JP2004245954A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】新規に冷却ファンを設けることなく、転写ベルト上に残存するトナーをクリーニングし、転写ベルトにトナーが融着することを防止する画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置の代表的な構成は、感光体ドラム4と、トナー像が一次転写されるシームレスベルト106と、二次転写装置105と、シームレスベルト106を清掃するクリーニング装置107を備えた画像形成装置において、転写材Sの搬送されている位置や転写材Sの停止位置を検知するセンサ108を少なくとも1つ有し、記録中に記録停止信号もしくは転写材Sの搬送停止信号を検出した際に(S1)、センサ108からの情報をもとにシームレスベルト106の清掃が可能か否かを判断し(S2)、シームレスベルト106の清掃が可能と判断された場合には、シームレスベルト106上に残存しているトナーを除去する(S4)清掃制御モードを有することを特徴とする。
【選択図】 図3
【解決手段】画像形成装置の代表的な構成は、感光体ドラム4と、トナー像が一次転写されるシームレスベルト106と、二次転写装置105と、シームレスベルト106を清掃するクリーニング装置107を備えた画像形成装置において、転写材Sの搬送されている位置や転写材Sの停止位置を検知するセンサ108を少なくとも1つ有し、記録中に記録停止信号もしくは転写材Sの搬送停止信号を検出した際に(S1)、センサ108からの情報をもとにシームレスベルト106の清掃が可能か否かを判断し(S2)、シームレスベルト106の清掃が可能と判断された場合には、シームレスベルト106上に残存しているトナーを除去する(S4)清掃制御モードを有することを特徴とする。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式、静電記録方式等の作像プロセスを用いて、被記録媒体(転写材・印刷用紙・感光紙・静電記録紙等)に転写方式、あるいは直接方式で形成担持させた目的の画像情報の未定着トナー像を固着像として熱定着処理する加熱定着装置を有した画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像形成にトナーを用いる電子写真方式の複写機・プリンタ・ファクシミリ等の画像形成装置は、高画質化と印刷のスピードアップを求められている。
それにともない画像形成装置の定着装置は、従来のものより熱容量の大きいものを備えることが必要とされてきた。また使用環境やユーザーのニーズへ対応するため、画像形成装置は、省スペース化および小型化を求められている。
【0003】
このように画像形成装置を小型化することで、装置内のユニットや部品は、定着装置と近接し、定着装置から発せられる熱により高温になる。これにより中間転写ベルト等のトナー像を搬送するユニットにおいて、ジャム時やその他の緊急停止時、中間転写ベルト上のトナー像が定着装置近傍に停止した場合、中間転写ベルトとそのトナー像は、定着装置からの熱を受け、トナーが溶け、転写ベルトに融着する。さらに画像形成装置に設けられた転写ベルトのクリーナ装置では、転写ベルト上に融着したトナーを十分に清掃できず、転写ベルト上に残ってしまい、トナーの融着した部分は、トナー像を紙や他の転写材に十分に転写できず、画像不良の原因となっていた。
【0004】
そのため、定着装置や転写ベルトの近傍に、冷却用のファン(以下冷却ファン)を設け、ジャム時やその他の緊急停止時において、冷却ファンを駆動させ、定着装置近傍や転写ベルト表面を冷却し、トナーが転写ベルトに融着することを防止していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のような画像形成装置は、冷却ファンを増設することによるコストアップや騒音、設置スペースの確保といった問題ある。またジャム後、二次転写されたトナー像を保持する紙を画像形成装置内から取り出す際、紙上の未定着トナー、もしくは完全に紙に定着される前の半溶融状態のトナーが、転写ベルトに付着し、融着するといった問題がある。
【0006】
そこで本発明は、新規に冷却ファンを設けることなく、転写ベルト上に残存するトナーをクリーニングし、転写ベルトにトナーが融着することを防止することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、トナー像を担持する像担持体と、該像担持体上に形成したトナー像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体に転写されたトナー像を被記録媒体上に二次転写する二次転写手段と、前記中間転写体を清掃するクリーニング手段を備えた画像形成装置において、該被記録媒体の搬送路に対して、該被記録媒体の搬送されている位置や該被記録媒体の停止位置を検知する検知手段を少なくとも1つ有し、記録中に記録停止信号もしくは被記録媒体の搬送停止信号を検出した際に、前記検知手段からの情報をもとに前記中間転写体の清掃が可能か否かを判断し、前記中間転写体の清掃が可能と判断された場合には、前記二次転写手段を前記中間転写体から離間し、前記中間転写体上に残ったトナーが前記クリーニング手段を通過するまで前記中間転写体を回転して前記クリーニング手段により前記中間転写体上に残存しているトナーを除去する清掃制御モードを有することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
[第一実施形態]
本発明に係る画像形成装置の第一実施形態について、図を用いて説明する。図1は画像形成装置の断面図、図2、図3は画像形成装置内部の定着装置や中間転写体を制御するタイミングチャートおよびフローチャートである。
【0009】
図1に示すように、画像形成装置101は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の4色のプロセスカートリッジにおいて、帯電装置3により帯電された像担持体である感光体ドラム4上にレーザ露光装置1によりレーザー光2を照射して潜像画像を形成する。この潜像を各色のトナー塗布する現像装置5で現像することにより、感光体ドラム4上に各色のトナー像が形成される。
