JP2004245238A - 油圧式オートテンショナ - Google Patents
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Abstract
【課題】テンションプーリを支持するプーリ軸を円滑に揺動させることができる油圧式オートテンショナを提供することである。
【解決手段】エンジンブロック1に頭部付き支点軸3を固定し、その支点軸3を中心にして揺動可能に支持されたプーリ軸6によりテンションプーリ10を回転自在に支持する。プーリ軸6に張力調整ばねの弾性力を付与してテンションプーリ10をベルトに押し付け、ベルトからテンションプーリ10を介してプーリ軸6に負荷される押圧力を緩衝する油圧ダンパ装置11をプーリ軸6とエンジンブロック1間に設ける。支点軸3の頭部5とプーリ軸6の端面間に樹脂から成るワッシャ14を組込み、プーリ軸6をワッシャ14と接触する状態で揺動させて摩擦抵抗の低減化を図り、プーリ軸6の揺動の円滑化を図る。
【選択図】 図1
【解決手段】エンジンブロック1に頭部付き支点軸3を固定し、その支点軸3を中心にして揺動可能に支持されたプーリ軸6によりテンションプーリ10を回転自在に支持する。プーリ軸6に張力調整ばねの弾性力を付与してテンションプーリ10をベルトに押し付け、ベルトからテンションプーリ10を介してプーリ軸6に負荷される押圧力を緩衝する油圧ダンパ装置11をプーリ軸6とエンジンブロック1間に設ける。支点軸3の頭部5とプーリ軸6の端面間に樹脂から成るワッシャ14を組込み、プーリ軸6をワッシャ14と接触する状態で揺動させて摩擦抵抗の低減化を図り、プーリ軸6の揺動の円滑化を図る。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、内燃機関におけるベルト伝動装置のベルトの張力を一定に保持する油圧式オートテンショナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エンジンブロックに揺動自在に支持されたテンションプーリに張力調整ばねの弾性力を付与してテンションプーリをベルトに押し付け、そのベルトからテンションプーリに負荷される押圧力を油圧ダンパ装置により緩衝してベルトの張力を一定に保持するようにした油圧式オートテンショナは従来から知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2813162号公報
【0004】
上記特許文献1に記載された油圧式オートテンショナにおいては、図3(I)、(II)に示すように、エンジンブロックAに形成されたねじ孔20に頭部付き支点軸21の先端部に設けられた小径のねじ軸部22をねじ込み、その支点軸21を中心にして揺動自在に支持されたプーリ軸23の前記支点軸21が挿入された軸挿入孔24と支点軸21との間にすべり軸受25を設け、前記プーリ軸23によってテンションプーリ26を回転自在に支持し、プーリ軸23に形成されたばね収納凹部27内の張力調整ばね28の弾性力をプーリ軸23に負荷してテンションプーリ26をベルトBに押し付けている。
【0005】
また、プーリ軸23とエンジンブロックAとの間に油圧ダンパ装置30を組込み、その油圧ダンパ装置30によってベルトBからテンションプーリ26を介してプーリ軸23に負荷される押圧力を緩衝するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1に記載されたオートテンショナにおいては、頭部付き支点軸21の頭部21aとプーリ軸23とがメタルタッチの接触であるため、その接触部における摩擦抵抗が大きくプーリ軸23を円滑に揺動させることができない。また、摩擦抵抗が大きいため、上記接触部において摩耗が生じ易く、プーリ軸23が高速度で揺動した際に接触部で異音となる可能性がある。
【0007】
そのような可能性を解消するため、図4に示すように、軸挿入孔24内に樹脂被膜層31を有するフランジ付きのすべり軸受29を、そのすべり軸受29のフランジ29aが頭部付き支点軸21の頭部21aとプーリ軸23との間に位置するよう組込んだ油圧式オートテンショナも従来から知られているが、フランジ29aの厚みに樹脂被膜層31の厚みを加えた寸法に相当する分、頭部付き支点軸21の頭部21aが外方に突出してオートテンショナの軸方向長さが長くなり、スペース上、組込むことができない場合が生じる。このため、樹脂被膜層31の厚みは、具体的に、フランジ29aの全体厚みを1mmとしたとき、0.2mm程度と薄く、頭部21aとの接触によって樹脂被膜層31の摩耗に対する耐久寿命が劣る可能性がある。
