JP2004248403A - 自動車用電源の接地検出機構 - Google Patents

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Tamio Tsurita
民男 釣田
Hiroyuki Imanishi
啓之 今西
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Abstract

【課題】非接地系の車載電源システムで1点でも接地すれば、それを検知することができる自動車用電源の接地検出機構を提供する。
【解決手段】自動車用電源と、この自動車用電源Vに接続されて負荷に電力供給を行なう高圧側Pと低圧側Nからなる非接地系の導電路と、導電路に接続される接地検出用電源Vと、導電路が接地した際に接地検出用電源Vから流れる電流より信号を検知する信号検知手段Mとを具える。安全上、非接地としてある車載電源システムに上記の接地検出回路を設けることで、事故等で高圧側または低圧側の導電路が接地した際、接地検出用電源Vから電流が流れ、その電流に基づいて信号を検知することで、接地されたことを検出する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用電源の接地検出機構に関するものである。特に、電気自動車やハイブリッド自動車における非接地系の電源システムが接地した際に、その接地状態を検知できる自動車用電源の接地検出機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車載電源システムには、接地系電源システムと非接地系電源システムがある。接地系電源システムは、図2に示すように、全電圧Vの直流電源(この場合は電池による電源で示す)にサプライのみの1線で負荷L〜Lを接続し、各負荷をシャーシに共通接地する電源システムである。一方、非接地系電源システムは、図3に示すように、全電圧Vの直流電源にサプライとリターンの2線を用いて負荷L〜Lに接続し、各負荷はシャーシに接地されない電源システムである。
【0003】
現用乗用車の直流電源(バッテリ)の電圧は12〜14ボルトであり、接地系電源システムでシャーシに接地をとる際、直流安全電圧Vs(一般に55〜65V程度)に対して十分な安全性を有している。一方、近年、自動車の機能が高まり、必要とする電源容量が大きくなると、従来の12〜14ボルトでは低電圧過ぎることになる。特に、電気自動車の駆動用電源などでは直流安全電圧Vsをはるかに超える高電圧の利用が考えられている。その際、車載電源システムには、安全性を確保するため非接地系の電源システムを利用することが多い。なお、上記の従来技術を示す適切な公知文献情報はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の非接地系車載電源システムでは、接地したことを検出する手段がない。通常、非接地系車載電源システムで接地検出手段を付加すると、その電源システムが接地系でなくなって安全性を保てなくなるため、接地検出手段は付加されていない。一方、非接地系電源システムで回路上に不備を生じ、1点だけ接地しても制御上や配電上の不具合を生じず、接地したことがわからない。その状態で動力線に人が触れると感電する虞がある。
【0005】
従って、本発明の主目的は、非接地系の車載電源システムで1点でも接地すれば、それを検知することができる自動車用電源の接地検出機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、非接地系の電源システムに安全性の高い接地検出回路を設けることで上記の目的を達成する。
【0007】
本発明自動車用電源の接地検出機構は、自動車用電源と、この自動車用電源に接続されて負荷に電力供給を行なう高圧側と低圧側からなる非接地系の導電路と、導電路に接続される接地検出用電源と、導電路が接地した際に前記接地検出用電源から流れる電流より信号を検知する信号検知手段とを具えることを特徴とする。
【0008】
安全上、非接地としてある車載電源システムに上記の接地検出回路を設けることで、事故等で高圧側または低圧側の導電路が接地した際、接地検出用電源から電流が流れ、その電流に基づいて信号を検知することで、接地されたことを検出することができる。
【0009】
自動車用電源は、自動車において電力供給を行う電源である。代表的には電気自動車やハイブリッド自動車などにおける動力用電源が挙げられる。特に、直流安全電圧Vs(一般に55〜65V程度)を超える高電圧の電源に対して本発明は効果的である。
