JP2004249813A - 鞍乗型車両における変速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】鞍乗型車両における変速装置において、Vベルト巻掛機構を収容する動伝ケース内に外部の水が容易には吸入されないようにし、かつ、車両の幅寸法が大きくならないようにする。
【解決手段】車両1の変速装置18が、車体2に支持された内燃機関17に後車輪5を連動連結させるVベルト巻掛機構21と、このVベルト巻掛機構21を収容する動伝ケース22と、この動伝ケース22の上方に配置され外部の空気23を浄化してこの空気23を上記動伝ケース22に成形された空気導入口24を通しこの動伝ケース22内に導入可能とさせるエアクリーナ25とを備える。空気導入口24を動伝ケース22の上面に成形する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、車体に支持された内燃機関に後車輪を連動連結させるVベルト巻掛機構を備え、このVベルト巻掛機構を空冷させるようにした鞍乗型車両における変速装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【特許文献1】特開2000‐79892号公報
【0004】
上記鞍乗型車両における変速装置には、従来、上記特許文献1に示されるものがある。これによれば、上記車両の変速装置は、車体に支持された内燃機関に後車輪を連動連結させるVベルト巻掛機構と、このVベルト巻掛機構を収容すると共にこのVベルト巻掛機構を支承する動伝ケースと、この動伝ケースの上方に配置され外部の空気を浄化するエアクリーナと、このエアクリーナを上記動伝ケースの外側面に成形された空気導入口に連通させて上記エアクリーナで浄化された空気を上記動伝ケース内に導入させる空気導入管とを備え、この空気導入管の下流部分は上記動伝ケースの外側方に配置されている。
【0005】
上記内燃機関を駆動させ、この内燃機関の駆動力を上記Vベルト巻掛機構を介し後車輪に伝達させてこれを回転させると、上記車両の走行が可能となる。この車両の走行時、上記Vベルト巻掛機構の作動により、そのVベルトは高温になろうとする。しかし、上記エアクリーナにより外部の空気が浄化されて動伝ケース内に導入されるため、この空気により、上記Vベルト巻掛機構のVベルトが空冷され、上記Vベルトが高温になることが防止される。また、この場合、上記空気はエアクリーナにより浄化されるため、外部の粉塵が上記Vベルトに付着することも防止される。
【0006】
よって、上記したVベルトの高温化の防止によりその寿命の向上が達成されると共に、Vベルトへの粉塵の付着の防止により、Vベルトにスリップの生じることが防止され、この結果、上記Vベルト巻掛機構によって所定の動力伝達が可能とされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1の変速装置では、上記空気導入口は動伝ケースの外側面に成形されていて、走行面からの高さが低いため、特に、車輪の下部が水につかるような雨中走行時には、上記空気導入口と空気導入管の下流端部との継ぎ目から上記動伝ケース内に水が吸入され易くなるおそれがある。そして、このような水入りが生じると、Vベルトにスリップが生じて、所定の動力伝達が確保できなくなる。
【0008】
また、上記したように空気導入管の下流部分は動伝ケースの外側方に配置されていて、この動伝ケースからその外側方に突出しており、このため、車両の幅寸法が大きくなりがちであり、これは、鞍乗型車両にとって好ましくない。
【0009】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、鞍乗型車両における変速装置において、Vベルト巻掛機構を収容する動伝ケース内に外部の水が容易には吸入されないようにし、かつ、車両の幅寸法が大きくならないようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の鞍乗型車両における変速装置は、次の如くである。なお、この項において各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「発明の実施の形態」の項の内容に限定解釈するものではない。
