JP2004244176A - 易損品入容器載積装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】イチゴ等の易損品の入った容器に接する搬送ベルト部が容器を適切且つスムーズに移動させて装置内スペースに容器を適切に配置することができ、次工程のための取出しまで易損品入容器を最大限載積できる易損品入容器載積装置を提供する。
【解決手段】イチゴ等の易損品入容器70を下側から支える複数の容器支持体10及び搬送ベルト部30を配設し、容器支持体10他端側に載置された容器70下面に当接する搬送ベルト部30を作動させ、搬送ベルト部30の無端ベルト33進行に伴って容器70を容器支持体10で支持しつつ容器取出し位置となる容器支持体10一端側まで移送できることから、容器70を容器支持体10上の取出し位置を先頭に効率的にストックでき、次工程へ向けての容器取出しに適切に対応できる他、空いた容器支持体10上には順次新たな容器70を載置でき、工程間の容器受渡し作業の効率化が図れる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業者によりイチゴ等の易損品の入った容器を複数載置されてから、次工程の作業者から取出されるまでの間、装置内で容器を適切に移動、整列させつつ保管する易損品入容器載積装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
農産物を出荷する際の手作業による梱包(パック詰め)工程で、作業者が一人ないし数人の場合、手間の異なる複数工程からなる作業において作業能率を高めるために、ある所定工程を経た中間状態品の数をある程度確保してから、その次の工程を実行するといった手法は、従来から一般的に行われてきた。例えば、イチゴ等をパック容器に詰めて出荷する際の中間工程で、手でイチゴをパック容器に詰める工程と容器にカバーをかけて封をする工程とはそれぞれ作業速度が異なるため、イチゴを詰め終えた次工程待ちの容器を所定数確保してから、所定の作業者が容器にカバーをかける工程を開始するという対応がなされ、各工程間における作業者の待ち時間を減らして作業能率向上が実現していた。
【0003】
この時、多数発生する次工程待ち容器については、作業者が作業の邪魔にならない場所に置き、次工程の作業者が持出して作業にかかるまでそのまま放置される状態となっていた。ただし、容器に収容されるものがイチゴ等の易損品である場合、容器内の易損品が傷付く危険性のある容器の重ね置きができないため、容器の置き場所を作業場に十分確保しなければならなかった。特に農家など小規模の作業場では、こうした易損品入容器は床置きとされることが多かったため、置かれた容器が作業場のスペースを大きく占有してしまい、他の作業に支障をきたすという問題が生じていた。
【0004】
ところで、工業品製造の分野では、所定の物品の入った容器を所定の処理に係る複数工程間で移動させる際、各工程間の作業速度の違いや間欠的な搬送・供給体制により、作業場に次工程待ちの物品入容器が多数発生することは比較的多く、これら多数の物品入容器が作業場で邪魔にならないよう、容器を次工程での作業に向けて取出すまで適切にストックする棚等の載積装置が従来から一般的に用いられている。
【0005】
こうした載積装置では、前工程から物品入容器等の荷をスムーズに受入れ、これらを適切に保護すると共に、次工程での取出しを容易にするため、荷を一旦装置上に載置されたら、荷を速やかに装置内で移動させて取出し位置に位置させ、あるいは取出し位置を先頭に複数荷を整頓して列状に蓄積し、載積装置の取出し位置から順次荷を取出せる仕組みとなっていることが多い。このような作業工程間で物品入容器の一時的なストックを行える従来の載積装置の一例として、特開2001−186936号公報に記載されるものがあり、これを図6に示す。図6は従来の載積装置の概略斜視図である。
【0006】
前記図6に示す従来の載積装置100は、いわゆる流動棚であり、同一構造である左右の側枠81、82と、この左右両側枠81、82間に架設された上下複数段の同一構造の荷台91〜93とを備える構成である。この各段の荷台91〜93は、矩形枠94の内側に、二本一組で荷を滑動可能に支持するローラーレール95、96を左右横方向に複数列並設してなるもので、前記左右両側枠81、82間に前下りに傾斜するように架設されている。各ローラーレール95、96の前端(傾斜下端)には、荷を受け止めるストッパー97が配設され、このストッパー97で受け止められた前端の荷を取り出し易いように、荷台92、93の前端は、それぞれ下段側の荷台91、92の前端よりも後方に位置するように構成されている。
