JP2013195150A - 光加熱による固体表面温度の計測装置及び計測方法 - Google Patents

光加熱による固体表面温度の計測装置及び計測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】固体表面温度を、非接触且つリアルタイムで計測する。
【解決手段】プローブレーザ装置7から射出されたプローブレーザ光Pは、コリメータレンズ8によって平行光に変換された状態で、試料6の表面におけるパルスレーザLの照射位置の上方を通過する。受光光学系9は、プローブレーザ光Pの基本波及び試料6の表面におけるパルスレーザLの照射位置にて発生した熱波による偏向を受けて生じた微弱回折光成分を集光する。光検知器10は、集光した基本波と分離された微小回折光成分を受光して、その光量に応じた電気信号を出力する。信号処理回路11は、当該電気信号の値を関係式に当てはめることにより、温度を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、パルスレーザ光によって加熱された試料表面の温度を、リアルタイムで計測する計測装置及び計測方法に関する。
従来、高エネルギーのパルスレーザ光により試料を加熱することで行われる光プロセス(アニーリング,アブレーション,エッチング等)が、様々な分野で応用されている。具体的には、微細加工,薄膜形成,超微粒子の創生といった産業分野での応用や、角膜形成,動脈硬化病変の切除,歯科治療,整形外科手術といった医療分野での応用などが、その例として挙げられる。このような光プロセスを安全且つ効果的に行うためには、パルスレーザ光が照射されることによって加熱された試料の表面温度(より正確には、各パルスの周期毎の、試料表面の最高温度)をリアルタイムで計測し、パルスレーザ光の出力を管理する必要がある。しかしながら、個々のパルス光が照射されることに因る試料表面の温度は、図3に示すように、極めて短時間(ナノ秒オーダー)で推移する為、温度センサを試料表面に接触させて試料表面の温度を計測することは不可能である。その為、試料の表面温度を知るには、固体中の熱フローを記述する熱伝導方程式を解くしか手段がなかったが、そのためには、試料両面でのパルスレーザ光強度等、様々なパラメータが予め判っていなければならなかったので、現実的な手段ではなかった。
「有限要素法によるパルスレーザ光照射アモルファスシリコン薄膜の熱解析」電学論A,108巻10号P443〜450
特開2007−295131号
そこで、本発明は、パルスレーザ光が照射されることによって極短時間のうちにピークに達してから次のパルスレーザ光が照射されるまでの間に冷却することを繰り返しつつ、ピーク値が漸次推移していく固体表面温度を、非接触且つリアルタイムで計測することができる計測装置及び計測方法の提供を、課題とする。
上記課題を解決するために案出された光加熱による固体表面温度の計測装置及び計測方法では、連続発振された検知用レーザ光を、前記固体の表面における前記パルスレーザ光が照射される箇所に近接した空気中を平行ビームとして進行するように導き、前記固体の表面における前記パルスレーザ光が照射される箇所に近接した空気中を通過した前記検知用レーザ光に対して光学的フーリエ変換を施し、微弱回折光成分を基本波から空間的に分離し、前記基本波から空間的に分離された前記微弱回折光成分を前記基本波と干渉させて受光して、その光量に比例した値の電気信号に変換し、前記電気信号の値と前記表面温度との対応関係を定義したデータを参照し、前記電気信号の値を前記データに当てはめて、対応する温度を求める。
本発明の光加熱による固体表面温度の計測装置及び計測方法によれば、固体表面温度を、非接触且つリアルタイムで計測することができる。
本発明の実施形態の原理を示す光学構成図 パルスレーザ光とプローブレーザ光との交差を示す概念図 パルスレーザ照射による試料表面温度の経時変化を表すグラフ 熱波の作用を説明するための概念図 光検出器が出力する信号電圧の経時変化を表す典型的なグラフ 光エネルギー密度と試料表面温度及び光検出器が出力する最大出力電圧との相関を表すグラフ 実施例の構成図 温度校正データ部が実行する変換式T(x,V)の作成処理を示すフローチャート 信号校正回路が実行する試料表面温度の算出処理を示すフローチャート
以下、図面を参照しつつ、本発明の最良の実施形態を説明する。