【0011】
請求項1の発明は、車体2に支持された内燃機関17に後車輪5を連動連結させるVベルト巻掛機構21と、このVベルト巻掛機構21を収容する動伝ケース22と、この動伝ケース22の上方に配置され外部の空気23を浄化してこの空気23を上記動伝ケース22に成形された空気導入口24を通しこの動伝ケース22内に導入可能とさせるエアクリーナ25とを備えた鞍乗型車両における変速装置において、
【0012】
上記空気導入口24を上記動伝ケース22の上面に成形したものである。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記エアクリーナ25の幅方向のいずれかの部位を上記空気導入口24に連通させたものである。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1、もしくは2の発明に加えて、上記動伝ケース22の上面から上方に向って一体的に空気導入パイプ42を突出させ、この空気導入パイプ42の上端部を上記空気導入口24としたものである。
【0015】
請求項4の発明は、請求項1から3のうちいずれか1つの発明に加えて、上記エアクリーナ25の外殻を構成するクリーナケース46が、下方に向って開口する椀形状のケース部材53を備え、このケース部材53の内部に上記空気導入口24を嵌入させたものである。
【0016】
請求項5の発明は、請求項1から4のうちいずれか1つの発明に加えて、上記空気導入口24を上記エアクリーナ25のエレメント47よりも上側に位置させたものである。
【0017】
請求項6の発明は、請求項1から5のうちいずれか1つの発明に加えて、上記Vベルト巻掛機構21が上記動伝ケース22内の前部に収容され軸心29が車体2の幅方向に延びる駆動シーブ30と、上記動伝ケース22内の後部に収容され軸心31が車体2の幅方向に延びる従動シーブ32と、これら両シーブ30,32に巻き掛けられるVベルト33とを備え、上記駆動シーブ30と同じ軸心29上でこの駆動シーブ30にファン34を並設し、このファン34の駆動により、外部の空気23が上記エアクリーナ25内、空気導入口24、および動伝ケース22内を順次通過するようにした鞍乗型車両における変速装置において、
【0018】
上記車体2の側面視(図1)で、上記空気導入口24から上記ファン34の軸心29に向う空気導入通路44の上流側幅寸法W1よりも、下流側幅寸法W2をより大きくしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0020】
図において、符号1はスクータ型自動二輪車で例示される鞍乗型車両で、図中矢印Frは、この車両1の進行方向前方を示している。
【0021】
上記車両1は、車体2と、この車体2の前部にフロントフォークにより操向自在に支承される前車輪3と、上記車体2の後部に懸架装置4により支承される後車輪5と、上記車体2の後上部に支持されるシート6と、上記車体2に支持され上記後車輪5を回転駆動可能とさせる駆動手段である駆動ユニット7とを備え、上記車体2は上記前車輪3と後車輪5とにより走行面8上に支持されている。
【0022】
上記シート6は、その前部がライダー用シート11とされ、後部がタンデムライダー用シート12とされている。
【0023】
上記懸架装置4は上記駆動ユニット7を備え、この駆動ユニット7は、前後方向に長く延びてその後部側が上下に揺動自在となるよう前部が上記車体2の前後方向の中途部に枢支軸14により枢支されている。また、上記懸架装置4は、上記駆動ユニット7の後部を上記車体2の後部に支持させる緩衝器15を備えている。
【0024】
上記駆動ユニット7は、そ9の前部を構成して上記枢支軸14により車体2に枢支される内燃機関17と、この内燃機関17の後側に配置されてこの内燃機関17に連設される変速装置18と、この変速装置18の後側に配置されてこの変速装置18に連設されその後部に上記後車輪5を支承する歯車式減速装置19とを備え、上記内燃機関17の駆動力は上記変速装置18で変速され、かつ、上記減速装置19で減速されて上記後車輪5に伝達可能とされている。
【0025】
