JP2004246519A - 印刷システム、プログラムおよび媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷部数に応じた課金が可能な配信された印刷データの印刷システムを提供することを目的とする。
【解決手段】外部から操作不可能な情報記憶領域を備えるセキュリティデバイスと、プリンタおよびネットワークを介して通信可能なサーバに接続可能およびセキュリティデバイスを着脱可能で、装着した前記セキュリティデバイスを認識している場合に限定して印刷データを前記プリンタに印刷可能な端末装置とを設けた印刷システム、プログラムおよび媒体を提供する。
【選択図】 図1
【解決手段】外部から操作不可能な情報記憶領域を備えるセキュリティデバイスと、プリンタおよびネットワークを介して通信可能なサーバに接続可能およびセキュリティデバイスを着脱可能で、装着した前記セキュリティデバイスを認識している場合に限定して印刷データを前記プリンタに印刷可能な端末装置とを設けた印刷システム、プログラムおよび媒体を提供する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタを用いた印刷システムに関し、特にセキュリティデバイスを用いて印刷部数の制御を行う印刷システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、法令様式などを紙に印刷した印刷物を、1枚幾ら、1冊幾らなどのように、部数により対価を設定する形態で販売することが一般的であった。近年、パソコン、プリンター、インターネットなどの普及により、法令様式なども電子化され、一般家庭においても様式の印刷データの配信を受け、高い品質で印刷することが可能になっている。
【0003】
係る印刷データの配信および一般家庭での印刷においては、一度印刷データを取得してしまえば、何度でも印刷することが可能で、印刷物の場合のように部数に応じて正当な対価を得ることが難しいという問題が生じている。
【0004】
上述の問題を解決するために、サーバにおいて印刷部数を数え、サーバが数えた印刷部数に応じて課金する方法があるが、ネットワークを介してサーバに接続した状態でしか印刷することができない。
【0005】
また、端末装置から電子化された印刷データの配信要求を受け、印刷データを配信する際に課金するシステム(例えば、特許文献1参照。)もあるが、配信時に一度の課金であり、同一の印刷データを複数回使用する場合などの部数に対応した課金ができないという問題がある。
【0006】
また、サーバから端末装置に配信する印刷データに、予め契約により定めた印刷回数を埋め込み、端末装置側では埋め込まれた印刷回数までの印刷が可能な電子帳票サービス(例えば、特許文献2参照。)もある。
【0007】
しかしながら、上述の電子帳票サービスにおいては、契約により印刷回数の制限がなされるため、契約部数以上に印刷する必要が生じた場合は、再度契約を行い、再度印刷データの配信を受ける必要があるなど、印刷するまでに時間が掛るという問題がある。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−32707号公報
【特許文献2】
特開2002−32705号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、印刷部数に応じた課金が可能な配信された印刷データの印刷システムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、印刷データをプリンタにより印刷するシステムにおいて、外部から操作不可能な情報記憶領域を備えるセキュリティデバイスと、プリンタおよびネットワークを介して通信可能なサーバに接続可能で、前記セキュリティデバイスを着脱可能で、装着した前記セキュリティデバイスを認識している場合に限定して印刷データを前記プリンタに印刷可能な端末装置とを設けたものである。
【0011】
本発明の第2の態様は、上述の第1の態様に係る印刷システムにおいて、前記セキュリティデバイスが、該セキュリティデバイスを認証するための第1の認証コードと、前記印刷データに対する最大印刷可能部数を示す部数情報とを前記情報記憶領域に記憶するように構成したものである。
【0012】
本発明の第3の態様は、上述の第1または2の態様に係る印刷システムにおいて、前記端末装置に、前記セキュリティデバイスが装着されて前記セキュリティデバイスを認識している場合に限定して前記印刷データを前記プリンタに印刷する印刷手段を設けたものである。
【0013】
本発明の第4の態様は、上述の第1から3の態様に係る印刷システムにおいて、前記印刷手段に、前記セキュリティデバイスが記憶する第1の認証コードと照合を行う第2の認証コードを格納する認証コード格納領域と、前記第1の認証コードと前記第2の認証コードを照合する認証手段と、前記プリンタによる印刷において、前記第1の認証コードと前記第2の認証コードが一致する場合および前記部数情報が予め定めた値に到達しない場合に印刷を許可し、前記第1の認証コードと前記第2の認証コードが一致しない場合または前記部数情報が予め定めた値に到達した場合に以降の印刷を不許可にする印刷制御手段と、前記印刷データを印刷した場合に前記部数情報を減算する部数減算手段とを設けたものである。
【0014】
本発明の第5の態様は、上述の第1から4の態様に係る印刷システムにおいて、前記端末装置に、前記サーバに入力した入金情報に応じて算出した増分情報を前記減算された部数情報に加算し、印刷不許可状態を印刷許可状態に復元する部数加算手段を設けたものである。
【0015】
本発明の第6の態様は、上述の第1から5の態様に係る印刷システムにおいて、前記部数加算手段が、前記増分情報を前記部数情報へ加算した際、前記サーバが生成して予め前記端末装置へ配布したアクセスキーを削除するように構成したものである。
【0016】
本発明の第7の態様は、上述の第1から6の態様に係る印刷システムにおいて、前記端末装置に、前記印刷手段と、前記部数加算手段と、前記アクセスキーを前記サーバより取得する取得手段を設けたものである。
【0017】
