JP2004243378A - 鍛造プレスにおける潤滑剤吹付装置 - Google Patents

鍛造プレスにおける潤滑剤吹付装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004243378A
JP2004243378A JP2003036151A JP2003036151A JP2004243378A JP 2004243378 A JP2004243378 A JP 2004243378A JP 2003036151 A JP2003036151 A JP 2003036151A JP 2003036151 A JP2003036151 A JP 2003036151A JP 2004243378 A JP2004243378 A JP 2004243378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
nozzle
lubricant
forging press
axial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003036151A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeharu Onishi
健晴 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Techno Fort Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Techno Fort Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Techno Fort Co Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Techno Fort Co Ltd
Priority to JP2003036151A priority Critical patent/JP2004243378A/ja
Publication of JP2004243378A publication Critical patent/JP2004243378A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Forging (AREA)

Abstract

【課題】ノズルを移動させる移動機構をカバーで覆ってもノズルを高速移動させることができ、ゴミなどに対する耐久性を高くすることができ、メンテナンスを容易にすることができる鍛造プレスの潤滑剤吹付装置を提供する。
【解決手段】鍛造プレスPの一対の金型MA,MBの表面に潤滑剤を吹付けるための潤滑剤吹付装置1であって、潤滑剤吹付装置1が、一対の金型MA,MBの表面に向けて潤滑剤を噴射するノズル10と、ノズル10を、一対の金型MA,MB間に挿入離脱させるノズル移動手段20と、ノズル移動手段20と鍛造プレスPとの間に設けられた防塵カバー40とを備えており、ノズル10が、防塵カバー40から鍛造プレスP側に突出しており、防塵カバー40とノズル10との間に、ノズル10の移動方向に沿って伸縮可能な、テレスコピック構造を有するテレスコカバー41が設けられている
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鍛造プレスの潤滑剤吹付装置に関する。鍛造プレスでは、一対の金型によって鍛造素材を挟んで加圧し、一対の金型に形成されている形穴の形状に鍛造素材を成形する。このとき、鍛造素材と金型との間に発生する摩擦力を小さくして金型の変形を防ぎ型寿命を延ばしたり、鍛造素材の型穴内での流れや、鍛造品の寸法精度および表面粗さを良好にするために、金型の表面には潤滑剤が塗布されている。本発明は、金型の表面に潤滑剤を塗布することができる鍛造プレスの潤滑剤吹付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の鍛造プレスの潤滑剤吹付装置として、特許文献1(従来例1)記載の技術がある。
図7は従来例1の潤滑剤吹付装置100 の概略説明図である。同図において、符号100 は、鍛造プレスに設けられている上型MAと下型MBの表面に、潤滑剤を吹きつけるための潤滑剤吹付装置を示している。この潤滑剤吹付装置100 は、潤滑剤を噴射するノズル部122 が先端に設けられたアーム121 を備えている。このアーム121 は、フレーム110 に設けられた一対のボールブッシュ135,135 によって軸方向に移動可能に保持されている。またアーム121 には連結部132 が取り付けられており、連結部132 の下端がレール134 に摺動可能に取り付けられている。また、連結部132 は、アーム121 と平行に設けられたボールネジ軸131 に螺合されたナット部を有している。そして、このボールネジ軸131 の一端には、サーボモータ130 の主軸が取り付けられている。
