JP2004252156A - 投射表示装置 - Google Patents

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Masami Saito
正美 斉藤
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Abstract

【課題】極めて短い奥行きで大画面表示を行うことができ、設置及び収納の手間を省くことができ、非使用時には占有スペースを必要としない投射表示装置を提供すること。
【解決手段】非球面ミラー2を有するプロジェクタ1と、収納部6と、開閉板8と、平面ミラー10と、スクリーン11と、を備え、フロント投射型のプロジェクタ1は、床5の内部に設けられた収納部6の内部の所定位置に設置され、プロジェクタ1から非球面ミラー2を介して投射される投射光12は、平面ミラー10で反射された後、スクリーン11に投射される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、投射表示装置に関し、特に、スクリーン面に画像を投射する投射表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、会議、教育、研修、プレゼンテーションの他、宣伝や広告の場面でも大画面表示映像の利用が増えてきている。大画面表示装置としては、フロント投射型プロジェクタやリア投射型プロジェクタなどが用いられ、各々次のような特徴を持っている。フロント投射型プロジェクタは、装置自体が小さく、他の表示装置より大画面の表示が可能であるが、画面サイズに応じた投射距離と投射スペースが必要であり、一般的な機種では100インチの画面を写すために4m前後の投射距離が必要となる。また、投射距離が短く設計された機種でも2m程度の距離が必要である。一方、リア投射型プロジェクタは、スクリーンと一体となった箱形の表示装置であり、一般に70インチ程度の画面サイズまで使用されているが、70インチとなると非常に高価になり本体の容積も大きくなる。このように各表示装置には特徴があり、画面サイズが70インチ以下ではリア投射型プロジェクタが使用され、80インチ以上の大画面になるとフロント投射型プロジェクタが使用される。投射距離が必要とされるフロント投射型プロジェクタを用いて大画面を表示する場合、プロジェクタを置き台やテーブルに設置すると、画面の観察者がいるスペースにプロジェクタが入り込んで邪魔となり、プロジェクタ使用時には投射光が通るスペースは使用できず、プロジェクタの非使用時にはプロジェクタを置き台やテーブルに設置したままにしておくとそのスペースを活用することができないので、第1の従来例の投射表示装置として、図15に示すように、天井3にプロジェクタ29を設置して壁4の表面に設けられたスクリーン11に画像を投射するようにしている。また、第2の従来例の投射表示装置として、キャビネットとスクリーンとが一体化されて非球面ミラーを備えることによりフロント投射型プロジェクタでありながら投射距離を短縮させた投射表示装置が知られている(例えば特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−82387号公報(図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、第1の従来例の投射表示装置では、床5上に立っている画面の観察者(又は説明者)14がスクリーン11に接近すると、プロジェクタ29の投射光12の一部が遮られてスクリーン11上に影が発生し、天井3が低い環境であるほど投射光12が遮られる割合が大きくなるという問題が発生する。また、天井3が低いとプロジェクタ29が視界に入り込んで目障りになったり、店であれば店内の雰囲気に影響を与えたりし、また、プロジェクタ29の設置に必要な天井3の奥行きが確保できない場合には希望する画面サイズが得られなくなり、また、天井が非常に高かったり天井が無かったりして設置工事ができない環境であるとプロジェクタ29を設置することができないなどという問題も発生する。
【0005】
また、第2の従来例の投射表示装置では、投射距離は短縮されるものの、非使用時に投射表示装置が占有する容積が大きく邪魔になり、そのスペースを利用することができずに不便であるという問題が発生する。
