JP2007064254A - オートテンショナ - Google Patents

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Shigeru Kawamoto
滋 河本
Koji Nishiyama
功ニ 西山
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Abstract

【課題】可動部材の回動を緩やかに規制するオートテンショナを提供する。
【解決手段】ベース部材3と、このベース部材3に回動自在に支持されるアーム状の可動部材4と、この可動部材4のアーム部に設けられるとともにベルトに接触可能なプーリ5と、前記可動部材4を前記ベース部材3に対し所定方向に付勢するコイルバネ6と、を備えるオートテンショナに、拡径方向の自己復元力により前記可動部材4の外筒部4bの内周壁面に当接するスプリングクラッチ10を設け、当該スプリングクラッチ10の一端を前記ベース部材3に固定されたスプリングクラッチホルダ11に固定し、他端を自由端とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ベルトの張力を自動的に適度に保つオートテンショナの構成に関する。
例えば自動車エンジンの補機駆動のためのベルトにおいては、エンジン燃焼に起因する回転変動によってベルトの滑りが発生し、その発音や摩耗などの問題が指摘されている。これを解決するために、従来から、ベルトの張力を一定に保つための機構として、オートテンショナが採用されている。
このようなオートテンショナについては、ベルトが使用に伴って摩耗したり伸びたりしてベルト張力が低下した場合には、即座にオートテンショナがベルト張力を増加させるように作用し、一方、ベルト張力が増加した場合には、ベルトを弛ませる方向へオートテンショナが動きにくいことが要求されている。
この種のオートテンショナとして、例えば特許文献1に開示されているものがある。この特許文献1に記載されているオートテンショナは、ベルトの張力変動時にはスプリングの端部がブレーキシューに当接し、該ブレーキシューがアームの内周面に密接し、これらブレーキシューとアーム内周面との間に、アームの回動を減衰させるような摩擦力が発生するように構成されている。
また、特許文献2および特許文献3は、特許文献1とよく似た構造のオートテンションが開示されている。これら特許文献2・3に記載されているオートテンショナは、円筒部材(特許文献1におけるアーム内周面に相当)に係合するブレーキシューに作用する垂直力(摩擦力を発生させる作用力)がスプリング力よりも大きくなるように構成されている。
また、特許文献4は、ハウジング2に対するローラキャリヤ3の旋回運動を第1の方向15では可能にするとともに、第2の方向17(第1の方向15とは逆方向)では制限または阻止するロック装置を備える、所謂ワンウェイクラッチに似た機能を有するテンション装置を開示している。このロック装置はカム19を備えるカムディスク18を備え、カムディスク18とハウジング2との間に複数のスプラグ(転動体)21が設けられ、カムディスク18とスプラグ21とハウジング2との間に摩擦力が発生するように構成されている。
米国特許第4696663号明細書 特開平9−189347号公報(請求項1) 特開平9−189348号公報(請求項1) 特開2004−11915号公報(請求項1・2、図2)
しかし、上記特許文献1〜3の構成では、スプリングの端部がブレーキシューを全体的にではなく部分的に押圧するように構成されているので、押圧方向を常にアーム(円筒部材)の内周面に対して垂直とすることが困難となっている。例えば、ブレーキシューの摩耗などに起因して該押圧方向がアームの内周面に対して垂直でなくなってくると、アームの旋回を抑制するためのブレーキ力(摩擦力)が十分に発生しなくなったり、ブレーキシューが偏摩耗を起こして減衰効果が短期間のうちに劣化したりするなどの問題を有している。
また、上記特許文献4に記載されているロック機構において、転動体である前記スプラグ21は、ハウジング2やカムディスク18と線状に接触することで偏摩耗し易く(痛み易く)なっている。従って特許文献4に記載のテンション装置は、耐久性の面で改善の余地が残されていた。
