JP2004252087A - 照明光学系及びプロジェクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液晶パネルに偏光を揃えた光を照射するプロジェクタ装置の照明光学系を小型化する。
【解決手段】照明光源3の光を反射鏡14で反射し、ロッド型インテグレータ15を介し、レンズ群16で集光する。このレンズ群16から出射した光を偏光ビームスプリッタ17の偏光分離面17cに入射する。偏光分離面17cで、P偏光光を反射し、液晶パネル5に導く。偏光分離面17cで、S偏光光を透過し、放熱板21に入射する。S偏光光は、放熱板21の黒色面21aで熱となり、ファン装置23で筐体3の外部に放熱する。偏光光を変換する構成に比べ、光学系の径寸法を小さくできる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、偏光を揃えて出射する照明光学系及びこの照明光学系を用いたプロジェクタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、液晶パネルを用いて画像をスクリーンに投射するプロジェクタ装置(投写型液晶表示装置)が知られている。そして、このようなプロジェクタ装置の光学系は、例えば、白色光を照射する照明光源を有し、この照明光源から照射された照明光を偏光ビームスプリッタによりP偏光あるいはS偏光のいずれか一方の偏光光とする。そして、この偏光された照明光を、色光分離光学手段により、赤(R)、緑(G)、青(B)の3つの色光に色分離する。次いで、この色分離された色光を、それぞれ色光毎に備えられている液晶パネルを透過させ、光変調を行う。そして、この光変調された色光を色光合成手段により再び一つの光束になるように合成した後、投射光学系を介してスクリーン上に画像を拡大投射するようになっている。
【0003】
また、このようなプロジェクタ装置においては、照明光源として、一般に、メタルハライドランプやキセノンランプなどが採用されている。そして、これらのランプは、アーク部が発光した光を、球面あるいは回転楕円面の反射鏡を用いて指向性を持たせることにより、照明光が効率良く液晶パネルや投射光学系に導かれるようになっている。
【0004】
ところで、照明光源のアーク部は、点照明光源に近い状態で発光するため、照度分布は、アーク部の存在する中心部ほど高く、アーク部から離間する周辺部ほど低くなり、照度にむらが存在する。そして、このように照度にむらがある照明光により画像をスクリーンに投射すると、投射された画像の照度についても、中心部が高く周辺部が低いとのむらが生じてしまう。
【0005】
そこで、従来、例えば、複数のレンズ要素を格子状に配列して構成されたフライアイレンズを、照明光源の投射方向に互いに前後させて2枚配置し、照明光源側に配置される1枚目のフライアイレンズにより照明光をレンズ要素の数に分割するとともに、この分割された照明光を2枚目のフライアイレンズにより液晶パネル面上で重ね合わせるようにして、照度の均一化を図っている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
【0006】
また、このフライアイレンズによりレンズ要素の数に分割された照明光は、偏光ビームスプリッタにより、偏光方向が揃った光に変換されるようになっている。そして、この偏光ビームスプリッタは、フライアイレンズの行方向(上下方向)に沿って配列されたレンズ要素から出射された一連の複数の照明光がひとまとまりで入射するように、上下方向に細長い偏光ビームスプリッタを、フライアイレンズの列方向(左右方向)の並び数分だけ列方向に連ねて接合した構成となっている。
【0007】
しかしながら、フライアイレンズは、複数のレンズ要素が格子状に配列されるものであるため、面積が大きくなるとともに、前後に2枚必要であるため、装置の大型化を招く問題を有している。また、フライアイレンズを用いると、上記のように、偏光ビームスプリッタも、複数の細長い偏光ビームスプリッタをフライアイレンズのレンズ要素の列数に対応して接合させたものとなるため、製造の際に高い加工精度や工数を必要とし、製造コストが上昇する問題を有している。
【0008】
この点、近年、照明光の照度の均一化を図る手段として、上記のフライアイレンズに代えて、ロッド型インテグレータあるいはガラスロッドなどと称される光学要素が用いられている(例えば、特許文献3参照。)。
【0009】
