェクタ収納部にフロント投射型プロジェクタを固定したスライド板を出し入れ可能に設けたプロジェクション表示システムが得られる。前記フロント投射型プロジェクタとしては、光学系の最終段に非球面ミラーを具備し、投射距離が短く投射角度が高い光学的特性を有するものを用いる。
【0021】
この構成と構造による表示システム(装置)では、プロジェクタの使用時にだけプロジェクタ本体が突出し、その位置は常に固定されるので画面位置、フォーカス等の調整が要らず、投射光が観察者と干渉することも無い。また、プロジェクタを収納時には、非常に小さな奥行きで収納され、家具の中に全てを収めることができるので、外因による破損や盗難からプロジェクタを保護することが可能である。従って、非常にスペース性に優れ、使い易い、据え置き型の大画面表示装置が得られるという効果がある。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態を示す側面図であり、図1(a)はプロジェクタ使用時の状態を示し、図1(b)、(c)は収納時の状態を示している。また、図2は、図1の第1の実施形態と同一のものであって、図2(a)は正面からの図を、図2(b)は天面からの図を示している。
【0023】
図1(a)において、非球面ミラー10を具備したフロント投射型のプロジェクタ1が家具などの収納筐体48に結合した回転板46に図の様に固定されている。回転板46は回転軸47を介して収納筐体48と結合され、回転軸47の部分を中心として回転する構造を有している。そして、回転板46の回転動作により収納筐体48の前面部の開閉が行われる。本実施形態における回転板46の回転範囲は90度であり、回転軸47部を中心軸として垂直状態と水平状態の間を可動する。回転板46は、回転軸47と収納筐体48との組み合わせにより、垂直状態と水平状態に達するとそれ以上回転しない構造を有する。その回転機構や構造は既知の技術・方法により容易に実現可能であり、それ自体は本発明の目的では無いので詳細な説明は行わない。
【0024】
図1(b)、(c)は、収納状態を示すものであるが、回転板46の形状を変えることで収納時の家具の形状が変わることを外形例1と外形例2で示している。外形例1は回転板46が角を有する例であり、外形例2は回転板46が角を有しない例である。外形例2の方が、前面の角が無くなるので家具をより小さく見せることができる。また、図1、図2による第1の実施形態では、収納時に収納筐体が密閉され完全にプロジェクタを収納する構造と形状に回転板46、収納筐体48ができているものであり、その形状は図1(a)に示される様に、プロジェクタ1の投射光7と収納筐体48が干渉しない様に配慮される。なお、3は投射画面である。
【0025】
図3は、図1、図2に示した第1の実施形態において、プロジェクタが収納される構造を詳細に示している。図3においては、プロジェクタ1の収納時の状態が破線で示されている。プロジェクタ1は、収納時には、非球面ミラー10の部分が図の様に閉じられる。破線で描かれている円周は、回転板46が回転軸47を中心軸として回転した時に非球面ミラーが閉じられたプロジェクタ1の外先端が描く軌道を表している。この図から、収納筐体48はプロジェクタの破線で描かれた軌道に当たらず、かつ、プロジェクタ1使用時の投射光7にも当たらない構造と寸法を有するものであることが理解できる。そして、プロジェクタ1から投射された画像は壁25の表面に直接、または壁25の表面に貼られたスクリーン面に投射される。使用状態においてはプロジェクタ1の重量が回転板46に掛かり、家具などの収納筐体が倒れ易くなるため、収納筐体48はプロジェクタ1の重量に影響されない十分な重量と低い重心を有するよう配慮されるか、壁25に対して適当な転倒防止策が施されるものとする。
【0026】
ここで、プロジェクタ1について説明する。プロジェクタ1は、非球面ミラー10を具備したプロジェクタであり、非球面ミラー10により拡大された画像を投射するフロント投射型のプロジェクタである。その投射特性の一例が図7に示されている。図7は、プロジェクタの背面端からスクリーン面までの距離と画面サイズの関係、および投射角度を表している。この図7からも分かるように、本発明に使用するフロント投射型プロジェクタは、短い投射距離と高い投射角度の光学特性を備えている。図7に示す特性は、プロジェクタ1の光学特性の一設計例であって、特性の仕様変更はある範囲で可能であるので本発明におけるプロジェクタの特性が図7の特性に限定されるものでは無い。