【0010】
感光体ドラム4に形成されたトナー像は、感光体ドラム4と中間転写体であるシームレスベルト106を挟んで対向する位置にある一次転写ローラ9により一次転写部T1でシームレスベルト106に一次転写される。
【0011】
シームレスベルト106に一次転写されたトナー像は、シームレスベルト106の回転の伴いシームレスベルト106を張架するテンションローラ7bとテンションローラ7bに対向した二次転写装置105に設けられた二次転写ローラ105aとのニップ部である二次転写部T2に搬送される。
【0012】
一方、画像形成装置101の下部に装着されたカセット10に積載された被記録媒体である転写材Sがピックアップローラ11と給送ローラ12により1枚づつ給送され、搬送ローラ13を介してレジストローラ14に搬送される。レジストローラ14に搬送された転写材Sは、上記トナー像が二次転写部T2に搬送されるタイミングで二次転写部T2に搬送され、二次転写ローラ105aでシームレスベルト106上のトナー像を転写され、定着手段である定着装置102の加熱ローラ19と加圧ローラ20で熱と圧力を印加されてトナー像を定着されたのちに排出トレイ50へ排出される。
【0013】
画像形成装置101は、トナー像を担持する中間転写ユニット103、画像形成装置101各部を制御する制御基板104を有している。また、画像形成装置101は、二次転写装置105によって、シームレスベルト106上のトナー像が、転写材S2に転写された後に残る残存トナー、もしくは転写されなかったトナーを回収するクリーニング手段であるクリーニング装置107を有している。中間転写ユニット103はシームレスベルト106と、シームレスベルト106を懸架する駆動ローラ7c、テンションローラ7b、7cから構成されている。
【0014】
一般的にこのような構成の画像形成装置101において、熱源の定着装置102近傍に配置された中間転写ユニット103等は、定着装置102からの熱により、温度が上昇する。特に定着装置102側に面した中間転写ユニット103のシームレスベルト106における表面近傍A1の温度は、シームレスベルト106の回転が停止すると、条件によっては、70℃以上に達することがある。
【0015】
通常、シームレスベルト106上のトナー像は、クリーニング装置107によって回収される。しかしジャムや画像形成装置101の稼動中におけるドアオープンといった緊急停止時には、本体の駆動が停止してしまうため、シームレスベルト106上にトナーがクリーニング装置107によって回収されず、定着装置102側のシームレスベルト106の表面近傍A1付近に存在した状態で、放置される可能性がある。そして、ジャム発生や画像形成装置101稼動中のドアオープンの直後にジャム処理といった画像形成装置101復帰作業が行われない場合、A1部付近に存在するシームレスベルト106上のトナーは、定着装置102からの熱により、トナーが溶解し、シームレスベルト106に融着する可能性がある。
【0016】
シームレスベルト106上にトナーが融着すると、その後、画像形成装置101の復帰作業を行っても、クリーニング装置107によってトナーを回収することが出来ない可能性がある。そのため、次の記録時において、トナーの融着している中間転写ユニット103のシームレスベルト106上に画かれたトナー像は、二次転写装置105により転写材S2に十分に転写されず、画像がその部分だけ白抜けを起こしたり、融着していたトナーと混色するといった画像不良が発生する可能性がある。
【0017】
そこで、画像形成装置101に清掃制御モードを設けてかかる画像不良の発生を防止している。ここで清掃制御モードの動作について説明する。図2、図3に示すように、画像形成装置101が記録中、ジャムなどといった記録停止信号P1を検出した場合(S1)、制御基板104によって、搬送されている転写材S1、S2の位置を検知手段であるセンサ108a、108bにより検知し、清掃制御モードに移行可能か不可能かを判断する(S2)。
【0018】
清掃制御モードへ移行可能な場合、ジャム等を検知した直後すぐに緊急停止させず、二次転写装置105の二次転写ローラ105aをシームレスベルト106から離間させた後(S3)、シームレスベルト106上に残ったトナーがクリーニング装置107を通過するまで回転させることにより、トナーを除去しシームレスベルト106を清掃する(S4)。その後停止信号P2を検出し(S5)、画像形成装置101を停止させる(S6)。
【0019】
一方、清掃制御モードへ移行不可能な場合、ジャム等を検知した直後すぐに緊急停止する(S7)。
【0020】
これにより、ジャムのような記録中の緊急停止において、現在の画像形成装置101に冷却ファンの追加やスペースの確保といった構成の変更を行うことなく、シームレスベルト106の残留トナーが、定着装置102の熱によって溶け、シームレスベルト106上に融着し、画像不良が発生することを防止することが可能である。
【0021】
[第二実施形態]
次に本発明に係る画像形成装置の第二実施形態について図を用いて説明する。
図4、図5は本実施形態における画像形成装置101内部の定着装置102や中間転写ユニット103を制御するタイミングチャートおよびフローチャートである。上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0022】
図4、図5に示すように、本実施形態の画像形成装置は、上記第一実施形態にかかる画像形成装置の清掃制御モードにおいて、ジャムにより二次転写装置105とシームレスベルト106のニップ部である二次転写部T2に転写材S2が存在する時、シームレスベルト106や定着装置102の駆動を制御する順序を変えたものである。
【0023】
画像形成装置101が記録中、ジャムなどといった記録停止信号P1を検出した場合(S1)、制御基板104によって、搬送されている転写材S1、S2の位置を、センサ108a、108bにより検知し、清掃制御モードに移行可能か不可能かを判断する(S2)。
