本発明は小型で軽量の一体型反射投影表示システムに関する。特に本発明は、投影光学素子と、その光学素子と連動して作動するように最適化された格納可能なスクリーンと、を利用して最良の視認性能を生じるとともに必要なキーストン補正をもたらす、薄型の一体型反射投影システムに関する。
ビデオまたは電子表示システムは映像または電子的に生成された画像を提示可能な装置である。家庭向け娯楽、広告、ビデオ会議、計算、データ会議またはグループ発表のいずれに利用するにしても適当なビデオ表示装置が必要である。
画質は表示装置を選択する際の重要な要因である。装置がより大きな映像を提供する必要性が高まるにつれて、コスト、サイズおよび重量などの要因が問題になる。表示システム筐体のサイズは特に、大きな収納またはキャビネット用のスペースがない家庭またはオフィスでの使用に対する要因であった。表示システムの重量は、特に携帯型または壁掛け型表示に対する別の要因である。
現在最も一般的なビデオ表示装置は、通常テレビジョンセットとして認識されている典型的なCRTモニタである。CRT装置は小型から中型サイズの画像(画像サイズは従来長方形スクリーンの対角線寸法に沿って測定される)を必要とする用途に対して比較的安価である。しかし画像サイズが増すと大型CRTモニタの容積および重量の増加が厄介になりそれらの使用および設置を制限する恐れがある。またCRTスクリーンサイズが大きくなるにつれて画面湾曲問題が発生する。最後に、大型CRTモニタは大電力を消費するとともに電磁波を生じる。
従来のCRTモニタに対する代替物の1つは背面投影型テレビである。背面投影型テレビは一般に、スクリーンの背面に投影用の大型筐体内に収容された投影機構またはエンジンを備えている。背面投影型スクリーンは投影機構および視認者がスクリーンの反対側になるように設計されている。このスクリーンは透過した画像を視認者に向ける光透過特性を有する。
本来背面投影システムには、画像ビームの拡大に必要な投影容積を収容するためにスクリーンの後ろにスペースが必要である。背景および外部反射光は背面投影画像を劣化させるため、筐体またはキャビネットは一般に投影容積を取り囲んでいる。筐体は光学経路を折り畳んで筐体の奥行きを減少させるために1枚の鏡または複数枚の鏡を収容している。「スクリーンの背後」にスペースが必要なため、壁に背面投影ディスプレイを配置することができない。
より新しい種類のビデオ提示システムにはプラズマディスプレイがある。一体型の小型パッケージの映像ディスプレイとして壁に配置し得る比較的薄いキャビネット(奥行き約75〜100mm)を提供するために、大きな関心がプラズマディスプレイの能力に払われてきた。しかし現時点ではプラズマディスプレイはコストがかかるとともに低輝度(約200〜400cd/m2範囲)および修復が困難であるという欠点がある。プラズマディスプレイパネルは重く(約80〜170lb、約36〜77kg)、それを配置する壁は構造的強化が必要な場合がある。
新しい用途に対して同程度の注目をされなかった従来型のビデオ提示装置は反射投影システムである。反射投影システムはスクリーンの同一側に投影機構と視認者とを有するものである。反射投影システムは、画像が観衆に向かって透過ではなく反射されるため、背面投影システムにはない様々な光学的且つ配置課題を生じる。反射投影システムの例は、会議室設定または航空機客室などの場所で利用する場合の、携帯型反射プロジェクタおよび反射投影スクリーンの用途である。
反射投影の利点の1つは投影エンジンのサイズである、電子反射プロジェクタは従来、可能最小「設置面積」を得るように設計されてきた。「設置面積」という用語はプロジェクタが台または作業台上で占める面積を説明するのに用いられる。携帯型反射プロジェクタは約10〜20lb(約4.5〜9kg)の重量を有するように工夫されていた。
それにもかかわらず、プロジェクタまたは発表者によって画像が遮られる、低画像輝度、画像歪み、および設置の難しさなどの要因のため、反射投影システムは従来、新しい双方向用途にとって魅力あるものとは考えられていなかった。
従来の電子反射プロジェクタは通例、物理的な妨害なく画像拡大に必要な投影容積を有する空間が必要である。画像は壁などの大型で障害物のない平面上に投影し得るが、別体のスクリーンの利用によってより良好な画質が達成される。図1および2は従来の反射投影システムを図示する。プロジェクタ10を台または他の高い面上に配置して画像をスクリーンまたは投影面20上に投影する。電子プロジェクタの利用に慣れている人には、プロジェクタをスクリーンの垂直軸の下方に傾けると、キーストン効果として知られる形状歪みを有する画像が生じることは理解できよう。最新の電子プロジェクタでもキーストン補正の度合いが低い。図2で理解できるように、プロジェクタの配置は観衆の視線をなお妨害する場合がある。
