JP2004247686A - 光センサー - Google Patents
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Abstract
【課題】ポリシリコン膜により形成された光センサーにおいて、膜厚が約50nm程度でも可視光領域でバランス良く感度が得られるようにする。
【解決手段】断面が台形状を有する略棒型に形成された凸部102を基板101の表面に所定間隔で複数配置し、その上層にポリシリコン膜107を形成する。ポリシリコン膜107の傾斜部107bは入力光に対して所定の角度で接するため、入力光はポリシリコン膜107内で多重反射を繰り返し、吸収係数の小さい長波長は徐々にポリシリコン膜107に吸収される。このため、長波長の感度が上がることから、波長の短い青の領域だけでなく、波長の長い領域を含めた可視光領域(400〜700nm)においてバランス良く感度をもたせることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】断面が台形状を有する略棒型に形成された凸部102を基板101の表面に所定間隔で複数配置し、その上層にポリシリコン膜107を形成する。ポリシリコン膜107の傾斜部107bは入力光に対して所定の角度で接するため、入力光はポリシリコン膜107内で多重反射を繰り返し、吸収係数の小さい長波長は徐々にポリシリコン膜107に吸収される。このため、長波長の感度が上がることから、波長の短い青の領域だけでなく、波長の長い領域を含めた可視光領域(400〜700nm)においてバランス良く感度をもたせることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリシリコン膜により形成された光センサーに関し、例えばポリシリコン液晶表示装置の光入力装置として使用される光センサーに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、画素TFTを用いた液晶表示装置(以下、液晶表示装置)においては、アモルファスシリコンに代わりポリシリコンが主流になりつつある。ポリシリコンは電子移動度が高いために、画素TFTの面積を小さく出来るので、高精彩な表示が可能である。
【0003】
液晶表示装置で使用されるポリシリコンは約50nm程度の薄膜で、一般に脱水素化したアモルファスシリコン膜にエキシマレーザーを当て溶融固化することにより得られる。液晶におけるポリシリコンの使用方法は前述の画素TFTだけではなく、CMOSやPMOSの周辺回路及びAC変換回路などにも適用されている。
【0004】
従来、ポリシリコンと言えばリボン結晶に見られる如く、太陽電池への適用が主流である。しかしながら、エキシマレーザーで形成したポリシリコン膜による光センサーへの適用は現時点では見当たらない。ポリシリコン膜により光センサーを形成した場合、後述する様な膜厚の制限により例えば図12に示すような平面形状のPIN型センサーになるものと考えられる。図12に示すPIN型センサーでは、平坦な基板301上に形成されたポリシリコン膜302の両端に図示しない電極が設けられており、電極間には電圧源303と電流計304が接続されている。ポリシリコン膜302は、電圧源303の正極側にN型領域305、中央にI型領域306、電圧源303の負極側にP型領域307がそれぞれ形成されている。このようなPIN型センサーは、アモルファスシリコン太陽電池では主要構造であり、この場合膜厚が1μm程度の積層構造であるためI型領域が完全空乏化するので電圧印加の必要はない。これに対し、図示のようなポリシリコン膜による平面形状のPIN型光センサーの場合は、感度を稼ぐためにI型領域は少なくとも長さ数μmないし数10μm程度が必要なため、I型領域を完全空乏化することが出来ず、光信号を取り出すためには電圧印加が必要となる。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−121731号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この様に電圧印加をしてもポリシリコン膜による光センサーは必ずしも有用なセンサーとは言えないものであった。その理由は、ポリシリコン膜の膜厚が約50nm程度と薄いために、図13に示すように、感度領域が主に波長の短い青の領域にしか無いからである。図13は分光感度曲線であり、横軸は波長(nm)、縦軸は光感度(arb unit)を示している。したがって、波長の長い領域を含めた可視光領域(400〜700nm)においてバランス良く感度をもたせるためには、シリコンの光吸収係数を考えると、太陽電池の様に膜厚として約1μmが必要となる。
【0007】
