JP2004248760A - 薬液を含浸したスキンケア用品 - Google Patents
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Abstract
【課題】薬液を手足に擦り込む等の煩瑣な操作を不要にするとともに、手足の指間等の部位にまで薬液を浸透させて美容効果のみならず皮膚炎等の治療効果をも持たせることができるスキンケア用品を提供することを目的とする。
【解決手段】吸水性を有するシート材を手袋状もしくはソックス状に成形して得た吸水性シート１に化粧料・薬品等の薬液を含浸して形成したスキンケア用品を基本手段としており、更に吸水性シート１の外面に液密性で疎水性を有するカバーシート２を被覆形成したスキンケア用品を提供する。他の実施形態として、手袋状に成形した吸水性シート１とカバーシート２に使用者の肘にまで達する延長部を形成した構成、ソックス状に成形した吸水性シート１とカバーシート２に使用者の股関節にまで達する延長部を形成した構成、吸水性シート１とカバーシート２を使用者の足先全体をカバーする形状とした構成にしてある。
【選択図】 図１
【解決手段】吸水性を有するシート材を手袋状もしくはソックス状に成形して得た吸水性シート１に化粧料・薬品等の薬液を含浸して形成したスキンケア用品を基本手段としており、更に吸水性シート１の外面に液密性で疎水性を有するカバーシート２を被覆形成したスキンケア用品を提供する。他の実施形態として、手袋状に成形した吸水性シート１とカバーシート２に使用者の肘にまで達する延長部を形成した構成、ソックス状に成形した吸水性シート１とカバーシート２に使用者の股関節にまで達する延長部を形成した構成、吸水性シート１とカバーシート２を使用者の足先全体をカバーする形状とした構成にしてある。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は化粧料・薬品等の薬液を不織布シートに含浸して使用するスキンケア用品に関し、特には該不織布シートを手袋状，ソックス状その他人間の手や足にそのまま装着又は被覆して用いることができる形状としたことによって美容作用及び治療作用を持たせたスキンケア用品に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来から化粧料，美容料又は各種の薬液を人間の手足に浸透させるには、手操作によってこれらの薬液を手足に擦り込み、該薬液の蒸発防止と薬液が服，ふとんその他の日用品に付着することを防止するため、手袋とかソックスを装着して浸透効果を高める方法が一般に用いられている。
【０００３】
他方で特許文献１には、化粧料塗布用具を不織布又は織布を用いて手の少なくとも一部に嵌めることができる筒状又は袋状に形成したことにより、手，腕，足等の身体の肌に化粧料等を一拭きで塗り広げられる化粧料塗布用具が開示されている。
【０００４】
【特許文献１】
特開２０００−３５４５１５号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
従来の化粧料，美容料又は各種の薬液を手足に浸透させる方法は、前記したように手操作によって薬液等を手足に擦り込んでから手袋とかソックスを装着するという煩瑣な操作が必要になるという課題がある。
【０００６】
一方、前記特許文献１に記載された化粧料塗布用具は筒状又は袋状に形成されているため、手足の指間等の部位に薬液を浸透させることができないので、十分な美容効果及び治療効果が得られないという課題がある。
【０００７】
そこで本発明は上記の問題点を解決して、手操作によって薬液等を手足に擦り込む等の煩瑣な操作を不要にするとともに、手足の指間等の部位にまで薬液を浸透させて美容効果のみならず皮膚炎等の治療効果をも持たせることができるスキンケア用品を提供することを目的とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、吸水性を有するシート材を手袋状もしくはソックス状に成形し、該シートに化粧料・薬品等の薬液を含浸して形成したスキンケア用品を基本手段としており、更にシートの外面に液密性で疎水性を有するカバーシートを被覆形成したスキンケア用品を提供する。
【０００９】
本発明の他の実施形態として、前記手袋状に成形した吸水性シートとカバーシートに使用者の肘にまで達する延長部を形成した構成、前記ソックス状に成形した吸水性シートとカバーシートに使用者の股関節にまで達する延長部を形成した構成、前記吸水性シートを使用者の足先全体をカバーする形状に成形し、該シートの外面にカバーシートを被覆形成した構成、前記吸水性シートを手袋状に成形し、該シートの外面に、使用者の指先のみをカバーするカバーシートを被覆形成した構成にしてある。吸水性シートとして、化学合成繊維又は化学合成繊維＋天然繊維でなる不織布シートを用いる。