このため、サーボモータ130 を駆動させれば、連結部132 とともにアーム121 を上型MA、下型MBに対して進退させることができる。よって、アーム121 を前進させれば、ノズル部122 を上型MAと下型MBの間に位置させることができるので、ノズル部122 によって上型MAおよび下型MBの型穴に潤滑剤を吹き付けることができるし、アーム121 を後退させれば、ノズル部122 を上型MAと下型MBの間から退避させることができるから、ノズル部122 がプレス作業の邪魔になることを防ぐことができる。
【0003】
また、フレーム110 の上部には、レール134 や連結部132 、ボールネジ軸135 等を覆うカバー110cが設けられており、鍛造プレスの周囲に飛散するスケールや潤滑剤がレール134 等に付着したり、連結部132 のナット部やボールブッシュ135 に侵入することを防いでいる。
そして、鍛造プレス側のフレーム110 の外面とノズル122 との間には、内部にアーム121 と鍛造プレス側のボールブッシュ135 を収容した蛇腹142 が設けられており、アーム121 が移動したときに、鍛造プレス側のボールブッシュ135 内にスケール等が侵入することを防いでいる。
【特許文献1】
特開2002−102985号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、従来例1の潤滑剤吹付装置100 では、鍛造プレス側のフレーム110 の外面とノズル部122 との間に蛇腹142 を設けているが、蛇腹142 は筒状に形成されたシート状の部材を折り畳んだものであるから、ノズル部122 の移動が高速になれば、ノズル部122 の移動に対して蛇腹142 の伸縮が追従できなくなり、破れてしまう可能性がある。つまり、ノズル部122 の移動速度が蛇腹142 によって制限されてしまうから、鍛造プレスの生産能力も蛇腹142 によって制限されてしまうという問題がある。しかも、ノズル部122 の移動距離が長くなると蛇腹142 の長さが長くなり、アーム21の移動に対する抵抗が大きくなるため、ノズル部122 の移動に対する蛇腹142 追従性が更に悪化する。したがって、蛇腹142 はノズル部122 の移動距離がごく短い距離の場合には使用できても、移動距離が長い場合には使用できない。そして、蛇腹142 の長さが長くなると、蛇腹142 を折り畳んでもコンパクトに収納することができなくなり、嵩張る。
また、アーム121 の支持にボールブッシュ135 を使用しているが、ボールブッシュ135 はゴミ等に非常に弱く、もしカバー110cや蛇腹142 の隙間から入ったスケールがボールブッシュ135 に侵入すれば簡単に劣化してしまう。すると、大きなガタつきが発生し、アーム121 を円滑かつ正確に移動させることができなくなり、ノズル部122 が製品等に干渉するというトラブルが発生する可能性がある。したがって、カバー110cや蛇腹142 の取り付け精度を非常に高くしなければならないし、常時カバー110c等の不具合をチェックしておかなければならないので、施工コストやメンテナンス費用が高くなるという問題がある。
さらに、従来例1の潤滑剤吹付装置100 では、ノズル部122 に潤滑剤を供給するための配管がカバー110cの外部、つまりスケールや潤滑剤が飛散する劣悪な環境下に配置されているため、配管の交換作業は、上記のごとき劣悪な環境下に人が入らなければならず、作業が大変であるし、危険も伴うという問題がある。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑み、ノズルを移動させる移動機構をカバーで覆ってもノズルを高速にかつ長距離移動させることができ、ゴミなどに対する耐久性を高くすることができ、メンテナンスを容易にすることができる鍛造プレスの潤滑剤吹付装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の鍛造プレスにおける潤滑剤吹付装置は、固定型と移動型とからなる鍛造素材を挟んで成型するための一対の金型を有する鍛造プレスにおいて、前記一対の金型の表面に潤滑剤を吹付けるための潤滑剤吹付装置であって、前記潤滑剤吹付装置が、前記一対の金型の表面に向けて潤滑剤を噴射するノズルと、該ノズルを、前記一対の金型間に挿入離脱させるノズル移動手段と、該ノズル移動手段と前記鍛造プレスとの間に設けられた防塵カバーとを備えており、前記ノズルが、前記防塵カバーから前記鍛造プレス側に突出しており、前記防塵カバーと前記ノズルとの間に、該ノズルの移動方向に沿って伸縮可能な、テレスコピック構造を有するテレスコカバーが設けられていることを特徴とする。
請求項2の鍛造プレスにおける潤滑剤吹付装置は、請求項1記載の発明において、前記ノズル移動手段が、先端に前記ノズルが取り付けられたアームと、該アームを、その軸方向に沿って進退させるアーム駆動部と、前記アームの移動を案内する案内部とからなり、該案内部が、前記アームの軸方向と平行に設けられたレールと、該レールの軸方向に沿って移動可能に設けられた一対のスライダとからなるリニアガイド機構であることを特徴とする。
請求項3の鍛造プレスにおける潤滑剤吹付装置は、請求項1記載の発明において、前記レールと前記一対のスライダとが、リニアガイド機構によって連結されていることを特徴とする。