【0008】
この発明の課題は、頭部付きの支点軸を中心とするプーリ軸の揺動によってベルトの張力を一定に保持する油圧式オートテンショナにおいて、プーリ軸の揺動の円滑化を図ること、および頭部付き支点軸の頭部とプーリ軸の端面の摩耗の低減化を図ることによって耐久寿命を向上させることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明においては、プーリ取付け対象に取付けられた頭部付き支点軸によってテンションプーリを回転自在に支持するプーリ軸を揺動自在に支持し、そのプーリ軸に張力調整ばねの弾性力を付与してテンションプーリをベルトに押し付け、ベルトからテンションプーリを介してプーリ軸に負荷される押圧力を油圧ダンパ装置によって緩衝するようにした油圧式オートテンショナにおいて、前記支点軸の頭部とプーリ軸の端面間に樹脂から成るワッシャを組込んだ構成を採用している。
【0010】
上記のように、頭部付き支点軸の頭部とプーリ軸の端面間に樹脂から成るワッシャを組込むことによって、プーリ軸は樹脂製ワッシャと接触する状態で揺動するため、接触部の摩擦抵抗は小さく、プーリ軸を円滑に揺動させることができると共に、プーリ軸の端面や頭部付き支点軸の頭部の摩耗を抑制し、耐久性の向上を図ることができる。
【0011】
また、ワッシャは全体が樹脂で成形されているため、樹脂被膜層を設けたフランジ付きのすべり軸受を採用したオートテンショナに比較して樹脂層が厚く、プーリ軸の円滑な揺動特性を長期にわたって保持することができると共に油圧式オートテンショナの軸方向長さのコンパクト化を図ることができる。
【0012】
ここで、ワッシャを形成する樹脂として、摩耗特性の優れた4ふっ化エチレン樹脂PTFEを採用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図1および図2に基づいて説明する。図示のように、プーリ取付け対象としてのエンジンブロック1にはねじ孔2が形成され、そのねじ孔2に支点軸3の先端部に設けられた小径のねじ軸4がねじ係合されている。
【0014】
支点軸3は頭部5を有し、その支点軸3上にプーリ軸6が設けられている。プーリ軸6には円筒形外周面の中心に対する偏心位置に上記支点軸3が挿入される軸挿入孔7が形成され、その軸挿入孔7の内周面と支点軸3の外周面間にすべり軸受8が組込まれ、上記支点軸3を中心としてプーリ軸6が揺動可能とされている。
【0015】
プーリ軸6の外周面には軸受9を介してテンションプーリ10が回転自在に支持されている。
【0016】
プーリ軸6は図3(I)で示すプーリ軸23と同一の構成とされており、図3(I)に示すばね収納凹部27やそのばね収納凹部内に組込まれてテンションプーリ10がベルトを押圧する方向にプーリ軸6を付勢する張力調整ばね28を図示省略している。
【0017】
プーリ軸6とエンジンブロック1間には、油圧ダンパ装置11が設けられている。油圧ダンパ装置11は支点軸3の締付けにより、その支点軸3の肩部3aで押圧されてエンジンブロック1に固定されている。
【0018】
油圧ダンパ装置11は、プッシュロッド12を有し、そのプッシュロッド12は図示省略したスプリングによって外方向への突出性が付与され、上記プッシュロッド12に負荷される軸方向の押し込み力を図示省略した油圧ダンパによって緩衝するようにしている。
【0019】
上記油圧ダンパ装置11は、スプリングによって外方向への突出性が付与されたプッシュロッド12によりプーリ軸6に設けられたピン13を押圧してテンションプーリ10を図3(I)に示すベルトBに押し付け、上記ベルトBからテンションプーリ10を介してプーリ軸6に負荷される押圧力をピン13からプッシュロッド12に伝えて油圧ダンパにより緩衝するようにしている。
【0020】
支点軸3の頭部5とプーリ軸6の端面間にはワッシャ14が組込まれている。ワッシャ14は摩耗特性の優れた樹脂、例えば、4ふっ化エチレン樹脂から成っている。
【0021】
実施の形態で示す油圧式オートテンショナは上記の構成から成り、この油圧式オートテンショナは、図3に示す油圧式オートテンショナと同様に、ベルトの張力変化を張力調整ばねと油圧ダンパ装置11とで吸収してベルトの張力を一定に保持するようになっている。
【0022】
