JP2004248081A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】情報処理端末から画像形成装置20での処理内容を確認できるようにする。
【解決手段】ネットワーク12に接続された画像形成装置20に小型カメラ5を設ける。そして、情報処理端末から画像形成装置20に画像形成要求がなされた際には、この小型カメラ5で画像形成された印刷物を撮影して所定の画像処理、圧縮処理を行い情報処理端末に送る。これにより、離れた所の情報処理端末で印刷状態を確認できるようにする。
【選択図】 図2
【解決手段】ネットワーク12に接続された画像形成装置20に小型カメラ5を設ける。そして、情報処理端末から画像形成装置20に画像形成要求がなされた際には、この小型カメラ5で画像形成された印刷物を撮影して所定の画像処理、圧縮処理を行い情報処理端末に送る。これにより、離れた所の情報処理端末で印刷状態を確認できるようにする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークに接続された情報処理端末からの画像形成要求等の要求に応じて画像形成等を行う際に、その処理結果が離れた所の情報処理端末から認識できるようにした画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ネットワークによって接続された情報処理装置からの画像形成要求を受信して、指定部数の画像を形成する技術が知られ、また画像読取要求を受信して原稿を読取る技術が知られている。
【0003】
このとき、ユーザが意図した通りに画像形成されるかどうか、また所望の原稿の画像読取りが行われるか否かを、離れた所の要求元で当該処理に先立ち確認する技術がある(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−312381号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報にかかる技術は、画像形成や画像読取りが行われる前に処理内容の確認を主とするものであるため、処理結果について各処理の要求元は、居ながらにこれを知ることができない問題がった。
【0006】
即ち、上述したように上記公報にかかる技術は、処理の事前確認であるため、例えば画像形成に用いる記録紙に付着させて画像を形成するための部材(トナー、インク等)の残量が少ない状態で、多数の画像形成を要求したような場合には、かかる事前確認では何ら不都合を発見することができず、実際に画像形成された物を見て初めて知る事態が生じる。
【0007】
また、画像形成要求の実行中に記録紙がジャム等を起してしまう場合もあり、かかる事前確認では何ら不都合を発見することができず、実際に画像形成された頃合を見計らって画像形成装置に赴き、そのとき初めて画像形成が適正に終了していないことを知る事態が生じる。
【0008】
同様に、原稿を読取るような場合には、読取り途中で原稿がジャム等を起す場合もある。
【0009】
このように、実際の処理中に発生する不都合に対しては、従来の技術では対応することができず、無駄な時間を費やしたり、記録紙を無駄にする等の問題がある。
【0010】
そこで、本発明は、画像形成要求等の要求処理中の状態を監視できるようにして、処理状況に応じた速やかな対応を可能にすると共に利便性を向上させた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、ネットワークに接続されて、当該ネットワークに接続された情報処理端末から画像形成要求を受ける要求受信手段と、当該画像形成要求に応じて画像形成する画像形成手段と、該画像形成手段により形成された画像を撮影する撮影手段と、該撮影手段により得られた画情報に対して所定の画像処理を行う画像処理手段と、該画像処理手段により画像処理された画情報に対して所定の圧縮処理を行う圧縮手段と、該圧縮手段により圧縮された画情報を画像形成要求元の情報処理端末に送信する送信手段と、情報処理端末に備えられて、送信手段から送られてきた画情報を受信表示して、画像形成要求の処理が適正に行われているか否かの判定ができるようにする受信表示手段とを備えて、画像形成装置から離れた情報処理端末の所にいるユーザが要求処理中の状態を監視できるようにすることで処理状況に応じた速やかな対応を可能にすると共に利便性を向上させたことを特徴とする。
【0012】
請求項2にかかる発明は、要求受信手段が複写要求を受けるように設けられて、当該複写要求に応じ画像形成手段が画像形成することを特徴とする。
【0013】
請求項3にかかる発明は、撮影手段が、画像形成手段により1枚の画像形成が完了する毎に、その形成された画像を静止画像として撮影することを特徴とする。
【0014】
請求項4にかかる発明は、撮影手段が、画像形成手段により形成中の画像を動画像として撮影することを特徴とする。
【0015】
請求項5にかかる発明は、ネットワークに接続されて、当該ネットワークに接続された情報処理端末から原稿画像読取要求を受ける要求受信手段と、原稿画像読取要求に応じて原稿の画像読取りを行う読取手段と、該読取手段により得られた画情報に対して所定の画像処理を行う画像処理手段と、該画像処理手段により画像処理された画情報に対して所定の圧縮処理を行う圧縮手段と、該圧縮手段により圧縮された画情報を原稿画像読取要求元の情報処理端末に送信する送信手段と、情報処理端末に備えられて、送信手段から送られてきた画情報を受信表示して、原稿画像読取要求の処理が適正に行われているか否かの判定ができるようにする受信表示手段とを備えて、画像形成装置から離れた情報処理端末の所にいるユーザが要求処理中の状態を監視できるようにすることで処理状況に応じた速やかな対応を可能にすると共に利便性を向上させたことを特徴とする。
【0016】
請求項6にかかる発明は、要求受信手段が複写要求を受けるように設けられ、かつ、読取手段により読込まれた画情報に基づき画像形成する画像形成手段を備えて、複写要求に応じて画像形成手段が画像形成することを特徴とする。
【0017】
請求項7にかかる発明は、画像処理手段が、撮影手段又は読取手段により得られた画情報の内容判定を行って文字領域か絵領域かを判定する画像判定部と、該画像判定部により文字領域と判定された領域の画情報に対しては所定の文字用画像処理を行い、絵領域と判定された領域の画情報に対しては所定の絵用画像処理を行う画像処理部とを備えることを特徴とする。
【0018】
