JP2004244155A - エレベータ用引き戸装置及び引き戸用ガイド脚 - Google Patents
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Abstract
【課題】敷居の溝幅の大きさが異なる場合においても容易に対応できると共に、タイムリーな部品調達を可能とするエレベータ用引き戸装置を得る。
【解決手段】エレベータの出入口に設けられた引き戸1と、一端が引き戸の下端部に固定され、他端が敷居3の敷居溝4に案内されるガイド脚5とを備え、ガイド脚5は、敷居溝4の一方の側面に案内される第1のガイド部材7と、敷居溝4の他方の側面に案内される第2のガイド部材8と、第1のガイド部材7と第2のガイド部材8との間に設けられたスペーサとを有している。なお、上記スペーサは、複数の楔状部材9a、9bが重ね合わせられて形成されている。また、重ね合わせる面に複数の段差部13a、13bが設けられた楔状部材11a、11bとしても良い。
【選択図】 図1
【解決手段】エレベータの出入口に設けられた引き戸1と、一端が引き戸の下端部に固定され、他端が敷居3の敷居溝4に案内されるガイド脚5とを備え、ガイド脚5は、敷居溝4の一方の側面に案内される第1のガイド部材7と、敷居溝4の他方の側面に案内される第2のガイド部材8と、第1のガイド部材7と第2のガイド部材8との間に設けられたスペーサとを有している。なお、上記スペーサは、複数の楔状部材9a、9bが重ね合わせられて形成されている。また、重ね合わせる面に複数の段差部13a、13bが設けられた楔状部材11a、11bとしても良い。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エレベータのかご又は乗場に設けられ、その出入口を開閉するエレベータ用引き戸装置及び引き戸用ガイド脚に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のエレベータ用引き戸装置において、引き戸の下端部に設けられたガイド脚は、床に設けられた敷居の敷居溝に沿って摺動可能に案内される摺動子と、この摺動子を引き戸本体に直接又は弾性部材を介して固定する取付金具とを一体に形成したものであった。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平11−349264号公報(2ページ、図1、図6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記、従来のエレベータ用引き戸装置におけるガイド脚は、摺動子の厚みを敷居の溝幅に適正に合わせると共に、摺動子とその取付金具とを一体に形成したものであり、敷居の溝幅の大きさに応じてガイド脚全体を製作しなければならない。
【0005】
ここで、敷居の溝幅は、メーカや機種の違い等により異なる場合が多く、また、リニューアル時においては、かごや建物にしっかりと固定された敷居は取外さずに流用する場合が多い。
【0006】
従って、敷居を流用しつつ、引き戸を含むリニューアルを行なう場合の多くは、その都度、敷居の溝幅に合わせた摺動子と取付金具を一体に形成したガイド脚全体を製作する必要があり、制作費が高額になるという課題があった。同時に、このようなガイド脚は注文生産となるため、ガイド脚の破損や摺動子の磨耗などによる部品交換においてはタイムリーな調達に支障が生じるという課題があった。
【0007】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、敷居の溝幅の大きさが異なる場合においても容易に対応できると共に、タイムリーな部品調達を可能とするエレベータ用引き戸装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明におけるエレベータ用引き戸装置は、エレベータの出入口に設けられた引き戸と、一端が引き戸の下端部に固定され、他端が敷居の敷居溝に案内されるガイド脚とを備え、ガイド脚は、敷居溝の一方の側面に案内される第1のガイド部材と、敷居溝の他方の側面に案内される第2のガイド部材と、第1のガイド部材と第2のガイド部材との間に設けられたスペーサとを有したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図3は、本発明の実施の形態1におけるエレベータ用引き戸装置の実施の形態の一例を示す図で、図1はエレベータ用引き戸装置の下部を示す斜視図、図2はガイド脚の断面図、図3はガイド脚を構成する楔状部材の斜視図である。
【0010】