本発明は係る諸点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、ベルトが摩耗や伸びのために弛みが出た場合に張り方向には容易に動くが弛み方向には殆ど動かず、部材の偏摩耗が抑制され、長期間に亘って高い減衰効果を維持できるオートテンショナを提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
上記の目的を達成するため、本発明は以下のように構成される。
固定部材と、この固定部材に回動自在に支持されるアーム状の可動部材と、この可動部材のアーム部に設けられるとともにベルトに接触可能なプーリと、前記可動部材を前記固定部材に対し所定方向に付勢するコイルバネと、を備えるオートテンショナにおいて、拡径方向の自己復元力により前記可動部材又は前記固定部材の内周壁面に当接するスプリングクラッチを備え、当該スプリングクラッチの一端を前記固定部材又は前記可動部材に固定し、他端を自由端とする。
これにより、ベルトが摩耗や伸びのために弛みが出た場合に、張り方向には容易に動き、弛み方向には殆ど動かないオートテンショナを提供できる。なお「張り方向」とはベルトの張力を増大させる方向をいい、「弛み方向」とは同じく減少させる方向をいう。
また、前記スプリングクラッチの自己復元力は、前記可動部材又は前記固定部材の内周壁面に対して一様に作用するので、例えば特許文献1〜3の構成と比較して、偏摩耗を防止できるから、長期に亘って減衰効果を問題なく発揮できる。また、当該スプリングクラッチは前記内周壁面と面接触するよう構成されているので、例えば特許文献4のような線接触箇所を有する構成と比較して、痛みにくく耐久性の面で優れている。
また、前記可動部材の回動を規制しようとする制動力は緩やかに増大するので、例えば特許文献4の構成と比較して、オートテンショナの各部に作用する衝撃を緩和できるから、オートテンショナの耐久性を向上できる。
前記固定部材又は前記可動部材は、当該固定部材又は当該可動部材に対して回動可能な円筒状のスプリングクラッチホルダを備え、前記スプリングクラッチの一端は当該スプリングクラッチホルダに固定され、前記スプリングクラッチホルダの前記固定部材又は前記可動部材に対する回動を規制可能なロックボルトが設けられていることが好ましい。
これによれば、前記ロックボルトを取り外すことにより、前記スプリングクラッチホルダが前記固定部材又は前記可動部材に対して方向を問わず回動自在となることで、固定されていた前記スプリングクラッチの一端も自由端となるので、当該スプリングクラッチが前記可動部材の回動を抑制する機能を解除できる。その結果、前記可動部材を自由に(規制されていた方向にも)回動させることができるので、前記プーリに巻回されたベルトの着脱を容易とできる。
前記固定部材又は前記可動部材は、当該固定部材又は当該可動部材に対して回動可能な円筒状のスプリングクラッチホルダを備え、前記スプリングクラッチの一端は当該スプリングクラッチホルダに固定され、前記スプリングクラッチホルダの外周面には当該スプリングクラッチホルダを縮径させることで当該スプリングクラッチホルダの前記固定部材又は前記可動部材に対する回動を規制可能なロックバンドが設けられていることが好ましい。
これによれば、前記ロックバンドを取り外すことにより、前記スプリングクラッチホルダが前記固定部材又は前記可動部材に対して方向を問わず回動自在となることで、固定されていた前記スプリングクラッチの一端も自由端となるので、当該スプリングクラッチが前記可動部材の回動を抑制する機能を解除できる。その結果、前記可動部材を自由に(規制されていた方向にも)回動させることができるので、前記プーリに巻回されたベルトの着脱を容易とできる。
前記スプリングクラッチと前記可動部材又は前記固定部材の内周壁面との間には、摩擦材が介装されていることが好ましい。
これにより、前記スプリングクラッチと前記可動部材又は前記固定部材の内周壁面とが直接的に当接して摩耗することがないので、オートテンショナの耐久性を向上できる。
