JP2004244458A - ポリエステル製品中の環状オリゴマー含有量を低下させる方法 - Google Patents

ポリエステル製品中の環状オリゴマー含有量を低下させる方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ポリエステル製品中の環状オリゴマー含有量を低下させる方法を提供する。
【解決手段】主にPETの溶解製造工程において、少なくともその構造式がCa(PO或いはCaOH(POであるリン酸カルシウム一種、及び以下の構造式(1)のカルボキシホスホン酸化合物を選択し添加する。
【化10】
Figure 2004244458

式中のR1、R2、Rはアルキル基、或いは水素原子、Rはアルキル基である。これにより、エステルチップ中の環状オリゴマーの発生量を抑制し、しかも後続の溶解加工再生における環状オリゴマーの発生量を低下させることができる。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一種のポリエステル製品中の環状オリゴマー含有量を低下させる方法に関する。特に一種のPETの生産、或いは加工工程において他の化合物を添加することにより、PETチップ中の環状オリゴマーの残留量を効果的に抑制し、しかも後続の溶解加工再生における環状オリゴマーの発生量を低下させることができ、本発明でいうPETは異なる加工方法によりペットボトル、繊維、フィルム、或いはボード等の製品に加工されるポリエステル製品中の環状オリゴマー含有量を低下させる方法に係る。
【0002】
【従来の技術】
ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略称)は工業界でよく用いられる熱可塑性プラスチック材料である。該PETは良好な物性とリサイクル可能な特性を具えるため、ペットボトル、繊維、フィルム、ボード等の製品に広く使用されている。
しかし、PETの生産及び加工過程においては、副反応により低分子量のオリゴマーを生じる。該オリゴマー中の環状オリゴマーは白色結晶粉末で、融点は300℃以上であるため、金型の汚染原因になり、延いてはペットボトル上に付着する。そのため、頻繁に製造装置を止め清掃を行う必要がある。
さらに、高温熱結晶製造工程により該PETを耐熱充填用ボトルを製造する時、その結晶温度とボトルの充填温度は共に80℃以上であるため、PET中の残留環状オリゴマー、或いはリサイクル加工された環状オリゴマーの多くは表面へと移動して来る。充填内容物の中に進入することさえあり、人体への悪影響が懸念される。
【0003】
上記問題を解決するため、本出願人は先に日本特願2001−239727号を出願した。該方法は、PET溶解製造工程において、下記構造の含リン化合物(以下、PIと略称)を添加する。
【化4】
Figure 2004244458
その添加量はPET重量の50〜3000ppmで、PETチップ及びその加工物である環状オリゴマーの含有量を効果的に低下させることができる。
【0004】
日本特開平12―219731号の発明は、化合物PET中にSO化合物を加え、溶解PET中の環状オリゴマーの含有量を抑制するものである。
日本特開平12―204229号の発明は、ゲルマニウムを触媒とするPET中に、酢酸カルシウム、或いはマグネシウムベンゾエート等のアルカリ金属或いはアルカリ土類金属を加え、環状オリゴマーの含有量を抑制するものである。
日本特開平12―219729号の発明は、PET各1モル中に0.5×10−4〜4×10−4モルのアンチモン、及び1×10−4〜7×10−4モルのリン酸を含有し、アンチモンとリン酸のモル比は1〜3の間で、こうして環状オリゴマーの含有量を抑制するものである。
日本特開平12―198937号の発明は、ゲルマニウム元素はPETの酸成分の0.5×10−4〜4×10−4で、リン酸を加え、リン元素はPET酸成分の1×10−4×10−4である。ゲルマニウム元素のリン元素に対するモル比は1.6より大きく、こうして環状オリゴマーの含有量を抑制するものである。
日本特開平12―80284号の発明は、PETチップとアルキレンオキシド、或いはポリアルキレングリコール、或いはビスフェノールの三種の構造を具える化合物の任意の一種を熱可塑性樹脂の複合粒子とし、溶解、混錬を行い、こうして得られた樹脂の環状オリゴマーは公知の化合物のPETより少ない。