上記変速装置18は、上記内燃機関17に減速装置19を介し後車輪5を連動連結させるVベルト巻掛機構21と、前後方向に長く延びこのVベルト巻掛機構21を収容して後端部に上記後車輪5と減速装置19を支承する動伝ケース22と、この動伝ケース22の上方に隣接するよう配置され外部の空気23を浄化してこの空気23を上記動伝ケース22の上面に成形された空気導入口24を通しこの動伝ケース22内に導入可能とさせるエアクリーナ25とを備えている。このエアクリーナ25の幅方向のいずれかの部位に上記空気導入口24が連通させられており、また、上記動伝ケース22には、その内部の空気23を外部に導出可能とさせる空気導出口26が成形されている。
【0026】
上記Vベルト巻掛機構21は、上記動伝ケース22内の前部に収容され、車体2の幅方向に延びる軸心29回りに回転自在となるよう上記動伝ケース22に支承されて上記内燃機関17のクランク軸に連動連結される駆動シーブ30と、上記動伝ケース22内の後部に収容され、車体2の幅方向に延びる軸心31回りに回転自在となるよう上記動伝ケース22に支承されて上記減速装置19を介し後車輪5を連動連結させる従動シーブ32と、上記駆動シーブ30と従動シーブ32とに巻き掛けられるVベルト33とを備え、上記内燃機関17に連動する駆動シーブ30の回転が速くなるに従い、上記Vベルト巻掛機構21の減速比が自動的に小さくなることとされている。
【0027】
上記駆動シーブ30と同じ軸心29上で上記駆動シーブ30と並設されてこの駆動シーブ30と共に回転する遠心式のファン34が設けられている。このファン34は、上記駆動シーブ30の軸方向で、上記内燃機関17とは反対側の上記駆動シーブ30の面に一体的に突設され上記軸心29周りの周方向に所定ピッチで配置される複数の羽根35を備え、上記ファン34の軸心29上における上記羽根35群の内部が空気23の吸入部36とされている。
【0028】
上記動伝ケース22は、車体2の幅方向での中途部を構成して上記内燃機関17とは反対の外側方に向って開口するケース本体39と、このケース本体39の開口を開閉自在に閉じて上記ケース本体39に締結具40により着脱自在に固着されるケースカバー41と、このケースカバー41の上面における前後方向の中途部から上方に向って一体的に突出しその内部の上端部が上記空気導入口24とされる空気導入パイプ42と、この空気導入パイプ42の後方で上記動伝ケース22のケースカバー41の上面における後部から上方に向って一体的に突出しその内部が上記空気導出口26とされる空気導出パイプ43とを備え、上記動伝ケース22のケースカバー41の上面は前後方向でほぼ直線的に延び、また、このケースカバー41の外側面は全体的にみてほぼ真直ぐに後方に延びている。
【0029】
上記動伝ケース22の内部には、上記空気導入パイプ42内の空気導入口24を上記ファン34の吸入部36に連通させる空気導入通路44と、上記ファン34の外周部域を上記空気導出口26に連通させる空気流動通路45とが成形され、この空気流動通路45が上記Vベルト巻掛機構21の収容空間となっている。上記車体2の側面視(図1)で、上記空気導入通路44の上流側幅寸法W1よりも、下流側幅寸法W2がより大きくされ、上記車体2の平面視では、上記空気導入通路44の上流側幅寸法よりも、下流側幅寸法がより小さくされ、つまり、空気導入通路44の各部断面積が互いにほぼ均一とされている。
【0030】
上記エアクリーナ25は、その外殻を構成するクリーナケース46と、このクリーナケース46内に収容されこのクリーナケース46の外部の空気23を濾過することにより浄化するエレメント47とを備えている。上記クリーナケース46は、上記動伝ケース22のケースカバー41の上面の前後方向におけるほぼ全体にわたり長く設けられ、かつ、上記動伝ケース22のケースカバー41の上面に隣接して設けられ、更に、上記動伝ケース22のケースカバー41の外側面と、上記エアクリーナ25のクリーナケース46の外側面とは車体2の幅方向で互いにほぼ同じところに配置されて、互いにほぼ面一とされている。
【0031】