このロッド型インテグレータは、ガラス製の棒状で、一端側から入射した光をガラス棒の内壁面で複数回反射させることにより、他端側から複数の照明光源像として出射させ、照明光の照度を均一化する機能を有している。
【0010】
そして、このようなロッド型インテグレータを用いた場合には、以下に示す構成の偏光ビームスプリッタが用いられている。
【0011】
すなわち、この偏光ビームスプリッタは、ロッド型インテグレータから出射された照明光の全ての光束が入射する広さの偏光分離面を有し、この偏光分離面に入射した照明光を、S偏光光及びP偏光光のいずれか一方の偏光光を透過し他方の偏光光を反射して、2つの異なる偏光方向の光束に偏光分離する。そして、反射あるいは透過されたいずれか一方の偏光光を位相差板に透過させ、他方の偏光光の偏光方向に揃えるとともに、これら2つの偏光光の光束を並行して出射する構成となっている。
【0012】
しかしながら、このようにロッド型インテグレータと偏光ビームスプリッタとを組み合わせた構成では、偏光ビームスプリッタから2つの光束が並行して出射されるため、偏光ビームスプリッタに入射した光束に比べ、光束の幅が概ね2倍に拡幅されることになる。
【0013】
従って、拡幅された照明光が遮られる(けられる)ことの無いように、偏光ビームスプリッタから投射光学系までのレンズなどの光学部品を、大きな口径を有するように構成する必要があり、その結果、プロジェクタ装置も全体として大型化する問題を有している。
【0014】
【特許文献1】
特開平10−115799号公報
【0015】
【特許文献2】
特開2001−174811号公報
【0016】
【特許文献3】
特開2000−10047号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、ロッド型インテグレータと偏光ビームスプリッタとを組み合わせた構成では、偏光ビームスプリッタから2つの光束が並行して出射されるため、偏光ビームスプリッタに入射した光束に比べ、光束の幅が概ね2倍に拡幅され、大きな口径の光学部品が必要になり、プロジェクタ装置も全体として大型化する問題を有している。
【0018】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、偏光の揃った光を出射できる照明光学系及び小型化が可能なプロジェクタ装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の照明光学系は、照明光源から照射される光が入射される入射部、この入射部から入射した光が反射しながら導かれる導光部、及び導光部で導かれた光が出射する出射部を備えたロッド型インテグレータと、このロッド型インテグレータから出射された光をP偏光光とS偏光光とに分離し、一方の偏光光を光路に出射し、他方の偏光光は前記光路とは異なる方向に出射する偏光分離手段とを具備したものである。
【0020】
そして、この構成では、簡略な構成で、偏光の揃った光が出射され、この照明光学系を備えた装置の小型化が可能になる。
【0021】
請求項2記載の照明光学系は、請求項1記載の照明光学系において、偏光分離手段から出射された偏光光のいずれか一方を遮る遮光手段を備えたものである。
【0022】
そして、この構成では、利用しない偏光光が遮光手段により遮られる。
【0023】
請求項3記載の照明光学系は、請求項1または2記載の照明光学系において、遮光手段は、放熱手段を備えたものである。
【0024】
そして、この構成では、遮光手段に生じた熱が放熱手段により放出され、この照明光学系を備えた装置の加熱が防止される。
【0025】
請求項4記載の照明光学系は、請求項1ないし3いずれか一記載の照明光学系において、放熱手段は、ファン装置を備えたものである。
【0026】
そして、この構成では、遮光手段に生じた熱が強制的に放出され、この照明光学系を備えた装置の加熱が防止される。
【0027】
請求項5記載の照明光学系は、請求項1ないし4いずれか一記載の照明光学系において、遮光手段は、偏光光を受ける黒色面を備えるものである。
【0028】
そして、この構成では、遮光手段側の偏光光が熱として効率良く吸収され、偏光光の遮光手段での反射が抑制される。
【0029】
請求項6記載のプロジェクタ装置は、照明光源と、この照明光源から照射された光を変調する変調手段と、前記照明光源から照射された光を前記変調手段に導く請求項1ないし5いずれか一記載の照明光学系と、前記変調手段から出射された光線を投射する投射光学系とを具備したものである。
【0030】
そして、この構成では、偏光の揃った光を変調して投射されるとともに、小型化が可能になる。
【0031】