本発明の第8の態様は、上述の第1から7の態様に係る印刷システムにおいて、前記取得手段が、予め前記サーバから取得した前記アクセスキーにより示される前記サーバ上の記憶場所から前記部数加算手段を取得するように構成したものである。
【0018】
本発明の第9の態様は、上述の第1から8の態様に係る印刷システムにおいて、前記端末装置に、前記サーバに対して入金情報を通知する入金通知手段を設けたものである。
【0019】
本発明の第10の態様は、上述の第1から9の態様に係る印刷システムにおいて、前記サーバに、前記第1の認証コードおよび前記第2の認証コードを発行し、予め定めた領域に記憶させ、前記第1の認証コードおよび前記第2の認証コードを対応付けて管理する認証コード発行手段と、入金の通知を受け取り、該入金額に応じて前記部数加算手段および該部数加算手段を動作可能にする前記アクセスキーを生成する増分情報生成手段と、前記端末装置に対して前記印刷手段および前記部数加算手段を配信する配信手段とを設けたものである。
【0020】
本発明の第11の態様は、コンピュータを上述の第1から10の態様に係る印刷システムとして動作させるためのプログラムを提供するようにしたものである。
【0021】
本発明の第12の態様は、コンピュータを上述の第1から10の態様に係る印刷システムとして動作させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供するようにしたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する実施例に基づき説明する。図1は、本発明の印刷システムの一実施形態を示す構成図である。
【0023】
印刷システム1は、セキュリティデバイス2、サーバ3、および端末装置4を備え、入手した印刷データを端末装置4において印刷するものである。
【0024】
セキュリティデバイス2は、端末装置4に接続したICカード・リーダ・ライタにおいて挿入と取り出しを行うICカード、またはUSBやパラレルなどの端末装置4が備えるインタフェースにおいて着脱を行うハードウェアキー(ドングルともいう)である。
【0025】
したがって、セキュリティデバイス2は、物理的な攻撃に対する耐性(耐タンパ性)を備えており、搭載するセキュリティ・チップ(スマート・チップともいう)により、外部からのコマンドを受信して内部で処理を行い結果を返すため、情報記憶領域と演算装置が外部からのアクセスに対して保護されている。
【0026】
また、セキュリティデバイス2は、表面にシリアルナンバーなどのデバイス識別情報を刻印し、セキュリティデバイス2自体を目視においても識別することができるようになっている方が好適である。
【0027】
サーバ3は、コンピュータシステムであり、ハードウェアの観点からみると、情報を記録するコンピュータ用の記録装置(磁気ディスク、光ディスクなど)、コンピュータに指示を与える入力装置(キーボード、マウス、バーコードリーダなど)、演算を行うCPU、結果を表示するCRTなどの表示装置、ネットワークに接続して他装置と情報を交換する通信インタフェースを備えている。
【0028】
また、サーバ3は、ソフトウェアの観点からみると、認証コード発行手段5、増分情報生成手段6、および配信手段7を備えている。
【0029】
認証コード発行手段5は、同一の値を持つ第1の認証コードおよび第2の認証コードを発行し、予め定められた領域に格納し、利用者の個人情報などと関連付けて管理するものである。
【0030】
認証コード発行手段5は、生成した第1の認証コードをセキュリティデバイス2が備える情報記憶領域へ、第2の認証コードを端末装置4に配信するために予め作成してある印刷手段8へ書き込む。更に、デバイス識別情報と第1の認証コードの関連を、例えばデータベースなどに記憶する。
【0031】
また、認証コード発行手段5は、利用者との契約内容などに基づき、最大印刷可能数を示す部数情報の初期値を、セキュリティデバイス2が備える情報記憶領域に書き込む。
【0032】
第1の認証コードおよび部数情報の情報記憶領域への書き込みは、認証コード発行手段5が、セキュリティデバイス2に対して、データ書き込みのコマンドを発行し、セキュリティデバイス2により書き込みを行う。
【0033】
印刷手段8は、認証コード格納領域9、認証手段10、印刷制御手段11、および部数減算手段12を備えており、サーバ3から端末装置4に配信されて、端末装置4において印刷データを表示・印刷するアプリケーションプログラムの拡張プログラムとして動作する。
【0034】
認証コード格納領域9には、上述のように、セキュリティデバイス2の情報記憶領域に記憶した第1の認証コードと対照を行うために、サーバ3により第2の認証コードが書き込まれている。
【0035】
認証手段10は、端末装置4に装着されたセキュリティデバイス2に対して、認証コード格納領域9に保持している第2の認証コードを送信し、第1の認証コードと一致するか否かの照合を依頼し、照合結果を受信するものである。
【0036】
印刷制御手段11は、認証手段10により、第1の認証コードと第2の認証コードが一致する場合および部数情報が予め定めた値に到達しない場合に印刷を許可し、第1の認証コードと第2の認証コードが一致しない場合または部数情報が予め定めた値に到達した場合に以降の印刷を不許可にし、印刷データの印刷の可否を制御するものである。
【0037】
部数減算手段12は、印刷制御手段11により印刷データの印刷が許可され、実際にプリンタにより印刷を行った場合に、セキュリティデバイス2に対してコマンドを発行し、セキュリティデバイス2が、情報記憶領域に記憶されている部数情報から印刷した部数分の減算を行う。
【0038】
増分情報生成手段6は、端末装置4から入金の通知を受け取り、第2の認証コードや時刻などから一意に特定可能な値を有するアクセスキーを生成し、端末装置4へ配信する。
【0039】
また、増分情報生成手段6は、入金情報に応じて算出した部数情報に加算する値(以下、増分情報という)を、予め用意してある部数加算手段13に埋め込む。
【0040】
部数加算手段13は、端末装置4からの依頼により、サーバ3から端末装置4へ配信され、端末装置4において動作するプログラムである。