請求項8にかかる発明は、画像判定部が、撮影手段又は読取手段により得られた画情報の内容判定を行う際に、当該画情報がカラー画像かモノクロ画像かを判定すると共に、画像処理部が当該判定に従いカラー画像に対しては所定のカラー用画像処理を行い、またモノクロ黒画像に対しては所定のモノクロ用画像処理を行うことを特徴とする。
【0019】
請求項9にかかる発明は、圧縮手段が、画像判定部により撮影手段又は読取手段により得られた画情報がカラー画像の場合には所定のカラー用圧縮処理を行い、モノクロ画像の場合には所定のモノクロ用圧縮処理を行うことを特徴とする。
【0020】
請求項10にかかる発明は、情報処理端末がネットワークに接続されたインターネットファクシミリ装置、パーソナルコンピュータのうち少なくとも1であることを特徴とする。
【0021】
請求項11にかかる発明は、撮影手段又は読取手段が、撮影状況又は読取状況に応じて、その位置を変えることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置のブロック構成を示した図である。
【0023】
当該画像形成装置20は、ROM1,システム制御部2,操作表示部3,プロッタ4,小型カメラ5,画像処理部6,RAM7,画像判定部8,圧縮伸長部9,ネットワークI/F10等を備えている。
【0024】
システム制御部2はマイクロプロセッサ等から構成されて、ROM1に予め格納されている基本プログラムに基づき画像形成装置20の各部を制御して所定の動作を実行するものである。
【0025】
操作表示部3は、各種操作キ−を備えユーザが各種操作を行うとともに動作状態を表示するもので、テンキーやスタートキー及びその他各種キーを備え、また液晶表示装置等の表示器を備えている。
【0026】
プロッタ4は画像形成を実行するもので、ネットワーク12を介して送られてきた画情報を記録紙に印刷出力し、また複写動作時には小型カメラ5で読取った原稿画像を記録紙に印刷出力する。
【0027】
小型カメラ5は、CCD等により形成されてプロッタ4で形成された画像の撮影や原稿画像読取りを行うために用いられ、その位置は撮影状況や読取状況により変えられるようになっている。
【0028】
以下、画像の撮影及び画像の読取りを、単に読取りと記載する。
【0029】
図2は、プロッタ4により画像形成が行われて記録紙トレイ21上に排紙された記録紙22を、小型カメラ5により静止画像として読取っている状態を模式的に示した図である。
【0030】
画像処理部6は、小型カメラ5からの画情報に対して、その画像が文字の場合には文字に適した画像処理を行い(以下、文字用画像処理と記載する)、画像が絵の場合には絵に適した画像処理を行(以下、絵用画像処理と記載する)。
【0031】
また、画像がモノクロの場合にはモノクロに適した画像処理を行い(以下、モノクロ用画像処理と記載する)、画像がカラーの場合にはカラーに適した画像処理を行う(以下、カラー用画像処理と記載する)。
【0032】
これらの文字用画像処理等の各画像処理の内容としては、色補正(色相分割マスキング,下色除去,下色加刷),階調処理,黒文字処理等があり、この他公知の画像処理を行うようにしてもよい。そして、例えば文字用画像処理として黒文字処理が、絵用画像処理として階調処理が、モノクロ用画像処理として階調処理が、カラー用画像処理として色補正が例示できる。
【0033】
RAM7は、画像形成装置に固有な各種の情報を記憶したり、ネットワーク12を介して送られてきた画情報を記憶したり、システム制御部2の作業領域として使用され、さらには画像処理部6で画像処理中の画情報を一時格納したり、圧縮伸長部9で圧縮された画情報を一時格納したりするランダムアクセスメモリであり、図示しないバックアップ用回路によりバックアップされて装置電源遮断時にも記憶内容が保持されるようにすることが好ましい。
【0034】
画像判定部8は、小型カメラ5で読取った画情報について、文字の部分と絵の部分とを判別し、またカラ−画像かモノクロ画像かを判別して画像内容の判定を行う行うものである。
【0035】
圧縮伸長部9は、ネットワーク12を介して送られてきた画情報を伸長したり、小型カメラ5で読みとった画情報をその画像に最適な圧縮方法で圧縮したりするもので、カラー画像にはカラー画像に適したJPEG方式の圧縮伸長処理を行い(以下、カラー用圧縮処理、カラー用伸長処理と記載する)、モノクロ画像にはMH,MR,MMR,JBIG等のモノクロ画像に適した圧縮伸長処理を行う(以下、モノクロ用圧縮処理、モノクロ用伸長処理と記載する)。
【0036】
ネットワークI/F10は、この画像形成装置20をロ−カルエリアネットワーク(LAN)等のネットワーク12に接続するためのものであり、これにより画像形成装置20はネットワーク12を介してパ−ソナルコンピュ−タ13やインタ−ネットFAX14等の情報処理端末15と情報の授受が行えるようになっている。
【0037】
そして、これら各構成ブロックがバス11を介して情報のやり取りを主に行うようになっている。
【0038】
次に、この画像形成装置20の動作を図3〜図5に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図3は、ネットワーク12を介して情報処理端末15から画像形成要求が発せられた場合の処理、図4はインタ−ネットFAX14が受信した画情報を画像形成する場合の処理、図5は原稿画像の読取りや複写を行う場合の処理を示している。
【0039】
先ず、図3によりネットワーク12を介して情報処理端末15から画像形成要求が発せられた場合の処理を説明する。
【0040】
この場合は、ネットワーク12を介して情報処理端末15から画像形成要求を受信すると(ステップSA1)、情報処理端末15に画像形成状況を静止画像で伝えるか、動画像で伝えるかを判定する(ステップSA2)。
【0041】
静止画像で伝えるか動画像で伝えるかの判定は、情報処理端末15からの要求や操作表示部3への設定状況から行い、静止画像で伝える場合にはステップSA3〜ステップSA17の静止画処理を行い、動画像で伝える場合にはステップSA18〜ステップSA29の動画処理を行う。
【0042】
静止画処理に進んだ場合には、画像形成が1枚行われる毎に(ステップSA3,ステップSA4)、その画像形成された記録紙を小型カメラ5で読取り画情報を取得し、この画情報の内容を画像判定部8で判定する(ステップSA5,ステップSA6)。
【0043】
この画像内容の判定は、画像が絵か文字かの判定及びこれらが共に含まれる場合には、絵の部分、文字の部分の判定を行う処理である。