上記クリーナケース46は、その前部を構成し上記空気導入パイプ42の前方に位置してその前端部が外部に向って開口する前部ケース48と、上記クリーナケース46の前後方向の中途部を構成して上記前部ケース48に連通し上記空気導入パイプ42内における空気導入口24の上端開口を全体的に取り囲み、上記前部ケース48内を上記空気導入パイプ42内の空気導入口24に連通させる中途部ケース49と、上記クリーナケース46の後部を構成して上記中途部ケース49に連設され上記空気導出パイプ43をその上方から覆い、上記空気導出パイプ43内の空気導出口26を上記動伝ケース22のケースカバー41の後下方に連通させる後部ケース50とを備え、上記クリーナケース46の各ケース48〜50はそれぞれ締結具51により動伝ケース22のケースカバー41の上面に固着されている。
【0032】
上記中途部ケース49は、上記空気導入パイプ42の基部周りに配置され、上記後部ケース50と一体成形されるケース基部52と、下方に向って開口する椀形状をなし、その内部に上記空気導入パイプ42内の上端部の空気導入口24を嵌入させるケース部材53とを備え、このケース部材53は上記ケース基部52に対し締結具54により固着されている。上記後部ケース50の上面は平坦に成形され、上記タンデムライダー用シート12への乗車時や、着座時におけるタンデムライダーのステップ55とされている。
【0033】
上記エレメント47は、上記前部ケース48と中途部ケース49との連通部分に配置される1次エレメント56と、上記中途部ケース49におけるケース基部52の内部から上記ケース部材53の内部に至る間に配置されほぼ水平方向に平坦に延びる2次エレメント57とを備え、上記空気導出パイプ43の上部を含め、その上端部内の空気導入口24は、上記エレメント47の1,2次エレメント56,57よりもそれぞれ上側に位置させられている。
【0034】
上記駆動ユニット7の内燃機関17を駆動させ、この内燃機関17の駆動力を上記変速装置18のVベルト巻掛機構21と減速装置19とを介し後車輪5に伝達させてこれを回転させると、上記車両1の走行が可能となる。
【0035】
車両1の走行時、上記内燃機関17にVベルト巻掛機構21の駆動シーブ30を介し連動するファン34の駆動により、上記ファン34の吸入部36は負圧となる。すると、まず、上記エアクリーナ25の外部の空気23(A)が上記クリーナケース46の前部ケース48内に吸入される。この前部ケース48内に吸入された空気23(B)は上記1次エレメント56と2次エレメント57とを順次通過して濾過されることにより浄化される。次に、このように浄化された空気23(B)はクリーナケース46の中途部ケース49のケース部材53内で、一旦、上昇した後、下方に向い反転して上記空気導入口24に吸入される。この反転の際、上記空気23(B)内の水滴は遠心力で分離されて、この水滴が上記空気導入口24を通り動伝ケース22内に吸入されるということは防止される。
【0036】
上記空気導入口24に吸入された空気23(C)は、上記空気導入パイプ42の内部と空気導入通路44とを通り、上記ファン34の吸入部36に吸入される。すると、上記空気23(C)は上記ファン34の羽根35により流速を与えられ、上記空気流動通路45を通り空気導出口26に向わされる。この際、上記空気流動通路45を通る空気23(D)により上記Vベルト巻掛機構21が空冷され、このVベルト巻掛機構21の特にVベルト33が高温になることが防止される。上記空気導出口26を通り動伝ケース22の外部に導出された空気23(E)は上記クリーナケース46の後部ケース50に案内されて、上記動伝ケース22の後下方から外部に排出される。
【0037】
上記構成によれば、空気導入口24を上記動伝ケース22の上面に成形してある。
【0038】
ここで、従来の技術では、上記空気導入口は動伝ケースの外側面に成形されていたが、これに比べて、上記構成の空気導入口24は走行面8からの高さがより高くなる。よって、前、後車輪3,5の下部が水につかるような雨中走行時でも、上記空気導入口24を通り上記Vベルト巻掛機構21を収容する動伝ケース22内に外部の水が吸入されるということは防止され、Vベルト33にスリップの生じることが防止される。
【0039】
