JP2012095476A - ブラシレスモータ - Google Patents

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JP2012095476A JP2010241719A JP2010241719A JP2012095476A JP 2012095476 A JP2012095476 A JP 2012095476A JP 2010241719 A JP2010241719 A JP 2010241719A JP 2010241719 A JP2010241719 A JP 2010241719A JP 2012095476 A JP2012095476 A JP 2012095476A
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Abstract

【課題】モータの軸方向の長さを短くできるとともに、モータの直径も小さくして、小型化の可能なブラシレスモータを提供することにある。
【解決手段】ブラシレスモータ1は、固定部3と、固定部に対して回転可能に保持された回転部2とから構成される。回転部2は、回転子のヨークとシャフトを磁性粉を固めた後焼結した焼結材で構成されたシャフト一体ヨーク21を備える。シャフト一体ヨーク21のヨーク部11とシャフト部12の間に設けた空間部に、回転部を固定部に対して回転可能に保持するための軸受け部39を配置した。
【選択図】図1

Description

本発明は、車載用に用いられるブラシレスモータに係り、特に、補機の動力源として用いるに好適なブラシレスモータに関する。
車両の制御等に用いられる補機の動力源として、最近、ブラシレスモータ等を用いて、電動化されつつある。車載用のブラシレスモータとしては、その取り付けスペースの制約のため、小型化が要求されている。例えば、自動変速機に制御用の油圧を供給するオイルポンプの動力源であるブラシレスモータの場合、その形状は略円筒形状であり、直径が60mm程度で、軸方向の長さが60mm程度であるが、さらに、一層の小型化が求められている。
ここで、ステッピングモータとして、回転子本体をプラスチックにより形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載のものは、その図1に示されるように、プラスチック製の回転子本体を中空形状としており、反出力側の軸受けは、その一部が回転子本体の内部(空間部)に配置される構成となっている。なお、出力側の軸受けは、回転子本体の内部には配置されていないものである。このように、軸受けの一部を回転子本体側に食い込む位置に配置できれば、モータの軸方向の長さを短くできる。
特開平7−203645号公報
しかしながら、特許文献1記載のものでは、プラスチック製の回転子本体と金属製の回転軸(シャフト)は、別部材により構成されている。従って、回転子本体の穴に回転軸を圧入し、両者を一体化する必要がある。この際、回転子本体の穴の中心軸と、圧入される回転軸の中心軸が僅かながらも傾くと、軸ずれを生じることになる。
ここで、回転子本体は、固定子の内周側に回転可能に配置されるため、固定子の内周側と回転子の外周側との間には、隙間が必要である。但し、モータの出力を大きくするには、この隙間はできるだけ小さくすることが好ましい。また、モータ出力が同じで、小型化を図るにも、この隙間はできるだけ小さくすることが好ましい。
しかしながら、特許文献1記載のものでは、回転子本体と回転軸が別部材により構成されるため、回転子本体に回転軸を圧入した際、軸ずれが生じると、回転子の真円度が低下するため、回転子の外周と固定子の内周との間の隙間は大きくする必要がある。その結果、モータが大型化することになる。
本発明の目的は、モータの軸方向の長さを短くできるとともに、モータの直径も小さくして、小型化の可能なブラシレスモータを提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、固定部と、該固定部に対して回転可能に保持された回転部とから構成されるブラシレスモータであって、前記回転部は、回転子のヨークとシャフトを磁性粉を固めた後焼結した焼結材で構成されたシャフト一体ヨークを備え、該シャフト一体ヨークのヨーク部とシャフト部の間に設けた空間部に、前記回転部を前記固定部に対して回転可能に保持するための軸受け部を配置したものである。