より重要なことは、適当な画像サイズを達成するために、また焦点限度のため、プロジェクタ10がスクリーン20の前に一定の「投影ゾーン」を必要とするということである。表Aは現在市場に出回っているいくつかの一般的な電子プロジェクタに対する公表仕様を一覧にしている。
投影距離は投影レンズから投影スクリーンまでの距離として規定される。投影比は通常スクリーン対角線に対する投影距離の比として規定される。一覧表のプロジェクタに利用可能な最短投影距離は1メートルである。40〜60インチ(約1〜1.5メートル)のより大きな画像を達成するためには、大多数のプロジェクタをさらに遠くに、壁またはスクリーンから少なくとも8〜12フィート(約2.5〜3.7メートル)離れて配置しなければならない。
スクリーンの前のこの「投影ゾーン」の存在によって視認者は投影画像に近接することができない。発表者が例えば画像に接近しようとする場合には、発表者は投影を遮断してスクリーンに影を落とすことになる。
従来の一体型プロジェクタは通常、プロジェクタが再配置される度に焦点合わせするなどの光学調整、および前方支持脚の上昇などの機械的調整を必要とする。一般にプロジェクタに対してラップトップコンピュータに対するような電子的接続が直接行われるため、プロジェクタは発表者にとって容易にアクセス可能であることまたは、発表者が前もって必要な配線を引くことが必要である。
反射プロジェクタに関する他の問題は周辺光による干渉である。従来の反射プロジェクタにおいて、投射光の大部分は散乱してしまい、反射して観衆に戻ることはない。光の損失は画像の輝度の減衰につながる。従って高反射スクリーンが望ましい。しかしスクリーンが反射的であるほど、外部光源による投影画像の劣化の可能性が大きくなる。35mm写真カラースライド提示システムなどの高品質投影システムを視認する際の現在の解決法は周辺光を消すようにすることである。ある臨界の視認状況において、プロジェクタ自体から発した光の再反射を制御することさえも試みられた。
「単方向反射」スクリーン、すなわちプロジェクタの方向から発した入射光の反射を最大にしつつプロジェクタから発したものではない光を吸収しようとする投影スクリーンに関連する周辺光問題に取り組んだスクリーン設計者もいる。それでもなお携帯型プロジェクタは様々な投影距離および投影角度で用いられるため、可能なプロジェクタ位置および光学特性すべてに対してスクリーンを最適化することが非常に困難であることが分かった。
代替例は専用の投影設備を設計することである。このような設計は、プロジェクタおよびスクリーン位置、ならびにプロジェクタの光学特性が厳密に制御且つ較正される専用の会議室を必要とする。構造要素を用いて選択したプロジェクタを天井から吊り下げてもよい。一旦較正すると、このようなシステムは永久に固定されることになる。このような設備は高コストになるとともに携帯性を欠く。
反射プロジェクタによる最適性能を妨げる他の問題はキーストン効果である。プロジェクタをスクリーンから中心を外して配置すると、キーストン歪みが生じる。キーストン歪みは、長方形または正方形画像の投影がキーストン、すなわち平行な上辺および下辺を有するが辺の長さが異なる四角形に似たスクリーン画像になる特有の画像歪みである。
キーストン歪みの低減方法はスクリーンに対するプロジェクタの位置による。キーストン補正は光学的および電子的方法により達成し得る。LCDイメージャにおける大きなキーストン補正の場合、電子的方法は画素ずれすると画素歪みを被る恐れがあるため現在は光学的方法が好適である。
効率的な空間利用、軽量および魅力的な価格を提供する大型スクリーンビデオ提示システムに対する要求がある。このようなシステムは小型で、室内光条件で明るく高品質の画像を生じなければならない。
本発明は小型で軽量の一体型投影システムを提供する。一態様において本発明は一体型反射投影ディスプレイを提供する。ディスプレイは第1の部分と第2の部分とを備えるフレームと、第1の端部とフレームの第1の部分に接続された第2の端部とを備え、格納位置と投影位置との間で移動可能である折畳み可能なアームと、フレームの第2の部分上に配置された格納可能な投影スクリーンと、可動アームが投影位置にあるときに投影スクリーンの視認を実質的に妨害しないように可動アームの第1の端部上に載置された投影ヘッドと、投影スクリーン上に補正画像を投影するためのキーストン補正機構と、を備える。
本発明の上記の概要は本発明の各開示実施形態または実施をすべて説明しようとするものではない。以下の図および詳細な説明は例示的な実施形態をより具体的に例示するものである。
以下の図を参照して本発明をさらに説明することができる。
これらの図は一律の縮尺に従わず理想化されており、図示を意図するものである。