【００１０】
かかるスキンケア用品によれば、シート材を用いて手袋状，ソックス状に成形した吸水性シートを使用者の手足に嵌めて密着させると、該吸水性シートに含浸されている化粧料・薬品等の薬液が手のひらとか甲、指間の部位及び吸水性シートに延長部を形成した場合には下腕部と肘，股関節を含む足全体に効率よく浸透し、美容作用及び皮膚炎等に対する各種治療作用を持たせることができる。外面のカバーシートは薬液の蒸発を防止するとともに吸水性シートの密着性を高め、使用時に薬液が服，ふとんその他の日用品に付着することを防止するという作用が得られる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて本発明にかかる薬液を含浸したスキンケア用品の各種実施形態を説明する。本発明では吸水性を有するシート材を手袋状もしくはソックス状に成形し、得られた吸水性シートに化粧料・薬品等の薬液を含浸して形成したスキンケア用品と、このシートの外面に液密性で疎水性を有するカバーシートを被覆形成したスキンケア用品を基本手段としている。
【００１２】
図１は本発明によるスキンケア用品の第１実施例を示す平面図、図２は図１のＣ−Ｃ線に沿う断面図であり、図中の１はシート材として用いた不織布等の化学合成繊維又は天然繊維を型抜きして手袋状に成形した吸水性シートであり、この吸水性シート１には予め化粧料・薬品等の薬液３が含浸されている。２は該吸水性シート１の外面を被覆・張り合わせにより形成したカバーシートであり、このカバーシート２はポリエチレンフィルム等の液密性で疎水性を有する合成樹脂材料を用いて構成されている。吸水性シート１の材料としては、化学合成繊維単独又は化学合成繊維＋天然繊維の合成繊維が使用可能である。
【００１３】
具体的には、手袋状の吸水性シート１は坪量２５ｇ／ｍ２〜１２０ｇ／ｍ２の不織布で構成され、カバーシート２の厚さは９μｍ〜５０μｍの範囲にある合成樹脂フィルムが用いられる。寸法例として、幅方向の寸法Ａは約２００ｍｍ，縦方向の寸法Ｂは約２３０ｍｍとし、吸水性シート１にはスキンケア化粧品又は薬液を１ｃｃ〜１００ｃｃ含浸してある。
【００１４】
吸水性シート１の外面にカバーシート２を被覆・張り合わせにより形成せず、単に手袋状に成形した吸水性シート１に化粧料・薬品等の薬液３を含浸しただけでも本願発明の目的を達成することができるが、便宜上から吸水性シート１の外面にカバーシート２を被覆・張り合わせにより形成した構成により説明する。
【００１５】
かかる第１実施例によれば、シート材を手袋状に成形した吸水性シート１を使用者の手に嵌めて密着させることにより、該吸水性シート１に含浸されている化粧料・薬品等の薬液３が手のひらとか甲以外に指間の部位にも効率よく浸透し、美容作用及び皮膚炎等に対する治療作用を持たせることができる。外面のカバーシート２は薬液３の蒸発を防止するとともに手に対する吸水性シート１の密着性を高め、しかも使用時に薬液３が服，ふとんその他の日用品に付着することを防止する作用が得られる。
【００１６】
図３は本発明の第２実施例を示しており、第１実施例におけるシート材を手袋状に成形した吸水性シート１に使用者の肘にまで達する延長部１ａを形成するとともに、該吸水性シート１の外面を被覆・張り合わせにより形成したカバーシート２にも同様な延長部２ａを形成してある。第１実施例と同様に吸水性シート１とその延長部１ａには予め化粧料・薬品等の薬液３（図２参照）が含浸されている。
【００１７】
かかる第２実施例によれば、吸水性シート１を使用者の手に嵌めた際に延長部１ａが使用者の肘に達するので、該吸水性シート１に含浸されている化粧料・薬品等の薬液３が手のひらとか甲，指間のみならず下腕部と肘にも効率よく浸透し、手とともに下腕部，肘の美容作用及び治療作用を持たせることができる。外面のカバーシート２は薬液３の蒸発を防止するとともに手と下腕部への吸水性シート１の密着性を高め、使用時に薬液３が日用品に付着することを防止する作用がある。尚、前記吸水性シート１の延長部１ａとカバーシート２の延長部２ａに使用者の脇にまで達する長い延長部を形成することにより、上腕部への美容作用及び治療作用を持たせることができる。
【００１８】
図４は本発明の第３実施例を示しており、シート材を成形して得た吸水性シート１と、該吸水性シート１の外面を被覆・張り合わせにより形成したカバーシート２をともにソックス状としたことが特徴となっている。第１実施例と同様に吸水性シート１には予め化粧料・薬品等の薬液が含浸されている。
