JP2004245674A - 放射温度測定装置 - Google Patents

放射温度測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004245674A
JP2004245674A JP2003034975A JP2003034975A JP2004245674A JP 2004245674 A JP2004245674 A JP 2004245674A JP 2003034975 A JP2003034975 A JP 2003034975A JP 2003034975 A JP2003034975 A JP 2003034975A JP 2004245674 A JP2004245674 A JP 2004245674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
radiation temperature
film
temperature measuring
dielectric block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003034975A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeharu Tani
武晴 谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2003034975A priority Critical patent/JP2004245674A/ja
Publication of JP2004245674A publication Critical patent/JP2004245674A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)

Abstract

【課題】放射温度測定装置において、放射温度を高い感度で測定する。
【解決手段】レーザ光16を発する光源15と、ガラスからなる透明誘電体ブロック11上に、金属薄膜12、PMMAからなる熱光学効果を有するTO膜13、および赤外線吸収膜14がこの順に設けられてなる測定部10と、発散光状態で発せられたレーザ光16を、透明誘電体ブロック11の一面から、透明誘電体ブロック11と金属薄膜12との界面に種々の入射角が得られるように入射させる入射光学系17と、ブロック11と金属薄膜12との界面で全反射した反射光を平行光化するコリメータレンズ18と、該反射光を検出する光検出手段としてのフォトダイオードアレイ19と、フォトダイオードアレイ19の検出結果からTO膜13の屈折率変化量を求め、該屈折率から被測定物14の放射温度を求める信号処理部20とから構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物質の放射温度を測定する放射温度測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
物質からの放射温度、温度変化あるいは放射温度分布を測定することが、セキュリティ分野、設備監視装置、医療分野などで要求されている。例えば、放射温度を測定する装置として、温度変化を抵抗変化として検出するボロメータ型赤外線センサが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、基材上に形成した異種金属の互いの端部を接点として接続した熱電対(サーモカップル)を複数直列接続することにより熱電堆(サーモパイル)を構成し、ゼーベック効果を利用して赤外線の放射吸収による温度変化を熱起電力として検出するサーモパイル型赤外線センサが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
また、赤外線集光レンズを用いて、測定物から発せられる赤外線を集光し、これを検出器により光電変換することにより放射温度を測定する携帯型放射温度計も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
一方、金属中で自由電子が集団的に振動して、プラズマ波と呼ばれる粗密波が生じることが知られており、金属表面に生じるこの粗密波を量子化したものは表面プラズモンと呼ばれ、この表面プラズモンが光波によって励起される現象を利用して、試料の物性を分析する表面プラズモン測定装置が種々提案されている。
そして、それらの中で特によく知られているものとして、 Kretschmann配置と称される系を用いるものが挙げられる(例えば、特許文献4参照)。
【0006】
上記の系を用いる表面プラズモン測定装置は基本的に、例えばブロック状に形成された誘電体ブロックと、この誘電体ブロックの一面に形成されて試料に接触させられる金属薄膜と、光を発生させる光源と、上記光ビームを誘電体ブロックに対して、該誘電体ブロックと金属薄膜との界面で全反射条件となり、かつ、表面プラズモン共鳴条件を含む種々の入射角が得られるように入射させる光学系と、上記界面で全反射した光ビームの強度を測定して表面プラズモン共鳴の状態を検出する光検出手段とを備えてなるものである。
【0007】
上記構成の表面プラズモン測定装置において、光ビームを金属薄膜に対して全反射角以上の特定入射角θSPで入射させると、該金属薄膜に接している放射温度分布をもつ試料中にエバネッセント波が生じ、このエバネッセント波によって金属薄膜と試料との界面に表面プラズモンが励起される。エバネッセント光の波数ベクトルが表面プラズモンの波数と等しくて波数整合が成立しているとき、両者は共鳴状態となり、光のエネルギーが表面プラズモンに移行するので、誘電体ブロックと金属薄膜との界面で全反射した光の強度が鋭く減衰する。この光強度の減衰は、一般に上記光検出手段により暗線として検出される。したがって、この全反射減衰が生じる入射角である全反射減衰角θSPより表面プラズモンの波数が分かる。なお上記の共鳴は、入射ビームがp偏光のときにだけ生じる。従って、光ビームがp偏光で入射するように予め設定しておく必要がある。