本発明の実施形態は、モジュール式制御・電源電子機器を有する光学エンジンと、専用の格納可能な投影スクリーンとを一体化して、小型且つ軽量ビデオ表示装置を提供する反射投影システムを含んでいる。
概して図3および4を参照すると、格納可能なスクリーン102は投影ヘッド106に光学的に連結されている。スクリーン102はフレーム104上に延在する可撓性材料または剛性要素であり得る。一実施形態において、スクリーンおよびフレームは共に一体の材料シートでできている。スクリーン102は多層または特別な塗膜を含むことにより、消去可能なホワイトボードとして利用可能になり得る。例示的な有用なスクリーンは、本明細書と同一譲受人に譲渡された米国特許出願第09/841,021号明細書に記載されており、この出願はその全体を本明細書に引用して援用する。
フレーム104はシステムの他の構成要素を含むとともに支持し得る。例えばフレーム104は、一体型スピーカ、入出力ジャック、および筆記用具、インク消し等などの付属品を保管するためのユーティリティ・トレイなどの更なる構成要素を収納し得る。本例示的実施形態において、投影システム100の機械的下部構造、アーム108およびフレーム104はアルミニウム、マグネシウムまたはプラスチック複合材などの軽量材料を含む。従って投影システム全体は比較的軽量(35〜45ポンド、14〜18キログラム)である。
一例示的実施形態において、電子モータがアームの第2の端部108b内にあることによりアーム移動を制御することができる。モータは交流、直流でデタント・オーバー・センター・カム(バネ荷重)により手動で駆動の、または信頼性の高い再現可能位置決めを提供する任意の他の適当なタイプであり得る。モータは2つのリミットセンサ・スイッチを有する精密誘導歯車駆動モータであり、アーム108を、従って投影ヘッド106を正確且つ再現可能な開閉位置に正確に位置決めすることができる。
アーム108の移動およびプロジェクタシステム100の機能は、制御盤114、遠隔制御(図示せず)または他の制御機構により制御し得る。投影システム100のアーム108は一点に枢着されているが、本発明の精神内で多様な結合および/または枢動機構を用い得ることは当業者には容易に理解できよう。他の例示的実施形態において、ヘッド106およびアーム108は更なる蝶番または伸縮運動を含み、アームはフレームの他の部分もしくは壁または柱に連結し得る。
システム100は、スクリーン102に対してヘッド106を正確に位置決めして投影エンジンの連結を最適化することにより、高コントラスト、輝度向上、画像均一性、最適画像位置、および鮮鋭な焦点をもたらす。投影エンジンの光学パラメータが既知であり適合するように選択され、さらに利用位置における投影ヘッドの正確な位置が既知であり予め決まっているため、周辺光による干渉を低減しつつ最大照度を観衆に提供するように例示的スクリーンを設計および最適化し得る。
投影モードでは投影システム100は複数の光線を有する光束を生じる。スクリーンがz面を規定する座標系に関して、各光線は水平なx面および垂直なy面の両方に沿った成分を含む。スクリーン上の各光ビームの入射角は、fナンバーなどのプロジェクタの光学特性およびスクリーンに対する投影ヘッドの位置による。
図3はフレーム104と、格納可能なスクリーン102と、折畳み可能なアーム108と、を含む一体型反射投影システム100の例示的実施形態の平面図を示す。この特定の実施形態において、スクリーンおよびフレームはシステムの一体化構成要素である。場合によって、投影ヘッド106の付近に気流を可能にするスロット109などの複数の開口がある。
図4は一体型反射投影システム100の他の例示的実施形態を示し、ここでスクリーン102はフレーム104とは別体の構成要素である。単に図示の目的のため、破線はスクリーン上の投影領域を概略的に表す。当業者には理解できるように、投影画像はスクリーン上に直線状の画像として現れる場合には補正が必要である。投影ヘッド内の光学素子を単独でまたは通例フレーム内に配置されている電子素子と組み合わせて用いることにより画像を補正することができる。投影システムは制御盤114とユーティリティ・トレイ115とをさらに含む。
