JP2004243362A - 熱間圧延設備配列及び熱間圧延方法 - Google Patents

熱間圧延設備配列及び熱間圧延方法 Download PDF

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Abstract

【課題】加熱時に粗バーを停止する必要がなく、巨大な設備投資を必要とせず、粗バーの最先端部及び最後端部の温度低下部温度を十分に上昇することができ、形状不良部分のみをクロップ片として除去することを可能とする熱間圧延設備配列及び熱間圧延方法を提供する。
【解決手段】粗圧延機2と仕上圧延機3との間に、粗バーの幅方向全体を誘導加熱するトランスバース型誘導加熱装置4と、粗バー長手方向先後端部のクロップ片を切断することのできる切断機8とを配置することを特徴とする熱間圧延設備配列。該熱間圧延設備配列を有する熱間圧延設備を用い、粗バー1の先後端部の一方又は両方において端部から少なくとも1m以下の部分をトランスバース型誘導加熱装置4で加熱して粗バー1の先後端部の一方又は両方における温度低下部の温度を加熱により上昇し、それによって粗バークロップ切断量の低減を図ることを特徴とする熱間圧延方法。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粗圧延機と仕上げ圧延機とを有する熱間圧延設備配列、及びその熱間圧延設備配列を有する熱間圧延設備を用いた熱間圧延方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より行われている鋼の熱間圧延においては、スラブを所定の温度に加熱した上で粗圧延機で圧延して粗バーとし、この粗バーを仕上圧延機で仕上圧延するに先立ち、粗バーの長手方向先後端部を切断機で切断してクロップ片として切り落としている。
【0003】
粗バーの先後端部を切断する目的のひとつは、粗バー先後端部の形状不良部分を除去して仕上圧延のミスロールを防止することであり、他の目的は先後端部の低温部分を除去することである。粗バー先後端部の低温部分を残したままで仕上圧延を行うと、仕上圧延中に低温部分において鋼帯に割れが発生し、ワークロールの表面に疵が入る。ロール表面の疵を放置して後続の粗バーの圧延を行うと、ロールの回転周期にあわせて一定間隔でロールの疵が製品に転写され、製品の表面欠陥に至ることとなる。そのため、粗バー先後端部のクロップ切断においは、通常は図5に示すように、先後端部の形状不良部15、いわゆるフィッシュテール部のみならず、形状不良部より長さ方向中心側の形状良好部まで含め温度低下部として除去するため、従来の切断位置19にて切断しクロップ片とせざるを得なかった。
【0004】
特許文献1においては、クロップシャーで粗バーの先後端部を切断した後、粗バーの幅方向端部を加熱する装置(エッジヒーターともいう。)を用いて長手方向端部を加熱する圧延方法が記載されている。この長手方向の加熱では幅方向の端部のみを局所的に加熱する能力を有するエッジヒーターを移動させて援用しているため、粗バーの先後端部を加熱する際に粗バーを搬送テーブル上に停止させる必要がある。そのため、先端部加熱時においては搬送ロールに接触している部分とそうでない部分の温度差が著しく大きくなる。また後端部加熱時においては粗バーは仕上圧延機に噛み込んでおり、粗バーの搬送を停止して加熱を十分に行うことができない。
【0005】
特許文献2においては、粗圧延機と仕上圧延機との間に、クロップシャーに前後して粗バーの幅方向全体を加熱するソレノイド型誘導加熱装置を設置した発明が開示されている。粗バーの先後端部は、クロップシャーで形状不良部を切断する前あるいは切断した後に、ソレノイド型誘導加熱装置を通過する際に、停止されることなく長手方向先後端部の低温部分を加熱され、圧延仕上げ温度がフェライト変態開始温度以上となるような温度を与えられてから、仕上圧延により熱延鋼帯となる。従来のように低温部分まで切断することなく、形状不良部分のみを除去するため、歩留りの低下を招かないとしている。
【0006】
【特許文献1】
特開平2−6002号公報
【特許文献2】
