JP2004248496A - ブラシレスモータ及びそのブラシレスモータ用ロータの製造方法 - Google Patents

ブラシレスモータ及びそのブラシレスモータ用ロータの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 可能な限り低コストで製造できるブラシレスモータを提供する。
【解決手段】 磁極エレメント14を有するステータ12及びステータ12と相対的に回転自在に配置され、磁性を有する粉末を固化して成形された磁極30と、磁極30を担持する保磁体26を含むロータ20を備えるブラシレスモータ10を、可能な限り低コストで製造するために、磁極30が、その保磁体側において保磁体26の外周面上に直接に成形される少なくとも一つの成形磁性体30として成形されるようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、磁極エレメントを有するステータと、前記ステータと相対的に回転自在に配置され、磁性を有する粉末を固化して成形された磁極と前記磁極を担持する保磁体を含むロータとを備えるブラシレスモータに関する。
ブラシレスモータのロータを製造する際の、保磁体に取り付けられる成形磁性体を製造するために、磁性を有する磁性粉末を用い、これをプラスチックで固める方法、すなわち、プラスチックを固化して成形磁性体を製造する製造方法が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
また、通常の硬磁性材料の粉末を用いて、通常の焼結させる方法が知られている(例えば、特許文献4〜5参照)。
米国特許第5680692号明細書 仏国特許第999112A号明細書 国際公開第01/69761号パンフレット 米国特許第4496395A号明細書 米国特許第4578242A号明細書
従来のロータを製造する技術では、例えば、保磁体が成形磁性体の場合、その成形保磁体における成形磁性体が取り付けられる表面は、成形後の精度が悪いことから、成形磁性体を取り付ける前に後加工する必要があっただけでなく、成形保磁体に取り付けられる磁性体の方も、精度を出すために取り付け前に高い精度で加工しなければならないという問題があった。つまり、保磁体と磁性体に高い精度が要求されるため製造コストが高いという問題があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、可能な限り低コストで製造できるブラシレスモータを提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明のブラシレスモータは、磁極エレメントを有するステータと、磁性を有する粉末を固化して成形された磁極及び磁極を担持する保磁体を含んでステータと相対する配置で回転自在に設けられるロータとを備えるブラシレスモータであって、磁極は、少なくとも一つの成形された成形磁性体により形成され、その磁極の保磁体側が保磁体の外周面又は内周面上に直接に成形される。
また、本発明のブラシレスモータ用ロータの製造方法は、ブラシレスモータに具備される、磁性材料の粉末を固化させて成形された磁極、及び、磁性を有する保磁体を含むロータの製造方法であって、磁性材料の粉末を固化して成形される少なくとも一つの成形磁性体が、保磁体の外周面又は内周面上に直接に成形される。
本発明では、成形磁性体を保磁体の表面加工していない外周面上に直接に成形することで、成形磁性体が形成される保磁体の表面についての精度が問題でなくなり、高コストで大掛かりな後加工を省略できる。また、磁性体を保磁体外周面の任意の形状に適応させて直接に成形して結合させることから、高コストで大掛かりな嵌合工程も省略できる。従って、本発明では、ロータの製造工程を著しく簡略化でき、製造を容易にでき、低コストで製造することができる。
また、本発明では、成形磁性体を製造段階において保磁体の外周面又は内周面上に直接に成形することで、成形磁性体を保磁体に永続的に固定することができ、成形磁性体と保磁体を確実に結合することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明し、各実施形態をもとに上記した本発明による課題を解決するための手段が有する更なる特徴及び効果について以下に詳しく述べる。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態のブラシレスモータの縦断面図である。本発明の第1の実施形態は、インナーロータ型モータの場合である。
本発明の第1の実施形態のブラシレスモータ10は、複数の磁極エレメント14を有するステータ12、及び、ロータ20とを備える。ロータ20は、概略的には、回転軸24を中心としてステータ12の中に取り付けられる軸として形成される1個の担持体22と、その担持体22に回転不能に取り付けられる(担持される)保磁体26を含んでいる。
保磁体26には、望ましくは、その中心に、担持する機能をもたらす担持体22を貫通させる貫通部28が設けられる。保磁体26は、例えば、貫通部28のところで、圧入された担持体22と密着されて、担持体22に回転不能に保持される。
一方、保磁体26の例えば外周面32は、その外周面上に後述する方法によって直接に成形される成形磁性体30を担持する。成形磁性体30には、少なくとも一対の、更に望ましくは複数の磁極対が形成される。
成形磁性体30は、実際に保磁体26の外周面32上に直接に成形されているため、本質的に無隙間で外周面32に当接しており、少なくとも密着していることにより保磁体26に回転不能に結合されている。
ここで、成形磁性体30におけるブラシレスモータのステータ12とロータ20との隙間36に対向する隙間側周面38は、望ましくは保磁体側周面34と、成形磁性体30を挟んで向かい合うように配置されている。但し、隙間側周面38及び保磁体側周面34が厳密に向かい合って配置されない構成でもよい。
保磁体26及び成形磁性体30は、望ましくは、回転軸24と平行である方向40において同一の長さ寸法に製造され、望ましくは、各々双方が回転軸24と垂直である面46と平行な方向に沿うように製造されて、ロータ20の上側端面42と下側端面44を形成する。
図2は、本発明の第1の実施形態におけるブラシレスモータに属するロータを示す縦断面図であり、図1と類似する断面図である。図3は、図2の矢印Aの方向から見たロータの上面図である。
図2及び図3に再び詳しく示されているように、第1の実施形態では、保磁体26は本体が中身の詰まった鋼材(中実鋼材)で形成されて、その本体の貫通部28における円筒状の内周面48は、その内周面によって覆われている担持体22の円筒胴部50に圧入(または嵌入)されている。更に、軟磁性を有する鋼材から望ましくは一塊りとなるように成形された保磁体26の外周面32には回転軸24に対して円筒である外周面52が設けられている。成形磁性体30は、その成形磁性体に属して、回転軸24を中心として円筒状である円筒形の内周面54を、外周面52の表面上に直接に成形することで保磁体26に密着する。