図5aは閉鎖または格納位置にある一体型反射投影システム100のさらに他の実施形態を示す。システム100は概してそれぞれ104a、104b、104cとして示される領域内の第1、第2、および第3の部分を有するフレーム104を含む。それぞれ第1および第2の端部108aおよび108bを有する折畳み可能なアーム108は、アームの第2の端部108bがフレームの第1の端部104a上に配置されるようにフレーム104に取り付けられている。アームの第2の端部108bに投影ヘッド(図示せず)が配置されている。場合によってスロット109を第2の端部108bの上側に配置することにより投影ヘッドの冷却を可能にする。スクリーン102は概してフレームの第2の部分104b内に配置されている。一例示的実施形態において、制御盤114はフレームの第3の部分104c上に配置されている。格納位置ではアームはスクリーン上に且つスクリーンに平行に位置する。図5bは部分的閉鎖(または部分的開放)位置にある図5aに図示した実施形態を示し、ここで一体型反射投影システムは未だ投影モードではない。この部分的開放位置において、アームは図3に示した閉鎖位置に垂直な、すなわちスクリーンに垂直且つ概して上方になるように上昇されている。パネル102aおよび102bが広げられるにつれて格納可能なスクリーンは部分的に開放されている。本明細書で用いるように用語「格納可能な」とは、スクリーンをその開放、表示モードから閉鎖、格納モードに引き出すまたは引き戻すことができることを意味する。図5bは2つのパネルがフレーム104上に折り畳むまたは格納することができる3つのパネルとしての格納可能なスクリーンを示すが、当業者には他の格納可能な設計を用いることが可能であることは理解できよう。例えば他の例示的実施形態において格納可能なスクリーンはスクロール可能である。この部分的開放位置で、投影ヘッド106はスクリーン102と厳密に光学的位置合わせされている。この設計の利点は、格納モードから投影モードへ変わった場合にユーザが投影ヘッドを再配置または再度焦点合わせを行う必要がないことである。そして図5cは完全開放または投影位置にある一体型反射投影システム100を示し、ここで投影ヘッド106はスクリーン102と厳密に光学的位置合わせされている。
図3、4および5cで分かるように、投影システム100は投影ヘッド106をスクリーン102に対して極角且つ近接して配置しているため、発表者が妨害する可能性を最小限に抑える。投影ヘッド106を投影アーム108の端部に配置することで特有の機械的および光学的課題を生じる。約7lb(3.2kg)の最も軽量且つ最も小型の従来の携帯型プロジェクタでも、構造要素に不均衡な張力を及ぼすこともあった。光学的には画像を焦点合わせするために必要な投影距離は長いアームを必要としているため、さらにてこの原理による増幅応力を構造上に生じていた。構造的に安定している場合でも、このシステムは深刻なキーストン歪みを有する比較的小さい画像を投影していた。
電子光学エンジンは結像および電子部品を含む。図6により明瞭に図示するように投影システム100において、アーム108は剛性の中空構造である。アーム108の構造はアーム室122を規定するとともに、ランプコントーラ・モジュール118および結像モジュール120のモジュール式且つ個別配置を可能にする。ランプコントーラ・モジュール118は制御盤と、安定器と、他の電子部品と、を含む。電子要素は一連の内部電源およびデータ接続を介して内部的に接続されている。結像モジュール120は光源と、投影光学素子と、カラー・ホイールと、イメージャと、を含んでいる。アームおよびフレームに沿って投影システムの構成要素を配列することにより、第2の端部108bおよびアームにかかる負荷が小さくなる。またより小さい投影ヘッドサイズが可能になる。本発明の代替実施形態において多様なモジュール式配置が可能であることは当業者には理解できよう。例えば代替的に電子素子モジュールの構成要素をフレーム104の内部に配置し得る。
ランプと電子部品との間のEMクロストークを低減するとともに無線周波封じ込めを有するために従来のプロジェクタ設計では相当量のEMI/RFI(電磁妨害/無線周波妨害)遮蔽が必要である。アーム108内に電子部品を分離配置することはEMI/RFI妨害を減少させる。また例示的システム100において電源および制御電子素子モジュール118は密閉されている。
またこの配置は効率的な熱管理システムを提供する。数個のファン150および152をアーム108内に配置して中空の投影アーム108の内部を通して空気を抜くことにより、内部に位置する結像モジュール120およびランプコントーラ・モジュール118を冷却する。空気は空気出口129を介して投影ヘッド106から出る。またファン130により投影ヘッド106を介して空気を抜くこともできる。また冷却空気のフローを用いて投影ヘッド106内に配置された他の構成要素を冷却してもよく、または別体の冷却空気フローまたは熱管理要素を用いてもよい。
市販の電子反射プロジェクタは特定の投影距離(TD)で特定のスクリーン対角線(D)を投影するように設計されている。プロジェクタの投影比(TR)はスクリーン対角線に対する投影距離の比として規定される。倍率はスクリーン対角線/イメージャ対角線として測定される。光学的に投影システム100の投影ヘッド106の配置を目立たなくするには、画像が短い投影距離、高倍率、および大きなキーストン補正という3つの非常に厳しい要求に同時に対応することが必要である。画像の影付けを最小限に抑えるために本例示的実施形態において投影ヘッド106を約15°の投影角度で配置し、アームの長さは約30インチ(76.2cm)である。一例示的実施形態において、スクリーン102は42〜60インチ(約107〜152cm)のスクリーン対角線を有する。