ところが、エキシマレーザーでポリシリコン化出来るアモルファスシリコン膜の厚さは50nm程度が限界となっている。これは、エキシマレーザー光では波長の関係から、これ以上はアモルファスシリコン膜に浸透しないためである。したがって、膜厚がこれ以上厚い場合は、下地側はアモルファスシリコン膜のままで残ってしまう。この様なポリシリコン化出来なかったアモルファスシリコン膜は欠陥が多く、光センサーとしては適さないものとなる。
【0008】
本発明の目的は、膜厚が約50nm程度でも可視光領域でバランス良く感度を有する光センサーを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、表面に凸部が形成された基板の上層に、入力光に対して所定の角度で接する傾斜部を有するポリシリコン膜が形成され、前記ポリシリコン膜は平面的にPIN型の電極構造を有することを特徴とする光センサーである。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1において、前記凸部は断面が台形状を有する略棒型に形成され、所定間隔で複数配置されることを特徴とする。
【0011】
上記構成によれば、傾斜部の表面で回折した入力光はポリシリコン膜の内部で多重反射を繰り返し、吸収係数の小さい長波長の光線は徐々にポリシリコン膜に吸収されるため、長波長の感度が上がることになり、波長の短い青の領域だけでなく、波長の長い領域を含めた可視光領域(400〜700nm)においてバランス良く感度をもたせることができる。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1において、前記凸部は断面が台形状を有する略ピラミッド型に形成され、所定間隔で複数配置されることを特徴とする。
【0013】
上記構成によれば、光センサーの単位面積当たりの傾斜部の数が増えるため、入力光の内部での多重反射も多くなり、長波長の光線をポリシリコン膜により多く吸収させることができる。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1において、前記凸部は断面が半円形状を有する略半球型に形成され、所定間隔で複数配置されることを特徴とする。
【0015】
上記構成によれば、光センサーの単位面積当たりの傾斜部の面積を増やすことができるため、長波長の光線をポリシリコン膜にさらに多く吸収させることができる。
【0016】
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項において、前記ポリシリコン膜の下層に反射膜を有することを特徴とする。
【0017】
上記構成によれば、ポリシリコン膜の下面から抜ける光線が減り、多重反射の損失が少なくなるため、長波長の光線はポリシリコン膜により多く吸収されることになる。
【0018】
請求項6の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項において、前記ポリシリコン膜の上層に反射防止膜を有することを特徴とする。
【0019】
上記構成によれば、ポリシリコン膜の表面で反射して外部へ逃げる光線が減るため、入力光の内部での多重反射も多くなり、長波長の光線はポリシリコン膜により多く吸収されることになる。
【0020】
請求項7の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項において、前記ポリシリコン膜の下層に反射膜を、上層に反射防止膜をそれぞれ有することを特徴とする。
【0021】
上記構成によれば、ポリシリコン膜の下面から抜ける光線が減り、多重反射の損失が少なくなるとともに、ポリシリコン膜の表面で反射して外部へ逃げる光線が減るため、入力光の内部での多重反射も多くなり、長波長の光線はポリシリコン膜にさらに多く吸収されることになる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる光センサーの実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0023】
図1は、実施の形態1に係わる光センサーの基本構成を示す概略断面図、図2は、図1の概略平面図である。
【0024】
基板101の表面には、断面が台形状を有する略棒型に形成された凸部102が所定間隔で複数配置されている。凸部102は、基板101上に積層した酸化シリコンを膜をエッチング加工することにより形成されている。この凸部102の上層には、シリコン窒化(SiN)膜104、酸化シリコン(SiOx)膜105を介してポリシリコン膜107が形成されている。本実施の形態の光センサーをポリシリコン液晶表示装置の光入力装置として使用した場合、1画素当たりのポリシリコン膜107の大きさは、例えば長さ30μm、幅20μm、厚さ50nmで構成される。
【0025】