【0006】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、極めて短い奥行きで大画面表示を行うことができ、設置及び収納の手間を省くことができ、非使用時には占有スペースを必要としない投射表示装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の投射表示装置は、上部に開口部を有する箱体であって床に設けられた開口部に埋設された収納部と、前記収納部の前記開口部を開閉する開閉板と、前記収納部に設けられて前記開閉板が開状態であるときに光を投射するプロジェクタと、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、前記開閉板の端辺に回転軸を備えることを特徴とする。
【0009】
また、前記開閉板として、折り畳むことができる連結された複数の開閉板を備えることを特徴とする。
【0010】
また、前記開閉板に設けられて前記開閉板が開状態であるときに前記光を反射する平面ミラーを備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の投射表示装置は、上部に開口部を有する箱体と、前記開口部を開閉する蓋と、前記箱体に設けられて前記蓋が開状態であるときに光を投射するプロジェクタと、前記蓋に設けられて前記蓋が開状態であるときに前記光を反射する平面ミラーと、を備えることを特徴とする。
【0012】
また、前記蓋の端辺に回転軸を備えることを特徴とする。
【0013】
また、前記箱体に前記プロジェクタの関連機材が収納されることを特徴とする。
【0014】
また、前記箱体の底部にキャスターを備えることを特徴とする。
【0015】
また、前記プロジェクタは、非球面ミラーを含み、短い投射距離と高い投射角度との光学特性を有することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1(a)は、本発明の第1の実施の形態の投射表示装置の側面図であり、図1(b)は、その正面図である。図1(a)及び図1(b)は、床の内部を透視して示している。図2は、プロジェクタの投射特性図である。図3(a)は、本発明の第1の実施の形態の投射表示装置の使用状態の平面図であり、図3(b)は、その収納状態の平面図である。図4は、本発明の第1の実施の形態の投射表示装置の説明図である。図5(a)は、本発明の第1の実施の形態の投射表示装置の設置例の平面図であり、図5(b)は、その側面図である。図1(a)、図1(b)、図3(a)、図3(b)に示すように、本発明の第1の実施の形態の投射表示装置は、非球面ミラー2を有するプロジェクタ1と、収納部6と、開閉板8と、平面ミラー10と、を備える。
【0017】
フロント投射型のプロジェクタ1は、床5の内部に設けられた収納部6の内部の所定位置に設置される。収納部6は箱状の形状をなし、上部に開口部6aを有する箱体が、床5に設けられた開口部5aの内部スペースに埋設されたものであり、プロジェクタ1を位置決めして固定する機構(図示されていない)を有している。収納部6の上部の開口部6aには、開口部6aを閉じる蓋機能を有する開閉板8が備えられる。開閉板8の端辺は、床5の内部に固定された回転軸9を介して床5と結合され、開閉板8は、90度回転して開口部6aの開閉動作を行う。又は、開閉板8の端辺が回転軸を介して開口部6aの一辺と結合され、開閉板8が90度回転して開口部6aの開閉動作を行うようにしてもよい。開閉板8の寸法は縦、横共に開口部6aより大きく、開閉板8は、開口部6aを閉じるとき、収納部6の周囲の床5の表面に設けられた段差部7の上に位置する。開閉板8が閉状態のとき、開閉板が閉じたときの位置8aとなって、段差部7によって開閉板8の表面と床5の表面とが同じ高さとなる。
【0018】
開閉板8の内面には平面ミラー10が設置される。開閉板8は、開口部6aを開いた開状態のときに垂直位置を保持する機構(図示されていない)を有し、また、開閉板8は、開口部6aを閉じて閉状態とするときに平面ミラー10が衝撃により破損しないように急激に倒れることを防止する機構(図示されていない)を有する。また、開閉板8と段差部7とが突き当たる開閉板8及び段差部7の少なくとも一方の部分には適当な緩衝機構(例えばゴムなどの弾性体)が設置される。また、開閉板8を閉じたときに、プロジェクタ1の非球面ミラー2と平面ミラー10とが接触することがないように適切な間隔が設けられる。さらに、開閉板8は、閉状態のとき上部に大きな重量や衝撃が加わっても変形したり破損したりせず平面ミラー10を保護するのに十分な強度と構造を有する。
