JP2004246069A - 電子音楽装置及びトランスポーズ設定プログラム - Google Patents

電子音楽装置及びトランスポーズ設定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】トランスポーズ後の調を簡単に判別することのできる電子音楽装置を提供する。
【解決手段】電子音楽装置は、トランスポーズ値を設定する設定手段と、前記設定されるトランスポーズ値を表示するトランスポーズ値表示手段と、基準となる調情報を検出して出力する検出手段と、前記設定手段によって設定されるトランスポーズ値と前記検出される基準となる調情報とに基づき、トランスポーズの結果となる調を判定する判定手段と、前記判定された調に対応する調号を表示する調号表示手段とを有する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子音楽装置及び音楽情報提供サーバに関し、より詳しくは、音楽情報提供サーバに接続可能な電子音楽装置及び該電子音楽装置に接続される音楽情報提供サーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、MIDIデータ等の自動演奏データを再生する際に、所望の調に転調して再生するトランスポーズ機能を持つ電子音楽装置がある。トランスポーズ機能を使用する場合に、さまざまな手法でトランスポーズ値を指定するものが提案されている。
【0003】
例えば、「+」、「−」等の記号が表記されたボタンを操作することによりトランスポーズ値(数値)を調整し、設定されたトランスポーズ値に従って移調された音高で自動演奏データを発音するものがある。(例えば、特許文献1参照。)
【0004】
【特許文献1】特開平10−198371号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電子音楽装置におけるトランスポーズ機能では、トランスポーズ変化量1あたり半音移調する場合がほとんどであるが、その移調結果が何調になるのか、数字の表示を見るだけでは容易に判別することができない。この表示されるトランスポーズ値から、移調後の調を判別するためには、元曲の調(元調)と設定したトランスポーズ値より計算しなければならない。
【0006】
また、このような計算は、音楽理論に対する有る程度の知識が必要であり、素人のユーザにとって、トランスポーズ値から移調後の調及びその調における調号の位置や数等を知るのは、非常に困難である。
【0007】
本発明の目的は、トランスポーズ後の調を簡単に判別することのできる電子音楽装置を提供することである。
【0008】
また、本発明の他の目的は、トランスポーズ後の調号を簡単に判別することのできる電子音楽装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、電子音楽装置は、トランスポーズ値を設定する設定手段と、前記設定されるトランスポーズ値を表示するトランスポーズ値表示手段と、基準となる調情報を検出して出力する検出手段と、前記設定手段によって設定されるトランスポーズ値と前記検出される基準となる調情報とに基づき、トランスポーズの結果となる調を判定する判定手段と、前記判定された調に対応する調号を表示する調号表示手段とを有する。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施例による電子音楽装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0011】
電子音楽装置1のバス10には、RAM11、ROM12、CPU13、検出回路15、表示回路18、外部記憶装置20、音源回路21、効果回路22、通信インターフェイス26が接続される。
【0012】
ユーザは、検出回路15に接続される設定操作子17を用いて、各種設定をすることができる。設定操作子17は、例えば、マウス、文字入力用キーボード、カーソルキー、スイッチ、ジョイスティック、ジョグシャトル等、ユーザの入力に応じた信号を出力できるものならどのようなものでもよい。
【0013】
また、設定操作子17は、マウス等の他の操作子を用いて操作する表示部19上に表示されるソフトスイッチ等でもよい。本実施例では、後述するように、表示部19上に表示される各種ボタンをカーソルキー、マウス等で選択することにより入力操作を行う。
【0014】
表示回路18は、表示部19に接続され、各種情報を表示部19に表示することができる。後述する図4のトランスポーズ設定画面は、この表示部19の画面上に表示される。
【0015】
