JP5799540B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置に関する。
例えば、特許文献1には、未定着のトナー像が形成された用紙を挟んで回転する加熱回転部材および加圧回転部材を有する定着器を備えた画像形成装置が示されている。この画像形成装置の定着器よりも用紙移動方向下流には、加熱回転部材に付いた用紙を加熱回転部材から分離するため、加熱回転部材と用紙の間にエアを吹き付ける用紙分離ユニットが配置されている。
また、特許文献2には、用紙の、有色のトナー像が転写された面の裏面に、バランスをとるための透明トナー層を転写する転写手段と、用紙に有色のトナー像と透明トナー層とを定着させる定着部とを備えた画像形成装置が示されている。
また、特許文献3には、用紙の先端部分に発泡トナーを転写し、加熱ロールとの間に隙間を生じさせ、加熱ロールに巻きつかなくさせる画像形成装置が示されている。
特開2009−271345号公報 特開2009−042460号公報 特開2006−215205号公報
本発明は、記録媒体の定着器への付着が抑制された画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る画像形成装置は、
記録媒体にトナー像を形成する像形成部と、
一対の回転体を有し、上記像形成部でトナー像が形成された記録媒体をこの一対の回転体で挟んでこのトナー像を加熱しこのトナー像をこの記録媒体に定着する定着器と、
前記像形成部に搬送される、画像形成前の記録媒体を収容する記録媒体収容部に収容された該記録媒体に接触して該記録媒体を冷却する冷却器とを備えたことを特徴とする。
請求項2に係る画像形成装置は、上記冷却器が、上記記録媒体のうちの、上記一対の回転体に挟まれて移動する方向における先端部分を冷却するものであることを特徴とする。
請求項3に係る画像形成装置は、
この画像形成装置内の環境条件を検知する検知部と、
前記検知部で検知した環境条件に応じて、冷却器での記録媒体の冷却動作を制御する制御部とを備えたことを特徴とする。
請求項4に係る画像形成装置は、上記制御部が、上記冷却器による上記記録媒体を冷却するに応じて、上記定着器に、上記トナー像の加熱量を増加させるものであることを特徴とする。
請求項1に係る画像形成装置は、冷却器を有していない場合と比較して記録媒体の定着器への付着が抑制される。
請求項2に係る画像形成装置は、本構成を有していない場合と比較して定着不良が抑制される。
請求項3に係る画像形成装置は、制御部を有していない場合と比較して冷却に消費されるエネルギーが低減される。
請求項4に係る画像形成装置は、本構成を有していない場合と比較して定着不良が抑制される。
本発明の画像形成装置の第1実施形態を示す構成図である。 図1に示す冷却器を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る冷却器を示す図である。 第3実施形態の画像形成装置の制御部の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係る冷却器を示す斜視図である。 本発明の第5実施形態を示す構成図である。 図6に示す冷却器を示す斜視図である。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の第1実施形態を示す構成図である。
図1に示す画像形成装置1は、トナー像形成部10Y,10M,10C,10Kと、露光器20と、中間転写ベルト30と、制御部1Aとを備えている。画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラック(K)の各色毎にトナー像形成部10Y,10M,10C,10Kを並列的に配置してなるタンデム型のカラープリンタであり、単色の画像をプリントすることができるほか、4色のトナー像からなるフルカラーの画像をプリントすることができる。トナー像形成部10Y,10M,10C,10Kは、各色のトナー像を形成する。
4つのトナー像形成部10Y,10M,10C,10Kは、ほぼ同様の構成を有しているため、これらを代表してイエローに対応するトナー像形成部10Yを取り上げて説明する。トナー像形成部10Yは、感光体11Yと、帯電器12Yと、現像器14Yと、1次転写器15Yと、感光体クリーナ16Yとを備えている。感光体11Yは円筒状の周面を有する。感光体11Yは、周面に形成される像を保持して、円筒の軸周りである矢印a方向に回転する。帯電器12Yは、感光体11Yの周面を帯電させる。現像器14Yは、感光体11Y周面を露光後に帯電トナーで現像する装置であり、帯電トナーを感光体11Y周面に搬送する現像ロール141を有している。
