JP2004251346A - 管継手 - Google Patents

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Takemitsu Kawayama
武光 川山
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TOSHO SEISAKUSHO KK
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Abstract

【課題】部品点数が少なく、接続作業を迅速かつ確実に行うことができる管継手を提供する。
【解決手段】コア部16を備えた継手本体12には、連結リング40の左右アームの爪50,56を回転可能に収容する横溝28,30と、これらと略直交する縦溝32を有する収納キャップ20が連結されている。連結リング40の左右アーム46,52は、板バネ状となっており、左右に広げた状態で爪50,56が縦溝32の縁に係合するように収納キャップ20の内面に装着される。接続管34をコア部16に外嵌するように挿入すると、接続管34端部が連結リング40の受部44に当接する。接続管34を更に押し込んで爪50,56と縦溝32の縁との係合を解除し、爪50,56を横溝28,30内に収納すると、連結リング40の左右アーム46,52が接続管34の外周面を把持して抜け落ちを防止する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば,水道配管などに使用される樹脂製の接続管ないしパイプ用の継手に関するものである。
【0002】
【背景技術】
建物内での給水・排水または冷暖房用の冷水・温水配管として、例えば、合成樹脂製の配管などが使用されている。このような配管を、用途や設置場所に応じて、他の配管と接続したり分岐したりするためには、通常、管継手が用いられる。従来、この種の樹脂パイプ用継手として、継手本体,袋ナット及び割りリングからなるものがある。このような継手にパイプを接続するには、まず、パイプ端部に割リング,袋ナットの順で挿通し、次に、継手本体内のコア部へパイプ端部を奥まで差し込む。そして、割リングを継手本体に突き当たるまで押し付け、更に、割リング上から袋ナットを締め付ける。また、必要に応じて止水用のリングなどが併用される。
【0003】
ところが、このような構造では、部品点数が多く、更に、取り付け作業時に継手本体から袋ナット,割リングを一旦取り外したり、取り外した袋ナット及び割りリングを再度パイプに挿通し、袋ナットを締め付けたりする必要があり、接続作業が迅速に行えるものではなかった。このような観点から、作業性の改善を目的とした継手が種々提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1に示す管継手は、上述した技術と同様に、接続管を外嵌する案内部(コア部)を形成した継手本体と、該継手本体に螺着する袋ナットと、該袋ナットと案内部の間に介在させるリングとを備え、更に、案内部の外周面の溝孔にシール部材が装着された構成となっている。これによれば、袋ナットを、内部にリングを挿入した状態で継手本体と螺着し、接続管の先端を袋ナットの開口部から挿入して継手本体の案内部に外嵌することにより、接続することとなっている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−295752号公報(第2−3頁,第2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術においても、部品点数が多く、接続管の差込前に、継手本体,リング,袋ナットの組み立てを完了しておく必要があり、作業効率の格段の向上を望むことはできない。
【0007】
この発明は、以上の点に着目したもので、部品点数が少なく、かつ、接続作業を迅速かつ確実に行うことができる管継手を提供することを、その目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明の管継手は、接続管端部に内挿される中空のコア部を一端側に備えた継手本体,前記コア部を軸中心に収納する略筒状に形成されており、一端が開口し、他端が前記継手本体と気密に連結するとともに、内周面に軸方向に沿った縦溝とそれに略直交する横溝が設けられた収納体,前記コア部と前記収納体との間隙に挿入され、該収納体の縦溝及び横溝と係合可能な係合手段を備えるとともに、前記接続管の外周面を把持可能な連結手段,を備えており、前記係合手段と縦溝との係合により、前記連結手段を、前記接続管が挿入可能な状態で収納体内面に装着するとともに、前記接続管の所定深さの挿入により、前記係合手段と横溝を係合させて、前記連結手段による接続管の把持と軸方向へのスライド規制をすることを特徴とする。
【0009】