特開平10−291016号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
仕上圧延前の段階で、粗バー先後端部における温度低下は、最先端あるいは最後端に近くなるほど大きく、最先端部や最後端部においては定常部位に比較して200℃以上の温度低下が見られることがある。
【0008】
ソレノイド型誘導加熱装置は、幅方向及び長手方向においていずれの部位も均一に加熱できる点が特徴である。粗バーの最大昇温量に応じて加熱装置の規模が定まる。最先端部や最後端部において200℃以上の温度低下を補償しようとすると、加熱装置の規模として巨大な装置が必要となり、設備投資額が大きくなる。一方、通常の規模のソレノイド型誘導加熱装置を用いたのでは、200℃を上回る粗バー先後端部の温度低下を補償することができず、形状不良部を除く最先端や最後端に温度が十分に上昇しない部分が残存するため、該低温残存部分はクロップ片として除去せざるを得ない。
【0009】
本発明は、加熱時に粗バーを停止する必要がなく、巨大な設備投資を必要とせず、粗バーの最先端部及び最後端部の温度低下部温度を十分に上昇することができ、形状不良部分のみをクロップ片として除去することを可能とする熱間圧延設備配列及び熱間圧延方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の要旨とするところは以下の通りである。
(1)粗圧延機2と仕上圧延機3との間に、粗バーの幅方向全体を誘導加熱するトランスバース型誘導加熱装置4と、粗バー長手方向先後端部のクロップ片を切断することのできる切断機8とを、この順序で配置することを特徴とする熱間圧延設備配列。
(2)粗圧延機2と仕上圧延機3との間に、粗バー長手方向先後端部のクロップ片を切断することのできる切断機8と、粗バーの幅方向全体を誘導加熱するトランスバース型誘導加熱装置4とを、この順序で配置することを特徴とする熱間圧延設備配列。
(3)上記(1)又は(2)に記載の熱間圧延設備配列を有する熱間圧延設備を用い、粗バー1の先後端部の一方又は両方において端部から少なくとも1m以下の部分をトランスバース型誘導加熱装置4で加熱することを特徴とする熱間圧延方法。
(4)粗バー1の先後端部の一方又は両方における温度低下部の温度を加熱により上昇し、それによって粗バークロップ切断量の低減を図ることを特徴とする上記(3)に記載の熱間圧延方法。
(5)粗バークロップ切断量低減の対象は、粗バー先端部と仕上圧延後コイル厚が3mm以下である粗バー後端部の一方又は両方であることを特徴とする上記(4)に記載の熱間圧延方法。
【0011】
【発明の実施の形態】
熱間圧延中における粗圧延機2と仕上圧延機3との間で粗バー1を加熱する加熱装置について見ると、粗バーの全幅を加熱する加熱装置として従来は図7に示すようなソレノイド型誘導加熱装置31が用いられていた。トランスバース型誘導加熱装置は、粗バーの幅端部を加熱するエッジヒーターとしての活用が見られるのみであった。トランスバース型誘導加熱装置を粗バー全幅加熱装置として用いると、加熱する粗バーのエッジ部が過加熱される恐れがあることや、インダクターの形状が複雑で大電流を流すことができないため、大容量の装置を作りにくいといった課題があったためである。また、加熱効率については、通常の厚さ30〜50mmの粗バーで比較すると、トランスバース方式が65%なのに対し、ソレノイド方式は75%とソレノイド方式の方が高い。設備投資額も、構造の単純なソレノイド方式の方が少なくて済む。以上のような理由で、粗バー全幅を加熱する装置としてトランスバース方式は採用に困難性を有していたのである。ソレノイド型誘導加熱装置31においては、コイル32が粗バー1を周回するように配置され、粗バー1の上面及び下面にコア33が配置される。
【0012】
本発明は、このような困難性を有するトランスバース型誘導加熱装置4を、粗バー1の幅方向全体を誘導加熱する加熱装置として敢えて採用することにより、粗バー1の最先端部及び最後端部の温度低下部温度を十分に上昇することができるようになり、形状不良部分のみをクロップ片として除去することを可能とした。
【0013】