【0008】
表面プラズモンの波数が分かると、試料の誘電率が求められる。すなわち表面プラズモンの波数をKSP、表面プラズモンの角周波数をω、cを真空中の光速、ε とε をそれぞれ金属、試料の誘電率とすると、以下の関係がある。
【0009】
【数1】
Figure 2004245674
試料の誘電率ε が分かれば、所定の較正曲線等に基づいて試料の屈折率が分かるので、結局、上記全反射減衰が生じる全反射減衰角θSPを知ることにより、試料の屈折率あるいは屈折率に関連する特性を分析することができる。
【0010】
また、エバネッセント波を利用した類似のセンサーとして、漏洩モードセンサも知られている(例えば非特許文献1参照)。この漏洩モードセンサは基本的に、例えばプリズム状に形成された誘電体ブロックと、この誘電体ブロックの一面に形成されたクラッド層と、このクラッド層の上に形成されて、試料に接触させられる光導波層と、光ビームを発生させる光源と、上記光ビームを上記誘電体ブロックに対して、該誘電体ブロックとクラッド層との界面で全反射条件が得られるように種々の角度で入射させる光学系と、上記界面で全反射した光ビームの強度を測定する光検出手段と、該光検出手段の検出結果に基づいて導波モードの励起状態を測定する測定手段とを備えてなるものである。
【0011】
なお、エバネッセント波を利用したセンサにおいて、光検出手段により前記界面で全反射した光ビームの強度を検出して、試料の特性を分析する方法としては種々の方法があり、例えば、前述したように、光ビームを前記界面で全反射条件が得られる種々の入射角で入射させ、各入射角に対応した位置毎に前記界面で全反射した光ビームの強度を検出して、全反射減衰により発生した暗線の位置(全反射減衰角θSP)を検出することにより全反射減衰の状態を測定して、試料の特性を分析する方法、あるいは、複数の波長の光ビームを前記界面で全反射条件が得られる入射角で入射させ、各波長毎に前記界面で全反射した光ビームの強度を検出して、全反射減衰波長λSPを検出することにより試料の特性を分析する方法を挙げることができる(例えば非特許文献2参照)。
【0012】
【特許文献1】
特開2002−236051号公報
【0013】
【特許文献2】
特開2002−156283号公報
【0014】
【特許文献3】
特開2002−81994号公報
【0015】
【特許文献4】
特開平6−167443号公報
【0016】
【非特許文献1】
「分光研究」第47巻 第1号(1998)第21〜23頁および第26〜27頁
【0017】
【非特許文献2】
D.V.Noort,K.Johansen,C.F.Mandenius, Porous Gold in Surface Plasmon Resonance Measurement, EUROSENSORS XIII, 1999, pp.585−588
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術の放射温度測定装置では、微小な温度あるいは温度変化を測定することが容易ではなかった。また、温度分布等の2次元画像を得るためには、測定光を2次元的に走査させると装置が大型化し、光源を2次元アレイ化すると高価になるという問題があった。
【0019】
本発明は上記事情に鑑みて、簡便な構成であって安価に作製される、微小な放射温度あるいは温度分布まで、高感度で測定が可能な放射温度測定装置を提供することを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の放射温度測定装置は、光源と、薄膜層、および被測定物に対向する熱光学効果を有する膜をこの順に、該熱光学効果を有する膜の屈折率より高い屈折率を有する前記光源からの光を透過する誘電体ブロック上に備えてなる測定部と、光源からの光を、誘電体ブロックと薄膜層との界面で全反射条件が得られるように、誘電体ブロック側から界面に入射させる入射光学系と、誘電体ブロックと薄膜層との界面で全反射した光の強度を検出する光検出手段と、光検出手段によって得られた全反射した光の強度変化に基づく全反射減衰の状態により、被測定物からの放射温度を求める信号処理部とからなることを特徴とするものである。
【0021】
本発明の第2の放射温度測定装置は、光源と、表面に回折格子が設けられた光を透過させる誘電体ブロックの該表面上に、薄膜層、および被測定物に対向する熱光学効果を有する膜をこの順に備えた測定部と、光源からの光を、回折格子に誘電体ブロック側から入射させる入射光学系と、回折格子で反射した光の強度を検出する光検出手段と、光検出手段により得られた反射した光の強度変化に基づいて、被測定物からの放射温度を求める信号処理部とからなることを特徴とするものである。
【0022】
熱光学効果を有する膜は透明材料からなることが望ましい。
【0023】
さらに、熱光学効果を有する膜はポリマーからなることが望ましい。
【0024】
さらには、熱光学効果を有する膜はPMMA(ポリメチルメタクリレート)からなることが望ましい。
【0025】
また、熱光学効果を有する膜の上に、赤外線吸収材料を含む膜を備えていることが望ましい。
【0026】
赤外線吸収材料はカーボンブラックであることが望ましい。
【0027】
被測定物からの赤外線を測定部に集光させる赤外線集光レンズを備えていることが望ましい。
【0028】
また、上記放射温度測定装置において、上記薄膜層をクラッド層と、クラッド層より屈折率の高い光導波層とから構成し、該光導波層における導波モードの励起による効果を利用して放射温度を測定するように構成されたものとしてもよい。
【0029】
なお、上記本発明の装置により測定可能な「放射温度」は、絶対値と相対値の両方を含むものである。