図において、エレベータ乗場に設けられた引き戸1の裏側下端部には取付台2が固定され、エレベータ乗場の床に設けられた敷居3の敷居溝4に案内されるガイド脚5がボルト6により上記取付台2に固定されている。
【0011】
また、上記ガイド脚5は、敷居溝4の一方の側面に沿って摺動可能に案内される第1のガイド部材7と、敷居溝4の他方の側面に沿って摺動可能に案内される第2のガイド部材8と、上記第1のガイド部材7と第2のガイド部材8との間に設けられてスペーサとして作用する同一形状の楔状部材9a、9bとから構成されている。なお、楔状部材9a、9bには上記ボルト6を通すための長穴10a、10bが設けられている。
【0012】
また、上記第1のガイド部材7及び第2のガイド部材8は、敷居溝4の側面と摺動可能に形成された第1の摺動子7a及び第2の摺動子8aが第1の取付金具7b及び第2の取付金具8bに固定されて構成されている。
【0013】
ここで、敷居溝4と摺動する第1の摺動子7a及び第2の摺動子8aの部分におけるガイド脚5の厚みは、敷居溝4と円滑に摺動させるため、敷居溝4の幅より少しだけ小さい値に設定されている。
【0014】
上記のように構成されたエレベータ用引き戸装置において、引き戸1にガイド脚5を取付ける手順について説明する。
【0015】
まず、図3に示すように、楔状部材9a、9bを、一方の楔状部材の厚みの大きい側が他方の楔状部材の厚みの小さい側となるように配置し、それぞれの厚み方向に合わせる。
【0016】
次に、楔状部材9a、9bを、互いに厚みの変化する方向にずらして楔状部材9aの厚みと楔状部材9bの厚みとを合わせた合計の厚み、つまりスペーサとして作用する厚みを変化させ、第1のガイド部材7と第2のガイド部材8との間隙を調整する。この時、敷居溝4と摺動する第1の摺動子7a及び第2の摺動子8aの部分におけるガイド脚5の厚みを敷居溝4の幅より少しだけ小さい値となるように第1のガイド部材7と第2のガイド部材8との間隙を調整し、ガイド脚5の取付を完了する。
【0017】
なお、上記実施の形態では、各楔状部材9a、9bにおける楔状部材9aと楔状部材9bとの合わせる面を単に平面で示したが、これを、すべり止めの効果を有する部材を上記平面に貼り付けたもの、又は上記平面をすべり止めの効果を有するように粗い面に仕上げられたものであっても良い。これにより、ガイド脚5に振動/衝撃等が加わった場合においても楔状部材9a、9bの緩みを防止でき、楔状部材9a、9bで調整されたスペーサとして作用する厚みを一定に維持することができる。
【0018】
以上のように、本発明の実施の形態1のエレベータ用引き戸装置は、敷居溝4の溝幅に適合するガイド脚5の厚みを、楔状部材9a、9bのみで調整できるようにしたので、特に、敷居3を流用しつつ、引き戸1を含むリニューアルを行なう場合において、リニューアルする引き戸1に設けられるガイド脚5の厚みを、流用する敷居3の溝幅に容易に適合させることができるという効果がある。
【0019】
また、ガイド脚5の厚みを調整する楔状部材9a、9bは汎用性の有するものであるので、ガイド脚5の破損や第1の摺動子7a及び第2の摺動子8aの磨耗などにおける交換部品はタイムリーに調達できるという効果がある。
【0020】
実施の形態2.
図4は、本発明の実施の形態2におけるエレベータ用引き戸装置の楔状部材の斜視図である。図において、楔状部材11a、11bには、実施の形態1の図3に示した楔状部材9a、9bと同様にボルト6を通すための長穴12a、12bが設けられている。但し、楔状部材11a、11bには、楔状部材11aと11bとの合わせ面に、階段状に形成された段差部13a、13bを設けており、この点が実施の形態1の図3に示した楔状部材9a、9bと異なる。
【0021】
上記のように構成された楔状部材11a、11bを用いたガイド脚5は、実施の形態1と同様の手順で引き戸1に取付けることができる。
【0022】
以上のように、本発明の実施の形態2のエレベータ用引き戸装置は、楔状部材11a、11bに段差部13a、13bを設けたことにより、ガイド脚5に振動/衝撃等が加わった場合においても楔状部材11a、11bには緩みが発生せず、この楔状部材11a、11bで調整されたスペーサとして作用する厚みを一定に維持することができるという効果がある。
【0023】
なお、上記実施の形態の楔状部材11a、11bに代えて、厚みが一定の板状部材にボルト6を通すための穴を設け、この厚み一定の板状部材を複数枚重ね合わせると共に、その重ね合わせの枚数を変えることでスペーサとしての厚みを調整するように構成しても良く、これにより上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0024】
実施の形態3.