【0007】
この従来の載積装置では、まず、物品入容器等の荷(図示を省略)を作業者がローラーレール95、96上に載置すると、荷がローラレール95、96上を前端側へ移動し、ストッパー97で停止して作業者に取出されるまでストック状態となる。取出し前に新たな荷が後端側に載置されると、ストッパー97に接する荷を先頭に後方へ列をなしてストックされ、最前方の荷を取出すと次の荷が新たに最前方に移動する仕組みとなっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の載積装置は以上のように構成されていたことから、荷としての物品入りの容器がローラーレール95、96等の転がり抵抗に打勝ってスムーズに前端取出し側に進むためにはある程度の傾斜が必要となるが、一旦移動し出すとある程度速度が出た状態で前端のストッパー97又は以前に載積した容器後部に衝突して停止するため、容器及び中の物品に衝撃力が加わることとなり、容器内の物品がイチゴ等の易損品の場合には使用できないという課題を有していた。
【0009】
この他、従来の別の載積装置としては、荷載置部分に傾斜がなく載置した容器が自走しない水平状態のものも存在したが、別途駆動手段を用いないタイプの場合、容器を前端の取出し位置側へ移動させるには後端側から容器を押入れ、先に入れた容器を後方から押して容器一つ分ずつ進めていき、最終的に列をなす容器の最先端のものを前端取出し位置に到達させる必要があり、容器前後に押圧力が加わることとなる。
【0010】
ここで、物品が易損品のイチゴであり、容器がイチゴ用パックの場合、イチゴは衝撃にとどまらず押圧にも大変弱く、パック詰状態でイチゴにパック容器自体が強く当接しないようにパック容器は軟質で変形しやすい構造となっており、この容器内にイチゴが入っている状況では取扱に注意を要することから、使用時に容器前後面へ押圧力が加わるような前記載積装置を用いることはできないという課題を有していた。
【0011】
さらに、駆動手段により駆動力を与えて荷を後端側から前端側へ移送する装置の場合、取出し位置寄りに滞留する容器の停止状態と後端側から前端取出し側へ向う容器の移送状態とを矛盾なく両立させるために容器一個分毎の間欠的な移送機構が用いられていたが、単純な前記傾斜タイプに比べ、物品入容器全体の重量を支持しつつスムーズに移動させるために大きな駆動力が必要となり、装置全体の構造が複雑化することは否めず、高コストとなってイチゴ生産農家等の小規模事業者には導入が難しいという課題を有していた。また、間欠移送機構であるために各移動期間における移動開始時と終了時に容器へ衝撃が加わることとなり、やはり容器内物品がイチゴ等の易損品の場合には用いることはできないという課題を有していた。
【0012】
本発明は前記課題を解消するためになされたもので、イチゴ等の易損品の入った容器に接する搬送ベルト部が容器を適切且つスムーズに移動させて装置内スペースに容器を適切に配置することができ、次工程のための取出しまで易損品入容器を最大限載積できる易損品入容器載積装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る易損品入容器載積装置は、所定幅の空隙部を挟んで対称配置される平行な一対又は複数対の長尺略棒状体の組で形成され、上側に所定の易損品が入った容器を載置される容器支持体と、前記空隙部が上下に面する向きとした前記容器支持体の一つ又は複数横方向へ並列に配置した組を、上下方向に複数段略平行に並設した状態で一体に固定支持する所定のフレームと、回動自在に軸支される二つのプーリ及び当該プーリ間に掛渡される無端ベルトで形成され、各プーリ回転軸を前記容器支持体長手方向と略直角をなす向きとし且つプーリ間における無端ベルト外周面の一方を容器支持体上部と略一致させて各容器支持体中間の空隙部に配設され、所定の駆動手段でプーリを駆動されてプーリ間で容器支持体長手方向と略平行に無端ベルトを進行させる搬送ベルト部と、前記容器支持体の両側方で対向する面同士を前記容器の側面間隔と略一致する間隔として容器支持体長手方向と略平行に配設され、前記容器の容器支持体上での横方向への動きを拘束する案内手段と、前記容器支持体の一端側に前記容器と接触可能として配設され、容器の容器支持体延長方向への移動を制止する制止手段とを備えるものである。