1次転写器15Yは、感光体11Yの周面に形成されたトナー像を中間転写ベルト30に転写する。1次転写器15Yは、感光体11Yとの間に中間転写ベルト30を挟んで回転するロールである。1次転写器15Yには、図示しない電源装置によって感光体11Yに対し、トナーの帯電極性とは逆極性の電圧が印加される。1次転写器15Yは、感光体11Yおよび中間転写ベルト30に転写電界を付与することで、感光体11Y上のトナーを中間転写ベルト30上に転写する。感光体クリーナ16Yは、転写後に感光体11Yの周面を清掃する。
露光器20は、外部から供給される画像信号に基づくレーザ光を発光し、レーザ光でトナー像形成部10Y,10M,10C,10Kの感光体を走査して露光する。
中間転写ベルト30は、ベルト支持ロール31,32,33,34によって支持された無端の帯状部材であり、トナー像形成部10Y〜10Kを経由する経路に沿って矢印bに示す方向に循環移動する。中間転写ベルト30は、各色のトナー像形成部10Y〜10Kからトナー像が転写され、このトナー像を保持する。
また、画像形成装置1には、2次転写器50と、定着装置60と、ベルトクリーナ38と、トナー濃度計測部41と、環境条件センサ45と、用紙搬送部80と、冷却器90と、用紙収容器Cも備えられている。
2次転写器50は、ベルト支持ロール31〜34の1つであるバックアップロール33との間に中間転写ベルト30および用紙を挟んで回転するロールである。2次転写器50には、バックアップロール33に対しトナーの帯電極性とは逆極性の電圧が印加される。2次転写器50は、中間転写ベルト30および用紙に転写電界を付与することで、中間転写ベルト30上のトナー像を用紙上に転写する。
ベルトクリーナ38は、2次転写器50による転写後における中間転写ベルト30を清掃する。ベルトクリーナ38は、中間転写ベルト30にブレードを接触させて中間転写ベルト30上のトナーを掻き取ることで、中間転写ベルト30の周面を清掃する。
トナー濃度計測部41は、トナー像形成部10Y,10M,10C,10Kによって、形成されるトナー像の濃度を検知する。トナー像形成部10Y,10M,10C,10Kによって、濃度調整用のトナー像(テストパッチ像)が形成される場合には、このテストパッチ像の濃度を検出する。トナー濃度計測部41は、図示はしないが、中間転写ベルト30に向けて光を照射する発光部と発光部の光が中間転写ベルト30およびトナー像で反射した光を検知する光センサとを有する。環境条件センサ45は、画像形成装置1の環境条件を検知する。環境条件センサ45は、例えば、温度センサおよび湿度センサであり、温度情報および湿度情報を制御部1Aに供給する。
定着装置60は、加熱ロール61および加圧ロール62を備えており、2次転写器50によって定着前のトナー像が形成された用紙を挟んで通過させることによりトナー像を加熱・加圧することで用紙上に定着させる。加熱ロール61にはヒータ611が内蔵されており、加熱ロール61はヒータ611で生じる熱によってトナー像を加熱する。
用紙搬送部80は、用紙Pを用紙収容器Cから取り出し、2次転写器50および定着装置60を経由する用紙搬送経路rに沿って搬送する。用紙搬送部80は、用紙収容器Cに収容された用紙を取り出す取出しロール81、用紙を搬送する搬送ロール82,83、用紙を2次転写器50に搬送するレジストレーションロール84、用紙を外部に排出する排出ロール86を備えている。
冷却器90は、加熱ロール61および加圧ロール62に挟まれる前の用紙を冷却する。本実施形態では、冷却器90は、用紙収容器Cに収容された用紙を冷却する。冷却器90の構成については後述する。
ここで、加熱ロール61および加圧ロール62が本発明にいう一対の回転体の一例に相当する。また、トナー像形成部10Y,10M,10C,10K、中間転写ベルト30、および2次転写器50が、本発明にいう像形成部の一例に相当する。
[画像形成装置の基本動作]
