JP2004243622A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2004243622A JP2003035081A JP2003035081A JP2004243622A JP 2004243622 A JP2004243622 A JP 2004243622A JP 2003035081 A JP2003035081 A JP 2003035081A JP 2003035081 A JP2003035081 A JP 2003035081A JP 2004243622 A JP2004243622 A JP 2004243622A
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Abstract

【課題】機密性の高い印刷物の不正な複製を防止する。
【解決手段】画像形成装置10は、印刷複製を制限する機密データを記録用データとして、出力対象のデータに基づき、印刷用データと記録用データとを作成し、印刷用データを印刷した印刷物に情報記録媒体を付加し、当該情報記録媒体に記録用データを記録する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ装置、プリンタ、複写機又はこれらの複合機(以下、画像形成装置という。)に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、コンサートチケットや航空券等の金券類や、公文書や私文書等の印刷物の偽造、変造、複製等の不正を防止する技術が多々提案されている。例えば、非接触でデータの読み書きが可能なIC(Integrated Circuit)カードを予め印刷用紙に組み込んだ電子シートを用いて印刷物の発行を行い、印刷時にこのICカードに印刷物の真贋判定用のデータを記録しておくことにより、印刷物の真贋を検証する方法が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−134672号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した方法では、既に印刷されてしまった印刷物の真贋を判定するのみであり、複製や偽造等の不正発行を未然に防止した新規の印刷物を必要に応じて作成することはできなかった。特に、社内秘の情報や個人情報等の機密性の高い情報を印刷する場合、その印刷物の不正な複製は情報の漏洩につながるため、印刷物の不正発行を未然に防止することは重要な課題であった。
【0005】
また、予めICカードを組み込んだ電子シートを用いて印刷を行う場合、高温で加熱定着を行う電子写真方式等はICカードのIC部分を破壊する可能性が高く印刷方式としては適さない。このように、電子シートを用いた場合、適用できる印刷方式が制限されたり、従来の印刷方法に改良が必要となり、印刷の自由度が制限されることとなる。さらに、全ての印刷物に対して電子シートを使用するのでは、ICカードへのデータの書き込みが不要な印刷物の場合、ICカード分の不要なコストが生じることとなる。
【0006】
本発明の課題は、機密性の高い印刷物の不正な複製を防止することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、
出力対象のデータに基づき、印刷用データと記録用データとを作成する制御部と、
前記作成された印刷用データを印刷する印刷部と、
前記印刷用データが印刷された印刷物に、非接触で電子情報の読み書きが可能な情報記録媒体を付加する付加部と、
前記情報記録媒体からデータを読み出す際に用いる認証情報を入力する入力部と、
前記作成された記録用データ及び前記入力された認証情報を前記情報記録媒体に書き込むデータ書込部と、
を備えることを特徴としている。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、印刷用データを印刷した印刷物に付加された情報記録媒体に、記録用データを認証情報と共に書き込むので、印刷複製を制限する機密データを情報記録媒体に書き込むことができる。従って、機密データは可視化されず、認証されたユーザのみ機密データの読み出しを行うことが可能となり、機密性の高い印刷物の不正な複製を防止することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、前記記録用データを暗号化する又はデータ圧縮を行い、
前記データ書込部は、前記暗号化又はデータ圧縮された記録用データを前記情報記録媒体に書き込むことを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、記録用データを暗号化又はデータ圧縮して情報記録媒体に記録するので、暗号化によってより機密性の高いセキュリティを確保することができるとともに、データ圧縮によって記録するデータ量の大容量化を図ることができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記付加部は、前記情報記録媒体をインクジェットにより印刷物に付加することを特徴としている。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、情報記録媒体をインクジェットにより付加することが可能である。