【0030】
【発明の効果】
本発明の第1の放射温度測定装置は、表面プラズモンあるいは導波モードと界面から薄膜層に進入したエバネッセント光との共鳴による全反射光の光強度変化に基づく全反射減衰状態により、被測定物からの放射温度を、熱光学効果を有する膜の屈折率変化から求めるものである。エバネッセント光による全反射減衰を利用したセンサは共鳴特性が急峻であり、微小な屈折率変化を容易に検知することが可能であることから、熱光学効果を有する膜の微小な屈折率変化を高感度で検知することができるので、被測定物からの放射温度を高い感度で測定することが可能である。
【0031】
また、本発明による装置によれば、従来のボロメータ型赤外線センサやサーモパイル型赤外線センサのように、複雑な構造の測定部を必要とせず、装置の構成を簡便なものとすることができ、安価で小型化されたものとすることができる。
【0032】
また、本発明の第2の放射温度測定装置は、表面プラズモンあるいは導波モードと回折格子から薄膜層に進入した回折光との共鳴による反射光の光強度変化に基づく全反射減衰状態により、被測定物からの放射温度を、熱光学効果を有する膜の屈折率変化から求めるものであり、上記本発明の第1の放射温度測定装置と同様に微小な放射温度を高い感度で測定することができる。
【0033】
熱光学効果を有する膜を透明材料からなるものとした場合は、さらに、急峻な共鳴特性を得ることができ、感度高く放射温度を測定することが可能となる。
【0034】
また、熱光学効果を有する膜をポリマーからなるものとした場合は、膜形成が容易であり、屈折率温度係数が高いため、より高い感度で放射温度を測定することが可能である。
【0035】
また、熱光学効果を有する膜をPMMA(ポリメチルメタクリレート)からなるものとした場合は、屈折率温度係数が1.1×10−4と高く、赤外光に対する透明性も高いため、高い感度で放射温度を測定することが可能である。
【0036】
また、熱光学効果を有する膜の上に、赤外線吸収材料を含む膜を備えた場合は、より効率良く赤外放射光を、熱光学効果を有する膜上に集光させることができるので、より高感度で放射温度を測定することが可能となる。
【0037】
赤外線吸収材料にカーボンブラックを用いた場合は、良好に赤外放射光を吸収することが可能であり、高感度な測定が可能である。
【0038】
被測定物からの赤外線を測定部に集光させる赤外線集光レンズを備えた場合は、測定光を測定部に対して2次元的に走査させる手段が不要であるため、容易に簡便な装置で被測定物の放射温度分布を得ることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0040】
本発明の第1の実施形態による放射温度測定装置について説明する。その装置の概略側面形状を図1に示す。
【0041】
本実施形態による放射温度測定装置は、図1に示すように、光ビーム16を発生させる例えば半導体レーザ素子からなる光源15と、例えばガラス(屈折率1.5)あるいはプラスチック(屈折率1.4〜1.6程度)等からなる、三角柱の一部が切り取られた形状の光ビーム16を透過させる誘電体ブロック11上に、例えば金、銀、銅、あるいはアルミニウム等からなる金属薄膜12、例えばPMMA(ポリメチルメタクリレート;屈折率1.49程度、屈折率温度係数1.1×10−4)からなる熱光学効果を有する膜13(以下、TO膜と記載する)および赤外線吸収膜14がこの順に設けられてなる測定部10と、測定部10に被測定物23からの赤外放射光を集光させる集光レンズ22と、発散光状態で発せられた光ビーム16を、誘電体ブロック11の一面11bから、誘電体ブロック11と金属薄膜12との界面11aに種々の入射角が得られるように入射させる入射光学系17と、透明誘電体ブロック11と金属薄膜12との界面で全反射し発散光の状態で誘電体ブロック11の他の一面11cから出射された光ビーム16を平行光化するコリメータレンズ18と、該平行光化された光を検出する光検出手段としてのフォトダイオードアレイ19と、フォトダイオードアレイ19によって検出された全反射光の光強度変化に基づいて全反射減衰状態により被測定物23からの放射温度を求める信号処理部20と、信号処理部20により求められた放射温度を表示する表示部21とからなるものである。
【0042】
光ビーム16は、上述のように誘電体ブロック11と金属薄膜12との界面で集光されるので、種々の入射角θで入射する成分を含むことになる。なお、この入射角は、界面11aに対して臨界角以上の角度とされる。光ビーム16は、界面で全反射し、この全反射した光ビームには種々の反射角で反射する成分が含まれることになる。
【0043】
なお、光ビーム16は、界面に対してp偏光で入射させる。そのようにするためには、予め、レーザ光の向きをその偏光方向になるように配置すればよい。その他、波長板や偏光板で光16の偏光の向きを制御してもよい。
【0044】
誘電体ブロック11は、金属薄膜12が形成される検出面(つまり、上記界面11a)と、光源からの光が入射される入射面11bと、誘電体ブロック11と金属薄膜12との界面11aで全反射した光ビーム16を出射する出射面11cとを有する。
【0045】
入射光学系17は、光源から発散光状態で発せられた光ビーム16を平行光化するコリメータレンズ17aと、誘電体ブロック11と金属薄膜12との界面に収束させる集光レンズ17bとからなる。
【0046】
赤外光集光レンズ22は、被測定物からの赤外放射光24をTO膜13上に結像するものであって、赤外光を良好に透過させる材料、例えばGeあるいはZnSeからなることが望ましい。
【0047】
赤外線吸収膜14を設けることにより、被測定物23からの赤外放射光24を効率良く吸収することが可能となり、精度高く被測定物23からの放射温度を測定することができる。
【0048】