かかる構成により、モータの軸方向の長さを短くできるとともに、モータの直径も小さくして、小型化が可能となる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記回転部は、前記シャフト一体ヨークのヨーク部の外周に固定された永久磁石を備え、該永久磁石が固定される前記ヨーク部の面には、複数の溝が形成されているものである。
(3)上記(1)において、好ましくは、前記固定部は、コイルが巻装されたステータコアと、リアプレートとが一体的に樹脂でモールドされた一体部材と、該一体部材を保持するハウジングとから構成され、前記ステータコアは、前記ハウジングの内部に挿入され固定されるとともに、前記リアプレートが前記ハウジングの開放側の端部で位置決めされるものである。
(4)上記(3)において、好ましくは、前記リアプレートは、金属で構成され、前記ステータコアが樹脂モールドされる側と反対側の面に、駆動回路であるインバータの制御基板とパワー素子が配置され、パワー素子の熱は、前記リアプレートを介して熱伝導するようにしたものである。
(5)上記(4)において、好ましくは、前記リアプレートと前記ハウジング間に配置された熱絶縁板を備えるようにしたものである。
(6)上記(3)において、好ましくは、前記固定部の樹脂内であって、前記回転部の永久磁石の近傍に配置された磁極検出用の素子を備えるようにしたものである。
(7)上記(1)において、好ましくは、前記シャフト一体ヨークの軸受け部に、前記軸受け部と直列に設けられたオイルシールを備えるようにしたものである。
(8)上記(2)において、好ましくは、前記溝は、前記回転部の回転方向と直角方向に設けられ、かつ、前記永久磁石の下部に設けられ、複数の前記溝の間には、永久磁石の位置決め用の凸部を備えるようにしたものである。
(9)上記(1)において、好ましくは、前記軸受け部は、出力軸側に設けられた片持ち構造である。
(10)上記(9)において、好ましくは、前記固定部は、コイルが巻装されたステータコアと、リアプレートとが一体的に樹脂でモールドされた一体部材と、該一体部材を保持するハウジングとから構成され、前記リアプレートは、前記ステータコアが樹脂モールドされる側と反対側の面に、駆動回路部が配置されるものである。
本発明によれば、モータの軸方向の長さを短くできるとともに、モータの直径も小さくして、小型化することができる。
本発明の第1の実施形態によるブラシレスモータの構成を示す横断面図である。 本発明の第2の実施形態によるブラシレスモータの構成を示す横断面図である。 本発明の第3の実施形態によるブラシレスモータの構成を示す横断面図である。 本発明の第4の実施形態によるブラシレスモータの構成を示す横断面図である。 本発明の第5の実施形態によるブラシレスモータの構成を示す横断面図である。 本発明の第5の実施形態によるブラシレスモータにおけるロータ構成の説明図である。 本発明の第6の実施形態によるブラシレスモータの構成を示す横断面図である。 本発明の第7の実施形態によるブラシレスモータに用いるロータの構成を示す横断面図である。 本発明の第8の実施形態によるブラシレスモータに用いるロータの構成を示す横断面図である。 本発明の第9の実施形態によるブラシレスモータの構成を示す横断面図である。 本発明の第10の実施形態によるブラシレスモータの構成を示す横断面図である。 本発明の第10の実施形態によるブラシレスモータに用いる固定部の構成を示す横断面図である。 本発明の第10の実施形態によるブラシレスモータに用いる回転部の構成を示す横断面図である。
最初に、図1を用いて、本発明の第1の実施形態によるブラシレスモータの構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態によるブラシレスモータの構成を示す横断面図である。
ブラシレスモータ1は、回転部2と、固定部3に大別できる。回転部2は、ロータヨーク11とシャフト12が一体的に構成されたシャフト一体ヨーク21と、その外周部に配置された永久磁石22とから構成される。永久磁石22は、シャフト一体ヨーク21と接着剤により固定される、ここで、シャフト一体ヨーク21の外周面には、接着剤の溜まり部として、回転方向に平行な溝23が複数設けられている。この溝を回転方向と平行に設けることで、接着剤の塗布が容易に出来るものである。