請求項7記載のプロジェクタ装置は、請求項6記載のプロジェクタ装置において、変調手段は、液晶パネルを備えたものである。
【0032】
そして、この構成では、偏光の揃った光が液晶パネルで変調して投射される。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の照明光学系及びプロジェクタ装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0034】
図1において、1はプロジェクタ装置としての投写型液晶表示装置で、この投写型液晶表示装置1は、筐体2に、照明光源3、以下に説明する光学部品から構成される照明光学系4、変調手段としての複数の液晶パネル(液晶表示パネル)5、投射光学系6、遮光手段7、及び、図示しない制御手段、操作部、表示部、電源装置などを収納し、あるいは取り付けるなどして構成されている。また、図中、一点鎖線は、画像の投射に寄与する光の光路Cを示している。
【0035】
そして、照明光源3は、白色光を放射するメタルハライドランプやキセノンランプなどの光源11と、この光源11に光学的に対向する曲面状である回転楕円面の反射鏡(楕円反射鏡)12とを備えて構成されている。なお、以下の説明において、反射鏡12の第1焦点位置と第2焦点位置とを次のように区別する。すなわち、反射鏡12に近い側の焦点位置を第1焦点位置として記載し、反射鏡12から遠い側、すなわち開口部側の焦点位置を第2焦点位置として説明する。そして、この反射鏡12の第1焦点位置に配置された光源11から放射された光は、反射鏡12の回転楕円面の反射面で反射され、第2焦点位置に集光される。
【0036】
そして、照明光源3の前方、すなわち、照明光の進行方向には、照明光学系4を構成する、第1反射鏡である反射鏡14、ロッド型インテグレータ15、レンズ群16、偏光分離手段としての偏光ビームスプリッタ17、集光レンズ18などが配置されている。そして、ロッド型インテグレータ15は、ロッド型光インテグレータ、ロッド棒、あるいはロッドガラスなどとも呼ばれるもので、一端部に入射部(入射開口)15aが設けられ、他端部に出射部(出射開口)15bが設けられ、これら入射部15aと出射部15bとの間の内壁面が導光部15cとなっている。そして、このロッド型インテグレータ15は、照明光源3の集光する位置、すなわち、反射鏡12の第2焦点位置に、入射部15aを一致して配置されている。そして、この入射部15aから入射した光は、ガラス管の内壁面である導光部15cで複数回反射し、複数の光源像として出射部15bから出射する機能を有している。なお、出射部15bの縦横寸法の比は、照明光が液晶パネル5に効率良く入射できるように、液晶パネル5の縦横寸法の比に概ね一致するように構成している。そして、本実施の形態では、ロッド型インテグレータ15は、例えば、断面が四角状のガラス管であり、入射部15aの開口の縦横寸法が5mm×5mm、出射部15bの開口の縦横寸法が5mm×6.67mm、長手寸法すなわち導光部15cの光路Cに沿った長さは60mmとして構成されている。
【0037】
そして、ロッド型インテグレータ15から出射した照明光は、レンズ群16に入射する。そして、このレンズ群16は、ロッド型インテグレータ15の出射部15bから発散状態で出射する照明光を平行光束に収束させる集光レンズとしての機能を有している。そして、照明光を平行光束とすることにより、照明光が偏光ビームスプリッタ17内に効率良く入射する。
【0038】
そして、この偏光ビームスプリッタ17は、2個の直角プリズム17a,17bの傾斜面同士を貼り合わせて構成され、張り合わされた傾斜面に、P偏光光とS偏光光との内の一方を透過し他方を反射する偏光分離面17c、本実施の形態では、P偏光光を反射するとともに、S偏光光を透過する機能を有する偏光分離面17cが形成されている。従って、ランダムな偏光方向に偏光した状態で偏光ビームスプリッタ17に入射した照明光は、P偏光光については、偏光分離面17cで反射されて後段の集光レンズ18に入射し、S偏光光については、偏光分離面17cを透過して、2点鎖線Aに示すように、照明光学系4の光路C外に出射される。
【0039】
なお、偏光分離面17cにおける特性、すなわち、S偏光光を透過しP偏光光を反射する特性は、この偏光分離面17cへの入射角に依存し、45度で入射した状態で所望の特性が得られるようになっている。そこで、レンズ群16で照明光を平行光束にすることにより、偏光分離面17cに照明光が45度で入射し、偏光分離が効率良く行われる。
【0040】