図1に示すようなトランスバース型誘導加熱装置4を用いて粗バーの全幅を誘導加熱する際、長手方向先後端部以外の定常部の加熱においては、図3(b)に示すように誘導電流22は粗バー1の広い範囲に広がって流れ、粗バー長手方向を均一に加熱することができる。一方、粗バーの長手方向先後端部が加熱装置を通過する際には、例えば図3(a)に粗バー1の先端部がトランスバース型誘導加熱装置4を通過する状況を示すように、誘導電流22が最先端部23付近に集中して流れ、結果として誘導電流22に起因する粗バー1の最先端部23(及び最後端部)の温度上昇量が大きく増大する。例えば、粗バーの定常部の温度を30℃程度上昇する能力を有するトランスバース型誘導加熱装置を用いた場合、図4の実線で示すように、粗バーの最先端部23(又は最後端部)から100mm程度の範囲で昇温量が上昇し、最先端部23(又は最後端部)に至っては200℃を超える温度上昇量を得ることができる。定常部温度を60℃程度上昇する能力を有する加熱装置であれば、図4の破線で示すように、粗バーの最先端部23(又は最後端部)温度上昇量が400℃を超えることもできる。
【0014】
本発明において、トランスバース型誘導加熱装置4によって粗バー1の幅方向全体を誘導加熱することができるので、粗バー1の先後端部を加熱する際に粗バー1を停止させる必要がない。粗バー1の定常部と同様の一定速度で通過させることにより、上記の通りの大きな先後端部温度上昇量を得ることができる。
【0015】
本発明の熱間圧延設備配列は、その第1の実施の形態において、図2(a)に示すように、粗圧延機1と仕上圧延機2との間に、粗バー1の幅方向全体を誘導加熱するトランスバース型誘導加熱装置4と、粗バー長手方向先後端部のクロップ片を切断することのできる切断機8とを、この順序で配置する。切断機8としては、通常はクロップシャーが用いられる。この実施の形態においては、粗圧延完了後の粗バー先後端部は、まず誘導加熱装置4で加熱を行い、その後に切断機8でクロップ切断を行うこととなる。なお、粗圧延機1の前には加熱炉7が配置され、仕上圧延機3の後には巻取装置9が配置される。
【0016】
本発明の熱間圧延設備配列は、その第2の実施の形態において、図2(b)に示すように、粗圧延機2と仕上圧延機3との間に、粗バー長手方向先後端部のクロップ片を切断することのできる切断機8と、粗バーの幅方向全体を誘導加熱するトランスバース型誘導加熱装置4とを、この順序で配置する。切断機8としては、通常は前記同様クロップシャーが用いられる。この実施の形態においては、粗圧延完了後の粗バー先後端部は、まず切断機8でクロップ切断を行い、その後に誘導加熱装置4で加熱を行うこととなる。
【0017】
前述の通り、トランスバース型誘導加熱装置4を通過する粗バー1の温度上昇量は、長手方向最先端部及び最後端部において最も高い値となる。従って、先後端部のクロップ片を切断した後に加熱を行えば、温度上昇量が最も高い部分をクロップ片ではない正常部として常に有効に利用することができる。
【0018】
前記第1の実施の形態においては、誘導加熱を行う際にまだクロップ切断を行っていないので、粗バー最先端部あるいは最後端部の温度低下量が大きい場合には誘導加熱によって十分に温度降下を補償できない場合がある。一方、第2の実施の形態においては最適な位置でクロップ切断を行った後に誘導加熱を行うので、誘導加熱装置の先後端部加熱能力に見合った最適な位置の温度低下部で切断を行うことが可能であり、その結果第1の実施の形態よりも第2の実施の形態の方がクロップ切断量を低減できる場合もある。
【0019】
仕上圧延機入り側の粗バー厚を厚くして仕上圧下率を大きくすれば組織の微細化による製品の靱性の向上を図れるため、切断機の許容切断トルクによって粗バー厚の厚手化が制約されている場合は、第1の実施の形態としてクロップを高温状態で切断することにより高温化による変形抵抗の低下によって相対的に切断機の切断トルク許容能力が向上して、より製品の靱性の向上を図れる。
【0020】
