JP2004190004A - ポリエステル製品における環状オリゴマー含有量を低減する方法 - Google Patents

ポリエステル製品における環状オリゴマー含有量を低減する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】PETポリエステルチップおよびその加工成形体に生成される環状オリゴマー含有量を抑制できる方法の提供。
【解決手段】ポリエチレンテレフタレート(PET)の製造過程において、Ca3(PO4)2またはCa5OH(PO4)3の構造を有するリン酸カルシウムおよび下記構造式1を有するカルボキシホスホン酸から選ばれる少なくとも1種を添加する添加することにより、エステルチップにおける環状オリゴマー発生量を効果的に抑制でき、且つ後工程の溶融加工時の環状オリゴマー生成量を減少させるものである。
【化1】
Figure 2004190004

【選択図】 なし

Description

本発明はポリエステル製品における環状オリゴマー(oligomer)含有量を低減させる方法に関わり、本出願人が前に出願した日本特願2001−239721号特許出願に再改良を施したもので、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate、以下「PET」)の製造または加工過程において、他の化合物を添加することによりPETポリエステルチップにおける環状オリゴマーの残留量をより効果的に低減させ、後工程の溶融加工時に再発生する環状オリゴマー生成量を減少させるものである。本発明でいうポリエチレンテレフタレート系とは、異なる加工法により製造されるポリエステルボトル、繊維、フィルムまたはシートなどの製品を指す。
ポリエチレンテレフタレートは良好な物性およびリサイクル性を持ち、工業界で熟知された熱可塑性材料として、幅広くポリエステルボトル、繊維、フィルムまたはシートなどの製造に用いられ、極めて価値を有するプラスチック素材である。
しかし、PETの製造および加工過程において、副反応により低分子量のオリゴマーが生成される。これらのオリゴマーのうち、特に環状オリゴマーは白色結晶粉末で、その溶融点は300℃以上であるため加工用金型の汚染が発生しやすく、ポリエステルボトルに付着してしまうため、作業を一旦停止して頻繁に清掃する必要がある。また、高温熱結晶工程でPETを耐熱性充填用ボトルに作製する際、その結晶温度およびボトルの充填温度がいずれも80℃以上であるため、PETに残留する環状オリゴマーまたは加工過程で再生成される環状オリゴマーの殆どは表面に移動するかパッケージの内側に入ってしまい、使用者の健康を害することになる。
特開2002−293904号公報 前記環状オリゴマーの問題点を解消するため、本出願人は前に出願した日本特願2001−239721号出願にかかる上記特許文献1において、PETの溶融工程に下記構造を有するリン含有化合物(以下「PI」)を添加する方法を開示した。その添加量は、PET重量に対して50〜3000ppmで、PETエステルチップおよびその加工物における環状オリゴマー含有量を効果的に減少させた。
Figure 2004190004
特開2000-219731号公報では、PETにSO3X化合物を添加することによりPETの溶融重合に際し、環状オリゴマー発生量を抑制することが開示された。
特開2000-204229号公報では、ゲルマニウム金属を触媒とするPETに酢酸カルシウムまたは安息香酸マグネシウムのようなアルカリ金属またはアルカリ土類金属物質を添加することで環状オリゴマー含有量を抑制できることが開示された。
特開2000-219729号公報では、PET1モルに対してアンチモン元素を0.5×10-4〜4×10-4モル、およびリン酸を1×10-4〜5×10-4モル含有させ、かつリン元素に対するアンチモン元素のモル比が1〜3となるように添加して反応させ、環状オリゴマーの含有量を効果的に抑制できる方法が開示された。
特開2000-198937号公報では、ゲルマニウム元素をPETの酸成分1モルに対して0.5×10-4〜4×10-4、およびPETの酸成分1モルに対してりん酸をリン元素として1×10-4〜7×10-4添加し、かつリン元素に対するゲルマニウム元素のモル比が1.6以上なる場合に、環状オリゴマーの含有量を効果的に抑制する方法が開示された。