外部記憶装置20には、各種パラメータ、各種データ、及び本実施例を実現するためのプログラム及び演奏データ等を記憶することができる。
【0016】
RAM11は、フラグ、レジスタ又はバッファ、各種パラメータ等を記憶するCPU13のワーキングエリアを有する。ROM12には、各種パラメータ及び制御プログラム、又は本実施例を実現するためのプログラム等を記憶することができる。CPU13は、ROM12又は、外部記憶装置20に記憶されている制御プログラム等に従い、演算又は制御を行う。
【0017】
タイマ14は、CPU13に接続されており、基本クロック信号、割り込み処理タイミング等をCPU13に供給する。
【0018】
音源回路21は、外部記憶装置20等に記録された演奏情報MD、通信インターフェイス26に接続された外部機器2等から供給されるMIDI信号等の演奏信号に応じて楽音信号を生成し、効果回路22を介して、サウンドシステム23に供給する。
【0019】
効果回路22は、音源回路21から供給されるデジタル形式の楽音信号に各種効果を与える。サウンドシステム23は、D/A変換器及びスピーカを含み、供給されるデジタル形式の楽音信号をアナログ形式に変換し、発音する。
【0020】
通信インターフェイス26は、LAN(ローカルエリアネットワーク)やインターネット、電話回線等の通信ネットワークに接続可能であり、該通信ネットワークを介して、サーバコンピュータと接続することができる。さらに、通信インターフェイス26として、電子楽器、その他の楽器、音響機器、コンピュータ等に接続できるものであり、少なくともMIDI信号を送受信できるものを備えていてもよい。この場合、通信インターフェイス26は、専用のMIDIインターフェイスに限らず、RS−232C、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、IEEE1394(アイトリプルイー1394)等の汎用のインターフェイスを用いて構成してもよい。
【0021】
外部機器2は、通信インターフェイス26に接続される音響機器、楽器等の他の電子音楽装置又は通信ネットワークを介して接続されるコンピュータ等である。外部機器2が電子音楽装置である場合の形態は鍵盤楽器に限らず、弦楽器タイプ、管楽器タイプ、打楽器タイプ等の形態でもよい。また、音源装置、自動演奏装置等を1つの電子楽器本体に内蔵したものに限らず、それぞれが別体の装置であり、MIDIや各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接続するものであってもよい。
【0022】
なお、通信インターフェイス26は、有線のものに限らず無線でもよい。また双方を備えていてもよい。
【0023】
図2は、本実施例による演奏データPDのフォーマットを表す概念図である。
【0024】
演奏データPDは、例えば、SMF(Standard MIDI File)フォーマットに準拠したMIDIデータ等で、少なくとも、初期設定情報IS及びタイミングデータTDと該タイミングデータTDの表すタイミングに再生されるべきイベントを表すイベントデータEDを含んで構成される。
【0025】
初期設定情報ISは、例えば、初期音量値、初期テンポ値、トラック音色、効果設定等の情報が記録されている。また、本実施例の演奏データPDは、初期設定情報IS中に演奏データPDに対応する楽曲の調を表す調情報(Key Signature)KSが記録されている。
【0026】
タイミングデータTDは、イベントデータEDで表される各種イベントを処理すべき時間を表すデータである。イベントの処理時間は、演奏開始からの絶対時間で表してもよいし、前のイベントからの経過時間である相対時間で表すようにしてもよい。
【0027】
イベントデータEDは、楽曲を再生させる為の各種イベントの内容を表すデータである。イベントには、ノートオンイベントとノートオフイベントの組合せである楽曲の発生に直接関係する音符を表すノートイベント(音符データ)と、ピッチチェンジイベント(ピッチベンドイベント)、テンポチェンジイベント、音色チェンジイベントなどの楽曲の再生態様などを設定するための設定イベントが含まれる。それぞれのノートイベントには、音高、発音長(ゲートタイム)、音量(ベロシティ)等が記録されている。
【0028】
図3は、本実施例のトランスポーズ設定処理で参照されるトランスポーズ値と調名及び調号の対応テーブルの一例を表す概念図である。この、対応テーブルは、例えば、図1の外部記憶装置20又はROM12内に記憶されている。
【0029】
対応テーブルATは、トランスポーズ値(例えば、−11〜+11)の変更に伴う調の変化を、各トランスポーズ値毎の調(調名)及び調号の種類及び数で表したものである。