また、上記したように、動伝ケース22の上方にエアクリーナ25を配置し、このエアクリーナ25からの浄化空気23を上記動伝ケース22内に導入させる空気導入口24を上記動伝ケース22の上面に成形したため、上記エアクリーナ25から空気導入口24に空気23を導入させる通路が従来の技術のように上記動伝ケース22からその外側方に突出するということは防止される。よって、上記したように、動伝ケース22内に外部の水が吸入されることが防止されることに加えて、車両1の幅寸法が大きくなることも防止され、これは鞍乗型車両1にとって有益である。
【0040】
また、前記したように、エアクリーナ25の幅方向のいずれかの部位を上記空気導入口24に連通させており、この場合、上記部位は、上記エアクリーナ25の上、下部、および前、後部のいずれであってもよい。
【0041】
このため、上記エアクリーナ25から空気導入口24に空気23を導入させる通路は上記エアクリーナ25の外側方に突出するということが防止される。よって、車両1の幅寸法が大きくなることが防止され、これは鞍乗型車両1にとって更に有益である。
【0042】
また、前記したように、動伝ケース22の上面から上方に向って一体的に空気導入パイプ42を突出させ、この空気導入パイプ42の内部の上端部を上記空気導入口24としてある。
【0043】
このため、上記空気導入パイプ42が上方に突出した分、この空気導入パイプ42内の空気導入口24の高さは更に高くなる。よって、上記空気導入口24を通り動伝ケース22内に外部の水が吸入されるということは、上記動伝ケース22に空気導入パイプ42を一体成形するという簡単な構成で、更に、確実に防止される。
【0044】
また、前記したように、エアクリーナ25の外殻を構成するクリーナケース46が、下方に向って開口する椀形状のケース部材53を備え、このケース部材53の内部に上記空気導入パイプ42の上部を含めて上記空気導入口24を嵌入させてある。
【0045】
このため、上記エアクリーナ25の内部は、従来の技術のような空気導入管を用いることなく、より直接的に上記空気導入口24を通して上記動伝ケース22内に連通させられる。よって、上記エアクリーナ25から動伝ケース22に至る間の継ぎ目が少なくなる分、上記動伝ケース22内に外部の水が流入するということは、より確実に防止される。
【0046】
また、上記車両1の取り回し時など、上記エアクリーナ25が水に浸かったとしても、上記ケース部材53内には空気23が溜められたままに保持されるため、上記空気導入口24を通し外部の水が動伝ケース22内に無意図的に流入するということは防止される。
【0047】
また、前記したように、空気導入口24を上記エアクリーナ25のエレメント47よりも上側に位置させてある。
【0048】
このため、上記エレメント47を通過した空気23は一旦上昇した後、下方に向い反転して上記空気導入口24を通り上記動伝ケース22内に導入されることから、この反転の際に、上記空気23中の水滴が分離されて、この水滴が上記空気導入口24を通り動伝ケース22内に導入されるということは防止される。
【0049】
また、前記したように、車体2の側面視(図1)で、上記空気導入口24から上記ファン34の軸心29に向う空気導入通路44の上流側幅寸法W1よりも、下流側幅寸法W2をより大きくしてある。
【0050】
ここで、上記したように駆動シーブ30、ファン34、および空気導入通路44の下流側は、車体2の幅方向で並設されていて、これら30,34,44の「配置部分」では、車両1の幅寸法が大きくなりがちであるが、上記したように、車体2の側面視(図1)で、上記空気導入通路44の上流側幅寸法W1よりも、下流側幅寸法W2を、より大きくしたため、上記空気導入通路44の各部断面積を互いに均一にさせる上で、上記車体2の平面視における上記空気導入通路44の上流側幅寸法よりも、下流側幅寸法を、より小さくさせることができる。よって、上記した「配置部分」における車両1の幅寸法が大きくなることを防止できる。
【0051】
また、上記エアクリーナ25は上記動伝ケース22の上面の前後方向のほぼ全体にわたり長く設けられており、かつ、上記動伝ケース22の上面に隣接して設けられている。
【0052】
このため、上記エアクリーナ25の容量を十分に大きくとることができて空気23の浄化がより確実に達成されると共に、これら動伝ケース22とエアクリーナ25とがコンパクトに配置されて、エアクリーナ25の容量の増大に伴い車両1が大形化するということは防止される。