日本特開平11―80520号の発明は、固体重合のPETチップに、アミド類化合物を加え、ボトル・ブロー加工時の金型汚染の発生を低下させるものである。
日本特開平10―168168号の発明は、無定型ゲルマニウムジオキシードを触媒とし、2〜4%重量比のDEGを含むPETチップを製造し、二酸化ゲルマニウムを加える時のエステル化率を90%以上とし、こうして射出成形時のアルデヒド類及び環状オリゴマーの発生量を抑制するものである。
日本特開平10―110026号の発明は、酢酸リチウム、酢酸カルシウム等のアルカリ金属、或いはアルカリ土類元素を添加し、ポリエステルチップ及びそのボトルの環状オリゴマー含有量を抑制するものである。
日本特開平9―221540号の発明は、PETチップのDEG含有量を1〜4mole%とし、固有粘度を0.6〜0.9dl/gとし、リン酸含有量はPET重量の5〜25ppmを基礎とし、ゲルマニウム元素含有量はPET重量の20〜60ppmを基礎とし、ゲルマニウム元素のリン元素含有量に対するモル比は0.4〜1.5の間とし、こうしてこのポリエステルの環状オリゴマー含有量を低くするものである。
日本特開平9―296029号の発明は、ゲルマニウム触媒を含むPETはPETの1×10−4〜5×10−3モルを基礎とするアルカリ土類金属原子を含み、該PETの環状オリゴマー含有量は低く、かつ溶解再生される環状トリマーを少なくするものである。
日本特開昭59―25815号の発明、特開平3―174441号の発明、特開平6―234834号の発明、及び特公平3―47830号の発明はすべて、PETチップがフッ素水処理の特別工程を経て、PETチップ残留量及び加工時に発生する環状オリゴマー含有量を減らすものである。
米国6,020,421号特許は、PETの組成中に金属元素A及び酸化数が5であるリン化物を含み、該金属元素Aはアンチモン、チタン、ゲルマニウム原子で、リン化物はオルトリン酸塩、メタリン酸塩、或いはポリメタリン酸塩、或いはポリリン酸塩から一種以上を選ぶものである。
米国5,948,458号特許は、食品或いは食品包装に用いるプラスチック中にリン酸カルシウムを加え、UV効果を達成し、食品の腐敗或いは変色の問題を解決したが、環状オリゴマーの影響については触れていない。
米国5,744,572号特許は、カルボキシホスホン酸を添加し、ポリエステルの反応速度を促進するが、環状オリゴマーの影響については触れていない。
【0005】
上記公知の技術においては、リン酸三カルシウムの混入の利用、或いは構造式(1)を持つリン酸エステルの混入の利用、或いは同時に二種以上の化合物を混入し、PETチップ及びその加工物である環状オリゴマーの含有量を抑制する方法は見られない。
【化5】
Figure 2004244458
式中のR1、R2、Rはアルキル基、或いは水素原子、Rはアルキル基である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記公知構造の欠点を解決するため、本発明はポリエステル製品中の環状オリゴマー含有量を低下させる方法の提供を課題とする。
それはPETの生産、或いは加工工程において他の化合物を添加することにより、PETチップ中の環状オリゴマーの残留量を効果的に抑制することができる。
しかもそれは、後続の溶解加工再生における環状オリゴマーの発生量を低下させることができる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は下記のポリエステル製品中の環状オリゴマー含有量を低下させる方法を提供する。
それは主にPETチップの製造工程において、少なくともその構造式がCa(PO或いはCaOH(POであるリン酸カルシウム一種、及び以下の構造式(1)のカルボキシホスホン酸化合物を選択し添加する。
【化6】
Figure 2004244458
式中のR1、R2、Rはアルキル基、或いは水素原子、Rはアルキル基
これにより得られたPETチップ或いはその加工製品の環状オリゴマー含有量は、公知の方法により得られたPETチップ或いはその加工製品の環状オリゴマー含有量より低い。
リン酸カルシウム或いは構造式(1)のカルボキシホスホン酸は、PETの重合反応段階で添加され、PETチップ中の環状オリゴマー含有量を低下させることができ、さらには加工工程における環状オリゴマーの再発生を抑制することができる。