本実施形態では、詳細を後述するように、成形磁性体30が保磁体26に属する外周面52の表面上に直接に成形されることから、保磁体26に属する外周面52を加工する必要がないどころか、成形磁性体30に属する円筒形の内周面54を精密に加工することすら不要となる。これは、前記した2表面(外周面52及び円筒形の内周面54)を後になって、すなわち表面加工後に当接させるという処理が本質的に不要だからである。
本実施形態では、外周面52には、むしろある程度の表面粗さ、若しくは、波状のムラを与えるか、さもなければ、成形磁性体30の円筒形の内周面54が直接成形されることから、略無隙間状態で全面的に密着するその外周面52の表面を加工せずにおくことができる。これは、すなわち、成形磁性体30が保磁体26の外周面上に直接に成形された時点で、成形磁性体30は、保磁体26に固定されるためである。
このように本実施形態では、冒頭で述べた如きブラシレスモータの場合の本発明の課題に対し、磁極となる少なくとも一つの成形磁性体を、その保磁体側が密着されるように、保磁体の外周面上に直接に成形することで解決している。
本実施形態では、基本的には、成形磁性体を、その成形磁性体が取り付けられるように設けられている保磁体の外周面上に直接に成形するだけで十分である。
本実施形態では、一つの成形磁性体は、基本的に一塊りの個体であって、且つ、保磁体に保持されながらアジマス方向に従って配置された磁石が含まれるように構成されていれば良い。しかし、一つの成形磁性体が、保磁体の外周面上に直接に成形されるように環状体を成せば特に好適である。更には、その環状体の成形の際に、成形磁性体が保磁体に部分的に当接する構成としても良い。
保磁体の成形に関しては、多種多様の可能性が考えられる。本実施形態では、有利であるように保磁体が鋼材から製造されている。本実施形態の場合には、保磁体は鋼材から製造された一体型の構成部材であることを想定している。
以上の本実施形態の説明中では、これまでのところ担持体の形成については何ら述べられていない。担持体を軸として形成するのが最も容易な方法であるが、複数の部材を組み合わせて形成することも一つの方法である。製造技術的に最も好適である実施例としては、ロータの担持体は、一塊りとなる鋼材で形成すればよい。
ロータ全体の形成に関して上記には述べられていないが、例えば、保磁体は、ロータの担持体(軸)の外周面上に固定されることが望ましい。そのようなロータの担持体は、最も簡単には一本の軸である。但し、その担持体は、軸と、保磁体を取り付けるための取り付け部材を含んでも良い。
保磁体を担持体に固定させる方法に関しては多種多様の方法が考えられる。例えば、焼結される磁性体を保磁体の外周面上に直接に成形した後に、その保磁体を担持体に取り付ける方法が考えられる。但し、特に好適である実施形態としては、保磁体は、磁性素体を直接成形する前に担持体に固定された方が良い。
以上の本実施形態の説明中では、保磁体自体の形成に関しては何ら述べられていない。本実施形態では、保磁体としては、本体が中身の詰まった鋼材(中実鋼材)を用いて形成されることが好ましい。そのような本体は、最も簡単には、鋼材を一個の部材に形成したものである。
本実施形態の構成及び方法による効果は、成形磁性体を保磁体の外周面上に直接に成形することでロータの製造を著しく簡略化できることである。なぜなら、これによって磁性体の保磁体側、特に成形磁性体の保磁体側における大掛かりな加工を省略できるからである。
これにも増して、本実施形態の構成及び方法に従い、製造段階において成形磁性体を保磁体の外周面上に直接に成形することで、成形磁性体を保磁体に永続的に固定できるという効果が生み出される。
<第2の実施形態>
図4は、本発明の第2の実施形態におけるブラシレスモータに属するロータを示す上面図であり、図3と類似する上面図である。
図4に示されている第2の実施形態では、第1の実施形態と比べて、保磁体26’の外周面52’に、例えば、アンダーカット58を備えるタブテール型溝の構造をなす嵌合要素56が追加されている。その成形磁性体30’の円筒形の内周面54’には、成形磁性体30’が直接に保磁体26’の外周面上に成形される際に、アンダーカット58と嵌合要素56によって、アンダーカット58から突出する突出部60およびその端部62が成形される。成形磁性体30の円筒形の内周面54’は、突出部60およびその端部62により好適に保磁体26’に密着される。
保磁体26’の外周面52’上に、円筒形の内周面54’を上記の如き嵌合要素56を介して直接に成形した場合、成形磁性体30’を、保磁体26’に半永久的に固定させることができるので、更に優れた成形磁性体の結合特性を得ることができる。これはロータ20の回転数が高い場合に特に有益である。なぜなら、アンダーカットを含む嵌合要素56はアジマス方向のみならず回転軸24に対するラジアル方向においても結合効果を発揮するからである。
本実施形態では、保磁体の外周面上に、直接に(少なくとも一つの)成形磁性体を嵌合させつつ成形できる嵌合要素が設けられるため、例えば、前記したロータ20の回転数が高い場合等の大きな遠心力が発生する場合に好適な結合効果を発揮する。
本実施形態では、成形磁性体と保磁体を嵌合要素を設けて結合させることから、成形磁性体自体が嵌合性を有するため、成形磁性体と保磁体の結合のために大掛かりな製造工程が必要無いことになり、本実施形態の成形磁性体を保磁体の外周面上に直接に成形することが有利であることがわかる。
本実施形態では、嵌合要素による保磁体と成形磁性体の結合は、アジマス方向およびラジアル方向の両方向に機能するが、例えば、アジマス方向又はラジアル方向の何れか一方の方向にのみ機能するように形成しても良い。しかしながら、嵌合要素がラジアル方向に機能する方が、特に好適である。
<第3の実施形態>
図5は、本発明の第3の実施形態におけるブラシレスモータに属するロータを示す縦断面図であり、図2と類似する断面図である。
図5に示されている第3の実施形態では、例えば、軟磁性を有する材質の一塊りの本体から形成される第1の実施形態とは異なり、保磁体26’は、回転軸24と平行な方向40に積層された複数の薄板66で形成される構造体64で形成される。この場合、前記積層された複数の薄板で、貫通部28と外周面32を有する保磁体26”が形成される。
複数の薄板66は、望ましくは、各々を接着、圧着、及び/又は、溶接することによって互いが結合され、また、軸である担持体22に良好に保持されるように固定される。
その後、保磁体26”の外周面上に直接に、例えば、上記した第1、第2の実施形態に示した方法に加えて多種多様の方法を用いて製造された成形磁性体30を成形すれば良い。
成形磁性体30を製造するための方法としては、その一例として例えば、前記従来技術に示したように、磁性を有する磁性粉末を用い、これをプラスチックで固める方法、すなわち、プラスチックを固化して成形磁性体を製造する製造方法を用いれば良い。
また、更なる選択肢であるだけでなく、非常に有利である成形磁性体30の製造方法の他の例としては、成形磁性体30を、焼結される磁性体で製造することである。このように成形磁性体30を保磁体26”の外周面上に直接に成形し、次いで焼結する場合であっても、第1及び第2の実施形態に述べた有利性は発揮される。しかも、焼結によって保磁体26”と焼結される磁性体30を無隙間にでき、且つ、非常に好適に結合させることができる。
