JP2004244083A - 梱包用トレイ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トレイ10は真空成形樹脂成型品又はパルプモールドとし、トレイ10の上面周縁部に化粧箱50の内面上面に接する突部12を少なくともトレイ10の挿入端側に設けた。突部12は、平面図形が口字状、U字状、L字状、一文字状、スポット状又はこれらの組合せとした。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧箱内にトレイを横から挿入して収納品を箱内に収納する梱包用トレイに関する。
【0002】
【従来の技術】
化粧箱内にトレイを横から挿入して収納品を箱内に収納する梱包用トレイは各種製品の化粧箱詰商品の梱包に用いられている。
【0003】
従来のこの種の化粧箱としては、図12〜図14に示すように、化粧箱本体内に側方から内箱を挿入する形態のものがある。図12は化粧箱50内にトレイ40を収納する直前の状態を示すものでトレイ40内に製品を収納し、その上に印刷物31や投げ込み32を載せ、これらを一緒に矢印41で示すように化粧箱内50に押込む。図12に示すトレイ40は例えば発砲スチロール等からなるトレイ又はダンボール等の組み箱等である。
【0004】
図13も同様にダンボール等の組み箱から成るトレイ40内に製品を収納し、その上に印刷物31等を載せたものを化粧箱50内に側方から押し込むものである。図14はこのようにして梱包された化粧箱の断面図を示すもので、トレイ40内に製品33や付属品34、35等が収納され、その上に印刷物31等が載置された状態で化粧箱50内に収納されている。
【0005】
このような化粧箱50は、トレイ40内の収納ポケット内に製品等を収納してから、この上側に取扱説明書を置いた状態で、これらを化粧箱本体内へ側方から挿入し、最後に化粧箱50の折込片を折り込みながら、左右のフラップを閉め、さらに蓋を閉める構造となっている。
【0006】
上記図12〜図14に示した構造では、トレイ40及び印刷物31等をトレイ40を掴んで化粧箱50から取り出す際、印刷物31や投げ込み32等が箱の中に脱落するので、作業性が悪いという問題があった。また、図12に示した構造ではトレイ40及び印刷物31等を化粧箱50内に収納する時、取扱説明書などの印刷物31等のずれが発生し、収納作業性が悪いという問題があった。
【0007】
左右両側部分が開口された筒状の化粧箱本体と、製品収納用ポケットを有する内箱とを備え、化粧箱本体の一方の開口部に、仕切板が内側へ折り返された状態で一体的に設けられ、この仕切板と前記化粧箱本体内側面の隙間部分に、説明書収納用ポケットが形成されている製品収納用化粧箱が示されている(例えば、特許文献1参照。)。この技術は、化粧箱本体の説明書収納用ポケットを設けて、ここに取扱説明書を収納し、その後、製品を収納したトレイを化粧箱本体内に挿入する。そして、取扱説明書の落下を防止するため、落下防止片を用いる。
【0008】
【特許文献1】
実開平5−34119号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
実開平5−34119号公報に開示されている技術は、収納時には印刷物(等)のずれがなく、収納作業性にすぐれているが、落下防止用の仕切り板の曲げが邪魔になってかえって製品を箱から取り出しにくくなってしまっていた。
【0010】
本発明はこのような複雑な機構を用いることなく、印刷物等の収納、取出しが簡単確実で作業性のすぐれた梱包用トレイを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、その技術手段は、化粧箱内にトレイを横から挿入して収納品を箱内に収納する梱包用トレイにおいて、トレイの上面周縁部に化粧箱の内面上面に接する突部を少なくともトレイ挿入端側に設けたことを特徴とする梱包用トレイである。突部は梱包用トレイの上端の周縁部に設けた上方に突出した高さの高い部分を言う。この突部は幅の狭い堤防状のものを梱包用トレイの上端周縁部に設ける。
【0012】