TO膜13の厚さは、1〜10μm程度が望ましい。薄い程比熱が小さく応答が短くなるので望ましいが、全反射によって生じるエバネッセント光の浸み出し深さ(数100nm)よりは厚くすることが望ましい。
【0049】
熱光学効果を有する膜の屈折率温度係数は、1×10−5以上であることが望ましい。
【0050】
次に、上記構成からなる放射温度測定装置の動作について説明する。
【0051】
光源15から発せられた光ビーム16は、入射光学系17の作用により、誘電体ブロック11と金属薄膜12との界面11aで収束するように、誘電体ブロック11の一面から入射されて、該ブロック11と金属薄膜12との界面11aに全反射角以上の角度で入射する。
【0052】
この際、光ビーム16は、界面11aに対して種々の入射角で入射する成分を含むことになる。なお、界面11aに入射した光16はそこで全反射し、全反射した光ビーム16は誘電体ブロック11から出射し、コリメータレンズ18によって平行光化され、フォトダイオードアレイ19により光強度が検出される。フォトダイオードアレイ19は複数のフォトダイオードが一列に並設されてなり、図1の面内において、光の進行方向に対してフォトダイオード並設方向がほぼ直角となる向きに配設されている。従って、上記界面において種々の反射角で全反射した光ビームの各成分をそれぞれ異なるフォトダイオードが受光することになる。
【0053】
界面11aで光ビーム16が全反射するとき、誘電体ブロック11から金属薄膜12側にエバネッセント光が浸み出す。そして、光ビーム16が界面11aに対してある特定の入射角θspで入射した場合は、このエバネッセント波は金属薄膜12とTO膜13との界面で表面プラズモンを励起するのに利用されるため、この角度の光については反射光強度が鋭く低下する。この時の全反射角が全反射減衰角θspであり、角度θspにおいて、反射光強度は最小値をとる。
【0054】
信号処理部20は、フォトダイオードアレイ19から得られた全反射光の光強度変化に基づいて全反射減衰の状態により被測定物からの放射温度を求める。以下に詳しく説明する。
【0055】
まず、所定の温度、例えば室温20℃の場合の、TO膜13の屈折率n(基準屈折率n)を、ダイオードアレイ19により得られた全反射減衰角θspから求める。
【0056】
次に、測定部10を、赤外光集光レンズ22を挟んでTO膜13に対向させて配置する。このとき、被測定物14からの赤外放射光が赤外光集光レンズ22でTO膜13上に集光される。放射温度によってTO膜13の屈折率が変化する。変化後のTO膜13の屈折率nをダイオードアレイ19により得られた全反射減衰角θspから求める。
【0057】
基準測定物の場合の屈折率nと被測定物設置後の屈折率nとからTO膜13の屈折率変化量Δn(n−n)を求め、該屈折率変化量ΔnからTO膜13に生じる温度Tを算出する。
【0058】
PMMAからなるTO膜13においては、屈折率温度係数は、1.1×10−4である。すなわち、TO膜13の温度が1℃上昇したときの屈折率変化Δnは1.1×10−4であるので、屈折率変化量ΔnからTO膜13に生じる温度を求めることができる。つまり、屈折率変化量Δnが1.1×10−4であれば温度変化は1℃である。
【0059】
予め、放射温が分かる測定物に対するTO膜の温度変化(屈折率変化)を、複数の温度で測定しておき、参照用のデータとして保持しておく。実際の測定を行うときには、得られたTO膜の温度変化量を参照用データに照らして放射温度を求める。
【0060】
あるいは、被測定物14から測定部10への光を遮った状態を毎回基準温度として屈折率を測定し、それに対して光を入射したときの屈折率変化量を求めるようにしてもよい。
【0061】
また、外乱の影響を小さくして、より正確な放射温度を測定するための手段を設けることが望ましい。例えば、図2に示すように、測定部10と赤外光集光レンズ22との間に、一定周期で開口部が設けられた円板形の光チョッパー8を設ける。光チョッパーが回転することにより、測定部10に到達する光のON/OFF切替がなされる。この切替により、図3に示すような、時間的に周期変化する屈折率信号波形を得ることができる。開口部9から赤外放射光24が測定部10に到達した場合は、屈折率が極大となり(図中a)、遮断された場合は、屈折率が極小となる(図中b)。信号の絶対値は、室温変化などの外乱の影響を受けて変化するが、信号変化、すなわち振幅cは一定であるので、この振幅(屈折率変化量Δnに相当する)だけを検出すれば、より正確な放射温度を求めることができる。
【0062】
上記のように、信号処理部20においては、基準屈折率と、被測定物14を測定した時の屈折率をそれぞれ求めてから屈折率変化量Δnを算出するようにしてもよいし、表面プラズモンの共鳴状態の変化、すなわち全反射減衰状態の変化から直接求め、放射温度を求めるようにしてもよい。放射温度の絶対値を求めたい場合は、基準温度を予め求めておくことが望ましい。
【0063】
表面プラズモンの共鳴特性は急峻であり、屈折率変化量Δnが1×10−5程度の屈折率変化は容易に検出することが可能であるので、PMMAを用いた場合、0.1度程度の温度変化は容易に測定することが可能である。このように、本発明によれば、従来の放射温度測定方法と比較して、より微小な放射温度あるいは放射温度分布を高い精度で容易に測定することが可能である。
【0064】
また、TO膜13および赤外線吸収膜14は、図4に示すように、格子状に複数の領域に分割してもよい。これにより、放射温度分布のより高分解能な画像を得ることができる。
【0065】
次に、本発明の第2の実施形態による放射温度測定装置について説明する。その装置の概略側面図を図5に示す。本実施の形態による装置は、入射光として単色光を平行光化して界面に入射させる構成とした点が上記第1の実施形態と異なる。上記第1の実施形態と同要素には同符号を付し、その説明を省略する(以下、同様)。