そして、偏光分離面17cを透過し、光路C外に出射されたS偏光光の照明光は、投写型液晶表示装置1の筐体2側に設けられた遮光手段7を構成する放熱板21に入射して受けられるようになっている。そして、この放熱板21は、例えばアルミ板で、少なくとも照明光が入射する入射面側、例えば、筐体2の内部側に臨む面は、黒色に塗装された黒色面21aとされ、照明光の入射面での反射を低減し、熱の吸収効率が高められている。
【0041】
また、この放熱板21の、照明光が入射する面とは反対の面は、筐体2の外部側に臨み、この放熱板21に入射した照明光による発熱は、筐体2の外部に放熱されるようになっている。さらに、この放熱板21の外側には、放熱手段を構成するファン装置23が設けられ、このファン装置23により、放熱板21の熱を筐体2の外部に強制的に放熱するようになっている。また、このファン装置23は、投写型液晶表示装置1の電源のオン・オフに連動して駆動される図示しないモータにより駆動されている。
【0042】
一方、偏光ビームスプリッタ17の偏光分離面17cで反射されたP偏光光の照明光は、集光レンズ18に入射し、この集光レンズ18により、ロッド型インテグレータ15から複数の光源像として出射された照明光が、各液晶パネル5の入射面にそれぞれ重ね合わされる。すなわち、ロッド型インテグレータ15の入射部15aでの照明光は、周辺部の照度が低く、中央部側ほど照度が高い照度分布となっているが、このような照度分布の照明光をロッド型インテグレータ15で複数の光源像とした後、各液晶パネル5の入射面で重ね合わせることにより、各液晶パネル5の表示面を照度むらが小さい状態で照明できるようになっている。
【0043】
そして、本実施の形態では、偏光が揃えられ集光レンズ18から出射された照明光を、色光分離光学手段を構成する2枚のダイクロイックミラー31,32により、赤(R)、緑(G)、青(B)の3つの色光に色分離し、この色分離された色光を、それぞれ色光毎に備えられている3枚の液晶パネル5R,5G,5Bに透過させ、光変調を行い、この光変調された色光を色光合成手段である色光合成プリズム33により再び一つの光束になるように合成した後、投射光学系6を介して図示しないスクリーン上にカラーの画像を拡大して投射する。
【0044】
すなわち、集光レンズ18から出射された照明光は、第1のダイクロイックミラー31に入射し、この第1のダイクロイックミラー31で、青色光は透過され、緑色光と赤色光は反射される。そして、この第1のダイクロイックミラー31を透過した青色光は、反射鏡35を介して青色用の液晶パネル5Bに入射する。また、第1のダイクロイックミラー31で反射された赤色光と緑色光とは、第2のダイクロイックミラー32に入射し、この第2のダイクロイックミラー32で、緑色光は反射され、赤色光は透過される。そして、第2のダイクロイックミラー32で反射された緑色光は緑色用の液晶パネル5Gに入射し、第2のダイクロイックミラー32を透過した赤色光は赤色用の液晶パネル5Rに入射する。
【0045】
また、色光合成プリズム33は、第1及び第2の2個の平行四辺形プリズム33a,33bと、1個の直角プリズム33cとを備えている。そして、色光合成プリズム33は、2個の平行四辺形プリズム33a,33bが略L字状をなすように接合され、第2の平行四辺形プリズム33bの第1の平行四辺形プリズム33aに接合されていない面に、直角プリズム33cが斜辺面を接合して取り付けられ、全体として略L字状をなすように構成されている。また、第1の平行四辺形プリズム33aと第2の平行四辺形プリズム33bとの貼り合わせ面には、赤色光を透過し青色光と緑色光とを反射する特性を有する第1のダイクロイック面33dが形成されている。そして、第1の平行四辺形プリズム33aの、この第1のダイクロイック面33dと平行なプリズム面には、全反射面33eが形成されている。また、第2の平行四辺形プリズム33bと直角プリズム33cとの貼り合わせ面には、青色光を透過し緑色光を反射する特性を有する第2のダイクロイック面33fが形成されている。
【0046】
そして、赤色用の液晶パネル5Rは、2個の平行四辺形プリズム33a,33bで形成されるL字型の内角の面であって、第1の平行四辺形プリズム33aの面に臨んで配置されている。また、緑色用の液晶パネル5Gは、この2個の平行四辺形プリズム33a,33bで形成されるL字型の内角の面であって、第2の平行四辺形プリズム33bの面に臨んで配置されている。さらに、青色用の液晶パネル5Bは、直角プリズム33cの直角面に配置されている。
【0047】