【0024】
清掃制御モードへ移行可能な場合、ジャム等を検知した直後に緊急停止させず、二次転写ローラ105aをシームレスベルト106から一度離間させた後(S3)、シームレスベルト106上に残ったトナーがクリーニング装置107を通過するまでシームレスベルト106を回転させる(S4、第一クリーニング段階終了)。
【0025】
このとき、装置内に残存する転写材S1、S2の状態によっては、シームレスベルト106の回転中、転写材S2とシームレスベルト106が接触し、転写材S2に付着していたトナーが、シームレスベルト106に再付着する可能性がある。そこで、二次転写ローラ105aをシームレスベルト106へ再度当接させ(S5)、シームレスベルト106を回転させ、シームレスベルト106と共に転写材S2を搬送(例えば10mmから50mm程度)させる(S6)。
【0026】
その後、二次転写装置105をシームレスベルト106から離間させ(S7)、再離間時のシームレスベルト106上のシームレスベルト106と転写材S2の接触部分が、クリーニング装置107を通過するまでシームレスベルト106を回転させる(S8、第二クリーニング段階終了)。
【0027】
以上の動作を一連のシーケンスで行い、シームレスベルト106上のトナーの清掃後、停止信号P2を検出し(S9)、画像形成装置101を停止させる(S10)。
【0028】
一方、清掃制御モードへ移行不可能な場合、ジャム等を検知した直後すぐに緊急停止する(S11)。
【0029】
これにより、ジャムのような記録中の緊急停止において、現在の画像形成装置101に冷却ファンの追加やスペースの確保といった構成の変更を行うことなく、シームレスベルト106の残留トナーが、定着装置102の熱によって溶け、シームレスベルト106上に融着し、画像不良が発生することを防止することが可能である。
【0030】
[第三実施形態]
次に本発明に係る画像形成装置の第三実施形態について図を用いて説明する。
図6、図7は本実施形態における画像形成装置101内部の定着装置102やシームレスベルト106を制御するタイミングチャートおよびフローチャートである。上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0031】
図6、図7に示すように、本実施形態の画像形成装置は、上記第一実施形態にかかる画像形成装置の清掃制御モードに変えて、ジャムにより二次転写装置105とシームレスベルト106のニップ部に転写材S2が存在する時、シームレスベルト106や定着装置106の駆動を制御する順序等を変えた清掃、搬送制御モードを有するものである。
【0032】
画像形成装置101が記録中、ジャムなどといった記録停止信号P1を検出した場合(S1)、制御基板104によって、搬送されている転写材S1、S2の位置を、センサ108a、108bにより検知し、搬送制御モードおよび清掃制御モードに移行可能か不可能かを判断する(S2)。
【0033】
ジャムにより画像形成装置101内に残存する転写材S1、S2が、図8に示すように転写材搬送部のS2付近にある場合、清掃制御モードにより、シームレスベルト106のクリーニングを行ったとしても、その後、その転写材S2を画像形成装置101の右側面側から処理することにより、シームレスベルト106と転写材S2が接触し、転写材S2上に残った定着されていないトナーがシームレスベルト106上に再付着する可能性がある。
【0034】
そこで搬送制御モードへ移行可能な場合、ジャム等の信号を検知した直後に緊急停止させず、定着装置102と中間転写ユニット103を駆動させ、センサ108a、108bの情報を元に、図9に示すように、転写材S2の後端がシームレスベルト106と二次転写装置105のニップ部である二次転写部T2から約20mmで停止するように転写材S2を搬送する(S3)。ここで搬送量を20mmとしたのは一例であり、転写材の搬送速度や転写材のサイズ、装置の構成に応じて変更が可能であることは言うまでもない。
【0035】
搬送制御モードの後、清掃制御モードへ移行し、二次転写ローラ105aをシームレスベルト106から一度離間させた後(S4)、シームレスベルト106上に残ったトナーがクリーニング装置107を通過するまでシームレスベルト106を回転させる(S5)。
【0036】
次に、二次転写ローラ105aをシームレスベルト106へ再度当接させ(S6)、シームレスベルト106を回転させ、シームレスベルト106と共に転写材S2を搬送させる(S7)。ただしこのときの搬送量も、転写材Sの搬送速度と転写材Sのサイズによって決定する(例えば約10mm)。
【0037】
その後、二次転写ローラ105aをシームレスベルト106から離間させ(S8)、シームレスベルト106を再離間時のシームレスベルト106上のシームレスベルト106と転写材S2の接触部分が、クリーニング装置107を通過するまで回転させる(S9)。
【0038】
以上の搬送制御モードと清掃制御モードを一連のシーケンスで行い、シームレスベルト106上のトナーの清掃後、停止信号P2を検出し(S10)、画像形成装置101を停止させる(S11)。
【0039】
これにより、ジャムのような記録中の緊急停止において、画像形成装置101に冷却ファンの追加やスペースの確保といった構成の変更を行うことなく、ジャム処理時、転写材S2を画像形成装置101の右側面側から取り出せ無いようにし、転写材S2上の未定着トナーがシームレスベルト106に再付着することを防止する。これにより、シームレスベルト106の残留トナーが、定着装置102の熱によって溶け、シームレスベルト106上に融着し、画像不良が発生することを防止できる。
【0040】
本発明の実施態様を以下に列挙する。
【0041】
(実施態様1) トナー像を担持する像担持体と、該像担持体上に形成したトナー像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体に転写されたトナー像を被記録媒体上に二次転写する二次転写手段と、前記中間転写体を清掃するクリーニング手段を備えた画像形成装置において、