ポリシリコン膜107の断面は、平坦部107aと傾斜部107bにより形成されている。またポリシリコン膜107は平面的に、電圧源116の正極側にN型領域110、中央にI型領域109、電圧源116の負極側にP型領域108がそれぞれ形成されている。ポリシリコン膜107の表面にはパッシベーション膜111が全面に積層され、コンタクトホール112、113が形成されている。ポリシリコン膜107のP型領域108とN型領域110は、コンタクトホール112、113を介して電極115、114と接続され、さらに電極間には電圧源116と電流計117が接続されている。
【0026】
本実施の形態の光センサーにおいてPIN型の電極構造としているのは、それぞれ電子、正孔の注入を阻止し、暗電流を抑えるためである。また光検出はI型領域109で行われる。
【0027】
次に、上記のように構成された光センサーの作用を図1の部分拡大図となる図3を用いて説明する。図3は、図1の破線で示すA部分に相当する。
【0028】
ポリシリコン膜107の傾斜部107bは、入力光201に対して所定の角度θで接する表層であり、図中真上方向からの入力光201は傾斜部107bの表面で回折する。このとき、入力光201の一部は反射して外部へ逃げるが、それ以外は光線202としてポリシリコン膜107の内部に入射する。この光線202はポリシリコン膜107と下地の酸化シリコン膜105との界面で再度反射し、光線203となる。光線203はポリシリコン膜107の内表面で回折し、光線204となる。このように、入力光201はポリシリコン膜107の内部で多重反射を繰り返すため、吸収係数の小さい長波長の光線は徐々にポリシリコン膜107に吸収されることになる。これにより長波長の感度が上がり、波長の短い青の領域だけでなく、波長の長い領域を含めた可視光領域(400〜700nm)においてバランス良く感度をもたせることが可能となる。
【0029】
図4は、実施の形態2に係わる光センサーの概略平面図である。図4では、図1と同等部分を同一符号で示している。また、断面形状は図1とほぼ同じであるため図示を省略する。本実施の形態において、基板の表面には、断面が台形状を有する略ピラミッド型に形成された凸部120がマトリクス状に複数配置されている。上記構成によれば、光センサーの単位面積当たりの傾斜部の数が増えるため、入力光の内部での多重反射も多くなる。したがって、長波長の光線をポリシリコン膜107により多く吸収させることができるようになり、実施の形態1よりもさらに長波長の感度を上げることができる。
【0030】
図5は、従来例と実施の形態1、実施の形態2のそれぞれの分光感度曲線を表している。従来例の感度曲線と比較すると、実施の形態1では感度領域が赤の領域まで伸びているのが明らかである。これは、図3で示したポリシリコン膜107内部での多重反射による効果と考えられる。また実施の形態2では、赤い領域の感度がさらに上がり、実施の形態1よりも感度領域が波長の長い領域まで広がっている。これは、光センサーの単位面積当たりの傾斜部の数が増えていることから、多重反射がさらに多く発生しているためと考えられる。
【0031】
図6は、実施の形態3に係わる光センサーの概略平面図である。図6では、図1と同等部分を同一符号で示している。また、断面形状は図1とほぼ同じであるため図示を省略する。本実施の形態において、基板の表面には、断面が半円形状を有する略半球型に形成された凸部130がマトリクス状に複数配置されている。上記構成においては、光センサーの単位面積当たりの傾斜部の面積を増やすことができるため、長波長の光線をポリシリコン膜107にさらに多く吸収させることができるようになり、上記実施の形態1、2よりもさらに長波長の感度を上げることができる。
【0032】
図7は、実施の形態4に係わる光センサーの概略断面図であり、図1と同等部分を同一符号で示している。本実施の形態では、シリコン窒化(SiN)膜104の下に金属膜からなる反射膜118を形成している。上記構成によれば、ポリシリコン膜107の下面から抜ける光線が減り、多重反射の損失が少なくなるため、長波長の光線をポリシリコン膜107により多く吸収させることができる。
【0033】
図8は、実施の形態5に係わる光センサーの概略断面図であり、図1と同等部分を同一符号で示している。本実施の形態では、ポリシリコン膜107の上に反射防止膜119を形成している。上記構成によれば、ポリシリコン膜107の表面で反射して外部へ逃げる光線が減るため、入力光の内部での多重反射も多くなり、長波長の光線をポリシリコン膜107により多く吸収させることができる。
【0034】
図9は、実施の形態6に係わる光センサーの概略断面図であり、図7、図8と同等部分を同一符号で示している。本実施の形態では、シリコン窒化(SiN)膜104の下に金属膜からなる反射膜118を形成するとともに、ポリシリコン膜107の上に反射防止膜119を形成している。上記構成によれば、ポリシリコン膜107の下面から抜ける光線が減り、多重反射の損失が少なくなるとともに、ポリシリコン膜107の表面で反射して外部へ逃げる光線が減るため、入力光の内部での多重反射も多くなる。したがって、入力光に含まれる長波長の光線をポリシリコン膜107にさらに多く吸収させることができる。
