JP2004243365A - 圧延制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】従来、スタンドに噛み込み後にルーパがタッチするまでの間に発生する問題が2つあり、圧延材が2つのスタンドはさまれて過張力状態になる場合と、張力が不足してループになる場合があった。
【解決手段】圧延材を所定の製品板厚まで圧延する仕上圧延機を構成するNスタンドとN+1スタンドの間の側面に設置され、前記圧延材の側面を撮像するカメラ3と、前記カメラにより得られた画像データに基き前記スタンド間の圧延材のループ量を求め、前記ループ量と基準値を比較判定する画像処理部4と、前記ループ量が前記基準値より大きい場合、前記スタンド間の距離と前記ループ量に基づいて圧延速度の速度変更量を演算する圧延速度演算部5と、前記速度変更量に応じて前記Nスタンドの圧延速度を制御する圧延速度制御部6とを設けた。
【効果】仕上圧延において圧延材の最先端部を安定的に圧延することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、熱延鋼板の圧延プラントの最終段階で、複数の圧延機により鋼板を所定の製品板厚にまで圧延していく熱間仕上圧延機において、鋼板の最先端部を安定的に通板する圧延制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のシステムにおいては、スタンドの出側上方にテレビカメラを設け、鋼帯先端がスタンドから噛み出した際の板曲がりを制御している(例えば、特許文献1参照)。
また、別の従来のシステムにおいては、ローラによって搬送されている鋼帯をテレビカメラ(2台並置)によって撮像する。そしてその結果得られた撮像画像に示されている鋼帯の側縁の複数箇所の夫々から鋼帯の長手方向に設定された基準線までの距離を測定し、この距離に基づいて鋼帯のキャンバ、蛇行量及び幅を算出する(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平4−178209号公報(第2頁−第3頁、第1図)
【特許文献2】
特開2001−343223号公報(第1頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような従来の制御方法は、熱延綱板の先端部および中央部分に対する板曲がりを抑制するものである。また、板の中央部は、板の張力を測定することができ、スタンド間に設置したルーパによる張力制御により安定的に圧延が可能となっている。最先端部とは、圧延材がN+1スタンドに噛み込んだ後、NスタンドとN+1スタンド間のルーパがタッチするまでの期間を対象とする。N+1スタンドに噛み込み後にルーパがタッチするまでの間に発生する問題は2つあり、圧延材が2つのスタンドはさまれて過張力状態になる場合と、張力が不足してループになる場合がある。後者のループになった場合には、N+1スタンドに圧延材が巻き込まれて圧延が出来なくなるなどの問題が発生する。このように、最先端部において圧延材にかかる張力は付加されず、張力の測定が出来ないため安定的に圧延出来ないという問題点があった。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、仕上圧延において圧延材の最先端部を安定的に圧延することができる圧延制御システムを得るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る圧延制御システムは、圧延材を所定の製品板厚まで圧延する仕上圧延機を構成する複数のスタンドのうち隣接する2つのスタンドの間の側面に設置され、前記圧延材の側面を撮像する撮像部と、前記撮像部により得られた画像データに基づいて前記2つのスタンド間の前記圧延材のループ量を求め、前記ループ量と基準値を比較判定する画像処理部と、前記ループ量が前記基準値より大きい場合、前記2つのスタンド間の距離と前記ループ量に基づいて圧延速度の速度変更量を演算する圧延速度演算部と、前記速度変更量に応じて2つのスタンドのうち前記圧延材の搬送方向上流側スタンドの圧延速度を制御する圧延速度制御部とを設けたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る圧延制御システムについて図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る圧延制御システムの構成を示す図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0008】