シャフト一体ヨーク21は、磁性粉を焼き固めた焼結材で構成されている。一体構成したシャフト一体ヨーク21のロータヨーク11の内周側には、空間部が設けられている。この空間部に軸受け部39を設けている。このように、ロータヨーク11を磁性粉を固めた焼結材とすることで、空間部を設けることができるようになった。従来は、電磁鋼板を積み重ねて構成した場合、中間部分をくりぬくことは難しかった。
なお、焼結材は、ロータの回転に伴って磁場が変動した場合、渦電流が流れやすい構造である。そこで、溝23は、接着剤の溜まりとして使用するだけではなく、この渦電流の流れ易さも低減するために設けてある。渦電流は回転数の2乗で増加するため高速回転用途では必須となるが、回転数が高くなると磁場浸透深さが浅くなるため、溝の深さは浅くてよいため、用途に応じて深さを変えることが望ましい。すなわち、高回転を主として用いる用途の場合には、溝の深さを浅くできる。オイルポンプのモータとして用いる場合は、モータの回転数は2000〜3000rpmと低いため、高回転型の用途に比べて、溝の深さを深くする必要がある。
次に、固定部3は、コイル32が巻装されたステータコア31と、リアプレート34とから構成される。ステータコア31と、リアプレート34とは、樹脂40により一体的に成形されており、ステータコア部が構成される。これらのステータコア部はハウジング33に収められており、リアプレート34がハウジング33の端部で位置決めされる。
すなわち、一体化されたステータコア部の内、ステータコア31の部分が、ハウジング33の内部に隙間嵌め若しくは焼き嵌めにより固定される。ステータコア31をハウジング33の内部に挿入する際、図示のハウジング33の右側の端面にリアプレート34が当接することで、ステータコア31の、ハウジング33に対する軸方向の位置が決定される。このとき、図示のステータコア31の左側端部と、ハウジング33の左側の側面の内側との間には、隙間が設けられている。
従来は、ステータコア31の左側端部が、ハウジング33の左側の側面の内側に当接する位置まで挿入することで、ステータコア31の、ハウジング33の内部での軸方向の位置決めを行っている。そのため、ハウジング33の内部の深さ(ハウジング33の内周側の軸方向の長さ)の公差管理が必要であり、ハウジング33の内部の深さが浅すぎると、ハウジング33の右側から、ステータコア31が突出することになる。
それに対して、本実施形態では、ステータコア31がハウジング33の端部に当接することで位置決めしているので、ハウジング33の内部の深さは、ステータコアの軸方向の長さよりも大きくなるように制作するだけで、それ以上の寸法管理は不要となる。
また、ハウジング33の軸中心部には、軸受け部39が設けられている。軸受け部39は、金属やセラミック等の軸受けが用いられる。また、図1に示した構造は軸受けが片持ち構造となっているため、軸受け部39は、断面がL字状の形状として、シャフト部とヨーク側面部とに摺動する部分に設けている。これは、ロータが軸方向に移動した場合、ハウジング33をアルミ材とした場合、シャフト一体ヨーク21の回転部との接触部で削れる等の問題が発生しないように対策したものである。
リアプレート34の反モータ側(図示の右側)には、モータ駆動回路の制御基板35と、パワー素子36が配置されている。パワー素子36は、リアプレート34を介して放熱が可能に取り付けられており、発熱部からの熱が広がりやすいように3相の素子が均等に配置されている。制御基板35では、ICやチップ部品等が配線に対して接続されている。制御基板35は、リアプレート34に対して、脚部を用いて浮いた状態で固定されている。リアプレート34には、コネクタ37が取り付けられている。コネクタ37は、制御基板35やパワー素子36に電力を供給するとともに、回転数指令等の入出力信号の入出力端子としても使用される。リアハウジング38は、パワー素子36、制御基板35、コネクタ37の外側に配置されている。