【0035】
なお、図7〜図9に示す各実施の形態は、図2の電極構造だけでなく、図4や図6の電極構造にも適用することができる。
【0036】
次に、本実施の形態に係わる光センサーの製造方法について説明する。ここでは、実施の形態1を例とする。
【0037】
図10及び図11は、光センサーの製造プロセスを示す概略断面図であり、図1と同等部分には同一符号を付している。以下、図10(a)〜(e)から、図11(f)〜(h)の順に説明する。
【0038】
(a) ガラス基板101上にプラズマCVD装置により、酸化シリコン(SiOx)膜102を約0.5μm形成する。
【0039】
(b) 酸化シリコン膜102の上にレジスト103で線幅及び線間が2μmで長さ30μmの棒状パターンを形成する。この棒状パターンは断面が台形状を有するものである。
【0040】
(c)ドライエッチング装置によりリアクティブイオンエッチングを行い、酸化シリコン膜102に凹凸を施し(凸部を形成)、その後レジスト103の残さを除去する。
【0041】
(d)(c)で得られた基板101を洗浄し、再度プラズマCVD装置に入れ、下地となるガラス基板からのアルカリイオンの発生を防止するためのシリコン窒化(SiN)膜104、酸化シリコン(SiOx)膜105及びアモルファスシリコン膜106を連続積層する。例えば膜厚はそれぞれ、150nm、100nm、50nmとする。この後、加熱炉に入れ約500度で1時間加熱しアモルファスシリコン膜106の脱水素化処理を行う。
【0042】
(e)希フッ酸でアモルファスシリコン膜106の表面酸化膜を除去した後、エキシマレザーを当ててアモルファスシリコン膜106を溶融固化することによりポリシリコン膜107に変える。この後ポリシリコン膜107を長さ約30μm程度、幅約20μm程度にエッチングし、1個の光センサーとする。この状態の平面図も併せて示す。図に示す様にポリシリコン膜107は棒状パターンが形成された領域内に作られる。
【0043】
(f)次にレジストパターニングを施し、イオンシャワー装置でPH3ガスあるいはB2H6ガスを用いてイオンを打ち込み、ポリシリコン膜107をそれぞれP型領域108、I型領域109、N型領域110に分割する。この後レジストを除去する。光検出はI型領域109で行われる。
【0044】
(g)打ち込んだイオンを活性化するために、再度約500度の温度で、約1時間真空熱処理を行う。次に、パシベーション膜として酸化シリコン膜111を約0.7μm積層し、P型領域108及びN型領域110にコンタクトホール112、113をそれぞれ設ける。
【0045】
(h)電極114、115としては、スパッタ装置で最初Moを25nm、次にAlを500nmを積層する。本実施の形態では2層構造の配線としている。前述のMoはオーミックコンタクトをとるためのものである。この後、電極114、115を所望の形状に加工する。その後、電極114、115に電圧10Vの電圧源116と、電流計117を接続することにより、本実施の形態に示す光センサーを得ることができる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ポリシリコン膜内において入力光の多重反射が繰り返し発生して、吸収係数の小さい長波長の光線をより多くポリシリコン膜に吸収させることができるため、長波長の感度を上げることができるようになり、ポリシリコン膜の膜厚が約50nm程度でも可視光領域においてバランス良く感度を有する光センサーを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係わる光センサーの基本構成を示す概略断面図。
【図2】図1の概略平面図。
【図3】図1の破線で示すA部分に相当する部分拡大図。
【図4】実施の形態2に係わる光センサーの概略平面図。
【図5】従来例と実施の形態1、実施の形態2のそれぞれの分光感度曲線を示す説明図。
【図6】実施の形態3に係わる光センサーの概略平面図。
【図7】実施の形態4に係わる光センサーの概略断面図。
【図8】実施の形態5に係わる光センサーの概略断面図。
【図9】実施の形態6に係わる光センサーの概略断面図。
【図10】(a)〜(e)は光センサーの製造プロセスを示す概略断面図。
【図11】(f)〜(h)は光センサーの製造プロセスを示す概略断面図。
【図12】従来例によるPIN型光センサーの基本構成を示す概略断面図。
【図13】従来例によるPIN型光センサーの分光感度曲線を示す説明図。
【符号の説明】
101…(ガラス)基板
102…凸部(酸化シリコン(SiOx)膜)
103…レジスト
104…シリコン窒化(SiN)膜膜
105…酸化シリコン(SiOx)膜
106…アモルファスシリコン膜
107…ポリシリコン膜
107a…平坦部
107b…傾斜部
108…P型領域
109…I型領域
110…N型領域
111…パッシベーション膜
111…酸化シリコン膜