ここで、ベルトの張力調整時、プーリ軸6は支点軸3を中心にして揺動する。このとき、プーリ軸6と支点軸3の頭部5間には樹脂から成るワッシャ14が組込まれているため、プーリ軸6の端面は樹脂製ワッシャ14と接触する状態で揺動することになる。このため、接触部における摩耗抵抗はきわめて小さく、プーリ軸6は支点軸3を中心に円滑に揺動する。また、接触部における摩擦抵抗が小さいため、プーリ軸6の端面および支点軸3の頭部5の摩耗の低減化を図ることができる。
【0023】
【発明の効果】
以上のように、この発明においては、支点軸の頭部とプーリ軸の端面間に樹脂から成るワッシャを組込んだので、プーリ軸は樹脂製ワッシャと接触する状態で揺動することになり、この接触部の摩擦抵抗はきわめて小さく、プーリ軸を円滑に揺動させることができる。また、摩擦抵抗が小さいため、プーリ軸の端面および支点軸の頭部の摩耗の低減化を図ることができ、耐久性を向上させることができる。
【0024】
さらに、ワッシャは全体が樹脂であるため、樹脂被膜層を有するフランジ付きすべり軸受を組込んだ油圧式オートテンショナに比較して、樹脂層が厚く耐久性があり、プーリ軸の円滑な揺動特性を長期に亘って保持することができると共に、油圧式オートテンショナの軸方向長さのコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る油圧式オートテンショナの実施形態を示す縦断側面図
【図2】図1の樹脂製ワッシャの組込み部を拡大して示す断面図
【図3】(I)は従来の油圧式オートテンショナを示す縦断側面図、(II)は(I)のイ−イ線に沿った断面図
【図4】従来の他の油圧式オートテンショナの一部分を示す断面図
【符号の説明】
1 エンジンブロック(プーリ取付け対象)
3 支点軸
5 頭部
6 プーリ軸
11 油圧ダンパ装置
14 ワッシャ
【発明の属する技術分野】
この発明は、内燃機関におけるベルト伝動装置のベルトの張力を一定に保持する油圧式オートテンショナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エンジンブロックに揺動自在に支持されたテンションプーリに張力調整ばねの弾性力を付与してテンションプーリをベルトに押し付け、そのベルトからテンションプーリに負荷される押圧力を油圧ダンパ装置により緩衝してベルトの張力を一定に保持するようにした油圧式オートテンショナは従来から知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2813162号公報
【0004】
上記特許文献1に記載された油圧式オートテンショナにおいては、図3(I)、(II)に示すように、エンジンブロックAに形成されたねじ孔20に頭部付き支点軸21の先端部に設けられた小径のねじ軸部22をねじ込み、その支点軸21を中心にして揺動自在に支持されたプーリ軸23の前記支点軸21が挿入された軸挿入孔24と支点軸21との間にすべり軸受25を設け、前記プーリ軸23によってテンションプーリ26を回転自在に支持し、プーリ軸23に形成されたばね収納凹部27内の張力調整ばね28の弾性力をプーリ軸23に負荷してテンションプーリ26をベルトBに押し付けている。
【0005】
また、プーリ軸23とエンジンブロックAとの間に油圧ダンパ装置30を組込み、その油圧ダンパ装置30によってベルトBからテンションプーリ26を介してプーリ軸23に負荷される押圧力を緩衝するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1に記載されたオートテンショナにおいては、頭部付き支点軸21の頭部21aとプーリ軸23とがメタルタッチの接触であるため、その接触部における摩擦抵抗が大きくプーリ軸23を円滑に揺動させることができない。また、摩擦抵抗が大きいため、上記接触部において摩耗が生じ易く、プーリ軸23が高速度で揺動した際に接触部で異音となる可能性がある。
【0007】
そのような可能性を解消するため、図4に示すように、軸挿入孔24内に樹脂被膜層31を有するフランジ付きのすべり軸受29を、そのすべり軸受29のフランジ29aが頭部付き支点軸21の頭部21aとプーリ軸23との間に位置するよう組込んだ油圧式オートテンショナも従来から知られているが、フランジ29aの厚みに樹脂被膜層31の厚みを加えた寸法に相当する分、頭部付き支点軸21の頭部21aが外方に突出してオートテンショナの軸方向長さが長くなり、スペース上、組込むことができない場合が生じる。このため、樹脂被膜層31の厚みは、具体的に、フランジ29aの全体厚みを1mmとしたとき、0.2mm程度と薄く、頭部21aとの接触によって樹脂被膜層31の摩耗に対する耐久寿命が劣る可能性がある。