【0027】
また、本プロジェクタの寸法・重量に関しては、非球面ミラー10が起立した状態で、高さ30cm、奥行き30cm、幅40cm弱、重量5kg程度のものが既に試作されており、今後サイズ・重量は更に小型化が可能である。図1および図2による第1の実施形態において、プロジェクタ1が図7に示される投射特性を持つ場合、収納筐体の奥行き寸法が30cm以下でありながら約70インチの画面サイズが可能となる。
【0028】
次に図4に示される本発明の第2の実施形態について説明する。図1および図2による第1の実施形態においては、収納筐体48が完全にプロジェクタ1を覆って収納したのに対して、この第2の実施形態は、プロジェクタの収納時にプロジェクタを露出させていることを特徴としている。すなわち、収納筐体48の上部には側壁および天板が設けられていない。第1の実施形態の場合、収納時に密閉される構造であるので、プロジェクタに接続される電源コードや信号ケーブル類も同時に収納する必要があり、プロジェクタの側面にケーブル類が配置される場合を配慮して収納筐体の横幅をプロジェクタのサイズに対して広くしている。
【0029】
それに対して、この第2の実施形態の場合は、プロジェクタが露出しているので、電源コードやケーブル類が側面に配置されても収納筐体48に当たらないため、収納筐体48の横幅を小さくすることが可能である。また、収納筐体の構造もシンプルで重心も低くなるので、第1の実施形態の様に、収納筐体の転倒防止策を施さなくても収納筐体48の重量を大きくしておくだけで転倒しない構造にすることが可能となる。回転板46の先端には回転板46を開閉する際に使われる取っ手49が取り付けられるが片手で持つだけの小さなもので良い。
【0030】
次に図5に示される本発明の第3の実施形態について説明する。図5(a)、(b)および(c)は、それぞれ側面図、正面図、天面図である。なお、図5(b)、(c)において左側の図は収納時の状態を、右側の図は使用時の状態を示している。図5による第3の実施形態は、図4による第2の実施形態における家具などの収納筐体48の部分を壁25に設置される棚板50に置換えた構造のものである。図5において、棚板50は補強部材51によって十分な強度を持って壁25に固定されている。棚板50の先端には前述の実施形態と同様の機能・構造を有する回転軸47と回転板46が結合される。ここで棚板50、棚板50と回転板46の結合部、補強部材51などは、回転板46を開いてプロジェクタ1が引出された時に、変形したり、破損したりすることが無い強度を持つ様に配慮されている。その構造や方法については、既知の技術と方法で容易に実現可能であり、その方法自体は本発明の目的とするものでは無いので詳細な説明は行わない。
【0031】
図5に示す第3の実施形態によれば、極めて小さな収納容積で済むので、据え置き型の大画面表示装置でありながら収納時には、存在感が無くなる表示装置になり得る。例えば、プロジェクタ1の投射特性と形状等について本実施形態に適した設計を行った場合、奥行き20cm以下の収納サイズで70インチの大画面を得ることが可能となり、信号入力に無線や記憶媒体を用いれば、使用時に回転板46を倒すだけの作業で大画面が得られる非常にシンプルな表示装置が実現できる。
【0032】
次に図6について説明する。図6は、図1および図2に示した第1の実施形態による表示装置の一使用例を示すものである。図6(a)はプロジェクタ収納時の状態を示し、図6(b)は使用時の状態を示す。図6は、書棚61が並ぶ環境の部屋であり、書棚61の間に本発明による収納筐体48による表示装置が組み込まれている。本発明による収納筐体の奥行きは、書棚と同等であるので高さを合わせれば書棚の中に違和感無く収納することが可能である。
【0033】
次に図8に示される本発明の第4の実施形態について説明する。図8(a)は使用時の状態、図8(b)は回転板の開閉状態、図8(c)は収納時の状態をそれぞれ示す側面図である。図1、図2による第1の実施形態と同様に収納時の状態が収納筐体48と回転板46により密閉されたものであるが、本実施形態では、回転板46が180度回転することを特徴としている。プロジェクタ1が固定された回転板46が180度回転する構造のため、使用時のプロジェクタの位置は、図1、図2による第1の実施形態に対して壁25から遠くなるので、図7の投射特性に示される様に、壁25の面に投射される画面サイズは大きくなる。収納筐体48の奥行きは他の実施形態に比べてやや大きくなるが、収納筐体48の高さ寸法は低くできるので占有容積としては増えない。