特開2000-80284号公報では、PETポリエステルチップがアルキレンオキシド(Alkylene oxide)またはポリアルキレングリコール(Polyalkylene glycol)またはビスフェノール(Bisphenol)の3種の構造の化合物のいずれかを有する熱可塑性樹脂のマスターバッチ(masterbatch)との溶融混練により得られる樹脂は、前記化合物を含有していないPETより環状オリゴマー含有量が低いことが開示された。
特開2000-80520号公報では、固相重合を経たPETポリエステルチップへのアミド系化合物の添加により、ボトルのフロー成形加工時における金型汚染程度が低減されることが開示された。
特開平10-168168号公報では、重合触媒として非晶性の二酸化ゲルマニウムを用い、ジエチレングリコールを2〜4重量%含有するPETポリエステルチップ製造に際し、二酸化ゲルマニウムの添加時期をエステル化率90%以上に達した時点とする場合、射出成形時におけるアルデヒド系および環状オリゴマーの発生量を低減できることが開示された。
特開平10-110026号公報では、酢酸リチウム、酢酸カルシウムのようなアルカリ金属またはアルカリ土類元素を添加することにより、ポリエステルチップおよびそのボトルの環状オリゴマー含有量を抑制できることが開示された。
特開平9-221540号公報では、PETチップのDEG含有量が1.0〜4.0モル%で、固有粘度が0.6〜0.9dl/g、リン酸含有量がPET重量に対して5〜25ppm、ゲルマニウム含有量がPET重量に対して20〜60ppm、リン元素に対するゲルマニウム元素のモル比が0.4〜1.5であるポリエステルは、環状オリゴマー含有量が低いことが開示された。
特開平9-296029号公報では、重合触媒としてのゲルマニウムと、PETに対して1×10-4〜5×10-3モルのアルカリ土類金属原子とを含有するPETは、環状オリゴマー含量が低く、且つ溶融した時再生成される環状三量体(trimer)が少ないことが開示された。
また、特開昭59-25815号公報、特開平3-174441号公報、特開平6-234834号公報および特開平3-47830号公報では、いずれも沸水処理の特別工程を経たPETポリエステルチップは、PETポリエステルチップに残留するおよび加工時に再発生する環状オリゴマー含有量が低減されることが開示された。
さらに、米国特許第6020421号では、PETの組成中に、アンチモン(antimony)でもチタン(titanium)でもゲルマニウムでもよい一つの金属原子Aと、オルトリン酸塩、 メタリン酸塩またはポリメタリン酸塩(HPO3)m(m≧3)またはポリリン酸 Hn+2PnO3n+1(n≧2)のようなリン酸塩類から選ばれる少なくとも一種の酸化価数が5であるリン化物とを含有するPETポリエステルチップを開示した。
米国特許第5948458号では、食品または食品包装用ビニールにリン酸カルシウムを添加することにより紫外線がもたらす腐食または変色の問題を回避できることが開示されたが、環状オリゴマーに対する影響には言及していない。
米国特許第5744572号では、カルボキシホスホン酸(Carboxy Phosphonic Acid)を添加することによりポリエステルの反応速度を速めることが開示されたが、環状オリゴマーに対する影響には言及していない。
前記した従来の技術では、Ca3(PO4)2またはCa5OH(PO4)3のようなリン酸三カルシウム、または構造式1を有するカルボキシホスホン酸を添加し、または2種以上の化合物を同時に添加することにより、PETポリエステルチップおよびその加工成形体に生成される環状オリゴマー含有量を抑制できることには言及されていない。本発明は、これらの添加剤の環状オリゴマーに対する影響を解明し、その抑制作用を向上することを課題とする。
本発明は、PETポリエステルチップの製造工程において、Ca3(PO4)2またはCa5OH(PO4)3の構造を有するリン酸カルシウムまたは下記構造式(1)を有するカルボキシホスホン酸(Carboxy Phosphonic acid )から選ばれる少なくとも1種を添加することにより得られるPETポリエステルチップまたはその加工製品に含まれる環状オリゴマーの含量が、前に出願した日本特願2001−239721号よりさらに低く、リン酸カルシウムまたは構造式(1)を有するカルボキシホスホン酸がPET製造工程の重合反応段階で添加されると、PETポリエステルチップに残留する環状オリゴマーの含有量を低減でき、且つ加工過程でさらに発生する環状オリゴマーの含量を効果的に抑制できる。