【００１９】
かかる第３実施例によれば、吸水性シート１を使用者の足に嵌めて密着させることにより、該吸水性シート１に含浸されている化粧料・薬品等の薬液３が足首から下の部位に効率よく浸透し、美容作用及び皮膚炎等に対する治療作用を持たせるとともにカバーシート２が薬液３の蒸発を防止し、使用時に薬液３が日用品に付着することを防止するという作用が得られる。
【００２０】
図５は本発明の第４実施例を示しており、第３実施例におけるソックス状に成形した吸水性シート１に使用者の股関節にまで達する延長部１ｂを形成するとともに、該吸水性シート１の外面を被覆・張り合わせにより形成したカバーシート２にも同様な延長部２ｂを形成してある。吸水性シート１と延長部１ｂには予め化粧料・薬品等の薬液３が含浸されている。
【００２１】
かかる第４実施例によれば、吸水性シート１を使用者の足に嵌めた際に延長部１ｂが使用者の股関節にまで達するので、該吸水性シート１に含浸されている化粧料・薬品等の薬液３が足全体に効率よく浸透し、美容作用及び各種の治療作用を持たせることができる。
【００２２】
図６は本発明の第５実施例を示しており、本例ではシート材を成形して得た吸水性シート１を使用者の足先全体をカバーする形状に成形し、該吸水性シート１の外面を被覆・張り合わせにより形成したカバーシート２も同様な形状にしてある。吸水性シート１には予め化粧料・薬品等の薬液が含浸されている。
【００２３】
かかる第５実施例によれば、吸水性シート１を使用者の足先に嵌めて密着させることにより、該吸水性シート１に含浸されている薬液３が足先全体に効率よく浸透し、例えば水虫等の障害に対する治療作用を持たせるとともにカバーシート２が薬液３の蒸発を防止して、使用時に薬液３が日用品に付着することを防止する作用が得られる。
【００２４】
図７は本発明の第６実施例を示しており、本例ではシート材を成形して得た吸水性シート１を第１実施例と同様に手袋状に成形し、該吸水性シート１の外面を被覆・張り合わせにより形成したカバーシート２を使用者の手の指先４本のみカバーする形状にしてある。吸水性シート１には予め化粧料・薬品等の薬液が含浸されている。
【００２５】
かかる第６実施例によれば、吸水性シート１を使用者の手に嵌めて密着させることにより、薬液が指先全体に効率よく浸透して美容作用及び指間疾患等の治療作用を持たせ、カバーシート２が薬液の蒸発を防止するとともに使用時に薬液が日用品に付着することを防止する作用が得られる。
【００２６】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明にかかるスキンケア用品によれば、手袋状及びソックス状に成形した吸水性シートを使用者の手足に嵌めて密着させることにより、吸水性シートに含浸されている化粧料・薬品等の薬液を効率よく浸透させることができるので、薬液の種類を変えることによって手足の美容作用のみならず皮膚炎とか水虫等に対する各種治療作用をも持たせることができる。特に使用時の操作は簡単であって、従来のように手操作によって薬液等を手足に擦り込んでから手袋とかソックスを装着するという煩瑣な操作は不要となる。
【００２７】
更にシート材の外面に液密性で疎水性を有するカバーシートを被覆・張り合わせにより形成したことにより、このカバーシートが薬液の蒸発を防止するとともに吸水性シートの密着性を高め、使用時には薬液が服，ふとんその他の日用品に付着することを防止する効果が得られる。
【００２８】
従って本発明によれば薬液等を手足に擦り込む等の煩瑣な操作を不要とし、手足の指間等の部位にまで薬液を浸透させて美容効果のみならず各種の治療効果を持たせたスキンケア用品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるスキンケア用品の第１実施例を示す平面図。
【図２】図１のＣ−Ｃ線に沿う断面図。
【図３】本発明の第２実施例を示す平面図。
【図４】本発明の第３実施例を示す平面図。
【図５】本発明の第４実施例を示す平面図。
【図６】本発明の第５実施例を示す平面図。
【図７】本発明の第６実施例を示す平面図。
【符号の説明】
１…吸水性シート
２…カバーシート
１ａ，１ｂ，２ａ，２ｂ…延長部
３…薬液
整理番号 Ｐ３５８９
【発明の属する技術分野】
本発明は化粧料・薬品等の薬液を不織布シートに含浸して使用するスキンケア用品に関し、特には該不織布シートを手袋状，ソックス状その他人間の手や足にそのまま装着又は被覆して用いることができる形状としたことによって美容作用及び治療作用を持たせたスキンケア用品に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来から化粧料，美容料又は各種の薬液を人間の手足に浸透させるには、手操作によってこれらの薬液を手足に擦り込み、該薬液の蒸発防止と薬液が服，ふとんその他の日用品に付着することを防止するため、手袋とかソックスを装着して浸透効果を高める方法が一般に用いられている。