【0010】
導電路は、代表的にはワイヤーハーネスが挙げられる。接地検出用電源Vは直流電源でも交流電源でもいずれでも良い。また、接地検出用電源Vは導電路の高圧側・低圧側のいずれに接続しても良い。
【0011】
信号検出手段Mとしては、例えば電圧計やリレーが利用できる。すなわち、導電路が接地した際に導電路に電流が流れ、この電流に基づいて信号を検出する。
【0012】
ここで、前記導電路と信号検知手段との間に介在されて、接地時に導電路に流れる電流を人体に影響のない水準に制限する限流インピーダンスRを具えることが好ましい。
【0013】
人が事故により接地された導電路をさわったときに、接地検出回路を通して流れる電流を制限するため限流インピーダンスRを設け、そのときに流れる電流が人に危害を加えない大きさの電流に制限する。接地検出用電源Vを交流電源(周波数f)とした場合、限流インピーダンスRはコンデンサに置き換えても良い。
【0014】
前記接地検出用電源Vは自動車用電源Vと絶縁されていることが望ましい。この絶縁により、接地検出回路を設けても、自動車用電源を非接地系の状態に保持して十分な安全性を保つことができる。ここで言う絶縁は、両電源V、Vの片端が何らかのインピーダンスを介して接続されていることを指す。例えば、自動車用電源V、導電路、限流インピーダンスR、信号検知手段M、接地検出用電源Vの順に直列接続されていれば、接地検出用電源Vと自動車用電源Vとの間に限流インピーダンスRや信号検知手段Mが介在されることになり好ましい構成である。ただし、自動車用電源V、導電路、接地検出用電源V、限流インピーダンスR、信号検知手段Mの順に直列接続されていれば、接地検出用電源Vが自動車用電源Vと絶縁されていなくても良い。
【0015】
また、前記信号検知手段Mと並列に配される信号検知用抵抗Rを有し、信号検知手段のインピーダンスは信号検知用抵抗Rの抵抗値以上であることが好ましい。
【0016】
信号検出手段Mの入力抵抗が信号検知用抵抗Rより小さいと検出する電圧が小さくなってしまい検出できなくなるからである。ただし、下記「数1」を満たすなら、この制限はなくてもよい。
【0017】
【数1】
Figure 2004248403
【0018】
また、接地検出用電源Vを交流電源(周波数f)におきかえた場合は、信号検知用抵抗Rをコンデンサにおきかえてもよい。
【0019】
上記接地検知機構において、信号検知手段の検知した信号に基づいて非接地系導電路が接地したことを示す警報手段を具えることが望ましい。
【0020】
信号検知手段に基づいて検知した信号から警報手段を作動させることで、接地事故を運転者に知らせることができる。警報手段の具体例には、ブザー、ランプ、ディスプレイにおける異常表示などが挙げられる。検知信号は、ECU(Electronic control unit)やPCB(Printed Circuit Board)、その他の電気回路を経由して警報手段を作動する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明接地検出機構を示す回路図である。ここでは、非接地系車載電源システムに接地検出回路を設けて本発明接地検出機構を構成した例を示している。
【0022】
この非接地系電源システムは、200Vの動力用電源Vと、この動力用電源Vから負荷に対して電力供給を行う高圧側導電路Pおよび低圧側導電路Nを具えている。この電源システムに、接続点Dを介して接地検出回路を接続する。
【0023】
この接地検出回路は図1の破線で囲まれた個所であり、限流インピーダンスR、検知用抵抗R、電圧計M、接地検出用電源Vにて構成される。ここでは、低圧側導電路Nに接地検出回路を接続している。接地検出回路は、接続点Dから直列に限流インピーダンスR、検知用抵抗R、接地検出用電源Vが順次接続され、検知用抵抗Rと並列に電圧計Mが接続されている。また、接地検出用電源Vの一端は接地されている。接続点Dは高圧側Pに接続しても構わない。その場合でも、接続点Dから限流インピーダンスR、検知用抵抗R、接地検出用電源Vを順次直列に接続し、検知用抵抗Rと並列に電圧計Mを接続する。
【0024】
この接地検出回路を設けた非接地系電源システムにおいて、万一、高圧側導電路Pで接地した場合は、下記「数2」の電流が検知用抵抗Rに流れ、電圧計Mには約2Vの電圧が発生する。
【0025】
【数2】
Figure 2004248403
【0026】