Figure 2004190004
本発明の好適な実施形態では、ポリエステルチップを作製する溶融重合反応段階において、リン酸カルシウムおよび化学式(1)を有する化合物を同時に添加することにより、前に出願した日本特願2001−239721号より環状オリゴマー含有量がさらに低いポリエステルおよびその製品が取得された。
本発明の最適な実施形態では、リン酸カルシウムおよび化学式(1)を有する化合物と同時に、本出願人が前に出願した日本特願2001−239721号に係るPI化合物を添加し、こうして得られたPETポリエステルチップおよびその加工成形体の環状オリゴマー含有量は、更に低減した。特に本発明の技術によれば日本特願2001−239721号に係るPI化合物の添加量を適度に減少でき、コストダウンにつながる。
本発明に係るPETは、高純度テレフタル酸(Purified terephthalic acid、以下「PTA」)とエチレングリコール(Ethylene Glycol、以下「EG」)とを直接エステル化反応(Direct Esterification)させた後、さらに溶融重合反応を行なうPTA工程により、またはジメチルテレフタレート(Dimethyl Terephthalate、以下「DMT」)とEGとをエステル交換反応(Transesterification)を行なった後、さらに溶融重合反応を行なうDMT工程により合成する。溶融重合反応により得られる重合体はさらに固相重合反応を行って、重合体の粘度を適度に向上させるが、本発明ではPTA工程を採用することが好ましい。
本発明の実施方法では、PETを合成する溶融重合反応が完結する前に、Ca3(PO4)2またはCa5OH(PO4)3のようなリン酸カルシウムまたは下記構造式(1)を有するカルボキシホスホン酸類化合物から選ばれる少なくとも1種を、添加する。
Figure 2004190004
本発明に係るリン酸カルシウムまたはカルボキシホスホン酸化合物はPTAおよびEGのスラリー中に、またはエステル化段階で、若しくは重合反応段階で注入することができる。
本発明は、構造式(1)を有するカルボキシホスホン酸化合物および前に出願した日本特願2001−239721号案に係るPI化合物を添加することなくリン酸カルシウムのみを添加する場合、該リン酸カルシウムの添加量は、好適にはPET重合体重量に対して50〜500ppm、最適には100〜450ppmである。
本発明では、リン酸カルシウムおよび前に出願した日本特願2001−239721号案に係るPI化合物を添加せずに、構造式(1)を有する化合物のみを添加する場合、該構造式(1)を有する化合物の添加量は、好適にはPET重合体重量に対して100〜700ppm、最適には100〜400ppmである。
本発明では、リン酸カルシウム、構造式(1)を有する化合物および前に出願した日本特願2001−239721号案に係るPI化合物を同時に添加する場合、その好適な組合わせは、リン酸カルシウムの添加量はPET重合体重量に対して100〜300ppm、構造式(1)を有するカルボキシホスホン酸化合物の添加量はPET重合体重量に対して100〜200ppm、PI化合物の添加量はPET重合体重量に対して100〜500ppmがそれぞれ好ましい。
本発明で用いるリン酸カルシウムは、Ca3(PO4)2の構造式を有する化合物が、環状オリゴマー発生量の抑制により効果的である。
本発明で用いる構造式(1)の化合物は、下記構造式(2)を有する化合物(Triethyl phosphonoacetate、以下「TEPA」)が好ましい。
Figure 2004190004
本発明は製品の使用ニーズに応じて、熱安定剤、顔料または染料、紫外線吸収剤、結晶化促進剤、静電防止剤、抗酸化剤または潤滑剤を添加できる。
本発明に係るPETに使用する触媒は、アンチモン含有量がPET重量に対して300ppm以下である三酸化二アンチモンまたは酢酸アンチモン、またはゲルマニウム含有量がPET重量に対して100ppm以下である二酸化ゲルマニウム、若しくはチタン含有量がPET重量に対して10ppm以下であるチタンを用いることができる。本発明に係るポリエチレンテレフタレートの溶融工程において使用する重縮合触媒は、三酸化二アンチモン、酢酸アンチモンなどのアンチモン触媒、または二酸化ゲルマニウム、テトラエトキシ化ゲルマニウム、テトラn−ブトキシ化ゲルマニウムなどのゲルマニウム触媒、若しくはテトラブトキシ化チタンなどのチタン触媒から選ばれることができる。