112…コンタクトホール
114、115…電極
116…電圧源
117…電流計
118…反射膜
119…反射防止膜
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリシリコン膜により形成された光センサーに関し、例えばポリシリコン液晶表示装置の光入力装置として使用される光センサーに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、画素TFTを用いた液晶表示装置(以下、液晶表示装置)においては、アモルファスシリコンに代わりポリシリコンが主流になりつつある。ポリシリコンは電子移動度が高いために、画素TFTの面積を小さく出来るので、高精彩な表示が可能である。
【0003】
液晶表示装置で使用されるポリシリコンは約50nm程度の薄膜で、一般に脱水素化したアモルファスシリコン膜にエキシマレーザーを当て溶融固化することにより得られる。液晶におけるポリシリコンの使用方法は前述の画素TFTだけではなく、CMOSやPMOSの周辺回路及びAC変換回路などにも適用されている。
【0004】
従来、ポリシリコンと言えばリボン結晶に見られる如く、太陽電池への適用が主流である。しかしながら、エキシマレーザーで形成したポリシリコン膜による光センサーへの適用は現時点では見当たらない。ポリシリコン膜により光センサーを形成した場合、後述する様な膜厚の制限により例えば図12に示すような平面形状のPIN型センサーになるものと考えられる。図12に示すPIN型センサーでは、平坦な基板301上に形成されたポリシリコン膜302の両端に図示しない電極が設けられており、電極間には電圧源303と電流計304が接続されている。ポリシリコン膜302は、電圧源303の正極側にN型領域305、中央にI型領域306、電圧源303の負極側にP型領域307がそれぞれ形成されている。このようなPIN型センサーは、アモルファスシリコン太陽電池では主要構造であり、この場合膜厚が1μm程度の積層構造であるためI型領域が完全空乏化するので電圧印加の必要はない。これに対し、図示のようなポリシリコン膜による平面形状のPIN型光センサーの場合は、感度を稼ぐためにI型領域は少なくとも長さ数μmないし数10μm程度が必要なため、I型領域を完全空乏化することが出来ず、光信号を取り出すためには電圧印加が必要となる。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−121731号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この様に電圧印加をしてもポリシリコン膜による光センサーは必ずしも有用なセンサーとは言えないものであった。その理由は、ポリシリコン膜の膜厚が約50nm程度と薄いために、図13に示すように、感度領域が主に波長の短い青の領域にしか無いからである。図13は分光感度曲線であり、横軸は波長(nm)、縦軸は光感度(arb unit)を示している。したがって、波長の長い領域を含めた可視光領域(400〜700nm)においてバランス良く感度をもたせるためには、シリコンの光吸収係数を考えると、太陽電池の様に膜厚として約1μmが必要となる。
【0007】
ところが、エキシマレーザーでポリシリコン化出来るアモルファスシリコン膜の厚さは50nm程度が限界となっている。これは、エキシマレーザー光では波長の関係から、これ以上はアモルファスシリコン膜に浸透しないためである。したがって、膜厚がこれ以上厚い場合は、下地側はアモルファスシリコン膜のままで残ってしまう。この様なポリシリコン化出来なかったアモルファスシリコン膜は欠陥が多く、光センサーとしては適さないものとなる。
【0008】
本発明の目的は、膜厚が約50nm程度でも可視光領域でバランス良く感度を有する光センサーを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、表面に凸部が形成された基板の上層に、入力光に対して所定の角度で接する傾斜部を有するポリシリコン膜が形成され、前記ポリシリコン膜は平面的にPIN型の電極構造を有することを特徴とする光センサーである。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1において、前記凸部は断面が台形状を有する略棒型に形成され、所定間隔で複数配置されることを特徴とする。
【0011】
上記構成によれば、傾斜部の表面で回折した入力光はポリシリコン膜の内部で多重反射を繰り返し、吸収係数の小さい長波長の光線は徐々にポリシリコン膜に吸収されるため、長波長の感度が上がることになり、波長の短い青の領域だけでなく、波長の長い領域を含めた可視光領域(400〜700nm)においてバランス良く感度をもたせることができる。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1において、前記凸部は断面が台形状を有する略ピラミッド型に形成され、所定間隔で複数配置されることを特徴とする。