【0044】
そして、画像判定の結果、画像が文字の場合には文字用画像処理が画像処理部6で行われ(ステップSA8)、画像は絵の部分は絵用画像処理が画像処理部6で行われる(ステップSA9)。
【0045】
なお、画像には文字と絵とが共に含まれるような場合がある。このような場合には、文字部分に対しては文字用画像処理が行われ、絵の部分に対しては絵用画像処理が行われる。
【0046】
次に、その画像がカラ−画像か否かの判定が行われ(ステップSA10)、カラー画像の場合にはカラ−画像処理が行われ(ステップSA11)、圧縮伸長部9でカラ−用圧縮処理が行われる(ステップSA12)。
【0047】
一方、その画像がモノクロ画像の場合には、モノクロ用画像処理が行われ(ステップSA13)、圧縮伸長部9でモノクロ用圧縮処理が行われる(ステップSA14)。
【0048】
なお、画情報がカラー画像であるにもかかわらず、ユーザがモノクロでの画像形成を望む場合もある。このような場合には、カラ−画像か否かの判定結果に関わらず、モノクロ画像として処理されるようにしてもよい。
【0049】
このようにして圧縮処理が行われた画情報は、ネットワークI/F10からネットワーク12を介して、画像形成要求元の情報処理端末15に送られ(ステップSA15)、情報処理端末15では、この画情報を受信表示する。
【0050】
これにより、画像形成装置20から離れた所の情報処理端末15に居るユーザは、当該画像形成装置の所に赴かなくても、画像形成状況が確認できて、例えば記録紙がジャムを起した場合には要求を中断させて直ちにジャムを起した記録紙を取除く等の対応が速やかに行えるようになり、利便性及び作業性が向上する。
【0051】
そして、全頁に対して画像形成が完了したか否かを判定し(ステップSA16)、完了していない場合にはステップSA3に戻ってこれまでの処理を繰返し、完了した場合には画像形成処理は終了となる(ステップSA17)。
【0052】
一方、ステップSA2から動画処理に進んだ場合には、画像形成要求がカラー印刷であるか否かを判定する(ステップSA18)。
【0053】
なお、静止画処理の場合には、1枚の印刷出力が完了したことを確認して静止画処理を実行するが、動画処理の場合には、印刷と同時に当該動画処理が行われるため、先に画像形成要求がカラー印刷であるか否かを判定している。
【0054】
画像形成要求がカラー印刷である場合には、ステップSA19に進み画像形成状況を読取り画情報を得て、この画情報に対して逐次カラー用画像処理及びカラー用圧縮処理が行われる(ステップSA20,ステップSA21)。
【0055】
また、画像形成要求がモノクロ印刷である場合には、ステップSA22に進み画像形成状況を読取り画情報を得て、この画情報に対して逐次モノクロ用画像処理及びモノクロ用圧縮処理が行われる(ステップSA23,ステップSA24)。
【0056】
このようにして得られた動画の画情報は、画像形成要求を発した情報処理端末15に送られ、その画面に表示される。
【0057】
従って、ユーザは適正に画像形成されているか否かをリアルタイムで確認することが可能になり、適正に画像形成されて居なうような場合には、当該処理を中断させる等の対応が速やかに行えるようになる。
【0058】
画像形成が完了すると(ステップSA26)、次頁の有無を判定し(ステップSA27)、全頁の画像形成が完了すると動画撮影処理は終了する(ステップSA28,ステップSA29)。
【0059】
次に、図4に示すインタ−ネットFAX14からの受信画像を印刷する際の処理を説明する。この場合は、ネットワークI/F10でインタ−ネットFAX14からの着信を検出すると(ステップSB1)、FAX受信を行いその受信画像をRAM7に記憶する(ステップSB2)。
【0060】
RAM7に記憶された受信画像はFAX受信終了後、プロッタ4で画像形成すべく、画像形成要求が発せられて画像形成が実行される(ステップSB3,ステップSB4)。
【0061】
そして、画像形成が1枚行われる毎に、その静止画が小型カメラ5で読取られ(ステップSB5)、読取られた画情報は画像判定部8で内容判定が行われる(ステップSB6)。
【0062】
この判定の結果、文字に対しては文字用画像処理行われ、絵に対しては絵用画像処理が画像処理部6で行われる(ステップSB7〜ステップSB9)。
【0063】
次に、画情報がカラ−画像か否かの判定が行われ(ステップSB10)、カラ−画像の場合にはカラー用画像処理及びカラー用圧縮処理が画像処理部6及び圧縮伸長部9で行われ(ステップSB11,ステップSB12)、またモノクロ画像の場合にはモノクロ用画像処理及びモノクロ用圧縮処理が画像処理部6及び圧縮伸長部9で行われる(ステップSB13,ステップSB14)。
【0064】
なお、画情報がカラー画像であるにもかかわらず、ユーザがモノクロでの印刷を望む場合もある。このような場合には、カラ−画像か否かの判定結果に関わらず、モノクロ画像として処理されるようにしてもよい。
【0065】
このようにして圧縮処理された画情報は、RAM7に格納され(ステップSB15)、次頁がある場合は、ステップSB3に戻り同様の動作を繰返し、無い場合には受信画像の画像形成処理は終了する(ステップSB17)。
【0066】
そして、RAM7に格納された画情報をネットワークI/F10を介して、送信元のインタ−ネットFAX14へ送信する(ステップSB18)。
【0067】
これにより、ユーザは画像形成装置20で画像形成された受信画像がユーザの意図したものかどうかの確認が離れた所のインタ−ネットFAX14から行うことができるようになる。
【0068】
次に、図5に示す原稿画像の読取りや複写を行う場合の処理を説明する。先ず、ユーザにより原稿読取要求が発せられたか否かを判定する(ステップSC1)。
【0069】
これにより、原稿読取要求の場合にはステップSC2〜ステップSC13の画像読取処理を行い、複写要求の場合にはステップSC14〜ステップSC24の複写処理を行う。
【0070】
画像読取処理に進んだ場合は、小型カメラ5により記録紙トレイ21上の原稿の読取りを行い(ステップSC2)、読取られた画情報が文字か絵かの判定を画像判定部8で行う(ステップSC3)。
【0071】
この結果に応じて、文字に対しては文字用画像処理が、絵に対しては絵用画像処理が画像処理部6により行われる(ステップSC4〜ステップSC6)。
【0072】