図1に示す画像形成装置1の基本動作を説明すると、イエローのトナー像形成部10Yでは、感光体11Yが矢印a方向に回転駆動され、感光体11Yの周面に帯電器12Yによって電荷が付与される。このことは、イエロー以外の色に対応するトナー像形成部10M,10C,10Kでも同様である。露光器20は、トナー像形成部10M,10C,10Kの感光体に、画像信号中の各色に対応するデータに応じた露光光を照射する。代表としてイエロー(Y)について説明すると、露光器20は、外部から供給される画像信号のうちのイエローに対応する画像信号に基づく露光光を感光体11Yの周面に照射することで、感光体11Yの周面に静電潜像を形成する。現像器14Yにはトナーが収容されており、現像器14Yはトナーを帯電させ、静電潜像に付着させることでトナー像を形成する。感光体11Yは、周面に形成されたイエローのトナー像を保持して回転する。感光体11Yの周面に形成されたトナー像は、感光体11Y周面と中間転写ベルト30との間に1次転写器15Yが付与した転写用のバイアス電位によって中間転写ベルト30に転写される。転写後、感光体11Yに残留したトナーは、感光体クリーナ16Yによって除去される。
中間転写ベルト30は、支持ロール31〜34に架け渡され、矢印b方向に巡回移動している。イエロー以外の色のトナー像形成部10M,10C,10Kは、イエローのトナー像形成部10Yと同様にしてそれぞれの色のトナー像を形成し、中間転写ベルト30に、トナー像形成部10Yで転写されたトナー像に重ねて、それぞれの色のトナー像を転写していく。中間転写ベルト30は、転写されたトナー像を保持して移動する。
一方、用紙収容器C内の用紙Pは、冷却装置90によって冷却される。冷却された用紙Pは、取出しロール81によって取り出され、搬送ロール82,83、およびレジストレーションロール84によって用紙搬送経路rを2次転写器50に向かう矢印e方向に搬送される。用紙Pは、レジストレーションロール84によって、中間転写ベルト30上にトナー像が転写されていくタイミングに合わせて、2次転写器50に送り込まれる。2次転写器50は、中間転写ベルト30と用紙との間に転写用のバイアス電位を与え、中間転写ベルト30のトナー像を用紙に転写する。2次転写器50による転写後、中間転写ベルト30に残留したトナーは、ベルトクリーナ38によって除去される。2次転写器50によって、トナー像が転写された用紙は定着装置60に搬送され、用紙上に転写されたトナー像が定着され、排出ロール86によって排出台1Cの上に排出される。
用紙は、定着装置60で、回転する加熱ロール61および加圧ロール62に挟まれる。加熱ロール61は、用紙の、未定着トナー像が形成された面に接触する。加熱ロール61はヒータ611からの熱によって用紙上のトナー像を加熱し溶融させる。加熱ロール61によって用紙自体も加熱されていく。加圧ロール62は、予め定めた力で加熱ロール61に用紙を押し付ける。
加熱ロール61および加圧ロール62の間から用紙が排出されるときに、用紙は、トナーの粘着力によって、加熱ロール61に引きつけられる。例えば、用紙のコシが弱い場合や、薄色のトナーのように結着材の含有量が多いトナーを用いた場合には、用紙が搬送経路rに沿って直線的に進む力に対して粘着力が増大し、用紙が加圧ロール62から離れた後も加熱ロール61に付着するおそれがある。
[第1実施形態における冷却器]
図2は、図1に示す冷却器を示す斜視図である。
図2に示す冷却器90は、接離部材91、冷却板92、駆動部93、および電源95を備えている。接離部材91は、用紙収容器Cに収容された用紙Pの、搬送方向eにおける先端部分に対向して広がった板状の部分を有する。冷却板92は、シート状の部材であり接離部材91の用紙に対向する面に設けられている。冷却板92は、例えば板状のペルチェ素子であり、電源95から直流電流の供給を受けると、ペルチェ効果により用紙Pに対向する面から接離部材91に接する面に熱を汲み上げることで用紙Pに対向する面が、環境温度よりも低下する。
接離部材91は、用紙収容器Cに対し、回転軸91aを中心として限られた範囲内の角度で回転自在に保持されている。接離部材91は、制御部1Aの制御を受けた駆動部93によって矢印dで示す上下方向に駆動され、冷却板92を用紙Pに接触させる位置と、用紙Pから離れる位置との間で移動する。駆動部93は、例えばソレノイドタイプの駆動装置である。
冷却器90は、冷却板92が用紙Pに接触することで用紙Pを冷却する。また、冷却板92が用紙Pから離れることで、用紙Pが取出しロール81によって取り出し得る状態となる。本実施形態において、制御部1Aは駆動部93を制御し、取出しロール81が用紙を取り出す際には、冷却板92を用紙Pから離し、取出しロール81が用紙Pの取り出しを行わず停止する状態では、冷却板92を用紙Pに接触させる。したがって、用紙収容器Cから取り出され、用紙搬送経路rに沿って搬送される用紙の温度が室温よりも低い。
