JP2004247701A - 発光素子収納用パッケージおよび発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】枠体の貫通孔の内周面およびその周辺の機械的強度を大きくするとともに、発光素子の発する光の発光効率を極めて高くし、その光を効率良く拡散して放射することができるものとすること。
【解決手段】発光素子収納用パッケージは、上面に発光素子3を搭載するための搭載部1aを有する平板状の基体1の上面に、発光素子3を収容するための貫通孔2aを有する枠体2を積層しているものであって、貫通孔2aは、枠体2の上面側の開口が下面側の開口よりも大きく、かつ内周面の断面形状が発光素子3側にふくらんだ弧形状である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発光ダイオード等の発光素子を用いた液晶表示装置等のバックライト等に用いられる、発光素子を収納するための発光素子収納用パッケージおよび発光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、発光ダイオード等の発光素子を収容するための発光素子収納用パッケージ(以下、パッケージともいう)として、セラミック製のパッケージが用いられている。従来のセラミック製のパッケージは、図3に断面図で示すように、上面の中央部に発光素子23を搭載するための導体層から成る搭載部21aを有し、搭載部21aおよびその周辺から下面に導出された一対のメタライズ配線導体24a,24bを有する略平板状のセラミック製の基体21と、その上面に積層され、中央部に発光素子23を収容するための貫通孔22aを有する略四角枠状のセラミック製の枠体22とから主に構成されている(例えば、下記の特許文献1参照)。
【0003】
そして、基体21の上面の一方のメタライズ配線導体24aが接続された搭載部21a上に発光素子23を導電性接合材を介して固着するとともに、発光素子23の電極と他方のメタライズ配線導体24bとをボンディングワイヤ25を介して電気的に接続し、しかる後、枠体22の貫通孔22a内に透明樹脂(図示せず)を充填して発光素子23を封止することによって発光装置となる。この発光装置を外部電気回路基板の配線導体に半田を介して接続することによって、発光装置が外部電気回路基板に実装されるとともに搭載する発光装置の電極が外部電気回路に電気的に接続され発光素子23へ電力が供給されることとなる。
【0004】
このようなセラミック製のパッケージにおいては、内部に収容する発光素子23が発光する光を枠体22の貫通孔22aの内周面で反射させるが、発光装置の発光効率を良好なものとするために貫通孔22aの内周面にニッケル(Ni)や金(Au)等の金属から成るめっき金属層26bを表面に有するメタライズ金属層26aを被着させている。
【0005】
また、このパッケージはセラミックグリーンシート(以下、グリーンシートともいう)積層法により製作される。具体的には、セラミックスから成る基体21用のグリーンシートと、セラミックスから成る枠体22用のグリーンシートとを準備し、これらのグリーンシートにメタライズ配線導体24a,24bを導出させるための貫通孔や発光素子23を収容するための貫通孔をグリーンシートの上下面に略垂直に打ち抜く。次に、基体21用のグリーンシートの上面から下面にかけてメタライズ配線導体24a,24b用のタングステン(W)やモリブデン(Mo)などの高融点金属粉末から成る金属ペーストを従来周知のスクリーン印刷法等により塗布し、枠体22用のグリーンシートの貫通孔の内周面にメタライズ金属層26a用のWやMoなどの高融点金属粉末から成る金属ペーストをスクリーン印刷法等により塗布する。次に、基体21用のグリーンシートと枠体22用のグリーンシートとを上下に重ねて接合し、これらを高温で焼成して焼結体と成す。その後、搭載部21a,メタライズ配線導体24a,24bおよびメタライズ金属層26aの露出表面に、NiやAu等の金属から成るめっき金属層26bを無電解めっき法や電解めっき法により被着させることにより、パッケージが製作される。
【0006】