次に、その画情報がカラ−画像か否かを判定し(ステップSC7)、カラ−画像の場合にはカラー用画像処理、カラー用圧縮処理が行われ(ステップSC8,ステップSC9)、モノクロ画像の場合にはモノクロ用画像処理、モノクロ用圧縮処理が行われる(ステップSC10,ステップSC11)。
【0073】
なお、画情報がカラー画像であるにもかかわらず、ユーザがモノクロで読取りを望む場合もある。このような場合には、カラ−画像か否かの判定結果に関わらず、モノクロ画像として処理されるようにしてもよい。
【0074】
このようにして圧縮処理された画情報は、ネットワークI/F10からネットワーク12を介して画像読取要求の発せられた情報処理端末15に送られる。
【0075】
一方、ステップSC1でユーザの要求が画像読取処理でないと判定した場合には、複写処理であるか否かを判定する(ステップSC14)。
【0076】
この判定により複写処理でない場合には、ステップSC1に戻るが、複写処理の場合には小型カメラ5により記録紙トレイ21上の原稿の読取りが行われる(ステップSC15)
【0077】
そして、読取られた画情報が文字か絵かの判定を画像判定部8で行い(ステップSC16)、文字に対しては文字用画像処理が、絵に対しては絵用画像処理が画像処理部6により行われる(ステップSC17〜ステップSC19)。
【0078】
画像判定部8で検出され、画像の文字部分は文字に最適な画像処理が、画像の絵の部分は絵に最適な画像処理が、画像処理部6で実施される。
【0079】
次に、その画情報がカラ−画像か否かを判定し(ステップSC20)、カラ−画像の場合にはカラー用画像処理が行われ(ステップSC21)、モノクロ画像の場合にはモノクロ用画像処理が行われる(ステップSC22)。
【0080】
なお、画情報がカラー画像であるにもかかわらず、ユーザがモノクロでの印刷を望む場合もある。このような場合には、カラ−画像か否かの判定結果に関わらず、モノクロ画像として処理されるようにしてもよい。
【0081】
このようにして画像処理された画情報は、プロッタ4で画像形成されて複写処理が終了する(ステップSC23,ステップSC24)。
【0082】
なお、プロッタ4で印刷出力する際に、その状態を先に述べた画像形成処理と同様に撮影することも可能である。
【0083】
以上説明したように、画像形成状態をユーザに知らせることができるため、ユーザが画像形成装置20の所まで足を運ばなくても、画像形成状態の確認できるようになり、作業性及び利便性が向上する。
【0084】
また、その際に画情報を画像処理して要求元に送信するので、ユーザは明瞭な画像で適切な画像形成状態の判断が行えるようになる。
【0085】
さらに、画情報を圧縮して情報処理端末に送るので、データ量が少なくなり当該画情報の送信時間が短くなり作業効率が向上する。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザが画像形成装置の所まで足を運ばなくても、画像形成状態の確認できるようになるため、画像形成状態が悪く再度画像形成要求を行うような場合でも容易、かつ、短時間で行うことができるようになり作業性及び利便性が向上する。
【0087】
また、画像形成装置から画像形成状態を撮影した画情報が情報処理端末に送られるが、その際画像処理を行って送るため、情報処理端末では明瞭な画像を見ながら画像形成状態の確認ができるようになり利便性が向上する。
【0088】
さらに、画情報を圧縮して情報処理端末に送るので、当該画情報の送信時間が短くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明に適用される画像形成装置のブロック図である。
【図2】画像形成装置の側面模式図である。
【図3】ネットワークを介して情報処理端末から画像形成要求が発せられた場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】インタ−ネットFAXからの受信画像を印刷する際の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】原稿画像の読取りや複写を行う場合の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 システム制御部
3 操作表示部
4 プロッタ
5 小型カメラ
6 画像処理部
8 画像判定部
9 圧縮伸長部
12 ネットワーク
15 情報処理端末
20 画像形成装置
21 記録紙トレイ
22 記録紙
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークに接続された情報処理端末からの画像形成要求等の要求に応じて画像形成等を行う際に、その処理結果が離れた所の情報処理端末から認識できるようにした画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ネットワークによって接続された情報処理装置からの画像形成要求を受信して、指定部数の画像を形成する技術が知られ、また画像読取要求を受信して原稿を読取る技術が知られている。
【0003】
このとき、ユーザが意図した通りに画像形成されるかどうか、また所望の原稿の画像読取りが行われるか否かを、離れた所の要求元で当該処理に先立ち確認する技術がある(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−312381号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報にかかる技術は、画像形成や画像読取りが行われる前に処理内容の確認を主とするものであるため、処理結果について各処理の要求元は、居ながらにこれを知ることができない問題がった。
【0006】
即ち、上述したように上記公報にかかる技術は、処理の事前確認であるため、例えば画像形成に用いる記録紙に付着させて画像を形成するための部材(トナー、インク等)の残量が少ない状態で、多数の画像形成を要求したような場合には、かかる事前確認では何ら不都合を発見することができず、実際に画像形成された物を見て初めて知る事態が生じる。
【0007】
また、画像形成要求の実行中に記録紙がジャム等を起してしまう場合もあり、かかる事前確認では何ら不都合を発見することができず、実際に画像形成された頃合を見計らって画像形成装置に赴き、そのとき初めて画像形成が適正に終了していないことを知る事態が生じる。
【0008】
同様に、原稿を読取るような場合には、読取り途中で原稿がジャム等を起す場合もある。
【0009】
このように、実際の処理中に発生する不都合に対しては、従来の技術では対応することができず、無駄な時間を費やしたり、記録紙を無駄にする等の問題がある。