この用紙Pは、2次転写器50でトナー像が転写され、定着装置60で加熱ロール61および加圧ロール62に挟まれる。加熱ロール61に接触するトナー像は加熱されて溶融し、用紙上に定着される。このとき、用紙Pも加熱ロール61によって加熱され、通過前の温度から加熱ロール61の温度に近づくよう上昇するが、加熱ロール61の温度までは上昇しない。加熱ロール61および加圧ロール62の間を通過した後の用紙Pの温度は、通過前の温度に依存する。
本実施形態では、用紙Pが冷却器90で冷却されているため、加熱ロール61および加圧ロール62の間を通過した後における用紙Pの温度は、冷却器90で冷却されていない場合と比べて低い。したがって、用紙Pが有するコシの強さは、冷却器90で冷却されていない場合と比べて強い。このため、加熱ロール61および加圧ロール62の間を通過した後の用紙Pは、冷却器90で冷却されていない場合と比べて、加熱ロール61に付着する率が低い。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の第2実施形態の説明にあたっては、これまで説明してきた実施形態における各要素と同一の要素には同一の符号を付けて示し、前述の実施形態との相違点について説明する。
図3は、本発明の第2実施形態に係る冷却器を示す図である。
図3に示す冷却器290は、用紙Pのうちの、搬送方向eにおける先端部分のみを冷却する点が、図2に示す、第1実施形態における冷却器90と異なる。
より詳細には、図3に示す冷却器290の接離部材291は、用紙収容器Cに収容された用紙Pの、搬送方向eにおける先端部分に対向して広がった板状の部分を有する。冷却板292もまた、用紙Pの、搬送方向eにおける先端部分に対向する位置に配置されている。
冷却器90は、冷却板92が用紙Pの先端部分に接触することで用紙Pの先端部分を冷却する。また、冷却板92が用紙Pから離れることで、用紙Pが取出しロール81によって取り出し得る状態となる。
本実施形態の画像形成装置においても、用紙Pの先端部分が冷却器290で冷却されているため、加熱ロール61および加圧ロール62の間を通過した後における用紙Pの先端部分温度は、冷却器90で冷却されていない場合と比べて低い。したがって、用紙Pの先端部分が有するコシの強さは、冷却器90で冷却されていない場合と比べて強い。このため、加熱ロール61および加圧ロール62の間を通過した後の用紙Pは、冷却器90で冷却されていない場合と比べて、加熱ロール61に付着する率が低い。
本実施形態の画像形成装置における冷却器290は、用紙Pの先端部分のみを冷却する構造であり、接離部材291および冷却板92が、第1実施形態の冷却器290よりも小型化している。また、冷却器290による冷却のための電力も低減する。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。以下の第3実施形態の説明にあたっては、上述した第1実施形態における各要素と同一の要素には同一の符号を付けて示し、前述の実施形態との相違点について説明する。
図4は、第3実施形態の画像形成装置の制御部の動作を示すフローチャートである。
本実施形態では、制御部1A(図1参照)が、環境条件センサ45で検知した環境条件に応じて、冷却器90での記録媒体の冷却動作を制御する点が第1実施形態と異なる。図1、図2、および図4を合わせて参照し制御部1Aの処理を説明する。
制御部1Aは、図4に示すように、画像形成の指示があるか否か判別する(ステップS11)。画像形成の指示は、例えば、画像形成装置の外部から新たな画像データが供給されてきたり、すでに画像を形成した画像データに基づいてさらに画像を形成する場合の指示がある。
画像形成を実行する場合(ステップS11でYes)、制御部1Aは、環境条件センサ45から環境条件を得る。具体的には、制御部1Aは、環境条件センサ45から画像形成装置1内の温度の情報を読出し、読み出した温度が、予め定めた温度閾値よりも高い場合には(ステップS13でYes)、冷却器90に冷却を行わせる(ステップS15)。また、読み出した温度が、予め定めた温度閾値以下の場合には、環境条件センサ45から画像形成装置1内の湿度の情報を読出し、読み出した湿度が、予め定めた湿度閾値よりも高い場合には(ステップS14でYes)、冷却器90に冷却を行わせる(ステップS15)。
ステップS15において、制御部1Aは、上述した第1実施形態と同様、冷却器90に用紙Pを冷却させる。すなわち冷却板92を用紙Pに接触させる。また、このとき、制御部1Aは、定着装置60における加熱ロール61のヒータ611に、相対的に高い温度で加熱ロール61を加熱させる(ステップS16)。