本発明の実施例では、ポリエステルチップの溶解重合反応段階において、リン酸カルシウム及び構造式(1)の化合物を同時に添加する。こうして得られたポリエステル及びその製品の環状オリゴマー含有量は、公知の方法により得られたポリエステル及びその製品の環状オリゴマー含有量より低い。
本発明の実施例では、リン酸カルシウム及び構造式(1)の化合物を添加し、本出願人の先行出願である日本特願2001−239727号のPI化合物を加える。こうして得られたPETチップ及びその製品の環状オリゴマー含有量は、先行方法により得られたPETチップ及びその製品の環状オリゴマー含有量より低い。
特に本発明技術を利用することにより、日本特願2001−239727号のPI化合物の添加量を適度に減らすことができ、コスト低下を実現することもできる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明のPETは純テレフタル酸(以下、PTAと略称)製造工程を用い合成することができる。即ち、該PTA及びエチレングリコール(以下、EGと略称)により溶解重合反応を行う。或いはジメチルテレフタレート(以下、DMTと略称)製造工程を用い合成することができる。即ち、該DMTとEGによりエステル交換反応を行い、溶解重合反応を行う。
溶解重合反応により得られた重合体は固体重合反応を経て、重合体の粘度を適当な程度にまで高める。但し、本発明においてはPTA製造工程使用が望ましい。
【0009】
本発明の実施方法はPTA合成の溶解重合反応完了前において、Ca(PO或いはCaOH(PO等のリン酸カルシウムから、或いは構造式(1)のカルボキシホスホン酸類化合物から少なくとも一種を選んで添加する。
【化7】
Figure 2004244458
式中のR1、R2、Rはアルキル基、或いは水素原子、Rはアルキル基である。
本発明ではリン酸カルシウム、或いはカルボキシホスホン酸類化合物をPTA及びEGの液体中に注入し、或いは重合反応の段階において注入する。
本発明ではリン酸カルシウムだけを添加し、構造式(1)のカルボキシホスホン酸類化合物及び上記の日本特願2001―239727号のPI化合物を添加しない場合、該リン酸カルシウムの添加量はPET重合体重量の50〜500ppmに基づくことが望ましい。最も理想的にはPET重合体重量の100〜450ppmに基づくことである。
本発明において構造式(1)の化合物を添加し、リン酸カルシウム及び上記第90106311号発明のPI化合物を添加しない場合には、該構造式(1)の化合物の添加量はPET重合体重量の100〜700ppmに基づくことが望ましい。最も理想的にはPET重合体重量の100〜400ppmに基づくことである。
本発明において、リン酸カルシウム及び構造式(1)の化合物及び日本特願2001―239727号のPI化合物を同時に添加する場合における最良の組み合せは、リン酸カルシウムの添加量はPET重合体重量の100〜300ppm、構造式(1)の化合物の添加量はPET重合体重量の100〜200ppm、PI化合物の添加量はPET重合体重量の100〜500ppmに基づくことが望ましい。
本発明のリン酸カルシウムは構造式がCa(POで、環状オリゴマーの発生量に対して良好な効果を具える。
本発明構造式(1)の化合物は、以下の構造式(2)の化合物(トリエチルホスホノアセテート。以下、TEPAと略称)がより望ましい。
【化8】
Figure 2004244458
【0010】
本発明は製品応用の必要に応じて、熱安定剤、顔料、或いは染料、紫外線吸収剤、結晶促進剤、抗静電気剤、抗酸化剤、滑剤を添加することもできる。
本発明PETが使用する触媒は、三酸化二アンチモン、或いは酢酸アンチモン等のアンチモン触媒で、アンチモン含有量はPET重量の300ppmを超えないこととする。或いは二酸化ゲルマニウム触媒を使用することもでき、そのゲルマニウム含有量はPET重量の100ppmを超えないこととする。或いはチタン触媒を使用することもでき、そのチタン含有量はPET重量の10ppmを超えないこととする。
【0011】
本発明のPETは重合物或いは共重合物で、DEG、m−フタル酸(以下、IPAと略称)2,6−ナフタリンジカルボン酸、シクRPヘキサンジメタノール(以下、CHDMト略称)等のジカルボン酸、グリコール化合物を添加する。