【0041】
部数加算手段13は、セキュリティデバイス2に対してコマンドの発行および増分情報の通知を行い、セキュリティデバイス2が、情報記憶領域の部数情報へ増分情報を加算する。
【0042】
更に、部数加算手段13は、セキュリティデバイス2の情報記憶領域の部数情報へ増分情報を加算した場合、アクセスキーを削除し、入金情報に基づく部数の加算回数を1回に限定する。
【0043】
配信手段7は、印刷手段8、部数加算手段13、アクセスキーを端末装置4へ配信するファイル転送などのプログラムである。印刷対象となる印刷データの配信を兼ねることも可能である。
【0044】
端末装置4も、サーバ2と同様にコンピュータシステムであり、ハードウェアの観点からみると、情報を記録するコンピュータ用の記録装置(磁気ディスク、光ディスクなど)、コンピュータに指示を与える入力装置(キーボード、マウス、バーコードリーダなど)、演算を行うCPU、結果を表示するCRTなどの表示装置、印刷データを印刷するプリンタ、他装置と情報を交換するインタフェースを備えている。
【0045】
端末装置4は、取得手段14、入金通知手段15などの機能と、サーバ3から取得した印刷手段8を拡張プログラムとして動作させることが可能な印刷データを表示・印刷するアプリケーションプログラムを備えている。
【0046】
取得手段14は、サーバ3の配信手段7と連携して動作し、印刷手段8、部数加算手段13、アクセスキーなどを取得するファイル転送などのプログラムである。
【0047】
入金通知手段15は、サーバ3に対して、利用者、入金額などの入金情報を通知するプログラムである。サーバ3にアクセスして、直接入金情報を入力する形態も可能である。
【0048】
次に、図2のフローチャートを用いて、本発明の印刷システム1が印刷データ(ネットワークやCD−ROMなどの媒体を介して、予め端末装置4に記憶されているものとする)を印刷する場合の動作を説明する。
【0049】
印刷手段8は、印刷データを表示・印刷するアプリケーションプログラムの拡張機能として、該アプリケーションプログラムにおいて、「印刷命令」が発行されるかどうかを常時監視し、「印刷命令」が発行されると、印刷手段8自体に制御を移す。
【0050】
まず、認証手段10は、端末装置4に装着されたセキュリティデバイス2に対して、認証コード格納領域9に保持している第2の認証コードを送信し、第1の認証コードと一致するか否かの照合を依頼し、照合結果を受信する。
【0051】
第1の認証コードと第2の認証コードが一致する場合、印刷制御手段11は、セキュリティデバイス2に部数情報を問い合わせて、印刷可能部数を判断する。部数情報がゼロであったり、印刷命令で要求があった部数未満である場合は、印刷可能な部数などの情報や入金を促す警告を通知し、印刷を不許可とする。
【0052】
すなわち、セキュリティデバイス2と印刷手段8が同一の認証コードを備えていない場合、および部数情報がゼロまたは印刷する部数に満たない場合は、印刷制御手段11により、印刷データの印刷を禁止する。
【0053】
第1の認証コードと第2の認証コードが一致し、部数情報が印刷命令で要求があった部数以上である場合、印刷制御手段11は、プリンタにより印刷データの印刷を実行する。
【0054】
部数減算手段12は、プリンタによる印刷が正常に終了した後、セキュリティデバイス2に対して、部数情報から印刷した部数の分だけ減算するようにコマンドを発行し、セキュリティデバイス2は、部数情報を減算する。
【0055】
セキュリティデバイス2を装着した状態であれば、認証を行い、印刷可能部数を確認して印刷を行うことが可能であるため、印刷においてサーバ3に接続している必要はない。
【0056】
次に、図3の模式図に従い、初期値で設定された最大印刷可能数を超えて印刷を行いたい場合の動作について説明する。
【0057】
入金情報の通知は、金融機関を利用して振込などにより入金し、入金情報を別途通知する方法と、クレジットカード決済や電子マネーを利用して、決済と同時に入金情報を通知する方法がある。どちらを利用するかは、任意である。
【0058】
金融機関を利用して入金する方法においては、入金時に、例えば、デバイス識別情報を入力し、入金者を識別可能にしておき、サーバ3は、金融機関から入手した情報などに基づき予めデバイス識別情報を記憶させておく。
【0059】
入金通知手段15は、予め取り決めてある画面にアクセスし、デバイス識別情報を入力、またはセキュリティデバイス2から読み取ったデバイス識別情報を送信し、サーバ3に認証を依頼する。サーバ3は、該デバイス識別情報での入金情報が記憶されている場合、入金情報の入力を促す。
【0060】
入金通知手段15は、金融機関、支店、口座番号、入金金額などの入金情報をサーバ3へ通知する。
【0061】
より確実に入金者を確認することが可能になるので、第1の識別コードと対にして予めセキュリティデバイス2の情報記憶領域にデバイス識別情報を記憶させておき、入金通知手段15が、セキュリティデバイス2へ問い合わせて得たデバイス識別情報をサーバ3へ送る形態でもよい。
【0062】
クレジットカード決済や電子マネーのようにネットワークを介して、即時に決済処理を行うことが可能な場合は、入金通知手段15は、実際には決済処理システムと同一、または連携して動作するものであり、決済した情報を入金情報として、サーバ3へ通知すればよい。
【0063】
入金通知手段15により、入金情報をサーバ3へ通知すると、増分情報生成手段6は、入金を行った利用者に対応する認証コードと時刻などからアクセスキーを生成し、端末装置4へ配信する。
【0064】
また、増分情報生成手段6は、契約内容と入金情報に基づいて、増分情報を算出する。例えば、契約内容が「追加印刷1部100円」で、入金額が「1000円」の場合は、「10」という増分情報を算出する。
【0065】
更に、増分情報生成手段6は、生成したアクセスキーを、予め用意してある部数加算手段13の所定の領域に埋め込み、アクセスキーによる配信要求に相当する所定のディレクトリなどに部数加算手段13を置く。
【0066】