前記突部は、平面図形が口字状、U字状、L字状、一文字状、スポット状又はこれらの組合せとするとよい。また、前記トレイは真空成形樹脂成型品又はパルプモールドとする。成形が容易である。前記トレイは引出用把手を備えると化粧箱からの抜出しが容易となり、好ましい。また本発明の別の発明は、化粧箱内にトレイを横から挿入して収納品を箱内に収納する梱包用トレイにおいて、トレイの奥側上端部に折り返し可能な舌片ガイドを備えたことを特徴とする梱包用トレイである。トレイの真空成形又は射出成形時に同時に容易に製造することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明は、トレイの上面周縁部に突部を付けて、トレイを化粧箱から引き出すときに、印刷物等や投げ込み等が箱内に脱落することなく、トレイと一体となって取り出せることを特徴とする。なお、トレイに、把手をつけて、抜き出しを容易にする。
【0014】
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は化粧箱50及びその中に側方から挿入するトレイ10を示した斜視図である。今、トレイ10を手43で矢印42に示す方向に抜出し、トレイ上に載っていた印刷物31等を上方に取出した状態を示している。トレイ10は、一体のプラスチック真空成形品から成り、製品等を収容する収納部11を備え、上面13からさらに上方に突出した突部12を備えている。トレイ10は全体として化粧箱50内に側方から挿入して化粧箱50内に収容可能な寸法に成形されている。
【0015】
図1の例ではトレイ10の挿入端側にU字状に形成された突部12とトレイ10の引出側縁にスポット状にサイコロ状に形成された突部12を示している。トレイ10の下面から突部12の頂面までの高さhは、化粧箱50の内法の高さ寸法Hとほぼ等しく突部12の頂面は化粧箱50の天井板51の下面と接触し、トレイ10が化粧箱50に出入するとき、突部12の頂面が天井板51の下面と摺動するようになっている。突部12は少なくともトレイ10の挿入端側に設けられている。突部12の内法幅寸法Wは印刷物31等の幅寸法wより大きく突部12のトレイ上面13から上の高さは少なくとも印刷物31等の厚さ以上である。突部12はトレイ10を化粧箱50から引出したとき、印刷物31等を案内して引出し箱内に残留するのを確実に防止する。
【0016】
また突部12はトレイ10を化粧箱50に挿脱するときガイドとなり、印刷物等のずれを防止し、挿脱の作業性を向上させる。さらに突部12は薄板射出成形品又は真空成形品であるトレイの補強リブとしての作用を有し、トレイの強度や剛性の向上、化粧箱の圧縮強度の向上等に寄与する。
【0017】
図2は化粧箱50内にトレイ10が収容されて梱包された状態を示す断面図である。トレイ10は化粧箱50の天井板51の下面に突部12の頂部が当接しており、トレイ10の上面の突部12に囲まれた空間54(印刷物等収納空間)を形成している。そしてトレイ10を引出すときに、突部12が印刷物31等を保持したままトレイ10が引出されるので、印刷物31等が化粧箱50内に残留することはない。
【0018】
図3はトレイ10に設けられた突部12がトレイ10の挿入端側のみに一文字状に設けられている例を示した。印刷物31等の関係寸法等に応じて突部12の形状を定めたものである。
【0019】
ここでトレイ10の挿入手順について説明する。トレイ10の製品等収納部11に製品等を収納し、トレイ10の上面13上に印刷物31等を載せ、トレイ10を化粧箱50内に側方から挿入し、フラップ52を折曲げてトレイを覆い、蓋53を立上げてその縁部を天井板51に係止させる。
【0020】
図4はトレイ10に設ける突部12が小円柱状のものを例示したものである。
【0021】
図5〜7はトレイ10の引出し用の把手14を種々の形に一体に成形したものを示したものである。また図8は突部12をトレイ10の周縁のすべてに設けて口の字状に形成したものである。印刷物31等はその口の字状の突部12内に収納される。図9に示すように印刷物31等が小さい場合にはトレイ10に分割した収納部を形成するように日の字状に突部12を形成してもよい。
【0022】