前記固定部材又は前記可動部材の何れか一方に固定された回動軸と他方との間には、軸受部材が介装されていることが好ましい。
これにより、前記回動軸と前記可動部材又は前記固定部材とが直接的に当接することがないので、摩耗が抑制され、オートテンショナの耐久性を向上できる。また、前記軸受部材の材質を適宜選択することにより、前記スプリングクラッチの作用による非対称性な動作をするオートテンショナに、前記可動部材又は前記固定部材の前記固定部材又は前記可動部材に対する回動を減衰する機能を付加することもできる。
以下、発明の第1実施形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態に係るオートテンショナの全体的な構成を示した軸断面図である。
図1に示すオートテンショナ1は、鎖線で略示するエンジンブロック2に図略のボルト等によって固着されるベース部材(固定部材)3と、このベース部材3に回動軸30を介して回動自在に支持されるアーム状の可動部材4と、を備えている。可動部材4のアーム部の先端には、鎖線で略示するように、プーリ5が回転自在に支持される。このプーリ5の外周面は、車両用エンジンのクランクシャフトに巻回され、当該クランクシャフトの動力をオルタネータに伝達するための図略のベルトに当接している。そして、上記可動部材4は後述のコイルバネ6によりベース部材3に対して一側に回動付勢されており、これにより前記プーリ5は、前記ベルトに適宜の張力を付与するように構成されている。
前記回動軸30は、前記ベース部材3に開口された軸孔3bに挿入されており、当該ベース部材3のエンジンブロック2に対する取付け面に凹設された凹部3c内に予め設けられているナット7に一端が螺合することで、固定される。
回動軸30の他端には、前記可動部材4の抜け防止のための円盤状頭部30dが形成されている。
前記可動部材4と前記回動軸30との間には、軸受部材としての円筒状ブッシュ8Aが介装されている。このブッシュ8Aは、金属製軸受(所謂メタル軸受)でも樹脂製軸受(ポリアセタールやポリアリレート、ナイロンなど)でもよい。これにより、可動部材4と回動軸30とが直接的に径方向に当接することがなく摩耗が抑制されるので、耐久性に優れたオートテンショナを提供できる。
可動部材4と回動軸30の頭部30dとの間には、前記ブッシュ8Aの一端から外周側に且つ回動軸30に対して直角に延びるブッシュ屈曲部8Aaが形成され介装されている。これにより、可動部材4と回動軸30とが直接的に軸方向に当接することがないので、摩耗が抑制される。
可動部材4とベース部材3との間には、中空円形状のブッシュ8Bが介装されている。このブッシュ8Bの素材は、上記ブッシュ8Aと同様である。これにより、可動部材4とベース部材3とが直接的に軸方向に当接することがないので、摩耗が抑制される。
前記可動部材4は、前記ブッシュ8Aと当接する内筒部4aと外筒部4bとを備え、当該内筒部4a及び外筒部4bに囲まれるようにコイルバネ6を収容するためのバネ収容室9が形成されている。ベース部材3と可動部材4には、コイルバネ6の折曲された端部を係止固定するためのバネ係止溝3k・4kが凹設されている。
前記バネ収容室9内には、前記コイルバネ6のみならず、その外周側に、拡径方向の自己復元力により前記可動部材4の外筒部4bの内周壁面に当接するスプリングクラッチ10も収納されている。
当該スプリングクラッチ10は、外周面に所定幅の制動面を有する線材を巻回してなり、変形のない状態で前記外筒部4bの内周壁の内径よりも当該外周面が大径となるように形成されている。これにより、スプリングクラッチ10を縮径させて前記バネ収容室9に収納すると、前記可動部材4の内筒部4aとの間には間隙を有し、外筒部4bとは前述したように拡径方向の自己復元力により外周面全体に亘って均一に圧接するようになっている。また、スプリングクラッチ10の一端には、終端に向かうにつれて緩やかに幅広となる幅広部10aが形成されている。
前記ベース部材3は、当該ベース部材3に対して回動可能な円筒状の樹脂製スプリングクラッチホルダ11を備えている。より詳しく言えば、当該スプリングクラッチホルダ11は、ベース部材3の外周側に回動自在に外嵌されており、また、当該回動を規制可能なロックボルト12が設けられている。当該ロックボルト12は、スプリングクラッチホルダ11を貫通し、ベース部材3に凹設されたネジ孔に螺嵌されるものである。