入金が金融機関を利用して行われる場合は、金融機関などからの情報により入金情報を把握することが可能であるから、通知された入金情報を確認のためにのみ使用し、入金済みデバイス識別情報を記憶する段階で増分情報生成手段6を実行してしまうことも可能である。
【0067】
端末装置4は、取得手段14により、アクセスキーが示すディレクトリなどから部数加算手段13の配信を受け、正常に配信された場合は、サーバ3へ配信した部数加算手段13の削除を依頼する。配信済みの状態とし、複数回配信しないような管理の依頼でもよい。
【0068】
部数加算手段13を取得した端末装置4は、サーバ3から部数加算手段13を削除した通知を受けた後、部数加算手段13を実行する。部数加算手段13は、部数加算手段13は、セキュリティデバイス2に対してコマンドを発行して増分情報を部数情報に加算し、印刷不可能な状態を印刷可能な状態に復元する。
【0069】
また、部数加算手段13は、部数情報への増分情報の加算が正常に終了した場合、アクセスキーを削除し、部数加算手段13の実行回数を1回に限定する。
【0070】
部数情報がゼロでない場合においても、入金情報を通知することにより、部数加算手段13を取得し、印刷可能な部数を増加させることも可能である。
【0071】
以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細に説明してきたが、本発明による印刷システムは、上述の実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能なことは当然のことである。
【0072】
本発明の基本概念は、必ずしも法令様式などへの利用に限定されるものではなく、その他の出版物、商業印刷物、写真などにも適用することが可能である。
【0073】
すなわち、本発明の基本概念は、セキュリティデバイスを用いて、配布された印刷データを一般家庭や企業などで印刷する都度部数を管理する手法にあり、この印刷システムは、印刷データを配布して印刷を行い、印刷結果に対して対価を設定する任意の印刷物に対しても適用可能である。
【0074】
【発明の効果】
以上の通りであるから、本発明に係る印刷システムによれば、サーバと接続していない状態においても、印刷および印刷部数に応じた課金が可能になる。
【0075】
また、入金情報を受け取り、入金情報に相当する分だけ部数情報を増加させることができるため、予めセキュリティデバイスに設定した部数情報を超える場合においても継続的に印刷可能な状態にすることが可能である。
【0076】
また、セキュリティデバイスを用いることにより、認証コードや部数情報などを記憶した情報記憶領域や、認証および部数の加減算などを実行する演算装置が外部からのアクセスに対して保護されているので、安全に利用者および印刷の管理を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷システムの一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の印刷システムにおける印刷動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の印刷システムにおける初期設定された最大印刷可能数を超えて印刷する場合の動作を示す模式図である。
【符号の説明】
1 印刷システム
2 セキュリティデバイス
3 サーバ
4 端末装置
5 認証コード発行手段
6 増分情報生成手段
7 配信手段
8 印刷手段
9 認証コード格納領域
10 認証手段
11 印刷制御手段
12 部数減算手段
13 部数加算手段
14 取得手段
15 入金通知手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタを用いた印刷システムに関し、特にセキュリティデバイスを用いて印刷部数の制御を行う印刷システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、法令様式などを紙に印刷した印刷物を、1枚幾ら、1冊幾らなどのように、部数により対価を設定する形態で販売することが一般的であった。近年、パソコン、プリンター、インターネットなどの普及により、法令様式なども電子化され、一般家庭においても様式の印刷データの配信を受け、高い品質で印刷することが可能になっている。
【0003】
係る印刷データの配信および一般家庭での印刷においては、一度印刷データを取得してしまえば、何度でも印刷することが可能で、印刷物の場合のように部数に応じて正当な対価を得ることが難しいという問題が生じている。
【0004】
上述の問題を解決するために、サーバにおいて印刷部数を数え、サーバが数えた印刷部数に応じて課金する方法があるが、ネットワークを介してサーバに接続した状態でしか印刷することができない。
【0005】
また、端末装置から電子化された印刷データの配信要求を受け、印刷データを配信する際に課金するシステム(例えば、特許文献1参照。)もあるが、配信時に一度の課金であり、同一の印刷データを複数回使用する場合などの部数に対応した課金ができないという問題がある。
【0006】
また、サーバから端末装置に配信する印刷データに、予め契約により定めた印刷回数を埋め込み、端末装置側では埋め込まれた印刷回数までの印刷が可能な電子帳票サービス(例えば、特許文献2参照。)もある。
【0007】
しかしながら、上述の電子帳票サービスにおいては、契約により印刷回数の制限がなされるため、契約部数以上に印刷する必要が生じた場合は、再度契約を行い、再度印刷データの配信を受ける必要があるなど、印刷するまでに時間が掛るという問題がある。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−32707号公報
【特許文献2】
特開2002−32705号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、印刷部数に応じた課金が可能な配信された印刷データの印刷システムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、印刷データをプリンタにより印刷するシステムにおいて、外部から操作不可能な情報記憶領域を備えるセキュリティデバイスと、プリンタおよびネットワークを介して通信可能なサーバに接続可能で、前記セキュリティデバイスを着脱可能で、装着した前記セキュリティデバイスを認識している場合に限定して印刷データを前記プリンタに印刷可能な端末装置とを設けたものである。