本発明の熱間圧延方法においては、上記第1又は第2の実施の形態の熱間圧延設備配列を有する熱間圧延設備を用い、粗バーの先後端部の一方又は両方において端部から少なくとも1m以下の部分をトランスバース型誘導加熱装置で加熱する。端部から1m以下の部分について誘導加熱を行えば、先後端部の温度低下部を十分に加熱昇温することができ、クロップ切断量の低減を図ることができるからである。ここで、粗バーのクロップ片を切断する前に加熱を行う場合において、粗バー先後端部の「端部」とは、図5に示す形状不良部15(フィッシュテール)のフィッシュテール谷部16、即ち基準点17の位置を意味する。
【0021】
もちろん、同じトランスバース型誘導加熱装置を用い、粗バーの長手方向全長について誘導加熱を行っても良い。この方法を採用すれば、粗圧延前のスラブ加熱温度を低い値に設定したとしても、仕上圧延温度を最適な温度に上昇することができる。
【0022】
加熱炉内では隣り合うスラブを1本毎に間欠的に温度変更して焼き込むことは困難であり、スラブ数本単位で数10℃の温度変更を行うようにして焼き込むため、加熱炉に低温で装入されたために、加熱炉から目標温度以上で抽出するには、炉内のその低温装入材の周辺に装入された高温装入材を目標抽出温度以上に無駄に焼き込む必要があり加熱炉燃料ロスを生じる。そこでトランスバース型誘導加熱装置を用い、粗バーの長手方向全長について誘導加熱を行うことにより、低温装入材を低温のまま抽出して加熱炉燃料ロスの削減を図ることが可能になる。
【0023】
また加熱炉からスラブを高温で抽出した場合に、製品表面に2次スケールが生成して圧延時に噛み込み、最終コイルの美観を損ねる、この表面美観確保のための粗圧延〜仕上圧延でのバー表面の冷却のためのバー冷却電力の削減による省電力や、バー冷却のための空冷または粗圧延パス数増加による生産性低下ロスの削減を図ることができる。
【0024】
本発明の熱間圧延方法においては、以上のような加熱を行うことにより、粗バーの先後端部の一方又は両方における温度低下部の温度を加熱により上昇し、それによって粗バークロップ切断量の低減を図ることができる。
【0025】
従来、粗バーの長手方向先後端部の加熱を行わない場合において、粗バー先端部は形状不良部に加えて温度低下部をクロップ切断していた。即ち、粗バー1の先端部13付近を示す図5(a)において、従来の切断位置19において切断していた。
【0026】
一方、粗バー後端部のクロップ切断位置は、仕上圧延後の熱延コイルの厚さによって異なり、コイル厚が3mm以下の薄手の材料は形状不良部に加えて温度低下部をクロップ切断するのに対し、コイル厚が3mmを超える厚手の材料については、後端部の温度低下状況の如何にかかわらず、形状不良部の内部が切断位置として採用されていた。即ち、粗バー1の後端部14付近を示す図5(b)において、薄手の材料は従来の切断位置19aにおいて切断を行い、厚手の材料は従来の切断位置19bにおいて切断していた。コイル厚が3mmを超える厚手の材料の後端部については、クロップ除去時に形状不良部を全て除去せず、一部分を残したままとして圧延を行うケースがある。以下に形状不良部を残存したままの圧延について先端噛み込み時と後端噛み離し時の圧延形態、その形態への製品コイル厚みの影響を説明する。
【0027】
先端噛み込み時は、板の形状不良部の残存部がワークロールの噛み込み時に最先端部が折れ込んで2枚噛みとなりワークロールに疵を発生させる。特にコイル厚が薄い場合は顕著であり疵の程度も大きいがコイル厚が厚いケースでも板最先端低温部の打墾痕がワークロールにプリントされワークロールへのダメージは同様に発生する。また、フィッシュ状等の形状不良部の切り残し部分が大きく残存するケースでは先端部の鋭利部がサイドガイドに突っ掛け、圧延機の送り込みによって圧延機スタンド間でアコーデオン状にたくれ込み、その除去作業に長時間のライン休止を伴う危険性がある。以上の理由により先端噛み込み時は、形状不良部を残存させることはリスクが大きい。
【0028】
後端噛み離し時は、その所定の圧下率に応じて形状不良部が圧延方向に10倍〜20倍に引き延ばされ例えばフィシュ状の非定常部分が複数スタンドにまたがるようにして圧延される。コイル厚が薄い場合には、幅方向の温度分布の不均一による圧延圧力分布の差によって拘束されていない最後端部に回転モーメントを生じ幅方向に蛇行してサイドガイドと接触して折れ込む、いわゆる尻絞りを生じる。薄手材では形状不良部が切れるケースもあり、ワークロールの交換によるライン休止をともなうため生産性の阻害となるため形状不良部を残存させることはリスクが大きい。