そして、赤色用の液晶パネル5Rは、第1のダイクロイックミラー31で反射され第2のダイクロイックミラー32を透過した赤色光の光変調を行い、緑色用の液晶パネル5Gは、第1のダイクロイックミラー31で反射され第2のダイクロイックミラー32で反射された緑色光の光変調を行い、青色用の液晶パネル5Bは、第1のダイクロイックミラー31を透過し反射鏡35で反射された青色光の光変調を行う。
【0048】
さらに、赤色用の液晶パネル5Rを透過し変調された赤色光は、全反射面33eで第1のダイクロイック面33dに向けて全反射される。また、緑色用の液晶パネル5Gを透過し変調された緑色光は、第2のダイクロイック面33fで第1のダイクロイック面33dに向けて反射され、青色用の液晶パネル5Bを透過し変調された青色光は、第2のダイクロイック面33fを透過し第1のダイクロイック面33dに進む。そして、第1のダイクロイック面33dでは、全反射面33eからの赤色光が透過されるとともに、第2のダイクロイック面33fからの緑色光と青色光とが反射されることにより、3つの色光が合成される。そうして、このように色合成された照明光は、第2の平行四辺形プリズム33bの出射面33gを垂直に通過し、投射光学系6に入射され、スクリーンに投射される。
【0049】
なお、各液晶パネル5R,5G,5Bと投射光学系6との間の光路Cの長さが互いに等しくなるように、各平行四辺形プリズム33a,33bや直角プリズム33c、及び液晶パネル5R,5G,5Bの取付位置などが設定されている。
【0050】
また、各平行四辺形プリズム33a,33b及び直角プリズム33cは、プラスチック材、具体的には、アクリル樹脂やポリカーボネート、あるいはシクロオレフィンポリマーなどの光透過率が高いプラスチック材から構成される。そして、このように色合成手段となる色光合成プリズム33をプラスチック材により構成することで、投写型液晶表示装置1の軽量化やコストの低減が図られている。
【0051】
なお、各液晶パネル5R,5G,5Bの入射側には、色光の各液晶パネル5R,5G,5Bへの入射光量を多くするため、各液晶パネル5R,5G,5Bに入射する色光の光束を平行光束にする集光レンズ38,39,40がそれぞれ配置されている。
【0052】
そして、本実施の形態によれば、所定の光路Cに沿って反射鏡14、ロッド型インテグレータ15、偏光ビームスプリッタ17、ダイクロイックミラー31,32などの光学部品を配置し、投写型液晶表示装置1の小型化、軽量化を可能としている。
【0053】
すなわち、各液晶パネル5R,5G,5Bに入射する光は、偏光ビームスプリッタ17の偏光分離面17cで反射されたP偏光光のみであり、偏光の揃った光を各液晶パネル5R,5G,5Bに入射させることができる。
【0054】
そして、投射光学系6に導かれない偏光光、本実施の形態ではS偏光光は、偏光ビームスプリッタ17の偏光分離面17cを透過させ、放熱板21で熱として外部に放熱して処理するため、照明光学系4を小型化、軽量化し、投写型液晶表示装置1を小型化、軽量化できる。すなわち、従来のように、偏光分離した一方の偏光光を位相差板に透過させ、他方の偏光光の偏光方向に揃えるとともに、これら2つの偏光光の光束をプリズムなどを用いて平行に出射する構成では、偏光ビームスプリッタから投射光学系に向けて出射される照明光の光束幅が、偏光ビームスプリッタに入射する光束幅に比べて概ね2倍となるが、本実施の形態では、S偏光光は、プリズムや反射鏡を用いずに単に直進した状態で処理し、偏光分離面17cで反射したP偏光光の光束のみを後段の光学部品を構成する集光レンズ18に入射させるようにしたため、光学部品の口径を小さくでき、投写型液晶表示装置1の大きさも容易に小さくできる。
【0055】
また、投写型液晶表示装置1の遮光手段7を構成する放熱板21は、少なくとも偏光光を受ける面を黒色に塗装を施した黒色面21aとしたため、投射光学系に導かれなかった偏光光の放熱板21の入射面での反射を低減し、迷光を抑制して光学特性を向上できるとともに、効率良く放熱板21への熱の吸収効率を高めることができる。さらに、放熱板21の外部に設けたファン装置23により、放熱板21の熱を強制的に筐体2すなわち投写型液晶表示装置1の外部に放熱できる。
【0056】
さらに、従来のフライアイレンズに比べて小さなロッド型インテグレータ15を用いたため、上記の偏光を揃える構成と相俟って、投写型液晶表示装置1の小型化、軽量化を容易に図ることができる。
【0057】