以上の構成において、本実施形態では、一体構成したロータヨーク11の内周側に空間部を設け、その空間部に出力側の軸受け部39を設けている。このように、ロータヨーク11を磁性粉を固めた焼結材とすることで、空間部を設けることができるようになった。この空間部に軸受け部39を設けることで、軸受け部39の一部は、回転子の内周側に位置するので、モータ本体の軸方向の長さを短くでき、モータを小型化できる。
また、シャフト12とロータヨーク11を一体化することで、シャフトとヨーク部の勘合部分が無くなるため、シャフト12に対してヨーク11の真円度が出しやすい。そのため、ロータヨークの軸ぶれが少なくできるので、回転子の外周と固定子の内周との間の隙間を小さくでき、その結果、固定子の外周,すなわち、モータ本体の外周の直径を小さくでき、小型化できる。
また、ロータの回転バランスを取る場合、電磁鋼板では穴を空けたバランスが取り難かったが、図1に示す回路側のロータヨーク11の側面を用いることで、バランス取り穴70は特性に影響を受けないようにバランス取りが容易に行える。
本実施形態は、軸受け部39に滑り軸受けを用いているため、軸受け部に潤滑剤となる液体が充填されるようなオイルポンプに適した構成である。オイルポンプとして用いる場合、シャフト一体ヨーク21のシャフト部の左側(出力側)には、オイルポンプのギア等が接続される。ギアはオイル内に含浸されているため、軸受け部39には、オイルポンプのオイルが供給され、軸受け部39の潤滑剤としても用いることができる。また、ステータ部は樹脂で電機部分がモールドされているので、潤滑油が入り込んでも大丈夫な構成となっている。
モータの駆動に関しては、センサを用いないセンサレス駆動方式の駆動方式が用いられる。
以上説明したように、本実施形態のブラシレスモータは、自動車に搭載しやすいように、全長は短く、また、外径も小さくでき、かつ、リアプレートを用いることで、パワー素子からなるインバータとモータとを繋ぐ配線が省略できるようにしたものである。
本実施形態によれば、モータの軸方向の長さを短くできるとともに、モータの直径も小さくして、小型化することができる。
次に、図2を用いて、本発明の第2の実施形態によるブラシレスモータの構成について説明する。
図2は、本発明の第2の実施形態によるブラシレスモータの構成を示す横断面図である。なお、図1と同一符号は同一部分を示している。
本実施形態のブラシレスモータが、図1に示したブラシレスモータと異なる点は、軸受け部39からモータ内部に油の進入を防ぐために、シャフト部12にオイルシール51を配置したものである。
また、ステータコア31を樹脂40で固めるときに、樹脂40の中に、磁極位置センサ50を配置している。磁極位置センサ50は、モータの永久磁石22の漏れ磁束で磁極を検出できるように、永久磁石22の側面近くの樹脂中に配置している。なお、その他の構成は図1と同様である。
この例では、磁極位置センサ50を配置しているため、サーボ動作が要求される用途に適している。また、オイルシール51によりオイルの進入を防げることから、極低速で動作が要求されるオイルポンプに適している。
以上説明したように、本実施形態によれば、モータの軸方向の長さを短くできるとともに、モータの直径も小さくして、小型化することができる。
また、磁極位置センサを用いてサーボ動作が可能である。また、オイルシールにより、低速で動作が要求されるオイルポンプにおいても、オイルの進入を防げることができる。
次に、図3を用いて、本発明の第3の実施形態によるブラシレスモータの構成について説明する。
図3は、本発明の第3の実施形態によるブラシレスモータの構成を示す横断面図である。なお、図1と同一符号は同一部分を示している。
本実施形態のブラシレスモータが、図1に示したブラシレスモータと異なる点は、軸受け部39aとして、図1の軸受け部39の滑り軸受けから、玉軸受けに変更している。なお、軸受け部39aのガタを低減するために、2個の軸受けを直列に設けている。軸受け部が玉軸受けで構成することで、一般的なブラシレスモータに応用可能である。
また、ロータヨーク11の軸方向の端部の側面に、磁極位置センサ用磁石60を設けている。そして、ステータのモールド樹脂40の内部に設ける磁極位置センサ50も、センサ用磁石60の近辺に配置している。なお、磁極位置センサ50としては、ホールICや、レゾルバを用いることができる。なお、その他の構成は図1と同様である。