【0014】
このように本発明においては、易損品入容器を下側から支える複数の容器支持体及び搬送ベルト部を配設すると共に、容器支持体一端側には易損品入容器の進み過ぎを抑える制止手段を配設し、容器支持体他端側に載置された易損品入容器下面に当接する搬送ベルト部を作動させ、搬送ベルト部の無端ベルト進行に伴って易損品入容器を容器支持体で支持しつつ容器取出し位置となる容器支持体一端側まで移送できることにより、容器を容器支持体上でスムーズに移動させて取出し位置を先頭に効率的にストックでき、次工程へ向けての容器取出しに適切に対応できる他、空いた容器支持体上には順次新たな易損品入容器を載置でき、工程間の容器受渡し作業の効率化が図れる。また、容器支持体及び搬送ベルト部が必要最小限の接触面積で容器下部に接触して容器内易損品への影響を最小限にとどめつつ移送可能であり、容器取出し位置に到達するまで容器への衝撃等を抑えて容器内の易損品の品質を保持できる。
【0015】
また、本発明に係る易損品入容器載積装置は必要に応じて、前記搬送ベルト部が、前記制止手段に近い側のプーリ位置を前記制止手段から少なくとも略容器長さ分だけ離隔させて配設されてなるものである。
このように本発明においては、搬送ベルト部の終端位置を容器支持体一端部の制止手段より少なくとも容器長さ分だけ離した配置とし、容器が搬送ベルト部により移動可能な最高到達点である制止手段近傍の取出し位置に達した後は搬送ベルト部とほとんど接触しなくなり、搬送ベルト部の動作の影響を受けないことにより、取出し位置の容器と動作状態のベルトコンベアとの過度の接触及びこれに伴う摩擦等の不都合は生じず、取出し位置における容器の有無に関わりなく搬送ベルト部を動作させられ、新たに載置した容器を取出し位置に達した容器に続いて前方へ送込め、装置における容器の収容効率を向上させられる。
【0016】
また、本発明に係る易損品入容器載積装置は必要に応じて、前記制止手段が、前記搬送ベルト部によって一つの容器を後続の容器無しに前記容器支持体の一端側へ最大限進行させた状態における容器先端位置近傍で且つ当該容器先端とは少なくとも接触しない程度に離れた箇所に配設されてなり、前記制止手段近傍に配設され、二つ以上の容器が容器支持体上にある場合に後続の容器に押されて前記先端位置を越える最前方の容器が制止手段に接する状態を検知し、前記搬送ベルト部の動作を停止させる検出手段を備えるものである。
【0017】
このように本発明においては、制止手段の位置を、取出し位置に達した容器が搬送ベルト部上に残る後続の容器に押されることではじめて容器が制止手段に当接可能となる配置とすると共に、制止手段に容器が当接したことを検知する検出手段を配設し、容器が二つ以上で容器支持体上を移送される場合のみ制止手段に容器が当接して検出手段を通じ搬送ベルト部の動作を自動的に停止させることにより、容器支持体上に容器一個のみの場合には搬送ベルト部の動作を許容して、新たに載置される容器をより前方側に詰めた状態にできる一方、容器支持体上に十分容器が存在している場合は適切に搬送ベルト部を停止制御でき、容器を装置上に最大限載積できると同時に、搬送ベルト部から各容器に無理な力が加わるのを防いで容器及び易損品の品質を確実に維持できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1ないし図5に基づいて説明する。本実施の形態においては、易損品としてイチゴを詰めたプラスチック製パック容器を多数載積する装置の例について説明する。図1は本実施の形態に係る易損品入容器載積装置の正面図、図2は本実施の形態に係る易損品入容器載積装置の平面図、図3は本実施の形態に係る易損品入容器載積装置の左側面図、図4は本実施の形態に係る易損品入容器載積装置における各搬送ベルト部の正面側投影図、図5は本実施の形態に係る易損品入容器載積装置における易損品入容器のストッパー部接触過程説明図である。
【0019】
前記各図において本実施の形態に係る易損品入容器載積装置1は、所定幅の空隙部11を挟む平行な一対の長尺略棒状体の組で形成され、上側に易損品(イチゴ)の入った容器70を載置される容器支持体10と、前記空隙部11が上下に面する向きとした容器支持体10を複数横方向へ並列に配置した組を、上下方向に複数段略平行に並設した状態で一体に固定支持するフレーム20と、各容器支持体10中間の空隙部11に配設される搬送ベルト部30と、容器支持体10の両側方で対向する面同士を前記容器70の側面間隔と略一致する間隔として容器支持体10長手方向と平行に配設され、容器70の容器支持体10上での横方向への動きを拘束する前記案内手段としてのガイド部40と、前記容器支持体10の一端側に前記容器70と接触可能として配設され、容器70の容器支持体10延長方向への移動を制止する前記制止手段としてのストッパー部50と、このストッパー部50近傍に配設され、容器70がストッパー部50に接する状態を検知して搬送ベルト部30の動作を停止させる検出手段(図示を省略)とを備える構成である。