主要な形態の一つでは、前記連結手段が、前記接続管の外周面を覆う略筒状に形成されるとともに、一端の内周に沿って設けられており、前記接続管の端部を受ける受部,他端側に周に沿って平行に設けられており、前記接続管の外周面を把持するとともに左右へ開閉可能な、少なくとも左右一対の板バネ状の複数のアーム,該複数のアームの先端に設けられており、前記接続管の軸方向と略直交する方向の外側へ突出した爪部,を備えており、前記収納体が、内周に沿って形成されており、前記接続管が所定深さで挿入されたときに、前記複数のアームの爪部を収容するとともに、軸方向へのスライドを規制する複数の横溝,開口側の端部から前記複数の横溝に跨って、内周面に軸方向に形成されており、前記複数のアームを左右に開いた状態で、その爪部と係合可能な縦溝,を備えたことを特徴とする。
【0010】
他の形態は、前記収納体の横溝を、全周にわたって形成したことを特徴とする。更に他の形態は、前記収納体の横溝及び縦溝を、前記収納体の内周面から外周面に達する打ち抜きに形成したことを特徴とする。更に他の形態は、前記収納体に、前記接続管の収納体内への挿入深さを確認するための確認手段,を設けたことを特徴とする。更に他の形態は、前記収納体を、透明ないし半透明の材料を用いて形成したことを特徴とする。更に他の形態は、前記コア部の外周面または前記収納体の内周面の少なくとも一方に止水手段を設けたことを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
【0011】
【発明の実施の形態】
<実施形態1>……以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。最初に、図1及び図2を参照して、本発明の実施形態1について説明する。図1は、本形態の構成を示す図であり、同図(A)は、全体の外観を示す斜視図,(B)は、本形態の連結リングの構成を示す斜視図である。また、同図(C)には、前記(A)を#A−#A線に沿って切断し、矢印方向に見た断面の状態が示されている。図2は、本実施形態の作用を示す図であり、同図(A)〜(C)は、一部破断して示す主要斜視図,(D)及び(E)は、前記(B)及び(C)に対応する主要断面図である。
【0012】
これらの図に示すように、本実施形態の管継手10は、継手本体12と該継手本体12に気密に連結した収納キャップ20,該収納キャップ20内側に装着されて接続管34を把持する連結リング40により構成されている。本実施形態で使用される接続管34は、公知の各種の材質により円筒状に形成されたもので、水道の配管等に使用されるものである。
【0013】
まず、継手本体12について説明する。継手本体12は、基部13を境にして、他の任意の接続管や分岐管などを接続するための連結部14と、接続管34の端部に内挿されるコア部16が一体に形成されたものである。前記コア部16は、接続管34の内側に挿入されることによって、接続管34が内側へ変形するのを防止するもので、その中空部は水などの流路18となっており、先端側は、接続管34内への挿入を容易にするために、端部に向かうに従って径が縮小するテーパ面状に形成されている。また、基部13近傍の外周面には、収納キャップ20を連結するためのネジ部12Aが形成されている。
【0014】
次に、収納キャップ20は、略円筒状に形成されており、一端が前記接続管34を接続するための開口部22となっており、他端側にはネジ部20Aが設けられている。前記ネジ部20Aと前記継手本体12のネジ部12Aを螺合することにより、前記コア部16を軸中心に収納した状態で、前記継手本体12と収納キャップ20が気密に連結される。このとき、コア部16と収納キャップ20の内面との間には、接続管34を差し込むための略環状の空隙36が形成される。
【0015】
このような収納キャップ20の内周面には、図2(A)に示すように、軸方向と略直交する方向に平行な2段の横溝28,30が全周に沿って形成されている。これら横溝28,30の幅は、後述する連結リング40の爪50及び56が内周に沿ってスライド可能となる幅に設定されている。また、これら横溝28,30と基部13との距離は、連結リング40の底部42から前記爪56及び50までの長さとほぼ一致するように設定されている。これにより、連結リング40の底部42が継手本体12の基部13に接するように、すなわち、連結リング40が収納キャップ20に完全に収納されたときに、前記爪50及び56が溝28及び30内に収容されて、連結リング40が軸心回りに回転可能となる。更に、収納キャップ20には、開口部22から横溝30に至るまで軸方向に縦溝32が形成されている。該縦溝32は、連結リング40を開いた状態を維持するためのもので、その幅は、爪50及び56の厚みよりも若干広くなるように設定されている。以上のような継手本体12及び収納キャップ20は、例えば、金属やプラスチックなどの変形しにくい材料により形成される。
【0016】