図5は、本発明の実施の形態3におけるエレベータ用引き戸装置のガイド脚の断面図である。図において、第1の摺動子14aと、これを固定した取付金具14bにより第1のガイド部材を構成し、第2の摺動子15aと、これを固定した金具15bにより第2のガイド部材を構成する。ここで、楔状部材9a、9bは、取付金具14bと金具15bとをボルト16で締付けることで挟持される。なお、第1の摺動子14a及び第2の摺動子15aに、ボルト16を納める穴が設けられ、ボルト16と敷居溝4の側面との摺動を防止している。
【0025】
上記のように構成されたガイド脚5は、実施の形態1と同様の手順で引き戸1に取付けることができる。
【0026】
以上のように、本発明の実施の形態3のエレベータ用引き戸装置は、楔状部材9a、9bを第1の摺動子14a及び第2の摺動子15aの近傍に配置したので、摺動子近傍の機械強度が増大され、ガイド脚5に振動/衝撃等が加わった場合における摺動子近傍の破損防止効果を高めることができるという効果がある。
【0027】
【発明の効果】
この発明におけるエレベータ用引き戸装置は、敷居溝の溝幅に適合するガイド脚の厚みを、楔状部材のみで調整できるようにしたので、特に、敷居を流用しつつ、引き戸を含むリニューアルを行なう場合において、リニューアルする引き戸に設けられるガイド脚の厚みを、流用する敷居の溝幅に容易に適合させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のエレベータ用引き戸装置の下部を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1のエレベータ用引き戸装置のガイド脚の断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1のエレベータ用引き戸装置のガイド脚を構成する楔状部材の斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態2のエレベータ用引き戸装置の楔状部材の斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態3のエレベータ用引き戸装置のガイド脚の断面図である。
【符号の説明】
1 引き戸、3 敷居、4 敷居溝、5 ガイド脚、7 第1のガイド部材、7a 第1の摺動子、7b 第1の取付金具、8 第2のガイド部材、8a 第2の摺動子、8b 第2の取付金具、9a、9b 楔状部材、11a、11b 楔状部材、13a、13b 段差部、14a 第1の摺動子、14b 取付金具、15a 第2の摺動子、15b 金具
【発明の属する技術分野】
この発明は、エレベータのかご又は乗場に設けられ、その出入口を開閉するエレベータ用引き戸装置及び引き戸用ガイド脚に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のエレベータ用引き戸装置において、引き戸の下端部に設けられたガイド脚は、床に設けられた敷居の敷居溝に沿って摺動可能に案内される摺動子と、この摺動子を引き戸本体に直接又は弾性部材を介して固定する取付金具とを一体に形成したものであった。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平11−349264号公報(2ページ、図1、図6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記、従来のエレベータ用引き戸装置におけるガイド脚は、摺動子の厚みを敷居の溝幅に適正に合わせると共に、摺動子とその取付金具とを一体に形成したものであり、敷居の溝幅の大きさに応じてガイド脚全体を製作しなければならない。
【0005】
ここで、敷居の溝幅は、メーカや機種の違い等により異なる場合が多く、また、リニューアル時においては、かごや建物にしっかりと固定された敷居は取外さずに流用する場合が多い。
【0006】
従って、敷居を流用しつつ、引き戸を含むリニューアルを行なう場合の多くは、その都度、敷居の溝幅に合わせた摺動子と取付金具を一体に形成したガイド脚全体を製作する必要があり、制作費が高額になるという課題があった。同時に、このようなガイド脚は注文生産となるため、ガイド脚の破損や摺動子の磨耗などによる部品交換においてはタイムリーな調達に支障が生じるという課題があった。
【0007】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、敷居の溝幅の大きさが異なる場合においても容易に対応できると共に、タイムリーな部品調達を可能とするエレベータ用引き戸装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明におけるエレベータ用引き戸装置は、エレベータの出入口に設けられた引き戸と、一端が引き戸の下端部に固定され、他端が敷居の敷居溝に案内されるガイド脚とを備え、ガイド脚は、敷居溝の一方の側面に案内される第1のガイド部材と、敷居溝の他方の側面に案内される第2のガイド部材と、第1のガイド部材と第2のガイド部材との間に設けられたスペーサとを有したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図3は、本発明の実施の形態1におけるエレベータ用引き戸装置の実施の形態の一例を示す図で、図1はエレベータ用引き戸装置の下部を示す斜視図、図2はガイド脚の断面図、図3はガイド脚を構成する楔状部材の斜視図である。