図1において、この実施の形態1に係る圧延制御システムは、圧延材1を圧延する圧延機2(2a、2b)と、カメラ(撮像部)3と、画像処理部4と、圧延速度演算部5と、圧延速度制御部6と、駆動モータ(M)7とを備える。
【0009】
圧延材1は、鋼板などが該当し、圧延機2で圧延される。圧延機2a、2bは、仕上圧延機の一部であり、NスタンドとN+1スタンドと呼称され、圧延材1はNスタンド(上流側)からN+1スタンド(下流側)へ搬送される。カメラ3は、図上では上方に描いているが、実際にはNスタンド2aとN+1スタンド2bの側面に設置され、圧延材1を画像データとして取り込む。
【0010】
画像処理部4は、カメラ3により撮像された画像データに基き圧延材1の先端部の板挙動を判定する。この画像処理部4は、カメラ3のレンズを通して得られた画像データを元に、所定のスタンド間の側面における鋼板の先端部の板挙動を解析し、鋼板のループ量が基準値より大きくなったことを判定する。
【0011】
圧延速度演算部5は、画像処理部4で得られた鋼板のループ量に基き安定圧延に必要な圧延速度を演算する。圧延速度制御部6は、圧延速度演算部5により演算された速度変更量で駆動モータ7の圧延速度を制御する。駆動モータ7は、Nスタンド2aを駆動する。
【0012】
つぎに、この実施の形態1に係る圧延制御システムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0013】
図2は、この発明の実施の形態1に係る圧延制御システムのカメラで得られた画像を示す図である。
【0014】
図2において、Kは、NスタンドとN+1スタンド間に存在する圧延材1の板長さである。Lは、NスタンドとN+1スタンド間の距離である。Hは、圧延材1が圧延テーブル上でループが出来たときのループ高さである。
【0015】
画像処理部4は、N+1スタンドに圧延材1が噛み込み後、一定周期Δt1秒毎(Δt1=約10ミリ秒)に、カメラ3から取得した画像データからループ高さ(ループ量)Hを求め、このループ高さHが基準高さ(基準値)HKより高くなったときに、圧延速度演算部5を起動する。この時刻を、N+1スタンド噛み込み後、t1秒後とする。このとき、スタンド間の圧延材1の板長さKは、以下の式(1)で表せる。
【0016】
K=SQRT((L/2)+H)) 式(1)
【0017】
これより、t1秒間のループ発生量ΔKは以下の式(2)で表させる。
【0018】
ΔK=K−L/2 式(2)
【0019】
圧延速度演算部5は、以下の式(3)により速度変更量Δvを演算する。
【0020】
Δv=ΔK/t1 式(3)
【0021】
そして、圧延速度制御部6は、速度変更量Δvに基き駆動モータ7の速度を変更する。
【0022】
なお、N+1スタンド噛み込みからルーパ(図5参照)がタッチするまでの時間は約0.5秒であり、画像取り込みと判定処理は10ミリ秒から20ミリ秒の周期で実行され、かつ、圧延速度修正は約50ミリ秒の周期で実行される必要がある。
【0023】
これにより、従来、制御不能であった、圧延材1のN+1スタンド噛み込み後ルーパがタッチするまでの制御が可能となり、圧延材1の先端部の安定圧延が可能となる。
【0024】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る圧延制御システムについて図面を参照しながら説明する。この発明の実施の形態2に係る圧延制御システムの構成は、上記実施の形態1と同様である。
【0025】
この実施の形態2では、N+1スタンドに圧延材1が噛み込み後、一定周期Δt2秒毎に、ループ高さの変化量ΔHが基準値ΔH2以上変化した場合に、圧延速度を補正する。
【0026】
つぎに、この実施の形態2に係る圧延制御システムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0027】
図3は、この発明の実施の形態2に係る圧延制御システムのカメラで得られた画像を示す図である。
【0028】
図3において、K1は、時刻t1におけるNスタンドとN+1スタンド間に存在する圧延材1の板長さである。K2は、時刻t2におけるNスタンドとN+1スタンド間に存在する圧延材1の板長さである。Lは、NスタンドとN+1スタンド間の距離である。H1は、圧延材1が時刻t1に圧延テーブル上でループが出来たときのループ高さである。H2は、圧延材1が時刻t2に圧延テーブル上でループが出来たときのループ高さである。