以上説明したように、本実施形態によれば、モータの軸方向の長さを短くできるとともに、モータの直径も小さくして、小型化することができる。
また、玉軸受けを用いることで、オイルポンプ用のブラシレスモータ以外の一般的なブラシレスモータに用いることができる。
次に、図4を用いて、本発明の第4の実施形態によるブラシレスモータの構成について説明する。
図4は、本発明の第4の実施形態によるブラシレスモータの構成を示す横断面図である。なお、図1と同一符号は同一部分を示している。
本実施形態のブラシレスモータが、図1に示したブラシレスモータと異なる点は、軸受け部として、出力軸側の軸受け部39aに加えて、反出力側の軸受け部39bを備えるようにしたものである。反出力軸側の軸受け部39bは、固定子コア31をモールドしたモールド部に設けたものである。
図示のように、軸受け部を出力軸側と反出力軸側の両側に設けることで、安定した回転が得られる。なお、ここでは、両軸受け部も滑り軸受けとしたため、潤滑が必要となる。反出力側の軸受け部はオイルポンプに使用しても潤滑剤の流れが期待できない場合には、グリスによる潤滑とすることで使用可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、モータの軸方向の長さを短くできるとともに、モータの直径も小さくして、小型化することができる。
また、軸受け部を出力軸側と反出力軸側の両側に設けることで、安定した回転が得られる。
次に、図5及び図6を用いて、本発明の第5の実施形態によるブラシレスモータの構成について説明する。
図5は、本発明の第5の実施形態によるブラシレスモータの構成を示す横断面図である。図6は、本発明の第5の実施形態によるブラシレスモータにおけるロータ構成の説明図である。なお、図1,図4と同一符号は同一部分を示している。
図5に示す本実施形態のブラシレスモータが、図4に示したブラシレスモータと異なる点は、シャフト一体ヨーク21の溝部23bを、ロータの回転方向に対して直角方向としたものである。
次に、図6により、溝部23bの構成について説明する。図6(A)は、ロータを軸方向から見た正面図を示している。図6(B)は、図6(A)のA−A’断面図である。ここでは、極数が4極の場合のロータ部,すなわち、永久磁石22の数が4個の場合を示している。
図6(A)に示すように、溝部23bは、図示したようにシャフト一体ヨーク21の外周面に、軸方向(ロータの回転方向と直角方向)に伸びる凹凸の溝として設けられている。
以上説明したように、本実施形態によれば、モータの軸方向の長さを短くできるとともに、モータの直径も小さくして、小型化することができる。
次に、図7を用いて、本発明の第6の実施形態によるブラシレスモータの構成について説明する。
図7は、本発明の第6の実施形態によるブラシレスモータの構成を示す横断面図である。なお、図1,図5と同一符号は同一部分を示している。
図7に示す本実施形態のブラシレスモータが、図5に示したブラシレスモータと異なる点は、反出力軸側の軸受け部23bを、玉軸受けとしたものである。このように反出力軸側の軸受けを玉軸受けとすることで、回転時の振動を低減することができる。また、シャフト一体コア21の右側の内周部に空間を形成し、反出力軸側の軸受け部23bをシャフト一体コア21の内部に配置することで、モータ軸長を短くできる。
以上説明したように、本実施形態によれば、モータの軸方向の長さを短くできるとともに、モータの直径も小さくして、小型化することができる。
また、反出力軸側の軸受けを玉軸受けとすることで、回転時の振動を低減することができる。また、反出力軸側の軸受け部をシャフト一体コアの内部に配置することで、モータ軸長を短くできる。
次に、図8を用いて、本発明の第7の実施形態によるブラシレスモータに用いるロータの構成について説明する。
図8は、本発明の第7の実施形態によるブラシレスモータに用いるロータの構成を示す説明図である。なお、図1と同一符号は同一部分を示している。
図8(A)は、ロータを軸方向から見た正面図を示している。図8(B)は、図8(A)のA−A’断面図である。ここでは、極数が4極の場合のロータ部,すなわち、永久磁石22の数が4個の場合を示している。