再度図6を参照すると投影ヘッド106はランプユニット132と、イメージャまたは光弁134と、集光光学素子136と、カラー・ホイール138と、集光ミラー139と、投影レンズ140と、を含んでいる。また投影ヘッドは偏光変換器(偏光回転イメージャ)と、赤外線・紫外線吸収または反射フィルタと、ランプ変更機構と連結され得る代替光源と、反射鏡と、他の光学部品(図示せず)と、を含み得る。ランプユニット132は反射板131とランプ133とを含む。反射板131はランプ133により生じた光をカラー・ホイール138を介して集束させる。そして光束は集光光学素子136および集光ミラー139によって集光される。ここで集光された光束は集光ミラーで反射されて反射型イメージャ134に向けられ、イメージャは光を投影レンズ140上に反射する。投影ヘッド106の上記の説明は単に本発明と共に用いることができる反射投影光学装置の1つを説明したに過ぎない。上記に特定した要件、すなわち短い投影距離、高倍率、および大きなキーストン補正を満たすことが可能な限り、任意の他のタイプの反射投影光学装置を用いることができることは当業者には理解できよう。
ランプユニット132は楕円形反射板131と、オランダ、アイントホーヘンのフィリップス(Philips(Eindhoven,The Netherlands))製のフィリップス(Philips)UHPタイプ、またはドイツ、ベルリンのオスラム(Osram(Berlin,Germany))製のオスラム(OSRAM)VIP−270などの高輝度アーク放電ランプ133とを含んでいる。ハロゲン化金属またはタングステンハロゲンランプなどの他の適当な電球またはランプ装置を用いてもよい。イメージャ134は、テキサス州ダラスのテキサスインスツルメンツ・インコーポレーション(Texas Instruments,Inc.(Dallas,Texas))により製造されたものなど、対角線が約18mm(0.7インチ)の単板式XGAデジタルマイクロミラー装置(DMD)を備えている。カラー・ホイール138は投影画像に1670万色をも作り出す回転式赤/緑/青(RGB)カラー・シーケンシャル・ディスクである。代替実施形態において、カラー・ホイールおよびイメージャ134は、液晶RGBカラー・シーケンシャル・シャッタおよび反射型または透過型液晶表示(LCD)イメージャなどの異なる適当な構成で置き換えることもできる。当業者には本発明の精神に従って他の光学部品および装置が可能であることは容易に理解できよう。
イメージャ134およびランプ132はファン130が生じる気流によって冷却され得る。本実施形態の装置のさらなる熱的利点は、ランプなどのより温かい構成部品を冷却気流経路の端部に配置してランプからの強烈な熱が壊れやすい電子部品に影響を及ぼすことを防止することである。
レンズ140の焦点はスクリーン102上で最適な解像度を得るようにプリセットされている。完全なキーストン補正を提供するために、光弁中心を投影レンズ中心から投影角度と等しい分だけ移動し得る。キーストン補正特徴は光学素子のみに限る必要はない。キーストン補正光学素子、電子キーストン補正手段、およびスクリーン傾斜を組み合わせることにより適当な画像を達成し得る。代替実施形態において、アームが開放位置に配置された時に傾斜した投影位置に到達するようにスクリーンをモータ駆動し得る。
当業者には本発明を多様な光学部品と共に用い得ることは理解できよう。例示的好適な実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は本発明の精神から逸脱することなく他の特定の形態で実施し得る。従って本明細書で説明および図示した実施形態は単に例示であり、本発明の範囲を限定するものではないことは理解できよう。本発明の精神および範囲に従って他の変形例および変更例も可能である。
従来の投影装置およびスクリーン配置の斜視図である。
図1に図示した配置の側面図である。
開放または投影位置にある本発明による例示的な一体型反射投影システムの平面図である。
図3に図示した一体型反射投影システムの側面図である。
格納位置を図示した、例示的な一体型反射投影システムの等角投影図である。
設置位置を図示した、例示的な一体型反射投影システムの等角投影図である。
投影位置を図示した、例示的な一体型反射投影システムの等角投影図である。
本発明による一体型反射投影システムのアームおよび投影ヘッドの例示的実施形態の概略断面側面図である。