【0034】
図9に示される本発明の第5の実施形態について説明する。図9(a)、(b)、(c)はそれぞれ使用時の状態を示す側面図、正面図および天面図である。図9(d)は収納時の状態を示す天面図、図9(e)は開閉状態を説明する側面図である。
本実施形態は図8による第4の実施形態の構造を会議机に組み込んだ例である。すなわち本実施形態では、プロジェクタ1は収納テーブル41の一部を構成する回転天板42の裏面側に固定されている。また収納テーブル41にはプロジェクタ収納部43が設けられている。図9(a)、(e)に示すように、回転天板42を180度回転することによりプロジェクタ1が使用時の状態にされる。図9では、会議机の例としているが、同じ構造が組み込めるものであれば他のものへも適用できる。
【0035】
図10は、本発明の第6の実施形態を示す図で、図10(a)は使用時の状態を示し、(b)は収納時の状態を示している。また、図10(c)、(d)はプロジェクタ1の上部に棚板54を配した例であり、収納時にプロジェクタを保護すると同時にプロジェクタの存在を隠す効果がある。図10(e)は収納時(左側)および使用時(右側)の状態を示す正面図である。本実施形態は、壁25に補強部材51によりスライドベース板53を取付け、このスライドベース板53上にプロジェクタ1が固定されたスライド板45をスライド可能に重ね合わせる。スライドベース板53とスライド板45の側面には、スライド板押え52が設けられている。使用時には図10(a)に示すようにスライド板45を前方に引き出し、収納時には図10(b)に示すように元の位置に戻す。図10(c)、(d)、(e)は、上部に棚板54を設けた場合を示している。図10に示されるスライド構造による第6の実施形態では、前述の実施形態である開閉構造に対して収納時の奥行きが大きくなる。図10の第6の実施形態は、図5による第3の実施形態に対して、回転板46の構造をスライド板45に変えたものである。
【0036】
図11は、本発明の第7の実施形態を示す図で、図9の第5の実施形態に対してスライドする構造を適用した場合の実施形態を示すものである。なお、図11(a)は側面図、図11(b)は正面図、図11(c)、(d)はそれぞれ使用時と収納時の天面図である。収納テーブル44には、プロジェクタ収納部43が設けられており、このプロジェクタ収納部43にスライド板45に固定されたプロジェクタ1が出し入れされる。使用時には、拡大の程度に応じて回転天板42を開いて画像の投影をしてもよいし、図11(a)に破線で示すようにプロジェクタ1を引き出して画像の投影をしてもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては次のような効果を奏する。第1の効果は、非常に小さなスペースで圧迫感の無い据え置き型の大画面表示装置が得られることである。その理由は、非球面ミラーを具備し極めて投射距離が短く投射角度が高い光学特性を有するフロント投射型プロジェクタを、家具や棚板に結合した軸に連結した板であって、その軸を中心として定められた角度で開閉する構造を有する回転板上に固定し、その回転板の開閉動作によりプロジェクタを使用状態と収納状態にさせる構成と構造にしたためである。特に、プロジェクタを垂直に立てて収納する構造にした実施形態においては、収納時の奥行き寸法を非常に小さくできるので極めて圧迫感が無く小スペースな表示装置を実現できる。
【0038】
第2の効果は、設置、調整の手間が無く、プロジェクタの投射光が遮られることも無い簡単かつ快適に使用できる大画面表示装置が得られることにある。その理由は、第1の効果で説明された構成と構造にしたことにより、プロジェクタが固定された板を開くだけで、プロジェクタが使用可能な状態になり、その位置が常に固定されるためである。また、プロジェクタは、壁に連結した家具や棚板などの収納筐体と一体構造を有し、収納筐体はプロジェクタの光路を遮ることが無い形状と構造にしているので、使用中にプロジェクタの投射光が遮られることが起こらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態を示す使用時と収納時とを表す側面図である。
