JP2004250381A - 歯磨剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】難水溶性非イオン性薬効成分、酸化エチレンの平均付加モル数が5〜30のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びアニオン性界面活性剤を含有し、内容物と接触する部分の全部又は一部が前記難水溶性非イオン性薬効成分と親和性の高いプラスチックで形成された容器に充填されてなる歯磨剤組成物。
【効果】本発明の歯磨剤組成物は、容器内面に特殊なプラスチックが施されるなどした特殊な容器を使用しなくても、長期保管後においても難水溶性非イオン性薬効成分の容器への吸着が少なく、難水溶性非イオン性薬効成分が長期に亘って安定配合されてその効果が持続的に発揮され、かつ十分な起泡力を有し、優れた使用感を有する。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、難水溶性非イオン性薬効成分を含有し、う蝕、歯周病、口臭等の原因となる口腔内細菌を抑制するなどの薬効を有する歯磨剤組成物であって、難水溶性非イオン性薬効成分が安定配合され、かつ十分な起泡力が確保されて、優れた使用感を有する歯磨剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
う蝕、歯周病の2大口腔疾患の原因は、口腔内プラーク中の各種細菌によるものであると考えられ、特にう蝕は、ストレプトコッカス・ミュータンス(S.mutans)等の連鎖球菌、歯周病はポリフィロモナス・ジンジバリス(P.gingivalis)等の偏性嫌気性グラム陰性桿菌を主とした細菌による感染症であり、また、口臭の原因としてはフゾバクテリウム・ヌクレアタム(F.nucleatum)等の口腔内細菌が関与している。従って、口腔内疾患の予防、改善に有効な手段として、プラークコントロール、即ち、口腔内細菌数を低レベルに保つことが有用であると言われている。
【0003】
通常、歯磨剤の多くには使用感向上や油溶性香料の可溶化などのため、ラウリル硫酸ナトリウム等のアニオン性界面活性剤が発泡剤として配合されており、この組成物中において効果を発揮できる殺菌剤は非カチオン性殺菌剤であり、とりわけ、トリクロサンやビオゾールが優れた殺菌効果を有することが知られている。
【0004】
しかし、トリクロサン等の難水溶性非イオン性薬効成分の多くは疎水性物質であるため、発泡剤などにより可溶化して歯磨組成物に配合しているが、練歯磨製剤は凝集分散系の準安定状態であるため、温度等により生ずる分散状態の変化によって、容器や研磨剤などへの抗菌剤吸着が生じ易く、長期間保管されて使用された場合には有効含有量が低下する恐れがある。かかる問題を解決する手段として、例えば、容器の内層部分に特殊なポリマーを用いて非イオン性殺菌剤の容器への吸着を改善する手段が講じられ、ポリフルオロエチレン,ポリ塩化ビニルを容器内層に使用した抗歯垢性口腔用組成物(特許文献1:特開平2−288820号公報参照)、アクリロニトリル共重合体やエチレン/ビニルアルコール共重合体を容器内層に使用した口腔用組成物(特許文献2:特開平6−92830号公報参照)、エチレン/ビニルアルコール共重合体を容器内層に使用する口腔用組成物及びその包装用の容器(特許文献3:特開平6−279248号公報参照)などが提案されている。
【0005】
また、歯磨剤の組成面での改善手段としてポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマーとアニオン性界面活性剤を配合し、水分量を40%以下とすることでトリクロサンを安定化した口腔用組成物(特許文献4:特開平10−139641号公報参照)、アニオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤を特定の比率で配合し、水分量を40%以下とすることでフェノール系殺菌剤を安定配合した口腔用組成物(特許文献5:特開平11−322553号公報参照)などが提案されている。更に、本出願人は、特定のポリオキシエチレンアルキルエーテルを配合することで安定化させ、容器に充填された歯磨剤組成物(特願2002−58001号明細書参照)を提案している。また、トリクロサンにヘキシレングリコールを特定割合で併用することで、合成樹脂製の内面を有する容器中におけるトリクロサンの経時安定性を改良した口腔用組成物(特許文献6:特開平6−287120号公報参照)も提案されている。
【0006】
しかし、上記技術においては、難水溶性非イオン性抗菌剤を安定配合するには特殊なプラスチック内層を施した特殊容器を使用する必要があり、面倒かつ経済的に不利である。また、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマーや特定のポリオキシエチレンアルキルエーテル等の非イオン性界面活性剤を配合して安定化を図った場合は、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアニオン性界面活性剤の起泡力を低下させてしまう欠点がある。歯磨ブラッシングにおいては起泡性が使用感に大きな影響を与え、一般にある程度起泡量が多く、また起泡するまでの時間が短い方が良好な評価が得られることが多い。従って、特殊な容器を用いることなく、しかも、製剤の起泡性を損なわずに難水溶性非イオン性薬効成分が安定配合され得る使用性に優れた歯磨剤組成物の開発が求められていた。