【0029】
画像処理部4は、Δt2秒間に、ループ高さの増加量(ループ変化量)ΔHが基準高さΔH2より大きくなったときに、圧延速度演算部5を起動する。このとき、スタンド間の圧延材1の板長さK1、K2は、以下の式(4)、(5)で表せる
【0030】
K1=SQRT((L/2)+H1)) 式(4)
【0031】
K2=SQRT((L/2)+H2)) 式(5)
【0032】
これより、Δt2秒間のループ増加量ΔK2は、以下の式(6)で表せる。
【0033】
ΔK2=K2−K1 式(6)
【0034】
また、単位時間Δt2は、以下の式(7)で表せる。
【0035】
Δt2=t2−t1 式(7)
【0036】
圧延速度演算部5は、以下の式(8)により速度変更量Δv2を演算する。
【0037】
Δv2=ΔK2/Δt2 式(8)
【0038】
そして、圧延速度制御部6は、速度変更量Δv2に基き駆動モータ7の速度を変更する。
【0039】
これにより、圧延材1の急激なループ発生に対応した先端部の安定圧延が可能となる。
【0040】
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係る圧延制御システムについて図面を参照しながら説明する。
【0041】
上記の実施の形態1及び実施の形態2では、ループ発生量から演算された必要な速度変更量の値そのままに基いて圧延速度を変更していた。この場合、ループ発生量の誤差や、圧延設定のタイミングずれなどに対応することができない。そこで、この実施の形態3では、圧延前に設定したNスタンドの設定速度とセンサなどにより検出された実績速度との比を学習係数とし、そして新たに設定される速度変更量に学習係数を掛けていくものである。
【0042】
図4は、この発明の実施の形態3に係る圧延制御システムの構成を示す図である。
【0043】
図4において、この実施の形態3に係る圧延制御システムは、圧延材1を圧延する圧延機2(2a、2b)と、カメラ(撮像部)3と、画像処理部4と、圧延速度演算部5と、圧延速度制御部6と、駆動モータ(M)7と、圧延速度学習部8とを備える。
【0044】
圧延材1は、鋼板などが該当し、圧延機2で圧延される。圧延機2a、2bは、仕上圧延機の一部であり、NスタンドとN+1スタンドと呼称され、圧延材1はNスタンドからN+1スタンドへ搬送される。カメラ3は、図上では上方に描いているが、実際にはNスタンド2aとN+1スタンド2bの側面に設置され、圧延材1を画像データとして取り込む。
【0045】
画像処理部4は、カメラ3により撮像された画像データに基き圧延材1の先端部の板挙動を判定する。この画像処理部4は、カメラ3のレンズを通して得られた画像データを元に、所定のスタンド間の側面における鋼板の先端部の板挙動を解析し、鋼板のループ量やループ量の変化量が基準値より大きくなったことを判定する。
【0046】
圧延速度演算部5は、画像処理部4で得られた鋼板のループ量に基き安定圧延に必要な圧延速度を演算する。圧延速度制御部6は、圧延速度演算部5により演算された速度修正量で駆動モータ7の圧延速度を制御する。駆動モータ7は、Nスタンド2aを駆動する。
【0047】
圧延速度学習部8は、Nスタンドの圧延設定速度と圧延実績速度の比を元に次圧延材に対する学習係数を計算する。
【0048】
つぎに、この実施の形態3に係る圧延制御システムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0049】
V1をNスタンドの設定速度、V2をNスタンドの実績速度、ΔVを圧延速度演算部5により演算された速度変更量とする。また、次圧延材に対する速度変更の学習係数をG1とすると、次の式(9)が成り立つ。
【0050】
V1−ΔV*G1=V2 式(9)
【0051】
これより、学習係数G1は、以下の式(10)で表せる。
【0052】
G1=(V1−V2)/ΔV 式(10)
【0053】
そこで、圧延速度演算部5は、速度変更量ΔVを使って、圧延速度を変更する変更量(第2の速度変更量)ΔV’を、次の式(11)に基づき演算する。
【0054】
ΔV’=G1*ΔV 式(11)
【0055】
そして、圧延速度制御部6は、変更量ΔV’に基き駆動モータ7の速度を変更する。
【0056】
以上の様な速度変更量の学習を加える制御方式で制御を行うと、速度変更指令の精度が向上し、さらに高精度な安定圧延を実現することができる。なお、上記実施の形態2にも適用できることは言うまでもない。
【0057】
実施の形態4.