(計測原理)
最初に、本実施形態によって、物性量(反射率,吸収係数,熱伝導率,熱容量,相転移に伴う潜熱)が不明な未知物質も含めて、あらゆる固体(試料)の表面温度が非接触且つリアルタイムで計測できる原理を、説明する。
図1は、本実施例による温度計測の原理を示す概略光学構成図である。図1において、パルスレーザ装置1は、高エネルギーのレーザ光(パルスレーザ光)をパルス発振するレーザ装置である。このパルスレーザ装置1は、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)等の固体レーザであっても、炭酸ガスレーザやエキシマレーザの様なガスレーザであっても、色素レーザ等の液体レーザであっても良い。このパルスレーザ装置1から射出されたパルスレーザ光Lは、アパーチャ2によって絞られた後に、反射ミラー3によって90度反射されることにより、そのビーム軸を、ステージ5の表面に対して垂直な方向に向ける。続いて、パルスレーザ光Lは、集光レンズ4を透過することによって集束される。
ステージ5は、ステージコントローラ12によって制御されるXYZテーブルであり、ステージコントローラ12は、集光レンズ4によって集束されたパルスレーザ光Lのビームウェストの位置が試料6表面における光プロセスの対象位置に合致するように、ステージ5の高さ(即ち、パルスレーザ光Lのビーム軸方向における位置)及び水平方向位置(同ビーム軸に直交する面内における位置)を調整する。なお、試料6として直方体ないし平行平面板以外の固体が光プロセスの対象とされる場合には、その表面をパルスレーザ光のビーム軸に対して垂直にするためのチルト機構がステージ5に備えられても良い。
プローブレーザ装置7は、コヒーレントな検知用レーザ光(以下、「プローブレーザ光P」という)を連続発振するCWレーザであり、低エネルギーであっても良いので、半導体レーザ素子(レーザダイオード)が用いられる。ただし、後段の光学系の構成を単純にすべく、レーザ光の断面形状を真円に整形する光学系が組み込まれた真円レーザ装置を採用することが望ましい。なお、プローブレーザ装置7の発振波長には制限はないので、可視光帯域から赤外帯域まで、任意の発振波長のものを用いることができる。そして、プローブレーザ7から発散光として射出されたプローブレーザ光Pは、第1の光学系に相当するコリメートレンズ8により、平行光に変換されて、ステージ6の上面(従って、試料6の表面)に沿ってこれと平行に進み、試料6の表面における光プロセスの対象位置の上方(図2に示すA地点)において、パルスレーザ光Lのビーム軸と直交する。
このとき、断続的に射出されているパルスレーザ光Lの照射(以下、断続的な照射における個々のパルスレーザ光Lの塊のことを「パルス」という)がなされる。
パルスレーザ光Lの全エネルギーのうち、当該パルスレーザ光Lの波長及び温度に依存して定まる試料6の吸収率に応じた一定割合のエネルギーが、当該試料6に吸収され、試料6の表面近傍において格子振動を生じさせ、熱に変換される。このようにして試料表面近傍における試料内部で発生した熱は、試料6内で拡散されるとともに、試料6表面に接触した空気に伝搬される。その結果、パルスが途切れると、試料6表面の温度は上記熱伝導の為に低下する。それ故、図3のグラフに示すように、試料表面の温度は、パルスの周期毎に、低、高、低と変化する。
上述したように空気に伝搬される熱量も、試料6表面の温度と同様に変化するので、試料6表面からは、パルスの周期毎に、熱量が低、高、低と変化する熱波が、伝搬されることになる。なお、このようにして空気中に伝搬されていく熱波の速度は、表面近傍における常温での空気の熱拡散係数(0.217cm2/s)が試料6のそれ(例えばシリコン結晶の場合には0.937cm2/s)よりも小さいので、試料6内部での熱拡散の速度よりも遅く、熱波が到達できる距離(拡散距離)も、試料6内部のそれよりも短い。従って、レーザプローブ光Pと試料6表面との間の距離が適宜調整されることにより、パルスが途切れた後に、熱波(周辺よりも熱量が高い部分)が、レーザプローブ光Pの光路を横切るようになる。