【0007】
【特許文献1】
特開平2−288820号公報
【特許文献2】
特開平6−92830号公報
【特許文献3】
特開平6−279248号公報
【特許文献4】
特開平10−139641号公報
【特許文献5】
特開平11−322553号公報
【特許文献6】
特開平6−287120号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、長期保管後においても難水溶性非イオン性薬効成分の容器への吸着が少なく、難水溶性非イオン性薬効成分が長期に亘って安定配合されてその効果が持続的に発揮され、かつ十分な起泡力を有し、優れた使用感を有する歯磨剤組成物を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、難水溶性非イオン性薬効成分に、酸化エチレンの平均付加モル数が5〜30のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とアニオン性界面活性剤とを組合わせて配合することにより、容器最内層に特殊なプラスチックを施すなどした特殊容器を使用しなくても、長期保存後においても難水溶性非イオン性薬効成分の容器への吸着が少なく、難水溶性非イオン性薬効成分が安定配合されてその薬効が持続的に発揮され、しかも、起泡力が高く、優れた使用感を有する歯磨剤組成物が得られることを見出した。
【0010】
従って、本発明は、難水溶性非イオン性薬効成分、酸化エチレンの平均付加モル数が5〜30のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びアニオン性界面活性剤を含有し、内容物と接触する部分の全部又は一部が前記難水溶性非イオン性薬効成分と親和性の高いプラスチックで形成された容器に充填されてなる歯磨剤組成物を提供する。
【0011】
以下、本発明について更に詳細に説明する。本発明の歯磨剤組成物に配合される難水溶性非イオン性薬効成分としては、歯磨剤組成物に通常配合される種々の難水溶性非イオン性薬効成分、例えば難水溶性非イオン性抗菌剤、油溶性ビタミン類及びその誘導体などが使用される。難水溶性非イオン性抗菌剤としては、具体的に2’,4,4’−トリクロロ−2−ヒドロキシジフェニルエーテル(トリクロサン)、2,2’−ジヒドロキシ−5,5’−ジブロモ−ジフェニルエーテル等のハロゲン化ジフェニルエーテル、2−イソプロピル−5−メチルフェノール(チモール)、4−イソプロピル−3−メチルフェノール(ビオゾール)、オイゲノール等のフェノール系化合物などが挙げられる。油溶性ビタミン類及びその誘導体としては、酢酸−DL−α−トコフェロールなどが挙げられる。本発明では、これらの中でもトリクロサン、4−イソプロピル−3−メチルフェノール(ビオゾール)が好ましく、トリクロサンが最も好ましい。なお、トリクロサンは広範囲な抗菌スペクトルをもつハロゲン化ジフェニルエーテル型の殺菌剤であり、化学名は2’,4,4’−トリクロロ−2−ヒドロキシジフェニルエーテルであり、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)からイルガサンの商品名で販売されている。
【0012】
難水溶性非イオン性薬効成分の配合量は、組成物全体の0.001〜2質量%、特に0.01〜1質量%が好適である。配合量が0.001質量%未満では十分な殺菌効果が発揮されない場合があり、また、2質量%を越えると製剤中への可溶化が困難となり安定な歯磨製剤を得ることができない場合がある。
【0013】
本発明に使用されるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、酸化エチレンの平均付加モル数が5〜30、好ましくは5〜20、特に好ましくは10〜20のものである。平均付加モル数が5未満のものでは、油溶性が高まり起泡力の低下を招き、30を越えるものでは難水溶性非イオン性薬効成分の安定性が低下する。
【0014】
上記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の配合量は、組成物全体の0.1〜5質量%、特に0.5〜2.5質量%の範囲が好ましく、配合量が0.1質量%未満では難水溶性非イオン性薬効成分の安定化効果が十分得られない場合があり、5質量%を越えると十分な起泡力が得られない場合がある。
【0015】