該被記録媒体の搬送路に対して、該被記録媒体の搬送されている位置や該被記録媒体の停止位置を検知する検知手段を少なくとも1つ有し、
記録中に記録停止信号もしくは被記録媒体の搬送停止信号を検出した際に、前記検知手段からの情報をもとに前記中間転写体の清掃が可能か否かを判断し、前記中間転写体の清掃が可能と判断された場合には、前記二次転写手段を前記中間転写体から離間し、前記中間転写体上に残ったトナーが前記クリーニング手段を通過するまで前記中間転写体を回転して前記クリーニング手段により前記中間転写体上に残存しているトナーを除去する清掃制御モードを有することを特徴とする画像形成装置。
【0042】
(実施態様2) トナー像を担持する像担持体と、該像担持体上に形成したトナー像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体に転写されたトナー像を被記録媒体上に二次転写する二次転写手段と、前記中間転写体を清掃するクリーニング手段を備えた画像形成装置において、
該被記録媒体の搬送路に対して、該被記録媒体の搬送されている位置や該被記録媒体の停止位置を検知する検知手段を少なくとも1つ有し、
記録中に記録停止信号もしくは被記録媒体の搬送停止信号を検出した際に、前記検知手段からの情報をもとに前記中間転写体の清掃が可能か否かを判断し、前記中間転写体の清掃が可能と判断された場合には、前記二次転写手段を前記中間転写体から離間し、前記中間転写体上に残ったトナーが前記クリーニング手段を通過するまで前記中間転写体を回転して前記クリーニング手段により前記中間転写体上に残存しているトナーを除去する第一クリーニング段階と、
該第一クリーニング段階終了後、前記二次転写手段を前記中間転写体へ当接し、該中間転写体を回転して被記録媒体を搬送した後、前記二次転写手段を前記中間転写体から離間し、該中間転写体の被記録媒体が接触していた部分が前記クリーニング手段を通過するまで前記中間転写体を回転して前記クリーニング手段により前記中間転写体上に残存しているトナーを除去する第二クリーニング段階と、
からなる清掃制御モードを備えることを特徴とする画像形成装置。
【0043】
(実施態様3) トナー像を担持する像担持体と、該像担持体上に形成したトナー像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体に転写されたトナー像を被記録媒体上に二次転写する二次転写手段と、前記中間転写体を清掃するクリーニング手段と、被記録媒体を搬送しつつ被記録媒体上に二次転写されたトナー像を定着させる定着手段を備えた画像形成装置において、
該被記録媒体の搬送路に対して、該被記録媒体の搬送されている位置や該被記録媒体の停止位置を検知する検知手段を少なくとも1つ有し、
記録中に記録停止信号もしくは被記録媒体の搬送停止信号を検出した際に、前記検知手段からの情報をもとに前記中間転写体の清掃が可能か否かを判断し、前記中間転写体の清掃が可能と判断された場合には、前記二次転写手段を前記中間転写体から離間し、前記定着手段を駆動させて該被記録媒体を該検知手段の情報をもとに一定時間搬送した後、前記定着手段を停止し、前記中間転写体上に残ったトナーが前記クリーニング手段を通過するまで前記中間転写体を回転して前記クリーニング手段により前記中間転写体上に残存しているトナーを除去する第一の清掃搬送段階と、
第一クリーニング段階終了後、前記定着手段を駆動し、前記二次転写手段を前記中間転写体へ当接し、前記定着装置と前記中間転写体を駆動させることにより、被記録媒体を一定時間搬送した後、前記定着手段を停止し、前記二次転写手段を前記中間転写体から離間し、該中間転写体の被記録媒体が接触していた部分が前記クリーニング手段を通過するまで前記中間転写体を回転して前記クリーニング手段により前記中間転写体上に残存しているトナーを除去する第二の清掃搬送段階と、
からなる清掃、搬送制御モードを備えることを特徴とする画像形成装置。
【0044】
(実施態様4) 前記第一の清掃搬送段階における被記録媒体の搬送時間と、前記第二の清掃搬送段階における被記録媒体の搬送時間を、被記録媒体のサイズと被記録媒体の搬送速度によって決定することを特徴とする実施態様3に記載の画像形成装置。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本出願に係る発明によれば、ジャムなどの緊急停止時、清掃制御モードにより、中間転写体上に残存したトナーを清掃し、さらに搬送制御モードにより、ジャム処理によってジャム紙を装置から取り除く際、ジャム紙に残存する未定着トナーが、中間転写体に再付着することを防止することができる。これにより、中間転写体上の残存トナーが、定着装置の熱により溶解、融着することを防止でき、不良画像の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態にかかる画像形成装置の断面図である。
【図2】タイミングチャートである。
【図3】フローチャートである。
【図4】第二実施形態にかかるタイミングチャートである。
【図5】第二実施形態にかかるフローチャートである。
【図6】第三実施形態にかかるタイミングチャートである。
【図7】第三実施形態にかかるフローチャートである。
【図8】搬送制御前の転写材の姿勢を示した説明図である。
【図9】搬送制御後の転写材の姿勢を示した説明図である。
【符号の説明】
101 …画像形成装置
102 …定着装置
103 …中間転写ユニット
104 …制御基板
105 …二次転写装置
105a …二次転写ローラ
106 …シームレスベルト
107 …クリーニング装置
108 …センサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式、静電記録方式等の作像プロセスを用いて、被記録媒体(転写材・印刷用紙・感光紙・静電記録紙等)に転写方式、あるいは直接方式で形成担持させた目的の画像情報の未定着トナー像を固着像として熱定着処理する加熱定着装置を有した画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像形成にトナーを用いる電子写真方式の複写機・プリンタ・ファクシミリ等の画像形成装置は、高画質化と印刷のスピードアップを求められている。