請求項4の鍛造プレスにおける潤滑剤吹付装置は、請求項1記載の発明において、前記ノズル移動手段が、先端に前記ノズルが取り付けられたアームと、該アームを、その軸方向に沿って進退させるアーム駆動部と、該アームを、その軸方向に沿って摺動自在に支持する支持部とからなり、該支持部が、前記アームの軸方向に沿って、2箇所間隔をあけて設けられたすべり軸受であることを特徴とする。
請求項5の鍛造プレスにおける潤滑剤吹付装置は、請求項4記載の発明において、前記アーム駆動部が、前記アームの軸方向と平行に配設されたボールネジと、該ボールネジの一端に取り付けられたモータと、一端が前記ボールネジに螺合し、他端が前記アームに固定された連結部とを備えており、該連結部が、前記ネジ軸に螺合したナット部材と、一端が前記ナット部に取り付けられ、他端が前記アームに固定された連結部材とからなり、該連結部材が、前記ナット部材に対して、前記ボールネジの軸方向と直交する方向に移動可能に設けられたことを特徴とする。
請求項6の鍛造プレスにおける潤滑剤吹付装置は、請求項1記載の発明において、前記ノズルが、本体と、該本体に対して上下方向揺動可能に取り付けられた、潤滑剤を前記一対の金型に噴射する噴射部と、該噴射部と前記本体との間に設けられた緩衝部とからなり、該緩衝部が、前記噴射部の先端に下向きの外力が加わると、該噴射部を下方に揺動させ、外力が除去されると、前記噴射部を元の状態に復帰させることを特徴とする。
請求項7の鍛造プレスにおける潤滑剤吹付装置は、請求項1記載の発明において、前記ノズルに対して潤滑剤を供給するホースが、前記防塵カバーに対してノズル移動手段側に設けられており、前記アームが移動したときに、前記ホースが、その軸が前記アームの軸方向と平行な状態で移動されることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本実施形態の鍛造プレスにおける潤滑剤吹付装置1の概略側面図である。図2は本実施形態の鍛造プレスにおける潤滑剤吹付装置1の概略平面図である。図1および図2において、符号Pは鍛造プレスを示しており、符号MA、MBは上下一対の多工程金型(以下、単に金型MA,MBという)を示している。上下一対の金型MA,MBのうち、上型MAは上ダイホルダーDAの下面に取り付けられており、下型MBは下ダイホルダーDBの上面に取り付けられている。
このため、上下一対の金型MA,MB間に鍛造素材Bを配置して、上ダイホルダーDAを下降させれば、上型MAと下型MBの間に鍛造素材を挟んで加圧することができるので、鍛造素材を成形することができる。上記の上型MAおよび下型MBが、それぞれ特許請求の範囲にいう移動型および固定型である。
【0008】
さて、本実施形態の潤滑剤吹付装置1を説明する。
図1および図2に示すように、潤滑剤吹付装置1は、ノズル10とノズル移動手段20とから基本構成されている。
ノズル10は、前記一対の金型MA,MBの各工程に対応するように分岐した複数の噴射部11を備えており、その上方および下方に、潤滑剤を同時に噴霧することができるものである。各噴射部11の配置は、例えば4工程金型では金型MA,MBの各工程に対応して噴射部11が設けられ、5工程金型では中間の3つの工程の各々に対応して噴射部11が設けられている。
なお、金型MA,MBの数と噴射部11配置については上記の配置に限定されず、種々の配置を取ることができる。
【0009】
図1および図2において、符号21はノズル移動手段20のアームを示している。このアーム21は、その前記複数の金型MA,MB側の端部(以下、アーム21の先端という)に前記ノズル10が取り付けられている。そして、アーム21は、その軸方向を金型MA,MBに向けて配設されている。
図3は(A)はIIIA−IIIA線矢視図であり、(B)はIIIB−IIIB線矢視図である。図1〜図3に示すように、このアーム21の側方には、ノズル移動手段20のフレーム23に、前記アーム21の軸方向と平行な一対のレール24,24が設けられており、この一対のレール24,24に一対のスライダ25,25を介してアーム21が取り付けられている。この一対のスライダ25,25は、一対のレール24,24に対して、図示しない両者の間を転動するボールを介して取り付けられている。つまり、この一対のスライダ25,25と一対のレール24,24は、リニアガイド機構によって連結されているのである
【0010】
図1〜図3に示すように、フレーム23には、アーム21の軸方向と平行なアーム駆動部30のネジ軸31が、回転自在に取り付けられており、その一端には、モータ33の主軸が取り付けられている。また、ネジ軸31には、ナット部材32が螺合しており、このナット部材32はブラケット32b を介してアーム21に固定されている。
【0011】
このため、アーム駆動部30のモータ33を作動すれば、ネジ軸31が回転し、このネジ軸31に沿ってナット部材32が移動する。すると、アーム21は、このナット部材32とともに一対のレール24,24によって案内されてその軸方向に沿って進退するから、アーム21の先端に取り付けられたノズル10を一対の金型MA,MB間に挿入離脱させることができるのである。
【0012】