図8に示す本実施形態のブラシレスモータでは、シャフト一体ヨーク21に設けた溝部23bは、永久磁石22との接触面に設け、凸部52は永久磁石22の位置決め用に設けている。この場合、溝による渦電流の低減効果は得られないが、磁石の位置決めに使用できる。従って、低速で回転させるモータに適している。
以上説明したように、本実施形態によれば、モータの軸方向の長さを短くできるとともに、モータの直径も小さくして、小型化することができる。
また、磁石の位置決めを容易にできる。
次に、図9を用いて、本発明の第8の実施形態によるブラシレスモータに用いるロータの構成について説明する。
図9は、本発明の第8の実施形態によるブラシレスモータに用いるロータの構成を示す説明図である。なお、図1と同一符号は同一部分を示している。
図9(A)は、ロータを軸方向から見た正面図を示している。図9(B)は、図9(A)のA−A’断面図である。
図9に示す本実施形態のブラシレスモータでは、シャフト一体ヨーク21の外径部に溝部(切り欠き部)23cを設けたものである。また、永久磁石22はリング磁石であり、内周面がシャフト一体ヨーク21の溝部(切り欠き部)23cと勘合できる形状となっている。このようにリング磁石の回転抑制用に溝23cを、焼結材料でシャフトと一体的に構成できる。また、図では溝の数は1箇所としたが対抗面に設けることや複数個分散して設けることで、溝部の深さが小さくでき、回転バランスも崩れ難くなる。
以上説明したように、本実施形態によれば、モータの軸方向の長さを短くできるとともに、モータの直径も小さくして、小型化することができる。
また、磁石の回転を防止できる。
次に、図10を用いて、本発明の第9の実施形態によるブラシレスモータの構成について説明する。
図10は、本発明の第9の実施形態によるブラシレスモータの構成を示す横断面図である。なお、図1と同一符号は同一部分を示している。
図10に示す本実施形態のブラシレスモータが、図1に示したブラシレスモータと異なる点は、ハウジング33とリアプレート34間に、熱絶縁をするための熱絶縁板100を設けたものである。
熱絶縁板100を設けることで、モータの放熱と回路の放熱とを分離できる。モータと回路のそれぞれの熱の流れは、矢印で示されている。ここで、実線はモータの熱の流れを示し、点線はインバータのパワー素子の熱の流れを示している。
このように、モータ側と回路側の間に熱伝導を阻害する熱抵抗の大きい材質からなる熱絶縁板100を設けることで、モータ側の熱が回路側へ熱伝導することがなくなるため、熱設計が独立して行うことができるため、設設計が容易に行えるようになる。なお、熱絶縁板100を新規に設ける代わりに、ステータモールド材をリアプレートの外周側までに設けても同様な効果は実現できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、モータの軸方向の長さを短くできるとともに、モータの直径も小さくして、小型化することができる。
また、モータの放熱と回路の放熱とを分離できるので、モータ側と回路側の熱設計を独立して行うことができる。
次に、図11〜図13を用いて、本発明の第10の実施形態によるブラシレスモータの構成について説明する。
図11は、本発明の第10の実施形態によるブラシレスモータの構成を示す横断面図である。図12は、本発明の第10の実施形態によるブラシレスモータに用いる固定部の構成を示す横断面図である。図13は、本発明の第10の実施形態によるブラシレスモータに用いる回転部の構成を示す横断面図である。なお、図1と同一符号は同一部分を示している。
図11に示す本実施形態のブラシレスモータは、インバータを搭載しないモータ単体時の構成となっている。固定部3は、ハウジング33に対してリアプレート34とネジで固定されている。コネクタ37には、3相巻線の端子と磁極センサ50を設けた場合にはセンサの電源と出力信号端子が設けられることになる。
図11で示したモータは、固定部3と、回転部2に分けることができる。
図12は、固定部を示したもので、構成としてはコイル32が巻かれたステータコア31とコネクタ37がリアプレートを挟んだ形で樹脂部40により一体成形されている。