【0019】
使用時には開閉板8が開かれ、プロジェクタ1から非球面ミラー2を介して投射される投射光12は、平面ミラー10で反射された後、投射画像13となって天井3と床5との間の壁4の表面に設けられたスクリーン11に投射される。このとき、プロジェクタ1の投射光12は床5に当たることがなく、また、全光束が効率良く平面ミラー10で反射されるように、各関係部分の位置や寸法が決定される。なお、ここではスクリーン11の表面をスクリーン面として画像を投射するようにしているが、スクリーン11を使用せずに直接壁4の表面をスクリーン面として画像を投射することもできる。
【0020】
ここで、プロジェクタ1について説明する。プロジェクタ1は、非球面ミラー2を備え、極めて短い投射距離と高い投射角度との光学特性を有し、非球面ミラー2により拡大された画像を投射するフロント投射型のプロジェクタである。その投射特性の一例を図2に示す。図2は、プロジェクタ1の背面端からスクリーン11までの距離と画面サイズとの関係、及び投射角度を表している。図2に示された特性は、プロジェクタ1の光学特性の一設計例であって、特性の仕様変更はある範囲で可能であるので、プロジェクタ1の特性は、これに限定されない。また、プロジェクタ1の寸法や重量に関しては、非球面ミラー2が起立した状態で、およそ高さ30cm、奥行き30cm、幅40cm、重量5kg程度のものが既に試作されており、今後寸法や重量は更に小型化が可能である。
【0021】
プロジェクタ1の使用が終わると、図3(b)に示すように、開閉板8が閉じられてプロジェクタ1が収納される。収納時には収納部6の上部を開閉板8が蓋となって塞ぎ、床5には閉状態の開閉板8が存在するだけとなるので、収納部6の上部を自由に使用することができる。
【0022】
図2の投射特性を有するプロジェクタ1によれば、本実施の形態では、開閉板8の寸法は奥行き60cm、幅85cm程度となり、奥行き60cm程度のスペースで約100インチの大画面が得られる。このように投射距離が極めて短いので、画面の前に人が普通に立っても影ができない。
【0023】
なお、図4に示すように、使用時に正面の低い位置から見た場合、投射画像13の一部が開閉板8によって隠れるが、観察者14が図1(a)のような位置関係にある場合には問題とならないし、画面の一部が隠れることが問題となる場合には、プロジェクタ1の解像度変更機能や画像位置シフト機能などを用いて調整可能である。また、映画のように16:9アスペクト比の画像を見る場合にも、プロジェクタ1に画像位置シフト機能を付加させて投射範囲内で画像を移動させればよい。また、プロジェクタ1への表示映像信号の入力方法は、無線や記録媒体を用いればケーブルの引き回しや配線処理を不要にすることが可能である。
【0024】
さらに、図5(a)、図5(b)に示すように、本実施の形態の投射表示装置をテーブル30やソファー31が置かれた小さな部屋に適用すれば、大画面ホームシアターを快適に楽しむことができる。図5(a)、図5(b)に示される部屋のサイズは、約100インチのスクリーン11に向かって幅2m、奥行き2.5m程度で実現でき、このような狭い場所であってもプロジェクタ1を意識することなく、100インチという大画面を余裕のあるくつろげる空間をもって楽しむことができる。そして、ホームシアターを楽しんだ後は、開閉板8を閉じればプロジェクタ1は完全に姿を消すので、占有スペースを必要とせず、部屋のスペースを他の目的に自由に使うことができる。