【0030】
図中「−11〜+11」の数は、トランスポーズ値を表し、元調の位置を「0」として、右方向に「+」、左方向に「−」である。なお、図中点線の矢印で示すように、トランスポーズ値が左右の両端に達した場合は、反対側から続けるものとする。
【0031】
演奏データPDの元調の位置をトランスポーズ値「0」として、トランスポーズ値を上げる(UP)させる場合には、右方向に移動して、該当するトランスポーズ値に対応する調と調号を取得する。
【0032】
この例では、元調は、「Cmaj」であり、例えば、トランスポーズ値が、「+2」と指定された場合は、右方向に2つ移動して調名「Dmaj」及び調号「♯2」を取得する。なお、調号は、「調号の種類(シャープ又はフラット)+調号の数」で表している。
【0033】
なお、この例では、対応テーブルに長調と短調の場合の両方を示したが、片方だけでもよいし、それぞれ別の対応テーブルATを用意してもよい。また、この例では、調号の種類が、シャープである場合を優先しているが、フラットを優先してもよい。その場合は、調名「C♯maj」、調号「♯7」の代わりに、「D♭maj」、「♭5」とする。また、調名「F♯maj」、調号「♯6」の代わりに、「G♭maj」、「♭6」とする。さらに、調名「Bmaj」、調号「♯5」の代わりに、「C♭maj」、「♭7」とする。
【0034】
図4は、本実施例におけるトランスポーズ設定画面の例を表す図である。なお、この例では、基準となる元調は、「Cmaj」とする。
【0035】
図4(A)は、初期状態(トランスポーズ値「0」)の時のトランスポーズ設定画面である。
【0036】
トランスポーズ設定画面30は、例えば、図1の表示部19の画面上に表示され、少なくとも、トランスポーズ値表示部31、トランスポーズボタン32(32u及び32d)、確定ボタン33、取消しボタン34、調号表示部35、調名表示部36を含んで構成される。
【0037】
トランスポーズ値表示部31は、現在のトランスポーズ値を数値で表示する。トランスポーズボタン32は、1回の操作につきトランスポーズ値を「1」上げるUPボタン32u及び1回の操作につきトランスポーズ値を「1」下げるDOWNボタン32dで構成される。トランスポーズボタン32の操作に応じて、トランスポーズ値表示部31に表示される数値は変化する。例えば、UPボタン32uを1回操作すると、トランスポーズ値表示部31には、「+1」が表示される。トランスポーズボタン32は、トランスポーズ値の上限値及びか現地に達するまで操作を行うことができる。本実施例では、トランスポーズ値の上限値を「+11」、下限値を「−11」としている。なお、上限値及び下限値は、ユーザが任意に設定できるようにしてもよい。
【0038】
トランスポーズボタン32は、図に示す「+」、「−」の表示に限らずトランスポーズ値の上昇及び下降を認識できるものであれば、どのような表記を行ってもよい。例えば、上下の矢印や、「UP」、「DOWN」等の文字当で表示するようにしてもよい。また、ダイアルや、ロータリーエンコーダのような表示を行ってもよい。
【0039】
ユーザが、確定ボタン33を操作すると、トランスポーズ値表示部31に表示されているトランスポーズ値で、トランスポーズが設定される。本実施例では、確定ボタン33の操作により、トランスポーズ設定画面30が閉じられて、設定されたトランスポーズ値で演奏データPDに対して、トランスポーズが実行される。
【0040】
ユーザが、取消しボタン34を操作すると、トランスポーズ値を初期設定状態に戻して、トランスポーズ設定画面30が閉じられる。
【0041】
調号表示部35は、現在のトランスポーズ値に対応する調号を五線譜上に表示する。調号は、図3の対応テーブルATを参照することにより取得する。調号の表示は、例えば、各調号(シャープ及びフラット)につき該調号の数が1〜7である時の五線譜の状態を画像データとして、予め図1の外部記憶装置20等に記憶しておき、表示すべき調号に対応する画像データを読みだして、調号表示部35に表示することにより行う。また、五線譜、ト音記号、シャープ及びフラットの調号のフォント等を用意すると共に、各調号の各数ごとの位置を記憶したテーブルを用意し、その都度、調号を付した五線譜を生成して調号表示部35に表示するようにしてもよい。また、各調号の各数ごとの位置は、演算により求めるようにしてもよい。
【0042】
調名表示部36は、現在のトランスポーズ値に対応する調名を表示する。調名は、図3の対応テーブルATを参照することにより取得する。なお、この時、長調であるか短調であるかの判断は、演奏データPD中の調情報KSを基にしてもよいし、ユーザが選択できるようにしてもよい。