この発明の実施の形態4に係る圧延制御システムについて図面を参照しながら説明する。
【0058】
この実施の形態4では、上記の実施の形態1及び実施の形態2に加えて、ルーパタッチ後の実績張力を測定し、過張力であるときに、実績速度と設定ループ高さを用いて速度変更量に対する係数を求める。そして、その係数を使って、ループ高さに対する速度変更を行う。
【0059】
図5は、この発明の実施の形態4に係る圧延制御システムの構成を示す図である。
【0060】
図5において、この実施の形態4に係る圧延制御システムは、圧延材1を圧延する圧延機2(2a、2b)と、カメラ(撮像部)3と、画像処理部4と、圧延速度演算部5と、圧延速度制御部6と、駆動モータ(M)7と、ルーパ9と、モータ(M)10と、張力学習部11とを備える。
【0061】
圧延材1は、鋼板などが該当し、圧延機2で圧延される。圧延機2a、2bは、仕上圧延機の一部であり、NスタンドとN+1スタンドと呼称され、圧延材1はNスタンドからN+1スタンドへ搬送される。カメラ3は、図上では上方に描いているが、実際にはNスタンド2aとN+1スタンド2bの側面に設置され、圧延材1を画像データとして取り込む。
【0062】
画像処理部4は、カメラ3により撮像された画像データに基き圧延材1の先端部の板挙動を判定する。この画像処理部4は、カメラ3のレンズを通して得られた画像データを元に、所定のスタンド間の側面における鋼板の先端部の板挙動を解析し、鋼板のループ量やループ量の変化量が基準値より大きくなったことを判定する。
【0063】
圧延速度演算部5は、画像処理部4で得られた鋼板のループ量やループ量の変化量に基き安定圧延に必要な圧延速度を演算し、さらに、張力学習部11で求めた学習係数を掛けて圧延速度を演算する。圧延速度制御部6は、圧延速度演算部5により演算された速度変化量で駆動モータ7の圧延速度を制御する。駆動モータ7は、Nスタンド2aを駆動する。
【0064】
張力学習部11は、ルーパ9による圧延材1へのタッチ後の実績張力を元に、設定張力と比べて過張力である場合に、圧延速度演算部5により演算された速度変更量と、実績のループ高さから計算された速度変更量の差に基づいたゲインを学習する。
【0065】
つぎに、この実施の形態4に係る圧延制御システムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0066】
図6は、この発明の実施の形態4に係る圧延制御システムのカメラで得られた画像を示す図である。
【0067】
図6において、H3は、噛み込み後直後のループ高さである。H4は、ルーパタッチ後のループ高さである。Hrefは、ループ高さの設定値である。K3は、ループ高さH3の時の板長さである。K4は、ループ高さH4の時の板長さである。Krefは、ルーパ高さ設定値Hrefの時の板長さである。Lは、NスタンドとN+1スタンド間の距離である。
【0068】
張力学習部11は、実績張力Tactが設定張力Trefより大きくなった場合に、学習係数を求める。ループ高さH3に対して、速度変更が実行され、その後ルーパ9が圧延材1にタッチするまでのΔt4秒間に、ループ高さがH4まで変化したとする。このとき、スタンド間の圧延材1の板長さK3、K4、Krefは、以下の式(12)、式(13)、式(14)で表せる。
【0069】
K3=SQRT((L/2)+H3)) 式(12)
【0070】
K4=SQRT((L/2)+H4)) 式(13)
【0071】
Kref=SQRT((L/2)+Href)) 式(14)
【0072】
これより、Δt4秒間の速度変化の実績速度ΔV4は、以下の式(15)で表せる。
【0073】
ΔV4=(K3−K4)/Δt4 式(15)
【0074】
また、設定ルーパ高さHrefに対する速度変更量ΔVrefは、以下の式(16)で表せる。
【0075】
ΔVref=(K3−Kref)/Δt4 式(16)
【0076】
従って、過張力に対する学習係数G2は、次の式(17)となる。
【0077】
G2=ΔVref/ΔV4 式(17)
【0078】
そこで、圧延速度演算部5は、速度変更量ΔVを使って、圧延速度を変更する変更量(第2の速度変更量)ΔV’を、次の式(18)に基づき演算する。
【0079】
ΔV’=G2*ΔV 式(18)
【0080】
そして、圧延速度制御部6は、変更量ΔV’に基き駆動モータ7の速度を変更する。
【0081】
これにより、ループ高さから求めた速度変更量により圧延速度を制御するときに、圧延材1の先端部に過張力が発生することを防ぐ効果がある。
【0082】
実施の形態5.