これに対し、上記ステップS13,S14で、画像形成装置1の温度および湿度とも、閾値以下の場合には(ステップS14でNo)、制御部1Aは、冷却器90による冷却は停止し、加熱ロール61のヒータ611に、相対的に低い温度で加熱ロール61を加熱させる(ステップS17)。
ここで、上記ステップS16における、加熱ロール61の相対的に高い温度とは、冷却を実行しない場合(ステップS14でNo)の用紙およびトナー像が加熱ロール61で加熱される場合の標準的なトナー像の温度に対し、加熱ロール61に冷却された用紙が接触する際にも同様の定着性が得られる程度のほぼ同じ温度がトナー像に付与されるよう、用紙による温度の低下を見込んだ分、高めに設定された温度である。ただし、相対的に高い温度は、トナー像の温度がほぼ同じとなるような温度であり、冷却された用紙の温度は、定着を経ても、冷却されない用紙の温度よりも低い。
上記ステップS16およびステップS17のいずれか動作の次に、制御部1Aは、トナー像の形成を実行する(ステップS18)。具体的には、制御部1Aは、トナー像形成部10Y,10M,10C,10Kにトナー像を形成させ、中間転写ベルト30にトナー像を転写させる。
また、制御部1Aは、用紙搬送部80に、用紙収容器C内の用紙Pを搬送させる(ステップS19)。ここで、用紙の冷却が実行されている場合(ステップS15)、取出しロール81が用紙収容器Cから用紙Pを取り出す際には、冷却板92を用紙Pから離し、取出しロール81による取り出しを行わせる。
制御部1Aは、2次転写器50で用紙にトナー像を転写させ、定着装置60で用紙上にトナー像を定着させる(ステップS20)。
用紙収容器Cに収容された用紙の温度は、画像形成装置1内の温度の影響を受ける。ここで、例えば冷却が実行されない場合には、画像形成装置1内の温度が高いほど、用紙収容器Cの用紙の温度も高く、定着装置60による定着後の温度も高いため、用紙のコシが弱くなる。したがって、画像形成装置1内の温度が高いほど、用紙が加熱ロール61に巻き付きやすい。また、用紙の湿度が高いほど、用紙のコシが弱くなる。したがって、画像形成装置1内の湿度が高いほど、用紙が加熱ロール61に巻き付きやすい。
本実施形態の画像形成装置1では、画像形成装置1内の温度が予め定めた閾値よりも高い場合には、用紙が冷却器90によって冷却される。また、画像形成装置1内の湿度が予め定めた閾値よりも高い場合にも、用紙が冷却される。したがって、用紙のコシが強くなり、用紙が加熱ロール61に付着する率が低い。また、温度や湿度が、用紙が付着しにくい状態になった場合には、冷却器90による冷却を停止するので、冷却停止の制御を実行しない場合に比べて、冷却に消費されるエネルギーが低下する。
また、ステップS18からS20までの動作によって、用紙への画像の形成が完了した後、新たな画像形成の指示がない場合には(ステップS11でNo)、待機状態となる(ステップS12)。待機状態では、制御部1Aは、冷却器90による冷却や、ヒータ611による加熱を低減ないし停止する。したがって、消費されるエネルギーが低下する。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。以下の第4実施形態の説明にあたっては、これまで説明してきた実施形態における各要素と同一の要素には同一の符号を付けて示し、前述の実施形態との相違点について説明する。
図5は、本発明の第4実施形態に係る冷却器を示す斜視図である。
図5に示す冷却器490は、空気を送り出す送風部491と、送られた空気を冷却する冷却部492と、空気を用紙Pに吹き付けるノズル493とを備えている。ノズル493には、送風部491から送り出され、冷却部492で画像形成装置の環境温度よりも低い温度に冷却された空気が送られる。
ノズル493は、冷却された空気を、用紙収容器Cに収容された用紙Pの、搬送方向eにおける先端部分に向かって吹き付ける。用紙Pは、取出しロール81によって取り出され、搬送方向eに搬送される。ノズル493が用紙Pの搬送中に亘って用紙Pに空気を吹き付けることで、図2に示す第1実施形態の構成による場合と同様に、加熱ロール61および加圧ロール62(図1参照)に挟まれる前の用紙Pの全体を冷却する。
本実施形態では、用紙Pが冷却器490で冷却されるため、図1に示す加熱ロール61および加圧ロール62の間を通過した後の用紙Pは、冷却器490で冷却されていない場合と比べて、加熱ロール61に付着する率が低い。