【0043】
図4(B)は、図4(A)の初期状態からUPボタン32uを2回操作した後のトランスポーズ設定画面30を表す図である。
【0044】
UPボタン32uを2回操作したことにより、トランスポーズ値表示部31の表示は、「+2」に変更されている。トランスポーズ値の変更に伴い、図3の対応テーブルATを参照すると、調号「♯2」、調名「Dmaj」である事がわかる。この取得した調号及び調名に基づき、調号表示部35には、シャープが2つ表示され、調名表示部36には、現在のトランスポーズ値に対応する「Dmaj」が表示される。
【0045】
図4(C)は、図4(A)の初期状態からDOWNボタン32dを2回操作した後のトランスポーズ設定画面30を表す図である。
【0046】
DOWNボタン32dを2回操作したことにより、トランスポーズ値表示部31の表示は、「−2」に変更されている。トランスポーズ値の変更に伴い、図3の対応テーブルATを参照すると、調号「♭2」、調名「B♭maj」である事がわかる。この取得した調号及び調名に基づき、調号表示部35は、フラットが2つ表示され、調名表示部36は、現在のトランスポーズ値に対応する「B♭maj」が表示される。
【0047】
以上のように、トランスポーズ値の変更に伴い、図3の対応テーブルATを参照して、調号を取得し、それらに基づき、五線譜上に対応する調号を表示する事ができる。また、併せて、調名を取得する事により、トランスポーズ設定画面30上に調名を表示する事ができる。よって、ユーザは、非常に簡単に、一目で、トランスポーズ実行後の調号及び調名を知る事ができる。
【0048】
図5は、本実施例によるトランスポーズ設定処理を表すフローチャートである。このトランスポーズ設定処理は、ユーザのトランスポーズ設定指示により起動する。
【0049】
ステップSA1で、トランスポーズ設定処理を起動して、ステップSA2では、トランスポーズ処理の対象となる演奏データPDの基準となる調情報(元調)を取得する。基準となる調情報は、例えば、演奏データPDに含まれる調情報KSを参照することにより、取得する。なお、演奏データPDに調情報KSが含まれない場合、若しくは、調情報KSの使用をユーザが望まない場合は、例えば、演奏データPDをRAM11内のバッファ等に読み込み、調情報を検出してもよい。さらに、ユーザが、手動で設定するようにしてもよいし、デフォルトの設定(例えば、Cmaj調)を用いるようにしてもよい。演奏データPDに調情報KSが含まれない場合は、例えば、元曲の調が不明と判明したときにユーザに基本となる調の設定を促すようなしくみ(ダイアログやアラートメッセージなど)を設けるようにしてもよい。また、最初のノートイベントのタイミングで有効な調情報を基準にしてもよい。
【0050】
ステップSA3では、トランスポーズ値を初期化する。すなわち、バッファ等に一時的に記憶されているトランスポーズ値を初期状態の「0」にする。その後、図4(A)の初期状態におけるトランスポーズ設定画面を図1の表示部19の画面上に表示して、ステップSA4に進む。
【0051】
ステップSA4では、UPボタン32u又はDOWNボタン32dのいずれかのトランスポーズボタン32(図4)の操作の有無を検出する。いずれかのトランスポーズボタン32の操作を検出した場合は、YESの矢印で示すステップSA5に進み、操作を検出しない場合は、NOの矢印で示すステップSA9に進む。
【0052】
ステップSA5では、ステップSA4で検出したUPボタン32uの操作がトランスポーズ値の上限値(例えば、+11)で行われたか否か、又は、DOWNボタン32dの操作がトランスポーズ値の下限値(例えば、−11)で行われたか否かを判断する。上限値若しくは下限値で行われた場合は、YESの矢印で示すステップSA9に進む。それ以外の場合は、NOの矢印で示すステップSA6に進む。
【0053】
ステップSA6では、ステップSA4で検出したトランスポーズボタン32の操作に対応して、バッファ等に記憶されているトランスポーズ値を変更し、該変更したトランスポーズに基づき、トランスポーズ設定画面30のトランスポーズ値表示部31のトランスポーズ値の表示を更新する。ステップSA4で検出した操作が、UPボタン32uの操作であるときは、従前のトランスポーズ値に「1」が加算され、DOWNボタン32dの操作であるときは、従前のトランスポーズ値に「−1」が加算(従前のトランスポーズ値から「1」が減算)される。
【0054】
ステップSA7では、ステップSA2で取得した基準となる調情報(元調)と、ステップSA6で変更したトランスポーズ値に基づき、トランスポーズ実行後の調号及び調名を図3の対応テーブルATを参照して取得する。