【0010】
図において、エレベータ乗場に設けられた引き戸1の裏側下端部には取付台2が固定され、エレベータ乗場の床に設けられた敷居3の敷居溝4に案内されるガイド脚5がボルト6により上記取付台2に固定されている。
【0011】
また、上記ガイド脚5は、敷居溝4の一方の側面に沿って摺動可能に案内される第1のガイド部材7と、敷居溝4の他方の側面に沿って摺動可能に案内される第2のガイド部材8と、上記第1のガイド部材7と第2のガイド部材8との間に設けられてスペーサとして作用する同一形状の楔状部材9a、9bとから構成されている。なお、楔状部材9a、9bには上記ボルト6を通すための長穴10a、10bが設けられている。
【0012】
また、上記第1のガイド部材7及び第2のガイド部材8は、敷居溝4の側面と摺動可能に形成された第1の摺動子7a及び第2の摺動子8aが第1の取付金具7b及び第2の取付金具8bに固定されて構成されている。
【0013】
ここで、敷居溝4と摺動する第1の摺動子7a及び第2の摺動子8aの部分におけるガイド脚5の厚みは、敷居溝4と円滑に摺動させるため、敷居溝4の幅より少しだけ小さい値に設定されている。
【0014】
上記のように構成されたエレベータ用引き戸装置において、引き戸1にガイド脚5を取付ける手順について説明する。
【0015】
まず、図3に示すように、楔状部材9a、9bを、一方の楔状部材の厚みの大きい側が他方の楔状部材の厚みの小さい側となるように配置し、それぞれの厚み方向に合わせる。
【0016】
次に、楔状部材9a、9bを、互いに厚みの変化する方向にずらして楔状部材9aの厚みと楔状部材9bの厚みとを合わせた合計の厚み、つまりスペーサとして作用する厚みを変化させ、第1のガイド部材7と第2のガイド部材8との間隙を調整する。この時、敷居溝4と摺動する第1の摺動子7a及び第2の摺動子8aの部分におけるガイド脚5の厚みを敷居溝4の幅より少しだけ小さい値となるように第1のガイド部材7と第2のガイド部材8との間隙を調整し、ガイド脚5の取付を完了する。
【0017】
なお、上記実施の形態では、各楔状部材9a、9bにおける楔状部材9aと楔状部材9bとの合わせる面を単に平面で示したが、これを、すべり止めの効果を有する部材を上記平面に貼り付けたもの、又は上記平面をすべり止めの効果を有するように粗い面に仕上げられたものであっても良い。これにより、ガイド脚5に振動/衝撃等が加わった場合においても楔状部材9a、9bの緩みを防止でき、楔状部材9a、9bで調整されたスペーサとして作用する厚みを一定に維持することができる。
【0018】
以上のように、本発明の実施の形態1のエレベータ用引き戸装置は、敷居溝4の溝幅に適合するガイド脚5の厚みを、楔状部材9a、9bのみで調整できるようにしたので、特に、敷居3を流用しつつ、引き戸1を含むリニューアルを行なう場合において、リニューアルする引き戸1に設けられるガイド脚5の厚みを、流用する敷居3の溝幅に容易に適合させることができるという効果がある。
【0019】
また、ガイド脚5の厚みを調整する楔状部材9a、9bは汎用性の有するものであるので、ガイド脚5の破損や第1の摺動子7a及び第2の摺動子8aの磨耗などにおける交換部品はタイムリーに調達できるという効果がある。
【0020】
実施の形態2.
図4は、本発明の実施の形態2におけるエレベータ用引き戸装置の楔状部材の斜視図である。図において、楔状部材11a、11bには、実施の形態1の図3に示した楔状部材9a、9bと同様にボルト6を通すための長穴12a、12bが設けられている。但し、楔状部材11a、11bには、楔状部材11aと11bとの合わせ面に、階段状に形成された段差部13a、13bを設けており、この点が実施の形態1の図3に示した楔状部材9a、9bと異なる。
【0021】
上記のように構成された楔状部材11a、11bを用いたガイド脚5は、実施の形態1と同様の手順で引き戸1に取付けることができる。
【0022】
以上のように、本発明の実施の形態2のエレベータ用引き戸装置は、楔状部材11a、11bに段差部13a、13bを設けたことにより、ガイド脚5に振動/衝撃等が加わった場合においても楔状部材11a、11bには緩みが発生せず、この楔状部材11a、11bで調整されたスペーサとして作用する厚みを一定に維持することができるという効果がある。
【0023】
なお、上記実施の形態の楔状部材11a、11bに代えて、厚みが一定の板状部材にボルト6を通すための穴を設け、この厚み一定の板状部材を複数枚重ね合わせると共に、その重ね合わせの枚数を変えることでスペーサとしての厚みを調整するように構成しても良く、これにより上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0024】
実施の形態3.