【０００３】
他方で特許文献１には、化粧料塗布用具を不織布又は織布を用いて手の少なくとも一部に嵌めることができる筒状又は袋状に形成したことにより、手，腕，足等の身体の肌に化粧料等を一拭きで塗り広げられる化粧料塗布用具が開示されている。
【０００４】
【特許文献１】
特開２０００−３５４５１５号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
従来の化粧料，美容料又は各種の薬液を手足に浸透させる方法は、前記したように手操作によって薬液等を手足に擦り込んでから手袋とかソックスを装着するという煩瑣な操作が必要になるという課題がある。
【０００６】
一方、前記特許文献１に記載された化粧料塗布用具は筒状又は袋状に形成されているため、手足の指間等の部位に薬液を浸透させることができないので、十分な美容効果及び治療効果が得られないという課題がある。
【０００７】
そこで本発明は上記の問題点を解決して、手操作によって薬液等を手足に擦り込む等の煩瑣な操作を不要にするとともに、手足の指間等の部位にまで薬液を浸透させて美容効果のみならず皮膚炎等の治療効果をも持たせることができるスキンケア用品を提供することを目的とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、吸水性を有するシート材を手袋状もしくはソックス状に成形し、該シートに化粧料・薬品等の薬液を含浸して形成したスキンケア用品を基本手段としており、更にシートの外面に液密性で疎水性を有するカバーシートを被覆形成したスキンケア用品を提供する。
【０００９】
本発明の他の実施形態として、前記手袋状に成形した吸水性シートとカバーシートに使用者の肘にまで達する延長部を形成した構成、前記ソックス状に成形した吸水性シートとカバーシートに使用者の股関節にまで達する延長部を形成した構成、前記吸水性シートを使用者の足先全体をカバーする形状に成形し、該シートの外面にカバーシートを被覆形成した構成、前記吸水性シートを手袋状に成形し、該シートの外面に、使用者の指先のみをカバーするカバーシートを被覆形成した構成にしてある。吸水性シートとして、化学合成繊維又は化学合成繊維＋天然繊維でなる不織布シートを用いる。
【００１０】
かかるスキンケア用品によれば、シート材を用いて手袋状，ソックス状に成形した吸水性シートを使用者の手足に嵌めて密着させると、該吸水性シートに含浸されている化粧料・薬品等の薬液が手のひらとか甲、指間の部位及び吸水性シートに延長部を形成した場合には下腕部と肘，股関節を含む足全体に効率よく浸透し、美容作用及び皮膚炎等に対する各種治療作用を持たせることができる。外面のカバーシートは薬液の蒸発を防止するとともに吸水性シートの密着性を高め、使用時に薬液が服，ふとんその他の日用品に付着することを防止するという作用が得られる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて本発明にかかる薬液を含浸したスキンケア用品の各種実施形態を説明する。本発明では吸水性を有するシート材を手袋状もしくはソックス状に成形し、得られた吸水性シートに化粧料・薬品等の薬液を含浸して形成したスキンケア用品と、このシートの外面に液密性で疎水性を有するカバーシートを被覆形成したスキンケア用品を基本手段としている。
【００１２】
図１は本発明によるスキンケア用品の第１実施例を示す平面図、図２は図１のＣ−Ｃ線に沿う断面図であり、図中の１はシート材として用いた不織布等の化学合成繊維又は天然繊維を型抜きして手袋状に成形した吸水性シートであり、この吸水性シート１には予め化粧料・薬品等の薬液３が含浸されている。２は該吸水性シート１の外面を被覆・張り合わせにより形成したカバーシートであり、このカバーシート２はポリエチレンフィルム等の液密性で疎水性を有する合成樹脂材料を用いて構成されている。吸水性シート１の材料としては、化学合成繊維単独又は化学合成繊維＋天然繊維の合成繊維が使用可能である。
【００１３】
具体的には、手袋状の吸水性シート１は坪量２５ｇ／ｍ２〜１２０ｇ／ｍ２の不織布で構成され、カバーシート２の厚さは９μｍ〜５０μｍの範囲にある合成樹脂フィルムが用いられる。寸法例として、幅方向の寸法Ａは約２００ｍｍ，縦方向の寸法Ｂは約２３０ｍｍとし、吸水性シート１にはスキンケア化粧品又は薬液を１ｃｃ〜１００ｃｃ含浸してある。