【0025】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態の投射表示装置によれば、わずか60cm程度の極めて短い奥行きで100インチクラスの大画面を得ることができるという第1の効果が得られる。その理由は、非球面ミラー2を備えて極めて投射距離が短く投射角度が高い光学特性を有するフロント投射型のプロジェクタ1を、床5の内部に設けられた収納部6に設置し、その収納部6の蓋となる開閉板8の内面に平面ミラー10を取り付け、プロジェクタ1から拡大投射される投射光12を平面ミラー10により反射させてスクリーン11に投射する構成としたことによる。したがって、本発明を適用すれば、従来大画面を表示することが不可能であった場所や施設、店舗などにおいて100インチもの大画面を表示することが可能となり、例えば、今まで奥行きのないショーウインドウの中では100インチクラスの画像は静止画であるポスターなどでしか宣伝や広告が行えなかったが、本発明を適用することにより、ショーウインドウの中で100インチの大画面動画を写し出すことができるようになり、宣伝や広告活動を効果的に行うことができるようになる。
【0026】
また、本発明の第1の実施の形態の投射表示装置によれば、設置及び収納の手間を省くことができ、非使用時には占有スペースを必要とせず、そのスペースを自由自在に使用できるという第2の効果が得られる。その理由は、床5の内部に設けた収納部6にプロジェクタ1を設置しておき、開閉板8の開閉作業だけで使用と収納を行うことができる構成とし、収納時には開閉板8が床の一部となるように構成したことによる。即ち、使用時には床5の一部をなす開閉板8を開くだけですぐに大画面表示が得られ、収納時には開閉板8を閉じて元に戻すだけで床5の内部の収納部6にプロジェクタ1が収納されるようにしたことによる。
【0027】
また、本発明の第1の実施の形態の投射表示装置によれば、プレゼンテーション、教育、研修などの場面においても部屋のスペースを有効に使えるだけでなく、投射距離が極めて短いので、説明者や講師が画面の前に立っても画面上に影ができず、画像の観察に影響を与えることがないという第3の効果が得られる。
【0028】
以上のように、本発明の第1の実施の形態の投射表示装置によれば、多目的で使用する施設や部屋又はイベント会場などにおいて、ある頻度や時間帯などにより大画面表示を必要とする場合に有効な投射表示装置を実現することができる。
【0029】
次に、図6(a)は、本発明の第2の実施の形態の投射表示装置の側面図であり、図6(b)は、その正面図である。図6(a)及び図6(b)は、床の内部を透視して示している。図7(a)は、本発明の第2の実施の形態の投射表示装置の使用状態の平面図であり、図7(b)は、その収納状態の平面図である。図8は、本発明の第2の実施の形態の投射表示装置の説明図である。本発明の第2の実施の形態の投射表示装置の構成と本発明の第1の実施の形態の投射表示装置の構成との相違部分は、平面ミラー10を省き、開閉板8を折り畳めるように蝶番部17により連結された開閉板15及び開閉板16に変更した部分のみであり、他の構成部分は同一であるため、図6、図7、図8と、図1、図3、図4と、における同一構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0030】
図6(a)、図6(b)、図7(a)、図7(b)に示すように、床5に設けられた収納部6の内部にプロジェクタ1が図1とは反対向きに設置され、開閉板15及び開閉板16により収納部6の上部開口部が開閉される構成である。開閉板15及び開閉板16は、蝶番部17により連結されて二つに折り畳まれて開くようになっているが、蝶番部を増やして3枚以上連結された複数の開閉板により構成してもよいし、任意に変更が可能である。開閉板15及び開閉板16が閉状態のとき、開閉板が閉じたときの位置15aとなって、段差部7によって開閉板15及び開閉板16の表面と床5の表面とが同じ高さとなる。
【0031】
使用時には開閉板15及び開閉板16が開かれ、プロジェクタ1から非球面ミラー2を介して投射される投射光12は、直接投射画像13となってスクリーン11に投射される。このとき、プロジェクタ1、床5、開閉板15及び開閉板16の位置や寸法は、プロジェクタ1の投射光12が床5によって遮られることがないように決定され、開閉板15及び開閉板16を閉じた時には、開閉板15及び開閉板16とプロジェクタ1の非球面ミラー2とが接触することがないように適切な間隔が設けられる。さらに、開閉板15及び開閉板16は、閉状態のとき上部に大きな重量や衝撃が加わっても変形したり破損したりしないように十分な強度と構造とを有する。
【0032】