前記スプリングクラッチ10は、その一端に形成された前述の幅広部10aがスプリングクラッチホルダ11内に埋設されている。具体的には、樹脂製であるスプリングクラッチホルダ11を成形する段階で、金属製であるスプリングクラッチ10と当該スプリングクラッチホルダ11とが一体となる。これにより、スプリングクラッチ10の一端はスプリングクラッチホルダ11に固定されるようになっている。
前述の如く当該スプリングクラッチホルダ11はロックボルト12を介してベース部材3に固定されているので、スプリングクラッチ10の一端は、ベース部材3に固定されているともいえる。一方、スプリングクラッチ10の他端は前記バネ収容室9内において固定されておらず、自由端となっている。
前記スプリングクラッチ10と前記可動部材4の外筒部4bの内周壁面との間には、図略の摩擦材が介装されている。当該摩擦材は例えば合成樹脂(ポリテトラフルオロエチレンや超高分子量ポリエチレン等も含む)やゴムなどが考えられる。
これにより、前記スプリングクラッチ10と可動部材4の外筒部4bの内周壁面とが直接的に当接することがないので、摩耗が抑制され、オートテンショナ1の耐久性を向上できる。
なお当該摩擦材は、スプリングクラッチ10の外周面に被覆するように設けられても、或いは可動部材4の外筒部4bの内周壁面に設けられてもどちらでもよく、双方に個別に設けられていても勿論よい。
次に、本実施形態における作動を説明する。
ベルトが摩耗や伸びのために弛みが出た場合(ベルトの張力が規定値以下となった場合)は、ベルトの張力が所定値以上となるように、コイルバネ6の作用によって可動部材4が張り方向に回動する(本図においてX方向)。すると、スプリングクラッチ10は絞られて若干縮径変形するので、当該スプリングクラッチ10の可動部材4に対する圧接力(押圧力)が緩和されるから、可動部材4とスプリングクラッチ10との間は摺動可能となる。言い換えれば、可動部材4はベース部材3に対して本図X方向には回動自在である。
一方、可動部材4が弛み方向(本図においてY方向)に回動しようとすると、スプリングクラッチ10は可動部材4の外筒部4bの内周壁面に押さえつけられるように拡径変形するので、当該スプリングクラッチ10の可動部材4に対する圧接力(押圧力)が増大されるから、可動部材4とスプリングクラッチ10との間は、上記のX方向への回動の場合のようには、摺動可能とはならない。言い換えれば、可動部材4のベース部材3に対する本図Y方向の回動は規制される。しかし、スプリングクラッチ10が上記の如く拡径方向へ変形するその過程においては、可動部材4の回動を規制しようとする制動力が緩やかに増大するので、例えば特許文献4のテンション装置のような回動を規制する制動力がステップ状に発生する構成と比較して、オートテンショナ1の各部に作用する衝撃を緩和できるから、オートテンショナ1の耐久性を向上できる。
以上説明したように、ベース部材3(固定部材)と、このベース部材3に回動自在に支持されるアーム状の可動部材4と、この可動部材4のアーム部に設けられるとともにベルトに接触可能なプーリ5と、前記可動部材4を前記ベース部材3に対し所定方向に付勢するコイルバネ6と、を備え、拡径方向の自己復元力により前記可動部材4の外筒部4bの内周壁面に当接するスプリングクラッチ10を備え、当該スプリングクラッチ10の一端を前記ベース部材3に固定し、他端を自由端とすることで以下の効果を奏する。
即ち、ベルトが摩耗や伸びのために弛みが出た場合に、張り方向には容易に動き、弛み方向には殆ど動かないオートテンショナ1を提供できる。言い換えれば、ベルト張力が常に所定値以上に維持される。
また、前記スプリングクラッチ10の自己復元力は、前記可動部材4の外筒部4bの内周壁面に対して一様に作用するので、例えば特許文献1〜3の構成と比較して、偏摩耗を防止できるから、長期に亘って減衰効果を問題なく発揮できる。また、当該スプリングクラッチ10は前記内周壁面と面接触するよう構成されているので、例えば特許文献4のような線接触箇所を有する構成と比較して、痛みにくく耐久性の面で優れている。