それにともない画像形成装置の定着装置は、従来のものより熱容量の大きいものを備えることが必要とされてきた。また使用環境やユーザーのニーズへ対応するため、画像形成装置は、省スペース化および小型化を求められている。
【0003】
このように画像形成装置を小型化することで、装置内のユニットや部品は、定着装置と近接し、定着装置から発せられる熱により高温になる。これにより中間転写ベルト等のトナー像を搬送するユニットにおいて、ジャム時やその他の緊急停止時、中間転写ベルト上のトナー像が定着装置近傍に停止した場合、中間転写ベルトとそのトナー像は、定着装置からの熱を受け、トナーが溶け、転写ベルトに融着する。さらに画像形成装置に設けられた転写ベルトのクリーナ装置では、転写ベルト上に融着したトナーを十分に清掃できず、転写ベルト上に残ってしまい、トナーの融着した部分は、トナー像を紙や他の転写材に十分に転写できず、画像不良の原因となっていた。
【0004】
そのため、定着装置や転写ベルトの近傍に、冷却用のファン(以下冷却ファン)を設け、ジャム時やその他の緊急停止時において、冷却ファンを駆動させ、定着装置近傍や転写ベルト表面を冷却し、トナーが転写ベルトに融着することを防止していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のような画像形成装置は、冷却ファンを増設することによるコストアップや騒音、設置スペースの確保といった問題ある。またジャム後、二次転写されたトナー像を保持する紙を画像形成装置内から取り出す際、紙上の未定着トナー、もしくは完全に紙に定着される前の半溶融状態のトナーが、転写ベルトに付着し、融着するといった問題がある。
【0006】
そこで本発明は、新規に冷却ファンを設けることなく、転写ベルト上に残存するトナーをクリーニングし、転写ベルトにトナーが融着することを防止することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、トナー像を担持する像担持体と、該像担持体上に形成したトナー像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体に転写されたトナー像を被記録媒体上に二次転写する二次転写手段と、前記中間転写体を清掃するクリーニング手段を備えた画像形成装置において、該被記録媒体の搬送路に対して、該被記録媒体の搬送されている位置や該被記録媒体の停止位置を検知する検知手段を少なくとも1つ有し、記録中に記録停止信号もしくは被記録媒体の搬送停止信号を検出した際に、前記検知手段からの情報をもとに前記中間転写体の清掃が可能か否かを判断し、前記中間転写体の清掃が可能と判断された場合には、前記二次転写手段を前記中間転写体から離間し、前記中間転写体上に残ったトナーが前記クリーニング手段を通過するまで前記中間転写体を回転して前記クリーニング手段により前記中間転写体上に残存しているトナーを除去する清掃制御モードを有することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
[第一実施形態]
本発明に係る画像形成装置の第一実施形態について、図を用いて説明する。図1は画像形成装置の断面図、図2、図3は画像形成装置内部の定着装置や中間転写体を制御するタイミングチャートおよびフローチャートである。
【0009】
図1に示すように、画像形成装置101は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の4色のプロセスカートリッジにおいて、帯電装置3により帯電された像担持体である感光体ドラム4上にレーザ露光装置1によりレーザー光2を照射して潜像画像を形成する。この潜像を各色のトナー塗布する現像装置5で現像することにより、感光体ドラム4上に各色のトナー像が形成される。
【0010】
感光体ドラム4に形成されたトナー像は、感光体ドラム4と中間転写体であるシームレスベルト106を挟んで対向する位置にある一次転写ローラ9により一次転写部T1でシームレスベルト106に一次転写される。
【0011】
シームレスベルト106に一次転写されたトナー像は、シームレスベルト106の回転の伴いシームレスベルト106を張架するテンションローラ7bとテンションローラ7bに対向した二次転写装置105に設けられた二次転写ローラ105aとのニップ部である二次転写部T2に搬送される。
【0012】
一方、画像形成装置101の下部に装着されたカセット10に積載された被記録媒体である転写材Sがピックアップローラ11と給送ローラ12により1枚づつ給送され、搬送ローラ13を介してレジストローラ14に搬送される。レジストローラ14に搬送された転写材Sは、上記トナー像が二次転写部T2に搬送されるタイミングで二次転写部T2に搬送され、二次転写ローラ105aでシームレスベルト106上のトナー像を転写され、定着手段である定着装置102の加熱ローラ19と加圧ローラ20で熱と圧力を印加されてトナー像を定着されたのちに排出トレイ50へ排出される。
【0013】
画像形成装置101は、トナー像を担持する中間転写ユニット103、画像形成装置101各部を制御する制御基板104を有している。また、画像形成装置101は、二次転写装置105によって、シームレスベルト106上のトナー像が、転写材S2に転写された後に残る残存トナー、もしくは転写されなかったトナーを回収するクリーニング手段であるクリーニング装置107を有している。中間転写ユニット103はシームレスベルト106と、シームレスベルト106を懸架する駆動ローラ7c、テンションローラ7b、7cから構成されている。
【0014】