本発明に係るPETは、ジエチレングリコール、イソフタル酸(Isophthalic acid、以下「IPA」)、2,6-ナフタリン酸ジカルボン酸、シクロヘキサンジメタノール(Cyclohexane dimethanol、以下「CHDM」)などのジカルボン酸またはジオール系化合物を添加するホモポリマーまたはコポリマーである。
本発明に係るPETは、まず溶融重合反応により固有粘度が0.45〜0.65dl/g、好ましくは0.57〜0.63dl/gのポリエステルチップを生成させる。次いで、この重合物を固相重合反応によって、真空条件下で順次撹拌し反応させる方式、または円柱型反応槽内に連続的に窒素または二酸化炭素などの不活性ガスを充填し反応させる方式を用いて、固有粘度を0.70dl/g以上に向上させる。
本発明はCa3(PO4)2またはCa5OH(PO4)3のようなリン酸三カルシウム、または構造式(1)を有するカルボキシホスホン酸類化合物から選ばれる少なくとも1種を添加することにより、PETポリエステルチップにおける環状オリゴマー含有量を減少させ、およびその加工成形体における環状オリゴマーの発生量を抑制する目的を達成する。
本発明のPETについて、固相重合を経て所定の固有粘度に到達させた後、そのポリエステルチップに残留する環状オリゴマー含有量を分析する。
本発明のPETについて、ASB50H型射出機によりボトル用パリソンを作製し、サンプルとしてのパリソンにせん断し、さらに溶融加工後新たに生成される環状オリゴマー含有量を分析する。
本発明の環状オリゴマー含有量の分析方法としては、まず正確に量った1.0キログラムのサンプルを、ヘキサフルオロイソプロパノール(Hexafluoro isopropanol)溶剤で溶解することにより透明な溶液を取得し、抽気濾過させて、取得された澄んだ濾液を加熱板に置き、溶剤が蒸発乾固されて白色晶性の物質としての環状オリゴマーが得られるまで加熱する。該白色晶性物質をジオキサン(dioxane)により溶解させて透明溶液にし、高速液体クロマトグラフィ(HPLC)に注入して、環状三量体(Cyclic trimer)、環状四量体、環状五量体、環状六量体、環状七量体のそれぞれの含有量、特に環状三量体の含有量を分析する。環状オリゴマーの含有量は、環状三、四、五、六および七量体の合計に相当する。
素材としてのPTAおよびEGを用意し、PTA 10.38kgと、対PTAモル比が1.5のEGとでスラリーに調製してから、重合体重量に対し添加量140ppmのリン酸を添加し、200〜250℃に昇温し、圧力1.5〜2.0Kg/cm2の反応圧力下で、4時間エステル化反応させ、エステル化率が95%以上に達した時点で、触媒としてPI化合物(商品名:Irganox-1425、Ciba Specialty Chemicals Co.,製)、リン酸カルシウムCa3(PO4)2および二酸化ゲルマニウムを添加する。Irganox-1425の添加量は重合体重量に対し1000ppm、Ca3(PO4)2は重合体重量に対し200ppm、二酸化ゲルマニウムは重合体重量に対し140ppmである。前記添加物を添加した後、真空重合反応を行う。第1段階の重合反応時間は1時間で、反応圧力は常圧から10torrに減圧し、反応温度は250〜270℃とする。第2段階の重合反応では真空度を1torr以下に減圧し、反応温度270〜285℃として、粘度が向上するにつれて、撹拌速度も徐々に減速し、固有粘度0.60dl/gになったら、反応を停止させ、次いで重合体を冷却水槽に移し、チップカッターで重合体を円柱状のポリエステルチップ、即ち原チップにカットする。
続いて、該原チップを双錐型回転真空乾燥槽に入れ、真空度約1torr、原チップの熱履歴についてはダウサ−ム(Dowtherm)温度130℃で2時間真空乾燥した後、180℃にして3時間加熱して結晶化させ、さらにダウサ−ムを230℃に昇温し、ポリエステルチップの温度が200℃に達した後20時間保持させ、その後冷却して本発明に係るPETポリエステルチップを取得する。その固有粘度、ポリエステルチップにおける環状三量体含有量を分析する。
こうして得られたポリエステルチップを、ASB-50H射出吹込成形機を用いて2リットルボトルに成形し、該ボトルにおける三量体の含有量を分析する。
その結果を表1に記載する。表中の各添加物の添加量はいずれも重合体重量に対する量である。