【００１４】
吸水性シート１の外面にカバーシート２を被覆・張り合わせにより形成せず、単に手袋状に成形した吸水性シート１に化粧料・薬品等の薬液３を含浸しただけでも本願発明の目的を達成することができるが、便宜上から吸水性シート１の外面にカバーシート２を被覆・張り合わせにより形成した構成により説明する。
【００１５】
かかる第１実施例によれば、シート材を手袋状に成形した吸水性シート１を使用者の手に嵌めて密着させることにより、該吸水性シート１に含浸されている化粧料・薬品等の薬液３が手のひらとか甲以外に指間の部位にも効率よく浸透し、美容作用及び皮膚炎等に対する治療作用を持たせることができる。外面のカバーシート２は薬液３の蒸発を防止するとともに手に対する吸水性シート１の密着性を高め、しかも使用時に薬液３が服，ふとんその他の日用品に付着することを防止する作用が得られる。
【００１６】
図３は本発明の第２実施例を示しており、第１実施例におけるシート材を手袋状に成形した吸水性シート１に使用者の肘にまで達する延長部１ａを形成するとともに、該吸水性シート１の外面を被覆・張り合わせにより形成したカバーシート２にも同様な延長部２ａを形成してある。第１実施例と同様に吸水性シート１とその延長部１ａには予め化粧料・薬品等の薬液３（図２参照）が含浸されている。
【００１７】
かかる第２実施例によれば、吸水性シート１を使用者の手に嵌めた際に延長部１ａが使用者の肘に達するので、該吸水性シート１に含浸されている化粧料・薬品等の薬液３が手のひらとか甲，指間のみならず下腕部と肘にも効率よく浸透し、手とともに下腕部，肘の美容作用及び治療作用を持たせることができる。外面のカバーシート２は薬液３の蒸発を防止するとともに手と下腕部への吸水性シート１の密着性を高め、使用時に薬液３が日用品に付着することを防止する作用がある。尚、前記吸水性シート１の延長部１ａとカバーシート２の延長部２ａに使用者の脇にまで達する長い延長部を形成することにより、上腕部への美容作用及び治療作用を持たせることができる。
【００１８】
図４は本発明の第３実施例を示しており、シート材を成形して得た吸水性シート１と、該吸水性シート１の外面を被覆・張り合わせにより形成したカバーシート２をともにソックス状としたことが特徴となっている。第１実施例と同様に吸水性シート１には予め化粧料・薬品等の薬液が含浸されている。
【００１９】
かかる第３実施例によれば、吸水性シート１を使用者の足に嵌めて密着させることにより、該吸水性シート１に含浸されている化粧料・薬品等の薬液３が足首から下の部位に効率よく浸透し、美容作用及び皮膚炎等に対する治療作用を持たせるとともにカバーシート２が薬液３の蒸発を防止し、使用時に薬液３が日用品に付着することを防止するという作用が得られる。
【００２０】
図５は本発明の第４実施例を示しており、第３実施例におけるソックス状に成形した吸水性シート１に使用者の股関節にまで達する延長部１ｂを形成するとともに、該吸水性シート１の外面を被覆・張り合わせにより形成したカバーシート２にも同様な延長部２ｂを形成してある。吸水性シート１と延長部１ｂには予め化粧料・薬品等の薬液３が含浸されている。
【００２１】
かかる第４実施例によれば、吸水性シート１を使用者の足に嵌めた際に延長部１ｂが使用者の股関節にまで達するので、該吸水性シート１に含浸されている化粧料・薬品等の薬液３が足全体に効率よく浸透し、美容作用及び各種の治療作用を持たせることができる。
【００２２】
図６は本発明の第５実施例を示しており、本例ではシート材を成形して得た吸水性シート１を使用者の足先全体をカバーする形状に成形し、該吸水性シート１の外面を被覆・張り合わせにより形成したカバーシート２も同様な形状にしてある。吸水性シート１には予め化粧料・薬品等の薬液が含浸されている。
【００２３】
かかる第５実施例によれば、吸水性シート１を使用者の足先に嵌めて密着させることにより、該吸水性シート１に含浸されている薬液３が足先全体に効率よく浸透し、例えば水虫等の障害に対する治療作用を持たせるとともにカバーシート２が薬液３の蒸発を防止して、使用時に薬液３が日用品に付着することを防止する作用が得られる。
【００２４】
図７は本発明の第６実施例を示しており、本例ではシート材を成形して得た吸水性シート１を第１実施例と同様に手袋状に成形し、該吸水性シート１の外面を被覆・張り合わせにより形成したカバーシート２を使用者の手の指先４本のみカバーする形状にしてある。吸水性シート１には予め化粧料・薬品等の薬液が含浸されている。
【００２５】