【0066】
本実施形態の放射温度測定装置は、図5に示すように、レーザ光16を発する半導体レーザ素子からなる光源15と、測定部10と、赤外光集光レンズ22と、発散光状態で発せられたレーザ光16を平行光化し、誘電体ブロック11の一面から、誘電体ブロック11と金属薄膜12との界面11aに全反射以上の角度で入射させる入射光学系を構成するコリメータレンズ27と、誘電体ブロック11と金属薄膜12との界面11aで全反射し、平行光の状態でブロック11の他の一面から出射された光を2次元に検出する光検出手段としてのCCDエリアセンサ29と、CCDエリアセンサ29よって検出された全反射減衰状態に基づいて被測定物14の放射温度を求める信号処理部20と、信号処理部20により求められた放射温度を表示する表示部21とからなるものである。また、光源15は、図示されない回転機構を備え、これにより光源15は回転させられ入射角度を変化させることが可能となっている。また、CCDエリアセンサ29は図示されない回転機構を備え、前記入射されるレーザ光16の角度変化による反射光の角度変化に対応して、位置を変化させることが可能となっている。
【0067】
本実施形態の装置は、入射光16を、ある一定の断面積のある平行光とし、界面11aからの反射光の断面積の光強度分布を、2次元的に検出可能なCCDエリアセンサ29により検出することにより、反射光の強度変化に基づく全反射減衰状態により、すなわち、表面プラズモン共鳴の起こる角度から被測定物の2次元放射温度分布を得ることができる。この場合、基準屈折率を設定しておくことにより絶対値の放射温度分布を得ることも可能であるが、相対値で得ることも可能である。
【0068】
上記「ある一定の断面積」とは、界面での所望の領域に対して一度に光を入射させるために必要な断面積である。
【0069】
なお、入射光を平行光とした場合、誘電体ブロック界面に平行方向と垂直方向とで、非対称な光学系となるため、全反射光による像に歪が生じる。これを補正するための歪補償用光学系を設けることが望ましい。
【0070】
次に、本発明の第3の実施形態による放射温度測定装置について説明する。その装置の概略側面図を図6に示す。本実施形態の装置は、光源に白色光源を用い、白色光を平行化して入射光とした点が上記第1の実施の形態と異なる。
【0071】
本実施形態の装置は、図6に示すように、発散光状態で白色光36を発する白熱球からなる光源35と、測定部10と、白色光36を平行光化し、誘電体ブロック11の一面から、透明誘電体ブロック11と金属薄膜12との界面11aに全反射角以上の角度で入射させる入射光学系を構成するコリメータレンズ37と、透明誘電体ブロック11と金属薄膜12との界面11aで全反射し平行光状態で誘電体ブロック11の他の一面から出射された平行光を、波長に応じて異なる角度に回折させる回折格子38と、回折光を波長に応じて異なる位置に集光する集光レンズ39と、集光レンズ39の集光位置に設置され、回折光からの特定の波長だけを抜き出すスリット40と、スリット40を透過した各波長の光を2次元的に検出するCCDエリアセンサ41と、回折格子の角度を掃引して検出波長を変化させるか、あるいは分光される各波長の集光位置にスリットの位置を移動させる制御部42と、CCDエリアセンサ41によって検出された全反射減衰状態に基づいて被測定物14の放射温度を求める信号処理部20と、信号処理部20により求められた放射温度を表示する表示部21とからなるものである。また、回折格子38には、制御部42によって制御される、光の波長を連続的または離散的に掃引するための回転機構が設けられている。
【0072】
光源35から発せられた白色光36は、コリメータレンズ37の作用により、透明誘電体ブロック11と金属薄膜12との界面11aに全反射角以上の角度で入射する。界面11aに入射した平行白色光は界面11aで全反射し、全反射した光36は誘電体ブロック11から出射し、回折格子38により各波長に分光され、スリット40を透過した特定の波長のみがCCDエリアセンサ41により各波長での光強度が検出される。検出結果から全反射減衰が生じる波長(全反射減衰波長λsp)を特定することにより、被測定物の放射温度を求めることができる。
【0073】
各波長における全反射減衰状態の検出は、スリット位置を固定して回折格子を回転させて行ってもよいし、回折格子を固定してスリットを移動させて行ってもよい。
【0074】
なお、本実施形態では、測定装置の簡略化のため誘電体ブロック11の出射側で白色光を分光しているが、入射側で分光して誘電体ブロック11に入射させてもよい。
【0075】
また、光源35としては、白熱球の代わりに水銀ランプであってもよい。
【0076】
次に、本発明の第4の実施形態による放射温度測定装置について説明する。その装置の概略側面図を図7に示す。
【0077】
本実施形態の装置は、図7に示すように、レーザ光15を発する半導体レーザからなる光源16と、厚さが均一な、例えばガラスからなる誘電体基板51上の一方の面51a上に、金属薄膜52、PMMAからなるTO膜53および赤外線吸収膜54をこの順に備えてなる測定部50と、測定部50に被測定物23からの赤外放射光を集光させる赤外光集光レンズ22と、レーザ光16を誘電体基板51に入射させる入射光学系27と、誘電体基板51の前記一方の面51aと対向する他方の面51bの一部の領域に形成された、前記レーザ光16を誘電体基板51と金属薄膜52との界面51aで臨界角以上の角度で入射させる光入射手段としての回折格子51cと、前記界面で全反射した光を、誘電体基板外に出射させる、前記他方の面51bの前記一部と異なる他の領域に形成された光出射手段である回折格子51dと、回折格子51dから出射されたレーザ光の強度を検出する光検出手段であるCCDエリアセンサ29とを備えるものである。入射光学系27は、レーザ光16を平行光化するコリメータレンズと、種々の角度で回折格子51cに入射させる不図示のゴニオメータとからなる。