また、一対のスライダ25,25と一対のレール24,24がリニアガイド機構によって連結されているので、アーム21をスムースにかつ正確に移動させることができる。そして、アーム21の荷重を一対のレール24,24に支持させることができるから、アーム駆動部30のネジ軸31にアーム21の荷重が加わることを確実に防ぐことができる。よって、ネジ軸31の変形を防ぐことができるので、装置の安全性を高くすることができるし、装置の耐久性も高くすることができる。
【0013】
さらに、アーム21を移動させても、アーム21を支持する一対のスライダ25,25同士の間隔および、スライダ25とノズル10の間の距離が一定に保たれるので、アーム21が前進して、フレーム23からの突出量が大きくなってもアーム21の先端が下方に垂れ下がったりすることがない。このため、ノズル10を大型化してもアーム21を安定した状態で進退させることができ、ノズル10を金型MA,MB間の所定の位置に確実に配置させることができる。そして、ノズル10を大型化できるから、本実施形態の潤滑剤吹付装置1は、大型の鍛造プレスの潤滑剤吹付装置として好適である。
【0014】
なお、図1〜図3には、ネジ軸31をアーム21の側方に配置しているが、ネジ軸31は、その軸方向がアーム21の軸方向と平行に配置されていればよく、アーム21の上方や下方に配設してもよい。
【0015】
つぎに、本発明の最大の特徴である防塵カバー40について説明する。
図1および図2に示すように、鍛造プレスPと前記ノズル移動手段20との間には、鍛造プレスPの金型MA,MBが設けられた空間とノズル移動手段20が設けられた空間との間を隔離する防塵カバー40が設けられている。この防塵カバー40には、前記アーム21を通過させる貫通孔40h が形成されている。そして、この防塵カバー40は、アーム21を後退させても、ノズル10が、貫通孔40h を通して鍛造プレスP側に突出した状態になるように設けられている。
そして、防塵カバー40の貫通孔40h の内面とノズル10の外面との間には、複数の同軸な筒がその軸方向に沿って互いに摺動可能に設けられた構造を有するカバー、いわゆるテレスコピック構造を有するテレスコカバー41が設けられている。そして、このテレスコカバー41のうち、最内の筒の内面がノズル10の外面に気密に固定されており、最外の筒の外面が防塵カバー40の貫通孔40h の内面に気密に取り付けられている。
【0016】
このため、前述したアーム駆動部30によってアーム21を移動させるとノズル10が鍛造プレスPに対して進退するが、このノズル10の進退に伴ってテレスコカバー41が伸縮する。そして、テレスコカバー41が伸縮しても、テレスコカバー41の最内の筒とノズル10との相対的な位置は変化せず、また、テレスコカバー41の最外の筒と防塵カバー40との相対的な位置は変化しない。したがって、テレスコカバー41とノズル10の間、テレスコカバー41と防塵カバー40との間は常に気密に保たれるから、防塵カバー40とテレスコカバー41によって鍛造プレスP側の空間からノズル移動手段20側の空間にスケールや潤滑剤などが侵入することを防ぐことができる。よって、ノズル移動手段20のレール24とスライダ25の間やネジ軸31とナット部材32との間にスケール等が侵入して破損することを確実に防ぐことができる。
しかも、テレスコカバー41は、筒同士が互いに摺動することによって伸縮しているだけであるから、伸縮するときの抵抗が少ない。つまり、テレスコカバー41が、ノズル移動手段20のアーム21の移動の抵抗とならず、アーム21の移動速度がテレスコカバー41によって制限されない。したがって、テレスコカバー41は高速で伸縮させることが可能であり、ノズル10の移動を高速にすることができるから、鍛造プレスPの生産効率が低下することを防ぐことができる。そして、テレスコカバー41がアーム21の移動の抵抗とならないから、アーム21の移動距離を長くしてもアーム21の移動速度が低下することを防ぐことができる。したがって、アーム21の移動距離を長い場合であっても、作業能率を低下させることなく、潤滑剤の吹きつけ作業を行なうことができる。
【0017】
また、図1に示すようにノズル10に対して潤滑剤を供給するホース50は、防塵カバー40内、つまり、防塵カバー40に対してノズル移動手段20側に配設されている。言い換えれば、防塵カバー40によってホース50が鍛造プレスPから隔離されているのである。
このため、ホース50が破損したりして交換する場合に、人が鍛造プレスP側の室内に入る必要がない。そして、ホース50が設けられている場所は防塵カバーによって鍛造プレスPから隔離されており、その空間にはスケールなどがほとんど無いので、ホース50の交換作業を容易にすることができる。
しかも、アーム21を移動させたときに、ホース50が、その軸がアーム21の軸方向と平行な状態で移動するように配設されている。よって、アーム21を移動させたときに、ホース50に対して、その軸方向と交差する方向に曲げるような力が加わることを抑えることができるので、ホース50の破損を防ぐことができ、ホース50のメンテナンス作業を少なくすることができる。
【0018】
つぎに、ノズル10を詳細に説明する。