【0010】
そこで、本発明は、画像形成要求等の要求処理中の状態を監視できるようにして、処理状況に応じた速やかな対応を可能にすると共に利便性を向上させた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、ネットワークに接続されて、当該ネットワークに接続された情報処理端末から画像形成要求を受ける要求受信手段と、当該画像形成要求に応じて画像形成する画像形成手段と、該画像形成手段により形成された画像を撮影する撮影手段と、該撮影手段により得られた画情報に対して所定の画像処理を行う画像処理手段と、該画像処理手段により画像処理された画情報に対して所定の圧縮処理を行う圧縮手段と、該圧縮手段により圧縮された画情報を画像形成要求元の情報処理端末に送信する送信手段と、情報処理端末に備えられて、送信手段から送られてきた画情報を受信表示して、画像形成要求の処理が適正に行われているか否かの判定ができるようにする受信表示手段とを備えて、画像形成装置から離れた情報処理端末の所にいるユーザが要求処理中の状態を監視できるようにすることで処理状況に応じた速やかな対応を可能にすると共に利便性を向上させたことを特徴とする。
【0012】
請求項2にかかる発明は、要求受信手段が複写要求を受けるように設けられて、当該複写要求に応じ画像形成手段が画像形成することを特徴とする。
【0013】
請求項3にかかる発明は、撮影手段が、画像形成手段により1枚の画像形成が完了する毎に、その形成された画像を静止画像として撮影することを特徴とする。
【0014】
請求項4にかかる発明は、撮影手段が、画像形成手段により形成中の画像を動画像として撮影することを特徴とする。
【0015】
請求項5にかかる発明は、ネットワークに接続されて、当該ネットワークに接続された情報処理端末から原稿画像読取要求を受ける要求受信手段と、原稿画像読取要求に応じて原稿の画像読取りを行う読取手段と、該読取手段により得られた画情報に対して所定の画像処理を行う画像処理手段と、該画像処理手段により画像処理された画情報に対して所定の圧縮処理を行う圧縮手段と、該圧縮手段により圧縮された画情報を原稿画像読取要求元の情報処理端末に送信する送信手段と、情報処理端末に備えられて、送信手段から送られてきた画情報を受信表示して、原稿画像読取要求の処理が適正に行われているか否かの判定ができるようにする受信表示手段とを備えて、画像形成装置から離れた情報処理端末の所にいるユーザが要求処理中の状態を監視できるようにすることで処理状況に応じた速やかな対応を可能にすると共に利便性を向上させたことを特徴とする。
【0016】
請求項6にかかる発明は、要求受信手段が複写要求を受けるように設けられ、かつ、読取手段により読込まれた画情報に基づき画像形成する画像形成手段を備えて、複写要求に応じて画像形成手段が画像形成することを特徴とする。
【0017】
請求項7にかかる発明は、画像処理手段が、撮影手段又は読取手段により得られた画情報の内容判定を行って文字領域か絵領域かを判定する画像判定部と、該画像判定部により文字領域と判定された領域の画情報に対しては所定の文字用画像処理を行い、絵領域と判定された領域の画情報に対しては所定の絵用画像処理を行う画像処理部とを備えることを特徴とする。
【0018】
請求項8にかかる発明は、画像判定部が、撮影手段又は読取手段により得られた画情報の内容判定を行う際に、当該画情報がカラー画像かモノクロ画像かを判定すると共に、画像処理部が当該判定に従いカラー画像に対しては所定のカラー用画像処理を行い、またモノクロ黒画像に対しては所定のモノクロ用画像処理を行うことを特徴とする。
【0019】
請求項9にかかる発明は、圧縮手段が、画像判定部により撮影手段又は読取手段により得られた画情報がカラー画像の場合には所定のカラー用圧縮処理を行い、モノクロ画像の場合には所定のモノクロ用圧縮処理を行うことを特徴とする。
【0020】
請求項10にかかる発明は、情報処理端末がネットワークに接続されたインターネットファクシミリ装置、パーソナルコンピュータのうち少なくとも1であることを特徴とする。
【0021】
請求項11にかかる発明は、撮影手段又は読取手段が、撮影状況又は読取状況に応じて、その位置を変えることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置のブロック構成を示した図である。
【0023】
当該画像形成装置20は、ROM1,システム制御部2,操作表示部3,プロッタ4,小型カメラ5,画像処理部6,RAM7,画像判定部8,圧縮伸長部9,ネットワークI/F10等を備えている。
【0024】
システム制御部2はマイクロプロセッサ等から構成されて、ROM1に予め格納されている基本プログラムに基づき画像形成装置20の各部を制御して所定の動作を実行するものである。
【0025】
操作表示部3は、各種操作キ−を備えユーザが各種操作を行うとともに動作状態を表示するもので、テンキーやスタートキー及びその他各種キーを備え、また液晶表示装置等の表示器を備えている。
【0026】
プロッタ4は画像形成を実行するもので、ネットワーク12を介して送られてきた画情報を記録紙に印刷出力し、また複写動作時には小型カメラ5で読取った原稿画像を記録紙に印刷出力する。
【0027】
小型カメラ5は、CCD等により形成されてプロッタ4で形成された画像の撮影や原稿画像読取りを行うために用いられ、その位置は撮影状況や読取状況により変えられるようになっている。
【0028】
以下、画像の撮影及び画像の読取りを、単に読取りと記載する。
【0029】
図2は、プロッタ4により画像形成が行われて記録紙トレイ21上に排紙された記録紙22を、小型カメラ5により静止画像として読取っている状態を模式的に示した図である。
【0030】
画像処理部6は、小型カメラ5からの画情報に対して、その画像が文字の場合には文字に適した画像処理を行い(以下、文字用画像処理と記載する)、画像が絵の場合には絵に適した画像処理を行(以下、絵用画像処理と記載する)。
【0031】
また、画像がモノクロの場合にはモノクロに適した画像処理を行い(以下、モノクロ用画像処理と記載する)、画像がカラーの場合にはカラーに適した画像処理を行う(以下、カラー用画像処理と記載する)。
【0032】
これらの文字用画像処理等の各画像処理の内容としては、色補正(色相分割マスキング,下色除去,下色加刷),階調処理,黒文字処理等があり、この他公知の画像処理を行うようにしてもよい。そして、例えば文字用画像処理として黒文字処理が、絵用画像処理として階調処理が、モノクロ用画像処理として階調処理が、カラー用画像処理として色補正が例示できる。