この時、熱波の媒体である空気は、熱波の通過によって温度が一瞬上昇した後に低下するのに伴って、その密度が一瞬低下した後に上昇し、よって、その屈折率が一瞬低下した後に上昇する。即ち、熱波とは、空気の密度の粗密波でもあり、その振幅は温度変化量と比例関係にある。これを模式的に表したのが図4であり、横線のピッチが狭い部分が空気の密度が高い部分(即ち、温度が高く屈折率が大きい部分)を示し、ピッチが広い部分が空気の密度の低い部分(即ち、温度が低く屈折率が小さい部分)を示す。ここで、屈折率に勾配が生じた光伝導媒質は、ロッドレンズのような屈折作用を生じるので、A地点では、パルスレーザ光Lに平行で、プローブレーザ光Pの光軸に直交する方向(Y方向)にその母線を向けた超希薄シリンドリカルレンズアレイが、試料6表面から集光レンズ4に向けて通過するのと光学的に等価な状況が、生じていることになる。そのため、平行ビームとしてA地点を通過したプローブレーザ光P中の各光束は、熱波に伴う上記屈折作用に因り、パルスレーザ光Lの光軸方向(X方向)に偏向(位相変調)されて、フラウンホーファ効果により、A地点での周辺温度からの温度上昇量に比例した光量の微弱回折光を、生じさせる。
図1に戻り、上述したような微弱回折光を生じつつA地点を通過したプローブレーザ光Pは、第2の光学系としての受光光学系9に、入射する。この受光光学系9は、プローブレーザ光Pに対して光学的フーリエ変換を行って基本波と(0次回折光)フラウンホーファ回折光(1次回折光)を集光し、これらを観測面上に夫々収束させ、かつ干渉させる正レンズ群である。なお、上記熱波の振幅(即ち、空気密度,従って屈折率の変化量)如何に依らずフラウンホーファ回折光の観測面上での位置は変わらないが、その振幅(即ち、空気密度,従って屈折率の変化量)に応じて微弱回折光の観測面上での光量が増大する。換言すると、試料6の表面温度のピーク値が高ければ高いほど、観測面上における微弱回折光の光量が増大する。
光検出器10は、上記観測面上における受光光学系9の光軸近傍(即ち、プローブレーザ光Pの基本波が入射する領域)からX方向にオフセットした位置(即ち、微弱回折光が入射する領域)にその受光面が配置されて、当該受光面における入射光量(即ち、フラウンホーファ回折光の光量)に比例した電圧信号を出力する光電変換素子である。
光検出器10から出力された電圧信号は、信号処理回路11に入力される。図5は、個々のパルスの照射毎に光検出器10から信号処理回路11に入力される電圧信号V(mV)の変化を示すグラフであり、横軸は、パルスの射出タイミングからの経過時間(ms)を示す。図5中スパイクBは、レーザプローブ光Pがパルスレーザ光Lそのものに因って波形を乱されたことに起因する成分であり、試料6の表面温度には関連性がない。そこで、信号処理回路11には、各パルスの射出タイミングからパルスの照射時間相当分だけ遅延されたトリガ信号が入力され、信号処理回路11は、当該トリガ信号の入力後一定時間(次のパルスが射出されるまでの時間よりも短い時間)の間に入力された電圧信号をピークホールドし、ホールドした電圧値の最大値に対して、次段の処理を行うことで、レーザプローブ光Pがパルスレーザ光Lそのものに因って波形を乱されたことに起因する成分をマスクする。そして、信号処理回路1は、ホールドしたピーク値に対して所定関係式又は所定変換テーブルを適用することにより、試料6の表面温度を求める。以下、この電圧信号のピーク値を試料6の表面温度に変換する手法について、説明する。
上述したように、物性量(反射率、吸収係数、熱伝導率、熱容量、相転移に伴う潜熱)が不明な未知物質については、熱伝導方程式を解くことができないので、試料6の表面に照射されるパルスレーザ光Lの光エネルギー密度(mJ/cm2)に基づいて試料6の表面温度を直接算出することはできない。しかし、試料6の表面の温度については、そのピーク値に応じた信号電圧Vのピーク値を、上述したようにして測定することができる。従って、試料6の表面温度と信号電圧Vとの対応関係さえ事前に判っていれば、測定された信号電圧Vのピーク値に基づいて、試料6の表面温度のピーク値を、算出することが可能なのである。
その為、本実施形態では、上記物性量が判明している既知物質(具体的には、結晶シリコン)を用い、様々な光エネルギー密度E(mJ/cm2)のパルスレーザ光を照射した場合における試料6の表面温度のピーク値Tmaxをシミュレーションにより算出することにより、光エネルギー密度E(mJ/cm2)と試料6の表面温度のピーク値Tmaxとの関係式Tmax(E)を求めている。これとともに、同試料6(結晶シリコン)表面から上記A地点(即ち、プローブレーザ光Pの光軸)までの距離x及びパルスレーザ光Lの光エネルギー密度E(mJ/cm2)のあらゆる組合せに対応した信号電圧Vのピークホールド値を実験によって計測し、x及び光エネルギー密度E(mJ/cm2)と信号電圧Vのピークホールド値との関係式V(x,E)を求めている。