【0008】
この発明の課題は、頭部付きの支点軸を中心とするプーリ軸の揺動によってベルトの張力を一定に保持する油圧式オートテンショナにおいて、プーリ軸の揺動の円滑化を図ること、および頭部付き支点軸の頭部とプーリ軸の端面の摩耗の低減化を図ることによって耐久寿命を向上させることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明においては、プーリ取付け対象に取付けられた頭部付き支点軸によってテンションプーリを回転自在に支持するプーリ軸を揺動自在に支持し、そのプーリ軸に張力調整ばねの弾性力を付与してテンションプーリをベルトに押し付け、ベルトからテンションプーリを介してプーリ軸に負荷される押圧力を油圧ダンパ装置によって緩衝するようにした油圧式オートテンショナにおいて、前記支点軸の頭部とプーリ軸の端面間に樹脂から成るワッシャを組込んだ構成を採用している。
【0010】
上記のように、頭部付き支点軸の頭部とプーリ軸の端面間に樹脂から成るワッシャを組込むことによって、プーリ軸は樹脂製ワッシャと接触する状態で揺動するため、接触部の摩擦抵抗は小さく、プーリ軸を円滑に揺動させることができると共に、プーリ軸の端面や頭部付き支点軸の頭部の摩耗を抑制し、耐久性の向上を図ることができる。
【0011】
また、ワッシャは全体が樹脂で成形されているため、樹脂被膜層を設けたフランジ付きのすべり軸受を採用したオートテンショナに比較して樹脂層が厚く、プーリ軸の円滑な揺動特性を長期にわたって保持することができると共に油圧式オートテンショナの軸方向長さのコンパクト化を図ることができる。
【0012】
ここで、ワッシャを形成する樹脂として、摩耗特性の優れた4ふっ化エチレン樹脂PTFEを採用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図1および図2に基づいて説明する。図示のように、プーリ取付け対象としてのエンジンブロック1にはねじ孔2が形成され、そのねじ孔2に支点軸3の先端部に設けられた小径のねじ軸4がねじ係合されている。
【0014】
支点軸3は頭部5を有し、その支点軸3上にプーリ軸6が設けられている。プーリ軸6には円筒形外周面の中心に対する偏心位置に上記支点軸3が挿入される軸挿入孔7が形成され、その軸挿入孔7の内周面と支点軸3の外周面間にすべり軸受8が組込まれ、上記支点軸3を中心としてプーリ軸6が揺動可能とされている。
【0015】
プーリ軸6の外周面には軸受9を介してテンションプーリ10が回転自在に支持されている。
【0016】
プーリ軸6は図3(I)で示すプーリ軸23と同一の構成とされており、図3(I)に示すばね収納凹部27やそのばね収納凹部内に組込まれてテンションプーリ10がベルトを押圧する方向にプーリ軸6を付勢する張力調整ばね28を図示省略している。
【0017】
プーリ軸6とエンジンブロック1間には、油圧ダンパ装置11が設けられている。油圧ダンパ装置11は支点軸3の締付けにより、その支点軸3の肩部3aで押圧されてエンジンブロック1に固定されている。
【0018】
油圧ダンパ装置11は、プッシュロッド12を有し、そのプッシュロッド12は図示省略したスプリングによって外方向への突出性が付与され、上記プッシュロッド12に負荷される軸方向の押し込み力を図示省略した油圧ダンパによって緩衝するようにしている。
【0019】
上記油圧ダンパ装置11は、スプリングによって外方向への突出性が付与されたプッシュロッド12によりプーリ軸6に設けられたピン13を押圧してテンションプーリ10を図3(I)に示すベルトBに押し付け、上記ベルトBからテンションプーリ10を介してプーリ軸6に負荷される押圧力をピン13からプッシュロッド12に伝えて油圧ダンパにより緩衝するようにしている。
【0020】
支点軸3の頭部5とプーリ軸6の端面間にはワッシャ14が組込まれている。ワッシャ14は摩耗特性の優れた樹脂、例えば、4ふっ化エチレン樹脂から成っている。
【0021】
実施の形態で示す油圧式オートテンショナは上記の構成から成り、この油圧式オートテンショナは、図3に示す油圧式オートテンショナと同様に、ベルトの張力変化を張力調整ばねと油圧ダンパ装置11とで吸収してベルトの張力を一定に保持するようになっている。
【0022】