【0033】
RAM7は、画像形成装置に固有な各種の情報を記憶したり、ネットワーク12を介して送られてきた画情報を記憶したり、システム制御部2の作業領域として使用され、さらには画像処理部6で画像処理中の画情報を一時格納したり、圧縮伸長部9で圧縮された画情報を一時格納したりするランダムアクセスメモリであり、図示しないバックアップ用回路によりバックアップされて装置電源遮断時にも記憶内容が保持されるようにすることが好ましい。
【0034】
画像判定部8は、小型カメラ5で読取った画情報について、文字の部分と絵の部分とを判別し、またカラ−画像かモノクロ画像かを判別して画像内容の判定を行う行うものである。
【0035】
圧縮伸長部9は、ネットワーク12を介して送られてきた画情報を伸長したり、小型カメラ5で読みとった画情報をその画像に最適な圧縮方法で圧縮したりするもので、カラー画像にはカラー画像に適したJPEG方式の圧縮伸長処理を行い(以下、カラー用圧縮処理、カラー用伸長処理と記載する)、モノクロ画像にはMH,MR,MMR,JBIG等のモノクロ画像に適した圧縮伸長処理を行う(以下、モノクロ用圧縮処理、モノクロ用伸長処理と記載する)。
【0036】
ネットワークI/F10は、この画像形成装置20をロ−カルエリアネットワーク(LAN)等のネットワーク12に接続するためのものであり、これにより画像形成装置20はネットワーク12を介してパ−ソナルコンピュ−タ13やインタ−ネットFAX14等の情報処理端末15と情報の授受が行えるようになっている。
【0037】
そして、これら各構成ブロックがバス11を介して情報のやり取りを主に行うようになっている。
【0038】
次に、この画像形成装置20の動作を図3〜図5に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図3は、ネットワーク12を介して情報処理端末15から画像形成要求が発せられた場合の処理、図4はインタ−ネットFAX14が受信した画情報を画像形成する場合の処理、図5は原稿画像の読取りや複写を行う場合の処理を示している。
【0039】
先ず、図3によりネットワーク12を介して情報処理端末15から画像形成要求が発せられた場合の処理を説明する。
【0040】
この場合は、ネットワーク12を介して情報処理端末15から画像形成要求を受信すると(ステップSA1)、情報処理端末15に画像形成状況を静止画像で伝えるか、動画像で伝えるかを判定する(ステップSA2)。
【0041】
静止画像で伝えるか動画像で伝えるかの判定は、情報処理端末15からの要求や操作表示部3への設定状況から行い、静止画像で伝える場合にはステップSA3〜ステップSA17の静止画処理を行い、動画像で伝える場合にはステップSA18〜ステップSA29の動画処理を行う。
【0042】
静止画処理に進んだ場合には、画像形成が1枚行われる毎に(ステップSA3,ステップSA4)、その画像形成された記録紙を小型カメラ5で読取り画情報を取得し、この画情報の内容を画像判定部8で判定する(ステップSA5,ステップSA6)。
【0043】
この画像内容の判定は、画像が絵か文字かの判定及びこれらが共に含まれる場合には、絵の部分、文字の部分の判定を行う処理である。
【0044】
そして、画像判定の結果、画像が文字の場合には文字用画像処理が画像処理部6で行われ(ステップSA8)、画像は絵の部分は絵用画像処理が画像処理部6で行われる(ステップSA9)。
【0045】
なお、画像には文字と絵とが共に含まれるような場合がある。このような場合には、文字部分に対しては文字用画像処理が行われ、絵の部分に対しては絵用画像処理が行われる。
【0046】
次に、その画像がカラ−画像か否かの判定が行われ(ステップSA10)、カラー画像の場合にはカラ−画像処理が行われ(ステップSA11)、圧縮伸長部9でカラ−用圧縮処理が行われる(ステップSA12)。
【0047】
一方、その画像がモノクロ画像の場合には、モノクロ用画像処理が行われ(ステップSA13)、圧縮伸長部9でモノクロ用圧縮処理が行われる(ステップSA14)。
【0048】
なお、画情報がカラー画像であるにもかかわらず、ユーザがモノクロでの画像形成を望む場合もある。このような場合には、カラ−画像か否かの判定結果に関わらず、モノクロ画像として処理されるようにしてもよい。
【0049】
このようにして圧縮処理が行われた画情報は、ネットワークI/F10からネットワーク12を介して、画像形成要求元の情報処理端末15に送られ(ステップSA15)、情報処理端末15では、この画情報を受信表示する。
【0050】
これにより、画像形成装置20から離れた所の情報処理端末15に居るユーザは、当該画像形成装置の所に赴かなくても、画像形成状況が確認できて、例えば記録紙がジャムを起した場合には要求を中断させて直ちにジャムを起した記録紙を取除く等の対応が速やかに行えるようになり、利便性及び作業性が向上する。
【0051】
そして、全頁に対して画像形成が完了したか否かを判定し(ステップSA16)、完了していない場合にはステップSA3に戻ってこれまでの処理を繰返し、完了した場合には画像形成処理は終了となる(ステップSA17)。
【0052】
一方、ステップSA2から動画処理に進んだ場合には、画像形成要求がカラー印刷であるか否かを判定する(ステップSA18)。
【0053】
なお、静止画処理の場合には、1枚の印刷出力が完了したことを確認して静止画処理を実行するが、動画処理の場合には、印刷と同時に当該動画処理が行われるため、先に画像形成要求がカラー印刷であるか否かを判定している。
【0054】
画像形成要求がカラー印刷である場合には、ステップSA19に進み画像形成状況を読取り画情報を得て、この画情報に対して逐次カラー用画像処理及びカラー用圧縮処理が行われる(ステップSA20,ステップSA21)。
【0055】
また、画像形成要求がモノクロ印刷である場合には、ステップSA22に進み画像形成状況を読取り画情報を得て、この画情報に対して逐次モノクロ用画像処理及びモノクロ用圧縮処理が行われる(ステップSA23,ステップSA24)。
【0056】
このようにして得られた動画の画情報は、画像形成要求を発した情報処理端末15に送られ、その画面に表示される。
【0057】
従って、ユーザは適正に画像形成されているか否かをリアルタイムで確認することが可能になり、適正に画像形成されて居なうような場合には、当該処理を中断させる等の対応が速やかに行えるようになる。