【0029】
しかしコイル厚が厚い場合(3mmを超える厚手の材料)では尻絞りはほとんど発生しない。板が厚く腰が強いためサイドガイドと接触しても折れ込まない、相対的に圧下率が小さいため圧延機内でのフィシュ状の非定常部分が短い、荷重が低目であり回転モーメントが小さいことが理由として挙げられる。また板温度が低温になっても板厚が厚く割れ難いため後端部については、形状不良部を全て除去せず一部分を残したままとして圧延を行うケースがある。但し、対象は機械的性質の強化等のために合金等の添加を行っていない引っ張り強度の低い普通鋼を選択することが望ましい。また最後端部のフィッシュ部を製品コイルに巻き込んだ上で結束バンドを行うとコイル移送中等に結束バンドがフィッシュ部の切り残し部で弛む、または切れることがあり、複数の結束バンドを行うか、製品幅方向の結束バンド部にはフィッシュ部の切り残し部が交差しないように調整することが望ましい。
【0030】
従って、コイル厚が3mmを超える厚手材においては、粗バー後端部14に関しては本発明の誘導加熱を行ったとしてもクロップ切断量の低減効果を得ることができない。即ち、本発明の熱間圧延方法における粗バークロップ切断量低減の対象は、粗バー先端部13と仕上圧延後コイル厚が3mm以下における後端部14の一方又は両方である。
【0031】
本発明で用いる粗バーの幅方向全体を誘導加熱するトランスバース型誘導加熱装置4としては、図1に示すように、コア5として2個の垂直部11と1個の水平部12を有するコの字型のコア5とし、2個の垂直部11を粗バー1の表面に向け、コア5の幅が粗バー1の全幅をカバーする幅とし、該コの字型のコア(5a、5b)を粗バー1の上面側と下面側に対面して配置し、各垂直部(11a、11b)を取り巻くようにコイル6を配置する形式とすると好ましい。垂直部11を取り巻くコイル6によって磁界を発生させ、該磁界は対面する2個のコの字型コア中に形成されてループ磁界となる。各コアの垂直部11の端面が対面しているので両端面間に磁界が生成され、その両端面間に粗バー1が配置されるので粗バー表面に垂直に磁界が形成される。コア5の幅が粗バー1の全幅をカバーする幅を有するので、粗バー1の全幅にわたって粗バー1に垂直な磁界が形成される。コア5を取り巻くコイル6に交流電流を流すことにより、粗バー1を貫通する磁界も交流磁界となり、粗バー中には誘導電流として渦電流が形成される。
【0032】
加熱する粗バーの幅とコア5の幅Wとの関係については、粗バーの幅がコア幅Wより広い方が好ましい。トランスバース型誘導加熱装置は、加熱する粗バーのエッジ部(幅方向端部)が過加熱される恐れがあるが、コア幅Wを粗バー幅より狭くすることでエッジ部の渦電流の発生が抑制され、エッジ部の過加熱を抑制できるからである。これにより、粗バーの全幅を均一に加熱することが可能になる。
【0033】
粗バーの上面側と下面側に対面して配置するコア同士の間隔によって、粗バーの加熱昇温能力が変動する。コア同士の間隔が狭いほど、加熱による粗バーの温度上昇量が増大する。従って、通常はできるかぎりコア同士の間隔を狭く設定する。ただし、粗バーの先端部13は反り形状を有している場合があり、誘導加熱装置4のコア間隔が狭いと、そりを有する粗バーの先端部がコアの間隙中に進入することができない、突っかけが発生する可能性がある。そのため、粗バー先端部13が誘導加熱装置4に進入する際にはコアの間隔を拡大しておき、先端部進入の後にコアの間隔を狭めて加熱昇温能力を増大する対応を行うこととなる。このような対応を行うときには、粗バー先端部13の通過時にはコアの間隔が広いので誘導加熱装置の加熱昇温能力が低く、粗バー後端部14の通過時にはコアの間隔が狭いので誘導加熱装置の加熱昇温能力が高くなる。例えば、粗バー後端部通過時のコア間隔が130mmで最後端部の加熱昇温能力が500℃である誘導加熱装置において、粗バー先端部通過時にコア間隔を340mmに広げた結果として最先端部の加熱昇温能力が250℃となる。
【0034】