【0020】
前記容器支持体10は、上面を低摩擦状態とされる所定断面形状の二本の長尺略棒状体で形成され、略棒状体同士が容器70を安定的に支持可能な所定間隔で平行をなして前記フレーム20に固定配設され、中間を空隙部11とされてなる構成であり、易損品の入った容器70を上側に載置されてこの容器70をスライド自在に支持する仕組みである。各容器支持体10の一端部には、容器支持体10上に起立する状態で前記ストッパー部50がそれぞれ配設される。
【0021】
前記フレーム20は、前記容器支持体10を横方向に三組並列に且つ上下に三段それぞれ略水平向きに並べた状態で一体に固定支持する略枠状体であり、所定の作業工程間における易損品入容器の受渡し位置に容器支持体10一端側を次工程側、且つ容器支持体10他端側を前工程側に向けて配置される構成である。このフレーム20においては、各容器支持体10が横に並設された他の容器支持体10と一体の略棚状体をなすことで、容器支持体10の剛性が高まり、移動する容器70を確実且つ安定的に支持でき、容器70を滑らかに移行させられる。なお、フレーム20では、下段の容器支持体10ほど取出し側となる容器支持体10一端側部分を外方に突出させており、容器70の取出し性を向上させている。
【0022】
前記搬送ベルト部30は、回動自在に軸支される二つのプーリ31、32及びこのプーリ31、32間に掛渡される細幅の無端ベルト33で形成され、各プーリ31、32の回転軸を容器支持体10長手方向と略直角をなす向きとし且つプーリ31、32間における無端ベルト33外周面の一方を容器支持体10上部と略一致させて各容器支持体10中間の空隙部11に配設され、所定の駆動手段60でプーリ32を駆動されて無端ベルト33を循環させる構成である。この搬送ベルト部30の両プーリ31間では無端ベルト33が容器支持体10長手方向と平行な配置となっており、無端ベルト33上面を容器70底部と当接させて、容器支持体10に対し容器70を移送させる仕組みである。なお、無端ベルト33の上側進行部分の下側には無端ベルト33の垂下がりを防ぐガイド板34がフレーム20と一体に配設される。
【0023】
前記プーリ31、32は、それぞれ容器支持体10両端部から若干離れた位置で軸支されており、特に、取出し側となる容器支持体10の一端側寄りのプーリ32位置は、前記ストッパー部50配設位置からほぼ容器長さ分に相当する距離だけ離隔した配置となっている。これらプーリ31、及びプーリ32は、それぞれ対応する各容器支持体10と同様の並列状態にある他のプーリと共通の軸上に一体化されており、まとめてフレーム20に軸支される構成である(図4参照)。プーリ32側の軸は、フレーム20側部に配設された駆動手段60と連動状態とされ、駆動手段60の駆動により回転動作する仕組みである。この駆動手段60は、公知のモータ及びベルト、ベルト車等を組合わせた回転駆動並びに回転伝達機構であり、詳細な説明を省略する。この駆動手段60と共に、駆動手段60の駆動動作についてON、OFFを切換える手元スイッチ61が別体で装置外に配設される。
【0024】
前記ガイド部40は、断面略コ字状に折曲げられた金属製略板状体で形成され、前記容器支持体10の両側に容器70側面間隔と略同じ間隔を空けて容器支持体10と平行としてフレーム20に固定配設され、ガイド面となる側面を容器70側面に摺動自在に接触させて容器70の横方向へのずれを防ぐ構成である。各ガイド部40のうち、隣合う二つの容器支持体10に挟まれたガイド部40は、各容器支持体10に対応するガイド面を両側面として有する一体の共通ガイド部となっているが、ガイド面をそれぞれ個別に有する別体のガイド部40としてもかまわない。
【0025】