次に、連結リング40について説明する。連結リング40は、前記収納キャップ20の内面に装着され、接続管34を所定の深さで挿入したときに、該接続管34の外周面を締め付けて把持するとともに、収納キャップ20の内面と軸方向へのスライドが不能になるように係合して、接続管34を収納キャップ20及びコア部16の空隙36から抜け落ちないように接続するものである。図1(B)に示すように、連結リング40は、略円筒形状に形成されており、一端が、中心に向かって延設されており、継手本体12の基部13と当接する底部42となっている。該底部42の内側が、接続管34の端部を受ける受部44を形成している。該受部44の幅は、接続管34の厚みと略同一に設定されており、接続管34を嵌めたときに、接続管34の内面と受部44の縁がほぼ面一となるようになっている。
【0017】
また、連結リング40には、複数の切込が施されており、それによって、前記接続管34の外周面を締め付けて把持するための右アーム46と左アーム52が形成されている。右アーム46と左アーム52は、切込部48及び54により、軸方向と略直交する方向に、互いに重ならないように略平行に形成されている。右アーム46の先端には、該アーム46と略同一の幅であって、軸方向と略直交する方向の外側に向かって突出した爪50が形成されている。同じく、左アーム52の先端には爪56が形成されている。これら爪50及び56は、前記収納キャップ20の縦溝32の縁と係合している時には、右アーム46と左アーム52を開いた状態に維持し、横溝28及び30内に収容されているとき(各アームを閉じた時)には、収納キャップ20の内周に沿って軸心回りにスライド可能となっている。
【0018】
前記右アーム46及び左アーム52は、通常は、図1(B)に示す状態にあり、爪50と56が同一線上に存在しない構成となっているが、専用の図示しない工具などにより同図に矢印で示す左右方向に若干広げることが可能となっている。すなわち、右アーム46と左アーム52は、板バネ状となっており、閉じた状態では、接続管34の外周を把持可能となっており、工具などで開いた状態では、接続管34の抜き差しが可能な状態となる。このような連結リング40は、腐食防止の観点から、例えば、ステンレスなどを利用して形成される。
【0019】
次に、これらの図を参照して、本実施形態の作用を説明する。本実施形態の管継手10を利用して接続管34を接続するには、まず、継手本体12と収納キャップ20の各ネジ部12A及び20Aを螺合し気密に連結する。そして、収納キャップ20の内周面に、連結リング40を装着する。具体的には、図1(B)の状態にある連結リング40を、左右アームの爪50及び56が略同一線上に位置するように、図示しない工具などで左右に押し広げ、その状態を保ったまま、図2(B)に示すように、爪50及び56が縦溝32に嵌るように挿入する。このとき、爪50及び56が縦溝32の縁に係合するため、連結リング40の右アーム46及び左アーム52を左右に広げた状態を保つことができる。
【0020】
連結リング40を収納キャップ20内側の上述した位置に装着したら、図2(D)に示すように、接続管34の端部を、コア部16に外嵌するように、連結リング40の内側の空隙に挿入する。このとき、左右アーム46及び52が押し広げられているため、接続管34はスムーズに挿入可能となっている。挿入された接続管34の端部は、やがて連結リング40の受部44に到達するが、その状態から更に接続管34を押し込むと、接続管34によって受部44を押された連結リング40自体が、継手本体12の基部13に向けて押し込まれる。
【0021】
すると、縦溝32の縁と爪50及び56との係合が解除され、同図(C)及び(E)に示すように、爪50及び56は接続管34の挿入方向にスライドし、それぞれ横溝28及び30内に収容される。このとき、爪50及び56は、縦溝32の縁との係合により左右に広げられていた状態から開放され、図2(C)ないし図1(B)で示す状態に戻り、接続管34の外周面を把持する。また、爪50及び56が横溝28,30内に収容されているため、軸心回りの回転のみが可能となっており、軸方向への上下のスライドが規制される。
【0022】
なお、管継手10は、連結リング40を装着してから接続作業を行う場所へ運んで、連結部14と他の分岐管などを連結したのちに接続管34を挿入するようにしてもよいし、他の管との連結後に連結リング40を装着し、接続管34を挿入するようにしてもよい。もちろん、接続管34を接続したあとに、他の分岐管などと接続するようにしてもよい。
【0023】
このように、本実施形態によれば、継手本体12に気密に連結した収納キャップ20の内側に予め連結リング40を装着し、接続管34を所定の深さで挿入したときに、前記連結リング40が接続管34の外周面を把持するとともに、収納キャップ20の内周面に対して回転可能に係合することとした。このため、部品点数が少なく簡単な構成でありながら、接続管34を挿入するのみで容易に接続を行うことができる。また、収納キャップ20に係合した連結リング40の軸方向への運動が規制されているため、接続管34が収納キャップ20とコア部16との間隙36から抜け落ちることなく、確実に接続される。更に、軸心回りの回転が可能であることから、接続作業後の位置調整や接続管34のねじれ防止などに好都合である。