【0053】
なお、以上は図示の例によるが、車両1は自動二輪車であってもよい。また、上記エアクリーナ25のクリーナケース46は前後方向の各部断面形状をそれぞれ下方に向って開口する倒立U字状とし、このクリーナケース46の下端開口を上記動伝ケース22の上面で閉じるようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0055】
請求項1の発明は、車体に支持された内燃機関に後車輪を連動連結させるVベルト巻掛機構と、このVベルト巻掛機構を収容する動伝ケースと、この動伝ケースの上方に配置され外部の空気を浄化してこの空気を上記動伝ケースに成形された空気導入口を通しこの動伝ケース内に導入可能とさせるエアクリーナとを備えた鞍乗型車両における変速装置において、
【0056】
上記空気導入口を上記動伝ケースの上面に成形してある。
【0057】
ここで、従来の技術では、上記空気導入口は動伝ケースの外側面に成形されていたが、これに比べて、上記構成の空気導入口は走行面からの高さがより高くなる。よって、前、後車輪の下部が水につかるような雨中走行時でも、上記空気導入口を通り上記Vベルト巻掛機構を収容する動伝ケース内に外部の水が吸入されるということは防止され、Vベルトにスリップの生じることが防止される。
【0058】
また、上記したように、動伝ケースの上方にエアクリーナを配置し、このエアクリーナからの浄化空気を上記動伝ケース内に導入させる空気導入口を上記動伝ケースの上面に成形したため、上記エアクリーナから空気導入口に空気を導入させる通路が従来の技術のように上記動伝ケースからその外側方に突出するということは防止される。よって、上記したように、動伝ケース内に外部の水が吸入されることが防止されることに加えて、車両の幅寸法が大きくなることも防止され、これは鞍乗型車両にとって有益である。
【0059】
請求項2の発明は、上記エアクリーナの幅方向のいずれかの部位を上記空気導入口に連通させてある。
【0060】
このため、上記エアクリーナから空気導入口に空気を導入させる通路は上記エアクリーナの外側方に突出するということが防止される。よって、車両の幅寸法が大きくなることが防止され、これは鞍乗型車両にとって更に有益である。
【0061】
請求項3の発明は、上記動伝ケースの上面から上方に向って一体的に空気導入パイプを突出させ、この空気導入パイプの上端部を上記空気導入口としてある。
【0062】
このため、上記空気導入パイプが上方に突出した分、この空気導入パイプ内の空気導入口の高さは更に高くなる。よって、上記空気導入口を通り動伝ケース内に外部の水が吸入されるということは、上記動伝ケースに空気導入パイプを一体成形するという簡単な構成で、更に、確実に防止される。
【0063】
請求項4の発明は、上記エアクリーナの外殻を構成するクリーナケースが、下方に向って開口する椀形状のケース部材を備え、このケース部材の内部に上記空気導入口を嵌入させてある。
【0064】
このため、上記エアクリーナの内部は、従来の技術のような空気導入管を用いることなく、より直接的に上記空気導入口を通して上記動伝ケース内に連通させられる。よって、上記エアクリーナから動伝ケースに至る間の継ぎ目が少なくなる分、上記動伝ケース内に外部の水が流入するということは、より確実に防止される。
【0065】
また、上記車両の取り回し時など、上記エアクリーナが水に浸かったとしても、上記ケース部材内には空気が溜められたままに保持されるため、上記空気導入口を通し外部の水が動伝ケース内に無意図的に流入するということは防止される。
【0066】
請求項5の発明は、上記空気導入口を上記エアクリーナのエレメントよりも上側に位置させてある。
【0067】
このため、上記エレメントを通過した空気は一旦上昇した後、下方に向い反転して上記空気導入口を通り上記動伝ケース内に導入されることから、この反転の際に、上記空気中の水滴が分離されて、この水滴が上記空気導入口を通り動伝ケース内に導入されるということは防止される。
【0068】