なお、本発明においては、上記特定平均付加モル数を有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を配合することで、難水溶性非イオン性薬効成分を安定配合し得ると共に組成物が起泡性に優れたものとなる。この理由は明確ではないが、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の分子構造は通常の直鎖の非イオン性界面活性剤に比べかさ高い(バルキーな構造)ため、アルキル硫酸エステル又はその塩等のアニオン性界面活性剤と形成する混合ミセルが特殊な形態なものとなり、起泡性をも良好にしているものと推察される。
【0016】
アニオン性界面活性剤としては、通常歯磨剤組成物に配合されるものを使用可能である。具体的には、オクチル硫酸、デシル硫酸、ラウリル硫酸、ミリスチル硫酸、パルミチル硫酸、ステアリル硫酸やそのナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属塩などのアルキル硫酸エステル又はその塩、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ミリストイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、N−パルミトイルグルタミン酸ナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、N−メチル−N−アシルタウリンナトリウム、N−メチル−N−アシルアラニンナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウムなどが用いられる。
【0017】
本発明では、アニオン性界面活性剤として、特にアルキル硫酸エステル又はその塩を使用することが好適であり、中でも起泡力に優れるラウリル硫酸ナトリウムを使用することが好ましい。
【0018】
アニオン性界面活性剤の配合量は、組成物全体に対して好ましくは0.1〜5質量%、より好ましくは0.5〜2.5質量%である。配合量が0.1質量%未満では十分な起泡性が得られない場合があり、5質量%を越えると口腔内粘膜への刺激が強く使用感が低下する場合がある。
【0019】
更に、本発明組成物においては、上記特定のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とアニオン性界面活性剤との配合比(質量比)が0.3:1.0〜2.5:1.0、好ましくは0.5:1.0〜1.5:1.0であることが望ましい。前記配合比が0.3未満である場合は、難水溶性非イオン性薬効成分の安定性が十分に得られない場合があり、2.5を越える場合は、起泡力が低下し、優れた使用感が得られなくなる場合がある。
【0020】
本発明の歯磨剤組成物は、上記必須成分に加えて任意成分としてその他の添加剤を配合でき、上記必須成分以外の研磨剤、粘稠剤、粘結剤、界面活性剤、甘味剤、防腐剤、有効成分、色素、香料等を配合して、これら成分と水とを混合し、通常の方法で製造することができる。
【0021】
研磨剤としては、シリカ系研磨剤を使用することが好ましいが、シリカ系研磨剤以外に、以下に示す研磨剤の1種又は2種以上のものを組み合わせて使用することが可能である。即ち、第2リン酸カルシウム2水和物、第2リン酸カルシウム無水和物、ピロリン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、二酸化チタン、結晶性ジルコニウムシリケート、ポリメチルメタアクリレート、不溶性メタリン酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、第3リン酸マグネシウム、ゼオライト、ケイ酸ジルコニウム、第3リン酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト、フルオロアパタイト、カルシウム欠損アパタイト、第3リン酸カルシウム、第4リン酸カルシウム、第8リン酸カルシウム、合成樹脂系研磨剤などが挙げられる(配合量:通常、組成物全体の5〜60質量%)。
【0022】
粘稠剤としては、グリセリン、ソルビット、プロピレングリコール、分子量200〜6000のポリエチレングリコール、エチレングリコール、還元でんぷん糖化物等の多価アルコール等の1種又は2種以上が使用できる(配合量:通常、組成物全体の10〜40質量%)。
【0023】
粘結剤としては、ポリアクリル酸ナトリウム、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、カーボポール、グアガム、ゼラチン、アビセル、モンモリロナイト、カオリン、ベントナイト等の無機粘結剤などが挙げられる(配合量:通常、組成物全体の0.1〜5質量%)。
【0024】
界面活性剤としては、上記特定のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油以外のノニオン界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等を本発明の効果を損なわない範囲で添加することができる。例えば、アルキルグリコシド、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ショ糖脂肪酸エステル、アルキロールアマイド、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ラウリン酸デカグリセリル等が挙げられる。なお、これら他の界面活性剤の配合量は、組成物全体の0〜5質量%とすることができる。