また、照明光の光路Cについて、照明光源3とロッド型インテグレータ15との間には、照明光源3から照射された照明光を直角に折り曲げてロッド型インテグレータ15に入射させる反射鏡14が配置されている。さらに、レンズ群16と集光レンズ18との間には、偏光ビームスプリッタ17の偏光分離面17cが配置され、この偏光分離面17cにより、レンズ群16から出射された照明光のうち、スクリーンに投射されることになるP偏光光が、照明光源3とロッド型インテグレータ15との間の反射鏡14で折り曲げられた側と同じ側に直角に折り曲げられる。すなわち、反射鏡14と偏光分離面17cとにより、照明光は、照明光の進行方向に向かって左側に2回直角に折り曲げられ、偏光分離面17cで反射した照明光は、照明光源3から反射鏡14に向かう照明光とは平行かつ反体側に進行する照明光となる。
【0058】
このように、照明光源3と反射鏡14とを通る光路Cと、偏光分離面17cと集光レンズ18とを通る光路Cとが、ロッド型インテグレータ15とレンズ群16とを通る光路Cを挟むような形をとり、全体として略コの字状の光路Cを呈する光学部品の配置となっている。そして、このように、光学部品を光路Cが略コの字状となるように配置したため、立方体状をなす投写型液晶表示装置1の筐体2への光学部品の収まりが良好になり、小型化や軽量化を容易に図ることができる。そして、この結果、投写型液晶表示装置1を机上などに設置する際の設置スペースの縮小や、持ち運びの容易性などの向上を図ることが容易にできる。
【0059】
なお、照明光源3とロッド型インテグレータ15との間に配置される反射鏡14を、ロッド型インテグレータ15の入射部15aの近傍、すなわち、回転楕円面の反射鏡14の第2焦点位置の近傍の位置に配置する場合には、この入射部15aの近傍の位置では光束が集光され光束の幅が小さくなっているため、反射鏡14の反射面を小さくすることができ、投写型液晶表示装置1の一層の小型化を図ることができる。
【0060】
さらに、2枚のダイクロイックミラー31,32をこれら、ダイクロイックミラー31,32同士の間の光路Cが、ロッド型インテグレータ15とレンズ群16とを通る光路Cと平行になるように配置することにより、反射鏡14と偏光分離面17cとにより略コの字状とされた光路Cの内側にダイクロイックミラー31,32を配置でき、さらに光学部品の筐体2への収まりを良好にでき、投写型液晶表示装置1の一層の小型化を図ることができる。
【0061】
また、色光合成プリズム33のダイクロイック面33d,33fについても、ロッド型インテグレータ15とレンズ群16とを通る光路Cと平行になるように配置することにより、さらに一層、光学部品の筐体2への収まりを良好にでき、投写型液晶表示装置1の小型化を図ることができる。
【0062】
また、上記の実施の形態に限られず、液晶パネル5と、これら液晶パネル5に入射する色光の色を上記の実施の形態とは異なる関係とすることもできる。例えば、第1のダイクロイックミラー31を、赤色光を透過し緑色光と青色光とを反射させるものとし、第2のダイクロイックミラー32を、青色光を反射させ緑色光を透過させるものとすることもできる。なお、この構成では、色光合成プリズム33のダイクロイック面33d,33fについても、投射光学系6に三色の色光が合成された照明光として入射する構成に変更する必要がある。
【0063】
さらに、3枚の液晶パネル5を備える構成に限られず、1枚あるいは2枚の液晶パネルで構成される投写型液晶表示装置に適用することもできる。また、変調手段は、透過型の液晶パネルに限られず、反射型の液晶パネルにも適用でき、あるいは、揃えた偏光光を利用する適宜の表示デバイスを用いることができる。
【0064】
また、上記の実施の形態では、偏光ビームスプリッタ17の偏光分離面17cで反射されたP偏光光を利用し、偏光分離面17cを透過したS偏光光を熱して処理したが、この構成に限られず、S偏光光を利用し、P偏光光を熱して処理することもできる。
【0065】
また、反射鏡14は、板状のものに限られず、図1に破線14aで示すように、直角プリズムなどのプリズム体の底面に反射面を形成して構成することもできる。このように反射鏡14をプリズム体で形成する場合には、このプリズム体の材質を、プラスチック材、例えば、アクリル樹脂やポリカーボネート、あるいはシクロオレフィンポリマーなどで構成することで、投写型液晶表示装置1の軽量化やコストの低減を容易に図ることができる。
【0066】
さらに、ロッド型インテグレータ15についても、例えば、アクリル樹脂やポリカーボネート、あるいはシクロオレフィンポリマーなどのプラスチック材で構成することにより、投写型液晶表示装置1の軽量化やコストの低減を容易に図ることができる。