【0058】
画像形成が完了すると(ステップSA26)、次頁の有無を判定し(ステップSA27)、全頁の画像形成が完了すると動画撮影処理は終了する(ステップSA28,ステップSA29)。
【0059】
次に、図4に示すインタ−ネットFAX14からの受信画像を印刷する際の処理を説明する。この場合は、ネットワークI/F10でインタ−ネットFAX14からの着信を検出すると(ステップSB1)、FAX受信を行いその受信画像をRAM7に記憶する(ステップSB2)。
【0060】
RAM7に記憶された受信画像はFAX受信終了後、プロッタ4で画像形成すべく、画像形成要求が発せられて画像形成が実行される(ステップSB3,ステップSB4)。
【0061】
そして、画像形成が1枚行われる毎に、その静止画が小型カメラ5で読取られ(ステップSB5)、読取られた画情報は画像判定部8で内容判定が行われる(ステップSB6)。
【0062】
この判定の結果、文字に対しては文字用画像処理行われ、絵に対しては絵用画像処理が画像処理部6で行われる(ステップSB7〜ステップSB9)。
【0063】
次に、画情報がカラ−画像か否かの判定が行われ(ステップSB10)、カラ−画像の場合にはカラー用画像処理及びカラー用圧縮処理が画像処理部6及び圧縮伸長部9で行われ(ステップSB11,ステップSB12)、またモノクロ画像の場合にはモノクロ用画像処理及びモノクロ用圧縮処理が画像処理部6及び圧縮伸長部9で行われる(ステップSB13,ステップSB14)。
【0064】
なお、画情報がカラー画像であるにもかかわらず、ユーザがモノクロでの印刷を望む場合もある。このような場合には、カラ−画像か否かの判定結果に関わらず、モノクロ画像として処理されるようにしてもよい。
【0065】
このようにして圧縮処理された画情報は、RAM7に格納され(ステップSB15)、次頁がある場合は、ステップSB3に戻り同様の動作を繰返し、無い場合には受信画像の画像形成処理は終了する(ステップSB17)。
【0066】
そして、RAM7に格納された画情報をネットワークI/F10を介して、送信元のインタ−ネットFAX14へ送信する(ステップSB18)。
【0067】
これにより、ユーザは画像形成装置20で画像形成された受信画像がユーザの意図したものかどうかの確認が離れた所のインタ−ネットFAX14から行うことができるようになる。
【0068】
次に、図5に示す原稿画像の読取りや複写を行う場合の処理を説明する。先ず、ユーザにより原稿読取要求が発せられたか否かを判定する(ステップSC1)。
【0069】
これにより、原稿読取要求の場合にはステップSC2〜ステップSC13の画像読取処理を行い、複写要求の場合にはステップSC14〜ステップSC24の複写処理を行う。
【0070】
画像読取処理に進んだ場合は、小型カメラ5により記録紙トレイ21上の原稿の読取りを行い(ステップSC2)、読取られた画情報が文字か絵かの判定を画像判定部8で行う(ステップSC3)。
【0071】
この結果に応じて、文字に対しては文字用画像処理が、絵に対しては絵用画像処理が画像処理部6により行われる(ステップSC4〜ステップSC6)。
【0072】
次に、その画情報がカラ−画像か否かを判定し(ステップSC7)、カラ−画像の場合にはカラー用画像処理、カラー用圧縮処理が行われ(ステップSC8,ステップSC9)、モノクロ画像の場合にはモノクロ用画像処理、モノクロ用圧縮処理が行われる(ステップSC10,ステップSC11)。
【0073】
なお、画情報がカラー画像であるにもかかわらず、ユーザがモノクロで読取りを望む場合もある。このような場合には、カラ−画像か否かの判定結果に関わらず、モノクロ画像として処理されるようにしてもよい。
【0074】
このようにして圧縮処理された画情報は、ネットワークI/F10からネットワーク12を介して画像読取要求の発せられた情報処理端末15に送られる。
【0075】
一方、ステップSC1でユーザの要求が画像読取処理でないと判定した場合には、複写処理であるか否かを判定する(ステップSC14)。
【0076】
この判定により複写処理でない場合には、ステップSC1に戻るが、複写処理の場合には小型カメラ5により記録紙トレイ21上の原稿の読取りが行われる(ステップSC15)
【0077】
そして、読取られた画情報が文字か絵かの判定を画像判定部8で行い(ステップSC16)、文字に対しては文字用画像処理が、絵に対しては絵用画像処理が画像処理部6により行われる(ステップSC17〜ステップSC19)。
【0078】
画像判定部8で検出され、画像の文字部分は文字に最適な画像処理が、画像の絵の部分は絵に最適な画像処理が、画像処理部6で実施される。
【0079】
次に、その画情報がカラ−画像か否かを判定し(ステップSC20)、カラ−画像の場合にはカラー用画像処理が行われ(ステップSC21)、モノクロ画像の場合にはモノクロ用画像処理が行われる(ステップSC22)。
【0080】
なお、画情報がカラー画像であるにもかかわらず、ユーザがモノクロでの印刷を望む場合もある。このような場合には、カラ−画像か否かの判定結果に関わらず、モノクロ画像として処理されるようにしてもよい。
【0081】
このようにして画像処理された画情報は、プロッタ4で画像形成されて複写処理が終了する(ステップSC23,ステップSC24)。
【0082】
なお、プロッタ4で印刷出力する際に、その状態を先に述べた画像形成処理と同様に撮影することも可能である。
【0083】
以上説明したように、画像形成状態をユーザに知らせることができるため、ユーザが画像形成装置20の所まで足を運ばなくても、画像形成状態の確認できるようになり、作業性及び利便性が向上する。
【0084】
また、その際に画情報を画像処理して要求元に送信するので、ユーザは明瞭な画像で適切な画像形成状態の判断が行えるようになる。
【0085】
さらに、画情報を圧縮して情報処理端末に送るので、データ量が少なくなり当該画情報の送信時間が短くなり作業効率が向上する。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザが画像形成装置の所まで足を運ばなくても、画像形成状態の確認できるようになるため、画像形成状態が悪く再度画像形成要求を行うような場合でも容易、かつ、短時間で行うことができるようになり作業性及び利便性が向上する。
【0087】