図13は、回転部2の構成を示したもので、ロータヨーク11とシャフトが一体成形されたシャフト一体ヨーク21は磁性粉を固めた磁性紛体で構成され、ロータヨークの外周面で永久磁石と接する面に溝部23が設けられている。この溝部23の凹凸部には接着剤が塗布されている。この溝部23は、シャフト一体ヨーク21の成形後に機械加工で溝部23を作成している。
以上述べたように、シャフトとロータヨーク11を焼結材で、シャフト一体ヨーク21の溝部の形状を自由にプレス型の変更で可能である。また、軸受け部の構成も自由度があり使用用途に応じて最適構造が採用可能である。これらのことから、軸方向のモータ長を短縮できる効果がある。
1…ブラシレスモータ
2…回転部
3…固定部
21…シャフト一体ヨーク
22…永久磁石
23,23a,23b,23c…溝部
31…ステータコア
32…コイル
33…ハウジング
34…リアプレート
35…制御基板
36…パワー素子
37…コネクタ
38…リアハウジング
39…軸受け部
40…樹脂部
50…磁極位置センサ
51…オイルシール
52…磁石位置決め部

Claims (10)

  1. 固定部と、該固定部に対して回転可能に保持された回転部とから構成されるブラシレスモータであって、
    前記回転部は、回転子のヨークとシャフトを磁性粉を固めた後焼結した焼結材で構成されたシャフト一体ヨークを備え、
    該シャフト一体ヨークのヨーク部とシャフト部の間に設けた空間部に、前記回転部を前記固定部に対して回転可能に保持するための軸受け部を配置したことを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 請求項1記載のブラシレスモータにおいて、
    前記回転部は、前記シャフト一体ヨークのヨーク部の外周に固定された永久磁石を備え、
    該永久磁石が固定される前記ヨーク部の面には、複数の溝が形成されていることを特徴とするブラシレスモータ。
  3. 請求項1記載のブラシレスモータにおいて、
    前記固定部は、コイルが巻装されたステータコアと、リアプレートとが一体的に樹脂でモールドされた一体部材と、該一体部材を保持するハウジングとから構成され、
    前記ステータコアは、前記ハウジングの内部に挿入され固定されるとともに、前記リアプレートが前記ハウジングの開放側の端部で位置決めされることを特徴とするブラシレスモータ。
  4. 請求項3記載のブラシレスモータにおいて、
    前記リアプレートは、
    金属で構成され、
    前記ステータコアが樹脂モールドされる側と反対側の面に、駆動回路であるインバータの制御基板とパワー素子が配置され、
    パワー素子の熱は、前記リアプレートを介して熱伝導することを特徴とするブラシレスモータ。
  5. 請求項4記載のブラシレスモータにおいて、
    前記リアプレートと前記ハウジング間に配置された熱絶縁板を備えることを特徴とするブラシレスモータ。
  6. 請求項3記載のブラシレスモータにおいて、
    前記固定部の樹脂内であって、前記回転部の永久磁石の近傍に配置された磁極検出用の素子を備えることを特徴とするブラシレスモータ。
  7. 請求項1記載のブラシレスモータにおいて、
    前記シャフト一体ヨークの軸受け部に、前記軸受け部と直列に設けられたオイルシールを備えることを特徴とするブラシレスモータ。
  8. 請求項2記載のブラシレスモータにおいて、
    前記溝は、前記回転部の回転方向と直角方向に設けられ、かつ、前記永久磁石の下部に設けられ、
    複数の前記溝の間には、永久磁石の位置決め用の凸部を備えることを特徴とするブラシレスモータ。
  9. 請求項1記載のブラシレスモータにおいて、
    前記軸受け部は、出力軸側に設けられた片持ち構造であることを特徴とするブラシレスモータ。
  10. 請求項9記載のブラシレスモータにおいて、
    前記固定部は、コイルが巻装されたステータコアと、リアプレートとが一体的に樹脂でモールドされた一体部材と、該一体部材を保持するハウジングとから構成され、
    前記リアプレートは、前記ステータコアが樹脂モールドされる側と反対側の面に、駆動回路部が配置されることを特徴とするブラシレスモータ。
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