【0013】
請求項4に記載の発明は、
非接触で電子情報の読み書きが可能な情報記録媒体を備えた印刷物の当該情報記録媒体からデータを読み出すための認証情報を入力する入力部と、
前記入力された認証情報を用いて、前記印刷物の情報記録媒体からデータを読み出すデータ読出部と、
前記読み出されたデータを復元する制御部と、
を備えることを特徴としている。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の画像形成装置において、
前記制御部により復元されたデータを印刷出力する印刷部を備えることを特徴としている。
【0015】
請求項4、6に記載の発明によれば、認証情報を用いて印刷物の情報記録媒体からデータを読み出して復元して印刷出力するので、情報記録媒体に印刷複製を制限する機密データを記録しておくことにより、当該機密データを認証されたユーザのみが読み出すことが可能となり、機密性の高い印刷物の不正な複製を防止することができる。また、機密データの非可視化が可能となる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、前記入力部により入力された認証情報に応じて、前記印刷物の情報記録媒体から読み出すデータを制限することを特徴としている。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、認証情報によりユーザ毎のデータ読み出し制限を行うことが可能となり、より機密性の高いセキュリティを確保することができる。
【0018】
請求項7に記載の発明は、
前記印刷物の原稿面の画像データを読み取る画像読取部を備え、
前記制御部は、前記読み取られた画像データと、前記印刷物の情報記録媒体から読み出したデータとに基づいて出力用データを作成し、
前記印刷部は、前記作成された出力用データを印刷出力することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【0019】
請求項7に記載の発明によれば、印刷物に既に印刷されたデータと、印刷物の情報記録媒体から読み出したデータとを併せて出力することができる。
【0020】
請求項8に記載の発明は、請求項4〜7の何れか一項に記載の画像形成装置において、
前記制御部によるデータの復元の可否を通知することを特徴としている。
【0021】
請求項8に記載の発明によれば、データ復元の可否を容易に確認することができる。
【0022】
請求項9に記載の発明は、
非接触で電子情報の読み書きが可能な情報記録媒体を備えた印刷物の当該情報記録媒体からデータを読み出すデータ読み出し部と、
前記印刷物の原稿面の画像データを読み取る画像読取部と、
前記読み取られた画像データを印刷する印刷部と、
非接触で電子情報の読み書きが可能な情報記録媒体を前記画像データが印刷された印刷物に付加する付加部と、
前記データ読出部により読み出されたデータを前記付加部により印刷物に付加される情報記録媒体に書き込むデータ書込部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【0023】
請求項9に記載の発明によれば、印刷物の情報記録媒体からデータを読み出し、当該印刷物の原稿面の画像データを印刷した新規の印刷物に、読み出したデータを書き込んだ情報記録媒体を付加するので、印刷複製を制限する機密データを情報記録媒体に書き込むことができ、機密データを非可視化した印刷物の複製が可能となる。
【0024】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の画像形成装置において、
前記情報記録媒体からデータを読み出すための認証情報を入力する入力部と、
前記入力部により入力された認証情報に応じて前記情報記録媒体から読み出すデータを制限する制御部と、
を備えることを特徴としている。
【0025】
請求項10に記載の発明によれば、認証情報を用いて印刷物の情報記録媒体からのデータ読み出しを制限するので、認証されたユーザのみが、機密データを非可視化した印刷物の複製を行うことが可能となり、機密性の高い印刷物の不正な複製を防止することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本実施の形態では、RFID(Radio Frequency IDentification)と呼ばれる、無線通信による自動識別技術を利用して、無線通信を行うアンテナと、メモリや制御回路を内蔵するICチップとを備えた、非接触で情報の読み書きが可能な情報記録媒体を適用した例を説明する。
【0027】
〈第1の実施の形態〉
第1の実施の形態では、印刷複製を制限する機密データを記録用データとして、出力対象のデータに基づき、印刷用データと記録用データとを作成し、印刷用データを印刷した印刷物に情報記録媒体を付加し、当該情報記録媒体に記録用データを記録する例を説明する。