【0013】
上記構成によれば、光センサーの単位面積当たりの傾斜部の数が増えるため、入力光の内部での多重反射も多くなり、長波長の光線をポリシリコン膜により多く吸収させることができる。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1において、前記凸部は断面が半円形状を有する略半球型に形成され、所定間隔で複数配置されることを特徴とする。
【0015】
上記構成によれば、光センサーの単位面積当たりの傾斜部の面積を増やすことができるため、長波長の光線をポリシリコン膜にさらに多く吸収させることができる。
【0016】
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項において、前記ポリシリコン膜の下層に反射膜を有することを特徴とする。
【0017】
上記構成によれば、ポリシリコン膜の下面から抜ける光線が減り、多重反射の損失が少なくなるため、長波長の光線はポリシリコン膜により多く吸収されることになる。
【0018】
請求項6の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項において、前記ポリシリコン膜の上層に反射防止膜を有することを特徴とする。
【0019】
上記構成によれば、ポリシリコン膜の表面で反射して外部へ逃げる光線が減るため、入力光の内部での多重反射も多くなり、長波長の光線はポリシリコン膜により多く吸収されることになる。
【0020】
請求項7の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項において、前記ポリシリコン膜の下層に反射膜を、上層に反射防止膜をそれぞれ有することを特徴とする。
【0021】
上記構成によれば、ポリシリコン膜の下面から抜ける光線が減り、多重反射の損失が少なくなるとともに、ポリシリコン膜の表面で反射して外部へ逃げる光線が減るため、入力光の内部での多重反射も多くなり、長波長の光線はポリシリコン膜にさらに多く吸収されることになる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる光センサーの実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0023】
図1は、実施の形態1に係わる光センサーの基本構成を示す概略断面図、図2は、図1の概略平面図である。
【0024】
基板101の表面には、断面が台形状を有する略棒型に形成された凸部102が所定間隔で複数配置されている。凸部102は、基板101上に積層した酸化シリコンを膜をエッチング加工することにより形成されている。この凸部102の上層には、シリコン窒化(SiN)膜104、酸化シリコン(SiOx)膜105を介してポリシリコン膜107が形成されている。本実施の形態の光センサーをポリシリコン液晶表示装置の光入力装置として使用した場合、1画素当たりのポリシリコン膜107の大きさは、例えば長さ30μm、幅20μm、厚さ50nmで構成される。
【0025】
ポリシリコン膜107の断面は、平坦部107aと傾斜部107bにより形成されている。またポリシリコン膜107は平面的に、電圧源116の正極側にN型領域110、中央にI型領域109、電圧源116の負極側にP型領域108がそれぞれ形成されている。ポリシリコン膜107の表面にはパッシベーション膜111が全面に積層され、コンタクトホール112、113が形成されている。ポリシリコン膜107のP型領域108とN型領域110は、コンタクトホール112、113を介して電極115、114と接続され、さらに電極間には電圧源116と電流計117が接続されている。
【0026】
本実施の形態の光センサーにおいてPIN型の電極構造としているのは、それぞれ電子、正孔の注入を阻止し、暗電流を抑えるためである。また光検出はI型領域109で行われる。
【0027】
次に、上記のように構成された光センサーの作用を図1の部分拡大図となる図3を用いて説明する。図3は、図1の破線で示すA部分に相当する。
【0028】
ポリシリコン膜107の傾斜部107bは、入力光201に対して所定の角度θで接する表層であり、図中真上方向からの入力光201は傾斜部107bの表面で回折する。このとき、入力光201の一部は反射して外部へ逃げるが、それ以外は光線202としてポリシリコン膜107の内部に入射する。この光線202はポリシリコン膜107と下地の酸化シリコン膜105との界面で再度反射し、光線203となる。光線203はポリシリコン膜107の内表面で回折し、光線204となる。このように、入力光201はポリシリコン膜107の内部で多重反射を繰り返すため、吸収係数の小さい長波長の光線は徐々にポリシリコン膜107に吸収されることになる。これにより長波長の感度が上がり、波長の短い青の領域だけでなく、波長の長い領域を含めた可視光領域(400〜700nm)においてバランス良く感度をもたせることが可能となる。