【0078】
誘電体基板51に対して入射させられたレーザ光16は、回折格子51cにより、臨界角以上の角度で誘電体基板51と金属薄膜52との界面51aに入射する。界面51aで全反射した反射光は、回折格子51dにより、誘電体基板51外に出射される。上記実施形態と同様に反射光の強度変化に基づく全反射減衰の状態により被測定物54の放射温度分布を求めることができる。
【0079】
なお、回折格子51cおよび51dは、誘電体基板51に直接形成することにより得ることができる。
【0080】
また、レーザ光は界面で収束する収束光であってもよい。
【0081】
次に、本発明の第5の実施形態による放射温度測定装置について説明する。その装置の概略構成図を図8に示す。上記実施形態は表面プラズモンセンサを利用した装置であるが、本実施形態の放射温度測定装置は、漏洩モードセンサを利用したものである。
【0082】
本実施形態の測定部は、図8に示すように、誘電体ブロック11の上に、クラッド層62、光導波層63、PMMAからなるTO膜64および赤外線吸収膜65をこの順に備えてなるものである。
【0083】
誘電体ブロック11は、TO膜64より屈折率の高いガラスからなり、クラッド層62は、誘電体ブロック11よりも低屈折率の石英などの誘電体、あるいは金などの金属を用いて薄膜状に形成されている。また光導波層63は、クラッド層62とTO膜64よりも高屈折率の誘電体、例えばポリスチレン(屈折率1.59)を用いて薄膜状に形成されている。クラッド層62の膜厚は、金の場合で36.5nm、光導波層63の膜厚は、ポリスチレンで形成する場合で700nm程度とされる。
【0084】
光源15から出射した光16を、誘電体ブロック11の一面11bから、誘電体ブロック11を通してクラッド層62に対して臨界角以上の入射角で入射させると、該光が誘電体ブロック11とクラッド層62との界面11aで全反射するが、クラッド層62を透過して光導波層63に特定入射角で入射した特定波数の光は、該光導波層63を導波モードで伝搬するようになる。こうして導波モードが励起されると、入射光のほとんどが光導波層63に取り込まれるので、上記界面11aで全反射する光の強度が鋭く低下する全反射減衰が生じる。
【0085】
光導波層63における導波光の波数は、該光導波層63上のTO膜64の屈折率に依存するので、光強度変化に基づく全反射減衰状態から被測定物65の放射温度を測定することができる。
【0086】
本実施形態の漏洩モードを利用した放射温度測定装置は、上記の表面プラズモン励起を利用した放射温度測定装置と比較して略同等の感度で放射温度を測定することが可能である。
【0087】
次に、本発明の第6の実施形態による放射温度測定装置について説明する。その装置の概略側面図を図9に示す。
【0088】
本実施形態による装置は、図9に示すように、光ビーム15を発生させる半導体レーザ素子からなる光源15と、表面71aに凹凸状の回折格子75が設けられた透明誘電体ブロック71上に金属薄膜72、およびPMMAからなるTO膜73および赤外線吸収膜74をこの順に設けられてなる測定部70と、測定部70に被測定物23からの赤外放射光を集光させる赤外光集光レンズ22と、光ビーム16を回折格子75に誘電体ブロック71の一面71bから入射させるコリメータレンズからなる入射光学系27と、回折格子75により回折し、誘電体ブロック71の他面71cから該誘電体ブロック71外に出射された反射光の光強度を検出する光検出手段としてのCCDエリアセンサ29と、CCDエリアセンサ29により得られた光強度変化に基づいて、放射温度を求める信号処理部20と放射温度を表示する表示部21とからなるものである。
【0089】
誘電体ブロック71の一面71bから回折格子75が形成された界面71aに入射した光は、回折格子75の効果で回折波が発生する。回折格子75の凹凸差は通常数十nm程度が好ましく、ピッチは1μm前後が好ましい。
【0090】
回折波の波数kは、回折格子75の凹凸のピッチをL、光ビーム26の波長をλ、入射角をθ、基板の屈折率をnとすると、以下の式で表される。
k=sinθ・2πn/λ±N2π/L(N:整数)
この回折波の波数kのいずれかが、金属薄膜72とTO膜73との界面に形成される表面プラズモンモードの波数kspに一致すると、表面プラズモン共鳴が起こる。表面プラズモン共鳴が起こると、誘電体ブロック71の他の一面71cから出射した反射光は減衰する。全反射型の表面プラズモン共鳴を利用した場合と同様に、共鳴の起こる波長から放射温度を求めることができる。
【0091】
誘電体ブロック71は、PMMAより高い屈折率を有する材料に限られないという利点を有する。
【0092】
本実施形態においても、上記第5の実施形態の漏洩モードを応用してもよい。
【0093】
実施形態においては、TO膜として、PMMAを例に説明したが、透明な材料、さらには、ポリマーからなることが望ましい。具体的には、ポリスチレン、ポリイミド、樹脂、光学ガラス、石英等を挙げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による放射温度測定装置を示す概略構成図
【図2】第1の実施形態による測定装置において光チョッパーを備えた図
【図3】光チョッパーを備えた場合の屈折率の時間変化を示すグラフ
【図4】TO膜の他の形状を示す断面図
【図5】本発明の第2の実施形態による放射温度測定装置を示す概略構成図
【図6】本発明の第3の実施形態による放射温度測定装置を示す概略構成図
【図7】本発明の第4の実施形態による、回折格子を用いた放射温度測定装置を示す概略構成図
【図8】本発明の第5の実施形態による、漏洩モードセンサを利用した放射温度測定装置を示す概略構成図
【図9】本発明の第6の実施形態による、誘電体ブロックと金属薄膜との界面に回折格子を設けた放射温度測定装置を示す概略構成図