トランスバース型誘導加熱装置を複数台直列に配置し、全体として1組の全幅誘導加熱装置とすることができる。1台毎の誘導加熱装置は中容量とし、全体として必要な容量を確保することができる。従来、大容量の誘導加熱装置が作りにくいという課題があったが、中容量の加熱装置を複数配列することにより、この課題を解決することができる。熱間圧延においては粗バーの幅が広幅から狭幅まで多種類存在する。複数台直列に配置した各誘導加熱装置のコア幅を狭幅の粗バーに最適なコア幅としておき、広幅の粗バーの熱間圧延を行う際には個別の誘導加熱装置を粗バー幅方向の別方向にシフトすることにより、粗バーの全幅について加熱を行うようにすることもできる。
【0035】
トランスバース型誘導加熱装置の発信周波数については、100〜500Hz程度とすると好ましい。ソレノイド型誘導加熱装置では1500Hz程度の周波数が用いられていたが、加熱浸透深さを深くすること、および自己構成部材の局部発熱による故障を防止するため、トランスバース型誘導加熱装置においては上記のように100〜500Hz程度とすると好ましい。
【0036】
【実施例】
図1に示す粗バーの幅方向全体を誘導加熱するトランスバース型誘導加熱装置4を粗圧延機1と仕上圧延機2との間に配置し、粗バーの先後端部を誘導加熱して温度低下部の温度を加熱により上昇し、それによって粗バークロップ切断量の低減を図る検討を行った。粗圧延機2と仕上圧延機3との間に配置するトランスバース型誘導加熱装置4とクロップ切断機8とは、この順序で配置する場合と逆の順序で配置する場合の両方について検討を行った。粗バー1の厚さは30mmである。
【0037】
粗バー1の先端部13が誘導加熱装置4を通過する際におけるコア間隔は、反りの生じた粗バー1でも安定して通過可能とするため340mmとしており、粗バー先端部13の加熱昇温量24aは図4の実線で示すとおりである。粗バー1の定常部及び後端部14が誘導加熱装置4を通過する際におけるコア間隔は130mmに狭めており、その結果として粗バー後端部14の加熱昇温量24bは図4の破線で示すとおりである。
【0038】
粗バー先端部13と後端部14のそれぞれについて、粗バーの長手方向の基準点17を図5(a)(b)に示すようにフィッシュテール谷部16の位置とし、その基準点17からの長手方向の距離を「基準点からの距離」としている。図6において、横軸を基準点からの距離、縦軸を粗バー1の温度とし、(a)は粗バーの先端部13、(b)は粗バーの後端部14の状況を示している。
【0039】
クロップ切断機による切断位置の決定は、切断位置における仕上圧延前粗バー温度の平均値Xと標準偏差σとに基づき、粗バー先端部13についてはX−2σが1010℃となる位置で切断を行い、粗バー後端部14についてはX−2σが924℃となる位置で切断を行うようにしている。先端部13の方が狙い温度が高いのは、仕上圧延中に粗バーの低温部が割れた場合のトラブルの発生状況が、粗バー先端部の方がより激しいからである。
【0040】
まず第1に、粗圧延後の粗バーをトランスバース型誘導加熱装置で加熱し、その後にクロップ切断機でクロップ片を切断する場合について述べる。
【0041】
図6(a)は粗バーの先端部13近傍の仕上圧延前粗バー温度を示す図であり、図6(b)は粗バーの後端部14近傍の仕上圧延前粗バー温度を示す図である。図中の●は誘導加熱を行わない場合、○は誘導加熱を行った場合である。
【0042】
粗バー先端部13については、粗バー温度のX−2σが1010℃となる位置で切断を行う。図6(a)に示すように、誘導加熱を行わない●の場合は基準点17から171mmの切断位置19で切断を行っているのに対し、誘導加熱を行う○の場合は基準点17から113mmの切断位置18−1で切断を行った。
【0043】
粗バー後端部14については、粗バー温度のX−2σが924℃となる位置で切断を行う。図6(b)に示すように、誘導加熱を行わない●の場合は基準点17から87mmの切断位置19aで切断を行っているのに対し、誘導加熱を行う○の場合は、基準点17においても粗バー温度のX−2σが924℃を超える高い温度に昇温しており、結果として基準点17から12mmの切断位置18a、即ちほとんど形状不良部の基準点に近い位置で切断を行うことができる。
【0044】