【0028】
まず、構成を説明する。
図1に、第1の実施の形態における画像形成装置10の機能的構成を示す。
図1に示すように、画像形成装置10は、制御部11、入力部12、画像読取部13、データ書込部14、付加部15、表示部16、メモリ17、インターフェイス部(InterFace;以下、I/F部という)18、印刷部19を備えて構成される。
【0029】
制御部11は、メモリ17に格納されるシステムプログラムの他、本発明に係るデータ書込処理プログラム(図4参照)をメモリ17内のワークエリアに展開して、当該プログラムとの協働により処理動作を統括的に制御する。
【0030】
また、制御部11は、ユーザからの指示に応じてデータの圧縮処理又は暗号化処理を行う。
【0031】
入力部12は、表示部16と一体化したタッチパネルや、認証情報を入力するための数字キー、文字キー、各種機能キー等から構成され、押下されたキーに対応する押下信号を制御部11に出力する。
【0032】
画像読取部13は、スキャナ等から構成され、当該スキャナにセットされた原稿から画像データを読み取り、読み取った画像データを制御部11に出力する。
【0033】
データ書込部14は、無線通信を行うためのアンテナ、送信データの変調を行うRF(Radio Frequency)部等を備えて構成され、制御部11から書き込み指示されたデータを、非接触で電子情報の読み書きが可能な情報記録媒体1に無線送信してデータ書き込みを行う。
【0034】
情報記録媒体1は、非接触で電子情報を読み書き可能であれば、タグ形状、カード形状、微小チップ形状等、どの形状であっても適用可能である。またその通信方式も電磁結合方式、電磁誘導方式、マイクロ波方式、光方式又はその他の通信方式であってもよく、特に限定しない。
【0035】
図2に、情報記録媒体1の一例を示す。
図2に示すように、情報記録媒体1は、無線通信を行うためのループアンテナ2と、ICチップ3とから構成される。ICチップ3は、送信データの復調及び受信データの変調を行うRF部、データの入出力制御を行う制御回路、データの記録を行うメモリ等を備えて構成される(図示せず)。
【0036】
また、ICチップ3には、認証情報を設定する認証情報テーブル3aが記録されている。認証情報テーブル3aには、図3に示すように、認証情報(例えば、“secret01”)と、その認証情報により読み出し可能な機密データのファイル名(例えば、“data1.text”)とが対応付けて記録されている。
【0037】
付加部15は、情報記録媒体1を印刷部19により印刷された印刷物Zに付加する。その付加方法は特に限定せず、情報記録媒体1をシール状にして印刷物Zに貼付してもよいし、情報記録媒体1の上からラミネート加工する構成としてもよい。また、情報記録媒体1が微小チップ形状であり、印刷部19における印刷方式がインクジェット方式である場合には、印刷時に用いるインクにより情報記録媒体1を印刷物1に吹き付けて付加することとしてもよい。また、情報記録媒体1を付加する位置は、印刷物に印刷するデータに影響しない位置とする。
【0038】
表示部16は、LCD(Liquid Crystal Display)等から構成され、入力部12からの入力情報や、制御部11による処理結果等の各種表示情報を表示する。
【0039】
メモリ17は、ワークエリアを有するRAM(Random Access Memory)や、システムプログラム、データ書込処理プログラム等の各種プログラム、各プログラムで処理されたデータ等を格納するROM(Read Only Memory)を備えて構成される。
【0040】
I/F部18は、外部装置と接続するためのインターフェイスであり、例えば他の画像形成装置や、パーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話等の情報処理装置と接続して、これらの外部装置で作成された出力対象のデータを画像形成装置10に入力する。
【0041】
印刷部19は、制御部11から入力された印刷用データに基づいて指定されたサイズの印刷用紙に印刷を行う。なお、印刷方式は特に限定せず、インクジェット方式や電子写真方式等の各種方式が適用可能である。
【0042】
次に、第1の実施の形態における動作を説明する。
図4は、画像形成装置10により実行されるデータ書込処理を説明するフローチャートである。このデータ書込処理は、出力対象のデータに基づいて印刷用データと、情報記録媒体1に記録する記録用データとを作成し、情報記録媒体1に記録用データを記録し、印刷用データを印刷した印刷物Zに情報記録媒体1を付加する処理である。
【0043】
図4に示すデータ書込処理では、まずステップS1において、出力対象のデータがI/F部18を介して画像形成装置10に入力される。なお、出力対象のデータは、画像読取部13により読み取られた画像データであってもよいし、画像形成装置10にFAX通信部を備え、当該FAX通信部を介して受信したFAXデータであってもよい。
【0044】