前記ストッパー部50は、容器70の取出し側となる各容器支持体10の一端部に起立状態で配設される略板状体で形成され、容器支持体10上で移送される容器70との接触により容器70のオーバーランを制止する構成である。このストッパー部50は、容器支持体10一端側の搬送ベルト部30端部に対しほぼ容器長さ分だけ離れた位置、正確には、搬送ベルト部30によって一つの容器70を後続の容器無しに容器支持体10の一端側へ最大限進行させた状態における容器70先端位置近傍で且つこの容器70先端とは少なくとも接触しない程度に離れた箇所に配設されており(図5(A)参照)、容器支持体10一端側に達した容器70が搬送ベルト部30で移送されている後続の別の容器と接して前方へ押される場合のみ、ストッパー部50は容器70と接触してこれを制止する仕組みである。
【0026】
また、ストッパー部50は、容器70と接触した際、容器70に押されて若干後退可能となるよう容器支持体10に取付けられると共に、前記後退の際に衝撃力を吸収する緩衝材51を併設されてなり、容器70を停止させる際になるべく容器70に力が加わらないようにする仕組みである。このストッパー部50近傍には、容器70と接触したストッパー部50のわずかな動きにより容器70が取出し位置に達してこれ以上進まなくなった状態を検知し、駆動手段60の駆動動作を自動停止させる検出手段(図示を省略)が配設されており、この検出手段は前記手元スイッチ61での動作ON状態に優先して駆動手段60を停止させ、搬送ベルト部30から容器70へ無理な力が加わるのを防ぐ。容器支持体10一端側の取出し位置から容器70が取出されると、検出手段はストッパー部50の状態復帰に伴い非検知状態となり、駆動手段60の動作を許容する仕組みである。
【0027】
次に、前記構成に基づく易損品入容器載積装置の動作について説明する。前提として、容器70移送方向は容器支持体10の他端側から一端側へ向けてとし、移送方向に対し容器支持体10一端側を前側、他端側を後側と称する。まず、全ての容器支持体10上に何も載っていない状態で、第一段階として、全ての容器支持体10における後端側の容器移送開始位置に易損品としてのイチゴの入った容器70を載せてから、手元スイッチ61のON状態への切換え操作で駆動手段60を駆動動作させ、搬送ベルト部30により各容器70を移動させ、容器70を容器支持体10端部のストッパー部50近傍まで到達させて各容器支持体10の取出し位置に容器70がある状態とする(図3参照)。この状態で、ストッパー部50と容器70は接触しておらず、駆動手段60は動作継続可能だが、一旦手元スイッチ61をOFF状態へ切換えて停止させる。
【0028】
続いて容器70を前記同様全ての容器支持体10に載せ、駆動手段60を動作させると、搬送ベルト部30で容器70が前方へ移送され、先頭の容器70に接するまで前進する。先頭の容器70はこの移送された後続の容器70に押され、ストッパー部50に接触してこれをわずかに後退させる(図5(B)参照)。これにより、検出手段が容器70の存在検知状態となって駆動手段60を自動停止させ、合わせて搬送ベルト部30による移送も停止状態となる。この駆動手段60停止後、作業者は手元スイッチ61をOFF状態に切換えて、自動停止状態解除後の駆動手段60の急な起動を避けるようにすることもできる。
【0029】
移送停止後、各容器支持体10後端側には容器一つ分の空きスペースがあるので、これらに作業者は容器70を載置していくことができる。一方、取出し側では、作業者が取出し位置から容器70を取出して次工程の作業を行う。各取出し位置から全ての容器70が取出されたら、容器70とストッパー部50との接触がなくなっており、検出手段が非検出状態に復帰して駆動手段60は動作可能となるので、そのまま、あるいは手元スイッチ61の切換え操作を経て、駆動手段60を動作させると、搬送ベルト部30で容器70が移送され、新たな先頭の容器70が取出し位置に達して前記同様ストッパー部50に接触する。容器70とストッパー部50との接触で、駆動手段60は再び自動停止する。
前端側では、次工程の作業者が取出し位置から容器70を取出して次工程の作業を行える一方、後端側は容器一つ分の空きスペースが存在しているので、前工程の作業者が容器70を載置することもできる。
【0030】
各取出し位置から全ての容器70が取出されたら、容器70のストッパー部50との接触がなくなっており、前記同様駆動手段60は動作可能となるので、駆動手段60を動作させると、搬送ベルト部30で容器70が移送され、新たに取出し位置に容器70がある状態となる。この段階で、前段階の装置後端側に生じていた空きスペースに容器70を載置していれば、新たな先頭の容器70とストッパー部50が接触し、容器70を載置していなければ新たな先頭の容器70とストッパー部50との接触がない前記第一段階と同様となる。