また、収納部6を広くして収納部6の内部でプロジェクタ1を前後に移動させる機構を付加すれば、投射画像サイズを調整可変なものとすることができる。
【0033】
本実施の形態では平面ミラー10を使用しないため、投射距離が本発明の第1の実施の形態に対して長くなるが、投射距離に関しては、プロジェクタ1の投射特性仕様を専用に決めれば短縮可能である。また、開閉板15及び開閉板16が折り畳まれるため、図8に示すように正面の低い位置から見た場合であっても投射画像13が隠れることはなく、より見やすくなる。
【0034】
プロジェクタ1の使用が終わると、図7(b)に示すように、開閉板15及び開閉板16が閉じられてプロジェクタ1が収納される。収納時には収納部6の上部を開閉板15及び開閉板16が蓋となって塞ぎ、床5には閉状態の開閉板15及び開閉板16が存在するだけとなるので、収納部6の上部を自由に使用することができる。
【0035】
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態の投射表示装置によれば、本発明の第1の実施の形態の投射表示装置よりも、さらに見やすくなるという効果が得られる。
【0036】
次に、図9(a)は、本発明の第3の実施の形態の投射表示装置の使用状態の側面図であり、図9(b)は、その収納状態の側面図である。図10(a)は、本発明の第3の実施の形態の投射表示装置の使用状態の正面図であり、図10(b)は、その収納状態の正面図である。図11(a)は、本発明の第3の実施の形態の投射表示装置の使用状態の平面図であり、図11(b)は、その収納状態の平面図である。図12は、本発明の第3の実施の形態の投射表示装置の詳細な平面図である。図13(a)は、本発明の第3の実施の形態の投射表示装置の設置例の側面図であり、図13(b)は、その正面図である。図14は、本発明の第3の実施の形態の投射表示装置の説明図である。図9(a)、図10(a)、図13(a)、図13(b)、図14は、収納箱の内部を透視して示している。
【0037】
本発明の第3の実施の形態の投射表示装置の構成と本発明の第1の実施の形態の投射表示装置の構成との相違部分は、本発明の第1の実施の形態が床5に埋め込まれて固定された構成であったのに対して、床5の上に設置される移動可能な箱体として構成されるように変更した部分のみであり、他の構成部分は同一であるため、図9、図10、図11、図12、図13、図14と、図1、図3、図4と、における同一構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0038】
図9(a)、図9(b)、図10(a)、図10(b)、図11(a)、図11(b)に示すように、本発明の第3の実施の形態の投射表示装置は、非球面ミラー2を有するプロジェクタ1と、平面ミラー10と、収納箱18と、蓋19と、キャスター21と、を備える。
【0039】
プロジェクタ1は、上部に開口部18aを有する箱体である収納箱18の内部に固定され、蓋19の内面に平面ミラー10が設置される。蓋19の端辺は、蝶番部20を介して収納箱18の上部の端辺と結合され、蓋19は、蝶番部20を回転軸として開口部18aを開閉する。蓋19は、開状態のときに90度の垂直位置を保持する機構(図示されていない)を有し、また、蓋19は、閉状態とするときに平面ミラー10が衝撃により破損しないように急激に倒れることを防止する機構(図示されていない)を有する。また、収納箱18の上部の端辺と蓋19とが突き当たる収納箱18の上部の端辺及び蓋19の少なくとも一方の部分には適当な緩衝機構(例えばゴムなどの弾性体)が設置される。また、蓋19を閉じたときに、プロジェクタ1の非球面ミラー2と平面ミラー10とが接触することがないように適切な間隔が設けられる。収納箱18の底部の四隅には、移動を容易にするためのキャスター21が設置される。なお、収納箱18の移動に際し自走する必要がないときは、キャスター21はなくてよい。さらに、収納箱18及び蓋19は、移動時の揺れ、振動、衝撃などに対して、変形、プロジェクタ1や平面ミラー10の破損などが発生しないように、十分な強度や内部の緩衝機構を有する。
【0040】