図4において、符号12は、前記アーム21の先端に固定されたノズル10の本体を示している。この本体12の先端には、噴射部11の基端下部がピン11p を介して軸支されている。つまり、噴射部11は、その基端を支点として上下方向揺動可能に本体12取り付けられているのである。
図4に示すように、噴射部11の基端上部には、緩衝部15の軸16の一端が軸着されている。この軸16は、本体12の上部に設けられているブラケット12b に、アーム21の軸方向(図4では左右方向)移動可能に取り付けられている。この軸16の基端には支持部材16a が取り付けられており、この支持部材16a とブラケット12b との間には、バネ17が取り付けられている。そして、このバネ17によって、軸16はアーム21の先端側(図4では右向き)に付勢されている。つまり、バネ17によって、噴射部11の基端上部がアーム21側に引張られているのである。しかも、噴射部11の基端には、ストッパ11s が形成されており、このストッパ11s が本体12のストッパ12s と接触することによって、噴射部11が一定の高さよりも上方に揺動しないように、具体的には水平よりも上方には揺動しないように規制されている。つまり、噴射部11は、通常は水平に保持されているのである。
【0019】
このため、通常は、ノズル10の噴射部11を、水平に保ったまま進退させることができる。
万が一、噴射部11上に鍛造素材が落下して噴射部11に下向きの力加わっても、噴射部11は下方に揺動するので、鍛造素材から加わる落下の衝撃を弱めることができる。しかも、噴射部11と本体12との間に設けられた緩衝部15によってその衝撃を吸収することができるから、鍛造素材がノズル10の噴射部11上に落下してもノズル10が破損することを防ぐことができる。
また、下方に揺動した噴射部11は荷重がなくなると緩衝部15によって元の状態に復帰されるから、ノズル10と鍛造素材への接触事故が発生しても、鍛造素材が取り除かれれば、潤滑剤の吹付作業を継続できる。よって、鍛造作業の作業効率が低下することを防ぐことができる。
なお、緩衝部15は、上記のごとき構造でなくてもよく、平常時は噴射部11を水平に保持し、噴射部11上に鍛造素材が落下したときには、噴射部11を下方に揺動させることができるものであれば、特に限定はない。
【0020】
また、ノズル部10が小さい場合、つまり、ノズル10の重量が軽い場合であれば、ノズル移動手段20は、アーム21を案内する機構として、リニアガイド機構に代えて、以下のごとき構成としてもよい。
図5に示すように、前記支持フレーム23には、2つの支持部23a,23b が設けられている。この2つの支持部23a,23b には、円筒状の貫通孔23h が形成されており、この支持部23a,23b は、その貫通孔23h 同士が互いに同軸となるように配設されている。そして、この支持部23a,23b の貫通孔23h には、アーム21が、その中心軸と貫通孔23h の中心軸が一致し、かつその外周面が貫通孔23h の内面に、その軸方向に沿って摺動可能となるように取り付けられている。つまり、支持部23a,23b は、アーム21をその軸方向に沿って摺動可能に保持するすべり軸受を構成しているのである。
【0021】
このため、アーム21をその軸方向に移動させても、アーム21が支持部23a,23b の貫通孔23h の軸方向に対して傾くことを防ぐことができるので、アーム21をその軸方向に沿って正確に移動させることができる。
しかも、支持部23a,23b がすべり軸受を構成しているから、支持部23a,23b の劣化はその摩耗だけを考慮すればよいので、その耐久性を高くすることができるし、摩耗による劣化が生じてもボールブッシュのようにアーム21が大きくガタつくことがなく、長期間使用してもアーム21の円滑な移動を維持することができるから、ノズル移動装置20の耐久性も高くなる。
【0022】
また、図6に示すように、連結部35をネジ軸31に螺合したナット部材32と、アーム21に固定された連結部材36とから構成したものでもよい。この連結部材36は、その上部に掛合溝36h が形成されており、この掛合溝36h に前記ナット部材32が収容されている。そして、ナット部材32は、連結部材36の掛合溝36h の内面にネジ軸31の軸方向には移動できないが、ネジ軸31の軸方向に対して垂直な方向、つまり鉛直方向には移動できるように取り付けられている。
【0023】
このため、アーム21の変形や支持部23a,23b の劣化によるガタつきが発生して、連結部材36が上方や下方に移動されても、ナット部材32は上下方向には移動しない。よって、アーム21の変形によって連結部材36が上下に移動されても、ネジ軸31に、その軸方向に対して垂直な方向の力が加わることを防ぐことができる。したがって、アーム21を円滑かつ正確に移動させることができ、しかもネジ軸31の耐久性が高くなるので、長期間使用してもアーム21の円滑な移動を維持することができる。