本発明のPETは先ず溶解重合反応により固有粘度が0.45〜0.65dl/gのポリエステルチップを製造する。好ましい固有粘度は0.57〜0.63dl/gの間である。該重合物の粘度を固体重合反応により0.70dl/g以上に高める。固体重合反応は真空環境下で数回攪拌する方式、或いは連続式円柱型槽内に、窒素、或いは二酸化炭素等の中性ガスを注入し反応を生じる。
本発明は少なくとも一種のリン酸カルシウムを選択する。その構造式はCa(PO或いはCaOH(POである。或いは構造式(1)の化合物を選択する。
【化9】
Figure 2004244458
式中のR1、R2、Rはアルキル基、或いは水素原子、Rはアルキル基である。
これにより、PETエステルチップの量を低減し、その加工製品の環状オリゴマー含有量を抑制することができる。
【0012】
本発明のPETに対して、固体重合を経て予定の固有粘度を達成後は、ポリエステルチップ中の残留環状オリゴマー含有量を分析する。
さらに、本発明のPETに対して、ASB50H型射出プレス機によりプレフォームを製造し、該プレフォームのサンプルを切り取った後、溶解後、再生産する環状オリゴマーの含有量を分析する。
本発明の環状オリゴマー含有量の分析方法は、先ず1,000gのサンプルを精確に軽量し、ヘキサフルオロイソプロパノール溶剤により、溶解し透明な溶液とし、脱気ろ過のプロセスを経て得られる澄んだろ過液をホットプレート上に置き、溶剤を蒸発、乾燥させ、白色結晶状の環状オリゴマーを得る。
該白色結晶状物をジオキサンにより溶解し透明な溶液とする。該溶液を吸取し、高効率液体層分析器(HPLC)に注入し、環状トリマー、環状テトラマー、環状ペンタマー、環状ヘキサマー、環状ヘプタマーの含有量を個別に分析する。その内、主なものは環状トリマーである。環状オリゴマーの含有量は環状トリマー、環状テトラマー、環状ペンタマー、環状ヘキサマー、環状ヘプタマーの総和である。
【0013】
実施例1.
PTA及びEGを原料とする。PTAの重量は10.38kg、EG/PTAのモル比は1.5、液体に調製後はリン酸を添加する。リン酸の添加量は重合体重量の140ppmを基本とする。温度200〜250℃、圧力1.5〜2.0kg/ cmの反応圧力下で4時間のエステル化反応を行う。エステル化反応率が95%以上になった時、PI化合物(商品名:Irganox−1425、汽巴精化公司製造)、リン酸カルシウムCa(PO及び二酸化ゲルマニウム触媒を加える。その内、Irganox−1425の添加量は重合体重量の1000ppm、Ca(POの添加量は重合体重量の200ppm、二酸化ゲルマニウム触媒の添加量は重合体重量の1400ppmを基本とする。
上記添加物を添加後、真空重合反応を行う。
第一段重合反応時間は計1時間、反応圧力は通常圧より10torr下げ、反応温度は250〜270℃。
第二段重合反応時間の真空度は1torrまで下げ、反応温度は270〜2850℃。粘度の上昇に従い、攪拌速度を徐々に下げ、固有粘度(Intrinsic Viscosity)が0.60dl/gになった時、反応を停止する。続いて、重合体を冷却水槽中に入れ、カッターにより該重合体を円柱状のポリエステルチップにカットする。これが原料チップである。
【0014】
この原料チップを双椎型回転真空乾燥槽中に入れる。該槽内の真空度は約1torrである。原料チップの熱履歴は熱触媒温度が130℃以下において、2時間の真空乾燥を経て熱触媒温度は180℃に設定する。3時間の結晶後、熱触媒温度は230℃にまで上昇する。エステルチップの温度が200℃に到達後、20時間維持し、その後冷却する。こうして、本発明のPETポリエステルチップを得る。その固有粘度、該ポリエステルチップ中の環状オリゴマー含有量を分析する。
該エステルチップをASB−50H射出成形により、2lのボトルに製造し、該ボトルの環状トリマーの含有量を分析する。
その結果は表1の通りである。各添加物の添加量は重合体重量に基づき、これを計量する。
【0015】
実施例2.
実施例1と同様の方法であるが、PI化合物及び構造式(1)のカルボキシホスホン酸は加えず、別にリン酸カルシウムCa(POを加える。その添加量は重合体重量の450ppmを基本とする。
実施例1の固体重合反応及び射出プレフォーム後の結果は表1の通りである。
【0016】
実施例3.