使用時には蓋19が開かれ、プロジェクタ1から非球面ミラー2を介して投射される投射光12は、平面ミラー10で反射された後、図13(a)、図13(b)に示すように投射画像13となって天井3と床5との間の壁4の表面に設けられたスクリーン11に投射される。プロジェクタ1の投射光12は、収納箱18に遮られることがなく、平面ミラー10によって全光束が効率良く反射するように、収納箱18の寸法、プロジェクタ1の固定位置、プロジェクタ1の投射角度、平面ミラー10の固定位置などが決められる。
【0041】
プロジェクタ1の使用が終わると、図9(b)、図10(b)、図11(b)に示すように、蓋19が閉じられてプロジェクタ1が収納され、収納箱18は、邪魔にならない別の場所に容易に移動させることができるので、占有スペースを必要としない。
【0042】
図12に示すように、収納箱18の内部には、プロジェクタ1だけではなく画像を表示するために必要な関連機材としてのノート型パーソナルコンピュータ23、周辺機器24及び備品類25が全て一緒に収納される。周辺機器24としては、ノート型パーソナルコンピュータ23とともにプロジェクタ1に映像信号を供給するための小型DVDプレイヤーなどが収納され、備品類25としては、DVDソフト、CD−ROM、接続ケーブル、コード類、リモコン、マニュアル類、ACアダプタ、薄型のアンプ内蔵スピーカーなどが収納される。また、移動時に収納物品が動いて破損しないようにするため、収納箱18の内部には仕切り板22が備えられ、さらに緩衝材、スペーサーなどが適宜設置される。
【0043】
このように、本実施の形態においては、投射表示装置一式が一つの収納箱18に収納されて容易に移動させることができ、かつ占有スペースを極めて小さくすることができる。本実施の形態による収納箱18の奥行き、幅、高さの寸法は、各々約60cm、80cm、35cmとなる。
【0044】
図13(a)、図13(b)は、本実施の形態の投射表示装置の設置例を示しているが、図1に示す本発明の第1の実施形態と同等の極めて短い奥行きで100インチクラスの大画面が得られることがわかる。また、収納箱18の移動が容易であるため、プロジェクタ1の位置を変えて画面サイズを更に拡大することもできる。さらに、図14は、本実施の形態の投射表示装置の使用形態を示しているが、収納箱18には、DVDプレイヤー、DVDソフト、アンプ内蔵スピーカー26など、映画を上映するのに必要な機材が全て収納されて移動することができるので、どこへでも移動して音声を伴った大画面映像を提供することができる。例えば、4:3アスペクト比画面27と16:9アスペクト比画面28とを自由に切り替えて、ミニシアターを非常に小さいスペースで開催することができる。
【0045】
以上説明したように、本発明の第3の実施の形態の投射表示装置によれば、本発明の第1の実施の形態の投射表示装置と同等の極めて短い奥行きで100インチクラスの大画面を得ることができるという効果に加え、関連機材を同時に収納して容易に移動させることが可能となり、例えばカラオケボックスのような小さな部屋を即座に100インチ画面によるミニシアタールームに変えることができるようになるという効果が得られる。
【0046】
なお、本発明の第1の実施の形態における開閉板8と、本発明の第3の実施の形態における蓋19とは、90度の垂直位置に開かれて保持される構成としたが、90度は一例であり、プロジェクタ1の非球面ミラー2と平面ミラー10とスクリーン11との相対関係により、これに限定されるわけではない。
【0047】
【発明の効果】
本発明による効果は、極めて短い奥行きで大画面表示を行うことができ、設置及び収納の手間を省くことができ、非使用時には占有スペースを必要としない投射表示装置を実現することができることである。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の第1の実施の形態の投射表示装置の側面図であり、図1(b)は、その正面図である。
【図2】プロジェクタの投射特性図である。
【図3】図3(a)は、本発明の第1の実施の形態の投射表示装置の使用状態の平面図であり、図3(b)は、その収納状態の平面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の投射表示装置の説明図である。
【図5】図5(a)は、本発明の第1の実施の形態の投射表示装置の設置例の平面図であり、図5(b)は、その側面図である。