【0024】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、ノズル移動手段と鍛造プレスとの間に防塵カバーが設けられており、そして、この防塵カバーと、防塵カバーより鍛造プレス側に突出しているノズルとの間には、テレスコカバーが設けられている。したがって、防塵カバーとテレスコカバーによってノズル移動手段にスケールや潤滑剤などが侵入することを防ぐことができる。しかも、テレスコカバーは、その伸縮抵抗が小さく、高速で伸縮させることが可能であり、ノズルの移動を高速にすることができるから、鍛造プレスの生産効率が低下することを防ぐことができるし、アームの移動距離を長い場合であっても、作業能率を低下させることなく、潤滑剤の吹きつけ作業を行なうことができる。
請求項2の発明によれば、一対のスライダを介して、アームの荷重をレールに支持させることができるから、アーム駆動部にボールネジ機構を採用しても、ネジ軸には荷重が加わることを確実に防ぐことができる。よって、ボールネジ機構の変形を防ぐことができるので、装置の安全性を高くすることができるし、装置の耐久性も高くすることができる。しかも、一対のスライダ同士の間隔および、スライダとノズルとの間の距離を一定に保つことができるので、アームを前進させてもアームの先端が下方に垂れ下がったりすることを防ぐことができる。よって、ノズルを大型化してもアームを安定した状態で進退させることができるから、大型の鍛造プレスの潤滑剤吹付装置として好適である。
請求項3の発明によれば、アームと一対のスライダとが、リニアガイド機構によって連結されているから、アームをスムースにかつ正確に移動させることができる。
請求項4の発明によれば、間隔をあけて設けられた2ヶ所の支持部でアームを保持しているから、アームを軸方向に沿って正確に移動させることができる。しかも、支持部にすべり軸受を採用しているから、支持部の劣化はその摩耗だけを考慮すればよく、耐久性をより高くすることができる。また、摩耗による劣化が生じてもボールブッシュのようにアームが大きくガタつくことがないので、長期間使用してもアームの円滑な移動を維持することができる。
請求項5の発明によれば、アームの変形等によって連結部材が上下に移動されても、ネジ軸にその軸方向に対して垂直な方向の力が加わることを防ぐことができる。よって、ネジ軸の耐久性を高くすることができる。
請求項6の発明によれば、万が一、ノズル噴射部に鍛造素材が落下しても、噴射部が下方に揺動して落下の衝撃を弱めることができる。しかも、噴射部と本体との間に設けられた緩衝部によってその衝撃を吸収することができる。よって、鍛造素材がノズル上に落下してもノズルの破損を防ぐことができる。また、下方に揺動した噴射部は荷重がなくなると緩衝部によって元の状態に復帰されるから、ノズルと鍛造素材への接触事故が発生しても潤滑剤の吹付作業を継続できる。よって、鍛造作業の作業効率が低下することを防ぐことができる。
請求項7の発明によれば、防塵カバーによってホースが鍛造プレスから隔離されており、ホースが設けられている場所にはスケール等が存在しないので、ホースの交換作業を容易にすることができる。アーム21を移動させたときに、ホースに対して、その軸方向と交差する方向に曲げるような力が加わることを抑えることができるので、ホースの破損を防ぐことができ、ホースのメンテナンス作業を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の潤滑剤吹付装置1の概略側面図である。
【図2】本実施形態の潤滑剤吹付装置1の概略平面図である。
【図3】(A)はIIIA−IIIA線矢視図であり、(B)はIIIB−IIIB線矢視図である。
【図4】ノズル10の拡大説明図である。
【図5】他の本実施形態の潤滑剤吹付装置1の概略側面図である。
【図6】連結部35の概略説明図である。
【図7】従来の潤滑剤吹付装置100 の概略説明図である。
【符号の説明】
1 潤滑剤吹付装置
10 ノズル
11 噴射部
12 本体
20 ノズル移動手段
21 アーム
24 レール
25 スライダ
30 アーム駆動部
31 ネジ軸
32 ナット部材
33 モータ
35 連結部
36 連結部材
40 防塵カバー
41 テレスコカバー
MA 上型
MB 下型

Claims (7)

  1. 固定型と移動型とからなる鍛造素材を挟んで成型するための一対の金型を有する鍛造プレスにおいて、前記一対の金型の表面に潤滑剤を吹付けるための潤滑剤吹付装置であって、
    前記潤滑剤吹付装置が、
    前記一対の金型の表面に向けて潤滑剤を噴射するノズルと、
    該ノズルを、前記一対の金型間に挿入離脱させるノズル移動手段と、
    該ノズル移動手段と前記鍛造プレスとの間に設けられた防塵カバーとを備えており、
    前記ノズルが、前記防塵カバーから前記鍛造プレス側に突出しており、
    前記防塵カバーと前記ノズルとの間に、該ノズルの移動方向に沿って伸縮可能な、テレスコピック構造を有するテレスコカバーが設けられている
    ことを特徴とする鍛造プレスにおける潤滑剤吹付装置。
  2. 前記ノズル移動手段が、
    先端に前記ノズルが取り付けられたアームと、
    該アームを、その軸方向に沿って進退させるアーム駆動部と、
    前記アームの移動を案内する案内部とからなり、
    該案内部が、
    前記アームの軸方向と平行に設けられたレールと、該レールの軸方向に沿って移動可能に設けられた一対のスライダとを備えている