【0024】
<実施形態2>……次に、図3を参照して、本発明の実施形態2について説明する。上述した実施形態では、収納キャップ20の内面に溝を設けるとともに、連結リング40(ないし接続管34)を軸心回りに回転可能な構成としたが、本形態では、収納キャップに打ち抜きで溝を形成するとともに、回転を規制した構成となっている。図3(A)は、本形態の継手本体の外観を示す斜視図,同図(B)及び(C)は作用を示す斜視図,それに対応した主要断面図が、同図(D)および(E)に示されている。なお、上述した実施形態と同一または対応する構成要素には、同一の符号を用いることとする。
【0025】
本実施形態の管継手60は、継手本体62と該継手本体62に気密に螺合する収納キャップ70,該収納キャップ70の内面に装着される連結リング40から構成される。連結リング40の構成は、上述した実施形態と同様である。一方、継手本体62は、上述した実施形態と同様に、基部63を境にして、連結部64とコア部66が形成されている。また、基部63近傍の外周面には前記収納キャップ70と連結するためのネジ部62Aが形成されている。前記収納キャップ70は、一端が開口部72となっており、他端側には前記継手本体62のネジ部62Aと螺合するためのネジ部70Aが形成されている。これらネジ部62A,70Aの螺合により、コア部66を軸中心に収納した状態で、前記継手本体62と収納キャップ70が気密に連結される。
【0026】
更に、収納キャップ70には、連結リング40の左右アーム46,52を広げた状態で、それらの爪50,56と係合するためのスリット80,82が軸方向に形成されている。これらスリット80及び82の幅は、爪50及び56の厚みよりも大きく設定されており、左右の縁のいずれかに爪50及び56の側面が当接して係合するように設定されている。また、これらスリット80,82には、該スリット80,82よりも幅の広い切欠84,86が連続して設けられている。該切欠84,86は、連結リング40を収納キャップ70に完全に収容したとき(連結リング40の底部42が継手本体62の基部63に当接したとき)に、左右アーム46及び52を閉じた状態で、それらの爪50及び56を収容可能な位置に形成されている。
【0027】
本実施形態では、図示のように、切欠84及び86は、上述した実施形態の横溝28及び30のように全周にわたって形成されているわけではなく、内周に沿って一部のみをくりぬいた形状となっており、更に、左右アーム46及び52を閉じた状態で、軸方向へのスライドと内周に沿った回転の双方を規制するサイズに設定されている。すなわち、左右アーム46及び52を閉じた状態で、それらの爪50及び56が、丁度、切欠84及び86の縁84Bと86Aに当接するサイズとなっている。
【0028】
次に、同図を参照して、本実施形態の作用を説明する。まず、継手本体62と収納キャップ70を予め連結しておき、前記図1(B)の状態にある連結リング40の左右アームを、図示しない工具などで左右に押し広げ、その状態を保ったまま、爪50,56をスリット80,82に沿って挿入する。本実施形態では、図示のように、スリット80,82の幅は、爪50,56の厚みよりも若干余裕があるため、スリット80,82内に挿入された爪50,56は、工具などを取り外して左右に押し広げる力を解除すると、各アームのバネの戻る方向に従って若干収縮する。すなわち、爪50はスリット80の縁80Bに当接し、爪56はスリット82の縁82Aに当接する。そして、右アーム46と左アーム52を左右に広げた状態を保ったまま、収納キャップ70に係合した状態となる。
【0029】
以上のようにして連結リング40を収納キャップ70の内側に装着したら、図3(D)に示すように、接続管34の端部を連結リング40の内側に挿入し、コア部66に外嵌させる。このとき、左右アーム46,52が押し広げられているため、接続管34は、スムーズに挿入可能となっている。挿入された接続管34の端部が連結リング40の受部44に到達した後も、更に接続管34を押し込むことにより、連結リング40自体が継手本体62の基部63に向けて押し込まれる。
【0030】
すると、図3(C)及び(E)に示すように、スリット80,82の縁80Bと82Aに当接していた爪50及び56は、接続管34の挿入方向に押し込まれてスライドするため、それぞれ切欠84及び86内に収容される。このとき、左右アーム46,52はバネの戻る方向に従って収縮するため、爪50は切欠84の縁84Bに当接し、爪56は切欠86の縁86Aに当接する。すなわち、爪50,56は、スリット80,82との係合により左右に押し広げられていた状態から開放され、図3(C)ないし前記図1(B)に示す状態に戻り、接続管34の外周面を把持する。
【0031】