【符号の説明】
11 誘電体ブロック
12 金属薄膜
13 熱光学効果を有する膜
14 赤外線吸収膜
15 光源
16 レーザ光
17 入射光学系
18 コリメータレンズ
19 フォトダイオードアレイ
20 信号処理部
21 表示部
22 赤外光集光レンズ
23 被測定物
24 赤外放射光

Claims (8)

  1. 光源と、
    薄膜層、および被測定物に対向する熱光学効果を有する膜をこの順に、該熱光学効果を有する膜の屈折率より高い屈折率を有する前記光源からの光を透過する誘電体ブロック上に備えてなる測定部と、
    前記光源からの光を、前記誘電体ブロックと前記薄膜層との界面で全反射条件が得られるように、前記誘電体ブロック側から前記界面に入射させる入射光学系と、
    前記誘電体ブロックと薄膜層との界面で全反射した光の強度を検出する光検出手段と、
    該光検出手段によって得られた前記全反射した光の強度変化に基づく全反射減衰の状態により、前記被測定物からの放射温度を求める信号処理部とからなることを特徴とする放射温度測定装置。
  2. 光源と、
    表面に回折格子が設けられた前記光を透過させる誘電体ブロックの該表面上に、薄膜層、および被測定物に対向する熱光学効果を有する膜をこの順に備えた測定部と、
    前記光源からの光を、前記回折格子に誘電体ブロック側から入射させる入射光学系と、
    前記回折格子で反射した光の強度を検出する光検出手段と、
    該光検出手段により得られた前記反射した光の強度変化に基づいて、前記被測定物からの放射温度を求める信号処理部とからなることを特徴とする放射温度測定装置。
  3. 前記熱光学効果を有する膜が透明材料からなることを特徴とする請求項1または2記載の放射温度測定装置。
  4. 前記熱光学効果を有する膜がポリマーからなることを特徴とする請求項1、2または3記載の放射温度測定装置。
  5. 前記熱光学効果を有する膜がPMMAからなることを特徴とする請求項4記載の放射温度測定装置。
  6. 前記熱光学効果を有する膜の上に、赤外線吸収材料を含む膜を備えたことを特徴とする請求項1から5いずれか1項記載の放射温度測定装置。
  7. 前記赤外線吸収材料がカーボンブラックであることを特徴とする請求項1から6いずれか1項記載の放射温度測定装置。
  8. 前記被測定物からの赤外線を前記測定部に集光させる赤外線集光レンズを備えたことを特徴とする請求項1から7いずれか1項記載の放射温度測定装置。
JP2003034975A 2003-02-13 2003-02-13 放射温度測定装置 Withdrawn JP2004245674A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003034975A JP2004245674A (ja) 2003-02-13 2003-02-13 放射温度測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003034975A JP2004245674A (ja) 2003-02-13 2003-02-13 放射温度測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004245674A true JP2004245674A (ja) 2004-09-02

Family

ID=33020522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003034975A Withdrawn JP2004245674A (ja) 2003-02-13 2003-02-13 放射温度測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004245674A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006112808A (ja) * 2004-10-12 2006-04-27 Fujikura Ltd 表面プラズモンセンサー
JP2006349556A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Fujikura Ltd 表面プラズモンセンサ
JP2009042164A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Hitachi Maxell Ltd 赤外線カメラ
JP2010016733A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Hitachi Maxell Ltd 画像取得装置、変換装置、及び画像取得方法
JP2013083651A (ja) * 2011-10-10 2013-05-09 Samsung Electronics Co Ltd 赤外線サーマルディテクタ及びその製造方法
JP2013195150A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Toshiyuki Nakamiya 光加熱による固体表面温度の計測装置及び計測方法
KR101538723B1 (ko) * 2007-08-10 2015-07-22 히다치 막셀 가부시키가이샤 화상 취득장치, 변환소자 및 화상 취득방법
WO2019124113A1 (ja) * 2017-12-21 2019-06-27 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 電磁波処理装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006112808A (ja) * 2004-10-12 2006-04-27 Fujikura Ltd 表面プラズモンセンサー