図10はトレイ10の挿入側端の上縁に折返し自在な舌片ガイド15を設けたトレイ10を示している。この舌片ガイド15は図11にトレイ10が収納された化粧箱50の断面図に示すように、トレイ10の上面の一部を覆うように曲げて折り返してトレイ10を箱内に挿入するものである。このようにすると、舌片ガイド15は天井板51の下面に沿って印刷物31等を確実に保持したままトレイ10挿脱が可能となり、印刷物31等が1枚の小片シートなどを含む場合においても、印刷物31等が化粧箱50内に残留するのを確実に防止することができる。
【0023】
【発明の効果】
本発明の梱包用トレイは以上のように構成されているので、トレイを化粧箱内に挿脱するとき、印刷物等や投げ込み等が整列を乱したり箱内に脱落することなく一体に挿脱することができ、作業性にすぐれる。
【0024】
また本発明の樹脂トレイは、真空成形品又は射出成形品等であるから、容易に複雑な形状をもつ薄板状の製品を製造することができ、本発明に係る突部形状を付与するとこれらが薄板製品の補強リブの作用を生じ、トレイの剛性が増し、強度が向上し、形状が安定する。
【0025】
従って、このようなトレイを収納して梱包した化粧箱の圧縮強度の向上に寄与するという優れた効果を奏する。
【0026】
また、ダンボール等の紙を用いたトレイに比べ、複雑な形状のトレイを容易に形成することができ、組立作業性に優れ、部品点数を大幅に削減することができ、軽量である等の特性を有し、製造コスト、物流コストが大幅に低下する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のトレイを化粧箱と共に示す斜視図である。
【図2】実施例の化粧箱収納状態を示す断面図である。
【図3】トレイの実施例を示す斜視図である。
【図4】トレイの実施例を示す斜視図である。
【図5】トレイの実施例を示す斜視図である。
【図6】トレイの実施例を示す斜視図である。
【図7】トレイの実施例を示す斜視図である。
【図8】トレイの実施例を示す斜視図である。
【図9】トレイの実施例を示す斜視図である。
【図10】トレイの実施例を示す斜視図である。
【図11】実施例の収納状態を示す断面図である。
【図12】従来技術の説明図である。
【図13】従来技術の説明図である。
【図14】従来技術の断面図である。
【符号の説明】
10 トレイ
11 製品等収納部
12 突部
13 上面
14 把手
15 舌片ガイド
31 印刷物
32 投げ込み
33 製品
34、35 付属品
40 トレイ
41、42 矢印
43 手
50 化粧箱
51 天井板
52 フラップ
53 蓋
54 空間
Claims (5)
- 化粧箱内にトレイを横から挿入して収納品を箱内に収納する梱包用トレイにおいて、トレイの上面周縁部に化粧箱の内面上面に接する突部を少なくともトレイ挿入端側に設けたことを特徴とする梱包用トレイ。
- 前記突部は、平面図形が口字状、U字状、L字状、一文字状、スポット状又はこれらの組合せであることを特徴とする請求項1記載の梱包用トレイ。
- 前記トレイは真空成形樹脂成型品又はパルプモールドであることを特徴とする請求項1又は2記載の梱包用トレイ。
- 前記トレイは引出用把手を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の梱包用トレイ。
- 化粧箱内にトレイを横から挿入して収納品を箱内に収納する梱包用トレイにおいて、トレイの奥側上端部に折り返し可能な舌片ガイドを備えたことを特徴とする梱包用トレイ。
Priority Applications (1)
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JP2003037684A JP2004244083A (ja) | 2003-02-17 | 2003-02-17 | 梱包用トレイ |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (3)
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-
2003
- 2003-02-17 JP JP2003037684A patent/JP2004244083A/ja active Pending
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