【0055】
例えば、ステップSA2で取得した基準調が、「Dmaj調」で、トランスポーズ値が、「+3」の場合は、図3の対応テーブルATの上部の数字の「0」を「Dmaj」の位置に合わせ、「+3」の位置に対応する調名「Fmaj」及び調号「♭1」を取得する。
【0056】
また、例えば、ステップSA2で取得した基準調が、「Dmin調」で、トランスポーズ値が、「−3」の場合は、図3の対応テーブルATの上部の数字の「0」を「Dmin」の位置に合わせ、「−3」の位置に対応する調名「Bmin」及び調号「♯2」を取得する。
【0057】
ステップSA8では、ステップSA7で取得した調号及び調名に対応するようにトランスポーズ設定画面30内の調号表示部35及び調名表示部36の表示を更新する。
【0058】
ステップSA9では、トランスポーズ設定操作の終了指示を検出する。トランスポーズ設定操作の終了指示は、例えば、決定ボタン33又は取消しボタン34の操作により行われる。決定ボタン33の操作を検出した場合は、ステップSA6で更新したトランスポーズ値で、トランスポーズを実行するように設定し、取消しボタン34の操作を検出した場合は、トランスポーズを実行しないように設定して、YESの矢印で示すステップSA10に進み、トランスポーズ設定処理を終了する。終了指示を検出しない場合は、NOの矢印で示すステップSA4に戻る。
【0059】
なお、決定ボタン33の操作を検出した場合でも、ステップSA6で更新したトランスポーズ値で、トランスポーズを実行するように設定した後に、トランスポーズ設定処理を終了せずに、NOの矢印で示すステップSA4に戻るようにしてもよい。
【0060】
以上、本発明の実施例によれば、トランスポーズ値を表す数値と共に、五線譜上に調号を表示することにより、トランスポーズ(移調)実行後の調を一目で認識することができる。
【0061】
また、本発明の実施例によれば、トランスポーズ値を表す数値と共に、調名を表示することにより、トランスポーズ(移調)実行後の調を一目で認識することができる。
【0062】
また、例えば、移調楽器用の楽譜を元に演奏データを入力する場合のように、実際の演奏は入力データと違う調で行いたい場合、トランスポーズ値設定の結果となる調情報が楽譜の形式で表示されるため、ユーザは半音個数での移調結果を計算する必要がなく簡単にトランスポーズ値の設定を行うことができる。
【0063】
なお、本実施例では、トランスポーズ値設定を行う操作として、トランスポーズ設定画面30上に表示される各種ボタンを用いたが、装置上に配置されるであるボタンやロータリーエンコーダなどの設定操作子17で操作を行うようにしてもよい。
【0064】
また、本実施例では調号と共に表示する音部記号をト音記号にしているが、ヘ音記号と調号を組み合わせたものを表示してもよいし、ト音記号の場合とヘ音記号の場合と両方並べて表示してもよいし、さらに、どの音部記号で表示するかをユーザが設定できるようにしてもよい。
【0065】
なお、本実施例では曲中を通して同じ調としているが、例えば曲をいくつかの区間に分割してそれぞれにトランスポーズ設定をできるようにしてもよい。その場合は例えば設定画面などで区間毎の設定値を記憶できるようにする。
【0066】
また、トランスポーズ情報(例えば、トランスポーズ設定画面30)を表示したままでの曲再生中に別の調情報を検出した場合、その調情報と既に設定されているトランスポーズ値に合った調号に表示を切り換えてもよい。
【0067】
なお、表示部19の表示画面が大きい場合は、トランスポーズ設定画面30の調号表示部35内の五線譜に例えば再生対象となっている演奏データのメロディに相当するトラックの各音をトランスポーズした音高で音符にしたものを数小節分表示するようにしてもよい。
【0068】
また、実施例では、トランスポーズ値を設定するトランスポーズボタン32を1回ずつ操作してその都度トランスポーズ値と、その結果となる調号を表示しているが、オートリピートや速いタイミング(例えば前回操作から1秒以内)で操作があった場合には、操作が停止した時点でトランスポーズ値及び共に表示する調号を決定するようにしてもよい。
【0069】
また、本実施例では、決定ボタン33の操作により、設定したトランスポーズ値によるトランスポーズを実行するようにしたが、トランスポーズボタン32の操作があるたびに、変更されたトランスポーズ値で、トランスポーズを実行するようにしてもよい。
【0070】
なお、本実施例の電子音楽装置1は、電子楽器の形態に限らず、カラオケ装置や、ゲーム装置、携帯電話等の携帯型通信端末、自動演奏ピアノに適用してもよい。携帯型通信端末に適用した場合、端末のみで所定の機能が完結している場合に限らず、機能の一部をサーバ側に持たせ、端末とサーバとからなるシステム全体として所定の機能を実現するようにしてもよい。