【0029】
図4は、実施の形態2に係わる光センサーの概略平面図である。図4では、図1と同等部分を同一符号で示している。また、断面形状は図1とほぼ同じであるため図示を省略する。本実施の形態において、基板の表面には、断面が台形状を有する略ピラミッド型に形成された凸部120がマトリクス状に複数配置されている。上記構成によれば、光センサーの単位面積当たりの傾斜部の数が増えるため、入力光の内部での多重反射も多くなる。したがって、長波長の光線をポリシリコン膜107により多く吸収させることができるようになり、実施の形態1よりもさらに長波長の感度を上げることができる。
【0030】
図5は、従来例と実施の形態1、実施の形態2のそれぞれの分光感度曲線を表している。従来例の感度曲線と比較すると、実施の形態1では感度領域が赤の領域まで伸びているのが明らかである。これは、図3で示したポリシリコン膜107内部での多重反射による効果と考えられる。また実施の形態2では、赤い領域の感度がさらに上がり、実施の形態1よりも感度領域が波長の長い領域まで広がっている。これは、光センサーの単位面積当たりの傾斜部の数が増えていることから、多重反射がさらに多く発生しているためと考えられる。
【0031】
図6は、実施の形態3に係わる光センサーの概略平面図である。図6では、図1と同等部分を同一符号で示している。また、断面形状は図1とほぼ同じであるため図示を省略する。本実施の形態において、基板の表面には、断面が半円形状を有する略半球型に形成された凸部130がマトリクス状に複数配置されている。上記構成においては、光センサーの単位面積当たりの傾斜部の面積を増やすことができるため、長波長の光線をポリシリコン膜107にさらに多く吸収させることができるようになり、上記実施の形態1、2よりもさらに長波長の感度を上げることができる。
【0032】
図7は、実施の形態4に係わる光センサーの概略断面図であり、図1と同等部分を同一符号で示している。本実施の形態では、シリコン窒化(SiN)膜104の下に金属膜からなる反射膜118を形成している。上記構成によれば、ポリシリコン膜107の下面から抜ける光線が減り、多重反射の損失が少なくなるため、長波長の光線をポリシリコン膜107により多く吸収させることができる。
【0033】
図8は、実施の形態5に係わる光センサーの概略断面図であり、図1と同等部分を同一符号で示している。本実施の形態では、ポリシリコン膜107の上に反射防止膜119を形成している。上記構成によれば、ポリシリコン膜107の表面で反射して外部へ逃げる光線が減るため、入力光の内部での多重反射も多くなり、長波長の光線をポリシリコン膜107により多く吸収させることができる。
【0034】
図9は、実施の形態6に係わる光センサーの概略断面図であり、図7、図8と同等部分を同一符号で示している。本実施の形態では、シリコン窒化(SiN)膜104の下に金属膜からなる反射膜118を形成するとともに、ポリシリコン膜107の上に反射防止膜119を形成している。上記構成によれば、ポリシリコン膜107の下面から抜ける光線が減り、多重反射の損失が少なくなるとともに、ポリシリコン膜107の表面で反射して外部へ逃げる光線が減るため、入力光の内部での多重反射も多くなる。したがって、入力光に含まれる長波長の光線をポリシリコン膜107にさらに多く吸収させることができる。
【0035】
なお、図7〜図9に示す各実施の形態は、図2の電極構造だけでなく、図4や図6の電極構造にも適用することができる。
【0036】
次に、本実施の形態に係わる光センサーの製造方法について説明する。ここでは、実施の形態1を例とする。
【0037】
図10及び図11は、光センサーの製造プロセスを示す概略断面図であり、図1と同等部分には同一符号を付している。以下、図10(a)〜(e)から、図11(f)〜(h)の順に説明する。
【0038】
(a) ガラス基板101上にプラズマCVD装置により、酸化シリコン(SiOx)膜102を約0.5μm形成する。
【0039】
(b) 酸化シリコン膜102の上にレジスト103で線幅及び線間が2μmで長さ30μmの棒状パターンを形成する。この棒状パターンは断面が台形状を有するものである。
【0040】
(c)ドライエッチング装置によりリアクティブイオンエッチングを行い、酸化シリコン膜102に凹凸を施し(凸部を形成)、その後レジスト103の残さを除去する。
【0041】
(d)(c)で得られた基板101を洗浄し、再度プラズマCVD装置に入れ、下地となるガラス基板からのアルカリイオンの発生を防止するためのシリコン窒化(SiN)膜104、酸化シリコン(SiOx)膜105及びアモルファスシリコン膜106を連続積層する。例えば膜厚はそれぞれ、150nm、100nm、50nmとする。この後、加熱炉に入れ約500度で1時間加熱しアモルファスシリコン膜106の脱水素化処理を行う。