しかしながら、この従来のパッケージでは、貫通孔22aの内周面が基体21の上面に対して略垂直になっており、そのため、貫通孔22aの内周面で反射した光が外部に均一かつ良好に放射されず、このパッケージを用いた発光装置の発光効率がそれ程高くならないという問題点を有していた。
【0007】
そこで、このような問題点を解消するために、本出願人は、図2に示すように、上面に発光素子13を搭載するための搭載部11aを有する略平板状の基体11の上面に、発光素子13を収容するための貫通孔12aを有する枠体12を接合して成るパッケージであって、貫通孔12aの内周面は、基体11上面に対して55〜70度の角度で外側に広がっているとともにその表面に算術平均粗さRaが1〜3μmでかつ発光素子13の光に対する反射率が80%以上のめっき金属層16bが被着されていることにより、貫通孔12a内に収容する発光素子13が発する光を傾斜した貫通孔12aの内周面のめっき金属層16bにより良好に反射させて外部に向かって均一かつ効率良く放射することができるパッケージを提案した(下記の特許文献1参照)。
【0008】
このパッケージは以下のようにして作製される。枠体12用のグリーンシートに発光素子13収納用の貫通孔12aをその内周面が55〜70度の傾斜面となるように打ち抜く。次に、貫通孔12aの内周面に金属ペーストを塗布し、枠体12用のグリーンシートと基体11用のグリーンシートとを枠体12用のグリーンシートの貫通孔12aの内周面が外側に広がる向きに接合し、これらを焼成して基体11上に貫通孔12aを有する枠体12が積層一体化されるとともに貫通孔12aの内周面にメタライズ金属層16aが被着された焼結体を得る。次に、メタライズ金属層16a表面に算術平均粗さRaが1〜3μmでかつ発光素子13が発する光に対する反射率が80%以上のめっき金属層16bを被着させる。
【0009】
メタライズ配線導体14a,14bは、例えばWやMoなどの高融点金属粉末に適当な有機溶剤、溶媒を添加混合して得た金属ペーストを、基体11となるグリーンシートに予めスクリーン印刷法により所定パターンに印刷塗布しておくことによって基体11の所定位置に被着形成される。そして、メタライズ配線導体14a,14bの露出表面にNiやAu等の耐蝕性に優れる金属を1〜20μm程度の厚みで被着させておくと、メタライズ配線導体14a,14bが酸化腐蝕するのを有効に防止でき、またメタライズ配線導体14aと発光素子13、メタライズ配線導体14bとボンディングワイヤ15との接合、メタライズ配線導体14a,14bと外部電気回路基板の配線導体との接合を強固にすることができる。従って、メタライズ配線導体14a,14bの露出表面には、厚さ1〜10μm程度のNiめっき層と厚さ0.1〜3μm程度のAuめっき層とが電解めっき法や無電解めっき法により順次被着されている。
【0010】
【特許文献1】
特開平14−232017号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特許文献1のパッケージにおいては、貫通孔12aの内周面の基体11に対する角度が一定の角度で形成されており、枠体12の上面と貫通孔12aの内周面との間に角部が形成されており、その角部にパッケージの搬送や発光素子13の実装のなどの際に外力が加わると、その角部から貫通孔12aの枠体12上面側の開口周辺に、欠けや割れが発生するという問題点があった。
【0012】
また、液晶表示装置等のバックライトのように光を拡散させて広領域の外部に均一かつ効率良く放射させる場合に、光が一定方向に収束してしまい、光を均一かつ効率よく拡散できないという問題点を有していた。
【0013】
従って、本発明は上記従来の問題点に鑑み完成されたものであり、その目的は、貫通孔の枠体上面側の開口周辺に欠けや割れが発生することがなく、貫通孔に収容された発光素子が発光する光を効率よく反射させて広領域の外部に均一かつ効率良く拡散して放射でき、その結果、パッケージの機械的強度を大きくするとともに、発光素子が発する光の発光効率を極めて高くし、その光を効率良く拡散して放出することができる発光素子収納用パッケージおよび発光装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の発光素子収納用パッケージは、上面に発光素子を搭載するための搭載部を有する平板状の基体の上面に、前記発光素子を収容するための貫通孔を有する枠体を積層している発光素子収納用パッケージであって、前記貫通孔は、前記枠体の上面側の開口が下面側の開口よりも大きく、かつ内周面の断面形状が前記発光素子側にふくらんだ弧形状であることを特徴とする。