一般的にこのような構成の画像形成装置101において、熱源の定着装置102近傍に配置された中間転写ユニット103等は、定着装置102からの熱により、温度が上昇する。特に定着装置102側に面した中間転写ユニット103のシームレスベルト106における表面近傍A1の温度は、シームレスベルト106の回転が停止すると、条件によっては、70℃以上に達することがある。
【0015】
通常、シームレスベルト106上のトナー像は、クリーニング装置107によって回収される。しかしジャムや画像形成装置101の稼動中におけるドアオープンといった緊急停止時には、本体の駆動が停止してしまうため、シームレスベルト106上にトナーがクリーニング装置107によって回収されず、定着装置102側のシームレスベルト106の表面近傍A1付近に存在した状態で、放置される可能性がある。そして、ジャム発生や画像形成装置101稼動中のドアオープンの直後にジャム処理といった画像形成装置101復帰作業が行われない場合、A1部付近に存在するシームレスベルト106上のトナーは、定着装置102からの熱により、トナーが溶解し、シームレスベルト106に融着する可能性がある。
【0016】
シームレスベルト106上にトナーが融着すると、その後、画像形成装置101の復帰作業を行っても、クリーニング装置107によってトナーを回収することが出来ない可能性がある。そのため、次の記録時において、トナーの融着している中間転写ユニット103のシームレスベルト106上に画かれたトナー像は、二次転写装置105により転写材S2に十分に転写されず、画像がその部分だけ白抜けを起こしたり、融着していたトナーと混色するといった画像不良が発生する可能性がある。
【0017】
そこで、画像形成装置101に清掃制御モードを設けてかかる画像不良の発生を防止している。ここで清掃制御モードの動作について説明する。図2、図3に示すように、画像形成装置101が記録中、ジャムなどといった記録停止信号P1を検出した場合(S1)、制御基板104によって、搬送されている転写材S1、S2の位置を検知手段であるセンサ108a、108bにより検知し、清掃制御モードに移行可能か不可能かを判断する(S2)。
【0018】
清掃制御モードへ移行可能な場合、ジャム等を検知した直後すぐに緊急停止させず、二次転写装置105の二次転写ローラ105aをシームレスベルト106から離間させた後(S3)、シームレスベルト106上に残ったトナーがクリーニング装置107を通過するまで回転させることにより、トナーを除去しシームレスベルト106を清掃する(S4)。その後停止信号P2を検出し(S5)、画像形成装置101を停止させる(S6)。
【0019】
一方、清掃制御モードへ移行不可能な場合、ジャム等を検知した直後すぐに緊急停止する(S7)。
【0020】
これにより、ジャムのような記録中の緊急停止において、現在の画像形成装置101に冷却ファンの追加やスペースの確保といった構成の変更を行うことなく、シームレスベルト106の残留トナーが、定着装置102の熱によって溶け、シームレスベルト106上に融着し、画像不良が発生することを防止することが可能である。
【0021】
[第二実施形態]
次に本発明に係る画像形成装置の第二実施形態について図を用いて説明する。
図4、図5は本実施形態における画像形成装置101内部の定着装置102や中間転写ユニット103を制御するタイミングチャートおよびフローチャートである。上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0022】
図4、図5に示すように、本実施形態の画像形成装置は、上記第一実施形態にかかる画像形成装置の清掃制御モードにおいて、ジャムにより二次転写装置105とシームレスベルト106のニップ部である二次転写部T2に転写材S2が存在する時、シームレスベルト106や定着装置102の駆動を制御する順序を変えたものである。
【0023】
画像形成装置101が記録中、ジャムなどといった記録停止信号P1を検出した場合(S1)、制御基板104によって、搬送されている転写材S1、S2の位置を、センサ108a、108bにより検知し、清掃制御モードに移行可能か不可能かを判断する(S2)。
【0024】
清掃制御モードへ移行可能な場合、ジャム等を検知した直後に緊急停止させず、二次転写ローラ105aをシームレスベルト106から一度離間させた後(S3)、シームレスベルト106上に残ったトナーがクリーニング装置107を通過するまでシームレスベルト106を回転させる(S4、第一クリーニング段階終了)。
【0025】
このとき、装置内に残存する転写材S1、S2の状態によっては、シームレスベルト106の回転中、転写材S2とシームレスベルト106が接触し、転写材S2に付着していたトナーが、シームレスベルト106に再付着する可能性がある。そこで、二次転写ローラ105aをシームレスベルト106へ再度当接させ(S5)、シームレスベルト106を回転させ、シームレスベルト106と共に転写材S2を搬送(例えば10mmから50mm程度)させる(S6)。
【0026】
その後、二次転写装置105をシームレスベルト106から離間させ(S7)、再離間時のシームレスベルト106上のシームレスベルト106と転写材S2の接触部分が、クリーニング装置107を通過するまでシームレスベルト106を回転させる(S8、第二クリーニング段階終了)。
【0027】
以上の動作を一連のシーケンスで行い、シームレスベルト106上のトナーの清掃後、停止信号P2を検出し(S9)、画像形成装置101を停止させる(S10)。
【0028】
一方、清掃制御モードへ移行不可能な場合、ジャム等を検知した直後すぐに緊急停止する(S11)。
【0029】
これにより、ジャムのような記録中の緊急停止において、現在の画像形成装置101に冷却ファンの追加やスペースの確保といった構成の変更を行うことなく、シームレスベルト106の残留トナーが、定着装置102の熱によって溶け、シームレスベルト106上に融着し、画像不良が発生することを防止することが可能である。
【0030】
[第三実施形態]
次に本発明に係る画像形成装置の第三実施形態について図を用いて説明する。