本実施形態の効果は、基本的には上述した実施形態と同様であるが、本形態によれば、連結リング40の爪50,56は、切欠84,86に収容されることにより、軸方向へのスライドが規制されて接続管34の抜け落ちを防止するほか、内周に沿った回転も同時に規制されることとなっている。このため、接続管34を軸方向へねじ込んだ時に、連結リング40自体が回転することがないため、より深く確実に、接続管34を挿入することが可能となる。また、収納キャップ70に打ち抜きでスリット80,82や切欠84,86を形成することとしたので、内面のみに溝を形成する前記形態と比較して、加工が容易である。更に、スリット80,82及び切欠84,86が軸方向に連続して形成されていることから、接続管34の挿入深さを外側から視認することができる。
【0032】
<他の実施形態>……本発明には数多くの実施形態があり、以上の開示に基づいて多様に改変することが可能である。例えば、次のようなものも含まれる。
(1)本発明を構成する材質としては、各種の公知のものが知られており、そのいずれのものを用いてもよい。例えば、鋼,ステンレス鋼などの金属や合成樹脂などを用いてよい。
【0033】
(2)前記形態で示した各部の形状や大きさは一例であり、同様の作用を奏するように適宜変更可能である。例えば、前記形態では、左右一対のアーム46及び52を設けることとしたが、更に他のアームを設けるようにしてもよい。また、前記形態を組み合わせるようにしてもよい。例えば、前記形態2において、接続管34を回転できるほうが好都合である場合には、切欠84及び86を周方向に長めに形成し、爪50及び56をある程度回転可能とすることにより、上述した実施形態1と同様の効果が得られる。逆に、前記形態1において、横溝28及び30を、前記形態2の切欠84及び86と同程度の長さで形成するようにしてもよい。更に、上述した連結部14又は64の形状も一例であり、他の接続管などと連結できる構造であれば、どのようなものであってもよい。
【0034】
(3)前記実施形態1の収納キャップ20に、接続管34の挿入深さを確認するための確認窓を、軸方向に沿って設けるようにしてもよい。あるいは、収納キャップ20又は70を、透明または半透明のプラスチック材料などを利用して形成することにより、接続管34の挿入状態を確認するようにしてもよい。これにより、収納キャップ20や70への接続管34の挿入深さを容易に確認でき、接続作業の完了を視認することが可能となる。
【0035】
(4)前記形態に止水用のOリングを設けるようにしてもよい。例えば、図4(A)に示す例では、コア部16には、Oリング装着用の溝90,92,94が全周に形成されており、収納キャップ20は、継手本体12に対して図に矢印F1で示す方向からねじ込まれて連結されている。前記溝90〜94は、連結リング40を収納キャップ20内に完全に収納したときに、左右アーム46及び52と対応する位置,すなわち、横溝28及び30と対応する位置に設けられている。このため、溝90,92,94にそれぞれOリング96,98,100を装着すると、左右アーム46及び52によって締め付けられ内止水を図ることができる。一方、図4(B)に示すように、収納キャップ20の内面の開口部22側とネジ部20A側に、Oリング収納溝等102及び104を全周に設け、これらにOリング106及び108を装着して外止水を図るようにしてもよい。本例では、継手本体12の連結部14は、ネジ部12Aよりも外径が小さくなるように形成されている。このため、収納キャップ20を継手本体12に対して図に矢印F2で示す方向からもねじ込み可能である。また、前記内止水と外止水を併用するようにしてもよい。もちろん、前記Oリングの装着位置及び装着数は、必要に応じて任意に変更可能である。前記形態2についても同様である。
【0036】
(5)前記形態における継手本体と収納キャップの連結方法も一例であり、同様の効果を奏するように適宜変更可能である。また、前記継手本体と収納キャップを構成する材料は同じものであってもよいし、必要に応じて違う材料を使用してもよい。例えば、継手本体を金属で構成し、収納キャップをプラスチックで形成するなどである。
【0037】
(6)前記形態は、本発明を水道用の管継手に適用した例であるが、水道用に限定されることなく、他の各種の流体に対する管継手として適用可能である。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、継手本体と連結した収納体の内面に縦溝と横溝を形成し、前記継手本体のコア部と前記収納体の内面との間隙に挿入されて接続管外周面を把持する連結手段に、前記溝と係合可能な係合手段を設ける。そして、前記係合手段と縦溝との係合により、前記連結手段を、前記接続管が挿入可能な状態で収納体内面に装着するとともに、前記接続管を所定の深さで挿入することにより前記係合手段と横溝を係合させ、前記連結手段による接続管の把持及び軸方向へのスライド規制をすることとした。このため、部品点数が少なく、しかも、接続管を収納体内に挿入するのみで、容易に接続管を継手本体に接続することができる。また、接続完了時に、前記連結手段の軸方向への運動が規制さされるため、接続管が継手本体から抜け落ちることなく確実に連結される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の構造を示す図であり、(A)は外観を示す全体斜視図,(B)は連結リングの構造を示す斜視図,(C)は前記(A)を#A−#A線に沿って切断した断面図である。