【図2】(a)、(b)は、本発明の第1の実施形態を示す正面図と天面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の収納構造を示す側面図である。
【図4】(a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態を示す側面図、正面図および天面図である。
【図5】(a)〜(c)は、本発明の第3の実施形態を示す側面図、正面図および天面図である。
【図6】(a)、(b)は、本発明の第1の実施形態の応用例を示す収納時と使用時とを表す正面図である。
【図7】本発明のプロジェクタの投射特性の例を表すグラフである。
【図8】(a)〜(c)は、それぞれ本発明の第4の実施形態における使用時、開閉時および収納時の状態を示す側面図である。
【図9】(a)〜(e)は、本発明の第5の実施形態を示す側面図、正面図および天面図である。
【図10】(a)〜(e)は、本発明の第6の実施形態を示す側面図および正面図である。
【図11】(a)〜(d)は、本発明の第7の実施形態を示す側面図、正面図および天面図である。
【図12】従来のフロント投射型プロジェクタの使用形態を示す天面図である。
【図13】(a)、(b)は従来のフロント投射型プロジェクタの使用形態を示す側面図および本発明例との比較を示す正面図である。
【符号の説明】
1 プロジェクタ
3 投射画面
7 投射光
10 非球面ミラー
25 壁
32 従来のプロジェクタ
33 会議机
34 観察者
36 プロジェクタ置き台
41、44 プロジェクタ収納テーブル
42 回転天板
43 プロジェクタ収納部
45 スライド板
46 回転板
47 回転軸
48 プロジェクタ収納筐体
49 取っ手
50 プロジェクタ収納棚板
51 補強部材
52 スライド板押え
53 スライドベース板
54 棚板
55 スクリーン
61 書棚

Claims (7)

  1. フロント投射型プロジェクタを、家具などの収納筐体に具備された軸に連結しその軸を中心として定められた角度で回転する構造を有する回転板上に固定し、その回転板の開閉動作により前記フロント投射型プロジェクを使用状態と収納状態にさせる構成と構造にしたことを特徴とするプロジェクション表示システム。
  2. プロジェクタ底面に位置しプロジェクタが固定されている回転板を、一つの固定された軸を中心としてプロジェクタ使用時には水平に倒し、プロジェクタ収納時には垂直に立てる構造とすることによって、収納時の収納スペース小さくしたことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクション表示システム。
  3. プロジェクタが固定された回転板を90度、又は180度回転することにより、使用状態と収納状態とを切替える構造にしたことを特徴とする請求項1または2に記載のプロジェクション表示システム。
  4. フロント投射型のプロジェクタにより大画面をスクリーン面上に表示する表示システムにおいて、プロジェクタが、壁に設置されたボード上に設けられたスライド板上に固定され、前記スライド板を引き出して使用されることを特徴とするプロジェクション表示システム。
  5. プロジェクタが会議机や一般テーブルの内部に収納され、天板の一部分の開閉、又は、収納部の引き出し作業によってプロジェクタが使用できる状態になることを特徴とするプロジェクション表示システム。
  6. 収納筐体の1部を構成し開閉自在に収納筐体に結合された回転板上に、フロント投射型プロジェクタを固定し、収納状態では前記回転板を閉じて収納筐体内にフロント投射型プロジェクタを収納し、使用状態では前記回転板を開いてフロント投射型プロジェクタを露出させ画像をスクリーン上に投影する構造としたことを特徴とするプロジェクション表示システム。
  7. 前記フロント投射型プロジェクタが光学系の最終段に非球面ミラーを具備していることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のプロジェクション表示システム。
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JP2014238559A (ja) * 2013-06-10 2014-12-18 株式会社リコー 設置装置
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