【0015】
本発明の発光素子収納用パッケージは、貫通孔は、枠体の上面側の開口が下面側の開口よりも大きく、かつ内周面の断面形状が発光素子側にふくらんだ弧形状であることから、貫通孔の内周面およびその周辺の機械的強度が大きくなり、また枠体上面と貫通孔の内周面との間の部分も連続した曲面となるため、貫通孔の枠体上面側の開口周辺に欠けや割れ等が発生することがない。また、発光素子の光を曲面とされた内周面で効率良く反射させて、広領域の外部に均一かつ効率良く拡散して放射させることができる。
【0016】
本発明の発光装置は、本発明の発光素子収納用パッケージと、前記搭載部に搭載された発光素子と、該発光素子を覆う透明樹脂とを具備していることを特徴とする。
【0017】
本発明の発光装置は、上記の構成により、枠体の貫通孔の内周面やその周囲に欠けや割れ等が発生しない信頼性の高いものとなり、また、発光素子の光を広領域の外部に均一かつ効率良く拡散して放射させ得るものとなり、液晶表示装置等のバックライト等に好適なものとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の発光素子収納用パッケージを以下に詳細に説明する。図1は、本発明のパッケージの実施の形態の一例を示す断面図であり、1は基体、2は枠体であり、主にこれらで発光素子3を収容するためのパッケージが構成されている。
【0019】
本発明の基体1は、酸化アルミニウム質焼結体(アルミナセラミックス)、窒化アルミニウム質焼結体などのセラミックスから成る略平板状のものであり、発光素子3を支持する支持体で、その上面に発光素子3を搭載するWメタライズ層等の導体層から成る搭載部1aを有している。基体1が例えば酸化アルミニウム質焼結体から成る場合、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化カルシウム等の原料粉末に適当な有機バインダー、溶剤等を添加混合して泥漿状となし、これを従来周知のドクターブレード法やカレンダーロール法等によりシート状に成形してグリーンシート(セラミック生シート)を得、しかる後、グリーンシートに適当な打ち抜き加工を施してこれを複数枚積層し、高温(約1600℃)で焼成することによって製作される。
【0020】
また基体1は、その搭載部1aから下面にかけて導出されるメタライズ配線導体4a、および搭載部1aの周辺から下面にかけて導出されるメタライズ配線導体4bが被着形成されている。メタライズ配線導体4a,4bはタングステンやモリブデン等の金属粉末のメタライズ層から成り、パッケージ内部に収容する発光素子3を外部に電気的に接続するための導電路である。そして、搭載部1aには発光ダイオード(LED),半導体レーザ(LD)等の発光素子3が金−シリコン合金や銀−エポキシ樹脂等の導電性接合材により固着されるとともに、メタライズ配線導体4bには発光素子3の電極がボンディングワイヤ5を介して電気的に接続される。また、発光素子3は、搭載部1aおよびメタライズ配線導体4bにフリップチップ実装されていても構わない。メタライズ配線導体4a,4bが外部電気回路基板の配線導体に接続されることで発光素子3の各電極と電気的に接続され、発光素子3へ電力が供給される。
【0021】
メタライズ配線導体4a,4bは、例えばWやMo等の高融点金属粉末に適当な有機溶剤、溶媒を添加混合して得た金属ペーストを、基体1となるグリーンシートに予めスクリーン印刷法により所定パターンに印刷塗布しておくことによって、基体1の所定位置に被着形成される。
【0022】