なお、送風部491の動作を制御部1A(図1参照)で制御することにより、取出しロール81による取り出しが実行されている最中は空気の吹付を停止することで、上述した、用紙Pの全体を冷却する動作に代え、図3に示す第2実施形態の構成による場合と同様に、取り出された用紙Pの先端部分を冷却する動作も実行し得る。この場合には、用紙の全体を冷却する場合に比べ冷却部492に要求される能力が低減され、冷却部492自体の大きさが小型化される。
また、本実施形態の構成において、さらに、制御部1Aが、環境条件センサ45から環境条件を得、閾値との比較結果に応じて送風部491の動作を制御することで、第3実施形態の構成による場合と同様に、画像形成装置の環境条件におうじて用紙を冷却する動作も実行し得る。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態について説明する。以下の第5実施形態の説明にあたっては、これまで説明してきた実施形態における各要素と同一の要素には同一の符号を付けて示し、前述の実施形態との相違点について説明する。
図6は、本発明の第5実施形態を示す構成図である。
図6に示す画像形成装置5では、冷却装置590が、用紙収容器Cの位置ではなく、用紙搬送経路r上に配置されている。冷却装置590は、用紙の搬送方向eにおける2次転写器50より上流、すなわち定着装置60より上流に配置されている。
図7は、図6に示す冷却器を示す斜視図である。
図7に示す冷却器590は、水冷方式により用紙を冷却するものであり、冷却ロール591、離接ロール592、水冷却部592、および接離駆動装置593を備えている。
冷却ロール591は外周円筒591aと、熱交換部591bを有する。外周円筒591aは、円筒状の部材であり、図示しないモータによって回転駆動されている。熱交換部591bは、外周円筒591の内部に配置された円柱状の外形を有する部材であり、水冷却部592から供給される冷却水が内部を通ることで冷却される。熱交換部591bは、外周円筒591から熱を奪い、外周円筒591を画像形成装置内の温度よりも低い温度に冷却する。水冷却部592は、冷却ロール591との間で冷却水を循環させるとともに冷却水を冷却する。
離接ロール592は、冷却ロール591に接触することで回転する従動ロールである。冷却ロール591と離接ロール592とが用紙を挟んで回転することで、冷却ロール591と離接ロール592との間を通る用紙が冷却される。接離駆動装置593は、制御部1Aの制御を受けて、離接ロール592を冷却ロール591に接触する接触位置と、冷却ロール591から離れた離隔位置との間で移動させる装置である。離接ロール592が冷却ロール591から離れた場合、冷却ロール591と離接ロール592との間の隙間を通る用紙は、部分的に冷却ロール591に接するが、冷却ロール591に密着しないため冷却の効果は無視できる程度に低い。制御部1Aが離接ロール592を冷却ロール591に接触する接触位置に維持することで、冷却器590は、図2に示す第1実施形態の構成による場合と同様に、加熱ロール61および加圧ロール62(図1参照)に挟まれる前の用紙Pの全体を冷却する。
本実施形態では、用紙Pが冷却器590で冷却されるため、図1に示す加熱ロール61および加圧ロール62の間を通過した後の用紙Pは、冷却器590で冷却されていない場合と比べて、加熱ロール61に付着する率が低い。
なお、離接ロール592の接離状態を制御部1A(図1参照)で制御することにより、用紙の先頭部分が冷却ロール591と離接ロール592との間を通過した時点で、離接ロール592を加熱ロール61ロールから離すことで、上述した、用紙Pの全体を冷却する動作に代え、図3に示す第2実施形態の構成による場合と同様に、取り出された用紙Pの先端部分を冷却する動作も実行し得る。この場合には、用紙の全体を冷却する場合に比べ水冷却部592に要求される能力が低減され、水冷却部592自体の大きさが小型化される。
また、本実施形態の構成において、さらに、制御部1Aが、環境条件センサ45から環境条件を得、閾値との比較結果に応じて離接ロール592の接離状態を制御することで、第3実施形態の構成による場合と同様に、画像形成装置の環境条件に応じて用紙を冷却する動作も実行し得る。
[実施例]
ここで、上述した各実施形態の構成において、用紙に画像を形成し、定着器における剥離の状態および定着の状態を評価した。