焼結される磁性体を用いることで、本発明がもたらす効果は好適に発揮される。というのは、本発明では、焼結される磁性体30を保磁体26へ直接成形することで理想的な結合がなされ、焼結される磁性体30を加工する上で問題とされてきた保磁体側周面34の後加工が不要となるためである。
次に、焼結される磁性体の製造について詳しく述べるが、これに類似する製造方法は、既に述べたように、プラスチックで固められた磁性材料の粉末から成形磁性体30を製造する場合にも応用することができる。
以下に、焼結される磁性体30を、通常の硬磁性材料の粉末を用いて通常の焼結方法、又は、例えば、上記した従来技術に示した米国特許第4,496,395A或いは米国特許第4,578,242Aによる材質及び方法を応用し、ロータの構造を利用して製造する場合の製造方法を示す。
図6は、本発明の第3の実施形態で、焼結材料を保磁体の外周面上に直接に成形せしめる成形治具の下部縦断面図である。
図7は、保磁体の外周面上に直接に成形される磁性素体を製造するために用いられる成形治具の上部及び下部を含む成形治具全体の縦断面図であり、図6と類似する断面図である。
図8は、製造された磁性素体が保磁体の外周面上に直接に成形された後、磁性素体が成形治具の中に残っている状態を示す縦断面図であり、図7と類似する断面図である。
図9は、保磁体と、直接に成形された磁性素体が焼結されて焼結磁性体を備えるロータを示す縦断面図である。
図6から図9に示されている第3の実施形態のように、先ず保磁体26”を、その保磁体26”を囲む外側部材72と2個の内側部材74及び76を含む成形治具120からなる下部部材70に挿入する。
内側部材74及び76には、望ましくは、保磁体26”の中心貫通部28と同一直線上に配置された中心貫通部82及び84が設けられる。こうすることで、軸および担持体としての役目を果たす担持体22を備える保磁体26”を、内側部材74及び76と相対的な中心の位置に据えることができる。尚、保磁体26”の位置決めは、担持体22を基準とする。
内側部材74及び76は、それらの部材間に挟まれている保磁体26”の外周面32と同一の直線状に並び、しかも、望ましくは、その外周面32と同一形状に成形されている外側周面86及び88を有する。
こうして、内側部材74及び76に属する外側周面86及び88は、間に挟まれている保磁体26”の外周面32と相まって成形材料受入部90の一方の側壁(内側壁)を成し、これと対向する成形材料受入部90の他方の側壁(外側壁)は、外側部材72の内周壁92によって形成される。尚、内周壁92は、望ましくは、回転軸24を中心とする円筒形状の表面を成しており、成形材料受入部90は、回転軸24と平行である方向40に沿って、保磁体26”の外周面上に突出する方向に延伸されるように形成される。
前記したように、成形材料受入部90は、内側部材74と外側部材72の間で回転軸24と平行である方向40に沿って、保磁体26”の外周面上から突出して形成されているが、この成形材料受入部90における突出方向の長さ寸法は、下部部材70の一方の下側端面98側から、内側部材74と外側部材72の間に入り込んでいる環型ラム96に属する環状上側端面94が、成形材料受入部90の両側周面に干渉する長さであることが望ましい。
更に、内側部材76と外側部材72の間に介在する成形材料受入部90は、下側端面98と対向する上側端面100に到達し、その端部に位置する上側開口部102を成形するに至る位置にまで延びている。
上側開口部102を介して成形材料受入部90を焼結材料の粉末で満たすことができるよう、上側端面100と内側部材76の上側端面を同一平面上に配置すれば好適である。
成形材料受入部90を硬磁性焼結材料の粉末で完全に満たした後は、図7に示されているように、成形治具120に属し、下部部材70とともに符号120が付されて成形治具を構成する上側部材110を、下部部材70の上に載せることができる。
上側部材110にも、例えば、環型ラム116が挿入される外側部材112及び内側部材114を含む。環型ラム116は、成形材料受入部90に満たされた焼結材料の粉末を押し固める(以下、圧縮するとも記載する)目的で、成形材料受入部90の上側開口部102から成形材料受入部90に挿入可能であり、環状下側端面118を有する。
その際、環型ラム116は、望ましくは、内側部材76の外側周面88と、外側部材72の内周壁92に仕切られつつ成形材料受入部90に挿入できるよう形成される。
成形材料受入部90において上側開口部102に到達するまでに挿入された焼結材料の粉末を押し固めることは、環型ラム96を、環型ラム96の環状上側端面94が保磁体26”の下側端面44aと同一の直線に並ぶまで圧縮方向122に押圧すると共に、環型ラム116を、環型ラム116の環状下側端面118が保磁体26”の上側端面42aと同一の直線に並ぶまで圧縮方向124に押圧して行われる。
これによって、図8に示されているとおり、環状上側端面94及び118の最終位置によって、後に焼結される磁性体30の下側端面44bと42bが決まってくる。
但し、前記した後に焼結される磁性体30は、この時点ではまだ焼結されていない状態にある。焼結材料の粉末は、成形材料受入部90に圧入され、磁性体30に関連する成形治具120において欠如している成形部分をなす保磁体26”の外周面上に、その焼結材料の粉末が押し固められることによって、とりあえずは磁性素体130として成形される。
しかしながら、磁性素体130に属する保磁体側周面34は、焼結材料の粉末が押し固められて形成されるため、保磁体26”の外周面32の形状に忠実であり、且つ、半永久的に保磁体26”の外周面32に密着している。この保磁体側周面34が外周面32に密着することにより、磁性素体130は、保磁体26”に固定される。
焼結された磁性体130を形成するために、焼結材料の粉末は、磁性素体130を焼結することで固められる。その後、焼結された磁性体130は、望ましくは、隙間側の表面及び回転軸24に対して円筒状である面において、高い精度を確保する目的で、研磨若しくはその他の加工方法によって仕上げ加工される。これは、焼結された磁性体130を、隙間側周面38において、ロータの回転に必要となる然るべき精度の配置に基づいて配置できるようにするためである。
本実施形態では、特に磁性保磁体を形成する場合には、少なくとも一つの成形磁性体がアジマス方向に閉塞されつつ、保磁体に当接するようになっていれば特に好適である。
本実施形態では、焼結される磁性体の製造、すなわち、成形磁性体を保磁体の外周面上に直接に成形することに関して、保磁体における成形磁性体を担持する部分が、少なくとも一つの成形磁性体を成形する際に必要でありながら欠如している成形治具の部分をなすようにすれば、特に好適であることを明らかにしている。
本実施形態では、保磁体を軟磁性を有する材質の一塊りの本体から形成する第1の実施形態に対するもう一つの選択肢として、保磁体が積層された薄板から製造されることを想定している。本実施形態では、薄板の積層方向に関しては、薄板をロータの軸方向に積層一体化して積層薄板の構造体を製造すると好適であることが明らかになった。