図6、図7は本実施形態における画像形成装置101内部の定着装置102やシームレスベルト106を制御するタイミングチャートおよびフローチャートである。上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0031】
図6、図7に示すように、本実施形態の画像形成装置は、上記第一実施形態にかかる画像形成装置の清掃制御モードに変えて、ジャムにより二次転写装置105とシームレスベルト106のニップ部に転写材S2が存在する時、シームレスベルト106や定着装置106の駆動を制御する順序等を変えた清掃、搬送制御モードを有するものである。
【0032】
画像形成装置101が記録中、ジャムなどといった記録停止信号P1を検出した場合(S1)、制御基板104によって、搬送されている転写材S1、S2の位置を、センサ108a、108bにより検知し、搬送制御モードおよび清掃制御モードに移行可能か不可能かを判断する(S2)。
【0033】
ジャムにより画像形成装置101内に残存する転写材S1、S2が、図8に示すように転写材搬送部のS2付近にある場合、清掃制御モードにより、シームレスベルト106のクリーニングを行ったとしても、その後、その転写材S2を画像形成装置101の右側面側から処理することにより、シームレスベルト106と転写材S2が接触し、転写材S2上に残った定着されていないトナーがシームレスベルト106上に再付着する可能性がある。
【0034】
そこで搬送制御モードへ移行可能な場合、ジャム等の信号を検知した直後に緊急停止させず、定着装置102と中間転写ユニット103を駆動させ、センサ108a、108bの情報を元に、図9に示すように、転写材S2の後端がシームレスベルト106と二次転写装置105のニップ部である二次転写部T2から約20mmで停止するように転写材S2を搬送する(S3)。ここで搬送量を20mmとしたのは一例であり、転写材の搬送速度や転写材のサイズ、装置の構成に応じて変更が可能であることは言うまでもない。
【0035】
搬送制御モードの後、清掃制御モードへ移行し、二次転写ローラ105aをシームレスベルト106から一度離間させた後(S4)、シームレスベルト106上に残ったトナーがクリーニング装置107を通過するまでシームレスベルト106を回転させる(S5)。
【0036】
次に、二次転写ローラ105aをシームレスベルト106へ再度当接させ(S6)、シームレスベルト106を回転させ、シームレスベルト106と共に転写材S2を搬送させる(S7)。ただしこのときの搬送量も、転写材Sの搬送速度と転写材Sのサイズによって決定する(例えば約10mm)。
【0037】
その後、二次転写ローラ105aをシームレスベルト106から離間させ(S8)、シームレスベルト106を再離間時のシームレスベルト106上のシームレスベルト106と転写材S2の接触部分が、クリーニング装置107を通過するまで回転させる(S9)。
【0038】
以上の搬送制御モードと清掃制御モードを一連のシーケンスで行い、シームレスベルト106上のトナーの清掃後、停止信号P2を検出し(S10)、画像形成装置101を停止させる(S11)。
【0039】
これにより、ジャムのような記録中の緊急停止において、画像形成装置101に冷却ファンの追加やスペースの確保といった構成の変更を行うことなく、ジャム処理時、転写材S2を画像形成装置101の右側面側から取り出せ無いようにし、転写材S2上の未定着トナーがシームレスベルト106に再付着することを防止する。これにより、シームレスベルト106の残留トナーが、定着装置102の熱によって溶け、シームレスベルト106上に融着し、画像不良が発生することを防止できる。
【0040】
本発明の実施態様を以下に列挙する。
【0041】
(実施態様1) トナー像を担持する像担持体と、該像担持体上に形成したトナー像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体に転写されたトナー像を被記録媒体上に二次転写する二次転写手段と、前記中間転写体を清掃するクリーニング手段を備えた画像形成装置において、
該被記録媒体の搬送路に対して、該被記録媒体の搬送されている位置や該被記録媒体の停止位置を検知する検知手段を少なくとも1つ有し、
記録中に記録停止信号もしくは被記録媒体の搬送停止信号を検出した際に、前記検知手段からの情報をもとに前記中間転写体の清掃が可能か否かを判断し、前記中間転写体の清掃が可能と判断された場合には、前記二次転写手段を前記中間転写体から離間し、前記中間転写体上に残ったトナーが前記クリーニング手段を通過するまで前記中間転写体を回転して前記クリーニング手段により前記中間転写体上に残存しているトナーを除去する清掃制御モードを有することを特徴とする画像形成装置。
【0042】
(実施態様2) トナー像を担持する像担持体と、該像担持体上に形成したトナー像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体に転写されたトナー像を被記録媒体上に二次転写する二次転写手段と、前記中間転写体を清掃するクリーニング手段を備えた画像形成装置において、
該被記録媒体の搬送路に対して、該被記録媒体の搬送されている位置や該被記録媒体の停止位置を検知する検知手段を少なくとも1つ有し、
記録中に記録停止信号もしくは被記録媒体の搬送停止信号を検出した際に、前記検知手段からの情報をもとに前記中間転写体の清掃が可能か否かを判断し、前記中間転写体の清掃が可能と判断された場合には、前記二次転写手段を前記中間転写体から離間し、前記中間転写体上に残ったトナーが前記クリーニング手段を通過するまで前記中間転写体を回転して前記クリーニング手段により前記中間転写体上に残存しているトナーを除去する第一クリーニング段階と、
該第一クリーニング段階終了後、前記二次転写手段を前記中間転写体へ当接し、該中間転写体を回転して被記録媒体を搬送した後、前記二次転写手段を前記中間転写体から離間し、該中間転写体の被記録媒体が接触していた部分が前記クリーニング手段を通過するまで前記中間転写体を回転して前記クリーニング手段により前記中間転写体上に残存しているトナーを除去する第二クリーニング段階と、