また、前記可動部材4の回動を規制しようとする制動力は緩やかに増大するので、例えば特許文献4の構成と比較して、オートテンショナ1の各部に作用する衝撃を緩和できるから、オートテンショナ1の耐久性を向上できる。
なお、前記スプリングクラッチ10が当接するのは、図1の如く可動部材4の内周壁面である場合と、ベース部材3の適宜設けられた内周壁面である場合とが考えられる。後者の場合(変形例)には、スプリングクラッチ10の前記一端は、ベース部材3側ではなく可動部材4側に固定されることとなる。
また上述の如く、前記ベース部材3は、当該ベース部材3に対して回動可能な円筒状のスプリングクラッチホルダ11を備え、前記スプリングクラッチ10の一端は当該スプリングクラッチホルダ11に固定され、前記スプリングクラッチホルダ11の前記ベース部材3に対する回動を規制可能なロックボルト12が設けられていることが好ましい。
これによると、前記ロックボルト12を取り外すことにより、スプリングクラッチホルダ11がベース部材3に対して方向を問わず(図1に示すY方向にも)回動自在となることで、固定されていた前記スプリングクラッチ10の一端も他端と同様に実質的に自由端となるので、当該スプリングクラッチ10が前記可動部材4の回動を抑制する機能を完全に解除できる。その結果、前記可動部材4を自由に(規制されていた方向にも)回動させることができるので、前記プーリ5に巻回されたベルトの着脱を容易とできる。
なお、スプリングクラッチ10がベース部材3の適宜設けられた内周壁面に当接する上述の変形例の場合では、ベース部材3がスプリングクラッチホルダ11を備えるのに代えて、可動部材4が同様のスプリングクラッチホルダを備え、当該スプリングクラッチホルダの可動部材4に対する回動を規制可能なロックボルトが設けられることとなり、これによっても上記の効果を奏する。
また上述の如く、前記スプリングクラッチ10と前記可動部材4の外筒部4bの内周壁面との間には、適宜の摩擦材が介装されていることが好ましい。当該摩擦材は例えば合成樹脂(ポリテトラフルオロエチレンや超高分子量ポリエチレン等も含む)やゴムなどが考えられる。
これにより、前記スプリングクラッチ10と可動部材4の外筒部4bの内周壁面とが直接的に当接することがないので、摩耗が抑制され、オートテンショナ1の耐久性を向上できる。
なお、本実施形態において当該摩擦材は、スプリングクラッチ10の外周面に被覆するように設けられても、或いは可動部材4の外筒部4bの内周壁面に設けられてもどちらでもよく、双方に個別に設けられていても勿論よい。
また、スプリングクラッチ10がベース部材3の適宜設けられた内周壁面に当接する上記変形例の場合では、前記摩擦材は、スプリングクラッチ10とベース部材3の内周壁面との間に介装されることとなり、これによっても上記の効果を奏する。
また上述の如く、前記ベース部材3に固定された回動軸30と可動部材4との間には、軸受部材としてのブッシュ8A(8Aa)が介装されていることが好ましい。
これにより、前記回動軸30と前記可動部材4とが直接的に当接することがないので、摩耗が抑制され、オートテンショナ1の耐久性を向上できる。また、ブッシュ8A(8Aa)の材質を適宜選択することにより、スプリングクラッチ10の作用により非対称な動作をするオートテンショナ1に、可動部材4のベース部材3に対する回動を減衰する機能(いわゆる双方向対称ダンピング機能)を付加することもできる。
なお、回動軸30がベース部材3ではなく可動部材4に固定されている場合も考えられ、この場合は、回動軸30とベース部材3との間に前記のブッシュ8A(8Aa)と同様の軸受部材が介装されることとなる。
以下、発明の第2実施形態を説明する。図2は本発明の第2実施形態に係るオートテンショナの全体的な構成を示した軸断面図である。なお図2では、原則として図1に示される部材と対応する部材には同一の符号を付してある。ここでは第2実施形態と第1実施形態の異なる点を中心に説明する。