この発明の実施の形態5に係る圧延制御システムについて図面を参照しながら説明する。
【0083】
この実施の形態5では、上記の実施の形態1及び実施の形態2に加えて、ルーパタッチ後の画像をオペレータが観測し、速度変更に対する結果の良否を判定して、その結果を元に、次回速度変更量の修正を行う。
【0084】
図7は、この発明の実施の形態5に係る圧延制御システムの構成を示す図である。
【0085】
図7において、この実施の形態5に係る圧延制御システムは、圧延材1を圧延する圧延機2(2a、2b)と、カメラ(撮像部)3と、画像処理部4と、圧延速度演算部5と、圧延速度制御部6と、駆動モータ(M)7と、オペレータ判定処理部12とを備える。
【0086】
圧延材1は、鋼板などが該当し、圧延機2で圧延される。圧延機2a、2bは、仕上圧延機の一部であり、NスタンドとN+1スタンドと呼称され、圧延材1はNスタンドからN+1スタンドへ搬送される。カメラ3は、図上では上方に描いているが、実際にはNスタンド2aとN+1スタンド2bの側面に設置され、圧延材1を画像データとして取り込む。
【0087】
画像処理部4は、カメラ3により撮像された画像データに基き圧延材1の先端部の板挙動を判定する。この画像処理部4は、カメラ3のレンズを通して得られた画像データを元に、所定のスタンド間の側面における鋼板の先端部の板挙動を解析し、鋼板のループ量やループ量の変化量が基準値より大きくなったことを判定する。
【0088】
圧延速度演算部5は、画像処理部4で得られた鋼板のループ量やループ量の変化量に基き安定圧延に必要な圧延速度を演算し、さらに、オペレータ判定処理部12でオペレータの判断により入力された速度変更量の妥当性の判定結果を元に決めた速度変更量の係数をかけて圧延速度を演算する。圧延速度制御部6は、圧延速度演算部5により演算された最終的な速度修正量で駆動モータ7の圧延速度を制御する。駆動モータ7は、Nスタンド2aを駆動する。
【0089】
オペレータ判定処理部12は、ルーパタッチ後の画像を元にオペレータが速度変更に対する結果の良否を判定して、速度変更量の係数を決定する。
【0090】
つぎに、この実施の形態5に係る圧延制御システムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0091】
図8は、この発明の実施の形態5に係る圧延制御システムのカメラで得られた画像を示す図である。
【0092】
図8において、H5は、噛み込み後直後のループ高さである。H6は、ルーパタッチ後のループ高さである。K5は、ループ高さH5の時の板長さである。K6は、ループ高さH6の時の板長さである。Lは、NスタンドとN+1スタンド間の距離である。
【0093】
オペレータ判定処理部12は、オペレータがループ発生に対する判定結果を入力として「良」または「否」を受け付ける。入力結果が「良」であるときに速度変更の係数を決定する。この速度変更に対する係数αは、0から1の値となる。
【0094】
ループ高さH5に対して、速度変更が実行され、その後ルーパがタッチするまでのΔt5秒間に、ループ高さがH6まで変化したとする。このとき、スタンド間の板長さK5、K6は、以下の式(19)、式(20)で表せる。
【0095】
K5=SQRT((L/2)+H5)) 式(19)
【0096】
K6=SQRT((L/2)+H6)) 式(20)
【0097】
これより、Δt5秒間の速度変化の実績ΔV5は、以下の式(21)で表せる。
【0098】
ΔV5=(K5−K6)/Δt5 式(21)
【0099】
そこで、圧延速度演算部5は、速度変更量ΔVを使って、圧延速度を変更する変更量(第2の速度変更量)ΔV’を、次の式(22)に基づき演算する。
【0100】
ΔV’=α*ΔV+(1−α)*ΔV5 式(22)
【0101】
そして、圧延速度制御部6は、変更量ΔV’に基き駆動モータ7の速度を変更する。
【0102】
オペレータの判断を加えることにより、操業状態に対応した通板を実現することでより安定した最先端安定制御を実現するとともに、オペレータのイメージに近い最先端操業を実現することで無用なオペレータ介入を減少させる効果がある。
【0103】
【発明の効果】