上記シミュレーションは、具体的には、以下の手法に従って行う。即ち、式(1)は、本発明者が先に非特許文献1において公表した、光を固体表面に照射した場合における深さ方向の温度変化を示す熱伝導方程式である。
Figure 2013195150
ここに、T(X,t)は、光を固体に照射してからt(ms)後における固体表面から深さX(nm)における温度(℃)であって、X=0の場合における最大値が、求めるべき固体表面温度のピーク値Tmaxに当たる。また、ρは固体の密度(kg/m)、Cは固体の比熱(J/kg・℃)、κは固体の熱伝導率(W/m・℃)、αは固体の吸収係数(m−1)である。また、I(X,t)は、光を固体に照射してからt(ms)後における固体表面から深さX(nm)の箇所での光強度であり、式(2)によって算出される。
Figure 2013195150
式(2)におけるI(t)は、時刻tにおける光エネルギー強度(W/m)である。また、Rは、固体の反射率である。R及び上記αは、実際には温度に依存する変数であるが、有限要素法等で定式化して数値解析を行うことにより、上述したように、様々な光エネルギー密度E(mJ/cm2)のパルスレーザ光を照射した場合における試料6の表面温度のピーク値Tmaxを、算出することができるのである。
図6におけるグラフAは、以上のようにして算出した試料6の表面温度のピーク値Tmaxをプロットしたグラフであり、光エネルギー密度E(mJ/cm2)と試料6の表面温度のピーク値Tmaxとが正比例関係にあることを示している。従って、関係式E(Tmax)は一次関数となる。また、図6におけるグラフBは、xを固定してパルスレーザ光Lの光エネルギー密度E(mJ/cm2)を様々に変化させた場合に実験上計測された信号電圧Vのピークホールド値をプロットしたグラフであり、両者が比例関係にあることを示している(但し、xを変化させた場合には、三次関数的に信号電圧Vが変化する。)。
信号処理回路11は、以上のようにして求めた両関係式Tmax(E),V(x,E)を融合することにより、信号電圧V及び上記距離xと試料6の表面温度Tとの関係式T(x,V)を求める。そして、信号処理回路11は、このようにして求めた関係式T(x,V)そのもの,若しくは、信号電圧V及び上記距離xの組合せと試料6の表面温度Tとの対応関係をリストアップしたテーブルを予め記憶手段に保存しておき、上述した電圧信号に対してこれを適応して、試料表面の温度のピーク値を算出するのである。
(実施例)
図7は、上述した計測原理を現実の装置として適用する場合における例を示した構成図である。即ち、上述した計測原理を用いた温度計測が正確に行われるには、プローブレーザ光Pが透過する環境において空気が安定していることが必要になるが、現実の計測現場では空気が安定した環境を維持することは困難であるので、光ファイバを用いてプローブレーザ光Pを伝送することにより、プローブレーザ光Pが空気中を進行する区間を、試料6の表面における光プロセス対象箇所上方のみに限定したものである。図7において、図1と同じ構成要素については、同じ参照番号を付して、その説明が省略される。
図7において、パルスレーザ装置1は、YAGレーザを内蔵し、当該YAGレーザから発振されたパルスレーザ光Lをライトガイドファイババンドル22の入射端面に導入する。このライトガイドファイババンドル22の射出端面には、パルスレーザ鏡筒23が接続されており、当該射出端面から射出されたパルスレーザ光Lは、当該パルスレーザ鏡筒23内に保持された集光レンズ4によって、ステージ5上に設置された試料6の表面に集光される。
プローブレーザ装置7は、真円ビームをプローブレーザ光Pとして射出する発振波長635nmの半導体レーザ素子,及び、当該プローブレーザ光Pを集光して光ファイバ13の端面に入射させる光学系を備えている。光ファイバ13は、単ファイバ又はファイババンドルであり、その出射端面には、プローブレーザ鏡筒14が接続されている。