本実施形態では、これにも増して、これまでの各々の実施形態の説明の中では、成形磁性体の成形方法については何ら述べられていない。特に好適である本実施の形態では、成形磁性体は、焼結される磁性体である。
本実施形態では、保磁体は複数の薄板で形成される。保磁体が積層一体化された複数の金属薄板で形成される場合は、保磁体は、例えば、型押し等の更なる別な手段で担持されるようにしても良い。金属薄板で形成される構造体が担持体によって担持されれば特に好適である。
上記した本実施形態では、例えば、成形磁性体を、焼結される磁性体で成形する製造方法の場合について説明している。しかし、本実施形態の発明の範囲内にある別な選択肢としては、少なくとも一つの成形磁性体を製造する際に、プラスチックと磁性材料の粉末を含む混合物を、圧力と熱を加えつつ保磁体の外周面上に直接に成形するようにしても良い。通常、このような混合物は粉末で、押し固めることが可能であるだけでなく、熱を加えることで固体とすることも可能である。
本実施形態の発明の範囲内にある製造方法の別な選択肢では、少なくとも一つの成形磁性体を製造する際に、プラスチックと磁性材料の粉末を含む物質を保磁体の外周面上に直接に成形するようにすれば良い。
このような物質としては、例えば、磁性材料の粉末を含み、熱を加えることで液状に保たれる射出成形用物質であっても良いが、磁性材料の粉末を含みつつ触媒作用によって硬化する性質を持つ樹脂であっても良い。
成形磁性体がプラスチックで固められた成形体として製造されるあらゆる場合で、成形磁性体は、成形治具と、その成形治具の一部として用いられることでその成形磁性体の成形に寄与する保磁体の表面との双方を用いて、保磁体の外周面上に直接に成形されることが望ましい。こうすることで成形磁性体を容易に、且つ、低コストにて保磁体の外周面上に直接に成形することができる。
本実施形態では、焼結される磁性体が用いられる場合に代わる好適である別な実施例として、成形磁性体は、磁性を有する粉末をプラスチック材料で固化して成形することで製造される。この場合も、焼結される磁性体と同様に、成形磁性体を、保磁体との関連させて、容易、且つ、低コストで製造することができるので特に有利となる。
磁性を有する粉末をプラスチック材料で固化して成形磁性体を製造することは、粉末をプラスチック材料で固めることからプラスチックの製造に関する技術を有効に用いることができ、且つ、成形磁性体と保磁体を確実に結合できることになるため大きな有利性を示す。
<第4の実施形態>
図10は、本発明の第4の実施形態におけるブラシレスモータに属するロータを示す縦断面図であり、図2と類似する断面図である。
図10に示されている、本発明によるロータの第4の実施形態では、保磁体26”’の形状は、上記した第1〜第3の実施形態と同様である。但し、本実施形態では、保磁体26”’は、軟磁性を有する粉末から成形されている。
尚、上記した第3の実施形態で、成形磁性体30の製造方法との関連において既に述べたように、成形保磁体は、焼結される磁性体から製造しても良いが、プラスチックで固められた軟磁性材料の粉末から製造するようにしても良い。
但し、成形保磁体を、焼結された軟磁性材料の粉末から製造することも好適である。次に、このような成形保磁体を焼結保磁体26”’として製造することについて詳しく説明するが、その中で述べられる方法はプラスチックで固められた軟磁性材料の粉末から成形保磁体を製造する際にも応用できる。
図11は、本発明の第4の実施形態の焼結保磁体を造るための成形治具の下部縦断面図である。
このような焼結保磁体26”’を製造するには、図11に示されているとおり、成形治具120’がその成形治具に属する下部部材70’と共に用いられる。尚、この場合には、下部部材70’から内側部材74’を引き出すことができ、環型ラム96’は、その環型ラム96’に属する環状上側端面94が、下部部材70の上側端面100と同一の平面上に並ぶまで押し込むことができる。その際、内側部材74’は、その内側部材74’の上側端面142と上側端面100の間隔が、後の焼結保磁体26”’における回転軸24と平行な方向40の長さ寸法よりも大きくなるまで、下部部材70の一方(下方)の下側端面98を越えて引き出される。更に、内側部材74’の中心貫通部82には、担持体22が挿入される。
このようにして、担持体22の円筒胴部50、環型ラム96’の内周壁144及び内側部材74’の上側端面142によって仕切られて、上側端面100まで達する、焼結材料の粉末受け入れ用成形材料受入部140が成形される。焼結材料の粉末は、成形材料受入部140の開口部146から充填される。
図12は、焼結保磁体を製造するために用いられる成形治具の上部及び下部を含む成形治具全体の縦断面図であり、図11と類似する断面図である。
焼結保磁体26”’を製造するために、成形材料受入部140を軟磁性焼結材料の粉末で満たした後は、図12に示されているように、下部部材70’に、上側部材110’を載せて成形治具120’を形成する。内側部材114’及び環型ラム116’は、その成形治具から引き出すことができる。
上側部材110’を載せた状態では、環型ラム116’の環状下側端面118及び内側部材114’に属する下側端面148は、同一の平面上に並ぶと共に下部部材70’の上側端面100とも同列になるように配置される。環型ラム96’の環状上側端面94と環型ラム116’の環状下側端面118は当接し、成形材料受入部140の上側開口部146は下側端面148によって閉塞される。
下部部材70’の内側部材74’と上側部材110’の内側部材114’は、いまや、矢印で示した圧力作用方向152及び154に力を作用させることで、互いに接近するよう押される2個のラムをなす。
図13は、成形治具によって製造された保磁素体を示す縦断面図であり、図12と類似する断面図である。
これで、成形材料受入部140に充填されている焼結材料の粉末を押し固めて、図13に示されているとおり、押し固められた焼結材料の粉末で形成される保磁素体160を成形する。尚、その保磁素体160の下側の端面44aと上側の端面42aの間隔が、後に成形される焼結保磁体26”’の上下両端部の間隔をあらわすことになる。これと同時に、保磁素体160が担持体22の円筒胴部50の外周面上に直接に成形されることから、この段階で保磁素体160が担持体22に固定されることになる。
このようにして、本発明によるロータ20を製造する場合には、先ず保磁素体160を焼結し、その保磁素体160を焼結保磁体26”’として成形治具120’に挿入することができるようになる。
図14は、保磁素体の外周面上に直接に成形された磁性素体を示す縦断面図であり、図13と類似する断面図である。
ここで、例えば、成形治具120’の上側部材110’を取り外して環型ラム96’を、その環型ラム96’の環状上側端面94と上側端面100の間隔が焼結材料の粉末を受け入れる成形材料受入部90を形成するに足るまで引き戻すようにする。更に、内側部材74’を用いて、図7に関連して説明したことと同様に、成形材料受入部90に上側開口部102から強磁性焼結材料の粉末を入れて満たした上、環型ラム116’と96’を圧縮する方向にスライドさせて成形材料受入部90に充填されている焼結材料の粉末を磁性素体130に押し固めて成形するようにして、その磁性素体を、その時点で、保磁素体160の外周面上に直接に成形する。こうすることにより、磁性素体130と保磁素体160を同時に焼結して、焼結保磁体26”’と焼結される磁性体30を得ることができる。