なお、搭載部1aおよびメタライズ配線導体4a,4bの露出する表面にニッケルや金等の耐蝕性に優れる金属を1〜20μm程度の厚みに被着させておくと、搭載部1aおよびメタライズ配線導体4a,4bが酸化腐蝕するのを有効に防止できるとともに、搭載部1aと発光素子3との固着およびメタライズ配線導体4bとボンディングワイヤ5との接続を強固なものとすることができる。したがって、搭載部1aおよびメタライズ配線導体4a,4bの露出表面には、厚み1〜10μm程度のニッケルめっき層と厚み0.1〜3μm程度の金メッキ層とが電解めっき法や無電解めっき法により順次被着されているのがよい。
【0023】
枠体2は、基体1と実質的に同じ組成のセラミックスから成り、基体1の上面に積層されて焼結一体化されて接合されている。枠体2は、グリーンシートに予め、その中央部に発光素子3を収容するための断面形状が略円形や略四角形の貫通孔2aを打ち抜き加工で形成するとともに、これを複数枚積層し、基体1となるグリーンシートの上に積層して焼結一体化して基体1の上面に接合される。そして、枠体2は、その中央部に発光素子3を収容するための貫通孔2aを有することとなり、貫通孔2a内に搭載部1aに搭載された発光素子3が収容される。
【0024】
本発明において、枠体2の貫通孔2aは、枠体2上面側の開口が枠体2下面側の開口よりも大きく、かつ内周面の断面形状が発光素子3側にふくらんだ弧形状である。枠体2の内周面の全体的な傾斜角度、即ち内周面の上端と下端とを直線で結んだ場合のその直線と基体1上面とのなす角度θは35〜70°であることが好ましい。70°を超えると、貫通孔2a内に収容する発光素子3の光を外部に対して良好に反射することが困難となる傾向にあり、35°未満では、貫通孔2aをそのような角度で打ち抜き法で安定的かつ効率良く形成することが困難となるとともに、パッケージが大型化される傾向にある。
【0025】
そして、上記の構成により、貫通孔2aの内周面およびその周辺の機械的強度が大きくなり、また枠体2上面と貫通孔2aの内周面との間の部分も連続した曲面となるため、貫通孔2aの枠体2上面側の開口周辺に欠けや割れ等が発生することがない。また、発光素子3の光を曲面とされた内周面で効率良く反射させて、広領域の外部に均一かつ効率良く拡散して放射させることができる。
【0026】
貫通孔2aの開口の形状は、略円形状、略四角形状、略楕円形状、略多角形状等の種々の形状とし得るが、貫通孔2aの形成の容易さや形状の安定化等の点から枠体2上面側の開口と枠体2下面側の開口が略同形状であるのが好ましい。また、開口の形状として特に略円形状がよく、この場合、貫通孔2aに収容された発光素子3が発する光を略円形状の貫通孔2aの内周面で効率良く反射させて外部に効率よく拡散して放射させることができる。
【0027】
また、貫通孔2aの内周面の略全面には、メタライズ金属層6aおよびその上のめっき金属層6bが形成されているのが好ましく、例えば、WやMo等の金属粉末のメタライズ金属層6a上にNi,Au,Agなどのめっき金属層6bが被着されている。そして、めっき金属層6bは発光素子3が発光する光に対する反射率を80%以上とすることが好ましいが、めっき金属層6bがNi,Au,Ag等から成ることによって、発光素子3が発光する光に対する反射率を80%以上とすることができる。反射率が80%未満であると、枠体2の貫通孔2aに収容された発光素子3が発光する光を良好に反射することが困難となる。
【0028】
また、貫通孔2aの内周面の略全面に形成されためっき金属層6bの表面の算術平均粗さRaは1〜10μmが好ましい。1μm未満であると、貫通孔2a内に収容される発光素子3が発する光を均一に反射させることができずに、反射する光の強さに偏りが発生しやすくなる。10μmを超えると、貫通孔2a内に収容される発光素子3が発する光が散乱し、反射光を高い反射率で外部に均一に拡散して放射させることが困難になる。
【0029】
なお、貫通孔2aは、枠体2用のグリーンシートに貫通孔2aを打ち抜き金型を用いて打ち抜くことによって形成される。このとき、枠体2用のグリーンシートに形成される貫通孔2aの開口がグリーンシートの上面側と下面側とで大きさが異なるように形成される。そして、貫通孔2aの内周面の略全面にメタライズ金属層6a用の金属ペーストを塗布し、その後、基体1用のグリーンシート上に枠体2用のグリーンシートを、貫通孔2aが一方の主面(下面)から他方の主面(上面)に向けて広がるように順に積層される。このようにして形成された成形体は、枠体1の貫通孔2aの内周面がメタライズ金属層6aとなる金属ペーストの浸透により軟質な状態にあり、積層時の圧力によって、内周面は貫通孔2aの枠体2の内側に凸の曲面となる。