【図6】図6(a)は、本発明の第2の実施の形態の投射表示装置の側面図であり、図6(b)は、その正面図である。
【図7】図7(a)は、本発明の第2の実施の形態の投射表示装置の使用状態の平面図であり、図7(b)は、その収納状態の平面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の投射表示装置の説明図である。
【図9】図9(a)は、本発明の第3の実施の形態の投射表示装置の使用状態の側面図であり、図9(b)は、その収納状態の側面図である。
【図10】図10(a)は、本発明の第3の実施の形態の投射表示装置の使用状態の正面図であり、図10(b)は、その収納状態の正面図である。
【図11】図11(a)は、本発明の第3の実施の形態の投射表示装置の使用状態の平面図であり、図11(b)は、その収納状態の平面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態の投射表示装置の詳細な平面図である。
【図13】図13(a)は、本発明の第3の実施の形態の投射表示装置の設置例の側面図であり、図13(b)は、その正面図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態の投射表示装置の説明図である。
【図15】従来例の投射表示装置の説明図である。
【符号の説明】
1 プロジェクタ
2 非球面ミラー
3 天井
4 壁
5 床
5a 開口部
6 収納部
6a 開口部
7 段差部
8 開閉板
8a 開閉板が閉じたときの位置
9 回転軸
10 平面ミラー
11 スクリーン
12 投射光
13 投射画像
14 観察者
15 開閉板
15a 開閉板が閉じたときの位置
16 開閉板
17 蝶番部
18 収納箱
18a 開口部
19 蓋
20 蝶番部
21 キャスター
22 仕切り板
23 パーソナルコンピュータ
24 周辺機器
25 備品類
26 スピーカー
27 4:3アスペクト比画面
28 16:9アスペクト比画面
29 プロジェクタ
30 テーブル
31 ソファー

Claims (9)

  1. 上部に開口部を有する箱体であって床に設けられた開口部に埋設された収納部と、前記収納部の前記開口部を開閉する開閉板と、前記収納部に設けられて前記開閉板が開状態であるときに光を投射するプロジェクタと、を備えることを特徴とする投射表示装置。
  2. 前記開閉板の端辺に回転軸を備えることを特徴とする請求項1記載の投射表示装置。
  3. 前記開閉板として、折り畳むことができる連結された複数の開閉板を備えることを特徴とする請求項1記載の投射表示装置。
  4. 前記開閉板に設けられて前記開閉板が開状態であるときに前記光を反射する平面ミラーを備えることを特徴とする請求項1記載の投射表示装置。
  5. 上部に開口部を有する箱体と、前記開口部を開閉する蓋と、前記箱体に設けられて前記蓋が開状態であるときに光を投射するプロジェクタと、前記蓋に設けられて前記蓋が開状態であるときに前記光を反射する平面ミラーと、を備えることを特徴とする投射表示装置。
  6. 前記蓋の端辺に回転軸を備えることを特徴とする請求項5記載の投射表示装置。
  7. 前記箱体に前記プロジェクタの関連機材が収納されることを特徴とする請求項5記載の投射表示装置。
  8. 前記箱体の底部にキャスターを備えることを特徴とする請求項5記載の投射表示装置。
  9. 前記プロジェクタは、非球面ミラーを含み、短い投射距離と高い投射角度との光学特性を有することを特徴とする請求項1から請求項8までのうちの何れか1項記載の投射表示装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009244372A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Sanyo Electric Co Ltd 投写型映像表示装置
JP2010032932A (ja) * 2008-07-31 2010-02-12 Nikon Corp プロジェクタ
KR101284845B1 (ko) * 2011-08-01 2013-07-10 이천석 프로젝터 시스템

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