からなる清掃制御モードを備えることを特徴とする画像形成装置。
【0043】
(実施態様3) トナー像を担持する像担持体と、該像担持体上に形成したトナー像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体に転写されたトナー像を被記録媒体上に二次転写する二次転写手段と、前記中間転写体を清掃するクリーニング手段と、被記録媒体を搬送しつつ被記録媒体上に二次転写されたトナー像を定着させる定着手段を備えた画像形成装置において、
該被記録媒体の搬送路に対して、該被記録媒体の搬送されている位置や該被記録媒体の停止位置を検知する検知手段を少なくとも1つ有し、
記録中に記録停止信号もしくは被記録媒体の搬送停止信号を検出した際に、前記検知手段からの情報をもとに前記中間転写体の清掃が可能か否かを判断し、前記中間転写体の清掃が可能と判断された場合には、前記二次転写手段を前記中間転写体から離間し、前記定着手段を駆動させて該被記録媒体を該検知手段の情報をもとに一定時間搬送した後、前記定着手段を停止し、前記中間転写体上に残ったトナーが前記クリーニング手段を通過するまで前記中間転写体を回転して前記クリーニング手段により前記中間転写体上に残存しているトナーを除去する第一の清掃搬送段階と、
第一クリーニング段階終了後、前記定着手段を駆動し、前記二次転写手段を前記中間転写体へ当接し、前記定着装置と前記中間転写体を駆動させることにより、被記録媒体を一定時間搬送した後、前記定着手段を停止し、前記二次転写手段を前記中間転写体から離間し、該中間転写体の被記録媒体が接触していた部分が前記クリーニング手段を通過するまで前記中間転写体を回転して前記クリーニング手段により前記中間転写体上に残存しているトナーを除去する第二の清掃搬送段階と、
からなる清掃、搬送制御モードを備えることを特徴とする画像形成装置。
【0044】
(実施態様4) 前記第一の清掃搬送段階における被記録媒体の搬送時間と、前記第二の清掃搬送段階における被記録媒体の搬送時間を、被記録媒体のサイズと被記録媒体の搬送速度によって決定することを特徴とする実施態様3に記載の画像形成装置。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本出願に係る発明によれば、ジャムなどの緊急停止時、清掃制御モードにより、中間転写体上に残存したトナーを清掃し、さらに搬送制御モードにより、ジャム処理によってジャム紙を装置から取り除く際、ジャム紙に残存する未定着トナーが、中間転写体に再付着することを防止することができる。これにより、中間転写体上の残存トナーが、定着装置の熱により溶解、融着することを防止でき、不良画像の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態にかかる画像形成装置の断面図である。
【図2】タイミングチャートである。
【図3】フローチャートである。
【図4】第二実施形態にかかるタイミングチャートである。
【図5】第二実施形態にかかるフローチャートである。
【図6】第三実施形態にかかるタイミングチャートである。
【図7】第三実施形態にかかるフローチャートである。
【図8】搬送制御前の転写材の姿勢を示した説明図である。
【図9】搬送制御後の転写材の姿勢を示した説明図である。
【符号の説明】
101 …画像形成装置
102 …定着装置
103 …中間転写ユニット
104 …制御基板
105 …二次転写装置
105a …二次転写ローラ
106 …シームレスベルト
107 …クリーニング装置
108 …センサ
Claims (1)
- トナー像を担持する像担持体と、該像担持体上に形成したトナー像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体に転写されたトナー像を被記録媒体上に二次転写する二次転写手段と、前記中間転写体を清掃するクリーニング手段を備えた画像形成装置において、
該被記録媒体の搬送路に対して、該被記録媒体の搬送されている位置や該被記録媒体の停止位置を検知する検知手段を少なくとも1つ有し、
記録中に記録停止信号もしくは被記録媒体の搬送停止信号を検出した際に、前記検知手段からの情報をもとに前記中間転写体の清掃が可能か否かを判断し、前記中間転写体の清掃が可能と判断された場合には、前記二次転写手段を前記中間転写体から離間し、前記中間転写体上に残ったトナーが前記クリーニング手段を通過するまで前記中間転写体を回転して前記クリーニング手段により前記中間転写体上に残存しているトナーを除去する清掃制御モードを有することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003033903A JP2004245954A (ja) | 2003-02-12 | 2003-02-12 | 画像形成装置 |
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JP2003033903A JP2004245954A (ja) | 2003-02-12 | 2003-02-12 | 画像形成装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020003647A (ja) * | 2018-06-28 | 2020-01-09 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置 |
US10649373B2 (en) | 2018-04-05 | 2020-05-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus with cleaning unit and jam detection |
-
2003
- 2003-02-12 JP JP2003033903A patent/JP2004245954A/ja active Pending
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