次いで、ステップS2では、入力部12を介して印刷指示が入力されたか否かが判別され、印刷指示が入力されたと判別されると(ステップS2;Y)、情報記録媒体1に設定する認証情報の入力を促すメッセージが表示部16に表示される。この認証情報は、後に情報記録媒体1に記録されたデータを読み出す際に用いるものである。
【0045】
ステップS3では、ユーザにより入力部12を介して入力された認証情報がメモリ17に一時記憶される。次いで、ステップS4では、出力対象データに、例えば個人情報や社内秘文書等の印刷が制限される機密データが含まれているか否かが判別される。なお、機密データには、機密指定されていることを示すフラグをたてる、或いは機密データを出力対象データの添付データとする等、機密データを判別可能な設定が予め行われていることとする。また、入力された認証情報により機密データであることを判別することとしてもよい。
【0046】
出力対象データに機密データが含まれていないと判別された場合(ステップS4;N)、出力対象データを印刷用データとして印刷部19により印刷が行われ(ステップS5)、印刷された印刷物Zを出力して本処理を終了する。
【0047】
一方、出力対象データに機密データが含まれていると判別された場合(ステップS4;Y)、出力対象データに基づいて、印刷用データと情報記録媒体1に記録する記録用データとが作成される(ステップS6)。まず、出力対象データのうち、機密指定されている機密データは記録用データ、機密指定されていないデータは印刷用データとして分けられる。そして、記録用データには、ユーザからの指示に応じて制御部11によりデータ圧縮処理、暗号化処理が施される。
【0048】
次いで、ステップS7では、印刷用データの印刷が印刷部19により行われ、印刷物Zが生成される。ステップS8では、データ書込部14によって、メモリ17に一時記憶されている認証情報とともに記録用データが情報記録媒体1に書き込まれる。書き込まれた認証情報は、情報記録媒体1から記録用データを読み出す際に用いられる認証情報として情報記録媒体1の認証情報テーブル3aに設定される。
【0049】
次いで、ステップS9では、付加部15により、印刷用データが印刷された印刷物Zに、記録用データが書き込まれた情報記録媒体1が付加され、本処理を終了する。
【0050】
以上のように、情報の漏洩を防止したい機密データを情報記録媒体1に記録する記録用データとして、出力対象データに基づいて印刷用データと記録用データとを作成し、印刷用データが印刷された印刷物Zに記録用データ及び認証情報が記録された情報記録媒体1が付加されるので、機密データは可視化されず、認証されたユーザのみ機密データの読み出しを行うことが可能となり、機密データの複製や偽造等の不正な印刷を未然に防止することができる。
【0051】
また、認証情報により情報記録媒体1から読出可能な機密データを制限するので、ユーザに応じて機密データの読出制限を行うことが可能となり、より機密性の高いセキュリティを確保することができる。
【0052】
また、印刷が終了した印刷物Zに情報記録媒体1を付加するので、情報記録媒体の破壊を防ぐために印刷方式を制限する必要がなく、印刷の自由度を確保することができる。
【0053】
また、出力対象データに機密データが含まれている場合のみ、機密データが記録された情報記録媒体1が印刷物に付加されるので、必要な場合のみ印刷物への情報記録媒体の付加が行われ、コストの低減化を図ることが可能となる。
【0054】
なお、第1の実施の形態における記述内容は、本発明を適用した画像形成装置10の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
【0055】
例えば、上述した説明では、情報記録媒体1に、認証情報とその認証情報で読出可能な機密データの対応関係を記録した認証情報テーブル3aを備えて、ユーザに応じて読出可能な機密データを制限する例を説明したが、これに限らず、画像形成装置10側で認証情報テーブル3aを備えて、制御部11によりユーザ毎の読出制限を行うこととしてもよい。
【0056】
また、上述した説明では、情報記録媒体1に記録用データを書き込んだ後に、この情報記録媒体1を印刷用データが印刷された印刷物Zに付加することとしていたが、最初に印刷物Zに情報記録媒体1を付加し、その付加後に記録用データを情報記録媒体1に書き込むこととしてもよく、付加とデータ書込の順序は問わない。
【0057】
その他、第1の実施の形態における画像形成装置10の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【0058】
〈第2の実施の形態〉
第2の実施の形態では、予め印刷物に備えられた情報記録媒体に、印刷複製を制限する機密データが記録されており、当該情報記録媒体から認証情報を用いて機密データを読み出して印刷出力する例を説明する。
【0059】
まず、構成を説明する。
図5に、情報記録媒体1を備えた印刷物Zと、第2の実施の形態における画像形成装置20の機能的構成とを示す。
【0060】
まず、印刷物Zと、印刷物Zに備えられた情報記録媒体1について説明する。
印刷物Zには、原稿が印刷されており、その右下部には非接触で電子情報の読み書きが可能な情報記録媒体1が貼付されている、或いは印刷用紙に挟み込まれる等して組み込まれている。