また、画像形成装置から画像形成状態を撮影した画情報が情報処理端末に送られるが、その際画像処理を行って送るため、情報処理端末では明瞭な画像を見ながら画像形成状態の確認ができるようになり利便性が向上する。
【0088】
さらに、画情報を圧縮して情報処理端末に送るので、当該画情報の送信時間が短くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明に適用される画像形成装置のブロック図である。
【図2】画像形成装置の側面模式図である。
【図3】ネットワークを介して情報処理端末から画像形成要求が発せられた場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】インタ−ネットFAXからの受信画像を印刷する際の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】原稿画像の読取りや複写を行う場合の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 システム制御部
3 操作表示部
4 プロッタ
5 小型カメラ
6 画像処理部
8 画像判定部
9 圧縮伸長部
12 ネットワーク
15 情報処理端末
20 画像形成装置
21 記録紙トレイ
22 記録紙
Claims (11)
- ネットワークに接続されて、当該ネットワークに接続された情報処理端末から画像形成要求を受ける要求受信手段と、
当該画像形成要求に応じて画像形成する画像形成手段と、
該画像形成手段により形成された画像を撮影する撮影手段と、
該撮影手段により得られた画情報に対して所定の画像処理を行う画像処理手段と、
該画像処理手段により画像処理された画情報に対して所定の圧縮処理を行う圧縮手段と、
該圧縮手段により圧縮された画情報を前記画像形成要求元の前記情報処理端末に送信する送信手段と、
前記情報処理端末に備えられて、前記送信手段から送られてきた画情報を受信表示して、前記画像形成要求の処理が適正に行われているか否かの判定ができるようにする受信表示手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記要求受信手段が複写要求を受けるように設けられて、当該複写要求に応じ前記画像形成手段が画像形成することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記撮影手段が、前記画像形成手段により1枚の画像形成が完了する毎に、その形成された画像を静止画像として撮影することを特徴とする請求項1又は2項記載の画像形成装置。
- 前記撮影手段が、前記画像形成手段により形成中の画像を動画像として撮影することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
- ネットワークに接続されて、当該ネットワークに接続された情報処理端末から原稿画像読取要求を受ける要求受信手段と、
前記原稿画像読取要求に応じて原稿の画像読取りを行う読取手段と、
該読取手段により得られた画情報に対して所定の画像処理を行う画像処理手段と、
該画像処理手段により画像処理された画情報に対して所定の圧縮処理を行う圧縮手段と、
該圧縮手段により圧縮された画情報を前記原稿画像読取要求元の前記情報処理端末に送信する送信手段と、
前記情報処理端末に備えられて、前記送信手段から送られてきた画情報を受信表示して、前記原稿画像読取要求の処理が適正に行われているか否かの判定ができるようにする受信表示手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。。 - 前記要求受信手段が複写要求を受けるように設けられ、かつ、前記読取手段により読込まれた画情報に基づき画像形成する画像形成手段を備えて、前記複写要求に応じて前記画像形成手段が画像形成することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
- 前記画像処理手段が、前記撮影手段又は前記読取手段により得られた画情報の内容判定を行って文字領域か絵領域かを判定する画像判定部と、
該画像判定部により文字領域と判定された領域の画情報に対しては所定の文字用画像処理を行い、絵領域と判定された領域の画情報に対しては所定の絵用画像処理を行う画像処理部とを備えることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載の画像形成装置。 - 前記画像判定部が、前記撮影手段又は前記読取手段により得られた画情報の内容判定を行う際に、当該画情報がカラー画像かモノクロ画像かを判定すると共に、前記画像処理部が当該判定に従いカラー画像に対しては所定のカラー用画像処理を行い、またモノクロ黒画像に対しては所定のモノクロ用画像処理を行うことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
- 前記圧縮手段が、前記画像判定部により前記撮影手段又は前記読取手段により得られた画情報がカラー画像の場合には所定のカラー用圧縮処理を行い、モノクロ画像の場合には所定のモノクロ用圧縮処理を行うことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
- 前記情報処理端末がネットワークに接続されたインターネットファクシミリ装置、パーソナルコンピュータのうち少なくとも1であることを特徴とする請求項1乃至9いずれか1項記載の画像形成装置。
- 前記撮影手段又は読取手段が、撮影状況又は読取状況に応じて、その位置を変えることを特徴とする請求項1乃至10いずれか1項記載の画像形成装置。
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Cited By (2)
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US10063719B2 (en) | 2015-12-24 | 2018-08-28 | S-Printing Solution Co., Ltd. | Image forming apparatus, guide providing method thereof, cloud server, and error analyzing method thereof |
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2003
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