【0031】
こうして、前記容器70の載置作業と取出し作業の合間に、適宜手元スイッチ61操作で駆動手段60を動作させ、搬送ベルト部30で各容器70を前方へ移送させる過程を繰返すことで、前工程側において作業者の必要最小限の載置動作で最大限容器を装置上に載積でき、且つ次工程側でも作業者の必要最小限の容器取出し動作のみで連続的に容器に対する作業を行え、作業者が一人で前後二工程を担当して代る代る行う場合でも工程間での容器取扱いに手間がかからず能率良く作業を行える。
【0032】
このように、本実施の形態に係る易損品入容器載積装置においては、易損品としてのイチゴの入った容器70を下側から支える複数の容器支持体10及び搬送ベルト部30を配設すると共に、容器支持体10一端側には容器70の進み過ぎを抑えるストッパー部50を配設し、容器支持体10他端側に載置された容器70下面に当接する搬送ベルト部30を作動させ、搬送ベルト部30の無端ベルト33進行に伴って容器70を容器支持体10で支持しつつ容器70取出し位置となる容器支持体10一端側まで移送できることから、容器70を容器支持体10上でスムーズに移動させて取出し位置を先頭に効率的にストックでき、次工程へ向けての容器取出しに適切に対応できる他、空いた容器支持体10上には順次新たな容器70を載置でき、工程間の容器70受渡し作業の効率化が図れる。また、容器支持体10及び搬送ベルト部30が必要最小限の接触面積で容器70下部に接触して易損品であるイチゴへの影響を最小限にとどめつつ移送可能であり、且つ取出し位置到達後もストッパー部50や搬送ベルト部30との接触による影響を避けることができ、容器70への衝撃等の伝わりを抑えて容器70内の易損品(イチゴ)の品質を保持できる。
【0033】
なお、前記実施の形態に係る易損品入容器載積装置においては、ストッパー部50と共に検出手段を配設し、容器70がストッパー部50に接した最適なタイミングで搬送ベルト部30による移送を自動停止させる構成としているが、この他、検出手段をはじめとする自動停止の機構は設けず、手元スイッチ61のON、OFF操作のみで容器移送動作を手動調整する構成とすることもでき、作業者の容器移送状況に対する注意が行届く状況であれば、容器70及び内容物への悪影響を最小限にとどめてさらなるコストダウンが図れる。
【0034】
また、前記実施の形態に係る易損品入容器載積装置においては、全ての搬送ベルト部30を一つの駆動手段60で一斉に同期させて動作させる構成としているが、これに限らず、各搬送ベルト部30を個別に駆動する構成とすることもでき、所定の容器支持体10上に空きスペースが生じたら順次搬送ベルト部30を動作させて容器70を前方へ移動させられ、容器取出し及び容器載置に速やかに対応できる。
【0035】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、易損品入容器を下側から支える複数の容器支持体及び搬送ベルト部を配設すると共に、容器支持体一端側には易損品入容器の進み過ぎを抑える制止手段を配設し、容器支持体他端側に載置された易損品入容器下面に当接する搬送ベルト部を作動させ、搬送ベルト部の無端ベルト進行に伴って易損品入容器を容器支持体で支持しつつ容器取出し位置となる容器支持体一端側まで移送できることにより、容器を容器支持体上でスムーズに移動させて取出し位置を先頭に効率的にストックでき、次工程へ向けての容器取出しに適切に対応できる他、空いた容器支持体上には順次新たな易損品入容器を載置でき、工程間の容器受渡し作業の効率化が図れるという効果を奏する。また、容器支持体及び搬送ベルト部が必要最小限の接触面積で容器下部に接触して容器内易損品への影響を最小限にとどめつつ移送可能であり、容器取出し位置に到達するまで容器への衝撃等を抑えて容器内の易損品の品質を保持できるという効果を有する。
【0036】
また、本発明によれば、搬送ベルト部の終端位置を容器支持体一端部の制止手段より少なくとも容器長さ分だけ離した配置とし、容器が搬送ベルト部により移動可能な最高到達点である制止手段近傍の取出し位置に達した後は搬送ベルト部とほとんど接触しなくなり、搬送ベルト部の動作の影響を受けないことにより、取出し位置の容器と動作状態のベルトコンベアとの過度の接触及びこれに伴う摩擦等の不都合は生じず、取出し位置における容器の有無に関わりなく搬送ベルト部を動作させられ、新たに載置した容器を取出し位置に達した容器に続いて前方へ送込め、装置における容器の収容効率を向上させられるという効果を有する。