JP2006349556A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Fujikura Ltd 表面プラズモンセンサ
JP2009042164A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Hitachi Maxell Ltd 赤外線カメラ
KR101538723B1 (ko) * 2007-08-10 2015-07-22 히다치 막셀 가부시키가이샤 화상 취득장치, 변환소자 및 화상 취득방법
JP2010016733A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Hitachi Maxell Ltd 画像取得装置、変換装置、及び画像取得方法
JP2013083651A (ja) * 2011-10-10 2013-05-09 Samsung Electronics Co Ltd 赤外線サーマルディテクタ及びその製造方法
JP2013195150A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Toshiyuki Nakamiya 光加熱による固体表面温度の計測装置及び計測方法
WO2019124113A1 (ja) * 2017-12-21 2019-06-27 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 電磁波処理装置
US11563045B2 (en) 2017-12-21 2023-01-24 Sony Semiconductor Solutions Corporation Electromagnetic wave processing device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Melendez et al. Development of a surface plasmon resonance sensor for commercial applications
US6100991A (en) Near normal incidence optical assaying method and system having wavelength and angle sensitivity
US8508744B2 (en) Surface plasmon resonance sensing method and sensing system
JP4455362B2 (ja) 全反射減衰を利用した測定装置
JP4999707B2 (ja) 表面プラズモン共鳴センサにおける表面プラズモンの分光のための方法およびその使用のためのエレメント
US20070279635A1 (en) Measuring apparatus and method using surface plasmon resonance
WO1999044042A2 (en) Waveguide structures
US8958999B1 (en) Differential detection for surface plasmon resonance sensor and method
JP6425861B1 (ja) 生体物質測定装置
US4682897A (en) Light scattering measuring apparatus
US10591410B2 (en) Flexible mid-infrared photonics for chemical sensing
JP2004245674A (ja) 放射温度測定装置
US7057731B2 (en) Measuring method and apparatus using attenuated total reflection
JP2003139694A (ja) 測定プレート
KR20100106082A (ko) 표면 플라즈몬 공명을 이용한 광 센서
US20220317031A1 (en) Method and device for analysing a sample using a resonant support, illuminated by infrared radiation
US20050112028A1 (en) Surface plasmon resonance sensor and sensor unit
JP4173746B2 (ja) 測定装置
US7075657B2 (en) Surface plasmon resonance measuring apparatus
JP4008362B2 (ja) 表面電位測定装置
RU2681427C1 (ru) Устройство для измерения длины распространения инфракрасной поверхностной электромагнитной волны
US6654123B2 (en) Sensor utilizing attenuated total reflection
RU2629909C1 (ru) Статическое устройство для определения распределения интенсивности поля инфракрасной поверхностной электромагнитной волны вдоль её трека
JP2003075334A (ja) 全反射減衰を利用したセンサー
JP3761080B2 (ja) 全反射減衰を利用した測定方法および測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060509