ここで、ベルトの張力調整時、プーリ軸6は支点軸3を中心にして揺動する。このとき、プーリ軸6と支点軸3の頭部5間には樹脂から成るワッシャ14が組込まれているため、プーリ軸6の端面は樹脂製ワッシャ14と接触する状態で揺動することになる。このため、接触部における摩耗抵抗はきわめて小さく、プーリ軸6は支点軸3を中心に円滑に揺動する。また、接触部における摩擦抵抗が小さいため、プーリ軸6の端面および支点軸3の頭部5の摩耗の低減化を図ることができる。
【0023】
【発明の効果】
以上のように、この発明においては、支点軸の頭部とプーリ軸の端面間に樹脂から成るワッシャを組込んだので、プーリ軸は樹脂製ワッシャと接触する状態で揺動することになり、この接触部の摩擦抵抗はきわめて小さく、プーリ軸を円滑に揺動させることができる。また、摩擦抵抗が小さいため、プーリ軸の端面および支点軸の頭部の摩耗の低減化を図ることができ、耐久性を向上させることができる。
【0024】
さらに、ワッシャは全体が樹脂であるため、樹脂被膜層を有するフランジ付きすべり軸受を組込んだ油圧式オートテンショナに比較して、樹脂層が厚く耐久性があり、プーリ軸の円滑な揺動特性を長期に亘って保持することができると共に、油圧式オートテンショナの軸方向長さのコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る油圧式オートテンショナの実施形態を示す縦断側面図
【図2】図1の樹脂製ワッシャの組込み部を拡大して示す断面図
【図3】(I)は従来の油圧式オートテンショナを示す縦断側面図、(II)は(I)のイ−イ線に沿った断面図
【図4】従来の他の油圧式オートテンショナの一部分を示す断面図
【符号の説明】
1 エンジンブロック(プーリ取付け対象)
3 支点軸
5 頭部
6 プーリ軸
11 油圧ダンパ装置
14 ワッシャ
Claims (1)
- プーリ取付け対象に取付けられた頭部付き支点軸によってテンションプーリを回転自在に支持するプーリ軸を揺動自在に支持し、そのプーリ軸に張力調整ばねの弾性力を付与してテンションプーリをベルトに押し付け、ベルトからテンションプーリを介してプーリ軸に負荷される押圧力を油圧ダンパ装置によって緩衝するようにした油圧式オートテンショナにおいて、前記支点軸の頭部とプーリ軸の端面間に樹脂から成るワッシャを組込んだことを特徴とする油圧式オートテンショナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003032644A JP2004245238A (ja) | 2003-02-10 | 2003-02-10 | 油圧式オートテンショナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003032644A JP2004245238A (ja) | 2003-02-10 | 2003-02-10 | 油圧式オートテンショナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004245238A true JP2004245238A (ja) | 2004-09-02 |
Family
ID=33018932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003032644A Pending JP2004245238A (ja) | 2003-02-10 | 2003-02-10 | 油圧式オートテンショナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004245238A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110686084A (zh) * | 2018-07-06 | 2020-01-14 | 株式会社鹭宫制作所 | 电动阀以及冷冻循环系统 |
-
2003
- 2003-02-10 JP JP2003032644A patent/JP2004245238A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110686084A (zh) * | 2018-07-06 | 2020-01-14 | 株式会社鹭宫制作所 | 电动阀以及冷冻循环系统 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
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A02 | Decision of refusal |
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