実施例1として、上記第1実施形態の構成を有する画像形成装置において、用紙に画像を形成した。また、実施例2として上記第4実施形態の構成を有する画像形成装置において、用紙に画像を形成した。また、実施例3として上記第5実施形態の構成を有する画像形成装置において、用紙に画像を形成した。なお、実施例1〜実施例3では、用紙の全面を冷却し、この冷却に応じた分だけ、加熱ロールのヒータに、高い温度で加熱ロールを加熱させた(ステップS16)。
また、実施例4として、実施例1と同じ構成で、用紙の冷却に拘わらず、加熱ロールを用紙の冷却を行わなかった場合と同様に低温で加熱させた。
また、実施例5として、第2実施形態の構成を有するシート状の画像形成装置において、先端部分を冷却した用紙に画像を形成した。実施例6として、上記第4実施形態の構成を有する画像形成装置において、制御部の制御により先端部分を冷却した用紙に画像を形成した。実施例7として、上記第5実施形態の構成を有する画像形成装置において、制御部の制御により先端部分を冷却した用紙に画像を形成した。
また、比較例1として、用紙を冷却する機構のない画像形成装置において、用紙に画像を形成した。
ここで、実施例および比較例で形成した画像は、用紙の先端から2mmの位置から配置されるいわゆるベタ画像である。画像を形成させて、剥離不良が生じるか否か、また、定着不良が生じるか否かを評価した。
下の表に、用紙前面を冷却した場合について、結果を示す。
Figure 0005799540
比較例では、剥離不良が生じたのに対し、冷却を実施した実施例1〜実施例4では、剥離不良は生じなかった。加熱ロールが低温に設定された実施例4では、製品としての評価基準には達していたが、定着処理後の定着トナー像の、擦れに対する強度が低下していた。加熱ロールが高温に設定された実施例1〜実施例3では、定着トナー像の強度低下もなかった。
下の表に、用紙の先端部分を冷却した場合について、結果を示す。
Figure 0005799540
冷却を実施した実施例5〜実施例7では、剥離不良は生じなかった。また、定着トナー像の強度低下もなかった。
なお、上述した実施形態では、画像形成装置の例としてタンデム型のカラープリンタが示されている。しかし、本発明にいう画像形成装置はこれに限られず、例えば、中間転写ベルトを有しないモノクロ専用プリンタであってもよい。
また、上述した実施形態では、画像形成装置の例としてプリンタが示されている。しかし、本発明にいう画像形成装置はプリンタに限られず、例えば、複写機やファクシミリであってもよい。
また、上述した実施形態では、環境条件に応じて冷却動作を制御する例として温度および湿度の双方に応じて冷却動作を制御することが示されている。しかし、本発明は温度および湿度の双方に限られず、例えば、温度および湿度のいずれか一方であってもよい。
また、上述した実施形態では、冷却動作を制御する例として冷却と冷却停止のいずれかを行う制御が示されている。しかし、本発明はこれに限られず、例えば、冷却量の強弱を切換えるものであってもよい。
1,5 画像形成装置
1A 制御部
10Y,10M,10C,10K トナー像形成部
20 露光器
30 中間転写ベルト
45 環境条件センサ
50 二次転写器
60 定着装置
61 加熱ロール
62 加圧ロール
90,290,490,590 冷却器

Claims (4)

  1. 記録媒体にトナー像を形成する像形成部と、
    一対の回転体を有し、前記像形成部でトナー像が形成された記録媒体を該一対の回転体で挟んで該トナー像を加熱し該トナー像を該記録媒体に定着する定着器と、
    前記像形成部に搬送される、画像形成前の記録媒体を収容する記録媒体収容部に収容された該記録媒体に接触して該記録媒体を冷却する冷却器とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記冷却器が、前記記録媒体のうちの、前記一対の回転体に挟まれて移動する方向における先端部分を冷却するものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. この画像形成装置内の環境条件を検知する検知部と、前記検知部で検知した環境条件に応じて、前記冷却器での記録媒体の冷却動作を制御する制御部とを備えたことを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部が、前記冷却器による前記記録媒体を冷却するに応じて、前記定着器に、前記トナー像の加熱量を増加させるものであることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
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