プローブレーザ鏡筒14は、光ファイバ13の出射端面からそのNAに応じた発散角をもって出射されたプローブレーザ光Pを平行光に変換するコリメータレンズ25と、コリメータレンズ25から平行光として射出されたプローブレーザ光のビーム径を拡大又は縮小するビームエキスパンダ26とからなる第1の光学系を、内蔵している。これらコリメータレンズ25及びビームエキスパンダ26の光軸は、その後方において光ファイバ13の中心を通り、その前方においてステージの上面(従って、試料6の表面)と平行に進み、パルスレーザ光Lのビーム軸に直交する。
当該光軸におけるパルスレーザ光Lのビーム軸との交差点(上記A地点)の後方には、受光鏡筒15が配置されている。この受光鏡筒15内には、上記コリメータレンズ25及びビームエキスパンダ26と同軸に、フーリエ変換レンズ24が内蔵されている。このフーリエ変換レンズ24は、プローブレーザ光Pの基本波及び微弱回折光を、夫々、焦点面上に収束させる光学系である。この焦点面には、プローブレーザ光Pの基本波のスポットを中心としてX方向における両側に夫々オフセットして微弱回折光のスポットが形成される。そして、受光鏡筒15内における当該焦点面に相当する位置には、偏波保存光ファイバ16の入射端面が配置されている。
偏波保存光ファイバ16は、その入射端面に投影された基本波と微弱回折光を、その射出端面に伝送する。この偏波保存光ファイバ16の射出端面には、対物鏡筒17が接続されている。
この対物鏡筒17内における偏波保存光ファイバ16の射出端面の後方には、当該射出端面における各点から射出された光束を平行光束に変換(光学的逆フーリエ変換)するコリメータレンズ27,当該コリメータレンズ27から夫々平行光として射出された基本波及び微弱回折光を空間的に分離(光学的フーリエ変換)して別々の位置に夫々結像させるフーリエ変換レンズ28,及びリレーレンズ29が、内蔵されている。これらレンズ27〜29を介して偏波保存光ファイバ16の射出端面と共役となる面における、各レンズ27〜29の光軸近傍(即ち、プローブレーザ光Pの基本波が入射する領域)からX方向にオフセットした位置(即ち、微弱回折光が入射する領域)には、光検出器10の受光面が配置されている。以上に説明したフーリエ変換レンズ24,偏波保存光ファイバ16,コリメータレンズ27,フーリエ変換レンズ28及びリレーレンズ29が、第2の光学系に相当し、光検出器10が、受光した光をその強度に比例した大きさの電気信号(信号電圧V)に変換する光電変換器に相当する。
以上のような構成を有する本実施例の動作は以下の通りである。即ち、パルスレーザ1からパルスレーザ光Lが射出されて、集光レンズ24を通じて試料6に照射されると、試料6表面近傍において発生した熱に起因し且つ試料6の表面温度に比例した振幅(周囲との温度差)を有する熱波が、プローブレーザ鏡筒14から射出されたプローブレーザ光Pの光路を横切り、その振幅に応じた光量の微弱回折光を生じさせる。この微弱回折光は、受光装置15内の受光光学系によってプローブレーザ光Pの基本波とともに偏波保存光ファイバ16の入射端面に入射し、この偏波保存光ファイバ16の射出端面まで伝送され、対物鏡筒17内のレンズ27〜29によってリレーされて、光検出器10によって受光される。光検出器10は、受光した微弱回折光の光量に応じた信号電圧Vを出力して、信号処理回路11を構成するピークホールド回路18に入力される。
このピークホールド回路18には、また、遅延回路21からのトリガ信号が入力される。即ち、パルスレーザ1は、断続的にパルスレーザ光Lを射出する毎に、同時に、同期信号を遅延回路21に入力する。この遅延回路21は、同期信号が入力された後、パルスレーザ光Lが射出される時間幅よりも若干長い所定時間の経過を待って、上記トリガ信号を、ピークホールド回路18に入力する。これにより、パルスレーザ光Lの散乱光に起因した成分が、信号電圧Vからマスクされる。ピークホールド回路18は、遅延回路21からトリガ信号が入力されてから、次のパルスが射出されるまでの間の所定時間の間に光検出器10から入力される信号電圧Vをピークホールドする。さらに、ピークホールド回路18は、信号電圧Vのピークホールド値を時間微分して、その微分値がゼロになった時点における信号電圧Vを、最大信号電圧Vとして、信号校正回路20及び温度校正データ部19に入力する。即ち、上述した光検出器10及びピークホールド回路18が、微弱回折光成分を受光して、その光量に比例した値の電気信号を出力する光検知手段に、相当する。