【0011】
本発明の第2の態様は、上述の第1の態様に係る印刷システムにおいて、前記セキュリティデバイスが、該セキュリティデバイスを認証するための第1の認証コードと、前記印刷データに対する最大印刷可能部数を示す部数情報とを前記情報記憶領域に記憶するように構成したものである。
【0012】
本発明の第3の態様は、上述の第1または2の態様に係る印刷システムにおいて、前記端末装置に、前記セキュリティデバイスが装着されて前記セキュリティデバイスを認識している場合に限定して前記印刷データを前記プリンタに印刷する印刷手段を設けたものである。
【0013】
本発明の第4の態様は、上述の第1から3の態様に係る印刷システムにおいて、前記印刷手段に、前記セキュリティデバイスが記憶する第1の認証コードと照合を行う第2の認証コードを格納する認証コード格納領域と、前記第1の認証コードと前記第2の認証コードを照合する認証手段と、前記プリンタによる印刷において、前記第1の認証コードと前記第2の認証コードが一致する場合および前記部数情報が予め定めた値に到達しない場合に印刷を許可し、前記第1の認証コードと前記第2の認証コードが一致しない場合または前記部数情報が予め定めた値に到達した場合に以降の印刷を不許可にする印刷制御手段と、前記印刷データを印刷した場合に前記部数情報を減算する部数減算手段とを設けたものである。
【0014】
本発明の第5の態様は、上述の第1から4の態様に係る印刷システムにおいて、前記端末装置に、前記サーバに入力した入金情報に応じて算出した増分情報を前記減算された部数情報に加算し、印刷不許可状態を印刷許可状態に復元する部数加算手段を設けたものである。
【0015】
本発明の第6の態様は、上述の第1から5の態様に係る印刷システムにおいて、前記部数加算手段が、前記増分情報を前記部数情報へ加算した際、前記サーバが生成して予め前記端末装置へ配布したアクセスキーを削除するように構成したものである。
【0016】
本発明の第7の態様は、上述の第1から6の態様に係る印刷システムにおいて、前記端末装置に、前記印刷手段と、前記部数加算手段と、前記アクセスキーを前記サーバより取得する取得手段を設けたものである。
【0017】
本発明の第8の態様は、上述の第1から7の態様に係る印刷システムにおいて、前記取得手段が、予め前記サーバから取得した前記アクセスキーにより示される前記サーバ上の記憶場所から前記部数加算手段を取得するように構成したものである。
【0018】
本発明の第9の態様は、上述の第1から8の態様に係る印刷システムにおいて、前記端末装置に、前記サーバに対して入金情報を通知する入金通知手段を設けたものである。
【0019】
本発明の第10の態様は、上述の第1から9の態様に係る印刷システムにおいて、前記サーバに、前記第1の認証コードおよび前記第2の認証コードを発行し、予め定めた領域に記憶させ、前記第1の認証コードおよび前記第2の認証コードを対応付けて管理する認証コード発行手段と、入金の通知を受け取り、該入金額に応じて前記部数加算手段および該部数加算手段を動作可能にする前記アクセスキーを生成する増分情報生成手段と、前記端末装置に対して前記印刷手段および前記部数加算手段を配信する配信手段とを設けたものである。
【0020】
本発明の第11の態様は、コンピュータを上述の第1から10の態様に係る印刷システムとして動作させるためのプログラムを提供するようにしたものである。
【0021】
本発明の第12の態様は、コンピュータを上述の第1から10の態様に係る印刷システムとして動作させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供するようにしたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する実施例に基づき説明する。図1は、本発明の印刷システムの一実施形態を示す構成図である。
【0023】
印刷システム1は、セキュリティデバイス2、サーバ3、および端末装置4を備え、入手した印刷データを端末装置4において印刷するものである。
【0024】
セキュリティデバイス2は、端末装置4に接続したICカード・リーダ・ライタにおいて挿入と取り出しを行うICカード、またはUSBやパラレルなどの端末装置4が備えるインタフェースにおいて着脱を行うハードウェアキー(ドングルともいう)である。
【0025】
したがって、セキュリティデバイス2は、物理的な攻撃に対する耐性(耐タンパ性)を備えており、搭載するセキュリティ・チップ(スマート・チップともいう)により、外部からのコマンドを受信して内部で処理を行い結果を返すため、情報記憶領域と演算装置が外部からのアクセスに対して保護されている。
【0026】
また、セキュリティデバイス2は、表面にシリアルナンバーなどのデバイス識別情報を刻印し、セキュリティデバイス2自体を目視においても識別することができるようになっている方が好適である。
【0027】
サーバ3は、コンピュータシステムであり、ハードウェアの観点からみると、情報を記録するコンピュータ用の記録装置(磁気ディスク、光ディスクなど)、コンピュータに指示を与える入力装置(キーボード、マウス、バーコードリーダなど)、演算を行うCPU、結果を表示するCRTなどの表示装置、ネットワークに接続して他装置と情報を交換する通信インタフェースを備えている。
【0028】
また、サーバ3は、ソフトウェアの観点からみると、認証コード発行手段5、増分情報生成手段6、および配信手段7を備えている。
【0029】
認証コード発行手段5は、同一の値を持つ第1の認証コードおよび第2の認証コードを発行し、予め定められた領域に格納し、利用者の個人情報などと関連付けて管理するものである。
【0030】
認証コード発行手段5は、生成した第1の認証コードをセキュリティデバイス2が備える情報記憶領域へ、第2の認証コードを端末装置4に配信するために予め作成してある印刷手段8へ書き込む。更に、デバイス識別情報と第1の認証コードの関連を、例えばデータベースなどに記憶する。