本実施形態では、成形磁性体を保磁体に確実に固定させるために、少なくとも一つの成形磁性体を担持するその保磁体の部分は、少なくとも一つの成形磁性体が有するのと同一の熱膨張特性を有することが望ましい。
本実施形態の保磁体の好適である別の実施例では、その保磁体は成形保磁体として成形されている。かかる成形保磁体における有利な点としては、やはりその製造の容易さがあげられる。本実施形態の構成及び方法では、前記した本発明の問題はすべて解消され、成形磁性体を取り付ける保磁体の表面における成形後の精度の悪さを憂慮する必要はない。又、成形磁性体を、成形磁性体を取り付けることを目的としながら後加工がされていない成形保磁体の外周面上に直接に成形できることからして、本実施形態の構成及び方法が備える有利性は遺憾なく発揮されることが明白である。
かかる焼結される磁性体は、焼結磁石が備える公知のあるあらゆる有利性を示しつつ、その焼結される磁性体と対向する成形保磁体の外周面上に直接にその焼結される磁性体を、成形するという本実施形態の方法によって、焼結される磁性体と対向する成形保磁体の表面に、大掛かり、且つ、コストが高い後加工を施さなければならないことに起因する従来の技術の欠点を解消することができる。
それに加えて、かかる本実施形態の焼結される磁性体は、保磁体の外周面上に直接に成形することで容易に製造及び成形できること、又、保磁体の任意の形状にあわせることで保磁体に容易に取り付けられることで大きな有利性を示す。
これまでの各実施形態の説明の中では、保磁体の製造については何ら詳しく述べられていないが、好適である実施例としては、保磁体は軟磁性材料で形成される成形保磁体として成形される。そのような成形保磁体を製造する方法のひとつは、その成形保磁体を焼結して製造する焼結成形保磁体である。
成形保磁体を焼結成形保磁体として成形することとは別の選択肢として、その成形保磁体をプラスチック材料で固められた磁性材料の粉末で製造することも好適である。この場合には、保磁体の製造に当たり、公知のプラスチックの製造及び成形の技術を用いることができると共に、公知であり、容易、且つ、低コストで実現可能であるプラスチックの加工工程を用いることができる。
本実施形態では、焼結材料で形成される磁極及び軟磁性材料を有する保磁体を含んでブラシレスモータ用ロータを製造する方法という課題については、磁性若しくは硬磁性を有する粉末で形成される少なくとも一つの成形磁性体を保磁体の周面上に直接に成形することで解決している。
本実施形態の構成及び方法の有利性については、上記と同様に製造することで、保磁体と成形磁性体で構成される一まとまりの構造体を大変容易に製造することが可能であることからも伺える。
その場合、少なくとも一つの成形磁性体を焼結成形磁性体として製造するに際して、まず保磁体の外周面上に磁性素体を直接に成形し、その保磁体に直接に成形された磁性素体を焼結することによって焼結磁性体を製造すると特に好適である。
その時、磁性素体を保磁体の外周面上に直接に成形することについては、スラリー化させた焼結材料を保磁体に塗りつけるようにして実現しても良い。特に好適である製造方法としては、磁性素体を、焼結材料の粉末を押し固めて保磁体の外周面上に直接に成形する方法である。
磁性素体を可能な限り容易に製造する手段として、その磁性素体を保磁体の外周面上に直接に成形する際に、焼結材料の粉末で作られた成形治具を用いて磁性素体を成形すると、特に好適であることが明らかになった。
上記で述べた、焼結材料の粉末の押し固めによる磁性素体の成形は、保磁体を受け入れる成形治具を用いて、焼結材料の粉末をその保磁体の外周面上に直接に成形しつつ、磁性素体を成形することで、特に好適に実現することができる。その場合、磁性素体を保磁体の外周面上に直接に成形する際に、保磁体の外周面を、形状を与えるために必要でありながら実際には欠如している成形治具の一面として用いれば特に好適である。
保磁体の焼結材料としては、軟磁性を有する焼結材料が用いられる。尚、焼結材料として強磁性の焼結材料が引き当てることができれば特に好都合である。
本実施形態では、焼結された磁性体に、後になって腐食に起因する損傷が発生するのを防ぐため、望ましくは、焼結材料としては、耐腐食性を有する材料を使用することが想定されている。
本実施形態では、保磁体の材質選定については、望ましくは、熱膨張特性が焼結材料の熱膨張特性と同一である材質が選択される。
本実施形態では、特に軸として形成されている担持体によって、成形治具に対して保磁体を正確に、特に同心に配置できるという利点を持つ。
本実施形態では、保磁体を粉末から製造する場合は、保磁体を、焼結保磁体として製造することを想定している。この場合、焼結する場合の技術の有利な点を焼結保磁体の製造にも適用することができ、しかも、焼結される磁性体がその焼結保磁体の外周面上に直接に成形されているため、焼結する場合の技術の不利な点に煩わされることはない。
本実施形態の保磁体を粉末から製造する場合、好適には、先ず、保磁素体を焼結材料から製造し、次いで、その保磁素体を焼結して焼結保磁体を製造する。保磁素体を上記した方法によって製造する場合は、焼結材料の粉末を望ましくは押し固めする。
本実施形態の保磁素体を製造する方法としては、磁性素体の場合と同様に、やはり多種多様の方法が考えられる。例えば、保磁素体を製造する場合には、その保磁素体に焼結材料を使用する方法を用いても良い。但し、保磁素体を、成形治具を用いて焼結材料の粉末から製造するようにすると特に好適である。
本実施形態では、保磁素体を単独の本体で製造してから担持体と結合するようにしても良い。但し、保磁体を担持体の外周面上に直接に成形するのが特に好適である。上記したような保磁体を担持体の外周面上に直接に成形することは、特に、焼結材料の粉末を担持体に押し固めることで実現することができる。
本実施形態では、保磁素体を特に簡単に製造する方法として、焼結材料の粉末を、担持体を受け入れる成形治具によって担持体の外周面上に押し固め、その際に、その焼結材料の粉末を保磁素体として成形することが想定されている。上記で述べた方法としては、保磁体と、焼結される磁性体とを結合させる手段として様々な手段が考えられる。
本実施形態の焼結材料の粉末を保磁素体として成形することの一つの手段としては、保磁素体は焼結され、次いで焼結された保磁素体に、磁性素体が直接に成形されることが想定されている。他の一つの選択肢となる手段では、保磁素体に磁性素体を直接成形した後、両素体を1回の焼結工程で焼結することが想定されている。
本実施形態の成形保磁体を焼結保磁体として製造する場合とは別の選択肢として、好適である更なる実施形態としては、保磁体を製造する際、プラスチックと磁性材料の粉末を含む混合物を、圧力と熱を加えつつ成形することが想定されている。混合物とは、例えば、粉末状のプラスチックと軟磁性材料の粉末とを含む粉末であって、粉末状であるプラスチックと軟磁性材料の粉末を含む粉末は、圧力を加えることで押し固められ、且つ、熱によるプラスチックの軟化を経て固められる。