実施例1の方式に基づくが、リン酸カルシウムは加えず、PI化合物Irganox−1425 1000ppmと構造式(1)のカルボキシホスホン酸(TEPA)150ppmを加える。
実施例1の固体重合反応及び射出プレフォーム後の結果は表1の通りである。
【0017】
実施例4.
実施例1の方式に基づくが、構造式(1)の化合物は加えず、PI化合物Irganox−1425 500ppmとリン酸カルシウムCa(PO350ppmを加える。
実施例1の固体重合反応及び射出プレフォーム後の結果は表1の通りである。
【0018】
実施例5.
実施例1の方式に基づき、PI化合物Irganox−1425 500ppm、リン酸カルシウムCa(PO300ppm、構造式(1)の化合物(TEPA)150ppmを加える。
実施例1の固体重合反応及び射出プレフォーム後の結果は表1の通りである。
【0019】
実施例6.
実施例1の方式に基づき、PI化合物Irganox−1425 500ppm、リン酸カルシウムCa(PO300ppmを加えるが、構造式(1)の化合物は加えない。
実施例1の固体重合反応及び射出プレフォーム後の結果は表1の通りである。
【0020】
比較例1.
実施例1の方式に基づくが、一律にPI化合物、リン酸カルシウム及び構造式(1)の化合物を加えない。
実施例1の固体重合反応及び射出プレフォーム後の結果は表1の通りである。
【0021】
比較例2.
実施例1の方式に基づくが、PI化合物 1000ppmだけを加え、リン酸カルシウム及び構造式(1)の化合物は加えない。
実施例1の固体重合反応及び射出プレフォーム後の結果は表1の通りである。
実施例1の固体重合反応及び射出プレフォーム後の結果
【表1】
Figure 2004244458
* このテストのPI 化合物はIrganox−1425である。
** このテストの構造(1)化合物はTriethyl Phosphonoacetate (略称TEPA)である。
【0022】
【発明の効果】
上記のように、本発明はPETの生産、或いは加工工程において他の化合物を添加することにより、PETチップ中の環状オリゴマーの残留量を効果的に抑制することができる。しかも本発明により、後続の溶解加工再生における環状オリゴマーの発生量を低下させることができる。

Claims (6)

  1. 主にPETの溶解製造工程において、少なくともその構造式がCa(PO或いはCaOH(POであるリン酸カルシウム一種、及び以下の構造式(1)のカルボキシホスホン酸化合物を選択し添加し、
    Figure 2004244458
    式中のR、R、Rはアルキル基、或いは水素原子、Rはアルキル基であって、
    その内、リン酸カルシウムの添加量はPET重合体重量の50〜500ppm を基礎とし、構造式(1)の化合物の添加量はPET重合体重量の100〜7 00ppmを基礎とすることを特徴とするポリエステル製品中の環状オリゴマー 含有量を低下させる方法。
  2. 主にPETの溶解製造工程において、リン酸カルシウム一種、構造式(1)の化合物及びPI化合物を同時に添加し、
    Figure 2004244458
    式中のR1、R2、Rはアルキル基、或いは水素原子、Rはアルキル基であって、
    Figure 2004244458
    その組成において、リン酸カルシウムの添加量はPET重合体重量の100〜300ppmとし、構造式(1)のカルボキシホスホン酸化合物の添加量はPET重合体重量の100〜200ppmとし、PI化合物の添加量はPET重合体重量の100〜500ppmとすることを特徴とするポリエステル製品中の環状オリゴマー含有量を低下させる方法。
  3. 前記方法により製造されたPET片のエステルチップは、さらに固体重合を経て、固有粘度を0.70dl/g以上に高めることを特徴とする請求項1記載のポリエステル製品中の環状オリゴマー含有量を低下させる方法。
  4. 前記
    ことを特徴とする請求項1記載のポリエステル製品中の環状オリゴマー含有量を低下させる方法。
  5. 前記方法により得られたポリエステルチップは、射出成形によるプレフォームボトル用であることを特徴とする請求項1記載のポリエステル製品中の環状オリゴマー含有量を低下させる方法。
  6. 前記方法により得られたプレフォームボトルは、引伸成形によるボトル製造用であることを特徴とする請求項5記載のポリエステル製品中の環状オリゴマー含有量を低下させる方法。
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