【0031】
また、認証コード発行手段5は、利用者との契約内容などに基づき、最大印刷可能数を示す部数情報の初期値を、セキュリティデバイス2が備える情報記憶領域に書き込む。
【0032】
第1の認証コードおよび部数情報の情報記憶領域への書き込みは、認証コード発行手段5が、セキュリティデバイス2に対して、データ書き込みのコマンドを発行し、セキュリティデバイス2により書き込みを行う。
【0033】
印刷手段8は、認証コード格納領域9、認証手段10、印刷制御手段11、および部数減算手段12を備えており、サーバ3から端末装置4に配信されて、端末装置4において印刷データを表示・印刷するアプリケーションプログラムの拡張プログラムとして動作する。
【0034】
認証コード格納領域9には、上述のように、セキュリティデバイス2の情報記憶領域に記憶した第1の認証コードと対照を行うために、サーバ3により第2の認証コードが書き込まれている。
【0035】
認証手段10は、端末装置4に装着されたセキュリティデバイス2に対して、認証コード格納領域9に保持している第2の認証コードを送信し、第1の認証コードと一致するか否かの照合を依頼し、照合結果を受信するものである。
【0036】
印刷制御手段11は、認証手段10により、第1の認証コードと第2の認証コードが一致する場合および部数情報が予め定めた値に到達しない場合に印刷を許可し、第1の認証コードと第2の認証コードが一致しない場合または部数情報が予め定めた値に到達した場合に以降の印刷を不許可にし、印刷データの印刷の可否を制御するものである。
【0037】
部数減算手段12は、印刷制御手段11により印刷データの印刷が許可され、実際にプリンタにより印刷を行った場合に、セキュリティデバイス2に対してコマンドを発行し、セキュリティデバイス2が、情報記憶領域に記憶されている部数情報から印刷した部数分の減算を行う。
【0038】
増分情報生成手段6は、端末装置4から入金の通知を受け取り、第2の認証コードや時刻などから一意に特定可能な値を有するアクセスキーを生成し、端末装置4へ配信する。
【0039】
また、増分情報生成手段6は、入金情報に応じて算出した部数情報に加算する値(以下、増分情報という)を、予め用意してある部数加算手段13に埋め込む。
【0040】
部数加算手段13は、端末装置4からの依頼により、サーバ3から端末装置4へ配信され、端末装置4において動作するプログラムである。
【0041】
部数加算手段13は、セキュリティデバイス2に対してコマンドの発行および増分情報の通知を行い、セキュリティデバイス2が、情報記憶領域の部数情報へ増分情報を加算する。
【0042】
更に、部数加算手段13は、セキュリティデバイス2の情報記憶領域の部数情報へ増分情報を加算した場合、アクセスキーを削除し、入金情報に基づく部数の加算回数を1回に限定する。
【0043】
配信手段7は、印刷手段8、部数加算手段13、アクセスキーを端末装置4へ配信するファイル転送などのプログラムである。印刷対象となる印刷データの配信を兼ねることも可能である。
【0044】
端末装置4も、サーバ2と同様にコンピュータシステムであり、ハードウェアの観点からみると、情報を記録するコンピュータ用の記録装置(磁気ディスク、光ディスクなど)、コンピュータに指示を与える入力装置(キーボード、マウス、バーコードリーダなど)、演算を行うCPU、結果を表示するCRTなどの表示装置、印刷データを印刷するプリンタ、他装置と情報を交換するインタフェースを備えている。
【0045】
端末装置4は、取得手段14、入金通知手段15などの機能と、サーバ3から取得した印刷手段8を拡張プログラムとして動作させることが可能な印刷データを表示・印刷するアプリケーションプログラムを備えている。
【0046】
取得手段14は、サーバ3の配信手段7と連携して動作し、印刷手段8、部数加算手段13、アクセスキーなどを取得するファイル転送などのプログラムである。
【0047】
入金通知手段15は、サーバ3に対して、利用者、入金額などの入金情報を通知するプログラムである。サーバ3にアクセスして、直接入金情報を入力する形態も可能である。
【0048】
次に、図2のフローチャートを用いて、本発明の印刷システム1が印刷データ(ネットワークやCD−ROMなどの媒体を介して、予め端末装置4に記憶されているものとする)を印刷する場合の動作を説明する。
【0049】
印刷手段8は、印刷データを表示・印刷するアプリケーションプログラムの拡張機能として、該アプリケーションプログラムにおいて、「印刷命令」が発行されるかどうかを常時監視し、「印刷命令」が発行されると、印刷手段8自体に制御を移す。
【0050】
まず、認証手段10は、端末装置4に装着されたセキュリティデバイス2に対して、認証コード格納領域9に保持している第2の認証コードを送信し、第1の認証コードと一致するか否かの照合を依頼し、照合結果を受信する。
【0051】
第1の認証コードと第2の認証コードが一致する場合、印刷制御手段11は、セキュリティデバイス2に部数情報を問い合わせて、印刷可能部数を判断する。部数情報がゼロであったり、印刷命令で要求があった部数未満である場合は、印刷可能な部数などの情報や入金を促す警告を通知し、印刷を不許可とする。
【0052】
すなわち、セキュリティデバイス2と印刷手段8が同一の認証コードを備えていない場合、および部数情報がゼロまたは印刷する部数に満たない場合は、印刷制御手段11により、印刷データの印刷を禁止する。
【0053】
第1の認証コードと第2の認証コードが一致し、部数情報が印刷命令で要求があった部数以上である場合、印刷制御手段11は、プリンタにより印刷データの印刷を実行する。
【0054】
部数減算手段12は、プリンタによる印刷が正常に終了した後、セキュリティデバイス2に対して、部数情報から印刷した部数の分だけ減算するようにコマンドを発行し、セキュリティデバイス2は、部数情報を減算する。
【0055】
セキュリティデバイス2を装着した状態であれば、認証を行い、印刷可能部数を確認して印刷を行うことが可能であるため、印刷においてサーバ3に接続している必要はない。
【0056】