【0025】
甘味剤としては、サッカリンナトリウム、アスパラテーム、ステビオサイド、ステビアエキス、パラメトキシシンナミックアルデヒド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、ペリラルチン等、防腐剤としては、ブチルパラベン、エチルパラベン等のパラベン類、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。
【0026】
各種有効成分としては、難水溶性非イオン性薬効成分以外にフッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化第1錫、フッ化ストロンチウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ化物、正リン酸のカリウム塩、ナトリウム塩等の水溶性リン酸化合物、トラネキサム酸、ε−アミノカプロン酸、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、ヒノキチオール、アスコルビン酸、塩化ナトリウム、α−ビサボロール、クロルヘキシジン塩類、塩化セチルピリジニウム、アズレン、グリチルレチン酸、銅クロロフィリンナトリウム、クロロフィル、グリセロホスフェートなどのキレート性リン酸化合物、グルコン酸銅等の銅化合物、乳酸アルミニウム、塩化ストロンチウム、硝酸カリウム、ベルベリン、ヒドロキサム酸及びその誘導体、トリポリリン酸ナトリウム、ゼオライト、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体、ポリビニルピロリドン、エピジヒドロコレステリン、塩化ベンゼトニウム、塩化ナトリウム、クエン酸亜鉛、トウキ軟エキス、オウバクエキス、カミツレ、チョウジ、ローズマリー、オウゴン、ベニバナ等の抽出物などが挙げられる。なお、上記他の有効成分の配合量は、本発明の効果を妨げない範囲で有効量とすることができる。
【0027】
香料としては、ペパーミント油、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウインターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、イリスコンクリート、アブソリュートペパーミント、アブソリュートローズ、オレンジフラワー等の天然香料、及び、これら天然香料を加工処理(前溜部カット、後溜部カット、分留、液液抽出、エッセンス化、粉末香料化等)した香料、メントール、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、3−l−メントキシプロパン−1.2−ジオール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、N−置換−パラメンタン−3−カルボキサミド、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラジン、エチルラクテート、メチルラクテート、エチルチオアセテート等の単品香料、更に、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香料等、歯磨剤組成物に用いられる公知の香料素材を使用することができ、実施例の香料に限定されない。
【0028】
上記の香料素材の配合量は、特に限定されないが、組成物中に0.000001〜1質量%配合することが好ましい。また、上記香料素材を使用した賦香用香料としては、組成物中に0.1〜2.0質量%使用することが好ましい。
【0029】
着色剤としては、青色1号、黄色4号、緑色3号等が例示され、配合量は、本発明の効果を妨げない範囲で通常量とすることができる。
【0030】
本発明の歯磨剤組成物は、内容物と接触する部分の全部又は一部が前記難水溶性非イオン性薬効成分と親和性の高いプラスチックで形成された容器に充填されてなるものである。難水溶性非イオン性抗菌剤と親和性の高いプラスチックとしては、一般的に歯磨剤用容器の最内層等に使用されているプラスチックであるポリエチレン、ポリプロピレンなどが代表例として挙げられる。
【0031】
この場合、容器は、単層又は2種以上の樹脂によるブローチューブ、アルミニウム等の金属、紙、他のプラスチックとの積層フイルムで形成されたチューブ、機械的又は差圧によるディスペンサー容器、ピロー包装等のフィルム包装容器、射出、中空、プレス、真空等の成形によるボトルなど、歯磨剤組成物用として通常使用される各種容器であり、これら容器の内容物と接触する部分、例えば容器最内層などが難水溶性非イオン性薬効成分と親和性の高いプラスチックで形成されたものだけでなく、チューブ、ボトル等の頭部、中栓部、インジェクションパーツ等の容器の一部が難水溶性非イオン性薬効成分と親和性の高い上記プラスチックで形成されたものも含まれる。