【0042】
(e)希フッ酸でアモルファスシリコン膜106の表面酸化膜を除去した後、エキシマレザーを当ててアモルファスシリコン膜106を溶融固化することによりポリシリコン膜107に変える。この後ポリシリコン膜107を長さ約30μm程度、幅約20μm程度にエッチングし、1個の光センサーとする。この状態の平面図も併せて示す。図に示す様にポリシリコン膜107は棒状パターンが形成された領域内に作られる。
【0043】
(f)次にレジストパターニングを施し、イオンシャワー装置でPH3ガスあるいはB2H6ガスを用いてイオンを打ち込み、ポリシリコン膜107をそれぞれP型領域108、I型領域109、N型領域110に分割する。この後レジストを除去する。光検出はI型領域109で行われる。
【0044】
(g)打ち込んだイオンを活性化するために、再度約500度の温度で、約1時間真空熱処理を行う。次に、パシベーション膜として酸化シリコン膜111を約0.7μm積層し、P型領域108及びN型領域110にコンタクトホール112、113をそれぞれ設ける。
【0045】
(h)電極114、115としては、スパッタ装置で最初Moを25nm、次にAlを500nmを積層する。本実施の形態では2層構造の配線としている。前述のMoはオーミックコンタクトをとるためのものである。この後、電極114、115を所望の形状に加工する。その後、電極114、115に電圧10Vの電圧源116と、電流計117を接続することにより、本実施の形態に示す光センサーを得ることができる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ポリシリコン膜内において入力光の多重反射が繰り返し発生して、吸収係数の小さい長波長の光線をより多くポリシリコン膜に吸収させることができるため、長波長の感度を上げることができるようになり、ポリシリコン膜の膜厚が約50nm程度でも可視光領域においてバランス良く感度を有する光センサーを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係わる光センサーの基本構成を示す概略断面図。
【図2】図1の概略平面図。
【図3】図1の破線で示すA部分に相当する部分拡大図。
【図4】実施の形態2に係わる光センサーの概略平面図。
【図5】従来例と実施の形態1、実施の形態2のそれぞれの分光感度曲線を示す説明図。
【図6】実施の形態3に係わる光センサーの概略平面図。
【図7】実施の形態4に係わる光センサーの概略断面図。
【図8】実施の形態5に係わる光センサーの概略断面図。
【図9】実施の形態6に係わる光センサーの概略断面図。
【図10】(a)〜(e)は光センサーの製造プロセスを示す概略断面図。
【図11】(f)〜(h)は光センサーの製造プロセスを示す概略断面図。
【図12】従来例によるPIN型光センサーの基本構成を示す概略断面図。
【図13】従来例によるPIN型光センサーの分光感度曲線を示す説明図。
【符号の説明】
101…(ガラス)基板
102…凸部(酸化シリコン(SiOx)膜)
103…レジスト
104…シリコン窒化(SiN)膜膜
105…酸化シリコン(SiOx)膜
106…アモルファスシリコン膜
107…ポリシリコン膜
107a…平坦部
107b…傾斜部
108…P型領域
109…I型領域
110…N型領域
111…パッシベーション膜
111…酸化シリコン膜
112…コンタクトホール
114、115…電極
116…電圧源
117…電流計
118…反射膜
119…反射防止膜
Claims (7)
- 表面に凸部が形成された基板の上層に、入力光に対して所定の角度で接する傾斜部を有するポリシリコン膜が形成され、前記ポリシリコン膜は平面的にPIN型の電極構造を有することを特徴とする光センサー。
- 前記凸部は断面が台形状を有する略棒型に形成され、所定間隔で複数配置されることを特徴とする請求項1に記載の光センサー。
- 前記凸部は断面が台形状を有する略ピラミッド型に形成され、所定間隔で複数配置されることを特徴とする請求項1に記載の光センサー。
- 前記凸部は断面が半円形状を有する略半球型に形成され、所定間隔で複数配置されることを特徴とする請求項1に記載の光センサー。
- 前記ポリシリコン膜の下層に反射膜を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光センサー。
- 前記ポリシリコン膜の上層に反射防止膜を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光センサー。
- 前記ポリシリコン膜の下層に反射膜を、上層に反射防止膜をそれぞれ有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光センサー。
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