かかる第６実施例によれば、吸水性シート１を使用者の手に嵌めて密着させることにより、薬液が指先全体に効率よく浸透して美容作用及び指間疾患等の治療作用を持たせ、カバーシート２が薬液の蒸発を防止するとともに使用時に薬液が日用品に付着することを防止する作用が得られる。
【００２６】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明にかかるスキンケア用品によれば、手袋状及びソックス状に成形した吸水性シートを使用者の手足に嵌めて密着させることにより、吸水性シートに含浸されている化粧料・薬品等の薬液を効率よく浸透させることができるので、薬液の種類を変えることによって手足の美容作用のみならず皮膚炎とか水虫等に対する各種治療作用をも持たせることができる。特に使用時の操作は簡単であって、従来のように手操作によって薬液等を手足に擦り込んでから手袋とかソックスを装着するという煩瑣な操作は不要となる。
【００２７】
更にシート材の外面に液密性で疎水性を有するカバーシートを被覆・張り合わせにより形成したことにより、このカバーシートが薬液の蒸発を防止するとともに吸水性シートの密着性を高め、使用時には薬液が服，ふとんその他の日用品に付着することを防止する効果が得られる。
【００２８】
従って本発明によれば薬液等を手足に擦り込む等の煩瑣な操作を不要とし、手足の指間等の部位にまで薬液を浸透させて美容効果のみならず各種の治療効果を持たせたスキンケア用品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるスキンケア用品の第１実施例を示す平面図。
【図２】図１のＣ−Ｃ線に沿う断面図。
【図３】本発明の第２実施例を示す平面図。
【図４】本発明の第３実施例を示す平面図。
【図５】本発明の第４実施例を示す平面図。
【図６】本発明の第５実施例を示す平面図。
【図７】本発明の第６実施例を示す平面図。
【符号の説明】
１…吸水性シート
２…カバーシート
１ａ，１ｂ，２ａ，２ｂ…延長部
３…薬液
整理番号 Ｐ３５８９
Claims (7)
- 吸水性を有するシート材を手袋状もしくはソックス状に成形し、該シートに化粧料・薬品等の薬液を含浸して形成したことを特徴とする薬液を含浸したスキンケア用品。
- 吸水性を有するシート材を手袋状もしくはソックス状に成形し、該シートに化粧料・薬品等の薬液を含浸するとともに、シートの外面に液密性で疎水性を有するカバーシートを被覆形成したことを特徴とする薬液を含浸したスキンケア用品。
- 前記手袋状に成形した吸水性シートとカバーシートに使用者の肘にまで達する延長部を形成した請求項２に記載の薬液を含浸したスキンケア用品。
- 前記ソックス状に成形した吸水性シートとカバーシートに使用者の股関節にまで達する延長部を形成した請求項２に記載の薬液を含浸したスキンケア用品。
- 前記吸水性シートを使用者の足先全体をカバーする形状に成形し、該シートの外面にカバーシートを被覆形成したことを特徴とする請求項２に記載の薬液を含浸したスキンケア用品。
- 前記吸水性シートを手袋状に成形し、該シートの外面に、使用者の指先のみをカバーするカバーシートを被覆形成したことを特徴とする請求項２に記載の薬液を含浸したスキンケア用品。
- 吸水性シートとして、化学合成繊維又は化学合成繊維＋天然繊維でなる不織布シートを用いた請求項１乃至６に記載の薬液を含浸したスキンケア用品。
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|---|---|---|---|
| JP2003040236A JP4532836B2 (ja) | 2003-02-18 | 2003-02-18 | スキンケア化粧品を含浸したスキンケア用品 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2003040236A JP4532836B2 (ja) | 2003-02-18 | 2003-02-18 | スキンケア化粧品を含浸したスキンケア用品 |
Publications (2)
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|---|---|
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| JP4532836B2 JP4532836B2 (ja) | 2010-08-25 |
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ID=33024179
Family Applications (1)
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