【0032】
【発明の効果】
本発明の歯磨剤組成物は、容器内面に特殊なプラスチックが施されるなどした特殊な容器を使用しなくても、長期保管後においても難水溶性非イオン性薬効成分の容器等への吸着が少なく、難水溶性非イオン性薬効成分の薬効が持続的に発揮されて、保存安定性に優れ、かつ良好な起泡性で優れた使用感を有する。
【0033】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に制限されるものではない。
【0034】
[実施例1〜6、比較例1〜4]
表1,2に示す組成で難水溶性非イオン性抗菌剤を配合した歯磨剤組成物を調製し、最内層がポリエチレンからなる直径2.6cmのチューブに約50g充填し、有効成分(難水溶性非イオン性抗菌剤)残存率、起泡性を下記方法で評価した。結果を表1,2に示す。
【0035】
有効成分残存率:
調製直後における組成物中の難水溶性非イオン性抗菌剤を定量(質量%)した値を初期値とし、50℃、1ケ月保存した後の組成物中に含まれる難水溶性非イオン性抗菌剤の配合濃度を評価サンプル値(質量%)とし、下記式にて難水溶性非イオン性抗菌剤の残存率を計算した。なお、難水溶性非イオン性抗菌剤の定量は、歯磨剤を10g分取し(チューブから押し出した最初の10gを使用)、60%エタノール溶液で難水溶性非イオン性抗菌剤を抽出した後、液体クロマトグラフを用いて行った。
Figure 2004250381
起泡性:
起泡性による使用感の試験は、専門家パネラー(10名)を用い、歯磨組成物(1g)をハブラシ(デンターシステマライオン,レギュラー,毛の硬さ=ふつう、ライオン(株)製)に取り、1分間ブラッシングし、歯磨剤組成物の起泡性による使用感を下記の5段階評価で行い、その平均値を起泡性とした。
評価基準
5:ブラッシング開始後、直ぐに十分起泡し、使用感に優れる。
4:ブラッシング開始後、10秒程度で十分起泡して、使用感は良好である。
3:ブラッシング開始後、20秒程度で起泡するが、使用感にはやや不満。
2:ブラッシング開始後、30秒程度でようやく起泡し、使用感がやや悪い。
1:ブラッシング終了時においても十分な起泡が得られず、使用感が悪い。
【0036】
【表1】
Figure 2004250381
【0037】
【表2】
Figure 2004250381
【0038】
表1,2の結果から、本発明の歯磨剤組成物(実施例1〜6)は、何れも高い難水溶性非イオン性抗菌剤の残存率を示し、また、起泡性が良好で使用感にも優れることが判明した。
【0039】
更に、下記組成の容器最内層が難水溶性非イオン性抗菌剤の1種又は2種以上と親和性の高いプラスチック容器に充填した歯磨組成物を調製したところ、いずれの歯磨組成物も難水溶性非イオン性抗菌剤の安定性に優れ、起泡性が良好で使用感に優れたものであった。
【0040】
[実施例7]練歯磨
Figure 2004250381
最内層がポリエチレンからなるチューブに充填した上記組成の練歯磨剤を調製した。
【0041】
[実施例8]練歯磨
Figure 2004250381
最内層がポリエチレンからなるチューブに充填した上記組成の練歯磨剤を調製した。
【0042】
[実施例9]練歯磨
Figure 2004250381
最内層がポリエチレンからなるチューブに充填した上記組成の練歯磨剤を調製した。
【0043】
[実施例10]練歯磨
Figure 2004250381
最内層がポリエチレンからなるチューブに充填した上記組成の練歯磨剤を調製した。
【0044】
[実施例11]練歯磨
Figure 2004250381
最内層がポリエチレンからなるチューブに充填した上記組成の練歯磨剤を調製した。
【0045】
[実施例12]練歯磨
Figure 2004250381
最内層がポリエチレンからなるチューブに充填した上記組成の練歯磨剤を調製した。
【0046】
[実施例13]液状歯磨
Figure 2004250381
最内層がポリエチレンからなる容器に充填した上記組成の液状歯磨剤を調製した。

Claims (4)

  1. 難水溶性非イオン性薬効成分、酸化エチレンの平均付加モル数が5〜30のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びアニオン性界面活性剤を含有し、内容物と接触する部分の全部又は一部が前記難水溶性非イオン性薬効成分と親和性の高いプラスチックで形成された容器に充填されてなる歯磨剤組成物。
  2. 難水溶性非イオン性薬効成分が、難水溶性非イオン性抗菌剤である請求項1記載の歯磨剤組成物。
  3. アニオン性界面活性剤が、アルキル硫酸エステル又はその塩である請求項1又は2記載の歯磨剤組成物。
  4. 難水溶性非イオン性薬効成分がトリクロサンであり、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とアニオン性界面活性剤とを質量比で0.3:1.0〜2.5:1.0の割合で含有する請求項1,2又は3記載の歯磨剤組成物。
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