【0037】
また、本発明によれば、制止手段の位置を、取出し位置に達した容器が搬送ベルト部上に残る後続の容器に押されることではじめて容器が制止手段に当接可能となる配置とすると共に、制止手段に容器が当接したことを検知する検出手段を配設し、容器が二つ以上連続で容器支持体上を移送される場合のみ制止手段に容器が当接して検出手段を通じ搬送ベルト部の動作を自動的に停止させることにより、容器支持体上に容器一個のみの場合には搬送ベルト部の動作を許容して、新たに載置される容器をより前方側に詰めた状態にできる一方、容器支持体上に十分容器が存在している場合は適切に搬送ベルト部を停止制御でき、容器を装置上に最大限載積できると同時に、搬送ベルト部から各容器に無理な力が加わるのを防いで容器及び易損品の品質を確実に維持できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る易損品入容器載積装置の正面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る易損品入容器載積装置の平面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る易損品入容器載積装置の左側面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る易損品入容器載積装置における各搬送ベルト部の正面側投影図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る易損品入容器載積装置における易損品入容器のストッパー部接触過程説明図である。
【図6】従来の載積装置の概略斜視図である。
【符号の説明】
1、100 載積装置
10 容器支持体
11 空隙部
20 フレーム
30 搬送ベルト部
31、32 プーリ
33 無端ベルト
34 ガイド板
40 ガイド部
50 ストッパー部
51 緩衝材
60 駆動手段
61 手元スイッチ
70 容器
81、82 側枠
91、92、93 荷台
94 矩形枠
95、96 ローラーレール
97 ストッパー

Claims (3)

  1. 所定幅の空隙部を挟んで対称配置される平行な一対又は複数対の長尺略棒状体の組で形成され、上側に所定の易損品が入った容器を載置される容器支持体と、
    前記空隙部が上下に面する向きとした前記容器支持体の一つ又は複数横方向へ並列に配置した組を、上下方向に複数段略平行に並設した状態で一体に固定支持する所定のフレームと、
    回動自在に軸支される二つのプーリ及び当該プーリ間に掛渡される無端ベルトで形成され、各プーリ回転軸を前記容器支持体長手方向と略直角をなす向きとし且つプーリ間における無端ベルト外周面の一方を容器支持体上部と略一致させて各容器支持体中間の空隙部に配設され、所定の駆動手段でプーリを駆動されてプーリ間で容器支持体長手方向と略平行に無端ベルトを進行させる搬送ベルト部と、
    前記容器支持体の両側方で対向する面同士を前記容器の側面間隔と略一致する間隔として容器支持体長手方向と略平行に配設され、前記容器の容器支持体上での横方向への動きを拘束する案内手段と、
    前記容器支持体の一端側に前記容器と接触可能として配設され、容器の容器支持体延長方向への移動を制止する制止手段とを備えることを
    特徴とする易損品入容器載積装置。
  2. 前記請求項1に記載の易損品入容器載積装置において、
    前記搬送ベルト部が、前記制止手段に近い側のプーリ位置を前記制止手段から少なくとも略容器長さ分だけ離隔させて配設されてなることを
    特徴とする易損品入容器載積装置。
  3. 前記請求項2に記載の易損品入容器載積装置において、
    前記制止手段が、前記搬送ベルト部によって一つの容器を後続の容器無しに前記容器支持体の一端側へ最大限進行させた状態における容器先端位置近傍で且つ当該容器先端とは少なくとも接触しない程度に離れた箇所に配設されてなり、
    前記制止手段近傍に配設され、二つ以上の容器が容器支持体上にある場合に後続の容器に押されて前記先端位置を越える最前方の容器が制止手段に接する状態を検知し、前記搬送ベルト部の動作を停止させる検出手段を備えることを
    特徴とする易損品入容器載積装置。
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