温度校正データ部19は、パルスレーザ1,プローブレーザ7及びステージコントローラ12を制御することにより、関係式T(x,V)を作成し、場合によっては、当該関係式T(x,V)に基づいて、更に、最大信号電圧V及び上記距離xの組合せと試料6の表面温度Tとの対応関係をリストアップした三次元テーブルを作成して、内部メモリに保存しておき(データ保持部に相当)、信号校正回路20からの参照に応じる。これら関係式T(x,V)及び三次元テーブルが、電気信号の値と表面温度との対応関係を定義したデータに、相当する。以下、図8のフローチャートに基づいて、温度校正データ部19による関係式T(x,V)の作成処理を説明する。
図8の処理は、オペレータが、ステージ5上に物性量が既知である試料6(例えば、結晶シリコン)を載置し、キーボードを操作して当該試料6の物性量(反射率,吸収係数,熱伝導率,熱容量,相転移に伴う潜熱)及び厚さの値と共に開始コマンドを温度校正データ部19に入力することにより、スタートする。なお、初期状態においては、ステージコントローラ12は、ステージ5の位置を最も低い位置(プローブレーザ光Pの光軸から離れた位置)に設定する。
スタート後最初のS01では、温度校正データ部19の中にある有限要素法によって定式化された上記熱伝導方程式に、入力された各物性量を代入し、パルスレーザ光Lの光エネルギー密度の設定を少しづつ変更しつつ、各光エネルギー密度の設定値毎に、結晶シリコン試料6の表面温度のピーク値Tmaxを算出する。
次のS02では、温度校正データ部19は、S01にて各光エネルギー密度毎に算出した表面温度のピーク値Tmaxに基づいて、光エネルギー密度Eと表面温度のピーク値Tmaxとの相関を示す関係式Tmax(E)を求める。
次のS03では、温度校正データ部19は、オペレータによって入力されていた試料6の厚さの値及びステージコントローラ12によるステージ5の高さの設定値に基づいて、試料6の表面からプローブレーザ光Pのビーム軸までの距離xを算出する。
次のS04では、温度校正データ部19は、プローブレーザ7を制御してプローブレーザ光Pを発振させるとともに、パルスレーザ装置1を制御して、一回のパルス毎に、光エネルギー密度Eの設定値を最小値から最大値に向かって所定値づつ上げつつ、パルスレーザ光Lを断続的に発振させる。
次のS05では、温度校正データ部20は、各パルス毎の、ピークホールド回路18から入力される最大信号電圧VとS04にて設定した光エネルギー密度の設定値とのあらゆる組合せを、S03にて算出した距離xに関連付けて、内部メモリに一時記憶する。
次のS06では、温度校正データ部20は、ステージコントローラ12を制御して、ステージ5を所定量だけ上昇させて、距離xを変更させる。
次のS07では、温度校正データ部2は、ステージ5が最も高い位置まで移動したことにより距離xの変更が完了したかどうかをチェックする。そして、未だ距離xの変更が完了していないと判断した場合には、温度校正データ部20は、処理をS03に戻す。
これに対して、距離xの変更が完了したと判断した場合には、温度校正データ部2は、S08において、各x毎にS05にて一時記憶した、ピークホールド回路18から入力される最大信号電圧VとS04にて設定した光エネルギー密度の設定値とのあらゆる組合せに基づいて、光エネルギー密度Eと距離x及び最大信号電圧Vとの相関を示す関係式V(x,E)を求める。
次のS09では、温度校正データ部20は、S02にて求めた関係式Tmax(E)及び関係式V(x,E)を融合させて、変換式T(x,V)を求める。
次のS10では、温度校正データ部20は、S19にて得た変換式T(x,V)を、内部メモリに記憶する。以上により、実際の光プロセス対象の資料6に対する温度計測の準備が完了したので、温度校正データ部20は、以後、信号構成回路20からの要求に応じて、内部メモリに記憶している変換式T(x,V)を応答する。なお、温度校正データ部20は、上述したように求めた変換式T(x,V)に対して様々な距離x及び最大信号電圧Vの組み合わせを代入して温度Tを算出し、その算出結果たる温度Tを距離x及び最大信号電圧Vに対応付けた三次元テーブルを作成して、変換式T(x,V)の代わりに、内部メモリに記憶していても良い。その場合、温度校正データ部19は、信号構成回路20から距離x及び最大信号電圧Vを通知されると、これらに対応する温度Tを三次元テーブルから読み出して、信号構成回路20に応答する。