次に、図3の模式図に従い、初期値で設定された最大印刷可能数を超えて印刷を行いたい場合の動作について説明する。
【0057】
入金情報の通知は、金融機関を利用して振込などにより入金し、入金情報を別途通知する方法と、クレジットカード決済や電子マネーを利用して、決済と同時に入金情報を通知する方法がある。どちらを利用するかは、任意である。
【0058】
金融機関を利用して入金する方法においては、入金時に、例えば、デバイス識別情報を入力し、入金者を識別可能にしておき、サーバ3は、金融機関から入手した情報などに基づき予めデバイス識別情報を記憶させておく。
【0059】
入金通知手段15は、予め取り決めてある画面にアクセスし、デバイス識別情報を入力、またはセキュリティデバイス2から読み取ったデバイス識別情報を送信し、サーバ3に認証を依頼する。サーバ3は、該デバイス識別情報での入金情報が記憶されている場合、入金情報の入力を促す。
【0060】
入金通知手段15は、金融機関、支店、口座番号、入金金額などの入金情報をサーバ3へ通知する。
【0061】
より確実に入金者を確認することが可能になるので、第1の識別コードと対にして予めセキュリティデバイス2の情報記憶領域にデバイス識別情報を記憶させておき、入金通知手段15が、セキュリティデバイス2へ問い合わせて得たデバイス識別情報をサーバ3へ送る形態でもよい。
【0062】
クレジットカード決済や電子マネーのようにネットワークを介して、即時に決済処理を行うことが可能な場合は、入金通知手段15は、実際には決済処理システムと同一、または連携して動作するものであり、決済した情報を入金情報として、サーバ3へ通知すればよい。
【0063】
入金通知手段15により、入金情報をサーバ3へ通知すると、増分情報生成手段6は、入金を行った利用者に対応する認証コードと時刻などからアクセスキーを生成し、端末装置4へ配信する。
【0064】
また、増分情報生成手段6は、契約内容と入金情報に基づいて、増分情報を算出する。例えば、契約内容が「追加印刷1部100円」で、入金額が「1000円」の場合は、「10」という増分情報を算出する。
【0065】
更に、増分情報生成手段6は、生成したアクセスキーを、予め用意してある部数加算手段13の所定の領域に埋め込み、アクセスキーによる配信要求に相当する所定のディレクトリなどに部数加算手段13を置く。
【0066】
入金が金融機関を利用して行われる場合は、金融機関などからの情報により入金情報を把握することが可能であるから、通知された入金情報を確認のためにのみ使用し、入金済みデバイス識別情報を記憶する段階で増分情報生成手段6を実行してしまうことも可能である。
【0067】
端末装置4は、取得手段14により、アクセスキーが示すディレクトリなどから部数加算手段13の配信を受け、正常に配信された場合は、サーバ3へ配信した部数加算手段13の削除を依頼する。配信済みの状態とし、複数回配信しないような管理の依頼でもよい。
【0068】
部数加算手段13を取得した端末装置4は、サーバ3から部数加算手段13を削除した通知を受けた後、部数加算手段13を実行する。部数加算手段13は、部数加算手段13は、セキュリティデバイス2に対してコマンドを発行して増分情報を部数情報に加算し、印刷不可能な状態を印刷可能な状態に復元する。
【0069】
また、部数加算手段13は、部数情報への増分情報の加算が正常に終了した場合、アクセスキーを削除し、部数加算手段13の実行回数を1回に限定する。
【0070】
部数情報がゼロでない場合においても、入金情報を通知することにより、部数加算手段13を取得し、印刷可能な部数を増加させることも可能である。
【0071】
以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細に説明してきたが、本発明による印刷システムは、上述の実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能なことは当然のことである。
【0072】
本発明の基本概念は、必ずしも法令様式などへの利用に限定されるものではなく、その他の出版物、商業印刷物、写真などにも適用することが可能である。
【0073】
すなわち、本発明の基本概念は、セキュリティデバイスを用いて、配布された印刷データを一般家庭や企業などで印刷する都度部数を管理する手法にあり、この印刷システムは、印刷データを配布して印刷を行い、印刷結果に対して対価を設定する任意の印刷物に対しても適用可能である。
【0074】
【発明の効果】
以上の通りであるから、本発明に係る印刷システムによれば、サーバと接続していない状態においても、印刷および印刷部数に応じた課金が可能になる。
【0075】
また、入金情報を受け取り、入金情報に相当する分だけ部数情報を増加させることができるため、予めセキュリティデバイスに設定した部数情報を超える場合においても継続的に印刷可能な状態にすることが可能である。
【0076】
また、セキュリティデバイスを用いることにより、認証コードや部数情報などを記憶した情報記憶領域や、認証および部数の加減算などを実行する演算装置が外部からのアクセスに対して保護されているので、安全に利用者および印刷の管理を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷システムの一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の印刷システムにおける印刷動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の印刷システムにおける初期設定された最大印刷可能数を超えて印刷する場合の動作を示す模式図である。
【符号の説明】
1 印刷システム
2 セキュリティデバイス
3 サーバ
4 端末装置
5 認証コード発行手段
6 増分情報生成手段
7 配信手段
8 印刷手段
9 認証コード格納領域
10 認証手段
11 印刷制御手段
12 部数減算手段
13 部数加算手段
14 取得手段
15 入金通知手段
Claims (12)
- 印刷データをプリンタにより印刷するシステムであって、
外部から操作不可能な情報記憶領域を備えるセキュリティデバイスと、