【0030】
貫通孔2aの内周面の上端は枠体2の上面に滑らかに連続していることが好ましい。この場合、貫通孔2aの内周面の上端が角部とならず、貫通孔2aの内周面の上端付近に欠けや割れ等が発生するのをより効果的に防ぐことができる。
【0031】
貫通孔2aの内周面の形状は、円弧状、楕円弧状等の曲面であるが、全体が曲面でなくてもよい。例えば、貫通孔2aの内周面で発光素子3の発光部よりも低い位置の部位は、発光部よりも低い方へ出射された光を外部に効果的に反射させるために、角度θが小さな平面的な傾斜面とされていることがよい。このように、貫通孔2aの内周面で発光素子3の発光部よりも低い部位を角度θが小さな平面的な傾斜面とし、発光素子3の発光部よりも高い部位を曲面としてもよい。
【0032】
かくして、本発明のパッケージは、基体1の搭載部1aに発光素子3を搭載するとともに発光素子3の電極がメタライズ配線導体4bにボンディングワイヤ5を介して電気的に接続し、しかる後、発光素子3を覆うように透明樹脂を設けて発光素子3を封止することによって発光装置となる。
【0033】
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を施すことは何等差し支えない。例えば、図4のパッケージの断面図に示すように、搭載部1aを導体層として形成せずに、発光素子3を基体1の上面に直接搭載し、その周囲に発光素子3の電極と電気的に接続されるメタライズ配線導体4a,4bを形成してもよい。この場合、発光素子3が搭載部1aに搭載されるとともに、発光素子3の電極とメタライズ配線導体4a,4bとをボンディングワイヤ5a,5b等を介して、電気的に接続されることとなる。
【0034】
【発明の効果】
本発明の発光素子収納用パッケージは、枠体の貫通孔は、枠体の上面側の開口が下面側の開口よりも大きく、かつ内周面の断面形状が発光素子側にふくらんだ弧形状であることから、貫通孔の内周面およびその周辺の機械的強度が大きくなり、また枠体上面と貫通孔の内周面との間の部分も連続した曲面となるため、貫通孔の枠体上面側の開口周辺に欠けや割れ等が発生することがない。また、発光素子の光を曲面とされた内周面で効率良く反射させて、広領域の外部に均一かつ効率良く拡散して放射させることができる。
【0035】
本発明の発光装置は、本発明の発光素子収納用パッケージと、搭載部に搭載された発光素子と、発光素子を覆う透明樹脂とを具備したことにより、枠体の貫通孔の内周面やその周囲に欠けや割れ等が発生しない信頼性の高いものとなり、また、発光素子の光を広領域の外部に均一かつ効率良く拡散して放射させ得るものとなり、液晶表示装置等のバックライト等に好適なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の一例を示す断面図である。
【図2】従来の発光素子収納用パッケージの一例を示す断面図である。
【図3】従来の発光素子収納用パッケージの他の例を示す断面図である。
【図4】本発明の発光素子収納用パッケージについて実施の形態の他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1:基体
1a:搭載部
2:枠体
2a:貫通孔
3:発光素子

Claims (2)

  1. 上面に発光素子を搭載するための搭載部を有する平板状の基体の上面に、前記発光素子を収容するための貫通孔を有する枠体を積層している発光素子収納用パッケージであって、前記貫通孔は、前記枠体の上面側の開口が下面側の開口よりも大きく、かつ内周面の断面形状が前記発光素子側に膨らんだ弧形状であることを特徴とする発光素子収納用パッケージ。
  2. 請求項1記載の発光素子収納用パッケージと、前記搭載部に搭載された発光素子と、該発光素子を覆う透明樹脂とを具備していることを特徴とする発光装置。
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