信号校正回路20は、パルスレーザ1及びプローブレーザ7の図示したコントローラと協働して、図9のフローチャートに示す処理を実行することにより、実際の光プロセス対象である試料6の表面温度を、計測する。図9に示す処理は、オペレータが、ステージ5上に光プロセス対象の試料6(物性量が既知である必要はない)を載置し、キーボードを操作して当該試料6の厚さと共に開始コマンドを信号校正回路20に入力することにより、スタートする。
スタート後最初のS11では、信号校正回路20は、オペレータによって入力されていた試料6の厚さの値及びステージコントローラ12によるステージ5の高さの設定値を読み込んで、試料6の表面からプローブレーザ光Pのビーム軸までの距離xを算出する。
次のS12では、信号校正回路20は、プローブレーザ装置7を制御してプローブレーザ光Pを発振させるとともに、パルスレーザ装置1を制御して、試料6の表面における光プロセス対象箇所にパルスレーザ光Lを照射させる。
次のS13では、信号校正回路20は、変換式T(x,V)を温度校正データ部19に要求して、温度校正データ部19から応答された変換式T(x,V)に、S11にて算出した距離x及び処理時点でピークホールド回路18から入力されている最大信号電圧Vを代入することにより、温度Tを算出する。温度校正データ部19が上記三次元テーブルを保持している場合には、信号校正回路20は、上記最大信号電圧V及び距離xを温度校正データ部19に通知して、温度校正データ部19から温度Tの通知を受ける。その上で、信号校正回路20は、温度Tを示す資料温度測定値を図示せぬディスプレイに出力して、当該温度Tを表示させる。なお、この資料温度測定値は、パルスレーザ装置1によるパルスレーザ光Lの発振出力のフィードバック制御の為に用いられても良い。
次のS14では、信号校正回路20は、試料6に対する光プロセスが完了したかどうかをチェックする。そして、未だ光プロセスが完了していなければ、信号校正回路20は、処理をS12に戻す。これに対して、パルスレーザ光の発振がオペレータによって中断されることによって光プロセスが終了した場合には、信号校正回路20は、全処理を終了する。
(作用)
以上のように構成された本実施形態によると、光プロセスに用いられるレーザ光がCWレーザ光ではなくパルスレーザ光Lであるので、その照射時と中断時とで試料6の表面温度が大きく相違する。そのため、中断後にパルスレーザ光Lが照射されると、試料表面の温度が急激に上昇して周囲温度との間に温度差を生じるので、振幅(周囲温度との差)の初期値が試料6の表面温度に比例する熱波を生じ、この熱波が所定の伝搬速度をもって試料6の表面に接する空気中を伝搬していく。この熱波が伝搬していく空間にはCWレーザであるプローブレーザ光Pが横切っており、その媒質である空気に熱波が伝搬すると、その屈折率の変動に因って、熱波の振幅に比例した光量の微弱回折光を生じる。この微弱回折光の光量は、受光光学系9(フーリエ変換レンズ15,コリメータレンズ27,フーリエ変換レンズ28及びリレーレンズ19)及び光検出器10によって検知され、信号電圧Vに変換される。ピークホールド回路18によって検出された最大信号電圧Vは、上記プローブレーザ光Pの光路を横切る熱波の振幅に比例するところ、熱波の振幅は、試料6の表面温度に比例するとともに、試料6の表面からの距離xの三乗に反比例する。温度校正データ部19が保持している関係式T(x,V)は、この依存関係を定義したものである。そのため、信号校正回路20は、ピークホールド回路18から入力された最大信号電圧V及び自ら算出した試料6の表面からプローブレーザ光Pのビーム軸までの距離xを当該関係式T(x,V)に代入することにより、距離xの影響を捨象して、試料6の表面における各パルス照射毎の最大温度Tmaxを算出することができるのである。
なお、上記関係式T(x,V)は、物性量如何に依らず凡そパルスレーザ光が照射された場合における固体の表面温度の経時変動は同様であるとの知見に基づき、物理量が未知である物質に対しても適用が可能になったものである。従って、計測対象の試料6に対して実際に温度センサを接触させなくても、また、当該試料6の物性量を測定して熱伝導方程式を解かなくても、既知物質に対する熱伝導方程式の計算結果から求められた具体的温度を、当該試料6の表面温度として、合理的に提示できるのである。