次に、粗圧延後の粗バーをまずクロップ切断機でクロップ片を切断し、その後にトランスバース型誘導加熱装置で加熱する場合について述べる。
【0045】
粗バーの先端部13を基準点17から15mmの切断位置18−2でクロップ切断し、その後誘導加熱を行う場合の仕上圧延前粗バー温度を、上記第1の場合と同じ図6(a)中に□で示した。誘導加熱時に既に切断を終わっているので、基準点17から15mmの切断位置18−2において十分な温度上昇量(250℃)を得ることができ、その結果として15mmの切断位置18−2で粗バー温度のX−2σが1010℃となっている。従って、ほとんど形状不良部の基準点17に近い位置で切断を行うことができる。
【0046】
なお、粗バー後端部14については、誘導加熱後にクロップ切断を行う第1の場合において既に十分な温度上昇量が得られており、クロップ切断後に誘導加熱を行う場合においても当然のことながら十分な温度上昇量が得られ、第1の場合と同様に基準点から12mmの切断位置18aで切断を行うことができる。
【0047】
【発明の効果】
本発明は、粗圧延機と仕上圧延機との間に粗バーの幅方向全体を誘導加熱するトランスバース型誘導加熱装置を配置して粗バーの加熱を行うことにより、加熱時に粗バーを停止する必要がなく、巨大な設備投資を必要とせず、粗バーの最先端部及び最後端部の温度低下部温度を十分に上昇することができ、粗バークロップ切断量の低減を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトランスバース型誘導加熱装置を示す斜視図である。
【図2】本発明の熱間圧延設備配列を示す概略図である。
【図3】トランスバース型誘導加熱装置を用いた場合に粗バーに発生する誘導電流の状況を示す斜視図であり、(a)は粗バー最先端部付近の状況を示し、(b)は定常部の状況を示す。
【図4】トランスバース型誘導加熱装置を用いた場合の粗バー先後端部付近の昇温状況を示す図である。
【図5】粗バーの先端部(a)、後端部(b)付近の切断位置を示す図である。
【図6】トランスバース型誘導加熱有無における粗バー先後端部付近の粗バー温度を示す図であり、(a)は先端部、(b)は後端部を示し、●は加熱なし、○は切断前に加熱、□は切断後に加熱した場合である。
【図7】従来のソレノイド型誘導加熱装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 粗バー
2 粗圧延機
3 仕上圧延機
4 トランスバース型誘導加熱装置
5 コア
6 コイル
7 加熱炉
8 切断機
9 巻取装置
11 垂直部
12 水平部
13 先端部
14 後端部
15 形状不良部
16 フィッシュテール谷部
17 基準点
18 本発明の切断位置
19 従来の切断位置
21 粗バー進行方向
22 誘導電流
23 最先端部
24 昇温量
31 ソレノイド型誘導加熱装置
32 コイル
33 コア

Claims (5)

  1. 粗圧延機と仕上圧延機との間に、粗バーの幅方向全体を誘導加熱するトランスバース型誘導加熱装置と、粗バー長手方向先後端部のクロップ片を切断することのできる切断機とを、この順序で配置することを特徴とする熱間圧延設備配列。
  2. 粗圧延機と仕上圧延機との間に、粗バー長手方向先後端部のクロップ片を切断することのできる切断機と、粗バーの幅方向全体を誘導加熱するトランスバース型誘導加熱装置とを、この順序で配置することを特徴とする熱間圧延設備配列。
  3. 請求項1又は2に記載の熱間圧延設備配列を有する熱間圧延設備を用い、粗バーの先後端部の一方又は両方において端部から少なくとも1m以下の部分を前記トランスバース型誘導加熱装置で加熱することを特徴とする熱間圧延方法。
  4. 粗バーの先後端部の一方又は両方における温度低下部の温度を加熱により上昇し、それによって粗バークロップ切断量の低減を図ることを特徴とする請求項3に記載の熱間圧延方法。
  5. 粗バークロップ切断量低減の対象は、粗バー先端部と仕上圧延後コイル厚が3mm以下である粗バー後端部の一方又は両方であることを特徴とする請求項4に記載の熱間圧延方法。
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