第2実施形態に係るオートテンショナ1Aが第1実施形態に係るそれと異なる点は、前記スプリングクラッチホルダ11のベース部材3に対する回動を規制するためのロックボルト12(図1参照)に代えて、当該スプリングクラッチホルダ11を縮径させることで回動を規制可能なロックバンド12aがスプリングクラッチホルダ11の外周面に設けられていることである。
ロックバンド12aは、スプリングクラッチホルダ11への取付け前は、端部を有する金属帯であって、取付け時は、スプリングクラッチホルダ11の外周に巻回させてリング状にし、スプリングクラッチホルダ11を縮径させるように強力に締付けるものである。
これによっても、第1実施形態と同様に、前記ロックバンド12aを取り外すことにより、固定されていた前記スプリングクラッチ10の一端も他端と同様に実質的に自由端となるので、当該スプリングクラッチ10が前記可動部材4の回動を抑制する機能を完全に解除できる。その結果、前記可動部材4を自由に(規制されていた方向にも)回動させることができるので、前記プーリ5に巻回されたベルトの着脱を容易とできる。
以上に本発明の好適な実施形態を説明したが、上記の実施形態は以下のように変更して実施することができる。
図1に示すように、前記スプリングクラッチ10をスプリングクラッチホルダ11及びロックボルト12を介して間接的にベース部材3に固定することに代えて、例えばスプリングクラッチ10をベース部材3に直接的にボルト等の固定手段を用いて固定するよう構成してもよい。これによれば、スプリングクラッチホルダ11を省略できるので、部品点数の少ないオートテンショナを提供できる。
本発明の第1実施形態に係るオートテンショナの全体的な構成を示した軸断面図。 本発明の第2実施形態に係るオートテンショナの全体的な構成を示した軸断面図。
符号の説明
1 オートテンショナ
3 ベース部材
4 可動部材
4b 外筒部
5 プーリ
6 コイルバネ
10 スプリングクラッチ
11 スプリングクラッチホルダ

Claims (5)

  1. 固定部材と、この固定部材に回動自在に支持されるアーム状の可動部材と、この可動部材のアーム部に設けられるとともにベルトに接触可能なプーリと、前記可動部材を前記固定部材に対し所定方向に付勢するコイルバネと、を備えるオートテンショナにおいて、
    拡径方向の自己復元力により前記可動部材又は前記固定部材の内周壁面に当接するスプリングクラッチを備え、
    当該スプリングクラッチの一端を前記固定部材又は前記可動部材に固定し、他端を自由端とする、ことを特徴とするオートテンショナ。
  2. 前記固定部材又は前記可動部材は、当該固定部材又は当該可動部材に対して回動可能な円筒状のスプリングクラッチホルダを備え、
    前記スプリングクラッチの一端は当該スプリングクラッチホルダに固定され、
    前記スプリングクラッチホルダの前記固定部材又は前記可動部材に対する回動を規制可能なロックボルトが設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載のオートテンショナ。
  3. 前記固定部材又は前記可動部材は、当該固定部材又は当該可動部材に対して回動可能な円筒状のスプリングクラッチホルダを備え、
    前記スプリングクラッチの一端は当該スプリングクラッチホルダに固定され、
    前記スプリングクラッチホルダの外周面には当該スプリングクラッチホルダを縮径させることで当該スプリングクラッチホルダの前記固定部材又は前記可動部材に対する回動を規制可能なロックバンドが設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載のオートテンショナ。
  4. 前記スプリングクラッチと前記可動部材又は前記固定部材の内周壁面との間には、摩擦材が介装されている、ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のオートテンショナ。
  5. 前記固定部材又は前記可動部材の何れか一方に固定された回動軸と他方との間には、軸受部材が介装されている、ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のオートテンショナ。
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