本実施形態の別な選択肢としては、プラスチック及び軟磁性材料の粉末を含む物質を成形して保磁体を製造することが想定されている。前記したような物質とは、例えば、熱で可塑化され、軟磁性材料の粉末を含むプラスチック、若しくは、軟磁性材料の粉末を含んで触媒作用によって硬化する性質を持つ樹脂である。
ここで、保磁体を成形する際には、その保磁体を担持体の外周面上に直接に成形すると特に好適である。こうすることで、既に成形の段階で保磁体と担持体を結合させることができる。
これにも増して本実施形態では、上記のように保磁体を担持体の外周面上に直接に成形すれば、例え、担持体の外周面に正確な精度が出ていなかったり、表面粗さ精度が十分でなかったりしても、成形の際には、保磁体は担持体の形状に適応するようにその担持体に正確に取り付けられるため、担持体を、保磁体の受け入れに先立って精密に加工する必要がなくなるという利点がある。
本実施形態の特に有利な製造方法では、保磁体を、成形治具を用いて、担持体の外周面上に直接に成形するが、その際に、その担持体の外周面が成形治具と相まって保磁体を成形する役目を担う。このようにして、その保磁体は、特に効率的、且つ、容易に担持体の外周面上に直接に成形される。
<第5の実施形態>
図15は、本発明の第5の実施形態のロータの上面図であり、図3と類似する上面図である。
図15に示されている、ブラシレスモータ10の第5の実施形態では、ロータ20は次のように形成されている。すなわち、ロータ20に属する保磁体26””には4個のポケットが設けられ、その各ポケットには、保磁体26””の外周面上に直接に成形された個々の焼結される成形磁性体30a,30b,30c及び30dが配置されている。尚、その焼結される各成形磁性体は、その保磁体の外周面上に直接に成形されているだけでなく、第2の実施形態で既に説明済みであるアンダーカット58付きの嵌合要素56によって保磁体26””に固定されている。
本実施形態では、第2の実施形態と同様に、保磁体の外周面上に、直接に少なくとも一つの成形磁性体を嵌合させつつ成形できる嵌合要素が設けられるため、例えば、前記したロータ20の回転数が高い場合等の大きな遠心力が発生する場合に好適な結合効果を発揮する。
本実施形態では、第2の実施形態と同様に、成形磁性体と保磁体を嵌合要素を設けて結合させることから、成形磁性体自体が嵌合性を有するため、成形磁性体と保磁体の結合のために大掛かりな製造工程が必要無いことになり、本実施形態の成形磁性体を保磁体の外周面上に直接に成形することが有利であることがわかる。
本実施形態では、第2の実施形態と同様に、嵌合要素による保磁体と成形磁性体の結合は、アジマス方向およびラジアル方向の両方向に機能するが、例えば、アジマス方向又はラジアル方向の何れか一方の方向にのみ機能するように形成しても良い。しかしながら、嵌合要素がラジアル方向に機能する方が、特に好適である。
<第6の実施形態>
図16は、アウターロータ型モータである場合の、本発明の第6の実施形態のブラシレスモータの概略の縦断面図である。
本実施形態では、ロータ20が、インナーロータであるブラシレスモータ10に限定されるのではなく、図16に示されている第6の実施形態のブラシレスモータ10’に見られるように、ロータ20’がいわゆるアウターロータであって、そのロータが、ステータ12’を包含し、且つ、焼結される磁性体30’が保磁体166の内周面162上に直接に成形されているブラシレスモータにも適用できることを示している。
ロータ20’は、そのロータに直接に形成された軸170によって軸受168を介してステータ12’が固定される基板に軸支されている。このようにして、ステータ12’を囲んで配置される保磁体166は、回転軸24の周りを回転しつつ、スピンドルモータに関して公知であるように、回転する磁性体の部材を受け止める役目を果たす。
インナーロータ型モータである場合の、本発明の第1の実施形態のブラシレスモータの縦断面図である。 本発明の第1の実施形態におけるブラシレスモータに属するロータを示す縦断面図である。 図2の矢印Aの方向から見たロータの上面図である。 本発明の第2の実施形態におけるブラシレスモータに属するロータを示す上面図である。 本発明の第3の実施形態におけるブラシレスモータに属するロータを示す縦断面図である。 本発明の第3の実施形態で、焼結材料を保磁体の外周面上に直接に成形せしめる成形治具の下部縦断面図である。 保磁体の外周面上に直接に成形される磁性素体を製造するために用いられる成形治具の上部及び下部を含む成形治具全体の縦断面図である。 製造された磁性素体が保磁体の外周面上に直接に成形された後、磁性素体が成形治具の中に残っている状態を示す縦断面図である。 保磁体と、直接に成形された磁性素体が焼結されて焼結磁性体を備えるロータを示す縦断面図である。 本発明の第4の実施形態におけるブラシレスモータに属するロータを示す縦断面図であり、 本発明の第4の実施形態の焼結保磁体を造るための成形治具の下部縦断面図である。 焼結保磁体を製造するために用いられる成形治具の上部及び下部を含む成形治具全体の縦断面図である。 成形治具によって製造された保磁素体を示す縦断面図である。 保磁素体の外周面上に直接に成形された磁性素体を示す縦断面図である。 本発明の第5の実施形態のロータの上面図である。 アウターロータ型モータである場合の、本発明の第6の実施形態のブラシレスモータの概略の縦断面図である。
符号の説明
10、10’ ブラシレスモータ
12、12’ ステータ
14 磁極エレメント
20、20’ ロータ
22 担持体(軸)
24 回転軸
26、26’、26”、26”’ 保磁体、成形保磁体、焼結保磁体
28 貫通部
30、30’、30a、30b、30c、30d 成形磁性体、焼結磁性体
32 (円筒形の)外周面
34 保磁体側周面
36 隙間
38 隙間側周面
40 (回転軸と平行な)方向
42、42a、42b (ロータの)上側端面
44、44a、44b (ロータの)下側端面
46 (回転軸と垂直な)面
48 円筒状の内周面
50 円筒胴部
52、52’ (円筒形の)外周面
54、54’ (円筒形の)内周面
56 嵌合要素
58 アンダーカット
60 突出部
62 端部
64 構造体
66 薄板
70、70’ 下部部材
72 外側部材
74、74’ 内側部材
76 内側部材
82 中心貫通部
84 中心貫通部
86 外側周面
88 外側周面
90 成形材料受入部
92 内周壁
94 環状上側端面
96、96’ 環型ラム
98 下側端面
100 上側端面
102 上側開口部
110、110’ 上側部材
112、112’ 外側部材
114、114’ 内側部材
116、116’ 環型ラム
118 環状下側端面
120、120’ 成形治具
122 圧縮方向
124 圧縮方向
130 磁性素体、焼結磁性体
140 成形材料受入部
142 上側端面
144 内周壁
146 上側開口部
148 下側端面
152 圧力作用方向
154 圧力作用方向
160 保磁素体
162 内周面
166 保磁体
168 軸受
170 軸

Claims (49)

  1. 磁極エレメントを有するステータと、