【0067】
また、上記の実施の形態では、遮光手段7は、アルミ板の放熱板21に放熱手段を構成するファン装置23を取り付けたが、この構成に限られず、例えば、放熱板は、熱伝導性の良好な金属で構成でき、放熱手段は、ペルチェ素子などの電子冷却素子を用い、小型化や静音化を図ることもできる。また、ファン装置は、ダクトなどを用いて電源装置のファン装置と兼用することもでき、あるいは、筐体2に放熱させてファン装置を省略することも可能である。
【0068】
【発明の効果】
請求項1記載の照明光学系によれば、簡略な構成で、偏光の揃った光を出射でき、この照明光学系を備えた装置を小型化できる。
【0069】
請求項2記載の照明光学系によれば、請求項1記載の効果に加え、利用しない偏光光を遮光手段により遮ることができる。
【0070】
請求項3記載の照明光学系によれば、請求項1または2記載の効果に加え、遮光手段に生じた熱を放熱手段により放出し、この照明光学系を備えた装置の加熱を防止できる。
【0071】
請求項4記載の照明光学系によれば、請求項1ないし3いずれか一記載の効果に加え、遮光手段に生じた熱を強制的に放出し、この照明光学系を備えた装置の加熱を防止できる。
【0072】
請求項5記載の照明光学系によれば、請求項1ないし4いずれか一記載の効果に加え、遮光手段側の偏光光を熱として効率良く吸収し、偏光光の遮光手段での反射を抑制できる。
【0073】
請求項6記載のプロジェクタ装置によれば、偏光の揃った光を変調して投射できるとともに、小型化できる。
【0074】
請求項7記載のプロジェクタ装置によれば、請求項6記載の効果に加え、偏光の揃った光を液晶パネルで変調して投射できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照明光学系をそなえたプロジェクタ装置の一実施の形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 プロジェクタ装置としての投写型液晶表示装置
3 照明光源
4 照明光学系
5 変調手段としての液晶パネル
6 投射光学系
7 遮光手段
15 ロッド型インテグレータ
15a 入射部
15b 出射部
15c 導光部
17 偏光分離手段としての偏光ビームスプリッタ
21a 黒色面
23 放熱手段を構成するファン装置
C 光路

Claims (7)

  1. 照明光源から照射される光が入射される入射部、この入射部から入射した光が反射しながら導かれる導光部、及び導光部で導かれた光が出射する出射部を備えたロッド型インテグレータと、
    このロッド型インテグレータから出射された光をP偏光光とS偏光光とに分離し、一方の偏光光を光路に出射し、他方の偏光光は前記光路とは異なる方向に出射する偏光分離手段と
    を具備したことを特徴とする照明光学系。
  2. 偏光分離手段から出射された偏光光のいずれか一方を遮る遮光手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の照明光学系。
  3. 遮光手段は、放熱手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1または2記載の照明光学系。
  4. 放熱手段は、ファン装置を備えた
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の照明光学系。
  5. 遮光手段は、偏光光を受ける黒色面を備える
    ことを特徴とする請求項1ないし4いずれか一記載の照明光学系。
  6. 照明光源と、
    この照明光源から照射された光を変調する変調手段と、
    前記照明光源から照射された光を前記変調手段に導く請求項1ないし5いずれか一記載の照明光学系と、
    前記変調手段から出射された光線を投射する投射光学系と
    を具備したことを特徴とするプロジェクタ装置。
  7. 変調手段は、液晶パネルを備えた
    ことを特徴とする請求項6記載のプロジェクタ装置。
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JP2006085150A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Koen Kagi Kofun Yugenkoshi 発光装置のための光学システム

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