【0061】
情報記録媒体1は、印刷が制限された機密データを記録しており、その機能的構成は第1の実施の形態で説明した情報記録媒体1と同一であるので、同一の符号を付してその図示を省略する。すなわち、情報記録媒体1は、無線通信を行うためのループアンテナ2と、データの記録及び入出力制御を行うICチップ3とから構成される。
【0062】
ICチップ3には、機密データとともに認証情報が設定された認証情報テーブル3a(図3参照)が記録されている。認証情報テーブル3aには、認証情報とその認証情報により読み出し可能な機密データのファイル名とが対応付けて記録されている。
【0063】
次に、画像形成装置20について説明する。
図5に示すように、画像形成装置20は、制御部21、入力部12、画像読取部13、データ読出部22、表示部16、メモリ23、FAX通信部24、印刷部19を備えて構成される。なお、第1の実施の形態の画像形成装置10と同一機能を有する構成部については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0064】
制御部21は、メモリ23に格納されるシステムプログラムの他、本発明に係るデータ読出処理プログラム(図6参照)をメモリ23内のワークエリアに展開して、当該プログラムとの協働により処理動作を統括的に制御する。
【0065】
また、制御部21は、データの復号化処理又は圧縮解凍処理を施し、データの復元を行う。
【0066】
データ読出部22は、無線通信を行うためのアンテナ、受信データの復調を行うRF部等を備えて構成され、制御部21から送信指示された認証情報を、印刷物Zの情報記録媒体1に送信するとともに、情報記録媒体1により読出許可された機密データを受信して制御部21に出力する。
【0067】
メモリ23は、ワークエリアを有するRAMや、システムプログラム、データ読出処理プログラム等の各種プログラム、各プログラムで処理されたデータ等を格納するROMを備えて構成される。
【0068】
FAX通信部24は、FAXモデム等を備えて構成され、制御部21から入力された出力用データをFAX送信用のアナログデータ(以下、FAXデータという。)に変換して、指定された電話番号の送信先FAXに転送する。また、外部装置からFAXデータを受信すると、デジタルデータに変換して制御部21に出力する。
【0069】
次に、第2の実施の形態における動作を説明する。
図6は、画像形成装置20により実行されるデータ読出処理を説明するフローチャートである。このデータ読出処理は、認証情報を用いて印刷物Zの情報記録媒体1に記録されている機密データを読み出し、当該機密データを印刷出力する処理である。
【0070】
図6に示すデータ読出処理では、まずステップS101において、ユーザにより印刷物Zが画像読取部13にセットされ、入力部12を介して印刷物Zの原稿読み取りの指示が入力されたか否かが判別される。読み取り指示が入力された場合(ステップ101;Y)、印刷物Zの情報記録媒体1から機密データを読み出すための認証情報の入力を促すメッセージが表示部16に表示される。ユーザは、入力部12を介して、読み出したい機密データに応じた認証情報を入力する。
【0071】
ステップS102では、ユーザにより入力部12を介して入力された認証情報がメモリ23に一時記憶され、ステップS103では、この認証情報がデータ読出部22により情報記録媒体1に無線送信され、当該認証情報により情報記録媒体1から機密データが読み出せたか否かにより認証情報の真偽判定が行われる。
【0072】
情報記録媒体1では、認証情報テーブル3aに基づいてデータ読出部22から無線送信された認証情報の真偽判定がなされる。送信された認証情報と一致する認証情報が認証情報テーブル3aに記録されており、認証情報が真であると判定された場合、その認証情報に応じた機密データが画像形成装置20に送信される。一方、認証情報テーブル3aに一致する認証情報が記録されておらず、認証情報が偽であると判定された場合、認証情報が誤っていることを示すエラー制御情報が画像形成装置20に送信される。
【0073】
画像形成装置20では、データ読出部22を介して情報記録媒体1からエラー制御情報が送信されると、認証情報は偽であると判定され(ステップS103;偽)、印刷物Zの原稿読み取りが画像読取部13により行われる(ステップS106)。次いで、ステップS107において、読み取られた画像データに基づいて、例えば印刷部19により印刷出力する印刷出力用データが作成される、或いはFAX通信部24によりFAX出力用データが作成されて出力が行われ、本処理を終了する。
【0074】
一方、データ読出部22を介して情報記録媒体1から機密データが送信された場合、認証情報は真であると判定され(ステップS103;真)、制御部21により、暗号化又は圧縮されている機密データの復号化又は圧縮解凍処理が実行されデータの復元が行われる(ステップS105)。このとき、データを復元できなかった場合は「復元できませんでした」等のメッセージが表示部16に表示され、データ復元の可否が通知される。
【0075】