図5は、本発明の実施の形態3におけるエレベータ用引き戸装置のガイド脚の断面図である。図において、第1の摺動子14aと、これを固定した取付金具14bにより第1のガイド部材を構成し、第2の摺動子15aと、これを固定した金具15bにより第2のガイド部材を構成する。ここで、楔状部材9a、9bは、取付金具14bと金具15bとをボルト16で締付けることで挟持される。なお、第1の摺動子14a及び第2の摺動子15aに、ボルト16を納める穴が設けられ、ボルト16と敷居溝4の側面との摺動を防止している。
【0025】
上記のように構成されたガイド脚5は、実施の形態1と同様の手順で引き戸1に取付けることができる。
【0026】
以上のように、本発明の実施の形態3のエレベータ用引き戸装置は、楔状部材9a、9bを第1の摺動子14a及び第2の摺動子15aの近傍に配置したので、摺動子近傍の機械強度が増大され、ガイド脚5に振動/衝撃等が加わった場合における摺動子近傍の破損防止効果を高めることができるという効果がある。
【0027】
【発明の効果】
この発明におけるエレベータ用引き戸装置は、敷居溝の溝幅に適合するガイド脚の厚みを、楔状部材のみで調整できるようにしたので、特に、敷居を流用しつつ、引き戸を含むリニューアルを行なう場合において、リニューアルする引き戸に設けられるガイド脚の厚みを、流用する敷居の溝幅に容易に適合させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のエレベータ用引き戸装置の下部を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1のエレベータ用引き戸装置のガイド脚の断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1のエレベータ用引き戸装置のガイド脚を構成する楔状部材の斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態2のエレベータ用引き戸装置の楔状部材の斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態3のエレベータ用引き戸装置のガイド脚の断面図である。
【符号の説明】
1 引き戸、3 敷居、4 敷居溝、5 ガイド脚、7 第1のガイド部材、7a 第1の摺動子、7b 第1の取付金具、8 第2のガイド部材、8a 第2の摺動子、8b 第2の取付金具、9a、9b 楔状部材、11a、11b 楔状部材、13a、13b 段差部、14a 第1の摺動子、14b 取付金具、15a 第2の摺動子、15b 金具
Claims (6)
- エレベータの出入口に設けられた引き戸と、一端が前記引き戸の下端部に固定され、他端が敷居の敷居溝に案内されるガイド脚とを備え、前記ガイド脚は、前記敷居溝の一方の側面に案内される第1のガイド部材と、前記敷居溝の他方の側面に案内される第2のガイド部材と、前記第1のガイド部材と前記第2のガイド部材との間に設けられたスペーサと、を有したことを特徴とするエレベータ用引き戸装置。
- 前記第1のガイド部材は前記引き戸に固定される第1の固定金具を有し、前記第2のガイド部材は前記引き戸に固定される第2の固定金具を有し、前記第1の固定金具と前記第2の固定金具との間に前記スペーサを配置したことを特徴とする請求項1記載のエレベータ用引き戸装置。
- 前記第1のガイド部材は前記敷居溝の一方の側面と摺動する第1の摺動子を有し、前記第2のガイド部材は前記敷居溝の他方の側面と摺動する第2の摺動子を有し、前記第1の摺動子と前記第2の摺動子との間に前記スペーサを配置したことを特徴とする請求項1記載のエレベータ用引き戸装置。
- 前記スペーサは、複数の楔状部材が重ね合わせられて形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエレベータ用引き戸装置。
- 前記複数の楔状部材は、重ね合わせる面に複数の段差部が設けられていることを特徴とする請求項4記載のエレベータ用引き戸装置。
- エレベータの引き戸に固定される引き戸用ガイド脚であって、該ガイド脚は、エレベータの敷居に設けられた敷居溝の一方の側面に案内される第1のガイド部材と、前記敷居溝の他方の側面に案内される第2のガイド部材と、前記第1のガイド部材と前記第2のガイド部材との間に設けられたスペーサと、を有したことを特徴とする引き戸用ガイド脚。
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JP (1) | JP2004244155A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107285175A (zh) * | 2016-04-13 | 2017-10-24 | 奥的斯电梯公司 | 电梯厅门总成和电梯系统 |
CN108473282A (zh) * | 2015-11-17 | 2018-08-31 | 威特控股有限公司 | 引导组件和滑轨 |
JP2019142709A (ja) * | 2018-02-23 | 2019-08-29 | フジテック株式会社 | 乗客コンベア |
WO2023233518A1 (ja) * | 2022-05-31 | 2023-12-07 | 三菱電機株式会社 | エレベータードア装置、及びエレベータードア装置の保守方法 |
-
2003
- 2003-02-13 JP JP2003035351A patent/JP2004244155A/ja active Pending
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