    磁性を有する粉末を固化して成形された磁極及び前記磁極を担持する保磁体を含んで前記ステータと相対する配置で回転自在に設けられるロータと
    を備えるブラシレスモータであって、
    前記磁極は、少なくとも一つの成形された成形磁性体により形成され、該磁極の保磁体側が前記保磁体の外周面又は内周面上に直接に成形される
    ことを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 前記保磁体は、
    その外周面上に嵌合要素を有し、該嵌合要素には、前記少なくとも一つの成形磁性体が、該嵌合要素の形状に適応しつつ直接に成形される
    ことを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータ。
  3. 前記嵌合要素は、
    前記成形磁性体をロータのラジアル方向に固定させるように機能する
    ことを特徴とする請求項2に記載のブラシレスモータ。
  4. 前記少なくとも一つの成形磁性体は、
    前記保磁体の外周面又は内周面上に直接に成形され、環状体を形成する
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のブラシレスモータ。
  5. 前記少なくとも一つの成形磁性体は、
    ロータのアジマス方向に閉じた状態となるように前記保磁体に当接して成形される
    ことを特徴とする請求項4に記載のブラシレスモータ。
  6. 前記保磁体における前記成形磁性体を担持する部分は、
    前記少なくとも一つの成形磁性体を成形する際に必要となる成形治具において欠如している一部分を充足するために用いられる
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のブラシレスモータ。
  7. 前記保磁体における、前記少なくとも一つの成形磁性体を担持する部分の熱膨張特性は、
    前記少なくとも一つの成形磁性体の熱膨張特性と同一である
    ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載のブラシレスモータ。
  8. 前記保磁体は、
    中身の詰まった鋼材(中実鋼材)で本体が形成される
    ことを特徴とする、請求項1〜7の何れか1項に記載のブラシレスモータ。
  9. 前記保磁体は、
    一塊りの鋼材で本体が形成される
    ことを特徴とする請求項8に記載のブラシレスモータ。
  10. 前記保磁体は、
    複数の薄板が積層された積層薄板の構造体で形成される
    ことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のブラシレスモータ。
  11. 前記保磁体は、
    磁性を有する粉末を固化して成形された成形保磁体である
    ことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のブラシレスモータ。
  12. 前記成形保磁体は、
    ロータを担持する担持体の外周面上に直接に成形される
    ことを特徴とする請求項11に記載のブラシレスモータ。
  13. 前記ロータの担持体は、
    一塊りの鋼材で本体が形成される
    ことを特徴とする請求項12に記載のブラシレスモータ。
  14. 前記成形磁性体は、
    磁性を有する粉末を固化して成形され、焼結された焼結磁性体である
    ことを特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載のブラシレスモータ。
  15. 前記成形保磁体は、
    磁性を有する粉末を固化して成形され、焼結された焼結保磁体である
    ことを特徴とする請求項11〜13の何れか1項に記載のブラシレスモータ。
  16. 前記成形磁性体は、
    磁性材料の粉末をプラスチック樹脂で固化させて成形される
    ことを特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載のブラシレスモータ。
  17. 前記成形保磁体は、
    磁性材料の粉末をプラスチック樹脂で固化させて成形される
    ことを特徴とする請求項11〜13、14の何れか1項に記載のブラシレスモータ。
  18. ブラシレスモータに具備される、磁性材料の粉末を固化させて成形された磁極、及び、磁性を有する保磁体を含むロータの製造方法であって、
    磁性材料の粉末を固化して成形される少なくとも一つの成形磁性体が、前記保磁体の外周面又は内周面上に直接に成形される
    ことを特徴とするブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  19. 前記少なくとも一つの成形磁性体が焼結磁性体として製造される際には、
    前記保磁体の外周面又は内周面上に焼結材料で形成される磁性素体が直接に成形され、
    該保磁体の外周面又は内周面上に直接に成形された前記磁性素体が焼結されることで焼結磁性体が製造される
    ことを特徴とする請求項18に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  20. 前記保磁体の外周面又は内周面に前記焼結材料の粉末が押し固められることで、該保磁体の外周面又は内周面上に前記磁性素体が直接に成形される
    ことを特徴とする請求項19に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  21. 前記磁性素体を焼結材料の粉末から成形する際には、
    前記磁性素体を成形するための成形治具を用いて製造される
    ことを特徴とする請求項19又は20に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  22. 前記保磁体の外周面又は内周面に前記焼結材料の粉末が押し固められる際に、
    前記磁性素体を成形せしめる成形治具によって、前記焼結材料の粉末から前記磁性素体が成形される
    ことを特徴とする請求項21に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  23. 前記磁性素体が保持体の外周面上に直接に成形される際に、
    前記保磁体の外周面又は内周面で、前記成形治具において欠如している型の一部分に代えて用いられる部分を形成する
    ことを特徴とする請求項22に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  24. 前記焼結材料として、硬磁性の焼結材料を用いて製造される
    ことを特徴とする請求項18〜23の何れか1項に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  25. 前記焼結材料として、耐腐食性を有する焼結材料を用いて製造される