次いで、ステップS106において、画像読取部13にセットされた印刷物Zの原稿読み取りが行われ、ステップS107では、情報記録媒体1から読み出した機密データと、印刷物Zの原稿面から読み取られた画像データとに基づいて、印刷部19又はFAX通信部24により出力する出力用データの作成が行われる。作成された出力用データは、印刷部19又はFAX通信部24により出力され、本処理を終了する。
【0076】
以上のように、認証情報を用いて、印刷物Zに備えられた情報記録媒体1に記録されている機密データを読み出し、読み出した機密データの復元を行って出力するので、印刷が制限された重要な機密データは可視化されず、認証されたユーザのみデータの読み出しを行うことが可能となり、機密データを有する印刷物の複製や偽造等の不正な印刷を未然に防止することができる。
【0077】
また、印刷物Zに印刷されていた原稿の画像データを読み取り、この読み取った画像データと情報記録媒体1から読み出した機密データとに基づいて出力用データを作成するので、既に印刷されているデータと機密データとをともに出力することができ、ユーザによるデータ編集作業を省略することが可能となる。
【0078】
また、認証情報により情報記録媒体1から読出可能な機密データを制限するので、ユーザに応じて機密データの読出制限を行うことが可能となり、より機密性の高いセキュリティを確保することができる。
【0079】
なお、第2の実施の形態における記述内容は、本発明を適用した画像形成装置20の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
【0080】
例えば、上述した説明では、情報記録媒体1に、認証情報とその認証情報で読出可能な機密データの対応関係を記録した認証情報テーブル3aを備えて、ユーザに応じて読出可能な機密データを制限することとしたが、これに限らず、画像形成装置20側で認証情報テーブル3aを備えて、制御部21によりユーザによる読出制限を行うこととしてもよい。
【0081】
また、画像読取部13により原稿から画像データを読み取り、当該画像データと機密データとに基づいて、出力用データを作成した例を説明したが、これに限らず、機密データと、FAX通信部24により受信したFAXデータとに基づいて出力用データを作成することとしてもよいし、機密データ単独で出力用データとすることとしてもよい。
【0082】
また、第1の実施の形態における画像形成装置10に特有の機能を併せて備えることとしてもよい。すなわち、画像形成装置20に、データ書込部14、付加部15を備えて、メモリ23にデータ書込処理プログラムを格納し、情報記録媒体1へのデータ書込機能、データが書き込まれた情報記録媒体1を印刷物Zに付加する機能を実現する。これにより、印刷物Zの原稿面の画像データを印刷した新規の印刷物Znに、印刷物Zの情報記録媒体1から読み出した機密データを書き込んだ情報記録媒体1nを付加することができ、機密データを非可視化した印刷物の複製が可能となる。
【0083】
その他、第2の実施の形態における画像形成装置20の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【0084】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、印刷用データを印刷した印刷物に付加された情報記録媒体に、記録用データを認証情報と共に書き込むので、印刷複製を制限する機密データを情報記録媒体に書き込むことができる。従って、機密データは可視化されず、認証されたユーザのみ機密データの読み出しを行うことが可能となり、機密性の高い印刷物の不正な複製を防止することができる。
【0085】
請求項2に記載の発明によれば、記録用データを暗号化又はデータ圧縮して情報記録媒体に記録するので、暗号化によってより機密性の高いセキュリティを確保することができるとともに、データ圧縮によって記録するデータ量の大容量化を図ることができる。
【0086】
請求項3に記載の発明によれば、情報記録媒体をインクジェットにより付加することが可能である。
【0087】
請求項4、6に記載の発明によれば、認証情報を用いて印刷物の情報記録媒体からデータを読み出して復元して印刷出力するので、情報記録媒体に印刷複製を制限する機密データを記録しておくことにより、当該機密データを認証されたユーザのみが読み出すことが可能となり、機密性の高い印刷物の不正な複製を防止することができる。また、機密データの非可視化が可能となる。
【0088】
請求項5に記載の発明によれば、認証情報によりユーザ毎のデータ読み出し制限を行うことが可能となり、より機密性の高いセキュリティを確保することができる。
【0089】
請求項7に記載の発明によれば、印刷物に既に印刷されたデータと、印刷物の情報記録媒体から読み出したデータとを併せて出力することができる。
【0090】
請求項8に記載の発明によれば、データ復元の可否を容易に確認することができる。
【0091】