【図2】前記形態の作用を示す図であり、(A)〜(C)は、一部破断した主要斜視図,(D)及び(E)は、前記(B)及び(C)に対応する主要断面図である。
【図3】本発明の実施形態2を示す図であり、(A)は継手本体の構造を示す外観斜視図,(B)及び(C)は作用を示す斜視図,(D)及び(E)は、前記(B)及び(C)に対応する主要断面図である。
【図4】本発明の他の形態を示す図であり、(A)は内止水の様子を示す主要断面図,(B)は外止水の様子を示す主要断面図である。
【符号の説明】
10…管継手
12…継手本体
12A…ネジ部
13…基部
14…連結部
16…コア部
18…流路
20…収納キャップ
20A…ネジ部
22…開口部
28,30…横溝
32…縦溝
34…接続管
36…空隙
40…連結リング
42…底部
44…受部
46…右アーム
48…切込部
50…爪
52…左アーム
54…切込部
56…爪
60…管継手
62…継手本体
62A,70A…ネジ部
63…基部
64…連結部
66…コア部
68…流路
70…収納キャップ
72…開口部
80,82…スリット
80A,80B,82A,82B…縁
84,86…切欠
84A,84B,86A,86B…縁
88…空隙
90〜94…溝
96〜100…Oリング
102,104…溝
106,108…Oリング

Claims (7)

  1. 接続管端部に内挿される中空のコア部を一端側に備えた継手本体,
    前記コア部を軸中心に収納する略筒状に形成されており、一端が開口し、他端が前記継手本体と気密に連結するとともに、内周面に軸方向に沿った縦溝とそれに略直交する横溝が設けられた収納体,
    前記コア部と前記収納体との間隙に挿入され、該収納体の縦溝及び横溝と係合可能な係合手段を備えるとともに、前記接続管の外周面を把持可能な連結手段,を備えており、
    前記係合手段と縦溝との係合により、前記連結手段を、前記接続管が挿入可能な状態で収納体内面に装着するとともに、前記接続管の所定深さの挿入により、前記係合手段と横溝を係合させて、前記連結手段による接続管の把持と軸方向へのスライド規制をすることを特徴とする管継手。
  2. 前記連結手段が、前記接続管の外周面を覆う略筒状に形成されるとともに、
    一端の内周に沿って設けられており、前記接続管の端部を受ける受部,
    他端側に周に沿って平行に設けられており、前記接続管の外周面を把持するとともに左右へ開閉可能な、少なくとも左右一対の板バネ状の複数のアーム,
    該複数のアームの先端に設けられており、前記接続管の軸方向と略直交する方向の外側へ突出した爪部,
    を備えており、
    前記収納体が、
    内周に沿って形成されており、前記接続管が所定深さで挿入されたときに、前記複数のアームの爪部を収容するとともに、軸方向へのスライドを規制する複数の横溝,
    開口側の端部から前記複数の横溝に跨って、内周面に軸方向に形成されており、前記複数のアームを左右に開いた状態で、その爪部と係合可能な縦溝,
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の管継手。
  3. 前記収納体の横溝を、全周にわたって形成したことを特徴とする請求項2記載の管継手。
  4. 前記収納体の横溝及び縦溝を、前記収納体の内周面から外周面に達する打ち抜きに形成したことを特徴とする請求項2記載の管継手。
  5. 前記収納体に、前記接続管の収納体内への挿入深さを確認するための確認手段,
    を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の管継手。
  6. 前記収納体を、透明ないし半透明の材料を用いて形成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の管継手。
  7. 前記コア部の外周面または前記収納体の内周面の少なくとも一方に止水手段を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の管継手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009185941A (ja) * 2008-02-07 2009-08-20 Inaba Denki Sangyo Co Ltd 流体管密封部材
CN111765994A (zh) * 2020-06-19 2020-10-13 京源中科科技股份有限公司 热量表、分区控温系统、方法和装置

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