【0071】
また、電子楽器の形態を取った場合、その形態は実施例で説明したような鍵盤楽器に限らず、弦楽器タイプ、管楽器タイプ、打楽器タイプ等の形態でもよい。また、音源装置、自動演奏装置等を1つの電子楽器本体に内蔵したものに限らず、それぞれが別体の装置であり、MIDIや各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接続するものであってもよい。
【0072】
また、本実施例は、本実施例に対応するコンピュータプログラム等をインストールした市販のコンピュータ等によって、実施させるようにしてもよい。
【0073】
その場合には、本実施例に対応するコンピュータプログラム等を、CD−ROMやフロッピー(登録商標)ディスク等の、コンピュータが読み込むことが出来る記憶媒体に記憶させた状態で、ユーザに提供してもよい。
【0074】
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組合せ等が可能なことは当業者に自明であろう。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、トランスポーズ後の調を簡単に判別することのできる電子音楽装置を提供することができる。
【0076】
また、本発明によれば、トランスポーズ後の調号を簡単に判別することのできる電子音楽装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による電子音楽装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例による演奏データPDのフォーマットを表す概念図である。
【図3】本実施例のトランスポーズ設定処理で参照されるトランスポーズ値と調名及び調号の対応テーブルの一例を表す概念図である。
【図4】本実施例におけるトランスポーズ設定画面の例を表す図である。
【図5】本実施例によるトランスポーズ設定処理を表すフローチャートである。
【符号の説明】
1…電子音楽装置、2…外部機器、10…バス、11…RAM、12…ROM、13…CPU、14…タイマ、15…検出回路、17…設定操作子、18…表示回路、19…表示部、20…外部記憶装置、21…音源回路、22…効果回路、23…サウンドシステム、26…通信I/F、30…トランスポーズ設定画面、31…トランスポーズ値表示部、32…トランスポーズボタン、33…決定ボタン、34…取消しボタン、35…調号表示部、36…調名表示部

Claims (4)

  1. トランスポーズ値を設定する設定手段と、
    前記設定されるトランスポーズ値を表示するトランスポーズ値表示手段と、
    基準となる調情報を検出して出力する検出手段と、
    前記設定手段によって設定されるトランスポーズ値と前記検出される基準となる調情報とに基づき、トランスポーズの結果となる調を判定する判定手段と、
    前記判定された調に対応する調号を表示する調号表示手段と
    を有する電子音楽装置。
  2. さらに、前記判定された調に対応する調名を表示する調名表示手段を有する請求項1記載の電子音楽装置。
  3. 前記検出手段は、トランスポーズの対象となる演奏データから基準となる調情報を検出し、検出できた場合は、該検出された調情報を基準となる調情報として出力し、検出できなかった場合は、所定の調情報を基準となる調情報として出力する請求項1又は2記載の電子音楽装置。
  4. トランスポーズ値を設定する設定手順と、
    前記設定されるトランスポーズ値を表示するトランスポーズ値表示手順と、
    基準となる調情報を検出して出力する検出手順と、
    前記設定手順によって設定されるトランスポーズ値と前記検出される基準となる調情報とに基づき、トランスポーズの結果となる調を判定する判定手順と、
    前記判定された調に対応する調号を表示する調号表示手順と
    を有するトランスポーズ設定処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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CN103035253A (zh) * 2012-12-20 2013-04-10 成都玉禾鼎数字娱乐有限公司 一种自动识别音乐旋律调号的方法
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