また、もし低圧側導電路Nで接地した場合は、下記「数3」の電流が検知用抵抗Rに流れ、電圧計Mには0.24Vの電圧が発生する。
【0027】
【数3】
Figure 2004248403
【0028】
そこで、電圧計Mに所定の閾値(例えば0.2V)以上の電圧が発生した時点で検知信号を出力するように制御すれば、非接地系電源システムで接地が起こったことがわかる。この検知信号はECU(Electronic control unit)やPCB(Printed Circuit Board)、その他の電気回路を経由して警報手段の作動に利用される。警報手段としてはブザーやランプの点灯、あるいはディスプレーによる表示など、種々の手段が利用できる。
【0029】
ここで電圧計Mの入力インピーダンスは、検知用抵抗Rの10倍程度として、かつ(V+V)/(R+R)=Imaxを人体に影響のない程度の値になるよう限流インピーダンスR、検知用抵抗R、接地検出用電源Vの電圧を選定することが好ましい。このような選定を行えば、動力用電源Vを非接地系にしてあることと実質的に同様である。このように、接地検出用電源Vは動力用電源Vとの間にインピーダンスを介在させて絶縁することが好ましい。この絶縁により、接地検出回路を設けても、自動車用電源を非接地系の状態に保持して十分な安全性を保つことができる。
【0030】
さらに、接地検出用電源Vを交流電源(周波数f)におきかえた場合は、限流インピーダンスR、検知用抵抗Rを下記「数4」、「数5」となるようにコンデンサにおきかえても良い。
【0031】
【数4】
Figure 2004248403
【0032】
【数5】
Figure 2004248403
【0033】
この接地検出回路は、非接地系電源システムに接地事故が起きない限り電力を消費しない点でも無駄なエネルギー消費がなく好ましい。
【0034】
なお、以上の構成では接地検出用電源Vを検知用抵抗Rの後段に接続しているが、その代わりに接続点Dと限流インピーダンスRとの間に接地検出用電源Vを介在させても良い。この構成によれば、接地検出用電源Vと自動車用電源Vとの間にインピーダンスを介在させなくても良い。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明接地検知機構によれば、非接地系車載電源システムに接地検出回路を組み合わせることで、事故等でその非接地系電源システムが接地してしまったことを検出することができる。特に、限流インピーダンスを設けることで、人が接地してしまった非接地系電源システムに触れた際、接地検出回路を通して流れる電流を制限し、感電の危険を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明接地検出機構の回路構成図である。
【図2】接地系電源システムの概略構成図である。
【図3】非接地系電源システムの概略構成図である。
【符号の説明】
V 動力用電源
P 高圧側導電路
N 低圧側導電路
D 接続点
限流インピーダンス
検知用抵抗
接地検出用電源
M 電圧計

Claims (5)

  1. 自動車用電源と、
    この自動車用電源に接続されて負荷に電力供給を行なう高圧側と低圧側からなる非接地系の導電路と、
    導電路に接続される接地検出用電源と、
    導電路が接地した際に前記接地検出用電源から流れる電流より信号を検知する信号検知手段とを具えることを特徴とする自動車用電源の接地検出機構。
  2. 前記導電路と信号検知手段との間に介在されて、接地時に導電路に流れる電流を人体に影響のない水準に制限する限流インピーダンスを具えることを特徴とする請求項1に記載の自動車用電源の接地検出機構。
  3. 前記限流インピーダンスは自動車用電源と接地検出用電源との間に介在されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用電源の接地検出機構。
  4. 前記信号検知手段と並列に配される信号検知用抵抗を有し、信号検知手段のインピーダンスは信号検知用抵抗の抵抗値以上であることを特徴とする請求項1に記載の自動車用電源の接地検出機構。
  5. 前記信号検知手段の検知した信号に基づいて非接地系導電路が接地したことを示す警報手段を具えることを特徴とする請求項1に記載の自動車用電源の接地検出機構。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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