プリンタおよびネットワークを介して通信可能なサーバに接続可能で、前記セキュリティデバイスを着脱可能で、装着した前記セキュリティデバイスを認識している場合に限定して、印刷データを前記プリンタに印刷可能な端末装置と、
を備えることを特徴とする印刷システム。 - 請求項1記載の印刷システムであって、
前記セキュリティデバイスが、
該セキュリティデバイスを認証するための第1の認証コードと、
前記印刷データに対する最大印刷可能部数を示す部数情報と、
を前記情報記憶領域に記憶する、
ことを特徴とする印刷システム。 - 請求項1または2記載の印刷システムであって、
前記端末装置が、
前記セキュリティデバイスが装着されて前記セキュリティデバイスを認識している場合に限定して、前記印刷データを前記プリンタに印刷する印刷手段、
を備えることを特徴とする印刷システム。 - 請求項1から3のいずれかに記載の印刷システムであって、前記印刷手段が、
前記セキュリティデバイスが記憶する第1の認証コードと照合を行う第2の認証コードを格納する認証コード格納領域と、
前記第1の認証コードと前記第2の認証コードを照合する認証手段と、
前記プリンタによる印刷において、前記第1の認証コードと前記第2の認証コードが一致する場合および前記部数情報が予め定めた値に到達しない場合に印刷を許可し、前記第1の認証コードと前記第2の認証コードが一致しない場合または前記部数情報が予め定めた値に到達した場合に以降の印刷を不許可にする印刷制御手段と、
前記印刷データを印刷した場合に前記部数情報を減算する部数減算手段と、
を備えることを特徴とする印刷システム。 - 請求項1から4のいずれかに記載の印刷システムであって、前記端末装置が、
前記サーバに入力した入金情報に応じて算出した増分情報を、前記減算された部数情報に加算し、印刷不許可状態を印刷許可状態に復元する部数加算手段、
を備えることを特徴とする印刷システム。 - 請求項1から5のいずれかに記載の印刷システムであって、前記部数加算手段が、
前記増分情報を前記部数情報へ加算した際、前記サーバが生成して予め前記端末装置へ配布したアクセスキーを削除する、
ことを特徴とする印刷システム。 - 請求項1から6のいずれかに記載の印刷システムであって、前記端末装置が、
前記印刷手段と、前記部数加算手段と、前記アクセスキーを、前記サーバより取得する取得手段、
を備えることを特徴とする印刷システム。 - 請求項1から7のいずれかに記載の印刷システムであって、前記取得手段が、
予め前記サーバから取得した前記アクセスキーにより示される前記サーバ上の記憶場所から、前記部数加算手段を取得する、
ことを特徴とする印刷システム。 - 請求項1から8のいずれかに記載の印刷システムであって、前記端末装置が、
前記サーバに対して、入金情報を通知する入金通知手段、
を備えることを特徴とする印刷システム。 - 請求項1から9のいずれかに記載の印刷システムであって、
前記サーバが、
前記第1の認証コードおよび前記第2の認証コードを発行し、予め定めた領域に記憶させ、前記第1の認証コードおよび前記第2の認証コードを対応付けて管理する認証コード発行手段と、
入金の通知を受け取り、該入金額に応じて、前記部数加算手段および該部数加算手段を動作可能にする前記アクセスキーを生成する増分情報生成手段と、
前記端末装置に対して、前記印刷手段および前記部数加算手段を配信する配信手段と、
を備えることを特徴とする印刷システム。 - コンピュータを、請求項1から10記載の印刷システムとして動作させるためのプログラム。
- コンピュータを、請求項1から10記載の印刷システムとして動作させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003034474A JP2004246519A (ja) | 2003-02-13 | 2003-02-13 | 印刷システム、プログラムおよび媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003034474A JP2004246519A (ja) | 2003-02-13 | 2003-02-13 | 印刷システム、プログラムおよび媒体 |
Publications (1)
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JP2004246519A true JP2004246519A (ja) | 2004-09-02 |
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Family Applications (1)
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JP2003034474A Withdrawn JP2004246519A (ja) | 2003-02-13 | 2003-02-13 | 印刷システム、プログラムおよび媒体 |
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JP (1) | JP2004246519A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016128939A (ja) * | 2008-10-10 | 2016-07-14 | エシロール アンテルナシオナル (コンパニー ジェネラル ドプティック) | 眼科用レンズの注文要求を処理するための処理装置 |
-
2003
- 2003-02-13 JP JP2003034474A patent/JP2004246519A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016128939A (ja) * | 2008-10-10 | 2016-07-14 | エシロール アンテルナシオナル (コンパニー ジェネラル ドプティック) | 眼科用レンズの注文要求を処理するための処理装置 |
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