    ことを特徴とする請求項18〜24の何れか1項に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  26. 前記保磁体を形成する材料の材質として、前記焼結材料の熱膨張率より小さい熱膨張率を有する材質を用いて製造される
    ことを特徴とする請求項18〜25の何れか1項に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  27. 前記保磁体を形成する材料の材質として、前記焼結材料の熱膨張率と同一である熱膨張率を有する材質を用いて製造される
    ことを特徴とする請求項18〜26の何れか1項に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  28. 前記磁性素体が保磁体の外周面又は内周面上に直接に成形される前に、前記保磁体が前記担持体に固定される
    ことを特徴とする請求項18〜27の何れか1項に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  29. 少なくとも一つの前記成形磁性体を製造する際に、
    プラスチックと磁性材料の粉末を含む混合物を、保磁体の外周面又は内周面上に圧力と熱を加えつつ直接に成形する
    ことを特徴とする請求項18に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  30. 少なくとも一つの前記成形磁性体を製造する際に、
    プラスチックと磁性材料の粉末を含む物質を、保磁体の外周面又は内周面上に直接に成形する
    ことを特徴とする請求項18に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  31. 前記成形磁性体が、保磁体の外周面又は内周面を型の一部分として用いる成形治具によって、保磁体の外周面又は内周面上に直接に成形される
    ことを特徴とする請求項29又は30に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  32. 前記保磁体を、ロータの担持体に固定して製造される
    ことを特徴とする請求項18〜31の何れか1項に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  33. 前記保磁体として、中身の詰まった鋼材(中実鋼材)が用いられて本体が製造される
    ことを特徴とする請求項18〜32の何れか1項に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  34. 前記保磁体として、複数の薄板で形成される積層薄板の構造体を用いて製造される
    ことを特徴とする請求項18〜33の何れか1項に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  35. 前記担持体によって、金属薄板で形成される前記構造体を担持するように製造される
    ことを特徴とする請求項34に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  36. 前記保磁体が、軟磁性材料の粉末を用いて成形される成形保磁体として製造される
    ことを特徴とする請求項18〜35の何れか1項に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  37. 前記成形保磁体が、焼結材料の粉末を用いて成形および焼結される焼結保磁体として製造される
    ことを特徴とする請求項36に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  38. 前記焼結保磁体が、前記焼結材料の粉末から保磁素体を成形し、次いで該保磁素体を焼結することで製造されている
    ことを特徴とする請求項37に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  39. 前記保磁素体が、前記焼結材料の粉末を押し固めて製造される
    ことを特徴とする請求項38に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  40. 前記保磁素体が、前記焼結材料の粉末で該保磁素体を成型するための成形治具を用いて製造される
    ことを特徴とする請求項39に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  41. 前記保磁素体が、前記担持体の外周面上に直接に成形される
    ことを特徴とする請求項37〜40の何れか1項に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  42. 前記保磁素体が、前記担持体の外周面上に、焼結材料の粉末を押し固めることで直接に成形される
    ことを特徴とする請求項41に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  43. 前記保磁素体は、担持体を受け入れている状態の成形治具によって前記焼結材料の粉末が担持体上に押し固められる際に、該焼結材料の粉末により成形される
    ことを特徴とする請求項42に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  44. 前記磁性素体は、前記保磁素体が焼結された後に該保磁素体の外周面又は内周面上に直接に成形される
    ことを特徴とする請求項37〜43の何れか1項に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  45. 前記磁性素体が前記保磁素体の外周面又は内周面上に直接に成形され、次いで、該磁性素体及び該保磁素体の両方が焼結される
    ことを特徴とする請求項37〜43の何れか1項に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  46. 前記保磁体を製造する際に、
    プラスチック樹脂と磁性材料の粉末を含む混合物が、圧力と熱を加えつつ成形される
    ことを特徴とする請求項36に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  47. 前記保磁体を製造する際に、プラスチックと磁性材料の粉末を含む物質が成形される
    ことを特徴とする請求項36に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  48. 前記保磁体が成形される際に、前記担持体の外周面上に直接に前記保磁体が成形される
    ことを特徴とする請求項46又は47に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
  49. 前記保磁体は、前記担持体を型の一部として用いる成形治具によって、前記担持体の外周面上に直接に成形される
    ことを特徴とする請求項48に記載のブラシレスモータ用ロータの製造方法。
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