請求項6の発明は、上記Vベルト巻掛機構が上記動伝ケース内の前部に収容され軸心が車体の幅方向に延びる駆動シーブと、上記動伝ケース内の後部に収容され軸心が車体の幅方向に延びる従動シーブと、これら両シーブに巻き掛けられるVベルトとを備え、上記駆動シーブと同じ軸心上でこの駆動シーブにファンを並設し、このファンの駆動により、外部の空気が上記エアクリーナ内、空気導入口、および動伝ケース内を順次通過するようにした鞍乗型車両における変速装置において、
【0069】
上記車体の側面視で、上記空気導入口から上記ファンの軸心に向う空気導入通路の上流側幅寸法よりも、下流側幅寸法をより大きくしてある。
【0070】
ここで、上記したように駆動シーブ、ファン、および空気導入通路の下流側は、車体の幅方向で並設されていて、これらの「配置部分」では、車両1の幅寸法が大きくなりがちであるが、上記したように、車体の側面視で、上記空気導入通路の上流側幅寸法よりも、下流側幅寸法を、より大きくしてあるため、上記空気導入通路の各部断面積を互いに均一にさせる上で、上記車体の平面視における上記空気導入通路の上流側幅寸法よりも、下流側幅寸法を、より小さくさせることができる。よって、上記した「配置部分」における車両の幅寸法が大きくなることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の部分拡大部分断面図である。
【図2】車両の後部側面図である。
【図3】図1の3‐3線矢視断面図である。
【図4】変速装置の平面図である。
【図5】図1の5‐5線矢視断面図である。
【図6】図1の6‐6線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 車両
2 車体
3 前車輪
4 懸架装置
5 後車輪
6 シート
7 駆動ユニット
8 走行面
17 内燃機関
18 変速装置
21 Vベルト巻掛機構
22 動伝ケース
23 空気
24 空気導入口
25 エアクリーナ
26 空気導出口
29 軸心
30 駆動シーブ
31 軸心
32 従動シーブ
33 Vベルト
34 ファン
35 羽根
36 吸入部
42 空気導入パイプ
43 空気導出パイプ
44 空気導入通路
45 空気流動通路
46 クリーナケース
47 エレメント
53 ケース部材
W1 上流側幅寸法
W2 下流側幅寸法

Claims (6)

  1. 車体に支持された内燃機関に後車輪を連動連結させるVベルト巻掛機構と、このVベルト巻掛機構を収容する動伝ケースと、この動伝ケースの上方に配置され外部の空気を浄化してこの空気を上記動伝ケースに成形された空気導入口を通しこの動伝ケース内に導入可能とさせるエアクリーナとを備えた鞍乗型車両における変速装置において、
    上記空気導入口を上記動伝ケースの上面に成形した鞍乗型車両における変速装置。
  2. 上記エアクリーナの幅方向のいずれかの部位を上記空気導入口に連通させた請求項1に記載の鞍乗型車両における変速装置。
  3. 上記動伝ケースの上面から上方に向って一体的に空気導入パイプを突出させ、この空気導入パイプの上端部を上記空気導入口とした請求項1、もしくは2に記載の鞍乗型車両における変速装置。
  4. 上記エアクリーナの外殻を構成するクリーナケースが、下方に向って開口する椀形状のケース部材を備え、このケース部材の内部に上記空気導入口を嵌入させた請求項1から3のうちいずれか1つに記載の鞍乗型車両における変速装置。
  5. 上記空気導入口を上記エアクリーナのエレメントよりも上側に位置させた請求項1から4のうちいずれか1つに記載の鞍乗型車両における変速装置。
  6. 上記Vベルト巻掛機構が上記動伝ケース内の前部に収容され軸心が車体の幅方向に延びる駆動シーブと、上記動伝ケース内の後部に収容され軸心が車体の幅方向に延びる従動シーブと、これら両シーブに巻き掛けられるVベルトとを備え、上記駆動シーブと同じ軸心上でこの駆動シーブにファンを並設し、このファンの駆動により、外部の空気が上記エアクリーナ内、空気導入口、および動伝ケース内を順次通過するようにした鞍乗型車両における変速装置において、
    上記車体の側面視で、上記空気導入口から上記ファンの軸心に向う空気導入通路の上流側幅寸法よりも、下流側幅寸法をより大きくした請求項1から5のうちいずれか1つに記載の鞍乗型車両における変速装置。
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