請求項9に記載の発明によれば、印刷物の情報記録媒体からデータを読み出し、当該印刷物の原稿面の画像データを印刷した新規の印刷物に、読み出したデータを書き込んだ情報記録媒体を付加するので、印刷複製を制限する機密データを情報記録媒体に書き込むことができ、機密データを非可視化した印刷物の複製が可能となる。
【0092】
請求項10に記載の発明によれば、認証情報を用いて印刷物の情報記録媒体からのデータ読み出しを制限するので、認証されたユーザのみが、機密データを非可視化した印刷物の複製を行うことが可能となり、機密性の高い印刷物の不正な複製を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態の画像形成装置10の機能的構成を示す図である。
【図2】情報記録媒体1を示す図である。
【図3】図2のICチップ3に記録される認証情報テーブル3aのデータ構成例を示す図である。
【図4】画像形成装置10により実行されるデータ書込処理を説明するフローチャートである。
【図5】本発明を適用した第2の実施の形態の画像形成装置20の機能的構成を示す図である。
【図6】画像形成装置20により実行されるデータ読出処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10 画像形成装置(第1の実施の形態)
11 制御部
12 入力部
13 画像読取部
14 データ書込部
15 付加部
16 表示部
17 メモリ
18 I/F部
19 印刷部
20 画像形成装置(第2の実施の形態)
21 制御部
22 データ読出部
23 メモリ
24 FAX通信部

Claims (10)

  1. 出力対象のデータに基づき、印刷用データと記録用データとを作成する制御部と、
    前記作成された印刷用データを印刷する印刷部と、
    前記印刷用データが印刷された印刷物に、非接触で電子情報の読み書きが可能な情報記録媒体を付加する付加部と、
    前記情報記録媒体からデータを読み出す際に用いる認証情報を入力する入力部と、
    前記作成された記録用データ及び前記入力された認証情報を前記情報記録媒体に書き込むデータ書込部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記記録用データを暗号化する又はデータ圧縮を行い、
    前記データ書込部は、前記暗号化又はデータ圧縮された記録用データを前記情報記録媒体に書き込むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記付加部は、前記情報記録媒体をインクジェットにより印刷物に付加することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 非接触で電子情報の読み書きが可能な情報記録媒体を備えた印刷物の当該情報記録媒体からデータを読み出すための認証情報を入力する入力部と、
    前記入力された認証情報を用いて、前記印刷物の情報記録媒体からデータを読み出すデータ読出部と、
    前記読み出されたデータを復元する制御部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記入力部により入力された認証情報に応じて、前記印刷物の情報記録媒体から読み出すデータを制限することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部により復元されたデータを印刷する印刷部を備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
  7. 前記印刷物の原稿面の画像データを読み取る画像読取部を備え、
    前記制御部は、前記読み取られた画像データと、前記印刷物の情報記録媒体から読み出したデータとに基づいて出力用データを作成し、
    前記印刷部は、前記作成された出力用データを印刷出力することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部によるデータの復元の可否を通知することを特徴とする請求項4〜7の何れか一項に記載の画像形成装置。
  9. 非接触で電子情報の読み書きが可能な情報記録媒体を備えた印刷物の当該情報記録媒体からデータを読み出すデータ読み出し部と、
    前記印刷物の原稿面の画像データを読み取る画像読取部と、
    前記読み取られた画像データを印刷する印刷部と、
    非接触で電子情報の読み書きが可能な情報記録媒体を前記画像データが印刷された印刷物に付加する付加部と、
    前記データ読出部により読み出されたデータを前記付加部により印刷物に付加される情報記録媒体に書き込むデータ書込部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記情報記録媒体からデータを読み出すための認証情報を入力する入力部と、
    前記入力部により入力された認証情報に応じて前記情報記録媒体から読み出すデータを制限する制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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