    ことを特徴とする請求項1記載の鍛造プレスにおける潤滑剤吹付装置。
  3. 前記レールと前記一対のスライダとが、リニアガイド機構によって連結されている
    ことを特徴とする請求項1記載の鍛造プレスにおける潤滑剤吹付装置。
  4. 前記ノズル移動手段が、
    先端に前記ノズルが取り付けられたアームと、
    該アームを、その軸方向に沿って進退させるアーム駆動部と、
    該アームを、その軸方向に沿って摺動自在に支持する支持部とからなり、
    該支持部が、前記アームの軸方向に沿って、2箇所間隔をあけて設けられたすべり軸受である
    ことを特徴とする請求項1記載の鍛造プレスにおける潤滑剤吹付装置。
  5. 前記アーム駆動部が、
    前記アームの軸方向と平行に配設されたボールネジと、
    該ボールネジの一端に取り付けられたモータと、
    一端が前記ボールネジに螺合し、他端が前記アームに固定された連結部とを備えており、
    該連結部が、
    前記ネジ軸に螺合したナット部材と、
    一端が前記ナット部に取り付けられ、他端が前記アームに固定された連結部材とからなり、
    該連結部材が、前記ナット部材に対して、前記ボールネジの軸方向と直交する方向に移動可能に設けられた
    ことを特徴とする請求項4記載の鍛造プレスにおける潤滑剤吹付装置。
  6. 前記ノズルが、
    本体と、
    該本体に対して上下方向揺動可能に取り付けられた、潤滑剤を前記一対の金型に噴射する噴射部と、
    該噴射部と前記本体との間に設けられた緩衝部とからなり、
    該緩衝部が、
    前記噴射部の先端に下向きの外力が加わると、該噴射部を下方に揺動させ、外力が除去されると、前記噴射部を元の状態に復帰させる
    ことを特徴とする請求項1記載の鍛造プレスにおける潤滑剤吹付装置。
  7. 前記ノズルに対して潤滑剤を供給するホースが、前記防塵カバーに対してノズル移動手段側に設けられており、
    前記アームが移動したときに、前記ホースが、その軸が前記アームの軸方向と平行な状態で移動される
    ことを特徴とする請求項1記載の鍛造プレスにおける潤滑剤吹付装置。
JP2003036151A 2003-02-14 2003-02-14 鍛造プレスにおける潤滑剤吹付装置 Pending JP2004243378A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003036151A JP2004243378A (ja) 2003-02-14 2003-02-14 鍛造プレスにおける潤滑剤吹付装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003036151A JP2004243378A (ja) 2003-02-14 2003-02-14 鍛造プレスにおける潤滑剤吹付装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004243378A true JP2004243378A (ja) 2004-09-02

Family

ID=33021327

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003036151A Pending JP2004243378A (ja) 2003-02-14 2003-02-14 鍛造プレスにおける潤滑剤吹付装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004243378A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006046568A1 (de) * 2006-09-30 2008-04-03 Thyssenkrupp Gerlach Gmbh Verfahren zum Aufbringen einer Trennmittelsuspension sowie Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
CN105149488A (zh) * 2015-07-28 2015-12-16 浙江亿洋工具制造有限公司 用于红冲模锻造自动喷墨装置及其喷墨方法
CN115229106A (zh) * 2022-07-14 2022-10-25 南通长源重工机械有限公司 一种具有导向和退料功能的汽车配件用锻造装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53131266A (en) * 1977-04-21 1978-11-15 Sumitomo Heavy Ind Ltd Cooling apparatus for press metal mold
JP2000084786A (ja) * 1998-09-11 2000-03-28 Toshiba Mach Co Ltd 保護カバー装置