作製プロセスは実施例1と同様であるが、重合体重量に対し450ppm添加量のリン酸カルシウムCa3(PO4)2のみを添加し、PI化合物および構造式(1)を有するカルボキシホスホン酸を添加しない。
実施例1と同様の固相重合反応および射出吹込成形を行って、その結果を表1に記載する。
作製プロセスは実施例1と同様であるが、リン酸カルシウムを添加せず、PI化合物Irganox-1425を1000 ppmおよびカルボキシホスホン酸の構造式(1)を有する化合物(TEPA)150 ppmを添加する。
実施例1と同様の固相重合反応および射出吹込成形を行って、その結果を表1に記載する。
作製プロセスは実施例1と同様であるが、構造式(1)を有する化合物を添加せず、PI化合物Irganox-1425を500 ppmおよびリン酸カルシウムCa3(PO4)2を350 ppm添加する。
実施例1と同様の固相重合反応および射出吹込成形を行って、その結果を表1に記載する。
作製プロセスは実施例1と同様であるが、PI化合物(Irganox-1425)を500 ppm、リン酸カルシウムCa3(PO4)2を300 ppmおよび構造式(1)を有する化合物(TEPA)を150 ppm添加する。
実施例1と同様の固相重合反応および射出吹込成形を行って、その結果を表1に記載する。
作製プロセスは実施例1と同様であるが、PI化合物(Irganox-1425)を500 ppm、リン酸カルシウムCa5OH(PO4)3を300 ppm添加し、構造式(1)を有する化合物を添加しない。
実施例1と同様の固相重合反応および射出吹込成形を行って、その結果を表1に記載する。
(比較例1)
作製プロセスは実施例1と同様であるが、PI化合物、リン酸カルシウムおよび構造式(1)を有する化合物をいずれも添加しない。
実施例1と同様の固相重合反応および射出吹込成形を行って、その結果を表1に記載する。
(比較例2)
作製プロセスは実施例1と同様であるが、PI化合物を1000ppmのみ
添加し、リン酸カルシウムおよび構造式(1)を有する化合物を添加しない。
実施例1と同様の固相重合反応および射出吹込成形を行って、その結果を表1に記載する。
Figure 2004190004

Claims (6)

  1. ポリエチレンテレフタレート(PET)の溶融工程において、PET重合体重量に対し50〜500ppm添加量のCa3(PO4)2またはCa5OH(PO4)3の構造を有するリン酸カルシウムまたはPET重合体重量に対し100〜700ppm添加量の下記構造式(1)を有するカルボキシホスホン酸化合物から選ばれる少なくとも1種を添加することにより、ポリエステル製品における環状オリゴマー含有量を低減する方法。
    Figure 2004190004
  2. ポリエチレンテレフタレート(PET)の溶融工程において、PET重合体重量に対し100〜300ppm添加量のCa3(PO4)2またはCa5OH(PO4)3の構造を有するリン酸カルシウムと、PET重合体重量に対し100〜200ppm添加量の下記構造式(1)を有するカルボキシリン酸化合物の一種以上と、PET重合体重量に対し100〜500ppm添加量の構造式(PI)を有する化合物を同時に添加することにより、ポリエステル製品における環状オリゴマー含有量を低減する方法。
    Figure 2004190004
    Figure 2004190004
  3. 前記取得されたポリエチレンテレフタレートのポリエステルチップはさらに固相重合により固有粘度が0.70dl/g以上に向上することを特徴とする請求項1記載のポリエステル製品における環状オリゴマー含有量を低減する方法。
  4. ポリエチレンテレフタレートの溶融工程において使用する重縮合触媒は、三酸化二アンチモン、酢酸アンチモンなどのアンチモン触媒、または二酸化ゲルマニウム、テトラエトキシ化ゲルマニウム、テトラn−ブトキシ化ゲルマニウムなどのゲルマニウム触媒、若しくはテトラブトキシ化チタンなどのチタン触媒から選ばれることを特徴とする請求項1記載のポリエステル製品における環状オリゴマー含有量を低減する方法。
  5. 請求項1記載のポリエステル製品における環状オリゴマー含有量を低減する方法より取得されるポリエステルチップを、射出機を用いて成形するボトル用パリソン。
  6. 請求項5記載のパリソンを、延伸ブロー成形してなるボトル。
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