この発明に係る圧延制御システムは、以上説明したとおり、仕上圧延において圧延材の最先端部を安定的に圧延することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る圧延制御システムの構成を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る圧延制御システムのカメラで得られた画像を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態2に係る圧延制御システムのカメラで得られた画像を示す図である。
【図4】この発明の実施の形態3に係る圧延制御システムの構成を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態4に係る圧延制御システムの構成を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態4に係る圧延制御システムのカメラで得られた画像を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態5に係る圧延制御システムの構成を示す図である。
【図8】この発明の実施の形態5に係る圧延制御システムのカメラで得られた画像を示す図である。
【符号の説明】
1 圧延材、2 圧延機、3 カメラ、4 画像処理部、5 圧延速度演算部、6 圧延速度制御部、7 駆動モータ、8 圧延速度学習部、9 ルーパ、10 モータ、11 張力学習部、12 オペレータ判定処理部。

Claims (5)

  1. 圧延材を所定の製品板厚まで圧延する仕上圧延機を構成する複数のスタンドのうち隣接する2つのスタンドの間の側面に設置され、前記圧延材の側面を撮像する撮像部と、
    前記撮像部により得られた画像データに基づいて前記2つのスタンド間の前記圧延材のループ量を求め、前記ループ量と基準値を比較判定する画像処理部と、
    前記ループ量が前記基準値より大きい場合、前記2つのスタンド間の距離と前記ループ量に基づいて圧延速度の速度変更量を演算する圧延速度演算部と、
    前記速度変更量に応じて2つのスタンドのうち前記圧延材の搬送方向上流側スタンドの圧延速度を制御する圧延速度制御部と
    を備えたことを特徴とする圧延制御システム。
  2. 圧延材を所定の製品板厚まで圧延する仕上圧延機を構成する複数のスタンドのうち隣接する2つのスタンドの間の側面に設置され、前記圧延材の側面を撮像する撮像部と、
    前記撮像部により得られた画像データに基づいて前記2つのスタンド間の前記圧延材の所定時間におけるループ変化量を求め、前記ループ変化量と基準値を比較判定する画像処理部と、
    前記ループ変化量が前記基準値より大きい場合、前記2つのスタンド間の距離と前記ループ量に基づいて圧延速度の速度変更量を演算する圧延速度演算部と、
    前記速度変更量に応じて2つのスタンドのうち前記圧延材の搬送方向上流側スタンドの圧延速度を制御する圧延速度制御部と
    を備えたことを特徴とする圧延制御システム。
  3. 前記上流側スタンドの圧延設定速度と圧延実績速度の比に基づいて次圧延材に対する学習係数を計算する圧延速度学習部をさらに備え、
    前記圧延速度演算部は、前記学習係数と前記速度変更量に基づいて第2の速度変更量を演算し、
    前記圧延速度制御部は、前記第2の速度変更量に応じて前記上流側スタンドの圧延速度を制御する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の圧延制御システム。
  4. 実績張力が設定張力より大きくなった場合に、所定時間の実績速度と設定ループ高さに基づいて学習係数を計算する張力学習部をさらに備え、
    前記圧延速度演算部は、前記学習係数と前記速度変更量に基づいて第2の速度変更量を演算し、
    前記圧延速度制御部は、前記第2の速度変更量に応じて前記上流側スタンドの圧延速度を制御する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の圧延制御システム。
  5. 前記撮像部により得られた画像データに基づいてオペレータにより入力される速度変更に対する妥当性に応じて、速度変更量の係数を決定するオペレータ判定処理部をさらに備え、
    前記圧延速度演算部は、前記係数と前記速度変更量に基づいて第2の速度変更量を演算し、
    前記圧延速度制御部は、前記第2の速度変更量に応じて前記上流側スタンドの圧延速度を制御する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の圧延制御システム。
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