1 パルスレーザ装置
5 ステージ
6 試料
7 プローブレーザ装置
8 コリメータレンズ
9 受光光学系
10 光検出器
11 信号処理回路
12 ステージコントローラ
18 ピークホールド回路
19 温度校正データ部
20 信号校正回路

Claims (7)

  1. パルスレーザ光を照射されることによって光加熱された固体の表面温度を計測するための計測装置であって、
    検知用レーザ光を連続発振するプローブレーザ装置と、
    前記プローブレーザ装置から発振された検知用レーザ光を、前記固体の表面における前記パルスレーザ光が照射される箇所に近接した空気中を平行ビームとして進行するように導く第1の光学系と、
    前記固体の表面における前記パルスレーザ光が照射される箇所に近接した空気中を通過した前記検査用レーザ光に対して光学的フーリエ変換を施し、微弱回折光成分と基本波成分を集光する第2の光学系と、
    前記第2の光学系によって基本波と微弱回折光成分を受光して、その光量に比例した値の電気信号を出力する光検知手段と、
    前記電気信号の値と前記表面温度との対応関係を定義したデータを保持するデータ保持部と、
    前記光検知手段から出力された電気信号の値を前記データに当てはめて、対応する温度を求める処理部と
    を備えることを特徴とする光加熱による固体表面温度の計測装置。
  2. 前記固体の表面における前記パルスレーザ光が照射される箇所と前記検知用レーザ光との間の距離を示す数値を取得する距離取得手段を更に備えるとともに、
    前記データは、前記電気信号の値及び前記距離を示す数値と前記表面温度との対応関係を定義したものであり、
    前記処理部は、前記距離取得手段によって取得された距離を示す数値及び前記光検知手段から出力された電気信号の値を前記データに当てはめて、対応する温度を求める
    ことを特徴とする請求項1記載の光加熱による固体表面温度の計測装置。
  3. 前記データは、前記電気信号の値及び前記距離を示す数値を変数とする関数として前記表面温度を定義した式である
    ことを特徴とする請求項2記載の光加熱による固体表面温度の計測装置。
  4. 前記光検知手段は、受光した光をその強度に比例した大きさの電気信号に変換する光電変換器と、前記パルスレーザ光が照射される周期毎に、前記光電変換器によって変換された電気信号の最大値を前記処理部に対して出力するピークホールド回路とを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の光加熱による固体表面温度の計測装置。
  5. 前記ピークホールド回路は、前記パルスレーザ光が照射されている間に前記光電変換器によって変換された電気信号を除き、それ以外の期間内に前記光電変換器によって変換された電気信号の最大値を前記処理部に対して出力する
    ことを特徴とする請求項4記載の光加熱による固体表面温度の計測装置。
  6. 前記データは、物性量が既知である試料に対して任意の光密度のパルスレーザ光を照射した場合において熱伝導方程式を解くことによって計算上求められた表面温度と前記光検知手段から出力された電気信号の値との組合わせに基づいて定義されたものである
    ことを特徴とする請求項1記載の光加熱による固体表面温度の計測装置。
  7. パルスレーザ光を照射されることによって光加熱された固体の表面温度の計測方法であって、
    連続発振された検知用レーザ光を、前記固体の表面における前記パルスレーザ光が照射される箇所に近接した空気中を平行ビームとして進行するように導き、
    前記固体の表面における前記パルスレーザ光が照射される箇所に近接した空気中を通過した前記検査用レーザ光に対して光学的フーリエ変換を施し、微弱回折光成分を基本波から空間的に分離し、
    前記基本波から空間的に分離された前記微弱回折光成分を受光して、その光量に比例した値の電気信号に変換し、
    前記電気信号の値と前記表面温度との対応関係を定義したデータを参照し、前記電気信号の値を前記データに当てはめて、対応する温度を求める
    ことを特徴とする光加熱による固体表面温度の計測方法。
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