JP2002102985A (ja) * 2000-09-27 2002-04-09 Kurimoto Ltd 鍛造プレス機のスプレーブロー装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53131266A (en) * 1977-04-21 1978-11-15 Sumitomo Heavy Ind Ltd Cooling apparatus for press metal mold
JP2000084786A (ja) * 1998-09-11 2000-03-28 Toshiba Mach Co Ltd 保護カバー装置
JP2002102985A (ja) * 2000-09-27 2002-04-09 Kurimoto Ltd 鍛造プレス機のスプレーブロー装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006046568A1 (de) * 2006-09-30 2008-04-03 Thyssenkrupp Gerlach Gmbh Verfahren zum Aufbringen einer Trennmittelsuspension sowie Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
DE102006046568B4 (de) * 2006-09-30 2008-09-04 Thyssenkrupp Gerlach Gmbh Verfahren zum Aufbringen einer Trennmittelsuspension sowie Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
CN105149488A (zh) * 2015-07-28 2015-12-16 浙江亿洋工具制造有限公司 用于红冲模锻造自动喷墨装置及其喷墨方法
CN115229106A (zh) * 2022-07-14 2022-10-25 南通长源重工机械有限公司 一种具有导向和退料功能的汽车配件用锻造装置
CN115229106B (zh) * 2022-07-14 2024-04-30 南通长源重工机械有限公司 一种具有导向和退料功能的汽车配件用锻造装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104669023A (zh) 机床
WO2010132361A4 (en) Stopper rod positioning and control apparatus for control of molten metal flow through a nozzle
JPH03504119A (ja) 自走式プレス曲げ装置のセンタリング及びレベリング
KR101442431B1 (ko) 산업용 로보트
JP2004243378A (ja) 鍛造プレスにおける潤滑剤吹付装置
CN113857688A (zh) 一种用于激光切管机的分体式辅助支撑下料装置
EP2694247B1 (en) Support assembly for use with a machine tool and methods of operation thereof
CN103611915B (zh) 汽车发动机缸体的柔性镶嵌取件夹取装置
JP2000024740A (ja) 金属リングの冷間成形装置
JP4814814B2 (ja) 鍛造プレスの金型潤滑装置
CN102848334B (zh) 一种浮动定位装置
IE20150361A1 (en) Apparatus for taking out molded product
US20020152624A1 (en) Setting device for measuring instrument-inspecting measurement master
JP2012143783A (ja) 鍛造プレス用潤滑剤スプレー装置
JP6895353B2 (ja) レーザ加工装置
CN101634104B (zh) 一种激光切割头及使用该激光切割头的激光绣花一体机
CN203664624U (zh) 一种汽车发动机缸体镶嵌取件的柔性操作装置
CN219657556U (zh) 一种探头检测仿形机构
JP2002102985A (ja) 鍛造プレス機のスプレーブロー装置
CN110064763A (zh) 高精度车削机床
CN219582233U (zh) 一种丝杆托底装置
CN216989574U (zh) 一种气弹簧钢管用加油扩口一体机
CN104943064A (zh) 注射成型机
CN117943711B (zh) 一种激光切管机
IT9067623A1 (it) Testina portautensile per una macchina di incisione di una lastra di vetro.

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051018

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060124

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060530